クンパ・ルシータは『ガンダム Gのレコンギスタ』の登場人物。
キャピタル・ガード調査部の大佐。白髪の老年男性。
キャピタル・テリトリィ首相のビルギーズ・シバと親しく、軍のキャピタル・アーミィ創設において貢献する。ベルリ・ゼナムやアイーダ・スルガンにも丁寧に対応し、普段はスコード教の信者として紳士的な態度で振る舞う。彼なりの独自の考えを持ち、例え味方でも内心批判的であったり、時には自らの目的のため遠方にも足を運ぶ。
実は地球の生まれではなく、ビーナス・グロゥブの出身で、本名は「ピアニ・カルータ」。また、トワサンガのレイハントン家の皇子・皇女であったベルリとアイーダを地球に亡命させた人物。ビーナス・グロゥブにて発生する遺伝子変異のムタチオンをよしとせず、「人は地球で弱肉強食の生活をして種自体を強化するべき」という宣言の「ピアニ・カルータ事件」を起こした。地球へ渡った際は、「ヘルメスの薔薇の設計図」をこっそり持ち出し、流出させている。
物語の黒幕とも言うべき人物だが、自身はあくまで「傍観者」に徹し、誰かを自分の手で殺害する、あるいは策を用いて貶めるといったような行動は取らない。最終的にギアナ高地における各勢力の決戦を見ようとウィルミットと共に地上へ降りるが、双眼鏡で状況を見ていた時にクン・スーンが蹴り飛ばした大気圏グライダーに押されて崖下に落下する[1]。
- スーパーロボット大戦X
- 初登場作品。敢えて戦力バランスを取るためにエクスクロスにHi-νガンダムやΖΖガンダムのフルアーマーパーツを渡したりと、原作よりも黒幕として積極的に活動している。
- レコンギスタルート第43話にて、流れ弾に当たりあっけなく退場するという、原作と似たような最期を迎えた。
- ベルリ・ゼナム、アイーダ・スルガン
- 彼ら二人のことを気に掛ける。
- ウィルミット・ゼナム
- キャピタル・タワー運行長官の彼女と二人で行動することも多い。
- ジュガン・マインストロン
- アーミィ司令官の彼のやり口を軽蔑することも。
- マスク
- 対トワサンガの会談中に彼を焚き付ける。
- ビルギーズ・シバ
- キャピタル・テリトリィの首相。親しい間柄。
- グシオン・スルガン
- 交渉相手の一人。
- ロルッカ・ビスケス
- 旧知の関係。
- アムロ・レイ
- 『X』では、誰よりも高い位置で人を戦わせるエサになってもらうべく、彼にHi-νガンダムを提供するが自身の思想に一切の興味を示さなかった彼に失望している。
- シャア・アズナブル
- 『X』では「人類の進化」という名目で、戦火を広げる為に手を組むが、離反される。条件次第によってはナイチンゲールを彼に用意する。
- カロッゾ・ロナ
- 『X』では、人類の半分が死滅する結果になろうとも世界により強い刺激を与えるため、匿った彼に「ヘルメスの薔薇の設計図」で復元したラフレシアを提供している。しかし、カロッゾはクンパの想定を超えた数の人類の抹殺を企てていたため、レコンギスタルート第45話ではシャアから力を与えたことを批判されている。
- エンブリヲ
- 『X』では協力者。
- 「全て偶然だろう…。こんなこと、仕掛けてできることではない」
- 第2話。宇宙海賊襲撃事件でベルリ、アイーダ、ラライヤ、G-セルフの名を聞いて、その絡み方に困惑する。
- 「何がキャピタル・アーミィだ!つくづく地球人は絶滅していい動物の中に入るな!」
- 第9話。ジュガンに連絡を取ろうと電話をかけた所、週明けになると告げられて。電話ぐらいで怒りすぎであるが、彼の正体の伏線にもなっている。
- アイーダ「クンパ大佐にお尋ねします。ヘルメスの薔薇の設計図というものの存在、ご存知ですね?」
「ファンタジックな名称ですな」
- 同話より。ゲル法皇の所へ現れた際にアイーダから詰問されるも、とぼけた答えを返した。
- マスク「ここで暗殺をすればいいだけのことでしょう?」
マニィ「…!」
「聖域ではだめだ。世界中の信者に嫌われる。宇宙戦艦と共に沈めることに意味があるのだ」
バララ「花火になるということですか?」
「戦死なら、名誉の死と言える」
- 第14話。マスクがノウトゥ・ドレットの暗殺を語った時に。それを否定もせず、時と場合が合えば良いだろうと肯定的に述べる。
- 「あの中心の隕石が、シラノ・ド・ベルジュラックの鼻に似ているとか」
ガランデン艦長「はあ…」
- 第16話。ガランデンに乗艦し、トワサンガのコロニー「シラノ-5」を見ての感想。ベルジュラックは17世紀のフランスの人物で、鼻が大きかったらしい。
- 「ドレット軍があれを貸してくれた意味を考えたか?」
マスク「我々の内輪揉めの状況を調べるためと、こちらの能力チェックでしょう」
「ドレット艦隊は、1隻でも戦力が欲しいんだよ。…だがな」
「トワサンガをキャピタル・アーミィのものにすることも考えられる」
マスク「おおっ…!」
- 第17話。トワサンガから実験機のビフロンを貸与された際、壮大な野望を告げてマスクを焚き付ける。
- 「私は争いの種をもみ消すために地球に降りたのです」
ロルッカ「貴公が地球に降りた頃から、ゴンドワンやアメリアでは、宇宙世紀時代の武装が拡大をしたのだぞ!?」
「私はG-セルフが現われるまでは、私が地球に捨てた赤子が、どこで育てられているか知らなかったのです!」
ロルッカ「何…!?」
- 同話より。旧知のロルッカと出会い、彼から非難されるが逆に強く反論し、自分のことを棚に上げる。
- 「ノウトゥ・ドレットは法皇様を人質にして、カシーバ・ミコシに押し込めたのですよ?」
「事態は私の思惑など、とっくに乗り越えられています」
- 第22話。地球圏に戻ってきたベルリ達へ、彼らがいない間にドレット軍の人質事件があったことを話す。
- ジュガン「あのな、戦争の臨場感を知らなくては、指揮は執れん」
(ドレット艦隊は絶対にキャピタル・タワーを破壊はしない。なのに、戦争をしたがる地球人というのは腐りきっている…!)
- 第24話。アメリア軍とドレット軍の状況を知ろうと、自ら戦場に出撃したジュガンに対し、その行動を侮蔑する。
- 「私はただ、物事を観察するだけの傍観者ですから」
- 第25話。地球のギアナ高地へ降下するため、ウィルミットの大気圏グライダーに同乗する。
- 「うわあぁぁぁっ!!」
- 最終話。クンが蹴り飛ばした大気圏グライダーに押し出され、彼の姿は崖下に消えていった…。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「な、何ぃぃぃっ!?」
- 『X』のレコンギスタルート第43話にて、最期の台詞。敵増援が現れた際の流れ弾を喰らい、あっさりと退場することになった。
- クンパルシータ(Cumparsita)はスペイン語で「小さな行進」を意味し、アルゼンチン・タンゴの代表的な楽曲「ラ・クンパルシータ」の題名にも用いられている。
- ↑ 崖の高さを考えるとまず助からないだろうが、明確に最期が描写されていないためか『X』のキャラクター事典では生死不明扱いされている。