シャア・アズナブル
シャア・アズナブル | |
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外国語表記 | Char Aznable[1] |
登場作品 | |
声優 | 池田秀一 |
デザイン |
安彦良和(1st・Ζ) 北爪宏幸(逆シャア) |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 |
パイロット ラストボス |
プロフィール | |
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本名 | キャスバル・レム・ダイクン |
別名 | クワトロ・バジーナ(Quattro Bajeena[2]) |
異名 | 赤い彗星 |
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 男 |
生年月日 | 宇宙世紀0059年11月17日(9月27日とする説もあり) |
年齢 | |
没年月日 | 宇宙世紀0093年3月12日(行方不明) |
身長 |
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所属 |
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役職 |
代表 |
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シャア・アズナブル / クワトロ・バジーナは「ガンダムシリーズ」の登場人物。
概要
「赤い彗星」の異名を持つ、一年戦争時よりジオン公国軍で活躍し続け、生きた伝説と化したエースパイロット。本名はキャスバル・レム・ダイクン。
スペースノイド独立運動の指導者であるジオン・ズム・ダイクンの長男として生まれた。妹はアルテイシア・ソム・ダイクン。
一年戦争から7年後にクワトロ・バジーナを名乗ってエゥーゴの指導者としてグリプス戦役でティターンズに致命的な損害を与えて行方を眩ませ、6年後にネオ・ジオンの総帥となってシャアの反乱(第2次ネオ・ジオン抗争)を引き起こし、最大の宿敵・アムロ・レイとの壮絶な戦いを繰り広げた。
人物
基本的に冷静沈着で、何事においても紳士的に対応出来る大人びた人物。ジオン公国軍軍人として活躍していた時期より、パイロットとしての高度な操縦技能だけでなく、指揮官としても高い状況判断能力を持ち合わせ、彼の元で戦う者の多くが忠実に従おうとする程の絶大な人望も備える等、非の打ち所の無い程のカリスマ的存在で、軍人としての階級も20代前半という若さで大佐の地位にまで上り詰めている[3]。
一年戦争の終盤では、戦闘者としてのニュータイプに目覚め、戦場で優れた把握能力を発揮するようになり、赤い彗星という異名の影響力も合わせて、ジオンだけでなく敵対していた連邦側にとっても、無視出来ない物となっている。
それから七年が経ったグリプス戦役では、地球連邦政府のダカールにある議会を武力で占拠するなど過激なテロリズムを成功させ、その際の演説で正規軍であるティターンズを支持していた世論を、反乱軍であるエゥーゴへと傾けるなど歴史を大きく動かす程であった。ハマーン・カーンとグレミー・トトを失い、ネオ・ジオンを再編したのもシャアというカリスマ的存在がいたからであった。
一方で、ジオン公国軍に所属していた当時は、自らの悲願であった「父を奪ったザビ家への復讐」の為ならば手段を選ばず、親友として気を許していたガルマ・ザビであっても「復讐」の対象の一人として謀殺する等、狡猾さや冷徹さを見せる事もあった[4]。しかし、決して人の心を失っていた訳では無く、実際にザビ家の血を引いていながらも、まだ幼かったドズル・ザビの遺児であるミネバ・ラオ・ザビに対しては、手に掛けようとしないどころか、むしろ彼女が一人の少女として幸せになる事を願っており、それ故にハマーン・カーンの傀儡として利用されている姿を目の当たりにした際は、普段とは打って変わって激昂し、冷静さを失っていた程。
あらゆる面で優れた能力を持っている反面、その内側には精神的な脆さも秘めており、自分をニュータイプとして導いてくれる母性的愛情や安らぎを女性に求めている部分があり、ララァ・スンやナナイ・ミゲルを除いて、プライベートでその事を打ち明けることはなかった。自分を導くはずだった母性ララァ・スンを失ったことは、アムロ・レイとの決戦においても未だに忘れがたい悔恨となるのであった。
指導者ジオン・ズム・ダイクンの息子であるのを理由に、カイ・シデンなどからは一方的に政治家になるよう期待を押し付けられるのは、「一人の戦士」として戦場を疾駆したいと願うシャアにとって、精神的に大きな重圧となっていた。エゥーゴ時代の『Ζガンダム』では、コロニー内でMS戦をしでかして警察に連行されたり、自販機でコーラを買って飲んだり、「嫁さんも貰えない」と自嘲していたり、戦艦の艦長をしていた1stや組織の首魁となったCCAでの姿とかけ離れた自由な行動をしており、劇場版では更に自分の分のケーキがないかと気にしたり、エマ・シーンを口説こうとするヘンケンを羨ましがったりもしている。
ジオン・ズム・ダイクンの遺児ではあるが、人類が変わるべきタイプと言われる新人類ニュータイプに関して、当初はララァ・スンに言ったように「戦争が生み出した人類の悲しき変種」とネガティブなイメージを持っていた。やがて自分の命を脅かす最強のパイロットであるアムロ・レイと戦う内に思想が変化し、ア・バオア・クーでは「ジオンなき後はニュータイプの時代だ」とこれからの時代の変革を予感するに至る。以降、「人類の革新ニュータイプ」という概念を模索していくようになった。
多才な人間であり、モビルスーツの操縦技術、作戦指揮能力、潜伏力(アクシズにいたハマーンですら彼を見つけられなかった)、政治手腕、カリスマ性、演説による民衆の扇動能力の高さは優れたものであり、これらは『逆襲のシャア』を視聴すれば大よそ分かる。しかし、それもシャアにとって能力の一端でしかなく、『アニメック』1986年5月号のインタビューで、シャアの生みの親の一人である富野由悠季は「けれども色々な事があった末にシャアが”悩む”と言う事から脱っしてしまったとしたら、彼は途方も無く強いでしょう。どれだけ強いか、と言うとそれこそ物語があっという間、『ZZ』なんかは5本もいらずに終わってしまうでしょうね。もう狡猾な手段なんかは使わないでやれてしまう位、強いでしょうね。まず、アムロなんかは、何も知る前に殺されてしまうでしょうね。それ程、強いです。」と狡猾な手段を取らない本気を出したシャアの強さと恐ろしさを解説している。 結局、シャア・アズナブルはその潔癖さゆえに、悩むことを脱することはなく生涯を終えた。
パイロット(ニュータイプ)、政治家、指導者、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しているシャアであるが、彼を象徴する最大の特徴として挙げられるのが、『機動戦士ガンダム』第43話でアムロ・レイから「貴様だってニュータイプだろうに」と言われるほどに他者と交信可能な優れたニュータイプ能力を所持していながらも、『機動戦士Ζガンダム』第15話でベルトーチカ・イルマに指摘された通り「平和なインテリジェンスを持たなかった」という「本質」である。それを示すかのように、戦場においても分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりなく、実はエゥーゴと同じ様な最終目的を持っていたジャミトフ・ハイマンとは対談することなく直接暗殺を決行し、ララァ・スンを殺害された一件からアムロ・レイとは最後まで和解することがが出来なかった。
『Ζ』第6話でカミーユ・ビダンからは「じゃあクワトロ大尉も、他人を信じないから戦うのですか?」と、シャアが他人を信用していないという核心を突かれている。他人を信用しない性格は、幼少期にて唐突に両親を失った事で、家庭の愛情を殆ど知らずに育ち、残された唯一の肉親であるアルテイシアの「兄」を務めねばならず、簡単に弱みを見せたり他者に頼る事が許されなかったある種の「孤独」な環境で育ったで形成されたと思われる。
ララァ・スンの残留思念からは「彼は純粋よ」ミライ・ヤシマからは「シャアは純粋すぎる人よ」と、アクシズ落としという凶行であっても止まらずにやり遂げてしまう極端さを暗示されている。
行動原理
一年戦争の頃の目的は、父親を謀殺したザビ家に対する復讐である。その為に彼らの支配するジオン公国軍に潜り込みガルマ・ザビ謀殺に成功するのだが、終盤には「ザビ家打倒なぞついでのことだ」と実妹のセイラ・マスの前で言い放っていた。それだけ戦争で能力を開花させたニュータイプ、アムロ・レイを危険視していたのである。
シャアの反乱においての目的は、アクシズ落としにより地球に執着しているアースノイドを強制的に宇宙へ上げてニュータイプにし、人類発祥の地である地球をただの星と見做して無関心になっていたスペースノイドを地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭ける事であった。この部分は『ハイ・ストリーマー』で詳しく解説されており、地球を独占する地球連邦政府に対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーターの難民から強い信頼を得ているシャアが、自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていた。しかし、自分の味方であるネオ・ジオン派の人間は「結局は自らのカリスマを利用して、権力に執着するだけの俗物でしかない」という事実も把握していた為、右腕であるナナイ・ミゲルの前でしか遂に本心を明かすことはなかった。この心情は映画でも「私は世直しなど考えてない」の一言で出てきており、『純粋にモビルスーツのパイロットとして、アムロと互角に戦って勝ちたい』という思いも燻らせていながらも、アクシズ落としという所業は、自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。普段こそ理性一辺等で冷静沈着を装っているが、シャア・アズナブルのもう一つの顔は、長き間戦いに身を投じていたモビルスーツパイロットとしての「戦士」であったのも事実だ。『逆襲のシャア』の、ロンデニオン・コロニー内での邂逅では「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」という台詞が噴出するが、これも組織の御旗になってしまったが故の本音である。
生い立ち
ジオン・ズム・ダイクンの長男として生まれたキャスバルは、妹・アルテイシアや母・トアと共に穏やかに暮らしていたが、ある日突然、父・ジオンが急死。ザビ家によって命が危険に晒された結果、父の理解者であったジンバ・ラル(ランバ・ラルの父)に庇護され、彼の手引きで地球に逃れた後は、マス家の養子「エドワウ・マス」として育つ。
しかし、ジンバから「父がザビ家に暗殺された」と聞かされていたキャスバルは、復讐を誓って家出し、ザビ家に近づく為に「シャア・アズナブル」を名乗ってジオン軍に入隊する。士官学校ではザビ家四男のガルマと同期となり次席で卒業したシャアは、やがて学友に譲られたマスクを被り、モビルスーツの操縦技術において高い能力を発揮。一年戦争の開戦初期の戦いであるルウム戦役では、赤く塗装されたザクIIを駆って「通常のザクの3倍」とされる機動力を披露[5]し、5隻の戦艦を撃沈せしめる獅子奮迅の戦果を挙げる。二階級特進によって少佐へと昇進したシャアは、高速機動を重視したその戦術と功績、そして搭乗した機体の色が「赤」であった事から「赤い彗星 シャア・アズナブル」の異名を得るまでに至った。
機動戦士ガンダム
サイド7のコロニーにて、「V作戦」を発動させた地球連邦軍が新型のモビルスーツを開発している情報を掴みコロニーに潜入するも、図らずもこの行動が「セイラ・マス」を名乗っていた妹・アルテイシアと再会してしまう事態となる。
その後はコロニーから脱出したホワイトベースを追跡しつつ、人生最大のライバルとなっていくアムロの駆るRX-78ガンダムを相手に、搭乗しているモビルスーツを何度も乗り換え、戦場が宇宙・地球へと移動しつつ幾度も対決する。一方、復讐の最初の対象として親友であったガルマを謀殺。彼を守れなかった責任で左遷される事になるが、そんな中で、ニュータイプとして高い素養を持つ少女・ララァと出会う事になり、心を通わせた事で彼女を自らの手元に置く事になる。その後、キシリア・ザビの手引きで戦線に復帰したシャアは、再びホワイトベースを追跡して、地球連邦軍の総司令部であるジャブローの所在を突き止める成果を挙げる事になり、自らもズゴックでジャブロー内部に潜入し、アムロと対決するも、決着はつかなかった。
ジャブロー戦後は再び宇宙へと上がり、新たに最新鋭の量産モビルスーツであるゲルググを乗機とするも、次第にニュータイプとしての覚醒の兆しを見せ始めたアムロを相手に苦戦を強いられる事になり、ソロモン攻防戦後の対決では、アムロのガンダムによって討たれる寸前となったが、それをエルメスで庇ったララァが命を落とす事になり、彼女を失った事が双方の人生を狂わせてしまった。ア・バオア・クーへの撤退後は、ニュータイプ専用の新型モビルアーマーであるジオングに搭乗。一年戦争におけるアムロとの最後の死闘を演じるが、モビルスーツ戦ではほぼ相打ちで終わり、ア・バオア・クー内での生身の対決の中でアルテイシアが姿を現し、復讐に生きるのを止めて欲しいと説得される。しかし、シャアはその場を去り、ザビ家への最後の復讐として逃亡を図ったキシリアをバズーカで殺害。グワジン級戦艦に乗り込み、戦場から去るのだった。
登場したガンダムシリーズの作品の中でも、最もモビルスーツの乗り換えが多く、ザクII(指揮官仕様)、ズゴック、ゲルググ、ジオングと実に4機ものモビルスーツ、モビルアーマーに搭乗している。
機動戦士Ζガンダム
一年戦争の後にアクシズへと逃げ延び、指導者「マハラジャ・カーン」の補佐役として務めた。その時にドズルの遺児であるミネバや、マハラジャの娘であるハマーンと出会い、彼女らの面倒を見る事になり、ハマーンとは恋仲になっていたともされている。
しかし、マハラジャが死亡してアクシズが指導者不在となると、シャアは弱冠16歳のハマーンをアクシズの指導者に指名するも、アクシズは「ザビ家」の色が濃い組織になった事で、彼自身はそれを嫌ってアクシズを離脱。「ザビ家の支配」でなく、「スペースノイドの自治獲得」のため離脱した賛同者と共に、スペースコロニースウィートウォーターを拠点として組織を立ち上げる。この組織が後の宇宙世紀0090年のネオ・ジオンとなる。ここまでが原作前の彼の経歴となる。
戦後の混乱に紛れ、「クワトロ・バジーナ」の偽名を使って地球連邦軍に入隊[6][7]。やがてブレックス・フォーラ准将を指導者とする反地球連邦政府組織「エゥーゴ」の一員となり、指導者であるブレックスの相談役も兼任しつつ、巡洋艦アーガマのモビルスーツ隊隊長を務め、スペースノイドを苛烈な手段で弾圧する地球至上主義者で構成されたティターンズとの戦いに身を投じる。作中においては仮面の代わりに常にサングラスを着用し、偽名のクワトロを通しながらも基本的にブレックスやヘンケン・ベッケナー、カイ・シデン辺りは既に感づいており、対面したアムロやハヤト・コバヤシも殆どすぐに気付いている[8]。
物語の序盤では、ジオン時代からの部下であるアポリー・ベイ、ロベルトの二人と共にガンダムMk-II奪取作戦を遂行して、コロニー「グリーンノア」に潜入するも、その時に出会ったカミーユ・ビダンのニュータイプの素養に早くから注目し、様々な面で面倒を見る事になる。
当初はパイロットに徹していたが、かつてのライバルだったアムロとの再会、パプテマス・シロッコの出現、ブレックスの死を経た事で、なし崩し的にエゥーゴの中心人物となり、ダカール演説によって自らの素性を明かした上でティターンズを糾弾。U.C.0097を描いたアニメ『機動戦士ガンダムNT』では、回想シーンで、新規収録されたダカール演説の映像が挿入された。
民意が反ティータンズへと傾いた後も、パイロットと同時にエゥーゴの指導者としても活躍する事になるが、ミネバ・ラオ・ザビを傀儡の指導者にしたハマーンに激昂した後にコロニーレーザーの「グリプス2」を潰す為に頭を下げざるを得なくなったり、一方的な失望と共にティターンズへ寝返ったレコア・ロンドには罵られるなど、精神的な重圧や苦悩に見舞われる事も多くなる。
ジャミトフ・ハイマンの死後となるグリプス2争奪戦において、百式でシロッコの駆るジ・Oやハマーンの駆るキュベレイと戦う事になるも、モビルスーツの圧倒的な性能差によって苦戦を強いられるが見事に陽動を果たし、最終的にティターンズ艦隊に致命的な一撃を与える。そして、中破した百式を駆り、ハマーンのキュベレイとの戦いの最中、戦艦の爆発に巻き込まれて行方不明となる。
本作では、序盤は専用カラーに塗られたリック・ディアスに搭乗し、一時は改修し白のカラーで塗られたガンダムMk-IIにも搭乗。その後は金色のモビルスーツである百式に乗り換えて多大な戦果を挙げているのだが、この当時、モビルスーツの性能には激しいインフレが生じていた故に、グリプス戦役の終盤にはモビルスーツの性能差によって追い込まれる事も少なくなかった。
エンディングクレジットは主人公のカミーユを差し置いて一番上で、名前もシャア・アズナブルとなっている。設定資料や本編での小杉十郎太氏によるナレーションでも一貫して“シャア・アズナブル”として扱われている。“クワトロ”と呼ぶのは、後年のゲーム作品などが限定される。また、カミーユがトップクレジットになったのは劇場版2作品目からである。SRWシリーズでは終始カミーユと共に前線で戦い続けているイメージがあるが、カミーユを残し先に宇宙に上がってしまったり、ブレックスに託されエゥーゴの中心人物になったので出撃を控えて欲しいと言われたり(ダカール演説後は特に)と、物語が後半になるにつれ戦闘に参加したくてもできない事が多くなっていった。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
エゥーゴからの離脱後、クワトロ・バジーナからシャア・アズナブルへと戻り、ジオンの一部の残党達をかき集めつつ戦力を蓄えていくのだが、第1次ネオ・ジオン抗争の最中にて、ネオ・ジオンで傀儡の指導者として据えられていたミネバを連れ出し、彼女を安全な場所で匿っている。また、『ガンダムΖΖ』に関する一部の作品では、地上のエゥーゴとネオ・ジオンの戦いに巻き込まれたリィナ・アーシタを救ったのもシャアであったとされている。
ハマーンの死後、新たなネオ・ジオンを立ち上げたシャアは、依然地球にしがみつく人々の存在に絶望。人類の粛正を目論み、最初の段階として資源衛星であるフィフス・ルナを地球へと落とす作戦に出る。その際、自らの専用機であるサザビーに搭乗したシャアは、因縁の宿敵であるアムロの駆るリ・ガズィと交戦。モビルスーツの性能差もあって彼を圧倒し、最終的にはフィフス・ルナの落下に成功させる。
一方、アムロとの因縁に決着をつける為に、対等な勝負を行った上で勝つという彼なりの美学からか「サイコフレーム」をアナハイムへ横流しさせており、それがνガンダムの性能アップに繋がっている。また、小説『ハイ・ストリーマー』では、これはアムロに自分を止めて貰う為でもあったと補足された。また、『ベルトーチカ・チルドレン』では、サイコフレームを搭載したサイコ・ドーガをわざと放棄し、アムロが回収するよう仕向けていた。これにより、アムロはサイコ・ギラ・ドーガのサイコフレームをνガンダムに搭載させた。
スウィートウォーターの住民達からは「スペースノイドの希望」と崇拝されている。かつて戦争難民だった住民たちは、圧政者たる地球連邦はもとより、ジオン公国以外のスペースノイドを軍に虐殺させたザビ家も嫌悪しており、「ジオン・ズム・ダイクンの遺児」というザビ家の被害者代表ともいえる肩書きが、彼らを引き付ける要素となったと思われる。一方、シャアを支持するスペースノイド達の中には、その影響力を利用して権力を手中に収めようとする俗物的な人間もいたが、シャアはそれを知りつつも、あえて彼等を利用する事で自らの目的を果たそうとする強かさも見せている。小説『ハイ・ストリーマー』は、映画の説明が足りなかった部分を補足しており、シャアの行動原理を詳細に描写。シャアがアクシズを落とす目的が「地球に無関心となったスペースノイドに、かの星が人類発祥の地であると思い出させる為」といった理由があった事がナナイの前でシャア自身の口から語られる。
アクシズ落としが敢行される中、サザビーに搭乗してアムロの駆るνガンダムとの死闘を演じ、途中アクシズの坑道内で生身での銃撃戦も行いながら、再びモビルスーツでの戦いとなるが、最終的には敗北してサザビーからコックピット・カプセルが排出される。その際にアムロのニューガンダムにコックピット・カプセルを掴まれ、アクシズの地表に埋没させられる。そして最後は、νガンダムとカプセルから発したサイコフレームの光に巻き込まれる形でアムロと共に行方不明となる。その際、ナナイ・ミゲルが「大佐の命が…吸われていきます」と発していることから、サイコ・フレームにより意思を吸われ死亡したことが暗示されている。小説『ハイ・ストリーマー』においても、シャアが「サイコミュが、我々の意思を……」とサイコ・フレームにより自分とアムロの思惟が吸われていくことを説明している。
機動戦士ガンダムUC
逆襲のシャアから3年後を舞台にした小説で、1989年に発刊された小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』同様に、設定面ではシャアもアムロも既に死亡したことになっているが、劇中では、シャアもアムロも行方不明ということになっている。生前の本人でもあって本人でもないという量子的存在である残留思念の特性上、シャア・アズナブルの残留思念も本人ではなく本人であるという重ね合わせの状態で、強化人間フル・フロンタルの肉体に宿り、彼を動かしている。
アニメ版では設定はほぼ変わりないが、イベント「赤の肖像」で、シャアが死亡し全体に溶けフル・フロンタルに憑依するまでが描写された。また、こちらでは終盤、アムロやララァと共に、シャアの残留思念が、フロンタルに憑依した自分の残留思念を迎えに来る様子が描かれている。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
シャアの反乱から約10年が経過した世界を舞台とした小説となっており、シャア、アムロ双方が既に死亡したことが冒頭で語られている。よってシャアは出てこないが、シャアが生き返って人の思う事をしていると評される秘密結社のリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンが登場する。正体はハサウェイ・ノアであった。またシャアの出した結論が、人類を産んだ地球を滅亡させてはならない、保全すべきという部分も語られた。
アニメ版では、ハウンゼン内で、ギギ・アンダルシアが見ているタブレットコンピューターのニュース映像で生前のシャアの姿が新しく描き起こされている。また、こちらではマフティー・ナビーユ・エリンはシャアの幽霊と噂されているという設定に変更となった。
ガイア・ギア(SRW未参戦)
アムロやシャアが活躍した時代からおおよそ100年後を舞台にしており、どちらも既に死亡しているが、シャアは、自身の体細胞から作られたクローン人間アフランシ・シャアの深奥の意思として未だに存在し続けている。時折、アフランシへ語りかけるなど、意思の状態になっても、現世へ介入しているが、表層意思であるアフランシに彼の声が届くことはなかった。
登場作品と役柄
初代設定での登場は少なく、基本的には『Ζ』のクワトロ時代か逆シャアのネオ・ジオン総帥時代がベースとなっている。その中でも異色なのは『逆シャア』シナリオ再現の真っ只中から味方になる『D』と『第3次Z時獄篇』であろう。とにかくスパロボのストーリーにおいても最重要人物の一人であり、絶大な存在感を持つ。
また、原作通り何度かアクシズ落としを画策したが、アムロ以外にも多くの主人公達からその行為を否定されている。
初代設定とクワトロのときはアムロと同等の能力だが、『逆シャア』設定になると全ての能力が底上げされる傾向が強く、特に防御が跳ね上がる。
シリーズでもシュウ・シラカワに次ぐ裏切りキャラであり、新作発表で彼の登場が明らかになると、「今回は裏切りません」の公式アナウンスが出ることさえあった。逆に無いとオールバックシャアになる可能性が非常に高い(もちろん、そうならない事も多い)。また、ガトーが仲間になっている場合、彼の裏切りに同調し、一緒に裏切ってしまうので注意が必要。
ネオ・ジオン総帥の姿で登場する場合は基本的には敵なのだが、前述の通り『D』では最後まで味方として活躍するほか、『第3次Z時獄篇』『X』『T』では終盤に自軍入りする展開を迎える。自軍入りする作品では原作では最終的に離別・決別する事になってしまったアムロやカミーユ、ハマーン達とも和解し再び良好な関係になるなど、スパロボ補正を大きく受ける機会の多いキャラクターでもある。
クワトロは基本的にシャアの味方バージョンといえる。原作通り能力が高い作品が多く、ストーリー的にも目立つ場面が多い味方側の最重要人物の1人である。が、『64』や『IMPACT』のように終盤で逆襲するものもあるのが悩みどころ(例外的に『α外伝』『第2次Z再世篇』では、クワトロの状態で暫く敵に回る)。そのため裏切るか裏切らないかとやきもきする展開が多く、近年は彼が登場する作品の発売前には寺田プロデューサーから裏切らない事を予めアナウンスされる事も(『MX』や『Z』[9]、スパロボではないが『A.C.E.R』[10]など)。なお、裏切らない場合はED後に政治の道に進んだりする(原作でハヤト・コバヤシに「地球連邦政府の首相になるべきだ」と言われていたことのIf的展開)。
『第3次Z』以降は『逆シャア』設定での登場が多く、味方入りする場合もそちらの姿のままになるため、クワトロ・バジーナとしての登場は少なくなってきている。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。1st設定でDCのエースパイロット。顔グラフィックは一年戦争の仮面姿。第1話の敵増援でデニムとジーンを引き連れてシャア専用ザクに乗って登場。このステージの彼はザクの性能も相まって撃墜するのは相当難しい。大人しく、ジーン&デニムを倒して撤退してもらおう。
- PS版では1st設定での音声を初収録。バランス調整により倒し易くなっている。今回は出番は少なく、序盤でララァ加入か死亡後はフェードアウト。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 第2次に準じた扱いだが出番は増えている。裏切りはしないがルートによってはダカール防衛戦でガルマとのイベントが追加されていたり、ララァと共にサイド6や宇宙にも登場したりする。またララァと登場するルートではデギンも登場し、自身の乗艦ザンジバルをデギンの乗艦するアドラステアまで誘導。見事ホワイトベース隊にデギンを討ち取らせている。なお序盤とダカールではシャア専用ザク、サイド6と宇宙ではシャア専用ゲルググに乗っている。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DC所属で第1話から登場。兜甲児は「オレには不利だ!」と、アムロに相手を頼んでいたが、ゲーム性から言うと、必中を使える甲児のほうが撃墜しやすい。ストーリー序盤はガルマ絡みのイベントも用意されている。アムロで説得すると中盤でクワトロになって仲間になる。説得しなかった場合も中盤でジオングに乗った彼と一時的に共闘するシナリオがある。その後も彼と敵対することは特に無い。
- 隠し要素でアムロでシャアを説得するとクワトロとして仲間になるが、そうするとセイラが仲間から抜けてしまうので注意。その他、レコアの離脱やカツ(及びGディフェンサー)の加入、更には終盤のルート分岐にも大きな影響を与えるキャラクターなので、周回プレイでは敢えて仲間にしない選択もあり。仲間になるなり正体に気付いたカミーユに暴露された上に修正イベントで殴られてしまう。
- 能力的には、アムロやカミーユに比べるとやや回避、命中が低いが、その分攻撃力が高めに設定されている。また、主役級ニュータイプのパイロットの中では唯一集中を使え、集中を使った時の回避は味方中トップになるため突撃役には最適である。PS版では2回行動レベルが部下のロベルトやアポリーより遅いという事態が起きている。
- 現在では当たり前となった「クワトロ・バジーナとしてサザビーに乗る」シチュエーションが実現した初のゲーム作品である。
- スーパーロボット大戦EX
- クワトロとしてシュウの章に登場。隠し要素でシュウの説得で仲間に。
- なお、リューネの章でエマ達が処刑されそうだったのは、人質を取られていた(クワトロ初登場時に「地上人を使って大丈夫か?」「手は打ってある」という会話がある)にも関わらず、クワトロがシュウの説得で寝返った為という説がある。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 本作では終始クワトロとしてのみ登場。地球連邦を追われる形でエゥーゴに参加し、中盤でロンド・ベルに合流。ロンド・ベルを抜けた事を異様に気にしており、リューネがSFC版では『EX』でシュウに酷い目に遭わされたと言っている件から察するに『EX』でアムロ達と敵対した事に負い目を持っていたようである。
- 選択肢により、ブレックスが暗殺されてダカール演説イベントが起こると政治の舞台に立つ為に仲間から外れる。ただし、ブレックスが生存していてもダカールのイベント後はほとんどインターミッションに出なくなる。余談だが、初登場時に神勝平から「おっちゃん」呼ばわりされる。
- ちなみに、旧シリーズ(少なくとも『第4次』に続く時系列)においては「シャア・アズナブル=キャスバル・レム・ダイクン」である事は殆ど知られていなかった模様[11]。
- 基本的にはアムロ達と同等の能力を持っているが、遠攻撃だけは異様に高い。アムロ達の遠攻撃が大体115前後で推移している中、130もある(ちなみにこの値はボスキャラとして調整されているのであろうハマーンよりも僅かに高い)。
- なお、キャラクター事典では「何処の誰だか知らないけど、誰もがみんな知っている」とまで言われている。またケイブンシャの攻略本の裏表紙では地球連邦に反旗を翻した新たな敵クワトロ大尉と紹介されていた。
- エンディングの後日談では姿を眩ませており、『逆襲のシャア』を想起させるが、完結作なのでその後の彼の動向は不明。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- シリーズで初めて声が入った。ただしSFC版同様ガトーと同時には仲間にできないため、喋る味方を全て自軍に揃えることはできない。
- スーパーロボット大戦F
- 最終話に登場し、仲間になる。ハマーンへの説得イベントがある。能力はアムロ、カミーユと並んで、射撃、命中、回避、反応と全てが非常に高い。また、MS乗りにしては格闘が高く、技量においては自軍屈指の高さ。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 鬼の様な強さのハマーンを説得する可哀想な人。セイラ・マスとの再会がある。伏線や没データは存在するものの逆シャアシナリオまでは進まなかった。
- また、本作ではサザビーの他にシャア専用ザクも手に入る為、百式、フルアーマー百式改と併せて、実に4機もの専用機に恵まれる。
- 没データでネオ・ジオン総帥バージョンシャアが存在する。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 『機動戦士Ζガンダム』のストーリーをなぞっている為、最序盤からクワトロとして登場。
- 修正イベントもあるが、シャアとして立つ事を受け入れれば回避可能。今作では逆襲しないが、ルート次第ではサザビーが手に入らないのが痛い。
- また、本作ではサザビーの他にシャア専用ザクも手に入る為、リック・ディアス、フルアーマー百式改と併せて、本作では最終的に4機の専用機に恵まれる。なお、ザビ家は生き残っているため、シャアではなくクワトロとしての会話がある。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 序盤はアムロ達を人質に取られてエマと共にティターンズとして敵になるという珍しいパターン。
- この時、連邦の腐敗に巻き込まれた事が一つの理由として起因し、『第2次α』における『逆襲のシャア』シナリオへと繋がる事になる。
- 実際、未来編以後はハリーが金色のモビルスーツに乗っている事に興味を持ったり、特定のシナリオでコレン専用カプルに乗せるとレアな台詞が出てくるなど、少々コミカルなイベントはあるものの、プリベンター内部ではアムロらとは意見が食い違う事が多く、最終的にはシュウとの決戦において、『第2次α』での反乱を示唆する発言をし、エンディングでは全く登場しない。
- 戦闘では能力は高いものの援護のないニュータイプ達の中でも、成長タイプ、精神コマンドの面でいささか劣る。今回から搭乗機関連特殊台詞などが増え、百式や百式改のみならず、本作では隠し機体になっているサザビーや、ライバルのアムロが駆るνガンダム搭乗時の専用台詞まで網羅されている徹底ぶりである。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 『α』や『α外伝』で散々置かれた伏線通り『逆襲のシャア』のネオ・ジオン総帥バージョンで敵として登場、今作における版権作品の大ボスとして君臨し、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の木星帝国と提携している。乗機はサザビー、もしくはナイチンゲール。今回は、自軍の戦力に加えてデラーズ・フリート残党にルートによってはハマーンのネオ・ジオンを束ねあげている。ハマーン休戦ルートでの最終決戦では、アクシズがハマーン艦隊に押さえられたため、オルファンを地球に落とそうとする(拒絶ルートでは当然アクシズを落とそうとする)。αシリーズでのシャアは今回で死亡する。次回作の『第3次α』でサザビーが隠し機体として入手。
- αナンバーズのメンバーには彼の事をまだクワトロ大尉と呼ぶ者もいた。なお、多数のガンダム系キャラ+鋼鉄ジーグは特殊台詞がある。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 最終話でアムロの前にαナンバーズを守る霊としてララァと共に総帥姿で登場。が、この直後、カミーユの前にクワトロとして登場する為、この僅かな間に髪を下ろして服を着替えてグラサンをかけたとネタにされる。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- クワトロとして登場。『MX』に引き続き「隕石を落としません(裏切らない)」と宣伝された[9]。同じ声のギルバート・デュランダルとの絡みも用意されており、「あの手の人間は腹に一物抱えている(…から、完全には信用できない)」と評した。黒歴史末期にアムロと激闘を繰り広げた(この件は『第3次Z』にて深い意味を持つようになる)らしく、黒歴史を知るフロスト兄弟やグエン、ジ・エーデルから後に反乱を起こすと度々言われるが、本人はあくまでクワトロ・バジーナでいる事を望み、終盤の演説(シチュエーションこそ違うが世界中の人に危機を知ってもらう点ではTV版のダカール演説に酷似している)でもシャアとしてではなくクワトロとして演説した。最終決戦でシャアとしての自分を断ち切り、エンディングではクワトロの名で政治家となった。ただし、バッドエンディングではZEUTHの前から姿を消して行方不明となり、アムロとカミーユの台詞から、人類に絶望して粛清を始めようとしているらしいことが分かる。能力的には頼りになる存在だが、デフォルトの搭乗機である百式との相性はいまひとつ。金色つながりのスモー (ゴールドタイプ)あたりが向いている。赤い彗星のシャアと決別した証か、サザビーは手に入らない。これは『再世篇』までは継続していた。
- 今作では主要な敵との戦闘前会話が用意されている。
- セツコルートの1話時点では珍しく敵として登場する。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 暫くアムロと共にトレーズの元で世界情勢を見極めることに。第38話から本格参戦。百式の性能が上がっている上に、「連続ターゲット補正無効」という強力なエースボーナスを与えられた一方で、魂を持たないことと参戦が遅いことがネックで、残り11話で十分活躍できるかはプレイヤーの采配による。なお、前作でシャアとしての自分と決別したにも関わらず、トレーズとの出会いにより、何やら迷いを抱き始めている描写が見受けられるが…。
- 前作と違い、戦闘前会話における主人公扱いからは外されたが、ガイオウとの会話はある。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 中盤で敵対するも、無条件で味方となる。パイロット能力は文句なしだが、デフォルト機である百式が力不足で、クワトロ自身も魂を覚えないので、並み居る自軍ユニットに比べると力不足は否めない。最終的には味方になったものの、明確に自身の進むべき道を見つけられたわけではないようなのでこの時点では今後の動向に若干不安が残る幕引きとなっていた。トレーズや原作ルートのルルーシュは「自分たちとは違う方法で人類を導いてくれる」と信じているが…。なお、今回のクワトロはトレーズによりライセンサーの資格持ちとなっている。
- ボイス新録がないため、対リボンズ用の特殊戦闘台詞はない(リボンズ側は勿論ある)。なお今回はガイオウとの戦闘前会話がなくなった。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 聖夜のスパロボ生配信にて、「赤い人は敵になりますか?」という質問に「クワトロ・バジーナはパイロットとしては出ません」と寺田プロデューサーが回答した通り、クワトロとしての出番はプロローグのみであり、それ以降は「シャア・アズナブル」としての登場となる。なお、クワトロの顔グラフィックは驚いた顔1種類だけで、キャラクター事典でもこの顔のまま登録される。
- 声が同じそっくりさんフル・フロンタルと初の共演を果たす。フロンタルとの演じ分けの影響で池田秀一氏のボイスは刷新。過去作品からの流用は皆無に等しい(2013年より前は「『Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ」と「『逆襲のシャア』のシャア・アズナブル」の両作品で収録された分を使用していた)。
- 前作にてアムロから散々釘を刺されていたが、ある事情から再び赤い彗星に戻り、ネオ・ジオン総帥となる。Zシリーズ初のシャアとしての参戦となる。
- 一年戦争時の彼の軌跡はUCWとADWが融合された際に『月刊・男の赤い彗星』という名で発行され、シリーズの愛読者であるジョニーも読んでおり、ADW出身者でありながら他のチームDやエレメント達に詳しい説明をしている。
- 基本的に敵だが、まだ地球の人類には完全に絶望しきっておらず、「エタニティ・フラットなどの大規模災厄への事態打開のために必死で足掻いている(=そのため絶望している暇が無い)」というイメージが強い。故に、地球至上主義者が牛耳る地球連邦はともかく、かつての戦友たちである自軍に対してはその力を警戒しつつも信頼しており、同様に自軍の面々からも「単なる逆襲ではなく、そうせざるを得ない重い理由があるのでは?」と考えられているため、原作のような完全な敵対的ムードはさほど無く、シャアが「ネオ・ジオンに協力して欲しい」と言えばアムロから「お前こそ戻って来い」と即時に返されるなど、「やむを得ぬ事情で敵対こそしているものの、なんだかんだ言いながらもお互い根っこの部分では信頼している」描写が強い。そのためか、同陣営にいるハマーンからは知らずのうちに嫉妬を買ってしまい、最終的に過去作以上に拗れてしまうのだが……。
- 第41話でスポット参戦した後に第57話で正式参入。このときシングルユニットとして登場するが、クェスの復帰条件を満たしているとクェスとのタッグで参入する。敵時と比べて非常に前向きな台詞が目立つ。味方時の台詞が所謂「地」なのだろう。また、結果的にフロンタルがネオ・ジオンの負の部分を全て持っていったため、シャア本人は相対的に「人類の未来を真に憂える指導者」という立ち位置になっている。
- 中断メッセージにも登場を果たし、スパロボプレイヤーに感謝の意を述べる。今作の逆襲のシャア再現は非常に熱い内容で、上述のそっくりさんと役を兼ねている池田氏の熱演も相まって素晴らしい物となっている。また全参戦作品の主人公(主人公以外ではブライトとゼクス)との戦闘前会話が用意されており、こちらの会話の内容も見所である。劇中の活躍においても、時獄篇発売前は結局逆襲する事を選んだとしてさんざっぱら物議を醸したものであるが、最終的にはプレイヤーの想像を遥かに上回り、昨今類を見ない熱い展開を見せたシャアの一人として落ち着いている。
- 復帰後はネオ・ジオンを離反する関係上、行く場所がないのをいいことにいろんな組織の仲間からひっぱりだこにされる描写があり「とりあえず就職先には困らなそうだな」と励まされるなど、Z-BLUEの仲間たちからも暖かく復帰を認められている。
- 『第2次Z』では主人公扱いされなくなっていたが、今作からは再び主要な敵との戦闘前会話が用意された。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 序盤にスポット参戦した後、第15話でマリーダやチームD、21世紀警備保障のメンバー達と共にZ-BLUEの窮地を救い、シナリオ終了後に正式参戦する。ルート次第では一時離脱する時期があるものの人類への希望を持ち続けていることもあり、敵にはならず、アムロと共にZ-BLUEの中心人物の一人として活躍。ハマーンとの関係も完全修復し、今まで以上の関係に収まる。
- ルートによっては黒歴史の発端となったアクシズ落としを決行した並行世界のシャアも登場する。
- 戦乱が終結し真の時空修復が行われた後はネオ・ジオンに復帰し、ジオンのトップになったハマーンを補佐する事に。
- 過去の作品ではシャアに戻った後も他のメンバーから(クワトロ)大尉と呼ばれていたが、今作では一貫として(シャア)大佐と呼ばれている。
- 時獄篇の経緯を知らない勝平が一度だけクワトロ大尉と呼ぶがクェスに大佐だと注意される。
- クワトロとしてもDLC「多元戦争追想」にて登場。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT(WSC)
- 第1話から、バイストン・ウェルに召喚されたジオン軍を率いて1年戦争仕様で登場。アムロで説得すると、後でシャア専用ザクが手に入る(カラー版は不可)。
- ギレン・ザビとキシリア・ザビを暗殺した後、ララァ・スンを連れ、クワトロとしてロンド・ベルに加入する。ララァが生存するのである意味幸せか?チェーンまで仲間になっているので泥沼の四角関係に。またカラー版では、エンディングのアムロ達との会話が多少変更されている。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
- クワトロとして登場。アムロ達は地球にいるので、宇宙での主力となる。GP01Fbに乗せると良い。ガトーを説得する時に、意味深な発言をする。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 序盤は引き続きクワトロとして登場するが、第1部、第2部のどちらも引き継いだ場合に登場する隠しステージにて、ネオ・ジオン総帥として登場。真のラスボスを務める。
- そのためクワトロを育てるか悩むところ。普通にクリアすればハッピーエンドになるので、そちらを選択する方がいいと言う人もいる。適当にターン数を稼いで条件を満たさないようにすれば簡単。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 『COMPACT2』と同様の立ち位置。ことあるごとに考え込むような描写が散見される。通常ルートのエンディングでは「逆襲」への布石となる微妙にギスギスした会話をアムロと繰り広げ、ロンド・ベルから除隊する。
- 隠しシナリオに進む場合、最終的にラスボスになるが、使用しないのはもったいない程の強さを持っている。特に2部では序盤から主力となるのでもどかしい。
- 彼を倒せばゲームクリアだが、そっちのけでナナイ、もしくは一定数別の敵を倒すと「これでは虐殺と変わらない」の弁と共に、今まさに虐殺を繰り広げんと目論んでいる敵大将がこちらを非難してきて、それに首脳陣が共感してしまいゲームオーバーという、前代未聞の敗北条件がある。周回プレイの際に使うという手もあるが同シナリオは高額ユニットが少なく、稼ぎという点では通常最終話などに効率は劣る。台詞は新録で、アムロ・カミーユ・ジュドーとの対決台詞が追加され、こちらは『第2次α』でも使用されている。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- クワトロとして登場。第1話から加入するが、例によって例の如く、本作においても使われない。特にクワトロの扱いは近年稀に見る酷さで、百式が強化されないのは勿論、サザビーも入手出来ない為、乗り換え無しで使っていくのは愛があっても厳しい。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 一年戦争時代の仮面姿で敵として登場するが、今回はデラーズ・フリート所属。専用BGMとして「シャアがくる」が採用されている。今回は、専用ゲルググ→ジオングと乗り換えてくる。ちなみに、第7話でシャア専用ゲルググを破壊すると棄てるので、それを拾ったロンド・ベルで使用可能。
- 本作ではグリプス戦役に何ら関与していなかったためエゥーゴに在籍した事はなく、カミーユとは面識がない。星の屑作戦の失敗に乗じて行方をくらまし、中盤でクワトロとして仲間に。レディ・アンの口利きがあったらしく、ブライトが困惑していた。シャア専用ゲルググに乗せると、BGMがしっかり「シャアがくる」に変更される。
- 終盤でハマーンに暴露されるまでアムロ・(レディ・アンからの手紙を見た)ブライト・(ルート次第で仲間になる)ララァ以外のほとんどの味方に正体がバレないという珍しいパターンとなる。
- EDで逆襲を示唆する発言があるが、主人公に「もし暴走しても止めてくれる者がいる」とも発言している。
- 没シナリオでは逆襲する予定だったらしい。
- なお、ヴィンデル・マウザーのいた平行世界でのシャアは既に『逆襲』していた事が示唆されている。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- ポータブル版では正体を隠す気がないのか、百式での初登場からBGMが「シャアが来る」である。リメイク前と変わらず百式は微妙な性能なので、できれば終盤でサザビーが手に入るまではシャア専用ゲルググに乗せておきたい。今作では援護攻撃がLV4まで上がり、エースボーナスが周囲2マスの味方の命中率と回避率を10%アップなので、彼を中心に陣形を組むのがよい。EWACとは効果が重複するため、さらに効果を伸ばせる。
- スーパーロボット大戦R
- 序盤にネオ・ジオン総帥姿で登場。アクシズ落としを実行するが、本作では彼の撃破後にデュミナスが介入するためこの時間軸での結末がどうなったのかは不明。
- 主人公達のタイムスリップ以降はクワトロとして登場。場合によってはまだ身に覚えのない恨みを受けてラウル・グレーデンに殴りかかられるが、カミーユの時と違い、ドモン・カッシュが間に入りラウルを気絶させた為、殴られる事は無かった。
- EDではキャスバル・レム・ダイクンとして政治の道へと進み、コロニー連合国家の大統領となった。
- スーパーロボット大戦D
- 今作では、実質的に主役の一人と言ってもいい立場で大活躍する。『逆襲のシャア』のネオ・ジオン総帥として登場するが、諸々の事情でなんと当初より味方。しかも部隊の指導者ポジションである。
- 原作と違いアムロとの決着にこだわろうとせず、それどころか物語開始当初の時点で地球の状況が原作よりも酷過ぎるせいか、本編開始前に起きたOZのクーデターからアムロとブライトたちを保護しつつ(ブライトにいたっては本人だけではなく家族まで保護している)アクシズ落としの協力を要請するなど、他作品以上の覚悟が窺える。特にアムロとの決着に関しては、共闘を依頼した際に「シャアとは結局は戦う運命にあったはず」と渋るアムロに対して「決着をつけたかった」と本心を告げるなど、私情を押し殺してでも大望の為に行動する覚悟が非常に強く表れている。やがて地球消滅や異星人軍の襲来を契機に自身や地球圏の事を再び見詰め直し、真剣に人類の生存圏である地球圏全体を守り抜こうと考えるようになり、OZやマクロス7船団やリガ・ミリティアとノヴァンブル条約を結び、同盟軍を結成、ブルー・スウェアの盟主を務める。
- 一方で、戦いが終わっても本当に地球上の人類が変わっていけるのか完全に信用し切れない内心も語られ、時々、ゼクスと再び逆襲をしそうな言動を取って主人公を始めとする若い世代達に警戒され続けるが、結局最後まで不穏な行動には移らない。ファンの間では第3次Zが発売されるまでの間シリーズ中最も空気の読めるシャアと言われていたほどで、最終的にはある程度、人類(若い世代)に希望を見出したようである。指導者なので部隊を抜けることが時々あり、レギュラーで使う人は注意。
- なお、今作ではナナイが登場しないが、もし登場していたら彼女とハマーン、クェスを交えてどのような修羅場が展開されていたのか非常に気になるところである(ちなみにアンソロジーでは3人が揃って修羅場と化すネタがある)。
- 本作以降は『逆シャア』設定で登場した場合も味方として参戦する作品が増えるようになり、SRWシリーズのシャアにとっての重要な転機となった作品といえる。
- 本作での展開の意図として、「『逆襲のシャア』でのシャアは敵になる」というイメージを覆したかったことを寺田貴信Pは挙げており、『R』の時点でヒントを出していたことも語っている[12]。
- スーパーロボット大戦BX
- 宇宙世紀作品が『UC』のみの参戦となっている為アムロ共々名前が触れられるのみ。その代わりか顔こそ見せないが、別世界のシャアが登場している。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- クワトロとして登場。エゥーゴの指導者。序盤では別行動を取っており、エゥーゴとハマーンのネオ・ジオンを提携させるよう根回ししたり、ティターンズの計画を打開するために裏方として動いていた。その一環としてジオン残党に一時協力し、彼らを離脱させるためシャア専用ザクでシースと敵対する場面も。ティターンズの計画を阻止した後に百式で駆けつける。
- ハマーンとの決着はつかずじまい。別世界を見てきたソーディアンによって「逆襲」に関しての可能性が示唆される。
- 能力値が最初から高く、百式の性能も良いため、即戦力になる。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- クワトロとして登場。ハマーンとは、手を組むか決別するかの選択を迫られるが、潔く決別して株を上げる。しかし、後のインターミッションで上がった株を下げてしまう。声優繋がりでギルバート・デュランダルの演説を「回りくどいな…」と評すがアムロから「あんたにそっくりじゃないか」と言われ、上手く逃れようとしたものの「少なくともそういう一面があるのは認めるだろ」と言われ、言い返せなかった。
- 最終話で自らがアクシズを地球へと落そうとした可能性の世界を見ており、エンディングでは台頭しつつある強行独立派を抑えるためにアクシズへ向かった。その際、アムロに「今の私はこの世界に希望を見出している。間違いは犯さないつもりだ」と返した。
VXT三部作
全て『逆シャア』設定。
- スーパーロボット大戦V
- 本作では既に故人。新正暦世界では本編開始から「空白の10年間」を含めて110年前にシャアの反乱が起きており、宇宙世紀世界もシャアの反乱が終了した後の時系列となっている。
- 宇宙ルート第38話にてララァと共に霊体となって登場し、アムロ達に未来を託し再び刻の向こうへと去っていった(キャラクター事典にはララァ含めて登録されない)。最終話でのコスモリバースシステム発動の際には、シャアの魂もララァの魂と共にヤマトに集っていたのをアムロが感じ取っている。
- なお、今作における彼のアクシズ落としの真意は、地球人類の殲滅ではなく、母なる星を自分が殺すという大罪を自分が背負う事で、地球とコロニーに分かれた人類を一つにしようとすることにあったとナナイの口から語られている。
- スーパーロボット大戦X
- 『逆シャア』設定で登場。PV第2弾で登場した時には右側つまり味方側に居たため、どういった経緯で味方入りするのか話題になっていた。また当初は寺田Pの勘違いから隠しキャラ扱いされていたが、後に通常プレイでも登場すると訂正された。無条件で自軍入りし、条件を満たせばナイチンゲールに乗ることもできる。主な台詞は『第3次Z』の流用で、対ジュドー台詞は『IMPACT』のものを流用する。
- 宇宙世紀では、人類を宇宙に上げて人類全体をニュータイプに変革させるために、コスモ貴族主義を唱えたクロスボーン・バンガードと手を組んでアクシズ落とし作戦を遂行していた。アクシズ上での戦闘中にアムロとともにアル・ワースに跳ばされたという設定。
- リギルド・センチュリーが宇宙世紀の遥かな未来だと知り、人類が時を経ても変わらない絶望に駆られ、当初はトワサンガの客分となっていた。また、クンパ・ルシータと共に人類を進ませるための火種となることを目的としていたが、シャアと直接的な接点を持たないがゆえにフラットな視点を持つシーブックの叱責を受けて、赤い彗星でもジオン・ダイクンの子でもない、一人の男としてもう一度可能性を信じるためにエクスクロスへ寝返り、彼らと共に戦うことを決意する。
- アル・ワースに飛ばされる直前の状況や、特にハマーンのこともあってジュドーとは味方入りしてからも険悪な関係となってしまったが、敵の攻撃からジュドーを庇い、そして自身の本心をジュドーに語ったことで和解する。アムロに対しても、アル・ワースでの戦いで心境の変化もあり、元の世界に戻ったら決着を付けねばならないことは互いに理解しつつも良好な関係を築いている。
- 精神コマンドで新たに決意を獲得した為、マルチアクションで撃墜数を稼ぎやすい。ナイチンゲールを入手すると初期習得済みのヒット&アウェイと合わせてマルチアクション+MAP兵器版ファンネルで雑魚一掃もでき、エースボーナスで技量(とNTLv)も上がるので、再攻撃を取得させれば通常版ファンネルで固い雑魚も1ターンで落とせたりと鬼神の如き強さを発揮する。クワトロを含め、プレイアブルでは歴代でも最強クラスのシャアである。
- また、実用面でのメリットは殆どないが、本作は百式も参戦するため「『逆シャア』設定のシャアを百式に乗せる」といった遊びもできる。
- 『第3次Z』と違い、主要な敵との戦闘前会話は用意されていない。
- スーパーロボット大戦T
- 原作通り、グリプス戦役後MIAとなっていたが、グレミー軍壊滅直後に『逆シャア』版ネオ・ジオンを率いて武装蜂起する。今回は隕石落としを一切行わない代わりに、久々に異星人勢力(UND)と手を組むという『新』を彷彿とさせる立ち回りを演じるが、その真意は人類を団結するために敢えて悪役を演じていただけでありT3と人類への希望を失ってはおらず(ナナイやライルを初めとするレウルーラのクルー達も、自身の協力者であった)、もし自分がT3に勝利した場合には自分達がUNDと戦うつもりであった(『新』におけるシャアの「人類を守るために地球を異星人に全面降伏させようとする地球人」の役回りは別の人物が担っている)。
- 第47話「鋼鉄の7人」では七人目のMSパイロットとして自軍に正式参戦。その際の乗機は通常はサザビーだが条件を満たせばナイチンゲールに乗ったままで合流する。ハマーンとの和解はDLCシナリオで描かれている。EDでは野に下り、ハマーン達と共に何処へと旅立っていった。
- その後はハマーンと共に何処かで黎明戦争を経て緩やかに変わりゆく世界を見守っていたが、エキスパンション・シナリオにて謎の脅威の襲来に再び起ち上がり、第1話にてロンド・ベルを援護し、そのまま参戦する。
- エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「技量アップ」。インタビュアーはアマサキ。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 『逆シャア』設定で登場し、同作設定での音声が初収録された。戦争による被害を最小限に済ますため、地球人のバルマー帝国への全面降伏を企てるが、むしろ被害を広げている面も少なくない。そのため、「なんか言動がシャアっぽくないのだが、シャアだ」とも突っ込まれていた[13]。サザビーでファンネル攻撃をするとカットインが用意されている。味方にする予定があったのか、精神コマンドが設定されている。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。またおまけマップでは敵として登場。
- スーパーロボット大戦64
- リアル系ではクワトロとしてアポリーとロベルトを引き連れ序盤から登場する。が、どうやっても本作では逆襲するので育成及び、撃墜数を稼がせるのはオススメ出来ない。
- 因みに、アポリーとロベルトの二人はプレイヤー部隊に放置である。逆襲した際に、リアル系主人公ならば戦闘前会話有り。
- 終盤、オールバックで逆襲する。味方のレベルにもよるが、2回行動可能ならうかつに近づくのは危険。副官ポジのガトーかミリアルドといっしょにタコ殴りにしてくる。計算式の関係からダメージは与えやすいが、ダミーをしこたま仕込んでいるのでそもそもダメージを与えることからして困難。νガンダム搭乗のアムロかビルバイン搭乗のショウ、リアル系主人公辺りの運動性をフル改造してダミー割りに送り込む必要がある。性格が普通なので攻撃力はさほどでもなく、脱力で気力を下げておけば、割と安心して戦える。
- ラスボスの存在感が希薄な上に弱いので、実質こちらがラスボス。ストーリーの全体像を見渡すと、彼こそ本作の真の主人公と言えなくもない
- スーパーロボット大戦リンクバトラー
- クワトロとして登場。レベル1から離脱を覚えているため、低レベルにおいても他のパイロットとは一線を画した実力を持っている。
- 今作のゲームシステムの都合上、どうやっても裏切りようが無いため、安心して育てることができる。ただし本作本来の用途である「『64』本編とリンクさせるためのレベル上げ」という意図を考えると、彼を育てたところで序盤のおとり役くらいにしかならないため、彼を育成する意義はあまりない。本作単独でなら育て甲斐もあるかもしれないのだが……。
- スーパーロボット大戦MX
- クワトロとして登場。ゲーム開始時には原作通りの流れで1年ほど行方不明になっていたのだが、中盤で重慶基地の守備隊長として登場し、フルアーマー百式改と共に部隊に合流。
- アムロからは逆襲を行うべきか迷いを抱いている事を見抜かれているが、アムロ以外にはその事をおくびに出さなかった。また、人類への希望を捨てたわけでもないため、カミーユには「この戦いが終わったら自分の進む道を見定める」と約束し、それまでの間、「クワトロ・バジーナ」として戦いに身を置いた。
- そしてエンディングでは約束どおりにキャスバル・レム・ダイクンとして政治の道へと進み、アムロやブライトからは早速その政治家としての采配を期待されていた。
- 結論として、確かに逆襲への迷いは持っていたものの、敵にジオンがいない事もあって「人をより良く導くために戦いを終わらせる」事に関しては全く迷いを見せずに戦い続けている(そのため、迷いを見抜いたアムロも特に危機感を抱いておらず、釘をさす事すらせずに全幅の信頼を寄せている)という、迷いに迷った挙句ようやく自部隊に参加した『第2次Z』のクワトロとはある意味対照的とも言える。
- 発売前に「時々裏切るグラサンかけた人は裏切りません」と宣伝されたのは有名。またアムロと共にマイヨとの絡みが多いのも印象的。
- 能力的には強いのだが、モビルスーツにいいものがあまり無いため、総合的に微妙。
- スーパーロボット大戦GC
- 序盤は一年戦争をなぞった展開なのでファースト設定。旧シリーズ以来に1st設定の音声が新規収録された。「ギガノスの蒼き鷹」ことマイヨ・プラートと共同作戦を取ったり(別組織とはいえ階級はシャアの方が上なので、彼らの上官となる)、ガディソードのジークとサリーの接触を受けて同行させたりもする。
- 1シナリオ限定でザンジバルにも搭乗。艦長用のセリフも多く収録されているが、すぐ撤退するので交戦機会が殆ど無いのが惜しい。
- 能力面では狙い撃ちやカウンターを持つが、ザンジバルの艦長をしている時のみこれらの技能がなくなり、回避値も下がる。
- 外宇宙から帰ってくるといつの間にかララァを引き連れてクワトロ状態でホワイトベースに。何を血迷ったか、シャア専用ザク・ズゴック・ゲルググを持参する(ただしシナリオ中一切言及されないので、気がついたら積み込まれているという状況)。シャアの時にあった狙い撃ち技能はなぜか無くなっているが、代わりに狙撃を覚える。また、今作ではララァが生きているためか原作以上に落ち着いており、アムロとの確執にも似た因縁もそれほど酷くない。兄妹関係が良好ではないとは言え、セイラも同じ艦にいるので、もしかしたらクワトロにとっては一番幸せな作品かもしれない。
- スーパーロボット大戦XO
- ミハル・ラトキエをスパイとして潜入させるシーンなどが追加されている。
- クワトロとしては基本的に『GC』と変わりないが、今回はシャアの時と同様狙い撃ち技能を持っている。
- バグでほぼ無限に増殖する。今回は敵機の捕獲運用が可能なので増殖させればさせた分だけ出撃させることが可能で出撃枠をクワトロで埋める事も可能。現在判明しているバグの発生方法の関係で百式に二人のクワトロが乗っているというカオスな状況が生まれるほか、同様の理由でプルの乗るサザビーにサブパイロットとして無理矢理乗り込んでいたりもする。全員精神ポイントが共有なのであまり有用なバグではないが経験値も共有なので補給レベル上げが倍速以上で可能。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 『1st』と『Ζ』、『逆シャア』設定で登場。
- 一年戦争ではララァを失うも、自分と同じ過ちを繰り返さなかった若者と鋼の魂を持つ者達の姿を見た彼は「新生ネオ・ジオン」を立ち上げて内部分裂を引き起こし、ハマーン率いるネオ・ジオンから離脱してカイルスに加入、そして自ら先頭に立ってアクシズの破壊を行っている。
- ユニットとしてはクワトロ搭乗の百式、シャア搭乗のサザビーが使用可能である。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ジオン公国軍所属。シャア専用ザクII、シャア専用ゲルググ、そしてジオングに搭乗。
- 序章ではアムロとの初戦を再現する。この時は乗機も弱く二連撃を利用して二回反撃すれば瞬殺できなくもないが、この時点でのアムロの能力では回避しきれずホワイトベースの援護防御なしでは相当危険(特にヒートホークのファイヤ追加ダメージが出たらまずガンダムでは耐えられない)。以降は強力なボスとして登場し続ける。水陸MSが登場しないので、ジャブロー戦でも専用ザクに搭乗する。
- 第2章以降は連邦とジオンの和平を進める特殊部隊「オルトロス隊」に所属。オルトロス隊統括のキシリアの意向で「クワトロ・バジーナ」名義で連邦軍に潜入、親コロニー派の連邦将校ブレックス・フォーラに接近。追加ミッションでまだ一年戦争の途中だが、特命部隊のクワトロとしてカミーユと共に30バンチ事件を阻止し、ジャミトフ一味を失脚に追いやった。以降はジオンのシャア、連邦のクワトロと二足の草鞋を履き、戦争終結に向けて活動する。コネクト・フォースに対してはコロニーへの核攻撃やソーラ・レイによる殲滅作戦をリークし、戦火を広げないため積極的に協力姿勢を見せている。
- 第5章ではようやくジオング搭乗の彼と戦える。ただし裏切りという訳ではなく、ゼクス及びブシドーと共に、宿敵達との決闘で自らの心の問題に決着をつけるためである。この決着の後は妹に「シャアとして戦場で出会うことはないだろう」と語り、クワトロとして戦っていく。
- 残念だが(?)クワトロになると二連撃が削除された。本作の百式に関しては微妙な評価を下すユーザーが多く、戦闘での活躍は今一つ。精密攻撃があるのでフル改造ボーナスで「CT補正・ダメージ+50%」を付けてクリティカルの鬼にするべきか。
- 地球圏の情勢が原作より悪化している事や、ララァがそもそも登場せずアムロと終生もつれる要件が無いためか、『D』とは似て非なる方向性で「空気に従順なシャア」として活躍が豊富である。ザビ家に対する復讐心も薄まっており、ガルマもニューヤークの戦いを普通に生き延び、キシリアに復讐心を指摘された際にも否定している。ギレン・キシリアも生存して終わるためか、ガルマとの関係も良好なままである。
- PVではシャアがジオングに乗ってアムロと戦っているが、ゲームではその展開になる前にクワトロになっているため、仮面を着け直すつもりなのかとネタにするプレイヤーの声もあった。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 『Ζガンダム』設定で百式、『逆襲のシャア』設定でサザビー、ナイチンゲールに搭乗。
- メインクエストではクワトロとして登場。『Ζ』の他の主要メンバー同様、第2章より登場。本作ではダカールでなく、中立国オーブで演説する。
- イベント「アクシズの攻防」からは『逆シャア』設定で登場。同イベントでは原作通り逆襲する。サザビーのユニットクエストで原作開始前の行動が語られ、ティターンズの残党と戦っていた事が明らかになる。
- 2018年4月のイベント「時代を継ぐ者」の報酬として『逆シャア』設定のボイス付きパイロットパーツが登場。
- スーパーロボット大戦DD
- 『逆襲のシャア』設定。序章ワールド3から登場するエネミーユニット。乗機はサザビー。
- 初登場時のシーンは再来の『UC』における初登場シーンを意識したものとなっており、ダグザと交渉する姿なども似せた形になっている。
- 1章Part2ではフィフス・ルナを、Part13ではアクシズを落とし、第1章における最後の敵となる。アムロに敗北した後は原作通り脱出ポッドを握られるが、サイコフレームの共振後は行方不明となっていた。
- その後2章ではPart9にて生存説の噂が示唆されており、Part14にて実際に再登場。自軍には加わらないものの、プレイアブルユニットとしては使用可能となる。乗機はナイチンゲール。
- スーパーロボット大戦30
- 『逆襲のシャア』原作終了後だが、クワトロとして参戦。乗機は久々のフルアーマー百式改。なお、『α外伝』以来久々に戦闘中のアイコンでサングラスを外している。
- ボイスはクワトロとしてのものと、『逆シャア』での大佐時代のものが合わせて使用されている。
- スパロボ30年の歴史の中でも初の原作通りの動機でアクシズ落としを決行した後に自軍入りしたシャア(クワトロ)となる。
- 近年の作品では逆襲のシャアの最中及び原作終了後の場合、アクシズを落とす前の段階や決行しても何らかの理由付けがなされている為、自軍側で受け入れられる土台があっての加入となるものの、今回はそういった救済が一切ない純粋な『アクシズ落としの大罪人』として扱われており自身の行いに苦悩する姿が描かれている。そういった心境を反映してか、迷いのため決意することはできないし、集中もできる状況ではないし、閃きも直感も働かない。そんな中でも前に進もうとする不屈の心は持っているという形で精神コマンドに反映されている。精神コマンドで回避率を上げる方法が無い反面、エースボーナスやスキルは非常に優秀。最終回避率をエースボーナスで補えるため、回避面にはそれほど不安が無い。
- この為本作では、原作終了後のシャア参戦作品としては珍しくサザビー・ナイチンゲール等、彼専用の赤い機体は参戦せず、乗機は最後までFA百式改となる。
- 何気にシリーズで初めて無条件で使える味方側のプレッシャー持ちのキャラである。プレッシャー自体は非常に強力なのだが習得レベルが2止まりのおかげで有効射程が4まで。MS乗りには貴重な倍率スキルだが突撃やニュータイプ技能を活かせる機体はたいてい長射程なので意識しないと発動させにくい。これを活かすなら本作ではV2ガンダムの2機目やナラティブC装備が乗せ換え候補に挙がる。DLC機体だが、フィン・ファンネルが移動後使用可能なのでプレッシャーを掛けやすいHi-νガンダムも候補となる。さらにHi-νならば最強武器が非P武器なので「突撃」も活かすことが可能とかなり噛み合う。長射程の機体に乗せる場合でも、意識的に敵に近付くと良いだろう。発動面では技量はアムロと並び自軍最高峰であるのでほぼ問題ない。追加でもう少し養成して再攻撃を習得させればボスクラス相手でも安定して大ダメージを見込めるだろう。
- なお、主人公ではないが主人公格として扱われており、主人公全般に戦闘前会話が用意されている場面ではクワトロにも用意されている。
- 余談だがDLC参戦のOG名義で参戦した面々は、殆ど全員がシャアが逆襲を起こす前の時系列から参戦している[14]。特にα世界およびIMPACT世界から転移してきた面々は知ってはまずい情報を知ってしまった気がしなくもない。キョウスケ曰くOG名義の面々は極力『30』世界の情報を知らないようにしているとのこと。
- エクストラチャプターのエンディングでは、アクシズに戻り世界の行く末を見守ることを選択した。
- エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「技量アップ」。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- ジオン公国のエースパイロット。ジオンがネオ・アクシズに滅ぼされた後は密かにエゥーゴ共和国へ逃れ、ある目的のために『ザビ家の埋蔵金』を探していた。仲間と合流するために大金が必要になったアムロを誘い、ジュドーと共に宝探しを手伝わせる。
- ザビ家への敵対心を伺わせる発言をしているが、ガルマの死には関わっていないようである。また、ララァが登場しない事や、基本的に敵対しない事からアムロとの確執も存在せず、彼の相談に乗る事もある。
- ガルマと共にこのゲームの最初のボスキャラでもある(この時はシャア専用ザクに搭乗)が、どう戦っても強制的に戦闘終了を余儀なくされる。宝探しの際にはサザビーに搭乗。サザビーに乗る1st設定のシャアを見ることができる非常に珍しい作品。
- リアルロボット戦線
- ファースト版の設定で出演。仮面と素顔、両方のグラフィックが用意されているが、能力は同じ。
- 最初期は味方だが、最後まで味方・スポット参戦の味方・中ボス・大ボスとルート毎にその後の立場が変化する。
- なお、本作におけるブランチとしてのシャアは、主人公であるムジカ・ファーエデンの祖父である(ただし、前々回に生み出されたシャアが肉親であり、今作に登場するシャアは全くの別人)。
- クワトロとしては出演していないが、ハマーン・ロシュルートでは百式に乗り「良いモビルスーツだ」と発言している。
- またラズロルートではラズロがシャアを指して「ある時はクワトロ・バジーナ」と呼んでいる。
- Another Century's Episode
- ストーリー後半にロンド・ベルの前から姿を消した後、ネオ・ジオン総帥として決起。ロームフェラ財団デルマイユ派の専横によって腐敗の極みに達したUCEに宣戦布告し、終盤にはアクシズ落下作戦ではなく難民船団に偽装したシャトル船団に仕込んだE2を降下させて地球の壊滅を狙う。最終的にラスボスを務める。
- Another Century's Episode: R
- Another Century's Episode Portable
パイロットステータス
能力値
基本的に「シャア・アズナブル」として登場する場合は『D』を除いて敵対する事が多い。
どのシリーズでもラスボスに匹敵、或いは凌駕する能力が設定されている。『第2次α』では全能力が非常に高く、特に防御は味方のリアル系パイロットとは比較にならないほど。
自軍参入する作品ではリアル系エース級の能力を持つ。特に技量はアムロと並び自軍最高峰で、再攻撃を発動させやすい。MS戦にてキックなどの格闘攻撃を多用していたのを反映してか、PS版『α』等一部作品を除いて格闘も高め。リアル系共通の欠点として防御は低い。地形適応も基本的に高レベルで纏まっているが、専用の水陸両用機を持ちながら海適応は余り高くない作品もある。
精神コマンド
集中、ひらめき、熱血とリアル系向きのものを覚え、「赤い彗星」のイメージから加速を覚える傾向が強く、その威圧感と「ニュータイプの発するプレッシャー」からか、威圧・戦慄を修得する作品もある。
また「直撃させる」という戦闘台詞故か、直撃を覚えることが多く、アムロと同様にてかげんを覚える事が多いのも彼の技量の高さを表しているが、逆にニュータイプでありながら覚醒はアムロやカミーユらに比して覚える作品は少ない。シロッコに「ニュータイプのなり損ない」呼ばわりされたのが原因だろうか。かつては魂を覚える作品も少なかったが、現在は大半の作品において習得する。
- 第2次・第3次(PS版)
- 加速、根性、熱血、集中、ド根性、気合
- EX
- 加速、根性、熱血、てかげん、覚醒、威圧
- 第4次(S)
- 集中、加速、熱血、てかげん、威圧、魂
- F(F完結編)
- 加速、熱血、ひらめき、集中、覚醒、魂
- α(DC)
- 集中、ひらめき、熱血、覚醒、魂、戦慄
- α外伝
- 集中、ひらめき、てかげん、熱血、かく乱、魂
- 第2次α
- 集中、ひらめき、狙撃、直撃、覚醒、魂
- 僅か60で覚醒が使用できる。
- Z
- 直感、集中、加速、直撃、熱血
- 第2次Z
- 直感、集中、加速、直撃、熱血、覚醒
- 第3次Z(時獄篇/天獄篇)
- 直感、集中+、加速、直撃、魂
- IMPACT
- COMPACT3
- 集中、てかげん、熱血、威圧、見切り、覚醒
- A
- 集中、ひらめき、てかげん、熱血、奇襲、突撃
- A PORTABLE
- 集中、ひらめき、てかげん、熱血、突撃、覚醒
- R
- 集中、ひらめき、直撃、てかげん、熱血、魂
- D
- 集中、ひらめき、突撃、狙撃、熱血、魂
- X、T
- 直感、集中、加速、狙撃、決意、魂
- 新
- 集中、加速、熱血、てかげん、威圧、魂
- リンクバトラー
- 加速、集中、ひらめき、熱血、覚醒、魂
- 64
- 加速、熱血、ひらめき、集中、覚醒、魂
- MX(PORTABLE)
- 集中、てかげん、直撃、熱血、ひらめき、魂
- GC(XO)
- 集中、ひらめき、直撃、狙撃、熱血、魂
- OE
- 集中、加速、熱血、閃き
- X-Ω
- 集中、直撃、魂
- 通常時のスキルはクワトロとシャアで共通。
- DD
- 気合、直撃、必中、覚醒、集中、魂
- 30
- 加速、不屈、必中、気合、突撃、魂
- EX以来久しぶりの『自軍で使える、集中を覚えないクワトロ(シャア)』となった。他にも直感やひらめきもないがシリーズ初の不屈を習得しているなど、良くも悪くも今作のクワトロの心境が反映されたラインナップと言える。また構成の殆どが『勇気』の構成なのも特徴的。
- リアルロボット戦線
- 神速、熱血、ひらめき、集中、根性、覚醒
特殊技能(特殊スキル)
ニュータイプLvはかなり高いレベルまで成長するが、近年の傾向としてはニュータイプLvが伸び悩むようになってきた。また、『α外伝』より指揮官を修得。Zシリーズでは、劇場版の設定が採用されている。カミーユに「未来を見せてくれ」と期待している為か、ニュータイプL8まで成長する事が多い。
- 第3次(PS版)
- ニュータイプL5、シールド防御L5、切り払いL5
- 第4次(S)
- シールド防御L8、切り払いL8、ニュータイプ
- F、F完結編、64
- ニュータイプL9、シールド防御L7、切り払いL8
- α(DC)
- ニュータイプL8、シールド防御L8、切り払いL9
- α外伝
- ニュータイプL8、指揮官L2、切り払いL4
- 第2次α
- ニュータイプL8、切り払いL8、シールド防御L7、指揮官L4、底力L8、気力+ (ダメージ)
- どの技能も高水準。そしてゲーム中では最も早くニュータイプL8に到達する(ただし、内部的にはギリの方が早い)。指揮官以外の技能がL9まで到達せず中途半端なレベルで止まるのは、今作でも彼がまだ迷いを抱えているという事なのだろうか。
- Z
- ニュータイプL7、ブロッキング、指揮官L4、集束攻撃
- 第2次Z破界篇
- ニュータイプL7、指揮官L4、ブロッキング
- 第2次Z再世篇
- ニュータイプL8、指揮官L4、ダッシュ
- 第3次Z時獄篇
-
- 敵対時
- ニュータイプL8、指揮官L4、底力Lv7、サイズ差補正無視L3、マルチターゲット、気力+ボーナス、ガード、2回行動
- 強烈なラインナップであり、最終戦ではこれに加えて迷いを振り切った証拠なのか、毎ターン精神コマンドまで使って来る為凄まじい戦闘力を発揮してくる。文句なしに歴代最強のシャア・アズナブルであると言えるだろう。また、影武者とはニュータイプが別のスキルになっている以外は同じである。
- なお、37話「フィフス・ルナ攻防戦」では、ガード、2回行動が未習得であり、指揮官以外のスキルレベルが若干落ちているが、それでも強い。
- 味方時
- ニュータイプL8、指揮官L4、ダッシュ、サイズ差補正無視L2、カウンターL8
- 前作のクワトロの技能にサイズ差補正無視とカウンターが追加された形になっている。
- A(PORTABLE)
- ニュータイプL7、切り払いL9
- A PORTABLE
- ニュータイプL7、切り払いL9、ヒット&アウェイ、援護攻撃L4
- R
- ニュータイプL9、防御L4、援護攻撃L1、指揮L2
- D
- ニュータイプL9、切り払い、シールド防御、撃ち落とし、援護攻撃L1、指揮L2、コンボL2
- X、T
-
- 敵対時
- ニュータイプ、2回行動、底力Lv7、サイズ差補正無視L2、見切りL3、気力+(DEF)、精神耐性
- 『第3次Z時獄篇』とは違い、初戦から2回行動が解禁済み。『X』『T』共に指揮官を持たないが新たに見切りL3を習得し、精神コマンド無しではまともに避けられず当てられない強敵。
- 味方時
- ニュータイプL8、ヒット&アウェイ、サイズ差補正無視L2、見切りL3、気力+(DEF)
- ヒット&アウェイを持つために長射程武器を持つユニットと相性が良い。精神コマンドの『決意』との相乗効果もあって、特にナイチンゲールに搭乗した際には鬼神の如き強さを発揮する。ナイチンゲールを入手できなかった場合はサザビーでも特に問題はないが、長射程武器の充実しているHi-νガンダムも相性が良い(その場合トビアと機体の取り合いになる可能性もあるが)。
- 新
- 切り払いL6、シールド防御L6、ニュータイプ
- MX(PORTABLE)
- ニュータイプL7、切り払いL8、シールド防御L8、Eセーブ
- GC(XO)
- OE
- 底力:回避、ニュータイプ、精密攻撃
- DD
- [+]ニュータイプ(シャア)
- 照準値・運動性が増加する。気力が130以上の時、ステージ中一度だけ「熱血」(レベルが上がると「ひらめき」も追加される)がかかる。ステージ開始時に気力が上昇する。
- 見切り(シャア)
- 気力が10上昇する毎に、攻撃力が増加する。
- 覚悟(シャア)
- 攻撃力・運動性が増加する。攻撃を命中させたときの気力上昇量が増加する。
- [+]赤い彗星
- 攻撃力・照準値が増加する。スピードが増加する。気力125以上のとき、ステージ中一度「必中」(レベルが上がると「直撃」も追加される)がかかる。
- 30
- ニュータイプL8、見切りL2、プレッシャーL2
- 無条件で自軍にプレッシャー持ちがいるのは今作のクワトロが初である。
- ただし、スキルレベルの関係で効果範囲が半径4マス故、長距離攻撃を得意とするMSよりは、むしろ接近戦を得意とするフルアーマーガンダムMk-II等を用意する方が真価を発揮しやすい。プレッシャーは技量が発動に関係するスキルなので、再攻撃との相性も良いため、習得させると良いだろう。
- 今作は集中を習得しないため、ガードも追加で習得させ、「回避を中心に据えて、フェイルセーフに防御力も強化する」運用法が望ましい。見切りのダメージカット効果でダメージを抑えつつ、更にガードでダメージを軽減することで、被弾時のリスクを最小に留めることが出来る。底力との相性も良い。
小隊長能力(隊長効果)
- 小隊攻撃の攻撃力+40%
- 『第2次α』で採用。指導者として登場した彼らしいものである。残念ながら彼の小隊は一般兵が搭乗する攻撃力が低いギラ・ドーガばかりなので今一効果が薄い。折角の+40%も元のダメージが低くてはあまり意味がない。というか乗機サザビーもナイチンゲールも主武装は長射程超低燃費の全体攻撃ファンネルのため、彼の攻撃に小隊攻撃が加わる事自体が稀。実はハマーンと同一の小隊長能力。
- 小隊攻撃の攻撃力+20%
- 『Z』で採用。
エースボーナス
- 連続ターゲット補正無効
- 『第2次Z』で採用。言うまでもなく非常に強力で、変わらぬ調子で回避し続けることができるその様はまさしく赤い彗星と呼ばれた男。
- 特殊スキル「ニュータイプ」のレベル+1、技量+20
- 『第3次Z』、『X』、『T』で採用。NTレベルと技量でアムロに追いつく。再攻撃と相性が良いボーナス。
- 気力130以上で、自軍フェイズ開始時に「覚醒」がかかる。
- こちらは『第3次Z』で敵対時のもの。自前の2回行動と合わせて3回行動が可能になる恐怖のボーナス。
- 自機から2マス以内の味方機に命中・回避+10%
- 『A PORTABLE』で採用。EWACと類似した支援効果をパイロットが有する珍しい能力。命中率に泣かされやすい同作において、EWACと重ね掛けできる能力のためとんでもなく有用で、乗機が充実し前線に出しやすくなればなるほど使い勝手が上がる。彼の撃墜数を稼ぐとサザビーも入手できるため、ぜひ活躍させたい。
- 集中
- 『OE』で採用。命中、回避+10%。
- 技量+15、最終回避率+15%、搭乗機体の移動力+1。
- 『30』で採用。移動力増加を手に入れた代わりに命中・回避・技量とかかる補正が落ちたが、本作ではプレッシャーの発動を補佐できるという別の意図で技量上昇がありがたい。再攻撃との相性も抜群な、実用的なエースボーナス。
サポートアビリティ
- ジオン・ズム・ダイクンの遺児
- SSR。クリティカル率、命中率大アップ、回避率アップ。
- 『逆襲のシャア』名義。
パイロットBGM
- 「シャアがくる」
- 『A』で敵として出てきた際に流れるBGM。後にクワトロ・バジーナとなり自軍に加入した後にも、シャア専用ゲルググに乗せればこれが流れる。
- また、歌詞の「シャア」という部分にコーラスが入っている。
- 「敵機襲来~モビルスーツ戦~」
- 第4次、F、MXで採用
- 「艦隊戦」
- IMPACTにて採用。
- 「Ζ・刻をこえて」
- 前期オープニング主題歌。COMPACT3にて採用。
- 「BEYOND THE TIME」
- 『第2次α』でナイチンゲールに搭乗した際のデフォルトBGM。一部の例外を除き、本機に搭乗した彼と戦闘を行うと、このBGMが優先される。
- 『時獄篇』では中断メッセージの時に流れる。
- 「砂煙の彼方に」
- 『OE』でのBGM。スパロボオリジナル曲。シャアのほかにもジオン軍のボス敵全般にこの曲が設定されている。「颯爽たるシャア」にどことなく似ていないこともない。
- 「MAIN TITLE」
- 『時獄篇』ではこちら。
人間関係
流石に幅広い人間関係を持つのだが、クワトロ時代には「私は常に一人だった」と言い、『逆襲のシャア』ではアムロに「永遠に人を見下す事しかしないんだ」と糾弾されているようにララァのような悲惨な離別もあれば、アムロらとも一時的にしか良好の関係を保つ事が出来なかった孤独な境遇であった。
機動戦士ガンダム
家族
- セイラ・マス
- 実妹で唯一残った肉親。敵軍にいることに気を揉んでいるが、彼女には「鬼子」と呼ばれて死を望まれている。終盤ではアムロと迎撃に出た彼女のコックピットを切り裂きかけるが、ララァに制止された。
- 『逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』及び『ハイ・ストリーマー』では、死の間際に思い出したのは地球に住んでいるはずのセイラであり、彼女を犠牲にせずに済んで安心する言葉を遺している。
- 『F完結編』では再会している。『GC』では仲間として合流するものの一切会話が無く、リメイク版の『XO』でも一度会話があるだけで、すれ違いが重なってギクシャクした関係になってしまう。
- ジオン・ズム・ダイクン(SRWでは名前のみの登場)
- 父親。ザビ家に暗殺される。(公式ノベライズに記述有り)
- シャアは「ダイクンの息子」としてのしがらみに振り回され、自身のアイデンティティを見失ってしまう。
- 安彦良和氏の漫画『THE ORIGIN』では「不遇の境遇に追いやられた母の死」が強い行動原理となっており、ダイクンを「家族を顧みず母を苦しめた」と憎んでいる。ただしダイクンが提唱した思想の一部は、シャアが持つ政治思想を形成する一因ともなったが、当初はジオニズムも「不遇な人々の負け惜しみ」と軽蔑していた。
- なお同作では病死だったが、ザビ家はこれを暗殺と喧伝して政争に利用している。これを切っ掛けに失脚したジンバ・ラルからザビ家による暗殺であると吹き込まれた事と、更にジンバが本当にザビ家の手の者に暗殺された事(これは独自にザビ家への反撃を計画していたのを知られた為)で、父の死因はザビ家による暗殺であると誤認する様になる。
- アストライア・トア・ダイクン
- 母親。しかし、父親の正式な妻ではなく愛人である。物語開始前に死去。アニメ版では『1st』から『逆襲のシャア』にかけて、シャア自ら存在を語った事は無い。
- 漫画『THE ORIGIN』では庇護者である夫ジオンの死後、彼の正妻であるローゼルシア・ダイクンによって幽閉され再会叶わぬまま病に倒れる。
- 彼女の非業の死によって(悲劇の引鉄を引いたと思い込んでいる)ザビ家への復讐に駆り立てられていく。
ジオン軍
- ララァ・スン
- ニュータイプとして自分を導いてくれたかもしれなかった女性であり、母になってくれたかもしれなかった存在。唯一の理解者である彼女に依存しており、アムロと彼女が意識共鳴を起こしたことに対する嫉妬がもとで死なせてしまう。彼女の死は、アムロ、そしてシャアの心に消えない大きな傷を作ることになった。
- スパロボにおいては1st時代やクワトロ時代の状態での共演が基本で、逆シャア時代の状態だと彼女が故人となっている為彼女は原作同様霊となって登場する。『D』ではシャアを特定の機体で戦わせて特定の武器を使うと戦闘演出で登場。また、『第3次α』の最終決戦においては共にαナンバーズを守る霊となって登場し、共にアムロを激励した。
- ガルマ・ザビ
- 士官学校の同期だが憎むべきザビ家の一員でもあり、彼の友情を利用して最初に謀殺する。一方で彼を友人とは思っていたようで、彼に弱音を漏らしたり、謀殺後も「手向け」としてキシリアを殺している(キシリアに対して『弟と一緒に暮らすがいい』ではなく、既にこの世にいないガルマに対して『姉と一緒に暮らすがいい』と念じていた)。葬儀時にヤケ酒をしていたのも少なからず後悔の念があったのではと考えられている。小説版『機動戦士ガンダム』では謀殺しない。
- 苦労知らずのお坊ちゃんである彼にコンプレックスを持っている節がある。しかし、彼はシャア同様に家柄の重責に悩んでおり、生きていれば真の意味で対等な友人になりえたかもしれず、ララァに依存しすぎることもなかったと言われている。彼を手に掛けたことで自ら他者と分かり合えるチャンスを潰してしまったのかもしれない。
- デギン・ソド・ザビ
- 作中では直接は絡まないが、シャアにとっては父ジオンを謀殺した最大の仇にあたる。
- ギレン・ザビ
- デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
- 『THE ORIGIN』ではシャアの正体を認識しているが、その目的をダイクン家の再興と思っているとされる言動がある。
- ドズル・ザビ
- 当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかったために除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
- キシリア・ザビ
- 幼少期に遊んでもらった事があり、中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでもザビ家憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
- 小説版『機動戦士ガンダム』では彼女の愛妾という噂が流れており、終盤では文字通りに掌返しをして殺害する。
- 『THE ORIGIN』ではテキサスコロニーにてエドワウを狙い、シャトルの事故に見せかけて暗殺を図ったが…。
- マ・クベ
- キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
- ランバ・ラル
- セイラと違い、本編では会う場面が無いが、スパロボでは何度か共闘するシナリオがあり、リアルロボット戦線では彼に対して正体を明かしている。
- なお両者ともドズル・ザビの部下、かつ同じソロモン要塞に勤務しているため、さすがに面識があると思われる。しかしドズルもラルもシャアの正体に気付いた様子はない。
- 小説版『機動戦士ガンダム』ではギレン配下の諜報員となっているが、その関係でシャアの正体を悟る。こちらの彼は報告する際に「命令が下ればシャアを殺そう」と考えていた。
- ガデム
- 第3話で彼の補給部隊により補給を受ける事になる。ガデムの方が遙かに年長だが、階級は大尉の為、呼び捨てで呼んでいる。
- ジーン、デニム、スレンダー、クラウン
- ジオン軍時代における部下のMSパイロット。原作ではシャアの部下として数多くの名有りキャラが登場したが、ほぼ戦死している。
- ドレン、フラナガン・ブーン
- 副官。戦死してしまったが、ドレンを特に信頼していた節があり、ガルマへの復讐にも一部加担させているため素性を明かしていた可能性がある。
- シャリア・ブル
- ニュータイプ部隊における部下。シャアをして良い友人が出来たと言わしめ、ニュータイプとして認め合ったが、すぐに戦死する。
- 小説版『機動戦士ガンダム』では部下や副官と言うよりパートナーとなるほど信頼する。彼の前では仮面を外して素顔を見せた。
- ミネバ・ラオ・ザビ
- アクシズ時代に養育係を務めた。ザビ家最後の生き残りだが、シャアの良心を動かせる数少ない存在の一人となっており、手に掛けないどころか彼女の幸せを願っていた。その為、ザビ家再興の傀儡として彼女を育てたハマーンに激怒するが、ミネバ自身には絶対的な信頼を寄せられている。
- グリプス戦役後にハマーンから拉致してしばらく匿っており、また「ジオンの象徴」として擁立しようとは決してせず、自らが起つ道を選んでいる。16歳に成長したミネバにとっても、シャア(ダイクン家)とザビ家との因縁を知りつつも、それでもなお父親同然の存在として信頼できる数少ない存在でもあったようだ。それ故に『機動戦士ガンダムUC』においてシャアと同じ姿と声を持ちながら大衆に迎合し自ら望んで道化を演じるフル・フロンタルに対して、彼女は失望を露にしている。
地球連邦軍
- アムロ・レイ
- 宿命のライバル。彼に付けられた額と心の傷は生涯消える事は無かった。
- クワトロとして再会した当初は若干のわだかまりがあったが、最終的には良好な関係を築いていたかに見えた。しかし、結局人類に絶望して『逆襲のシャア』にて再び敵対し、最後まで真の和解を果たすことはできなかった。小説版『機動戦士ガンダム』ではア・バオア・クーで和解するが、部下の流れ弾に当たって死亡してしまう。
- 一説ではララァを殺された恨みもあるが自身の人生の選択に挫折を感じていたため、何度も自身に立ち塞がったアムロに過ちを正してくれる父性を求めていたのではないかと言われている。
- SRWシリーズでは原作以上に互いを認め合う好敵手関係がより強調されており、全く毛色の異なる作品のキャラ達と共演するためか、やり取りがかなり親密な仲間のように見える場合も少なくない。作品によっては原作では成し遂げられなかった真の和解を果たす等原作以上の良好な関係を築いている。
- 『D』では彼とブライトを監禁してアクシズ落としをするが、諸事情でご破算になって協力を要請し、彼と決着を付けたかったことを認めつつ、不本意に共闘する展開になっている。
- ブライト・ノア
- 一年戦争では何度も対峙し、グリプス戦役では戦友同士である。その後の第2次ネオ・ジオン抗争では再び対峙する事に。彼の実力を高く評価しており、お互いを認め合う関係である。
- スレッガー・ロウ
- 小説版『機動戦士ガンダム』では嫌悪されている。
その他
- ジンバ・ラル
- 父ジオンの側近で、ランバ・ラルの実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。一見すると好々爺だがザビ家の陰謀論を語られ続けていたようで、シャアのジオニズムの思想やザビ家への復讐心は彼に植え付けられた部分が大きい。
- 小説版では正反対にザビ家への憎悪に凝り固まった偏屈な老人だった模様であり、少なくともセイラからはかなり嫌われていた模様。一年戦争時も地球で存命。
- 『THE ORIGIN』ではエドワウ(シャア)にはダイクンの思想について講義していたが、同時にザビ家への憎しみを持つように誘導しようとした節も見受けられる。ただ当初のエドワウはザビ家にはそこまで憎悪を抱いてはいなかったのか、適当に聞き流している。彼のザビ家への憎悪が明確化するのは、母が死去して以降の事となる。ちなみにジンバ自身は二人を神輿としてザビ家への反抗を計画し、アナハイム社とも接触した事をキシリアに嗅ぎ付けられしまう。結果、武装組織のマス家襲撃により暗殺されて死亡。
- テアボロ・マス
- ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。『THE ORIGIN』で名前がつけられた。
- アナハイムを商売敵とする程の大富豪で、彼から惜しみない愛情を注がれていた。ただし、セイラがテアボロを父として強く慕うのに対して、シャアからの感情はあまり覗うことはできない。ただし「ルウム戦役の際にテキサス・コロニーを攻撃させなかったのは、この地で共に暮らした人たちがかけがえのない人たちだったから」とセイラに語っており、少なくとも彼なりにテアボロには深い感謝の念を抱いていたと思われる。
- カムラン・ブルーム
- ファーストではサイド6での補給の際に交渉しているが、出る時にジオンへの反感を口にした彼を嚇かす。後に逆襲のシャアにてアクシズ売却交渉の場で再会するが、覚えていたかは不明。
- シャア・アズナブル(本物)
- 『THE ORIGIN』に登場した瞳の色以外は瓜二つなそっくりさん。エドワウとセイラはある程度の交友関係を深めていた。しかし「本物のシャアがジオン士官学校に入学する事・ザビ家が自分を殺そうとしている事を利用し、シャアとすり替る」という形でシャア・アズナブルとして入学した。
- 当然ながらその際、本物のシャアはザビ家の陰謀とシャアの策略によって殺される事となった・・・なお『THE ORIGIN』はパラレルワールドなので、この設定が他で生かされているかは不明。
- ちなみにシャアとの出会いは母アストライアは死去する前でエドワウがザビ家への憎悪を深める前に意気投合した経緯があるため、エドワウ自身は当初から利用するつもりで友情を育んだ訳ではなかった。
- ロジェ・アズナブル、ミシェル・アズナブル(SRW未登場)
- シャア・アズナブル(本物)の両親。テキサスコロニーの管理人。ロジェはエドワウ(キャスバル)とセイラの正体を知っており、テアボロと共に二人の将来のために尽くした。ミシェルは何も知らなかったが、マス家との関係は深く良好な関係だった。
- 一年戦争勃発直後に疎遠となっていた息子との再会を望み、ジオン行きの宇宙客船へルウム首都ミランダの港で乗船したが、不幸にもシャア(キャスバル)のザクの攻撃に巻き込まれて二人とも死亡してしまった。テアボロ同様にシャアにとっては自身と妹に尽くしてくれた恩人と感じていたのだが、皮肉にもキャスバル自身の手で殺害してしまった上に、シャア(キャスバル)はこの事実を知る事は無かったと思われる。
- 最期まで息子のシャアが既に死去し、エドワウ(キャスバル)が成り代わっていた事には気付いていなかった。シャアは軍隊生活に馴染みジオンの英雄と呼ばれるに至っていた事にロジェは「自分の子供とは思えない」と困惑をセイラに語っていた。
機動戦士Ζガンダム
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- 弟子のような存在。彼に期待と怒りを受けつつ、次世代のニュータイプとして将来を期待する。彼の精神崩壊が『逆襲のシャア』における人類への絶望の引き金になってしまった。
- 原作では逆シャア時点のシャアと出会う事は無かったが、SRWシリーズでは殆どの作品でその思想を完全に否定される。『D』においては諸事情で回復後の彼に協力を要請し、「みんなあんたを信じて死んだのに、地球潰しだなんてそんなバカな話はない」などと憤りを露わにされる。ちなみに一年戦争時代のシャアについては、「尊敬しています」と前置きされながらも、ザビ家に単身立ち向かったことに「馬鹿な人です」と(本人の前で)評されている。
- 『V』では精神崩壊した後もウォンを通じて治療の経過を確認するなど強く気にかけていたが、一方で自身が地球潰しの道を選んだことについては「カミーユに顔向けできない」と罪悪感を抱いており、生きて再会することはなかった。このため本作でも「シャア」の思想は否定しているものの、「クワトロ」としての彼に対しては変わらず敬意を抱いている。
- 『X』では、彼の中に人類のあるべき姿を夢見ていたが、彼の精神が破壊された事に絶望し、人類の変革を望んだという経緯が語られる。アル・ワースでは一度は自身の希望であった彼を殺すことで迷いを振り切ろうとしたが、後に和解し再び共闘する事になる。
- ファ・ユイリィ
- 原作ではカミーユ同様に、逆シャア以降のシャアと出会う事はなかった。が、Dでフォン・ブラウンにおいてカミーユと暮らしていた時に、ネオ・ジオンの総帥であるシャアと再会した時には、驚きを隠し切れない様子だった。
- アポリー・ベイ、ロベルト
- 部下。両者共元ジオン公国軍兵士(ただし後付け設定)で、クワトロが「赤い彗星」だった頃からの付き合い。
- レコア・ロンド
- 部下。彼女に父性を求められて好意を寄せられるが、拒絶してつれない態度を取った結果、彼女の裏切りを招く結果に。
- エマ・シーン、カツ・コバヤシ
- 部下。
- ブレックス・フォーラ
- 数少ない尊敬を寄せていた人物であり、また自身の正体にも気づいていた理解者でもあったが、彼の死により表舞台へと立たざるを得なくなる。
- ヘンケン・ベッケナー
- 階級的には上司。それなりに親しい間柄でヘンケン自身はブレックス同様に正体に感づいていた節がある。
- ウォン・リー
- 何かにつけて無茶な命令を下される相手だが、エゥーゴの出資者という事もあり丁重に扱っている。
アクシズ
- マハラジャ・カーン
- ハマーンの父親。当時アクシズの首領。テレビ版における設定のみの人物だったが、漫画『C.D.A. 若き彗星の肖像』にて明確な人物像が描かれた。
- ジオン側の人間ではあるが、ザビ家の思想に染まっておらずスペースノイド全体の安泰を第一に考えて行動しており、シャアも絶大な信頼を寄せていた。彼の死がシャアとアクシズとの決別になった。本来なら将として相応しい素質を持ちながらも組織そのものへの険悪から離脱したことが「責任放棄」と看做され、ハマーンらジオン将兵からも恨まれている。エゥーゴ連邦側へ走ったことで更に鮮明となっていく。
- ハマーン・カーン
- 元恋人。ミネバへの教育方針などの考え方の対立があったとはいえ、シャアがハマーンを棄てたのは事実である。原作では『Z』以降二度と会うことはなく、互いに破滅の道を突き進む。ハマーンにララァの代わりを求めたシャアと、ジュドーにシャアの代わりを求めたハマーンは似た者同士だったと言われている。
- SRWシリーズではシャアが「クワトロ」か「逆シャア」、どちらの姿で登場するかによって彼女の立ち位置、はては『ZZ』の再現度に大きく関わっており、クワトロとして自軍部隊の味方となる場合には『0083』『Z』が主に再現されて敵対し、逆シャアとして立つと『逆襲のシャア』が主に再現され、ハマーンとは反目している事もあるが協力体制になって自軍部隊と敵対する。
- なお最終的には和解し、よりを戻す展開が描かれている作品もある。
- ラカン・ダカラン
- 『ZZ』の登場人物なので、本編での絡みは無し。漫画『C.D.A. 若き彗星の肖像』で顔見知りとなっており、彼も含めたアクシズの将兵に訓練を行っていた模様。
カラバ
- ハヤト・コバヤシ
- アムロ、ブライト同様に初代では敵同士であったが、Ζにおいては同志。カイからその正体を知らされ、いずれは表舞台で出るべきだとクワトロに言う。
- ベルトーチカ・イルマ
- 会って間もない当初は、彼女から「恐い感じの人」「平和的なインテリジェンスを感じない」など酷い言われ様だったが、連邦議会での演説では彼女のアシストを受けながら演説をする。
- なお「平和的な~」のくだりについては『A』にて他作品のキャラからも同様の評価をいただく事に。
ティターンズ
- パプテマス・シロッコ
- ハマーン同様に敵視する事になるが、シロッコからはニュータイプのなりそこないと見下される。
- ジャミトフ・ハイマン
- 作中ではダカールでブレックスとともに接触しており、打倒すべき敵の一人。
- バスク・オム
- ジャミトフとともに敵対。初代設定で最初登場する第3次では彼の毒ガス攻撃を察知して密かにロンド・ベル隊が気付くように工作する。
その他
- カイ・シデン
- ジャブローにてカミーユと救助されたが、クワトロ=シャアと看破され、ハヤト宛の手紙で一介のMSパイロットに甘んじていることを批判されている。
- 小説版『機動戦士ガンダム』では仲間になるが、キシリアを不必要に殺したために嫌悪感を持たれて離脱される。
- キグナン
- 部下。月で接触し、ハマーンの動きを彼から知らされることになる。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- ナナイ・ミゲル
- 『逆襲のシャア』でのシャアの恋人であり、ネオ・ジオンの指揮官でもある。
- なお、ウッソ・エヴィンの母親であるミューラ・ミゲルと同姓であることから「ウッソはシャアの子孫にあたるのではないか?」という説もあったが、富野監督はきっぱりとそれを否定している(綴りも違うように設定されている)。
- また、よりによって中の人が元恋人のハマーンと同じ為、「記憶を失ったハマーンを云々」という誤解を招いた事もある。
- 本来ならクワトロ時代にはまだ会っていないと思われるが、スパロボでは何かしら会う事も度々。『α』では、ロンド・ベル、ジュピトリアン、ネオ・ジオンによる三者会談で、交渉が決裂した後、ハマーンによって監禁された時、彼女の手引きによってサザビーを貰い脱出する。
- クェス・パラヤ
- 『逆襲のシャア』においてニュータイプとしての素質を見いだすが、彼女が自身に父性を求めていると気付かず煩わしく思い、それ以前に触れて欲しくないトラウマに無神経に踏み込まれたこともあって、彼女を戦闘マシーンとして使い捨ててしまった。
- なお、富野由悠季監督はクェスのモデルを『Ζ』の主人公であるカミーユとしている。6年前のグリプス戦役の最中に偽名でエゥーゴに居た頃は、同じような問題児のカミーユをきちんとしたNTへと導けたのだが、この頃にはシャアが他人に心を閉ざしてしまっているためにクェスを戦闘マシーンのように扱ってしまい、シャアがかつて持っていた「人をよりよく導く力」を失っている事を象徴している。
- ギュネイ・ガス
- 部下。シャア自身はそれなりにギュネイに期待をかけていたようだが、クェス絡みで嫉妬と対抗心を抱かれ、自身の悪い噂を吹聴された。
- SRWシリーズでは嫉妬心や対抗心こそ抱かれているが、同時に強い尊敬の念を抱かれている事も多い。
- レズン・シュナイダー
- 部下。
- アデナウアー・パラヤ
- 地球連邦政府の参謀次官で、クェスの父親。巧みな話術で小惑星アクシズを譲渡させた。
- ある意味で、シャアが企てた「地球寒冷化作戦」に最も貢献した(?)人物であると言える。
- ハサウェイ・ノア
- 『逆襲のシャア』のハサウェイにとっては、クェスを奪った恋仇に過ぎなかった。しかし、『閃光のハサウェイ』で青年に成長した彼はシャアの思想に感化される。
機動戦士ガンダムUC
- フル・フロンタル
- シャア・アズナブルを模して作り上げられた強化人間。外見や声、更に言動までシャアに酷似しており「シャアの再来」とされる人物だが、フロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と見下し、本人がいない事を良い事に言いたい放題である。更に自らを「宇宙民の意志を受け入れる器」と称しており、シャアと目指すものもかなり違っている。ちなみに、OVA版での声優は先の設定を踏まえ、シャア役の池田氏が担当している。
- 『第3次Z時獄篇』でついに競演。フロンタルの立ち位置は「シャア不在の間の影武者」となっており、シャアの帰還後は退いている。しかし、Z世界(=劇場版のZガンダム)の流れとは異なるTV版の「ダカールの日」でのクワトロの演説を踏まえた発言をするなど、シャアからはその素性について疑惑の目で見られている。
- Z世界での正体は、特異点であったシャアと対の存在。アクシズ落下の最終決戦時、突如姿を現して自らこそが「スペースノイドの望む赤い彗星」であると豪語し、シャアの真の意図とは真っ向から対立する形で行動を移す事になる。フロンタルは自分とシャアが「似た者同士」と語っていたが、さすがのシャアもその図々しい物言いには不快感を示し、未来を全く見ていないフロンタルを痛烈に批判。彼を憤慨させる事になった。
- スベロア・ジンネマン
- グリプス戦役の後、彼にミネバを守るよう命令を与えている。当時ジンネマンがなぜシャアの近くにいたのか、なぜシャアがジンネマンを選んだのかという理由は明かされていない。
- サイアム・ビスト
- 原作では接点が無いが『V』では生前に彼からラプラスの箱を託されていた。しかし、シャアは自らの力で未来を切り拓くために、過去からの祈りにして呪いである箱を使うことをしなかった。
他作品との人間関係
他作品のキャラクターとの絡みが非常に多い。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- サイクロプス隊
- 『GC』ではともにジャブローに潜入している。『OE』では捨て駒同然の作戦に動員される彼らを見かね、自らの部隊に転属させるという形でルビコン作戦から離脱させた。
- バーナード・ワイズマン
- 人間的な関係はなく、後付け設定と作品ではあるものの、シャアの生存とア・バオア・クーにおけるアムロとのモビルスーツ戦闘を引き分けに持ち込めた最大の功労者。
- アレックスの性能はガンダムを凌駕しているため、もしバーニィが破壊せず、無事にアムロにアレックスが届けられたらシャアは確実にアムロに敗北し、高確率で死亡していた。
- 『COMPACT』では彼を部下としていたが、これといった絡みは無い。
- ちなみにクワトロ設定で登場する『F完結編』ではクワトロ=シャアである事を知らなかった。『OE』ではコネクト・フォースへの協力の姿勢を見せるため、彼を表向きは捕虜として、実質的にはジオンからの出向要員としてホワイトベースに配属させている。
- サウス・バニング
- 共にMS部隊の指揮官同士であり、お互いを深く信頼し合っている事が多い。
- アナベル・ガトー
- 共にジオンのエースであり、初代設定で登場する『A』では階級上シャアの方が格上。『逆シャア』シナリオ再現時はシャアの部下として活動する。
- シーマ・ガラハウ
- 『第2次α』では部下。
- ジュドー・アーシタ
- 作中では出会っていないが、OPでは邂逅するシーンがある。サングラスを外してフェードアウトするシャアにジュドーが咆哮するシーンは独特な印象を残す。
- クワトロ時代はカミーユ同様にニュータイプとしての将来を期待している。またジュドーからも数少ない信頼出来る大人として尊敬されていた。
- 逆襲時はその行動を激しく非難されている。特に『X』では、アクシズ落としを目論んだことに加えて、ハマーンを不幸にしてしまったことに従来以上の強い憤りを向けられる。しかし、ミスルギ皇国への総攻撃に備えた補給基地襲撃作戦で共闘した際に、現在の信念を向けることで理解を得ることができた。
- リィナ・アーシタ
- 漫画版など一部の作品ではセイラに代わり、エゥーゴとネオ・ジオンの戦いに巻き込まれたリィナを救いブライトのもとへと導いた。
- 『GC(XO)』で、ジュドーたちに盗まれたMSを奪還するべく彼女を人質に。
- ビーチャ・オーレグ
- 『XO』では、モンドと共に百式のメガバズーカランチャーを使用可能にしたり、サザビーを整備したりしていた。
- モンド・アガケ
- 『XO』では、彼に愛機である百式を奪われてしまう。また、ジオン軍との最終決戦の際、ビーチャと共に百式にメガバズーカランチャーを追加させたり、サザビーを整備したりしていた。
- エルピー・プル
- 原作で面識があったかどうかは不明だが、スパロボでは仲間。フォウやロザミィのような強化人間を仲間にする際は、彼女達の力が周囲に及ぼす悪影響を危険性を指摘して難色を示す一方で、ニュータイプとはいえ無邪気な彼女を仲間にする際はすんなり承諾する場合が多い。
- プルツー
- 『T』では、グレミー一派壊滅後、戦場に取り残された彼女を拾っており、自身の敗北後は彼女とクェスの保護をT3に要請している。
- マシュマー・セロ
- 原作で面識があったかどうかは不明。『α』序盤では、交戦した際に声からシャアだと見抜かれる。
- グレミー・トト
- 『X』では「大義ある者が個人的な感情に溺れる」として、シャアを「ハマーン以下の情けない男」と見なし、ジオンの正当なる後継者として名乗り出る。
- 一方、『T』では彼の若さゆえの至らなさを「坊や」と評している。
- チェーン・アギ
- 『逆シャア』で共演してはいるが、SRWではクワトロとして彼女と絡むケースが多い。『COMPACT』、『COMPACT2第3部』及び『IMPACT』エンディングでは嘗て妹に贈った言葉を彼女にも告げ、ロンド・ベルから去る。
- カロッゾ・ロナ
- 『X』では、召喚される前にアクシズ落とし作戦で共闘。しかし、クロスボーン・バンガードはともかく、カロッゾに対する信頼はもともと全くと言っていいほど無く、アル・ワースで再会した時は迷うことなく敵対した。
- シーブック・アノー / キンケドゥ・ナウ
- 共に名を変えた者同士であるものの、進んだ道の先は大きく異なった人物同士でもある。『第2次α』においては、それに関する会話がある。
- 『X』では、アムロ、カミーユ、ジュドーと異なり、良くも悪くも特別な想い入れを抱いていないことが幸いして、シャアを止める原動力として活躍した。
- トビア・アロナクス
- 『第2次α』では対戦した際に彼のニュータイプとしての素質を認め、共に来るように呼びかけるが、彼にも理想を否定され、拒否される。
- 『X』では一人だけアクシズ落としが阻止された未来を知っているが故に複雑な態度を見せたが、シーブックと共にシャアに対してフラットな目線を持ち、意見している。
- クラックス・ドゥガチ
- 『第2次α』では彼と共闘して連邦やαナンバーズと激しい戦いを繰り広げる。一方の『T』では彼を『私怨にかられた輩』と断じ、敵対する。
- バイオ脳
- 『T』ボーナスシナリオ「彗星の軌跡」ではアマクサに搭載された、アムロの戦闘データを移植したバイオ脳と交戦し、撃破することで自分の過去を乗り越えている。一方で、新たな生命となり得たものを排除してしまったことに謝罪の念も見せている。
- ウッソ・エヴィン
- カミーユやジュドーと同じく将来を期待しているが、『α』では無意味な戦いを止められる力を持っているにも関わらず、何もしないで1パイロットに甘んじているクワトロを卑怯者呼ばわりしていた。
- カルルマン・ドゥカートゥス
- 『α』では、アクシズにいた頃に赤ん坊だったミネバの世話をしていた影響か懐かれていた。
- オイ・ニュング
- 『α』では、彼の所属するリガ・ミリティアがアナハイムと共同でエゥーゴのモビルスーツの開発を担当しているという設定であるため、以前から面識があった。
- フォンセ・カガチ
- 『新』では彼を失脚に追いやる。『D』では当初から敵対関係で、地球消滅後は彼にも事態の収拾の為に協力を打診しているが、それを蹴られている。
- タシロ・ヴァゴ
- 『新』では彼と共謀してカガチを失脚に追いやる。
アナザーガンダムシリーズ
- 東方不敗マスター・アジア
- お互いガンダムシリーズにおいて地球人類に絶望して人類の粛清の為に行動してしまった者同士。『IMPACT』では彼にその苦悩を見抜かれ、逆襲という行動に出てしまう事を予期されていた。
- また、メディアミックス作品では「自分の行いに迷いをもった結果、敵対者に自分を食い止める事を託した」という点でも共通しており、『T』では人類のために悪役を演じる者同士として密かに協力関係を結んでいる。
- ゼクス・マーキス
- 仮面キャラで、アニメ本編での彼の軌跡は、シャアの人生を1年に凝縮したとも評される。基本的にTV版の場合は同志として行動する事が多い。
- 『EW』設定の『第2次α』においては、途中で裏切られてその考えを否定される。『OE』ではキシリア直属の特務部隊「オルトロス隊」の同僚となる。
- 『第3次Z』では仮面を脱いだ組としてシャア、ゼクス、グラハムの三人で中断メッセージに登場しており、時獄篇では主役級キャラ以外で数少ないシャアとの戦闘前会話がある。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『64』ではよき理解者。『D』では、彼と共にブルー・スウェアの中心人物となって共に活躍した。今作ではアムロは彼の風評を「地上のシャア」みたいなものと言ったが、シャアは謙遜していた。オールバック紳士仲間の一人。
- 『第2次Z破界篇』では次元震で転移された際、彼に保護されエンディングではOZに副官として迎え入れられる。彼との出会いにより、シャアとしての自分と決別したはずのクワトロは再び迷いを抱く事に。
- ヒイロ・ユイ
- 『新』では部下。以降の作品では「シャア・アズナブル」としては『D』を除いて敵同士となる。『第3次Z』では特異点となった自分がなすべきことを見出すために彼からウイングゼロのゼロシステムを借りている。
- デュオ・マックスウェル
- 『α』では、シャアに近付くべくアーガマに潜入した彼から、初対面の際にお約束どおり「クワトロ大佐」と呼ばれてしまう。勿論この後、クワトロが「私は大尉だよ」と返したのは言うまでもない。
- レディ・アン
- 『A』では色々と彼女に口利きしてもらえたらしく、ロンド・ベルにすぐに加わる事ができた。
- 『D』ではシャア達の活躍に感心し、自ら協力を申し出た。
- カーンズ
- 『64』ではシャアの参謀を務める。
- デルマイユ
- 『D』では敵対関係。後にレディ・アンの協力によってバルジを攻略し彼を失脚に追いやり、OZとも同盟を結んだ。
- デキム・バートン
- 作品によっては彼に賛同したり敵対したりしている。『64』や『D』ではデキムは登場しないものの、シャアは地球人類に絶望してあえて彼に賛同したと思われる。
- 一方の『R』では、シャアが逆襲する要因になっている。他の作品ではクワトロ名義でデキムと敵対し、第3次Z時獄篇では彼と手を組むが、使い勝手のいい捨て駒として扱った。
- ティファ・アディール
- 『α外伝』ではララァに似た物を感じながらも彼女とはまた違ったタイプだと内心で評した。
- ジャミル・ニート
- なんだか似ている人その1。
- 『R』では彼や隼人と共にラウンドナイツの中心に。サングラス仲間でもある。
- フロスト兄弟(シャギア・フロスト、オルバ・フロスト)
- スパロボシリーズでは、ニュータイプである事から、彼らから憎まれている。
- 『R』では、ニュータイプ研究所に囚われた時、丸腰の状態でMSに乗った彼らに殺されそうになった。
- 『Z』ではジ・エーデルに吹き込まれた彼らに「ニュータイプになれなかった痛みが世界に破滅をもたらす」「自分達と同じ」呼ばわりされる。
- ランスロー・ダーウェル
- 『R』では共闘に戸惑う彼とジャミルを激励した。歴史が変わった後のEDにて部下になっている。
- ザイデル・ラッソ
- 『R』では、ニュータイプを自分の選民思想における主義主張の道具にしかしない彼に、憤りの感情を抱いていた。
- カロン・ラット
- 『R』では、彼女が所長を務めるネオ・ジオン出資のニュータイプ研究所にDXのツインサテライトキャノンの砲門を向けられた挙句、脅迫された事で連行されて囚われる。
- D.O.M.E.
- 『R』では、彼にニュータイプでなくても人は未来を創る事が出来ると諭される。その言葉を聞いて、クワトロ自身も自分もニュータイプに拘り過ぎていた事を反省したのか、未来で総帥になった時はニュータイプやオールドタイプにそれほど固執している様子はなかった。
正暦作品
- ハリー・オード
- なんだか似ている人その2。『α外伝』と『Z』では共に金色のMSに乗っているのを見て、互いに実力があると認識した。
- ディアナ・ソレル
- 『ZSPD』でサンドマン杯にて共闘。
- グエン・サード・ラインフォード
- 『α外伝』では裏切った彼に対して「道を誤った」と言うその後のクワトロを考えれば皮肉と言える会話イベントがある。
- 『Z』ではやはりジ・エーデルに吹き込まれた彼によって黒歴史の終焉に自分とアムロの戦いが勃発する事を彼から告げられる。
ガンダムSEEDシリーズ
- ラウ・ル・クルーゼ
- シャアと同じ仮面キャラ。『第3次α』において、クルーゼは『第2次α』でのシャアの逆襲を肯定している。だが、クルーゼはシャアの真意を何一つ理解しておらず、ただ自身のエゴの正当化の為だけにシャアの行為を肯定したにすぎない。そのため、シャアの真意を知るアムロやカミーユ達を更に激怒させている。一方で『X-Ω』イベント「スパクロフェスティバル2」にて、案の定シャア本人もクルーゼの存在を許しておらず、彼との直接対決を展開した。
- シン・アスカ
- 『Z』ではカミーユと同様に彼の将来に期待する。彼もその期待に応える形で成長し、もしクワトロが道を誤った時はカミーユと共にそれを止めてみせることを誓った。第3次Z時獄篇においてその約束を果たさんとする彼と激突する。
- アスラン・ザラ
- 上記の面々同様、己の信念から身を置く組織を変えたり、偽名を名乗ったりと、共通点が多い人物。クワトロと共通点が多いのはどちらかと言えば『DESTINY』時代か。ただし、どちらかといえば同作のデュランダルの方が色んな意味でより近い。
- ギルバート・デュランダル
- なんだか似ている人その3。『SC2』と『Z』で共演し、存在感を放ちまくった。似たもの同志であることは自覚しているようだ。現時点では二度共演しているが最終的にクワトロはデュランダルの考えを否定している。
- タリア・グラディス
- 『Z』では彼女の心情を理解し、色々と心配していた。
- クライン派(キラ・ヤマト、ラクス・クライン、マリュー・ラミアス、アンドリュー・バルトフェルド、その他諸々)
- 『Z』では、自分の主張に同意して合流してきた彼らを、一度はこれまでの彼らの行いから彼らに辛辣かつ痛烈に批判するものの、彼らが深く反省した様子を見てZEUTHに受け入れる事に。
西暦作品
- リボンズ・アルマーク
- 彼からはアムロの宿敵として一目置かれている一方で、迷いを持って戦っている事を嘲笑されていた。が、クワトロは追いつめられてなお虚勢を張るリボンズを「自らと向き合う事も出来ない弱い男」と一蹴する。
- 刹那・F・セイエイ
- 『第3次時獄篇』ではネオ・ジオン総帥として彼と対峙。その際、刹那から「俺はあなたの口から真実を知りたいんだ」とイノベイターやニュータイプ云々抜きにわかりあうこととわかることの違いを突き付けられ、対話の大切さを説かれている。
- なお、シャアと刹那の間には「母親の声が恒松あゆみ氏で、母親を失った事でトラウマを抱えている」という共通点がある。
- ミスター・ブシドー(グラハム・エーカー)
- 『OE』ではゼクスと同じくオルトロス隊の同僚。なお、ブシドーもまたシャア(およびゼクス)と同じ仮面キャラつながりでもある。
- 世界観は違うが、『第3次Z時獄篇』では三人とも素顔で自軍参入を果し、中断メッセージでも共演した。
リギルド・センチュリー
- ベルリ・ゼナム
- 『X』では未来のニュータイプの一人である彼にも期待を寄せており、彼から諭された言葉も自身の考えを改める大きな要因となっている。
- ラライヤ・マンディ
- 『X』ではノレドからアムロと共に彼女に妙に甘い事が語られている。やはり、彼女に今は亡き彼女の面影を見たためだろう。
- ノウトゥ・ドレット、マッシュナー・ヒューム
- 『X』では彼らトワサンガの客分として協力関係を築くが、ノウトゥ達からはあまり良く思われていなかった。
- クンパ・ルシータ
- 『X』ではリギルド・センチュリーの真実を知ったことで彼に協力するが、後になって決別する。
- キア・ムベッキ
- 『X』ではビーナス・グロゥブに残っていた宇宙世紀の記録からその存在を知られていた。
SDガンダムシリーズ
リアル系
マクロスシリーズ
- マクシミリアン・ジーナス
- 『D』では彼と同盟を結び、共に戦う。オールバック紳士仲間の一人。
- ミリア・ファリーナ・ジーナス
- 共に赤色の専用機を駆るエースパイロット同士。『D』では一年戦争で手合わせ出来なかったことを残念がっていた。余談だが、『D』の世界では一年戦争よりもゼントラーディ戦争の方が先に勃発しているので、「赤いエースパイロット」は彼女の方が先である。
- エキセドル・フォルモ
- 『D』で初めて彼と出会った際、アムロやブライトやゼクスが彼の大きさに非常に驚く中、シャアは一人「ほう…」と静かに感嘆の声を漏らしていた。
- ブルーノ・J・グローバル
- 『α』でキシリアの停戦協定に応じた場合、停戦協定者として彼を任命した。
- 工藤シン
- 『SC2』では彼を救助した。A3との交渉の為に止むを得ず彼を利用する場面もある。
その他リアル系
- マイヨ・プラート
- なんだか似ている人その4。クワトロとして登場する際は、彼に強く尊敬されている事が多い。
- 『MX』では当初、連邦側のマグネイト・テンに付いたクワトロを強く否定していたが、後に和解。
- 『GC(XO)』では序盤は一年戦争のシャア時代の為、お互い好印象で一緒にホワイトベースを追撃する事も。
- ラング・プラート
- 『MX』では彼の亡命に協力し、重慶では基地守備隊の隊長を務め対グン・ジェム隊の戦線に立つなど、自軍との合流まで尽力していた。
- ジェームス・C・ダグラス
- 『MX』ではケーンが母親を人質にとられてしまった為止む無くギガノスに降った後、彼がケーンを批判した際にカミーユが彼を痛烈に非難した直後、彼にカミーユの苦い過去を教えて諭している。
- テンカワ・アキト
- 『IMPACT』では彼が発した「ぼくたちの戦争」という言葉が、直感で人類の愚かさを感じ取ったが故に口にしたものと解釈し、シンパシーを寄せる。
- ホシノ・ルリ
- 『A』にて、先述の通りクワトロに対し苦手意識を持つ。
- アマノ・ヒカル
- 『R』では、ラウンドナイツに合流した際に、美形好きの彼女から「渋くてハンサム」「カッコいい」などと黄色い声を挙げられた。また、合流した際に乗っていたMSの百式に対しても「ど派手なモビルスーツ」と驚かれていた。
- イネス・フレサンジュ
- 『MX』では彼女がMCを務める『なぜなにナデシコ』に、他のキャラ同様面喰らう。事情説明という名目ゆえ「付き合わざるを得まい」という台詞の言い回しと、忌々しげな顔グラから実は同席する事が相当不本意である様子が窺える。一方、『IMPACT』では「どうしたものかな?」とアムロに問いかけて苦笑していた。
- 余談だが、クワトロは『ΖΖ』放送前の特別番組「プレリュードΖΖ」においてシンタとクムを相手にMSのシルエットクイズを行うなど、番外編とは言え正に子供番組のMCのようなことをしていた。
- ミスマル・コウイチロウ
- 『MX』では彼の手腕を高く評価していたが、『IMPACT』では木連との抗争終結後、地球復興を優先させる彼からの通信に内心、憤りを露わにしている。
- B.D.
- 『D』ではシャアのよき参謀の一人に。メガゾーン23の面倒も色々と見ているらしく、終盤には彼と何らかの約を交わす場面も。
- 矢作省吾
- 『D』ではトレーズと共にこの世界の人類の代表者として、「こちら側の世界」に転移してきた彼と会談、メガゾーン23の受け入れと保護を約束する。しかし、彼には初見からトレーズと共に「いざとなったらメガゾーンを犠牲をすることも厭わないような奴」と決めつけられ、「気に入らない大人の一人」として不信感と敵意を露わにされている。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
- 『GC(XO)』では、グラドス軍のステーション衛星を破壊するべく星間連合と交戦の最中、彼が搭乗するレイズナーに助けられる。また、援軍として来る少し前からニュータイプの直感により接近しつつある彼の存在を感じ取っていたようである。
- アンナ・ステファニー
- 『GC(XO)』では、ララァの後押しもあり、グラドス軍に捕えられ公開処刑されようとしていた彼女の救出に向かう。
- ル・カイン
- 『GC(XO)』では、アンナの救出に向かったところで彼と対峙。指揮官としては、人の上に立つ器が欠けていると指摘するが、選民意識を剥き出しにして傲慢で独善的な思想を語る彼を、父の敵であるザビ家より危険な相手と断じた。
- ゲイナー・サンガ
- 『Z』では彼の例の告白を、とても微笑ましく思っていた。
- レントン・サーストン
- 『Z』では、ゲッコーステイト側の一部の人間の暴走から衝突し戦局が泥沼化しかけたときに、彼の必死の呼びかけに戦意を喪失してしまう。
- ホランド・ノヴァク
- 『Z』ではお互いの実力を認め合っており、彼からも敬意を表されている。敵になった時も台詞がある。
- レナード・テスタロッサ
- 『第3次Z天獄篇』では、彼の「世界をやり直す事」を目の当たりにし、シャア自身にとっての歪んだ世界…すなわち、アクシズ落としが成功した世界への扉を開くことになる。
- 隼鷹・ディオ・ウェインバーグ
- 『X』では、シャアの優れた操縦能力と判断力に対して、強い敬意を払っている。
- アンジュ
- 『X』と『X-Ω』にて共闘。『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」では世界の崩壊を食い止めるための今後の行動を決める会議でのハマーンとのお互いどこか素直になれないやり取りを彼女から「痴話喧嘩」と突っ込みを受けてしまう。
- エンブリヲ
- 『X』と『X-Ω』にて敵対。『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」では彼に自身とハマーンの悲しい過去と胸中の想いを晒され嘲笑されるという卑劣極まりない精神攻撃に苦しめられる。
- ルルーシュ・ランペルージ
- 『30』では方やゼロレクイエムの悪逆皇帝、方やアクシズ落としという大罪を背負い、それでも生き延びて(片方は生き返って)人類の未来のために戦う同志となる。
- なお、作中の時系列としてはアクシズ落とし失敗→ゼロレクイエム発動となっており、アクシズ落としが成功していた場合、ゼロレクイエムの矛先はスペースノイドに向けられることになっていたと語られている。
スーパー系
ダイナミック系
- 兜甲児
- 正義感溢れる彼を頼もしく思っており、頼りにしている。
- 『第2次α』ではシャアの逆襲を誰よりも悲しんでいた一人。始終、シャアを「クワトロ大尉」と呼んでいた。一方のシャアもまた、甲児の言葉にどこか辛いものを感じていた。
- 『T』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、ゲッターチームと並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
- 『30』では一年戦争からの因縁に加えて原作通り第2次ネオ・ジオン抗争を起こしたせいでアムロがMIAになっていることで彼を嫌悪しており、クワトロとして登場した際には怒りをぶつけていた。
- 宇門大介(デューク・フリード)
- 『第4次(S)』では彼もエゥーゴに参加しており、共にノイエDCを相手に宇宙で戦っていた。『COMPACT2』及び『IMPACT』でも、同じロンド・ベル隊で彼と共に戦っていく事に。
- グレース・マリア・フリード
- 『COMPACT2』及び『IMPACT』では、同じロンド・ベル隊でデュークの妹である彼女と共に戦っていく事に。
- あしゅら男爵
- 初期のシリーズでは同じDC所属の同僚だったが、仲はあまり思わしくない。鉄仮面繋がりでもある。
- 流竜馬、葵豹馬、剛健一
- 『第2次α』において、甲児やジュドーと同じく最後までシャアの事を「クワトロ大尉」と呼び続けた。
- 神隼人 (OVA)
- 『R』では彼やジャミルと共にラウンドナイツの中心に。サングラス仲間でもある。
- 『T』ではかつて一年戦争にて何度も対峙。
- 流竜馬 (OVA)、巴武蔵 (OVA)
- 『T』ではかつて一年戦争にて何度も対峙しており、甲児と並びアムロに次ぐ好敵手となっている。
- 『30』では第2次ネオ・ジオン抗争でアムロを消息不明に追いやったことから彼を憎悪しており、順番次第では彼に本気の殺意を向ける一幕もある。
- 司馬宙
- アムロと同じ声であり、『第2次α』の彼の言葉で妹を思い出す場面も。
その他のスーパー系
- 破嵐万丈
- 『R』では、フィオナ達が5年前に忘れていった時流ソナーを彼から受け取って、それを辿って元に時代に戻ってきた彼らを救出する。
- 万丈自身はシリーズ通してクワトロ時代も含めた彼の力量を高く評価しており、『第2次α』で対峙した際は人類の粛清という手段で改革を謀ろうとしたシャアを非難した。
- 神勝平
- 『第4次』では彼になんと「おっちゃん」呼ばわりされてしまう。
- コンピュータドール第8号、キラー・ザ・ブッチャー
- 『IMPACT』では彼らが発した人類批判を表面上、否定してはいたが、やがて自身も人類に絶望してしまうようになり、ある意味彼らと同じように人類の粛清に走ってしまう。
- 碇ゲンドウ
- 『α』では彼にも正体がバレており、彼に「大佐」と呼ばれてしまう。
- なお、ゲンドウを演じた立木文彦氏は、『機動戦士Ζガンダム』でクワトロのジオン時代からの部下であるキグナンを演じており、彼から「シャア大佐」と呼ばれていたため、それに関しての声優ネタと思われる。
- ミア・アリス
- 『IMPACT』ではシャアの逆襲に最も悲痛な叫びを上げており、彼女からの訴えにはシャアも「私を買いかぶりすぎだ…」と返すのが精一杯だった。
- ハザード・パシャ
- 『IMPACT』では彼からのエルシャンク追撃要請に胡散臭いものを感じ、早々にブライトへと注意を促す。
- ブルー・ジェット
- 『MX』では彼と会話しているところをケーンに「グラサン対決」と揶揄された。
- ロジャー・スミス
- 『D』におけるオールバック紳士仲間の一人。
- 飛鳥ケンジ
- 『D』では序盤から月の統合軍のゲリラの代表として、彼から協力を申し出られている。また、フォン・ブラウン市にカミーユが住んでいる事を彼から教えてもらう。
- ベガ
- ガルファに洗脳されてしまった兄・アルテアを心配し、思いやる彼女の事を心配していた。兄を健気に思いやる妹にシャアは弱い。
- 紫東遙
- 『MX』中盤の第3新東京市での半舷休憩時、呑み会へアムロを誘う為に彼が行う筈だった仕事を、彼女とベガから押し付けられてしまう。
- 真夏ダイチ
- 『X-Ω』のイベント「時代を継ぐ者」にて共闘し、特訓相手となって彼を鍛えている。
- 獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風
- 『T』では特殊戦闘台詞で彼女達から自身の本質を突いた発言を受ける。『30』では自身の姿を見て、光と風は地球寒冷化を決行した人間とはとても思えないと呟くが、海は警戒を解かなかった。
- デボネア
- 『T』ではかつて目的を持って戦いを起こした自身とハマーンの事を戦乱の種を蒔いていた彼女に「自分の子供同然」と見なされるが、ハマーンと共に毅然と彼女を否定した。
その他版権作品
- フェーダー・ゾーン
- 声がアムロと同じ。『T』ではシナリオ上では直接絡まないが、「宇宙の藻屑としてやろう」と挑発的な特殊台詞を口走る。当然シャア本人も、彼を前述のドゥガチ同様に『私怨にかられた輩』と断じている。
バンプレストオリジナル
- レーツェル・ファインシュメッカー
- 色々と似ている人(どちらかというとクワトロ時代に近いが)。『第2次α』ではシャアの理想に理解を示しつつも、「彼はそれを求めるのを急ぎすぎたのだ」と心中で呟く。
- ヴィンデル・マウザー
- 『A』では本編開始前に彼に協力を申し出られた事があったらしいが、それを蹴っている。没シナリオでは彼と共に地球に逆襲する予定だったらしい。
- ラウル・グレーデン
- 『R』では未来の出来事が原因で殴りかかられてしまう。クワトロからすれば身に覚えがないのだが。
- フィオナ・グレーデン
- 『R』ではルートによってはEDで彼女を救出する。
- デュミナス
- 『R』では、アクシズの中に潜んでいた彼(彼女?)に気付く事が出来なかった。
- ジョシュア・ラドクリフ
- 彼をよき戦士として認め、共に戦うことを促す。当初は彼に快い感情を持たれていなかったが、後に見直される。
- ジーク・アルトリート、サリー・エーミル
- 『GC(XO)』では彼らと共闘態勢をとっていた。
- ギリアム・イェーガー
- 『第4次』及び『F』ではエゥーゴの同志。彼も仮面を被った事があるので若干共通点があると言える。
- シュウ・シラカワ
- 『EX』などで共闘する機会が多い。クワトロの心情をよく理解している事が多く、『α外伝』では彼の苦悩を見抜いていた。なお『EX』シュウの章のOG版に当たる『DP』のクワトロ加入に該当するシナリオで仲間になったキャラクターの名前には、「クワトロ・バジーナ」を意識している節が見られる。
- アークライト・ブルー
- カミーユやジュドーと同様に彼の将来を期待していた。アーク自身もクワトロの事を尊敬しており、彼の逆襲には激怒した。
- セレイン・メネス
- アーク同様に、彼女のこともよく面倒を見ていた。
- エルデ・ミッテ
- 『MX』において彼女はクワトロ(シャア)の一年戦争時代からのデータを全てAI1に記録させていた。
- ジ・エーデル・ベルナル
- 『Z』において黒歴史の終末に訪れるとされるアムロとシャアの戦いの勃発を望む。彼に吹き込まれた事によって、フロスト兄弟やデュランダル、グエンは黒歴史の終末に起こるアムロとシャアの戦いを知る事になる。
- ホープス
- 『X』ではシークレットシナリオ「赤い彗星の矜持」では彼にナイチンゲールの在処を教えられている。
- ヒロスケ・アマサキ
- 『T』ではエースインタビューにて彼にこれまでの女性関係の話題について振られてしまい、インタビュー内容の公表は自身の死後にしてもらうようお願いしている。
- ルーディー・ピーシーザルト
- 『T』ではUNDを離反し、行く当てがなかった彼女を東方不敗の仲介で自らのネオ・ジオンで雇い入れる。黎明戦争が終わり彼女がVTXユニオンに入社した後も協力関係は続いており、エキスパンション・シナリオでは彼女からの連絡によりロンド・ベルの危機に駆け付けている。
- ラグナヤル・ディンハーリッシュ
- 『T』では彼の投資を受けて自身のネオ・ジオンを組織する。お互いの人間性を認め合う関係にあったが、人類を守るために最終的には決別・敵対する。
- ミツバ・グレイヴァレー
- 『30』で合流の際、彼女に母性を感じる。詳細は後述するが、一種の声優ネタである。
- ラズロ・ファーエデン
- 『リアルロボット戦線』に登場するブランチとしてのシャアとウルス人の女性との間に儲けた男子。
- つまり、ラズロはシャアの御落胤である。さらに、ラズロの娘がムジカである。
- ムジカ・ファーエデン
- 『リアルロボット戦線』の主人公。シャアの大ファンであり、彼自身にとっては血縁上の孫である。
名台詞
機動戦士ガンダム
TV版
- 「私もよくよく運のない男だな。作戦が終わっての帰り道であんな獲物に出会うなどとは」
- 第1話でのシャアの記念すべき最初の台詞。
- 別の作戦が終了して帰還中にサイド7に入港するホワイトベースを発見したため、地球連邦軍のV作戦に気づき、武器・弾薬全て底を付いた状態で偵察任務をしなくてはならなくなった。
- 後に偵察に出した部下から軍事施設発見の知らせに、敵がモビルスーツの開発に成功したと確信。「運がない」と呟きつつも、この遭遇を喜んでいるかのご様子で、帰投中でも素早く行動に移し、初登場からデキる指揮官ぶりを印象づけた。
- 「認めたくないものだな、自分自身の、若さ故の過ちというものを…」
- 部下が先走って、結果的に二人のパイロットと2機のザクを失った時の言葉。ただ自分のミスを悔やむのにこんな大仰な台詞を使うことで、このキャラクター及び作品自体のカラーを如実に表現している。
- 声優の池田秀一氏も指摘しているが、シャア本人(この時点で20歳である)が若造だということは言うまでもない。『CB』の『第2次』ではDVE。
- 余談ではあるが、この台詞は元々脚本には無く富野監督がシリーズ構成を担当した脚本家の星山博之氏に何の相談もなく勝手に追加したものであった。そのため、後にこのことを知った星山氏が激怒したとの事である。
- その後星山氏は自らの著書で、第一話で視聴者を引き込むためにはああいうものも必要だった、という旨を語っている。
- 「戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ。スレンダーは脱出した。ということは、逆もまた可能ではないのかな?」
- 第2話より。上司のドズルに補給を要請した直後にその到着を待たず突撃隊員を召集した事をいぶかしむドレンに対して。
- 「あわてるな。下手に動くとかえって当たる。人間みたいな小さな目標に、そうそう当たるもんじゃない」
- サイド7に潜入するも、発見されガンダムの追撃を受ける中で発した台詞。
- 「見せてもらおうか…連邦のモビルスーツの性能とやらを!」
- ガンダムの実力を試すために、自身のザクで出撃する。
- なお、後年の作品における「シャアの再来」もまたシャアと同様の趣旨の台詞を吐いている。
- 「どうだ!」
「…っ!? ば、馬鹿な? 直撃のはずだ!!」 - ビームライフルを構えて銃口を向けるガンダムの視界から、素早く死角に飛び込んでザクマシンガンをお見舞いして先手を打つ。
- しかし、普通の相手なら今の一撃で撃破されてるのが普通だが、ルナ・チタニウム合金で出来たガンダムの厚い装甲の前にはマシンガンの直撃もノーダメージであったため、これには赤い彗星も唖然とするしかなかった。
- 「当たらなければどうということはない、援護しろ」
- ガンダムのビームライフルに怯えるスレンダーに対して。
- シャアの戦場における豪胆さを示す台詞であり、類似の台詞やパロディも数多い。なお、スパロボ的には、リアル系機体の運用時の合言葉になっている。
- 「ス、スレンダー! い、一撃で! 一撃で撃破か!!」
「なんということだ…あのモビルスーツは、戦艦並のビーム砲を持っているのか!?」 - スレンダーのザクがガンダムの放ったビームライフルの一撃に撃ち抜かれて撃破されたのを目の当たりにして。
- 自分達のMSとは桁違いの火力を前に、シャアは勿論撃ったアムロですら戦慄を覚えた。
- 「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないことを、教えてやる!!」
- 第3話より。シャアを代表する名台詞の一つ。「赤い彗星」という異名を持つジオン公国軍のエースとしてのシャアの自負心がうかがえる。
- シャアはそんな台詞を吐くに相応しい実力者であったのだが、ザクとガンダムの性能差はシャアの技量だけではどうする事もできなかった…。そんな経験のためか、アムロと決着を付ける際にはこの時と逆の立場になったアムロに対して技量ではなく性能差のみで決着を付ける事を良しとせず、わざわざアムロにサイコフレームの技術を渡して同じ土俵にまで持ち込ませる事に。
- ちなみに、後年の作品における敵エースがこれと同様の趣旨の台詞を吐いているのだが、彼の場合は見事に有言実行してみせた。
- 「ええぃ! 連邦のモビルスーツは化け物か!!」
- 起動したばかりのガンダムに集中攻撃を仕掛けるが、ほぼ無傷であった事から出た台詞。シャアならずとも、ガンダムを「化け物」だと言いたくなるだろう。
- 「新たに3機のザクが間に合ったのは、幸いである。20分後には、大気圏に突入する。」
「このタイミングで戦闘を仕掛けた事実は、古今例が無い。地球の引力に引かれ、大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬の内に燃え尽きてしまうからだ。しかし、敵が大気圏突入の為に全神経を集中している今こそ、ザクで攻撃するチャンスだ」
「第一目標『木馬』、第二目標、敵のモビルスーツ。戦闘時間は2分と無い筈だが、諸君らなら成し遂げられるだろう。期待する。」 - 第5話より。史上初の大気圏突入戦闘を前に、部下達に訓辞を行う珍しいシーンであり、『木馬』というホワイトベースのコードネームが初めて登場した場面である。
- 「ク、クラウン、ザクには大気圏を突破する性能はない。気の毒だが、しかしクラウン、無駄死にではないぞ。お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで、撃破することができるのだ」
- 第5話より。部下のクラウンが大気圏に落ちて死んでいくのを見ている事しか出来ないシャア。池田秀一氏の演技も合わせて、シャアにしてはかなり感情的で人間味のあるシーンとなっている。
- ただし、「コムサイがモビルスーツを2機しか搭載できないにも関わらず、シャアは自機を含む4機のザクで応戦させたため、元々未帰還に陥る可能性が高かった」と言わざるを得ない。シャア自身は部下にそこまで深追いさせるつもりはなかったのかもしれないが、「クラウンの犠牲は不備のある作戦故の結果(つまり、無駄死に)だった」とも言えなくない。実際、ガンダムには大気圏突入能力がありここで撃破することは出来なかった。
- 『GC』ではDVEで再現。
- 「これで勝てねば貴様は無能だ」
- 第8話より。ホワイトベースから避難民を降ろすための休戦の申し入れを利用し、陸戦兵器を集結させる。「これで確実に勝てる」と意気込むガルマに対する内心。
- その後の戦闘においてガルマはホワイトベース側の策略に引っかかって敗北を喫してしまうが、他方でホワイトベース側の策略を概ね感知しておきながらガルマに対して積極的な進言をしなかったシャアにも問題が無かったとは言えないだろう。
- なお、この時にガルマが投入した戦力は多数の重砲や戦車に加えてモビルスーツもホワイトベース隊の数倍の数を投入するなど、「戦いは数!」を地で行く入念な準備を行っており、シャアが思うほどガルマは無能ではないのは明らかであり、この時点でアムロ達が異常すぎたのである。また、漫画『THE ORIGIN』ではホワイトベース隊だけで大戦力を壊滅させるのは無理があると判断した安彦氏は、マチルダ隊からの忠告を受けてホワイトベースが引き返す展開に変更している。
- 「勝利の栄光を君に!」
- 第10話より。ガルマの前で出撃する前に敬礼するが、既にシャアの恐るべき罠が張り巡らされていた…。
- 「ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい!」(中略)
「君は良い友人であったが、君の父上がいけないのだよ!フフフフ...ハハハハハハハ!」 - ガルマを謀殺した際に。「悪役」としてのシャア・アズナブルを代表する有名な台詞の一つである。
- しかし一方で、謀殺する相手であるガルマに対してわざわざ己の犯行を知らせたり、彼に対して「良い友人だった」と本音を告げるあたり、非情な悪に徹しきれないシャアの甘さもまた感じ取れる。
- 「坊やだからさ……」
- 第12話より。ガルマを見殺しにした(実際は率先して戦死するよう仕向けた)ためにドズルから左遷された後、場末の酒場でギレン・ザビの「諸君達が愛した我が弟、ガルマは死んだ。何故だ!」のガルマ追悼演説を聴いたときに受け答える形で呟いた言葉。シャアを代表する最も有名な台詞の一つであろう。
- 『T』ではCCA版のシャアがグレミーをこう評するシーンがある。
- 「フフフ、それでいい。ブーン、私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ」
「子供じみているだろう。フフフ。そう、私のプライドを傷付けたモビルスーツだからな」 - (第12話以来の再登場となる)第26話より。シャアが率いるマッドアングラー隊所属のゴッグ2機がガンダムに撃破されたとの報告を受けて。
- 仮面の下に感情や本音を隠しているシャアであるが、ガンダムへの執着心に関してはもはや隠しきれないレベルにまで強くなっていた。
- 「さらに出来るようになったな、ガンダム!」
- 第29話より。ジャブローでガンダムと戦った時の台詞。
- 「冗談ではない!」
- ウッディに攻撃された際の台詞。小型ホバークラフトのファンファン(SRW未実装)でシャア専用ズゴックに挑むのは自殺行為もいい所であったが、この攻撃でカメラアイが破損。怒ったシャアはウッディを返り討ちにするが、傷ついた機体ではガンダムには不利と見て撤退している。
- 「それ見たことか、付け焼刃に何ができるというか!」
- 第37話より。テキサスコロニーでアムロの乗るガンダムに敗れ戦死したマ・クベを痛烈に皮肉る。
- しかしながら、シャアが介入するまでマ・クベは彼らしい戦術でアムロを翻弄しており、シャアの介入と同時に足並みが乱れて結局敗北に追いやられている。それ故に「シャアが足を引っ張った所為だろう」と皮肉る視聴者も存在している。
- 「ララァ、ニュータイプは万能ではない! 戦争の生み出した人類の悲しい変種かもしれんのだ」
- 第39話より。シャリア・ブル戦死の報を聞いて出撃せんとするララァを制止して。
- 後年の宇宙世紀ガンダムシリーズにおける戦争の中で覚醒していったニュータイプ(や強化人間)達の事を考えると、あながち間違いであるとは言い切れないだろう。
- ちなみに、異なる作品における人類初のニュータイプもまた、シャアと同様の趣旨の台詞を言っている。
- 「ララァ! 奴との戯れ言はやめろ!!」
- 第41話より。ガンダムのパイロットであるアムロとララァが互いのニュータイプ能力によって共鳴し、分かり合えるかもしれない途中で、ジェラシー全開で割って入った台詞。
- そりゃ、自分の想い人と倒すべき宿敵が精神的に戯れているのを見たら面白くないのは当然である。シャアもニュータイプである前に、一人の男なのだ。
- 『CB』の『第2次』ではDVE。
- 「ワァーーーッ!!」
- 同上。ララァが散った直後のコクピット内での慟哭。劇中でも珍しいシャアが感情を露わにしたシーン。
ちなみにこの時、叫びながらコントロールパネルも手を叩きつけたのだがその際にSEが鳴らなかったので視聴者からは「寸止めした」とネタにされる事に。 - 「ああっ情けない、ガンダムを見失うとは…どこだ、奴は!」
- 第42話より。ア・バオア・クーにて。シャア自身の焦燥は、周囲の激戦とともにかつてないレベルに高まっていた。
- 「見えるぞ! 私にも敵が見える!」
- 自身のニュータイプの力によって敵機・ガンダムを発見して。出撃当初、シャアは自らのニュータイプの素養にすら懐疑的であった。
- 「…しかし、私もニュータイプのはずだ…!」
- ジオングのパワーを最大限に発揮できない自分自身に激しい焦りを感じて。アムロとガンダムの力は、確実にシャアを追い詰めていた。
- 「ガンダムのパイロット、アムロといったな。どうする、あのニュータイプに打ち勝つ方法は……あっ!」
- 「……ララァ教えてくれ、どうしたらいいんだ!!」
- すでにアムロの能力はシャアを凌駕し、ジオングですら優位に立てないどころか両腕を失い追い詰められていく。そんな時に漏れたシャアの、極限の弱音にして本音である。
- なおこの時シャアはコックピット内部でノーマルスーツに着替えている。これまでたとえララァに頼まれても頑としてノーマルスーツを着てこなかった彼が、である。そんな彼の頬に汗が伝う。
- 「ジオンなき後は、ニュータイプの時代だ。アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志になれ。ララァも喜ぶ」
- 最終話より。アムロとの死闘の末、シャアは彼を自らの同志に誘う。しかし、両者が互いに歩み寄ることは無かった。
- 『第1次』では「私の言うことがわかるのなら同志になれ!」とアレンジされた上で、百式が敵を説得する際の台詞として採用されている。
- 「ヘルメットがなければ即死だった」
- セイラがアムロと決闘したシャアの額に傷が付いているのに気付いた際の返答。何かとネタにされやすい台詞でもある。
- なお、正確に言えば「ヘルメットと仮面がなければ即死だった」である。もし仮面を装着していなかったら、アムロによる剣の一撃はシャアの脳天を確実に貫通していたであろう。
- 「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい…」
- この台詞と共に手持ちのバズーカでキシリアを謀殺。ザビ家への復讐を完遂したシャアもまた、炎上するア・バオア・クーに消えたはずであったが、脱出していた。
- ついでに、この時キシリアを射殺するシーン(TV版)では、演出を担当した板野一郎氏によって、「首を吹き飛ばされたキシリアの内臓も飛び散る」というスプラッタなものであったが、富野監督が「やり過ぎだ!」と激怒し、点滅画面に差し替えられている(もっとも、劇場版ではグロテスクなバージョンになっているのだが…)。
- なお、『α』ではクワトロがこの台詞を言う。『α』のクワトロはガルマを謀殺した事を深く後悔している発言もあるので、微妙に台無しのような気がしないでもない。
劇場版
- 「MS同士の格闘戦を初めてやったんだぞ!」
- 補給部隊のガデムから「赤い彗星が補給を欲しがるとはな、ドジを踏んだのか?」とからかわれて、かなり不満げに返している。
- 自信満々という態度を維持するシャアも、初めてのMS戦はやはり相当な緊張を伴っていたようだ。
- (今の私にはガンダムは倒せん…。ララァ…私を導いてくれ…)
- 劇場版のララァの別離ではこの台詞と共にシャアの涙が頬を伝う。
小説版
- 「ルロイ!!」
「ガンダムは気付いてくれたのだぞ!!」 - 小説版より。ギリアム機がガンダムを撃墜した際の絶叫。危機が迫っている事をアムロが伝えてくれたために難を逃れ、部下に向けて叫ぶも時既に遅く、「連邦の白いヤツ」は宇宙に消える…。
- 『初代』HDリメイク版ではガンダムタイプのユニットによるジオングへの説得成功時の台詞はこの台詞が元になっている。
THE ORIGIN版
- 「いい船をお持ちだ…。安い買い物じゃなかったはず。そのカネはどっから!? 天才ギャンブラーのだんな!」
- 士官学校を除隊になった後、地球連邦軍ジャブロー基地建設現場に入り込んでいた先で、現場監督にカジノに連れられてララァと出会う。後日再会した際に仲良くなったのだが、ララァの主人が激昂してララァを殴り倒そうとしたのを庇った際の台詞。主人がララァの才能をギャンブルで悪用している事を察しており、また彼女に暴力を振るおうとしたことに大激怒した。
- OVA版の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』では、目が血走っており、シャアの怒りを強調している。
- 「良い所で会った。連邦のニュータイプ!! アムロ君といったな、きみはいい少年だ!」
「私の同志になれ!! ララァもよろこぶ!!」
「私の本名はキャスバル・レム・ダイクン。知ってとおり、ジオン・ズム・ダイクンの子だ! ザビ家への復讐を誓ってこれまで生きてきた。だがもうそれが全てではなくなった」
「これからは、ニュータイプの時代だ。退廃したオールドタイプどもを我々が凌駕する時代なのだ!!」
「いいかアムロ君、人は解りあわなければならない。しかし、解りあえないまま人類は有史以来争いを続け、地球と地球圏を汚し続けている」
「その歴史を変えなければならない。だが! オールドタイプにはできない」
「スペースノイドの切り開いた宇宙世紀が生んだニュータイプにのみ、それができる!!」
「ギレン総帥は言う、『人の革新』とな……お笑い草だ。人に人が変えられると思うか!?」
「人を変えられるのは宇宙の摂理だけだ。そして、ニュータイプこそが、今この摂理を体現してこの世界に登場しつつある!」 - 漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より。ララァと共に連邦軍が占領した宇宙要塞ソロモン(コンペイ島)を攻撃し、アムロが搭乗するするガンダムと接触した際に彼に言い放った説得というか演説。
- 『ORIGIN』版ではシャアが『地球連邦 対 ジオン公国』、『スペースノイド 対 アースノイド』ではなく、将来的に『ニュータイプ 対 オールドタイプ』の対立軸を想定しており、その新たな同志になるべき人物としてアムロを説得しようとした。シャア自身はアムロには考えを理解してもらった上で賛同して貰いたかったようだが、しかし……。
- 「青いなアムロ君! それで私を動揺させたつもりか!?」
- 上記の直後、アムロから演説を途中で遮られ、「あなたが言っている事が解らない」「ララァから感じるものをあなたからは感じない」と拒絶され、「あなたはニュータイプなんかじゃない」と断じられた際に。
- 口調では強がっているが、反論するまでの間は笑みが引き攣り、冷や汗が頬を垂れているため、かなり動揺している。アムロを高レベルのニュータイプだと確信していたが故に、そのアムロからオールドタイプだと突き付けられる事は予想外だった模様。
- 実際にシャアは優れたニュータイプであるのだが、これはニュータイプでも双方が理解しあう姿勢がなければ、解りあえないという事実を示しているのかもしれない。
- またシャアの父ジオンの語るところによると、ニュータイプの本質は「解り合うこと」にあり、この「解り合う」対象にはオールドタイプも含まれている。加えてここでシャアが語った「優れたニュータイプが劣ったオールドタイプに代わって地球圏を支配する」という思想は彼の忌み嫌うギレンが掲げていたプロパガンダそのもの。これらのことから考えるとシャアは「ニュータイプ能力を持っているだけのオールドタイプ」と言える人間であり、アムロが彼を「ニュータイプなんかじゃない」と断じたのはそのためであろう。
- 「これで歴史が変わる」「私に跪け、神よ!」
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』より。アニメ版と同様の大仰な物言いそのままに、コクピットのリミッターを解除し通常の3倍もの速度でシャア専用ザクを駆る。
- このルウム戦役でマゼラン級戦艦5隻を轟沈させる大活躍を見せ、連邦軍から”赤い彗星”と恐れられたシャア・アズナブルの誕生シーンとして描かれる。
- ちなみに元の漫画版ではリュウによると「戦艦五隻撃沈は誇張で、本当は三隻はサラミスだった」とされているが、OVA版では戦艦五隻撃沈は真実として描写されている。更にサラミス級巡洋艦、レパンド級ミサイルフリゲートも多数撃沈しているため、トップエースとして凄まじい戦果を挙げている。
- 「ブーン、白い奴が現れたら私に知らせろ。」
「私がこいつに乗って出る。」 - ベルファスト編でブーンから、MSゾックとパイロットのボラスキニフを紹介されて。セリフだけなら普通だが、これを聞いたボラスキニフが盛大にズッこける非常にシュールな絵柄となっている。その後、ベルファストに現れたのがガンダムではなくガンキャノンと知ると途端に興味を無くしてゾックをボラスキニフに譲ると、出番がある事に涙ぐむボラスキニフをブーンが「良かったなぁオイ」と言いながら肩を叩くというこれまたシュールな絵柄となる。
その他
- 「君の御父上デギン・ザビはジオンの支配者となるために一人の人物を殺した。…スペースノイドの独立を説き、サイド3を解放に導いた人物…ジオン・ズム・ダイクンを…!」
「だが、息子は始末しなかった。ジオンの息子キャスバル・ダイクンは長い年月、このマスクの後ろに隠れていたのだよ…!」
「君の父上の罪をザビ家全員で贖ってもらう!そしてこの復讐は、君から始まるのだ!!」 - PC、PS用ゲーム「GUNDAM0079 The War For Earth」より、ガルマを謀殺する場面で彼に本性を現わす。原作以上にザビ家への怒りと憎しみを露わにしている名場面。
- …なのだが、本ゲームは外国人を起用した実写であり、画面にデカデカと映るケツ顎のシャアが何ともシュール。
- 「腕前はまあまあのようだが…この距離から私に命中させる自信はあるかな?」
「ブリッジにいる味方に当てないで、この私を撃つぐらいの腕は持っているだろう?来い、白いモビルスーツ。これまでの決着をつけるとしよう!」 - 「GUNDAM0079 The War For Earth」での一幕。ホワイトベースの艦橋の上に立ち、ガンダムを挑発する。
- この場合の選択は接近するのが正解だが、挑発に乗ってハイパー・バズーカを発射した場合は案の定ブリッジに直撃しゲームオーバーになる。あまりにも分かりやすい振りなので一度はわざと誤射したプレイヤーもいるのではないだろうか。
- 「私の事をただ戦いが好きな男と思っている君に、戦争とは楽な物だろう。だが私はスペースノイドの独立という目的のために戦っている!」
「何故連邦が戦うかわかるか!?連邦は地球からコロニーを支配するためだけに戦っているのだ!」 - 「GUNDAM0079 The War For Earth」にて、主人公に向けて自らの戦う理由を語るシャア。この世界のシャアは一年戦争の時代より一人のスペースノイドとして独立を願って戦いに身を投じているようで、どこか熱血さを感じさせる口調となっている。
- 何かとネタにされやすい本ゲームとそのシャアだが、これに関しては彼の見せ場、名台詞といってもいいかもしれない。
- 「私はザビ家を倒す。そして、あの白いモビルスーツもな。……また会う時を楽しみにしているぞ。フフフフフ、ハハハハハ、ハハハハハ…!」
- 「GUNDAM0079 The War For Earth」のラスト。ザビ家への復讐とリベンジを誓うシャアの場面で物語は幕を閉じる。
- なお、リベンジを誓ってはいるが、続編が発売されなかったのでプレイヤーが再びシャアと会うことはない。また、何故かホワイトベースの後ろをガウが追跡している。
機動戦士Ζガンダム
TV版
- 「アポリー中尉。調子はどうか?」
「ロベルト中尉、その過信は自分の足をすくうぞ」 - 第1話における最初の台詞。ガンダムMk-II強奪作戦の最中、アポリー、ロベルトとの回線を通じてのやり取り。3人ともリラックスした様子で、互いの腹の中まで読めているようである。
- また、場所がサイド7であること、3機のMSで敵の拠点のコロニーを奇襲するなど、奇しくも話のシチュエーションは前作の第1話「ガンダム、大地に立つ」に酷似したものとなっている。
- 「この感触…アムロ・レイ… ?ララァ・スンか?」
- 同じく第1話、グリプスの偵察中、ニュータイプとしてのカミーユを察知した時の台詞。
- 「ジオンの寄せ集めで作ったコロニーとは言うが、ティターンズの秘密基地という話だ…」
「全く応答無し? まぁ、平和な時はこんなものか」 - 同じく第1話、カミーユが宇宙港でジェリド達といざこざを起こしていた頃、グリプスへと接近している最中に呟いた独白。
- 一年戦争が終結して7年も経過しているためか、地球連邦軍もすっかり平和ボケしてしまっているようで、こんなに近づいても迎撃のMSが出てこない様子に少々拍子抜けしている様子である。
- 「フランクリン・ビダン大尉…困ったお方だ」
- 第5話で、自分のリック・ディアスをカミーユの父親であるフランクリンに奪われたため、連れ戻すべく白く塗装されたガンダムMk-IIに乗って。
- 一般的には白いガンダムMk-IIのパイロットはカミーユであると認知されているが、最初に乗ったのはクワトロである。お茶の間の視聴者はシャアがガンダムに乗るというシチュエーションに興奮したに違いない。
- 「ガンダムMk-IIの加速性能は抜群だ」
- 自分達の陣営の開発したMSに矜持を持ちながらも、敵軍から強奪した機体を素直に評価するのは、ニュータイプ故だからだろうか。
- 「迷いは自分を殺す事になる!ここは戦場だぞ!!」
- 相手が肉親故の迷いから撃てずにいるカミーユに通信で飛ばした一喝。
- 「シャア・アズナブルという人のことを知っているかね?」
- 両親を殺されて荒れるカミーユに対して。カミーユからは「尊敬しているが、組織に一人で対抗しようとして敗れた馬鹿な人」という答えが。この後、あくまで他人としてシャアを持ち出すクワトロに、結局カミーユは部屋を出て行ってしまう。
- 「他に食べる方法を知らんからさ。だから未だに嫁さんも貰えん」
- カミーユから何故軍人をやっているのかをたずねられた時の返答。あえて俗っぽい内容で答えてはぐらかしている。
- 嫁さんも貰えない根本的な理由は、死んだ昔の彼女が忘れられないからである。
- 「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みは分からんのだ」
- 第7話にて、30バンチの惨状を見たカミーユに「何故こんな非道な事ができるのか?」と尋ねられた際の回答。現実世界にも当てはまる、名言の一つであろう。もっとも、実行者が本当に痛みが解らないかと言えば決してそうとは言い切れないのだが。
- 「出資者は無理難題を仰る」
- ウォン・リーらエゥーゴの出資者達が連邦軍の本拠地・ジャブローの攻撃を命令。(ジャブロー攻撃の経験がある)クワトロはこれに反対し、宇宙にあるグリプスの攻撃を主張するが、退けられてしまう。その会話の最後の台詞。
- 穿った見方をすれば番組スポンサーの注文に対する富野監督の代弁なのかも知れない。
- 「軍隊っていうのは、ああいったものだ。アーガマでは君に甘すぎた。反省をしている」
- 第9話で、カミーユをウォンが修正し、ロッカールームで意識を取り戻したカミーユに答えた台詞。
- ララァの時のように「ニュータイプの素養がある」という事で特別扱いをしていたが、カミーユの場合は逆効果だったらしく増長を招いてしまい自分の指導の至らなさをクワトロも反省していた。
- 「妙だなジャブローの抵抗はこんなものではない。……何があるのだ?」
- 第12話ジャブローの風にて、ジャブロー制圧作戦が開始されたが、多くのモビルスーツが揚陸に成功し、予想よりも容易にジャブローのメイン滑走路とメインゲートを制圧できたことに関して。
- 一年戦争の「ジャブロー強襲」で半分近いモビルスーツが降下すら叶わずに叩き落されたジャブローの堅牢さを良く知っているからこそ、簡単に突破できる状態に薄気味悪さを覚えたのであろう。
- 事実ジャブローは連邦軍総司令部機能を移転済であり、地下に自爆用の核爆弾まで用意されていた。
- 「今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない…」
- 第13話にて、正体を隠すシャアに真偽を問うハヤトに対しての答え。一見格好良い台詞に見えるが、実際は単にお茶を濁しているだけである。
- なお、この発言を数学的に解釈した場合、『以上』『以下』には基準とする数値も含まれるためクワトロでもないという解釈もできる。
- 「これが若さか…」
- 上記の気取った言い回しでクワトロがシャアであることをはっきりさせない態度に苛立ったカミーユから修正され、涙をきらめかせながら吹っ飛んだ時の台詞。
- ちなみに劇場版ではこれらのやりとりが無いので殴られない。
- 『α』では、DVEで収録されている。
- 「カミーユ!百式の肩に乗れ!」
「全パワーを解放!」 - 高高度のシャトルを追撃しようとするアッシマーとの戦闘中に、百式を踏み台やブースター代わりにする事でMk-IIを上空へと送り出して。作中で明確に行った連携であり、どことなくスーパー系な台詞でもある。
- 「何をする気だ、アムロ。…アムロだと!?」
- アムロ「下がってろ、シャア!」
- 第14話にて、クワトロ達とそれを猛追するアッシマーの間に一機の輸送機が割り込んできたときに思わず発したセリフ。
- 一見なんという事はないセリフだが、この発言の時点ではお互いにそれぞれの機体のパイロットを知らない。無意識の内に因縁の相手の存在を感じ取り、思わぬ名前が口から出た事にクワトロ自身も驚愕する。
- そして14話のサブタイトルは「アムロ再び」。この後アムロと実際に顔を合わせたクワトロは思わず手を震わせるが、テレビの前の前作視聴者の身体も同じように打ち震えた事だろう。
- アムロ「何故、地球圏に戻って来たのです?」
「君を笑いに来た…そう言えば、君の気が済むのだろう?」 - 第15話にて、カラバに合流したアムロに対して。軟禁状態を理由に、今まで何も行動を起こさなかったアムロのふがいなさを痛烈に批判した言葉。もちろん、後段の文でアムロの心境をある程度理解した上での発言していることははっきりさせているが。
- 『α』では、DVEで収録されている。
- (どうしたのだ、アムロ君。こうして若者たちも戦っている。あの時の血の騒ぎはなくなったのか?)
- 無断出撃から何とか帰還したカツをハヤトが修正する傍らで、逃げ出すようにその場を去っていったアムロの背中を眺めながら呟いた独白。
- 口では何だかんだと辛辣な言葉で尻を叩いていたが、内心では彼の再起を信じている事が伺える。
- 「今日の都合で魂を売った人々の決定などは、明日にも崩れるものさ」
- 第24話にて、地球連邦首都ダカールの連邦議会でティターンズの権限拡大法案採択時の独白。地球連邦軍が正式にティターンズの管轄下に置かれる事が決定した瞬間だが、連邦政府があくまで場当たり的な対応でティターンズを支持している事を暗に示している。同時にアースノイドの支配者層に失望を深めている場面でもある。
- 事実ティターンズの横暴振りが暴走し、宇宙での拠点を失い始めると連邦政府はティターンズと手を切りたがっているとの事なので、この読みは事実だったと言える。
- 「よくもミネバをこうも育ててくれた!偏見の塊の人間を育てて何とするか!」
- アクシズの指導者としてミネバに対する教育、というより彼のミネバに対する将来の期待をハマーンが踏みにじった[15]ことによる激昂のシーン。シャアが本気で怒りを曝け出したのはこのシーンのみ。
- 「私はザビ家とは関係ない。私は、いつも独りの男だった」
- レコアから「ザビ家再興が目的ではないのか?」と尋ねられた際の答え。本人としてはそんな意図は無いと言っているだけなのだが、男女の関係にあるレコアに対して「いつも独りの男だった」はあまりに迂闊な失言である。彼女がシロッコの元に走ったのもこの発言が遠因とも取れる。
- 「サボテンが、花をつけている…」
- 第34話で、レコアがヤザンに撃破され、主のいないレコアの部屋を訪れ、その後部屋に入ってきたカミーユにレコアをぞんざいに扱った事を非難され殴られた時に、レコアが育てていたサボテンの鉢を見て呟いた台詞。
ガンダム史上でも特に意味不明な台詞として取り上げられる事が多いが、ここでいうサボテンの花とはレコアの充足感の暗喩である。レコアはまだ死んでいない事、そして結局エゥーゴで花を咲かす事が出来ず自分の下から去ってしまった事を彼は察していた。 - 「ええい!打ち所が悪いとこんなものか!!」
- 地球近くの宙域での戦闘で、ハンブラビの海ヘビの直撃を受け、重力圏へと投げ出された。この後大気圏に突入してしまい「意外に早いものだな」と死を覚悟したが、カミーユのウェイブライダーで難を逃れる。
- 「戦いの中で人を救う方法もあるはずだ!それを探せ!」
- 第36話で、フォウと戦う事を拒むカミーユに対して。台詞の意図としてはカミーユを戦わせる事だが、自身の経験もあるせいか妙に願望の入った台詞である。なお、当のカミーユからは「あるわけないだろ! クワトロ大尉のいう事の方がよっぽど理想論!」と毒づかれる。
- 「同じ、か…」
- フォウの死を嘆くカミーユを見て、かつての自分とアムロ、ララァと同じ結末になってしまった事について。
- 「カミーユ。かわいそうだが、君はまだ死ねない体だ。戦士は、生きている限り戦わねばならんのだ…!」
- フォウの亡骸を抱えながら咽び泣くカミーユを、百式の手に乗せながら搾り出した台詞。
- 「閉会するな! この席を借りたい!」
「議会の方と、このテレビを見ている連邦国々民の方には、突然の無礼を許して頂きたい。私はエゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります」
「話の前に、もう一つ知っておいてもらいたいことがあります。私はかつてシャア・アズナブルという名で呼ばれたこともある男だ」 - 第37話での、連邦首都ダカールの議会をエゥーゴ派の議員やシンパで乗っ取り、反発する連邦政府関係者の前に自らの身分を明かした場面にて。
- この台詞と共に連邦内でのエゥーゴとティターンズの勢力バランスを一変させるダカール演説が始まった。劇場版ではダカールの話がカットされている為、口にしない。
- 「ひと昔前の人々は、この何倍ものGに耐えながら宇宙(そら)に出た。彼らは宇宙にこそ希望の大地があると信じた。自分たちを宇宙に追いやった地球のエリートを憎む事より、その方が余程建設的だと考えたからだ。地球の重力を振り切った時、人は新たなセンスを身につけた。それがニュータイプへの開花へとつながった。そういう意味では、確かに宇宙に希望はあったのだ。」
- 第38話にて、ダカール演説後、アウドムラのシャトルで宇宙に戻る際、同乗するカミーユに語った台詞。
- ゲーム版Zガンダムの(シャア編)EDムービーでも流れ、この言葉にカミーユも、「わかる話です。僕も、その希望を見つけます」と返している。
- 「どうした、カミーユ! 撃て!」
カミーユ「ダメです、僕には撃てません!」
「それが出来なければ、お前は死ぬぞ!!」 - 第42話で、ロザミィのバウンド・ドックがカミーユのΖに迫り、撃てずにいるカミーユとのやり取り。
- α外伝では、イノセントによって心を消されてしまい、アイアン・ギアーに突っ込もうとした彼女のサイコガンダムMk-IIを撃つように言う場面(原作で言う48話)で使われており、DVEで収録されている。
- 「君のような若者が命を落として、それで世界が救われると思っているのか!?新しい時代を作るのは老人ではない!」
- シロッコとハマーンを倒すための捨石になろうとしていたカミーユに対しての台詞。カミーユはクワトロに世界を救ってほしかったが、クワトロはカミーユが自分と共に世界を救う事を望んでいた。
- 「まだだ! まだ終わらんよ!」
- ハマーンと戦って追い詰められた時の台詞。スパロボにおいてもクワトロが瀕死のダメージを受けた時の際の台詞として毎回採用されている。
- 「ん? エネルギー切れ!?」
- 果たしてシャアがこんなことをしでかしてしまうのか?という事が問題になったセリフ。まあ相手がハマーンのキュベレイだったから・・・・・・と好意的に解釈してあげよう。
- 「そんな決定権がお前にあるのか!?」
- ハマーンのキュベレイに百式の四肢を全て潰され、ハマーンから「これで終わりにするか、続けるか!?」と言われた際の台詞。決定権を委ねられているのはクワトロなのだが。
劇場版
- 「違うぞ」
- 劇場版Iでの台詞。レコアが「大尉にお尻を触られていた」とエマに話したことに対する否定。
- 「こちらもな」
- 劇場版Iでの台詞。ガンダムMk-IIを照準に収めたロザミアが「捕らえたよ!」と叫んだ直後にスピーカーからノイズ混じりでこの台詞が発せられる。
- 冴えない場面も多いクワトロ時代だが、この台詞は文句なしの風格である。
- 「私だって独り身だ」
- 劇場版IIでの台詞。珍しいコミカルな台詞である。
- 「私の分は?」
- 劇場版IIIにて。新作カットの皆でケーキを食べるシーンで、自分の分のケーキをファに要求した台詞。上記の台詞も含め、劇場版のクワトロは所々に人間臭いコミカルな台詞が追加されている。
その他
- 「いくら希望を見出しても、地球の重力に魂を引かれた人間のエゴに押しつぶされ、結局はこんな悲しみだけが繰り返されていく……ならば!」
- プレイステーションゲーム版『機動戦士Ζガンダム』のシャアシナリオのEDにおける台詞(Gジェネレーションシリーズでも使われている)。カミーユの精神崩壊を感知したクワトロは、遂に地球潰しを決意する……。
- 「やっぱり、ガンダムはつよいね。」
- 『機動戦士Ζガンダム』のテレビ絵本における台詞。異様に爽やかな笑顔で本編では絶対に言いそうじゃない事を言っているが、実際一番ガンダムと戦い、ガンダムの強さについて身を以て知っている人の言葉なので説得力がありすぎる。
- 「カミーユ、避けろ!」「外れた!?」
- アーケードゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズの出撃ムービーにおけるセリフ。このムービーにおいては何故か百式とΖガンダムのコンビでシロッコのメッサーラと戦っており、本編の時系列とは明らかに食い違っている[16]。カミーユを巻き込む可能性を想定してまでメガ・バズーカ・ランチャーを発射しているのに結局外していることと合わせて妙に印象に残るシーンになってしまった。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!」
- 再びアムロ達と敵対するため復活したシャアを最も表現した台詞。
- 「これでは道化だよ」
- 部下のカイザスらに「これで兵の士気も上がる」と言われてもらした本音。
- ちなみに『Z』37話「ダカールの日」にてダカールに演説に向かう前、アムロに「自分に道化を演じろと言うことか」とボヤいたところ、「あなたに舞台が回ってきただけさ」と返されており、この時はシャアが政治家・指導者をやることでよりよい未来を…と周囲に期待されていたのだが、逆シャア時代では下記の「パイロットだけを~」とのセリフも含めてそういった想いは無くなってしまっていた様子。
- 「私はお前と違って、パイロットだけをやっているわけにはいかん!」
- ロンド・ベル隊の本拠地とも言えるロンデニオンに居ることをアムロに見咎められて。事実シャアは連邦高官との裏取引の為にこの地を訪れていたわけである。
- また、ネオ・ジオンの総帥をやっている己自身を「道化」と称するシャアの、昔と変わらず一介のパイロットのままであるアムロに対する嫉妬も含まれているのだろう。
- なお、『D』では指導者としてのシャアの姿に感心しているアムロに対して、「私はお前と違ってパイロットだけをやっているわけにはいかなかったのでな」と皮肉を交えた発言をしている。
- 『第3次Z時獄篇』では、戦闘マップではなくロンデニオン/地上(ルートによる)で偶然アムロと遭遇した際に発言。この作品ではシャアの行動原理が異なっているので、アクシズでの戦闘では下記のような台詞は一切無く、後述の「スパロボシリーズの名台詞」の台詞となる。
- 「ならば、今すぐ愚民共すべてに叡智を授けてみせろ!」
- 取っ組み合いをしたアムロから「人間の知恵はそんなもん(=人間のエゴ)だって、乗り越えられる!」という言葉への反論。
- 地球を汚染している存在であり重力に魂を縛られている(自己中心的な)アースノイドに対するシャアの強い失望感がうかがえる。
- 「諸君!自らの道を拓くため、難民のための政治を手に入れるためにあと一息、諸君らの力を私に貸していただきたい!!そして私は…父ジオンのもとに召されるであろう!!」
- 第2次ネオ・ジオン抗争での演説の締めの台詞。
- 「父ジオンの元に召される」とは「ジオン・ダイクンが予言したニュータイプの象徴として君臨する」とも「仮に成功しても、大儀のためとはいえ人類粛清という大罪を犯してしまうわけであり、その場合は贖罪のため自らも処断する」とも取れる台詞である(実際、場面や発言は違うが『ベルトーチカ・チルドレン』でそのように受け取った人物もいる)。大分酔狂な気もしないでもないが。
- 「アクシズ、行け! 忌まわしい記憶と共に!」
- アクシズを地球へ向けて発進させる際に発した台詞。『第3次Z時獄篇』では事情が異なるためある人物に取られてしまった。
- 「やるな、ブライト」
- 宇宙世紀の母艦は、戦闘では単なる的に過ぎないことが多いが、ブライトはシャアにこの台詞を戦闘で言わしめた。
- 劇場版では「核ミサイルを持ち出してきた事」に対する台詞だが、小説版では「シャアの読みを外して本命の複数の核ミサイルを温存した事」に対する台詞。
- 『64』では3回に分けて発射された核ミサイルをすべて防いだ直後のガンドール砲での砲撃に驚いての台詞となっている。
- 「ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!」
- アムロとの最終決戦時。ララァの死を未だに引きずっていることが伺え、アムロからは「情けない奴!」と罵倒されてしまう。
- 「私は…世直しなど考えていない!!愚民共にその才能を利用されている者が、言うことか!!」
- アクシズ坑道内でのアムロの「世直しの事、知らないんだな…!」から始まる批判に関して、かなり感情的になりながらの反論。
- アクシズ落としの真の目的からして、シャアの真意は「スペースノイドに地球が大切な存在だと思い出させる事」にあった。
- しかし、この言葉はネオ・ジオンの将兵達やスウィート・ウォーターの難民等、シャアを支持している層からしてみれば「寝耳に水」といった所だろう。
- 「戻れと言うのか!?ナナイッ!男同士の間に入るなっ!!」
- アムロとの戦闘中にナナイの思念を感じ取っての台詞。この直後にサザビーは背後からνガンダムの攻撃を受け、アクシズの地表に叩き付けられ、脱出ポッドが作動し、νガンダムに捉えられてしまう。
- 「情けないモビルスーツと戦って、勝つ意味があるのか!?」
- アムロに対してサイコフレームを流出させた理由。「情けないモビルスーツ」とは、「サイコフレームを搭載していない状態のνガンダム」の事、あるいは単にサザビーに釣り合う性能を持たないMS全般の事を指すと思われる[17]。劇中で既にサイコフレームはνガンダムに搭載されており劇場版では存在してないが、ベルトーチカ・チルレドンではサイコフレームを搭載していないνガンダムが登場する。
- アムロと決着を付けるというのが作戦の裏に隠されたシャアの目的の一つでもあったが、小説版『ハイ・ストリーマー』ではこの理由の他に地球潰しを行う自分に怖れを抱き、自分を止めてもらうためにアムロにサイコフレームを託した事が判明する。
- 「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
- 地球環境を破壊しながらも地球を独占し宇宙を支配している連邦政府(アースノイド)の傲慢さ、シャアは耐えられなかった事がこの台詞からも読み取れる。
- 「そういう男にしてはクェスに冷たかったな、えぇ!?」
- 「だから世界に人の心の光を見せなければならないんだろう!?」と論破したアムロに対して、売り言葉に買い言葉とも言えるセリフ。
- 「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ! そのララァを殺したお前に言えた事か!」
- 劇場版『逆襲のシャア』のラストシーンでアムロに対して言った台詞。アムロと並んで稀代のニュータイプとして数えられるシャアだが、今際の際もアムロがララァを殺害した恨みは深かった(確かに、ララァの件はアムロの指摘通り、戦場に連れ出したシャアにも責任は有る)のである。
- 「お互いをよりよく解りあえるはずのニュータイプである主人公二人の末路が相互否定であり、これまで数々の名台詞を発したシャアの最後の言葉が甘ったれた恨み言であった」という事実が妙に考えさせられる[18]。
- 『第3次Z時獄篇』ではフロンタルがシャアの負の部分を担った関係でこのやり取りはないが、最終話の多元宇宙迷宮でこの顛末がまるごと再現されている。迷いを越えた後にこんなものを見る事になったシャアの心境やいかに。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
- 「……自分のことだけで私は精一杯だったのか?そうではあるまい?そうでは……!」
「しかしアルテイシア、この結果は地球に住んでいるアルテイシアにはよかったのだな…」 - サイコフレームの光が広がり、Hi-νガンダムを駈るアムロと共に消えゆく直前に。劇場版においてララァを巡って言い争った最期と異なり、思い浮かんだのは自らの半生。この最期の台詞も、守るべき家族を得たアムロとの対比関係を描写している。
- しかし、死の間際に立った時に思い浮かんだのは唯一の肉親である妹・アルテイシアの事。彼女の命を奪わずに済んだと安堵しながら、光の中へ消えていったのであった…。
機動戦士ガンダムUC
- 「潮時……か……」
「君に……託す……成すべきと、思ったことを……」 - OVAおよびテレビアニメ『機動戦士ガンダムUC RE:0096』より。最期にシャアがバナージに向けて言った言葉。
- 絶望を払われた男は、次代を担う者に可能性を託して宇宙の闇へ去って行った。ほんの一時だけ地球に現れては消える、彗星のように。
その他
- 「アムロの声が遠くなっていく…どこかで赤ん坊が泣いている…この光があれば迷いはしまい…道は続いている」
- 「私は行くよ、アルテイシア。静かだ…時が…見える…」
- ガンダムライブエンタテインメント「赤の肖像 ~シャア、そしてフロンタルへ~」の第3幕で、サイコフレームの光に命が消えていくシャアは、アムロが見せた人の心の光を確かに感じ取り、この世界から身を引く事を静かに決意をする。
- そして、最後に感じたのは、たった一人の妹であるアルテイシアへの想いだった…。
- 「この私が、ガンダムで戦う事になろうとはな……さあ……見せてもらおうか 最強のモビルスーツの性能とやらを!!」
- ワンダースワンソフト『ギレンの野望 蒼き星の覇者』でシャアがジオン仕様のガンダムに乗った際に発せられる戦闘前台詞。
- 自分を苦しめた連邦の白い悪魔をまさか自分が乗ろうとは想像しなかったのだろうが、それでもシャアの内心はワクワクしている事だろう。
- なお同作でシャアは生存していたら終盤で敵側に寝返るのだが、条件を満たせば最後まで残留してくれる(ガルマとマ・クベでは微妙に最後の条件が違う上、残留しないとガンダムに乗せられない)
- 当然だがシャアは恐ろしく強いので、ゲルググを採用したルートでアムロとララァをセットで3人ともガンダムに乗せ、基地に立てこもっていれば3人で全滅させる事ができる。
- 「さぁ、小夜啼鳥の囀りを!」
- アーケードゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズにおけるナイチンゲール搭乗時の覚醒台詞。ゲームオリジナルの台詞だが、池田秀一氏の演技が光り評判が高い。
- ブレックス「いや、平和は作るよりも、守る方が難しいのだ。」
- 「その通りです。まだ、地球の重力に惹かれた人々を宇宙(そら)に上げるための仕事が待っています。」
- ブレックス「そうだな…そのためにも、君には戦場以外の場所でも協力してもらわねばならんぞ。」
- 「はい、微力ながら、協力させていただきます。」
- 『ギレンの野望 アクシズの脅威』の本編シナリオ、ブレックス率いるエゥーゴで厳しい条件を満たしてアクシズを討伐完了した時のやりとり。
- 本来、本編シナリオではシャアが逆襲して最後の敵陣営として登場するのだが、本編のエゥーゴに限り、厳しい条件を満たせば逆襲せずにエンディングを迎えることができる。
- 自身を理解してくれるブレックスが暗殺されずに目標をやり遂げ、シャアも人類に絶望せず満足しながら最後のセリフを発したのが容易に想像できる。
- この二人が作り上げる未来はきっと明るいものになるだろう…ありえたかもしれないグリプス戦役の結末である(もっとも、このエンディングを迎えるためにはかなりの犠牲を払わなければいけないが…)。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「カミーユ…私はお前達とは袂を分かったのだ!」
「カミーユ…お前なら本当に粛清されるべき存在が何であるか…気づいているはずだ!」 - 『IMPACT』及び『第2次α』で、ネオ・ジオンの総帥となった状態でカミーユと対峙したときの戦闘台詞。グリプス戦役の頃に弟子とも右腕ともとれる存在を前に、シャアは何を思ったのか。そもそも、地球つぶしをしようとした発端はカミーユの精神崩壊にあったのだが…。
- 「ジュドー! 私はハマーン=カーンとは違う!」
「ジュドー、人の優しさだけで地球圏は救えんのだ!」 - 『IMPACT』『第2次α』『X』『T』で、ネオ・ジオンの総帥となった状態でジュドーと対峙したときの戦闘台詞。スパロボではカミーユと同じく将来を期待した弟子ともとれるニュータイプを敵にまわしてしまい、彼からも思想を否定される…。
- もちろん、シャアも出来るのであればジュドーのように優しさで地球圏を救える方法を選択したに違いない。しかし、それではいつまでも地上に蔓延っている人間が宇宙へ巣立たないので、アクシズを地球に落すという最後の手段に出ざるを得なかった彼の苦悩ぶりが伺える。
- 「私はもうクワトロ・バジーナではないのだよ!」
- 『第3次Z時獄篇』での戦闘台詞。クワトロとして大いに迷った『第2次Z』を経てからの発言という事を考えると重みがある。
- 『X』『T』では元エゥーゴの(=クワトロとしてのシャアを知る)カミーユ、ファ相手のみの特殊戦闘台詞となった。
- 「既にお前達の知る私ではないのだ!」
- 『第3次Z時獄篇』でのZEUTH・ZEXISメンバー相手の戦闘台詞。
- 『30』ではクワトロの姿での、対ネオ・ジオン兵の台詞となっている。
- 「百式の発展型のようなものか!」
「その機体には、縁のようなものを感じるか…!」 - 対デルタプラス。
- 「人類には災厄に立ち向かう強さがある!」
「まだ希望は残されている! 人類は滅びんさ!」
「人の心の光…それを信じればこそだ!」
「今の私は人類の革新を信じている!」 - 『第3次Z』『X』『T』より、味方時の戦闘台詞。一番目はクワトロ時代の名(迷?)言「人には恥ずかしさを感じる心がある」を下敷きにしているか。
- 時獄篇では第41話のスポット参戦の時点でこれが出るため「もしや?」と思ったプレイヤーも多い。
- 原作では人類に絶望していたシャアが言うのだから、非常に感慨深い台詞である。
- 「私怨にかられた輩に世界は渡せんさ!」
- 『X』『T』より、味方時の戦闘台詞。こちらは私怨目的で事を起こした者たちに対する糾弾といえる。
- 「フロンタルの妄言に踊らされるか…!」
「状況が見えていないから、過激な手段を使う…!」
「迷いはとうに振り切っている…!」
「君たちを追い込んだ責任を取らねばならない…!」 - 対ネオ・ジオンの特殊戦闘台詞。なお、2行目の台詞は『30』では対ザンスカールの特殊戦闘台詞としても使用されている。
- 「フロンタルを妄信した結果が、これか!」
- 対アンジェロの特殊戦闘台詞。
- 「世界の歪み…私、シャア・アズナブルが粛清する!」
- 『第3次Z』以降追加された対ラスボスの特殊戦闘台詞。
- 「何っ!? サザビーがパワーダウンしているだと!?」
- 被弾(大破)台詞……なのだが、実はナイチンゲール搭乗時にも言う。
- 「このνガンダムならば!」
「νガンダムで敵の動きを止める!」 - 『α外伝』での、νガンダム搭乗時の台詞。
- 「行けっ!フィン・ファンネル!!」
「フィン・ファンネル!」 - フィン・ファンネル使用時の台詞。スパロボではこのようにアムロ達同様に武器名を叫ぶが、池田秀一氏は『第4次S』即ちスパロボ初収録の際、「こんな武器なかったよ」と指摘したという[19]。
- 「百式改でやってみるさ!」
- 百式改、フルアーマー百式改の搭乗時の台詞。
- 「よし、ロングメガバスター発射!!」
- フルアーマー百式改のロングメガバスターの発射台詞。
- 「サザビーで敵部隊をかく乱する!」
- 『α外伝』での、サザビーに搭乗した際のクワトロの台詞。
- 「光の翼を使う!」
- 『α』及び『α外伝』において、クワトロをV2ガンダムに乗せ光の翼(通常バージョン)を使用した際の台詞。ウッソ以外に光の翼(通常またはMAP兵器)を使用した時に専用の台詞が出てくるのは、彼やウッソの他にアムロ、カミーユ、フォウ、ルーがいる。
- 「ララァ…私に力を貸してくれ!」
「全パワーを解放! 直撃させる!」 - 『D』にてシャアをΖガンダムに乗せウェイブライダー突撃を使った時の台詞。文字通りララァの幻影のカットインが挿入され、彼女に導かれるように敵のどてっぱらに突っ込んでいる。
- 「ちぃっ!照準が定まらん…」
「ええい、ままよ!発射する!」 - 『Z』にてメガ・バズーカ・ランチャーを撃つ際の台詞。原作でも言ってるのだが、スパロボではたとえ直感していようが感応してもらおうが照準は定まらない。逆に言えば、クワトロの直感に百式が応える形で定まらないはずの照準が必中コースへと入ったという事になる。
- 「あれではまるでジオングだな…!」
- 『Z』にて、ターンXの攻撃を回避した時の台詞。「各パーツが分離してのオールレンジ攻撃」の元ネタはジオングの初期の設定である。
- 「迷いは自分を殺す事になる!」
- 戦闘開始時の台詞。『第2次Z』のクワトロは終始迷いまくっているため、どうにも印象に残る。
- 「道化と蔑まされようと…!」
- 『第3次Z』『X』『T』の戦闘開始時の台詞。
旧シリーズ
- 第2次
-
- 「どうしたのだララァ!」
ララァ「すみません大佐、わたし…」
「…そうか! ならば止めはせん。ララァの好きにするといい」 - 第3話「ダカールの制圧」より、ララァがアムロの説得を受けての会話。余りにもあっさりとララァの心変わりを認めてしまっている。「ジオン・ズム・ダイクンは元々DCの中では非戦を訴えていた穏健派だった」という『第4次』における設定を考えればシャアがDCの在り方に内心疑問を持っていたとしてもおかしくはなく、故にララァを見逃したと見れなくはないが、流石に物分かりが良すぎたためか、後の『第2次G』『第3次』『A』などララァ説得の展開がある作品では彼が生存していると説得を邪魔してくるようになった。
- 「どうしたのだララァ!」
- 第4次
-
- 「フ…言いたい事をいうな」
- 第24(『S』では25)話「エゥーゴとの接触」でロンド・ベルに復帰する事に迷いを見せたクワトロに対して勝平が(あろうことか、おっちゃん呼ばわりして)叱咤した際の返答。この事によりクワトロは再びロンド・ベルに復帰する事を決意する。
- ちなみに、おっさん扱いにショックを受けたシャアが別世界にいる。
αシリーズ
- α
-
- 「…そのガンダムが彼の復帰のきっかけとなれば良いがな…」
- リアル系ルート第4話「死神と呼ばれたG」にて、キグナンを通じて手配させたサイコフレームを使ったアムロ専用ガンダムの名前がνガンダムに決定したと聞いて。
- 「お前達の背後にはザビ家の邪念が感じ取れる…それでは7年前と同じ悲劇を繰り返すだけだ」
「マ=クベ…過去の怨念で生きていける時代では無くなったのだ」
「そして、スペースノイドとアースノイドで争っている時代でも無い」 - リアル系ルート第5話「ジオンの亡霊」で大気圏突入を控えたアーガマを護衛するべく部隊を展開した際、特殊周波数による通信でアクシズへの帰還を促すマ・クベからの命令を拒絶する。
- 「いや…エヴィンという名に心当たりはないな。もっともエゥーゴでは偽名を使っている者が多いがな…」
- ジャブローへ向かうルート第12話「戦いは誰のために」のシナリオデモにて。ブライトから「ウッソの両親はエゥーゴに参加している可能性があるから何か知らないか?」と聞かれて返した返答。
- 確かにクワトロの言うようにエゥーゴにはその手合いが多いのは事実だが、何よりそんなことを言ってる自分が一番偽名を数多く使っているので、何とも妙な説得力がある。傍らで話を聞いていたアムロは、これについては何とも言えない複雑な表情をしていた。
- 「…ところで、君はその仮面を被り、OZに従い続けるつもりなのか?」
「昔、君と同じ様な仮面を被っていた人物がいたのでね…」 - 第13話「少女が見た流星」or「翼を持ったガンダム」にて、ゼクスと初対面した時に。もちろんクワトロが言っている人物はシャアの事。自分も同じ事をしたためか、ゼクスが自分と同じ境遇である事を悟っていたようである。
- (νガンダム…いい機体だ。アナハイムにサイコフレームの情報を流した甲斐があったな)
(やはり、アムロには白いガンダムがよく似合う…) - 第42話(リーンホースJr.隊)「アクシズからの使者」にて自分が流出させたサイコフレームを搭載したνガンダムに乗っているアムロを見てご満悦の台詞。まるで恋人に自分の好みのドレスを着せたかのような発言である。…ところで、アムロが後に青いガンダムに乗り変えた事をシャアはどう思ったのだろうか。
- なお、「アムロが立ち直るきっかけになって欲しい」という理由付けが説明されているにも関わらず、『第2次α』のハマーン拒絶ルートで「情けないMSと戦って勝つ意味があるのか!?」の言い争いがある。ある意味台無しである。
- 「人には恥ずかしさを感じる心がある…」
「…だが、激動する情勢は私にそれを許してはくれないようだ」
「君達の期待に応えることは出来ないかもしれないが、私は私に与えられた役目を果たすつもりだ」 - 第51話(ラー・カイラム隊)「ダカールの日」にて、ダカールにある議事堂で開催される連邦議会の占拠する作戦の前に、いつまでもシャアである事を隠して、パイロットとしての身分に甘んじている事を、カミーユ、ジュドー、ウッソのニュータイプ少年の3人から詰め寄られた時に、選択肢として「シャアとして応える」を選んだ時の台詞。恥を忍んで、クワトロが自分のやる事を悟り腹を括った瞬間である。もちろん、この時に「クワトロとして応える」を選んでしまうと、原作通りにカミーユに修正されてしまう…。
しかし、最後の「君達の期待に応える事は出来ないかもしれないが~」という台詞は皮肉にも第2次αにて現実化してしまう……。 - 「…今は…」
「今は過去に囚われている時ではない」
「…自分の殻に閉じこもる事をララァは決して喜びはしないぞ」
「私もそう考え、ダカールでの演説を行ったのだ」
「今度は君が自分の業を乗り越える番ではないのか?」 - 第53話(ラー・カイラム隊)「ソロモン攻略戦」にて、ソロモン攻略戦の直前にかつてララァが死んだ場所へ戻る事を躊躇するアムロに対して。
- (…この宙域に来るのはララァを失った時以来だな)
(そして…清算せねばならん過去の一つがここにある…)
(…ガルマ、ララァ…今更お前達に許しは乞わん。だが、私にはやらねばならないことがあるのだ) - 同じく53話、ソロモン攻略戦出撃時に。アムロにはああ言ったものの、シャアとしても当然複雑な心境で戦いに臨む事になる。また、ガルマをララァと同列で思い返し、「許しは乞わん」と発言している辺り、αシリーズのシャアにとってガルマは大切な友人であり、彼を謀殺した事は後悔しているようである。
- α外伝
-
- 「ティターンズの下にいて、一つだけ感謝していることがある…それは地球連邦の腐敗ぶりをしることが出来たということだ」
- 第6話「情け無用のJ9」or「お呼びとあらば即参上」でティターンズから自軍に転じた後、ブランと対峙した際に言う台詞。後の反乱の一因となった事を窺わせる台詞で、第2次αでもアムロが指摘している。
- 「金色のモビルスーツに乗る者が、他にもいたとはな…!」
- 第19話(ビシニティルート)「百年の恋」にて、ハリーの乗る金色のスモーを見て。
- 「かなりの時間が過ぎたとは言え、私は人の本質をそう簡単に信じることは出来んな」
- 第24話「大地の守護者」より、未来世界にてガリアのイノセントとの接触を提案するアムロの意見に反対する形で言った台詞。イノセントにザビ家やティターンズのような危険性を感じていたのが理由であり、この後の展開を考えれば決してクワトロの指摘も間違ってはいない。とはいえ、イノセントやムーンレィスが全て敵対者でないと言うアムロとは対照的であり(実際アーサー・ランクのような人物も居た)、続編での行動を考えれば、その伏線の一つともとれる台詞である。
- 「確かにな…。だが、同じ悲劇が繰り返されるのを黙って見過ごすわけにはいかん」
- 第38話「月光蝶」にて、ギンガナムに対して。
- 「…………私は人の歴史の何たるかを未来世界で見てきた……………だが、その前に前回の戦いの決着は私自身の手でつけさせてもらう!」
- 難ルート最終話「ラグナロク」にて。クワトロの苦悩を看破していたシュウに「(人類を裁くのかどうするのか)結論は出たのか」と問われて。既にクワトロの心は決まっていたのだろう…。
- 第2次α
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- 「…………今さら、詫びる気はない。…私を止めたいのなら、お前の力を見せてみろ…私が期待したお前の力を!」
- 第54話ハマーン休戦ルート「逆襲のシャア」or第56話ハマーン拒絶ルート「BEYOND THE TIME」に於けるカミーユとの戦闘前会話での台詞。αナンバーズの誰よりもシャアを信じていたカミーユの言葉には、シャアも言葉を詰まらせていた。
- 「相変わらずだな、ジュドー…。その強さと優しさがあれば、きっと人類は終わらないだろう」
- 同上。ジュドーとの戦闘前会話での台詞。
- 「キンケドゥ…その名は偽りの仮面にはならずお前を強くしたようだ…」
- 同上。キンケドゥとの戦闘前会話での台詞。それ以前の戦闘ではキンケドゥのことをシーブックと呼んでいたが、ここではこちらの名前で呼ぶ。同じく偽名を名乗った人物という共通点がありながらも進んだ道は全く正反対であった事を暗示している。
- 「甘いぞ、兜甲児! 悪は絶対に許さないのがお前の信条ではなかったのか! 私を倒してみせろ! そして、その力で人類に平和を導いてみせろ! それがお前達に与えられた使命だ!」
- 同上。甲児との戦闘前会話での台詞。甲児の正義感と純粋さを強く理解し、羨ましく思っているからこそ、自身と戦う事を躊躇する彼に対し、シャアは本心を叫ぶ。
- 「いいだろう! そのセンチメンタリズムに付き合ってやる!」
- 同上。鉄也との戦闘前会話で、嘗ての仲間を手に掛けるという大罪を他の誰にも犯させない為、自ら汚れ役を買って出た鉄也の覚悟を汲み取る。
- 「………私は急ぎすぎたのか…。ララァ…教えてくれ…」
- 遂にかつての同志達であるαナンバーズの手で引導を渡された最期の台詞。やはり、シャアにとって最大の過ちは、「一年戦争で死んだララァ以外に心を開ける人間がいなかったこと」そして「自分一人だけの頭の中で性急に考えすぎて出した答えであったため、自己矛盾した偏った考えだった事に気付けなかったこと」であろう。
- 前作でやむなくティターンズに下っていた時に見た地球連邦軍の腐敗ぶりや、荒廃しきった未来世界で見た黒歴史のことを考えれば地球潰しに至ってしまうのも無理もなかったかもしれないが、他の人達と分かり合うべく話し合う努力をすれば、もう少し違った優しいやり方も見つけることができたかもしれない。シャアの死は、αナンバーズのメンバー全員に悼まれる事になった…。
- 第3次α
-
- 「人類の未来を憂う気持ちはお前と変わらんさ、アムロ」
「お前は私を倒した男だ。ならば、その選んだ未来を見せてもらう権利もある」 - 最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」より。霊体となってザ・パワーの中から宿敵・アムロへ、旧友に接するかの如く穏やかに語り掛ける。「霊体」というシチュエーションでの登板が非常に稀有な例である事は、言わずもがな。
- 「次代の世界を担う若者として、私は君に期待した」
「君はそれに応え、私が去った後も悩み苦しみながら前へ進もうとした」
「私に見せてくれ、カミーユ。お前が望んだ人の未来を」 - 最終話にて、カミーユの前に霊として現れた際に発したメッセージ。本作に於けるカミーユの苦悩振りを、冥界から見守り続けていた事を仄めかしている。
- 余談だが、先述のアムロとの会話で総帥としての姿を現した直後にクワトロの姿でカミーユに語りかけるので早着替えとネタにされる事も…。
- 「人類の未来を憂う気持ちはお前と変わらんさ、アムロ」
Zシリーズ
- Z
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- 「デュランダル議長とグラディス艦長…。あの二人…男と女か…」
- セツコ編第8話「世界が終わる時」より。シンをカミーユが説教しているというのに、色事にも注目している。
- 「あの手の口調の人間は、腹に一物あるように思えるのだよ…」
- 第12話「ブルースカイ・フィッシュ」より。デュランダル議長を警戒している理由。言わずもがな声優ネタだが、それだけでなく似たキャラクター性から「似たもの同士だって自分だって解っているよ」という自虐も込めたセリフと思われる。
- 「若さゆえ、か…」
- 第20話「ウソのない世界」より。ゲイナーの告白を聞いて微笑ましそうにこう呟く。
- 「中途半端な戦い方は自分の腕への自信からか…! ではそれを砕く相手が現れたらどう戦うか、見せてもらおう!」
- セツコ編第30話「罪の在処」におけるキラとの戦闘前会話より。数々の矛盾を抱えつつ中途半端な自己満足で戦争に乱入するキラに歴戦のエースの的確且つ痛烈な一言がお見舞いされる。
- 「そして、止めなくてはならないのは 別動隊の彼らも同じだ。これ以上、戦いを拡大させないために何をすべきか認識しろ」
- セツコ編第38話「踊る悪夢」より。優柔不断な態度が悪化してしまったアスランに対して選択肢を与えるが、彼もまた冷たく突き放してしまう台詞。結局、別働隊の動向に関する情報は偽りだったため、クワトロの助言は無駄に終わった。
- 「私は私が出来る事をするだけだ…!ここで果てるなら、そこまでの男だったという事だ!ギルバート・デュランダル!自らの力を誤った方向に向けたお前は私が討つ!」
- 第56話ミネルバ離脱ルート「最後の力」orミネルバ一時残留ルート「君の姿、僕の姿」 に於けるメサイア攻防戦でのデュランダル(が乗っているミネルバ)との戦闘前会話。ついに実現した池田秀一声対決。
- (すまない、レコア…。私には…詫びる事しか出来ない…)
- 第56話ミネルバ離脱ルート「最後の力」orミネルバ一時残留ルート「君の姿、僕の姿」にてレコアが戦死した時のモノローグ。原作通りにレコアを蔑ろにしてしまった自身の不手際に少なからず罪悪感を抱いていた。
- 「何とでも言うがいい。だが、私は今の私に誇りを持っている。赤い彗星と決別したからこそ、私はお前を認めない…!クワトロ・バジーナとしてお前を討つ!」
- 最終話セツコ編「私の未来、みんなの未来」orランド編「俺の未来、お前の未来」におけるジ・エーデルとの戦闘前会話より。
- クワトロとしての自分に誇りを持ち、赤い彗星と決別したキャスバルだったが、第2次Zではトレーズとの出会いで再び迷いを抱き始める。そして第3次Zでは再び「シャア・アズナブル」へと戻らざるを得なくなってしまう…
- ZSPD
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- 「私とて戦場以外の生活もあるよ…もっとも、モビルスーツの操縦のようにはいかないものだったがな」
- グローリー・スターレポート第1話「熱闘!戦士の休息」より。それなりに「サンドマン杯」を満喫しているクワトロの意外な「ノリの良さ」をパートナーのキエルから指摘されての返答。とは言え、言葉通り卓球はMSの操縦法と合点が違い過ぎた模様。
- 「…もっともな疑問だな」
「互いに憎しみ合うだけでなく、他の動物を滅ぼし、地球の環境を汚染する生物…」
「そのような存在は星にとって害を成すものでしかない」 - シークレットエピローグ最終話「黒い歴史を越えて」より。XAN-斬-から人類の存在意義を問われ、戸惑うZEUTHクルーの面々を他所に彼の疑問へ一定の理解を示すが、人類に諦観したかの如き発言を訝しむ万丈からは「それが貴方の答えですか?」と追求される。この時点では「…事実を述べたまでだ」と返答を濁していたクワトロであったが…。
- 「私に再び問い掛けるか…。だが、既に答えは出ている」
「一片の迷いも無い信念。それがお前の強さか…」
「だが、私も退きはしない。迷いながらでも、私も世界と共に前へ進むつもりだ…人類の可能性に賭けて…!」 - 同上。XAN-斬-との戦闘前会話。揺ぎ無い意志を以って「悪」を成そうとするXAN-斬-の覚悟は、エグゼクターの計略を一概に否定する事が出来なかったクワトロにとって羨むべきものに映ったのかも知れない。
- 第2次Z再世篇
-
- 「私もお前と同じだよ、リボンズ・アルマーク。自分が何者であるかを求めて戦っている」
「虚勢を張るのは、ここまでだ。自らと向き合う事の出来ない弱い男に世界を任せるわけにはいかないのだ!」 - 第58話黒の騎士団ルート「革新」におけるリボンズとの戦闘前会話より。
- 「私もお前と同じだよ、リボンズ・アルマーク。自分が何者であるかを求めて戦っている」
- 第3次Z時獄篇
-
- 「くっ!?」
「気をつけろ! 何かが…これまでにない何かが起こるぞ!!」 - 『第3次Z時獄篇』プロローグより。エターナルでUCWに帰還した直後、ZEUTHを襲った次元震……その中にあって「赤い彗星」は何かを感じ取る。それは……。
- 「認めたくないものだな…。自分自身の若さ故の過ちというものを…かつて、そう言った男も時が流れて大人になり、変わっていった」
「だが、時代が変わっても決して変わらない不変のものもある」
「スーパーロボット大戦…。そして、そのプレイヤー達の情熱…その熱さを持った人間達が地球を守る事を私も信じている」 - 中断メッセージにて。『X』でも使用。
- シャアの言う通り、子供の頃から大人になってもスパロボを続けているプレイヤーも少なくないであろう。
- (フル・フロンタル……こうして自分自身の影武者と向かい合うのは己のいやな部分を見せられるようだな……)
- 自身の似姿であるフロンタルと会話した後の独白。「似すぎたものは憎み合う」「対応する2人の人物」という構図は、時獄篇を通してのテーマであり、同類が多く存在する(アマタとカグラ、正太郎とグーラ、シモンとアンチスパイラル、ヒビキとガドライト)。原作でもシャアとアムロが対応していたのだが、今作ではそれほど憎み合っているわけではない。
- (ララァ……私は……人類は前に進めるのだろうか……)
- 第41話「二つの赤い彗星」での初戦闘時。ゼロシステムで垣間見た光る宇宙、そこで再び巡り会ったかつてありし女性。彼女の語る希望を受けた赤い彗星は、人類と地球の為に改めて己の道を進み始める。
- 「私はパイロットもやっているのでな」
- 同ステージでシャアをメインにして敵を撃墜した際の会話にて。「パイロットだけをやっているわけにいかなかった」原作と境遇が違うためか、妙に自信ありげ。
- (シャア・アズナブルの名を出しただと……?)
(どういうことだ。私がシャア・アズナブルに戻ったのは新生時空震動の後だぞ)
(フル・フロンタル……お前は一体……) - メリダ島ルートにて、フロンタルがダカールを「シャアの名を出した地」と評したのを聞いて。フロンタルが言ったのはTV版『Ζガンダム』におけるダカール演説の場面のことなのだが、劇場版ではその場面はなく、『Z』世界のクワトロもそれを行わないままシャアに戻っている[20]。原作を理解していればなんて事はないものだが、スパロボにおいては前述の通り。フロンタルの謎が色濃くなっていく場面。
- 「人類は、生活の場を宇宙に移すことでその感覚を広げ、環境への適応のために誤解なき相互理解を果たそうとする」
「その考えはUCWのニュータイプに限ったことではない。たとえば、ADWのイノベイターも同じだ」
「それだけではない。失われた野性、エレメント能力、螺旋力といった力も人類の新たな力だ」 - 第56話「シャア・アズナブルの真実」にて。ワッ太や赤木、五飛を筆頭に「エゴ」と断じられたが、実は「火の文明」「獣の血」「水の交わり」「風の行く先」の4つ、太極たる「太陽の輝き」にいたるための力に対する解答である。
- ちなみに「ニュータイプによる誤解なき相互理解」は、UC最終局面でバナージが予期せぬ形で実現していたりする。
- 「…お前たちがいるから、私はこのような真似も出来る…行くぞ、アムロ…Z-BLUE。私を否定するなら、私を止めてみせろ」
- かつての戦友達を相手にして、この台詞と共に「直感」「集中」「直撃」がフェイズ開始の度に発動する。原作や過去作で敵対していた時とは違い、まさに迷いの無い「赤い彗星」の本気を現していると言える。フロンタルのような狡猾さはなく、パイロットとして真正面から相対してくるのがアムロの言うように「シャアらしい」と言える部分なのかもしれない。だからこそ手強い。総帥より純粋にパイロットとして戦いを挑んでくるシャア・アズナブルの気迫が精神コマンドとして現れ、自軍、そしてプレイヤーを威圧してくる。
- 「…お前は私しか知りえない過去を知っていた。同時にそれには微妙にズレが生じていた…それこそが一つの世界に存在する同一人物…特異点の証だ」
「だが今の私は、お前の中のシャア・アズナブルとは違う。 今ここにいるのは、様々な人間と出会い、そして別れを経験した男だ」 - フロンタルに対して。フロンタルの持つ「シャア・アズナブル」の記憶は初代『ガンダム』からTV版『Z』に準拠したものであり、劇場版『Z』を辿り、さらに時空震動によって別の歴史を歩んだ現在のシャアとは細部が異なっている。
- 「……新世時空震動の後、私は幻覚や幻聴に悩まされるようになった」
「その中で人類は常に危険に晒され、未来は絶望に閉ざされていた…。それは悪夢と片付けるには、あまりに生々しかった」
「その結果、私は自分がもつれた並行世界の結び目であることを知った」
「同時に自分が特異点として不完全であることとアクシズが大特異点であることに気づいた」
「そして、同じくシャア・アズナブルの因子を持つフル・フロンタルがもう一人の特異点であることを知った」 - ネオ・ジオンに帰還して後の行動の裏側。黒の英知に触れ、その示す絶望の未来……天獄とそこに待つものを目の当たりにした赤い彗星は、人類の未来を切り開くためにたった一人で戦ってきたのだ。かつての仲間の信頼を裏切ってまでも。
- 「不快だな。お前のような男と同じにされるのは」
「お前の出自の目星はついている……! だが、それとこの戦いは無関係だ! トレーズもゼロも手段はそれぞれだったが、共通しているのは世界の未来を信じての戦いだった!」
「違うな、フロンタル! お前は未来など求めていない!」
「ようやく生の感情を見せたな」
「フロンタル! 人間を導く者は人間ではなくてはならない! お前のような存在に世界は渡せない! 私と共に時空修復の人柱になってもらうぞ!」 - フロンタルとの戦闘前会話。完全否定されたフロンタルは「そうまでして私を怒らせたいか!」とついに「赤い彗星」の仮面をかなぐり捨てて激昂することに。
- 「迷いのなくなったシャア・アズナブル」がフロンタル、そして狂った未来を塗り替えようとする「迷いを乗り越えたキャスバル・レム・ダイクン」が今のシャアとも言える。
- なお、この台詞を読み解くと、フロンタルが人間ですらない、とアムロ同様の見解を持っていることがわかる。原作でもフロンタルはバナージに「亡霊」呼ばわりされている。
- 「フル・フロンタル!」
「互いにサイコ・フレームを装備した機体に乗っていたのが、幸いしたな!」
「私とお前は、人々の意思を集める器に過ぎない! 未来を決めるのは、この世界に生きる全ての人々だ!」 - 時空修復を拒絶するフロンタルに対して。エタニティ・フラットを回避するギリギリの場面でシャアが取った方法は、サイコフレームを介して精神をつなぎ、自分の意識でフロンタルの意識を上書きするという荒業であった。
- 何気にフロンタルの名言である「人々の意思を集める器」というフレーズを使っているのがミソ。
- 同時にこの言葉はアムロが前作エンディングでクワトロに語った、「何かを犠牲にした変革も、誰かが人の在り方を強いることも認める気はない」という言葉への答えともなっている。
- 「ララァ! 私を…世界を導いてくれっ!!」
- 大特異点であるアクシズに集められた、継続を望む意思達。幾多の仲間に導かれた先に発せられたのは、かつて在りし女性への正しき祈りだった。
- 「だからと言って、お前のような男の感情の捌け口になるつもりはない!! 私とて赤い彗星と呼ばれた男だ! 感情に溺れた器の小さい男に遅れを取るつもりはない!!」
- 第58話「いがみ合う双子」より、ガドライトとの戦闘前会話の末節。自らの役目をほぼ果たし終えた事を理解しつつも、迷いを振り切った今のシャアにガドライトが敵うはずもなかった。
- 「余計な隠し事をしていればストレスもある。君にも理解できるはずだ」
- エーストークにてAGに対して。言われたAG当人は心当たりがあるのか動揺していた。
- 「くっ!?」
- 第3次Z天獄篇
-
- 「それでこそ、私のライバルだ!」
- 第40話「赤い彗星の未来」にて、アムロとともにフル・フロンタルを追い詰めようとした際の戦闘会話。ともに新必殺技で以てシナンジュを大破へと追い込む。
- 原作にもある台詞であるが、ニュアンスは全く異なっている。
- ちなみに、このセリフを言う直前にアムロが放った渾身の一撃は所謂「ラストシューティング」。かつて自分を破った最後の一撃を、自分の複製たる存在に叩きこむシーンを見てのセリフなので感慨深いといえる。ついでにいうと、この後フロンタルはネオ・ジオングに乗って登場する。
- 「バナージやミネバを見て、感じた…。想いを形にする事の重要さを」
「ハマーン…。私は今までお前に甘えていた」
「お前ならば、言葉にしなくても全てをわかってくれると勝手に思っていた」 - 同じく第40話にて、ハマーンとけじめをつけるための決闘に勝利して。相互理解ができるとされるニュータイプであろうと、言わなければ分からない事もある。それを悟ったシャアは「本当はシャアに頼りたい」という思いを口にしたハマーンにこう応える。「私と一緒に歩いてくれるか?」と。
- 「わかり合うことは大切だが、わかっただけでは人間はどうしようもないということだ」
- 第42話「炎」より、トップレスたちに対するアムロの対応を見て、「わかり合う」ことの困難さを実感する刹那に対して。ニュータイプは言葉を介さずにわかり合うことのできる可能性の一つであるが、重要なのはわかったことに対してどうするか。わかり合ったからと言って、それが解決になるとは限らないのである。
- 別作品の話になるが、一例を挙げれば「他人の痛みがわかっても、そこから救ってやれねば意味がない」ということである。シャア自身、ハマーンとわかり合ったつもりでも彼女を孤独から救ってやれなかったために長らく関係がこじれていたのだから説得力のある発言である。
- 「クロノに飼われた人類が次のステージに進むためには、これしか方法がないのだ!」
「どんな手段でも構わん! 地球は一度滅びなければ、奴らに……!!」 - 第43話「BEYOND THE DIMENSION」にて。Z-BLUEではなく、黒歴史の始まりである「逆襲のシャア」の台詞。時獄篇におけるシャア同様絶望の未来を見たようだが、立ち向かうことを選んだZ-BLUEの方と異なり、地球の文明を後退させて御使いの到来を阻止しようとしているらしい。
- 「人身御供の家系という事か」
- 同じく第43話にて。元はクワトロ時代にアムロから指摘された事であるが、今作のシャアは自分の立場とやるべき事を受け止めているため、納得したように笑顔で返している。
- 「時代錯誤な名前をつけてくれる…!」
- 第45話「虹の彼方に」でフロンタルがネオ・ジオングに乗って現れた時の台詞。
- 「人の想いを受け止める器…。だが、それに頼っていては前へは進めないのだ…」
- 同じく第45話にて、アンジェロが撃破された直後の台詞。
- 「お前の中のシャア・アズナブルは絶望し、それは新世時空震動で時空を跳び越え、器であるお前に入り込んだ」
「お前は純粋すぎたんだ、フロンタル。生真面目に世界を憂い、そして、答えを急ぎ、世界を一人で背負おうとした」
「…許せ。本当ならば、私こそがお前を理解しなければならなかった」 - 同じく第45話にて、虚無の世界でフロンタルに対して。同じ道を辿りながらも交わることのなかった「赤い彗星」……シャアにとってフロンタルという男は、あり得たかもしれない自分の姿だった。だからこそ自分がそれを理解せねばならなかったのだ、と。
COMPACTシリーズ
- IMPACT
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- 「…同じ過ちを繰り返す必要はあるまい。それが避けられるのなら、な」
- 第2部宇宙激震篇第26話「動き出す幽鬼たち」より。ジュドーがプルツーへの説得を試みようとした際、彼らに嘗ての自分とララァとの関係を重ね、引き離そうとするブライトや忍を制して発した台詞。
- 「もう普通の軍隊では物足りなくなるかもしれんな、艦長」
- 第2部宇宙激震篇シーン5自由選択ステージ終了後のインターミッションより。「星の屑作戦」阻止を前にしながらも、エクセレン達女性陣が繰り広げる緊張感の無い遣り取りに「もう慣れた」と苦笑するブライトへ、上述の台詞を送る。
- 「…忘れた方が、覚えていない方が幸せな事も有る」
「だが、人の業はそれをさせてはくれん…忌まわしい記憶と共に」 - 第3部銀河決戦篇第9話「そのために今、生きている」より。人間にとっての記憶の消去にあたるオモイカネへのデバック作業に、難色を示すカミーユや沙羅の言葉を受けた上で上述の発言を口にするが、意味深な言動はアムロやルリから訝しまれる事に。
- 「そんなものはない。戦いを終わらせるために戦う…そこに喜びや感謝などはない。…哀しみならばあるのかもしれん」
- 第3部銀河決戦篇第17話「ブッチャーの最期」より。爆死直前のキラー・ザ・ブッチャーが問い掛けた「戦いの意味」について各人が戸惑う中、彼の言葉を否定する。その一方でカミーユは、クワトロがブッチャーの言葉に黙って聞き入っていた事にも気付いていたが…。
- 「この戦いの行方がどうなろうと…ザビ家の亡霊は滅ばねばならんのだ。もう一度…すべてをやり直さねばならん…! おまえは大義という言葉にしがみついているだけだ」
- 第3部銀河決戦篇第24話「宇宙の道標」より。フィフス・ルナでの決戦時、「大義」の名の下に己のエゴを主張するグレミーへ浴びせた批難。
- 「敵…であったものの文化を知ることは、戦略的にも参考になる。…単純に、興味本位でもあるがね」
- 第3部銀河決戦篇第27話「マシンロボ・炎」より。「ゲキ・ガンガー3上映会」に出席した動機を、不敵な笑みと共に語る。
- 「ナナイッ! 強制的に脱出させろっ!」
- 第3部銀河決戦篇隠しシナリオ最終話「メビウスの宇宙を越えて」で爆散寸前のα・アジールを目の当たりにして。同作ではシャアがクェスについて煩わしく思っていた本心を吐露する描写が無い代わりに、新たな時代を担う世代の代表たるクェスへ期待を寄せる描写が目立っている。それ故、彼女の死には沈痛な表情を浮かべていた。
携帯機シリーズ
- A
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- (アムロ…!? いや、そんなはずはない…なんだ?)
- 第7話「熱砂の攻防戦」or「デザート・ストーム」より。キンバライド基地に捕らえられていた精神崩壊後のカミーユ・ビダンがガンダム試作2号機の存在に反応したことで、アムロと似た気配を感じる。シャアが初代の姿でカミーユの存在に反応しアムロと誤認する珍しい展開。
- クワトロ「はめられたな。お前はハマーンに目を付けられていた」
グレミー「バカな! ではハマーンは私を始末するために…!?」
クワトロ「そういう女だ」 - 第28話「それぞれの戦う意味」or「ネオ・ジオン動乱」にて、グレミー撃墜後の台詞。
- ハマーンに反旗を翻すことを見透かされ体のいい捨て駒にされていたことに気付かなかったグレミーに、事の真相を指摘したが時すでに遅し、グレミーは失意と驚愕のまま散っていったのであった。
- 「そろそろ歳でな。殴られずに済んだ」
- 第28話戦闘終了後にて左近寺博士のしごきにアムロが参加していない事を訊ねたギャリソンへの返答。
- 当然ギャリソンは意味が分からず困惑するのだが、実はこの直前にアムロに「何故戻ってきたのか」と訊ねられており、煙に巻いた事に対し「僕がもっと若かったら殴り倒していた」と言われた事からの発言である。
- 「私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でもそれ以下でもないのでな…!」
- 最終話におけるヴィンデルとの戦闘前、「自分側の世界のシャアのように、お前もシャアとしてネオ・ジオンの総帥になれ」と暗に仄めかすヴィンデルに放った台詞。
- 同じ言い回しでも正体をごまかすのに使った時と違い、シャアとは違う男して生きていく意志の強さがはっきりと表れている。しかし…
- クワトロ「さて、な。それに私はクワトロ・バジーナだ。シャアが何を考えているかは知らん」
カミーユ「ずるい答え…ですね」
クワトロ「少なくとも、今はその時ではないのでね」 - EDでカミーユに「また今回のような戦いが起きるかわからないから静養しておけ」と忠告したところ、カミーユにシャアと名指しされた上で「戦いが起きる事を望んでいるのか」と問われて。
- その時が来たらシャアに戻る気満々だった。この言葉にアムロは意味深な沈黙を浮かべ、ララァも不安を覚えている。
- 「もし、自分の心変わりを心配しているのなら…心配するな。ここにいる者たちが止めてくれる」
- EDで主人公を救助した際に。ある意味、自分自身への忠告でもあるのだろう。
- R
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- 「ザイデルよ、ニュータイプをそんな枠の中でしか考えられないから、それがわからないのだ」
- 第30話「戦士、再び…」にて、ニュータイプを自分に都合の良いように解釈し、選民思想に利用するザイデルから「ニュータイプなのになぜ、スペースノイドのために戦わない?」という質問に対して答えた台詞。
- 「かつての好敵手ほど仲間になれば頼もしい者はいないものだ」
- 第30話「戦士、再び…」のシナリオエンドデモにて、共に戦うことになり戸惑うジャミルとランスローに対しての台詞。かつてのライバルであるアムロと共に戦うクワトロならではの台詞。
- 「ニュータイプだけが未来を作れるわけではない…か」
「この戦いが終わったら考えてもみよう。だが、そうなると私も自由を失ってしまうな」 - 第31話「私はデュミナス…」終了後。D.O.M.Eの話を聞いたことで、「人類の革新」にニュータイプは必要ではないと感じ、EDにて政治への道に進むことを示唆した台詞。
- 「長かった時を経て、ついに我々は手を取ることを成し遂げた。地球とコロニー、相互理解の時が来たのだ」
「人類は地球というゆりかごから巣立ち、外宇宙の他の惑星との連携を深める段階に来ていると確信する。その為にも過去の戦争の歴史を繰り返してはならない」 - エンディング(ラウル編、ラー・カイラムルート)で、コロニー連合国家の大統領として就任した際の演説。
- D
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- 「馬鹿な!? 地球が消えるだと!?」
- TVCMで使われた、シャアの驚き。本作のテーマ「地球消滅」を表した一言であり、シャアの声優である池田秀一氏が演じている。
- ネオジオン兵「ち、地球が…。総帥、地球が…消えました! センサーも地球を確認できません!!」
ミリアルド「バカな…地球を覆うバリアとでもいうのか!?」
シャア「冗談ではない!」
ミリアルド「しかし…」
シャア「状況の確認を急がせろ! ええい、いったい何が起こったというのだ…」 - ゲーム本編ではこうなる。冒頭、地球消滅を目の当たりにして。百戦錬磨のシャアも、さすがに地球そのものが消滅したとあっては驚かざるを得なかった模様。この後、ミリアルドが妙に冷静な事に「よくそんなに冷静でいられるものだ」と突っ込みを入れるが、ミリアルドにも「後から自分が冷静だったかと言われれば怪しい」と言い返されてしまう。
- 「それは私もそうだ。決着がついていないのだからな。…似すぎた者同士は、憎みあうこともある。だが…今はすでに異常な状況下だということをわかれ、アムロ」
- 第1話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「惑乱の宇宙(そら)」でアムロに「自分とシャアは戦うしか道はなかった」と言われた際の発言。随分とあっさり、アムロと決着をつけたかったことを認めたものである。結局この後アムロはシャアの頼みを渋々受け入れ、共闘する事に。このように、Dは第一話からとにかくすごい展開が続く。
- 「ほう…」
- で度々何かに感心したときに漏らす。これはエキセドル参謀が姿を現した時のもの。序盤が驚きの連続だったからか、滅多なことでもない限り動じない。
- アムロ「地球か…再び見ることができるとは」
シャア「その蒼さを失いつつあるとしても…やはり美しい星だ」
ミリアルド「はい。しかし地球が美しいと思えるのは、こうして宇宙から見ることができるためです。地上にいる者には、かつてその真の美しさが、理解できていなかった」
シャア「…この人類のゆりかごを、我々は守らねばならん」
アムロ「シャア…貴様たちは…」
シャア「わかっているよ、アムロ。ギシン星間帝国、バロータ軍、地上ではインベーダー、そして謎の敵。地球を守り、休ませるにしても、それらを退けねばならんのだ」
アムロ「そうだな…それどころではないはずだ」
シャア「レディ・アンが言っていた。地球が消えたというあの事態、そしてこの戦いは、宇宙と地上とを問わず、地球圏に生きる人類すべてに突きつけられる、問題想起になりうるのではないかと。私も、そう思い始めたところだ」
アムロ「あぁ…この戦いを乗り越えることができれば、人は変わっていけるはずだ。地球の重力をふりきって、外宇宙へ旅立っていった人々のように」 - 第7話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「蒼き人類のゆりかご」で再び地球圏の為に戦うことを決意して。かつて地球潰しをしようとした事も勿論自覚しており、アムロにも少し毒づかれるが、シャアの決意は本物である。
- シャア「アムロ、お前とカミーユで、フォローしてくれているものと思ったがな」
アムロ「俺にクェスの父親がわりをやらせるつもりだったのか? 無理だよ」 - 「カイラスギリー攻防戦」にて、カイラスギリー攻略作戦の開始直前に、艦橋にやってきたクェスをギュネイに引き取らせて。悲劇を招いた原作と異なり、ちゃっかりクェスの父親役をアムロとカミーユに押し付けようとするシャアと、それは無理だと断るアムロという、どこかコミカルな場面になっている。
- 「そうだな。これまで戦い続けてきた諸君にはすまないが、その力と、その命…ここで使い切ってもらう」
「これで終わりにするぞ。各機、発進しろ」 - 最終話「デザイア」にて、トレーズの激励に追従する形で部隊に指示を飛ばす。原作で言ったブライトの台詞「みんなの命をくれ」にどこか通じる台詞である。
- 「く…バカな、この私が、恐怖しているというのか!? あの存在に!? ええい、動け、なぜ体が動かん!」
- ルイーナとの最終決戦で、何度倒しても蘇ってくるペルフェクティオに、絶望的なまでの力の差を見せ付けられ、勝機を見出せずさすがの赤い彗星も恐怖のあまり身体が震え出した台詞。本人は現状を断固として認めようとせず、自分を何とか奮い立たせようと必死だが、身体のほうが震えてしまい身動きがとれずにいた。
- 「ああ、そうだな…」
- ネオジオンルートEDにおけるシャアの最後の台詞。戦いは終わったものの、未だ人類が再び争いを起こす事を懸念するシャアだが、アムロとブライトに人類を信じる事を促され、その言葉に頷いて。この台詞と共に『D』の物語は終了する。
Scramble Commanderシリーズ
- 「君が心配しているのは、あの時見た光景の事だな?言いたい事はわかるが…どうか信じてほしい。以前ならともかく、今の私は若者達が築き上げていこうとしているこの世界に希望を見出そうとしている。間違いは…犯さないつもりだ」
- 『SC2』のEDにて、一人アクシズを治める為にアクシズへ行く事を決意した際、アムロに心配されて。ちなみにここでクワトロが言っている「あの時見た光景」というのは、最終決戦の直後に綾人によって見せられた数多に存在する世界の可能性の中で、シャアによるアクシズ落としが実行された世界の光景の事。
VXT三部作
- X
-
- 「確かに戦いは人を強くする…。私は、その代償として失われる生命を無視しようとしてきた…。だが今、グレミーによって私は自分の戦いの始まり…大切な人が失われる痛みを思い出した」
「さげすみも侮辱も甘んじて受け入れる。私は、その程度の男だ」
「もう赤い彗星の名もジオン・ダイクンの名も捨てる…。私はただの男として一度は捨てた可能性にもう一度懸ける…!」 - 宇宙ルート第33話「シャアの迷い」にて、シーブックの叱責やアムロとカミーユの導きを受けた後、グレミーに非難され、立ち直った際に。
- (それでこそだ、アムロ。だが、終生のライバルであるお前をつまらん連中にやらせはしないぞ)
- 第35話「さらなる高みへ」にて、ミスルギに付いた数多くのMSパイロット達がアムロを狙って来た際に。
- 「確かに戦いは人を強くする…。私は、その代償として失われる生命を無視しようとしてきた…。だが今、グレミーによって私は自分の戦いの始まり…大切な人が失われる痛みを思い出した」
- T
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- ディンゴ「総帥を続けるも辞めるも、あんたの自由だ。辞めたとしても優秀な官僚達が影武者でも立てて何とかしてくれるさ」
シャア「確かにな…。前線に立たせさえしなければ、どうとでもなるだろう」
シャア「だが、あんなつまらん役を押しつけられる影武者には同情する。となれば、道化役は私がやるしかあるまい」 - シャア共闘ルート第44話「ハマーンの涙」にて。実際、後年はジオン共和国の首相の手でシャアの影武者が造られている。そして、エキスパンション・シナリオではEDにて本当に別の世界では自身の影武者が作られた事を知ったと思われる。
- ハマーン「逝け!アクシズ!」
シャア「忌まわしい記憶と共に!」 - 激闘ルート第52話「可能性の光」にて。T3全員でアクシズを押し出す際に。ハマーンとの掛け合いで原作の名台詞と言葉は同じであるが、意味が全く正反対となっている。今作のシャアが人類への希望を失っていない証と言える。
- ダイマ「シャア・アズナブル! 君なら、俺の計画に賛同してくれると信じているぞ!」
シャア「あなたは私という人間を全く理解していないようだ」
ダイマ「ならば、ここでお前も始末する! 赤い彗星を討った俺とダイガイアンの力は人々の希望となる!」
シャア「散々道化を演じてきた私だが、そこまで堕ちるつもりはないな!」
ダイマ「まだお前には働いてもらう! 俺の銀河統一計画の人身御供としてな!」
シャア「そうはさせん! お前のような男に人類の未来を預ける事はこの私が許さない!」 - 激闘ルート最終話「船は往く、希望の大海へ」におけるダイマとの戦闘前会話。人類を果てなき戦いの環へと導き、自身にも人身御供になるよう迫る誇大妄想狂の愚かな計画を阻止し、漸く革新と平和への道を歩みだそうとしている人類の未来を守る為に、赤い彗星も黎明戦争最後の戦いに挑む。
- シャア「それを決めるのは、お前ではない! 私が決める事だ!」
クェス「そうだよ、大佐! 大佐は大佐の望むままに生きればいいんだから!」
ギュネイ「バケモノめ! お前ごときの言葉で赤い彗星がひるむと思うなよ!」
ハマーン「シャア! お前の戦いを…生き方を私達に見せてくれ!」
シャア「感謝するぞ、みんな。その想いと共に私は戦おう」
ネバンエンデ「コノヨウナ 男マデ 愛ヲ 知ッテイルトハ!」
シャア「聞け、ネバンエンデ! 贖罪ではなく、私は一人の戦士としてお前のような存在を討つために戦うぞ!」 - エキスパンション・シナリオ激闘ルート最終話「過去も因果も越えて」における鉄魔獣ネバンエンデとの戦闘前会話。ネバンエンデに「世界を滅びに導く者」と別の可能性のシャアを揶揄するような形で詰られるも、シャアはそれを真っ向から切り捨て、ハマーン達の激励を受けながら、ジオンの赤い彗星でも総帥でもなく、人類の可能性と未来への希望を守るために戦う一人の戦士として、世界を破壊と絶望で満たそうとする鉄魔獣との真の最後の決戦に臨む。
- ディンゴ「総帥を続けるも辞めるも、あんたの自由だ。辞めたとしても優秀な官僚達が影武者でも立てて何とかしてくれるさ」
単独作品
- 64
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- 「アムロ……ならばお前は、違う生き方をしてみるのだな。私はあの刻から、いつも1人の男だった……」
「なんだ……? 私にも……世界が見えるのか……?」 - 「絶叫の宇宙」で前もってアクシズ落下を阻止した際のシャアの最期の台詞。この後、最期までララァの死に縛られたままだったライバルの死に、アムロは慟哭する……
- 「アムロ……ならばお前は、違う生き方をしてみるのだな。私はあの刻から、いつも1人の男だった……」
- MX(MX PORTABLE)
-
- 「…確かに、ハマーンとの戦いを経ても連邦の体制は改善されなかったが…」
「だからと言って、ギガノス帝国を第二のネオ・ジオンにするわけにはいかん」
「それに、時代はまだ私という男の力を必要としているようだ。…この答えでは不服か、艦長?」 - 第18話重慶ルート「Burning heart, Flying high」より。ラング・プラートの亡命を助け、ラングに尽力していた理由をこう語る。本作では希望を捨てず、人をよりよく導くために尽力する、「裏切らないクワトロ」の基本思想が垣間見える。この言葉にブライトも、彼の復帰を歓迎することになる。
- 「…お前達は急ぎ過ぎている。今の人類に必要なのは急激な革新ではなく、時代の流れを見極めることだ」
「そうだ。人一人に与えられた時間には限りがある」
「それを理解せず、無理な革新を促そうとする者は、いずれ滅びることになる…」
「あのジャミトフ・ハイマンやハマーン・カーンのようにな」 - 第30話(『PORTABLE』では第31話)宇宙ルート「Break through the Falcon」より。今現在クワトロとして戦いの場にいることでマイヨ・プラートに詰問された際の返し。この後なおもマイヨに詰問されるも、かつて放った「新しい時代を作るのは老人ではない」という台詞をマイヨへの返答として送るのであった。
- 実際、この言葉通り後にギガノス帝国は元帥ギルトールの殺害、そしてその機に乗じて成り上がろうとしたドルチェノフによって滅ぶことになる。
- マイヨ「語るに落ちたな、赤い彗星! もはや貴様に期待するものは何もない!」
クワトロ「それでいい。私が成すべきことは次に続く世代と彼らの世界を守ることだ…」
クワトロ「私が立たずとも人類を導く者は必ず現れる…いや、人類一人一人に目覚めの時はくる!」
マイヨ「だが、人類を覆う戦雲は既に予断を許さぬ所まで来ている…」
マイヨ「強固な意志の下、人類が統一されねば地球がもたない時が来ているのだ!」
クワトロ「もたせるさ! そのためのマグネイト・テンだ!」 - 同話におけるマイヨとの戦闘前台詞。一人の救世主ではなく人類自体が希望を見出すことを信じて戦うクワトロは、いずれ別の未来でシャア・アズナブルとして自身が言うであろうマイヨの台詞を「もたせるさ!」と自ら跳ねのける。
- 「中尉、カミーユの母親は彼の目の前でティターンズによって殺されたのだ」
「私もその場にいた…。今、ギガノスがやろうとしていることはあの頃のティターンズと同じだ」
「大義の名の下自らの意に従わない者を力で圧していく…」
「だからこそ、我々はギガノスのやり方に屈するわけにはいかんのだ」 - 第46~48話(『PORTABLE』では第47~49話)「Starlight serenade」前半マップ終了後。アオイ・ワカバが人質になったことでやむなくケーン・ワカバがギガノスに投降し、カミーユと激しく言い争いになったジェームス・C・ダグラスに対して。カミーユが自分の過去に基づいた発言をダグラスにぶつけた際、その詳細を補足すると共にダグラスを諭す。
- ギガノス…というより、ドルチェノフの所業は過去のティターンズの再来を思わせるものであった。『MX』の「裏切らないクワトロ」にとって、ティターンズの、もっと言えばカミーユの悲劇の再来であるこの局面を乗り越えられるかこそが今後の分水嶺といっても過言ではない。同話で最終的にアオイを救いドルチェノフを誅滅し、『ドラグナー』に原作通り訪れたハッピーエンドは、実はエンディングにて「キャスバル・レム・ダイクン連邦議員」が実現した根拠のひとつ…だったのかもしれない。
- 「データはデータに過ぎん。それに私は人の力というものを信じている…」
「多くの者達と決別してまで信じた人の可能性だ…暴走した機械とその端末にそれを否定させる気はない!」 - 最終話の決戦にて、エルデに対して。当初は逆襲への迷いを抱いていたクワトロだったが、戦いを通して既に彼は自分の為すべき事を見出していた。真なる自分に戻るべく、「クワトロ・バジーナ」の最後の戦いが始まる。
- 「…確かに、ハマーンとの戦いを経ても連邦の体制は改善されなかったが…」
- GC(XO)
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- 「ジュドー君、聞こえるか?君の妹、リィナは預かっている」
「モビルスーツを戻したら、後で返してやる」 - 第29話「駆け抜けた宇宙」で、グラドス軍との戦闘中にホワイトベース内部に潜入していたジュドー達に売り飛ばす事目当てに主力MSを奪われてしまい、ルーが捕まえてきたリィナを人質にして降伏を勧告した台詞。普通は悪役のやる事であるが、状況が状況なので荒っぽい事も形振り構わずやる彼の一面が見られる。心なしか彼自身内心で楽しんでいる節がある。当然、彼の愛機である百式もモンドに奪われている。
- 「そう、いじめんでくれ。アルテイシア」
- 『XO』第28話「そして、地球へ」における追加場面。外宇宙遠征から帰ってみたらいつの間にかクワトロとして連邦軍へ寝返っていた兄シャアを問い詰めるセイラに対して。やはり妹には頭がなかなかあがらない模様。
- 「…………。ハマーンが…逝ったか…」
- 第41話「戦士、再び…」にてジュドーのΖΖガンダムに敗れ爆散したハマーンのキュベレイを見て、呟いた台詞。クワトロは死にはしないが、何気に原作のΖ最終回と正反対になっている。自分を愛してくれた女性の死を前にして、シャアは何を思ったのか…それは、本人にしか分からない…。
- 「生き残れるかどうかは時の運だ。まだわからんよ」
- 『XO』第41話「戦士、再び…」における追加場面、ア・バオア・クーにおけるジオン軍、ギガノス軍との最終決戦において、グワジンを撃墜されキュベレイで出撃したハマーンを前にして。ララァからは「大丈夫です…大佐が勝ちます」と激励されるものの、本人もハマーンに対して後ろめたさを感じているのか、妙に怖気づいていた。スパロボでもクワトロにしては、珍しい弱気な台詞である。
- 「ジュドー君、聞こえるか?君の妹、リィナは預かっている」
- OE
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- 「なんだ!? この今まで出会ったことのない奇妙なプレッシャーは!?」
- 第3話-1「ガンダム軍事介入」対ケロロ軍曹の戦闘前会話。
- ちなみに、シャア役の池田秀一氏は『ケロロ軍曹』にて西澤梅雄を演じている。
- 「フッ…一発殴っておいてよく言う」
- 第3章「Zの鼓動」にて。コネクト・フォースへの合流後、例によってアムロに素性を問い詰められ、それを制止したカミーユに対しての台詞。どうやら合流前の時点で既にやらかしたらしいが、それにしてもどこか爽やかな反応なのが妙な可笑しさを感じさせる。
- 「君はやはり、私にはもったいないくらいの素晴らしい友人だよ」
「…君が生きていてくれて嬉しいよ」 - 第6章にてクワトロとしての姿でガルマと通信で会話した際に。本当に良き友人である彼を手にかけずに済み、ジオンと連邦が和解する事ができたこの結末は、シャアにとっても本当に安堵すると共に嬉しい結末だったに違いない。SRWシリーズにおいて、初めてシャアとガルマが共に救われた瞬間である。
- 30
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- 「ドライクロイツへ…。こちらは…」
「元エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉だ」 - 「帰還」にて、自軍への第一声。クワトロとしては退場した後にネオ・ジオン総帥として引き起こした事件が知られているため、自軍一同とプレイヤーからは盛大にツッコまれた。言い淀んでいる辺り、本人としても迷ったのだろうが…。
- 「今の私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でも、それ以下でも…」
「いや…。それ以下の…。人として最低の存在だな…」 - 「帰還」にて、ネオ・ジオン兵達の前に姿を現して。Z原作でお茶を濁していた時よりも自虐が激しい。
- (ついにアムロとカミーユの下にガンダムが来てしまった…)
(これは偶然か…。それとも何者かに仕組まれたものなのか…)
(いずれにしろ、ザンスカール以上にこの状況は警戒しなくてはならない) - 「ザンスカール潜入」にて、ザンスカール帝国に2機のガンダムが渡っており、更にアムロとカミーユの下に再び戻ってきた事を危惧しながら。
- (ガルマ、レコア、ハマーン、クェス…。私が不幸にした者達に侘びたい…)
(…何だ…?私の中にある後悔の念が増幅させられているのか…!?) - 「恐るべき罠」にて、サイコウェーブの影響下での戦闘開始前台詞。かなりネガティブな内容なだけに、違和感に気付いている。
- それにしても長きに渡る戦乱を経ても、サイコウェーブの影響があるとはいえガルマの事を思い出すあたり、やはり友としては大切な存在で謀殺した事を内心後悔していたのだろうか。
- 「ドライクロイツへ…。こちらは…」
スパロボシリーズの迷台詞
Zシリーズ
- 第3次Z天獄篇
-
- 「私も…それに入るのか…」
- 第29話日本ルートにて。クロウにおっさん扱いされて。結構ショックそう。
- 『第3次Z』に登場するシャア(『逆シャア』時代)は33歳と、まだ「青年」と呼べる年齢なのに…[21]。もっとも20代のクロウから見れば、三十路のシャアは「おっさん」と呼ばれても仕方がないかもしれない。
- ちなみに別世界には「おっちゃん」呼ばわりされても笑って済ませたシャアもいたりする。あちらは子供相手に言われた事だったので笑って済ませられたが、やはり老け顔のクロウに言われてしまったのはショックだったのだろうか…。
- 「カミーユ、シン、キラ、バナージ、クェス、カツ、ハサウェイ、ガロード、ヒイロ、五飛、彼等は私の理解を越えている」
- 同第29話日本ルートにて。これ以上ないくらいのシャアの本音。
- (私のいない間にハマーンもこれをやったのか…)
- 第40話ネオ・ジオンルート「赤い彗星の未来」終了後のDトレーダーで、恒例のAGによる「商売、商売!」を見た際のモノローグ。
- さしものシャアも、鉄の女が「商売、商売!」する様は想像できなかった模様。
携帯機シリーズ
- A
-
- 「ララァ! 敵と戯れるな! アムロォッ!」
- 宇宙ルート第11話「悪夢の閃光」or「アトミック・バズーカ」。シャアがいる場合のアムロとララァの戦闘前会話にて、感情剥き出しで乱入してくる。ララァ関係ではアムロもシャアも昔に帰ったようにララァと会話する…のだが、この発言の直後にアムロからいきなり大人の対応に戻られ、「情けないやつっ!」と一蹴されてしまうため、余計にシャアが格好つかない。
VXT三部作
- T
-
- アマサキ「ですが、こうしてシャア大佐にじっくりお話を聞ける、いい機会でもあります」
シャア「インタビューなら、協力しましょう。赤い彗星に関する眉唾ものの話を一掃するチャンスでもありますからね」
アマサキ「そうですね。では、大佐の女性関連のスキャンダルを釈明するお手伝いをさせていただきます」
シャア「その話の公開は私の没後にしていただきましょう」 - エースパイロット認定時の会話にて。確かに彼女らには絶対知られたくない秘密だろう…。
- カミーユ「しかし、驚きましたよ。アクシズを地球に落とそうとするような男がいる世界もあるなんて」
シャア「それは別のシャア・アズナブルだ。私の知った事ではない」
ハマーン「無責任ぶりはどこの世界でも変わらんようだがな」 - エキスパンション・シナリオのEDにて、地球艦隊・天駆の側の世界とエクスクロスの側の世界のシャアがどちらもアクシズ落としを行った事に関してのカミーユやハマーンとのやり取り。ジュドーやトビアが平行世界の自分達の存在を知った上で「どの世界の自分達も自分達で、みんな強く生きている」と言った直後でのやり取りな事もあり、あんまりな台詞にも見えてしまうが、暗に自身が人類への希望を失っておらず、人類の粛清に走るつもりも無いという事を改めて表明している台詞ともとれる。満面の笑みでシャアをいじるカミーユとハマーンの姿もなかなか印象的。
- アマサキ「ですが、こうしてシャア大佐にじっくりお話を聞ける、いい機会でもあります」
単独作品
主な搭乗機体・関連機体
シリーズでは計6回乗り換えており(厳密にはルウム戦役前とアクシズ時代にも別の機体に乗り込んでいる)、これはガンダムシリーズ通しても一キャラクターとしてはトップ。 この他にも偵察機のルッグンやシーランスも乗りこなし、ザンジバルの艦長席に座っては大胆な指揮でホワイトベースを苦しめるなど兵器全般に対して極めて高い素養を持っている。
一覧に無い機体はガンダムWikiのシャア・アズナブル、クワトロ・バジーナを参照。
劇中での搭乗MS
- シャア専用ザク
- 赤く塗装した指揮官用ザクII。シャアの卓越した技量で「通常の3倍の速度」を実現させた名機。
- シャア専用ズゴック
- 赤く塗装した後期生産型ズゴック。
- シャア専用ゲルググ
- 赤く塗装した先行量産型ゲルググ。
- ジオング
- ニュータイプ専用MS。完成度80%かつ慣らし運転もしていない状態だったが、高い戦果を上げた。
- リック・ディアス
- 赤く塗装された専用機に搭乗。
- 早くも第5話「父と子と…」にてフランクリン・ビダンによって専用機を失い、Mk-IIのパイロットの座をカミーユに譲り、百式が搬入されるまでの間は、アポリーかロベルトの機体を借りて出撃する事もあった。
- ガンダムMk-II
- TV版で数回搭乗。塗装後の初出撃で、主人公であるカミーユに先んじて搭乗した。
- 『サンライズ英雄譚』で赤く塗装された専用機が登場。
- 百式
- クワトロ時のメイン搭乗機体。
- 『サンライズ英雄譚』で赤く塗装された専用機が登場。
- サザビー
- 『逆襲のシャア』で搭乗。総帥専用機として開発されたニュータイプ専用MSにして最後の乗機。
- SRWではクワトロのまま乗ることも多い。
劇中での搭乗艦船
- ファルメル
- シャア専用のムサイ級軽巡洋艦。ブリッジの形状がシャアのヘルメットを模したような形状をしている。
- ザンジバル級機動巡洋艦
- もとはトクワンの部隊がモビルアーマーのテストに使用していた物。ジャブロー攻略戦後に乗艦し、ニュータイプ部隊の指揮を務めた。媒体によって艦名が異なる。
- レウルーラ
- 新生ネオ・ジオンの旗艦。総帥であるシャアの乗艦を前提としており赤い塗装がなされている。
他作品での搭乗機体
- ザクI
- 『THE ORIGIN』で赤く塗装された機体に搭乗。ジオン独立戦争が始まった頃には、ザクIIの一部装備が施された機体に搭乗した。
- グフ
- 当時の絵本で赤い塗装の機体が登場している。
- リック・ドム
- 小説版にてビームバズーカを装備し、赤く塗装された機体に搭乗。
- ゲーム『U.C.ENGAGE』ではザンジバル乗艦時に艦に積み込んでいたという設定で登場し、ザクと模擬戦を行った。
- 高機動型ザク
- ゲームブック『機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』で搭乗。
- 映画『ククルス・ドアンの島』では木馬襲撃時にS型ではなく高機動型に乗っていたとされている。
- アッガイ
- 漫画版で搭乗。
- ギャン
- ゲーム等で赤く塗装された機体に搭乗。
- ガンダム
- ゲーム等で赤く塗装された機体に搭乗。初出である『ギレンの野望』では本名を明かしてからの機体であるため「キャスバル専用ガンダム」と呼ばれる。
- ジム
- 小説版で搭乗経験がある事が語られる。
- 百式改
- 漫画『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』にて搭乗。
- SRWでは素の百式は後半力不足になる事が多く、後継機として本機もしくはフルアーマー百式改がよく参入する。
- ディジェ
- 小説版で搭乗。
- Ζガンダム
- 『サンライズ英雄譚』で赤や金色に塗装された専用機が登場。
- ナイチンゲール
- 『ベルトーチカ・チルドレン』に於ける乗機。
- 『CCA-MSV』では、サザビーの発展型として設定のみ存在。
- シナンジュ
- 漫画『ガンダムEXA VS』で搭乗。「インテンション・オートマチック・システム」にも簡単に対応している。
関連機体
- ドム
- アクションフィギュア『MOBILE SUITS IN ACTION!!』で専用機が発売された。上記のシャア専用リック・ドムとは武装やカラーリングが異なる。
- シュツルム・ディアス
- クワトロ用に開発されていたが、作中では乗らなかった。
- 64にて搭乗。
- ガンダムMk-III8号機
- 『アナハイム・ラボラトリー・ログ』に登場。クワトロの搭乗機を目指していたため赤いカラーリングになっている。
- ザクIII改
- 小説『Twilight AXIS』に登場。シャアの搭乗を目的とした調整がなされていた。仕様は一般機の方に近い。
- ヤクト・ドーガ (クェス専用)
- 本来はシャア用の予備機であったと言われる。
SRWでの搭乗機体
- フルアーマー百式改
- 百式改の強化版として搭乗。
- カプル (コレン機)
- 赤くて角の生えたカプル。『α外伝』でこれに乗せるとレアな台詞が聞ける。
- ウイングガンダムゼロカスタム
- 『第3次Z時獄篇』にて、己の迷いを断ち切るべくゼロシステムを起動させるために、一時的に搭乗した。
余談
- PC/PS作品『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』では、ケツ顎という衝撃的なルックスで登場した。
- 『Ζ』では「クワトロ・バジーナ」の偽名で登場しているが、製作側は正体を隠す気は一切なかったようで、放映前のアニメ誌の特集やTV版EDのクレジットでもシャア・アズナブルとして紹介されていた。小説版でもクワトロを名乗っている間も地の文ではシャアと表記。
- おまけに、劇場版『Ζ』では自分自身に対する問いかけとして「どうする、シャア」と言ってしまっている。
- なお、声優の池田秀一氏はクワトロを演じるに当たって「素のキャスバル」を前面に出す事を心がけており、シャアとはかなり違う演技をしたと語っている。
- ゲーム作品を除くと、「クワトロ・バジーナ」とクレジットされている作品はOVA『GUNDAM EVOLVE…』と『機動戦士ガンダムNT』のみ。
- 『機動戦士ガンダムΖΖ』ではシャア本人は登場せず、前期OPと第1話[22]以外はセイラやブライトの会話等で多少名前が出る程度である。
- キャラクターモデルは実在の軍人「マンフレート・アルブレヒト・フライヘア・フォン・リヒトホーフェン」であると言われている。一部作品のキャラクター事典でも言及されている。
- 本編のみならず、派生作品でもその活躍は枚挙にいとまがない(公式に組み込まれるかは別)。
- 長谷川裕一氏の漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』ではグリプス戦役後にミネバを木星圏に隠すが、ネオ・ジオンの一派が彼女を実験台にして伝説巨神を覚醒させたため、アムロやジュドーと共闘して巨神に立ち向かった。
- こやま基夫氏の漫画『Gの影忍』におけるシャアは世捨て人の老人に扮して潜伏している。マスター・アジアもかくや、という程の対MS格闘術をみせた[23]ほか、終盤では外宇宙の生命体の襲来に対抗すべくMS忍軍「百騎夜行」を組織している。
- 『機動戦士ガンダムF90』では、2機の疑似人格AIの一つに「C.A」の名前が与えられている。
- その他『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』等に出演している。
- 『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』でもAI人格として登場。同作のみ声優が『THE ORIGIN』で「本物のシャア・アズナブル」を演じた関俊彦氏になっている。
脚注
- ↑ CHARACTER、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月5日閲覧。
- ↑ CHARACTER、機動戦士Zガンダム、サンライズ、2022年1月5日閲覧。
- ↑ 同じく20代前半の身で「大佐」の階級にまで上り詰めたのは、同軍ではザビ家の血を引くガルマだけであった。
- ↑ 復讐の最初の対象としてガルマに矛先を向けたのは、本当に友情を感じていた彼を殺せない事で、復讐心を失う事を恐れたのも理由の一つとなっている。
- ↑ 専用のザクは「通常の3倍の速度」とパーソナルカラーの「赤」から、「赤い物は通常の物の3倍の性能」とされる。パーソナルカラーは赤だが、胴部分のみ赤で他はピンクに近い。
- ↑ この偽名は地球連邦軍の行方不明になっている軍人の戸籍を非合法に取得して名乗ったもの。クワトロはイタリア語で「(数字の)4」を意味し、キャスバル、エドワゥ、シャア・アズナブルに続く4番目の名前である事を示している。
- ↑ 『機動戦士Ζガンダム Define』においては、「クワトロ・バジーナ」の偽名を使っている理由として「シャアとしてエゥーゴに参加してしまうと、スペースノイドからはエゥーゴがジオン残党と見なされてその理念が理解されなくなってしまうため」とレコアに説明している。
- ↑ 『機動戦士Ζガンダム Define』では序盤の時点で「アーガマの乗員の大半はクワトロ=シャアだと気付いている」とレコアが発言している。
- ↑ 9.0 9.1 スパロボ感謝祭寺田レポート2 2019年5月12日閲覧。
- ↑ 『A.C.E.R』にて、裏切らないことを予めアナウンスされた理由は、初代『A.C.E.』では彼が裏切ったため。ただし、作中ではキンケドゥ、トビアの発言から、(原作の展開のまま)後に裏切ると示唆されている為、正確には「裏切らない」ではなく「作中で最後まで味方」という意味である。
- ↑ ブレックスは知っていたようだが、本作ではクワトロが演説する際に「赤い彗星としてではなくジオン・ズム・ダイクンの子として演説する」と宣言した原作とは違い、まず自分の正体が「ジオン・ズム・ダイクンの実子キャスバル・レム・ダイクン」である事から説明しており、ベルトーチカとブライトがそれに驚愕している。なお、セイラも『第3次』で部隊を離脱した際にブライトに「シャアは自分の兄である」とは説明したが、自分の素性は一切説明していなかった。
- ↑ 『スーパーロボット大戦D 爆烈戦闘伝導書』30頁。
- ↑ ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 新スーパーロボット大戦』P101より。
- ↑ ディド、キョウスケ、エクセレン、ゼンガー、レーツェル、クスハ、ブリットはシャアと敵対しているが、この内アクシズ落とし後の時系列からきた可能性が高いのはゼンガーとレーツェルだけで、『第3次α』をクスハルート前提とするとゼンガーはシャアと対峙していない。
- ↑ 見様によっては「歪んだ教育を受けて偏見の塊の人間になった結果、かけがえのない親友すら抹殺してしまった」というシャアのトラウマを踏み躙ったと見る事もできる。
- ↑ 尤も、他の参戦作品の出撃ムービーでも本編では有り得ない内容のものがあるのでこのムービーだけが食い違っているわけではない。
- ↑ 非常に誤解されがちだが、「情けないモビルスーツ」とはリ・ガズィそのものの事を指した言葉ではない。もっとも、リ・ガズィとの戦闘では「そんなもの」呼ばわりされており、「情けないMS以下のMS」と言える。
- ↑ 余談だが、シャアを演じた声優である池田秀一氏は当初、上記のシャアの甘ったれた台詞に対しては複雑な心境であったという。しかし、後年には「情けない部分もまた、シャアという人物の一面なのだ」と受け入れている。
- ↑ ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 第4次スーパーロボット大戦Sを一生楽しむ本』P129より。
- ↑ 類似したシチュエーションとしてカイメラに隠された真実を世界中に知らせるためにUNステーションで演説を行ったが、そこでもシャアの名は出さず、あくまでクワトロとして振舞っている。
- ↑ 尤も、『Z』の時点で『Ζガンダム』時代で27歳とすればさすがにそこまで歳は取ってないと思われるが。
- ↑ 第1話は『1st』と『Ζ』の大まかなストーリーを紹介した特別編であり、シャアはナレーションとして登場。
- ↑ この格闘術はドズルから学んだとも発言している。
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