シャア・アズナブル
シャア・アズナブル | |
---|---|
外国語表記 | Char Aznable |
登場作品 | |
声優 | 池田秀一 |
デザイン | 安彦良和 |
本名 | キャスバル・レム・ダイクン |
別名 | クワトロ・バジーナ |
異名 | 赤い彗星 |
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 男 |
生年月日 | 宇宙世紀0059年11月17日(9月27日とする説もあり) |
年齢 | |
没年月日 | 宇宙世紀0093年3月12日(行方不明) |
身長 |
|
所属 |
|
軍階級 |
|
シャア・アズナブルは「ガンダムシリーズ」の登場人物。SRWにおけるパイロットの一人。
概要
本名キャスバル・レム・ダイクン。スペースノイド解放を説いたジオン・ズム・ダイクンの長男。『機動戦士ガンダム』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では主人公アムロ・レイに立ちはだかる宿命のライバルとして、『機動戦士Ζガンダム』ではクワトロ・バジーナとして主人公カミーユ・ビダンを導く大人の一人として登場する。ガンダムシリーズを視聴したことがない者であっても、一度は聞いたことがあるはずのあの人。
彼自身が創作キャラクターとして大人気なので、経歴や考察に関する事は様々なメディアで発表されている。ここでは必要最小限の記述に止める。クワトロ・バジーナと名乗った時期に関する情報は該当ページを参照。
機動戦士ガンダム
父親が謀殺された後は、ザビ家による迫害を受け地球に逃れる。マス家の養子「エドワウ・マス」として育つが、ザビ家への復讐を誓って家出、ザビ家に近づくために「シャア・アズナブル」を名乗りジオン軍に入る。士官学校ではザビ家四男のガルマ・ザビと同期だった。また、士官学校は次席で卒業。
モビルスーツ操縦技術に優れ、「一年戦争」初期においてザク「通常の3倍の速度」と恐れられる高速戦闘を展開する。ルウム戦役で五隻もの戦艦を沈めたことで有名になり、「赤い彗星」の異名をとるようになる。また、指揮官用ザクは「通常の3倍の速度」とパーソナルカラーの「赤」から、「赤い物は通常の物の3倍の性能」とされる。パーソナルカラーは赤だが、胴部分のみ赤で他はピンクに近い。
作中においては主人公アムロ・レイにとっての最大のライバルであり、サイド7での初対決以来、幾多の名勝負を繰り広げることになるが、一方でニュータイプとして互いに通じ合ったララァ・スンを失った事が双方の人生を狂わせてしまった。
機動戦士Ζガンダム
一年戦争の後にアクシズへと逃げ延びて、指導者「マハラジャ・カーン」の補佐役として務めた。その時に「ミネバ・ラオ・ザビ」や、マハラジャの娘「ハマーン・カーン」と出会い、彼女らの面倒を見てきた。
しかし、マハラジャが死亡してアクシズが指導者不在となると、シャアは弱冠16歳のハマーンをアクシズの指導者とした。だが、アクシズは「ザビ家」色濃い組織になったことで、彼自身はそれを嫌ってアクシズを離脱。
「ザビ家の支配」でなく、「スペースノイドの自治獲得」のため離脱した賛同者と共に、スペースコロニースウィートウォーターを拠点として組織を立ち上げる。この組織が後の宇宙世紀0090年のネオ・ジオンとなる。ここまでが原作前の彼の経歴。
戦後の混乱に紛れ、クワトロ・バジーナの偽名を使って地球連邦軍に入隊。後にエゥーゴへ参加してグリプス戦役を戦い抜く事になり、ダカールで演説を行う際に、シャア・アズナブルであった事を明かす。
詳しくは「クワトロ・バジーナ」の項を参照。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
「ネオ・ジオン」の総帥となったシャア・アズナブルは依然地球にしがみつく人々の存在に絶望し、人類の粛正を目論む。アムロとの因縁に決着をつけるために、彼なりの美学からか「サイコフレーム」をアナハイムへ横流しさせる(小説『ハイ・ストリーマー』ではよく知られる「アムロと互角の条件で決着を付けるため」という理由の他に、「地球を潰す行為を行う事を恐れ、自身の行為をアムロに止めてもらうため」といった理由があった事がシャア自身の口から語られる)。
また、小説版(『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』)では、サイコフレームを搭載したサイコ・ドーガをわざと放棄し、アムロが回収するよう仕向けていた。これにより、アムロはサイコ・ギラ・ドーガのサイコフレームをHi-νガンダムに搭載させた。
スウィートウォーターの住民たちからは「スペースノイドの希望」と崇拝されている。かつて戦争難民だった住民たちは、圧政者たる地球連邦はもとより、ジオン公国以外のスペースノイドを軍に虐殺させたザビ家も嫌悪しており、「ジオン・ズム・ダイクンの遺児」というザビ家の被害者代表ともいえる肩書きが、彼らを引き付ける要素となったと思われる。
最後はアムロ同様に行方不明となるが、ナナイ・ミゲルが「大佐の命が…吸われていきます」と発していることからサイコフレームの共振による何らかの影響で死亡した事が示唆されている。
その後
『機動戦士ガンダムUC』、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では名前のみ、小説『ガイア・ギア』ではアフランシに埋め込まれたセルチップの記憶として登場する。「赤の肖像」のシャアの独白によれば「アムロと共に、第二次ネオ・ジオン抗争終盤で、サイコフレームに命を吸われる形で死亡した」事になっているようである。TVアニメ『RE:0096』21話では、ジオン共和国がシャアを模して作った強化人間フル・フロンタルの肉体に、いつの間にかアムロやララァと共に残留思念の状態で現れている様子が描かれていた。
総評
モビルスーツの操縦技術、作戦指揮能力、政治手腕、カリスマ性とそれに対する演説は優れており、これらは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を視聴すれば大よそ分かる。
性格は「理性」と「感情」が入り混じった「理想」と「実利」主義者である。普段は理性一辺等で、冷静沈着を装っているが、実情はモビルスーツパイロットとしての「戦士」である。
宿命のライバルであるアムロ・レイとの最後の対決では「私は世直しなど考えてない」と言い放っていることから、逆襲のシャアにおいて、スウィート・ウォーター市民の信頼を得てネオ・ジオンを指揮したシャアの軍事行動は彼にとって世直しや革命というわけではなかった。シャアは自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていた。また、自分の味方であるネオ・ジオン派の人達も実態は覇権奪取に奔走し権力に執着する俗物だと把握していたから、シャアは真意を語らなかった。シャアがアクシズ落としを行ってアースノイドという古き者たちを殲滅すると決意したのも、スペースノイドに地球の大切さを思い出させ、人類の再生をスペースノイドに賭けようとするからだった。 シャアには純粋にモビルスーツのパイロットとしてアムロと互角に戦って勝ちたいうという思いもあった。これは戦士として生きてきたシャア・アズナブルの譲れない部分であると言える。アクシズ落としは自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。
外伝も含めて女性との関係は非常に多いが、子孫は一切残していない(『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では身籠もった相手がいたが、母親ごと死亡している)。『ガイア・ギア』(SRW未参戦)では、遺伝子から造りだしたクローンにメモリーチップを移植した「メモリー・クローン」という存在の主人公、アフランシ・シャアがいる。
また、「優れたニュータイプでありながら、感性そのものはオールドタイプでしかない」という特徴がある。それを示すかのように、個人的な確執や、ララァの一件から最期の最期まで抜け出すことができずに足掻いており、分かり合おうという姿勢を見せたことはあまりない。パイロット、政治家、そしてニュータイプ、それぞれの面で非常に高い能力と才能を発揮しながらも、人間の業から抜け出すことがついに出来なかった。むしろ、本質的には「他人に頼られるよりも、自分が他人に頼りたい」という心の弱さを抱えており、それにも関わらずあまりに高すぎる能力と才能を持っている事から周囲からはその本質を理解されず、よき相棒と言える人物や、好意を寄せてくる女性からも「父性」を求められ、さらにはシャア自身も女性に対して中途半端な態度を取っていること、プライドの高さ等の色々と面倒くさい部分も多く、その為、破局するという悪循環を招いている。
登場作品と役柄
初代設定での登場は少なく、基本的には『Ζ』のクワトロ時代か逆シャアのネオ・ジオン総帥時代がベースとなっている。その中でも異色なのは『逆シャア』シナリオ再現の真っ只中から味方になる『D』と『第3次Z時獄篇』であろう。とにかくスパロボのストーリーにおいても最重要人物の一人であり、絶大な存在感を持つ。
また、原作通り何度かアクシズ落としを画策したが、アムロ以外にも多くの主人公達からその行為を否定されている。
初代設定とクワトロのときはアムロと同等の能力だが、『逆シャア』設定になると全ての能力が底上げされる傾向が強く、特に防御が跳ね上がる。
シリーズでもシュウ・シラカワに次ぐ裏切りキャラであり、新作発表で彼の登場が明らかになると、「今回は裏切りません」の公式アナウンスが出ることさえあった。逆に無いとオールバックシャアになる可能性が非常に高い(もちろん、そうならない事も多い)。また、ガトーが仲間になっている場合、彼の裏切りに同調し、一緒に裏切ってしまうので注意が必要。
ネオ・ジオン総帥の姿で登場する場合は基本的には敵なのだが、前述の通り『D』では最後まで味方として活躍するほか、『第3次Z時獄篇』『X』では終盤に自軍入りする展開を迎える。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。DCのエースパイロットで、顔グラフィックは一年戦争の仮面姿。第1話の敵増援でデニムとジーンを引き連れてシャア専用ザクに乗って登場。このステージの彼はザクの性能も相まって撃墜するのは相当難しい。大人しく、ジーン&デニムを倒して撤退してもらおう。PS版ではバランス調整により倒し易くなっている。今回は出番は少なく、序盤でララァ加入か死亡後はフェードアウト。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 第2次に準じた扱いだが、ルートによってはガルマとのイベントが追加されていたりシャア専用ゲルググに乗って宇宙にも登場したりする。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DC所属で第1話から登場。兜甲児は「オレには不利だ!」と、アムロに相手を頼んでいたが、ゲーム性から言うと、必中を使える甲児のほうが撃墜しやすい。ストーリー序盤はガルマ絡みのイベントも用意されている。アムロで説得すると中盤でクワトロになって仲間になる。説得しなかった場合も中盤でジオングに乗った彼と一時的に共闘するシナリオがある。その後も彼と敵対することは特に無い。本作ではシャア専用ザク⇒シャア専用ゲルググ⇒ジオング⇒味方になる場合百式⇒条件を満たせばサザビーとかなり乗り換える。
- スーパーロボット大戦EX、第4次スーパーロボット大戦、スーパーロボット大戦F
- クワトロ・バジーナとして登場。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 没データでネオ・ジオン総帥バージョンシャアが存在する。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α、スーパーロボット大戦α外伝
- クワトロ・バジーナとして登場。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 『α』や『α外伝』で散々置かれた伏線通り『逆襲のシャア』のネオ・ジオン総帥バージョンで敵として登場、今作における版権作品の大ボスとして君臨し、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の木星帝国と提携している。乗機はサザビー、もしくはナイチンゲール。今回は、自軍の戦力に加えてデラーズ・フリート残党にルートによってはハマーンのネオ・ジオンを束ねあげている。ハマーン休戦ルートでの最終決戦では、アクシズがハマーン艦隊に押さえられたため、オルファンを地球に落とそうとする(拒絶ルートでは当然アクシズを落とそうとする)。αシリーズでのシャアは今回で死亡する。次回作の『第3次α』でサザビーが隠し機体として入手。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 前作で死亡した事になっているが、最終話でアムロの前にαナンバーズを守る霊としてララァと共に総帥姿で登場。が、この直後、カミーユの前にクワトロとして登場する為、この僅かな間に髪を下ろして服を着替えてグラサンをかけたとネタにされる。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z、スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク、第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇、第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- クワトロ・バジーナとして登場。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 『Z』及び『第2次Z』ではクワトロ・バジーナとして、本作第3次Zではシャア・アズナブルとして出演。
- 声が同じそっくりさんフル・フロンタルと初の共演を果たす。フロンタルとの演じ分けの影響で池田秀一氏のボイスは刷新。過去作品からの流用は皆無に等しい(2013年より前は「『Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ」と「『逆襲のシャア』のシャア・アズナブル」の両作品で収録された分を使用していた)。
- 前作にてアムロから散々釘を刺されていたが、ある事情から再び赤い彗星に戻り、ネオ・ジオン総帥となる。Zシリーズ初のシャアとしての参戦となる。
- 一年戦争時の彼の軌跡はUCWとADWが融合された際に『月刊・男の赤い彗星』と言う名で発行され、シリーズの愛読者であるジョニーも読んでおり、ADW出身者でありながら他のチームDやエレメント達に詳しい説明をしている。
- 基本的に敵だが、まだ地球の人類には完全に絶望しきっておらず、「エタニティ・フラットなどの大規模災厄への事態打開のために必死で足掻いている(=そのため絶望している暇が無い)」というイメージが強い。故に、地球至上主義者が牛耳る地球連邦はともかく、かつての戦友たちである自軍に対してはその力を警戒しつつも信頼しており、同様に自軍の面々からも「単なる逆襲ではなく、そうせざるを得ない重い理由があるのでは?」と考えられているため、原作のような完全な敵対的ムードはさほど無く、シャアが「ネオ・ジオンに協力して欲しい」と言えばアムロから「お前こそ戻って来い」と即時に返されるなど、「やむを得ぬ事情で敵対こそしているものの、なんだかんだ言いながらもお互い根っこの部分では信頼している」描写が強い。そのためか、同陣営にいるハマーンからは知らずのうちに嫉妬を買ってしまい、最終的に過去作以上に拗れてしまうのだが……
- 第41話でスポット参戦した後に第57話で正式参入。このときシングルユニットとして登場するが、クェスの復帰条件を満たしているとクェスとのタッグで参入する。敵時と比べて非常に前向きな台詞が目立つ。味方時の台詞が所謂「地」なのだろう。また、結果的にフロンタルがネオ・ジオンの負の部分を全て持っていったため、シャア本人は相対的に「人類の未来を真に憂える指導者」という立ち位置になっている。
- 中断メッセージにも登場を果たし、スパロボプレイヤーに感謝の意を述べる。今作の逆襲のシャア再現は非常に熱い内容で、上述のそっくりさんと役を兼ねている池田氏の熱演も相まって素晴らしい物となっている。また全参戦作品の主人公(主人公以外ではブライトとゼクス)との戦闘前会話が用意されており、こちらの会話の内容も見所である。劇中の活躍においても、時獄篇発売前は結局逆襲する事を選んだとしてさんざっぱら物議を醸したものであるが、最終的にはプレイヤーの想像を遥かに上回り、昨今類を見ない熱い展開を見せたシャアの一人として落ち着いている。
- 復帰後はネオ・ジオンを離反する関係上、行く場所がないのをいいことにいろんな組織の仲間からひっぱりだこにされる描写があり「とりあえず就職先には困らなそうだな」と励まされるなど、Z-BLUEの仲間たちからも暖かく復帰を認められている。
- 『第2次Z』のクワトロは戦闘前会話で主人公扱いされなくなっていた(『Z』ではされていた。『破界篇』ではガイオウとの戦闘前会話があったが、『再世篇』ではなくなった)が、今作と次作では再び主要な敵との戦闘前会話が用意された。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 序盤にスポット参戦した後、第15話でマリーダやチームD、株式会社21世紀警備保障のメンバー達と共にZ-BLUEの窮地を救い、シナリオ終了後に正式参戦する。ルート次第では一時離脱する時期があるものの人類への希望を持ち続けていることもあり、敵にはならず、アムロと共にZ-BLUEの中心人物の一人として活躍。ハマーンとの関係も完全修復し、今まで以上の関係に収まる。
- ルートによっては黒歴史の発端となったアクシズ落としを決行した並行世界のシャアも登場する。
- 戦乱が終結し真の時空修復が行われた後はネオ・ジオンに復帰し、ジオンのトップになったハマーンを補佐する事に。
- 過去の作品ではシャアに戻った後も他のメンバーから(クワトロ)大尉と呼ばれていたが、今作では一貫として(シャア)大佐と呼ばれている。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 第1話から、バイストン・ウェルに召喚されたジオン軍を率いて登場。アムロで説得すると、後でシャア専用ザクが手に入る(カラー版は不可)。
ギレン・ザビとキシリア・ザビを暗殺した後、ララァ・スンを連れ、クワトロとしてロンド・ベルに加入する。 - スーパーロボット大戦COMPACT2第2部、スーパーロボット大戦COMPACT3
- クワトロ・バジーナとして登場。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部銀河決戦篇
- 第1部、第2部のどちらも引き継いだ場合に登場する隠しステージにて、ネオ・ジオン総帥として登場。真のラスボスを務める。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 『COMPACT2』のリメイク作品なので立場は同様。彼を倒せばゲームクリアだが、そっちのけでナナイ、もしくは一定数別の敵を倒すと「これでは虐殺と変わらない」と敵大将がこちらを非難してきて、それに首脳陣が共感してしまいゲームオーバーという、前代未聞の敗北条件がある。周回プレイの際は役に立つか。台詞は新録で、アムロ・カミーユ・ジュドーとの対決台詞が追加され、こちらは『第2次α』でも使用されている。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- エゥーゴの指導者。序盤では行方不明になっていたが、エゥーゴとハマーンのネオ・ジオンを提携させるよう根回ししたり、ティターンズの計画を打開するために裏方として動いていた。その一環としてジオン残党に一時協力し、彼らを離脱させるためシャア専用ザクでシースと敵対する場面も。ティターンズの計画を阻止した後に百式で駆けつける。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- クワトロ・バジーナとして登場。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(A PORTABLE)
- 一年戦争時代の仮面姿で敵として登場するが、今回はデラーズ・フリート所属。専用BGMとして「シャアがくる」が採用されている。今回は、専用ゲルググ→ジオングと乗り換えてくる。ちなみに、第7話でシャア専用ゲルググを破壊すると棄てるので、それを拾ったロンド・ベルで使用可能。味方になったらクワトロになるが、シャア専用ゲルググに乗せると、BGMがしっかり「シャアがくる」に変更される。
- スーパーロボット大戦R
- 序盤にネオ・ジオン総帥姿で登場。場合によってはEDで同じ姿のまま「キャスバル・レム・ダイクン」として大統領になっている。ちなみに、寺田P曰く、「これはDの伏線」とのこと。
- スーパーロボット大戦D
- 今作では、実質的に主役の一人と言ってもいい立場で大活躍する。『逆襲のシャア』のネオ・ジオン総帥として登場するが、諸々の事情でなんと当初より味方。しかも部隊の指導者ポジションである。
- 原作と違いアムロとの決着にこだわろうとせず、それどころか物語開始当初の時点で地球の状況が原作よりも酷過ぎるせいか、本編開始前に起きたOZのクーデターからアムロとブライトたちを保護しつつ(ブライトにいたっては本人だけではなく家族まで保護している)アクシズ落としの協力を要請するなど、他作品以上の覚悟が窺える。特にアムロとの決着に関しては、共闘を約束する際に「シャアとは結局は戦う運命にあったはず」と言うアムロに対して「決着を着けたかった」と本心を告げるなど、私情を押し殺してでも大望の為に行動する覚悟が非常に強く表れている。やがて地球消滅や異星人軍の襲来を契機に自身や地球圏の事を再び見詰め直し、真剣に人類の生存圏である地球圏全体を守り抜こうと考えるようになり、OZやマクロス7船団やリガ・ミリティアとノヴァンブル条約を結び、同盟軍を結成、ブルー・スウェアの盟主を務める。
- 一方で、戦いが終わっても本当に地球上の人類が変わっていけるのか完全に信用し切れない内心も語られ、時々、ゼクスと再び逆襲をしそうな言動を取って主人公を始めとする若い世代達に警戒され続けるが、結局最後まで不穏な行動には移らない。ファンの間ではシリーズ中でも最も空気の読めるシャアと言われるほどで、最終的にはある程度、人類(若い世代)に希望を見出したようである。指導者なので部隊を抜けることが時々あリ、レギュラーで使う人は注意。
- なお、今作ではナナイが登場しないが、もし登場していたら彼女とハマーン、クェスを交えてどのような修羅場が展開されていたのか非常に気になるところである(ちなみにアンソロジーでは3人が揃って修羅場と化すネタがある)。
- スーパーロボット大戦BX
- 宇宙世紀作品が『UC』のみの参戦となっている為アムロ共々名前が触れられるのみ。その代わりか顔こそ見せないが、別世界のシャアが登場している。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 『逆襲のシャア』のネオ・ジオン総帥バージョンで敵として登場。戦争による被害を最小限に済ますため、地球人のバルマー帝国への全面降伏を企てる。「なんか言動がシャアっぽくないのだが、シャアだ」とも突っ込まれていた[1]。サザビーでファンネル攻撃をするとカットインが用意されている。味方にする予定があったのか、精神コマンドが設定されている。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。またおまけマップでは敵として登場。
- スーパーロボット大戦64
- 序盤クワトロとして登場するが、中盤終わり頃に離脱。終盤、オールバックで逆襲する。味方のレベルにもよるが、2回行動可能ならうかつに近づくのは危険。副官ポジのガトーかミリアルドといっしょにタコ殴りにしてくる。計算式の関係からダメージは与えやすいが、ダミーをしこたま仕込んでいるのでそもそもダメージを与えることからして困難。νガンダム搭乗のアムロかビルバイン搭乗のショウ、リアル系主人公辺りの運動性をフル改造してダミー割りに送り込む必要がある。性格が普通なので攻撃力はさほどでもなく、脱力で気力を下げておけば、割と安心して戦える。
- スーパーロボット大戦MX
- クワトロ・バジーナとして登場。
- スーパーロボット大戦GC
- 序盤は一年戦争をなぞった展開なのでファースト設定。この設定での音声収録は2度目となる。「ギガノスの蒼き鷹」ことマイヨ・プラートと共同作戦を取ったり(別組織とはいえ階級はシャアの方が上なので、彼らの上官となる)、ガディソードのジークとサリーの接触を受けて同行させたりもする。しかし中盤外宇宙から戻ってくると、しれっとクワトロとしてホワイトベースに加わっている。能力面では狙い撃ちやカウンターを持つが、ザンジバルの艦長をしている時のみこれらの技能がなくなり、回避値も下がる。
- スーパーロボット大戦XO
- ミハル・ラトキエをスパイとして潜入させるシーンなどが追加されている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ジオン公国軍所属。シャア専用ザクII、シャア専用ゲルググ、そしてジオングに搭乗。
- 序章ではアムロとの初戦を再現する。この時は乗機も弱く二連撃を利用して二回反撃すれば瞬殺できなくもないが、この時点でのアムロの能力では回避しきれずホワイトベースの援護防御なしでは相当危険(特にヒートホークのファイヤ追加ダメージが出たらまずガンダムでは耐えられない)。以降は強力なボスとして登場し続ける。水陸MSが登場しないので、ジャブロー戦でも専用ザクに搭乗する。
- 第2章以降は連邦とジオンの和平を進める特殊部隊「オルトロス隊」に所属。オルトロス隊統括のキシリアの意向で「クワトロ・バジーナ」名義で連邦軍に潜入、親コロニー派の連邦将校ブレックス・フォーラに接近。追加ミッションでクワトロとして30バンチ事件の実行部隊を襲撃したりする。以降はジオンのシャア、連邦のクワトロと二足の草鞋を履き、戦争終結に向けて活動する。コネクト・フォースに対してはコロニーへの核攻撃やソーラ・レイによる殲滅作戦をリークし、戦火を広げないため積極的に協力姿勢を見せている。
- 第5章ではようやくジオング搭乗の彼と戦える。ただし裏切りという訳ではなく、ゼクス及びブシドーと共に、宿敵達との決闘で自らの心の問題に決着をつけるためである。この決着の後は妹に「シャアとして戦場で出会うことはないだろう」と語り、クワトロとして戦っていく。
- 地球圏の情勢が原作より悪化している事や、ララァがそもそも登場せずアムロと終生もつれる要件が無いためか、『D』とは似て非なる方向性で「空気に従順なシャア」として活躍が豊富である。ザビ家に対する復讐心も薄まっており、ガルマもニューヤークの戦いを普通に生き延び、キシリアに復讐心を指摘された際にも否定している。ギレン・キシリアも生存して終わるためか、ガルマとの関係も良好なままである。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 「ファーストガンダム」と「逆襲のシャア」設定で登場。
- 一年戦争ではララァを失うも、自分と同じ過ちを繰り返さなかった若者と鋼の魂を持つ者達の姿を見た彼は「新生ネオ・ジオン」を立ち上げて内部分裂を引き起こし、ハマーン率いるネオ・ジオンから離脱してカイルスに加入、そして自ら先頭に立ってアクシズの破壊を行っている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- イベント「アクシズの攻防」より『逆シャア』設定で登場。原作通り逆襲する。サザビーのユニットクエストで原作開始前の行動が語られ、ティターンズの残党と戦っていた事が明らかになる。
- スーパーロボット大戦V
- 新正暦世界では本編開始から「空白の10年間」を含めて110年前にシャアの反乱が起きており、宇宙世紀世界もシャアの反乱が終了した後の時系列となっている。このため今回は完全に故人扱いで生きて登場することはないが、宇宙ルート第38話にてララァと共に霊体となって登場し、アムロ達に未来を託し再び刻の向こうへと去っていった(キャラクター事典にはララァ含めて登録されない)。最終話でのコスモリバースシステム発動の際には、シャアの魂もララァの魂と共にヤマトに集っていたのをアムロが感じ取っている。
- なお、今作における彼のアクシズ落としの真意は、地球人類の殲滅ではなく、母なる星を自分が殺すという大罪を自分が背負う事で、地球とコロニーに分かれた人類を一つにしようとすることにあったとナナイの口から語られている。
- スーパーロボット大戦X
- 『逆シャア』設定で登場。発売前は寺田Pの勘違いから隠しキャラ扱いされていたが、後に通常プレイでも登場すると訂正された。無条件で自軍入りし、条件を満たせばナイチンゲールに乗ることもできる。
- 宇宙世紀では、人類を宇宙に上げて人類全体をニュータイプに変革させるために、コスモ貴族主義を唱えたクロスボーン・バンガードと手を組んでアクシズ落とし作戦を遂行していた。アクシズ上での戦闘中にアムロとともにアル・ワースに跳ばされたという設定。
- リギルド・センチュリーが宇宙世紀の遥かな未来だと知り、人類が時を経ても変わらない絶望に駆られ、当初はトワサンガの客分となっていた。また、クンパ・ルシータと共に人類を進ませるための火種となることを目的としていたが、シャアと直接的な接点を持たないが故のシーブックの叱責を受けて、赤い彗星でもジオン・ダイクンの子でもない、一人の男としてもう一度可能性を信じるためにエクスクロスへ寝返り、彼らと共に戦うことを決意する。
- アル・ワースでの戦いで心境の変化もあり、元の世界に戻ったら決着を付けねばならないことは互いに理解しつつも、自軍入りしてからのアムロとの関係は割と良好である。
- 精神コマンドで新たに決意を獲得した為、マルチアクションで撃墜数を稼ぎやすい。ナイチンゲールを入手すると初期習得済みのヒット&アウェイと合わせてマルチアクション+MAP兵器版ファンネルで雑魚一掃もでき、エースボーナスで技量(とNTLv)も上がるので、再攻撃を取得させれば通常版ファンネルで固い雑魚も1ターンで落とせたりと鬼神の如き強さを発揮する。クワトロを含め、プレイアブルでは歴代でも最強クラスのシャアである。
- また、実用面でのメリットは殆どないが、本作は百式も参戦するため「『逆シャア』設定のシャアを百式に乗せる」といった遊びもできる。
関連作品
- ヒーロー戦記
- ジオン公国のエースパイロット。ジオンがネオ・アクシズに滅ぼされた後は密かにエゥーゴ共和国へ逃れ、ある目的のために『ザビ家の埋蔵金』を探していた。仲間と合流するために大金が必要になったアムロを誘い、ジュドーと共に宝探しを手伝わせる。
- ザビ家への敵対心を伺わせる発言をしているが、ガルマの死には関わっていないようである。また、ララァが登場しない事や、基本的に敵対しない事からアムロとの確執も存在せず、彼の相談に乗る事もある。
- ガルマと共にこのゲームの最初のボスキャラでもある(この時はシャア専用ザクに搭乗)が、どう戦っても強制的に戦闘終了を余儀なくされる。宝探しの際にはサザビーに搭乗。サザビーに乗る1st設定のシャアを見ることができる非常に珍しい作品。
- ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
- クワトロとして宇宙でジオンと戦っていたが、やがて脱走しネオ・ジオンの総帥として第三勢力となる。
- ジオンを壊滅させ、更にコロニーレーザーでショッカーを滅ぼすが、クロスボーン・バンガードによって自軍を失い、シャア専用ザクに乗って逃亡、それきり登場しなくなる。直接戦闘には参加しない。
- バトルロボット烈伝
- ノルド王国によって転写されるがアムロの反対により覚醒は見送られていた。しかしゲルスター帝国により奪取され、覚醒するやその才覚を存分に発揮。乗機サザビーと共に圧倒的な力で何度となくセントール隊を窮地に追い込む。帝国崩壊後はブランチ戦士を差別してきた惑星ウルスの人類に失望、副官エレノアと共に粛清に乗り出す。最終決戦ではエレノアの命の力を受けてサザビーをハイパー化させる。
- HPや装甲の非常に高いハイパー・サザビーにはΖガンダムのハイメガランチャーとエルガイムMk-IIのバスターランチャーを多用しなければ勝つのは困難。しかし本作ではレベル制限があり、最終面でも味方はレベル20程度なのに対し、ラスボス仕様のシャアは実にレベル85と凶悪な強さになっている。
- リアルロボット戦線
- ファースト版の設定で出演。仮面と素顔、両方のグラフィックが用意されているが、能力は同じ。
- 最初期は味方だが、最後まで味方・スポット参戦の味方・中ボス・大ボスとルート毎にその後の立場が変化する。
- なお、本作における「ブランチ(デュプリケーターから生み出された人間)としてのシャアは、主人公であるムジカ・ファーエデンの祖父」である(ただし、前々回に生み出されたシャアが肉親であり、今作に登場するシャアは全くの別人であるが)。
- Another Century's Episode
- ストーリー後半にロンド・ベルの前から姿を消した後、ネオ・ジオン総帥として決起。ロームフェラ財団デルマイユ派の専横によって腐敗の極みに達したUCEに宣戦布告し、終盤にはアクシズ落下作戦ではなく難民船団に偽装したシャトル船団に仕込んだE2を降下させて地球の壊滅を狙う。最終的にラスボスを務める。
- Another Century's Episode 3 THE FINAL
- 『逆シャア』設定で登場。ギガノス帝国の残存勢力や火星の後継者と結び、地球連邦軍との戦端を開き、終盤には原作通りアクシズ落下作戦を遂行する。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
基本的にこのバージョンで登場するシャアは『D』を除いて敵対する事が多い。
どのシリーズでもラスボスに匹敵、或いは凌駕する能力が設定されている。第2次αでは全能力が非常に高く、特に防御は味方のリアル系パイロットとは比較にならないほど。
自軍参入する作品ではおおむねクワトロ時に近い数値に設定されるが、それでもモビルスーツパイロットとしてはアムロと並びトップクラス。特に技量の高さが光り、再攻撃を発動させやすい。
精神コマンド
敵パイロットお約束の低燃費・高性能な精神ばかり。
- 第2次・第3次(PS版)
- 加速、根性、熱血、集中、ド根性、気合
- 第2次α
- 集中、ひらめき、狙撃、直撃、覚醒、魂
- 僅か60で覚醒が使用できる。
- IMPACT
- ひらめき、必中、てかげん、ド根性、気合、威圧
- クワトロ時と構成が異なっている点に注意。
- D
- 集中、ひらめき、突撃、狙撃、熱血、魂
- 第3次Z(時獄篇/天獄篇)
- 直感、集中+、加速、直撃、魂
- 新
- 集中、加速、熱血、てかげん、威圧、魂
- X-Ω
- 集中、直撃、魂
- X
- 直感、集中、加速、狙撃、決意、魂
- リアルロボット戦線
- 神速、熱血、ひらめき、集中、根性、覚醒
特殊技能(特殊スキル)
- 新
- 切り払いL6、シールド防御L6、ニュータイプ
- 第2次α
- ニュータイプL8、切り払いL8、シールド防御L7、指揮官L4、底力L8、気力+ (ダメージ)
- どの技能も高水準。そしてゲーム中では最も早くニュータイプL8に到達する(ただし、内部的にはギリの方が早い)。指揮官以外の技能がL9まで到達せず中途半端なレベルで止まるのは、今作でも彼がまだ迷いを抱えているという事なのだろうか。
- GC(XO)
-
- パイロット時
- ニュータイプL9、援護(攻撃のみ)L1、指揮L2、シールド防御、カウンター、狙い撃ち
- 艦長時
- ニュータイプL9、援護(攻撃のみ)L1、指揮L2
- A(PORTABLE)
- ニュータイプL7、切り払いL9
- D
- ニュータイプL9、切り払い、シールド防御、撃ち落とし、援護攻撃L1、指揮L2、コンボL2
- 第3次Z時獄篇
-
- 敵対時
- ニュータイプL8、指揮官L4、底力Lv7、サイズ差補正無視L3、マルチターゲット、気力+ボーナス、ガード、2回行動
- 強烈なラインナップであり、最終戦ではこれに加えて迷いを振り切った証拠なのか、毎ターン精神コマンドまで使って来る為凄まじい戦闘力を発揮してくる。文句なしに歴代最強のシャア・アズナブルであると言えるだろう。また、影武者とはニュータイプが別のスキルになっている以外は同じである。
- なお、37話「フィフス・ルナ攻防戦」では、ガード、2回行動が未習得であり、指揮官以外のスキルレベルが若干落ちているが、それでも強い。
- 味方時
- ニュータイプL8、指揮官L4、ダッシュ、サイズ差補正無視L2、カウンターL8
- 前作のクワトロの技能にサイズ差補正無視とカウンターが追加された形になっている。
- 第3次Z天獄篇
- ニュータイプL8、指揮官L4、ダッシュ、マルチターゲット
- IMPACT
- ニュータイプL9、底力L9、防御L8、援護攻撃L4
- X
-
- 敵対時
- ニュータイプ、2回行動、底力Lv7、サイズ差補正無視L2、見切りL3、気力+(DEF)、精神耐性
- 第3次Z時獄篇とは違い、初戦から2回行動が解禁済み。本作では立場故か指揮官を持たないが新たに見切りL3を習得し、精神コマンド無しではまともに避けられず当てられない強敵。
- 味方時
- ニュータイプL8、ヒット&アウェイ、サイズ差補正無視L2、見切りL3、気力+(DEF)
- ヒット&アウェイを持つために長射程武器を持つユニットと相性が良い。精神コマンドの『決意』との相乗効果もあって、特にナイチンゲールに搭乗した際には鬼神の如き強さを発揮する。ナイチンゲールを入手できなかった場合はサザビーでも良いが、Hi-νガンダムに乗せても良い(その場合トビアと機体の取り合いになる可能性もあるが)。
小隊長能力(隊長効果)
- 小隊攻撃の攻撃力+40%
- 『第2次α』で採用。指導者として登場した彼らしいものである。残念ながら彼の小隊は一般兵が搭乗する攻撃力が低いギラ・ドーガばかりなので今一効果が薄い。折角の+40%も元のダメージが低くてはあまり意味がない。というか乗機サザビーもナイチンゲールも主武装は長射程超低燃費の全体攻撃ファンネルのため、彼の攻撃に小隊攻撃が加わる事自体が稀。実はハマーンと同一の小隊長能力。
固有エースボーナス
- 特殊スキル「ニュータイプ」のレベル+1、技量+20
- 『第3次Z』、『X』で採用。NTレベルと技量でアムロに追いつく。再攻撃と相性が良いボーナス。
- 気力130以上で、自軍フェイズ開始時に「覚醒」がかかる。
- こちらは『第3次Z』で敵対時のもの。自前の2回行動と合わせて3回行動が可能になる恐怖のボーナス。
パイロットBGM
- 「シャアがくる」
- 『A』で敵として出てきた際に流れるBGM。後にクワトロ・バジーナとなり自軍に加入した後にも、シャア専用ゲルググに乗せればこれが流れる。
- また、歌詞の「シャア」という部分にコーラスが入っている。
- 「BEYOND THE TIME」
- 『第2次α』でナイチンゲールに搭乗した際のデフォルトBGM。一部の例外を除き、本機に搭乗した彼と戦闘を行うと、このBGMが優先される。
- 『時獄篇』では中断メッセージの時に流れる。
- 「砂煙の彼方に」
- 『OE』でのBGM。スパロボオリジナル曲。シャアのほかにもジオン軍のボス敵全般にこの曲が設定されている。「颯爽たるシャア」にどことなく似ていないこともない。
- 「MAIN TITLE」
- 『時獄篇』ではこちら。
人間関係
クワトロ時代の人間関係は「クワトロ・バジーナ」の項を参照。
流石に幅広い人間関係を持つのだが、クワトロ時代には「私は常に一人だった」と言い、『逆襲のシャア』ではアムロに「永遠に人を見下す事しかしないんだ」と糾弾されているようにララァのような悲惨な離別もあれば、アムロらとも一時的にしか良好の関係を保つ事が出来なかった孤独な境遇であった。
機動戦士ガンダム
家族
- セイラ・マス
- 実妹であり、敵味方に分かれている。唯一残った肉親である彼女が敵軍にいることを気にかけているが、彼の生き方を認めない彼女にはその思いは通らず「鬼子」呼ばわりされている。終盤でアムロと共に迎撃に出た際にシャアにコックピットを切り裂かれそうになるが、ララァの制止により一命を取り留める。
- 『逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』及び『ハイ・ストリーマー』で、死の間際に思い出したのは地球に住んでいるはずの彼女のことであり、彼女を犠牲にせずに済んだ事に安心する言葉を遺している。
- ジオン・ズム・ダイクン
- 父親。ジオン公国の前身であるジオン共和国の指導者でスペースノイドの解放を謳ったが、ザビ家により暗殺された。ガンダム界隈では非常に有名だが、スパロボでは名前のみの登場。
- なおシャアは『逆襲のシャア』でも父はザビ家に暗殺されたと主張しているが、本当に暗殺なのかどうかについては当事者の弁がない。
- トア・ダイクン
- 母親。物語開始前に死去。1stから逆襲のシャアにかけてシャアが存在を語ったことはない。
- 安彦良和が独自の解釈で描いた『ORIGIN』では、アストライア・トア・ダイクンという名前の愛人になっており、ジオンの死後に正妻とザビ家に軟禁され、離れ離れになった息子と娘を思いながら亡くなっている。『逆襲のシャア』を観た安彦はシャアの最後のセリフなどからヒントを得て[2]、シャアの歪んだ心性の説明をつけるために幼少期にトアが非業の死を遂げたトラウマによって、ザビ家への恨みはむしろ「母の仇」としてであり、精神的に幼児性を引き摺ることになったと設定している。
ジオン軍
- ララァ・スン
- NTとして自分を導いてくれたかもしれなかった女性。アムロとララァが意識共鳴を起こした戦闘で、アムロからシャアを庇って死亡。彼女の死は、アムロ、そしてシャアの心に消えない大きな傷を作ることになった。
- スパロボにおいては1st時代やクワトロ時代の状態での共演が基本で、逆シャア時代の状態だと彼女が故人となっている為彼女は原作同様霊となって登場する。『D』ではシャアを特定の機体で戦わせて特定の武器を使うと戦闘演出で登場。また、『第3次α』の最終決戦においては共にαナンバーズを守る霊となって登場し、共にアムロを激励した。
- ガルマ・ザビ
- 士官学校の同期であるが、憎むべきザビ家の一員でもある。ガルマが親友だと思っているのを利用して謀殺する。ただしシャアはガルマに泣き事を言ったりもしており、「君はいい友人だった」とのセリフは本音だったのかもしれない。
- デギン・ソド・ザビ
- 作中では直接は絡まないが、シャアにとっては父ジオンを謀殺した(『ORIGIN』ではそういうこじつけで)最大の仇にあたる。
- ギレン・ザビ
- デギンと同じく憎むべきザビ家の一員。原作で直接の絡みは無かったが、スパロボでは直接対決が実現する。
- ドズル・ザビ
- 当初の上官。それなりの信任は受けていたようであるが、ガルマを守りきれなかった故に彼によって除隊処分にされた。スパロボでは完全な敵同士になる事もしばしば。
- キシリア・ザビ
- まだ父ジオンが死ぬ前の幼少時に遊んでもらった事があり、作中中盤に左遷されていたところを拾われ、その正体に気付かれていながらも重用された。しかし、それでもザビ家憎しの感情は棄てられず、彼女が戦場から脱出しようとしたところを射殺している。
- マ・クベ
- キシリア配下としては共に同格の大佐であるが、互いに快く思っていなかった。漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では共闘する場面がある等、原作程険悪ではない。
- ランバ・ラル
- セイラと違い、本編では会う場面が無いが、スパロボでは何度か共闘するシナリオがあり、リアルロボット戦線では彼に対して正体を明かしている。
- ガデム
- 第3話で彼の補給部隊により補給を受ける事になる。ガデムの方が遙かに年長だが、階級は大尉の為、呼び捨てで呼んでいる。
- ジーン、デニム、スレンダー、クラウン
- ジオン軍時代における部下のMSパイロット。原作ではシャアの部下として数多くの名有りキャラが登場したが、ほぼ戦死している。
- ドレン フラナガン・ブーン
- 副官。戦死してしまったが、ドレンはシャアの部下の中でも特に信頼されていた節があり、シャアのガルマに対する復讐にも一部加担するなど、シャアの素性すら知っていた可能性がある。
- シャリア・ブル
- ニュータイプ部隊における部下で、シャアをして良い友人が出来たと言う程、互いにニュータイプとして認め合ったが、すぐに戦死する。
- ミネバ・ラオ・ザビ
- アクシズ時代に養育係を務めた。ハマーンにザビ家再興の道具のための傀儡として育てられたミネバにシャアは激昂するが、ミネバ自身はシャアに対して絶大な信頼を寄せていた。グリプス戦役後にハマーンの下から拉致し、しばらく匿っていた。復讐相手のザビ家最後の生き残りだが、結局手に掛けることはなく、それどころか彼女の幸せを願っていた。
- また、成長したミネバにとっても本心を吐露できる数少ない存在でもあったようで、『機動戦士ガンダムUC』においてシャアと同じ姿と声を持ちながら大衆に迎合し自ら望んで道化を演じるフル・フロンタルに対して、彼女は失望を露にしている。
- 本物の「シャア・アズナブル」(THE ORIGIN)
- 『THE ORIGIN』に登場。キャスバルが養父テアボロ・マスと共にルウム(サイド5)に移住した際に出会った少年。キャスバルとは瞳の色(キャスバルは青、彼は茶色)以外の容姿が瓜二つで、本来「シャア・アズナブル」とは彼の本名であった。
- ギレンが煽動するスペースノイドの選民思想を鵜呑みにし、地球連邦政府とアースノイドを激しく憎悪している場面がある。その思想から彼はジオン士官学校への入学を決めた。ザビ家への復讐を決意したキャスバルは、ジオン国内に潜入するために当時名乗っていた「エドワゥ・マス」として彼をジオン側工作員に誤認暗殺させることで『シャア・アズナブル』となり、ジオン士官学校に入学。復讐の第一歩を踏み出した。[4]
- アニメ版『THE ORIGIN』にも登場。区別を明確にする意図か、演じているのはキャスバル役の池田氏ではなく関俊彦氏。
- 彼個人はあくまでキャスバル達が移住したテキサスコロニーの管理人の息子であり、両親と違って最後までキャスバルの真の素性を知ることはなかった。元々キャスバルとも馬が合っていたが、母の死によって豹変した彼に利用されてしまう事になる。
- SRW未登場。
地球連邦軍
- アムロ・レイ
- 実力を認めた宿命のライバル。幾度と無く戦う。彼に付けられた額と心の傷は生涯消えることはなかった。
- ブライト・ノア
- 一年戦争では何度も対峙し、グリプス戦役では戦友同士である。その後の第2次ネオ・ジオン抗争では再び対峙する事に。彼の実力を高く評価しており、お互いを認め合う関係である。
その他
- ジンバ・ラル
- 父ジオンの側近で、ランバ・ラルの実父にあたる人物。ジオンの死後、アルテイシア(セイラ)とともに彼の手引きで地球に逃れる。原作アニメでは好々爺じみた人物だったが、小説版では偏狭な老人。しかし、両作品ともザビ家の陰謀論を語り続けていた様で、シャアのジオニズムの思想やザビ家の復讐心は彼に植え付けられた部分も大きい。ORIGIN版は小説版準拠の人柄となっている。
- アニメでは本編時は不明。小説版では地球で在命。ORIGIN版ではキシリアの刺客に殺害された。
- テアボロ・マス
- ジオンの死後、地球に逃れた後に養父となった人物。名称はORIGIN版より。
- アナハイムを商売敵とする程の大富豪で、シャアは彼から惜しみない愛情を注がれている。ただし、セイラがテアボロを父として強く慕うのに対して、シャアからの感情は作中では窺い知れない。
- カムラン・ブルーム
- ファーストではサイド6での補給の際に交渉しているが、出る時にジオンへの反感を口にした彼を嚇かす。後に逆襲のシャアにてアクシズ売却交渉の場で再会するが、覚えていたかは不明。
機動戦士Ζガンダム
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- 原典では逆シャア以降のシャアと出会う事は無かったが、殆どの作品で逆シャア設定のシャアの思想を完全に否定し、味方同士であるDにおいても最初は強く否定した。ちなみに、初代に置けるシャアについては、一人でザビ家に立ち向かった事で「馬鹿な人です」と(シャア本人の前で)評している。
- 時獄篇終盤でZ-BLUEと合流した後、彼からも大佐と呼ばれるようになった。
- 『V』では精神崩壊した後もウォンを通じて治療の経過を確認するなど強く気にかけていたが、一方で自身が地球潰しの道を選んだことについては「カミーユに顔向けできない」と罪悪感を抱いており、生きて再会することはなかった。このため本作でも「シャア」の思想は否定しているものの、「クワトロ」としての彼に対しては変わらず敬意を抱いている。
- 『X』では、彼の中に人類のあるべき姿を夢見ていたが、彼の精神が破壊されたことに絶望し、人類の変革を望んだという経緯が語られる。アル・ワースでは、自身の希望であった彼を殺すことで迷いを振り切ろうとした。
- ファ・ユイリィ
- 原典ではカミーユ同様に、逆シャア以降のシャアと出会う事はなかった。が、Dでフォン・ブラウンにおいてカミーユと暮らしていた時に、ネオ・ジオンの総帥であるシャアと再会した時には、驚きを隠し切れない様子だった。
アクシズ
- ハマーン・カーン
- 元恋人。ミネバへの教育方針などで考え方の対立があったとはいえ、シャアがハマーンを棄てたのは事実。原典ではZ以降は2度と会うことはなく最終的には和解できないままお互いに破滅の道を突き進むこととなる。
- スパロボでは作品によっては和解する展開もある。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- ナナイ・ミゲル
- 『逆襲のシャア』でのシャアの恋人であり、ネオ・ジオンの指揮官でもある。
なお、ウッソ・エヴィンの母親であるミューラ・ミゲルと同姓であることから「ウッソはシャアの子孫にあたるのではないか?」という説もあったが、富野監督はきっぱりとそれを否定している(綴りのスペルも違うように設定されている)。
また、よりによって中の人が元恋人のハマーンと一緒だったりする為、「記憶を失ったハマーンを云々」という誤解を招いた事もある。 - クェス・パラヤ
- 『逆襲のシャア』においてニュータイプとしての素質を見いだすが、父を自身に求める彼女を煩わしいとも思っており、それ以前に無邪気ゆえに触れて欲しくないかつてのトラウマに土足で踏み込まれたこともあり、結局はララァと同様に戦闘にしか使えなかった。
- なお、富野由悠季監督はクェスの本作の立ち位置は『機動戦士Ζガンダム』の主人公であるカミーユ・ビダンがモデルであるとされている。6年前のグリプス戦役の最中に偽名を使ってエゥーゴに居た頃は、同じような問題児のカミーユをきちんとしたニュータイプへと導けたのだが、それに対しこの頃にはシャアが他人に心を閉ざしてしまっているためクェスを戦闘マシーンのように扱うなど、以前の若きニュータイプへの態度の違いが、シャアがかつて持っていた人をより良く導く力を失っている事を象徴している。
- ギュネイ・ガス
- 部下。彼からはクェス絡みで嫉妬と対抗心を抱かれていた。
- レズン・シュナイダー
- 部下。
- アデナウアー・パラヤ
- 地球連邦政府の参謀次官で、クェスの父親。シャアの巧みな話術に乗せられて小惑星アクシズを彼に譲渡してしまう。
- ある意味で、シャアが企てた「地球寒冷化作戦」に最も貢献した(?)人物であると言える。
- ハサウェイ・ノア
- 『逆襲のシャア』のハサウェイにとっては、恋心を抱いていたクェスを奪った恨まれ役に過ぎなかった。しかし、後に青年に成長した彼には自らの唱えた思想の真理を理解されていく事になり、それは彼が「思わぬ運命」を辿っていく事になるのだった。
機動戦士ガンダムUC
- フル・フロンタル
- 自らを失った後のネオ・ジオン残党を糾合した集団、通称「袖付き」にカリスマとして君臨する謎の仮面の男。
- 外見や声、更に言動までシャアに酷似しており「シャアの再来」とされる人物だが、フロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と見下し、本人がいない事を良い事に言いたい放題である。更に自らを「宇宙民の意志を受け入れる器」と称しており、シャアと目指すものもかなり違っている。はたして、その素性とは…。ちなみに、OVA版での声優は先の設定を踏まえ、シャア役の池田氏が担当している。OVA第7話のラストでは、意外な真実が明かされる事に。
- 『第3次Z時獄篇』でついに競演。フロンタルの立ち位置は「シャア不在の間の影武者」という設定になっており、シャアの帰還後は退いている。しかし、Z世界(=劇場版のZガンダム)の流れとは異なるTV版の「ダカールの日」でのクワトロの演説を踏まえた発言をするなど、シャアからはその素性について疑惑の目で見られている。
- Z世界での正体は、特異点であったシャアと対の存在。アクシズ落下の最終決戦時、突如姿を現して自らこそが「スペースノイドの望む赤い彗星」であると豪語し、シャアの真の意図とは真っ向から対立する形で行動を移す事になる。フロンタルは自分とシャアが「似た者同士」と語っていたが、さすがのシャアもその図々しい物言いには不快感を示し、未来を全く見ていないフロンタルを痛烈に批判。彼を憤慨させる事になった。
- スベロア・ジンネマン
- グリプス戦役の後、彼にミネバを守るよう命令を与えている。当時ジンネマンがなぜシャアの近くにいたのか、なぜシャアがジンネマンを選んだのかという理由は明かされていない。
- サイアム・ビスト
- 原作では接点が無いが『V』では生前に彼からラプラスの箱を託されていた。しかし、シャアは自らの力で未来を切り拓くために、過去からの祈りにして呪いである箱を使うことをしなかった。
その他
- ジョニー・ライデン
- MSVに登場。「真紅の稲妻」の異名を持つジオンのエースパイロット。異名が異名なだけにシャアと比較されることが多かったらしい。Gジェネシリーズではシャア本人も赤色にこだわりがあるらしく、痴話ゲンカをしたこともあった。
- また、彼を主役にした漫画『MSV戦記 ジョニー・ライデン』では、隠蔽されていた彼の真実が描かれている。ちなみにこの物語では、一年戦争においてシャアの戦果とされているものの半分以上が彼の挙げたものということになっている。
- アフランシ・シャア
- 『ガイア・ギア』(SRW未参戦)の主人公。シャアの「メモリークローン」である。
他作品との人間関係
クワトロ状態と同様に敵味方問わず他作品のキャラクターとの絡みは多い。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- サイクロプス隊
- 『GC』ではともにジャブローに潜入している。『OE』では捨て駒同然の作戦に動員される彼らを見かね、自らの部隊に転属させるという形でルビコン作戦から離脱させた。
- バーナード・ワイズマン
- 『COMPACT』では彼を部下としていたが、これといった絡みは無い。
- ちなみにクワトロ設定で登場する『F完結編』ではクワトロ=シャアである事を知らなかった。『OE』ではコネクト・フォースへの協力の姿勢を見せるため、彼を表向きは捕虜として、実質的にはジオンからの出向要員としてホワイトベースに配属させている。
- アナベル・ガトー
- 共にジオンのエースであり、初代設定で登場する『A』では階級上シャアの方が格上。『逆シャア』シナリオ再現時はシャアの部下として活動する。
- シーマ・ガラハウ
- 『第2次α』では部下。
- ジュドー・アーシタ
- 作中では出会っていないが、OPでは邂逅するシーンがある。サングラスを外してフェードアウトするシャアにジュドーが咆哮するシーンは独特な印象を残す。
- 信頼されているクワトロ時代と違い、スパロボではその行動を激しく非難されている。特に『X』では、アクシズ落としを目論んだことに加えて、ハマーンを不幸にしてしまったことに強い憤りを見せていた。しかし、ミスルギ皇国への総攻撃に備えた補給基地襲撃作戦で共闘した際に、現在の信念を向けることで理解を得ることができた。
- グレミー・トト
- 『X』では「大義ある者が個人的な感情に溺れる」として、シャアを「ハマーン以下の情けない男」と見なし、ジオンの正当なる後継者として名乗り出る。
- カロッゾ・ロナ
- 『X』では、召喚される前にアクシズ落とし作戦で共闘。しかし、クロスボーン・バンガードはともかく、カロッゾに対する信頼はもともと全くと言っていいほど無く、アル・ワースで再会した時は迷うことなく敵対した。
- シーブック・アノー / キンケドゥ・ナウ
- 共に名を変えた者同士であるものの、進んだ道の先は大きく異なった人物同士でもある。『第2次α』においては、それに関する会話がある。
- 『X』では、アムロ、カミーユ、ジュドーと異なり、良くも悪くも特別な想い入れを抱いていないことが幸いして、シャアを止める原動力として活躍した。
- トビア・アロナクス
- 『第2次α』では対戦した際に彼のニュータイプとしての素質を認め、共に来るように呼びかけるが、彼にも理想を否定され、拒否される。
- 『X』では一人だけアクシズ落としが阻止された未来を知っているが故に複雑な態度を見せたが、シーブックと共にシャアに対してフラットな目線を持ち、意見している。
- クラックス・ドゥガチ
- 『第2次α』では彼と共闘して連邦やαナンバーズと激しい戦いを繰り広げる。
- フォンセ・カガチ
- 『新』では彼を失脚に追いやる。『D』では当初から敵対関係で、地球消滅後は彼にも事態の収拾の為に協力を打診しているが、それを蹴られている。
- タシロ・ヴァゴ
- 『新』では彼と共謀してカガチを失脚に追いやる。
アナザーガンダムシリーズ
- 東方不敗マスター・アジア
- お互いガンダムシリーズにおいて地球人類に絶望して人類の粛清の為に行動してしまった者同士。『IMPACT』では彼にその苦悩を見抜かれ、逆襲という行動に出てしまう事を予期されていた。
- ゼクス・マーキス
- 仮面キャラで、アニメ本編での彼の軌跡は、シャアの人生を1年に凝縮したとも評される。基本的にTV版の場合は同志として行動する事が多い。
- 『EW』設定の『第2次α』においては、途中で裏切られてその考えを否定される。『OE』ではキシリア直属の特務部隊「オルトロス隊」の同僚となる。
- 『第3次Z』では仮面を脱いだ組としてシャア、ゼクス、グラハムの三人で中断メッセージに登場しており、時獄篇では主役級キャラ以外で数少ないシャアとの戦闘前会話がある。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『64』ではよき理解者。『D』では、彼と共にブルー・スウェアの中心人物となって共に活躍した。今作ではアムロは彼の風評を「地上のシャア」みたいなものと言ったが、シャアは謙遜していた。オールバック紳士仲間の一人。
- ヒイロ・ユイ
- 『新』では部下。以降の作品では「シャア・アズナブル」としては『D』を除いて敵同士となる。『第3次Z』では特異点となった自分がなすべきことを見出すために彼からウイングゼロのゼロシステムを借りている。
- レディ・アン
- 『D』ではシャア達の活躍に感心し、自ら協力を申し出た。
- カーンズ
- 『64』ではシャアの参謀を務める。
- デルマイユ
- 『D』では敵対関係。後にレディ・アンの協力によってバルジを攻略し彼を失脚に追いやり、OZとも同盟を結んだ。
- デキム・バートン
- 作品によっては彼に賛同したり敵対したりしている。『64』や『D』ではデキムは登場しないものの、シャアは地球人類に絶望してあえて彼に賛同したと思われる。
- 一方の『R』では、シャアが逆襲する要因になっている。他の作品ではクワトロ名義でデキムと敵対し、第3次Z時獄篇では彼と手を組むが、使い勝手のいい捨て駒として扱った。
- ランスロー・ダーウェル
- 『R』では歴史が変わった後のEDにて部下になっている。
その他ガンダムシリーズ
- ラウ・ル・クルーゼ
- シャアと同じ仮面キャラ。『第3次α』において、クルーゼは『第2次α』でのシャアの逆襲を肯定している。だが、クルーゼはシャアの真意を何一つ理解しておらず、ただ自身のエゴの正当化の為だけにシャアの行為を肯定したにすぎない。そのため、シャアの真意を知るアムロやカミーユ達を更に激怒させている。一方で『X-Ω』イベント「スパクロフェスティバル2」にて、シャアはクルーゼの存在を許しておらず、彼との直接対決を展開した。
- シン・アスカ
- Zシリーズにおける、クワトロ時代の後輩。
- かつて自分が道を誤ったらカミーユと共にそれと戦うと約束しており、第3次Z時獄篇においてその約束を果たさんとする彼と激突する。
- 刹那・F・セイエイ
- 『第3次時獄篇』ではネオ・ジオン総帥として彼と対峙。その際、刹那から「俺はあなたの口から真実を知りたいんだ」とイノベイターやニュータイプ云々抜きにわかりあうこととわかることの違いを突き付けられ、対話の大切さを説かれている。
- なお、シャアと刹那の間には「母親の声が恒松あゆみ氏で、母親を失った事でトラウマを抱えている」という共通点がある。
- ミスター・ブシドー(グラハム・エーカー)
- 『OE』ではゼクスと同じくオルトロス隊の同僚。なお、ブシドーもまたシャア(およびゼクス)と同じ仮面キャラつながりでもある。
- 世界観は違うが、『第3次Z時獄篇』では三人とも素顔で自軍参入を果し、中断メッセージでも共演した。
- ノウトゥ・ドレット、マッシュナー・ヒューム
- 『X』では彼らトワサンガの客分として協力関係を築くが、ノウトゥ達からはあまり良く思われていなかった。
- クンパ・ルシータ
- 『X』ではリギルド・センチュリーの真実を知ったことで彼に協力するが、後になって決別する。
- キア・ムベッキ
- 『X』ではビーナス・グロゥブに残っていた宇宙世紀の記録からその存在を知られていた。
リアル系
マクロスシリーズ
- マクシミリアン・ジーナス
- 『D』では彼と同盟を結び、共に戦う。オールバック紳士仲間の一人。
- ミリア・ファリーナ・ジーナス
- 共に赤色の専用機を駆るエースパイロット同士。『D』では一年戦争で手合わせ出来なかったことを残念がっていた。余談だが、『D』の世界では一年戦争よりもゼントラーディ戦争の方が先に勃発しているので、「赤いエースパイロット」は彼女の方が先である。
- エキセドル・フォルモ
- 『D』で初めて彼と出会った際、アムロやブライトやゼクスが彼の大きさに非常に驚く中、シャアは一人「ほう…」と静かに感嘆の声を漏らしていた。
その他リアル系
- マイヨ・プラート
- 1stバージョンのシャアと何度か共演。互いを認め合う者同士である。
- B.D.
- 『D』ではシャアのよき参謀の一人に。メガゾーン23の面倒も色々と見ているらしく、終盤には彼と何らかの約を交わす場面も。
- 矢作省吾
- 『D』ではトレーズと共にこの世界の人類の代表者として、「こちら側の世界」に転移してきた彼と会談、メガゾーンの受け入れを約束する。しかし、彼には初見からトレーズと共に「いざとなったらメガゾーンを犠牲をすることも厭わないような奴」と決めつけられ、「気に入らない大人の一人」として不信感と敵意を露わにされている。
- エイサップ・鈴木
- 『ACE3』では、サコミズの件で彼から敵視されている。
- シンジロウ・サコミズ
- 『ACE3』では彼にフィフス・ルナの落下を阻止されている。
- レナード・テスタロッサ
- 『第3次Z天獄篇』では、彼の「世界をやり直す事」を目の当たりにし、シャア自身にとっての歪んだ世界…すなわち、アクシズ落としが成功した世界への扉を開くことになる。
- 隼鷹・ディオ・ウェインバーグ
- 『X』では、シャアの優れた操縦能力と判断力に対して、強い敬意を払っている。
スーパー系
- 破嵐万丈
- 『R』では、フィオナ達が5年前に忘れていった時流ソナーを彼から受け取って、それを辿って元に時代に戻ってきた彼らを救出する。
- 万丈自身はシリーズ通してクワトロ時代も含めた彼の力量を高く評価しており、『第2次α』で対峙した際は人類の粛清という手段で改革を謀ろうとしたシャアを非難した。
- 兜甲児
- 『第2次α』ではシャアの逆襲を誰よりも悲しんでいた一人。始終、シャアを「クワトロ大尉」と呼んでいた。一方のシャアもまた、甲児の言葉にどこか辛いものを感じていた。
- 流竜馬、葵豹馬、剛健一
- 『第2次α』において、甲児やジュドーと同じく最後までシャアの事を「クワトロ大尉」と呼び続けた。
- 司馬宙
- アムロと同じ声であり、『第2次α』の彼の言葉で妹を思い出す場面も。
- ミア・アリス
- 『IMPACT』ではシャアの逆襲に最も悲痛な叫びを上げており、彼女からの訴えにはシャアも「私を買いかぶりすぎだ…」と返すのが精一杯だった。
- ロジャー・スミス
- 『D』におけるオールバック紳士仲間の一人。
- 飛鳥ケンジ
- 『D』では序盤から月の統合軍のゲリラの代表として、彼から協力を申し出られている。また、フォン・ブラウン市にカミーユが住んでいる事を彼から教えてもらう。
- あしゅら男爵
- 初期のシリーズでは同じDC所属の同僚だったが、仲はあまり思わしくない。鉄仮面繋がりでもある。
バンプレストオリジナル
- レーツェル・ファインシュメッカー
- 色々と似ている人(どちらかというとクワトロ時代に近いが)。『第2次α』ではシャアの理想に理解を示しつつも、「彼はそれを求めるのを急ぎすぎたのだ」と心中で呟く。
- ヴィンデル・マウザー
- 『A』では本編開始前に彼に協力を申し出られた事があったらしいが、それを蹴っている。没シナリオでは彼と共に地球に逆襲する予定だったらしい。
- フィオナ・グレーデン
- 『R』ではルートによってはEDで彼女を救出する。
- デュミナス
- 『R』では、アクシズの中に潜んでいた彼(彼女?)に気付く事が出来なかった。
- ジョシュア・ラドクリフ
- 彼をよき戦士として認め、共に戦うことを促す。当初は彼に快い感情を持たれていなかったが、後に見直される。
- ジーク・アルトリート、サリー・エーミル
- 『GC(XO)』では彼らと共闘態勢をとっていた。
- エレノア・バラージュ
- 『バトルロボット烈伝』でのパートナー。彼女の魂の力でハイパー化する。
- ラズロ・ファーエデン
- 『リアルロボット戦線』に登場するブランチ(デュプリケーターから生み出された人間)としてのシャアとウルス人の女性との間に儲けた男子。
- つまり、ラズロはシャアの御落胤である。さらに、ラズロの娘がムジカである。
- ムジカ・ファーエデン
- 『リアルロボット戦線』の主人公。シャアの大ファンであり、彼自身にとっては血縁上の孫である。
名台詞
機動戦士ガンダム
- 「私もよくよく運のない男だな。作戦が終わっての帰り道であんな獲物に出会うなどとは」
- 第1話でのシャアの記念すべき最初の台詞。
- 別の作戦が終了して帰還中にサイド7に入港するホワイトベースを発見したため、武器・弾薬全て底を付いた状態で偵察任務をしなくてはならなくなった。
- 「認めたくないものだな、自分自身の、若さ故の過ちというものを…」
- 部下が先走って、結果的に二人のパイロットと2機のザクを失った時の言葉。ただ自分のミスを悔やむのにこんな大仰な台詞を使うことで、このキャラクター及び作品自体のカラーを如実に表現している。
- 声優の池田秀一氏も指摘しているが、シャア本人(この時点で20歳である)が若造だということは言うまでもない。『CB』の『第2次』ではDVE。
- 余談ではあるが、この台詞は元々脚本には無く富野監督がシリーズ構成を担当した脚本家の星山博之氏に何の相談もなく勝手に追加したものであった。そのため、後にこのことを知った星山氏が激怒したとの事である。
- 「戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ。スレンダーは脱出した。ということは、逆もまた可能ではないのかな?」
- 第2話より。上司のドズルに補給を要請した直後にその到着を待たず突撃隊員を召集した事をいぶかしむドレンに対して。
- 「あわてるな。下手に動くとかえって当たる。人間みたいな小さな目標に、そうそう当たるもんじゃない」
- サイド7に潜入するも、発見されガンダムの追撃を受ける中で発した台詞。
- 「見せてもらおうか…連邦のモビルスーツの性能とやらを!」
- ガンダムの実力を試すために、自身のザクで出撃する。
- なお、後年の作品における「シャアの再来」もまたシャアと同様の趣旨の台詞を吐いている。
- 「どうだ!」
「…っ!? ば、馬鹿な? 直撃のはずだ!!」 - ビームライフルを構えて銃口を向けるガンダムの視界から、素早く死角に飛び込んでザクマシンガンをお見舞いして先手を打つ。
- しかし、普通の相手なら今の一撃で撃破されてるのが普通だが、ルナ・チタニウム合金で出来たガンダムの厚い装甲の前にはマシンガンの直撃もノーダメージであったため、これには赤い彗星も唖然とするしかなかった。
- 「当たらなければどうということはない、援護しろ」
- ガンダムのビームライフルに怯えるスレンダーに対して。
- シャアの戦場における豪胆さを示す台詞であり、類似の台詞やパロディも数多い。なお、スパロボ的には、リアル系機体の運用時の合言葉になっている。しかし、ビームは実弾と違って発射と同時に着弾するので、先読みでもしなければ回避することは本来不可能である。
- 「ス、スレンダー! い、一撃で! 一撃で撃破か!!」
「なんということだ…あのモビルスーツは、戦艦並のビーム砲を持っているのか!?」 - スレンダーのザクがガンダムの放ったビームライフルの一撃に撃ち抜かれて撃破されたのを目の当たりにして。
- 自分達のMSとは桁違いの火力を前に、シャアは勿論撃ったアムロですら戦慄を覚えた。
- 「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないことを、教えてやる!!」
- 第3話より。シャアを代表する名台詞の一つ。「赤い彗星」という異名を持つジオン公国軍のエースとしてのシャアの自負心がうかがえる。
- シャアはそんな台詞を吐くに相応しい実力者であったのだが、ザクとガンダムの性能差はシャアの技量だけではどうする事もできなかった…。
- ちなみに、後年の作品における敵エースがこれと同様の趣旨の台詞を吐いているのだが、彼の場合は見事に有言実行してみせた。
- 「ええぃ! 連邦のモビルスーツは化け物か!!」
- 起動したばかりのガンダムに集中攻撃を仕掛けるが、ほぼ無傷であったことから出た台詞。シャアならずとも、ガンダムを「化け物」だと言いたくなるだろう。
- 「MS同士の格闘戦を始めてやったんだぞ!」
- 劇場版にて、補給部隊のガデム大尉から「赤い彗星が補給を欲しがるとはな、ドジを踏んだのか?」とからかわれて、かなり不満げに返している。自信満々という態度を維持するシャアも、初めてのMS戦はやはり相当な緊張を伴っていたようだ。
- 「ク、クラウン、ザクには大気圏を突破する性能はない。気の毒だが、しかしクラウン、無駄死にではないぞ。お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで、撃破することができるのだ」
- 第5話より。部下のクラウンが大気圏に落ちて死んでいくのを見ていることしか出来ないシャア。池田氏の演技も合わせて、シャアにしてはかなり感情的で人間味のあるシーンとなっている。
- ただし、コムサイがモビルスーツを2機しか搭載できないにも関わらず、シャアは自機を含む4機のザクで応戦させたため、元々未帰還に陥る可能性が高かったと言わざるを得ない。シャア自身は部下にそこまで深追いさせるつもりはなかったのかもしれないが、クラウンの犠牲は不備のある作戦ゆえの結果だったとも言えなくない。
- 「これで勝てねば貴様は無能だ」
- 第8話より。ホワイトベースから避難民を降ろすための休戦の申し入れを利用し、陸戦兵器が集結させる。「これで確実に勝てる」と意気込むガルマに対する内心。
- その後の戦闘においてガルマはホワイトベース側の策略に引っかかって敗北を喫してしまうが、他方でホワイトベース側の策略を概ね感知しておきながらガルマに対して積極的な進言をしなかったシャアにも問題が無かったとは言えないだろう。
- 「勝利の栄光を君に!」
- 第10話より。ガルマの前で出撃する前に敬礼するが、既にシャアの恐るべき罠が張り巡らされていた…。
- 「フハハハハ…ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい!」(中略)
「君は良い友人だったが、君の父上がいけないのだよ!」 - ガルマを謀殺した際に。「悪役」としてのシャア・アズナブルを代表する有名な台詞の一つである。
- しかし一方で、謀殺する相手であるガルマに対してわざわざ己の犯行を知らせたり、彼に対して「良い友人だった」と本音を告げるあたり、非情な悪に徹しきれないシャアの甘さもまた感じ取れる。
- 「坊やだからさ」
- 第12話より。ガルマを見殺しにした(実際は率先して戦死するよう仕向けた)ためにドズルから左遷された後、場末の酒場でギレン・ザビの「諸君達が愛した我が弟、ガルマは死んだ。何故だ!」のガルマ追悼演説を聴いたときに受け答える形で呟いた言葉。シャアを代表する最も有名な台詞の一つであろう。
- 「フフフ、それでいい。ブーン、私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ」
「子供じみているだろう。フフフ。そう、私のプライドを傷付けたモビルスーツだからな」 - (第12話以来の再登場となる)第26話より。シャアが率いるマッドアングラー隊所属のゴッグ2機がガンダムに撃破されたとの報告を受けて。
- 仮面の下に感情や本音を隠しているシャアであるが、ガンダムへの執着心に関してはもはや隠しきれないレベルにまで強くなっていた。
- 「さらに出来るようになったな、ガンダム!」
- 第29話より。ジャブローでガンダムと戦った時の台詞。
- 「冗談ではない!」
- ウッディに攻撃された際の台詞。
- 「それ見たことか、付け焼刃に何ができる!」
- 第37話より。テキサスコロニーでアムロの乗るガンダムに敗れ戦死したマ・クベを皮肉をこめて言った台詞。
- しかしながら、シャアが介入するまでマ・クベは彼らしい戦術でアムロを翻弄しており、シャアの介入と同時に足並みが乱れて結局敗北に追いやられている。それ故に「シャアが足を引っ張った所為だろう」と皮肉る視聴者も存在している。
- 「ララァ、ニュータイプは万能ではない! 戦争の生み出した人類の悲しい変種かもしれんのだ」
- 第39話より。シャリア・ブル戦死の報を聞いて出撃せんとするララァを制止して。
- 後年の宇宙世紀ガンダムシリーズにおける戦争の中で覚醒していったニュータイプ(や強化人間)達の事を考えると、あながち間違いであるとは言い切れないだろう。
- ちなみに、異なる作品における人類初のニュータイプもまた、シャアと同様の趣旨の台詞を言っている。
- 「ララァ! 奴との戯れ言はやめろ!!」
- 第41話より。ガンダムのパイロットであるアムロとララァが互いのニュータイプ能力によって共鳴し、分かり合えるかもしれない途中で、ジェラシー全開で割って入った台詞。
- そりゃ、自分の想い人と倒すべき宿敵が精神的に戯れているのを見たら面白くないのは当然である。シャアもニュータイプである前に、一人の男なのだ。
- 『CB』の『第2次』ではDVE。
- 「ワァーーーッ!!」
- 同上。ララァが散った直後のコクピット内での慟哭。劇中でも珍しいシャアが感情を露わにしたシーン。
- (今の私にはガンダムは倒せん…。ララァ…私を導いてくれ…)
- 劇場版ではこの台詞と共にシャアの涙が頬を伝う。
- 「ああっ情けない、ガンダムを見失うとは…どこだ、奴は!」
- 第42話より。ア・バオア・クーにて。シャア自身の焦燥は、周囲の激戦とともにかつてないレベルに高まっていた。
- 「見えるぞ! 私にも敵が見える!」
- 自身のニュータイプの力によって敵機・ガンダムを発見して。出撃当初、シャアは自らのニュータイプの素養にすら懐疑的であった。
- 「…しかし、私もニュータイプのはずだ…!」
- ジオングのパワーを最大限に発揮できない自分自身に激しい焦りを感じて。アムロとガンダムの力は、確実にシャアを追い詰めていた。
- 「ガンダムのパイロット、アムロといったな。どうする、あのニュータイプに打ち勝つ方法は……あっ!」
- 「……ララァ教えてくれ、どうしたらいいんだ!!」
- すでにアムロの能力はシャアを凌駕し、ジオングですら優位に立てないどころか両腕を失い追い詰められていく。そんな時に漏れたシャアの、極限の弱音にして本音である。
- なおこの時シャアはコックピット内部でノーマルスーツに着替えている。これまでたとえララァに頼まれても頑としてノーマルスーツを着てこなかった彼が、である。そんな彼の頬に汗が伝う。
- 「ジオンなき後は、ニュータイプの時代だ。アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志になれ。ララァも喜ぶ」
- 最終話より。アムロとの死闘の末、シャアは彼を自らの同志に誘う。しかし、両者が互いに歩み寄ることは無かった。
- 「ヘルメットがなければ即死だった」
- セイラがアムロと決闘したシャアの額に傷が付いているのに気付いた際の返答。何かとネタにされやすい台詞でもある。
- なお、正確に言えば「ヘルメットと仮面がなければ即死だった」である。もし仮面を装着していなかったら、アムロによる剣の一撃はシャアの脳天を確実に貫通していたであろう。
- 「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい…」
- この台詞と共に手持ちのバズーカでキシリアを謀殺。ザビ家への復讐を完遂したシャアもまた、炎上するア・バオア・クーに消えたはずであったが……。
- ついでに、この時キシリアを射殺するシーン(TV版)では、演出を担当した板野一郎氏によって、首を吹き飛ばされたキシリアの内臓も飛び散るというスプラッタなものであったが、富野監督が「やり過ぎだ!」と激怒し、点滅画面に差し替えられている(もっとも、劇場版ではグロテスクなバージョンになっているのだが…)。
- なお、『α』ではクワトロがこの台詞を言う。『α』のクワトロはガルマを謀殺した事を深く後悔している発言もあるので、微妙に台無しのような気がしないでもない。
- 「ルロイ!!」
「ガンダムは気付いてくれたのだぞ!!」 - 小説版より。ギリアム機がガンダムを撃墜した際の絶叫。危機が迫っている事をアムロが伝えてくれたために難を逃れ、部下に向けて叫ぶも時既に遅く、「連邦の白いヤツ」は宇宙に消える…。
- 余談だが、『初代』HDリメイク版ではガンダムタイプのユニットによるジオングへの説得成功時の台詞はこの台詞が元になっている。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!」
- 再びアムロ達と敵対するため復活したシャアを最も表現した台詞。
- 「これでは道化だよ」
- 部下のカイザスらに「これで兵の士気も上がる」と言われてもらした本音。
- 「私はお前と違って、パイロットだけをやっているわけにはいかん!」
- ロンド・ベル隊の本拠地とも言えるロンデニオンに居ることをアムロに見咎められて。事実シャアは連邦高官との裏取引の為にこの地を訪れていたわけである。
- また、ネオ・ジオンの総帥をやっている己自身を「道化」と称するシャアの、昔と変わらず一介のパイロットのままであるアムロに対する嫉妬も含まれているのだろう。
- なお、『D』では指導者としてのシャアの姿に感心しているアムロに対して、「私はお前と違ってパイロットだけをやっているわけにはいかなかったのでな」と皮肉を交えた発言をしている。
- 『第3次Z時獄篇』では、戦闘マップではなくロンデニオン/地上(ルートによる)で偶然アムロと遭遇した際に発言。この作品ではシャアの行動原理が異なっているので、アクシズでの戦闘では下記のような台詞は一切無く、後述の「スパロボシリーズの名台詞」の台詞となる。
- 「ならば、今すぐ愚民共すべてに叡智を授けてみせろ!」
- 取っ組み合いをしたアムロから「人間の知恵はそんなもん(=人間のエゴ)だって、乗り越えられる!」という言葉への反論。
- 地球を汚染している存在であり重力に魂を縛られている(自己中心的な)アースノイドに対するシャアの強い失望感がうかがえる。
- 「そして、私は父ジオンのもとに召されるであろう!!」
- 第2次ネオ・ジオン抗争での演説の締めの台詞。
- 「父ジオンの元に召される」とは「ジオン・ダイクンが予言したニュータイプの象徴として君臨する」とも「仮に成功しても、大儀のためとはいえ人類粛清という大罪を犯してしまうわけであり、その場合は贖罪のため自らも処断する」とも取れる台詞である。大分酔狂な気もしないでもないが。
- 「アクシズ、行け! 忌まわしい記憶と共に!」
- アクシズを地球へ向けて発進させる際に発した台詞。『第3次Z時獄篇』では事情が異なるためある人物に取られてしまった。
- 「やるな、ブライト」
- 宇宙世紀の母艦は、戦闘では単なる的に過ぎないことが多いが、ブライトはシャアにこの台詞を戦闘で言わしめた。
- 劇場版では「核ミサイルを持ち出してきた事」に対する台詞だが、小説版では「シャアの読みを外して本命の複数の核ミサイルを温存した事」に対する台詞。
- 『64』では3回に分けて発射された核ミサイルをすべて防いだ直後のガンドール砲での砲撃に驚いての台詞となっている。
- 「私は…世直しなど考えていない!!」
- アクシズ坑道内でのアムロの「世直しの事、知らないんだな…!」から始まる批判に関して、かなり感情的になりながらの反論。
- アクシズ落としの真の目的からして、シャアの真意はスペースノイドに地球が大切な存在だと思い出させることにあった。しかしこの言葉は、ネオ・ジオンの将兵たちやスウィート・ウォーターの難民などシャアを支持している層からしてみれば寝耳に水といった所だろう。
- 「情けないモビルスーツと戦って、勝つ意味があるのか!?」
- アムロに対してサイコフレームを流出させた理由。「情けないモビルスーツ」とは、「サイコフレームを搭載していない状態のνガンダム」の事を指しており、劇中で既にサイコフレームはνガンダムに搭載されており劇場版では存在してないが、小説ベルトーチカ・チルレドンではサイコフレームを搭載していないνガンダムが登場する。
- アムロと決着を付けるというのが作戦の裏に隠されたシャアの目的の一つでもあったが、小説版『ハイ・ストリーマー』ではこの理由の他に地球潰しを行う自分に怖れを抱き、自分を止めてもらうためにアムロにサイコフレームを託した事が判明する。
- 「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん…。アムロ、なんでこれがわからん…!」
- 地球環境を破壊しながらも地球を独占し宇宙を支配している連邦政府(アースノイド)の傲慢さ、シャアは耐えられなかったことがこの台詞からも読み取れる。
- 「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ! そのララァを殺したお前に言えた事か!」
- 劇場版『逆襲のシャア』のラストシーンでアムロに対して言った台詞。アムロと並んで稀代のニュータイプとして数えられるシャアだが、今際の際もアムロがララァを殺害した恨みは深かった(確かに、ララァの件はアムロの指摘通り、戦場に連れ出したシャアにも責任は有る)のである。
- 「お互いをよりよく解りあえるはずのニュータイプである主人公二人の末路が相互否定であり、これまで数々の名台詞を発したシャアの最後の言葉が甘ったれた恨み言であった」という事実が妙に考えさせられる[5]。
- 『第3次Z時獄篇』ではフロンタルがシャアの負の部分を担った関係でこのやり取りはないが、最終話の多元宇宙迷宮でこの顛末がまるごと再現されている。迷いを越えた後にこんなものを見ることになったシャアの心境やいかに。
機動戦士ガンダムUC
- 「潮時……か……」
「君に……託す……成すべきと、思ったことを……」 - OVAおよびテレビアニメ『機動戦士ガンダムUC RE:0096』にて最期にシャアがバナージに向けて言った言葉。絶望を払われた男は、次代を担う者に可能性を託して宇宙の闇に去って行った。ほんの一時だけ地球に現れては消える、彗星のように。
その他
- 「くそぉ、今度は劇場で仕返ししてやる」
- 『機動戦士SDガンダム』より。劇場公開のνガンダムに敗れ、逃げたシャアは仕返しのために密かに赤いモビルスーツを作っていた。その仕返しの内容は推して知るべし。
- ちなみにこの時ヘルメットを置いていき、サングラスだったため、厳密にはクワトロ状態である。
- 「……しかし、アルテイシア、この結果は、地球に住んでいるアルテイシアには、よかったのだな……」
- 小説版『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』での最期の台詞。今際の際にララァに関する甘ったれた恨み事を言った劇場版とは違い、地球に住んでいる妹を巻き添えにせずに済んだことにシャアは安堵していた。
- 「脆弱は美徳ではないよ! アムロ! 大衆を見ろ! 官僚を見ろ! 連中は狂うか!? 何が起こっても平然として、生き長らえている! 才能があることで脆弱なのは美徳だと思っている連中は、その大衆に呑み込まれて行く。それが現実だ!」
- 小説版『逆襲のシャア ハイ・ストリーマー』にてアムロが「カミーユをシャアが狂わせた」と批難した際に言い放つ。
- 劇場版や『ベルトーチカ・チルドレン』では描かれなかったカミーユへの言及で、カミーユの悲劇がシャアの心に暗い影を落とし、反乱の一因になった事がうかがえる。
- 「ああ……そう思うよ。しかし、それだけでもない。地球を汚染する怖さを償いたい気持ちもあった。それをアムロ、お前の力に賭けたんだ……しかし、今起こっていることは、わたしも予定しなかったことだ……」
- 同じく『ハイ・ストリーマー』より。アムロとの決着がついた後、彼自身も内心では地球を滅ぼすことに恐れを抱いていたが故に、アムロにそれを阻止させるべくサイコフレームの技術を流出させたという真相を明かした。
- なお、最初の「そう思うよ」という台詞の前には、劇場版通り「アムロと互角の戦いを行うためにサイコフレームを流出させた」という台詞に対するアムロの「馬鹿にしてくれた」という反応が入る。シャア自身もアムロと互角の戦いを行うために、そのアムロを侮辱する行動を取ってしまっているという自覚はあったようである。
- なお、『第2次α』では拒絶ルートの最終決戦でこの台詞を言うのだが、「それだけでもない」の前に「ララァを殺したお前が言えたことか!」のやり取りがある上に元々『α』の段階でサイコフレームを流出させているため、原作とは微妙に意味合いが変わってしまっている。
- 「腕前はなかなかのようだな。だが、この距離から私に命中させる自信はあるかな? ブリッジを当てずに、私に命中させる腕は持っているだろう? さぁ、最後の決着をつけようじゃないか」
- PS用ソフト『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』での終盤のシーンにて、ホワイトベースのブリッジの上に乗って。
- この台詞よりも、割れ顎のシャアが池田氏の声でしゃべっていることのほうが印象に残る。ちなみに、この挑発にのってバズーカを撃ってしまうと、なんとホワイトベースのブリッジを打ち抜いてしまうことに……。
- 『コノ場ヲ譲ラレタシ。モビルスーツノ奇襲ハ作戦計画ニ則ツタ行動ナリ。シャア・アズナブル中尉。』
- 『機動戦士ガンダム MS IGLOO』(SRW未参戦)第1話 「大蛇はルウムに散った」より、主人公であるオリヴァー・マイが乗る観測機へ向けてのザクⅡのモノアイを使ったモールス信号。
- この直後、シャアの乗る赤いザクⅡは連邦艦隊へ向け突撃。瞬く間に5隻の戦艦を沈める大戦果を挙げる。これが後に『シャアの五艘飛び』と呼ばれる伝説であった。
- 余談だが、この作品で初めて『シャアの五艘飛び』のシーンが映像化された。そのシーンは圧巻の一言に尽きるので、ぜひその目で見て欲しい。
迷台詞
- 「やったぞ、サイド7の最後だ」
「我々の任務はV作戦の基地、サイド7を叩き潰したことで終わりだ」
「ふふふ、今日はこのくらいにしておくか。楽しみはとっておかなきゃな」
「ふっふっふガルマ、ザビ公王には立派な最期だったと報告しておくぞ。
そしてきみの最後の戦闘を手助けした俺は英雄だ!
わははは、あ~っははははは!」 - 以上、冒険王で連載された漫画版における迷台詞の数々。TV本編に比べて俗物さが増してる印象もある。一番下の台詞に関しても、TV本編同様、左遷させられる羽目になったので、もはやギャグとしか言いようがない。
- 「…私から格好を取ったら何が残る」
- 『逆襲のシャア』の同時上映作品『機動戦士SDガンダム』より。ホテルの経営が上手くいかない原因をカミーユに指摘された時の反論。
- ある意味シャアの全てを象徴しているような台詞であり同作はこのほかにも「逃げ足だけは速いんだから」など微妙にシャアをコケにしたような台詞が多い。
- なお、シャア役の池田氏は下品な台詞が多いSDガンダムの収録をあまり快く思っていなかったとか。
- 「行く行くと品のない奴らだ。シャアだ!百式、出るっ!」
「突入突入と品のない奴らだ。大気圏に突っ込む!」 - 『機動戦士SDガンダム アニメイトカセットコレクション』にて、アーガマにて航海中、地球に出現した怪獣を退治しに行くため、アムロ、カミーユ、ジュドーと共に出撃する際の一幕。
- 「行きます」「大気圏突入」という言葉は彼にとって品がないらしく、この台詞と共に出撃する。そんな発想をするあなたが一番品がありません。これだけでなく同作では池田秀一氏が最も難儀したであろう、過激なネタが多い。
- 「まだ、失うには若すぎると思うが?」
- 同じくカセットコレクションより、ジュドーに食事をご馳走し、彼に仕事を依頼するが、ジュドーは拒否。その直後、銃でジュドーの股下3cmを撃った際の台詞。何を失うのかは自主規制。ギャグ色の強いOVAと違い、普段と同じような口調で言うのが色んな意味で恐ろしい。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「カミーユ…私はお前達とは袂を分かったのだ!」
「カミーユ…お前なら本当に粛清されるべき存在が何であるか…気づいているはずだ!」 - 『IMPACT』及び『第2次α』で、ネオ・ジオンの総帥となった状態でカミーユと対峙したときの戦闘台詞。グリプス戦役の頃に弟子とも右腕ともとれる存在を前に、シャアは何を思ったのか。そもそも、地球つぶしをしようとした発端はカミーユの精神崩壊にあったのだが…。
- 「ジュドー! 私はハマーン=カーンとは違う!」
「ジュドー、人の優しさだけで地球圏は救えんのだ!」 - 『IMPACT』『第2次α』『X』で、ネオ・ジオンの総帥となった状態でジュドーと対峙したときの戦闘台詞。スパロボではカミーユと同じく将来を期待した弟子ともとれるニュータイプを敵にまわしてしまい、彼からも思想を否定される…。
- もちろん、シャアも出来るのであればジュドーのように優しさで地球圏を救える方法を選択したに違いない。しかし、それではいつまでも地上に蔓延っている人間が宇宙へ巣立たないので、アクシズを地球に落すという最後の手段に出ざるを得なかった彼の苦悩ぶりが伺える。
- 「私はもうクワトロ・バジーナではないのだよ!」
- 『第3次Z時獄篇』での戦闘台詞。クワトロとして大いに迷った『第2次Z』を経てからの発言という事を考えると重みがある。
- 「百式の発展型のようなものか!」
「その機体には、縁のようなものを感じるか・・・!」 - 対デルタプラス。
- 「人類には災厄に立ち向かう強さがある!」
「まだ希望は残されている! 人類は滅びんさ!」
「人の心の光…それを信じればこそだ!」
「今の私は人の革新を信じている!」 - 同じく『第3次Z時獄篇』『X』より、こちらは味方時の対バアル戦闘台詞(『X』ではアンチスパイラル艦隊のみ)。一番目はクワトロ時代の名(迷?)言「人には恥ずかしさを感じる心がある」を下敷きにしているか。
- 時獄篇では第41話のスポット参戦の時点でこれが出るため「もしや?」と思ったプレイヤーも多い。
- 「世界の歪み…私、シャア・アズナブルが粛清する!」
- 対ラスボスの特殊戦闘台詞(アンチスパイラル、至高神Z、魔獣エンデ、魔獣ホープス)。
- 「何っ!? サザビーがパワーダウンしているだと!?」
- 被弾(大破)台詞……なのだが、実はナイチンゲール搭乗時にも言う。
旧シリーズ
- 「どうしたのだララァ!」
ララァ「すみません大佐、わたし…」
「…そうか! ならば止めはせん。ララァの好きにするといい」 - 第3話「ダカールの制圧」より、ララァがアムロの説得を受けての会話。余りにもあっさりとララァの心変わりを認めてしまっている。流石に物分かりが良すぎたためか、後の『第2次G』『第3次』『A』などララァ説得の展開がある作品では彼が生存していると説得を邪魔してくるようになった。
αシリーズ
- 「…………今さら、詫びる気はない。…私を止めたいのなら、お前の力を見せてみろ…私が期待したお前の力を!」
- 第54話ハマーン休戦ルート「逆襲のシャア」or第56話ハマーン拒絶ルート「BEYOND THE TIME」に於けるカミーユとの戦闘前会話での台詞。αナンバーズの誰よりもシャアを信じていたカミーユの言葉には、シャアも言葉を詰まらせていた。
- 「相変わらずだな、ジュドー…。その強さと優しさがあれば、きっと人類は終わらないだろう」
- 同上。ジュドーとの戦闘前会話での台詞。
- 「キンケドゥ…その名は偽りの仮面にはならずお前を強くしたようだ…」
- 同上。キンケドゥとの戦闘前会話での台詞。それ以前の戦闘ではキンケドゥのことをシーブックと呼んでいたが、ここではこちらの名前で呼ぶ。同じく偽名を名乗った人物という共通点がありながらも進んだ道は全く正反対であった事を暗示している。
- 「甘いぞ、兜甲児! 悪は絶対に許さないのがお前の信条ではなかったのか! 私を倒してみせろ! そして、その力で人類に平和を導いてみせろ! それがお前達に与えられた使命だ!」
- 同上。甲児との戦闘前会話での台詞。甲児の正義感と純粋さを強く理解し、羨ましく思っているからこそ、自身と戦う事を躊躇する彼に対し、シャアは本心を叫ぶ。
- 「いいだろう! そのセンチメンタリズムに付き合ってやる!」
- 同上。鉄也との戦闘前会話で、嘗ての仲間を手に掛けるという大罪を他の誰にも犯させない為、自ら汚れ役を買って出た鉄也の覚悟を汲み取る。
- 「………私は急ぎすぎたのか…。ララァ…教えてくれ…」
- 遂にかつての同志達であるαナンバーズの手で引導を渡された最期の台詞。やはり、シャアにとって最大の過ちは、『一年戦争で死んだララァ以外に心を開ける人間がいなかったこと』そして『自分一人だけの頭の中で性急に考えすぎて出した答えであったため、自己矛盾した偏った考えだった事に気付けなかったこと』であろう。
- 前作でやむなくティターンズに下っていた時に見た地球連邦軍の腐敗ぶりや、荒廃しきった未来世界で見た黒歴史のことを考えれば地球潰しに至ってしまうのも無理もなかったかもしれないが、他の人達と分かり合うべく話し合う努力をすれば、もう少し違った優しいやり方も見つけることができたかもしれない。シャアの死は、αナンバーズのメンバー全員に悼まれる事になった…。
- 「人類の未来を憂う気持ちはお前と変わらんさ、アムロ」
「お前は私を倒した男だ。ならば、その選んだ未来を見せてもらう権利もある」 - 最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」より。霊体となってザ・パワーの中から宿敵・アムロへ、旧友に接するかの如く穏やかに語り掛ける。「霊体」というシチュエーションでの登板が非常に稀有な例である事は、言わずもがな。
Zシリーズ
- 「認めたくないものだな…。自分自身の若さ故の過ちというものを…かつて、そう言った男も時が流れて大人になり、変わっていった」
「だが、時代が変わっても決して変わらない不変のものもある」
「スーパーロボット大戦…。そして、そのプレイヤー達の情熱…その熱さを持った人間達が地球を守る事を私も信じている」 - 中断メッセージにて。『X』でも使用。
- シャアの言う通り、子供の頃から大人になってもスパロボを続けているプレイヤーも少なくないであろう。
- (フル・フロンタル……こうして自分自身の影武者と向かい合うのは己のいやな部分を見せられるようだな……)
- 自身の似姿であるフロンタルと会話した後の独白。「似すぎたものは憎み合う」「対応する2人の人物」という構図は、時獄篇を通してのテーマであり、同類が多く存在する(アマタとカグラ、正太郎とグーラ、シモンとアンチスパイラル、ヒビキとガドライト)。原作でもシャアとアムロが対応していたのだが、今作ではそれほど憎み合っているわけではない。
- (ララァ……私は……人類は前に進めるのだろうか……)
- 第41話「二つの赤い彗星」での初戦闘時。ゼロシステムで垣間見た光る宇宙、そこで再び巡り会ったかつてありし女性。彼女の語る希望を受けた赤い彗星は、人類と地球の為に改めて己の道を進み始める。
- 「私はパイロットもやっているのでな」
- 同ステージでシャアをメインにして敵を撃墜した際の会話にて。「パイロットだけをやっているわけにいかなかった」原作と境遇が違うためか、妙に自信ありげ。
- (シャア・アズナブルの名を出しただと……?)
(どういうことだ。私がシャア・アズナブルに戻ったのは新生時空震動の後だぞ)
(フル・フロンタル……お前は一体……) - メリダ島ルートにて、フロンタルがダカールを「シャアの名を出した地」と評したのを聞いて。フロンタルが言ったのはTV版『Ζガンダム』におけるダカール演説の場面のことなのだが、劇場版ではその場面はなく、『Z』世界のクワトロもそれを行わないままシャアに戻っている[6]。原作を理解していればなんて事はないものだが、スパロボにおいては前述の通り。フロンタルの謎が色濃くなっていく場面。
- 「人類は、生活の場を宇宙に移すことでその感覚を広げ、環境への適応のために誤解なき相互理解を果たそうとする」
「その考えはUCWのニュータイプに限ったことではない。たとえば、ADWのイノベイターも同じだ」
「それだけではない。失われた野性、エレメント能力、螺旋力といった力も人類の新たな力だ」 - 第56話「シャア・アズナブルの真実」にて。ワッ太や赤木、五飛を筆頭に「エゴ」と断じられたが、実は「火の文明」「獣の血」「水の交わり」「風の行く先」の4つ、太極たる「太陽の輝き」にいたるための力に対する解答である。
- ちなみに「ニュータイプによる誤解なき相互理解」は、UC最終局面でバナージが予期せぬ形で実現していたりする。
- 「…お前たちがいるから、私はこのような真似も出来る…行くぞ、アムロ…Z-BLUE。私を否定するなら、私を止めてみせろ」
- かつての戦友達を相手にして、この台詞と共に「直感」「集中」「直撃」がフェイズ開始の度に発動する。原作や過去作で敵対していた時とは違い、まさに迷いの無い「赤い彗星」の本気を現していると言える。フロンタルのような狡猾さはなく、パイロットとして真正面から相対してくるのがアムロの言うように「シャアらしい」と言える部分なのかもしれない。だからこそ手強い。総帥より純粋にパイロットとして戦いを挑んでくるシャア・アズナブルの気迫が精神コマンドとして現れ、自軍、そしてプレイヤーを威圧してくる。
- 「…お前は私しか知りえない過去を知っていた。同時にそれには微妙にズレが生じていた…それこそが一つの世界に存在する同一人物…特異点の証だ」
「だが今の私は、お前の中のシャア・アズナブルとは違う。 今ここにいるのは、様々な人間と出会い、そして別れを経験した男だ」 - フロンタルに対して。フロンタルの持つ「シャア・アズナブル」の記憶は初代『ガンダム』からTV版『Z』に準拠したものであり、劇場版『Z』を辿り、さらに時空震動によって別の歴史を歩んだ現在のシャアとは細部が異なっている。
- 「……新世時空震動の後、私は幻覚や幻聴に悩まされるようになった」
「その中で人類は常に危険に晒され、未来は絶望に閉ざされていた…。それは悪夢と片付けるには、あまりに生々しかった」
「その結果、私は自分がもつれた並行世界の結び目であることを知った」
「同時に自分が特異点として不完全であることとアクシズが大特異点であることに気づいた」
「そして、同じくシャア・アズナブルの因子を持つフル・フロンタルがもう一人の特異点であることを知った」 - ネオ・ジオンに帰還して後の行動の裏側。黒の英知に触れ、その示す絶望の未来……天獄とそこに待つものを目の当たりにした赤い彗星は、人類の未来を切り開くためにたった一人で戦ってきたのだ。かつての仲間の信頼を裏切ってまでも。
- 「不快だな。お前のような男と同じにされるのは」
「お前の出自の目星はついている……! だが、それとこの戦いは無関係だ! トレーズもゼロも手段はそれぞれだったが、共通しているのは世界の未来を信じての戦いだった!」
「違うな、フロンタル! お前は未来など求めていない!」
「フロンタル! 人間を導く者は人間ではなくてはならない! お前のような存在に世界は渡せない! 私と共に時空修復の人柱になってもらうぞ!」 - フロンタルとの戦闘前会話。完全否定されたフロンタルは「そうまでして私を怒らせたいか!」とついに「赤い彗星」の仮面をかなぐり捨てて激昂することに。
- 「迷いのなくなったシャア・アズナブル」がフロンタル、そしてエタニティ・フラットによる狂った未来を塗り替えようとする「迷いを乗り越えたキャスバル・レム・ダイクン」が今のシャアとも言える。
- なお、この台詞を読み解くと、フロンタルが人間ですらない、とアムロ同様の見解を持っていることがわかる。原作でもフロンタルはバナージに「亡霊」呼ばわりされている。
- 「フル・フロンタル!」
「互いにサイコ・フレームを装備した機体に乗っていたのが、幸いしたな!」
「私とお前は、人々の意思を集める器に過ぎない! 未来を決めるのは、この世界に生きる全ての人々だ!」 - 時空修復を拒絶するフロンタルに対して。エタニティ・フラットを回避するギリギリの場面でシャアが取った方法は、サイコフレームを介して精神をつなぎ、自分の意識でフロンタルの意識を上書きするという荒業であった。
- 何気にフロンタルの名言である「人々の意思を集める器」というフレーズを使っているのがミソ。
- 同時にこの言葉はアムロが前作エンディングでクワトロに語った、「何かを犠牲にした変革も、誰かが人の在り方を強いることも認める気はない」という言葉への答えともなっている。
- 「ララァ! 私を…世界を導いてくれっ!!」
- 大特異点であるアクシズに集められた、継続を望む意思達。幾多の仲間に導かれた先に発せられたのは、かつて在りし女性への正しき祈りだった。そして……。
- 「だからと言って、お前のような男の感情の捌け口になるつもりはない!! 私とて赤い彗星と呼ばれた男だ! 感情に溺れた器の小さい男に遅れを取るつもりはない!!」
- 第58話「いがみ合う双子」より、ガドライトとの戦闘前会話の末節。自らの役目をほぼ果たし終えた事を理解しつつも、迷いを振り切った今のシャアにガドライトが敵うはずもなかった。
- 「余計な隠し事をしていればストレスもある。君にも理解できるはずだ」
- エーストークにてAGに対して。言われたAG当人は心当たりがあるのか動揺していた。
- 「それでこそ、私のライバルだ!」
- 第40話「赤い彗星の未来」にて、アムロとともにフル・フロンタルを追い詰めようとした際の戦闘会話。ともに新必殺技で以てシナンジュを大破へと追い込む。
- ちなみに、このセリフを言う直前にアムロが放った渾身の一撃は所謂「ラストシューティング」。かつて自分を破った最後の一撃を、自分の複製たる存在に叩きこむシーンを見てのセリフなので感慨深いといえる。ついでにいうと、この後フロンタルはネオ・ジオングに乗って登場する。
- 「バナージやミネバを見て、感じた…。想いを形にする事の重要さを」
「ハマーン…。私は今までお前に甘えていた」
「お前ならば、言葉にしなくても全てをわかってくれると勝手に思っていた」 - 同じく第40話にて、ハマーンとけじめをつけるための決闘に勝利して。相互理解ができるとされるニュータイプであろうと、言わなければ分からない事もある。それを悟ったシャアは「本当はシャアに頼りたい」という思いを口にしたハマーンにこう応える。「私と一緒に歩いてくれるか?」と。
- 「わかり合うことは大切だが、わかっただけでは人間はどうしようもないということだ」
- 第42話「炎」より、トップレスたちに対するアムロの対応を見て、「わかり合う」ことの困難さを実感する刹那に対して。ニュータイプは言葉を介さずにわかり合うことのできる可能性の一つであるが、重要なのはわかったことに対してどうするか。わかり合ったからと言って、それが解決になるとは限らないのである。
- 別作品の話になるが、一例を挙げれば「他人の痛みがわかっても、そこから救ってやれねば意味がない」ということである。シャア自身、ハマーンとわかり合ったつもりでも彼女を孤独から救ってやれなかったために長らく関係がこじれていたのだから説得力のある発言である。
- 「クロノに飼われた人類が次のステージに進むためには、これしか方法がないのだ!」
「どんな手段でも構わん! 地球は一度滅びなければ、奴らに……!!」 - 第43話「BEYOND THE DIMENSION」にて。Z-BLUEではなく、黒歴史の始まりである「逆襲のシャア」の台詞。時獄篇におけるシャア同様絶望の未来を見たようだが、立ち向かうことを選んだZ-BLUEの方と異なり、地球の文明を後退させて御使いの到来を阻止しようとしているらしい。
- 「人身御供の家系という事か」
- 同じく第43話にて。元はクワトロ時代にアムロから指摘された事であるが、今作のシャアは自分の立場とやるべき事を受け止めているため、納得したように笑顔で返している。
- 「時代錯誤な名前をつけてくれる…!」
- 第45話「虹の彼方に」でフロンタルがネオ・ジオングに乗って現れた時の台詞。
- 「人の想いを受け止める器…。だが、それに頼っていては前へは進めないのだ…」
- 同じく第45話にて、アンジェロが撃破された直後の台詞。
- 「お前の中のシャア・アズナブルは絶望し、それは新世時空震動で時空を跳び越え、器であるお前に入り込んだ」
「お前は純粋すぎたんだ、フロンタル。生真面目に世界を憂い、そして、答えを急ぎ、世界を一人で背負おうとした」
「…許せ。本当ならば、私こそがお前を理解しなければならなかった」 - 同じく第45話にて、虚無の世界でフロンタルに対して。同じ道を辿りながらも交わることのなかった「赤い彗星」……シャアにとってフロンタルという男は、あり得たかもしれない自分の姿だった。だからこそ自分がそれを理解せねばならなかったのだ、と。
COMPACTシリーズ
- 「ナナイッ! 強制的に脱出させろっ!」
- 第3部銀河決戦篇隠しシナリオ最終話「メビウスの宇宙を越えて」で爆散寸前のα・アジールを目の当たりにして。同作ではシャアがクェスについて煩わしく思っていた本心を吐露する描写が無い代わりに、新たな時代を担う世代の代表たるクェスへ期待を寄せる描写が目立っている。それ故、彼女の死には沈痛な表情を浮かべていた。
携帯機シリーズ
- 「馬鹿な!? 地球が消えただと!?」
- TVCMで使われた、シャアの驚き。本作のテーマ「地球消滅」を表した一言であり、シャアの声優である池田秀一氏が演じている。
- ネオジオン兵「ち、地球が…。総帥、地球が…消えました! センサーも地球を確認できません!!」
ミリアルド「バカな…地球を覆うバリアとでもいうのか!?」
シャア「冗談ではない!」
ミリアルド「しかし…」
シャア「状況の確認を急がせろ! ええい、いったい何が起こったというのだ…」 - ゲーム本編ではこうなる。冒頭、地球消滅を目の当たりにして。百戦錬磨のシャアも、さすがに地球そのものが消滅したとあっては驚かざるを得なかった模様。この後、ミリアルドが妙に冷静な事に「よくそんなに冷静でいられるものだ」と突っ込みを入れるが、ミリアルドにも「後から自分が冷静だったかと言われれば怪しい」と言い返されてしまう。
- 「それは私もそうだ。決着がついていないのだからな。…似すぎた者同士は、憎みあうこともある。だが…今はすでに異常な状況下だということをわかれ、アムロ」
- 第1話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「惑乱の宇宙(そら)」でアムロに「自分とシャアは戦うしか道はなかった」と言われた際の発言。随分とあっさり、アムロと決着をつけたかったことを認めたものである。結局この後アムロはシャアの頼みを渋々受け入れ、共闘する事に。このように、Dは第一話からとにかくすごい展開が続く。
- 「ほう…」
- で度々何かに感心したときに漏らす。これはエキセドル参謀が姿を現した時のもの。序盤が驚きの連続だったからか、滅多なことでもない限り動じない。
- アムロ「地球か…再び見ることができるとは」
シャア「その蒼さを失いつつあるとしても…やはり美しい星だ」
ミリアルド「はい。しかし地球が美しいと思えるのは、こうして宇宙から見ることができるためです。地上にいる者には、かつてその真の美しさが、理解できていなかった」
シャア「…この人類のゆりかごを、我々は守らねばならん」
アムロ「シャア…貴様たちは…」
シャア「わかっているよ、アムロ。ギシン星間帝国、バロータ軍、地上ではインベーダー、そして謎の敵。地球を守り、休ませるにしても、それらを退けねばならんのだ」
アムロ「そうだな…それどころではないはずだ」
シャア「レディ・アンが言っていた。地球が消えたというあの事態、そしてこの戦いは、宇宙と地上とを問わず、地球圏に生きる人類すべてに突きつけられる、問題想起になりうるのではないかと。私も、そう思い始めたところだ」
アムロ「あぁ…この戦いを乗り越えることができれば、人は変わっていけるはずだ。地球の重力をふりきって、外宇宙へ旅立っていった人々のように」 - 第7話(宇宙/ネオ・ジオンルート)「蒼き人類のゆりかご」で再び地球圏の為に戦うことを決意して。かつて地球潰しをしようとした事も勿論自覚しており、アムロにも少し毒づかれるが、シャアの決意は本物である。
- 「そうだな。これまで戦い続けてきた諸君にはすまないが、その力と、その命…ここで使い切ってもらう」
「これで終わりにするぞ。各機、発進しろ」 - 最終話「デザイア」にて、トレーズの激励に追従する形で部隊に指示を飛ばす。原作で言ったブライトの台詞「みんなの命をくれ」にどこか通じる台詞である。
- 「く…バカな、この私が、恐怖しているというのか!? あの存在に!? ええい、動け、なぜ体が動かん!」
- ルイーナとの最終決戦で、何度倒しても蘇ってくるペルフェクティオに、絶望的なまでの力の差を見せ付けられ、勝機を見出せずさすがの赤い彗星も恐怖のあまり身体が震え出した台詞。本人は現状を断固として認めようとせず、自分を何とか奮い立たせようと必死だが、身体のほうが震えてしまい身動きがとれずにいた。
- 「ああ、そうだな…」
- ネオジオンルートEDにおけるシャアの最後の台詞。戦いは終わったものの、未だ人類が再び争いを起こす事を懸念するシャアだが、アムロとブライトに人類を信じる事を促され、その言葉に頷いて。この台詞と共に『D』の物語は終了する。
- 「ララァ…私に力を貸してくれ!」
「全パワーを解放! 直撃させる!」 - シャアをΖガンダムに乗せウェイブライダー突撃を使った時の台詞。文字通りララァの幻影のカットインが挿入され、彼女に導かれるように敵のどてっぱらに突っ込んでいる。
単独作品
- 「アムロ……ならばお前は、違う生き方をしてみるのだな。私はあの刻から、いつも1人の男だった……」
「なんだ……? 私にも……世界が見えるのか……?」 - 「絶叫の宇宙」で前もってアクシズ落下を阻止した際のシャアの最期の台詞。この後、最期までララァの死に縛られたままだったライバルの死に、アムロは慟哭する……
- 「心配はいらない。彼は彼として生きていけばいい…。シロッコのような真似をするつもりはない」
「後は任せる…人の心の光に導かれた人類に」 - 宇宙ルート第38話「託された未来」にて、フロンタル自身が熱と光を発し、フロンタルがシャアの呪縛を断ち切った事を見届け、アムロに後を任せて去っていく。
スパロボシリーズの迷台詞
Zシリーズ
- 「わかる…! 私にもわかるぞ、ララァ! 君も言っていた…! 可愛らしいものが嫌いな人などいない!」
「だからこそ、私はあれを…! あの動物を撃たなくてはならないのだ!」 - 第56話「シャア・アズナブルの真実」に於けるボン太くんの戦闘前会話より。だめだこりゃ。
- なお、ララァは「美しいものが嫌いな人がいるのかしら」とは言ったことがある。
- 「私も…それに入るのか…」
- 第29話日本ルートにて。クロウにおっさん扱いされて。結構ショックそう。
- 『第3次Z』に登場するシャア(『逆シャア』時代)は33歳と、まだ「青年」と呼べる年齢なのに…[7]。もっとも20代のクロウから見れば、三十路のシャアは『おっさん』と呼ばれても仕方がないかもしれない。
- ちなみに別世界には「おっちゃん」呼ばわりされても笑って済ませたシャアもいたりする。あちらは子供相手に言われた事だったので笑って済ませられたが、やはり老け顔のクロウに言われてしまったのはショックだったのだろうか…。
- 「カミーユ、シン、キラ、バナージ、クェス、カツ、ハサウェイ、ガロード、ヒイロ、五飛、彼等は私の理解を越えている」
- 同第29話日本ルートにて。これ以上ないくらいのシャアの本音。
- (私のいない間にハマーンもこれをやったのか…)
- 第40話ネオ・ジオンルート「赤い彗星の未来」終了後のDトレーダーで、恒例のAGによる「商売、商売!」を見た際のモノローグ。
- さしものシャアも、鉄の女が「商売、商売!」する様は想像できなかった模様。
関連作品
- 「わざわざここまで来てごくろうだったな」
- ダミーのコロニー内でヒーロー達と遭遇した時の台詞。これだけなら違和感はないのだが、話す前に近くの机の周りをグルグル回るためシュールな展開となってしまっている。
- しかもこの時のヒーロー達の人数は4人だったにもかかわらず律儀に時計回りに追いかけっこをしている。
搭乗機体・関連機体
- クワトロ・バジーナ時代の搭乗機体はリンク先参照。
シリーズでは計6回乗り換えており(厳密にはルウム戦役前とアクシズ時代にも別の機体に乗り込んでいる)、これはガンダムシリーズ通しても一キャラクターとしてはトップ。
正史・非正史を問わず多くの機体に搭乗しているため、スパロボwikiに項目のある機体のみを列挙する。
劇中での搭乗機体
- シャア専用ザク
- 赤く塗装した指揮官用ザクII。
- シャア専用ズゴック
- 赤く塗装した後期生産型ズゴック。
- シャア専用ゲルググ
- 赤く塗装した先行量産型ゲルググ。
- ジオング
- ニュータイプ専用MS。完成度80%かつ慣らし運転もしていない状態だったが、高い戦果を上げた。
- ムサイ級軽巡洋艦ファルメル
- シャア専用のムサイ級。ブリッジの形状がシャアのヘルメットを模したような形状をしている。
- ザンジバル級機動巡洋艦
- ジャブロー攻略戦後に乗艦し、ニュータイプ部隊の指揮を務めた。媒体によって艦名が異なる。
- グワジン級大型戦艦
- アクシズへ脱出する際に乗艦。グワランとアサルムのどちらかに乗艦したとされる。
- サザビー
- 『逆襲のシャア』で搭乗。総帥専用機として開発されたニュータイプ専用MS。
- ナイチンゲール
- 『ベルトーチカ・チルドレン』のサザビー。『CCA-MSV』では、サザビーの発展型。
他作品での搭乗機体
- ザクI
- 『THE ORIGIN』で赤く塗装された機体に搭乗。
ジオン独立戦争が始まった頃には、ザクIIの一部装備が施された機体に搭乗した。 - グフ
- 当時の絵本で赤い塗装の機体が登場している。
- リック・ドム
- 小説版にてビームバズーカを装備し、赤く塗装された機体に搭乗。
- 高機動型ザク
- ゲームブック『機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』で搭乗。
- アッガイ
- 漫画版で搭乗。
- ギャン
- ゲーム等で赤く塗装された機体に搭乗。
- ガンダム
- ゲーム等で赤く塗装された機体に搭乗。
- ガンダムMk-II
- 『サンライズ英雄譚』で赤く塗装された専用機が登場。
- 百式
- 『サンライズ英雄譚』で赤く塗装された専用機が登場。
- 百式改
- 漫画『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』にて搭乗。
- Ζガンダム
- 『サンライズ英雄譚』で赤く塗装された専用機が登場。
- シナンジュ
- 漫画『ガンダムEXA VS』で搭乗。「インテンション・オートマチック・システム」にも簡単に対応している。
関連機体
- ザクIII改
- 小説『Twilight AXIS』に登場。シャアの搭乗を目的とした調整がなされていた。仕様は一般機の方に近い。
- ヤクト・ドーガ (クェス専用)
- 本来はシャア用の予備機であったと言われる。
スパロボでの搭乗機体
- ウイングガンダムゼロカスタム
- 『第3次Z時獄篇』にて、己の迷いを断ち切るべくゼロシステムを起動させるために、一時的に搭乗した。
余談
- 実写PS用ゲームソフト『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』においては、ケツ顎という衝撃的なルックスで登場した。
- 小説版の『機動戦士Ζガンダム』では、クワトロを名乗っているにもかかわらず、地の文章ではシャアと表記されている。TV版EDのクレジットでも「シャア・アズナブル:池田秀一」である。
- おまけに後の劇場版『Ζ』においては自分自身に対する問いかけとして「どうする、シャア」と言ってしまっている。本名のキャスバルでもなく、エドワウでもなく、クワトロですらなく、あくまでもシャアはシャアか。ある意味、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』で徹底して偽名で扱われたキンケドゥ=シーブックとは対照的である。
- 『機動戦士ガンダムΖΖ』ではシャア本人は登場せず、セイラ・マスやブライト・ノアの会話等で多少名前が出る程度。
- シャア・アズナブルのキャラクターモデルは、第一次世界大戦で最高撃墜記録を保持したドイツ陸軍のエースパイロットであるマンフレート・アルブレヒト・フライヘア・フォン・リヒトホーフェンと思われ、一部作品のキャラクター事典でも言及されている。
- リヒトホーフェンは戦時中に当時としては前人未到の80機撃墜のスコアを達成しており、エースとして名を馳せるようになってからは乗機を全て明るめの赤色で塗装していた為、「赤い悪魔」「レッド・バロン」という異名を誇っている。
- 性格もシャアと似ている部分も多く、騎士道精神に富んでおり共同撃墜の場合は戦友に功名を譲るなど戦友愛もあり、180cmもの長身でありながら屈強な肉体を持ち金髪を短く刈り上げたハンサムであったため女性にもよくモテたという。ゆったりとして口調で話す一方でプライドが高く孤高の存在である事を通していたが、攻撃に熱中すると周囲が見えなくなるという欠点も有り、それが原因で若くして落命する等、その生き様もシャアと通じるものがあった。
- 本編のみならず、派生作品でもその活躍は枚挙にいとまがない(公式に組み込まれるかは別)。
- 長谷川裕一氏の漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』ではグリプス戦役後にミネバを木星圏に隠すが、ネオ・ジオンの一派が彼女を実験台にして伝説巨神を覚醒させた為、その打倒の為にアムロやジュドーと共闘した。
- こやま基夫氏の漫画『Gの影忍』におけるシャアは世捨て人の老人に扮して潜伏している。マスター・アジアもかくや、という程の対MS格闘術をみせた他、終盤では外宇宙の生命体の襲来に対抗すべくMS忍軍「百騎夜行」を組織している。
- 『機動戦士ガンダムF90』では、2機の疑似人格AIの一つに「C.A」の名前が与えられている。
- その他『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』等に出演している。
- 『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』(SRW未参戦)でもAI人格として登場、同作のみ声優が『THE ORIGIN』で「本物のシャア・アズナブル」を演じた関俊彦氏になっている。
脚注
- ↑ ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 新スーパーロボット大戦』P101より。
- ↑ 2.0 2.1 東洋経済オンラインでの2015年のインタビューより。
- ↑ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック2』 角川書店より。
- ↑ 瞳の色の違いについては、眼底色素に異常があるとして常にサングラス型のバイザーを着用し、途中からアニメ版でも身に着けていたマスクで追及を回避している。
- ↑ 余談だが、シャアを演じた声優である池田秀一氏は当初、上記のシャアの甘ったれた台詞に対しては複雑な心境であったという。しかし、後年には「情けない部分もまた、シャアという人物の一面なのだ」と受け入れている。
- ↑ 類似したシチュエーションとしてカイメラに隠された真実を世界中に知らせるためにUNステーションで演説を行ったが、そこでもシャアの名は出さず、あくまでクワトロとして振舞っている。
- ↑ 尤も、『Z』の時点で『Ζガンダム』時代で27歳とすればさすがにそこまで歳は取ってないと思われるが。
商品情報
資料リンク
|