スペースコロニー

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スペースコロニー(Space Colony)とは、人類が宇宙空間で長期居住生活する為に作られた大規模な「人工の大地」と言える大型宇宙ステーションの一種で「コロニー」とは「植民地」を意味する英語。 数百から数千人の人類が自給自足自活できるように作られている。その規模のため、地球との関係で安定するラグランジュポイントを周回するように設置されることが多い。

ガンダムシリーズ』においては、殆どの作品で登場する。

概要[編集 | ソースを編集]

基本的には「他の星系の惑星に移住植民する「惑星開拓・移民」は出来ないが宇宙空間の活用までは出来る様になったレベルのテクノロジーの産物」という体裁で登場する為、惑星移民の可能な星系間移動可能な宇宙船などに比べ低いテクノロジーで作られており、大気の自浄循環力が地球や移住可能な他惑星と比べて低く、空気清浄システム類の負荷低減の為SF作品等では内燃機関を使うものはコロニーでは禁止されていたり、火そのものが使えなかったりする。また、現実的には宇宙放射線の影響や遠心力応用の人口重力など、地球とは異なる環境から来る健康面や人工建造物の宿命である耐用年数の限度も含めて、実現化するには数々の課題が山積みとなっている。また、自給自足にも限度があり、資源を得る為には地球や他惑星等からの入手が必要となる。

地球と異なり、気象は完全調整されている(地球における寒暖差や天災が無い)為か、作品によってはコロニーの経済的事情から「雨の日」が無い状況が続いていたり、地球上での雷など自然現象を知らず、初めて地球での気象現象を目の当たりにして「敵の新兵器」と誤認する者も存在している。

現実では移住時の適応のためや文化的理由から本来不要でも人為的に自然や習慣を体験させる例(離島における信号機付横断歩道など)があるが、特に宇宙世紀シリーズではコロニーの置かれている棄民政策としての事情から、そのような配慮はなされていない描写が多く見られる。

ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀作品[編集 | ソースを編集]

人口増加や環境汚染などの問題を解決する手段として宇宙移民が開始され、それを受け入れるためのものとして作られ始める。

全長35km、直径6.4kmの円筒形をしており、1基で100億tもの重量を持つ。形は所謂「島3号型」で、密閉型及び開放型(外にミラーが付いていて外光を取り入れられるようになっている、御馴染のアレ)とがある。

設置箇所であるラグランジュポイントは各々サイド1~サイド8と呼ばれている。(「サイド」はそこに群立するコロニー群を指し、「ルウム」「ムンゾ」「ノア(グリーン・オアシス)」など呼称を持つ)。その中での各コロニーは建造順に「バンチ」で番号を付けられるが、個別に名をつけられるコロニーも存在する。

「一部のサイドが一年戦争後に改称された」という設定があるが、実際の所、「『機動戦士Ζガンダム』製作時に『機動戦士ガンダム』当時の設定資料を紛失しており、位置を間違えてしまった」と言われ、改称前と改称後の位置が混合した書籍も存在する。この矛盾を解消すべく様々な方法(大人の悪知恵)が取られており、「一年戦争後に改称された」というものの他に、『機動戦士ガンダム』のサイド名を、『Ζ』の物に合わせてホワイトベースの進路を変更したもの、逆にアーガマの進路を変更したものや、両者のマップを並べて矛盾の解消を諦めたもの等がある。

なおサイド1、サイド2、サイド4(一年戦争以降にサイド5から改称)はU.C.0106以降に再びコロニーの数を増やすが、それは新興政治勢力の登場を呼ぶものであった。『機動戦士ガンダムF91』のクロスボーン・バンガード(サイド4つまり旧サイド5)、『機動戦士Vガンダム』のザンスカール帝国(サイド2)。

サイド1 (ザーン)[編集 | ソースを編集]

L5宙域に位置するスペースコロニー群。一年戦争の初戦である一週間戦争ではジオン公国の無差別攻撃で壊滅的な打撃を被る。

シャングリラ(1バンチコロニー)
機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。『ΖΖ』の物語はここから始まる。人類初のスペースコロニーであるとされており、老朽化が進んでいる。
30バンチコロニー
ティターンズによる反地球連邦運動家撲滅のための毒ガス攻撃「30バンチ事件」が起き、住民は全滅。
ムーンムーン
『ΖΖ』に登場した「幻のコロニー」。極めて閉鎖的な環境となっており、人々は技術や文明が退行した生活を送っている。
SRW未登場だが、『V』ではモンドのエーストークにおいてその存在に触れられている。
ロンデニオン
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。地球連邦軍独立部隊ロンド・ベルの本拠地。

サイド2 (ハッテ)[編集 | ソースを編集]

L4宙域に位置するスペースコロニー群。一年戦争時の初戦である一週間戦争で壊滅し、その中の8バンチコロニー「アイランド・イフィッシュ」がジオン公国軍による「ブリティッシュ作戦」=地球への大質量投下攻撃に用いられた。

アイランド・イフィッシュ(8バンチコロニー)
「ブリティッシュ作戦」の一環として行われたジオン公国軍の毒ガス攻撃(実行者はシーマ・ガラハウ)によって住民は全滅した。
なお、漫画『機動戦士ガンダム 宇宙のイシュタム』(SRW未参戦)では、(『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の主人公である)シロー・アマダの出身地という設定。
12バンチコロニー
ティターンズコロニーレーザー「グリプス2」によって破壊される。
モルガルテン(13バンチコロニー)
アルプス風の風景の観光コロニー。『機動戦士Ζガンダム』ではハマーン・カーンミネバ・ラオ・ザビを静養に連れて来ていた。
SRWでは『第2次αアラド編にて名前が出ているがモルガンテン誤記されている。
21バンチコロニー
ティターンズの毒ガス攻撃により住民は全員死亡。
アメリア
機動戦士Vガンダム』に登場。ザンスカール帝国の本拠地となったスペースコロニー。

サイド3 (ムンゾ)[編集 | ソースを編集]

地球から見ての向こう側のポイント、すなわち地球から一番遠い位置にあるラグランジュポイントであるL2宙域に位置するスペースコロニー群。U.C.0062に独立を宣言し、ジオン共和国を樹立する。だが、指導者ジオン・ズム・ダイクンの死、共和制からデギン・ソド・ザビを元首とする公国制への移行等もあり、以後地球連邦政府との溝を深める。一年戦争末期にザビ家一党がほぼ戦死した後、残った指導者層が降伏。戦後はジオン共和国として自治を維持したが、U.C.0100に自治権を地球連邦政府に返還してジオン共和国は事実上の消滅を迎えた。

ズムシティ(1バンチコロニー)
ジオンの首都。魔王の居城のようなデザインの公王庁舎がある。ガルマ・ザビの国葬はここで行われた。
マハル(3バンチコロニー)
一年戦争末期に住民が強制的に疎開させられ、ジオン公国軍の大量破壊兵器「ソーラ・レイ」へと改造された。シーマ・ガラハウの出身地。
スウィートウォーター
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。シャア・アズナブル率いるネオ・ジオンの本拠地となっている。
なお、原作におけるスウィートウォーターの正確な所在地は不明で資料によってばらつきがあるが、SRWシリーズにおけるスウィートウォーターの所在地は、『DD』を除いて全てサイド3という設定になっている。ここではSRWシリーズの設定に準拠する。
タイガーバウム(24バンチコロニー)
機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。観光用コロニーだが、支配者の趣味で宇宙港すらアジア風の装飾が施された奇天烈な外見になっている。
SRWでは『T』にて24バンチコロニーの名前で登場。ハマーン・カーンが休養していた。既にハマーンの支配下にあるのでごく一般的な外見に変更されている。

サイド4 (ムーア)→新サイド6[編集 | ソースを編集]

L5宙域に位置するスペースコロニー群。なお、一年戦争以降は「サイド6」と改称している。『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)では、「サイド4のスペースコロニー群が一年戦争時にジオン公国軍の攻撃によって壊滅状態になった」事が語られている。ちなみに、当作品におけるサイド4の暗礁宙域は、帯電したスペースデブリが浮遊している故に「サンダーボルト宙域」と呼称されている。

新サイド6[編集 | ソースを編集]
メーティス(18バンチコロニー)[1]
機動戦士ガンダムNT』に登場する学園都市コロニー。
フェネクスを追ってヨナ・バシュタ達シェザール隊とゾルタン・アッカネンらジオン共和国軍の部隊が遭遇戦に入る。その結果、メーティスは大被害を被る事になり、大多数の犠牲者が出る。

サイド5 (ルウム)→新サイド4[編集 | ソースを編集]

L1宙域に位置するスペースコロニー群。一年戦争初戦で地球連邦宇宙軍とジオン公国軍の一大決戦「ルウム戦役」が行われ、戦闘の余波で壊滅した。なお、一年戦争以降は「サイド4」と改称している。

また、『G-SAVIOUR』(SRW未参戦)にはサイド4にニューマンハッタンとよばれるセツルメント(コロニーの新名称)が登場する。

テキサスコロニー
現実におけるアメリカ合衆国のテキサス州を模した観光用コロニー。一年戦争の影響で連邦・ジオン両軍から見捨てられ、荒廃している。
幼き日のシャアセイラ兄妹が、ザビ家の追及の手を逃れる為に身を寄せた場所でもある。
ワトホート(11バンチコロニー)
ジオンが第2次ブリティッシュ作戦に用いようと画策したことから、ルウム戦役が発生する。
SRWでは『DD』の第3次スーパーロボット大戦Anotherに登場。毒ガス攻撃(実行者はシーマ・ガラハウ)によって住民は全滅した。
新サイド4[編集 | ソースを編集]
インダストリアル7
機動戦士ガンダムUC』に登場。アナハイム・エレクトロニクス社が所有する工業用コロニー。位置的には新サイド4だが、行政的にはどのサイドにも属していない。『UC』の物語はここから始まる。
フロンティアI
機動戦士ガンダムF91』に登場。サナリィの研究機関が置かれていたほか、抵抗派の拠点となったのでバグが投入された。なお、この時代ではサイド4ではなくフロンティア・サイドと呼ばれている。
フロンティアIV
機動戦士ガンダムF91』に登場。『F91』の物語はここから始まる。

サイド6 (リーア)→新サイド5[編集 | ソースを編集]

L4宙域に位置するスペースコロニー群。一年戦争開戦直後に中立を宣言。そのためこのコロニー内(宙域ではない)での戦闘行為及び兵装の開封等は地球連邦、ジオンの別なく厳しく制限される。連邦軍人とジオン軍人が互いの立場を知らずに出会ってしまうことのよくある場所である。なお、一年戦争以降は「サイド5」と改称している。

リボーコロニー
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の舞台。

サイド7 (ノア→グリーン・オアシス)[編集 | ソースを編集]

から見て地球の裏側のポイントであるL3宙域に位置するスペースコロニー群。開発の遅れたポイントであるが、月およびサイド3から遠いために地球連邦軍V作戦の新兵器開発等に用いた。一年戦争時はコロニーが1基しかなく、ティターンズのお庭と化した一年戦争後も2基しかない。そして2基とも軍用コロニーである。なお、サイド7の別名称「ノア」は、一年戦争終結以降に「グリーン・オアシス」へと変更されている。

名前無し→グリーンノア1
機動戦士ガンダム(いわゆる、ファーストガンダム)』、『機動戦士Ζガンダム』に登場。『ファースト』と『Ζ』の物語は共にここから始まる。
グリーンノア2
『機動戦士Ζガンダム』に登場。コロニーを二つに分割し、片方をコロニーレーザーグリプス2」へと転用。グリプス戦役の要となる兵器となった。

サイド8(ガイア)[編集 | ソースを編集]

『G-SAVIOUR』(SRW未参戦)に登場する現時点の宇宙世紀において最も新しいサイド。U.C.218年の地球連邦崩壊時にはまだ建設中だったため、その後の勢力再編時には中立を保っている。セツルメント(連邦崩壊に伴ってコロニーの名前が改称された物)は最初の一基であるガイアのみで、そのため「サイド・ガイア」とも呼ばれている。

木星[2][編集 | ソースを編集]

惑星直上の居住域化に依らず、スペースコロニー等の宇宙建造物で文明圏を保っている(イオなどの衛星にも居住可能な基地はある模様)。直径・全長的には地球圏標準型の半分規模のコロニーを、地球圏から遠路輸送する。

木星帝国の「神の雷計画」において、莫大な予算で輸入した大型コロニーをコロニーレーザー「シンヴァツ」として運用してしまったため、帝国崩壊後も数十年に渡り新規のコロニー調達に苦慮している。木星共和国の「首都」も木星船団の残置資材を長年かき集めて建造しており、スペースコロニーより小規模なステーションに留まっている。

機動武闘伝Gガンダム[編集 | ソースを編集]

国家は地上を離れ全て独自のコロニーを持つに至っている(そして4年間限定のコロニー国家間の主導権を争いガンダムファイトが行われる)。他のガンダムシリーズと逆に、「環境が整備されたコロニーが国家の本拠地となって支配層・富裕層が住み、荒廃した地球に貧困層が住んでいる」状態となっている。そのため、コロニーへの密航者が多発したりチケットを巡って暴動が起こるなどの問題も起きている。

終盤になってやっと各国のコロニーの全容が明らかになるが、重力制御技術により遠心力を使って人工重力を発生させる必要がないため、例えばネオジャパンコロニーならば「日本列島の形をした大地」、ネオアメリカならば「マンハッタンの街並」といった、その国のステレオタイプなイメージを模したモノが宇宙に浮かび、しかも自由自在に動き回る事が可能と、『Gガンダム』らしい代物になっている[3]

新機動戦記ガンダムW[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀のスペースコロニーと役割は同じだが、トーラス型と呼ばれ大きさは現実のSF考証では宇宙世紀のものの20分の1程度(直径約1.6㎞)と非常にコンパクトな物となっているがAC世界の設定ではトーラス型は全長18km、ブロック部分は4kmで分厚く数キロほどの巨大なシャフトを中心に構成されている。形は所謂「島2号型」で、密閉されたドーナツ型になっている。

L3 X18999 コロニー
L3コロニー群に所在する新造コロニー。最深部ではモビルスーツの開発が行われている。

機動新世紀ガンダムX[編集 | ソースを編集]

機械的には宇宙世紀のスペースコロニーと変わらない。

ただし作中内歴史的経緯は異なり、第7次宇宙戦争時に宇宙革命軍は意見を違えるコロニー国家を全て殲滅[4]し、無人となったコロニー全てをコロニー落とし用の質量弾に用い、多くのスペースコロニーが地球へ落とされた。 コロニー殲滅時に生き残った難民は小惑星に潜伏し「サテリコン」を名乗って独力でレジスタンス活動を行った。 そのため、本作内で存在するのは、月の正反対側のL2宙域に位置する宇宙革命軍の「クラウド9」直轄の数基しかない。

∀ガンダム[編集 | ソースを編集]

作品上、地球しか出てこないので、地球と月の中間点以外の場所は登場しない。

登場するものも「ザックトレーガー」と呼ばれる自転を利用した大型射出装置のみである。

劇中では、かつてスペースノイドと呼ばれたスペースコロニー移住者達はその住処であるコロニーごと外宇宙へ向けて旅立ったと言及されており[5]、実際にスペースコロニーの大群が(おそらく核パルスエンジンと思われるものを噴射して)一斉に大移動を始める瞬間を捉えた映像が映し出される一コマがある。

機動戦士ガンダムSEED機動戦士ガンダムSEED DESTINY[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀型のスペースコロニーも存在しているが、作中ではコーディネイターによるスペースコロニー国家・プラントにあるコロニーは、それまでのガンダムで描かれた気密型及び開放型とは全く違った「砂時計型」とでもいう形をしており、中心部分で回転することで両底辺の大地に重力を発生させ、中心部側面にあるディスク状のミラーを調節することで昼夜を操作している。

宇宙世紀型のスペースコロニーに比べて面積は少ないが密集性と開放性が高い構造で、宇宙港は中心部分にあるため、大地部分を上下に繋ぐ非常に長いエレベータが存在するのが特徴である。

なお、この世界でのスペースコロニーは、ナチュラル(遺伝子操作していない人&遺伝子操作しない人)とコーディネイター(遺伝子操作している人)との住み分けとして機能している。

L5宙域(地球から見ての向かって右側のラグランジュポイント)のスペースコロニー群は、プラントが実効支配している。

アプリリウス
プラントの首都であるコロニー。『Z』では、このコロニーにおいてアプリリウス同盟軍が結成されている。
アーモリーワン
プラント所属の工業用コロニー。『SEED DESTINY』の物語はここから始まる。
ヘリオポリス
L3宙域にあるオーブ連合首長国が所有する中立コロニー。『SEED』の物語はここから始まる。
メンデル
L4宙域にあるコロニー。遺伝子研究が行われていたが、事故が起きたため現在は廃墟になっている。
ユニウスセブン
プラント所属の農業用コロニー。『SEED』では地球連合軍核攻撃によって多くの犠牲者を出した(血のバレンタイン)。
続編『SEED DESTINY』ではザフト脱走兵によってユニウスセブンの地球への落下が謀られ、その破片が地球各地に落下している(ブレイク・ザ・ワールド)。

機動戦士ガンダム00[編集 | ソースを編集]

他作品のスペースコロニーと異なり移住を目的としておらず、基本的な研究目的の為に作った大型施設であり、各勢力でも軌道エレベーター同様の最先テクノロジーの象徴となっている。国際条約でコロニー内戦闘行為禁止項目が定められている。作中のコロニーは全てバナール球型で統一されており、規模も比較的小規模となっている。

また、本格的な宇宙移民も行われていない。ただし、劇中において、スペースコロニーに居住していた経験のある人物は存在しており、L1宙域には宇宙開発を先駆けたユニオンのコロニーが多数存在するとされているが、開発当初はかなり劣悪な労働環境を敷いてしまった模様。また三大勢力の一つAEUは軌道エレベーター「ラ・トゥール」未完成の影響もあって、宇宙開発が遅れており、コロニーを一基も有していないとされる。

なお、劇場版ではコロニー公社によって新たなスペースコロニーが建造中である。

全球(チェンチュウ)
1st第11話に登場。L4宙域にある人類革新連盟が所有するスペースコロニー。超兵を研究する超人機関技術研究所が存在している。
プラウド
2nd第1話に登場。L4宙域にある地球連邦政府が所有するスペースコロニー。高重力下で生成可能な物質を生産しており、政治犯等がここでの強制労働をさせられている。
エクリプス
2nd第21話に登場。L5宙域にある建設が中断されている未完成のスペースコロニーだが、電力は生きている。ここでダブルオーライザースサノオの激闘等が繰り広げられた。

機動戦士ガンダムAGE[編集 | ソースを編集]

本作では、シリンダー型のコロニーが登場する。

土壌はナノマシンにより改良され、植物には遺伝子改良が施されているが、居住可能な人数には限界があり人口密度は低く保たれている。多くのコロニー住民は、他のコロニーで起こっている出来事には無関心で、難民は歓迎されない。

エンジェル
A.G.101年に初のUEの出現・襲撃により崩壊したコロニー。
ちなみに、コロニー・エンジェル崩壊事件は後世に「天使の落日」と呼ばれており、本編の初代主人公であるフリットはその日に誕生した。
オーヴァン
フリットの生まれ故郷。A.G.108年にUEの襲撃を受け、フリットは母親(と父親)を亡くしている。
ノーラ
連邦軍の技術者となったフリットや仲間達が居住しているコロニー。ガンダムの開発施設であるアリンストン基地もここに位置している。
A.G.115年にUEの攻撃を受け、崩壊する。この際には基地司令ブルーザーが立案した作戦により、ほぼ無傷だった中央部コロニーコアに住民全員を避難させ、ディーヴァの牽引によってコアをノーラ本体から引き抜くという方法で避難が行われる。避難した住民たちはトルディアへ引き渡される。
小説版では、A.G.163年に再生産されたコロニーに「ノーラ」の名前が与えられている。
トルディア
第1部では、崩壊したノーラの住民たちの避難先となったコロニーとして名前のみ登場。小説版によれば、新造のコロニーで人口も少ないことから受け入れ先に選ばれたとされる。本来はフリットやエミリーもここへ避難する予定であった。
第2部では二代目主人公のアセムが居住しているコロニーとして登場。警戒厳重なコロニーとされ、戦時中でも住民には安心感が漂っていたが、A.G.140年にヴェイガンの攻撃を受ける。
ファーデーン
ディーヴァが補給と戦力増強のために滞在するコロニー。直径が通常のコロニーの2倍あり、独自の外観を持つ。表向きは平和だが、その裏で住民間の貧富の差が激しく、富裕層は内壁(地上)に住むが、内壁と外壁の間(地下)には貧困層の住人が住んでいる。
コロニー内では二つの旧国家派閥「ザラム」と「エウバ」が対立状態にあり、MS同士の戦闘が日常的に発生する。戦闘時は建物の前に堅牢な防壁が競りあがり、作業用MSの装甲も貫けないような火砲を用いるなど、コロニーや街に配慮された上で行われているが、それでもなお、多くの市民は苦しい生活を強いられている。
ミンスリー
ファーデーン出港後にディーヴァが向かうコロニー。コロニー国家戦争終結後は連邦への加盟を拒み、中立を保っている。
内部は酸素供給用ではない過去の地球の自然を再現した広大な森林や河川であふれており、「最も美しいコロニー」と呼ばれている。
また、大富豪のアルザック・バーミングス(ユリンの養父)の邸宅が存在する。
ソロンシティ
第2部に登場。ヴェイガンを極秘に支援している企業「テクノソロン社」が存在する工業コロニー。
ヴェイガンの地球制圧のための拠点であったが、ディーヴァの入港とウルフの潜入調査により正体が露呈し、証拠隠滅のため社屋ごと自爆する。
ノートラム
第2部に登場。地球に一番近い中軌道上に位置するコロニー。地球からの距離は5000km。兵器工廠などの主要施設が存在する連邦軍の最重要拠点。
後に「ノートラム沖海戦」と呼ばれる、連邦軍とヴェイガンの激戦の舞台となった。
セカンドムーン
火星の衛星軌道上に浮かぶ火星圏最大のコロニーで、ヴェイガンの本拠地。左右にある殻のような構造物が中心部の球体を囲む。モノレールが交通網として整備されている。内部には石造りの中東のような町並みが広がり、最高指導者イゼルカントの巨大な居城が佇む。
終盤では連邦軍殲滅の最終作戦のバックアップ及び、ディグマゼノン砲のエネルギー供給源となるため地球圏に飛来してくる。だが、ヴェイガンの心臓とも呼べるコロニーを戦場に引っ張り出す行為が窮地を招くことに…。
小説版では地球連邦政府に見捨てられた火星居住者達が、火星圏開発のために建設された開発拠点をベースに誕生したコロニーであるとされている。

ガンダム Gのレコンギスタ[編集 | ソースを編集]

主なコロニーとしてはトワサンガやビーナス・グロゥブのコロニーが登場する。

シラノ-5
月の裏側の国家「トワサンガ」のコロニー。宇宙世紀に存在した宇宙要塞の「ルナツー」を利用した複合コロニー[6]で、ドレット軍の軍事拠点。
オーシャン・リング
金星宙域の国家「ビーナス・グロゥブ」のコロニー。「シー・デスク」という人工に作られた海を持つ。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ[編集 | ソースを編集]

第1期において、シリンダー型のコロニーが登場する。

ドルトコロニー
L7宙域にあるコロニー群。地球経済圏の一つである「アフリカンユニオン」の国営企業「ドルトカンパニー」が所有。全部で8基のコロニーで構成される。労働者の扱いが悪いため、彼らの不満が溜まっている。

SD戦国伝[編集 | ソースを編集]

天の島
第6シリーズに当たる『七人の超将軍編』(SRW未参戦)にて登場。「天の島」と呼ばれ、物語の舞台となる惑星の上空に古代から複数浮かんでいた遺跡
外見は宇宙世紀ガンダムシリーズに登場するものと同じシリンダー型コロニー。敵によるコロニー落とし(天の島落とし)も実行された。
漫画版では内部の様子が描かれ、それによると中には高度な文明による建造物が建ち並ぶものの人っ子一人おらず、「戦争によって荒廃したかのよう」らしい。また落下機動を制御するコントロールルームも存在する。
この天の島の存在からSDガンダムの世界=宇宙世紀世界の遥か未来ではないかという考察が生まれ、後のシリーズの描写によりほぼ確実視(というか∀ガンダム』よりも更に未来であることがほぼ確定)されるようになる。

ガンダムシリーズ以外[編集 | ソースを編集]

機甲戦記ドラグナー[編集 | ソースを編集]

基本設定などはガンダムシリーズとそう変わらないと思われる。

アルカード
ケーン達が住んでいたコロニー。ギガノス帝国軍の攻撃で崩壊する。

機動戦艦ナデシコ[編集 | ソースを編集]

同作では『機動戦士ガンダム』に登場するルナツーのような小惑星を改造したものも「コロニー」と呼ばれている。

サツキミドリ2号コロニー
L2宙域に位置する小惑星の中に居住区を設けたタイプのコロニー。ナデシコが停泊する直前に木星蜥蜴の攻撃を受けて壊滅した。
ちなみに、ナデシコが合流予定だったエステバリスパイロットであるリョーコヒカルイズミの3人のみが生き残っている。
アマテラス
ボソンジャンプ利用計画ヒサゴプランのターミナルコロニーの一つ。警備責任者はアズマ准将。ターミナルコロニー襲撃事件が発生していたのでナデシコBが査察を名目にして調査に訪れた。
実態は火星の後継者の手に落ちており、内部にはボソンジャンプ演算ユニットを載せたナデシコAが隠されていた。ブラックサレナ襲撃に際して火星の後継者が爆破させた。

宇宙をかける少女[編集 | ソースを編集]

ブレイン・コロニーの存在が、他の作品のコロニーとは大きく異彩を放っている。

レオパルド
人工知能を搭載した自立稼動型コロニー。人工知能の機嫌次第でコロニーの環境も大きく左右され、非常に不機嫌になった時には「死んでやる!」と言って自身で惑星に突入したほど。
ネルヴァルクサンチッペベンケイ
ネルヴァリストの首魁と配下のブレイン・コロニー。

革命機ヴァルヴレイヴ[編集 | ソースを編集]

同作では「ダイソンスフィア」と呼ばれる、ダイソン環天体の発想を元にしたスペースコロニーが登場する。構造は中央の人工太陽を約10kmの六角形の居住空間「モジュール」で覆った球状で、直径は200~300Kmとなる。劇中の描写からモジュール単体でも人工重力の維持などスペースコロニーとして一定の機能を持つ模様で、モジュール内の湖等からそのまま宇宙港にも繋がっている。既に人類の7割近くが多数作られたダイソンスフィアの中で生活しているとされる。作中に登場した国家であるARUS(環太西洋合衆国)、ドルシア軍事盟約連邦、ジオールはダイソンスフィアを所有しつつ地球にも領土を持っている。ドルシア首都ドルシアナやジオール本国は地球にある一方で、ARUSは宇宙のダイソンスフィア内に大統領府があると思われる描写があるため、政治的中枢の場所は国ごとに定められている模様。作中ではジオール国保有の「ジオールスフィア」、ドルシア軍事盟約連邦保有の「ドルシア第一スフィア」やARUS大領領府が置かれた名称不明のダイソンスフィアが登場。製造企画が統一されている訳ではない模様であり、各国のダイソンスフィアには細かい差異が確認できる。

ジオールスフィア(モジュール77)
主人公達が住む、ジオールが建造・保有する唯一のダイソンスフィアであり、77番目のモジュール(通称:モジュール77)が舞台となる。

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

OGシリーズにおいては、L4宙域に10基のコロニーが存在する。名称は1号基から順にエルピス、ノゾミ、ホフヌング、ウィッシュ、エスポワール、ホープ、スペース、エスペランサ、スペランツァ、ナディエジーダである。いずれも「希望」を意味する単語が使用されており、それぞれの単語からその言葉を使う国のコロニーとして分かれている模様(例:ノゾミ→日本)。ただし1号基であるエルピスは、エルピス事件の会話からドイツ系と思われるブランシュタイン家やその一門が住んでいることがうかがえ、カーウァイ・ラウ大佐のことや『ヒーロー戦記』ネタの側面もあることも踏まえると、特にギリシャ系のコロニーというわけではないようである。

この世界におけるコロニーは、長く延びた直方体が付属する円筒の周囲に居住区と思われるリング状の構造物が組み合わさった形状をしている(言うならば、外観が蛇口に似ている)。

地形[編集 | ソースを編集]

SRWにおいては、宇宙マップではよく出てくる地形で、ユニットをそこに配置するとHPEN回復効果がある。 マップ全体におけるスペースコロニーのマスの割合はごく小さいものだが、防御力・回避率の上昇に加え、HP・ENの回復効果まである為、出来るだけ上手く利用したい所。

しかし、スペースコロニーは積極的に攻め込む場合には、自軍ユニットを配置しにくい場所に位置している場合が多い。その為、熟練度の獲得条件が「一定ターン以内にマップをクリア」のように速攻を求められる場合、プレイヤーはその恩恵に与りにくい。どちらかといえば、防戦する事でデメリットが発生しない状態のときに使う地形である。

作品によってはコロニー内部がそのままマップになっていることもある。開放型コロニーの場合は主に市街地エリアとミラーエリアに分かれており、後者は僅かな橋部分を除けば陸地形が無く、地上ユニットは移動に苦労することが多い。また、ガンダムシリーズではMS同士の交戦でも大きな被害が発生してしまいがちなコロニーだが、SRWではそれより遥かに大火力なスーパーロボットの必殺技が飛び交ってもほとんど問題にはされていない。場合によっては地中ユニットが潜行することも出来てしまう…外壁を貫通して移動しているのだろうか?

『T』や『30』のように、マップの背景として登場するだけで地形の扱いにはなっていないこともある。

関連用語[編集 | ソースを編集]

スペースノイド
スペースコロニー移住者をはじめとする宇宙移民に対する通称。
コロニーレーザー
密閉型のスペースコロニーそれ自体をレーザーの砲身とする戦略兵器。サイド3のコロニーの一つ・マハル(3バンチコロニー)を改造した「ソーラ・レイ」が宇宙世紀初のコロニーレーザーである。
コロニー落とし
廃棄されたスペースコロニーを地球に落着させる戦略。大質量の落着は、限定的な「核の冬」を発生させるほど凄まじい。
一年戦争における「ブリティッシュ作戦」が最も有名であり、地球の自転速度を変化させ、地球環境を書き換えるような大被害をもたらした。
超長距離移民船団
マクロスシリーズにおける「宇宙を航行するスペースコロニー」。本項コロニーとの最大の相違は、定置永住ではなく「何世代をかけてでも定住可能な星へ辿り着く」という最終目標が存在すること。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 前述の通り、スペースコロニー内は大気の自浄力が低く、大気汚染の原因となるものは基本的に厳禁であり、ガンダムシリーズ等でもコロニー内で自発的に火を焚いたり、喫煙行為をするという描写はあまり見られない(喫煙行為は作品が青少年向けということも一因であろうが)。その他、自動車などの交通手段も必然的に燃料を用いない車両(電気自動車など)を使っていることが多い。
    • SRWやガンダムシリーズ以外の作品を例に挙げると、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のSFゲーム『ポリスノーツ』に登場するスペースコロニー「BEYOND COAST」では、喫煙行為そのものが違法とされている。
  • 機動戦士ガンダムUC』の原作小説版ではスペースコロニーに携帯電話が存在しない理由として、「電子機器の僅かな誤作動が致命的な事故に繋がりかねなかった初期のスペースコロニーにおいて、電波の使用が厳しく制限された」という説明がなされている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. NT』劇中に登場するモニターでは、メーティスの所在がL5と表示されている。したがって、メーティスは旧サイド4=新サイド6の位置に所属するコロニーという事になる。
  2. 記述の出典は『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』第1巻より。
  3. もっとも、『機動戦士ガンダムF91』の劇中でフロンティアIVコロニーが「将来コスモ・バビロニアが使うためにクラシックな建築だったのか」という台詞があるように、宇宙に進出した人類が自分たちの出身地のイメージを持とうとするのは珍しいことではない。
  4. 一方、宇宙世紀ジオン公国は中立コロニー(サイド6)の存在を認めている。
  5. ターンXはそうして外宇宙に進出したコロニーの元スペースノイド達が開発製造したものが地球圏へと漂着してきたものであるという説もある。
  6. 『Gのレコンギスタ メカニック&ワールド』におけるシラノ-5の解説文より。

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