スーパーロボット大戦IMPACT

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概要[編集]

スパロボシリーズ初のプレイステーション2用タイトルで、ワンダースワンでリリースされた『スーパーロボット大戦COMPACT2』3部作(以下『C2』)を1つにまとめたリメイク作品。ただし公式にはC2のリメイクとの表明はなされていない(理由は不明)。

参戦作品が増えた関係で一部シナリオが修正・追加・削減されているが、基本は変わらない。しかし、テキスト量は増えたのでシナリオの厚みが増している。C2同様3部構成で、1部、2部は同時間軸。全99+2話。

システム[編集]

フリーオーダーシナリオシステムスキルコーディネイトシステムなどは『C2』から引き続き採用。

新システム[編集]

同時援護攻撃
援護ユニットと同時に攻撃を仕掛ける。発動には本作から新登場した特殊技能「統率」を所持しているパイロットが必要。
戦艦援護
母艦専用の援護システム。そのマップに出撃させなかったユニットが戦艦から飛び出し援護を行う。

既存システムと変更点[編集]

特殊技能の変更点
援護の発動用技能が援護攻撃援護防御へと分けられた。
新規技能には前述の「統率」の他、「起死回生」「がんばり屋」「頑固一徹」「予知能力」などが追加。
シールド防御の変更点
盾装備機体には「シールド耐久力」のパラメータが存在し、またシールド防御にはレベルごとの軽減値が設定されている。
シールド防御の軽減値以内であればシールド防御発動時に被ダメージを0にすることが可能だが、軽減値を超えたダメージを受けた場合は耐久力が-1され、0になるとシールド防御が発動しなくなる。
精神コマンドの変更点
新コマンドとして誘爆が追加。
その他COMPACT2からの変更点
  • 合体攻撃が追加。COMPACTシリーズ初であり、据置機向け作品においても初の実装となった。
  • 熟練度が追加。
  • 資金の周回引き継ぎが可能となった。ただし引き継げるのはクリア時点における所持分のみ。
  • 3つのシナリオが1つのソフトに収録された関係で、全シナリオでユニットパラメータが共有されるようになった。

難易度[編集]

前述したとおりシリーズでも一、二を争う難易度を誇る作品として知られ、後述するように第1部第1話の難易度は今日においても語り草となっている。

高難度化の主な要因として、

  • 全体的に抑えられた与・被ダメージ。
  • 撤退するボスや熟練度条件の厳しさにより序盤からの機体・武器改造が必須。
  • 回避運動性が抑えられたことによる被弾率の高さ。
  • 第3部からのCPUルーチンの一変。

などが挙がられる。敵ユニットの多さと単純な自軍の火力不足により必然的にスーパー系が有利なバランスとなっている。

評価[編集]

PS2初のスパロボということで期待が寄せられた本作であったが、「初心者向けのバランス。人気のあったシステム(援護など)を採用」という公式の売り文句に反した高難易度とマニアックなゲームバランスにより結果的に『α』からシリーズに触れた新規プレイヤーを裏切る結果となった。

逆を返せば、システムを熟知さえすれば確実に求めた結果を得られる「ハマる人間はとことんハマれる」バランスにもなっており、『α』以降のユーザーフレンドリーな(悪く言えばヌルい)ゲームバランスのスパロボ作品に物足りなさを感じるヘビーなスパロボファンには今もって愛されている作品となっている。

ただし、それらコアなファンにも『C2』のリリース時系列を一直線につなげただけ(第2部→第1部といったプレイは不可能)の捻りのないシナリオアレンジやセーブ・ロードが非常に遅い(長いと1分以上)、3Dマップが見辛いなどといったストレス要素の多さは不満点として挙げられている。

話題[編集]

  • 『α外伝』において一部のユニットにみられた、ユニット・武器改造によるパラメータ逆転現象が本作でも見られ、V-UPユニットの存在もあってそれは一層顕著なものとなっている(良く挙げられる例としてはコアブースターボチューンG-3ガンダムなど)。
  • αの頃からニュータイプ・オールドタイプ間の格差は少しずつ改善されているが、本作では寧ろオールドタイプの方が使い勝手が良いという逆転現象が発生している。特にファースト~Z間のOVA3作のパイロット(バーニィシローノリスコウバニング等)に顕著。能力に従来作ほどの差がない点に加え、援護攻撃能力の圧倒的な差や修得の有無がポイント。
  • キャラ同士の交流はファミリーネームや「~君」で互いを呼び合うものになっており、他のシリーズと比べると人間関係に若干、距離感を措いているような印象も受ける。
  • 3つのソフトを1まとめにしただけあってシナリオは非常に長く、普通にクリアするだけでも99話、隠しシナリオまで加えると101話もの大ボリュームとなっている。なお開発中にこの問題は寺田Pから指摘されていたが、森住惣一郎氏は「携帯機作品を繋げただけだから大丈夫」と思ったらしい。
    • その弊害か、『C2』では後のステージで決着を付ける展開だった一部の敵ネームドキャラが、リメイクによるシナリオ変更等の結果、生死不明のままフェードアウトするというやや消化不良な展開も起きている。
  • キャラクター事典ロボット大図鑑の説明が簡素。スーパーロボット大戦αスーパーロボット大戦α外伝で登場していたキャラ・ロボットはそれらの説明が流用されているため、見比べてみると顕著。後にスーパーロボット大戦MXにも登場したキャラ・ロボットの説明は一新されている事から(α・α外伝のは続けて流用)、スタッフも認識していたようである。また、これはMXも同じだが、他の作品と違って一部例外を除き、五十音順で並んでいる。
  • 環望氏によるコミカライズ作品『スーパーロボット大戦IMPACTコミック 衝撃騎士団』が「スーパーロボットマガジン」で連載された。
  • 没データの一つとして、ダイターン3ザンボット3合体攻撃の「コンビネーションクラッシュ」が存在をしていた。この技の音声を破嵐万丈役の鈴置洋孝氏が生前収録していた事が、本作発売から6年後(鈴置氏の死去から2年後)の2008年6月19日に発売された『スーパーロボット大戦A PORTABLE』にて、初めて声付きで披露された事で明らかとなった。

登場作品[編集]

新規参戦はなし。C2三部作に『機動武闘伝Gガンダム』『機動戦艦ナデシコ』を加えたラインナップとなっている。

他、『超獣機神ダンクーガOVA』のシナリオが再現されている。また、『劇場版マジンガーシリーズ』の機体が登場。C2に隠しで登場した『New Story of Aura Battler DUNBINE』の機体は本作では登場しない。その他リメイク前とは隠しユニットを中心に違いがある。単純に追加されたものも多い。

世界観[編集]

世界観/IMPACT」を参照。

バンプレストオリジナル[編集]

登場メカ(オリジナル)[編集]

主人公機
機体名 初登場
アルトアイゼン COMPACT2
アルトアイゼン・リーゼ COMPACT2
ヴァイスリッター COMPACT2
ライン・ヴァイスリッター COMPACT2
敵勢力機(アインスト
機体名 初登場
アインストクノッヘン COMPACT2
アインストグリート COMPACT2
アインストゲミュート COMPACT2
アインストアイゼン 本作
アインストレジセイア COMPACT2
ペルゼイン・リヒカイト 本作
ノイ・レジセイア COMPACT2

アインストアイゼンペルゼイン・リヒカイトは本作初登場。

登場人物(オリジナル)[編集]

主人公
人物名 初登場
キョウスケ・ナンブ COMPACT2
エクセレン・ブロウニング COMPACT2
敵勢力(アインスト
人物名 初登場
アインスト・アルフィミィ 本作
ノイ・レジセイア COMPACT2

アインスト・アルフィミィは本作初登場。

関連記事[編集]

ゲーム中データ[編集]

分類 記事
全話一覧 全話一覧/IMPACT
隠し要素 隠し要素/IMPACT
精神コマンド 精神コマンド/IMPACT
強化パーツ 強化パーツ/IMPACT
特殊能力 特殊能力/IMPACT
特殊技能 特殊技能/IMPACT
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/IMPACT

関連用語[編集]

アインスト
第1話
恐らくスパロボ史上一番でこの先覆らないであろう凶悪な1話。出撃位置の周囲がで囲まれていて、こちらの攻撃は効きにくい上に、水中からゴッグがメガ粒子砲を援護込みで乱射してくるという初心者殺しな内容で、シールドを持ったノリスまでいる。おまけに味方の大半がモビルスーツな為、空も飛べず移動すらままならないという極悪さ。3Dマップの見難さ、簡易戦闘演出の長さなども相まって多くのプレイヤーがこの先に不安を抱く。
なお、こんな味方(というかプレイヤー)のピンチにも拘わらずゲッター3は不在。独壇場を逃したとファンの間では語り草になっている。
なお、後に『スーパーロボット大戦生誕25周年記念「生スパロボチャンネル」』にて森住惣一郎氏が実況プレイを行ったがユニットをとにかく海へと突っ込ませてゴッグに苦戦していた。
据え置きのスパロボでは「愛」の効果が味方ユニット全機のHP全回復だったのは本作が最後である。本作では上述の様に、回復系精神の使用が前提となっており、使えるパイロットにとってはそれが長所として扱われている。いざと言う時は「愛」を使わざるを得なくなる局面も発生する様に調整されており、下手をすれば、第1話からシローの「愛」が飛ぶ。最後の最後に戦術の肝、ある意味では最重要精神コマンドとして扱われているとも見る事ができ、これは有終の美と言って差し支えないだろう。

余談[編集]

  • 各篇の英名は、地上激動篇が「Earth Crisis」。宇宙激震篇が「Cosmo Quake」。

商品情報[編集]