キャプテン・アッシュ

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キャプテン・アッシュ
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 江口拓也(アセム編)
鳥海浩輔(キオ編以降)
デザイン 長野拓造(原案)
千葉道徳(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦BX
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
本名 アセム・アスノ
種族 地球人
性別
年齢 17歳→18歳(アセム編)
41歳(キオ編)
出身 スペースコロニー「トルディア」
髪色 金色
所属
役職
  • 伍長→特務隊隊長(アセム編)
  • 首領(キオ編)
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    キャプテン・アッシュ / アセム・アスノは『機動戦士ガンダムAGE』の主人公の一人。

    概要[編集 | ソースを編集]

    第二部・アセム編の主人公。母エミリー譲りの金髪が特徴。他方メディアにおいて活躍が多く描かれている等、父フリットに次ぐ『機動戦士ガンダムAGE』の重要キャラクターといっても過言ではない。また、スペシャルエディションOVA『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』(以下、『MOE』と表記)では、主人公として描かれている。

    第一部主人公フリット・アスノの息子であり、第三部主人公キオ・アスノの父でもある。

    宇宙海賊ビシディアンの首領。だが、正体は初登場回にして早々に自らバラしており、直後にフリットにもバレている。

    13年前、任務中の事故で死亡したと思われていたが、ビシディアンに拾われ密かに生き延びていた。その後はEXA-DBにまつわる戦争の真実を知った事からビシデイアンに所属し[1]、目覚しい活躍を見せる。そして当時の首領だったキャプテン・アングラッソの死に立会い、彼からビシディアンの首領の座を引き継ぎ、現在に至る。

    長い髪と無精ひげを生やしたワイルドな風貌が特徴。地球連邦軍とヴェイガンの双方から物資を奪う他、ヴェイガンと内通している連邦軍を叩く等の海賊行為を行っているが、これらは互いの戦力を拮抗させる事で大規模戦闘が起こる事を防ぐためでもある。これはあくまで戦争が終わらない前提の対症的な行為であるためか、戦争を終わらせ双方を救いたいという思想を息子キオ・アスノが抱いた際はそれを尊重している。

    戦闘スタイルは格闘戦重視であり、技量も非常に高くキオの乗るガンダムAGE-3と互角の勝負をし、ファントム3の乗るダナジンを圧倒、ヴェイガンの名だたるXラウンダー達にも互角以上に渡り合う程。一人突出する事が目立った新兵時代とは異なり部下とのチームワークを重視する場面も見られ、連携攻撃で敵機をしとめるさまはまさに「猟犬のリーダー」といったところか。Xラウンダーでないにもかかわらず、かつての師であるウルフ・エニアクルから受け継いだ「スーパーパイロット」の名に恥じない大活躍を見せた。

    パイロットとしては少年時代から二刀流を好むなど、特に火器の管制能力と武装を使い分ける判断力に秀でている。AGEシステムもアセムの特性を考慮し、二刀流を前提にしたAGE-2ダブルバレットを開発している。

    キオ編でも各種格闘兵器を的確に駆使し、AGE-3を救出した上で瞬く間に複数のヴェイガンMSを撃破するという離れ業をやってのけるなど、その腕に衰えは全く見られないどころか更に磨きがかかっている。

    アセム・アスノ[編集 | ソースを編集]

    スペースコロニー「トルディア」内にあるスージー・マスコビー・スクールに通い、MSクラブに所属する高校生。コロニー内の競技用MS大会にて優勝する程の技量の持ち主。17歳の誕生日の際に父フリットからAGEデバイスを譲り受け、コロニー・トルディアがヴェイガンによる襲撃を受けた際はガンダムAGE-1を起動させ、辛くも撃退。

    いじめに遭っていた同級生を救うなど正義感の強い性格であり、卒業後はヴェイガンと戦う道を考えるものの親友であったゼハートがヴェイガンのスパイである事を知り困惑。悩み抜いた末に連邦軍へと入隊する。

    しかし、ゼハートと戦う覚悟が無い中途半端な状態もあってか、戦場でゼハートと戦った際には一方的な敗北を喫する。激しい対抗意識を燃やすものの、Xラウンダーの適正もDランクと低く、ゼハートと父フリットとの差に苦悩するようになり、さらにロマリーの軽率な言動により次第に自分を追い込んでいくようになる。

    遂にはXラウンダーの力を与えるが脳に負荷をかけるヴェイガン製ヘルメット「ミューセル」の誘惑に負け、装着したまま戦場に出るが大した戦果を上げられなかった上に気絶してしまう。その後、ウルフから「Xラウンダーを超えるパイロット、スーパーパイロットになれ」という励ましを受けた。

    ダウネス攻防戦では、デシルからアセムを庇い凶弾に倒れたウルフから改めて「スーパーパイロットになれ」と言葉を送られ、デシルを撃破。直後、ダウネスの落下から地球を守るためにゼハートと共同戦線を取り、共にダウネスを破壊する。その際にゼハートの戦う理由を知り和解するものの、ゼハートは負傷しコールドスリープへと入った。

    1年後、アセムはウルフの遺志を継ぎ特務隊の隊長となり、AGE-2も白一色へと塗装した。ロマリーとも和解し、婚約。22歳の時に彼女と結婚した。

    28歳の時に妻のロマリーとの間に息子キオを授かるものの、直後に入った任務でシドと交戦し、瀕死の状態になる。しかし、宇宙海賊ビシディアンに救出され[2]、以後はビシディアンの一員となり、やがて初代キャプテンであるアングラッゾの遺志を受け継ぎ「キャプテン・アッシュ」となった。なお、アセムが生存していた事実は伏せられており、連邦からは死亡認定を受ける事となった。

    登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

    携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

    スーパーロボット大戦BX
    初登場作品。スポット参戦を経て、第38話「たったひとつの望み」で自軍に正式参戦する。さすがに能力は高いが、ガンダムAGE-2 ダークハウンド射程が最大4と短すぎる上に有効打が打てるのは射程2から、と極端なインファイターなので反撃無双は困難。切り込み役が最適。
    セリック&ヴェイガン組生存フラグは、第29話・第38話・第39話でアッシュとゼハートを戦闘させるのが必須条件となっている。第29話ではNPCなものの、お互いに因縁の相手を狙いやすいので、比較的達成されやすい。第39話は強制出撃ではないので、忘れずに選択しておきたい。
    今回はキオ編以降の再現なので「キャプテン・アッシュ」名義での登場だが、第41話「君の中の英雄」クリア後は「アセム・アスノ」名義で再登録される(ただし、愛称はそのまま)。
    原作以上に地球圏の戦乱の裏で積極的に活動している様子が描かれており、BXのメンバーやその関係者の幾人かとの繋がりを持ち、自軍部隊の影でも幅広い活躍を見せる。
    なお、『BX』における(キャプテン・アッシュになる前の)アセム・アスノは、地球連邦軍の著名なエースパイロットとして多くの人々に知られている模様で、ユリカ「士官学校時代にアセム・アスノについて習った事がある」と語っている程である。
    戦闘前会話についてはキオがメインの主人公格として扱われ、それにフリットとアッシュが加わる三人一組の形になっている[3]
    1周目限定だが、第14話で騎士ガンダム正義稼ぎで初期撃墜数が異常に上がる人物で、セリック&ヴェイガン組生存フラグのネックである撃墜数の問題を彼一人で満たすことも可能。

    パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

    能力値[編集 | ソースを編集]

    回避・格闘・技量に優れるインファイター。特殊回避が発動しやすいのも大きい。スーパーパイロットが発動すれば更に補正が掛かるため、避けて当てまくる。

    精神コマンド[編集 | ソースを編集]

    BX
    加速集中直感直撃熱血

    特殊スキル[編集 | ソースを編集]

    BX
    第29話「再会、そして別れ」時
    スーパーパイロット、カウンター指揮官L2
    NPC故に援護関係が無くなっている上に、全体攻撃も無い。その為前線にその移動力で突っ込んだ挙句に敵チームのメインにしか攻撃しないため自軍が戦闘を開始するまで長々と戦闘を見続ける事になる。
    味方時
    スーパーパイロット、援護攻撃L1、援護防御L1、カウンター全体攻撃L1、指揮官L2
    「スーパーパイロット」はキャプテン・アッシュ(アセム・アスノ)専用スキルで、「気力130以上の時に気力に応じて命中・回避・特殊回避率に補正が掛かる」という強力なもの。実は、イノベイター超兵等と同系統の能力なのだが、才能でも異能でもなく、純粋に技能と経験だけで彼らと同様の補正を得ているあたりにアセムの凄腕っぷりが伺える。
    なお、気力限界突破系のスキルアイテムを使用する必要はあるが、気力170以上の時の「スーパーパイロット」による補正値は命中・回避率に+50で、Xラウンダーはおろかニュータイプイノベイターをも超えている。それは、ある意味で人の可能性を最も体現していると言えるのかもしれない。彼自身が越えられないと思っていた壁をいつの間にか飛び越えていたようだ。なお、おあつらえ向きに彼が正式加入する第38話ではクリアボーナスで気力限界突破が手に入るため、すぐにでもこれを実現可能。有用性は言わずもがな。

    人間関係[編集 | ソースを編集]

    家族関係[編集 | ソースを編集]

    フリット・アスノ
    父親。少年期から複雑な感情を持ち、宇宙海賊キャプテン・アッシュになってからも未だに尊敬と反抗心が入り混じった感情を持っている。
    基本的には彼に対しても尊大に振舞うよう心がけているようだが、切羽詰った際には素が出てしまう。終盤では戦争の在り方や対ヴェイガン感情で確執を持ってしまう。
    キオ・アスノ
    息子。初対面時は長らく家族を放り出した事を非難されたが、基本的に親子関係は終始良好であり、三世代編ではその思想によって孤立しがちなキオにとっては本当に数少ない味方だった。
    一方、小説版では再会時に「何故、僕たちを捨てたのか」という追及から始まり、これまでの経緯を話してもすぐに納得してもらう事はできなかった。また、キオ側の独白で「この男はクズだ」とまで言われている。
    ロマリー・ストーン(ロマリー・アスノ)
    同級生(OVA『MOE』では幼馴染という設定)にして妻。13年ぶりに再会した際には号泣された。
    エミリー・アスノ(エミリー・アモンド)
    母親。妹同様に髪の色は母親譲り。
    ユノア・アスノ
    妹。現在のディーヴァクルーで昔のアセムを知る人物の一人。生きていた事を素直に喜んでいた。小説版では、密かに連絡を取り合っていた。
    バルガス・ダイソン(SRW未登場)
    母方の曽祖父。アセムは「曽祖父バルガスと同じ血を引く自分も、彼と同じビヤ樽のような体形になるのでは」と恐れており、それが部活動やスポーツに打ち込む理由の一つとなっている。
    父フリットの癖が移ってしまったのか「バルガス」と呼び捨てにしてしまっている。

    ビシディアン[編集 | ソースを編集]

    ラドック・ホーン
    副官であり、右腕的存在。アセムが最初に知り合ったビシディアンクルー。
    実はアッシュ襲名前、首領の座を狙っていたギスパード・ラーグーン(SRW未登場)がアセムを謀殺しようとしていたのを彼が秘密裏に阻止していたのだが、アセムはそれを最後まで知ることはなかった。
    キャプテン・アングラッゾ
    初代ビシディアン首領。臨終の彼の指名で後を受け継いだ。なお、この時アングラッゾはアセムを「キャプテン・アッシュ」と命名している。
    ウィービック・ランブロ(SRW未登場)、レウナ・イナーシュ
    公式外伝漫画『機動戦士ガンダムAGE~追憶のシド~』に登場。当作品において、シドと同時に遭遇し共同戦線を張った。
    彼らとの出会いがアセムがビシディアンとして戦う理由の一因にもなっている。
    なお、アニメ本編では彼らと邂逅したかはボカされているが、小説版では彼らとの邂逅と共闘の記憶をキオに語っている。

    連邦軍[編集 | ソースを編集]

    ウルフ・エニアクル(SRW未登場)
    アセム編時代の上官で、尊敬するエースパイロット。自身がXラウンダーでない事を気にかけるアセムを様々な形で叱咤激励する等、父フリットの代わりにアセムを導いた人物。
    だが、アセム編終盤で敵の攻撃からアセムを身を挺して庇い、戦死してしまう。なお、死に際にアセムに対し「お前は最強のスーパーパイロットになれ」と遺言を残して逝った。ウルフの「スーパーパイロット」という言葉は、後のアセムの誇りと原動力になっている。
    アリーサ・ガンヘイル(SRW未登場)、マックス・ハートウェイ(SRW未登場)
    アセム編での同僚パイロットたち。アリーサに至っては父親同士が友人の間柄である。
    オブライト・ローレイン
    アセム編での同僚パイロット。キオ編以降も現役で、現在のディーヴァクルーの中で昔のアセムを知る人物の一人。
    連邦軍に対して高圧的に出る事が多いアッシュもオブライトだけは「さん」付けで呼んでいた。
    ロディ・マッドーナ
    連邦軍時代からの知り合い。現在のディーヴァクルーで昔のアセムを知る人物の一人。ユノア、オブライト同様アセムの生存を喜んでいた。

    ヴェイガン[編集 | ソースを編集]

    ゼハート・ガレット
    学生時代からの親友にして宿敵。奇妙な友情はキオ編以降も未だ続いており、シド討伐戦では一時共闘した。
    『BX』で条件を満たして生存した場合は完全に和解、決戦後、バロノークで学生時代にはできなかった酒の酌み交わしを行った。
    デシル・ガレット(SRW未登場)
    ゼハートの兄で、父フリットに並ぶ因縁の相手。最終的に彼に引導を渡した。

    その他[編集 | ソースを編集]

    シャーウィー・ベルトン(SRW未登場)、マシル・ボイド(SRW未登場)
    高校時代のクラスメイトで、MSクラブでも行動を共にする。
    ラクト・エルファメル(SRW未登場)
    かつて、フリットと共闘したエウバの指導者。小説版では密かに協力関係を結んでおり、彼からかつてフリットを見舞ったユリンとの悲劇の過去の話を教えられている。
    ウェンディ・ハーツ
    キオの幼なじみ。
    アニメ本編では交流は無かったが、小説版ではキオ救出に赴く際、ユノアの手引きとウェンディ自身の決意からウェンディの同伴を許可する。『BX』でも再現された。

    他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

    ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

    カイ・シデン
    BX』では協力者。
    オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ
    『BX』では彼女の正体を掴むと共に、ブレラを介して彼女の逃亡を助け、自らの意思でビスト財団に囚われた彼女の救出のための情報をカイを介してBXにリークする等、何かと裏から助ける。
    リディ・マーセナス
    『BX』ではブライティクスと敵対した末、自らの犯した過ちを悔やみ独り死を選ぼうとした彼を救出し、後に共にBXに合流する。
    アルベルト・ビスト
    『BX』では良心の呵責に苛まれ改心した彼からビスト財団の悪行の数々の情報とその証拠をリークされる。

    その他リアル系[編集 | ソースを編集]

    ジェフリー・ワイルダー
    BX』では「アセム君」と呼ばれる等、少年期のアセムを知る人物。
    ブレラ・スターン
    『BX』ではマクロス・ギャラクシー船団との決戦で重傷を負った状態で地球圏にフォールドしたブレラを救出し、彼に「ゴースト1」のコードネームを授け、以来ビシディアンの協力者となる。
    アカツキ・ナガレ
    『BX』では密かに協力関係を結んでおり、ネルガル重工から支援を受けていた。

    名台詞[編集 | ソースを編集]

    アセム編[編集 | ソースを編集]

    「やるしかないんだ…。俺がみんなを守んなきゃ! 俺にだって、やれる!」
    第16話より。アセムの初陣時の台詞。アセムはかつて父フリットが搭乗していたガンダムAGE-1を起動させ、コロニー・トルディアを襲撃してきたヴェイガンMSドラド2機を迎撃するも、初めての実戦闘故に苦戦する。
    しかし、アセムは曾祖父バルガスの声援によって落ち着きを取り戻し、独自に編み出したビームサーベル二刀流で優勢に立っていく。そして、ドラド2機を撃破するのであった。
    「だって、友達だろ?」
    第18話より。高校の卒業式の日、ヴェイガンのスパイ容疑で憲兵達によって逮捕されかけたゼハートが危険を顧みずに庇ってくれたアセムに対して「どうして、俺をそこまで信じられる?」と尋ねられた時の回答。
    アセムにとってゼハートとは、1年半という短い時間ではあったものの共に青春時代を過ごした親友であった。だが…。
    「どうして? どうして、お前がそんなのに乗ってんだよ!?」
    同話より。卒業式の日の戦闘においてガンダムAGE-1[4]を追い詰めたゼダスRからコックピットハッチを開けて姿を現したゼハートを目の当たりにして。親友ゼハートが憎むべき敵の出身であるという残酷な事実に、アセムは戸惑う。
    一方のゼハートもまた、標的であるガンダムAGE-1のパイロットが親友アセムであったという残酷な事実に苦悶する。そして、「お前のような優しい奴は戦うべきじゃない…!」と、捨て台詞を残して戦場を立ち去った。
    「父は昔からあんな感じだったんですか?」
    「すごいって言うか…完璧って言うか…」
    第19話より、ウルフから父フリットの事を聞く際に。フリットへのコンプレックスが垣間見えるが、ウルフはそんなアセムの態度を笑って諌めた。
    「ガンダム、一緒に生き延びような…アセム・アスノ、AGE-2ガンダム行きます!」
    同話、アセム専用機であるガンダムAGE-2での初出撃時に。ガンダムシリーズでお馴染の台詞「○○、××行きます!」である。
    なお、アセムはガンダムAGE-2で一気に2機撃墜する戦果を挙げたとはいえ、命令違反があったためにディーヴァ艦長のミレースから自室謹慎を命じられてしまった。
    (ゼハート…俺を見逃したのか…? 俺には戦場に立つ力が無いってのか…。Xラウンダー、俺だって…!)
    第20話より。ゼハートとの戦闘で彼の持つXラウンダーの力で圧倒されて敗北したアセムは、戦闘後悔しさのあまり自室に籠っていた。
    また、第21話においてアセムは「次世代型パイロット特別訓練プログラム」を受けたが、(概ね「A」評価が多かった一方で)Xラウンダーの適正だけは「D」評価であった。こうして、アセムは自身にXラウンダー適正が無い事に焦燥感を募らせていく…。
    「俺は…フリット・アスノの息子、アセム・アスノなんだ…!」
    第21話冒頭、訓練に励む中での叫び。しかし、この時の訓練はウルフからは「憂さ晴らし」と看做されていた。父親と友人へのコンプレックスが強く出た場面である。
    「俺は…みんなのために…自分のためなんかじゃない!」
    第22話、ゼハートから「父親に認められたい、自分のために戦っている」と指摘され必死で否定する。
    (…父さん、父さんには俺の気持ちなんか!)
    同話ラスト、戦闘効率がなっていない事をフリットに咎められて。これが余計に己を追い詰めてしまう。
    「父フリットはXラウンダー能力を持つのに、自分にはXラウンダー能力が無い」という劣等感、何よりも意見が対立しやすい父子の関係に、アセムは独り苛立つのであった。
    「市民を犠牲にしても構わないなんて…俺は従えない!」
    第23話、ヴェイガンとの癒着が発覚したソロンシティにて、民間人が大勢いる市街地での戦闘を行おうとするフリットに対して詰め寄り命令を拒否。
    フリットへの反発心も大きく表れており、逃げ出してしまうものの結局は状況を見過ごせず出撃。戦いの後にウルフから「俺たち軍人は戦う事でしか答えを見つけられない」と諭される。
    「ゼハートは違うよ…」
    「あいつは悲しんでいない。君がどう思っていようとあいつは敵なんだよやっぱり…」
    「あいつはヴェイガンなんだ!!」
    同話、アセムを追いかけ「フリットも自分もゼハートも、皆悲しみを耐えて戦っている」と言ったロマリーに対して、声を荒らげる。
    直後、ロマリーは涙を浮かべてしまいアセムは「傷つけれるつもりはなかったんだ」と謝っている。
    「俺には…何も無いんだよ!戦わなきゃ、戦って結果を出さなきゃ、誰も俺を認めてくれないんだ…!俺はお前が羨ましい。力を持ったお前が……」
    第24話にて。再び説得に現れたゼハートに対して遂に嫉妬を爆発させる。
    学生時代の正義感の強さと優しさを持った彼の面影はもはやどこにもなく、ゼハートも思わず表情を曇らせる。
    「…なんだよ、それ…。なんでそんな事するんだよ…!」
    同上、再会したゼハートとの問答中にロマリーが乱入し、ゼハートを庇ってしまう。その行動にアセムは怒りを露わにする。
    アセム「ゼハートォッ!! 俺だって、お前を撃てる!!」
    ゼハート「お前は何もわかっていない…!」
    その後の追撃戦にて。この時のアセムを衝き動かしていたのは、みんなを守りたいという想いや戦士としての覚悟ではなく、力を持つ者への嫉妬やただ認めてもらいたい気持ちから来る焦りだった。そんな今のアセムの不甲斐ない姿は、遂にはゼハートからも怒りと失望を買ってしまう。
    (Xラウンダー能力を引き出すヘルメット…あのヘルメットさえあれば…俺にだって!)
    第25話冒頭。脳を活性化させることで強制的にXラウンダーの能力を与えるヴェイガンのヘルメット型装置「ミューセル」を危険視するフリットとディケの会話を聞いて。直後にミューセルを使わせて欲しいとフリットにせがむも却下された。
    Xラウンダーへのコンプレックスのあまり完全に形振り構わなくなっており、遂にはディケの制止[5]も聞かずにミューセルを無断で使用。結果、戦果は挙げたものの意識を失ってしまった。
    「これが! ダブルバレットの力だッ!」
    第26話、次々と現れるヴェイガンの軍勢を迎撃し撃ち落として行く。「自分の力」と言っていないのがポイント。
    デシル「お前は…お前はなんなんだァッ!!」
    「俺は…俺は! スーパーパイロット、アセム・アスノだぁぁぁッ!!
    同話、自らを庇って命を散らした上官ウルフが、その最期の時までアセムの力を信じ続けていたことで、遂にアセムは自らに課していた枷を解き放ち、Xラウンダーに拘らない自らの力で戦うことができるようになる。
    アセムのこれまでの暴走・迷走は、父フリットや敵であったゼハートと否応なしに比較される状況から自分でも知らない内に自縄自縛に陥っていたことによるものであった。そして、ウルフが提唱した造語であるスーパーパイロットという言葉もウルフ自身のパイロット観によるものであり、正確には実態のない励ましのようなものだった。そのような状態でアセムは、道を示す者がいたとはいえ強いられた状況から最終的に自ら生きる道を見出したのは『AGE』作中でアセムの出した特異な答えであるといえる。
    この宣言を証明するかのように、ウルフの(本人は知らないであろうが、父フリット視点ではさらにユリンの)仇敵であるデシルをXラウンダー能力を持ってしても読む事の出来ない動きで容易く葬った。
    「ロマリー…俺、今までなんのために戦わなきゃいけないのか見失ってた。焦りとか妬みとかで、頭がいっぱいだったんだ。けど今は迷ってなんかいない。ただみんなを守りたいだけなんだ。だから行かせて欲しい。父さん、ロマリー…」
    第27話。ヴェイガンの移動要塞ダウネスが地球へ落下し始め、被害を防ぐためにロマリーの制止を振り切り単身で要塞内に突入する。
    「それがお前の戦う理由か…俺は何故戦っているのかも分からずに、頭にあるのは父さんやお前に追いつきたいという嫉妬心だけだったんだ…」
    ゼハート「だがお前はここにいる。守るべき者達のために、命を懸けて…お前も戦士だ」
    同話。かつて「自分のために戦っている」と指摘された事を受け入れ、「守るべき地球のために戦う」ゼハートへ卑下するも、コンプレックスを乗り越え「守るべき人間のために戦う」姿勢を賞賛される。この後、アセムは手を差し伸べるもイゼルカントの呼びかけもあり握る事は無かった。
    「夕陽…。こんなにも赤い太陽、初めてだ…」
    同話。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」を破壊した後、地球へと不時着したアセムは初めて「赤い夕陽を見た」。
    「ずいぶん迷ったりしたけど、俺、自分が戦う本当の意味をやっと見つけ出せた気がするんだ」
    「俺は、大切な誰かのために戦いたい。その気持ちはいつだって変わらない。俺は守り続けるよ、君を…!」
    第28話より。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の落下阻止から1年後、特務隊隊長となったアセムはロマリーと再会を果たす。アセムは「学生気分が抜けなかったために、迷惑を掛けてしまった事」を謝ってきたロマリーを許した。
    そして、アセムはロマリーの前で彼女への変わらぬ想いを告白する。こうして、お互いの気持ちを伝え合った二人は後に結婚し、キオを儲けるのであった。

    キオ編[編集 | ソースを編集]

    「せめて、あの子には見せてやりたい。戦争なんか無い世界を」
    第29話より。キオが生まれた日に軍人としての任務に赴くアセムの独白。そして、アセムは消息を絶った…。
    ちなみにキオは父フリットにヴェイガンに対する刷り込み当然の教育とMS戦闘技術を叩き込まれる事になってしまう[6]
    「スーパーパイロットをなめるなよ」
    第34話。キオに倒されたデモンの敵討ちに燃えるファントム3のゴドムとグラット率いるダナジン隊の連携に苦しめられるキオの危機に割って入り、その卓越した技量でグラットを仕留めた際の台詞。
    余談だが、この時の状況は23年前にウルフが自分を庇って戦死した時の状況に似ている。しかし、アッシュの方はウルフを超える実力で返り討ちにしており、数多の経験を積んでより高まったスーパーパイロットとしての技量を見せつける演出となっている。

    三世代編[編集 | ソースを編集]

    「自分なりの戦い方を見つけたんだろ? だったら、自分を信じて戦いぬけ!」
    第41話より。ルナベース戦で、キオに助太刀しながら。亡き師の意志はアセムの中に息づいていた。
    「ゼハート、味方を犠牲にしてまで、お前は何をやっているんだ!」
    ゼハート「必ずやり遂げねばならないのだ!! 人の感情など、とうに捨てている!!」
    「人である事を捨てててまでやる大義に、何の価値がある!?」
    ゼハート「貴様に何がわかる!?」
    「人が人である為のエデンじゃなかったのか!?」
    第48話より。敵に勝つためとはいえ、セカンドムーンの動力機関を利用した宇宙要塞ラ・グラミスのディグマゼノン砲によって味方のパイロットを巻き添えにする事前提の作戦を挙行したゼハートに対するアセムの激昂。
    TV版ではこの問いが決定打だったようで、その後アセムのダークハウンドはゼハートのレギルスの各部位を的確に捉え、怒涛の勢いで破壊した。しかし、同じ場面でもOVA『MEMORY OF EDEN』ではなおもゼハートが食い下がるため、その後の二人の死闘は壮絶なものとなった…。
    「つかめないものだってある。俺達は人間なんだから…。お前は敵である俺を何度も助けてくれた。戦士である前に人間だった」(中略)
    「ゼハート、お前がいたからここまでやれたんだ」
    決着後、敗れたゼハートの「どうして、つかめないんだ…?」という問いへのアセムの返し。
    運命の悪戯によって敵同士に別れてしまった二人の、学生時代以来再び心を通わせた最後の一時であった…。
    「ゼハート…! 俺は前に進むぞ…! お前の想いを全て背負って!」
    最終話より。ゼハートとの最後の語らいの後に爆散したレギルスを見届けて。
    「ヤツらだって血の通った人間だ。死の恐怖に押し潰されないよう地球を呪い、そして、地球を奪うという『希望』がなければ生きていけなかった」
    大量破壊兵器「プラズマダイバーミサイル」をセカンドムーンに放ってヴェイガンを殲滅せんとした父・フリットを息子・キオと共に止める際に。
    アセムおよびキオの熱い説得は、「間違った正義」に囚われていたフリットを正道に戻し、「真の救世主」への道を歩ませるに至ったのであった。

    MEMORY OF EDEN[編集 | ソースを編集]

    「俺達がこうして見ている星の光だって、本当はずっとずっと何年も昔の輝きなんだ。それがこうして、遠く時間を距離を飛び越えて俺達とつながっている」
    「だから、卒業して離れ離れになったって、俺達はきっとどこかで繋がり続けるさ。そんな簡単に人のつながりは消えたりしない」
    高校卒業を控えたある日、ロマリーおよびゼハートと共にスペースコロニー「トルディア」の外壁に出て、宇宙に広がる星々を眺めて。
    離れ離れになってもなお、つながる人の心を時間と距離を超越して届く星の光に例えたロマンチックな場面。このアセムの言葉は、物語の最終盤で大きな意味を持つ事に。
    「この…バカ野郎がーーーッ!!」
    最終決戦、ゼハートが乗る赤いガンダムレギルスと対峙し、壮絶な格闘戦の末にこの台詞と共にレギルスの顔面にパンチを入れる。
    この際、少年時代のアセムの映像と共に江口拓也氏の声もオーバーラップする。『BX』でもこの台詞が採用されたが、アッシュ役の鳥海氏単独の発言であり、江口氏のボイスは未収録。
    「俺達は確かに道を違えたかもしれない。でも、俺達の過ごしてきた時間が色あせて消え去ったりはしない」
    「傷付け合った事も、分かり合えずすれ違った事も、共に泣き、そして笑い合った事も…。俺達は、ずっと友達だ。そうだろ、ゼハート!」
    長年の決着が付き、重傷を負ったゼハートに対して。学校卒業後、互いに敵対する陣営に所属し、何度も激闘を繰り返してきたアセムとゼハート。
    しかし、それでも二人にとって、かつて学生時代に友達として過ごしてきた時間は、けっして消え去るものではなかった。
    「ゼハート…。お前はあの日見た、遠い星の光だ…」
    爆散するレギルスを見て。この言葉と共に、アセムとゼハートの物語は幕を閉じる。

    PSP版[編集 | ソースを編集]

    「面白かったな~ 特にモビルスーツの腕を使って惑星の落下を止めるあたり!」
    ゼハート「ああ 少し強引だったけどな」
    ロマリー「私 よくわからなかった…」
    PSPソフト『機動戦士ガンダムAGE ユニバーサルアクセル/コズミックドライブ』第5章「友情と恋とモビルスーツ」のイベント「3人デート」より。
    3人で鑑賞した映画『MOBILE SUIT ENGINNEERS』を語り合って。奇しくも後年、アセムとゼハートが互いに敵同士に別れた上に、ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の地球への落下阻止の為に共闘する事になる伏線と考えられる場面である。
    それにしても、3人が鑑賞した映画は、あの作品クライマックスシーンを彷彿とさせる場面が存在する作品なのだろうか? なお、アセムとゼハートには好評で、ロマリーにとっては不評だった事から察するに、とてもマニアックな内容の映画作品だった模様。
    ちなみに映画『MOBILE SUIT ENGINNEERS』については、TV版およびOVA『MOE』でも触れられている。
    「…お前は どうして…! どうして変わってしまったんだ!」
    (中略)「人が人であるために! そのためにお前はエデンを求めたのではないのか!」
    「今のお前は人であると言えるのか!!」
    PSP版の最終決戦でのディグマゼノン砲イベント後、ゼハートと対峙して。味方を巻き添えにディグマゼノン砲を発射する暴挙に出たゼハートを嘆きまじりに糾弾する。
    全体的な内容は前述のTV版の台詞とほぼ同じだが、あちらと比較してゼハートに対する失望感が強調されている。
    フリット「アセム!! 連携を乱すな!!」
    「やらせてくれ 父さん!!」
    フリット「何をしている! これは戦争なんだぞ!!」
    違う! 戦争なんかじゃない! 人と人との戦いだ! 手を出すな!!!
    「ゼハート…この俺が逝かせてやる…!!」
    PSP版でのゼハートとの最後の戦いにおけるフリットとの掛け合いより。
    エデンの実現を焦るあまり変わり果ててしまったゼハートを止める為に、アセムは父の制止を振り切って友人として彼に戦いを挑む。
    結末はTV版と同様だが、この場面から決着までBGMは『ガンダムAGE-2~運命の先へ』が流れ、他媒体とはまた違った雰囲気を見せる。PSP版屈指の名場面。
    なお、ここで現れるガンダムレギルスはダークハウンド一機で戦う事になり、性能差に加えて敵の増援まで現れるため強敵となる。

    小説版[編集 | ソースを編集]

    「機体はそのまま! パイロットは死んでもらう! 自爆されてはかなわんからな!」
    キオに襲い掛かったグラットを超高圧電流で葬った際の台詞。
    ちなみに、台詞は『機動戦士Vガンダム』のクワン・リーがケイト・ブッシュを葬った場面のオマージュである。
    「あんたの存在そのものが、うっとおしいんだよ! 父さん! あんたの怨念は、あんただけが地獄の暗闇に持って行けばいい! キオを巻き込むな!」
    フリットと対峙した時に互いのイデオロギーを論じていたが、ここに来て感情的に言い放ってからは論戦は悪い意味でヒートアップしていく。
    ちなみに、台詞は『機動戦士ガンダムΖΖ』のジュドー・アーシタのオマージュ。

    追憶のシド[編集 | ソースを編集]

    「…今日から仲間だな… よろしくな!」
    第六話「決断」より。ヴェイガンの襲撃からビシディアンを守った、ビシディアンとしての初めての戦闘を終えた後の出来事。亡くなったビシディアンの仲間に代わって突然入った男がいきなりアングラッゾの右腕になるという話に反発したラドックの平手打ちを受けるが、床に崩れ落ちたアセムの頭からは血が流れる…。
    九死に一生を得たばかりで傷だらけの身体、立っているのもやっとの状態で戦っていたことにビシディアンの面々が気づく中、床に倒れたままアセムは笑顔を見せ、団員達に改めて挨拶。その姿にラドック達はアセムを仲間と認め、立ち上がれないアセムを支えている。
    「オレは戦争を起す種を、破壊するんだ…大切なものを守るために…」
    戦争は終わらない…ならばオレは…“戦い“という、敵を討ち続ける!!!」
    最終話「キャプテン・アッシュ」より。病死したアングラッゾからキャプテンを引き継ぎ、キャプテン・アッシュとしての最初の命を仲間たちに出した際、副官となったラドックからの「元連邦のお前が連邦軍を襲うのか?」という言葉に対して。その命は連邦軍の大規模攻撃を止める為、輸送部隊を阻止する作戦であり、彼もまた元連邦でありながら連邦に弓引く存在になることだった。
    宇宙海賊に身を置いても、自分なりの戦いと覚悟[1]を見出す。ここからアングラッゾやウィービックの遺志も受け継いだ、新たな戦いが始まる。
    ここで今一度描写されているが、アセムの抱えるこのスタンスは先述の通り「戦争を終わらせることができない」という前提の話である。このためか、アニメ本編三世代編では戦争を終わらせ双方を救おうとするキオの理想を支持している。
    「悪いな…ビシディアンの縄張りは…この宇宙…全てなんでな!!」
    同話より。ビシディアンの縄張りを主張して連邦軍の輸送部隊に立ちはだかり、護衛のMSを全滅させて。宇宙全域、人々を守るために世界の裏で戦い続けるアッシュの宣誓。そして、『追憶のシド』の物語を締め括る台詞でもある。

    クライマックスヒーロー [編集 | ソースを編集]

    「いいぞ、キオ。どんなピンチでも必ず生きのびる。それでこそ、一流のガンダムパイロット、オレの息子だ!!」
    コロコロコミック連載の三世代編コミカライズ『クライマックスヒーロー』第2話。セカンドムーンから脱出する際の戦闘で、フェザール・イゼルカントの駆るガンダムレギルスの追撃で死を覚悟したキオの前に割って入り、彼を救っての台詞。同話ではキオ編後半が1話内で消化される構成上もあってか、最初に宇宙で遭遇した際には正体を明かさず助言を行い、セカンドムーン内では直接邂逅しなかったため、このタイミングでの劇的な再会と相成った。
    「キオ、おまえが生きて戦い続ける限り、ガンダムは決して死なない。人びとの希望を背負い…、何度だって。進化してよみがえる!!」
    同話より。先の戦いにて、レギルスを巻き込む自爆同然の戦法でガンダムAGE-3を自分から破壊してしまったことを悔やむキオに対して。実際にガンダムごと生存し、ガンダムごと姿を変えて再び戦場に舞い戻った男の言う言葉だけあり、説得力が違う。そして彼の言葉通り、新たなガンダムの姿、ガンダムAGE-FXがキオの前に現れる。

    迷台詞[編集 | ソースを編集]

    「やっと会えたなキオ。力を見せてみろ、この父に!」
    第34話。ディーヴァと遭遇、自ら出撃して。13年前には息子キオが戦争と縁の無い世界を望んだアセムだが、「戦場に立つ以上は甘やかさない」という事だろうか。しかし、先述の通り作中描写ではキャプテン・アッシュとしての初登場回で正体をバラす台詞になっていたため、結果として視聴者目線では正体を隠していた意味がなくなってしまい、シュールに見えてしまう。
    「何だ…!?」
    第43話より。ジラード・スプリガンの暴走によりフリットたち他のXラウンダーが苦しむ様子を見て戸惑う。
    アセムはXラウンダーではないので影響を受けなかったのだが、本来はシリアスな場面のはずなのに、彼だけが呆然としている様子が視聴者からネタにされてしまった。裏を返せば、Xラウンダーが影響を受ける事象においてもアセムは一切影響を受けないため、Xラウンダーに頼らないスーパーパイロットの長所が垣間見える場面でもあるのだが。
    「がああ!!」
    『追憶のシド』で被弾時によく発する。アセムで特に頻発する台詞だが、正確には、同作の作者である中西寛氏の癖(SRWで喩えると『UX』の「ごふっ」のようなもの)であり、様々なキャラクター、ひいてはおまけページでは作者すら口走る。『追憶のシド』に収録されている読み切り作品『始まりの物語』でも同様に出ており、少年時代のフリットもがあがあ悲鳴を上げる。
    バリエーションも多く、「がはあ!!」と悲鳴を上げたこともあるが、『BX』で多くのキャラクターが上げる「がはっ…!」は恐らくこれを意識したわけではなく、偶然似たものと思われる。
    「な……!! ドッズランサーが…ない…」(中略)
    「どうして武器がないんだー!!」
    『追憶のシド』第8話「ビシディアンの始まり」より。ミンスリーにてある任務の遂行後にヴェイガンと遭遇、戦闘になった際の台詞。実はこの時、アセムが次期キャプテンになる事に反発したギスパード・ラーグーンが、アセムがダークハウンドから降りている間に裏工作を行なっていた。
    その結果アンカーショット以外の武器が喪失した状態で戦闘を行う羽目に。なお、ギスパードはその後ラドックによって粛正され、アセムもコロニー警備部隊やとある私兵部隊との共闘によって事なきを得る。
    しかし、一応迷彩シートなどでダークハウンドを隠していた際の裏工作ではあったのだが、ビームサーベルはともかく大型でダークハウンドの変形にも必要な主要装備のドッズランサーが無くなっている事に攻撃寸前まで気付かないのは本編での活躍を考えると彼らしくもない場面である…。
    「キオよ。敵は悪のXラウンダーだ。心してかかれ」
    キオ「悪のXラウンダー? あの人は一体何者なの!?」
    「ジラード・スプリガン大佐…。もともとはルナベースに配属されていた。連邦のエースパイロットだ!」
    「しかし、まちがった作戦で仲間を失い、ヴェイガンに寝返った!」
    『クライマックスヒーロー』第3話。ジラードと対峙したキオに対して。同作ではジラードの内情を知っているようで、アセムがキオにそれを説明する…のだが、掲載雑誌や尺など、諸々の都合があってか、だいぶざっくばらんな説明であり、特に悪のXラウンダーという呼び名があまりにも直球すぎる。

    スパロボシリーズの名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]

    「みんな、目を閉じろ!」
    BX』での戦闘台詞。ダークハウンドのアンカーショットを使用する前に、フラッシュアイで敵機に目くらましを仕掛ける時の台詞。
    戦場にいる味方に対して注意を促す台詞なのだが、「プレイヤーに対して目の健康上の注意を促している」とも解釈できるメタフィクションの要素が入った台詞でもある。
    「見つめなおすキッカケができたと思え」
    「どうせ一度死に損ねたんだ。家も、も、全部取っ払って、自分自身を見つめ直してみるといい」
    「そうすれば、戦う理由が見えてくるかもしれんぞ」
    『BX』第38話「たったひとつの望み」より。ラプラスの箱の真実を語り終えた後、仲間を裏切って過ちを犯し、死ぬ事もできなかった自分を恥じるリディを諭す。
    実際に一度死に損ね、家族の前から姿を消し、全てを捨てて宇宙海賊としての戦いに身を投じたアセムの言葉故に、非常に重みがある台詞である。
    「安心しろ。お前はもう誰も傷つける事はない」
    ゼハート「ザナルド・ベイハート! その妄執と共に、呪縛から解き放ってやる!」
    『BX』第41話「君の中の英雄」より、ゼハート達の生存フラグが成立した場合。ヴェイガンギアにハッキングされ、望まない形でセカンドムーンを攻撃させられそうになったザナルドに対して攻撃を加える際の台詞。
    「…父さん、ひとつだけ言っておく。今の俺は生き方を強いられたとは思っちゃいない。むしろ、感謝している。このガンダムがあったからこそ、俺は俺の道を進むことが出来た…!」
    同上話。ヴェイガンギアに最後の攻撃を仕掛ける際に。「強いられた」という台詞は、おそらくフリット編において当のフリットが聞かされていたある意味『AGE』で最も有名な迷台詞「強いられているんだ!」を意識してだろうか。しかし、後にナレーションでも用いられた通り『AGE』全体のキーワードに昇格した台詞でもあるのだが、そんな『AGE』においてアセムは先述した通り「強いられた状況から最終的に自ら生きる道を見出した」キャラクターであり、そのきっかけとなった父フリットに感謝を示している。
    「ああ、俺達の活動は、一般にはあまり知られていない」
    映画化でもされん限り、世論が許すまいな」
    同上話。ヴェイガンとの決戦終結後、バロノークの処遇を話し合う場で飛び出したジョーク。
    「ああ…馬鹿正直だが、ただひたすら真っ直ぐな言葉…。そんな生き方をした奴だけに許される内容だ」
    『BX』第44話「光の騎士」にておいてゼハートが加入している場合に追加される台詞。マーダル軍の襲撃に遭い、抗戦する気力を失いかけていた白い谷の人々を立ち直らせるために演説したジョジョを見て、ゼハートが「俺達にはできない演説だな」と言ったのを受けて。
    かたや死亡認定の後、宇宙海賊として裏から世界の歪みに関わり、かたや若くして多くの民の運命を背負ってコールドスリープを繰り返し、常人の人生とは全く異なる数奇な運命を歩んだ二人。だからこそ、ジョジョの真っ直ぐな言葉が眩しく聞こえるのだろう。
    「そうだ。お前も一緒に写真を撮るか? どうせ遅かれ早かれ家に入るんだろう?」
    『BX』EDより、アスノ家一同が揃った家族写真を撮る際にウェンディへと言った台詞。直後に「冗談だ」と付け加えた。
    とはいえ第31話ではウェンディからキオロマリーに関する思いの丈をぶつけられた一件もあり、内心一目置いていたであろう事から今後への期待を込めての発言かもしれない。

    搭乗機体[編集 | ソースを編集]

    競技用MS
    高校時代に搭乗。所属していた部活MSクラブの備品。
    ガンダムAGE-1(SRW未登場)
    17歳の誕生日を迎えた時に父フリットから譲られたガンダム。TV版第16話から第18話まで搭乗。
    ガンダムAGE-2(SRW未登場)
    高校卒業後、地球連邦軍の軍人になったアセムの愛機。
    ガンダムAGE-2ダークハウンド
    宇宙海賊キャプテン・アッシュになった後の愛機。シドとの戦いで大破したガンダムAGE-2を修復・改修したもの。宇宙海賊風の外見が特徴的。
    バロノーク(SRW未登場)
    ビシディアンの移動拠点たる海賊戦艦。
    BX』ではユニットアイコンのみの登場。

    余談 [編集 | ソースを編集]

    • アッシュの公式の英語表記は「Ash」(灰)となっているが、「アッシュ」はアルファベット「H」のフランス語読みでもある。
    • スペシャルエディションOVA『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』で描かれた学生時代の『ピーター・パン』のでは、アセムがフック船長役を演じている。
      • 彼が演じたフック(Hook)船長の頭文字もまた「H」である。
      • これは後年、アセムが宇宙海賊ビシディアン2代目首領「キャプテン・アッシュ」になる事を暗示する場面であると考えられる。
    • アセムの髪色は金色。これは母親からの遺伝なのは先述の通りだが、逆を言えば第2世代であるアセムの容姿が公開された時点で遺伝元の母親がエミリーであることが予測できてしまっていた。即ち父フリット金髪ではないユリンと結ばれることはない=メタ的なユリン死亡フラグ、というところまでアセムの容姿で推測できたのである。

    脚注[編集 | ソースを編集]

    1. 1.0 1.1 公式外伝漫画『機動戦士ガンダムAGE~追憶のシド~』では、自身の命の恩人である宇宙海賊ビシディアンへの加入の誘いを受けてもなお、愛するの元へ帰ろうと苦悩するアセムの心情が詳細に描かれている。
    2. この時アセムはコクピットから投げ出され、残骸と化したAGE-2の脚部装甲の中でワイヤーにしがみついていた。連邦軍はコクピットの状況を見て捜索を打ち切り、AGEシステムのみを回収。その後ビシディアンがAGE-2の残骸を回収したことでアセムを発見し、九死に一生を得ている。
    3. UX』におけるシン戦闘前会話でのキラアスランの関係に近い。
    4. 余談ながら、TV版第16話から第18話の間までアセムが搭乗したガンダムAGE-1は、始終ノーマル形態である。一方、OVA『MOE』における卒業式の日の戦闘では、ソーディア形態換装して出撃した。
    5. 尤もディケもアセムが強引に使用する事が容易に想像がついたはずなのにミューセルをその場に置いたまま部屋から離れてしまうという過失をやってしまっている。あまりに杜撰な対応だったからか、小説版ではディケが部屋から離れていた隙を見て無断使用するという、自然な形となっている。
    6. 尤も小説版では、フリット側の独白で孫キオにMS戦闘技術等を叩き込む事への激しい葛藤と罪悪感が書かれており、死んだと思っていた息子アセムに許しを請う言葉まで零している。

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