トランスフェイズ装甲
概要[編集 | ソースを編集]
『機動戦士ガンダムSEED』に登場する特殊装甲。
端的に言えば通常装甲とPS装甲の2段装甲。PS装甲は実弾兵器を中心に機体の防御性能を大幅に上げるが、重量もかさむ上に常に大量のエネルギーを消費するため、機体の稼働時間の短縮を招いていた。そこでPS装甲の個所をバイタルパート等の機体の要所にのみ限定。そして表面側の通常装甲にはセンサーを搭載し、攻撃の直撃時のみPS装甲の機能が発動するようにしたことでエネルギーの消耗を大幅に抑えることに成功した。また通常装甲が表面側に来ているため外見上は色が変わらず、PS装甲の色が変わることでのエネルギー切れの露見を防いでいる。
主にカラミティガンダム、フォビドゥンガンダム、レイダーガンダム等の地球連合側の第二世代GAT-Xシリーズ及びその派生機に採用されている。フォビドゥン・ヴォーテクスやディープ・フォビドゥン等の連合の量産型水中用MSにも本システムが採用されている事からPS装甲を機体の要所に抑えたことで、コストダウンにも成功している可能性がある。
なお、ブルーフレームセカンドにも同様の装甲機能が搭載されているが、これはロウ・ギュールがPS装甲の問題であるエネルギー消耗を解決しようとして自力で考え出したものをモルゲンレーテが再現したものであり、偶然地球連合軍のものと同時期・同一コンセプトで開発されたものとなっている。
ただ、この理論を応用した技術は現段階では見られない。『SEED』以降の物語においては、バッテリーが大容量の物が開発されたことやデュートリオンビームによる補給が可能になった機体の他、各陣営がNジャマーキャンセラーを時に条約を無視して搭載し、核エンジンによるエネルギー切れが事実ない機体が登場する様になったためと推測される。
スパロボシリーズにおいて[編集 | ソースを編集]
PS装甲と同じく『第3次α』で特殊能力として初登場。『J』と『W』では消費ENを少なくし、軽減量を同じにすることで原作に忠実になった。
作品 | 軽減量 | 消費EN | 例外 |
---|---|---|---|
第3次α | 3000 | 10 | |
J | 800 | 5 | あり |
W | 1000 | 5 |
使用する関連兵器[編集 | ソースを編集]
- カラミティガンダム
- 省電力化した分の余剰エネルギーの全てを火力の充実に回し、大火力を実現。
- フォビドゥンガンダム
- ミラージュコロイドの使用によって電力を消耗する特殊装甲ゲシュマイディッヒパンツァーを装備しつつ、実戦に耐えうる稼働時間を確保している。
- レイダーガンダム
- 火力や特殊機能に電力を振り分けていない分、上記二機よりも稼働時間が長い。また、MSVに登場する制式仕様機もトランスフェイズ装甲を装備している。
- デストロイガンダム
- トランスフェイズ装甲とされている資料とヴァリアブルフェイズシフト装甲とされている資料が混在しているが、装甲の色が変化するシーンが存在しないため、前者が有力となっている。VPS装甲が一般化されている以上、通常装甲と消費電力の高い前世代のPS装甲を組み合わせたTP装甲にすることは考えにくく、PS装甲の部分をVPS装甲に変更して通常装甲を重ねた改良型のTP装甲の可能性がある。公式からの発表がないため、ゲームでは通常装甲の扱いとなっている。
- アストレイブルーフレームセカンドL(セカンドL・LL) / アストレイブルーフレームセカンドG
- 先述のように、ブルーフレーム系統に装備されているものは本来トランスフェイズ装甲とは別物であるが、ゲームシステム上区別はされない。
関連用語[編集 | ソースを編集]
- フェイズシフト装甲
- 元となった技術。
- ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- ザフトによる別方向の発展技術。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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