剣鉄也

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剣鉄也
読み つるぎ てつや
登場作品

マジンガーシリーズ

声優 野田圭一(TV版)
田中亮一(Z対暗黒大将軍
関俊彦(INFINITY)
デザイン 永井豪(原案)
角田紘一(Z対暗黒大将軍)
森下圭介(TV版)
飯島弘也(INFINITY)
初登場SRW
TV版
第3次スーパーロボット大戦
INFINITY
スーパーロボット大戦X-Ω
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
異名 戦闘のプロ
種族 地球人日本人
性別
年齢 18歳[1]
身長 180 cm
所属 科学要塞研究所(TV版)
光子力研究所(OVA版)
新国連統合軍(INFINITY)
軍階級 大佐(INFINITY)
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剣鉄也は『グレートマジンガー』の主人公

概要

小型戦闘機ブレーンコンドル及び、グレートマジンガーの専任パイロット

TV版『マジンガーZ』最終回に先駆けて公開された劇場映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』のクライマックスで、衝撃的なデビューを飾っている。

兜甲児マジンガーZが倒れた後、愛機・グレートマジンガーと共に地上侵略に乗り出した闇の帝王を首魁とするミケーネ帝国との過酷な戦いへ身を投じることになる。

人物

非常に大人びた武骨な表情が特徴的だが、年齢はまだ10代後半の18歳と若い。

前作の主人公の甲児が江戸っ子気質でやや軟派であったのに対し、硬派で激戦を繰り広げてきた一流の格闘家の様な佇まいをしている。普段はクールでニヒルな雰囲気が強いが、パートナーの炎ジュンと比べても好戦的でプライドの高い気質の持ち主で、何かと競争意識が強く常に一番優秀であることを望んでいる。この負けず嫌い振りは育った環境で醸成されたのではなく元からだった様で、小学生時代に友人のサブローがカナリアを飼っていたのに対抗してそれよりも大きく強い鷹を飼っていたりもしている。しかし、プライドの高さが足枷になってしまうこともしばしばで、劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボ』では、同じく正義の為に戦うスーパーロボットのパイロットであるゲッターチームとも功名を争って苦戦する展開を演じている。ただ、年下の子供である兜シローには気さくな兄貴分と言える一面を見せることがあり、敵戦闘獣を抑えているジュンとボスの二人が自分達ごと攻撃しろと言った際にも躊躇も見せて謝罪しながら攻撃を行う等、仲間思いな面も持ち合わせる。年齢よりも子供っぽい面も時折見せる他、嗜好等に関しても意外と子供で、甘いお菓子が好きだったり、ネズミとニンジンを苦手としており[2]、原作では月2000円のお小遣い(給料)[3]でお菓子を買ったり、漫画を読んだりする等意外と普通な一面も持つ。戦闘以外の普段着の服装に関しては青いショートトレンチにズボンと大人っぽくなっているが、紫のマフラーを身に着けている。愛車は、ロケットパンチ付きのバイク(「ジェットバイ」とも呼称)。

7歳の時に孤児院から兜剣造に引き取られて、マジンガーのパイロットとしての使命を宿命づけられる形で英才教育を受けた経験から、元から天賦の才能に恵まれたその肉体は超人的な身体能力を獲得するまでに至っており、徒手空拳の戦いは勿論、武器を用いた戦闘術やあらゆる銃器を縦横無尽に使いこなす射撃能力、高性能の戦闘用ロボットやバイクを始めとする乗り物の操縦技術をベテランの域にまで身につけている。パイロットとしても戦士としとも、あらゆる能力において甲児を完全に凌駕し[4]、鉄也自身も「戦闘のプロ」を自負している。肉体面だけでなく勘や洞察力にも優れており、科学要塞研究所で引き取ることになった甲児の弟であるシローが、剣造と血縁関係にあることも密かに気付いていたが、剣造がそれを明かさないのには何か理由があると察してたのか、敢えて話題に出そうとはしなかった。

一方、剣造から戦闘関連の訓練や教育を受けていたのに対し、コミニュケーション能力関連の教育はあまり受けられなかったらしく、プロフェッショナルとしての自覚や責任感は強い反面、自分にも他人にも厳しく、シローがガールフレンドのハルナをいじめっ子達から守る為に負けた際も、身の程を弁えないシローの方が悪いと突き放してしまったこともある[5]。剣造以外の目上の人間に対しても高圧的で失礼な言動や態度に出てしまうことも少なくない等、礼節や配慮に欠けてしまっており、その都度ジュンやボス、シローといった周囲の人間達が謝罪する等してフォローを入れることになっている。また、自分とミケーネの戦いに巻き込まれた少女・カオリの愛犬であるジョンが死んでしまった際は、自身のせいでジョンが死んだと責められ、「あんたなんかジョンの百倍も千倍も苦しめばいいのよ!」とまで言われたショックから出撃拒否する程苦悩する等、精神面において脆さを見せることもあった。ちなみに、日常的に戦闘訓練を受けていたのと同時に学校通学による義務教育もちゃんと受けており、少なくとも中学校は卒業している。しかし、自分を育ててくれた剣造には肉親の情の様な物を感じている一方、小学生の頃より学校以外の時間では孤島で過酷な訓練を強制的に受けさせられ、学生らしい思い出もロクに作れなかったこと等から、やはり当時は剣造を冷たい人間と思って恨んでいたことをシローに明かしている。

その内側には「孤児」であることへのコンプレックスを内包しており、これはパートナーのジュンも少なからず抱いていると言えるのだが、鉄也の場合は「孤児=家族のいない身で生きてきた」という自らの境遇に対し、強烈なプライドや自尊心、自己憐憫、存在意義等が非常に複雑に絡み合っており、そこにマジンガーのパイロット、そして戦闘のプロとしての自負心や承認欲求等も加わることで、結果的に「家族を持つ者」に対する根強い羨望や差別意識が生じることになってしまっていた。また、時には同じ「孤児」の境遇の者に対しても心無いことを言ってしまうことがあり、自身のサポートをしてきたジュンに対し「戦闘獣の撃破に貢献していない」と馬鹿にして喧嘩になったり、自分と違って支えてくれる人物が誰もおらず自暴自棄にしか生きられなかった生田信一郎のことを「若さを浪費しているだけ」と見下した発言をしたこともある。

劇中の様相

前作『マジンガーZ』の最終話にて、新たな侵略者であるミケーネ帝国の戦闘獣の前に瀕死の重傷を負わされた甲児とマジンガーZが危機的状況に陥る中、科学要塞研究所の無重力空間内での待機していた鉄也は、剣造からのスクランブル要請を受け、グレートで出撃。初の実戦でありながらも、マジンガーZでは全く歯が立たなかった戦闘獣グラトニオスと戦闘獣ビラニアス(SRW未登場)の2体を難無く撃破して見せ、その圧倒的な実力を見せつけた。

続編『グレートマジンガー』の第1話より本格的にミケーネ帝国との戦いが始めることになり、闇の帝王の傘下となる7つの軍団に属する多種多様な戦闘獣を前に、鉄也は「戦闘のプロ」と呼ぶに等しい戦闘力とタフネス精神により幾度もの窮地を切り抜けていく。途中でパートナーのジュンの搭乗するビューナスAや前作で甲児達と共に戦ったボスの搭乗するボスボロット、更にはシローが搭乗するロボットJr.等も参戦。戦いがより混迷と熾烈を極めていく中、ミケーネの大幹部である暗黒大将軍自らがミケロスで戦闘の指揮を執る形で修理作業中であった科学要塞研究所を襲撃し、敵の戦闘獣ジュランの腐食弾によって一時撤退せざるを得なかった隙を突かれ、科学要塞研究所のグレート発射口を潰されてしまう。暗黒大将軍から剣造とグレートの引き渡しを要求され、止む無く剣造が従おうとする中、一か八かの賭けに出る形で出撃に成功[6]し、反撃。スクランブルダッシュを破壊されながらも戦闘獣ジュラン、バニガン、ダンザニアを次々と撃破し、遂に死を覚悟して自ら出撃した暗黒大将軍と一騎打ちを演じ、満身創痍の状態になりながらも撃破することに成功した。

しかしその後、ミケーネでは、前作で甲児とマジンガーZに敗れて死亡したDr.ヘルを改造して復活させた地獄大元帥が新たな大幹部となる。狡猾で天才的な頭脳を持ち合わせた地獄大元帥の生み出したより強力な戦闘獣と狡猾な策略の前に苦しめられ、ファイヤーオン時の隙を突かれてグレートを奪われてしまったり、十字架に磔にされて戦闘獣ラミレスで痛めつけられる、戦闘獣バトラーズによってグレートの内臓コンピューターを狂わされ味方へ攻撃させられるといった展開もあり、戦闘獣ソルゴスの計器破壊光線によって動きを封じられた時には、初めて「死」への恐怖を覚えた程苦しめられることになった。単純な力任せな戦い方だけでは勝てない地獄大元帥の冷酷非情で容赦無いやり方の前に、次第に鉄也とグレートの力でも苦戦を繰り返す展開となっていく中、被害や犠牲の拡大化を恐れた弓教授によって、遂にアメリカにいた甲児が呼び戻され、マジンガーZが復活することになった。

だが、グレートとマジンガーZのダブルマジンガーが揃い周囲が喜ぶ中、甲児の帰国記念パーティーで親子での再会を素直に喜ぶことになった甲児と剣造の姿を目の当たりにした鉄也は、兼ねてより心の中に燻っていた「孤児」という境遇にあることへのコンプレックスが表面化。パーティー時に襲撃してきたミケーネとの戦いでは何の問題も無く協力し合って敵を撃破しているのだが、自分の居場所が失われかねないことへの危惧から甲児に対する敵愾心を募らせていくことになってしまう。その後、まるで別人の様に豹変してしまった鉄也は、飛行訓練中に故意の妨害行為を行ったり、ミケーネ対策の作戦会議中にも甲児の提案をとにかく反対する等、ジュンや剣造、弓教授から見ても不安を隠せずにいる程、甲児との確執を深めていく。そして、遂には剣造の判断によって決まった「敵戦闘獣を敢えて撤退させ、ミケーネの本拠地を突き止めて決戦に挑む」という作戦でさえも、甲児の提案であることが気に入ら無いのを理由に無視。甲児と共闘する形で戦闘獣ゴールドフェニックスにダメージを与えるはずが、スタンドプレイに走った鉄也は、彼を囮にして危機に陥らせるだけでなく、エネルギーを消耗したゴールドフェニックスも逃がさず撃破してしまう。自分が甲児よりも優れた存在であることを周囲に見せつけて得意気になっている姿に、同じ境遇のジュンでさえも殴って叱責される程であったが、鉄也は一向に考えを改めない所か、ひたすら甲児に勝つことばかりに執着し、聞く耳を持とうとしなかった。この結果、監視していた地獄大元帥によって鉄也と甲児の不和に気付かれてしまうことになり、ミケーネ側は残る戦力全てを投入して総力戦を挑むことを決定。地上側は完全に後手に回った事態となってしまう事になる。

光子力研究所の元で一人孤立していた甲児の元へミケーネスやキャットルーが暗殺に乗り出し、更には戦闘獣グレート・マンモスまでもが襲撃する中、シローの懇願にも利く耳持たず見捨てようとする鉄也であったが、甲児達の仲間を思いやる様や剣造の言葉を聞いて自分の過ちを悟った鉄也は出撃。しかし、時既に遅く、出撃直後に太陽を背にして現れた戦闘獣バルカニアの攻撃をコックピット付近で受けてしまった鉄也は、鍛えられた肉体のおかげで致命傷にはならなかったものの重傷を負ってしまい、何とか撃破した後、爆風に吹き飛ばされた影響で気を失ってしまう。その結果、鉄也の危機を救おうと剣造は分離した科学要塞研究所で地獄大元帥の指揮する無敵要塞デモニカ特攻してしまい、彼は息子の甲児に看取られながら死亡。死神によって死へと誘われる悪夢に襲われながら、覚醒した鉄也はジュンから剣造が落命してしまった事実を聞かされ、奮起してボスに協力してもらう形で甲児達の元へと向かい、甲児のマジンガーZに支えられながら総力を挙げて地獄大元帥の撃破に成功。遂にミケーネの勢力を壊滅させるのだった。

全てが終わり病院で療養を送る中、自らの身勝手さが原因で剣造を死なせてしまい、甲児とシローの二人を本当の孤児にしてしまったことを後悔していた鉄也は、自らを気遣うジュンの前で、これまで見せることのないまでに弱気となっていた。しかし、ジュンからの励ましを受けたジュンは、剣造が命懸けて見せた自身への「」に応える為にも、必ず再起することを誓うのだった。

TV版最終話で前作のヒーロー・兜甲児に主役ポジションを奪われ、本来の主人公としては報われぬまま幕引きを迎えた印象が強いが、スタッフも引け目を感じていたのか、後に制作された劇場版『決戦!大海獣』では彼の活躍にかなりのウェイトを置き、主役のデューク・フリードさえ霞むほどの存在感を見せ付けた。

後日談である小説『スーパーロボット大戦』(著・団龍彦)においては、後述の『ゴッドマジンガー』の焼き直し的な一面や弓教授や早乙女博士不在の状況もあってマジンガーチーム・ゲッターチーム全体の指揮官的な立場になっている(再起不能にはなっていないので、当然グレートに乗る)。なお、ここでは甲児との関係は「兄弟のようなもの」と評されている。


劇場版 マジンガーZ / INFINITY

『グレート』終了から10年後。甲児と異なり統合軍に入って戦い続ける道を選び、グレートマジンガーと共に前線で活躍している。ジュンとは結婚しており、子供も出産間近である。 ノベライズ版によれば軍階級は大佐。

漫画版

いずれも児童誌媒体での連載だが、低学年向けの『テレビマガジン』と中学年以上が対象の『冒険王』という読者ターゲットの僅かなズレが、鉄也のキャラクター造形に大きく影響を及ぼしている。

永井豪の漫画版

『テレビマガジン』という掲載誌の対象年齢もあり、永井版における鉄也はTV版のような複雑な性格設定も無く、甲児に嫉妬することも険悪な関係になることもない正統派のヒーローとして描かれている。 文庫版『マジンガーZ(少年ジャンプ収録版)』のあとがきにおいては、「マジンガーZの弱点を補うべく完全無欠のロボットとしてグレートマジンガーをデザインし、主人公を最初から戦闘のプロとして描いてしまったため、冷たいキャラクターになってしまった。やはり、主人公はどこかに欠点を持ち、それを克服していく要素を残しておかなくてはいけないという意味で、良い教訓になった」という趣旨のことを書いており、キャラクター造形面における失敗を自ら認めていたようだ。 恐らくそうした経緯を踏まえた上での変更であったと推察されるが、結局のところ、原作者自ら「(甲児と比べて)面白みの無いキャラ」と評する要因にも繋がっている。

とは言え、永井イズムが皆無という訳ではなく、人質のジュンに構うこと無く、薄ら笑いを浮かべながら戦闘獣へ攻撃を仕掛ける秀逸なシーンも存在し、後に庵野秀明氏が永井氏との対談の中で評価している。

桜多吾作の漫画版

TV版よりもシンプルなヒーロー像として描かれた永井版とは真逆に、桜多版の鉄也は更に複雑なキャラクターとなっている。TV版同様のニヒルさに加え、ミケーネ帝国壊滅という究極の目的の為には、民間人に暴力を振るう(或いは見捨てる)ことも辞さないなど、ダーティな一面を覗かせるのと同時に、出自を感じさせない明るさと歳相応のスケベさも併せ持ち、尚且つ、みさと(『マジンガーZ』後半のレギュラーキャラ。スパロボ未登場)へ仄かな想いを寄せるという純情な側面も有る……と、非常に多面的な性格設定を施されている。

どんな困難な状況に於いても、決して諦観することの無い屈強な精神力を持っていたが、最終章では封印していた「孤児としてのコンプレックス」が遂に表面化する。戦闘獣に痛めつけられながら己の存在意義を呟くモノローグは、圧巻の一語に尽きる。

TV版と異なり甲児の存在に左右されること無く、最後まで主人公として機能していた事も、本作の高評価に繋がる要因の一つと言えるだろう。

登場作品と役柄

初期のシリーズでは甲児と比べはるかに目立たない存在で、シナリオ・能力双方の扱いも悪かったが、α外伝では主役格の一人となり、以後のシリーズではそのニヒルさ故に他作品のキャラと衝突することがありながらも、ここぞというときに頼れる実力者へと成長した。また、近年の作品では序盤登場するが「怪我」によって本格参戦が遅れるというパターンが多い(初期シリーズも参戦が遅い傾向があったが)。

原作ではギャグを飛ばしたり、漫画を読んで夜更かしして寝坊するなど年相応にコミカルな一面も普通に持っているが、スパロボでは他作品の主人公達との差別化の為か殆ど再現されず、『戦闘のプロ』といったシビアさやニヒルさばかりが目立つ傾向にある。

スパロボでは甲児が「鉄也さん」と呼んでいるが、本来原作では「鉄也くん」と呼ばれる(COMPACT・COMPACT2・GBA版Aのみ君付けで呼ぶ)。それどころか永井豪や石川賢の漫画版、「INFINITY」では「鉄也」と呼び捨てにされている(鉄也も甲児を呼び捨て)[7]。「鉄也さん」は旧シリーズにおいてなされた呼び方がそのまま定着してしまったもので、おそらく鉄也の年齢を初期設定の22歳と想定した、或いは甲児の年齢を「マジンガーZ」スタート時の16歳と想定した為と思われる。

ただし、ダイナミックサイドも団龍彦氏の小説作品『スーパーロボット大戦』にて「甲児は年上に敬語くらい使える」とこの設定を認めており、同作では甲児は鉄也を「さん」付けし、OVA版でも甲児は鉄也を「さん」付けで呼ぶ。更に遡れば、前述の桜多吾作版でも「さん」付けの呼称が見られる。

かつてはスパロボシリーズの常連と言ってもいいくらいほぼ登場していたのだが、真マジンガーやマジンカイザーSKLなどの鉄也が登場しないマジンガー系の参戦が増加すると共に出番が遠のき、『L』から『X-Ω』で再登場するまで5年近い時間がかかった。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦G
第2次』には不在だったが、リメイクにあたり追加された。これに伴いグレートマジンガーも甲児の乗り換えではなく鉄也が乗ってくることに。この展開は『第3次』と矛盾しており、本人も「本当は出るつもりはなかったが…」というメタ発言らしき台詞をこぼしている。気合を持つため甲児より火力が高いが、ひらめきを持たないのでラスボス戦で使うには少々心許ない。グラフィックが第3次や第4次の流用の多い今作だが、顔グラが新規のものとなっておりかなり若々しくイケメン。
第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。後半にジャブローにてジュンとともに仲間に加わる。この際、第2次でグレートのみが登場し、鉄也が出なかったことが作中でネタになっている。グレートマジンガーの性能と併せて即戦力となる実力を持つが、宇宙での適正が低い為、終盤の宇宙戦では精神コマンドが優秀で宇宙での適正が高いマリアにグレートマジンガーのパイロットの座を奪われる可能性がある。ちなみに顔グラから察するに22歳版らしく、物凄い老け顔となっている。
スーパーロボット大戦EX
ラ・ギアスに召喚されるがその際に負傷している。そのため、マリアが操縦しているグレートに同乗して仲間に加わる。使うにはシナリオ終了後に乗り換えさせる必要があるが、今回はスペイザー系の機体が登場しないため、そのままマリアを乗せたままというプレイヤーも多いだろう。リューネ編の「めぐりあい」ルートでも甲児がグレートに乗っているのでやはり影が薄い。総合的な能力は悪くないが、2回行動のレベルが遅く、甲児のようにひらめきが無いのが弱点。
第4次スーパーロボット大戦
グレートがブロッケン伯爵に奪われたため、ジュンのビューナスAに同乗しての登場。シナリオ中で奪還するため、今回は乗り換えさせる必要は無い。スーパー系で始めると、甲児の口からEXの後に行方不明になっていたことが語られる。能力は高いが、第3次と同様にやはり宇宙適正がネックとなるので、場合によっては終盤は加速鉄壁を生かしたスペイザー要員として運用するのも手である。また顔グラが新規になり恐らく18歳版になったが、老け顔は変わらず。
第4次スーパーロボット大戦S
TV版の野田氏の音声を初収録。戦闘BGM「おれはグレートマジンガー」が初採用。
スーパーロボット大戦F完結編
スーパー系シナリオ「絆」にてピンチに陥った甲児を救う為に登場。能力自体は甲児とほぼ同値だが覚醒が無くSPに劣るので、実際の所劣化していると言わざるを得ない。相変わらず宇宙Bに加えひらめきも持たず、2回行動の習得レベルが非現実的なのもネックとなる。愛機のグレートはマジンカイザーに比べ取り立てて優れる点が無く、宇宙でも活躍させたいのなら甲児からカイザーを借りるのもやむ無しと言う所。労に見合う手段ではないが、ボスボロットビューナスA等の修理補給装置を用いたレベリングで無理やり2回行動を習得させるのも一手。顔グラが一新され、かなり若々しい印象を与える。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
『第3次』『EX』に登場。FC版と同様に『第2次』には登場しない。
『第3次』ではSFC版と同じく不遇なポジションで、地形適応:宇宙Aで幸運補給を習得するマリアにグレートを奪われる。一応マリアより格闘値・精神ポイント共に高いという特長を持つが、前者は宇宙Bの関係で結局マリアに抜かれ、後者も本作では幸運が非常に貴重という理由から評価点にはなりにくい。
一方で『EX』では、本作には全て地上が舞台であり宇宙Bがネックにならないこと、マリアの幸運が努力に改悪されたこと、SFC版と違いパイロット攻撃力の概念があることから、マリアを使い続ける理由がなく、問題なくグレートのパイロットを務められる。甲児と比較してひらめきを覚えないという欠点があるが、代わりに甲児にはない気合を習得するため、マジンガー系の精神ポイントの多さも相まって高火力を出しやすい。とは言えひらめきを覚えないのは見過ごせない短所なので、鉄壁の使用タイミングは吟味しよう。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
劇場版のシチュエーションでピンチに陥った甲児の前に現れる。以降はマクロス宇宙に行っている間、スーパーロボット不在の極東支部を防衛していた。後半に味方になるが、ロンド・ベル隊に対して批判的な言動が一部見受けられ、α外伝の伏線となっている。今作でのグレートマジンガーの性能と鉄也の能力自体は悪くないのだが、参戦が遅い為に影が薄くなりがち。これまで互換性能だった甲児と違い射撃が高いという特徴があるが、今回は活用はしにくいか。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
格闘射撃技量がかなり高くなり、1軍として申し分ない実力を持つ。加速の代わりにひらめきを覚え、ボス戦の備えも万全になった。高い技量値を生かすならクリティカル率の高い大車輪ロケットパンチを持つ強化型マジンガーZに乗せ換えてやると鬼に金棒。
スーパーロボット大戦α外伝
オリジナル主人公がいない『α外伝』における、事実上の主人公の1人。現代編では極東支部ルート第4話が最も早い初登場で、兜博士と共にティターンズの捕虜となりながらも、密かに隠したグレートマジンガーのファイヤー・オンに成功し、DVEも付く優遇振り。その後もリリーナ・ドーリアンの完全平和主義を否定しつつも彼女が見せた勇気は認めるイベントや、プリベンターの方針に反発するなど、鉄也がメインとなって絡む描写が続く。その後の未来世界ではジュンとともに最初からいる現代組でしばらく出番が多く、甲児への嫉妬と境遇による苦悩、そして彼との和解と成長がストーリー上で描かれた。未来世界で冒頭彼の視点で行動させたのは、単独行動が可能な人物ということで抜擢されたらしい。
今回から能力は完全に甲児の上位互換となり、特に射撃技量が高く、サンダーブレークが射撃属性となったグレートとも相性が良い。出番の多さから技能ポイントも稼ぎやすく、後半はカイザーに乗せる手もある。ただし援護の習得がマジンガー系では一番遅い、また防御・回避系の精神コマンド鉄壁しかないため、終盤のボス戦は注意が必要になるなど、尖った性質も持つ。
ストーリー上必ずダンテに洗脳され、一時的にグレートと共に味方の時の能力のまま敵対するが、倒すとゲームオーバーになる。だが経験値は入るため、(通常は強制出撃キャラに限られるが)あらかじめ修理などでレベルを上げておくと、修理補給ができないキャラも全滅プレイでレベル99にしやすい。また高難易度ルートでは洗脳状態で登場する前にダンテを撃破すると、そのマップでは味方合流後も敵対したまま進行し、撃墜してもゲームオーバーにならないが、このマップのストーリーが台無しになるため注意。こちらの方法なら上記のレベル上げができるキャラの範囲も大幅に増える。
第2次スーパーロボット大戦α
『α外伝』を経て、精神的に成長した描写が多い。洗脳をはねのけるために自分の脚を拳銃で撃ちぬくなどの荒療治も行った。『鋼鉄ジーグ』の司馬宙との絡みが多く、人間でなくなったことでヤケになる宙に自分の経験を語ったり、一緒に訓練したりしていた。ミケーネ帝国との激戦が描かれ、小隊長能力も対ミケーネ戦に有利となっている。
引き続き能力の高さの他、新たに気迫を覚えるため、マジンパワーが即発動できる点が心強い。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
主人公の一人、トウマ・カノウの指南役として、鬼コーチぶりを発揮している。
カイザーノヴァなど一部音声が新規収録された。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
原作終了後、ゲッターチームに協力して恐竜帝国と戦っていたという設定。甲児への嫉妬が原因で兜博士を死なせてしまった事や、恐竜帝国との決戦で武蔵をみすみす死なせてしまった事を許せず、姿を消して山篭りをしていた。光子力研究所奪還作戦で甲児がバリアの突破に失敗した際に何の前触れもなく駆けつけ、グレートブースターでバリアを破壊して甲児を援護した(この時、「あれではパイロットもタダでは済まない」と言われているが、特に怪我をした様子もなかった)。山篭り中に不動GENと出会い、意気投合したらしい。アポロに嫉妬するシリウスにかつての自分を重ねてアドバイスする場面もあった。同じ境遇を背負う故か、斗牙の行動にも理解を示す。セツコルートにおいては勝平、エイジらとともにアークエンジェルのクルー達の矛盾点の批判役を担う。
顔グラは『AP』で新規のものが登場していた為か、その流用となっている。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
甲児とほぼ同様の能力。マジンガーZと違いグレートマジンガーが宇宙Aなため宇宙でも活躍可能。必修精神コマンドは努力ド根性熱血
スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
援護システムの導入により使い勝手が上昇。しかし、援護Lvが2まで成長する甲児にはやや劣る。必修精神コマンドはド根性熱血。ただし必中を修得しないパターンが2つあり、そのうち片方は集中があるのだが残りの1つは命中率アップ関係を一切修得しないため、このパターンであった場合は使用しつづけるのは難しい。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
シーン1ラストで宇宙に送る選択をしたらメンバーから外れる。甲児を宇宙に送った場合は最後まで使用可能。なお、精神コマンドのパターンによっては最後に自爆を覚えるがこれは桜多版の設定を意識したものであると思われる。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
第1部で宇宙に送った場合、引継ぎをしなかった場合に登場する。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
精神コマンドのパターンによってはを覚えるが、その場合ひらめきを覚えない困った奴。活躍させたいなら魂は諦めよう。
スーパーロボット大戦IMPACT
『COMPACT2』同様、宇宙に送るか否かで活躍のタイミングが変わる。量産型グレートマジンガーを入手するには鉄也がいる必要があり、戦力的なバランスも考えると地上に残して第1部で活躍した方が良い。統率を持ち熱血を早めに覚えるボスキラーだが、ひらめきを覚えるのが遅い。『ナデシコ』の参戦により、「なぜなにナデシコ」へ飛び入り出演するイベントが追加されている。
スーパーロボット大戦COMPACT3
フォルカ・アルバーク修羅のスパイではないかと疑っていたが、次第に認めるようになる。甲児やボスと比べて特殊技能に恵まれていない。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
アニメ終盤の甲児との反目が描かれていて、スパロボでは珍しく本来通り「鉄也くん」とくん付けで甲児に呼ばれる。スーパー系では序盤に登場するが、本格参戦は中盤から。また、量産型グレートの入手条件に鉄也の撃墜数があるため、優先的に敵を撃破させよう。また甲児同様に隠しステータスの地形適応が宇宙Bなため、最終的に使われなくなる。
第17話の暗黒代将軍との決戦時グレートマジンガー搭乗前提のセリフになっているので他の機体に乗っていると見せ場が台無しになる(PSP版ではグレート固定出撃になっている)。
スーパーロボット大戦R
またしても負傷により参戦が遅れる。取り巻く状況は違っているが、α外伝同様にリリーナの平和主義を非難している(プリベンターの一員という設定だったジュンの幼なじみである生田を失ったことによるが)。
スーパーロボット大戦D
イグニスに兜博士を殺された為、甲児と共に宿敵として追う。ジョッシュを主人公に選んだ場合、地上ルートではお互いの反目と和解が描かれ、以後ルイーナの事で疑いつつもギュネイ・ガスと共にジョッシュの相棒兼親友のポジションを確立する。グラキエースウェントスが仲間になった時は拳銃を突きつけた。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
第1話から登場。グレートの性能は高いが、味方にグレートマジンガーの登場人物が誰もいないのが寂しい。攻略本にも「孤独の剣鉄也」と書かれてしまった。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
甲児同様序盤から使える。甲児とはいつの間にやら和解する。

VXT三部作

スーパーロボット大戦T
『INFINITY』設定。『INFINITY』版の関氏の音声を初収録。第1話から参戦。世界観に合わせて、地球連邦軍に所属している。原作同様連邦軍では前線から宣伝役まで幅広く活躍しており、ある事情からVTXユニオンに出向する。『INFINITY』版設定である事を反映して従来以上に「頼れる年長者パイロット」としての面が強く描写されており、もうすぐ父親になるという事もあり「親」としての自覚を垣間見せる言動も多く見せる。
なお、上記ノベライズ版の大佐設定は宇宙世紀ガンダムシリーズとの兼ね合いからか変更されており、本作では大尉となっている。[8]
『グレートマジンガー』の主人公であったためか、他の主人公格のキャラクターに用意されている各作品のボス格との戦闘前会話イベントも同様に用意されている。

単独作品

スーパーロボット大戦64
性格が原作に近くなり、甲児とは初対面時から何かにつけ突っかかる場面が多い。ルートによってはリリーナの完全平和主義に賛同しかねて一時離脱したりする。グレートの性能は高いがやはり宇宙Bは痛い。マジンガーZグレンダイザー真・ゲッター1合体攻撃が追加されたため、地上でなら活躍してくれる(尤も地上マップが一番多いのは離脱する完全平和ルートなのだが)。宇宙では極力被弾しないようにして、合体攻撃で攻撃力不足補いながら戦うことも可能。
スーパーロボット大戦MX
UFOロボ グレンダイザー』の第1話から物語は始まるため、リハビリ中の鉄也はちょっと遅れての参戦。今回のマジンガー勢はグレンダイザーを除き、原作再現は劇場版がメイン。ギルギルガンとの戦いにおける竜馬との確執と和解、光波獣ピクドロンとの戦いにおけるグレートブースター追加、決戦!大海獣のイベントが再現されている。
スーパーロボット大戦NEO
甲児と同じく、家庭用コンシューマ作品で旧TV版の設定での登場は現状、本作が最後となっている。
今回は『α』初期と同じように部隊のメンバーが居ない時に日本を守っていたため、中盤からの参戦となる。なお、その間の事で『ゴウザウラー』の電気王と因縁がある。今回は頼れる兄貴分キャラとして登場しており、チームを纏め上げたり、甲児と竜馬の喧嘩を仲裁したりしている。
スーパーロボット大戦X-Ω
リリース時より登場。名義としてはTV版だが、デザインや性格などにはOVA版の設定が混ざっている。甲児の事は基本的に「兜」と呼んでいる[9]。またOVAに登場しなかった兜剣造が登場しているなど混在範囲はまちまち。OVA準拠の性格で口が悪い竜馬からも「鉄也さん」と呼ばれるなど、兄貴分としての一面は今作でも健在。
2018年1月には『INFINITY』名義で期間限定参戦。『INFINITY』版での登場は本作が初となる。
スーパーロボット大戦30
『INFINITY』版。本作での軍階級は中尉になっている。
序盤のサイドミッションでシローと共に加入するが、このサイドミッションを逃すとキーミッション「ねらわれた都市学園」まで加入しない。さらに同ミッションで鉄也が一時離脱するため、正式加入はさらに後になってしまう。また、鉄也が仲間にならないとマジンガーZも「ねらわれた都市学園」まで入手できないため、可能な限り序盤で加入させたい。
一時離脱中でも「決戦のセフィーロ」で発言するバグがある。『T』同様に主人公扱いされており、ボス格との戦闘前会話もある。

パイロットステータス

能力値

過去の作品では甲児と同値で差は見受けられなかったが、αからは差別化が図られ、格闘はもちろんだが、射撃技量も高くなった。伊達に「戦闘のプロ」は名乗っていない能力となった。

他のスーパー系にも言えるが過去の作品では地形適応の宇宙Bに悩まされた。強化パーツや養成による補強や育成もできず、宇宙では攻撃力も自慢の防御力もガタ落ちであった。

精神コマンド

スーパー系に必要な必中熱血鉄壁を覚えてくれる。また、突撃を覚えることも多く、長射程の一発限りの大技グレートブースターを移動後にも放てるようにもなってきている。更に『第2次α』以降は気迫も習得。開幕からマジンパワーを引き出す事が可能となった。加速の習得率が高いのはグレートのスクランブル「ダッシュ」に合わせたのだろうか。

甲児と比較するとひらめきを覚えないのが弱点であったが、近年は不屈で補われる事が多い。

第2次G
ド根性加速必中集中気合熱血
第3次
根性ド根性必中加速友情熱血
EX
SFC版
根性ド根性必中気合てかげん熱血
PS版
必中鉄壁ド根性気合てかげん熱血
第4次S
加速ド根性鉄壁必中集中熱血
F完結編64
ド根性鉄壁努力熱血必中加速
α
根性努力必中熱血鉄壁加速
α for DC
根性努力必中熱血鉄壁ひらめき
α外伝
ド根性努力必中熱血鉄壁気合
第2次α第3次αMX
必中鉄壁努力不屈熱血気迫
Z
根性必中不屈熱血気迫
IMPACT
加速努力必中熱血ひらめき突撃
COMPACT3
ド根性必中努力熱血鉄壁突撃
AA PORTABLE)、R
加速努力必中熱血鉄壁突撃
D
加速不屈必中熱血鉄壁突撃
T30
不屈直感突撃鉄壁熱血)、気迫
リンクバトラー
必中加速努力熱血鉄壁ド根性
NEO
必中熱血鉄壁加速
X-Ω
TV版
不屈加速熱血
INFINITY版
不屈加速友情
パイロットパーツ装備時(TV版)
直感友情突撃
パイロットパーツ装備時(INFINITY版)
必中突撃激闘

特殊技能(特殊スキル)

底力レベルも割りと高い。また、援護攻撃を得意とする傾向にあるが、甲児には一歩譲る。

第3次(PS版)
切り払いL2底力
F完結編COMPACT
切り払いL3底力
α
底力切り払いL6
α外伝
底力切り払いL1、援護L1
第2次α第3次α
底力L9切り払いL3カウンターL6
Z
底力L9ブロッキングカウンターL6
再攻撃を取得させてやると「ファイナルダイナミックスペシャル → グレートブースター」などのコンボがでできるようになる。
IMPACT
統率L3、頑固一徹援護攻撃L1
A
底力L7切り払いL7
A PORTABLE
底力L7切り払いL7援護攻撃L4
R
底力L8防御L1援護攻撃L1援護防御L2
T30
底力L6、見切りL3、ガードL1、サイズ差補正無視L1
64
底力L7、切り払いL3

小隊長能力(隊長効果)

ミケーネ帝国への攻撃力+20%
第2次α』にて採用。ミケーネ帝国勢の敵と戦うには彼を小隊長にするといいだろう。
ミケーネ帝国壊滅後は機能する相手が居なくなるのが欠点だが、どのようにルート選択しても既に終盤なので気にする必要は薄い。
命中率+10%、クリティカル率+10%
第3次α』にて採用。
命中率+10%、クリティカル率+20%
Z』にて採用。

エースボーナス

気力130以上でPP開始時に「不屈」がかかる。
A PORTABLE』にて採用
命中+20%
NEO』にて採用。
精神コマンド「熱血」が、精神コマンド「魂」に変化する
T』『30』にて採用。『V』『X』における真マ版鉄也のエースボーナスと同一。
『T』ではマジンパワーがZ、グレート両機に採用されているため、最終盤Zに追加武装が来るまでは最大火力が勝ることになる。
『30』ではマジンパワーは後半になってから追加される代わりにグレートにグレートブースターが追加され、更にマジンカイザーもほぼ同等の最大攻撃力を持つため最大火力の差に開きが少なくなった。

サポートアビリティ

過酷な訓練
SR。ボスWAVE時に攻撃力大アップ。

パイロットBGM

「おれはグレートマジンガー」
オープニング。
「勇者はマジンガー」
エンディング。『IMPACT』、『MX』、『AP』で採用されている

人間関係

科学要塞研究所

兜剣造
グレートマジンガーの開発者で、鉄也の育ての親。少年時代に孤児院から引き取られ、グレートマジンガーの操縦者となる為に彼に過酷な訓練を課せられたが、実の親子同然の絆を築いていた。しかし、それ故に剣造への思慕と彼の実の息子である甲児に対する嫉妬心を募らせ対立を深めていく。そして剣造の言葉でようやく嫉妬心を捨て去るものの、結果的に彼の死を招いてしまい、甲児とシローから剣造を奪ってしまった事を深く後悔することになる。
炎ジュン
鉄也と共に兜剣造に引き取られた少女でパートナー。ビューナスAに乗る。
『INFINITEY』では彼女と結婚しており、子供も儲けている。
兜シロー
甲児には複雑な感情を示す鉄也だが、歳が離れているせいか彼に対しては厳しくも優しい良き兄貴分として接していた。心理描写がより生々しい桜多版でも良好な関係は変わらず、2人で悪ノリする場面も見受けられる。

光子力研究所

兜甲児
マジンガーZ最終回及び映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」では彼を助ける。原作の終盤に甲児が帰国した際は当初こそ息の合った連携プレイを見せて関係も良好であったが、剣造と甲児の再会後に次第に自身の居場所が無くなるのを感じて嫉妬心を抱くようになり、彼に対して挑発的な態度を取った事や作戦面での意見の相違等が重なって対立状態に陥ってしまう。最後は兜博士やシローの説得によってわだかまりを解き、兜博士の死という悲劇がありながらも最終的には和解した。映画「決戦!大海獣」ではドラゴノザウルスに飲み込まれたボスの生死を巡って対立しかけたが、すぐに和解した。
小説版「スーパーロボット大戦」の時点ではさやかが「兄弟のようなもの」と言うまで関係が修復されており、直前の甲児の台詞と合わせると「甲児を心配して口煩く接してしまう兄」と言ったところか。

ミケーネ帝国

暗黒大将軍
お互いに認め合うライバル
地獄大元帥
グレートマジンガー』に於ける事実上のラスボス
闇の帝王
ミケーネ帝国の最高権力者であるが、原作において直接対決をする事が無く、後日談作品も含めて決着が付かなかった。
しかし、『第2次α』において遂に雌雄を決する戦いが実現する。
ダンテ
原作では直接面識はないが、『α外伝』ではガレリィ長官の協力もあって彼の心の隙に付け入り洗脳に成功する。仲間が倒すことでその洗脳が解けるが、鉄也自身が洗脳をはねのけダンテを倒すパターンもある。
不動明/デビルマン
漫画『デビルマン対闇の帝王 DEVILMAN vs HADES』では、不本意ながらも闇の帝王の軍門に降った彼から攻撃対象として狙われるが、デビルマンとしての姿を晒した明に臆する事無く、病み上がりの身体に鞭打って闘志を滾らせる。

その他

ボス
仲間。作中では割とボスをコケにする場面が多いのもあって、ボスの方は一方的なライバル視する面が強く、甲児が帰ってきた時も鉄也の孤立を喜び、さらに鉄也への対抗心を見せていた。しかし、本来は強い信頼関係があり、最終回でも連係プレイを見せている。
ヌケムチャ
仲間。
生田信一郎
ジュンの孤児院時代の幼馴染なので過去に直接の繋がりは無いが、暴走族に甘んじていた事やミケーネの作戦に利用されていた事を批難した。しかし、自らの命を捨てて発電所を守った生田の最期に対しては認めることになる。
三郎
32話のゲストキャラクター。少年時代の友人で、かつて飼っていた鷹が暴れた事で彼を失明させ、その事が潜在的にトラウマとなる。
カオリ
34話のゲストキャラクターである少女。戦闘獣とグレートマジンガーの戦いに巻き込まれて愛犬のジョンが死亡した事で鉄也を憎む。
浜川陽一
46話のゲストキャラクター。兜博士の知り合いである浜川博士の息子で、彼からは兄さんと慕われる程、仲の良い関係を築いていた。

他作品との人間関係

鉄也のハードかつストイック、そしてクールな雰囲気を持つ青年というイメージからか、同系の青年キャラクターとの絡みが特に多く、共にトレーニングに励むという事が多い。また、未熟なパイロットに対して教官的な立場になる事もある。

作品にもよるものの、戦闘のプロフェッショナルとしてのプライド故か他者に対して厳しい意見を述べる事も多い為、一時的に対立する場面も多い(アムロ等の年長者に対しては敬した態度を取っている)。

スーパー系

ダイナミック系

剣鉄也 (真マジンガー)
平行世界の同一人物。『T』のエキスパンション・シナリオではEDにて記憶を取り戻したソウジチトセナイン達によって、宇宙世紀世界における彼の存在を知らされる事になる。
デューク・フリード
劇場版で共演。年齢設定ではデュークの方が年上だが、劇中では「大介君」で接している。
MX』では状況判断を巡って彼に苦言を呈するが、対立劇にまで発展するほどの深刻な事態には至らなかった。
グレース・マリア・フリード
鉄也から見てマジンガーチームの中では妹分的な存在であるが、地形適応や特殊技能の関係で彼女にグレートマジンガーのパイロットを奪われる可能性がある作品がいくつかある。
流竜馬
劇場版で共演。初めて競演した「グレートマジンガー対ゲッターロボ」では当初いがみ合っていたが最後は和解し、その後の二作でも競演した。
甲児と竜馬の関係と比べると劇場版の原作に準じてかMXのように一時的に対立する場面も存在する(対立の経緯はやや違う)。「リョウ」と呼ぶ鉄也に対し竜馬自身は年上ながらも「鉄也君」と呼ぶ。
神隼人
劇場版で共演済み。スパロボでは共にダイナミックチームの現実主義者・皮肉屋ポジション。同ポジションだからという訳でもないが、竜馬ほど特に対立するという場面はあまり無い。α外伝では隼人と竜馬が対立状態であった状況もあって、「プリベンターを抜ける」と言った鉄也に勝手にしろと言っている。
巴武蔵
劇場版で共演済み。彼が死亡する「グレートマジンガー対ゲッターロボG」ではその死を悼み、スパロボにおいても『Z』や『第2次α』でも同様に悔やんだ。原作ではムサシ君と呼ぶが、SRWではムサシと呼ぶ。
車弁慶
劇場版で共演済み。それほど深い絡みはないが、『α外伝』ではプリベンターを抜けた鉄也を弁慶が心配する場面がある。
早乙女博士
劇場版で共演済み。『第2次α』ではミケーネ軍に人質としてマジンカイザーに乗せられた弓教授と同じく、やはり人質として真ゲッターロボに乗せられた彼を前にして、あえて両博士の命が失われる事態となっても両機を止めようと、悲壮な決断をする事に。
ガレリィ長官
『α外伝』では彼の製作した思念波増幅装置によって甲児への憎しみを利用され、洗脳される事になる。
流竜馬 (OVA)
真ゲッターロボ 世界最後の日』準拠の『D』や『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』準拠の『R』では先輩として敬意を表し一目置いている。
新ゲッターロボ』準拠である『NEO』では中盤に反目し合う場面もあったが、和解して信頼し合えるよき戦友同士となっている。
司馬宙
第2次α第3次αで共演。ダイナミック繋がりやどちらも戦士として過酷な宿命を背負っている設定もあり絡む場面が多く、戦士としてのあり方に苦悩する彼に助言している。また、第2次αでは司馬博士から訓練時のコーチ役を頼まれており、オフに於ける彼の行動も管理している様子。
バレンドス親衛隊長
MXではかつてグレートマジンガーを奪われたことで彼を「盗っ人」呼ばわりした挙句、彼の自慢のグレート軍団による戦略を「人形遊び」と揶揄した。
安倍晴明
NEO』では彼は光子力エネルギーの存在を危惧し、敵視していた。
ドル・ガイスト
NEO』では鉄也も彼の姦計の数々には怒りを露にしていた。同作において初めてファイナルダイナミックスペシャルをぶつけた相手でもある。
海動剣真上遼
「地獄」を名乗るマジンガーパイロット。
X-Ωのイベント「平和を創った戦士たちへ…」では彼らと先輩と後輩の関係となっている。

長浜ロマンロボシリーズ

竜崎一矢
第2次αで彼の烈風正拳突き改の特訓に協力。また、小バームでの彼とエリカとの再会シーンでは、思わぬ朴念仁ぶりを露呈してしまった。
三輪防人
第2次αにて、ミケーネによって弓教授早乙女博士が人質にさせられ、両博士を犠牲にしてでも止めようと鉄也が決断した際に彼に短絡的に賞賛されるが、それに対して怒りの言葉をぶつけている。

その他のスーパー系

ひびき洸
α序盤に於ける妖魔帝国との最終決戦ではジュンと共に戦闘獣軍団を引き受け、洸をシャーキンとの決闘に専念させる。
破嵐万丈
第2次αのVN作戦ルートでは、メガノイドを駆逐する為にあらゆる手段を厭わない彼の覚悟を理解しており、共にコロスの罠に陥った際、助力している。
コマンダー・エドウィン
Rでは、彼が企画した『マジンガーと市民の集い』に、甲児、さやか、ボス、ジュンと共に愛機に乗って出席した。
グッドサンダーチーム北条真吾キリー・ギャグレーレミー島田
第3次αでは序盤のイデオン奪還作戦や終盤の雑談などで、彼らの「プロフェッショナル」としての力量を高く評価していた。
藤原忍
基本的には対等な戦友であるが、α外伝では鉄也と対立したプリベンター組の一人。しかし一時プリベンターを抜けた鉄也を心配して追いかけたり、その後の鉄也と甲児との和解に喜んでいた。
司馬亮
スーパー系の面々では同じ年長組の一人で、α外伝では自軍を抜けようとする鉄也の複雑な感情を察知して忠告している。
SC2ではEDにて彼と共にAフォースの教官になり、新人達をシゴく日々を送っている。
ジョウ・マヤ
COMPACTシリーズ及びIMPACTでは、仲間になって早々何かとトラブルを起こす彼を快く思っていないのか、辛辣な言葉を浴びせて度々衝突していた。
碇シンジ
第3次αでは彼がαナンバーズに合流した際、彼の成長を「男の顔になった」と喜んだ。彼が人類補完計画の発動の際にEVA初号機に取り込まれた時も、彼の男気と復活を信じていた。
獅子王凱
αシリーズではお互いを認め合い、信頼し合っている関係。彼を『ゾンダーを倒す為に選ばれた男』と評した。
草間大作
64』ではレラを助けられなかった事に文句を言った彼に対して声を荒げた。完全平和ルートでは大作に覚悟を聞き、感心する場面もある。
出雲銀河
MX』では初対面の際に彼に「オッサン」呼ばわりされ、ショックを受ける。
吉良国進浅野愛子
『R』の序盤でグレートを犠牲に彼らを敵の攻撃から庇った。
一色真
MX』の中盤にドラゴノザウルスへの初期対応の失敗の責任を、彼によって全て押し付けられてしまう。
猿渡ゴオ
SC2』では偉大な先輩として彼を尊敬している。
天空侍斗牙
Z』で共演。似たような境遇のためか、斗牙の非人間的な行動にある程度の理解を示し、時には斗牙を諭す事も。
アポロ
『Z』では訓練をサボっていた彼を連れ戻しに行き、その時に多少反抗的な素振りを見せた彼に対して無言の笑顔を示し、即座に彼を畏怖させた。
シリウス・ド・アリシア
『Z』で共演。自らもかつて甲児に嫉妬を抱いていたことから、シリウスのアポロに対する嫉妬にいち早く気付き、忠告をする。後に堕天翅族に寝返った彼が頭翅に利用されていた事に気付いた時には、アポロや隼人と共に彼に戻ってくる事を促した。
不動GEN
『Z』では山篭り中に彼と知り合い、意気投合。
北斗雷太
『Z』では新早乙女研究所で彼と共にZEUTHの面々に特訓を課すが「特訓じゃなくてシゴキだ」と苦情が出るほど。
セシル
ZSPD』ではサンドマン杯においてダブルスを組んで共闘した。
パッフィー・パフリシア
NEO』では精霊石の力を暴走させてしまった事でアデューが生死不明になった事に大きなショックを受け、同時に自身のしてしまった事を悔いる彼女に対して、「何も悪くない」と気遣いの言葉をかけている。
イズミ
『NEO』において電気王との戦いが原因でミケーネ帝国との戦いで負った古傷が開いてしまった際、彼から「癒しの奇跡(回復魔法)」による治療を受ける。
電気王
『NEO』ではイオニア一行がアースティアに跳ばされている間に多くの侵略者達と戦っていた頃、彼とも何度も交戦しており、彼とは暗黒大将軍とのそれに近いライバル関係となっている。
エルドラメンバー
T』では偉大なる先達にして、過去の大戦での共闘相手。
ヴァン
『T』では彼とも親しく、ジュンが妊娠していることもあってか度々気にかけられている。
オオタコウイチロウ
『T』では昔の恩人。科学要塞研究所で指導を受けたことがある模様。
獅堂光龍咲海鳳凰寺風
『T』では偉大な英雄として彼女達から尊敬され、特に海は大ファンなので慕われている。彼女達がまだ戦う力を持っていなかった時期から行動を共にすることが多く、保護者のようにその成長を厳しくも温かく見守り続けていた。やがて三人が窮地に陥った自分を助けようと奮戦する際は感慨深げに喜んでおり、その際の台詞も相まって、まさに三人にとってもう一人の父親的な存在である。
デボネア
『T』における絶対に許せない敵の一人。世界に滅びと絶望を齎そうとするばかりでなく、自分の「」を使い捨ての道具同然に扱った彼女に対して、「親」として強い怒りを向ける。
マクレーン
『30』では合体に失敗して悩んでいた彼に戦士としての心構えと誇りを説き、合体へと導いた。

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
スパロボシリーズにおいては何度も共演。彼の実力を認めており、第3次αの序盤には、後述にもある忠告を彼に送っている。
シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ
アムロと同じく何度も共演。第2次αでの彼との最終決戦の際には、後述にもある通り、あえて自ら嘗ての仲間を手に掛ける大罪を背負おうと決意し、彼もまた鉄也の覚悟を認めている。
カミーユ・ビダン
IMPACT』では、彼やアムロの持つニュータイプ能力を超能力の一種か何かなのかと誤解していた。
ギュネイ・ガス
D』では仲間。本人同士はあまり絡まないのだが、ジョッシュの親友かつ相棒ポジションを共有しているため、ジョッシュを介した会話を行うことはあり、実質トリオとなっている。ちなみにエンジェル・ハイロゥの影響を受けたギュネイの事を知らせたのは鉄也。
ニナ・パープルトン
A』では彼女のガンダムオタクぶりにほとほとに呆れていた。
ウッソ・エヴィン
α』や『D』では子供である彼と「戦いにのめり込む覚悟」に関して揉め、辛く当たってしまう場面も。

アナザーガンダムシリーズ

アルゴ・ガルスキー
『A』にて、にぎやかなのは苦手という点で互いに親近感を持つ。
ヒイロ・ユイ
共に戦う為だけに生きてきた者同士であり、彼に理解を示すことも多い。α外伝では互いに他人に気持ちを伝える事が苦手であるとデュオに評されている。
リリーナ・ドーリアン
彼女の完全平和主義に対しては64α外伝Rと否定している。ただし彼女の理念を完全に否定している訳では無く、最終的に彼女を認めている。
デュオ・マックスウェル
α外伝』ではヒイロと同様に他人に気持ちを伝えるのが苦手であると彼に評されるが、好意的には見られておらず、未来編に置いてはガンダム試作2号機の追撃を優先しなかったカトルを責めた為に激しい喧嘩をする場面も。
D』ではグラキエースへの憎悪と嫉妬に駆られた際に彼に諭された。
余談ながら、『INFINITY』版の鉄也と声優が同じである。
カトル・ラバーバ・ウィナー
『D』にてグラキエースへの憎悪と嫉妬に駆られた際にデュオやヒイロ達と共に彼に諭された。α外伝ではガンダム試作2号機の追撃より味方の救出を優先した彼を責めてデュオと対立することに。

ガンダムSEEDシリーズ

シン・アスカ
Z』の原作ルートでは、仲間である彼の説得を必死に行う。他の面々と比べると感情的では無いが、シンの精神状態が極めて不安定である事を看破し、その危険性を指摘しつつも堂々と迎え撃とうとした辺り、彼を戦士として認めていたと思われる。
キラ・ヤマト
『Z』では彼の不殺の信念の矛盾点を鋭く指摘し激しく非難したが、『ZSPD』では彼も含めたメンツと雑談を交わしている事から、普通に会話する程度には関係性が改善されている模様。
アスラン・ザラ
『Z』のセツコ編38話ではキラとシンの事しか頭に入っていない彼の優柔不断な行動に怒りを露にしていた。
ラクス・クラインマリュー・ラミアス
『Z』の終盤に共闘を申し出た彼女達に対してそれまでの行いを咎め、徹底して非難の言葉をぶつけた。これまで散々戦場を掻き乱しておきながら、今更になって何食わぬ顔で協力を申し出る彼女達の態度が許せなかったのだろう。通常ルートに至っては、月面での共闘の際に「少しでもおかしな行動を見せたら後ろからでも撃つ」と言うほど、彼女達に対しては怒気を発していた。

リアル系

ジロン・アモス
α外伝』の未来編序盤において鉄也とともに登場する数少ない主人公同士であり、両親を失ったジロンの事情を知って複雑な感情を見せ、ティンプを討とうとするジロンを止めるかの選択肢も登場する。また、甲児との対立で自軍を出ようとする鉄也の行動をジロンが否定する場面も。
エルチ・カーゴ
『α外伝』では、キッドの抜けた穴を埋めるために、彼女から用心棒として雇い入れられる。
ガルド・ゴア・ボーマンイサム・ダイソン
『α外伝』で個人的な感情で仲間に迷惑をかけたことを伝えようとした際に「個人的な感情で仲間に迷惑をかけた」「迷惑を掛けられた」立場から、「過ちを認めたら、これからが大事である」ことをフォローされた。
シーラ・ラパーナカワッセ・グー
F完結編』ではグラン・ガランに乗せてもらい、ブライト率いるロンド・ベル隊に合流する。
ケーン・ワカバタップ・オセアノライト・ニューマン
MX』では軍を抜ける事になった彼らへ苦言を呈するが、3人が自らの意志で戻ってくる事も見越していたようである。
グン・ジェム
『MX』では彼の声がかつての強敵に似ているからか、彼との戦いに闘志を燃やす。
ダイゴウジ・ガイ
『R』では、『ゲキ・ガンガー3』の見過ぎでヒーローに憧れるあまり敵の出現を喜んだりする彼に、『戦闘のプロ』として厳しくツッコんだ。

その他の版権作品

ギャバン / 一条寺烈
X-Ω』のイベント「希望が導いた想像」では共に甲児や浩一達を鍛え上げている。

バンプレストオリジナル

マサキ・アンドーシロクロ
α外伝では、序盤で科学要塞研究所ティターンズ部隊の襲撃を受け窮地に陥っていた所、応援に駆けつけた彼らに助けられる。
ユージン・コズラウスキー
彼から憧れられている。
フォルカ・アルバーク
当初は彼を疑っていたが、次第に彼に対する認識を改め、認めるように。
ジョシュア・ラドクリフ
Dにおける相棒かつ親友。ジョッシュとルイーナの関係を疑いながらも信頼関係を築き上げる。グラキエースが仲間になるルートではジョッシュが一時行方不明になった際、「俺がジョッシュを責めたりしなければ」と自らの行動を悔やんでいた。EDでは、全てが終わった後の南極の雪原にて、彼の父親に対する複雑な想いを聞く事になる。
イグニス
Dでは彼が兜所長を殺した為、仇敵である。スパロボシリーズでは珍しい構図(版権味方とオリジナル敵の因縁)。当初は甲児と同じく彼に憎しみと怒りを露にしていたが、終盤は私怨ではなく、1人の戦士として彼を討たんとした。
グラキエースウェントス
ルイーナメリオルエッセである彼らに憎悪を露にし、仲間になる際にも拳銃を突きつけたりする。特にグラキエースに対しては憎悪と同時に嫉妬の感情も抱いていたものと思われる。やがては、彼らに対しても徐々に認識を改めていく。
ヒューゴ・メディオ
サイ・サイシーの手料理に舌鼓を打ちながら、互いのサバイバル訓練時に食したゲテモノ料理のメニューについて語り合う。因みに、この一連の体験談は桜多吾作の漫画版が元ネタ。
アルベロ・エスト
真聖ラーゼフォン同士が繰り広げる「調律」を阻止するべく、助力を申し出てきた彼の姿勢を「虫のいい話」と斬り捨て、嫌悪感を露わにする。
トウマ・カノウ
パイロットとして未熟な彼に対するコーチ役を務める。OGシリーズではこの役割はアクセル・アルマーに引き継がれた。
ケイジ・タチバナ
彼に見込みがあるとして目をかけ、後輩として色々と面倒を見る。また、彼もかつて孤児だった過去を持つことから、彼に対して深い理解を示している。
セツコ・オハラ
コーチを頼み込んできた彼女を熱心に指導した。セツコの戦いに対する思いと努力を師として認めており、Z第31話のツィーネに対する台詞からもそれが窺える。ちなみに、特訓を自分から頼んできたのは今のところセツコのみである。
サイゾウ・トキトウサギリ・サクライ
『T』ではVTXユニオンの特務三課に出向し、T3のメンバーの中でも特に古くからの付き合いの戦友となる。

名台詞

マジンガーZ

「マジンガーZの兄弟さ!」
『Z対暗黒大将軍』の最後にて、甲児に向けて発した台詞。
「なんだって? 待たせるだけ待たせといて、嘘じゃないでしょうね?」
マジンガーZ』の第92話「デスマッチ!! 甦れ我等のマジンガーZ!!」(最終回)で登場した際の第一声。
ちなみにこの台詞はブレーンコンドルに乗り込む際に発したのだが、その際に空中で制止しているためシュールな場面になっている。
「俺はちょっと手荒いぜ! ぐずぐずしてるのは苦手なんだ!」
マジンガーZを助けた際に発した台詞。前半部はSRWでも戦闘台詞「俺は少々荒っぽいぜ!」として採用。
IMPACT』ではキャラクター事典の一言モードに収録されている。
シロー「お兄ちゃん!」
「チビ!」
シロー「何すんだよ!死んじゃったと思ったお兄ちゃんにやっと会えたんじゃないかぁ!」
「だったら静かにしてやったらどうなんだ…そうだろ?」
一連の戦闘や騒動の終結後、科学要塞研究所に招かれてやって来た弓教授・さやかボス・シローの4人は、出迎えてきた鉄也に「弓博士ですね? どうぞこちらへ」と案内され、その先で当研究所で保護されベッドで眠っている甲児と対面する一同。そこでシローが駆け寄ろうとするが鉄也に制止され、食って掛かるが尤もな言い分で諭される。皆さんも、怪我人や病人にはくれぐれも安静にさせ、騒ぎ立てないようにしましょう。
「今までのマジンガーZとは、ちょいと出来が違うぜ」
兜シローへ向けて、発した台詞。直後に怒るシローへ向けてグレートは超合金ニューZで出来ている事を語るが、この時点でマジンガーZへの対抗心が表れているようにも取れ、後の伏線とも言えるかもしれない。

グレートマジンガー

「待ってました。嵐が怖くて戦いができるかってんだ」
第1話冒頭、嵐の中でのグレートマジンガーの飛行訓練を行なおうとする兜博士に対してジュンと研究所の所員が反対する中、訓練を行なう事に嬉々として応じる鉄也の台詞。グレートマジンガーのパイロットとしての自信とプライドが早々と感じられる。
「ボス、惚れたはれたは自分の顔を見て言うんだな。それが女にもてる顔かよ」
同上。ジュンに一目惚れして彼女にアプローチをかけるボスに呆れての台詞。何気に酷いが、ボスも自分の容姿を弱点であると自覚していたようである。
「それにお前はこのボロットに似て図体だけでっかくて頭はからっきしだな。つまり、バカって事だ」
上の言葉に怒ったボスが鉄也に突っかかれるもあっさり避けられてボロットに頭をぶつけた時の台詞。飛行実験に失敗してボロットの下敷きになりかねなかったとはいえ、これでもかという程ボロクソである。
「決まってるじゃないか、グレートマジンガーを出動させるんだ。俺にだって赤い血が流れてるんだぜ? チビを見殺しに出来るかってんだ」
同上。戦闘獣バルバリ(SRW未登場)の口の中でボロボロになるシローをモニターを見ながらうなだれる兜剣造を見て、シローと剣造の関係を問うも「いずれ話す時が来る」言われ、駆け出そうとしてジュンに「どこ行くの?」と問われて。子供が危険な目に遭っているのみならず、『Z』最終回でシローとは面識が出来たのもあり、鉄也のアツい内面が出ている。
「困難を恐れていちゃあ、何もできやしませんよ」
同上。ミケーネに見つかるのを防ぐ為、科学要塞研究所を潜航させるが、その場合はドッキングは困難になると剣造から聞いての返し。
「あのチビ寂しいって、贅沢言ってらぁ。俺を見ろよ? 物心ついた時、両親は死んでいなかったんだぜ。しかし俺はちっとも寂しくなんか…」
第2話「地獄の使者!! 闇の仕掛人ガラリヤ」より。橋の上でシローが一人で釣りをしているのを見たジュンはどうしたのかと声をかけるが、シローは「アメリカに行った甲児兄ちゃんからの手紙も来ないし、みんな忙しそうだから」「僕がいない方がいいんじゃないか」と、疎外感と孤独さで落ち込み気味に。その事をジュンから聞いたら自分の両親が死んで以降の生い立ち語りでの「自分は寂しくなんかなかった」と言い出すもジュンに思わぬカウンターで捲し立てられるハメに。
尚、このように言っている鉄也だが終盤での展開を鑑みるに、この時はたぶん無意識に強がりを言っていたのだろう。
「そ、そんなぁ。何も怒らなくても」
上記の直後にジュンに言い返され始め、「自分達は所長に引き取られて育てられたので所長は親同然。そんな自分を一人で育ったなんて言える?(意訳)」と最後に尤もな指摘で捲し立てられ、珍しく弱気気味になって言い負かされる鉄也。
尚、後の時系列を描いた漫画作品の『マジンガーZ インターバルピース』でも、2人がどうやって結婚に至ったかを描くエピソードでも、ジュンの押しの強さに負かされているギャグシーンがある。
「グレートマジンガーはニュー超合金でできてんだ! そんなものはかすり傷さ!」
第2話より。戦闘獣ガラリヤのトマホークを受けた時の台詞。第1話でも同じように超合金ニューZの名称が定まっていない。またかすり傷といいつつもこの後もガラリヤの短剣による攻撃を受け、ひびが入るなど超合金ニューZの堅牢さは回が進むにつれあまり描写されなくなる。
剣造「鉄也君。今の内に負傷の手当てをしてしまうんだ」
「しかし所長! あんな屁みたいな風にあおられて吹き飛ばされるなんて、恥ずかしいぜ! 俺の腕の振るいようがありません!」
剣造「ぐずぐず言ってないで早く帰るんだ」
「わかったよ…戻りゃあいいんでしょう」
第4話「キャッチ・アンド・アタック!! 科学要塞研究所!!」にて。万能要塞ミケロスの連続強風攻撃に晒され、グレートごと墜落してしまい頭を負傷した鉄也。一方ミケロスは遂にグレートの発進基地である科学要塞研究所を発見し、「特ダネを掴んだぞ!」と言いながら今回出撃した大昆虫将軍スカラベスが乗り組んでいるミケロスに向かっては乗り込み、やがてミケロスは移動を開始。直後に頭の怪我もあって一度研究所に戻る指示を受けるも兜所長と問答し、仕方がないので帰還命令に従う事に。多少プライドの事がありつつも戻る辺り、深追いして罠にはまりがちな甲児との違いが出ている。
「ロケットパンチ!」
原作ではマジンガーZに乗った事が無い鉄也だが、専用バイクにロケットパンチが搭載されている為、この台詞を言った事がある。
「人質がいたんじゃ、手も足も出せねえ」
第7話前半にて。グレシオスの腹部の檻の中に信一少年が囚われており、それを見て手づまりしての一言。
一見尤もな台詞なようだが、鉄也は戦闘のプロとして育てられ、しかも永井版漫画ではジュンを人質に取られていても、葛藤の末に攻撃しにグレートで前進し、戦闘獣の方がうろたえている(直後に雪原に白い布で隠れていたボス達の援護で、ジュンは救出されたが)。
(俺もすまなかった…いい奴とわかっていたら、何とかして助けたかった。どうか、俺達の近くで静かに眠ってくれ)
第9話「爆死!! 美しき人間志願者!!」より。シローやジュン達と交流で友人となったゲストヒロイン・クレオ。しかし彼女は戦闘獣だったが争いを好まなかった。しかしゴーゴン大公の遠隔操作で強制的に戦闘獣に変身させられたり、最後には自爆装置が起爆されて絶命してしまった。それでも腹部が壊れた以外はほぼ無傷な彼女をグレートでお姫様抱っこで抱えながらの、内心の独白。その後クレオは海の中へと水葬された。
「シロー!」
「あのう、父兄の授業参観に来ました、兜シローの父親代わりです」
「ようシロー、所長が仕事で忙しいんだ。俺で我慢しろよ」
第14話より。剣造の代わりに父兄の授業参観に行くも、授業参観のことをよく知らないのか教室の前から入ってきて、シローに声をかける。この時剣造が来ないことにナーバスになっていたシローに悪態をつかれ、苦い顔をする。
「俺も小さなときに所長に拾われて、それからずーっと所長を親父だと思ってきたんだ」
シロー「でも本当のお父さんでなければお父さんと呼べないよ」
「心でそう呼べばいいのさ。所長のことをお父さんだと思えば、そう思えてくるんだ」
同上。校庭で授業参観に剣造が来ないことを引きずるシローを諭した台詞。
鉄也が剣造のこと強く想っていることがうかがえる台詞だが、これが終盤の嫉妬につながることになる…。
「ちくしょうあの時俺がもう一歩早ければ、博士を助けられたのに」
「もうあんな犠牲者は絶対出さねぇから、許してくれよな飛田博士」
第15話より。前話で死亡した飛田博士の肖像画を前に、自分の行動を悔いて誓いを立てる。
「肌が白く生まれようと黒く生まれようとそれが人間にとってどれだけ重大な問題なんだ!」
19話。黒人とのハーフである故のコンプレックスに苛まれるジュンに対し、平手打ちにして諭した台詞。ジュンを心配しているこその厳しい態度であるが、女である事の微妙な心理までは理解できず、ジュンのコンプレックスを取り除く事が出来なかった。
「暗黒大将軍…歩む道を誤ってしまったがお前は勇敢な将軍だった…」
第31話より。宿敵・暗黒大将軍を倒した後の台詞。『α外伝』においてもキャラクター事典に収録され、DVEで再現された。『第2次α』でも発言するが、こちらはDVEとしては未採用。
「ゆうべは勉強して徹夜に近かったんだ、もう少し寝かしてくれよ」
第40話より。ジュンに朝寝坊を咎められてのセリフ。だが実際には徹夜で漫画を読みふけってのもので鉄也には珍しいギャグシーン。
「わかった…。必ず勝ってみせる、必ず!」
46話。危篤状態になりながらもグレートマジンガーの勝利を願う陽一少年に対しての約束。不治の病と必死に戦う陽一の姿を見て、鉄也は戦闘獣ソルゴス(SRW未登場)への恐怖心を拭い去り、勝利を収めるが…。
「必ず勝って見せる、必ず!」は『α外伝』でDVEに採用されている。
「陽一君…何故、何故待てなかったんだ! 何故待てなかったんだよ! 今度の勝利は君がもたらしてくれたんじゃないか。俺に勇気を与えてくれたんじゃないか。だから俺は敵をやっつけた! それなのにお前は、どうして死んじまったんだよ…どうしてだよ!?」
同上。ソルゴスを討ち果たすも、帰還した鉄也を待っていたのは事切れた陽一少年だった…。
「本当に良く来てくれた。ありがとう」
53話。アメリカから帰国した甲児と共闘して勝利を得た際、お互いに称え合いながらの甲児への感謝の台詞。この時点では甲児と良き戦友と言える関係を築いていた。
「フッ、俺達には何年経っても巡り合う肉親なんて無いんだもんな」
第54話より。甲児と剣造の再会で居場所を無くしたと感じ、管制室でジュンと寂しく呟く。
「このぐらいの事をしなくちゃ、訓練の内に入らないぜ」
「甲児君、油断をするな! そんな甘っちょろい事では作戦のリーダーにはなれはしない!」
第55話の冒頭、グレートマジンガーとマジンガーZの飛行訓練の場面にて、マジンガーZに何度も不意打ちを仕掛けた際の台詞。鉄也の甲児に対する嫉妬が露骨に表れ始めた場面で、その後の会議で対立がエスカレートする。
「くそう、兜甲児なんかに負けられるか。俺は誰にもすくわれない孤児なんだ。兜博士の手の中でぬくぬくと生活できるあいつと訳が違うんだ」
同上。甲児との対立を深めていく鉄也の心中。
「ちぇっ、俺にお説教するつもりかい。兜甲児と俺とは根っから違うんだよ」
「なんといっても所長と俺とは血のつながりは無い赤の他人だからな」
「俺だって血の通った人間だぜ。感情だってあるんだ」
「これで弓さやかが帰って来てみろ。二つの家族の間で俺達ははみだし者になるだけなんだ!」
「俺達が生き残るためには兜甲児に勝つしかないだろ!」
同上。甲児への態度をジュンに咎められた際に吹き出したひがみと嫉妬を表した台詞の数々。ジュンは平手打ちにするが、この台詞の数々に衝撃を受ける事になり、また兜博士も影でこの鉄也の言葉を聞いていた。甲児と鉄也の対立が描かれる『α外伝』でも原作よりは冷静であるが、これらの台詞が登場する。
「所長、俺はどうかしていたんだ… 甲児くんより兄貴のくせに変にひがんだりして、甲児君、今助けにいく!」
甲児へのひがみを兜博士に諭された後、再び甲児とともに戦う事を決意した際の台詞。
「くそう、なんてざまだ。こんな奴らにてこずるグレートマジンガーでは無かったのに」
最終回後半、ミケーネの一般兵であるミケーネスの一斉射撃にさらされ、思うように撃退でてない時の台詞。鉄也自身が負傷し、グレートマジンガーも大ダメージを受けているとはいえ、マジンガーZの最終回とは対照的である。
「兜博士、どうか俺の至らなさを許してください。所長は俺に甲児君やシローに劣らない愛情を示してくれた。 所長は命を懸けて俺に大きな愛を教えてくれたんだ…」
最終回終盤、病室にて亡くなった兜博士を回顧して。鉄也は自身の過ちが兜博士を死なせてしまった事に後悔するが、ジュンの励ましにより再起を誓う。

劇場版

「ざまあみろ! こっちは必ず仕留めてやるからな!」
映画「グレートマジンガー対ゲッターロボ」の前半で、先行していたゲッターチームが撤退したのを受けての台詞。本作ではそれぞれが兜博士と早乙女博士に諭されるまで、かなりいがみあっていた。
「ムサシ君、仇は必ず討ってやる。たとえ研究所が違っても俺達は戦う仲間だ。」
「君の死を決して無駄にはしないからな。」
映画「グレートマジンガー対ゲッターロボG」で武蔵の死を悼んでの台詞で、前作からの鉄也の成長が窺える。
「ムサシ君、遠い空からいつまでも俺達を見守っていてくれ」
「俺達は君の死を決して無駄にはしない。君は明日への平和の星となったのだから」
「グレートマジンガー対ゲッターロボG」のラスト、ゲッターチームとともに夜空を眺めて。
「あれじゃ、きっと生きてはいまい…」
映画「決戦!!大海獣」でボスらが乗ったボスボロットがドラゴノザウルスに飲み込まれた後、その事実に動揺する甲児に言い放つが、逆に甲児の怒りを招いてしまう。しかし大介の仲裁があった事やボスの生存が互いにボスを助けようとする気持ちを認めた為、早く和解した。
「昔ながらの商店街があって。近くに顔なじみなんかもたくさんできてさ。そんなふうな街で子供を作って家族で暮らしたい。いいかな」
映画「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」のジュンの回想シーンより。ジュンへのプロポーズの言葉。この言葉を言うまでの顛末は漫画「マジンガーZ インターバルピース」にて描かれている。

桜多吾作版

「俺が今まで必死にやってきたのは 俺がこの世に存在する事をわかってほしかった…」
「愛されなくてもいい…俺がいる事を理解して欲しかったんだ…」
「甲児が帰ってきた今となっては 俺に残された唯一の道は…よりすぐれた戦闘でみとめてもらうしかないんだ!」

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「超合金ニューZのこのボディにそんな攻撃が通用するものか!」
グレートマジンガー搭乗時の被弾台詞。第2話の発言が基と思われる。
「俺は戦闘のプロだぜ、外しはしない!」
合体攻撃時の台詞。IMPACTが初出で、PV等でもよく採用されており、インターネット上では「プロ」という仇名で親しまれる。
後の『T』ではINFINITY版の鉄也が、回避時に上記の台詞の一部分をアレンジした台詞を言っている。
「甲児君、なれてないなんて言うなよ!」
スパロボにおいて甲児との合体攻撃の際にたまに言う台詞。戦闘になれてない、とかそう言う意味なのだろうが、なぜかそっち系だとネタにされる。
「暗黒大将軍! 正々堂々と勝負だ!」
第2次αでの戦闘台詞。この台詞の後にグレートブースターなどの飛び道具による攻撃を行い、暗黒大将軍は律儀に剣で反撃してくる(わざわざ空まで飛んできて)場合が多く、一部でネタにされる。
「行くぞ、マジンカイザー!」
「マジンカイザーの力を思い知れ!」
αシリーズにてマジンカイザーの搭乗した時の台詞。
「生命を燃やす時が来た! 行くぞ!」
『α外伝』にて収録された台詞。ED『勇者はマジンガー』からの引用。
『α外伝』ではマジンカイザー搭乗時の台詞だが、『Z』ではボス格相手の特殊戦闘台詞に採用された。
『必殺パワー! サンダーブレーク!』
『α外伝』以降のサンダーブレーク使用時の台詞の一つ。OP『おれはグレートマジンガー』からの引用。

旧シリーズ

「なかなか根性があるなぁ」
F完結編』スーパー系シナリオ「絆」甲児らにおいてけぼりにされたボスボスボロットグラン・ガランにへばり付いてついてきていた際の台詞。

αシリーズ

αα for Dreamcast

「今の任務が終われば、彼らと一緒に戦うようになる。話はその時でいいさ」
極東地区ルート第25話「シャーキン悪魔の戦い」で妖魔帝国との最終決戦を征した後、ジュンからロンド・ベル隊の面々への挨拶を促されるも上述の台詞を告げ次なる任務に就く。
遊撃部隊として任務を最優先にしていた『α(DC)』時代のスタンスが窺える一幕。
「ロンド=ベル隊は無茶な作戦ばかり考えつくと聞いていたが本当だな」
「…俺はグレートマジンガーのパイロットになるため、小さい頃から戦闘訓練を受けている」
「だから、この手の作戦は望むところだ。もっとも、他の連中はどうか知らんがな」
第48話「誰がために鐘は踊る」より、作中後半正式にロンド・ベル隊所属となり、初めての作戦となるノリコカズミを外宇宙に送り出す援護作戦のメンバーに選ばれた際の台詞。
幼い頃から戦闘のプロフェッショナルとして訓練を積んできた、鉄也の自信とプライドが表れている一方で他のメンバーとの微妙な温度差も垣間見える台詞。
「ならば、全力を尽くして助け出せばいい。俺達も協力する!」
ゴラオン隊ルート第55話「父の胸の中で泣け!」より。「父子の再会」というシチュエーションに感じ入るものが有ったのか、基本的にロンド・ベルの面々と距離を置いている『α(DC)』時代の鉄也も、積極的に健一へと助力を申し出る。
「今までは協力的だったが、それは裏を返せば使徒撃退のために俺達を利用していたとも考えられる」
第61話「運命の矢」で、全ての使徒の殲滅したNERVの今後の動向について隼人達とディスカッションを展開していた際、図らずもゲンドウの真意そのものを言い当てる。
「甲児君、この戦いが終わったら所長を君に紹介するよ」
「その時にはきっと所長も君に会ってくれるだろう。だから、お互い必ず生きて帰ろうぜ」
高熟練度ルート第66話「絶望の宴は今から始まる」にて、甲児と家族についての話になった際に。鉄也は自分達が孤児であること、そして「所長が自分の親代わりである」ことを明かし、この約束を甲児と交わす。この時点では甲児の良き兄貴分にしか見えなかった。

α外伝

「さあ、覚悟はいいな!ティターンズ!!」
極東支部ルート第4話「正義は我にあり」でグレート初出撃に際しての台詞だが、何と野田圭一氏によるDVEである。
「俺の世界じゃ3日経とうが一週間経とうが、親の仇討ちをする奴の方が多いぜ」
「もっとも、親ってのがいればの話だがな」
第11話「なんで掟を破るのさ」で、マップ中の選択肢で「ジロンを止めない」を選択した場合のシナリオエンドデモより。3日の掟に反して一週間に殺された親の仇であるティンプを追っていることをダイクたちに笑われたジロンに対して。自身の境遇を自嘲しつつもジロンを擁護すると同時に、3日の掟に疑問を抱いている。
なお、ジロンを止めた場合も掟に疑問を抱き、シビリアンがイノセントを恐れている事を看破している。
「…機械獣ごときに手こずっているようじゃ先が思いやられるぜ」
ビニシティルート第18話「機械の獣たち」で甲児と再会した鉄也が言い放った台詞。当然甲児の怒りを買うこととなり、二人の確執が始まる。
「なあ、ジュン。俺は機械獣の復活を…地下勢力の復活を心の中では喜んでいるのかも知れない…」
「何故なら、あいつらを…敵を倒すことが俺達の生きる目的だからな…」
同話のシナリオエンドデモにて、ジュンに自分の異変を問われた際の台詞。
DVEとなっており、α外伝における鉄也の苦悩を表している台詞の一つ。
「兜甲児…お前を殺す…」
熟練度14以下ルート第28話「暗黒大将軍の挑戦」または熟練度15以上ルート第26話「果てしなき大空に誓う」にて、ガレリィとダンテの手により操られたときの台詞。操られていた状況とはいえ甲児に激しい嫉妬を抱いてしまった、鉄也の偽らざる本心が突き詰めた形で現れている。もちろん甲児は「ヒイロの物真似でもしてんのかよ?」と困惑した。
「俺のことはいい!たとえ俺が死んでも、悲しむ者は誰もいないからな!」
同話で洗脳が解けた後に、自らを犠牲に危機を乗り越えようとした際に。鉄也の死生観、そして果てしない孤独が垣間見えるが、甲児は「馬鹿なことを言うんじゃねえ」と本音でぶつかる。今まで共に戦ってきた仲間であり兄弟であり、見捨てることはできない、と。そのことを告げられることでようやく目が覚め…
「…俺はどうかしていたんだ。甲児君より兄貴のくせに変にひがんだりして…」
更にその続き。自分の過ちを認め、改めて仲間として、兄弟として甲児そしてプリベンターと共に戦うことを心に決める。仲間が駆け付けた際には甲児への態度を改めて認める話に持って行こうとするも、イサムへの感情から暴走したガルドとその矛先となっていたイサムから「過去はともかくこれからが大切だ」とフォローされる。
「ば、馬鹿な……!お、俺は甲児君に…何の借りも返していないんだぞ……この俺に…兄弟の絆を教えてくれた甲児君に…!う…うう…うおおおおおっ!!!」
月ルート第36話「奪われた真・ゲッターロボ」にて、バット将軍によって捕らえられた甲児が撃墜された時の台詞。
爆散するZを目の当たりにし、鉄也は悲しみと後悔のままに慟哭する。
「甲児君、同じことを何度も言わせるな。俺達はマジンガーという絆で結ばれた兄弟なんだ」
「だから、生きるも死ぬも一緒だぜ」
「…それに、俺は前の借りも返していないからな…!」
同話にて甲児の救出に成功した場合はこちら。増援で現れたゾリにも臆せず、甲児を守ろうと奮起する。
そして、この鉄也の悲しみ、または甲児との友情に呼応するかのように、ロストマウンテンから現れたのは
「甲児君、君との約束…今、確かに果たしたぜ」
エンディングにて。甲児との確執を乗り越えた鉄也は、かつて甲児と交わした約束通り、科学要塞研究所の所長、すなわち兜剣造博士を甲児とシローに紹介する。そして甲児は父が作ったグレートマジンガーはマジンガーZの兄弟であり、それを駆る鉄也もまた、自分の兄弟であると悟り、剣造もまた鉄也とジュンも甲児達と同じく自分の大切な子供であると語る。こうして家族のいないトラウマに囚われていた男は、新たな家族を手に入れたのであった……。

第2次α

「…ゼンガー少佐にとって……あの未来はあまりにも悲しすぎる」
「それに…彼はこれから新たな未来を選択することになるんだからな……」
ゼンガー編第4話「立て!闘将ダイモス」にて。合流したゼンガーに対して、かつて未来世界で戦ったアンセスターの戦士だったころの話をしないようにジュンやボスに頼んだ際に。
「最後に一つ言っておくぜ、宙。戦うだけのマシンになるか、ならないかはお前次第だ」
「そのことを覚えておくんだな」
第25話「開かれた地獄の扉」のシナリオデモにて。邪魔大王国の戦いの為に知らぬ間に父親からサイボーグ手術を施され、自分の在り方に悩む宙への言葉。
宙と状況は違いながらも、強制的に幼少の頃から戦闘のプロとして育てられ、それを強いた兜博士とは親子同然の絆を築きつつも前作では博士の実子である甲児への嫉妬や戦士としての存在意義に悩んで、一時は仲間と対立してまで「戦うだけのマシン」を貫こうとした背景があった故のアドバイスと言える。
「誰だって悩む時はある。だが、本当の男なら自力で立ち直るはずだ。…俺はそう信じている」
第30話「コロスは殺せない」のシナリオデモにて。メガノイドの復活で屈折した憎しみを復活させ、αナンバーズから離れようとしていた万丈の行動に対し、説得に行こうとしない甲児と鉄也の態度に憤りを感じたさやか美和への返答。
鉄也自身、前作ではこの時の万丈と似た状況であり、自身の体験も踏まえて甲児と共に万丈を認め、その帰還を信じていたと思われる。
「…気にするな。こういうのは俺の役目だ…」
第42話「恐怖!日本制圧作戦!!-後編-」より。ミケーネの人質となった弓教授早乙女博士がそれぞれマジンカイザー真ゲッターロボに乗せられてαナンバーズと対峙させられた際、双方を殺害してまで事態を収めようとした時の台詞。あえて自らがその罪を被ろうとする鉄也の悲壮な覚悟がみえる。
「奴らの台詞はもう聞き飽きた。だから、今日で最後にしてやる…!」
「そして、あの連中に教えてやろうぜ…雁首そろえて姿を現したのが運の尽きだってことをな!!」
ミケーネルート第47話「激突!ミケーネ帝国-後編-」で策に嵌り、ミケーネ帝国の東京制圧を許したαナンバーズを嘲笑する七大将軍にキレる甲児を制しつつ、彼らへ叩き付けた殲滅宣言。
「フ…αナンバーズにはお人好しが多いからな。あんたへの止めを躊躇っちまうかも知れない…だから、あんたを倒す役はこの俺がやるのさ!」
休戦ルート第54話「逆襲のシャア」または拒絶ルート第56話「BEYOND THE TIME」での、シャアとの最終決戦に於ける戦闘前会話
甲児と異なり「シャア」と呼ぶ事で彼を倒すべき敵と捉え、同時に弓・早乙女両博士救出作戦と同じく、嘗ての仲間を手に掛ける大罪を背負おうと決意する。
「これから先どうなるかなんて…誰にもわかりはしない…俺たちにどんな未来が待ち受けているか、それを知る者なんて誰もいやしない…」
「だから、俺達は先に進む。自分の手で自分の未来を手に入れるために…!」
「ゼンガー少佐…それはあんたにだって出来るはずだ」
ゼンガー編最終話「神を断つ剣なり」にて。未来世界での自分の顛末を知り、仲間達の協力に後ろめたさを感じる彼に最後の一押しをした際の台詞。
「イルイ! 人類の可能性を閉ざすのは止めるんだ!」
「もし、人類が進化する事で戦いが起こるのなら、俺達と共に正しい者の為に戦おう!」
最終話での説得イベントより。
クストースαナンバーズを援護し続けてきたイルイに感謝を述べつつも、地球を封印する行為が支配と同義であると主張する。
「ガンエデン…もしかしたらお前の言う事は、全て正しい事なのかも知れない…だが、俺達は人間だ! 未来は自分達で決めさせてもらうぞ!」
イルイ説得後に発生するガンエデンとの戦闘前会話。人造神の主張に或る程度の理解を示しているのが意外だが、躊躇う事無く立ち向かう。
「ここに顔を出したのが運の尽きだ。しばらくの間、手伝ってもらうぞ」
エンディングより。宇宙開発公団へ出向する決意を固めた甲児の補充要員として、宙を指名した際の台詞。当の本人も、苦笑交じりに了承した。

第3次α

「あまり気負い過ぎないでくれよ、アムロ大尉」
「もうクワトロ大尉はいないんだ。あの人の代わりをしようなんて考えないでくれ」
第5話「地球圏絶対防衛線」にて、一時αナンバーズから別行動をとる事になり、別れ際にアムロへ発した忠告。シャア絡みで無意識にナーバスになっていた封印戦争での彼を見ていて、鉄也なりに思う所が有ったのだろうか。
「シンジの奴…男の顔になったな」
第13話「もう一度、自らの足で」にて、シンジと再会した際に。バルマー戦役の頃の軟弱だったシンジの事を知っているだけに感慨深そうである。
「あの大馬鹿野郎…」
第34話トウマルート「武人の心、その意味」より、力を追い求めるがあまり増長したトウマが独断でバランを追跡する姿に、失望と怒りを口にする。
鉄也は民間人や市街地の守護より自身のプライドを優先しているトウマの姿と『α外伝』での自分の行動を思い起こしたのかもしれない。
「熱気バサラ…もしかして、あいつ…本当に凄い奴かも知れんな…」
「この身体にみなぎる力、ありがたく使わせてもらうぜ!」
第49話「銀河に響く歌声」より、ゲペルニッチとの最終決戦に於ける戦闘前会話。
ちなみに、直接的な描写こそ無いが鉄也も当初はガムリン同様にバサラを煩わしく思っており、「いつかシメる」と発言していたらしい。
「俺はお前が内に秘めていた男気に賭ける! もう少しの辛抱だ、堪えていろよ!」
第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」にて、EVA初号機ヨリシロVerとの戦闘前会話。
シンジへの語り掛けは彼を子供扱いする事無く、対等の「戦友」として接するものが多い。鉄也のメッセージもその例に漏れず、「ちょいとばかし荒っぽい方法」で絶対の救出を誓う。
「あんたの補完計画とやらは、ただの馴れ合いだ」
「そんなモノと一つになるぐらいなら、俺は一人で生きる事を選ぶ!」
間一髪でシンジを救出後、対峙した碇ゲンドウから「人類補完計画」の全貌を明かされ上述の台詞を吐き捨てる。
数ある補完計画への批難の中でも、「馴れ合い」とその本質を明確に捉えた秀逸な遣り取りである。
「本当の親の顔も知らず、育ての親も失った俺だ…俺に家族をどうこう言う資格は無いさ…だからシンジの父親ではなく、この世界を滅ぼそうとする男としてお前を討つ!」
EVA初号機悪魔Verとの戦闘前会話。「父親」としての責務を問うも、答えをはぐらかし続けるゲンドウへ引導を渡すための最後通告である。
「悪意の塊め!お前の発する恐怖にも絶望にも屈してなるか!!」
最終話「終焉の銀河」または「今遥か遠い彼方…」にて、逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話。
一時は呑み込まれそうになった霊帝が纏う強大な邪気を、剣造をはじめとする人々の想いによって払拭した鉄也に、恐れるものは無い。
「戦う事こそが俺達を育ててくれた所長に対する恩返しであり…俺とジュンの存在する意味でもあるからな」
エンディングより。テスラ・ライヒ研究所へ留学する甲児の代わりに日本を守る事で、彼を後方からサポートする事を誓う。

Zシリーズ

「俺は君の父親であり、俺にとっても親代わりであった所長をくだらない嫉妬から見殺しにした」
「そして、恐竜帝国との決戦でもムサシという犠牲を出した」
「だが、俺は自分を許せなかった!」
「だから、俺は自分を再び鍛え直した!マジンガーに相応しい男となるために!」
「行け、甲児君!今の俺には、この程度の砲撃など蚊に刺されたようなものだ!」
「行ってマジンガーに火を…!俺達の魂を入れろ!」
Z』第24話「光子力研究所奪還作戦」より。ジェットパイルダーでパイルダーオンしようとする甲児を敵の砲撃から庇った際の台詞。鉄也のこの言葉に応じて甲児はマジンガーZにパイルダーオンし、独眼鬼をダブルバーニングファイヤーで瞬殺する。また、鉄也にとっては今までの確執を乗り越えて甲児と完全和解を果たした瞬間でもあった(この直前に甲児を助けた際は鉄也は甲児にそっけない態度を取っている)。
「シリウス…それを認めろ。認める事でその壁を超えないと、いつか取り返しのつかない事になるぞ」
『Z』第25話「闇の在処」より。シリウスのアポロに対する嫉妬に気付いた際のシリウスへの言葉で、かつて自らの失敗からの助言であると言える。しかし、シリウスは後にかつての鉄也の失敗を遥かに上回る過ちを犯す事になる。
「単純な奴だ…」
「単純ゆえに誰よりも純粋なんだろうさ、あいつの場合な…」
「強がっている奴ほど心の中には溜め込んでいるものが多いのさ」
『Z』セツコ編第27話「生じる亀裂」エンドデモ。闘志也からシンが浮き沈みが激しい性格と聞いて、こう評す。暗に自分の事も指している。
「俺もロランに同感だ。俺達が気に食わなければ、俺達に向かってくればいい…だが、連中はわざわざ二つの勢力が戦っている所に仕掛けてくる」
「そんなものは罪の意識からの逃げだ。事実、そんな混乱した戦場で戦闘力を奪われたらどうなる?」
『Z』セツコ編第29話「灼熱の海原」より。キラ・ヤマトアークエンジェルの行為を非難した台詞。混乱した戦場で行動不能になることは死を意味することが解り切ってるからこそ言える台詞である。
とは言え、スパロボでは人と戦うのに難色を示す者に「脱出装置がある」とフォローしたり、自軍全体に「コクピットを外して戦え」と指示を出したりといった展開になる事は珍しくないため、少々過激な物言いでもある。
「セツコは俺達の仲間だ。そして、俺にとっては戦い方を教えた生徒でもある! あいつの努力を笑うような奴は先に俺が相手になってやるぜ!」
『Z』セツコ編第31話「絆が生むもの」に於けるツィーネとの戦闘前会話より。仲間であり教え子であるセツコをあざ笑うツィーネに迫る。
「今さら何を言っている…! お前たちの身勝手なやり方のおかげでどれだけの被害が出たと思っている!」
『Z』第51話ミネルバ一時残留ルート「決別」より。宇宙にて「自分達と同じ目的を持つあなた方に協力します」と発言したキラ一行に対して言った台詞。散々自分達に被害を及ぼしておきながら、何食わぬ顔して協力すると言い出す彼らの態度は鉄也にとっては何よりも許せなかったのだろう。当然、この後キラ達は何も弁解できず項垂れてしまう。
「俺達もギンガナム達も愚かだが、勝手に人間を見限ったお前はそれ以上の馬鹿野郎だ!」
Zより。世界が崩壊する危機にも拘わらずに個人的な感情を優先させるギンガナムとフロスト兄弟の有様に、改めて「翅無しは醜く愚かだ」と人類を嘲笑するシリウスに対して。
ギンガナム達と同じように自分たちを「愚か」だと述べているのは、かつてカイメラの偽情報を鵜呑みにして同士打ちまで発展させてしまった事を踏まえたものである。
だが、人類やZEUTHを裏切り、ギンガナム達の行動を引き合いにして人類を「酷く愚か」だと決めつけるシリウスに対して鉄也は怒りを顕にする。
「墓場帰りで頭がボケてるようだな…!」
「俺達に叩きのめされた事を忘れたならば、何度でもやってやる!二度と平和な世界に蘇らないようにな!!」
ZSPD』シークレットエピソード第2話「執行者」に於けるターンXとの戦闘前会話より。相対した瞬間、「小生の相手に相応しい」と鉄也の力量を認めたギンガナムからの賛辞をスルーし、平和な世界に似つかわしくない「亡霊」を再び黄泉路へと叩き落すべく挑み掛かる。
「お前が人間を否定するのなら、その人間の力でお前を倒す!未来を守る為にな!」
XAN-斬-へと人類の存在意義を問うシンの叫びに追従し、「執行者」が見限ろうとした人間の力を以って未来を切り拓く事を宣言する。
「長きに渡る戦いが黒歴史と呼ばれる時代となったのは、俺達も知っている」
「あれを見せられたら、人類に絶望するのも無理は無いかも知れない…だが、そんな歴史にさせない為に俺達は戦ってきたんだ!それを、こんな所で終わらせてたまるか!」
同上。XAN-斬-との戦闘前会話より。太古より闘争を繰り返す人類の「業」に絶望感を抱いた「執行者」の心情に一定の理解を示すも、彼らが導き出した「淘汰」という結論自体は断固として拒絶する。
「こいつは大勝負だ。腕が鳴るってもんだぜ」
戦闘終了後、XAN-斬-へと主張した「人類の未来を守る為の戦い」という新たな目標に意欲を燃やす。

COMPACTシリーズ

「甲児くん大介さんによろしく伝えてくれ、必ず生きて必ずまた会おうと…!」
IMPACT』第1部地上激動篇第6話「舞い上がる翼、舞い降りた翼」より。甲児が宇宙へ行く際の台詞。
「4機の戦闘機がロボットに合体した!? 新しいタイプの敵だな。フッ、甲児くんが見たら喜びそうだ」
COMPACT2IMPACT)』第1部地上激動編第7話「CROSS FIGHT!」にて鉄也が地上へ残った場合の台詞。宇宙海賊バンカーを追って地上にやってきたダンガイオーチームの4機のダン・メカニックがダンガイオーに合体したのを見て、(この時点ではまだ敵と見做している)彼らと戦闘するべく闘志を燃やしつつも不敵な笑みを浮かべながら啖呵を切った台詞。確かに、こういった類のものは甲児が見たら狂喜乱舞しそうなのは確かであり、彼の性格をよく把握しているとも言える。事実甲児を残していた場合、「いかすじゃねえかこんちきしょう!」と感心する。
なお、『破邪大星ダンガイオー』は元々『マジンガーZ』をはじめとする70年代スーパーロボットに対してのリスペクトが込められて作られた作品であるため、この鉄也の台詞はかなりメタフィクションなものであるとも言える。
「放っておけ、ジュン。喧嘩が出来る仲間がいるだけでも幸せってもんだ。あの頃の俺達と違ってな…」
勝平宇宙太の喧嘩の仲裁に入ろうとするジュンを制して。少年時代、孤独な特訓の日々に明け暮れていた鉄也からすれば、2人の諍いも微笑ましいものに映るのかも知れない。
「…病人はすっこんでろ」
「そんな体の奴に…目の前をうろうろされては気が散るだけだ」
「だから大介さん、とっとと体を治して…すぐに戻ってきてくれ。宇宙の王者が戻るまでは…勇者マジンガーが面倒を見る…!」
第2部宇宙激震篇第17話「たとえ我が命つきるとも」より。ベガトロン放射能に蝕まれながらも、自分の生命を厭わずに戦い続けようとするデュークへ敢えて辛辣な言葉を放ち、治療法を持ったキリカの追跡を促す。αシリーズでジュンから「口下手で不器用」と評された鉄也の性格が、ここでも描かれている。
「ティターンズ?フッ…負け犬どもがブライト艦長にお礼参りにでも来たのか?」
ルナツー内部で待ち伏せていたティターンズの残党を一瞥して発した台詞。鉄也の表現通り、ジ・Oを撃破されたジェリドは「実戦のカン」云々という捨て台詞を残して撤退する羽目に。
「戦いは都合を選べん。…それこそ、アニメーションのように格好良くはいかない」
IMPACT』第2部宇宙激震篇第29話「明日への勇気」より。白鳥との戦闘で、ゲキ・ガンガーになれると信じていた頃の自分と決別する意思を示すアキトへ送った台詞。
「甲児くん! もつのか!?」
「無理するつもりがないなら、最初からこんなことはしないぜ、大介さん!」
『IMPACT』第3部銀河決戦篇隠しシナリオ最終話「メビウスの宇宙を越えて」より。落下しつつあるアクシズを全員で押し返そうと奮闘する中、上記の台詞で甲児の身を案じる。直後、逆にデュークから心配されるも下記の台詞で気張ってみせた。
「では、俺が代わりに言ってやろう。貴様は独りでは何も出来ない最低の男だ」
COMPACT3』シーン6「狂気の力」より。フェルナンドを洗脳し、フォルカの発言を偽善だと断じるミザルへの痛烈な罵倒。この発言を皮切りにミザルは自軍のメンバーから次々と罵倒され、ついにはアルティスメイシスからも呆れられてしまう。

携帯機シリーズ

A

「ガンダム、ガンダムとか言っている時点で、どうかしているとも思うが」
第21話「決められた道をただ歩くよりも」or「ボソン・ジャンプ」のシナリオエンドデモにて。ニナのガンダムオタク振りに呆れて。
…同じくガンダムガンダム言ってる某ガンダムマイスターがこの台詞を聞いたらどう思うだろうか?
「そうだったな。…いまさら敵だと追い出すつもりはないが…」
第38話「静寂の声」or「サイレント・ヴォイス」より。ハマーンによって正体がばれたクワトロに対して。彼なりのフォローの言葉なのだろう。
「俺とジュンだけで十分だからだ」
「そのために命をかけられる人間になるために俺は戦ってきた。今こそがその時…!お前は命をかけられるのか!ヴィンデル・マウザー!」
最終話「極めて近く、限りなく遠い世界に」より。ヴィンデルに「戦争がなくなるのは戦闘のプロである鉄也にとって死刑宣告に等しいはずなのになぜ終わらせようとするのか」と問われた際の返答。

R

「そう言われても、俺はこういうのは苦手でな」
第7話「危うしマジンガーチーム!!」より。星見アミューズメントパークで開催された『マジンガーと市民の集い』で、甲児さやから他のメンツは旺盛なファンサービスをする中、鉄也一人だけは歓声を上げる子供達に手を振るのみである事を甲児から指摘されて。不慣れなシチュエーションに置かれた鉄也の戸惑いが伺える台詞。

D

「こちらグレートマジンガー、剣鉄也。もう一人はマジンガーZ、兜甲児だ。所属はない。俺たちはOZの部隊に追撃を受けている。仲間を逃すため囮になったが、ここいらで撃退したい。手伝ってくれないか」
甲児「お、おい鉄也さん、何いってんだよ!? どうかしちまったのか!?」
「どうかしているのは君のほうだ、甲児くん。さっきの通信を聞けば、彼らがOZでもベスパでもないことはわかる。ならば少なくとも俺たちの敵じゃない。冷静に考えれば、すぐにわかるはずだ」
B-4「飛ばせ鉄拳!ダブルマジンガー!」の戦闘マップでの初登場シーン。状況的にゲリラ戦を展開していたらしく、どことなく漫画版を彷彿とさせる。
「フン、お前は連中と違って、長いことインベーダーどもと戦ってきたと聞いていたが、そうとは思えない甘さだな」
ジョッシュ「…どういう意味だ」
「戦いに子供だなんだってのは、関係ない。戦うことを選んだのなら、なおさらだ。そのくらいわかっていると思ったがな」
ジョッシュ「オレが奴らと戦ってきたのは、必要だったからだ。オレは軍人でもレジスタンスでもない。お前だってただの民間人だろうに」
「俺とジュンは、ずっと戦うための訓練を受けてきた。覚悟が違う」
ジョッシュ「だからなんだ。それを彼らに押しつけようっていうのか。とんだ考え違いだ」
「だから、お前は甘いといったんだ」
地上ルートB-5「戦禍の中で立ち上がれ!」にて、町に出て行った甲児やカサレリアの子供達を見て「気晴らしは必要かもしれない」と言ったジョッシュに突っかかり、言い争いになってしまう。ジョッシュを「甘い」と切り捨てているものの、戦士としてジョッシュの事をそれなりに評価しているようにも見える。とは言え、このシーンではお互いにかなり刺々しい。
ジョッシュ「…剣鉄也。これが、お前が望む戦いだ。しっかりやるんだな」
「ふん、いわれるまでもない。よくみているがいいぜ。お前こそ足をひっぱるなよ」
同シナリオの戦闘マップ、アダルスに襲撃をかけてきたベスパを前にして。
「だ…だめだ。甲児くん、俺が囮になる。君だけでも、脱出してくれ」
甲児「な、なに言ってんだよ、鉄也さん!」
「所長は孤児の俺とジュンに、甲児くんやシローと変わらぬ愛情を示してくれた。俺に所長への、父への恩返しをさせてくれ。俺のミスで、甲児くんとシローを孤児にしてしまった。シローに実の兄まで失わせるわけには、いかないんだ。甲児くん…後を頼むぞ…」
B-7「憎しみは激闘の中」の戦闘マップ。怒りのあまり独断専行で飛び出してきた二人だが、イグニスの圧倒的な力に追い詰められてしまう。絶体絶命の窮地に甲児だけでも逃がそうとするも、「そんなことはさせられない」と甲児は反論する。
「…わかった、俺の負けだ」
ジョッシュ「そういう問題じゃないだろう!?」
「すまない…俺は、焦っていたのかもしれない。所長が命がけで教えてくれたことを忘れ…」
ジュン「ジョッシュ、話は後にしましょう。今は…」
「頼む。今は…なんとしても奴を倒したい!」
ジョッシュ「…わかった」
同話、救援に駆けつけたジョッシュに「戦いにのめり込んでない人間は、頼りにならないのか」と叱咤された鉄也は、自分の非と行動の迂闊さを認め、眼前の敵への戦意を新たにする。
「お前には、他に考えなくちゃならないことが、あったはずだ。捜せる両親がいるんだろう。それがない奴だっているんだ」
B-8「陽光下の戦い」にて、カテジナが出て行ったことに意気消沈するウッソを諭す。
「まったく、俺たちは戦場に来たんだぞ。緊張感のない連中だ。だからお前らは甘いんだよ。…貸しな」
ウォレン「え?」
「カメラだ」
ジョッシュ「自分も入りたいんだろう。オレが撮ろうか?」
「バカをいうな、ジョッシュ」
同話シナリオエンドデモにて。宇宙に出たOZのシャトル内でボスの提案した記念撮影を手伝いながらのやり取り。序盤からは余裕のない態度が目立った鉄也だが、幾分余裕が出てきたように見える。
「…いいだろう。とりあえず、その言葉を信じておく。だがな、ジョッシュ。もしお前が奴らと、兜所長を殺したあいつらと関わりがあるのなら、俺は絶対に許さない」
D-5『アイスドール グラキエース』にて、グラキエースとの初邂逅を遂げた戦場での戦いが終わった後、そのジョッシュとグラキエースの機体のシュンパティアが共鳴した場面やジョッシュの様子、更にルイーナがかつてジョッシュがいた南極から出現しているという事実も併せて、ジョッシュに疑念を抱き、彼に問い詰めるも、当然ジョッシュも何もわからない為自分もわからないという事を答えるしかなく、その返答を受けて、鉄也はこう答える。この時の鉄也のこの言葉と、事の真相は、下記の場面へと繋がる事になる。
「じゃあ、なんなんだ。確かに俺は、そのことでお前につめよった。だがそれは、お前が間違いなく何かを隠していたからだ。俺は、お前を信じたかった。だからお前が自分から話すのを待った。だが、話を聞いてみりゃ、なんてことはない。お前自身が原因だったり、奴らの仲間だったわけじゃないんだからな。それでもお前は、事実を知った俺たちが疑いの目を向けることを恐れた。そしていままで何も言わずにいたんだ」
H-1『響きあう魂の行方』のシナリオデモにて。グラキエースを仲間にするフラグが立った場合にルイーナと自分達の関係を明かしたジョッシュに対する発言。
ジョッシュが自分達を信じていなかった事がよほどショックだったらしく、徹底的に責め立ててしまう。上記の場面にて鉄也はジョッシュとルイーナの関係を疑ってはいたが、それでも本当はジョッシュの事を心から信頼しており、彼を信頼していたからこそ、このようにきつく責めてしまったのだろう。台詞からは、鉄也の怒りと悲しみの感情がはっきりと感じられる。しかし…。
ちなみに、フラグが立っていなかった場合はあっさり納得してくれる。
「く…グレートマジンガーで出るぞ!」
金竜「いかん、許可できん! 貴様がいっても、犠牲を増やすだけだ! わからんわけがあるまい!」
「う…くそぉっ!ジョッシュ、なぜすぐに戻らなかった。くそ、バカ野郎!」
同話のシナリオエンドデモにて。グラキエースを助ける為にルイーナの基地に残ったジョッシュを、自爆・崩壊しゆくルイーナの基地から救出する為に出撃しようとするも、「犠牲者が増えるだけだ」と金竜に制止されての、悲しみの叫び。
最後の「バカ野郎」は、前話にてジョッシュを責めてしまった自身への怒りの言葉でもあるのかもしれない。鉄也を制止した金竜もまたジョッシュの救助の許可を出せない事に悔しみと悲しみを抑えきれない様子だった。
「くそ…俺があんなことをいわなければ、あいつは…」
J-1『誇り高き反逆者』のシナリオデモにて。ジョッシュの死(実際には生きていたが)を招いたのは親友を信じてやれなかった自分のせいだと自虐に走ってしまう。直後に周囲から「ジョッシュはそんな人間ではなかった」と慰められるが、それでもふっ切る事が出来ない様子であった。
「本気だ」
同話のシナリオエンドデモにて。ジョッシュの復帰、およびグラキエースが仲間に加わる際の場面にて。ルイーナメリオルエッセであり、兜所長を殺したイグニスの仲間である彼女に対し、彼女がジョッシュを助けたという事実を知らされても、殺意と憎悪を抑えることなく、銃口を向けて。「本気か」とジョッシュに問われて、鉄也はこう即答する。直後、鉄也は発砲こそするが、放たれた弾丸はグラキエースの身体を撃ち抜く事は無かった(鉄也曰く、逃げようとしたら命中するように撃った)。結局鉄也はグラキエースに対し「少しでもおかしなそぶりを見せたら後ろからでも撃つ」と宣告して去り、その場は何とか収まる事に。この時点では鉄也はグラキエースに対しては負の感情しか抱いていないが…
「くそ…」
J-2『戦場の父 戦場の子』のシナリオデモで、ジョッシュに親身に接してもらってるグラキエースを見て。グラキエースが所長を殺したイグニスの仲間である事から来る憎悪の感情と、親友を取られた嫉妬の感情が複雑に混ざり合って出た言葉だと思われる。
周囲にもよっぽど解りやすい憎悪と嫉妬だったらしく、甲児にも「気持ちはわかるが、ちょっと最近おかしい」と言われてしまうほど。
「そんなことは、俺だってわかっている。そうとも、わかっているさ。だが、仇がそこにいる。この憎しみは、どこへいけばいい。この憤りを、どこにぶつければいい」
上記の台詞の後に吐露した本心。直後にジュンやカトル、ヒイロの言葉を受けて、負の感情を鎮めようとする。
「まだふっきれたとはいえない。だがだからこそ、お前とグラキエースの戦いをみたい。俺には、戦いの中で判断することしかできないからな」
M-1『暗黒の皇帝』のシナリオエンドデモにて、最後の分岐ルート選択場面より。鉄也のグラキエースに対する見方や認識が変わってきている事を覗わせる。
「俺は…俺たちは勝つ! この地球を守るために、お前たちなどに負けはしない!」
P-1『“破滅”の意味』にてイグニスと対峙した際の彼との戦闘前会話での台詞。
兜所長の仇であるイグニスに対し、これまで対峙した際にはイグニスに対して常に憎悪や殺意に染まった怒りを露わにしていた鉄也だったが、この場面では負の感情に満ちた怒りを捨て、ただ「地球を救う」という一人の戦士としての強い信念を一心に、彼と対峙した。負の感情に満ちた怒りを捨て去った鉄也の姿に、イグニスも動揺を隠せなかった。そしてこの戦いでは甲児もまた、鉄也と同じく負の感情に満ちた怒りを捨て去り強い信念をもってイグニスと対峙している。
鉄也や甲児達が仇敵であるイグニスを討ち果たすのは、次に彼と対峙する時である(二人でトドメを刺すかはプレイヤー次第である)。
「終わりだな…イグニス。長かったぜ…。俺は、ようやく貴様を…」
最終話『デザイア』の前半マップにて、鉄也でイグニスに止めを刺した際の台詞。
「…勝手に死ぬなよ、ジョッシュ。お前は、生きのびて、責任を果たせ」
同話の後半マップにて、ジョッシュに向けた忠告。
ジョッシュが中盤でグラキエースを助ける際に危うく死にかけた事や、ジョッシュ自身の責任感の強さを鉄也なりに気にしていたのであろう。尤も、ジョッシュからすれば鉄也も死に急いでいる様に見えたらしく「その言葉、そっくり返してやる」と言われてしまった。

VXT三部作

T

「今日までの俺達の戦いを休暇というか…。とことんまで人を馬鹿にしてくれるな、元社長」
「そんなものを始めさせてたまるか! ここでお前の野望は終わりだ!」
「すっかり、悪役の台詞が板についたな、元ヒーロー!」
「VTXに出向中の俺がお前を終わらせてやるぞ! このVTXと地球の面汚しが!」
激闘ルート最終話「船は往く、希望の大海へ」におけるダイマとの戦闘前会話での台詞。「休暇は終わったから共に銀河統一の戦いに乗り出そう」とこれまでの鉄也達T3の戦いを馬鹿にしたような物言いをするダイマの妄言を一刀両断し、特務三課の一員として、元社長にその野望の終止符を打つ事を宣言する。
「あ、ああ…。向こうの俺にも色々と大変だろうが頑張れと言ってやってくれ」
エキスパンション・シナリオのEDにて、ナインから鉄也が結婚して幸せを掴んだ事をあちらの世界鉄也に知らせると伝えられて。心なしか動揺しているようにも見えるのは、あちらの世界に存在する鉄也の自分とは違った形で色々と大変な境遇やあちらの甲児剣造との意外な関係を知って驚いたためだろうか。

単独作品

64

「ま、しばらく休んでおくんだな。その間は絶対、帝国なんぞに好きにはやらせねぇ。ムサシのためにもな」
アヴィエスレルム戦でムサシが戦死。そしてゲッターを失ったため、一時戦線離脱するゲッターチームにかけた言葉。
「このバカガキが! 俺たち全員、あそこで死んだ方がよかったってのか!?」
「同じなんだよ! あの状況じゃそうするしかなかったんだ」
レラが死亡した際、何故皆がレラを助けようとしなかったのかという大作に言った台詞。バカガキ発言がクローズアップされがちなため、かなり乱暴な台詞におもえるが、その後に苦悩を漏らすシーンもちゃんと用意されている。
そして皮肉にも、シナリオライターが同じDでは鉄也が大作の立場になってしまう事に……。
「みんな、こんなバカは放っておこう」
ボケた事を言った甲児に呆れて言い放った容赦皆無な辛辣な台詞。当然甲児は怒って鉄也に突っかかってくる。
「おい、冗談でもそんな話はやめてくれ」
ジュドー量産型グレートをOZなどが量産していたらと言う言葉を聴いての返答。確かに冗談ではないが、それ以上のものが量産される作品もあったりする…。

MXMX PORTABLE

「許せよ、グレート…お前達だって悪の手先に使われて嬉しい訳はないだろうに…だから、せめて俺がこの手でお前達を解放してやるぜ…!」
第38話(『MX PORTABLE』では第39話)「かつて誓った平和のために」における量産型グレートとの戦闘前会話。出典元同様、コピーとは言え人の頭脳無き魔神達に憐れみを感じていた。
なお、条件が揃えばボスが1機持って帰るため、しっかりと地球のために使うことが出来る。
「教えてやるぜ、機械野郎! それは俺達の誇りのためだ! そして、もう一つ言っておく! 俺達は負けるなんて欠片も思っちゃいないぜ!!」
第39話(『MX PORTABLE』では第40話)「終局への螺旋階段」での螺旋城との戦闘前会話。
鉄也「おい、盗っ人野郎。人形遊びをしたいんなら家でやるんだな」
「マジンガーは人の心が備わって初めて力を発揮する。お前が用意した偽者はただの人形に過ぎん!」
バレンドス「おのれ…剣鉄也め…!俺を甘く見た報いをその身で受けろ!」
鉄也「覚悟するのは貴様の方だ! 俺のグレートを盗んだツケ、ここでたっぷり支払ってもらうぜ!!」
同じく第39話より。バレンドスとの決戦に於ける戦闘前会話。相当怒り心頭な様子が窺え、力に執着する盗っ人へ高額な支払請求を突きつける。
「くそ……腹は立つが、『元祖』の文字は無駄にならなかったようだぜ」
第46~48話(『MX PORTABLE』では第47~49話)「一輪の花と緑の星と」より。このステージの会話で、ボスがグレートの股間に勝手に「元祖」の文字を書き足したことで鉄也は怒っていたのだが、グレンダイザーを追ってやって来たベガ星連合軍の基地で遭遇したのは、バレンドスが残した量産型グレートだった。
「今まで何回も俺達に仕掛けてきておいて、信用しろと言うのか?」
「自分の復讐を果たしたから、今度はヒューゴや俺達を手伝うだと?そんな虫のいい話があるか」
第54話(『MX PORTABLE』では55話)「遙か久遠の彼方」より。「調律」を阻止する為に助力を申し出たアルベロへ、不快感剥き出しで吐き捨てる。真意がどうあれ、アルベロが今迄犯してきた所業を鑑みれば、鉄也の反応も当然のものであろう。
「俺がお前の研究は最初から間違っていた事を教えてやる!そのドマンジュウを人間の力で叩き潰してな!!」
最終話「約束の地」でのAI1との戦闘前会話。人間以上の存在としてAI1を創造したと悦に入るエルデの自己満足ぶりを、容赦なく斬り捨てる。

NEO

「よすんだ、甲児君!」
「彼らには失った命の大きさがわからないだけだ…」
第21話B「涙をこらえて友を撃て!!」でが生死不明になった際に冷淡な態度をとった竜馬隼人に激怒した甲児を諫めた際の言葉。
「俺は人を失う悲しみなら痛いほど知っている。この身を以ってな」
上記の台詞の後、竜馬から「てめえは命の重みってヤツをわかってんのかよ!」と言われた際の返答。鉄也が甲児への嫉妬で剣造博士を死なせてしまったことを今でも悔やんでいることが伺い知れる台詞である。

30

「あそこは…俺と同じような生き方を歩む者達にとって大切な場所だ…」
「俺も戦士として生きるために苛酷な訓練を受けてきた…」
「だが、それと同じくらいの愛情を受け、その思い出が今の俺を作っている…」
「学園の生徒達はそれさえも持つ事が許されない…」
「彼等にとって戦い以外の思い出はあの学園での生活だけだ…」
キーミッション「ねらわれた都市学園」でグランツェーレ都市学園を命懸けで守った後に吐露した思い。ラビッツのメンバーからは感謝されるものの、無茶が祟ってDr.ヘルにさらわれる事となった。

スパロボシリーズの迷台詞

戦闘台詞

「ええと……スペシャルデラックス……なんとかボロットパンチ!」
鉄也をボスボロットに乗せて、「スペシャルDXボロットパンチ(スペシャルデラックスゴールデンデリシャスボロットパンチ)」を繰り出した時の台詞。長ったらしい技の名前など殆ど覚えていなかった。
「しまった! 手元が狂ったか!?」
ボロットホームランをロボットJr.に乗った鉄也が使用し、ボスボロットの差し出したボールではなく、その頭部をかっ飛ばした時の台詞。毎回狂うのは、戦闘のプロとして考えもの。なお、他のキャラでもアニメ演出は同じ。

旧シリーズ

「すまない。ほんとうは でるつもりは なかったんだが…」
第2次G』第15話「シロッコの影」より。FC版第2次では不参戦だった故のメタ台詞。
「やりすぎだぞ、ジュン!」
第4次』(S)「グレートマジンガー奪回」より。同シナリオではブロッケン伯爵の奪ったグレートマジンガーに、ジュンのビューナスAが隣接すれば、グレートを取り返せるのだが、気力150にしたジュンにクリティカルを狙わせ続ければ撃破可能であり、その際の台詞。
「まあ、修理すれば使えるから、結果的には問題なかったか」
同じく「グレートマジンガー奪回」より。妙に軽いノリ。確かにSRWでは修理すれば、基本は次のシナリオで使えるので間違いでは無いのだが…。

VXT三部作

「風が語りかけてきたぞ。美味い、美味すぎる…と」
『T』シークレットシナリオ「楽園グルメ紀行」より。中華料理店のサカモトさんの絶品グルメを表した時の一言。
元ネタは埼玉県銘菓「十万石饅頭」のキャッチコピーだが、山梨で暮らしている鉄也がなぜ埼玉銘菓のCMを知っていたかは謎。(恐らく同商品のTVCMのナレーションが野田圭一氏だったからと思われる。『T』の鉄也は関俊彦氏演ずる『INFINITY』版だが)
(老人特有の都合のいい記憶の書き換えが起きている…! これは、急がないと適当な嘘を並べられるぞ!)
『T』シークレットシナリオ「正義と勇気を友にして」より。ネロ達に「剣造が課した訓練でヒーヒー言ってた」「訓練後は汗と涙を流してぶっ倒れてた」と事実にない事を言われ、ある意味、最大のピンチを迎える

単独作品

(こいつ……マジか? マジでいったのか? まさかな……)
『64』OZルート「破滅への序曲」より皆で食事をしている際に、コウ・ウラキの人参嫌いの話から、ショウ・ザマの「人参を食べると目が赤くなる」という発言への胸中での突込み。このショウの発言には、毒舌の鉄也ですら突込みを口に出せなかったようだ。
(……おいおい……やっぱマジかよ)
同上。上記のショウの話が本気だと確信しての突込み。一緒に食事をしていたジュンやリョウ、デビッド達も呆気に取られていた。
「オッサンだと…?」
「…オッサン……」
「俺はまだ…10代だ」
『MX』(『MX PORTABLE』)第18話(「月へ向かう」ルート)「火星からの逃亡者」より。銀河にオッサン呼ばわりされた際の反応。銀河の非礼を叱責する事無く、老け顔である事を自覚している[10]旨の発言を残してはいるが、その場から立ち去る様子が妙に痛々しい。[11]
なお、後に原作においても『INFINITY』にて鉄也が自身の白髪を発見してショックのあまり大騒ぎしたとされており、『MX』での一幕を思い出したユーザーも多かったとか。

搭乗機体

グレートマジンガー
ブレーンコンドル
量産型グレートマジンガー
漫画版で搭乗。
ジェットバイ
小型のロケットパンチを搭載した戦闘バイクだが、鉄也は日常生活に於いても移動手段として多用している。
原作第8話では戦闘獣グレシオス相手に白兵戦を挑んだ上に、半壊した高速道路から転落しても損傷した様子が無い頑強さを見せ付けるなど本機の活躍が目立った。
余談だがオンエア当時、ポピー(現・バンダイ)のミニカーブランド「ポピニカ」の1品として商品化されている。SRW未登場。

余談

  • 当初は22歳で設定されていたが余りにも大人びた風貌の為[12]、「視聴者である子供が感情移入し辛いのでは?」との懸念から第19話以降、年齢を下げられて18歳になった。年齢を上げる例はよくあるが、下げるケースは珍しい。
    • 大きな違いとしてはもみ上げが角張った形から尖った形になっており、上述のとおり旧シリーズでは「22歳版」で登場することもあった。
  • 実はミケーネとの戦いで戦死する予定だったが、重傷を負いながらも生存するという展開に変更された(桜多吾作の漫画版では死亡)。
    • 『グレートマジンガー』の続編として企画されていた『ゴッド・マジンガー』(80年代に放映された同名アニメとは無関係)でも、ミケーネ帝国の攻撃によって再起不能の重傷を負い、パイロットの座を退いて作戦指揮官となる予定であったりと(TV版最終回での扱いも含め)、彼の末路には物悲しさが漂っていたが、企画が変更になった事で再起不能になる事はなくなり、最終的には『INFINITY』にてジュンと結婚して幸せを掴み取るという結末を迎えた。
  • 厳密には『UFOロボ グレンダイザー』の漫画版であるが、読切漫画『グレンダイザー対ダブルマジンガー』にも登場。ベガ星人ゲッペルの催眠術に操られ、甲児と2人でグレンダイザーを襲撃した。
  • TVシリーズ終了後の時間軸で物語が展開する漫画『デビルマン対闇の帝王』では、リハビリを終え甲児が所長を勤める新・科学要塞研究所へと帰還した矢先、「とある事情」によって闇の帝王の刺客と化したデビルマンこと不動明から自身の抹殺と愛機・グレートの破壊を宣告される。
  • 永井豪の別作品『バイオレンスジャック』『マジンサーガ』『Zマジンガー』においても、スターシステムで様々な人物像で出演している。

脚注

  1. 第18話までは22歳で設定されていた。
  2. 放映当時の書籍「決定版大あばれロボット図鑑」参照。
  3. 現代の観点で見れば、ブラック企業も真っ青なトンデモ安月給となるが、放映当時の物価や貨幣価値と照らし合わせれば、結構な額となっている。
  4. 甲児の場合は、成り行きでマジンガーZのパイロットとして戦わざるを得なくなり、常に手探り状態でDr.ヘル率いる機械獣軍団と戦うことになっていた為、これらに関しては仕方の無い部分もある。
  5. この結果、悔しさからシローはボス達に特訓してもらうのだが、自分に強くなる協力をしてくれなかった癖に負けて悔しがる鉄也の姿に反発した結果、動物を虐める等してすっかり暴力的になってしまい、彼を諭してくれる牧師の存在が無ければ、完全に道を踏み外してしまう所だった。
  6. 描写されていないが、腐食弾で融解した発射口をブレーンコンドルで破壊したと思われる。
  7. 「INFINITY」では以前は互いに「くん」付けで呼んでいたが、共闘するうちにまどろっこしくなったので呼び捨てになった、という理由付けもされている。
  8. 地球連邦軍では士官学校を卒業していないと少佐以上の階級に昇進できないため。原作のアムロも同様の理由で生前の最高階級は大尉止まりだった。
  9. 2020年9月開催のイベント「蒼き誓い」のシナリオでは『スーパーロボット大戦D』のシナリオが再現されているため、TV版同様「甲児君」と呼んでいる。
  10. 元々の初期設定では20代前半だったこともあり、どう贔屓目に見ても10代には見えない。『IMPACT』の公式アンソロジー4コマでもゲッターチームの3人から「鉄也君はそうとうなノンビリ者(=逆ウラシマ現象)なんだろうな」と言われ「なにさ!」と泣くというネタまであったほど。
  11. そもそもこの場面、他ルートの合流メンバーの自己紹介の場面であり、鉄也もこの直前に扉を開けてその場に現れたのだが、出てくるなり銀河にオッサン呼ばわりされてしまい、ショックを受けて自己紹介もせずに立ち去るという何しに来たのかわからない状態になってしまっている。
  12. キャラクターデザインを担当した森下圭介氏の「劇画タッチ」が、永井豪氏の柔和な絵柄と相反するものであった事も影響している。