「ネオ・ジオン」の版間の差分
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=== 関連作品 === | === 関連作品 === |
2017年3月5日 (日) 12:50時点における版
ネオ・ジオン(Neo Zeon)とは、『機動戦士ガンダムΖΖ』及び『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する軍事組織。
概要
『ガンダムΖΖ』時はハマーン・カーン、『逆襲のシャア』時はシャア・アズナブルが率いる。
『逆襲のシャア』の3年前の漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム(SRW未参戦)』や、3年後の小説及びOVA『機動戦士ガンダムUC』にも登場する。また、残党が『機動戦士ガンダム F90』や『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91(SRW未参戦)』にも登場する。
このように同名の軍事組織が多数存在するために、一見紛らわしく感じてしまう。しかし、各作品それぞれの指導者や組織理念が異なるので、実質的には別組織と考えても差し支えが無い。
第1次ネオ・ジオン抗争時
宇宙世紀0088年頃。 グリプス戦役で連邦軍勢力のエゥーゴとティターンズが互いに消耗したため、この隙にサイド3のジオン共和国の勢力を吸収、アクシズをネオ・ジオンとして改名した。ただし、他作品に登場する同名の軍事組織と区別するために、一部資料ではアクシズ軍もしくはハマーン・ジオンと呼ばれることもある。
スペースコロニーを平定、地球連邦政府首都ダカール占拠、ダブリンのコロニー落としによるサイド3の譲渡とすべてが上手く行ったが、グレミー・トトの内乱で弱体化。ハマーンの戦死、ミネバ自身が影武者であった為に自然消滅という形で、エゥーゴに制圧される。
- ハマーン・カーン
- 首魁。
- ミネバ・ラオ・ザビ
- マシュマー・セロ
- キャラ・スーン
- グレミー・トト
- エルピー・プル
- プルツー
- ラカン・ダカラン
- ゴットン・ゴー
- イリア・パゾム
- 後に宇宙世紀0090年のカラード事件にて、レウルーラの艦長を務める。
- オウギュスト・ギダン
- アリアス・モマ
第2次ネオ・ジオン抗争時
宇宙世紀0093年。グリプス戦役で行方不明となっていたクワトロ・バジーナが、その正体であるシャア・アズナブルの姿で表舞台に登場。彼の指揮の下でネオ・ジオンは再び軍事力を整え、スペースコロニー「スウィートウォーター」を占拠して、その拠点とした。また、勢力名はハマーン時代のネオ・ジオンと区別するために、一部資料では『新生ネオ・ジオン』とも呼ばれている。
シャア・アズナブル率いるネオ・ジオン軍は「地球寒冷化作戦」と称してフィフス・ルナを当時の地球連邦政府首都ラサに落下させる。次に裏取引や偽装降伏を経てアクシズを奪取し、地球への隕石落としを決行するが、ロンド・ベルの熾烈な抵抗により失敗。総帥であるシャアが行方不明となり、またこの作戦で戦力を使い果たした事により、大幅に弱体化した。
もっとも、勢力としては決して大きくはなく、レウルーラ級宇宙戦艦一隻にムサカ級巡洋艦十四隻で、もし連邦が端から本気で潰しにかかっていれば、勝負にはならなかっただろう。しかし、連邦に強い注意を向けられないようにするため、敢えてシャアが大きな軍勢にしなかった可能性もある。
- シャア・アズナブル
- 首魁。
- ナナイ・ミゲル
- クェス・パラヤ
- ロンデニオンで、シャアと出会ってから参加した。なお、スパロボでは最初からネオ・ジオンに所属している場合がある(シリーズによって)。
- ギュネイ・ガス
- レズン・シュナイダー
ラプラス戦争時
宇宙世紀0096年頃。スペースノイドによる地球連邦政府への反乱運動は依然として健在で、ジオン共和国の密かな後ろ盾を得て反地球連邦活動を続行している。
U.C.0096には、一年戦争時のシャア・アズナブルに酷似した謎の仮面の男のフル・フロンタルが指導者となっているネオ・ジオン(通称「袖付き」)が登場している。 第2次ネオ・ジオン抗争の残党が、第1次ネオ・ジオン抗争の残党など、過去に行われた対地球連邦戦争の残存勢力を吸収して誕生した。そのため残党軍としてはかなりの戦力を持つ一方、本来は思想的に異なる集団がただ対連邦のために集まったという面もあり、内情は一枚岩とはほど遠いものとなっている。
当初は小規模の活動しかしていなかったが、「ラプラスの箱」を開放させる「鍵」を持つユニコーンガンダムの登場によってその活動規模は激変していく事になり、戦いの舞台は地球にまで移行。地上に潜伏し続ける旧ジオン軍の協力も得る形で地球連邦政府の首都にあたるダカールを襲撃。大規模の被害を与えている。
そのため、地球連邦政府は「袖付き」をネオ・ジオンの系譜に連なる組織であると重く受け止めた。また、連邦政府高官のジョン・バウアーを中心に宇宙世紀0096年に起きた「ラプラス戦争」を「第3次ネオ・ジオン抗争」と認定する動きまで出ている。
- フル・フロンタル
- 首魁。
- アンジェロ・ザウパー
- フロンタル親衛隊隊長。
- マリーダ・クルス
他作品の関連人物
- アナベル・ガトー
- ゼクス・マーキス
- カーンズ
- ザイデル・ラッソ
- ランスロー・ダーウェル
- シャギア・フロスト
- オルバ・フロスト
- マリーメイア・クシュリナーダ
- デキム・バートン
- 張五飛
- エニル・エル
- デスピニス
- シーマ・ガラハウ
登場作品
基本的に出番は多い。また、強力なモビルスーツやモビルアーマーが揃っており、SRWでは自軍を苦しめてくる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 本作ではギレンが存命の為、組織名としてはネオ・ジオンであるが、彼が当然にトップの座に就いている。後半はギレン派とハマーン率いるアクシズ派に別れ、さらにギレン派は選択次第でキシリアにギレンが暗殺されてしまい、キシリアがギレン派を受け継いでSDFと和解する展開となる[1]。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- シャア率いるネオ・ジオンとハマーン率いるネオ・ジオンが双方とも存在。ハマーンと敵対する選択を選ぶと双方のネオ・ジオン軍の連合に加え、木星帝国も交えて地球に落下するアクシズを舞台とした一大決戦となる(第3次αではこれが公式設定)。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- アクシズのまま(劇場版Ζガンダム設定)で登場。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 序盤はハマーンが代表を務め、サイド3に拠点を置く国家として地球連邦政府に参加していたが、後にシャアの総帥就任と同時に戦時条約を締結した上で離反。ジオン系勢力の寄り合い所帯という意味では袖付き(ガンダムUC)に近いものの、アクシズ時代の戦力が健在であり、また総帥を務めるシャアを筆頭とした新生ネオ・ジオン(逆襲のシャア)のメンバーも参加しているため、残党軍というよりは、かつてのジオン軍同様に連邦と正面から戦えるほどの組織といえる。
- 反面、首脳陣であるシャア、ハマーン、フロンタルの思惑が完全に食い違っており、またギュネイとアンジェロがそれぞれの派閥の違いから反目し合うなど『UC』原作とは違う形で寄り合い所帯としての弊害が現れている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- シャアが離脱したためにフロンタルの元で統一され、更にクロノ改革派の歴史とレイを利用してプラントの協力を得る。しかし内部ではシャア派の兵士が依然として存在しており、彼らやハマーン、プラントの離脱により勢力として弱体化。最終的にはフロンタル派も箱をめぐる戦いの中で消滅し、戦後はすべての武力を放棄しハマーンの元で政治組織となった。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- ギレン・ザビおよびキシリア・ザビが何者かに暗殺されて混乱するジオン公国をハマーン・カーンが再編した。名目上のトップはミネバ・ラオ・ザビだが、彼女は名前だけしか登場せず、劇中ではハマーンが組織を運営していた。ハマーンの死亡後は、生き残ったグレミーが率いた。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 敵組織の一つとして登場。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(A PORTABLE)
- ティターンズとの抗争後に引きこもり状態の模様。星の屑作戦を失敗させられたアナベル・ガトーらが落ち延びてくる。
- スーパーロボット大戦R
- タイムスリップ前は第2次ネオ・ジオン抗争のメンバーである。タイムスリップ後は第1次ネオ・ジオン抗争のメンバーに加え、マリーメイア軍、張五飛、『機動新世紀ガンダムX』の宇宙革命軍やフロスト兄弟なども加わっている。トロワ・バートンはスパイとして潜入していた。
- エンディングでは主人公の行動によって歴史が変わったため、民主的なコロニー連合国家となり、シャアはキャスバルとして大統領に就任したことが明らかになる。
- スーパーロボット大戦D
- シャア・ギュネイ・クェスにゼクス・マーキスを加えたメンバーでアクシズ落としを敢行する。しかし、地球消失により作戦が失敗するという緊急事態が発生し、アムロやブライト達ロンド・ベルのメンバーを加えたうえで、OZやリガ・ミリティアとノヴァンブル条約を締結し、ブルー・スウェアを結成する。説得無しでレズンとナナイ以外のネオ・ジオンメンバーを使える唯一の作品。あまり描写はされないが、上層部がこういう状態なため、一般兵であるネオ・ジオン兵も今回は基本的に味方である。なお「D」の世界においてはゼントラーディとの戦いの後に一年戦争が勃発しており(アムロが劇中で「俺は戦後生まれ」と発言している)、ネオ・ジオンには帰化ゼントランが多く参加している事がゼクスによって言及されている。
- スーパーロボット大戦BX
- 『UC』が参戦している為、袖付きが登場する。連邦のみならずヴェイガンからも攻撃され、過去にコロニーを破壊される等の多大な被害を受けた事が語られており、非常に財政的に苦しい立場に立たされている為、GAILや傭兵に身をやつし、蜂起した時にその時の使っていた機体や装備を持参してきた者もいる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 『逆襲のシャア』準拠のネオ・ジオンが存在。バルマー帝国に協力する。
- スーパーロボット大戦64
- まずは『Ζガンダム』準拠のアクシズとして登場。サイド3を制圧完了後にネオ・ジオンと名乗る予定だったが、その前にグレミーが反乱を起こしてしまい最後までアクシズのまま。終盤でシャアがアクシズとホワイトファングの残党を纏めてネオ・ジオンを結成する。
- スーパーロボット大戦MX
- 既に壊滅している設定。リアル系第1話はネオ・ジオン打倒の帰路が舞台である。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 序盤の一年戦争の展開がア・バオア・クー攻略前で終わり、ギレン・ザビが生存しているので、ジオン軍の一部としてハマーンらが登場する。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 一年戦争真っ最中のジオン軍が健在な内から結成されており、実質名義が違うだけでジオン軍の一部、といった位置付けである。しかし、建前上は別組織であるという立場を利用してジオン軍と停戦中の地球連邦軍やコネクト・フォースに戦闘行為を仕掛け、戦局をジオン公国に優位にしようと活動している。
- スーパーロボット大戦V
- フロンタルを首魁として登場。第1・2次ネオ・ジオン抗争が終了済の設定であるため、シャアやハマーンは登場しないが、ロンメルやラカンといった一部キャラが生き延びた設定で登場する。
- 本作の設定では一年戦争が二つの天災により半ば中断に近い形で終結したため、ザビ家が滅んだ以外はジオンの戦力が本来の歴史と異なり維持されている。その結果グリプス戦役や二つの紛争が電撃作戦による首脳陣の撃破になり、戦力のバランスがネオ・ジオン側に偏っている事になっている。
関連作品
- リアルロボット戦線
- ハマーンがウルス第3の月タンデを本拠地に組織した。
- なおカミーユはハマーンを「(自分のいた世界で)ネオジオンを組織した女」と呼んでいたが、彼はシロッコと一度戦った段階で転写されたため、このセリフは実はNGである。
兵器
スーパーロボット大戦シリーズに登場した物のみ。
デラーズ紛争時
第1次ネオ・ジオン抗争時
- キュベレイ
- ハマーン・カーン専用機。
- キュベレイMk-II
- 本機はエルピー・プル専用で、プルツー機はキュベレイMk-II (プルツー用)参照。
- ガザC
- ガザD
- ガ・ゾウム
- ガルスJ
- ズサ
- ハンマ・ハンマ
- R・ジャジャ
- バウ
- 量産機は緑、グレミー反乱軍は灰色。
- ドライセン
- カプール
- ザクIII
第2次ネオ・ジオン抗争時
- サザビー
- シャア・アズナブル専用機。
- ナイチンゲール
- 逆シャアの小説版(『逆襲のシャア ベルトーカ・チルドレン』)に登場するサザビーの代役機。『CCA-MSV』では、サザビーの発展型。
- ギラ・ドーガ
- 指揮官機があるが、ビームマシンガンのみの変更。レズン専用機も参照。
- ヤクト・ドーガ
- ヤクト・ドーガ (ギュネイ専用)とヤクト・ドーガ (クェス専用)も参照。
- α・アジール
- 原作ではクェスが搭乗するが、SRWではギュネイや逆シャア以外のニュータイプと強化人間達が乗る事もある。
- ムサカ級
- レウルーラ
- 3年前の『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』(SRW未参戦)、3年後の『機動戦士ガンダムUC』にも登場。
ラプラス戦争時
- シナンジュ
- 袖付きの首魁フル・フロンタル専用機。
- ギラ・ズール
- 親衛隊仕様は両肩がスパイクアーマーになっている。アンジェロ専用機も参照。
- クシャトリヤ
- マリーダ・クルス専用機。
- ドラッツェ
- ガルスK
- ガランシェール
関連技術
類似の組織
- マフティー
- 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場。反地球連邦組織であるが、エゥーゴとは異なっている。代表はマフティー・ナビーユ・エリン。
- オールズモビル
- 『機動戦士ガンダムF90』に登場。火星に逃げ延びたジオン公国の残党が結成した組織。「火星独立ジオン軍」とも呼ばれる。
脚注
資料リンク
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