量産型
量産型は、同じ規格・仕様で大量に生産される工業製品。「生産型」、「普及型」とも呼ばれる。
量産型についての一般論[編集 | ソースを編集]
どのような製品でも、それを現実に世に送り出すにあたっては、相当程度の試作を重ねるのが普通である(この試作段階の製品を、本頁では便宜的に『試作型』と呼称する)。この試作過程で既存の欠点を洗い出し、それらをクリアした上で完成品として出荷に足ると判断されたものが量産型である。従って、『量産型の性能が試作型に著しく劣る』という、アニメでよく見られるような現象は原則的には有り得ないはずであり、特にあらゆる規格品において最重要視されるべき「信頼性」においては、試作型が量産型に敵う道理が無い。
ただし、ここで言う「性能」とは所謂総合的な性能のことである。完成品である量産型にはコストパフォーマンスや原材料・部品の供給体制等を含めたトータルでの安定性が求められるため、それらとトレードオフの関係にある一部の性能(例えば、乗用車で言う所の最高速度や燃費など)については実現可能な限界よりダウングレードされるのが普通である。その一方試作型は、性能の限界や全体のバランスを探るため敢えて部分的に突出した性能を持たせられることもあり、一概に試作型の性能が低いとも言い切れない。また、試作型は予期せぬ不具合等への対処や、当初の構想にはなかった機能のテスト等の為、拡張性に優れていることが多い。
とはいうものの、試作型は前述の通り欠点洗い出しのために、その欠点の内在可能性を承知の上で作るものなので、現実的に言えば安定性に欠けるのが普通である(要するに故障する可能性を前提として、それを調べる目的で作るということである)。その一方最終消費者が実際に使用する量産型においては入念な安全対策が取られる為、試作型とは比較にならない安定性を有する。最終的に、どんなに優秀な製品・機体であろうと、使用中にすぐ故障したり不具合や欠点が多いなど安定性が低く、使用にあたって十分に信頼出来ないのでは意味が無いのである。また、その他の性能についても、制約の範囲内においてではあるもののそれぞれ実現可能な限界近くまで引き上げられるので、基本的に量産型の性能は試作型に比べて優れたものであると考えて間違いはないはずである。
無論、上に記したのはあくまで現実世界における一般論であり、SRWシリーズ(および参戦作品)に限らずフィクション全般に対し必ずしも当てはめるべきものではない点には留意されたい。極端な例を挙げれば、機械が普及していないファンタジーの世界ではそもそも大量生産を可能にする工場や技術が存在し得るのか不明瞭なのに量産という概念は存在する場合もある。
ロボットアニメにおける量産型[編集 | ソースを編集]
現実的には上述の通り、量産型の性能は基本的に優れたもののはずだが、ロボットアニメにおける量産型の地位はこれとは少々異なる実体になっている(なお、以後の議論については全て兵器を対象として行い、作業用機械やメダロット等の競技用市販品等は除外する)。
まず、ロボットアニメの先駆的作品である初期のスーパーロボット系作品について言えば、作品中の一般的な科学の水準を遥かに凌駕した技術、或いは全く未知の技術で製造されたスーパーロボットによって単機で全世界の戦局を支えるという用兵術が肯定されていることが多い。この辺りの議論の詳細は「スーパーロボットとリアルロボット」の記事に譲るが、それゆえそもそも兵器の頭数を揃える必要がなかったり、或いは技術、資材等の問題で量産不可能という設定になっている場合が多く、量産型の必要性や可能性自体が否定されている場合が多い。
そのような中、『合身戦隊メカンダーロボ』において敵メカが量産型として設定され、ロボットアニメにおける量産型登場の先駆けとなった。そして『機動戦士ガンダム』以降のリアルロボット系作品において、本格的に量産型が活躍する時代を迎える。しかしながらその扱われ方は現実とは異なり、量産型は作品中であまり活躍できず、主役メカに蹴散らされるための凡庸な性能のやられメカとして描かれる場合が多い。この原因として(作品により差はあるものの)よく見られるのが、開発プロセスの違いと搭乗者の問題である。
- 開発プロセス
- まず開発プロセスについてであるが、一部作品では「画期的な新技術等をふんだんに取り入れたコスト度外視の完成機(=主役メカ)を最初に作成し、そこから機能を削ぎ落して量産可能な水準にまでコストの引き下げを図る」というプロセスが取られる場合がある。要約すれば「試作型→完成機(=主役メカ)→(廉価版試作型)→廉価版完成機(=量産型)」という構図になるが、これは量産型が単なる廉価版とほぼ同義語的に用いられているようなケースであり、この場合は性能的に主役メカに敵う道理がない。所謂スーパー系の作品における量産型の扱いはこの傾向が更に顕著で、「技術的に再現不可能」という理由により、一部デチューンを余儀なくされる形で量産化にもちこまれる場合が多い。当然ながらその場合、本家に比べて性能が落ちることになる。
- 元々主人公メカについては、機体の唯一無二性を引き立てるため、総じて上述のような描写の挿入によって量産型との差別化が図られる場合が多く、スーパー系作品は勿論のこと、リアル系の作品においても同様の傾向がある(その典型的な例として最も有名なのが『機動戦士ガンダム』である。詳細は「スーパーロボットとリアルロボット」を参照)。
- 兵員の能力限界
- もう一点重要な要因となっているのが、搭乗者の資質に関わる問題である。これは現実の戦闘機開発などでも重視されている面であるが、その操作の複雑さが搭乗者の処理能力を超えたり、また技術的に最高速度を向上させることが可能でもGへの耐性限界を超えるようなことになれば兵器として成立しない為、搭乗者の平均的な処理能力は必然的に量産型の性能上限とならざるを得ない。逆に言えば、人並み外れた技量を誇る圧倒的なエースパイロットを前提とすれば、性能のリミットを容易に引き上げることが可能になる。試作機には、この「優秀なテストパイロットの存在」を前提とし、技術的には実現可能であるものの多くの人間が扱う量産型には搭載不適格なハイスペックを持たせたものがある。
- これは戦闘機を題材としているマクロスシリーズにおいてよく用いられる設定であり、その点が最もよく描写されている作品が、試作型同士のトライアルを描いた作品『マクロスプラス』である。同作において量産型の先行試作型としてトライアルに提出されたYF-19及びYF-21は、共に圧倒的な性能を有しながらも操縦者の限界を試すようなピーキーな機体であった。両機はイサム・ダイソン、ガルド・ゴア・ボーマンという優秀なテストパイロットを得てその性能を存分に発揮することになるが、基本的に一般兵の手に負えるものではなかった。それゆえ、同機を基に開発された後発のVF-19やVF-22といったモデルは量産化されたものの制式採用は見送られ、一般兵向けの量産型としては、両機に比べて性能が低位ながらも安定しているVF-11が長くその地位を維持することになる。この例は試作型から直接開発された量産型の事例ではないものの、性能面では試作型>量産型という構図が維持されやすいことの一つの証左である。
- この兵員の資質に関する点は、量産型の性能が試作型に比べて劣り得る最も根源的な要因とも言え、それ故に量産型の性能を向上させるアプローチとして兵員の排除という方針が打ち出される場合も少なくない。その最も代表的な例が、同じくマクロスプラスにおいて登場する、兵員を排除した結果として圧倒的な機動性を獲得した怪物量産型「ゴーストX-9」である。同機以外でも、兵員排除という基本的な発想が共通している『新機動戦記ガンダムW』の「モビルドール」や、バンプレストオリジナルで言えばバルトール(ODEシステム)等についても、軒並み既存の量産型の性能を大きく上回る機体として描かれている。
- エース効果
- 前段では「量産型兵器は、一般兵員の搭乗を前提としている限りにおいて、兵員の大半が問題なく扱える程度にまで性能が引き下げられざるを得ない」という点について主に述べたが、逆に前述のイサムやガルドの例のように「試作型にはエースパイロットが乗ることが多いので、本来のポテンシャル以上の活躍を見せることがある」という側面も見逃せない。
- 試作型のパイロットの決定過程は、前段の例のようにテストパイロットとして図抜けたエースが選抜されるという場合、或いは類稀な資質を備えた人物が偶然に試作機に乗り込んでしまうという展開の場合が多い。そして彼らは実戦にもそのまま赴くことが非常に多いので、搭乗者の優秀さが試作機の圧倒的な強さに拍車をかけている場合は多いと思われる。また、高コストであったりデータを取らなければならない試作型は簡単に撃墜されてしまっては困るので、そういう意味でも簡単にはやられないと期待できるエースパイロットが選ばれやすい(カチーナの発言にはこの点を意識したものが多く、自身の腕前の証明として試作機を与えられることに拘りを見せる)。試作機の戦闘能力の描写を考える上では、搭乗者要因を多少割り引いて考えるべきであろう。
- 逆説的な例としては、ニュータイプ専用試作機「アレックス」のケースがあげられる。同機はほぼガンダムと同等の性能であり、パイロットであるクリスもベテランシューフィッターとして相応の実力を持っているはずであるものの、ザク改相手に相討ちに持ち込まれている。これは、ガンダムが見せた圧倒的な実力が、アムロの類稀な操縦技術によって相当程度底上げされていたことを示唆している(もちろんザク改側のバーニィがアレックスとの性能差を見越してゲリラ戦を選んだ事も関係している)。
- 上記の扱いの例外
- 量産型に対する上記のような扱いの例外としてよく取り上げられるのが、『機甲戦記ドラグナー』における、試作型・ドラグナー各機と量産型・ドラグーンの関係である。本作では、それぞれの性能に特化した試作型に対し、それらのデータを収集・統合して仕上げた量産型であるドラグーンの方が性能が高いという例外的な設定が為されている。とはいうものの、後にドラグナーはカスタム化されて性能が上昇し、ドラグーンも(初登場時はともかく)演出の都合でバタバタと蹴散らされる存在、所謂「やられメカ」になり下がることは避けられなかった。
- また、『機動戦士ガンダム』の外伝作品などにはバージョンアップを続けたことで(設定上は)ガンダムに匹敵あるいは上回る性能を持ったジムシリーズが登場することがある。一方でジオン系列の機体はグフやズサのように試作型より量産型の方が性能が高い、問題点を解決したという設定なのだが、試作型と量産型に外見の差がないので区別されることが少ない。
- 代わって近年よく話題になるのが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において、名有り敵であるカオスガンダムを撃墜するという金星を挙げたオーブの量産型・ムラサメである。また、『機動戦士ガンダム00』でGN-X部隊は主人公側勢力を壊滅に追い込んだ。この他、劇中では1機しかでてこないが、∀ガンダムやターンXは圧倒的な性能を持ちながらも量産機の内の1機に過ぎないとする説もある。
ワンオフ機[編集 | ソースを編集]
上記のような過程で作られた試作型のうち、たった1機しか製造されなかったもの。 英語で「one-off」と言えばそのまま「一回限り作られるもの」を意味する。
言葉の定義としては上述の通りだが、コストや製造期間などの問題で結果的に1機しか製造できなかったというよりは、最初から1機だけ製造する予定だったものを指す事が多い。 例えば、最初から特定の人物の専用機として開発されたがために2号機を製造する意味がないもの、製造に必要な部品などの関係で物理的に1機しか製造できない事が分かっているもの等。
スーパーロボットは大半がワンオフ機に相当すると言えるが、そもそもこれらは作品の世界観上量産かどうかの概念自体が無い場合が多い。 試作機と量産機がきちんと登場する世界観の作品において明確にワンオフ機とされている機体は少ない。
例えばガンダムエックスは少数生産機ではあるがワンオフ機ではない。実際に3号機までが存在する。ただしその後継機であるガンダムダブルエックスはワンオフ機である。ワンオフ生産である理由は、サテライトシステムを搭載するのに必要な「認証済みのフラッシュシステム」が1機分しか無いため。機体そのものは特定の人物でないと操縦できないものではない。
同じく聖戦士ダンバインのダンバインは乗りこなせる人物が殆どおらず量産機でもないが、ワンオフ機でもない。ただしその後継機のビルバインはワンオフ機である。機体自体はショウの搭乗と想定されてはいたはずだが、高い能力があればショウにしか操縦できないものではない。ただ、戦況などから2号機の製造は考えられていなかった。逆に言えば戦況次第では増産される可能性があったということであり、ゲーム作品ではifの存在としてその量産型のゼルバインが登場している。
マブラヴ オルタネイティヴのTSF-Type00 武御雷は、日本国外での運用を考えない前提の整備性を度外視した高コスト機ではあるが複数生産されている。ただしそれもタイプによって異なり、最上位モデルのType00Rの紫カラーは最高性能を誇る代わりに生体認証が組み込まれており、将軍とその双子の妹である人物たった2人しか操縦ができない。当然1機しか存在しない完全なワンオフ。00Rの青カラー及びそれ以下のモデルは、程度の差はあれど2機以上生産されており、いずれも生体認証は組み込まれておらず操縦自体は誰でも可能。
『ナイツ&マジック』のイカルガは当初からエルが自身の専用機として開発しており、動力源も専用のものが用いられており増産は不可能なのでワンオフ機といえる。しかし予備パーツは用意されており、原作では予備パーツと通常の動力源を用いた2号機が登場している。当然だが通常の動力源なので2号機の性能はオリジナルより劣る。その後は本来の動力源を移植してオリジナルの仕様に戻された。
機動武闘伝Gガンダムに登場するモビルファイターは一見するとワンオフ機に思えるが、厳密にはワンオフではないと思われる。搭乗するファイターの能力を最大限に活かすためのカスタム機である事が前提だが、修復して戦い続けることが前提なので、部品自体は複数機分用意されているはずであり、ルール上も予備機の使用が認められている。尤も予備機を用意できるかどうかは国力次第であり、作中ではネオデンマークのマーメイドガンダム等修理不能になりリタイアした例もある。一方でネオオランダのネーデルガンダムは本国防衛用に同型機が多数存在している。これはファイターが機体に合わせた(量産機を用いた)例だろう。
他にはガンダムシリーズではνガンダムやデスティニーガンダムなど、事実上特定の人物のために開発・製造された機体はあるが、いずれも厳密にはワンオフではない。前者はアムロが自身の専用機として開発した(アムロはZガンダム等の配備を望んだものの、連邦上層部に警戒され許されず、そこで抜け道としてロンド・ベルの後援者であったジョン・バウアーの手配で新型1機分の開発費を回してもらい、1から機体を製造する事にした)物であり、本来はワンオフ機であったが後に量産されている(量産計画止まりだったとされるが)。後者は完全にシン・アスカ専用として開発されているが、別の人物の調整で開発された2号機が存在する。
スパロボにおける量産型[編集 | ソースを編集]
量産型全般を指す場合は「量産機」、何かを説明・修飾する場合は「量産型」と表現することが多い。
リアルロボット系の敵はもともと量産型であることが多いが、原作では1体しか登場していなくてもゲームでは複数出てくる事がよくある。更にはスーパー系の敵機についても複数体登場することは多く、しばしば量産されていると称される。
これらの機体の性能はそれなりに抑えられており、例えば「ある時点の主人公機よりそこから50年後の量産型の方がよほど性能は高い」はずなのだが、スパロボでは同時期中に登場することもあって、特に強く設定されることは無い。また、特にスーパー系敵機の複製量産型については、上記の「完成型から作られる量産型は廉価版」という傾向を意識してか、総じて性能が控えめになっている場合が多い(所謂「再生怪人は弱体化している」のお約束の方を意識している可能性もある。無論、最大の要因はゲームバランス面の調整のためであろうが)。その逆に、上記のエース効果の再現のためか、搭乗するパイロットにあわせて性能が底上げされる場合もある。
また、ゲーム上・シナリオ上の両面に必要とされる、強大な敵戦力の物量・バラエティ感を出すため、クロスオーバー的に他作品の量産型兵器を運用する勢力が現れるのもスパロボならではのお約束要素と言える。例としてはマジンガーシリーズの機械獣、『ガンダムW』のモビルドール、『ダンバイン』のオーラバトラーなどは、仮に機体自体を接収できても容易に量産体制を整えて運用できる兵器群ではない基幹を含むのだが、ゲームが進捗すると別作品勢力やオリジナル勢力が戦力中枢に思しき量を調えている事もしばしば見られる。
味方機として使用できる量産型は、旧シリーズでは正直使いようが無かったが、近年ではテコ入れにより「初期性能はそこそこで、改造すればある程度使える」ようになっていることが多い。V-UPユニット採用作品や『α外伝』などではそのやりすぎで、ときに主役以上に強くなってしまう現象も起こっていた(『α外伝』のガンブラスター、トーラスなど)。
版権作品の量産型メカ[編集 | ソースを編集]
ワンオフ機からの量産化モデル[編集 | ソースを編集]
元になったワンオフまたは少数生産機体が存在する量産型メカ。
ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]
- ジム
- ガンダムの量産型。作中では初登場時に生産タイプと呼ばれている。数量を確保する為に徹底的なコストダウンが図られているが、ガンダム並みの推力やガンダムの運用データのフィードバック等、ガンダムと同水準かそれ以上のスペックを達成している部分も見受けられる。もっとも、劇中では徹底してやられ役としてのイメージが強いのだが…。
- なお、一年戦争終結後は「ジムシリーズ」として独自の進化を遂げていく。
- 陸戦型ガンダム
- ガンダムの余剰パーツや規格落ちパーツを流用して造られた簡易量産機。そうやって余ったパーツの分だけしか造れない(増産もしていない)ので、生産数は20機ほど(諸説あり)とさほど多くはない[2]。部品を量産しなかったので厳密には量産機の定義からは若干外れる。しかし余剰部品だけでそれだけの機体数を造れるほどに連邦軍はガンダムへ注力していたという証でもある。
- コアファイター
- ガンダムを始めとするRXシリーズの脱出装置として造られた戦闘機。脱出後の自衛のために武装も施されていたが、意外なほどの空戦能力の高さに着目されて後に単体で量産化された。
- 既存の主力戦闘機を基にした新型戦闘機の開発計画がMSの脱出装置に流用され、更にそこから単体で量産されたことで初期構想に近くなったという経緯があるので、量産を前提とした当初のプランが復活したという見方もできる。
- ジム・カスタム / ジム・クゥエル
- NT-1アレックスをベースにした量産型、及びそのマイナーチェンジ機。性能はガンダムを上回る。
- バーザム
- ガンダムMk-IIの量産型とされるが、外見や機体構造は全く異なる。……というのも、本来の設定では「ガンダムMk-IIの稼働データを参考にして開発された」程度の関係性であり、Mk-II自体をベースにしたわけではないため。現在知られる「ガンダムMk-IIの量産型」という設定はほぼ後付けである。
- 量産型キュベレイ
- キュベレイの量産型。原型機と同様の仕様に加え、欠点であった本体火力を補っている改良型とも言える。
- ドーベン・ウルフ
- 連邦軍から横流しされたガンダムMK-V(SRW未参戦)をベースに開発された量産機。また武装面では鹵獲したサイコガンダムMk-IIが参考にされており、実質的にそちらの小型化量産機でもある。これらの理由から、ネオ・ジオン(アクシズ)で開発された機体ながらガンダムタイプの流れを汲む機体となっている。
- リ・ガズィ
- Ζガンダムの量産型試作機。Ζの変型機構はコストが掛かるため、代替として「バック・ウェポン・システム」が採用された。……が、期待されたほどのコストダウンは望めなかった上、Ζ譲りの操作性の悪さは改善されず少数が生産されるに留まった。
- 量産型νガンダム
- νガンダムの量産型。オールドタイプでも操作可能なインコム換装型も存在する。
- ヤクト・ドーガ (量産型)
- 劇中ではギュネイ・ガス専用機とクェス・パラヤ専用機の2機のみ登場した、ヤクト・ドーガの量産型。
- SRWオリジナルの機体であり、原作の宇宙世紀世界では2機しか造られていない[3][4]。
- デルタプラス
- 百式の原型機である「デルタガンダム」の量産型試作機。性能は高いがU.C.0096当時の主力機であるジェガン系列と共通するパーツがほとんど使われていないため他機体との同時運用が難しく、本格的な量産は見送られている。
- Gキャノン
- ガンダムF90のSタイプ装備の量産試作型「F70 キャノンガンダム」をさらに簡略化した量産機。
- 量産型ガンダムF91
- ガンダムF91の量産型。ただし、試作機の機能のいくつかはオミットされており「質量を持った残像」は発生しない。
- リグ・シャッコー
- シャッコーのデータを基に開発した量産機。なお同じ「リグ」の名を関する機体でも、リグ・コンティオはコンティオの量産型ではない。「リグ」が何を意味するのかは明確ではないが、恐らく「発展型」あたりの意味合いだろうか。
- リーオー
- トールギス(プロトリーオー)をベースとし、一般兵でも扱えるようデチューンした量産型。
- ビルゴ、ビルゴII
- ヴァイエイト・メリクリウスをベースとした量産型モビルスーツ及びモビルドール。それぞれの機能はベース機より落ちているが双方の技術を受け継いでいる。
- メビウス
- メビウス・ゼロをデチューンした量産機。扱いの難しいガンバレルをオミットして一般兵でも操縦できる機体となったが、そのため戦闘力が顕著に落ちており、ザフトのジン1機に対しメビウス3機でようやく対等とされる(ゼロはジンと互角)。
- なおゼロの方も少数(少なくとも15機)生産されているが、本編開始前にムウ機を除いて全機消失したため実質的なワンオフ機と化している。
- ストライクダガー
- SEED版ジムポジションの機体であり、その名の通りストライクガンダムのデータを基にしている……と思われがちだが、実際にはストライカーパックシステムに対応していないためどちらかというとデュエルガンダムの量産型。名前にストライクを冠しているのは、下記の105ダガーよりこちらが先にロールアウトしたことにより命名が前倒しになったため。
- 105ダガー / 105スローターダガー / ダガーL / ウィンダム
- こちらがストライクガンダムの正式量産型、及びその改良型。正式にストライカーパックシステムが採用されている。
- M1アストレイ
- アストレイの量産型。
- オーバーフラッグ
- グラハム専用ユニオンフラッグカスタムの量産型。耐Gリミッターが付いている分原型機より性能は落ちているが、それでも十分な性能を持つ上に安全性は向上している。
- GN-X
- 一見ではとてもそうは見えないが、ガンダムスローネシリーズの量産型。
- 「試作機より強い量産機」の一つで汎用性に優れ、戦術やパイロットの技量次第で高い性能[5]を発揮する。
- 後々もこの機体の技術をベースに更に様々な主力量産機が開発される等、大きな影響を及ぼしたのだが、SRWでは何故か後継機になるほどゲームプレイ上でのやられ役度が高まってしまっている。
- クランシェ
- ガンダムAGE-2の量産型。
- レガンナー
- 試作大型MSデファース(SRW未登場)の正式量産仕様。火力の増強、宇宙戦への対応など原型機から強化されている。
- ジルスベイン
- ゼイドラ(SRW未登場)の量産タイプ。原型機同様Xラウンダー専用。
その他の作品(スーパー系)[編集 | ソースを編集]
- 量産型グレートマジンガー
- グレートマジンガーの量産型。桜多吾作氏の漫画版に登場。
- 横流しされた設計図を基に生産されている上、スクランブルダッシュの有無以外に基本性能に一切の差が無いため、量産型というよりも複製や再生産といった方が正しい。
- イチナナ式
- マジンガーZの量産型。劇場版 マジンガーZ / INFINITYに登場。
- 量産型ゲッタードラゴン
- ゲッターロボGの量産型。真ゲッターロボ 世界最後の日に登場。他の形態も登場するが、当初から量産が前提だった可能性もある。
- スパロボで量産型と明記されているのは、盗まれた設計図を基に生産されたオリジナル設定の機体。
- 量産型ダイファイター / 量産型ダイタンク
- ダイターン3の量産型。オリジナルとは異なり変形機能は持たない。
- シズラー黒
- ガンバスターの量産型。他にも白・銀のタイプの機体が存在するが、スパロボでは黒のみ登場している。
- EVA量産機
- エヴァンゲリオンの量産型。形式番号としては5号機~13号機に該当する。
- グラパール
- グレンラガンをベースとした量産型。
- 量産型バクシンガー
- バクシンガーの量産型。原型機の性能を維持していることに加え、操縦システムを改良し1人乗りも可能となっている。
- 銀河烈風隊では主要メンバー分の5機を揃えて「バクシンガー部隊」を編成する計画だったが、戦局の悪化と予算不足のためディーゴ・近藤の乗る1機しか製造出来なかった。
- 量産型ソルテッカマン
- ソルテッカマンの量産型。
- 量産型ヴァーダント
- 厳密には「ヴァーダント自体がラインバレルやロストバレルの量産型」である。森次の機体も大量に作られたヴァーダント達の中のヒトマキナになれなかったうちの一機に過ぎない。
- 新型アルマ
- ラインバレルの量産型として作られた機体。
- 量産型バイオメガラプトル、量産型バイオトリケラ、量産型バイオケントロ
- バイオメガラプトル、バイオトリケラ、バイオケントロの量産型。バイオプテラのみ量産化はされていない。
- 量産型破壊ロボ
- 破壊ロボの量産型。ただし製作者のドクター・ウェストは自身の美学に反するこの機体を快く思ってはおらず、後にブラックロッジと敵対した際には嬉々としてこれを破壊していた。ただし思い入れが全くないわけでもないのか、原作では量産型を改造した専用機「ゾンバイオ」も製作している。
- アトラスMk-II、Υ(イプシロン)
- 轟龍(アトラス0084)の発展量産型及びアトラスMk-IIが洗礼された姿。両機とも性能は轟龍を超え、Υ(イプシロン)は魔のオーラによる異常な再生能力を持つものの、パイロットの技量差を覆せる程はなく、魔のオーラがなければ轟龍及び同等の性能のグレートマイトガインに完敗している。
- ブラックチーフテン
- チーフテンI・IIの量産型。
- 光武X、光武Ω
- 霊子甲冑・光武の試験量産型。光武二式の予備パーツから作られたスパロボオリジナルの機体。
その他の作品(リアル系) [編集 | ソースを編集]
- ボチューン
- ボゾンの後継機だが、開発の際にダンバインも参考にされており、ある意味量産型ダンバインにあたる機体。ドレイク家の守護神の名を冠した実験機から反ドレイク軍の主力オーラバトラーが生まれてしまうというあたり、皮肉と言う他ない。
- ディザード
- オリジナルヘビーメタル(以下HM)・ガイラムを量産向けにデチューンしたA級HMエルガイムの、更なる廉価版にあたるB級HM。
- そもそもA級HMという分類自体、その大半は失われたオリジナル機のコピーとして造られたもの[6]なので、それらも全て「ワンオフ機からの量産化モデル」にあたると言える。
- ドラグーン
- ドラグナーの量産型。試作D兵器D-1・D-2・D-3の「良いとこ取り」をした「試作機より強い量産機」の元祖ともいえる機体。
- ゲルフ
- ファルゲンの簡易生産タイプにあたる機体。ギガノス帝国の次期主力機となるはずだったが、本格的な量産はされなかったようだ。
- ラビドリードッグ
- ストライクドッグの制式量産モデル。
- TVシリーズではキリコの乗る1機のみの登場であったが、『ビッグバトル』では量産されたものが登場する。
- ブラック・ドミ
- ドミネーターの量産型。
- ヴィンセント・ウォード
- ランスロットの量産試作機ヴィンセントを制式量産化したモデル。
- ガレス
- ガウェインの制式量産型。
- VF-19 エクスカリバー
- 「YF-19」の量産型。YF-19自体が既に量産前提の試作機であるため、定義からは若干外れる。
- この機体に限らず、マクロス世界においては実際の航空機同様に、Yナンバーの量産前提試作機→Vナンバーの量産機という流れが多い。
- フェイ・イェン・ザ・ナイト / フェイ・イェン with VH 「ビビッドハート」
- オリジナル・フェイ・イェンのレプリカを基にした量産型で、それぞれ第2世代・第3世代のバーチャロイド。
- SRWでは少なくとも後者はオリジナル当人(当機?)が量産型の姿を取っていることが確定したため、厳密な量産型としてはシャドウに憑依された成れの果てしか登場していない。前者についても後者と同様の疑いがある。
- オーガスII
- オーガスの量産型。スパロボではオルソン専用機(オルソン・スペシャル)のみ登場。
- GR-2ガーランド
- ガーランドの量産型。ガーランドの時点で完成していなかった反重力クラフトを装備しているなど性能が向上している。
- 量産型エステバリス / エステバリスII
- エステバリスの量産型及びその後継機。
- 積尸気
- 夜天光の簡易量産型。
- 量産型ボン太くん
- ボン太くんの量産型。
量産機[編集 | ソースを編集]
当初より量産を前提としたプラン・開発がなされたもの。
ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]
- ザクII
- ザクIの後継機であるジオン公国軍を代表する量産型モビルスーツ。
- ちなみに本機のガンプラが「量産型ザク」という名称で商品化されたことで、量産型という言葉が広く使われるようになったとする説がある。
- グフ
- ドム
- ゲルググ
- 試作も兼ねて先行量産型を20数機ほど生産。問題点などを洗い出し、その後正式に量産が始まった。
- ゴッグ
- アッガイ
- ズゴック
- ボール
- 既存の作業用スペースポッド「SP-W03」をベースに開発された戦闘用ポッド。大量投入されたが消耗も激しく「丸いカンオケ」などと呼ばれた。ある意味連邦軍ロボットの名機には違いなく、数十年に渡って後継機が輩出されている。
- ジム・キャノンII
- これそのものは量産前提で開発された機体だが、前身である「ジム・キャノン(SRW未参戦)」はガンキャノンのデータを元にした量産機である。
- また装甲はNT-1アレックスのチョバムアーマーを参考にしているなど、ワンオフ機からのフィードバックが組み込まれている機体でもある。
- リック・ディアス
- 当初は赤いクワトロ専用機と黒い量産機が存在したが、途中から量産機も全て赤に塗り替えられる。
- ハイザック、マラサイ
- いずれも地球連邦軍所属の機体だが、ティターンズの主力機として使われたことからグリプス戦役後には軍内でも忌避されるようになり、民間へ払い下げられたりティターンズ所属のパイロットが機体ごと寝返ったりして、ジオン軍残党にも使われることになった。
- ネモ
- ガザC/ガザD
- ガ・ゾウム
- ズサ
- 序盤に登場したのは試作機。このような試験運用を経て量産された。
- ドライセン
- バウ
- ザクIII
- ザクIIの正統な後継機を目指して開発されたが、コンペでドーベン・ウルフに敗れ少数が生産されたに留まった。
- ギラ・ドーガ
- ギラ・ズール
- ジェガン
- ジムシリーズとネモの設計が統合された機体で、後に『ジェガンシリーズ』として後続機が開発された。改良を重ねて非常に長く運用され続けた、宇宙世紀を代表する傑作機。
- デナン・ゾン
- デナン・ゲー
- ヘビーガン
- バタラ
- 木星帝国の主力MS。機動兵器の基本型として様々な発展型・特化型が実用化された。
- カングリジョ
- モビルアーマーとしては珍しい、生産性を重視して量産された機体。
- Vガンダム / Vガンダムヘキサ
- 「ガンダム」を名乗るMSとしては珍しい、量産を前提として開発された機体である。通常タイプとヘキサの違いはヘルメット部分のみで、戦争末期ではヘキサタイプの方が量産されている。
- Vダッシュガンダム / Vダッシュガンダムヘキサ
- 追加装備であるオーバーハングパックを装備した形態。
- ガンイージ / ガンブラスター
- ゾロアット
- ゾロ
- トムリアット
- コンティオ
- ゲドラフ
- ブルッケング
- ガリクソン
- MS級サイズのバイク型モビルアーマー。地球侵攻用のみならずコロニー内制圧用としても量産され、帝国崩壊後も長く運用された。
- デスアーミー
- デビルガンダムのDG細胞の効果で製造されるMS。量産というよりは増殖といった方が正しい増え方をする。
- エアリーズ
- トーラス
- サーペント
- リーオーの発展型として開発されたが、その過程においてガンダムヘビーアームズの武装などが参考にされており、そちらの量産化モデルに近い存在でもある。
- ドートレス
- 本機とジェニスは劇中では製造から既に15年以上も経過した旧式だが、多くのバルチャーが独自の改造を施し、今なお愛用している。
- ドートレス・ネオ
- 名目上はドートレスの後継機だが、開発にはガンダムヴァサーゴが参考されておりそちらの量産化モデルに近い一面を持つ。この他コルレル・ガブル・ブリトヴァのデータも反映されている。
- バリエント
- 新連邦におけるドートレスに代わる新たな主力量産機。
- ジェニス
- クラウダ
- カプル、ボルジャーノン
- 作中では「発掘」されるのみで生産はされていないが、多数発見されていることから黒歴史の中で生産された量産型であることがわかる。
- マヒロー
- ジン
- SEEDにおけるザクのオマージュMSその1。宇宙世紀のザク同様高い完成度を誇り、C.E世界に於けるモビルスーツの祖となった。
- ゾノ
- グーン
- ディン
- ゲイツ/ゲイツR
- ザクウォーリア/ザクファントム
- SEEDにおけるザクのオマージュMSその2。高性能MS量産計画『ニューミレニアムシリーズ』の第一号。
- グフイグナイテッド
- 当初はエース用の少数生産機としてロールアウトしたが、戦況の逼迫から急遽量産化が決まったという珍しい経緯を持つ。
- バビ
- ムラサメ
- ユークリッド
- ザムザザーやゲルズゲーが基となっているが、実質上は地球連合軍のモビルアーマーの開発系譜を統合したような機体。
- ユニオンフラッグ
- AEUイナクト
- ティエレン
- GN-X III
- アヘッド
- ガガ
- 特攻兵器として大量生産された機体。
- GN-X IV
- 劇場版に登場。イノベイドの技術を吸収したため、基礎性能はソレスタルビーイングのガンダムを上回り、トランザムまで使用可能。ファンの間では最強の量産MSの一角と評される。
- ダナジン
- キオ編以降より登場。ガンダムシリーズでも珍しい異形の汎用量産型MS。
- カットシー
- マックナイフ
- モラン
- グレイズ / グレイズリッター / レギンレイズ
- ギャラルホルンが運用する機体はほぼ全てがグレイズ及びその派生型である。
- マン・ロディ
- 鉄華団に押収された機体は後に陸戦もこなせる改良型「ランド・マン・ロディ」に改修された。
その他の作品[編集 | ソースを編集]
- ウォーカーマシン全般
- 乗用車のような日用品の側面もあるため大部分の機種が量産を前提としており、主役メカであるザブングルもその例外ではない。
- ドラムロ
- ビランビー
- アローン / ゴロンゴ
- グライア
- スコープドッグ
- 「ボトムズシリーズ」の量産機にして主人公機。余りにも兵器として優秀すぎて後継機種の代替わりがされなくなる程の名機。
- スタンディングトータス/スタンディングタートル
- ファッティー / チャビィー
- ブレイバー
- ドトール
- ディマージュ
- スカルガンナー / ターミネーターポリス
- ダイン
- ゲバイ
- ドラウ
- ドーラ / ガンドーラ
- ガンドーラ下部を構成するガンツァー自体は未登場。
- シュワルグ
- ダウツェン
- ズワイ
- ギルガザムネ
- 量産はされていたものの、原作では実戦に参加することなく終わっている。
- ドゴッゾ / ドーベック
- グラスゴー / サザーランド
- 鋼髏
- ゲド・バッカ
- バッフェ
- クーゲル
- メガセリオン・モデル
- ベイバロン・モデル
- グノーシス・モデル
- ライデン 512E2 / ライデン 512E1
- ライデン系列の中で初めて安定した量産が可能になったバーチャロイド。SRWではシャドウと化した機体のみが登場。
- アルマ
- チェインバー
- 『翠星のガルガンティア』の主役機だが、機体自体は大量生産された量産機。上位機のストライカーも同様。
- アーハン
- モルガ
- ボルトロボ
- 量産型メタルナイト
- HAL-X10
- カルデア
- 全高1m程度の警備レイバー。『OE』では自爆メカ扱いにされてしまっている。
- 無限
- 霊子甲冑・三式光武の経験を踏まえ開発された、神崎重工初の量産型霊子戦闘機。
- エスクワィアー
- ガンシップ
- 『BX』における「GAIL驚異のメカニズム」を象徴する攻撃用ヘリコプター。
- ダイノソア
- SRWシリーズでも非常に稀な大型土木機械に属する敵ユニット。とはいえ複数の機関砲で武装しており、原作世界では立派な兵器。
- クラゲ型メカ
- スレイプニール / アレイオン
- 地球連合の量産型カタフラクト。
- ティラントー
- ジャロウデク王国がフレメヴィーラ王国から強奪したテレスターレ(SRW未登場)の技術を解析して作り上げている。テレスターレの長所も短所も顕著にした性能になっている。一方でフレメヴィーラ王国はテレスターレを基に長所も短所もマイルドにした性能の機体を作り上げている。
- エルテーミス
- アテネス連邦の新型量産ゴゥレム。総生産数は10機に止まった。
- ヘッドレス
- エフィドルグの大型量産機。
バンプレストオリジナルの量産型メカ[編集 | ソースを編集]
予め実戦運用及びトライアル提出用に先行試作機が3機ほど生産され、地球連邦軍がそれぞれのデータを総合的に判断して、量産化の可否を決定する流れが一般的。無論全ての機体がその流れを汲むわけではなく、リオンのように当初から量産を目的とした機体もある。
平行世界の設定が定着しているスパロボでは『こちら側』の世界ではなく、別の平行世界で量産されている機体もある。
OGシリーズ[編集 | ソースを編集]
- ヴァルシオン改
- OG設定ではヴァルシオンを量産向けにデチューンした機体。
- 旧シリーズではシロッコがヴァルシオンを独自に改良した機体として『第3次』のラスボスの1機として登場する。その後はヴァルシオンと同様にラスボスの取り巻きとして少数が登場。
- 量産型ゲシュペンストMk-II
- ゲシュペンストMk-IIの量産型。Aでは平行世界でのみ、OGシリーズでは両方の世界で量産されている。スペックは平行世界側の方が上。
- 量産型ゲシュペンストMk-II改
- 量産型ゲシュペンストMk-IIの改良機。大量生産性よりも、機体性能を重視している。その為、少数生産に留まっており、それぞれがワンオフ機のような性能を持ち、1号機と2,3号機では武装も異なる。先行試作機である1~3号機のデータを基に制式採用された機体はオプション換装機能による多様性と良好な基礎性能を持つ名機。
- 量産型ヒュッケバインMk-II
- ヒュッケバインMk-IIの量産型。αシリーズとOGシリーズで大きく姿が異なる。
- 量産型ビルトシュバイン
- ビルトシュバインの量産型。量産型ヒュッケバインMk-IIの代替として『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』に登場。
- 量産型ベルゲルミル
- ベルゲルミルの量産型。但しオリジナル機自体が量産型ヒュッケバインMk-IIをベースにしている。
- キャニス
- レストジェミラをベースに開発・量産された機体。カスタム機にキャニス・アルタルフが存在するが、試作機は未確認。
- 量産型ジンライ
- ジンライの量産型であり、また同機の作戦行動を補佐する随伴機。機能のいくつかを削除・簡略化する事で量産化されている。
- そもそもジンライ自体、量産化を視野に入れて開発されてはいるものの先行試作機ではない単一の完成機であるため、完全な劣化量産型。
- リオン
- イスルギ重工が開発したアーマードモジュール。多数のバリエーションを持つ。詳しくはリオンシリーズの項を参照されたし。
- ゾヴォーク製
- 専用機を除けば、超巨大戦艦から人型兵器まで工業製品前提で開発している。ライグ=ゲイオスやバラン=シュナイルといった高級ワンオフ機、戦略決戦兵器に当たる機体でも量産されている。
平行世界のみ[編集 | ソースを編集]
- 量産型アシュセイヴァー
- アシュセイヴァーの量産型。
- エルアインス
- 平行世界のR-1の量産型。こちら側の世界では「エルシュナイデ」と呼ばれるはずの機体だった。
- ランドグリーズ
- 後述のシグルーンの発展型に位置する、ヴァルキュリアシリーズの量産機。ラーズアングリフは本機のカスタムタイプ。
- 量産型ジガンスパーダ
- ジガンスパーダの量産型。正確に言うと、量産機はこちらの世界で作られた物なのだが、原型機が並行世界から持ち込まれたのでこちらに記載。
魔装機神シリーズ[編集 | ソースを編集]
- ガディフォール
- 神聖ラングラン王国で開発されたソルガディの量産型。元となったソルガディと同等の性能を誇る優秀な機体だったが、魔装機開発技術が異常な速度で発展したため急速に旧式化が進んでしまっている。
- ブローウェル
- こちらはディアブロの量産型。これ自体は劣化版ディアブロといった程度の性能だったが、べらぼうな性能を誇る魔改造機も存在するため拡張性・潜在能力といった点では侮れないものがあるようだ。
- ギルドーラII
- シュテドニアス連合が開発したギルドーラの量産型で、次期主力量産機として採用されている。……はずだが、魔装機神シリーズではむしろギルドーラの方が大量に登場しており[7]、こちらは『EX』と『ROE』にしか登場しない。
- ニムバス
- パーゼミュート社が開発し反アンティラス隊が運用する魔装機。
- 初登場した『POJ』では量産機離れした火力に量産機らしい物量戦術が重なり、プレイヤーを大いに苦しめる存在となった。
- リジェリオール/ ディーグリッド
- アルメラ製の魔装機。地上世界のPTの技術を取り入れているため、魔装機というよりPT寄りの機体となっている。
- デュラクシールII
- デュラクシールを量産向けにデチューンした機体。しかしデュラクシールの生みの親であるセニアからは「劣化機」と酷評された。
OGシリーズ外[編集 | ソースを編集]
- ノウルーズ / シグルーン
- 明確な量産化の描写はないが、試作機であるソルデファー、スヴァンヒルドの制式採用版であるため、おそらく量産されていると思われる。
- 両者ともに試作機より性能・ポテンシャルともに高いという珍しい機体。一方でソルデファーに搭載されていたテスト用の動作補助システムはノウルーズではオミットされていたりもする。
- 量産型グルンガスト弐式
- グルンガスト弐式の量産型。原型機と同等の性能を持つが、『計都瞬獄剣』や念動フィールドがオミットされている。
- アクシオ
- ADWにおいて最も普及している量産機。アクシオン財団製で、WLF等テロリストが主に使用する。
- エイクロス
- アクシオン財団がアクシオに続いて開発した新型量産機。開発途中で同財団が解体され他社へ開発プランが譲渡された後に完成し、更に引継ぎ先を接収したサイデリアルに運用されるという数奇な運命をたどる。
- ランボルト
- 翠の地球において普及している作業用メカ。
- ライオットC
- ライオットAおよびライオットBの制式量産型。Aの射撃武器とBの格闘武器を併せ持つ…が、ゲーム的にはAとBの悪いところを併せ持つ。
- 量産型アスクレプス
- アスクレプスの量産型で、改革派行動部隊の隊員達が搭乗する。
- ブルーディスター
- ブルーヴィクターの量産型で、デストルークを離反したオリジナルに代わって量産された。
- ティランド
- 主人公機であるティラネードの量産型だが、ラスボスの手駒として使われる。
- ゼグード
- 『T』世界において広く普及しているマシンナリィ・フレーム。
- イービット
- UNDの主力量産機。
- スプリッター / ズナーク / シグノ
- オルブロが運用している量産型機動兵器。
- メラフディン
- 大量の残骸が発見されていることから、量産されていたと思われる。
- オルクスーラ・シリーズ
- クエスターズが運用している量産型機動兵器。
スパロボ未登場の量産型メカ・量産機[編集 | ソースを編集]
- ジム・キャノン
- 『MSV』『Ζガンダム』に登場したガンキャノンの量産型。早期開発のためにジムの生産ラインを流用し、パーツの60%を共有している。
- 量産型ガンキャノン
- 『ガンダム0080』に登場した同じくガンキャノンの量産型試作機。できるだけオリジナル機の性能を維持(一部では向上)させた量産機として開発されている。
- 量産型ガンタンク
- 『08小隊』に登場したガンタンクの量産型(正確には「量産検討機」)。背中の自動給弾装置が特徴的。コストダウンのためコアブロックシステムが排除されているが、そのお陰で上半身が旋回可能になっている。
- ジェット・コア・ブースター
- 『08小隊』に登場したコアブースターの大気圏内仕様量産型。別名「コア・イージー」。コアファイターからは機首のみが流用され、胴体部分は新規に造られている。そのためコアファイターへの分離機能は持たない。
- 量産型百式改
- 『Ζ-MSV』に登場した百式改の量産型。ただし試作機が作られたのみで実際には量産されていないとする説もある。百式と百式改の中間のようなデザインになっている[8]。
- 量産型Ζガンダム
- 『Ζ-MSV』に登場したΖガンダムの量産型試作機。変型機能はオミットされ、頭部もジムのようなゴーグルアイが採用されるなどオリジナルの面影はあまりない。
- Ζプラス
- 『ガンダム・センチネル』『ガンダムUC』に登場したΖガンダムの量産型。リ・ガズィや量産型Ζガンダムと異なり変型機能は健在のため、最も本家Ζガンダムに近い量産機。
- SRWには派生キャラの陸遜ゼータプラスが本家Ζプラスを差し置いて参戦。
- 量産型ΖΖガンダム
- 『M-MSV』に登場したΖΖガンダムの量産型試作機。やはり変型機能は失われた上にゴーグルアイだが、重武装でΖΖガンダムの遺伝子を強く受け継いでいる。
- ネロ
- 『ガンダム・センチネル』に登場したSガンダムの量産型。下半身はSガンダム、上半身は「λ(ラムダ)ガンダム」からの流用で造られたという贅沢な量産機。ちなみにλガンダムについての詳細は明かされていない。
- グスタフ・カール
- 『閃光のハサウェイ』『ガンダムUC』に登場したジェガンの再設計機。
- フリント
- クロスボーンガンダムの量産型、というよりサナリィが連邦軍に売り込むつもりだった、本来のF97。海賊軍と連邦が敵対してしまったため商品としてはお蔵入りになった。
- バスターダガー
- 『SEED MSV』『SEED DESTINY ASTRAY』に登場したバスターガンダムの量産型。105ダガーにバスターの装備を取り付けた機体だが、引き換えにストライカーパックシステムはオミットされている。
- NダガーN
- 『SEED MSV』『SEED DESTINY ASTRAY』に登場した(一応)ブリッツガンダムの量産型。こちらも105ダガーをベースにしているが、見た目はほとんどブリッツの色違い。
- ワイルドダガー
- 『SEED DESTINY MSV』に登場。地球連合軍がザフトから奪取したガイアガンダムのデータを元にして開発した量産型試作機[9]。こちらはダガーLのパーツが流用されている。
- ジェノアス
- 『機動戦士ガンダムAGE』における地球連邦軍の最初期の量産型MS。民間作業用MS(モビルスタンダード)のデスペラードを開発母体としている。
- ジェノアスII
- ジェノアスの発展型にして、ジェノアスOカスタムの原型機。
- アデル
- ガンダムAGE-1の量産型。
- 『BX』には発展型のアデルMk-IIがユニットアイコンのみ登場。
- ゼルバイン
- ゲーム『聖戦士ダンバイン ~聖戦士伝説~』に登場したビルバインの量産型。変形機能はオミットされている。
- ゲッターD2
- ゲッターロボGの量産型。『ゲッターロボ アーク』に登場。
- 量産型ザンボット
- ザンボット3の量産型(名前のみ登場)。
- 量産型アクロバンチ
- アクロバンチの量産型。合体/分離機構はオミットされている。
- 量産型電童
- GEAR戦士電童の量産型。ハイパープラズマドライブの無い簡易型と、腕か脚のどちらかには搭載した上位型がある。本家と異なり誰でも動かせる。
- スナイパージョー
- ブルースを基に開発された量産型人型ロボット(初登場はブルースより先)。
- ゲルファー / ゲルドーラ
- ドーラを中核とする合体の別パターンで、水上機ゲルファーと合体して水上用メタルアーマー・ゲルドーラとなる。
- ドーラとの合体機構はガンツァーと共通であり、ドーラは戦闘中でもガンツァーとゲルファーのどちらにも自由に合体可能。
- AVS-98 エコノミー
- AV-98イングラムの量産型。イングラム1機の値段で10機は配備できると製作元から豪語されていたが、出展されていたレイバーショウを襲撃にきたグリフォンに全く歯が立たず、計画は白紙化された。
- 以後イングラムの後継機は何度か登場するが、ここまでコスパに振ったものは出てきていない。
- ツェンドリンブル
- ツェンドルグの量産型、または改修型。術式の改良によって1人での操縦が可能になった。動力炉が2基必要なのは変わらず超高額機のままだが、輸送能力と速度が評価されて生産数を増やした。
関連用語[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ このためGディフェンサーとの合体も可能。
- ↑ 修理用の代替部品すら満足に揃わないため、陸戦型ガンダム (ジムヘッド)やガンダムEz-8といった現地改修機も多く見られた。
- ↑ 外伝漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』を含めると+1機。
- ↑ 『ガンダムUC』に登場した機体はかつてのクェス機を改修したもの。
- ↑ 実際、ソレスタルビーイングの戦術予報士であるスメラギ・李・ノリエガが「これからはガンダム同士の戦いになる」と警戒している程。
- ↑ 『エルガイム』本編は技術が衰退した世界のため、コピーの過程で性能が大なり小なり劣化している。
- ↑ 「ギルドーラの生産性があまり高くないので、量産向けに簡略化したギルドーラIIが開発された」という設定だったはずなのだが……。
- ↑ メタ的に言うと、1980年代に発売された百式の完成品フィギュアから部品を流用して作れるように設定された機体。
- ↑ 元々はバクゥへの対抗機を開発しようとして頓挫していたところに、ガイアを入手したことで完成まで漕ぎ着けたという経緯がある。