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2018年7月25日 (水) 08:05時点における版
ティターンズ(Titans)とは、『機動戦士Ζガンダム』に登場する敵対組織。
名称はギリシア神話の「大地の子ら」を意味する巨人族「ティターン」から取られている。
概要と経緯
ティターンズは宇宙世紀0083年の公式記録から抹消されている「デラーズ紛争」を利用した地球連邦軍の有力将校であるジャミトフ・ハイマンによって結成された精鋭部隊である[1]。「地球圏の治安維持」、中でも最も重要な「ジオン公国軍残党の掃討」を名目上の目的としているが、実質的には、連邦内部の実権を握ろうとする「ジャミトフの私兵集団」と言える存在である。
ティターンズは連邦内でも地球出身者で確かな実力を持ったエリートパイロットやガンダムタイプのモビルスーツの操縦経験のある者等がスカウトされている為、一般では「エリート部隊」[2]として認識されているが、自身がエリートであることを鼻に掛ける者が多く、またジオン残党を含めたスペースノイドを強く侮蔑している者が多い。連邦内部においてはティターンズではない連邦軍人と同じ階級でも実質的には一階級上の待遇と権限が与えられ、階級が上である一般の連邦軍人を平然と殴打したり、軍事施設内部で死傷者が出るMS事故を起こしても一切お咎め無しになっている。
ティターンズはスペースコロニーに対する毒ガス攻撃、ジャブローを味方ごと核で爆破、(エゥーゴの本拠地がある)月面都市「グラナダ」へのコロニー落とし未遂事件、グリプス2から住人を追い出してコロニーレーザーへ改造し、さらにそのコロニーレーザーを民間のコロニーに向けて試射する等、その暴虐な振る舞いは枚挙に暇が無い[3]。漫画『機動戦士ΖガンダムDefine』ではその暴虐さはさらに過激なものとなり、ジャブローから脱出した連邦軍将兵を口封じのために集団虐殺したほどであった。故に、それらの暴挙が反対派をエゥーゴとして結集させる結果になった。また、ティターンズは自らの横暴ぶりによって、身内である連邦政府の人間からもかなり嫌われていた。
その後、地球圏各地でエゥーゴとの抗争(グリプス戦役)を繰り広げたが、クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)のダカール演説(劇場版ではハヤト・コバヤシが行ったとされる)によって地球出身者の支持をも失い[4]、またアクシズを含む三つ巴の戦いに発展し、最高指導者ジャミトフの暗殺、シロッコの台頭を経て、最終的にはグリプスでの決戦でシロッコの死亡やコロニーレーザーによる主力艦隊壊滅でティターンズは崩壊する。その後、一部の残党はネオ・ジオンに投降または吸収され、連邦軍に拘束された者達は、連邦にとって不都合な面を隠蔽する、あるいは彼らにその罪を着せるという目論見もあり、ティターンズ側にとって徹底的に不利な状況の不当な裁判(あらゆる罪を擦り付け、最終的に死刑判決を下す)を受けている。宇宙世紀0093年頃の価値観では、シャアが演説において「ティターンズのような反連邦政府運動」と発言している事や、アムロが「反連邦政府の連中」と呼んでいるからわかる通り、グリプス戦役前半のような主流派ではなく、過激な異端派という位置づけが一般的であったようだ。
総評
当初より、黒いイメージカラー(いわゆる、「ティターンズカラー」)で「目に見えて鼻に突く嫌な奴ら」を中心とした、分かり易い敵として設定された存在であり、「権力に驕って横暴の限りを尽くし、結局は地球環境を汚染するアースノイド」の急先鋒のようなイメージが持たれているが、『機動戦士Ζガンダム』第37話「ダカールの日」に登場するゲストキャラクターであるアジス・アジバ中尉(SRW未登場)のように良心的なティターンズ将校も中には存在する。
近年では2002年から2007年に連載された小説および漫画作品『ADVANCE OF Z―ティターンズの旗のもとに』(SRW未参戦)等のティターンズ視点の物語ができたことによって、「ティターンズのグリプス戦役時の暴走は、バスクやジャマイカン等の一部の急進的かつ過激な思想の持ち主によるもので、ティターンズ全体がそのような組織ではない」というティターンズに擁護的な設定に基づいた作品も登場してきている。
スパロボシリーズにおいて
基本的にプレイヤー部隊が地球連邦軍所属である事が多い関係上、同じ連邦軍の特殊部隊として最初は味方であることも多い。しかし、プレイヤー部隊との関係は悪く、互いに内なる敵とも言える存在同士であり、いずれの作品でも最終的には完全に敵対することになる。
その後は『Ζガンダム』参戦時にも本編の内容が再現されることが少なく、既に壊滅済という設定の場合が多かったが、劇場版設定での参戦に伴い再び活躍の機会も多くなっている。その際にはブルーコスモスのような共通点が多い組織と組むケースが多い。
他の地球外組織とは基本的に敵同士であるが、『旧シリーズ』ではドレイク軍と同盟を結んでいる。しかしティターンズが地球圏防衛の為に地球外組織と戦うケースはあまり描写されない。
異星人や地下勢力といった人外の敵が多数出現するSRWの世界において、ティターンズの艦隊とモビルスーツのみで地球を防衛できるはずもないばかりか、人類の存亡がかかっている現状を無視して人類同士の争いを続けたり、プレイヤー部隊を一方的に悪者扱いして支持を集めるも、当のティターンズがプレイヤー部隊を超える活動が出来たわけでもないばかりか、その代案や施策がいい加減だったりと、先見性が無く大局を理解できない滑稽な集団になってしまっている(一応弁護しておくと原作のティターンズは横暴だが馬鹿ではない)。とは言え、『第4次』や『α外伝』のように特機を接収しようとする作品もある(ただし実際に運用出来るノウハウがあるかは別問題だが)。
また、説得によるフォウの自軍加入は半ばお約束となっている他、ロザミア、サラ、レコアが自軍入りする場合もある。ジェリド、ライラ、カクリコン、ヤザンなど、内戦が発生していない時期において自軍入りするキャラクターも多い。
登場作品
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 最初は味方だが、中盤になるとジャミトフが野心を露わにし、コーウェンの暗殺やドレイク軍との同盟を結ぶなどの行動を行って自身が追い立てたロンド・ベル隊と敵対する。ドライセンやドーベン・ウルフ、バウ、R・ジャジャ、更にはダブデといったジオン系のモビルスーツや移動要塞も普通に運用しているが、前述の通り今作ではDC残党の再就職先という設立経緯があるため、人員と一緒に機体も持ち込んだものと思われる。一応地球連邦の組織としてDC残党を攻撃するマップがきちんとあり、加えてDC残党にいるのも世界征服を企むDr.ヘルや原作でジオン所属だったランバ・ラルなどであるため、曲がりなりにも地球に住まう人間の為には働いており後の『α』ほどの迷走はしていない。
- 『第3次』で死亡したシロッコは仕方ないにしても、何故かバスクが登場しないため、現場部隊の指揮はジャマイカンが執っている。
- スーパーロボット大戦F
- ポジションはほぼ『第4次』と同様。ゲスト・ポセイダル軍との最前線での戦闘はロンド・ベルに任せ、手柄の部分だけを掻っ攫うというやり方でマサキらの反感を買う(制圧地区の統率や大規模作戦などはロンド・ベルにできないため役割分担がはっきりしているともいえるが、やり方が汚い)。
- なお、本作ではトレーズやゼクスなどの『新機動戦記ガンダムW』のOZのメンバーもティターンズの一員である。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 連邦内での発言権を強め、サンクキングダム攻撃により対立したロンド・ベルを反逆者として抹殺しようとする。邪魔なトレーズを幽閉、ドレイク軍と同盟を結ぶ、死んだと思われていたシロッコ(実はゲストにより生み出されたかつての彼のクローン)を迎え入れるなど順調に勢力を伸ばしていくが、数々の不正をトレーズの演説によって暴かれジャミトフは失脚。ジャブローを自爆させた後は、香港に向かいウォン・ユンファの協力を得て宇宙に脱出を図るが、ロンド・ベルに阻止され大半の勢力を失った。その際、シロッコによりジャミトフは暗殺されその後はシロッコが実権を握ることになる。
- ポセイダルルートでは、ポセイダル軍と手を結ぶもののルナツーでの決戦で壊滅(しかし、ジェリドのみ秘かに生き延び、最後の敵となったシャピロに特攻するイベントが用意されている)。
- DCルートでも、ポセイダル軍と手を結び、ルナツーでの決戦で敗北する。その後、ロンド・ベルが火星でゲストと決戦している隙をついてアクシズ落としを敢行するも、帰還したロンド・ベルにより作戦は失敗。シロッコを中心としてではあるものの、何気に最終戦まで主力の敵として登場を果たすなど、意外に長期間にわたって仇役として活躍した。
- 主にアッシマー、ガブスレイ、バイアランを主力としてくる(たまにガザCやバウなどネオジオン系の機体が混ざる)が、Z時代純正の機体は戦艦含めて獲得資金がやけに安い(名前つき専用機やドゴス・ギアなどは一応例外)。
- 対立初期は地球連邦軍を前衛に立てることもしたが、ロンド・ベルが連邦軍との交戦は避けていることから「通常編成の軍よりティターンズの方が役立たず」などという評判が立ちかねないため、ティターンズ自身が前衛に立たざるを得なくなっている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ほぼ原作の展開を忠実になぞる。本作ではOZと組んでガンダム量産計画を推進し、ガンダムMk-IIを量産するなどした。ダカール演説後には急速に崩壊し、ゼーレに拾われて彼らの私兵となり、ネルフ襲撃の実働部隊として使役される。他にもジオンと密約を交わして地球降下を招く、ジュピトリアンに降る者が出る、宇宙怪獣や使徒といった人外の脅威を軽視するなど、大局を理解できない利己的で視野の狭い組織という印象が定着してしまう。
- エンディングではゼーレとロームフェラ財団の後押しに加えてロンド・ベル隊が地球圏を追放されていたこともあり、再び実権を取り戻す。DC版『α』では『α外伝』のシナリオをベースにしたステージで壊滅する。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 序盤の現代編における最大の敵。旧SDF及びロンド・ベル隊のメンバーを逮捕し、イージス計画の実行役をかすめ取る為、極東地区を襲撃して計画の実行に必要なスーパーロボットの接収を謀る等、地球圏の掌握を企んだ行動に出た。しかし、マクロスシティで大打撃を被り、ヤザンなど一部を残して主要メンバーが悉く戦死。組織としては事実上壊滅する。
- マラサイやアッシマーらお馴染みの機体に加えてジム・クゥエルがシリーズで唯一ティターンズの戦力として登場し、接収していたジオン軍やジュピトリアンのMSも使用してくる。またマクロスを制圧した関係でデストロイド・モンスターも戦力としている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 『α外伝』で既に組織は崩壊しており、一部の残党が登場。スクールはティターンズの機関という設定になっており、アラドやゼオラは当初はヤザン配下のティターンズ残党として登場。ヤザン達は最終的にシャアのネオ・ジオンに付き、本作でも戦死せずにしぶとく生き残る。一般兵の搭乗機はバーザムで統一されている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 劇場版準拠。序盤から終盤まで長く登場する。多元世界形成後は新地球連邦軍の中心勢力となる。メンバーの多くがファントムペインに出向している。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 前々作で壊滅済みだが、エスター・エルハスとトライア・スコートとの会話に出てくる。ZEUTHのいた世界で過去に同じ連邦軍の内部組織であるエゥーゴと戦い、敗北した事実を聞かされたエスターがトライアに語っており、ティターンズはZEXIS内で評判の悪いOZやアロウズに例えられている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z(時獄篇/天獄篇)
- やはり壊滅済みだが、ティターンズの尻尾とも称される人物が登場したり、クロノの影響下にあった組織の一つとして度々名前に挙がる。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 作中ではティターンズについて詳しい説明が無いが、東京都心部でサイコガンダムの実験を行っていることをロンド・ベルが察知、阻止すべく攻撃を仕掛けるという展開から、反地球連邦勢力と認識されている模様。ジャミトフについても言及が無く、シロッコが総指揮官となっている。バスクは登場しているのだが、本作では大人しくシロッコに従っている。
- スーパーロボット大戦COMPACT2、スーパーロボット大戦IMPACT
- 本編前に壊滅している設定だが、残党がハマーンのネオ・ジオンに降っている。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 本作でも本編開始前に壊滅済の設定。ジェリドやヤザンが残党を率いて顔見せ程度に登場する。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- ソーディアンの超常的な力を狙う勢力の一つとして描かれるが、名前付きのキャラクターで登場するのはシロッコとバスクのみ。しかもバスクは主力艦隊を率いて宇宙で高見の見物中であったところ、恐竜帝国のマグマ砲によって艦隊ごと一網打尽というあっけない最期を迎える。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 初めて劇場版準拠で登場。『Z』に先駆けてロゴスやファントムペインとの絡みなどが展開される。本作では戦闘システムの仕様上、アッシマーやハンブラビ等のティターンズ所属の高機動MAが猛威を揮う。登場キャラは少なく、ジャミトフやバスク、更にはジェリドすらも登場しない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 本編前に壊滅済。最終話でヴィンデルが「闘争を日常とする世界であれば、ティターンズのような組織の台頭を招くことは無かった」と語っている。ただ同作ではティターンズ壊滅後であるにも拘らずデラーズ・フリートが星の屑作戦を実行するなど、原作の視点ではかなり矛盾した部分も多い。
- スーパーロボット大戦BX
- 宇宙世紀ガンダム作品が『UC』のみの参戦であるため既に壊滅しているが、アロウズと共に地球連邦を腐敗させた組織として名を挙げられている。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 主だった人物達はスペシャルズ=OZに入隊している。基本的に反トレーズ派はティターンズ色が濃い。自組織がOZに入隊した場合、何回かジェリドやシロッコらと協同作戦を行う事に。
- スーパーロボット大戦MX
- 本編前に壊滅済。グリプス戦役前にテンカワ夫妻が乗ったシャトルを爆破した張本人だと噂されていた。
- なお、とある会話の中で「タイタンズだかティターンズだか知らないけど」という台詞もあるが、これは野球チームの話であり組織としてのティターンズを示すものでは無い。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- ゲーム中での出番は無いが、中盤のサブシナリオにて「主人公らがガンドールで外宇宙に出ている間に組織はされていたが、イゴール長官が強化人間の研究や連邦軍乗っ取りなどの過激な行動を察知して先手を打ち、ジャミトフたちは既に拘束済み、組織は解体」というまさかの事実が判明する。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 30バンチ事件を起こそうとするも、作戦を察知したブレックス准将の指示により派遣された特務隊のクワトロとカミーユ、そしてコロニーの刹那によって阻止され首謀者は逮捕、ティターンズは名前すら出る事無く結成前に解散となった。
- スーパーロボット大戦Card_Chronicle
- ドレイク軍と同盟しカイルスと敵対するが、一方で恐竜帝国のマシーンランドにも対抗し人類の脅威とも戦っている等、まっとうな業績も語られている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2章から登場。地球連邦内の三大派閥の一角という扱い。ジャミトフも割と出番は多めなものの、やはり暗殺されてしまう。
- スパロボ的には概ね平常運行のティターンズだが、戦力がMS=シューターが多めで、射撃で母艦に掠り傷を負わされただけでS評価を逃す設定が多いあたりなので、嫌がられる敵勢力ではある。
- スーパーロボット大戦V
- (宇宙世紀世界では)2年前にグリプス戦役が勃発し、そこで壊滅したものの、一部メンバーが生き延びており、Gハウンドに参加している。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- エゥーゴ軍のエリート部隊という、原作から見ると奇妙な立ち位置で登場。クーデターを起こし一時的にエゥーゴの実権を握るが、直後にシロッコによってジャミトフ(名前のみ登場)とバスクが暗殺され失敗。その後は登場しない。
主な人物
- ジャミトフ・ハイマン
- ティターンズ総帥。ティターンズの影響力を増大させて地球連邦の実権を掌握しようとしたが、パプテマス・シロッコにより暗殺される。
- 原作では連邦政府の実権を握ろうとしつつも、極端な反スペースノイド主義者ではないのだが、SRWでは「スペースノイドの弾圧を図る単なる悪党」として描写されている事が多い(ただし、一部例外作品あり)。
- 階級は『0083』時代は准将、『Ζ』では大将だが、SRWではバラつきがあり、間を取った中将という作品もある。
- バスク・オム
- ティターンズの実戦司令官。ティターンズ内部における強硬派の代表で、30バンチ事件を引き起こし、スペースノイドを大量虐殺した。ジャミトフの死後はシロッコと対立するが、結局は殺害される。
- 結果的にバスク・オムは、ティターンズの悪評に拍車を掛け続けた張本人だと言える。
- ジャマイカン・ダニンガン
- 参謀だが、典型的な小物指揮官と言った感じの人物で、殆どバスクの腰巾着と言える。ヤザンの部隊を巻き添えにして攻撃命令を下した結果、生き延びたヤザンに、逆襲に近い形で謀殺される羽目になる。
- バスク・オム同様、ティターンズの悪評を高めた人物。
- パプテマス・シロッコ
- ジャミトフを暗殺し、ティターンズの実権を掌握。その後は敵対したバスクを打倒するが、最終決戦には自身もカミーユに敗れて死亡した。
- ジェリド・メサ
- MSパイロット。士官学校出のエリートで、後半にはジャミトフの護衛員に選ばれるなど出世するが、ジャミトフの暗殺後はシロッコの配下となる。
- 『Ζ』第1話「黒いガンダム」での初登場時から「鼻持ちならない嫌な奴」として登場し、視聴者にとってのティターンズという組織の印象を決定付けた人物。
- マウアー・ファラオ
- ティターンズのMSパイロットで、ジェリドの恋人。
- カクリコン・カクーラー
- MSパイロット。ジャブローへの降下作戦直前に死亡。劇中で一般の連邦軍人であるブライトを殴る等、ジェリドと同様にティターンズの傲慢振りを現した人物。
- エマ・シーン
- MSパイロット。ティターンズの中では純粋に本来の目的に忠実であった人物で、その為にティターンズのやり方に疑問を持ちエゥーゴに投降する。
- ヤザン・ゲーブル
- MSパイロット。作中のティターンズパイロットでは、屈指の実力者。最後はカミーユに敗れたとはいえ、主要人物の中で唯一生き残った。
- ダンゲル・クーパー、ラムサス・ハサ
- MSパイロット。ヤザンの直属の部下。
- レコア・ロンド
- 元はエゥーゴのMSパイロットであったが、ティターンズに寝返る。
- ベルナルド・モンシア、チャップ・アデル、アルファ・A・ベイト
- MSパイロット。『0083』の終盤にて、結成間もないティターンズに入隊する。
- ちなみに、モンシアは『0083』本編では始終主人公の味方側の人物であったが、スペースノイドを侮蔑する発言がある等、思考的には悪い意味でのティターンズのイメージに近い。
- イワン・パサロフ、ジャクリーヌ・シモン
- ブリッジクルー。『0083』の終盤にて、結成間も無いティターンズに入隊する。
- エリアルド・ハンター
- 小説および漫画作品『ADVANCE OF Z―ティターンズの旗のもとに』(SRW未参戦)の主人公。ブラックオター小隊の隊員としてMSのテストパイロットとして「ガンダムへイズル」などのMSに乗り込んだ。
- ライラ・ミラ・ライラ
- TV版『Ζ』においてはあくまでも地球連邦軍のMSパイロットであったが、劇場版およびSRWではティターンズ所属。
- アジス・アジバ
- MSパイロット。SRW未登場だが、『第4次(S)』では彼同様にティターンズの正当性を疑う名無しのティターンズ兵が出てくる。
- ちなみに、彼を演じているのは続編『ΖΖ』の主役を演じた矢尾一樹氏。
- ブラン・ブルターク
- 原作では地球連邦軍所属で、ティターンズに反感を持つ描写もあったが、SRWではティターンズ所属である事も少なくない。
- ベン・ウッダー
- ブランの部下。SRWではティターンズ所属にされる事もある。
- ロザミア・バダム
- MSパイロットでオーガスタの強化人間。
- 原作初登場時はブランの部下で地球連邦軍所属なのだが、後半ではティターンズに属する。やはりSRWでは最初からティターンズ扱いのことも。
- ゲーツ・キャパ
- MSパイロットでオーガスタの強化人間。ロザミアの「兄」の1人。
- ティターンズ兵
- 一般兵。
他作品での関連する人物・組織
人物
所属
- 『第4次(S)』の副主人公
- 序盤の選択肢で恋人が「いる」を選ぶとジェリド達の隊に配属されている。中盤「宇宙へ」か「ティターンズ台頭」で主人公が説得すると乗機のバイアランと共に自軍に参入する(「いない」を選択すると、そのシナリオ終了後に補充人員として自軍に配属されてくる。この場合、主人公とは初対面となる)。
- イルムガルト・カザハラ
- 『第4次』では副主人公である場合に所属している。『α外伝』では前作での罪状を抹消する為にティターンズに属したが、裏切ることになる。
- ガルド・ゴア・ボーマン
- 『α外伝』ではミュン達を人質に取られた事もあり、一時的に所属。
- ハザード・パシャ
- 『IMPACT』では、かつて所属していた設定。
- オーネ
- 『ZSPD』の登場人物にして、ノワール7のリーダー。自分の目で見たもの以外を信じたくなってティターンズを脱退した。
協力者
- ドレイク・ルフト
- 『第4次(S)』及び『F完結編』では、地上に放逐された後、ティターンズと同盟する。
- 三輪防人
- 『第4次(S)』においては正式なメンバーではないと思われるが、ダカールの攻防戦においてティターンズを支持する声明を出しロンド・ベル隊と敵対する。
- 他に三輪が登場する作品では過去にティターンズが存在していた作品が少なくないが、三輪が参加していたかどうかは定かではない。
敵対
- 岡防衛長官
- 『αシリーズ』ではティターンズの創設に反対していた人物。
- ロス・イゴール
- 『F』では連邦軍人として立場を貫く為にティターンズの命令にも忠実であったが、逆に利用される。
- 『αシリーズ』では明確な反ティターンズ派で、『GC(XO)』ではティターンズ結成前にジャミトフを打倒する。
- 木戸丈太郎
- 『α外伝』ではティターンズに勧誘されていたが、やり方を嫌って連邦軍を脱走した。
- テンカワ・アキト、ミスマル・ユリカ
- 『MX』本編より数年前、新婚旅行で乗ったスペースシャトルが爆発事故を起こす。その直後「ティターンズがテンカワ夫妻を謀殺した」と噂された(実際には、事実と異なる)。
- ウモン・サモン
- 漫画『機動戦士ゼータガンダム1/2』においては、連邦軍の制服を勝手に染めてティターンズの振りをしていた。
組織
同盟・協力関係
- OZ
- 『F』では指揮官のトレーズがティターンズ所属であり、彼配下の特殊部隊という扱い。
- スペシャルズ
- 『64』ではティターンズに相当する組織。後にOZとして再編される。
- ファントムペイン
- 『Z』ではティターンズの多くのメンバーが加わっている。
- ロームフェラ財団
- 『α外伝』では一時衰退していたティターンズの復興に大きく携わった。
- バートン財団、マリーメイア軍
- 『α外伝』では一時的に協力関係であったが、後に決裂した。
敵対関係
- ロンド・ベル
- 原作ではティターンズ壊滅後に結成されたが、SRWでは同じ連邦軍所属でも仲が悪く、最後は敵対する。
- SDF
- 『αシリーズ』ではロンド・ベルと同じく敵対関係。
- ディバイン・クルセイダーズ
- 『旧シリーズ』及び『αシリーズ』では立ち位置が異なる組織であるが、どちらも敵対関係にある。
保有兵器
SRWではほぼ全て登場。登場していないのはジムIIくらい。
ティターンズ・連邦軍側
- RGM-79Q ジム・クゥエル
- RMS-106 ハイザック
- RMS-108 マラサイ
- RMS-117 ガルバルディβ
- RMS-154 バーザム
- RX-110 ガブスレイ
- RX-139 ハンブラビ
- RX-160 バイアラン
- RX-178 ガンダムMk-II
- ORX-005 ギャプラン
- NRX-044 アッシマー
- NRX-055 バウンド・ドック
- MRX-009 サイコガンダム
- MRX-010 サイコガンダムMk-II
- サラミス改級宇宙巡洋艦
- ガルダ級超大型輸送機
- ガルダ級超大型輸送機『スードリ』
- アレキサンドリア級重巡洋艦
- ドゴス・ギア
シロッコ側
- PMX-000 メッサーラ
- PMX-001 パラス・アテネ
- PMX-002 ボリノーク・サマーン
- PMX-003 ジ・O
- ジュピトリス
類似組織
他作品においてもティターンズと似たような性格およびポジションを持つ主人公側の敵対組織は、よく見受けられる。
ガンダムシリーズ
- キュクロープス
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』(SRW未参戦)に登場する、宇宙世紀0169年になって連邦軍内に台頭した「ティターンズの末裔」。「一つ目巨人」の名前通り、運用するMSはいずれも独自のモノアイを使用している。
- OZ
- 『新機動戦記ガンダムW』に登場する地球圏統一連合軍における特務部隊。該当するメンバーが組織内部でエリート扱いされている点がティターンズと似ている。
- ブルーコスモス
- 『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する地球連合軍内部に多大な影響を及ぼしている反コーディネイター団体。
- 「地球に本拠地を持つ軍(および政府)の実権を握っている」「地球(人)至上主義を唱え、過激極まる行動に走る」等の共通点が存在している。
- 『α外伝』におけるジャミトフの言葉を借りるならば、ブルーコスモスという組織はまさに「第二第三のティターンズ」であると言えよう。
- アロウズ
- 『機動戦士ガンダム00』2ndシーズンに登場する地球連邦軍独立治安維持部隊。反政府勢力撲滅のためならば、非道な行為をも厭わない。いわば、「『00』版ティターンズ」であると評する事ができる組織。
リアル系
- 人類軍
- 『蒼穹のファフナー』シリーズに登場する新国連の対フェストゥム軍事組織。
- 原作における人類軍は「非情ではあるが、悪であるとは言い切れない」組織なのだが、『UX』では他作品とのクロスオーバーによって、ティターンズの様な「悪の組織」としての役割を担う。
バンプレストオリジナル
- ガイアセイバーズ (OG)
- 「『旧シリーズ』版ティターンズ」のポジションを担う敵対組織。
- Gハウンド
- スーパーロボット大戦Vにおける敵対組織。元ティターンズのメンバーが多数在籍している。
脚注
- ↑ ティターンズの主要な活動拠点としては、地球ではジャブロー(ティターンズの専用区画が設けられている)およびアフリカのキリマンジャロ基地が有名。宇宙ではコンペイトウ(旧ソロモン)・ゼダンの門(旧ア・バオア・クー)といった、かつてジオン軍が所有していた宇宙要塞を拠点としている。
- ↑ なお、ティターンズが独自開発したモビルスーツ(シロッコが開発した機体や、アナハイム・エレクトロニクスからの貰い物を除く)は黒に近い濃紺等の青系の色が多い。一応正規の地球連邦軍なので、自工廠以外にも多くの後援組織からMSを受領・開発協力がされている(ジュピトリスやオーガスタ研究所等)。
- ↑ ただし最高指導者であるジャミトフは、これらの暴虐な振る舞いに関しては世間からの反感を増幅しかねないとして難色を示していた。これらの行為はバスクやジャマイカン等の急進派が独断で行ったものが大半を占めており、組織としての統制も規律も自制もグリプス戦役を待たずして失われていた。
- ↑ ダカール演説を妨害しようとしたジェリドが流れ弾を議事堂に命中させてしまい、それがテレビで生中継されてしまった事でティターンズの暴虐ぶりを自ら証明する形となってしまった事も追い打ちをかけてしまっている。
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ADVANCE OF Z―ティターンズの旗のもとに
電撃コミックス
- 著
- みずきたつ
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