「機動戦士ガンダムSEED」の版間の差分

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**なお、「スペシャルエディション」<ref>全50話の本編に新規カットを交えて編集・再構築された作品。第一部「虚空の戦場」、第二部「遥かなる暁」、第三部「鳴動の宇宙」の三作品として製作されており、一部二部は地上波でも放映された。</ref>では、前述の性的なシーンは暗がりの中での行為中のカットや事後描写も追加されている。
 
**なお、「スペシャルエディション」<ref>全50話の本編に新規カットを交えて編集・再構築された作品。第一部「虚空の戦場」、第二部「遥かなる暁」、第三部「鳴動の宇宙」の三作品として製作されており、一部二部は地上波でも放映された。</ref>では、前述の性的なシーンは暗がりの中での行為中のカットや事後描写も追加されている。
 
**もっともその後、同時間帯で放送された『[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ|鉄血のオルフェンズ]]』や『水星の魔女』で同様に過激な描写がBPOへ苦情が入るようになって以降、上記の描写への不満はネット上では滅多に見られなくなった。
 
**もっともその後、同時間帯で放送された『[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ|鉄血のオルフェンズ]]』や『水星の魔女』で同様に過激な描写がBPOへ苦情が入るようになって以降、上記の描写への不満はネット上では滅多に見られなくなった。
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*ファーストからガンダムシリーズは低視聴率に悩まされがちであるがSEEDは最高視聴率8%で歴代5位かつ平成以降の作品で2位の記録(1位は『DESTINY』の8.2%)をたたき出し、平均視聴率は6.2%で歴代3位の記録という好成績を叩き出した。これはガンダムシリーズに限らず土6枠として見ても「ウルトラシリーズ」「ゾイド」など視聴者層が男児層に切り替わり視聴率の下落が続いた中、初めて上昇する事に成功しており「土6」枠という存在を救ったとも言える。
 
*当初、ときた洸一氏による[[漫画|コミカライズ]]が月刊『コミックボンボン』にて連載される予定だったが、諸事情でお蔵入りとなり、連載は月刊『マガジンZ』一本のみに絞られることとなった。
 
*当初、ときた洸一氏による[[漫画|コミカライズ]]が月刊『コミックボンボン』にて連載される予定だったが、諸事情でお蔵入りとなり、連載は月刊『マガジンZ』一本のみに絞られることとなった。
 
**その後、この件で編集部は上層部から大目玉を食らったらしく、急遽高山瑞穂<ref>過去に『覇王マガジン』にて『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESITNY』を連載していた漫画家。</ref>氏による連載が決定されたとのこと。なお、『ボンボン』では別冊付録の読み切りとしての掲載となり、残りはコミックス描き下ろしとなっている。
 
**その後、この件で編集部は上層部から大目玉を食らったらしく、急遽高山瑞穂<ref>過去に『覇王マガジン』にて『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESITNY』を連載していた漫画家。</ref>氏による連載が決定されたとのこと。なお、『ボンボン』では別冊付録の読み切りとしての掲載となり、残りはコミックス描き下ろしとなっている。

2024年1月25日 (木) 15:05時点における版

機動戦士ガンダムSEED
読み きどうせんしガンダムシード
外国語表記 MOBILE SUIT GUNDAM SEED[1]
原作 矢立肇
富野由悠季
監督 福田己津央
シリーズ構成 両澤千晶
キャラクターデザイン 平井久司
メカニックデザイン 大河原邦男
山根公利
音楽 佐橋俊彦
制作 サンライズ(第9スタジオ)
放送局 MBS制作・TBS系列
放送期間 2002年10月5日 -
2003年9月27日
HDリマスター版
2012年1月1日 - 11月25日
話数 全50話
全48話(HDリマスター版)
シリーズ

ガンダムシリーズ

次作 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
テンプレートを表示

機動戦士ガンダムSEED』はサンライズ制作のテレビアニメ作品。

概要

ガンダムシリーズの一作であり、宇宙世紀シリーズ以外では初めて『機動戦士』のタイトルが冠せられた作品。本作から主なテレビシリーズはTBS系列「土6」(後の「日5」)枠での放送となる。

21世紀の新しいガンダムシリーズを標榜し、「21世紀のファーストガンダム」の謳い文句は有名。以前の平成ガンダム作品にも多くのパロディ・オマージュが散見されたものの、それらよりもファーストガンダムを彷彿とさせるシーンが多く、かつ同様のコンセプトの作品であり監督が当時スタッフとして参加していた『機甲戦記ドラグナー』を思わせる点も見受けられる。前半を踏襲した展開だが、後半からは独自の展開に進んでゆく。

幾つかのセンセーショナルな描写により従来ファンの間で賛否両論を招くも、結果的に新たなガンダムシリーズの支持層を得たため商業的に成功を収めた。その後アジア圏でも放送され人気を博しプラモデルが好セールスとなり、その関係で外伝作品の『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』が現在も継続展開するなど、長期シリーズとなっている。

2012年1月より、新規カットの追加・一部BGMがリミックスされたHDリマスター版がTOKYO MXとBS11にて放送された(前年12月よりバンダイチャンネルで先行配信)。

ストーリー

コズミック・イラと呼ばれる宇宙時代。遺伝子操作により優れた能力を持った人類を生み出すという技術が実用化された。その結果、「コーディネイター」と呼ばれる遺伝子操作人種と「ナチュラル」と呼ばれる自然種は互いへの差別的偏見から事あるごとに対立するようになり、最終的には利権争いも絡んで宇宙居住者の連合勢力「プラント」と地球居住者の連合勢力「地球連合」との間で戦争が発生した。

戦争勃発から11ヶ月後のコズミック・イラ71年、中立コロニーである資源衛星ヘリオポリスにプラントの軍隊「ザフト」が突然侵攻。コロニーは爆破され住人たちは地球連合の戦艦アークエンジェルに乗り込み地球の中立国家オーブへ避難するための長い旅を始めることになる。この混乱の中、民間人のコーディネイターであったキラ・ヤマトは偶然発見した地球連合の新型モビルスーツストライクを動かし敵を撃退する。その操縦センスを買われアークエンジェルの軍属となったキラだが、ザフトの中にはキラの幼い頃の友人であったアスラン・ザラがいた。かつての親友たちは敵味方に分れて刃を交えることとなる……

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。尚、『SEED』名義でなく『SEED DESTINY』名義でのみ参戦しているスパロボは下記に掲載していません。

アークエンジェルクルーとその関係者

キラ・ヤマト
主人公コーディネイター。ガンダム強奪時にたまたま居合わせてしまったために巻き込まれてしまう。自身もコーディネイターであるが、仲間を守るためにストライクガンダムに乗って同胞の軍隊と戦うことを選ぶ。
マリュー・ラミアス
新造艦アークエンジェルの副長としてヘリオポリスに来ていたが、ガンダム強奪時に艦長らが死んでしまったために艦長となる。
ムウ・ラ・フラガ
連合のエースパイロット。特殊な空間認識能力を持ち、専用の機体を駆る。キラがフリーダムに乗り換えてからは彼がストライクに乗るようになった。クルーゼとは強い因縁を持つ。
ナタル・バジルール
アークエンジェルの戦闘指揮官。艦長の副官として戦闘を取り仕切る。後にドミニオンの艦長となるが、その故に連合から離反したマリューらと敵として対峙することになる。
フレイ・アルスター
元々はキラの親友のサイ・アーガイルの婚約者だったが、父の死を契機にキラを戦わせるために身体を張る。
ミリアリア・ハウ
キラの同級生。トールとは恋人の関係。
サイ・アーガイル
キラの同級生。当初はキラの良き友人であったが、ある事件によりキラとの関係がギクシャクし始める。
トール・ケーニヒ
学生組でカガリが抜けた後のスカイグラスパー2号機のパイロット。ミリアリアとは恋人同士。
カズイ・バスカーク
キラの同級生。
アーノルド・ノイマン
アークエンジェルの舵担当。戦艦でバレルロールを行う超人。
ダリダ・ローラハ・チャンドラII世
アークエンジェルのCIC電子戦担当。長い名前だが脇役。
コジロー・マードック
メカニックでAAの縁の下の力持ち。
トリィ
キラが幼少期にアスランからプレゼントされた鳥形のロボット。
ジャッキー・トノムラ
アークエンジェルのCIC担当。
ロメロ・パル
アークエンジェルのオペレーター。

Z.A.F.T、プラント在住

アスラン・ザラ
ガンダム強奪作戦の一員でありイージスに乗る。キラの友人で幼馴染であるが戦場で幾度も刃を交えることとなる。
イザーク・ジュール
クルーゼ隊メンバー。デュエルガンダム(アサルトシュラウド)パイロット。
ディアッカ・エルスマン
射撃メインのバスターガンダムで前線を張る、ある意味凄い根性の持ち主。
ニコル・アマルフィ
アスランの世話女房的存在。クルーゼ隊のガンダムパイロットで唯一の戦死者。
ミゲル・アイマン
中身は「T.M.Revolution」こと西川貴教氏。後にMSVキャラになり「黄昏の魔弾」の異名を得る。
ラウ・ル・クルーゼ
ガンダムシリーズおなじみの「仮面の男」。ガンダム強奪作戦を行いガンダム4機を手に入れた。アスランたちの上官。ムウと因縁があった。
フレデリック・アデス
クルーゼ達の母艦ヴェサリウス艦長。
ラクス・クライン
プラントの歌姫。そのカリスマ性でプラントの人々の支持を受けている。非戦派であったが事体の深刻化により彼女も戦場に赴く。
ハロ
ラクスと一緒にいる小型ロボット。作ったのはアスランであり、色違いの同型機が山のようにある。何故か言葉づかいが下品。
アンドリュー・バルトフェルド
通称アンディ。異名は『砂漠の虎』。コーヒーを愛する。
アイシャ
バルトフェルドの愛人。
マーチン・ダコスタ
バルトフェルドの部下。彼からは「ダコスタくん」と呼ばれて信頼されている。『ASTRAY R』にも登場した。
マルコ・モラシム
MSパイロット。ディンやゾノに乗ってキラ達AAメンバーを苦しめる。
パトリック・ザラ
アスランの父親。軍事面で重きを成すプラント国防委員長でプラント内部ではタカ派。
シーゲル・クライン
ラクスの父親。プラントの最高責任者であるプラント最高評議会議長であり、プラント内部では穏健派。
アイリーン・カナーバ
プラント最高評議会議員。クライン派に属する。
ザフト兵

オーブ連合首長国

カガリ・ユラ・アスハ
ゲリラ組織「明けの砂漠」の一員。実はオーブの前国家元首の娘である。
アサギ・コードウェル
M1アストレイのパイロット。外伝『ASTRAY』にも登場する。
マユラ・ラバッツ
ジュリ・ウー・ニェン
レドニル・キサカ
カガリのお目付け役。
エリカ・シモンズ
モルゲンレーテ社員。本編ではあまり目立たないが、アストレイシリーズでは結構重要な位置にいるキャラ。
ウズミ・ナラ・アスハ
オーブの前国家元首でカガリの養父。未だ実権を握っている。
オーブ兵

連合

ジェラード・ガルシア
ユーラシア連邦の軍人。外伝『ASTRAY』にも登場する。
オルガ・サブナック
生体CPUであるパイロットの一人。
クロト・ブエル
シャニ・アンドラス
ムルタ・アズラエル
ブルーコスモスの盟主。
連合士官

その他

ジョージ・グレン
ファースト・コーディネイター。多彩な分野で優れた功績を残した。劇中では既に故人。
マルキオ
導師と呼ばれるが詳しい人物背景は全く不明。アストレイシリーズでも登場する。
エル
地球降下前にキラが出会った民間人の女の子。通称折り紙の少女。
サイーブ・アシュマン
北アフリカのレジスタンス「明けの砂漠」のリーダー。
アフメド・エル・ホズン
北アフリカのレジスタンス「明けの砂漠」のメンバー。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。なお『SEED』名義でなく『SEED DESTINY』名義でのみ参戦しているスパロボは下記に掲載していません。

連合の機動兵器

GUNDAM

ストライクガンダム
「ストライカーパック」という換装システムにより、近・中・遠距離全てに対応できる万能機。前半の主人公機で、後半はムウが搭乗する。
エールストライクガンダム
中距離と機動性を重視した形態。汎用性が高く原作で最も多用された。
ソードストライクガンダム
近距離を重視した形態。ミゲルの乗るジン、ブリッツなどの撃破に貢献している。
ランチャーストライクガンダム
遠距離重視の形態。原作後半ではムウが愛用した。
パーフェクトストライクガンダム
HDリマスター版に登場。エール、ソード、ランチャーの全ての武装を同時に装備した形態。
カラミティガンダム
連合が新たに開発したガンダムの1機。射撃に特化した機体。
レイダーガンダム
新Gの1機。元々あった制式仕様を改良した姿。可変機構を有する高機動型。
フォビドゥンガンダム
新Gの1機。ミラージュコロイドの応用技術でビームを自由自在に曲げる事が出来る。

その他

ストライクダガー
ストライクガンダムの簡易量産機。SEED版ジム
メビウス
メビウス・ゼロの量産型。ストライクダガーが出来るまでの連合の宇宙での主力モビルアーマー。使い方によっては優秀。核ミサイルを装備したタイプもある。
メビウス・ゼロ
メビウスより一世代前の機体。高い空間認識能力を持つ者だけが使用できるガンバレルを装備。
スカイグラスパー
ストライカーパックを輸送する支援メカ。
エールスカイグラスパー‎
ソードスカイグラスパー
ランチャースカイグラスパー‎

ザフトの機動兵器

GUNDAM

イージスガンダム
アスランが搭乗。最初に作られた5機のGでは唯一可変機構を持つ。
バスターガンダム
ディアッカが搭乗。全てを射撃兵装で固めた中・長距離用機体。
デュエルガンダム
イザークが搭乗。他の4機に比べてシンプルな機体。
デュエルガンダム アサルトシュラウド
強化装甲「アサルトシュラウド」を装着した姿。地上に降りてからの登場。
ブリッツガンダム
ニコルが搭乗。ミラージュコロイドによる隠密性に優れた特殊戦用機体。
プロヴィデンスガンダム
最終話直前に突如現れたザフト製G。ガンバレルの発展型とも言える無線攻撃端末ドラグーンを装備している。

その他

ジン
SEED版ザク。汎用性が高く、専用にカスタマイズされた機体も存在する。
シグー
ジンの上位機で指揮官などが使用。クルーゼが操縦するシグーはさながら(色こそ違えど)SEED版シャア専用ザク
ディン
一般用、クルーゼ専用の2種類が登場。単機での大気圏飛行が可能な機体。
バクゥ
地上戦用の4足歩行型MS。ミサイル装備型、レールガン装備型がある。
ラゴゥ
バクゥの上位機で二人乗り。登場は続編含めてバルトフェルド機のみ。
グーン
SEED版アッガイ。見た目はイカ。
ゾノ
SEED版ゴッグ
ゲイツ
SEED版ゲルググ。一般用、クルーゼ専用機が登場。コンテストでの一般公募デザインをリファインした機体。

オーブの機動兵器

ストライクルージュ
カガリが搭乗。続編ではOSの調整で元祖ストライクと一緒の色にも出来る事が判明する。
M1アストレイ
オーブの量産機。性能面ではストライクダガー以上、ゲイツと同等程度だがパイロットがほぼ素人ばかりだったために活躍のシーンはない。
フリーダムガンダム
キラが搭乗。高火力・高機動の万能機体。ジャスティスと比べると射撃寄り。
ジャスティスガンダム
アスランが搭乗。フリーダムと比べると近接戦寄り。
ミーティア
エターナルの艦首に装備されているフリーダムとジャスティスの強化ユニット。射撃性能が強化され、無数の敵を一瞬で戦闘不能にするほど。ジャスティスは戦闘スタイルが射撃型にシフトし、マルチロックオンも使用できるようになる。

艦船

アークエンジェル
連合が5体のGと共に開発した新型戦艦。
ドミニオン
ナタルが艦長を務めるアークエンジェル級2番艦。色がやや黒く、艦橋のアンテナユニットなどデザインが少し違う。
アガメムノン級宇宙空母
連合の宇宙母艦。
ドレイク級護衛艦
連合の小型護衛艦。
ダニロフ級イージス艦
連合のイージス艦。
ナスカ級高速戦闘艦
ザフトの高速戦闘艦。同級にヴェサリウス等。
ローラシア級MS搭載艦
ザフトのMS運用母艦。同級にガモフ
ボズゴロフ級潜水母艦
ザフトのMS運用潜水艦。
レセップス
バルトフェルド隊の旗艦となる地上戦艦。続編でも同型艦が登場した。
エターナル
フリーダムとジャスティス用に開発された専用高速戦艦。核エンジン搭載型MS用の巨大補助兵装ミーティアを艦首に装備している。
クサナギ
オーブ軍イズモ級二番艦。
オーブ軍イージス艦
オーブ軍のイージス艦。

SEED MSV

用語

国家・都市

地球連合
宇宙世紀シリーズにおける地球連邦政府に相当する組織で単に「連合」とも。ただし前者と違い、地球上全ての国家が属しているわけでは無い。
大西洋連邦
東アジア共和国
アフリカ共同体
バナディーヤ
オーブ連合首長国
南太平洋のソロモン諸島に存在する国。連合に属さず、ナチュラルとコーディネイターの融和を推進していた。
プラント
コーディネイターが住んでいるスペースコロニー群。コロニーそのものと国家と両方を指す。砂時計型をしておりL5ポイントにある。
タッシル

組織

地球連合軍
地球連合の常備軍。互いに仲が悪い地球連合所属国家の意向を反映してか、一枚岩ではない印象が強い。
ブルーコスモス
反コーディネイター団体で「青き清浄なる世界のために」がスローガン。地球連合(軍)内部において多大な影響を及ぼしている。本作における盟主はムルタ・アズラエル
アークエンジェル隊
地球連合所属のアークエンジェルおよびその所属機と運用乗員を指す。浸水前にザフトの襲撃を受けて多数の犠牲者が出たため、正規の搭乗員は意外と少ない。
後に、地球連合軍によって捨て駒にされた事によって離反。以降は独自行動を取り、三隻同盟の一角を担うようになる。
Z.A.F.T(ザフト)
プラントの政党、あるいはプラントの保持する軍隊の名称。「ザフト」とも呼ばれるが、厳密には誤り。
クルーゼ隊
アークエンジェル隊追撃の任を受けたラウ・ル・クルーゼ率いる部隊。4機のG兵器が配備されたザフトの精鋭部隊である。
バルトフェルド隊
アフリカの都市「バナディーヤ」を拠点とするアンドリュー・バルトフェルド率いる部隊。砂漠戦を得意とする。
クライン派
シーゲル・クラインの娘ラクス・クラインを指導者に戴く一派。エターナルを旗艦とし、三隻同盟の一角を為す。
オーブ軍
オーブ連合首長国が抱える軍隊。正式名称は「オーブ国防軍」。オーブが地球連合に制圧された後は、一部メンバーが三隻同盟に合流した。
モルゲンレーテ
オーブ連合首長国の国営企業ストライクガンダムをはじめとした5機のG兵器等を開発している。
明けの砂漠
タッシルを拠点にザフトのバルトフェルド隊に抗戦するゲリラ組織。カガリ・ユラ・アスハが素性を隠して参加している。
三隻同盟
地球連合あるいはプラントによって事実上放逐されたアークエンジェルクサナギエターナルの三隻の母艦からなる武装勢力の仮称。
キラ・ヤマトら主人公側が劇中後半から所属する勢力で、泥沼状態となった連合・プラント間の戦争を終わらせる為に独自の行動を取る。

施設

アラスカ基地
カーペンタリア基地
カオシュン基地
パナマ基地
ジブラルタル基地
コペルニクス
ヘリオポリス
ユニウスセブン
ボアズ
ヤキン・ドゥーエ
メンデル

兵器

ジェネシス
ザフトが開発したガンマ線レーザー砲。
サイクロプス
大型マイクロ波発生装置。

技術

ニュートロンジャマー
核分裂を抑制する装置。これにより核爆弾や核分裂炉は無効化されている。またミノフスキー粒子と同様に、レーダー障害を起こす事も可能。
GUNDAM
ストライクガンダムをはじめとする、ザフトのMSに対抗して作られた連合製のMSに搭載されているOS。 
フェイズシフト装甲
各GUNDAMに使われている特殊な装甲。発動に大量の電力を必要とするが、既存の通常兵器では歯が立たたないほどの強度を誇る。
ミラージュコロイド
ニュートロンジャマーキャンセラー
ニュートロンジャマーの効果をキャンセルする装置。有効範囲はMS1機分、製造には特殊な稀少物質を必要とする。
アストレイ
本作におけるアストレイといえばM1アストレイを言う。また、試作機の内の2号機「アストレイレッドフレーム」が通常版オープニングにのみ1カットだけ登場している。

事件

血のバレンタイン
地球連合軍がスペースコロニー「ユニウスセブン」を核攻撃した事件。2月14日だったことからこう呼ばれる。
第1次連合・プラント大戦
作中での一連の戦争の呼び名。ただしHDリマスター発表後に付けられたものであり、作中本編では使用されていない。
オーブ解放作戦

その他

コズミック・イラ
この世界での年号。C.E.と略す。
コーディネイター
受精卵のときに遺伝子操作を受けて生まれた人種。何らかの能力がナチュラルよりも優れている場合が多く、その有能さゆえに迫害されることも多く、基本的にナチュラルとは住み分けをしている。
スーパーコーディネイター
人工子宮等を用い母体内での影響などの不確定要素を排除した「完璧なコーディネイター」。
ナチュラル
コーディネイターに対し、普通に受精し生まれた人のこと。つまるところ自然発生人種の普通の人。
SEED
「Superior Evolutionary Element Destined-factor」の頭文字を取りSEED。意味は「優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子」。いわゆるスーパーモード。
オノゴロ島
エヴィデンス01
ジョージ・グレンが木星探査中に発見したと言われる「羽根を生やしたクジラ」の化石で、正確な出所は不明。

楽曲

オープニングテーマ
「INVOKE -インヴォーク-」(第1期)
作詞:井上秋緒、作曲・編曲:浅倉大介、歌:T.M.Revolution
第1期OP。T.M.Revolutionは『DESTINY』でも第1期OPと挿入歌を担当している。
『第3次α』『DD』で採用。『DD』ではイベント「退紅に染まる海」にてクエストBGMに採用。
「moment」(第2期)
作詞・歌:Vivian or Kazuma、作曲・編曲:土橋安騎夫
「Believe」(第3期)
作詞:西尾佐栄子、作曲:あおい吉勇、編曲:斉藤真也、歌:玉置成実
『DD』で採用。イベント「己が信じる正義」にてクエストBGMに採用。
「Realize」(第4期)
作詞:BOUNCEBACK、作曲:大谷靖夫、編曲:荒井洋明・大谷靖夫、歌:玉置成実
『第3次α』『J』『DD』で採用。『DD』ではイベント「隼の瞳に映る流星」「シューティング・スターズ」にてクエストBGMに採用。
エンディングテーマ
「あんなに一緒だったのに」(第1期・第2期)
作曲・編曲:梶浦由記、歌:See-Saw
『W』で採用。
「RIVER」(第3期)
歌:石井竜也
「FIND THE WAY」(第4期、HD版では44話と最終話のみ)
歌:中島美嘉
『W』でまさかの採用。エンディングで使用され、2周目以降に戦闘BGMに設定可能。
「Distance」(HD版第3・4期)
歌:FictionJunction
挿入歌
「Meteor -ミーティア-」
歌:T.M.Revolution
『DESTINY』のスペシャルエディションでも使用された。
『Z』で採用。
「暁の車」
作詞・作曲・編曲:梶浦由記、歌:Fiction Junction YUUKA
カガリ・ユラ・アスハのテーマ。
スペシャルエディションIIの主題歌としても使用された。
ボーカルは後に『マクロスゼロ』でマオ・ノームを演じる南里侑香氏。
劇中BGM
「GUNDAM出撃」
『第3次α』『J』『W』で採用。
「STRIKE出撃」
『J』で採用。
「翔べ!フリーダム」
『W』で採用。

登場作と扱われ方

第2次α』で行われた次に参戦して欲しい作品アンケートでトップだった[2]ことから、放送終了の1年10ヶ月後という早いペースで『第3次α』に参戦している。直後の作品『J』でも続けて中心作品の一つとして扱われていたが、その後は外伝作品の『ASTRAY』『X ASTRAY』や続編の『DESTINY』も参戦するようになったため、扱われ方は小さくなっている。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初参戦作品。上記の通り比較的早いペースで参戦しているだけでなく、ストーリーの中心作品の一つとしてシナリオの再現やDVEの収録も豊富に行われており、『SEED MSV』の機体[3]も登場するなどかなり優遇された扱われ方をしている。
また、ザフト地球連合軍は『マクロスプラス』のゴーストX-9を引き連れていることが多い。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
第3次α』と同様にストーリーの中心作品の一つとして参戦しており、原作シナリオをかなり忠実に再現している。また、今作では作品世界のベースにもなっている。
スーパーロボット大戦W
第2部から登場。基本的なストーリーの流れはなぞられているものの、『ASTRAY』『X ASTRAY』を中心に展開されていくため、立ち位置的には添え物に近いものがある。なお、進め方によってはAAクルー、ザラ隊共に死者を一人も出させないことも可能となっている。
また、『SEED MSV』のメカ、キャラクターが『ASTRAY』名義で多数登場している。
スーパーロボット大戦K
DESTINY』がメインで扱われているため本作はいるだけ参戦…と言いたいところだが、本作名義で参戦しているのはバクゥのみ[4]と、実質的にはいないのに参戦という状態に近い。
『DESTINY』劇中では不発に終わったカガリSEED特殊技能)習得、カガリが降りたエールルージュエールストライクへの変化[5]のために参戦したのでは?とも見られている。
スーパーロボット大戦L
一部の機体が登場するだけのいるだけ参戦条件を成立させることでデュエルバスターが入手可能となっている。

単独作品

スーパーロボット大戦モバイル
スーパーロボット大戦Card Chronicle
W』以来のシナリオ再現が行われる。
スーパーロボット大戦X-Ω
キラ南十字島へ漂着するというかたちで第2章からストーリーにかかわり始め、第3章まで再現が展開される。また、今作でパーフェクトストライクガンダムが初登場となった。
スーパーロボット大戦DD
ワールド3の構成作品として参戦。音声収録作品への本格参戦は『第3次α』以来ということもあってか、序章ワールド3から2章Part1までにかけて主に後半の原作再現が久方ぶりに行われ、イベントで流れる新規アレンジBGMも3曲あるなど優遇された扱いを受けている。
また、『L』以来のしっかりとした戦闘シーンのあるスパロボの参戦という事もあるのか、一部機体の戦闘演出がリマスター版を意識したものとなっている。
所属する第3世界で世界観を共有しているのは現在の所フルメタル・パニック! シリーズのみで、過去作と比べるとやや原作に近い雰囲気だったが、異世界のゲートの出現を切っ掛けに状況が変わっていき、オーブ解放作戦辺りから原作とは異なる点が多くなっていく。2章part1にて原作イベント終了となるが、キラを含めたアークエンジェル隊はその後もプレイヤー部隊「ディバイン・ドゥアーズ」の一員として戦い続け、更に生き延びたアズラエルが何者かの策略で新たな敵勢力の一員として再登場する等、オリジナルの展開が描かれる事になり、そのまま3章Part7にて『DESTINY』設定に移行となる。生存したナタル・バジルールを始め、『SEED』にしか登場しない人物が『DESTINY』設定の展開にも登場するケースが多い。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
PHASE-01 偽りの平和 第3次α』『J
PHASE-02 その名はガンダム 『第3次α』
PHASE-03 崩壊の大地 『第3次α』
PHASE-04 サイレントラン
PHASE-05 フェイズシフトダウン
PHASE-06 消えるガンダム
PHASE-07 宇宙そらの傷跡
PHASE-08 敵軍の歌姫 『第3次α』
PHASE-09 消えていく光 『第3次α』
PHASE-10 分かたれた道
PHASE-11 目覚める刃
PHASE-12 フレイの選択 『第3次α』
PHASE-13 宇宙そらに降る星 『第3次α』
PHASE-14 果てし無き時の中で OP変更
総集編
※HD版では除外
PHASE-15 それぞれの孤独 『第3次α』
PHASE-16 燃える砂塵 『第3次α』
PHASE-17 カガリ再び
PHASE-18 ペイバック
PHASE-19 宿敵の牙
PHASE-20 おだやかな日に 『第3次α』
PHASE-21 砂塵の果て 『第3次α』『J』『W』
PHASE-22 紅に染まる海
PHASE-23 運命の出会い
PHASE-24 二人だけの戦争 『第3次α』
PHASE-25 平和の国 『第3次α』『J』
PHASE-26 モーメント 総集編
※HD版では除外
PHASE-27 果てなき輪舞ロンド 半総集編
OP・ED変更
PHASE-28 キラ DD
PHASE-29 さだめの楔 『DD』
PHASE-30 閃光のとき
PHASE-31 慟哭の空 『第3次α』『J』『W』『DD』
PHASE-32 約束の地に
PHASE-33 闇の胎動
PHASE-34 まなざしの先
PHASE-35 舞い降りる剣 『第3次α』『J』『W』『DD』
PHASE-36 正義の名のもとに
PHASE-37 神のいかずち
PHASE-38 決意の砲火 『第3次α』『J』『W』
PHASE-39 アスラン 『第3次α』『J』
PHASE-40 暁の宇宙そら ED変更 『DD』
PHASE-41 ゆれる世界 OP変更
PHASE-42 ラクス出撃 『第3次α』『DD』
PHASE-43 立ちはだかるもの
PHASE-44 螺旋の邂逅 『DD』
PHASE-45 開く扉
PHASE-46 たましいの場所
PHASE-47 悪夢は再び
PHASE-48 怒りの日 『第3次α』『DD』
PHASE-49 終末の光 『第3次α』『J』『W』
FINAL-
PHASE
終わらない明日へ 『第3次α』『J』『W』『DD』
AFTER-
PHASE
星のはざまで DVD特典エピソード

スペシャルエディション

話数 サブタイトル 備考
スペシャルエディション 虚空の戦場 PHASE-01~PHASE-21
スペシャルエディションII 遥かなる暁 PHASE-22~PHASE-40
スペシャルエディションIII 鳴動の宇宙そら PHASE-41~FINAL-PHASE

余談

  • 土曜日の夕方という時間帯の放送でありながら性行為を暗喩するようなシーン、残酷な死亡シーンが描かれていたため、放送局のTBSはBPO(番組倫理・番組向上機構)から名指しで回答を求められる事態となった[6]
    • 当時の「土6」枠を始めとしたMBS制作アニメは全般的にこのような過激なシーンが多く描写される傾向にあり、その都度BPOに意見が多く寄せられていた。その後「日5」枠となってからはこうした傾向は徐々に抑えられている。
    • なお、「スペシャルエディション」[7]では、前述の性的なシーンは暗がりの中での行為中のカットや事後描写も追加されている。
    • もっともその後、同時間帯で放送された『鉄血のオルフェンズ』や『水星の魔女』で同様に過激な描写がBPOへ苦情が入るようになって以降、上記の描写への不満はネット上では滅多に見られなくなった。
  • ファーストからガンダムシリーズは低視聴率に悩まされがちであるがSEEDは最高視聴率8%で歴代5位かつ平成以降の作品で2位の記録(1位は『DESTINY』の8.2%)をたたき出し、平均視聴率は6.2%で歴代3位の記録という好成績を叩き出した。これはガンダムシリーズに限らず土6枠として見ても「ウルトラシリーズ」「ゾイド」など視聴者層が男児層に切り替わり視聴率の下落が続いた中、初めて上昇する事に成功しており「土6」枠という存在を救ったとも言える。
  • 当初、ときた洸一氏によるコミカライズが月刊『コミックボンボン』にて連載される予定だったが、諸事情でお蔵入りとなり、連載は月刊『マガジンZ』一本のみに絞られることとなった。
    • その後、この件で編集部は上層部から大目玉を食らったらしく、急遽高山瑞穂[8]氏による連載が決定されたとのこと。なお、『ボンボン』では別冊付録の読み切りとしての掲載となり、残りはコミックス描き下ろしとなっている。
  • 本作は楽曲面でも大きな反響を呼んでおり、主題歌のほとんどがオリコンランク入りを果たしている。
    • キャリアこそあったものの、それまではほぼ無名に近かったSee-Sawこと石川智晶氏と梶浦由記氏は、第1期エンディングテーマ「あんなに一緒だったのに」のヒットにより知名度が爆発的に上昇した。
    • 他にも、「SUIT CD vol.4」に収録されていた劇中の挿入歌「暁の車」はファンの要望によりシングルカットされ、そのシングルCDがオリコンにランクインするという「アニメの挿入歌」としては異例ともいえるヒットを叩き出している。
  • 設定や劇中で見られた過激な殲滅やウイルスデマなどは本作放送当時は「現実味が無い」などと否定的に評価されることも少なくなかったが、後に現実世界でも同様の問題が起こるようになるなど、結果的に未来を予見する事となった。また、コーディネイターの存在も、ゲノム編集技術の進歩と共に現実味を帯びてきている。
  • 2006年には、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではなく、本タイトルでの劇場版制作がアナウンスされていたが、その後長い間音沙汰が無かった。様々な事情から企画が頓挫したのだと思われていたが、2021年に20周年企画「GUNDAM SEED PROJECT ignited」が発表され、外伝作品や新作ゲームなどと共に、劇場版が制作中であると発表され[9]、後に『DESTINY』の後の話である劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の公開が告知された。
  • 2023年には、ガンダムシリーズ5作目となるパチンコ機「CRフィーバー機動戦士ガンダムSEED」が発売された。主題歌のライブイベントも含めたキャンペーンやテレビCMなど大々的に宣伝された。

脚注

  1. 機動戦士ガンダムSEEDシリーズ公式サイトより。
  2. 『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ プレイヤーズバイブル』117頁。
  3. ストライクルージュI.W.S.P.が登場。ただし、I.W.S.P.をストライクやスカイグラスパーへ装備させることはできない。
  4. なお、バクゥは『DESTINY』にも登場している。
  5. 『DESTINY』劇中に登場したトリコロールカラーのストライクルージュはストライクガンダムとは細部が若干異なっている。
  6. 『機動戦士ガンダムSEED』に関する毎日放送からの回答
  7. 全50話の本編に新規カットを交えて編集・再構築された作品。第一部「虚空の戦場」、第二部「遥かなる暁」、第三部「鳴動の宇宙」の三作品として製作されており、一部二部は地上波でも放映された。
  8. 過去に『覇王マガジン』にて『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESITNY』を連載していた漫画家。
  9. 「機動戦士ガンダム SEED」シリーズの新プロジェクトが始動!ガンプラ「MG エクリプスガンダム」が発売決定!!TVシリーズの続編となる劇場作品や新作ゲームも 2021年5月28日閲覧。

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DVD

  • 単巻
  • スペシャルエディション

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