周回プレイ

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「同じゲームをクリアしたデータで何度もプレイする事」を指す。

通常、多くのゲームジャンルではクリアしてエンディングを迎えるとそれっきりとなるのが普通であったが、今日ではエンディング終了後にクリアデータが作成され、クリアデータをセーブした上で選択することでクリア時点でのプレイ状況(所持金、所持アイテムなど)の一部を引き継いだ状態で周回プレイが行えるのが一般的となっている。周回プレイを促すため、様々なクリア特典が設けられることもまた多い。

周回プレイのクリア特典[編集 | ソースを編集]

1.クリアすると新しい場所、アイテム、キャラクター、ボスが用意されている。
今のゲームには当たり前のように用意されている。クリアしないと手に入らないアイテムの入手、通常のラストボスよりも強いボス(隠しボス)の登場、等。
2.もう一度プレイする際に新しい要素を取り入れる。
通常プレイ要素より難しいプレイ要素、製作者によるオマケ等が挙げられる。
3.クリア後に再プレイの引継ぎ。
何度もプレイした方に負担を強いられないよう、クリアしたデータを利用して、再プレイ時には初回プレイよりお金が増加する等…が挙げられる。

スパロボの周回プレイ[編集 | ソースを編集]

1.資金パイロットポイントPP)の引き継ぎ。
クリアする毎に資金やパイロットポイントが引き継がれていくが、1回・2回・3回目とクリアする度に引き継がれていく要素の倍率が引き上げられる。PPの引き継ぎには「キャラクターごとに個別引き継ぎ」と、「総獲得PPを全キャラに均等振り分け」の2パターンがある。
2. 「EX-Hardモード」「スペシャルモード」の出現。
「EX-Hardモード」では 改造できないことや、パイロットポイントを利用しての能力引き上げが通常より倍率が上げられて、通常プレイより制限が掛けられる。
また、「スペシャルモード」の場合は通常プレイではできない改造倍率の引き上げ(10段階から15段階)、強化パーツ換装武器などが全て用意されているなど、プレイ効率の上げられる要素が詰まっている。
3.隠し要素の緩和
2周目以降、隠し要素の条件を満たさなくても隠し機体入手・生存フラグ・ルート分岐の選択肢が出るなどの特典が受けられる。キャラクター生存のフラグだった場合、死亡する展開は1周目にしか見れない。
『UX』では緩和される代わりに1度でも条件を満たしたフラグのほとんどが引き継がれる。

ダウンロードコンテンツとしてキャンペーンマップ・ボーナスシナリオ等が採用されている作品では、初回クリア報酬も周回プレイ時に再獲得できる(各周回につき一度)ようになっている。

作品別トピックス[編集 | ソースを編集]

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α外伝
周回プレイ特典が初めて導入された作品。
クリア後に一定の資金を持った状態で再スタートすることが可能であり、その額は熟練度によって振り分けられるクリア時の難易度によって変化する(イージールート100万・ノーマルモード150万・ハードルート200万)。
第2次スーパーロボット大戦α
クリアするごとにそのクリア回数により引き継げる資金とPPが増加する。最終的に3回目クリア時には100%引き継ぎが可能となる。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
2.の要素に加え、全てのシナリオチャートを埋める事で『第3次α』の味方側バンプレストオリジナル勢が揃い踏みした「スペシャルシナリオ」が解放される。
さらに10回クリアすると周回マークに「αMASTER」マークが追加される。現行作品におけるトロフィー機能の先駆けと言える。
なお『第2次α』『第3次α』のPP引き継ぎはパイロットごとの引き継ぎとなっているが、バグにより一部のキャラクターについてはPPが引き継がれない場合がある点に注意。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
1.と2.の要素が有るが、「EX-Hardモード」と「スペシャルモード」の両方が出現。男主人公女主人公の両方のクリアデータが有る事が条件(片方のクリアデータだけでは出現しない、両方データが有る事が条件)。PPの引き継ぎは、キャラごとの個別引き継ぎ。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
「ストーリーモード」を全てクリアすると「スペシャルシアター」のオプションが増える。
なお、「チャレンジモード」を全てクリアする事で、スペシャルディスクで使用された描紙が見られる。
第2次スーパーロボット大戦Z
資金・PP・撃墜数を引き継ぐ。PP、撃墜数は個別引継ぎ。ただし、資金とPPは2周目50%、3周目75%にカットされ、4周目以降に100%引き継げるようになる。
なお『第2次Z破界篇』のクリアデータを『第2次Z再世篇』に引継ぐ事で「リンクボーナス」が得られる(最大10周分まで)。
第3次スーパーロボット大戦Z
資金・PP・撃墜数・Zチップを引き継ぐ。PP、撃墜数も個別引継ぎ。今作も資金とPPは2周目で50%、3周目で75%、4周目以降で100%。4周目以降は15段改造も解禁されると同時にDLC専用強化パーツも1個ずつ追加される。また、B.B.スタジオ製タイトルでは初めて強化パーツの引き継ぎを採用(周回ごとに+5個で最大25個まで引き継ぎ可)。
『第2次Z』に続きリンクボーナスが存在し『第3次Z時獄篇』のクリアデータを『第3次Z天獄篇』に引継ぐ事でボーナスを得られる(最大5周分まで)。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦IMPACT
クリア時点で所持していた資金のみを引継ぐ。使ってしまった分や改造段階は引き継がれないため、最終面で改造資金を使いすぎないよう注意。
なお、第1部の資金は第2部には引き継がれないIMPACTの仕様上、周回プレイの引継ぎは第1部にしか適用されない

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
引き継ぎそのものはないが、2周目以降に「全ユニット強化パーツスロット4」「獲得資金水増し」という特典が追加される。
エンディング・スタッフロールのラスト「See you again…?」表示中にAボタンを押すとオートセーブされるので上書きしたくない人は注意する必要がある。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
引き継ぎシステムが採用されているが、スキルパーツ関連と撃墜数の引き継ぎとクリア数に合わせた割合の資金の引き継ぎのみで、改造段階の上限解除は無い。またアクセルラミアは別キャラ扱いで引き継ぎが無く、味方としても参戦する敵キャラの一部にもエースボーナスが適応される。
スーパーロボット大戦R
携帯機シリーズでは本作にて引き継ぎシステムが本格導入。
資金・改造段階・撃墜数の引き継ぎと撃墜数上位10名の能力に順位に応じたポイントが加算される。
スーパーロボット大戦D
1.の要素に加え、敵の改造倍率が増え難易度が上昇する。
BPによる養成と所持BPも引き継ぐため、ステータスのみだが払い戻しでなく養成後の状況が引き継がれる初作品でもある。ただし味方・敵両方で養成が共有されるパイロットがし、下手に養成すると難易度が上がるケースが存在する。
スーパーロボット大戦J
主人精神コマンドが自由に選択可能になり、敵の改造倍率も自由に選べるようになる。
お気に入り作品も引き継ぎ、周回のたびに更に3作品ずつ追加でき、5周目で全作品をお気に入りにすると全機体改造段階が20、経験値と資金の獲得補正が1.5倍になる。
初期の主人公機3機でそれぞれクリアするとヴォルレントが選択可能となる。
スーパーロボット大戦W
周回による追加シナリオ方式を初導入。一部シナリオが変更となり、2回目プレイ時には隠しラストボスが出現。
クリア時に強化パーツは装備しているものも含め全て自動売却される。スキルパーツは手持ち分のみ自動売却。これにより資金のため最終戦に強化パーツなしで臨む必要がなくなった。
スキルパーツの使用状況も引き継ぐため、修得済みスキルを引き継ぐ初作品だが、携帯作品としては珍しく撃墜数は引き継がない。
お気に入り作品は引き継がないが、4周目でJと同じ全作品お気に入りができるようになる。
2周目からショップでWスロットシステム関係を除く強化パーツと一部の機体が購入可能になる。購入した機体も周回で引き継ぎ、2機以上は入手できない。
スーパーロボット大戦K
使用した改造費が還元された状態で引き継がれる他、Wスロットシステム対応の強化パーツが購入可能となる(1周回ごとに1種追加)。
スーパーロボット大戦UX
資金・撃墜数の他にスキルパーツの引き継ぎが追加された。引き継いだ状態で開始する際にパイロットに使用したパーツを全て未使用の状態へリセットする事も可能。また、隠し要素フラグの引き継ぎも行われる。
2周目以降で主人公の精神コマンドの変更が、4周目以降で15段階改造が可能になる。
スーパーロボット大戦BX
『UX』における引き継ぎ仕様(隠し要素フラグは対象除外)に加えて、新たに追加された部隊ポイントとバトルレコードの引き継ぎが行われる。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
資金・撃墜数・TacP・スキルルートの開発状況・TACカスタマイズの強化状況を引き継ぐ。引き継ぎ率は最初から100%。
また、第3次Zと同様に強化パーツを選択して引き継ぐ。引き継げる数は1周クリアにつき5個ずつ増加し、最大25個。
3周目からは15段改造解禁。
4周目からは、開始時に「航海のお守り」等、特定の強化パーツを6種1個づつ入手。
スーパーロボット大戦X
『V』の仕様に加え、携帯機シリーズのように修得済みのスキルを維持するかTacPに還元するかを選べるようになった。ただし、修得済みのスキルを維持した場合、スキル修得に用いた分はTacPの通算獲得量には引き継がれない為、還元を選ぶ方が結果的に得策と言える。
スーパーロボット大戦T
『X』と同じ仕様だが、クリアステージでスキルラーニングを選択できるようになったため、最終話で獲得したTacPを引き継ぎ前に割り振る事が可能。
なお乗り換え換装改造強化パーツ装備も実行可能。
Ver.1.03のアップデートで1周目から20段改造できる様になったため、従来の3周目の特典は無くなった。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦MX
資金引継ぎはクリア時の総獲得金額の一定割合。4周目以降で100%引継ぎ可能。なお、PPの引き継ぎは均等振り分け。また、全ての強化パーツも引継ぎ可能だが、消費タイプのものは最大99個、それ以外は9個という引継ぎ上限がある(引継ぎとは別に、プレイ中に手に入る分は新たに入手可能)。
スーパーロボット大戦GC(XO)
資金・改造段階・スキルエースに加え、運用可能な捕獲ユニットも引継ぎ可能。強化パーツは引き継がないが引き継いだ捕獲ユニットから変換することはできる。
スパロボ学園
新たに「ストーリーモード」でのイベントプレイが増えている。
スーパーロボット大戦NEO
総獲得資金(クリア時の資金+所持している強化パーツを全て売却した金額+機体改造に用いた資金の還元分)のうち、2周目は75%が、3周目以降は100%が引継がれる。
スーパーロボット大戦30
総獲得MxPの10分の1を引き継ぎポイントとし、それを利用して周回時の引き継ぎ要素を選択する方式。
クリア時の全てのスキルプログラムは使用した物も含めて、PPに変換される。強化パーツは星によって交換に用いるポイントが変わり、★1が200P、★2が500P、★3が1000P、★4が2000Pになっている。またDLCで入手できる強化パーツも、交換対象に含まれる。
DLCミッションは周回時には、第3次Z時獄篇同様に再度プレイするようになった。
撃墜数の引き継ぎのうち、主人公は「エッジとアズ」ではなく「メイン主人公とサブ主人公」で管理されており、前周回と異なる性別を選択しても前周回のメイン主人公の撃墜数が次周回のメイン主人公の撃墜数となる。また一部の隠し要素で加入するキャラは次周回時に加入しなかった場合、その次の周回時に加入しても撃墜数を引き継がない。

その他の作品[編集 | ソースを編集]

魔装機神シリーズ(2以降)
資金・PP・撃墜数・隠しスキル・隠し武器等が引き継がれる。
オプションがセーブデータごとの本シリーズでは用語録・追想録・シナリオチャートを完成させるには周回プレイが必須である。(PSP版の1も同様)
ORIGINAL GENERATIONシリーズ
クリアすると資金やPPが引き継がれる。また、『OGS』では全ての「EX-Hardモード」をクリアしつつ、全てのシナリオフローチャートを埋めると「スペシャルモード」がプレイできる。
OG2nd』以降は2周すればスペシャルモードが解禁され「一番楽なスペシャルをプレイする為に一番難しいEXハードを乗り越える」必要がなくなった。
なお、『OG外伝』のみ『OGS』から『OG外伝』全てのサウンドやフリーバトルのメカ、「シャッフルバトラー」のカードが増える。
PPの引き継ぎは『OG2nd』まで均等振り分けになっていたが、『OGMD』から個別引継ぎとなった。
無限のフロンティアシリーズ
2周目以降はクリア時点の貴重品以外の全アイテムと所持金を引き継ぐ。また、サウンドセレクトがオプションに追加される。
『EXCEED』では更に2周目以降各店舗に各キャラ専用装備が追加、マークハンターを雇える、そして高難易度ダンジョンの覇龍の塔が解禁される。

関連作品[編集 | ソースを編集]

リアルロボット戦線
ある条件を満たした上で周回をするとプレイできる隠しシナリオが2面存在する。
ただしどちらも、仲間キャラの回想シーン(負けバトル)という設定で、実利的な意味は無い。

周回特典が存在しない作品[編集 | ソースを編集]

特記事項のあるもののみ記載。周回特典が導入される以前の作品は割愛。

スーパーロボット大戦COMPACT3
既に周回要素が定着していた時期の作品でありながら不採用。結果としてパイロット養成等が非常に活用し辛くなっている。
スーパーロボット大戦Operation Extend
「全てのシナリオを1話単位で繰り返しプレイできる」というコンセプト故に周回という概念自体が存在せず、特典の類も無い。
スーパーロボット大戦Card Chronicle / スーパーロボット大戦X-Ω / スーパーロボット大戦DD
オンラインゲームというプラットフォームの特性上周回プレイという概念がない。
これらの作品において周回プレイと呼ぶ場合、ミッション達成目的で同じクエストを繰り返しプレイする所謂「マラソン」を指す。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 寺田貴信Pは「また0からスタートになると、ゲームをプレイする事自体が本当の『作業』になってしまうので、お金を多めに持って好きに遊んでほしい…というのが、周回プレイ特典を導入した理由である」と述べている。