シン・アスカ

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シン・アスカ(Shinn Asuka)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主人公

キラ・ヤマトアスラン・ザラに続く『機動戦士ガンダムSEED』の「第3の主人公」に位置する。

人物

コーディネイターであるが、家族や妹のマユがコーディネイターであったかは不明。

モビルスーツのパイロットとしてはキラ・ヤマトアスラン・ザラを凌ぎ得る天性の才能を持っている。また、彼らと同様にSEEDの可能性も持ち合わせており、能力発動時は、同等以上の能力を持ったパイロット以外で無い限り、まず負けなしの戦闘力を発揮する。

一方でメンタル面にはやや問題があり、家族を失った時の絶望と、戦争の諸悪への激しい怒りや憎悪が彼の行動の機軸となっている為に、激情に駆られて、しばしば独断専行や命令違反を犯したり等の問題行動が多く、自分を理解しようとしてくれる人物に対しては信頼を置いているが、何かしら快く思わない相手に対して乱暴な態度をとったりと人の好き嫌いが激しく、精神的に未熟な面が強い。

本質的には純粋で正義感の強い性格で妹やステラの一件を見ても心優しい一面を持っており、彼女らの悲劇を受けて自分の手で平和な世界を作り出そうとする信念は持っているが、未熟さ故に「守る為の力」のみを求めてしまっていた。それ故に、アスランの語っていた「力の使い方」についてまで理解出来なかったシンは、次第に先が見えない上に、様々な状況に翻弄されいく事で、精神的に追い込まれていく一方となり、ギルバート・デュランダルの言葉に導かれるまま、彼の計画へと身を投じていく。

戦闘では射撃戦・格闘戦共にそつなくこなすが、特に戦闘のスピードに秀でており、高速一撃離脱戦重視のデスティニーガンダムはシンの戦闘データに基づき調整されている。拳銃射撃は日頃からレイと共に訓練しているが、活かされる機会は無かった。
スチール缶を片手で握りつぶす、(一般ザフト兵を一撃で昏倒させる)アスランの本気パンチを顔に受けてもびくともしない等、妙にタフな描写がされている。

原作序盤はさしたる戦果を挙げられなかったが、中盤にSEEDが覚醒して以降は著しい成長を遂げる。しかし、力だけが成長していく反面、それを制御する為にも必要となる「心の成長」が伴っておらず、デュランダルのレイを使った姦計もあって、それはやがて前述の通り「増長」という形で悪化していく事になる。

来歴

ヤキン・ドゥーエ戦役以前は、オーブ連合首長国で家族と共に平和に暮らしていた。しかしコズミック・イラ71年における地球連合のオーブ侵攻で、家族と共に避難艇に向おうとした際、妹マユの携帯を拾おうと家族から離れた瞬間にフリーダムガンダムカラミティガンダム両機の戦闘に巻き込まれて家族を失う。家族を失った後は、避難艇で出会ったオーブ軍人トダカの勧めでプラントへ移住した。この悲劇が原因で、自身の家族がアスハの理想によって殺されたと強く思い込む様になり、それは娘のカガリやオーブに対する憎しみへと転化する事になっている。

プラントへの移住後は、そこで出会ったルナマリア・ホークレイ・ザ・バレルなどと意気投合。優秀な成績でアカデミーを卒業しザフトに入隊、「赤服」の一員となる。そして、新型モビルスーツインパルスガンダムを駆り、活躍。アーモリーワンでのMS強奪事件、ブレイク・ザ・ワールドを経て、オノゴロ島付近海におけるザムザザーとの戦闘でSEEDに覚醒してからは、目覚しい戦果を挙げていく事になる。その一方で、ザフトに復帰してきたアスランの存在には常に反感を抱いていた様で、命令無視の上に、強制労働させられていた市民を助ける為とはいえ、武器を持たない生身の兵士相手にモビルスーツで攻撃した事には、「戦争はヒーローごっこではない」と厳しい評価を下される事になる。

やがて、ディオキアの岬で、地球連合軍のエクステンデッドであるステラ・ルーシェと出会う(正確には再会だが、お互いに忘れている)が、この時は彼女の素性を知らず、ロドニアのラボにおける戦いにて、襲撃してきたガイアガンダムを撃破した結果、初めてその素性を知る事になった。その後は、軍規違反を分かった上で勝手にステラを連合軍の指揮官であるネオ・ロアノークに返還してしまい、処分が下される身となっていたが、自身にまだ利用価値があると見ていたデュランダルによって一切不問の処置となる。しかし、これがシンの増長に拍車をかけていく事になり、更には連合に戻ったステラがベルリンで大量虐殺を行って、キラのフリーダムによって命を落とすという、かえって取り返しのつかない結末も招いてしまった。

その後、無敵を誇っていたフリーダムガンダムをインパルスの分離換装機能を利用して撃破したが、フリーダムのパイロットとの関係を知った上で、アスランに挑発する態度を取った為に、彼と決定的な対立の要因となる。そして、デスティニーガンダムを与えられた最初の任務ではデュランダルやレイの言葉に促されるまま、脱走兵として扱われたアスランのグフイグナイテッドを同乗していたメイリン・ホークごと撃墜してしまう。この件は、シンにとって大きな精神的ショックとなり、その後の戦闘でも多大な戦果を挙げていく事になったが、同時に精神的重圧によって、情緒不安定が激しくなってしまう事になる。

オペレーション・ラグナロクにおけるヘブンズベース攻防戦では、デストロイとの戦闘で素早く反応して格闘戦に持ち込み、瞬く間に3機を撃破。この類まれない戦果によって、シンはレイと共にネビュラ勲章を授与し、FAITHに任命されることになった。しかし、その後のオーブ戦では、インフィニットジャスティスガンダムに搭乗したアスランと再会。彼の説得を受けるものの、シンはあくまでもアスランを裏切り者として攻撃を繰り返したが、精神が不安定に陥っていたことが災いして敗北。ミネルバからの撤退命令を受けて撤退した。

オーブ戦後は、直後にロゴスの首魁であるロード・ジブリールによって、レクイエムを使用したプラントへの直接攻撃が行われた為、隊のメンバーと共に宇宙へと上がり、月のダイダロス基地の攻略作戦に参加。ザフトのロゴスとの戦いにおける勝利に貢献した。なお、原作以外の展開では、シンのデスティニーによってジブリールが倒されるという、ある意味で王道的展開になっている。しかしその後、デュランダルによってデスティニー・プランの導入実行が宣言された上に、見せしめに近い形で反抗した連合艦隊を月のアルザッヘル基地ごと殲滅する事態が発生し、メサイアに招集されたシンは、デュランダルやレイの言葉に半ば従うまま、プランに反対表明を出したオーブと地球連合軍の同盟軍と決戦を迎える事になる。

ザフトによって修復されたレクイエムを巡るメサイア攻防戦では、アスランのインフィニットジャスティスと再び交戦する事になるが、精神状態が不安定になりすぎていて、もはやその実力を発揮しきれるような状況ではなかった。その為、最終的にはルナマリアの搭乗するインパルスを敵と誤認して攻撃してしまい、間一髪で阻止したアスランの駆るインフィニットジャスティスにデスティニーを撃破され、月面上へ落下。崩壊していくメサイアを介抱したルナマリアと共に見届けながら、戦争は終結を迎えるのだった。

キャラクターとしての総評

劇中において主人公としてはマイナス面が目立った点が批判されている。

  • 故国オーブに向けられる偏った言動。
  • 兵士でありながら、他国のトップであるカガリに罵声を浴びせ、わざと肩をぶつけるなど国際問題に成りかねない行為を何度もする(しかし、なぜか罰せられることはない)。
  • 上官であるアスランへの挑発や増長した態度(ただしアスランの上官としての行動の問題を指摘する声は多い)。
  • 勝手にステラを返還する等周囲の迷惑を顧みない軍人として問題のある行動。
  • 終盤におけるまで妹のマユやステラの死を乗り越える事が出来なかった事。
  • デュランダルが大量破壊兵器による敵国民間人の虐殺を選択肢に入れてもなお従ったこと等。

その反面前回の主人公の一人として、シンの精神面における導き手の役割を期待されたアスランや周囲の大人たちが全くそれを為せなかったがために成長する機会を失った不運なキャラクターとも言える。逆にシン自身、自分の置かれた状況を深く考えず自分の感情のまま行動した末に増長しており、自分を優遇してくれる人物に甘えていたとも言える。彼の戦う動機は親しい人物の死が大きな要因であり、それ故戦争をなくすことを誰より強く願っていたのは間違いなく、感情まで否定される類のものではない、しかし、それが原因で軍人としては問題のある行動が多いのも事実ではある。
アスランに対する態度もシンにも非はあるが、先述の通りアスランの上官としての不手際にも一因がある。

歴代の主人公達が多くの人間に出会って成長していったことに比べると、シンは良き理解者や人との出会いに恵まれず、比較的良好な関係であったトダカやハイネはあまりにも出会った期間が短く、アスランもシンを導くのには未熟、同期であるレイは友情はあるもののシンを利用しようとし、ルナマリアとは恋人になる終盤までこれといったものはなく、キラに直接出会って和解したのも最後の最後でステラの死後は彼自身の人間関係の希薄さ(オーブ時代の人間関係が不明なのもあるが)も含めて、歴代のガンダム主人公の中でも孤独な境遇だったと言える。

逆に言えば、そうした境遇もあってか、主人公という立場の割には重大な情報を得る機会が乏しく、本人も積極的に情報を集める描写は無かった。その結果、レイ以外の主要人物が有する「秘密」や抱えている「事情」と「背景」、そしてアークエンジェル隊がデュランダルに敵対する切っ掛けとなったラクス暗殺未遂やミーアの死など、重大事件が戦いの裏で起きていた事も文字通り「何も知らない」状態だった。これがシンの思考が(良くも悪くも)一方向に固まってしまう原因だったと言える。

作中における主人公であるものの、主人公として全体的に出番や活躍が多いとは言えず、特にストーリー後半はメイン視点が前作主人公であるキラ・ヤマトに移ってしまい、終盤はキラ側に敗北する結末も手伝って、実質主人公の座を失ってしまったといえる。EDのキャストクレジットではシンがリストの一番上だったが、終盤ではキラに奪われてしまった(シンはアスランより下の三番目に)。さらに雑誌のインタビューにて遂に監督自ら「主人公はキラ・ヤマトです」と言われてしまう。

ストーリーの途中で、前作主人公や他のキャラクターに出番を喰われる事例というのは、アニメや漫画等では決して少なくないが(スパロボ参戦作品では『グレートマジンガー』終盤の剣鉄也や『機甲戦記ドラグナー』終盤のケーン・ワカバ等)、彼の場合2000年代の中でも著名な作品であるのも手伝い、OP演出や脚本進行上もそれが露骨に顕在化したため、主役の座を奪われた人物の代表的存在となってしまった。その影響もあって一部のメディア等においてはDESTINYの主人公=キラと紹介される事もある。

一部では復讐鬼というイメージで語られる事もあるが、憎しみの感情で戦っていたと取れるのはあくまでもステラ死後のフリーダム戦のみであり、本編全体としては当てはまるとは言い難い。どちらかというと感情のまま、敵を倒しており猪突猛進という言葉の方が合っている。
また初期の極一部の資料では、「強いナチュラル蔑視がある」と記されているが、作中では他のミネルバクルーとは違ってナチュラル蔑視の発言は全く無く(海に落ちたステラを救出した時もナチュラル云々は一切口にしていない)、妹のマユもナチュラルである説もあり、誤記あるいは空文化した設定であると思われる。

ただ、総じて本編や設定資料などにおいて過去のオーブで暮らしていた頃の境遇(オーブに住んでいた期間は諸説有り定かではなく、家族とトダカ以外の人間関係も不明)や移民の立場から軍組織であるザフトに入った明確な理由(名台詞の項参照)等を始め、ストーリーを通じての彼の心情があまり描写されなかった事もあって(公式外伝である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』で本編開始直前のシンが登場しているが、あくまでメインがインパルスガンダムである為か殆ど台詞もなくキャラクター描写もほとんどされていない)、キラやアスランと比べると不明瞭であり、続編や後発の資料などによる設定の統一と補完が待たれる。

他媒体での描写

小説版・漫画版3種の各作者もシンの扱いに対して思うところがあったらしく、いずれの作品も最後は敗北するものの、扱いは格段に良くなっている。特に、平和な世界を作りたいという想いを共有しながらも理想を追うアスランと対峙する道を選び、互いの信念をかけて対決するボンボン版(高山版とも言われる)の評価が高い。
後述するスパロボシリーズや他のガンダム関連のゲームでも彼が主人公として成長し活躍していく作品が少なくない。

逆にいえば原作及び後述するスパロボを含めた彼の扱いと人物像、また設定等は各メディアによって大きく違い、視聴者も大きく見解が異なり、一部原作と相反する展開の作品も存在する等、DESTINYのキャラクターの中ではデュランダルと並んで非常に評価の難しい人物とも言える。

シンを演じた鈴村健一氏は『スーパーロボット大戦Z』のオフィシャルWEBマガジンにおいて、「当時監督の求めていたシン・アスカと自分の中のシン・アスカがスパロボの収録で一致した」と話しており、当時より作品に対して肯定的になっているようである。

というのも、当時の鈴村氏は一部の前作ファンから凄まじいバッシングを受けており(理由は「キラ達と敵対する、アスランやカガリに悪口を言う、シンを演じている声優だから」という幼稚極まりないもの)、脚本そのものにもインタビューで難色を示しているなど、否定的な立場だったからである。なお、彼が「予定調和のようにキラたちと和解して、ザフトと戦う様な展開だけは勘弁」と答えていて、FINAL PLUSやSE収録の追加エピローグでほぼその展開になってしまったというのは有名な話である。

登場作品と役柄

原作における設定上、アークエンジェル組を中心にした視点であるSC2やKでは最終的には仲間になるものの、他のミネルバ隊の面々と同様にメサイア攻防戦まで敵として登場する。逆に彼とミネルバ隊の視点であるZとLでは、序盤から終盤まで一貫して自軍メインキャラである(原作終了後設定の第2次Z再世篇やUXでも序盤から仲間入りしてい)。今のところ必ず敵に回るのは前述のSC2とKだけだったりする(Zでも後半で敵に回るがこちらはフラグ次第で回避可能)。

近年では『SEED DESTINY』本編が一通り再現されたこともあり、原作終了後設定の作品も増えている。その場合は他作品の若年層のキャラクター達を良き先輩として導いていく役所も増えている。

原作では敵対者に対しては勿論、味方で上司であるアスランに対しての態度など、短気で激情家な面が強いが、スパロボシリーズにおいては仲間との人間関係が改善される事も多く、他作品の仲間達とも友好的な関係を築いている為、原作よりも性格は丸くなっている。但し、原作での辛辣な発言を再現したのか立場が上のキャラクター(クワトロやゼロなど)に対しても歯に衣着せぬ物言いをする事が少なくない。

原作で不遇だった主人公キャラクターとしては、多くの人間に出会えた事が彼の大きな救いになったと言え、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジと並んでその傾向が強い。ステラ・レイの生存やキラ達との和解などの救済要素、さらにはifルートの存在も含め、スパロボの「if」の代表格と言えるだろう。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
セツコ編では第2話から登場。ランド編では共通パートでのみ登場する。
発言・行動自体は基本的に原作通りだったが、カミーユをはじめとしたZEUTHの仲間が絡むことによって次第に過激な部分が和らいでいる。また、仲間達の助けや様々な立場の人からの助言を受け、原作以上の成長を見せる。他にもザフトポイントによって一部会話が変わり、それによって大きく印象が異なる。
後半の一大分岐シナリオ「ifルート」における最重要人物で、こちらを選ぶと分岐後の離脱が無く、キラ・アスランも交えながら仲間達と共にデュランダルと敵対する道を選ぶ。セツコ編ではifルートの条件が若干緩く、またシンが話の中核に居ることもあって事実上の準主役格を勤める。それに比べてランド編では条件が厳しいため、ifルートが確定するまでは育成は控えた方が良い。2周目からは自由にルート選択が可能になる。
原作ルートでは48話終了後に離脱し56話クリア後に自軍に復帰する。こちらでも自軍との戦闘台詞が熱く、原作では描写されなかった激しい信念のぶつかり合いを見ることが出来る。
能力は総合的にキラやアスランを僅かに下回る程度だが、育成できる期間が長く、優秀な特殊能力と機体特性との相性もあり、あらゆる場面で活躍できる。ちなみに、エンディングのスタッフロールでは種運命勢で最初にクレジットされており、ここでもきちんと主人公扱いされている。余談だが同時期に発売されていた『ガンダム無双2』でもカミーユとロランとは友人の設定になっている。
スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
前作で『SEED DESTINY』のストーリーが終わっているので原作終了後の設定で登場。中盤の宇宙ルートで、キラ達と共に次元獣相手に奮戦していたところを、CBS.M.Sによって救われZEXISと合流する。当初は、「テロリストの機体」と目されるガンダムタイプを所有するCBについて懐疑的であったが、彼らの信念を汲み取った後は(アスランが迷いを捨てた事もあり)ZEXISへの協力姿勢を見せる。前作を経て性格的にはかなり温和になっており、以前の問題児ぶりを周囲から弄られると、バツが悪そうに話題を逸らすという年相応の描写も増えたが、さすがにセツコを嬲り続けたアサキムと対峙した際には激情を露にする。EDではトレーズの配慮によって、カミーユ達と共にOZへ加入する様子が見受けられるが…。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
序盤の中東ルートで初登場。前作のEDで示された通り、当初はOZに所属しているが、OZのやり方に疑念を抱き、ルナマリアやカミーユ、ファと共に脱走し、ソレスタルビーイングやヒイロ達かつてのZEXISの面々と合流する。戦力としても非常に優秀で、序盤からデスティニーガンダム共々非常に頼りになる。更に中盤からはデスティニー最大武装が解禁されるのでZのようにボスキラーへと返り咲くことができる。戦争とそれを生み出す者への強い怒りは今作でも健在で、最終的な目的は「平和」であっても、その為に戦いや犠牲を強いようとする人類勢力の指導者達に対して、戦闘前会話で激しい怒りを露わにしている。今作では前作と比べるとインターミッションの会話シーンでの出番は多くなっており、『Z』で深い信頼関係を築いたセツコとも久しぶりに再会し、彼女の登場する場面では頻繁に顔を出している。また、彼の口からはっきりとステラとレイの生存と、シンとルナマリアとの関係が「恋人同士」であると明言されている。ただ唯一残念なのが鈴村氏による特殊台詞などの新録が全くと言っていいほどないことか(これは他のキャラも言えることだが)。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
PV1で登場。アクエリオンEVOLでシンと同じく鈴村氏が演じるキャラクターが登場する関係か、台詞が新録されている模様(ちなみに、そのキャラもシンと同じくキャラだったりする)。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
今回はAA隊の視点なので最初は敵で、中盤で仲間になる。その為か主人公なのにオープニング戦闘デモでは敵役になっていた。原作再現が少ないために悪い印象もない。仲間になった後は出番も比較的に多く、人間的にも順調に成長、顔グラも味方時のものに変化するが、何故かアロンダイト使用時のカットインは敵だった時のままなのでおっかない(原作どおりだが)。
能力的にはデスティニーガンダムの強さも相まって即戦力になる。機体はシングルでも強力だが、パートナーを組む場合、機体特性・信頼補正が完全に噛み合っているアスランと組むと非常に強くなる。今作では原作シナリオ終了後も、アスランに対して敬意を表している場面が多い。他作品との絡みでは、ルージの兄貴分になったり、ウェンディの事を心配していたり、と意気投合したり、ミハエルに怒りを露にするなど、SC2やZ以上に「兄」としての面が強調されているなど決して扱いは悪くないのだがライターが存在を忘れていたのか、エンディングに一切登場しない(名前すら出てこない)。
スーパーロボット大戦L
プロローグ第2話から登場。序盤に何度かのスポット参戦を経て、中盤に差し掛かる頃に正式参戦する。本作では常に自軍にいて、初めてシンが一度も敵になる事のない展開となっている。正式参戦から数話後にデスティニーに乗り換える為非常に頼れる戦力だが、自身の能力はK時より弱体化し、格闘・射撃は主人公格としてはかなり低めになっているのでスキルパーツによる養成が欲しいところ。
原作と比べ展開が途中から大きく変化しており、周囲との人間関係も非常に良好である。原作では対立していたキラとも殆ど敵対する事なく、むしろ共闘する機会が多い。当然加入してからも良好な関係である。他作品との絡みでは序盤から『マクロスF』の面々と関わる場面が多く、ランカの駆け出しの頃からのファンの一人となっている。終盤にはデスティニープランに真っ向から反発し、デュランダルやレイと対峙する事になる。また、本作では最初から最後まで一貫して一方的に他者の「運命」を決めつける思想を強く否定する姿勢を見せており、戦う動機も戦争への怒りに加えて、「誰かを守るために」戦うという想いが非常に強く強調されている。EDではステラと共にしばらくオーブに残り、後にステラを伴ってプラントに戻ると決めている。ステラが無条件で生存し、トダカが生存しオーブに留まったままのため、本作は最もシンが幸せな作品と言っても過言ではないだろう。ただ、今作でもデスティニー搭乗時の一部の武装のカットインは怖い顔のまま(むしろ増加している)なので「もはや顔芸」と言われることも。ジブリールにトドメを刺すのも彼で、シンのファンなら感涙必至の名場面となっている。
スーパーロボット大戦UX
原作終了後設定。いるだけ参戦故に発売前は一部のファンからは影が薄くなるのではないかと心配されていたが、作品自体が何とファフナーシリーズと設定を一部共有しているため、『ファフナー』の物語の大筋にも関わってくる。いるだけ参戦と言うにはあまりにも濃密すぎるクロスオーバーを展開し、一騎と共にストーリーを熱くさせていく。デスティニー復帰のシーンは必見。
音声が追加収録され、第2次Zにはなかった『ガンダム00』のガンダムマイスター達や三璃紗達、聖戦士達への特殊援護台詞も収録され、新録のクロスオーバー台詞も豊富。また、スパロボシリーズで初めて、ボンボン版での名台詞も戦闘台詞に収録された。
本作では経緯は不明だがオーブ軍所属となっており、物語開始時点でオーブ軍からルナマリアと共に竜宮島に出向し、プロローグにてカガリとアルヴィスの指揮下でフェストゥムとの戦いに臨む場面で初登場。この時の戦いでデスティニーが大破したため、正式参戦する第1部中盤から第2部序盤まではインパルスに乗り込む。原作での大戦、ステラやレイ達との死別を乗り越えて、戦士としても人としても大きく成長しており、第2次連合・プラント大戦を戦い抜いたトップエースとして各勢力にもその名が知られている。ストーリーでは一騎をはじめとしたファフナーのパイロット達との絡みが多く、彼らの良き先輩として、見守り導いていく役どころを担っている(逆に言えば、ステラやレイの死を背負っているという前提があるため、原作で2人を救えなかったシン・アスカでなければこの役にはなれなかったと評する声も多い)。キャラクターデザインが同じで、しかもプロローグから濃密なクロスオーバーが行われるために、同一作品と誤解するほど溶け込んでいる。SEED発動時に目の色が同化現象を思わせる真っ赤に変化するからか、前述のクロスオーバーを併せて同化現象とネタにするプレイヤーも。そのためか本作のシンは一騎からの二人称にかけて「アスカさん」と呼ばれている。
中盤からUXに合流するキラとアスランとの仲は救済措置が取られたZシリーズに比べると若干のわだかまりを残しつつも、原作での対立を乗り越えて良好な関係となっているが今作は自作のキャラクターより一騎達ファフナー組と関わっている印象が強い。ルナマリアとの仲も互いに人間的に成長して良い方向に進展しており、遂に彼女との合体攻撃も実現している。
ステータス面では相変わらずの高水準。基本的には前線に切り込んで反撃で叩き落していくスピード型のスタイルが向いている。対フェストゥムも同様で、そちらは致命打を与えてくる同化を恐れずに戦える。他の機体とは比べてアドバンテージはあるが、前に出しすぎて落とされないように注意しよう。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
初参戦作品。序盤のユニウスセブンでの戦いでスポット参戦するが、その後は長い間、敵としてAフォースの前に立ちはだかる。接近戦重視の傾向が強いため、離れて戦えば意外と脆い。正式参戦は終盤で、メサイア攻防戦が終結した後に無条件で味方に編入する。機体のスポット参戦時はインパルスで、正式参入時はデスティニーとなる。EDではホーク姉妹と共にプリベンターに入隊し、五飛の部下となって共に任務に就いている。今作では仲間である期間が非常に短い事もあって、他作品のキャラとは殆ど絡まない。

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
スーパーロボット大戦Card Chronicle
当初は敵として立ちはだかるが、決着がついたあとはカイルスに参入。兜甲児の弟であるシローが機械獣に襲われそうになったところを助けるシーンがあるが、その一方で竜馬に対してあんまりなことを言う(後述)。
今作ではステラを助け出すことができなかったが、後に意外な形で再開し、敵対することとなる。

パイロットステータスの傾向

能力

リアル系らしく命中回避は高い。ただ、他の能力は作品によってまちまちで、Zでは大器晩成型の成長をするためか、初期値は振るわないが最終的にエース級の能力になり得る。Kではキラ・ヤマトアスラン・ザラと肩を並べるほど能力が高く、射撃格闘共に非常に高い。Lでは射撃・格闘共に控えめ。射撃が高めな事が多く、現在、格闘の方が高かったのはKのみである。

精神コマンド

アタッカー向きの精神コマンドで統一されている。集中、直感、熱血、魂などを覚える傾向がある。戦闘に直結しない精神コマンドも加速、覚醒など非常に有用なものを修得する。

Z
集中加速直感直撃
第2次Z
集中加速直感直撃気迫
K
集中闘志直感熱血覚醒
LUX
集中闘志直感直撃

特殊技能(特殊スキル)

コーディネイターSEEDブロッキング援護攻撃援護防御戦意高揚気力+ (ダメージ)再攻撃気力限界突破カウンター

小隊長能力(隊長効果)

反撃時の攻撃力+10%、クリティカル率+20%
Zでの隊長効果。ZにおけるSEEDは与ダメージ+10%の効果が付加されているので、EPでは攻撃力+20%とクリティカルのダメージ増加により強烈なダメージを敵に与える。愛機のデスティニーガンダムの攻撃力も高く、殆どの敵を圧倒できる。

固有エースボーナス

回避率+15%、反撃時の与ダメージ1.1倍
第2次Z破界篇で採用。回避率と反撃ダメージが補強されている。この回避率ボーナスは最終補正なので、SEEDとの重複により集中見切り無しでもの命中補正を上回る最終回避を得る事に。
回避率+20%、反撃時の与ダメージ1.1倍
第2次Z再世篇で採用。回避率が前作と比べて若干上昇している。

パイロットBGM

「ignited -イグナイテッド-」
第1期OPテーマ。このOPでのシンは表情が終始柔らかく、ラストカットも笑顔で締めている。西川氏曰く、「シンを強く意識した曲」として作ったらしい。
「vestige -ヴェスティージ-」
挿入歌。FINAL PLUSではOPテーマに昇格。Zで採用。
本来は西川氏が監督の福田己津央氏の要望で「ignited -イグナイテッド-」の対極として作ったキラのテーマ曲。その後、「C.E.に生きる全ての人達のテーマソングと言える曲となった」と監督から評された。
「Life goes on」
第二期EDテーマ。UXで採用された。今作の雰囲気によく合い、成長したシンの性格にフィットしている。当初は過去作での二曲のイメージが強いためか違和感を覚えるユーザーが多かったが、現在は概ね好意的に受け止められている。
実は歌詞の内容をよく聞くと『蒼穹のファフナー』にもかなり当てはまったりする他、某動画サイトではこの曲を使用したファフナーのMADが実際に存在する(製作されたのは2007年である。しかも、ファフナーの脚本を担当する冲方氏もこのMADを視聴した)。

人間関係

一見してそれなりの人間関係を築いているように見えるが、最悪のタイミングでの離別・死別が多く、また彼の苦悩の根本となっていた家族の死を理解していた人物が皆無であった事が、彼の悲劇となっている。

スパロボにおいてはストーリーの改変の影響もあって原作と関係が異なってくる人物も多い。

家族

マユ・アスカ
妹。連合軍によるオーブ侵攻の際、山中を走って避難してきた時に死亡した。劇中での言動から相当溺愛していたようである。彼女の落とした携帯電話を取りにいくシンの行動が、結果的に彼一人だけ助かってしまうという悲劇を生む。
両親
マユとともに連合軍によるオーブ侵攻により死亡。キャンピングカーで家族と共にキャンプをしていたシンの回想描写からして中流家庭であると思われるが、職業などは不明。また三日前に避難勧告が出されていたのに、なぜかその三日後に家族だけで山の中を走って避難していたのかは不明。

プラント

ギルバート・デュランダル
上司。戦争のない平和な世界を目指す彼はシンにとっては頼りにしている存在であり、デュランダル自身もシンに大きく期待していたが、彼もまた、敵対するロード・ジブリールジブリールらロゴス同様に戦争を利用して己の目的を達成せんとする人物で、その野望成就の為の駒としてシンを見ている側面もあり、その食い違いがシンの悲劇に繋がってしまった。
スパロボでは彼との関係が改善されている場合もあり、ZやLでは死の間際に、シンにも人類の未来を託している。
ミーア・キャンベル
彼女が「ラクス・クライン」として開いた慰問コンサートに同僚達が熱狂する中、シンだけは無関心な態度を取り、彼が「異国からの移民」であることを印象付けた。なお、デュランダルやアスランと一緒に相席するエピソードはあるが、シンとミーア自身が会話を交わすことはなかった。

ミネルバ隊

アスラン・ザラ
カガリ・ユラ・アスハのボディガードで後の上官。ボディガード時代にはアスランの行動を認めていたが、ミネルバ隊モビルスーツ指揮官に就任するとオーブやキラ達への立場の違いから衝突。アスランがザフトを脱走するとこれを追跡し撃墜するが、後の戦闘で逆に敗れる。
シン自身はキラ達の事で優柔不断な態度ばかりを見せるアスランを否定し反発していたが、彼を撃墜し、そのまま敵対関係になってしまった事に苦悩するなど完全に嫌っていた訳では無かった。だが、皮肉にもそれは自分が否定していたアスランの悩みと同様のものであり、結果としてそれが敗北へ繋がった.
ボンボン版ではアニメ本編以上に彼との関係が深く描かれており、彼に反発しつつも、アニメ版よりもずっと良好な関係を築いていたが、最後は袂を分かつ事になり、彼の心情を理解しながらも、お互いの信念を激しくぶつけ合い、死闘を繰り広げた。ジ・エッジではアスランの言葉と現実との差異に迷い苦しんでいる様子も描かれている。スパロボにおいて原作後が描かれた第2次ZやK、UXではある程度関係は修復し、後半の展開が異なるLでは対立関係が無くなった。
レイ・ザ・バレル
士官学校からの無二の親友。後にシンに自分の素性と過去を打ち明ける。デュランダルの野望成就の為にシンを利用している面もあったが、彼とシンの友情は偽りのない本物だった。スパロボでは敵対する展開もあり、彼に対する説得イベントがある等、親友としての関係が強調されている。原作ではどの媒体においても最後はレイとは別れることになってしまうが、スパロボではZ、K、Lの展開次第ではレイとの別れを回避できる(さらにZシリーズでは再世篇の時点でもレイの生存がシンの口から語られている)。
ルナマリア・ホーク
士官学校からの友人。シンにとっては数少ないうち解け合う関係で、仲のよい異性の友達同士といった間柄だったが、お互い想い人を失った事をきっかけに、傷を舐めあうように惹かれあっていく。ちなみに中の人は妹のマユも演じ、後にシンを演じた鈴村氏の妻となる坂本真綾氏。幼なじみという設定も一部散見されるが確証は無い。第2次Z再世篇では明確に彼女との関係は「恋人同士」と明言されている。
タリア・グラディス
上官。原作では特にこれといったエピソードは無く、単なる上官に過ぎないが、頻繁に迷惑をかけてしまっている。スパロボでは彼女との関係はより深く描かれている。Zのifルートではシンがルナマリアと共にザフトを離反する際、優しく諭している。
ハイネ・ヴェステンフルス
上官。シンやアスランの良き理解者であり、パイロットとしては有能だが社会人としてはまだまだ未熟なシンを叱って育てあげることができる存在であった。誰とでも気軽に話せる彼が参入したことでミネルバのパイロット陣は打ち解けあっていくように見えたがいち早く戦死してしまい、結果的に傷を残した。
ボンボン版ではアニメ本編以上に彼との関係が深く描かれている。またスパロボでも作品によっては上司である期間が長い。
ヨウラン・ケントヴィーノ・デュプレ
同年代とあってか描写は多くはないが、それなりに親しい仲。第1話では偶然ステラの胸を触ったため、ヨウランからはラッキースケベ呼ばわりされる。

ザフト関連

マーレ・ストロード
スパロボ未登場。『DESTINY ASTRAY』などの外伝作品に登場するザフトのMSパイロットで、インパルスガンダムのパイロットになる事に異常なまでに執着している男。インパルスの正式パイロットに任命されたシンを一方的に逆恨みし、卑劣な罠を仕掛けて暗殺を謀るも、その謀殺劇は(マーレの罠に気付いておらず意図的ではなかったものの)『DESTINY ASTRAY』の主人公でジャーナリストのジェス・リブルによって阻止されている。ちなみにシンが彼の事をどう思っているのかは不明で、彼が自分を謀殺しようとしていた事についても気付いていない。
ディアッカ・エルスマン
本編では特に絡みはないがLではユニウスセブンの破砕の時以外にベルリンでの戦いにおいて共闘しており、その出撃前にキラの人なりを彼に聞いており結果的にシンとキラの仲を取り持った立役者となっている。

オーブ

トダカ
家族を失い途方に暮れるシンにプラントの移住を進め、その後もシンを心配していた。シンも恩義を感じていたが(小説版参照)、二度と再会することはなく、気付かぬままシン自身の手で討ち果たすという悲劇になる。せめて彼との再会が実現していれば、オーブに対する感情や戦争に対する考え方もまた違っていたかもしれないが……
ウズミ・ナラ・アスハ
面識は無いが、作中では彼の方針のせいで家族が死亡したと考えており、その思想を否定している。
カガリ・ユラ・アスハ
CE73でのオーブの代表。オーブ侵攻を招いた父ウズミの遺志を受け継いでいることから、激しく批判する。
ただし、小説版ではカガリに反論して、当時のオーブの行動を正当化してほしかったとされているが、シンを始めとする家族や友人を失ったオーブの面々に深い負い目を感じている当時のカガリに、そんな心の余裕など無かった。小説ではさらに彼女に対する感情は悪化し、ハイネや家族が死んだのも全て彼女のせいだと思い込むまでになってしまっている。
スパロボでは関係が改善される展開が用意されており、最終的にはオーブの指導者としての彼女を認め、彼女の将来の成長とオーブの繁栄に期待している。
シン自身は知る由も無いが、独断専行の行動力や短気で激情家な性格、そしてウズミの思想を徹底的に非難する面など、実はかつてのカガリと非常に似た者同士であったといえる。

アークエンジェル隊

キラ・ヤマト
フリーダムのパイロットで、本編においてはシンにとって最大の強敵の一人。オーブ付近での戦闘介入を経て、ステラのデストロイを撃墜したため対立が決定的となる。
また、自身の家族がフリーダムの流れ弾で死亡したかのような描写があるが(あくまでしたかのような描写であって確定ではない)、こちらは認識していないようで、スペシャルエディションではシンの家族を殺したのは戦争そのものであるように描写が変更されている。
直接の対面は中盤にオーブで果されているが、それがキラであることは『FINAL PLUS』で知る事となる。和解後のシンとキラを描いた作品においては彼とは良好的な関係になっており、シンはキラを「キラさん」と呼んでいる事が多い。『SEED DESTINY』のストーリー展開が原作と大きく異なるLではステラを助けるのに協力してくれた彼に対して恩義を感じており、エンジェルダウン作戦の際には彼と戦うことに躊躇いを見せていた。
ラクス・クライン
プラントの有名人で、フリーダムを有していたクライン派の首魁なのだが、シンが彼女に興味を示す描写は皆無で、ミーア・キャンベルが「ラクス」の名前で開いたコンサートにも無関心だった。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS~選ばれた未来~』で直接顔を合わせるが、こちらもキラを間に挟んでの対面だった。「オーブ&クライン派と地球連合の争いで家族を失った」というシンの立場からすれば、もっと絡みがあってもよさそうだが。
ちなみにLでは彼女の歌姫としての実力を評価しており、オーブにいた頃は彼女の歌は好きだったと発言している。第2次Z再世篇では歌うことを強いられるランカ・リーの現状を憂うラクスを心配し、キラにラクスを元気付けるように促そうとするなど直接の絡みこそ少ないものの、関係は悪くないようだ。

地球連合軍

ステラ・ルーシェ
ファントムペイン所属のパイロットでエクステンデッドの少女。第1話でシンが偶然胸を触ってしまう。その後、海で溺れた際に助けたことがきっかけで惹かれ合う。戦闘中に再会しミネルバに収容するが、ミネルバでは特殊体質への措置が不可能であり、苦しむ彼女を独断でネオ・ロアノークに引き渡してしまう。その結果再度戦線に投入され、最後は錯乱状態でフリーダムに攻撃されデストロイガンダムと共に散った。最終決戦に敗れ、全てを失ったシンに魂となって語りかけた。
スパロボでは彼女を救出できる展開が大抵用意されている。
スティング・オークレー
原作ではデストロイに乗った彼を容赦なく撃墜したが、ステラと同じ境遇の人間であることは察しており、ロゴスへの憎悪を顕にしていた。Lでは彼のことも心配する様子を見せており説得を試みる場面があった。
ネオ・ロアノークムウ・ラ・フラガ
ステラの命を救う為に上官である彼に彼女を託して戦争に関わらせないように要請したが、結局約束は破られる事になる。
スパロボでは後に再会し共闘しているが、ややわだかまりが残っている模様。
ロード・ジブリール
戦争で利益を得るロゴスの代表的人物で、シンにとって最も憎むべき敵。
原作ではレイに討たれたために直接対決の機会は無かったがボンボン版とLでは直接彼に引導を渡す。Zではifルートを通った場合のみ引導を渡すチャンスが生まれる。特殊台詞も存在。

他作品との人間関係

原作と比べても総じて人間関係が広く、多くの仲間に恵まれた感がある。

ガンダムシリーズ

SC2でも共演しているが、人間関係が深く取り上げられたのはZから。

宇宙世紀ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
Zシリーズにおける良き先輩。Zでの初登場シーンではシンの暴走を止める一幕もあるが、その実力については高く評価していた。SEEDに覚醒したシンがザムザザーの至近距離射撃を避けたことに対し、驚嘆していた。キラと合流する場面では和解の手助けをする。
シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ
Zシリーズにおけるアムロと並ぶよき先輩。煮え切らない態度を見せるクワトロに対し、カミーユの代わりに「修正」しようとした事も。彼が将来道を誤った時は、カミーユと共に止めてみせると宣言した。
ブライト・ノア
Zシリーズにおいての、上官であり自軍の司令官。父親のような存在でもあり、タリアには反発する事は多いシンだったが彼は信頼していたようである。
カミーユ・ビダン
Zシリーズにおける最高の親友の一人。
原作の放送中の時点から類似性が指摘されており(『SEED』が「21世紀の1stガンダム」を目指し製作された関係から、続編である『SEED DESTINY』は『機動戦士Ζガンダム』を強く意識した作品となっている)、『SEED DESTINY』のスパロボ参戦前からクロスオーバーが期待されていた。『SEED DESTINY』の初参戦となったSC2では絡みは無かったが、スパロボZにおいてはファンの期待以上の絡みを見せ、最高の友人関係を築いている。
スパロボZのΖガンダム勢は劇場版設定での参戦であるため、カミーユはTV版ほどにはシンと似ているわけではないが、カミーユ自身は「シンと自分は似ており、少しのきっかけで自分もシンのように(すなわち、TV版のように)なってしまう」と発言しており、シンにアドバイスを与えられるような立場を心がけることによって劇場版のような、成熟した自分で居られるという設定である。もっともシンはギリギリの所で精神崩壊しなかった分、TV版カミーユよりはマシであったともいえるが。ちなみに、カミーユは盗んだガンダムで戦っているのだが、シンがその事を知っているのかは定かではない。
ファ・ユイリィ
TV版のカミーユとシンが対になる存在であるとすれば、彼女はルナマリアの対になる存在。Zでは、歳が近いもの同士なのか仲が良かった。
ジェリド・メサ
Zでは、デュランダルの演説をクーデターに利用した、彼らティターンズに怒りを露にする。
フォウ・ムラサメ
TV版のカミーユとシンが対になる存在であるとすれば、彼女はステラの対になる存在。というわけで、ステラの同僚兼親友として登場。Zではカミーユと共に香港でシンに出会っており、後に彼女がZEUTHに加わった際には、彼女からステラの言葉を伝えられる。同時に、彼女は苦心するシンの事を心配していた。
パプテマス・シロッコ
Zにおける最大の敵の一人。序盤から、シンが持つ力の素養を見抜いていたが、謀略を重ね邪魔者を次々と排除し、世界をその手に掌握しようとした彼を真っ向から否定した。戦闘の際にも専用の特殊台詞があるなど因縁浅からぬ仲である。
レコア・ロンド
Zではシンとカミーユの事を「仲良くなれそう」と期待し、色々と気遣っていた。しかし、後にティターンズ側に彼女が寝返った事に驚きを隠せなかった。サンドマン杯でも共闘し、アスランペアに勝利。

アナザーガンダムシリーズ

ヒイロ・ユイ
Lではヘブンズベース攻防戦にてデストロイガンダムに狙われた彼を援護する。オーブ攻防戦ではシャトルに乗って宇宙への離脱を試みるロード・ジブリールの追撃を託す。レクイエムでの戦闘では彼からジブリールに引導を渡す役目を託される事になる。独り戦う彼の姿に、シンは彼もまた「誰か」を守るために戦っている事を感じ取っていた。第2次Z再世篇でも序盤から共闘する。
トロワ・バートン
Lではファントムペインに潜入していた彼とは度々交戦。シンはトロワがファントムペインに潜入している経緯を知らなかったため、「どうしてロゴスに手を貸すのか」と度々問いただしている。
張五飛
SC2のEDでは、なんと彼がプリベンター入りしたシンとホーク姉妹の上司に。
トレーズ・クシュリナーダ
第2次Zでは、異世界に迷い込んだ際に彼によってカミーユファキラアスランルナマリアと共に、彼が総帥を務めるOZに迎え入れられる。
トレーズはシンの実力と人間性を認めていたが、シン自身は彼のやり方には疑念を抱くようになり、後にカミーユ達と共にOZを脱走し、彼と敵対する事になる。最終的に望むものが平和であっても、その為に戦争を必要とする彼の思想は、シンにとっては許せるものではなかった。
しかし、その一方でシンはトレーズに対して敬意も抱いてもおり、思想の違いで決別した後も「あなた」と呼んでいた。
ゼクス・マーキス
第2次Z再世篇ではOZでの上官。彼もトレーズ同様にシンの実力と人間性を認めていたが、最終的には彼とも敵対する事になる。『EW』設定の彼ともSC2Lで共演しているが、第2次Zほど絡みは描かれていない。
アレックスミュラー
第2次Z再世篇ではOZ所属時の先輩だが、彼らからは外様扱いされ、侮蔑・嘲笑されていた。尤も、軽蔑すべき下劣な人間性を持った彼らに対し、シンも嫌悪感を隠す事は無かった。…敵ユニットとして登場する前にゼクスの手で討たれたので、この2人をシンで撃破する事は出来ないのだが。
ティファ・アディール
Zのifルートにて、彼女からデュランダルの最期の遺志を伝えられる事に。
フロスト兄弟シャギア・フロストオルバ・フロスト
Zでは彼らに「デュランダルの操り人形」呼ばわりされる。彼らの語ったデスティニープランの真相に、シンは激しく動揺した。

正暦作品

ロラン・セアック
Zシリーズでの親友の一人。ガルナハンでの一件では、彼に無抵抗の施設を攻撃する暴走を制止される場面もあったが、この事がガルナハン兵士虐殺のネタとしてカイメラに利用されてしまう。後に話に出される事は無かったが、この一件では、ロランに多大な迷惑をかけてしまった。
ギム・ギンガナム
Zではオーブ戦にていきなり彼からターンXのシャイニングフィンガーを浴びせられる。Gガンダム関連でないフィンガー対決という事だろうか。強いて言うなら、両機とも旧ガンダムシリーズを体現した機体である。彼に実力を認められ、「極上の獲物」と評されている。

ガンダムSEEDシリーズ

スウェン・カル・バヤン
Kではディガルドの首都ディグへ奇襲をかける事になった際、何が何でも民間人への被害を出してはいけないと民間人を心配するシンに対して、自身の過去などを想起してか、どこか複雑そうな面持ちだった。

西暦作品

刹那・F・セイエイ
第2次Z破界篇にてシンはソレスタルビーイングの戦略に疑問を持っているが彼の戦争根絶の決意は信じられると言っている。再世篇でも序盤から彼と共闘する。
Zシリーズではシンの方が年上だが、UXでは彼の方が年上である。
アレルヤ・ハプティズム
第2次Z再世篇ではマリー・パーファシーを救おうとする彼をかつての自分やカミーユの境遇と重ね、彼を応援し、協力する。また、結果的にステラの約束を破ってしまったネオと違って彼の事は信用できるとも発言している。
ロックオン・ストラトス (2代目)
第2次Z再世篇では彼がソレスタルビーイングのメンバーに加わった際に、フェルト・グレイスに(わざと)軟派な態度をとった彼に対して、カレンと共に嫌悪感を露わにした。勿論、その後は彼への認識を改め、関係も改善されている(カレンも同じく)。
ソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)
第2次Z再世篇ではアレルヤに救出された彼女に対してゼロがZEXISへの参加を要請しようとした際、彼女の身を案じてキリコやカミーユと共にゼロに反対意見を唱える。ステラやフォウの悲劇を知るシンにとっても、彼女の境遇は同情すると共に絶対見過ごせるものではなかった。UXでは、フェンリルで自爆を図ろうとするカノンを共に説得する。
イアン・ヴァスティ
第2次Z再世篇ではリンダ・ヴァスティが彼の妻と知った際、思わず「こんなの間違ってる!」と声を荒げてしまう(後述)。
リボンズ・アルマーク
第2次Z再世篇における最大の敵の一人。かつての上司であったデュランダルやトレーズ、ゼクスとは違い、ドス黒いエゴを剥き出しにして人類の支配を企てる彼はシンにとっても最も許せない敵の一人であった。彼からは特殊戦闘台詞で名指しされる。
グラハム・エーカー
初共演は第2次Z破界篇だが、UXにて初共闘。「乙女座」に因んだ特殊援護台詞が存在。

SDガンダムシリーズ

曹操ガンダム
UXでスパロボ初共演をしたミリシャの三侯の一人。彼を含めた三侯全員に対しての特殊援護台詞が存在。
また、彼は2013年よりスタートした三国伝の新章『BB戦士三国伝 LEGEND BB』より、シンの愛機のデスティニーガンダムをモチーフとした鎧を新たに装着している。

リアルロボット系

マクロスシリーズ

工藤シン
同じ名前・声優主人公でありながら微妙に不遇な扱い、と色々と共通点が多い。SC2で共演するも、残念ながら特に絡みはなかった。
ちなみに姉妹作のACE:Rではちょっとした絡みがあり、名前と声について早乙女アルトに突っ込まれる場面もあった。
早乙女アルトミハエル・ブランルカ・アンジェローニ
Lではプロローグにて出会い、以来親しい間柄となる。
ランカ・リー
Lではプロローグにて知り合い、応援もかねて真っ先に彼女のファンクラブの会員の一員に加わる。初対面時から彼女の歌手としての素質を高く評価している。終盤にアルトが囚われの彼女の救出と説得に向かった際には、シンもルナマリアと共に説得の声を叫んでいる。
ちなみに上述にもあるようにシンの声優は、彼女の母の友であり、彼女が映画で演じたマオ・ノームの想い人・工藤シンと同じである。
グレイス・オコナー
Lではバジュラクイーンと一体化し、自らを「運命すら支配する神」と称して悦に浸る彼女に対し、「同じ人間だ」と突きつける。

富野作品

ゲイナー・サンガ
Zでは彼の世紀の一大告白を目の当たりにした際、ルナマリアに促される形でとある告白を叫ぶ。また、姉妹作のACE:Rでは、シンシア・レーンを救おうと意気込む彼に対して、かつてステラを救おうとして救えなかった自身の過去を省みて、同じような過去を背負うカミーユと共に彼を後押しした。
矢藩朗利金本平次
UXではインターミッションで絡む場面は無いが、特殊戦闘台詞では朗利からはザフトのパイロットという事で過剰に敵対意識を露にされ、金本からはシンを人種差別を受けた自分たちと同類のように言われ同情と理解を求められる。尤も、人の命の重さを一切理解せず(しようともせず)力に溺れ半ば遊び感覚でテロや虐殺を行い戦火を拡大させる彼らは、シンにとっても何よりも許せない存在であることに違いは無い。

蒼穹のファフナーシリーズ

Kでも共演したが、本格的にクロスするのはUXから。UXでは設定を共有。元々、相性のよい設定を持っていたが、実は全くと言っていいほど拾われることはなく「一騎たちの先輩」という役割だけで濃密なクロスオーバーを展開させていく。優しく、時に厳しく彼らを見守っていくその様は未参戦の『Right of Left』における将陵僚、ルナマリアは生駒祐未を彷彿とさせる。

真壁一騎遠見真矢
Kでは彼らとも親しくなり、家族との思い出について語り合う場面が少々ある。
UXでは戦いと多くの別れを乗り越えてきた先輩としてK以上に彼らとの絡みが深く描かれており、羽佐間翔子の自爆に心を痛めるなど、一騎に限らずファフナーパイロット達の良き兄貴分となっている。
また、ファフナーパイロット達にとってシンとは「先輩らしく褒めるところはしっかり褒めて、怒る時はちゃんと怒る先輩」である。年も近く、多くの戦いと別れを経験してきたが故にシンは自分の時のような想いを味わって欲しくないという一心で一騎たちを見守っていく。その想いを受けて導かれていく彼らからは「アスカさん」と呼ばれ信頼されている。
なお、デザイナーだけでなく特徴(黒髪に赤い目、目のハイライトが無くなる場面がある)も共通することから「一騎と顔が似ている」というのはファンの間ではよく言われるネタだが、そこに触れられたことはない。
皆城総士
UXでは後輩の一人。先輩としてファフナーパイロットの指揮官である彼を気遣う。
羽佐間翔子
UXでは後輩の一人。彼女がフェストゥムを道連れに自爆したことと、彼女を救えなかったことに心を痛める。
…が別動隊との合流時に生きていた彼女と再会した際にはルナマリア同様とても喜んだ。
春日井甲洋
UXでは後輩の一人。翔子が散華したことでかつての自分のように荒れる彼を諌めるも…。
近藤剣司
UXでは後輩の一人。第2部の終盤、引きこもっていた彼に、ハザードの凶行によってが落命(条件を満たせば後に生還)した事を伝えに行くことに。
カノン・メンフィス
UXでは第2部序盤の竜宮島での戦いにて、フェンリルで自爆を図ろうとする彼女を一騎やマリーたちと共に説得する。また、シンは命令されるままに戦う彼女を、亡きステラの姿と重ねていた。
皆城乙姫
UXでは第2部序盤の竜宮島での戦いにて窮地に陥っていたところ、彼女に修復が完了したデスティニーガンダムを託されることになる。
真壁史彦
UXでは序盤からアルヴィスに協力し、彼からも第二次連合・プラント大戦を戦い抜いたトップエースとしての実力はもちろん、人柄も信頼されている。

その他リアルロボット系

ホランド・ノヴァク
Zにて、デストロイでの虐殺を止める為にやむ無くステラを討ったキラへの怒りに駆られていたところを「あの状況で他にどんな選択肢があったってんだ!」と彼に一蹴されるが、キラへの憎しみに心を支配されてしまったシンも、彼の言葉に「黙れよ!」と反発してしまう。
また、彼もシンと同様に、原作アニメ中盤において数々の問題行動や問題発言をとったが為に、多くの視聴者から非難を浴びた経緯がある。
ルージ・ファミロン
Kでは彼の兄貴分に。ルージの窮地には、セイジュウロウと共に彼の窮地を救う場面も(よくよく考えると、ムゲンライガーエヴォルトしたからアドバイスが活きたが、そうじゃなかったらルージは危なかった展開で、まさに危機一髪だった)。また、ルージに力の意味を説く場面があるが、それはかつて自身がアスランに説かれた言葉と同じであり、アスランからも嬉しく思われた。
ガラガ
Kでは珠城つばき邪魔大王国に拉致された事で張り詰めていたところを、彼とプリシラに諭される場面も。
中島宗美
Lの終盤のセントラルとの決戦にてファイナルフェイズ発動の際に復活し、自らのそれまでの行いを詫び、助力を申し出る彼を、遺恨無く「仲間」として受け入れる。
石神邦生
UXの第3部にて身を呈してヒトマキナの転送フィールドを破壊しようとする彼を真っ先に止める。全てを知っていながらも重要なことは語ろうとせず、一人散ろうとしている彼に対して生きて運命をつかみ取ることを呼びかけ、キラやアスランをはじめ、UXの仲間たちも皆同調し、それは最終的に彼の命を救う事に。
枢木スザク
第2次Z破界篇中盤にZEXISに編入され、居心地が悪そうな彼を気遣いコミュニケーションを図る。終盤に彼が敵となって国連軍の一員として立ちはだかった際に、彼にZEXISに刃を向ける理由を必死で問うがユフィを殺されゼロに対する憎しみに心を支配された彼は聞く耳を持っていなかった。その時の彼の姿は、まさにかつてステラがキラに討たれた事で、キラへの憎しみに心を支配されてしまった時のシンの姿と同じだった。
再世篇でも彼の事を気にかけて心配している場面は多く、それは彼と敵対している時期でも、彼が仲間になった後でも変わらない。また、彼もシンの気遣いや優しさには感謝の念を抱いており、序盤に対峙した際にはシンに投降するように説得しようとしている。黒の騎士団ルートでは彼が仲間になった後は、彼とルルーシュの和解を願い、見守るように。
ルルーシュ・ランペルージゼロ
第2次ZではZEXISの首脳の一人だが、彼の指揮官としての実力は信頼しているものの、彼に対するパイロットとしての評価は低めな様子である(再世篇序盤にロロ・ランペルージが絶対停止のギアスを使用した際、思わず「ゼロはともかく、どうしてカレンと卜部さんが反応しないんだ!」などと失礼なことを口走ってしまっている)。
第2次Z再世篇ではアッシュフォード学園の「キューピッドの日」に参加した際、学園を占拠したテロリスト達に立ち向かう彼の姿を目の当たりにした事から、「ルルーシュ」としての人間性を信頼しており、ゼロレクイエムルートでは悪逆皇帝となった彼に対して「見損なった」と失望と怒りを露わにし、黒の騎士団ルートでゼロの正体が発覚した際には、シンも彼に対して「仲間」として彼を信じる意思を告げている。また、仮面を外さずにストローで飲み物を飲む彼の姿をからかう場面も。
シュナイゼル・エル・ブリタニア
第2次Z再世篇黒の騎士団ルートではゼロとの決戦にあたり、ナナリーを利用してゼロの動揺を狙う彼のやり方に対して、「やり方が汚すぎる」と激怒していた。同じ兄としてゼロの心中を察していたのだろう。また、後述にある戦闘前会話でも彼のやり方を強く非難しているが、その時のシンは、確実にかつての上司を思い起こしていたと思われる。
キリコ・キュービィー
第2次Z再世篇ではマリー(ソーマ)がアレルヤに救われた際、ゼロのマリーへのZEXIS参加要請を取り止めるようゼロに進言する彼の意見に、カミーユと共に真っ先に同意する。また、キリコがワイズマンの後継者となった(フリをした際には)、シンも彼の演技に騙されて「戦争を望むような奴だと思わなかった」と怒りと失望を露わにしてしまう場面も。

スーパー系

ダイナミック系

剣鉄也
Zでは中盤の分岐でも一緒にいる仲間。原作ルートの場合は必死にシンの説得を試みる。鉄也からは「戦士」としても認められている。
司馬宙
Kでは同じ兄として彼と意気投合する場面もあり、共にミハエルに対して「兄」としての怒りをぶつけている。
兜甲児
CCでは弟のシローを救った際に、自分のせいで手間をかけたのではと謝るがシンはそのことを意に介さず、「兄」として肉親を守るように諭しつつ、一人で無理ならいつだって手を貸すと宣言した。
流竜馬
CCでは真来梓から話を聞き出そうとした彼に「彼女が余計怖がる」と言った。

富野作品

神勝平
Zシリーズでは彼の兄貴分になる。原作では味方サイドに年下の男性キャラが居なかった事もあり、Kのルージも含めて原作では描かれなかった一面と言える。
破嵐万丈
Zでは彼がステラを救ってくれた事で、ステラとの再会が叶う事に。

その他のスーパー系

紅エイジ
Zシリーズにおける親友の一人。彼とはシスコン(エイジは姉が対象)、チームの仲間に「ルナ」という女性がいる、そして同じ声という共通点が多い。精神的には年上の彼の方が大人で、捕虜のステラを勝手に返還してしまったシンの問題行動についてはちゃんと問題行動として見ていた。また、シンの褒められるとすぐ調子に乗ってしまう未熟な一面をしっかりと熟知している。逆に彼が斗牙との対立がきっかけで脱走した際には、シンは彼を徹底的に批判しながらもその帰還を信じるなど、お互い相手の欠点をしっかり指摘しつつも、強い信頼関係で結ばれている。また原作ルートでは彼が敵対したシンを止めようとする場面も。
ミヅキ・立花リィル
Zでは新早乙女研究所での訓練の際に、ミヅキのナイスバディに見惚れてしまったが為に、リィルから半ば幻滅されてしまう一幕がある。
吉良謙作
Zでは中盤のシンの活躍に感動し、彼を胴上げしようとしたりする。
性格こそ違うが、戦乱に巻き込まれて目の前で家族を失った点が共通している。
壇闘志也
Zでは中盤の分岐でも一緒にいる仲間。原作ルートの場合は必死にシンの説得を試みる。
不動GEN
Zの中盤に彼のとあるセリフにもっともな突っ込みを入れるのだが、貫禄で押し切られてしまう(後述)。ルナマリアにも「あのシンを黙らせるなんてすごい」という感心をされてしまう。
ヴァン
Kでは自身がかつて復讐心に駆られていた事もあり、彼の復讐心にも理解を示していた。
プリシラ
Kではつばき邪魔大王国に拉致された事で張り詰めていたところを、彼女とガラガに諭される場面も。彼女の言葉に、シンは戦後世界での自身の生き方を少し見出している。
ウェンディ・ギャレット
Kでは彼女の事をマユと重ね、心配し、気にかけている。「あんな可愛い妹」と絶賛しているが、彼女の声がステラと同じというのもあるかもしれない。
ミハエル・ギャレット
キラとの共通点を指摘される事が多いが、シンとの共通点も多く見出せる人物。Kでは妹のウェンディを蔑ろにしてカギ爪の男の許で戦う彼に対して、「二度と妹と会えなくなってしまった兄」として怒りと悲しみを露にする。
また、かつて(世界から戦争を無くしたいという信念もあったとはいえ)精神的な未熟さ故にデュランダルの掲げる理想に半ば盲目的に縋り付いてしまった自分と同じように、精神的な未熟さ故に盲目的にカギ爪の男の掲げる理想に縋り付く彼の姿を、他人事と思えず見過ごすことが出来なかったとも思われる。
猿渡ゴオ
敬意を表する相手の一人。Lではステラがシンと共に戦う意思を表明した際、ステラの戦線参加に難色を示すシンに対して、ステラの思いを汲み、杏奈と共にシンを諭している。
猿渡杏奈
Lではステラがシンと共に戦う意思を表明した際、ステラの戦線参加に難色を示すシンに対して、ステラの思いを汲み、ゴオと共にシンを諭している。
アトロス
Lでは第23話にて彼女の「自分と邪魔大王国とあんた達は同類」という言葉に対して反発していたが、彼女が改心してからは大切な仲間として見ており、彼女を手に掛け『偽物の命』呼ばわりしたネオスゴールドに激怒した。
次大帝プロイスト
Kでは対峙する事は無かったが、Lでは対峙する事になる。他者の命をゴミ扱いし「父の命と比べていいのは自分の命だけ」と嘯く彼(彼女)に対し「そんなことを言う資格は誰にもない」と激怒した。また、彼(彼女)を「噂以上に適当なトップ」と評している。
飛鷹葵
第2次Z破界篇では彼女に「好きになれそう」と言われて思わず照れてしまう。
明神タケル
第2次Z破界篇ではマーグの説得・救出に向かおうとする彼に、同じく肉親を失った者として後押ししており、後にズール皇帝との決戦にてズールを道連れに自爆しようとする彼を率先して救出しようとしている。
ジョセフ・カーター・ジョーンズリナ・デイヴィス
UXでは級友スクラッグに洗脳されて彼らの尖兵となってしまったことに心を痛める彼らの境遇にシンも沈痛な面持ちを浮かべ、その救出を信じ、誓う。ジョーイに対しては仲間としての想いももちろんだが、リナに対しては、やはり自身もかつて妹を持っていた「兄」だからこそ、一層心配していたと思われる。
ウィリアム・デイヴィス
UXでは第1部のアメリカルートにて、スクラッグに洗脳された彼を救出すべく、シンも彼の説得を試みる。
ハザード・パシャ
UXにて自らの欲望の為に数々の非道を行ってきた彼に当然の如く激怒する。竜宮島の人々と特に親しい関係にあったシンだからこそ、その竜宮島の人々に対して散々非道を働いたハザードへの怒りは人一倍強く露わにしている(後述にもあるように、彼に対する特殊戦闘台詞ではより強くその怒りが表れている)。

バンプレストオリジナル

Zシリーズ

セツコ・オハラ
彼女を主人公に選ぶと、『SEED DESTINY』がストーリーの主軸の一つになるためシンの出番も多く、それに比例して絡みも多くなる。共に仇を打倒する為に強くなろうとするという共通点からか、フリーダム打倒の為のシミュレーションにレイ、カミーユと共に協力する。同時に憎しみで戦う事を憂い、彼に戒めてもいた。
個人的な親交も多く、シンがスパロボZのリアル系男主人公などと呼ばれる一因にもなっている。一方「シンにとっては姉のような存在」というのが大方のファンの意見である。第2次Z再世篇でも絡みは多く、彼女と再会した際にも、彼女が終盤にランドと共に復活して援軍に駆けつけた際にも、シンは真っ先に喜んでいる。
アサキム・ドーウィン
Zシリーズにおける絶対に許せない最大の仇敵の一人。セツコの心を幾度と無く切り裂き、踏み躙った彼に対しては、当然激しい怒りを露にしていた。第2次Z破界篇でもアサキムとの共闘を真っ先に拒み、再世篇でも彼の登場の際には必ずと言っていいほど怒りの形相を見せるなど、ZEUTHZEXISのメンバーの中でもシンは特に強く彼に対して激しい敵意を向けている。
シュラン・オペル
レーベンが戦死した際に本性を現し、心の弱さを露呈した彼を、かつての自分と同じだと指摘した。
アイム・ライアード
第2次Z破界篇では二度にわたって彼からマユの死をネタにした悪辣極まりない嘘を向けられ、当然彼にも激しい怒りを露わにする。
マルグリット・ピステール
第2次Z再世篇では破界事変の最後にZEXISと共闘した彼女に対しても、仲間としての信頼を示している。また、インペリウムに従わざるを得なかった頃の彼女が、かつての自分自身と重なって見えていたことをエスターに明かしている。
エスター・エルハス
第2次Z再世篇では序盤に初めてマルグリットと遭遇した後、マルグリットの詳しい事情を知らなかった彼女に対して、カミーユ達と共に事情を話している。その際、過ちを犯しそうになった自身の過去を彼女に示唆するが、彼女からは「シンはいい奴だと思う」と評される。また、シンも当初は彼女が戦う理由が「借金返済の為」と勘違いしていた様子。

携帯機シリーズ

エルリック・シャルティールレム・ルージュ
ガズムに憑依された彼の救出に、人一倍闘志を燃やす。やはりアンジェリカ / シェルディアに自分と同じような悲劇(家族を失う)に見舞われて欲しくないから、という想いもあるのだろう。
南雲一鷹
シンと同じく戦争によって(彼は巨神戦争で)家族を失っている彼は、シンの過去を知った際には沈痛な面持ちだった。また、ユニウスセブンでは必死にシンの救助も試みている。彼からは「シンさん」と呼ばれている。
ジン・スペンサー
UXでは第2次連合・プラント大戦を戦い抜いたザフトのトップエースとして、彼にもその名を知られている。

名台詞

アニメ本編

「何でこんな事…また戦争がしたいのか、あんたたちは!?」
記念すべき1話のラストでの台詞。第1話における彼の出番自体が少なく、番組終了間際に飛び出た台詞から各所で話題を呼んだ。シンの代名詞的な台詞の一つである。
「さすが奇麗事はアスハのお家芸だな!」
第3話より。デュランダルに対して「奇麗事」を言い続けるカガリに対しての怒りの言葉。ボンボン版ではさらに「あんたの綺麗事のせいで俺の家族が死んだ」と続ける。
小説版によると真意としては「オーブを否定する自分をカガリがはっきり否定する事で、当時のオーブは正しかったと言い切ってほしかった」との事で内心その綺麗事を信じたかったらしい。
「あれが……ヤキン・ドゥーエを生き残ったパイロットの力かよ……」
元ザラ隊が量産機で新型ガンダムを圧倒している所を見て歴戦のパイロットに驚愕する。
「いくら綺麗に花が咲いても、人はまた吹き飛ばす……」
オーブに降りた時キラとの邂逅で発言。この言葉にキラは当初困惑するが、後に彼なりの答えを返す。
「色々あって軍人になった」
シンが自分の過去をふり返る時に言った台詞。
シンが軍人になる過程はほとんど描かれなかったために視聴者からは「その色々が知りたいんだって!」と突っ込まれた。
「ホントにもう信じられませんよ。コーディネイターは自然に逆らった間違った存在とか言っておきながら、自分たちはこれですか!?」
「遺伝子弄んのは間違っててこれはありなんですか!? いいんですか!? 一体何なんです!? ブルーコスモスってのは!」
廃棄された地球連合軍のエクステンデットの研究所に出向いた際に、研究所内の惨たらしい惨状や、あまりにも非道な人体実験の痕跡を目の当たりにして。アニメ本編におけるシンの数少ない連合やブルーコスモスへの怒りが表れてる台詞といえる。
「司令部にも俺のこと分かってくれる人はいるみたいです」
「貴方の言う正しさが全てじゃないってことですよ」
「捕虜を勝手に返還した」という銃殺刑にもなりかねない自分の問題行動をデュランダルが認めてくれていると履き違えて増長してしまった。アスランに対する横柄な態度も、シンに対する批判の一因となっている。
なおZではカミーユの激怒を買って説教されるなどした結果、反省の態度を見せている。
「君は死なない!! 君は俺が…! 俺が守るから!!!」
第32話にて。デストロイで破壊を続けるステラを説得した際の台詞。この言葉でステラは正気を取り戻し一時的にシンと心を通わせるが…。
「…大丈夫だよステラ…何も怖いことなんかない…苦しいこともない…」
「だから…もう何も…君を怖がらせるものはないから…誰も…君をいじめに来たりしないから…」
「だから…安心して…静かにここで……おやすみ…」
「…守るって言ったのに…俺、守るって言ったのに…ステラ、ごめん…!」
第33話にて。ステラの死亡後、涙を流しながら彼女の遺体を運び湖に水葬する際の台詞。
俯瞰してみると、この結末に至った最大の原因は独断でのステラ返還という問題行動にあるのだが、シンとしてはどうにかしてステラを助けようと躍起になっていた結果の行動であり、それを失った怒りの矛先は彼女を討ったフリーダムへと向けられることになる。
「あんたがステラを殺した! 止めようとしたのにーー!!」
キラとの決戦である第34話にて。この時のシンは完全にステラを失った悲しみと、彼女を討ったフリーダムとキラへの憎しみに心を支配されてしまっている。この台詞はZでのフリーダムとの決戦においてもキラへの特殊台詞として採用されている。
「あんたは俺が討つんだ…今日、ここで!」
上記と同じくキラとの決戦である第34話にて。死闘の末、ついにキラを撃破する。
「仇は取りましたよ。あなたのもね」
キラを撃破した後、アスランに対して。かなり挑発的な言動で内容は事実ではあるが、キラと深い関係のあるアスランにとっては許しがたい発言であった。この直後、アスランが激昂して暴力を振るったため二人の対立は決定的になった。
シンの性格が改善されている事が多いスパロボにおいては、この時点でシンがまだ仲間になっていなかったK以外では使用されていない。
「こんな事をする……こんな事をする奴ら……ロゴス……! 許すもんかぁぁぁっ!!」
ヘブンズベース攻略戦である第38話にて。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っスティングに対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出したロゴスに対し、シンは怒りを爆発させる。L第20話でのスティングとの戦闘前会話でも使用されている。Zでは後半部分のみ、ジブリールとの特殊台詞で使用されている。
「けど、何でそんなこと言うんだよ、いきなり。なんか、それじゃあドラマの死んでいくオヤジみたいだぞ。やめろよ。」
第48話にて、「この先に何があっても、議長を信じ続けろ」というレイに対して。シンとしてはまるでこれから死に逝くような親友の言葉に違和感を持ったためだが、この後それが全くの事実であったことがレイ本人から語られることに。
「あんたって人はー!」
最終決戦にて、裏切ったアスランと対峙し、彼に対して激怒して。シンの名台詞の中でも特に有名なものの一つで、スパロボシリーズをはじめとした様々なクロスオーバー作品において、様々な敵対者を相手に激怒した際に、この台詞をぶつけている。

その他の媒体

「でもっ……」
「生きろ! レイ!」
「言ったじゃないか、まえに! どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろうってっ!」
小説版にて、アスランに敗れた後、レイと会うためにメサイアまで戻り、彼がデュランダルを撃った事で生きる気力を失った事に対して。これがシンとレイの最後の会話となった。
「父さんを…母さんを…そしてマユを守れなかった国オーブ!」
「そして今ロゴスと手を組み、ジブリールを匿うひきょうな国オーブ!!」
「そんな国…この俺が滅ぼしてやる!!」
ボンボン版のオーブ戦にて、鬼神の如く戦いながら叫んだ祖国への怒りの言葉。シンにとってオーブとは紛れもない故国であり、どうしてもそれを信じたい思いが捨てきれずにいた。だからこそ、彼は今、多くの犠牲を払ってまで守った理念を捨て、ロゴスに阿る今のオーブに銃を向ける。
「あんたはいつもひとりだけわかったつもりで!!」
「そうやって人を見下す事しかできないんだ!!」
「俺だってちゃんと考えてこの道を選んだんだ!!」
「もうあんたの指図なんて受けない!!」
ボンボン版のオーブ戦にて、インフィニットジャスティスガンダムを駆り姿を現したアスランと対峙して。
「だったらどうすればいいっていうんだ!? あんたらの理想ってヤツで戦争を止められるのか!?」
「戦争のない世界以上に幸せな世界なんて…あるはずがないっ!!」
コミックボンボン版での最終決戦でアスランの説得を拒否して。漫画版のシンはデスティニープランに問題があるのを承知の上で「平和な世界」の実現のためにアスランと戦う。また、ラクス達の問題点をしっかり指摘している。その他、ゲーム『ガンダム無双3』にもこのセリフが登場する。原作終了後設定のUXでは、「あんたらの理想…」の部分が対加藤機関の特殊台詞として採用された。
「あんたが正しいって言うなら! 俺に勝ってみせろっ!!」
コミックボンボン版での最終決戦でアスランに言い放った台詞。なんとアニメ本編の台詞を差し置いて模型誌の宣伝文句に採用されたことがある。一方、このセリフの前にアスランの「俺もお前のように家族の仇が取りたくて軍人になった」「だが、憎しみで戦った先では自分の心は救われなかった」「お前も過去ではなく未来に目を向けろ」という説得に対して、何かを振り払うかのような表情で「今さら何を!」「俺はもう選んだんだ、この道を!なら、行くしかないじゃないか!」と心が揺れ動いている様子も見せている。UXでは前述の台詞同様、加藤機関関連の敵に対しての特殊台詞として採用された。
「アスラン…あんた、やっぱ強いや…」
コミックボンボン版での最終決戦でアスランに敗れた際の台詞。この時のシンは憑き物が落ちたかのように穏やかだった。
「そうだな…ステラ…。俺はまだ…生きている…」
「生きている限り、明日はやってくるさ…」
コミックボンボン版でアスランとの決着の後にステラの霊に「明日を見る」事を諭されて。意味するものは違うが、後の『機動戦士ガンダム00』の刹那も概ね同じ事を言っている。
「でも…同じことじゃないか?」
「俺のデスティニーとあの兵器に、結局どんな違いがあるっていうんだ?」
こちらはガンダムエースの『THE EDGE』にて、ザフトが連合のアルザッヘル基地をレクイエムで壊滅したという事実にミネルバのクルーが戸惑った際に。平和を築くために戦う、という事への疑問や迷いを抱いていると同時に、自身が「あの兵器」とは何も変わらない(この発言のコマではシンの瞳からハイライトが消えている)ことを端的に示した台詞だが、直後にヴィーノに「デスティニーが撃たれたらシンが死ぬだろ!」と怒られる。その後、それでも平和が最も重要だと考え議長やレイの思想に賛同する。
「レイの運命は…変わらないのか?」
「議長は…定められた運命を受け入れることが幸せだっていったけど、レイは…」
『THE EDGE』での最後の出撃前にレイに問いかけた台詞。レイは一瞬呆気にとられた後、返答の代わりにただ笑いかけるのだった。
「俺だって!!」
「守りたかったさ 俺の"力"ですべてを!」
「だけど…俺が撃ってるのは敵じゃないって撃つのは奪うことだって…"力"で解決できることなんて何もないって!!」
「アンタが俺に言い続けてきたんじゃないか!!」
『THE EDGE』でアスランと対峙した際に。
「……一人で立てます」
『THE EDGE』最終回、手を差し伸べようとするアスランに対し。涙を浮かべながらも毅然とした表情で見つめるシンに、アスランは優しく微笑むのだった。
「そんなのはただの言葉じゃないか…誰がそんなことを決めたんだ!」
「失っている過去を守るのは間違いで、今ある現実を守ることだけが正義なのかよ!」
「それを決めていいのはあんたじゃない! オレじゃないのか!」
「オレは決めたんだ! 過去を放ってはおかない!決着をつけるんだ!」
ゲーム『ガンダム無双2』のシンのシナリオのラストにてキラ・アスランの両名と対峙した際、「過去に囚われたまま戦うのはやめろ」と語るアスランに対して返した言葉。ボンボン版同様に、自分自身の強い意志をアスランに対して明確に示している。

迷台詞

「なんで議長までチェックしてるんだーーー!」
放送当時のフレッツ光のCMより。デュランダルにCMで「CMの方が喋ってる」と揶揄される。あながち間違っていない?
「あんたは一体何なんだ!!」
ガンプラCMでの台詞。CMでは盛んにキラとの対決を煽っていたが、劇中では決着がつかなかった、というか碌に対戦しなかった。ほんとに何だったんだ。

スパロボシリーズにおける名台詞

原作当初のキャラクターイメージを基本としている台詞が多く、主人公である事を強く感じさせる。

戦闘台詞

「運命を切り開く! そのためには!」
デスティニーガンダム搭乗時の特殊戦闘台詞の一つ。スパロボのみならず、『ACE:R』などでも使用されている。
「やるしかないってんならやってやるさ!!」
こちらは汎用戦闘台詞の一つ。どこかの携帯機主人公に似た言い回しが印象的。
「そんなに偉いのかよ!? あんた達ティターンズは!?」
「自分達だけが特別な人間だと思うなよ!」
「お前らもロゴスと同じだ!」
Zにおいて、ティターンズ系のメンバーと戦闘すると、発生する特殊戦闘台詞。かなり言ってる事が、TV版のカミーユに似ている。
「シロッコ! 自分の筋書き通りに事が動くと思うな!」
シロッコ特殊戦闘台詞の一つ。
「ジブリール…! 俺はあんたを許さない…」
「絶対に!!」
「お前のせいで、大勢の人が死んだ!!」
「もうこれ以上、戦争を生み出させない!」
「これでとどめだぁぁぁっ!!」
L第32話にて、どこまでも往生際悪くダイダロス基地からの脱出を図るジブリールを追撃し、ついに引導を渡した際のイベント戦闘での台詞。フルウェポンコンビネーションのトドメ演出も相まって、非常に鮮烈な印象を残すイベント戦闘である。
「今の俺にはみんなを守る力があるんだ…!」
UXで追加された汎用戦闘台詞。しかし、ファフナー関係のフラグを満たせないと、シンが守ろうとした少年少女達が次々とシンの目の前で犠牲になってしまう……。
「保護者ってガラじゃないけど…!」
UXでの一騎と真矢に対する特殊援護攻撃台詞。性に合わないながらも先輩として導いていこうとという気持ちが込もった台詞と言える。原作や従来のシリーズにおいては保護される側であったシンが、年下を導き保護する側に回っていることを考えると非常に感慨深い。
「お前が死んだら、尚香はどうするんだよ!」
UXでの孫権に対する特殊援護防御台詞。「かつて妹を亡くした兄」として、同じ「兄」である孫権を庇う。孫権も父の孫堅と兄の孫策を亡くしており、唯一残された肉親が、妹の尚香である。
「バーン! あんたの怨念は、俺が!」
UXにおける対バーン特殊戦闘台詞の一つ。かつてのシンもかつてのバーンと同じように怨念に染まって戦っていた頃もあっただけに、感じるものがあったと思われる。
「サコミズ王! 自分の行動で、誰が死ぬ事になるのかちゃんと考えたのかよ!?」
UXにおける対サコミズ特殊戦闘台詞の一つ。「富野節」らしさが非常に強い台詞回しである。
「許さない…! お前みたいな、戦争を広げるような奴は、絶対に!」
「あんた達みたいなのがいるから、戦争は! 世界はっ!」
「なんでそんなに殺したいんだ! あんたは!」
「あんたの身勝手で! ふざけるなぁっ!」
UXにおけるハザードとの特殊戦闘台詞。自らのエゴの為に数々の非道を行い人々を踏みにじってきた、かつての仇敵であるジブリール達を凌ぐ下衆の極みそのものな男に対し、シンは激しい怒りと哀しみを露わに立ち向かう。

Zシリーズ

Z

「でも、俺は…憎しみでフリーダムと戦った…」
(中略)
「でも、出来なかった…。俺は憎しみのままに、あいつを…」
セツコ編・第38話シナリオエンドデモにて。フリーダムを倒して舞い上がっていた原作とは違い、Zでは事前にセツコカミーユから「憎しみだけでフリーダムと戦うな」と忠告されていたにもかかわらず、憎しみでフリーダムを倒してしまったことをシンは深く後悔していた。
「俺は…」
レイ「迷う必要はない。俺達はザフトだ」「行くぞ」
ifルート51話で、戦闘終了後にプラントと同盟を結んでいたはずのハマーンが、ZEUTHエゥーゴに共闘を申し入れてきた事でプラントがアクシズとの同盟を破棄、新たに宇宙革命軍と同盟を結んだのだと悟ったタリアが、ZEUTHを脱退しミネルバの針路をプラントに向けた際に、自分とルナマリアレイの3人に、自分達の道は自分達で決めろと言われて、選択に苦悩して。レイはデュランダルへの忠義故に迷うこと無くミネルバに戻る事を選択し、下の台詞で2人に同行を促しミネルバに付いていったが…。
レイ「シン…!なぜ、来ない…!?」
「俺は…どうすればいいか…わからない…」
「誰が正しくて、何が正しくないのか、そして、何をすればいいか…」
レイ「正義は議長が教えてくれる。俺たちはそれを信じて戦えばいい」
「…わからない…。それが正しいか…俺にはわからない…」
カミーユ「シン…」
「だけど、俺には一つだけ信じられるものがある…」
タリア「それがZEUTHなのね?」
「…はい」

上記の台詞の後、タリアに対して出した答え。ミネルバに付いていったレイは、何故か後に続いて付いてこないシンとルナマリアに対して理由を問いかけたが、シンはデュランダル議長の掲げる正義と仲間との狭間で苦悩し幾度も葛藤した末に、共に歩んできた仲間たちの元に留まる事を選んだ。選択の余地さえなかった原作と違い、「みんなと一緒に考える」という余地が本作にはあった故である。いずれの正義にも懐疑的で未だに悩み苦しんではいるが、遂にデュランダルやザフトから決別した瞬間でもあった。

「レイ…」
レイ「シン…。俺はお前を許さない…」
「レイ…」
上記の台詞の後、絶対的正義と信じるデュランダル議長に反旗を翻した事から、レイから呪詛のような恨み言を言われ決別する事になった時に漏らした台詞。アカデミー時代から同じ釜の飯を食ってきたZEUTHのメンバーより長い付き合いだった仲間から、意見の相反から敵味方に分かれ失望されてしまった事に悲痛さを感じており、下の台詞では涙を流していた。自分で選んだとはいえ次に戦場で会う時は、一緒に残ったルナマリアカミーユ達ZEUTHのメンバーと共に、レイやミネルバの仲間たちを相手に戦わなければならないという、過酷な運命に堪えていかなければいけないのである。
傍らで見ていた、キラアスランも2年前のヤキン・ドゥーエ戦役で、天の悪戯か図らずも敵味方に分かれ成り行きで殺し合わなければならなかった残酷な運命を背負った自分達をシンの姿に投影し、そして同じ運命をシンも背負ってしまった事に何とも言えない表情をしていた。違うのは、自分達はお互い不本意ながらも敵対した事に対し、シンとレイは一歩から決別を告げられ喧嘩別れのような形になってしまった事である。
「自分で選んだ道なんだ…。だから、俺は後悔はしない…」
「後は前に進むだけだ…。ZEUTHのみんなと…」
上記の台詞の後、決別しプラントへと去って行ったミネルバレイレジェンドを見送って、これから立ちはだかる壁に負けないように自分に言い聞かせて鼓舞させた台詞。こうでも言わなければ、仲間恋しさにミネルバに付いて行ってしまいそうな自分を抑えられなかったのであろう。
「大丈夫だ、カミーユ。俺…ZEUTHを選んだ事、後悔していないから」
「レイは俺を許さないと言ってたけど、いつかきっとわかってくれると思う…」
ifルート51話のシナリオエンドデモで、原作と違ってデュランダルに疑念を抱いて、ミネルバが去っていく中ザフトの命令に背いて自分の意思でZEUTHに残る事を決意し、アーガマのMSデッキで気を使うカミーユに返した言葉。情緒不安定で、デュランダルを妄信していた原作と違い、多くの仲間を得て、様々な人の出会いや別れを通じて人間的に成長した彼の姿には、自分の信じる道を行こうとする、目に強い覇気の光が宿った力強い一人前の戦士のものであった。
「…あなたも人間だったんですね…」
ifルート第51話のシナリオエンドデモの台詞。キラもまた迷いながら戦っており、自分たちと同じだったのだと理解を示した。台詞回しとしては一見突拍子のないように聞こえるが、スーパーコーディネイターとしての人生に翻弄されていたキラを「普通の人間」であると認識した台詞ともとれ、キラにとっては救いのある台詞だったのかもしれない。これを受けて、キラは議長に「自分はどこもほかの人と変わらない、ただの一人の人間だ」と言い放つ。
「あんたは!?」
「ネオ・ロアノーク!よくも…よくもステラを戦わせないって約束を破ってくれたな!」
上記の台詞の後に、何度も刃を交えたキラやすれ違い続けたアスランと和解した後、記憶が完全に戻っていないネオが割り込んできて、仮面のない素顔とはいえネオの姿を見るなりステラを返した時に誓わせた自分との約束を反故された事を思い出し、激しい怒りを露わにした台詞。原作では後の展開や描かれなかったが、これは当然の反応である。話に説得力を持たせるために、上手い具合にエピソードが補完されているのが分かる。
「…彼女を守るのは俺の役目です」
「あの時。そう約束しましたから」
ステラ生存ルートより。原作でステラを守ると約束していたのに、彼女を守れる事ができなかった原作を顧みるとファンの心が報われる瞬間であり、スパロボ補正がいい方向に働いた例でもある。フォウ・ムラサメも彼らを祝福していた。
「俺は…誰かに望まれた生き方より、自分の信じた事を選んだんです! だから、人の心や自由を奪うデスティニープランは認めません!」
「…だけど、俺は生きます! 誰に何を言われようと、俺は俺だから! デュランダル議長!それを認めないのなら、俺はあなたと戦います!!」
ifルートにおけるデュランダルとの戦闘前会話。原作では有り得なかった直接対決である。
「レイ! 俺がお前を止める! お前は俺の友達だから! そして、お前ともう一度話をする! 今までの事…これからの事を!」
ifルートにおけるレイ説得にて。この説得はファンなら涙無しでは見る事の出来ないスパロボif展開屈指の名場面である。
「行こう、レイ…。お前はお前の生き方を選んだんだ。もし、まだ迷っているなら、俺がお前と一緒に答えを探す。カミーユやZEUTHのみんなが俺にしてくれたように」
ifルート56話にて。原作ではありえなかった感動の場面であり、スパロボ恒例のif展開である。
「お前か!戦争を広げる元凶は!」
シロッコ「世界は君が思う程、単純な構造ではない。改革の前に戦争が起きるのは必然なのだよ」
「理屈はたくさんだ…あんたは人の命が失われていくのも必然だって片付けるのか!」
「そんな人間が世界を変えられるものか! 戦争がしたいのなら、俺が相手になってやる!!」
ifルート56話で、遂にジ・Oに乗って現れたシロッコと対峙した時の戦闘前台詞。
2年前の戦争で、不条理に家族の命を奪われた事をきっかけにザフトに入隊し、ZEUTHの仲間たちと幾多もの戦いを潜り抜け、その度に関係のない人間が理不尽な形で死んでいくのを数多く見てきたシンにとっては、自分の野望成就のために罪悪感すら見せず、戦争を起こしてさも当然のように言い憚るシロッコだけは最も許してはならない存在だった。他の人間のみならず、デュランダル議長すら利用し、数々の権謀術数で謀略を重ね地球圏を掌握せんとする男にシンは怒りを胸に最後の戦いを挑む。
「こいつらは議長達とは違う…! 世界の未来なんか考えていない奴らだ! こいつらの目的は戦争そのものだ! 俺の手で必ず止めてみせるぞ!!」
第57話にて。このシナリオで対峙する相手は、人類を滅ぼしてでも地球と人類の尊厳を取り戻そうとするデューイ、私怨で世界を裁こうとするフロスト兄弟、ただ戦いを望むギンガナム、生命の木を開花させようとする頭翅と、戦いを望み、世界全体に災いをもたらそうとする者達ばかりである(それでもMX終盤面子よりはマシかもしれないが)。
「あいつは俺と同じだ…!」
「何かにすがらなければ、生きていけないんだ! 自分で正しい事を見つけられなくて! 俺は…俺達はあいつに負けちゃ駄目なんだ! あいつは今の世界そのものだ!」
第59話にてレーベンの死後に本性を現したシュランを見たときの台詞。Zにおいては他人の考えに縋り付く故に自分の考えで戦うことが出来ないと言う負の描写が強調されていたが、下のジ・エーデル戦の台詞とともに多くの戦いや仲間との出会いによって最後は成長したシンを象徴している。実は漫画版のアスランも似たような事を言っている。
「お前を討つのは誰かの意思じゃない! 俺がお前という奴を許せないから戦うんだ! お前が戦争を望むのなら、俺が相手になってやる!!」
最終決戦にて、デュランダルをも裏から利用した全ての黒幕にして諸悪の根源であるジ・エーデルに対して。己の快楽と私利私欲の為だけに全てを弄び、嘲笑し、戦争を望む、悪意の塊そのものなジ・エーデルの存在は、シンにとっても絶対に許せない存在だった。
「俺…みんなに会えなかったら、きっとひどいことになってた…」
最終話より。原作本編の境遇を揶揄した台詞なのであろうか? 同時にこの展開がif(この場合は原作との別展開を、スパロボの基幹設定である「平行世界」として表現した事を意味する)であった事を、解り易くユーザーに理解させる事も出来る台詞でもある。シンと同様に、「スパロボで救われた主人公」と評される事の多い『エヴァ』の碇シンジや、原作漫画版の九条美海も、それぞれ第3次αUXで同様の発言をしている。

ZSPD

「あんたって人は! こんな戦いが無意味だってどうしてわからないんだよ!」
「自分の言葉に酔ってろ! 誰かの身勝手な戦いで命が失われるのは、もうたくさんだ! お前が戦いたいのなら、俺が相手をしてやる! これがお前の最後の戦いだ!!」
ギンガナムとの戦闘前会話での台詞。エグゼクターの力によって復活を果たし、尚も戦いを望むギンガナムに対し怒りを露にする。
「お前の理屈はたくさんだ…! 俺は人の命が失われていくのをもう見たくない!!」
「エグゼクターシステムを作った奴らだって自分の周りで人が死んでいったのを見ていたはずなのに…どうして、こんなものを未来の人間のために遺したんだ!」
「俺は絶対に認めない! 再生のための破壊なんて、この星には必要ない!! 未来を信じて戦ってきた人達のため俺はお前を倒す!!」
XAN-斬-と対峙した際の台詞。

第2次Z破界篇

「俺は…嫌だ! あんな奴に手を貸すなんて!」
「あいつはセツコさんの…俺達の敵なのに!」
中盤でアサキム・ドーウィンと一時的に共闘する羽目になった場面より。シンがZEUTHのメンバーの中でも特にセツコを慕っている事、前作でアサキムがセツコに対して行った数々の非道極まりない所業を顧みれば、彼がアサキムとの共闘を頑なに拒否するのは当然であるといえる。
「俺の隊長はアスランですからね。アスランが迷っているのなら、一緒に迷おうと思ったまでです」
ZEXISを信用してもいいのか迷った末に決断したアスランに対して。前作や原作で反抗することが多かったシンからは考えられない台詞。
「そんな嘘に騙されるか!」
「マユは死んだんだ…。死んだ人間を取り引きに使うような奴を俺は絶対に許さない!」
終盤でアイム・ライアードと交戦した際の台詞。中盤で初戦闘した時と同じく、マユをネタに使った嘘を言い放つアイムに激怒するが、嘘を否定された彼は更に「あなたの魂を妹さんと同じ所に送ってさしあげましょう」と憎々しげにシンの怒りに油を注いだ。

第2次Z再世篇

「わかってもらうまで、やるまでです」
14話より。ZEXISの再結集が決まる中、クラッシャー隊との衝突を危惧する扇要朝比奈省悟達に対して、何が何でもお互いを分かり合おうとする姿勢を貫く意思を表明する。かつてUNに踊らされ、愚行を犯してしまった苦い経験は、確実に活かされている。
「あの時のお前に嘘はなかった。そんな奴なら信じてみる気になる」
黒の騎士団ルート50話にて。全てを告白したルルーシュに対して、シンも彼の真実を全て知った上で、彼を遺恨なく、改めて「仲間」として受け入れる。ちなみに「あの時」とは、再世篇18話にてアッシュフォード学園がテロリストによって占拠された際、ルルーシュが友人達を救う為に自分の危険を顧みないでテロリスト達に立ち向かった時の事。
「あんたは! こんな要塞で世界を支配する気か!」
「どんな言い訳をしようと、あんたのやろうとしている事は力による支配だ!」
「それを平気で正当化するような人間を俺は信じる事は出来ない!」
黒の騎士団ルート第52話におけるシュナイゼルとの戦闘前会話での台詞。ダモクレス要塞とフレイヤを用いての恐怖支配を「世界に平穏をもたらす為にはやむを得ない」とするシュナイゼルを痛烈に非難する。直接明言はされていないが、シュナイゼルを嘗てのデュランダルと重ねて見ていたのかもしれない。
(きっとお前はもうゼロの事を…。ただ、それを認められないだけだ)
黒の騎士団ルート第53話にて。フジ決戦で無事勝利を収めた後、ユーフェミアが無事に生存していた事実がわかった事で、スザクとルルーシュの確執の最大の原因が無くなったものの、素直にルルーシュと和解する事が出来ないスザクの心中を察しての台詞。カレン沙慈アルト甲児達と共に彼をあたたかく見守る微笑ましい一幕。かつてキラやアスランとの確執を乗り越えて二人と和解したシンの言葉だからこその重みも感じられる。
「俺の戦いは俺が決めたものだ! あなたの思い通りにはならない!」
「あなたが俺をどう思おうと知った事じゃない! 俺は俺の意思で、あなたと戦う!」
53話におけるトレーズとの戦闘前会話での台詞。「戦争を憎む戦士であるシンも自分の望んだ戦士の一人である」と語るトレーズに対し、改めて戦争を望む彼を「敵」と宣言、真っ向から立ち向かう。だが、敵対する立場となり、トレーズの思想を否定しても、シンの彼自身に対する敬意は変わらず、この時点でも「あなた」と呼んでいる事からも、それが伺える(ゼクスに対しても同様である)。
「ステラだけじゃない。レイにも会えるからな」
黒の騎士団ルートEDより。Zシリーズにおいてステラとレイの生存が正史となった事が判明した台詞。
シン「お前達の支配によってどれだけの人の生命が失われたかわかっているのか!」
リボンズ「それは愚かな人間達の自業自得だよ。僕の管理に従っていれば、世界には平穏が訪れたのだからね」
シン「俺は…戦争を憎む…! だが、お前のように偽りの平和を作り出す奴も許す事は出来ない!」
リボンズ「君の許しなど必要ないよ。なぜなら、僕はリボンズ・アルマーク…真のイノベイターなのだから」
シン「その思い上がり! 俺が正面から粉砕してやる!」
リボンズ・アルマークとの戦闘前会話での台詞。己のエゴのみで世界を支配しようとするリボンズに激しい怒りを露わにした。

携帯機シリーズ

K

「この部隊にはそんなに異星人がいるのか!?」
味方部隊に参入した直後に言った台詞で部隊のメンバーが異星人だらけで驚く。もっとも普通の人間なら当たり前の反応である。
「ルージ…お前の志を馬鹿にできる奴なんていないさ、どこにも…」
「だってルージは、自分の持ってる力を自覚してるだろ?」
「勝手な理屈と正義でやみくもに力を振るってるわけじゃない」
第25話より。ディガルドを討伐する作戦で一般市民の住む地域には被害を出さずにディガルドがいるディグへ奇襲することを話し合っていた際、同じ気持ちでありながらも不注意とはいえ、ミロード村での戦闘で一般市民に迷惑をかけてしまったことを負い目に感じていたルージに対して。この様子をアスランは「自分が言った事をちゃんと覚えていてくれた」と嬉しそうに見守っていた。
「俺が根性を叩きなおしてやるっ!!」
第27話より。初めてミハエルと交戦した際、彼に妹への仕打ちを咎めたところ、「自分達兄妹の問題に口を出すな」と拒絶されたため、と共に「兄」としての怒りをぶつける。
「…それがゴールかどうかわかんないけど…戦争がなくなった世界での俺が、どんな風にその世界で生きていけばいいのか…ちょっとだけ見えた気がしたんだ」
第28話より。ガラガプリシラからアドバイスを貰い、プリシラから「いっぱい悩んでカッコイイ大人になってね!」と言われた事を受けて、ルナマリアに対して語った台詞。この言葉に、ルナマリアもシンの事を「前よりももっと変わって、もっと頼もしくなった」と嬉しく思っている。
「俺に教えられるのは家族を失う悲しみと、憎しみがいけないって事だけだ!心を読むってんならそれを読めぇっ!!」
終盤の竜宮島でのフェストゥム戦にて。目の前で家族を失い、一時期憎しみに心を囚われてしまったことのあるシンには、それがどんなに悲しいことか解りきっていた。
「お前! ウェンディちゃんに心配をかけるのはもうやめろ!」
「世の中には、妹に会いたくたって、二度と会えない奴だっているんだ! 生きてるうちは妹に優しくしてやれ!」
「馬鹿野郎!! あんたみたいな兄貴がーっ!!」
カギ爪の男との決着を迎える第32話におけるミハエルとの戦闘前会話での台詞。が生きていながらこの期に及んでも尚もカギ爪の男を妄信し、妹を捨ててまでカギ爪の男の狂気と独善的なエゴに満ちた理想に殉じようとするミハエルを、シンは絶対に許す事ができなかったのだろう。あえて自分がかつて「妹」を失ったことを明かさずに彼の「妹を持つ兄として許されない過ち」を咎めるも、尚も頑なに「大きなお世話だ」と突っぱねるミハエルに対し、シンは更なる怒りと哀しみを露にする。
「…二度と妹を泣かせるような事すんなよな」
ミハエルが仲間に加わる際に、彼に声をかけて。この言葉にミハエルも「そのつもりだ」と、漸くシンの言葉に素直に頷いた。

L

(…俺は戦えるのか? ベルリンで一緒にステラを助けたあの人と…)
第16話のシナリオデモでのセリフで原作とは違い、キラがステラを助けるのに協力してくれたためかシンはフリーダムと戦うのに躊躇いを見せていた。ちなみに戦闘マップ時でも同じくためらいを見せている。
「行ってくれ!あんたも助けたい人いるんだろ!?なら、その人を絶対助け出さないと!}
第20話より。トロワの暗号でリリーナがジブリールにまた連れ去られたことを知ったヒイロは追跡を行うが、新たに現れた6機目のデストロイの攻撃に狙われた瞬間、シンが乗るデスティニーが瞬く間にデストロイを止める。シンは自分と同じく、大切な誰かを助けたいヒイロの姿をステラを助けたキラを重ねて、彼にリリーナの救出を後押しをした。
「あんたは俺に教えてくれたはずだ! 誰かを守ることの素晴らしさを! そのための覚悟を!」
「あんた、オーブを…この世界を守るんだろ!? こんな所でやられるつもりかよ!」
第27話のオーブ戦にて、突如として戦場に姿を現したGreATインペリアルヴァレイに翻弄され、大苦戦を強いられるキラの窮地を救い、彼に檄を飛ばした際の台詞。上記のキラとの初邂逅時の台詞やエンジェル・ダウン作戦時の台詞と並んで、本作のシンとキラの関係の大きな変化を象徴する台詞である。そしてこの直後『SEED』の三大主人公が力を合わせて強大な敵を打ち破る名場面へとつながる。
「どれだけあなたの戦いを見てきたと思ってんです。やれますよ。やってみせます!」
第27話シナリオエンドデモにて、アークエンジェルに同行する事になったアスランに「これからはお前が中心となってミネルバを守れ」と伝えられて、彼に力強く返した言葉。上記のキラに対しての台詞と同じように、本作でのシンとアスランの関係が大きく改善されている事を象徴している台詞である。
「レイ。俺、お前に言ったよな? 運命なんて言葉で生き死にを決められるのは嫌だって…」
「人生だってそうだよ…。俺は戦ってきて、そう思うようになった」
第33話より。デスティニープランの正当性を説くレイに対して、キラやアスラン、LOTUSの仲間達と同じように、プランに対する異を唱える。第21話でのレイとの会話が、この場面で活きている。
「俺だってそうさ。この俺の手でルナやみんなを守っていきたい…」
第33話より。どうしてLOTUSに残ったのかというシンの問いに対して、「(デスティニープランによって)自分の人生を否定されたくない、これからもシンと一緒にみんなを守りたい」と答えたルナマリアに対して。いい雰囲気になる二人だったが、そこにステラがやって来て、最終的には三人一緒にいい雰囲気に…と実に微笑ましい場面が展開される。
「レイ! お前が俺を気にかけたのは、お前が誰かだったからなのか!?」
「そうじゃないはずだ! お前自身の意思でそうしたいと思ったからじゃないのか!?」
「俺にとってのお前はラウ・ル・クルーゼなんかじゃない! レイ・ザ・バレル、俺の…友達だ!」
「来い、レイ! お前が運命に囚われるなら…俺がそれを断ち切ってやる!」
第33話のメサイア攻防戦にて、レイと対峙した際の台詞。Zのifルートと同じく、親友であるレイに必死に呼びかける。シンのレイに対する熱い友情が強く感じられる台詞である。こちらもZのレイ説得場面に負けじ劣らずの熱い名場面である。
「知っているからこそ、みんなに教えていけるはずです。俺がみんなと出会って変わったように…」
「それがあなたの未来を否定した俺達の責任だから…」
第33話シナリオエンドデモより、メサイア内部でのデュランダルとの最後の対面の際の台詞。前者の台詞は「人の誰もがLOTUSの面々のように強く、優しいわけではない。それでも人は変わり、わかり合えると断言できるのか」と言うデュランダルの言葉に対して「僕達はわかっていける事も変わっていける事も知っている」と言うキラの言葉に続けて言った台詞で、後者の台詞は「君達の選んだ未来を作るのは簡単な事ではない」と言うデュランダルの言葉に対し、「覚悟はある」というキラの言葉に続けて言った台詞。両主人公は、共に未来への覚悟をデュランダルに示し、二人の言葉に、デュランダルも彼らのその覚悟を認め、安堵するのだった。
「ああ、守っていこう。俺達みんなで、これからもずっと…」
第33話シナリオエンドデモより、レイが復帰した場合の台詞。デュランダルが託してくれた世界の未来を守るべく二人は誓いを新たにする。
「戦争は悲しみと憎しみを広げるだけだ! だから俺は戦争を終わらせるっ!」
「世界の運命を決めるのはあんたなんかじゃない! 俺達の地球に手を出すなああっ!」
最終話におけるグロリアとの戦闘前会話での台詞。やっと戦禍から立ち直りかけた世界を自身のエゴで焼き払った最後の大敵を前に、シンが咆哮する。

UX

「いつまでも花が咲き続ける世界を作るために…」
中断メッセージにて、キラの「戦いを終わらせるためには戦わなくちゃいけない」という言葉を受けて。UX本編中では「何度でも花を植える」事を語ったシンだが、ここでは何気に「花が咲き続ける世界」という前作のフレーズを使っている。
シン「かつて、人の能力を遺伝子レベルで解析し、その人生を運命づけようとした人がいた…」
「しかし、結局その計画が人々に受け入れられることはなかった。なぜだかわかるか?」
総士「人の運命は、生まれながらに決定されるものではないと…?」
シン「そうだ。たとえ明日、散るとわかっていても人は花を植え続ける…」
「人って、そういう生き物なんだ…」
第12話のエンドデモにて、アルヴィスでの皆城総士との会話。ファフナーのパイロットである子供達が、遺伝子適性によってその運命を決定されていることを受けて、自身の経験を踏まえつつ語る。プロローグもそうなのだが、平井久司氏デザインのキャラ同士の会話は本当に違和感がないため、わかっていても同一作品と混同しがちになってしまう。このシンは議長を否定した側に回ったニュアンスにもとれるので、UX以前の彼の動向が非常に気になってくる。
「そう落ち込むなって、誰が聞いてもお前の方が正しいよ」
「気にするな。胸を張って言ってやればいいんだ。俺は誰かの命を守ったんだぞ、ってさ」
13話の戦闘前デモで、フェストゥムに襲われていた連邦軍を独断で助けたことを非難され、落ち込む一騎を励まして。かつて、同じように民間人を救出したことをヒーローごっこと非難された経験のあるシンだからこそ、周囲に理解者がいないことの心細さを案じたのだろう。
「俺がついていながら、みすみす犠牲者を出してしまうなんて…!」
「まだ子供だったんだぞ! やりたいことだってあったろうに…何でいつもこうなるんだッ!」
第13話での戦闘前台詞。自分よりもまだ若い翔子が戦いの中で命を落としたことのやりきれなさを胸にシンはフェストゥムに向けてトリガーを引く……。
「戦うために生まれてきて…そして戦って、死んでゆく…」
「どれだけ大事に育てた花でも、いくら綺麗に咲いた花でも、人は、また…」
「わかってるよ、ルナ。俺はもう、後戻りはしない…」
「だからせめて、この胸に刻んでおきたいんだ。散って行った花たちの、美しさだけは…」
第13話シナリオエンドデモより。守ろうとして守れず、自分の前から消えて行った者達を知るシンは、かつてのように失われた事実に拘るのではなく、彼らが確かに「ここにいた」ことを記憶して、歩き続けることを選択する。どれだけ傷付き、心は砕かれ、真実の自分さえ見失そうになっても、シンには哀しみを胸に秘めて「守りたい」という思いを貫くしかなかった…
「死者を操るなんて…魔術っていうのは、こんなことまで!」
「死んだ人はもう帰ってこない…だから、失わないために戦うんだ!」
アメリカルート第15話におけるティベリウスとの戦闘前会話での台詞。死体を操る魔術師ティベリウスの「生き返らせてほしい人間がいるならゾンビにして蘇生させてやる」と言う憎々しげな戯言を一蹴しての叫び。ZシリーズKLとは違って、原作やSC2と同じように、マユと両親だけでなくステラとレイをも失った未来を生きるこの世界のシンの言葉だからこそ、より言葉に重みを感じる。
「そうさ…誰かに操られたり、不本意な戦いを強要されたり…そんなコトは、あっちゃいけないんだ!」
「必ず助けよう、俺たちの手で!」
アメリカルート第15話シナリオエンドデモより。スクラッグによって操られたウィルとニックを助け出す可能性が見つけた際に放ったセリフ。かつて助けられなかった人物を知っているだけにその意志はより強くなっている。
「いや、妹である彼女の声なら彼が正気を取り戻すキッカケになるかもしれないぞ?」
「俺はただ、家族を失う辛さをもう誰にも味わって欲しくないだけだ」
「少しでも可能性があるなら、それに懸けてみるべきだと思う。」
アメリカルート第16話シナリオデモより。スクラッグとの決戦にウィルを助けたいリナの同行に反対するジョーイに対して、自分の様な経験を他人に味わわせたくはない、という想いが感じられる。
「そうやって、真実を見極めようともせず善悪を決めつけて!」
「連邦ってヤツは、いつまで経っても変わらないんだな!」
「決別-ともだち-」でのジンとの戦闘前台詞。何者かが流した偽情報に乗せられ親友の言い分を聞こうとせず一方的に敵と決めつけるジンの浅慮さをシンはこの一言で切り捨てる。
「一騎、お前はそこにいるのか!? 一発殴ってやるから、出て来い!」
第20話にて、脱走した一騎を見つけた際に。既に修正する気満々でルナマリアに「そんな言い方じゃ…」と宥められる。しかしこのイベント、どういう事かファフナーのシナリオであり、シンは強制出撃ですらないのに「Life Goes On」が鳴り響く。原作におけるアスラン脱走シーンのオマージュだからだろうか?
「痛いか? そりゃ痛いよな! 今回はその痛みに免じて許してやる」
「けど、少しは周りに頼ることも覚えろ! 俺たちは、みんなで戦ってるんだからな!」
第21話のエンドデモにて、モルドヴァ基地での戦いを終えた後、脱走を犯した一騎を修正して。かつてステラを死なせてしまった原因の一つは、周りの人間を信じられず一人で抱え込んでしまったことだった。
「一騎、これは命令だ! 今ここでマークザインを…お前を失うわけにはいかないんだ!」
「お前には、本当に命をかけて守るべき人たちがいるはずだろうッ!」
第25話、人類軍に占拠された竜宮島での戦闘にて、弓子達をフェストゥムの攻撃から庇った事で機体の身動きが取れなくなり、窮地に陥ったシンを、一騎が身を挺して庇う。自身の危機を顧みる事無く、必死に一騎を逃がそうとするシンだが、一騎は「命令」に反抗し、こう反論する。「俺にとっては、あなただって守るべき大切な仲間だ!」と。
「行くぞ、デスティニー! この力で…今度こそ俺は、大切なすべてを守ってみせる!」
「一騎、俺たちで切り拓くんだ! 俺たちの運命を…この命が、在る限り!」
同じく第25話より。乙女の導きと共に、シンの選んだ答え…望んだ運命の翼、デスティニーガンダムが舞い降りる。復活の愛機を駆り、シンは一騎と共にフェストゥムに立ち向かう。大切なものを守り、運命を切り拓くために。
「昔、君みたいな子がいたよ…」
「命令されるまま戦ってさ。俺はその子を、助けてやれなかった…」
「だけど、君は違う! 君にはまだ、意志がある!」
「君自身の想いで…力で! 運命を選ぶことができるはずだ!」
同じく第25話にて、カノンに対して。人類軍の命令のままに、フェンリルで自爆を図り、命令されるままに自身の命の燈火をも消そうとする目の前の少女を、かつて救えなかった少女・ステラの姿と重ねて、今目の前にいる少女・カノンを必死の思いで説得する。
「ああ…! この後すぐお母さんに会いに行こう。喜ぶ、きっと…!」
第29話(地上ルートを経由した状態でかつ二周目以降)シナリオデモにて生きていた翔子と再会して。助けることが出来なかったはずの後輩が生きていたことにシンが心から喜んでいることが伺える。
「今さら、何を言ってるんですか。俺たちがどれだけ苦労したと思ってるんです…!」
「おかげで積めましたよ、役に立つ負けの経験ってやつを」
「これからは、あなたにもたくさん苦労してもらいますからね! アスラン隊長!」
第33話のシナリオエンドデモにて、キラ・アスランと再会した際に、シンとルナマリアに労いの言葉をかけるアスランに対して。本作でもシンとアスランが良好な信頼関係を築いているのを象徴している台詞である。かつてアスランに対して皮肉を込めて言い放った台詞が良い方向に昇華されているのにも注目。また、自分も「柄じゃない」と自覚しつつも一騎達を指導する立場になり、かつてのアスランの苦労が理解出来たようにも見えなくもない。
「はは、奇跡か。死んだと思ってた人間が、こうして生きて戻ってきてくれるなら…」
「俺はもう一度、神様ってヤツを信じたっていい」
第44話にて、アルの復活を心から喜んで。偽りの復活ではなく、本当の意味での生還。その事実にシンは喜びを隠せない。本作は、そんな生還劇が他作品と比較しても多く見られるシナリオとなっている。
「ダメだぁぁぁーッ!」
「あんたって人は! どうしていつもそうやって、ひとりだけわかったつもりでいるんだ!」
「そうじゃないだろう! 本当に未来を創るなら、生きろよ!」
「生きて運命を掴んで見せろよ!」
第45話のラスト、その身と引き替えに転送フィールドを破壊しようとする石神に対して。ボンボン版の台詞を踏襲しながら、ただ与えられるだけの運命ではなく、自分自身の手で掴み取る運命を選ぶことを説く。この言葉にキラアスランも同調し、そして、その動きは部隊全体へと広がっていき…。
シン「一騎の言葉を思い出せ!」
「残っているはずだ!お前の耳にも、あいつの声が…!」
操「忘れちゃいない!」
第47話における操との会話。操の台詞と合わせて『蒼穹』の歌詞「耳に残響、誰の声も忘れちゃいない」からの引用である。
「初めから間違ってたんだよ! 世界を望む形で定めて動かす方法は!」
「未来を決めるのは、運命じゃないんだから!」
第51話でのマスターテリオンとの最終決戦にて、世界の全てを駒として自身の思うままに弄び、自分の思うがままに運ぶはずだった自身の描いたシナリオが音を立てて崩壊していく有様に動揺を隠せないナイアルラトホテップに対して浴びせた痛烈なカウンター。ここでもシンの「他者を自分のエゴによって強制的に従わせようとする運命」への反抗の意思がはっきりと表れている。曲がりなりにも世界と人類の未来を案じて世界に「運命」を強いようとしたデュランダルとは異なり、無尽蔵の嘲笑と悪意に満ちた邪神が世界全てに仕掛けた運命など、絶対に認められるものではなかった。
「それが滅びを迎える道っていうなら、俺たちが切り拓いてやる! そんな運命はッ!」
最終話より。世界に文字通りの終焉を齎そうとする正真正銘の「」を相手に、滅びの運命を切り拓くべく、運命の翼は最後の戦いに羽ばたく。
「やれやれ。相変わらず不器用なんだなぁ」
EDにて、喫茶「楽園」にて繰り広げられる一騎・総士・真矢・カノン(更に生存していれば翔子も)達のラブコメ模様を見守り、総士の相変わらずの不器用ぶりに破顔する。そこには、確かに穏やかな平和があった…。

Scramble Commanderシリーズ

「怒りにまかせて戦っちゃダメだって今ならわかってるけど…! けど! こいつだけはぁぁぁっ!!」
SC2の最終決戦における対シュウイチロウ・ユキムラ戦闘前会話。たとえ怒りに身も心も任せる戦いが間違いだと理解していても、世界を破滅へと追いやった最凶の悪魔を前に、シンが怒りを抑えられるはずがなかった。

単独作品

「気にするなよ、甲児。 たった一人の弟なんだろ?」
「…絶対に守ってやれよ、甲児。お前の弟をさ…」
「お前が一人で無理なら…俺はいつだって手を貸すから」
CCのイベント「激戦!魔神達への挑戦状!」にてシローを助けた事で、甲児から謝られた際に。

スパロボシリーズにおける迷台詞

「なんてデカさだよ、こいつらのマシン…」
SC2の序盤、ユニウスセブンの落下を阻止すべくゲッタードラゴンと共に出撃したときの感想。ちなみにサイコガンダムは40メートル、デストロイガンダムは38.07メートルであるのに対し、ゲッタードラゴンは50メートルである。機体のサイズ差がはっきりと演出されるスクコマシリーズだからこそ、よく映える台詞である。Zシリーズのシンもゲッタードラゴンと共に戦ったことがあるが、まさか第2次Zとんでもなくでかいゲッターと出会うとは思いもしなかっただろう。
「…ヒヨコはニワトリの子供なんだから、成長しても飛べないんじゃ…」
Zの第23話「百鬼の挑戦状」にて。エレメントのメンバーを「ヒヨコ」と評した不動GENに対するシンからの正論。が、GENの無言の威圧感に「す、すみません…」と謝ることに。
「アスランは相変わらず一人で背負い込み過ぎだし、キラさんはまどろっこしいし…」
「やっぱり、俺が頑張るしかない! ここがどこだろうとやるぞ!」
第2次Z破界篇にてZEXISを一時的に離脱した際の戦闘前会話。どこにいっても相変わらずの名(迷?)コンビに若干呆れつつ、一人気合を入れるシンであった。
「バ、バカ! そんな事…!」
「…そんな事しなくても…俺達…もう恋人同士だろ…」
第2次Z再世篇18話より、アッシュフォード学園にて「キューピッドの日」に参加した際、「タッチしてくれないの?」とせがむルナマリアに対して。Zシリーズにおけるシンをめぐる恋の三角関係は、ルナマリアに軍配が上がったようだ。
「でも、レディ・アン特佐って聖女っていうよりも鬼ってイメージが…」
第2次Z再世篇宇宙ルート第23話より。やはりシンもレディは恐いらしい。
「何をのん気なことを言っているんですか! これはどういう状況なんです!?」
第2次Z再世篇宇宙ルート第23話より。OZを抜けて、ウイングガンダムゼロと戦闘中のキラが、緊迫した状況にも関わらず相変わらずの天然なノリで再会の挨拶した際のツッコミ。
「何かが間違ってる!」
第2次Z再世篇の中盤にイアンからリンダを紹介された際に沙慈アレルヤに続いて言った一言。直後にルナマリアから「何でそこでシンが怒るのよ!」と突っ込まれる事に。キラ曰く「イアンが羨ましいから」らしい。
(だいたい、キラさんはちゃんとラクスさんに気持ちを言葉にしてるんですか?)
(その…好きだよ…とか、愛してるよ…とか…)
第2次Z再世篇のフロンティア船団ルート41話より。美星学園でのランカのコンサート開催を前に、グレイス三島の思惑によって対バジュラ作戦の為に歌う事を強いられるランカの現況を憂うラクスの姿に、キラに「(ラクスを元気づけるように)何とかしてください」と頼み込み、更に続けて発した一言。シンもキラとラクスの関係を気遣い、心配している様子である。
しかし、当のキラには逆に「いつもそう言ってもらってるの?」とルナマリアに訊ねられた挙句、彼女からシンもシンでそういった事は口にはしていない事を暴露され、トドメとばかりに「シンとルナがうまくいっているから自分もそうする」と言われ、言葉を詰まらせる事に。お互いの恋仲についてこんな軽口を叩き合うなど、すっかりキラとの関係が良くなった事を改めて認識させられる場面である。
「乙女座の連携って、本当にやるんですか!?」
UXでのグラハム・エーカーへの特殊援護攻撃台詞。お互いに乙女座である事に関連した台詞で、多くのファンを驚かせた。
「竜馬さん! 貴方じゃ彼女を余計怖がらせるだけですって!」
CCのイベント「聖バレンタインの騒乱」にて、ふとした勘違いでカイルスと対峙してしまった真来梓を問いただそうとした竜馬に対して。

余談

  • 福田己津央監督は自身のTwitter上で、アニメ版『海のトリトン』の主人公・トリトンがシンのモデルとなったキャラクターである事を明かしている。監督曰く「故郷を追われても頑張って正しい事を求めていた姿勢」、「素直でない所」、「最後にお前のやった事は正義じゃないと言われた所」などがトリトンからインスパイアされた点であるとの事。
  • また本放送時の枠で以前放送された特撮番組『ウルトラマンダイナ』の主人公と名前がほぼ同じだったりする(『ダイナ』の主人公の名は「アスカ・シン」で名字のアスカと呼ばれる)。『ダイナ』と『DESTINY』では「シリーズ前作の直接的な続編」という共通点もある。偶然だろうが不思議なものである。
    • だが『ダイナ』は『DESTINY』とは逆に「前作主人公・レギュラー陣がピンポイントなゲスト出演に留まった」ため最後まで主役を食われる事態が起こらなかった作品でもある。しかし、『ダイナ』と『DESTINY』のどちらの作品も、本編最終話で最終決戦の果てに主人公が迎えた結末など、共にその作品本編では素直にハッピーエンドとは呼べないエンディングを迎えている。
  • 『真・ガンダム無双』ではなんと、ミネルバ隊と同行したキラと共にデストロイガンダム軍団に挑み、ステラをはじめとする強化人間ほぼ全員を救出可能なオリジナルシナリオが用意された。この為、『L』とは異なる形でキラと打ち解けた。