魔装機神サイバスター

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  1. 初期のサイバスターに便宜的に付けられていた登場作品名義。後の『魔装機神シリーズ』。
  2. 1999年に放送されたTVアニメ作品。

本項では主に2を解説する。

概要[編集]

初出は旧シリーズにて、スパロボオリジナルのロボット「サイバスター」の原作として設定されたもの。この時点では『超機大戦SRX』同様に架空の作品であった。『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』として単独ゲーム化されて以降は『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』という作品名が用いられるようになる。

その後これを原案としたTVアニメが、1999年5月3日から1999年10月25日までテレビ東京系列より放映された。全26話(TV放映は25話まで)。現在、「魔装機神サイバスター」はこのTVアニメ作品を指すことがほとんど。 通称はアニメ版のサイバスターということで「アニバスター」。サイバスターが主役機であることや、固有名詞に同じものがある以外は全く別物。

真・魔装機神 PANZER WARFARE』は本作のゲーム化企画だったため、その名残でゲーム起動時に本作のCMが流れる。現在のところ、本作が参戦したスパロボは外伝・スピンオフ含め一切存在しない。

スーパーロボット大戦α』発売当時、パッケージには版権表記として「(C)1999 プロジェクトサイバスター・テレビ東京」が書かれていたが、アニメ版のキャラ・メカおよび設定は使われず、寺田プロデューサーも参戦を否定しており、後年になってその版権表記も消されている。

キャッチコピーは「西暦2040年、そこは荒廃した世界…時空を超えて、謎のロボット飛翔!!」「大人気ゲーム「スーパーロボット大戦」から誕生したオリジナルロボット・熱血アクションアニメが早くもキミの手に!」

登場人物[編集]

安藤ケン(声優:有馬克明(現:織田優成))
主人公。D.C.に補欠合格で所属した新人。後にマサキが乗っていた風の魔装機神サイバスターに選ばれる。
姓名はマサキ・アンドーに由来。
上条ミズキ(声優:増田ゆき)
ケンの幼なじみ。D.C.所属の新人。実はマサキの妹。マサキの死後、マサキが乗っていた炎の魔装機神ジェイファーに選ばれる。
尾崎ナナセ(声優:永田亮子、小林由美子)
D.C.所属の新人。
リューネ・フランク(声優:武藤寿美)
D.C.創設者のフランク博士の娘。プライドの高い性格。D.C.の武装化を推し進めるシュウに反発している。バルシオンのパイロット。シュウと敵対してからはバルシオーネをバルシオンの部品で補って乗る。後に大地の魔装機神ザムジードに選ばれる。
リューネ・ゾルダークに由来。
イザキ(声優:乃村健次)
D.C.の教官。
安藤サユリ(声優:永田亮子)
喘息持ちのケンの妹。後に水の魔装機神ガッテスに選ばれる。
安藤竜蔵(声優:森田順平)
ケンの父親。D.C.を調べているフリージャーナリスト。
フランク博士
地球環境調査研究所「D.C.(ディバイン・クルセイダーズ)」の創設者。故人。リューネの父親。
上条一徹(声優:小高三良)
ミズキの父親。D.C.のチーフメカニック。
マサキ(声優:吉岡文夫)
ラ・ギアス人。サイバスターに選ばれていたが、安藤ケンがサイバスターに選ばれたため、新たに炎の魔装機神ジェイファーに乗る。実は地球生まれで、ミズキの兄、上条ケンイチ。マイクロブラックホール砲からミズキを庇って死亡。髪は水色。
コミック版では死なずに最後までジェイファーに搭乗。
名前はマサキ・アンドーに由来。
ゼオラ(声優:山田禮子)
ラ・ギアス人。次元の歪みによる世界の衝突を防ぐためには4体の魔装機神が揃うことで使える「サイフラッシュ」で歪みを修正する必要があると教える。
イブン・ゼオラ・クラスールに由来。
シュウ・ゾルダーク(声優: 根岸朗)
D.C.所長。ラ・ギアスから追放され時空の檻に監禁されていたラ・ギアス人。復讐のため、マイクロブラックホールで次元の歪みを作ってラ・ギアスに行こうとしている。金髪オールバックでサングラス着用。
最終回でサイフラッシュで撃ち抜かれサフィーネと共に死亡するのだが、何故かやたらグロテスクに描写されている。
コミック版では闇の魔装機神グランドルに搭乗。
シュウ・シラカワビアン・ゾルダークに由来。
サフィーネ・グレイス(声優:三浦七緒子)
D.C.の教官。シュウに忠実な部下。シュウ同様にラ・ギアス人。髪は紫色。
サフィーネ・グレイスに由来。
ダラス(声優:佐藤政道)
シュウ同様のラ・ギアス人である傭兵たちの隊長。望郷の念からシュウの計画に賛同している。プレシオンに搭乗。
経験に裏打ちされた高い実力の持ち主であり、サイバスターとの戦闘のデータを見て策を講じたりと強敵として印象に残る。
ビラド(声優:井上瑤、千葉進歩)
ラ・ギアス人。マサキが幼い頃からの兄貴分。シュウの思想に共感して反乱を起こし、サイバスターに選ばれたマサキが手にかけた。

登場メカ[編集]

魔装機神[編集]

デザインの基本は原作に準じているが、共通する事として携行武器は持っておらず、それぞれの持つ属性の力を放つ攻撃と徒手空拳による格闘、全機による合体攻撃のサイフラッシュのみ。

操縦方法はゲーム版とは大きく違い、ダイモスのように椅子に座りながら上半身のみ動きをトレースする方式を採用している。

また、全機共通して咆哮のような駆動音を叫び、1枚絵のまま残像を残しつつスライド移動を多用する。よく言えば神秘的、メタ的に言えばデザインが細かい魔装機神を動かすのはかなりの手間であり、歩く作画を省くための描写である。

サイバスター
風の魔装機神。サイバスターの背にある6枚の主翼が2枚にまとめられているなど、全体的にガッチリとしたデザイン。
主翼が割れる事で天使のような有機的な翼が出現する。また、サイバードにならない、サイフラッシュ使用時に胸部装甲が弾け飛ぶなど原作設定とかなり差異がある。
大外刈や払い腰といった肉弾戦をメインとし、6つの風の塊を射出したり、敵の足元から竜巻を2つ同時に巻きこしたり、両手から竜巻を放出したりと、ある意味本家より風属性らしい技を使う。
空も飛べるのだが、全く飛ばなかった。
ジェイファー
炎の魔装機神。同名の魔装機もいるが、見た目はグランヴェールに由来。名前が変わっているのはグランゾンとの名前が似ているのでそれを避けたとされている。
グランヴェールでいうカロリックスマッシュ発射装置がアレンジの際にまるまる省かれており、非常にシンプルなデザインとなっているが、代わりに両腕で大きく円の字を宙に描く事で強力な炎を召喚する。
魔装機神の中では属性攻撃がズバ抜けて強く描写されており、当たると誰であろうと焼き尽くされてしまうため、後半発射体勢に入った瞬間にグランゾンに体当たりで阻止されたりとパイロット変更も重なり不発が多くなる。
ガッテス
水の魔装機神。ガッデスに由来。両腕から強力な放水を行うことができる。また、敵の足元から間欠泉のように水の柱を吹き上げ、はみ出た部分以外えぐれて消えるなど強力な攻撃を行う事もできる。
ザムジード
大地の魔装機神。カラーリングが黄色ではなく赤。デザインがアレンジされている魔装機神の中では一番原型を留めておらず、初見でザムジードと特定するのは困難。
本家同様拳による格闘戦に優れているほか、腕から衝撃波と飛ばし地割れを引き起こすなどしている。

D.C.のメカ[編集]

RT
作業機。3本指。10m級。両肩から脇の下へと展開して胸の前で大きな物を挟みこむパワーアームシステムを搭載。
陸上用RT
通常のRT。戦闘用に駆り出された際には、腕を作業用アームではなくガトリングユニットや火炎放射ユニットに換装されていた。
水中用RT
水中用カスタムタイプ。
バルシオーネ
バルシオンの試作機。バルシオンのパーツを使ってリューネが補修した。ヴァルシオーネに由来するが見た目は全く異なる。
クロスマッシャーやディバインアームといった武装の数々も搭載されていない。原作の面影を残している魔装機神と違い名前だけ使っている別機体である。
ショッキングピンク色のバルシオンで戦場ではかなり目立つ派手な色の機体となっている。
バルシオン
15m級。機動性も作業性も高い万能ロボット。ヴァルシオンに由来。こちらも元になった機体と大きくデザインが違う。
武装も胸部バルカンなどしかないが、廃墟になった市街で逃げ回るサイバスターを追撃する際にビルが一瞬で蜂の巣になったりリアルな描写で強さを見せ付けた。
プレシオン
量産型バルシオン。戦闘用に設計し直して、ひとまわり大きい20m級になっている。リニアレールガン搭載。
劇中もっとも登場し、戦った相手である。
グランゾン
マイクロブラックホール砲を搭載した人型戦車。戦車らしく3人乗りで操縦する。3機登場し、人型形態にも変形可能。グランゾンに由来。
上記シリーズと違い人型形態に変形しても人の手のようなマニピュレーターが無く、大型のクローのままで格闘戦でも強い。変形機能を活かし受身をとるなどなかなか魅せてくれる。
魔装機神同様、グランワームソードのような原作にあった手持ち武器などは一切持たない。
コミック版では戦車形態を見て足がないようだが?と言われるジオングのパロと思わしきセリフがあった。

コミック版オリジナルメカ[編集]

グランドル
闇の魔装機神。下半身が蛇のような形状をしている。
サイフラッシュで消滅させられてしまう為、出番は極わずか。

用語[編集]

D.C.
ラ・ギアス
マイクロブラックホール爆弾
サイフラッシュ
サイバスターに搭載されている凄まじい威力を持つエネルギー砲。
ラ・ギアスで「風、炎、水、大地…四体の魔装機神が集う時、サイフラッシュが訪れる」と伝えられていた。
発動条件を満たしサイフラッシュと叫ぶ事で、四体の魔装機神の頭部や胸部が激しく発光。ジェイファー、ガッテス、ザムジードがサイバスターを中心に回転しエネルギーのリングとなり、その中心でサイバスターの胸部装甲が弾け飛び強力なエネルギーが発射される。
その威力はブラックホールをも消滅させ貫通し、さらにグランゾンまでも撃ち抜くという圧倒的な破壊力を見せた。
原作のサイフラッシュと描写が大きく異なり、どちらかというとコスモノヴァに近い。

主題歌[編集]

オープニングテーマ「戦士よ、起ち上がれ!」
歌手:遠藤正明
エンディングテーマ「nothing」
歌手:SEE SEE(矢井田瞳)

主要スタッフ[編集]

原作
松伝馬
制作
葦プロダクション(現:プロダクション・リード)
監督
うえだひでひと
シリーズ構成
酒井あきよし
キャラクターデザイン
伊東岳史
メカニックデザイン
伊藤浩二、森木靖泰
音楽
信田かずお、須藤賢一

余談[編集]

  • アニメ自体の出来はお世辞にも良いとは言えないものだったため、『真・魔装』共々この作品を黒歴史扱いしているファンは少なくない。
    • オープニングテーマ「戦士よ、起ち上がれ!」は好評を博したが本編の方が追いついてこなかったため、「オープニングテーマがアニバスターの唯一の功績だ」と言った意見も少なくない。
  • 一方で、『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』のパーソナリティーである杉田智和氏はこの作品が声優デビューであり、『うますぎWAVE』初回放送においてデビュー作の主題歌を遠藤正明氏が歌っていたという話題になった際に、「デビュー作を馬鹿にされるのが一番嫌いです」と発言している。
    • また、杉田氏は「アニメ版サイバスターがスパロボ参戦してほしい」と同ラジオ第360回で発言している。
    • しかし、はっちゃけた発言で有名な杉田氏は、他のアニメ作品を黒歴史呼ばわりするのも日常茶飯事なので、果たして他人を注意できる立場かは疑問が残る。
  • シュロウガの戦闘デモに映る機体はTVアニメ版サイバスターという説が有力視されていたが、デモに現れた機体はディスカッターを持っているため、現在ではこの説は疑問視されている。
  • 放送終了から7年後、同じテレビ東京系列で『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』が放送された。ここでテレビアニメ作品では初めてゲーム版準拠のサイバスターおよびマサキが登場することとなった。

商品情報[編集]