ラ・ギアス

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ラ・ギアス(La'gias/Ra-Geas)[編集]

魔装機神シリーズ』の世界。担当の阪田雅彦氏曰く「ファンタジー色を濃厚にするために、SF小説でよく用いられる『地球空洞説』を取り入れた」とのこと。

その結果、地球内部の空洞に存在する設定となった。ただし、一般的な地球空洞説の「地球の内部は中空になっており、凹面部分に地底世界が存在。地上と地底を結ぶ大穴を通じて行き来が可能」という設定とは異なり、ゴムボールほどのサイズの空間の中に存在する四次元的・五次元的に歪曲された異世界…要するに異次元世界として設定されている。

特徴[編集]

以下のような点から、基本的な設定は魔装機神の設定の元ネタである『聖戦士ダンバイン』の舞台「バイストン・ウェル」に類似している部分が多い。

  • 地球に限りなく近い異次元に存在するタイプの異世界である。
  • 魔法のようなオカルト的な力が実在し、その使い手が社会的な地位を得ている。
  • 一定の(霊的・魔術的な)手段により、地上との生き来を可能とするゲートを開通することが可能。
  • 元々軍事的な技術については未発達である。世界全土を覆う軍拡の潮流に伴い、その世界の人間に比較して優れた資質(オーラ力プラーナ)を持つ地上人が召喚されるようになったことが物語の発端である。
  • 世界全体が霊的なもの(オーラ、守護精霊(=ラ・ギアス全体の善き意志。後述))に満たされており、人のエゴにより悪しき方向に傾く場合もある。

もちろん、細部の世界設定については異なる部分が多い。以下にラ・ギアスの主な特徴を列記する。

自然[編集]

エオルド大陸とナザン大陸と呼ばれるふたつの大陸を主舞台に、大小様々の群島が人類の生活圏を形作る。

地球空洞説を採用しているため、本当に「球体の内部」の世界である。上空へひたすら飛べば反対側の地面に辿り着く道理であるが、中心部の太陽付近には結界が貼ってあり直通は不可。その他、実際に上空に飛んで逆側についた話は出ない。当然、地平線は存在しない。地球内部の世界にもかかわらず、地球の数倍の地表面積を持つ。これはラ・ギアスが次元的に折り畳まれた世界であることを示している。太陽は中心部に静止した状態であるが、昼夜はある。季節の変化はないが、精霊の影響で梅雨に降雪などの気性現象が発生し、雪山や雪原地帯も存在する。非常に不可思議な世界ではあるが、ラ・ギアス人は世界の成り立ちについては敢えて深い追及をしないメンタリティを有しており、文明成立後5万年の間、特段問題にはならなかったようである。

歴史[編集]

約2億年前から7000万年前、巨人族と呼ばれた種族が高度な文明を築き上げていた事が語られている(「リューネの章」8話、『OGDP』7話など)。地上をまだ恐竜が闊歩していた頃、地底世界に光臨した巨人族から文明を授かったラ・ギアスのヒトについては謎が多い。その他、本編の遥か昔となる5万5000年前に『トロイア』と称された帝国が滅びを迎え、5200年ほど前には『ラーブァナ帝国』という統一国家が「暗黒の100年」と呼ばれた未曾有のクライシスを引き起こして崩壊している。

なお、新暦の元年かラ・ギアス紀元の時代かは不明だが、地底世界全土を対象とした「核分裂の発生をおさえる魔術」が行使された出来事が記録されている。この魔法の力でラ・ギアスにおいて核分裂反応は全て抑制される。核弾頭等の兵器は無効化されるため、『EX』でGP-02Aがアトミックバズーカを「プラズマリーダー」に換装したことがある(ただし、シナリオ的にはガトーの「アトミックバズーカはみだりに使う兵器ではない」との意向によりラ・ギアス召喚前にオミットした事になっている。また、モビルスーツに対する言及は特になかったため、おそらく核融合反応は問題ないものと思われる)。古代に核が原因となる放射能汚染があったのかもしれない。「降魔弾」と呼ばれる兵器がテロで使用された際、マサキが核兵器に関する発言をしており、それを聞いたラ・ギアス人のセニアは「そんな生易しいものではない(精霊まで殺すから)」と即答している。少なくとも核兵器に関する知識・記録はラ・ギアスにも存在しているようである。

文化・社会[編集]

建築物や生活様式は国家ごとに異なり、神聖ラングラン王国ではヨーロッパの伝統的な様式、シュテドニアス連合国(特に南部)では現代的な工業国の様式、エリアル王国では近代日本の様式と類似している。

魔術が普及しているが、いわゆる「剣と魔法の世界」とは違い、練金学により機械文明化された生活様式を持つ。土木作業用の魔装機が普及していることから、技術レベルは地上以上であることがうかがえる。しかし一般的には、地上世界と比べ、自然と調和する牧歌的なライフスタイルが送られているようである。

また、言語翻訳魔法というものがかけられており、会話はお互い自動で翻訳されるようになっている。異世界や使用言語の異なる人物との間で言語的な隔たりがないのはこれのおかげ。日本人の場合、現在ラングランで使用されていない言葉は常用外漢字に変換される模様。流派や技名に難読なものが多いのはこのためと思われる。

練金学・魔術・精霊[編集]

現時点での技術的到達点は「魔装機」であるが、その誕生はラ・ギアスの文明に重大な影響を与えている「練金学」「魔術」「精霊」の3要素を抜きには語れない。ラ・ギアスでも元々は地上同様の科学が発展していたが、ある時期から魔術と練金学(別名「良心ある科学」)へとシフトし現在に至っている。

練金学(アルケミア)[編集]

オカルトと科学を融合させたような技術であり、要するに「超自然的な力を持つ機械や道具」を作り出す技術のことである。ここにある「金」とは「人」の事を指し示しており、ラ・ギアスにおいて『練金学』とは人を育てる学問を顕す。

練金学および魔術についてはラ・ギアス全土的な統括組織「練金学協会」が厳重な管理を行っており、その管理規約に背いたものは協会追放等の厳罰が処せられる。酷いには「債務調査課」から刺客が放たれる。昨今では軍事技術の増進に伴って練金学の応用範囲も広がり、オリハルコニウム装甲やフルカネルリ式永久機関といった技術で魔装機の開発に貢献している。

なお、実在した学問の「錬金術」との設定的な関わりについては不明。

魔術[編集]

ファンタジー作品における「魔法」と概ね同種の設定と考えて差し支えない。

魔装機を操縦するために必要な「プラーナ」については地上人の方が優秀であったが、魔力についてはラ・ギアス人にも十分な素養があり、ラ・ギアスにも多くの魔術師が存在している。特にラングラン王族には自国を防衛する結界を維持するための高い魔力が不可欠とされている。

戦闘においても非常に重要な要素であり、魔装機にも魔術的な攻撃能力とそれに対する防御能力が設定されている。また、魔装機神シリーズでは通常のスパロボで機体のパラメータとして用いられている「EN」の代わりに「MG(=魔力)」が採用されており、威力の高い武器の使用にはパイロットのプラーナと合わせてMGを消費するシステムになっている。作中では魔術の応用と思われる数種の魔法が確認できる。

ラ・ギアスでは魔力の素養のある人物(ラングランでは「未来見」の役職で呼ばれる)による将来予測を政治に反映させているが、この「予言」の不確実さを排除するために「ラプラス変換理論」が用いられている。この理論を応用し、魔装機に搭載するべく作成されたのが「ラプラスデモンタイプコンピュータ(通称・ラプラスコンピュータ)」であり、高い魔力を持つ者が稼働させることで因果律計算に基づく高度な未来予測を可能とする。設定上は多くの魔装機に標準搭載されているものであるが、特にαではサイバスターに搭載されているそれが特別視されている。本来の機能を発揮するには高位の精霊の力を必要とするのかもしれない。

精霊[編集]

ウェンディ曰く「ラ・ギアスの善き意志の集合体」。アストラル(精霊)界を生息圏とする。

言葉そのままの意味で、ラ・ギアスの人々の信仰によって存在しているもの。総体としての意志の強さによってその力は強くも弱くもなるが、ラ・ギアスで長きにわたり続いた精霊信仰の結果その力は強まり、独自の意志を持つ精霊も現れるようになった。精霊には格(低位と高位と聖位)があり、多くの精霊の出発点は混じり気のある低位からはじまる。高位精霊達の多くは、長い年月をかけ自身の純粋性を高めた年経た低位精霊の進化した姿だが、ごく稀に生まれながらの精霊王(高位精霊または聖位精霊)としてアストラル界に君臨する稀有な霊的存在もあるという。

炎・風・大地・水の4大属性があり、魔装機はこのいずれかの属性の精霊と契約を結び、その力を得ている。特に、それぞれの属性の高位精霊と契約を結び、より大きな力を操ることが可能となった魔装機が「魔装機神」であり、最上位の魔装機と呼ばれる所以となっている。ただし、「ラ・ギアス全体の意志」により近い存在との契約である関係上、機体(精霊)側が乗り手を選び、邪な心を持った者は契約を解除されることもある。

唯一神信仰[編集]

破壊神「サーヴァ・ヴォルクルス」を信仰する者達が500万人ほど存在する。創造神「ギゾース・グラギオス」と調和神「ルザムノ・ラスフィトート」を信仰する者も一部あると(『大事典』などに)書かれた事もあるが、現在のラ・ギアス(新暦の時代)では存在を知られていないなど忘却の彼方にあったようだ。実際、新暦4956年(Iの第一章)の段階ではヴォルクルスの存在すら懐疑的に見られており、大国ラングランの王女も4959年頃に起きた破壊神の分身復活を目撃するまで、かつて神と崇められた存在がいたことに否定的であった。OGシリーズでラスフィトートの信徒やグラギオスの信徒が姿を現したことはまだない。

その正体に関しては、かつて強大な勢力を誇った巨人族の怨念と推測する者(シュウとヤンロン)が多い。ヴォルクルス教徒の研究によれば、グラギオスもラスフィトートもヴォルクルスの現身であり、同一神とのこと。

国家・地名[編集]

現在のラ・ギアスにおいて主要な三大国となっているのが神聖ラングラン王国(「帝国」の資料もあり)、シュテドニアス連合国バゴニア連邦共和国の三国である。他に、エクシール共和国、ラーダット王国、ストロハイム人民共和国、メディーナ国、エリアル王国、サザ公国、フィルディフィア民主共和国の各国が主要国として挙げられる。特に神聖ラングラン王国はEXおよび魔装機神の主要な舞台であり、登場の機会が多い。世界全体の人口は約15億人。

政体は、ラングランとエリアルは立憲君主制、シュテドニアスは大統領制を採用。バゴニアは詳細不明であるが、議会に決定権が委ねられている描写から、一応議会制民主主義が採用されているようである。

地名については、各国家の項を参照されたい。

人物[編集]

元々のラ・ギアス人に加え、ラ・ギアスに召喚された地上人も含める場合が多い。ラ・ギアスに召喚された地上人は地上世界への帰属意識が全くなく、地上世界の事なんかどうでもいいと思っている者が大半を示しているといってもいいほど。

詳細は「魔装機神の登場人物」を参照。

軍事兵器[編集]

前出の魔装機の他に、作業用機械(一部はDクラス魔装機と呼ばれる)、咒霊機、超魔装機等が開発されている。

詳細は「魔装機神の登場メカ」を参照。

作品間での設定の違い[編集]

旧シリーズにおける魔装機神の物語の完結後、作品展開の関係からラ・ギアスを巡る物語の展開は大きな転機を迎えた(詳細は「魔装機神シリーズ」を参照)。その結果、ラ・ギアスの設定についてもいくつかのバリエーションが生まれている。

αシリーズ設定[編集]

スーパーロボット大戦α』への参戦に伴い魔装機神系の設定が改編された(α設定)。その過程で、サイバスターおよびラ・ギアスについて設定の追加が行われた。前述したサイバスターの特殊性の強調のほか、本作より登場したバンプレストオリジナルメカ「龍王機」「虎王機」には、過去にラ・ギアスの技術が組み込まれたという設定がある(同機に搭載されている永久機関「五行器」とフルカネルリ式永久機関に関係性を持たせようとした節が見られる)。

ただし、魔装機神勢はα外伝を最後にαシリーズから退場してしまったため、この設定が現在も有効であるのかは定かでない。

OGシリーズ設定[編集]

OGシリーズにおいては、基本的に旧シリーズと同様のストーリーが展開されている。ただし一部α設定のものがそのまま使用されている(SRX等に使われているゾル・オルハルコニウム絡みや、サイバスターが当初エアロゲイターと誤認されたなど)。また、ラ・ギアスでの新たな物語も展開されており、今後が気になるところである。

アニメ「魔装機神サイバスター[編集]

同時期に展開されたアニメーション版「魔装機神サイバスター」にもラ・ギアスが登場。魔装機神の開発された異次元のファンタジー世界という設定の根幹は共通している。ただし同作の舞台は概ね地上であり、その描写も上記の世界設定とは大きく異なる。

ウィンキーソフトの展開[編集]

バンプレストとの提携解消後、ウィンキーソフトはラ・ギアスの世界観を基とした独自作品を発表している。

関連用語[編集]

魔装機
ラ・ギアスにおける人型機動兵器の総称。
魔装機神
神聖ラングラン王国が開発した魔装機のうち、高位の精霊と契約した4体の正魔装機。
神祇無窮流
ラ・ギアスの剣術の一つ。源流は『無窮流』。「剣神」ランドール・ゼノサキスが立ち上げたとされる。
不易久遠流
ラ・ギアスの剣術の一つ。『無窮流』の剣士と対することを想定して編み出された武術。
地上人召喚事件(ラ・ギアス事件)
春秋戦争」中の出来事。召喚術の失敗により、ラ・ギアスに多数の地上人と戦闘兵器が流入した。

関連商品[編集]