シン・アスカ
シン・アスカ(Shinn Asuka)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 声優:鈴村健一
- 種族:地球人(コーディネイター)
- 性別:男
- 誕生日:C.E.57年9月1日
- 年齢:16歳
- 身長:168cm
- 体重:55kg
- 血液型:O型
- 髪色:黒
- 瞳の色:深紅
- 大切なもの:マユの携帯電話
- 所属:ザフト(赤服)
- キャラクターデザイン:平井久司
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主人公。
キラ・ヤマト、アスラン・ザラに続く『機動戦士ガンダムSEED』の「第3の主人公」に位置する。
人物
人種はコーディネイターであるが、家族や妹のマユがコーディネイターであったかは不明。
本質的には純粋で正義感の強い性格の持ち主と言えるが、パイロットとして天性の才能を持つ一方、メンタル面には大きな問題点がいくつか残っている。家族を失った時の絶望と哀しみ、戦争の諸悪への激しい怒りが彼の行動の機軸となっている為に、激情に駆られやすい上に、戦闘中は冷静な判断が殆ど出来ず、独断行為に走りやすい傾向がある。また、これらの性質は、自分を理解しようとしてくれる人物には根拠なく信頼を置いてしまう等、騙されやすい要因となっており、時には傲慢に陥ってしまう事もあった。
次第に様々な状況に翻弄され、やがては自分が本当に望んでいたのは何であったのかを気づかない内に見失っていったシンは、その心の隙をギルバート・デュランダルに利用されるようになっていく。
射撃よりは格闘を好み、高速一撃離脱戦重視のデスティニーガンダムは格闘戦が得意なシンの戦闘データに基づき調整されており、射撃武器は殆ど牽制用として活用されている。拳銃射撃は日頃からレイと共に訓練しているが、活かされる機会は無かった。
スチール缶を片手で握りつぶす、(一般ザフト兵を一撃で昏倒させる)アスランの本気パンチを顔に受けてもびくともしない等、妙にタフな描写がされている。このためファンからは「ガンダムに乗らなければキラさんなんて瞬殺」などとネタにされる。
来歴
どんな人種でも法さえ守れれば国民となれるオーブ連合首長国で、家族と共に平和に暮らしていた。しかしコズミック・イラ71年における地球連合のオーブ侵攻で、家族と共に避難艇に向おうとした際、妹マユの携帯を拾おうと家族から離れた瞬間にフリーダムガンダムとカラミティガンダム両機の戦闘に巻き込まれて家族を失う。家族を失った後は、避難艇で出会ったオーブ軍人トダカの勧めでプラントへ移住した。
プラントで出会ったルナマリアやレイなどと意気投合。優秀な成績でアカデミーを卒業しザフトに入隊、エリート集団「赤服」の一員となる。そして、新型モビルスーツ・インパルスガンダムを駆り、活躍することになる。
原作序盤はさしたる戦果を挙げられなかったが、中盤にSEEDが覚醒して以降はいいて著しい成長を遂げる。特に目覚しい戦果としては、無敵を誇っていたフリーダムをインパルスのドッキングシステムを利用して撃破した事や、デストロイとの戦闘で素早く反応して格闘戦に持ち込み、瞬く間に3機を撃破した事などが挙げられる。
実は設定上シンの能力は、パイロットとしてはアスランを超え、キラに迫るレベルというものになっているが(「コミックボンボン」における読者の質問コーナーへのスタッフの解答。ただし『SEED DESTINY』の設定は雑誌媒体やインタビュー、スタッフごとに違うことも多いので信憑性は微妙)、原作終盤では精神状態が不安定になりすぎていて、もはやその実力を発揮しきれるような状況ではなかった。その為、最終的にはルナマリアの搭乗するインパルスを敵と誤認して攻撃してしまい、間一髪で阻止したアスランの駆るインフィニットジャスティスガンダムにデスティニーを撃破され、月面上へ落下。崩壊していくメサイアを介抱したルナマリアと共に見届けながら、戦争は終結を迎えるのだった。
キャラクターとしての総評
特に故国オーブに向けられる偏った言動、上官であるアスランへの挑発や増長した態度(ただし有名なアスランの行動一覧のコピペが示すように、上官としてのアスランの行動のおかしさを指摘する声が多くある)や勝手にステラを返還する等周囲の迷惑を顧みない軍人として問題のある行動、終盤におけるまで妹のマユやステラの死を乗り越える事が出来なかった事、デュランダルが大量破壊兵器による敵国民間人の虐殺を選択肢に入れてもなお従ったことなど、主人公としてはマイナス面が目立った点が批判されている。その反面前回の主人公の一人として、シンの精神面における導き手の役割を期待されたアスランの行動があまりにも理不尽すぎたために成長を描かれ切れなかった不運なキャラクターともいえる。
彼の戦う動機は親しい人物の死が大きな要因であり、それ故戦争をなくすことを誰より強く願っていたのは間違いなく、感情まで否定される類のものではない。アスランに対する態度もシンにも非はあるが、先述の通りアスランの上官としての不手際にも一因がある。
歴代の主人公達が多くの人間に出会って成長していったことに比べると、彼自身は良き理解者や人との出会いに恵まれず、比較的良好な関係であったトダカやハイネはあまりにも出会った期間が短く、アスランもシンを導くのには未熟、キラに直接出会って和解したのも最後の最後でステラの死後は彼自身の人間関係の希薄さ(オーブ時代の人間関係が不明なのもあるが)も含めて、歴代のガンダム主人公の中でも孤独な境遇だったと言える。
逆に言えば、そうした境遇もあってか、主人公という立場の割には重大な情報を得る機会が乏しく、本人も積極的に情報を集める描写は無かった。その結果、レイ以外の主要人物が有する「秘密」や抱えている「事情」、「背景」等については、文字通り「何も知らない」状態だった。これがシンの思考が(良くも悪くも)一方向に固まってしまう原因だったと言える。
最後のキラとの和解(※)も賛否両論あるが、新たな人間関係を構築する一歩を踏み出したとも言えるので、もしSEEDの続編が描かれて彼が登場するならばその変化も注目すべきだろう。
(※FINAL PLUS及びスペシャルエディション版のみで、TV放送版ではない場面)
作中における主人公であるものの、主人公として全体的に出番や活躍が多いとは言えず、特にストーリー後半はメイン視点が前作主人公であるキラ・ヤマトに移ってしまい、終盤はキラ側に敗北する結末も手伝って、実質主人公の座を失ってしまったといえる。EDのキャストクレジットではシンがリストの一番上だったが、終盤ではキラに奪われてしまった(シンはアスランより下の三番目に)。さらに雑誌のインタビューにて遂に監督自ら「主人公はキラ・ヤマトです」と言われてしまう。
ストーリーの途中で、前作主人公や他のキャラクターに出番を喰われる事例というのは、アニメや漫画等では決して少なくないが(スパロボ参戦作品では『グレートマジンガー』終盤の剣鉄也や『機甲戦記ドラグナー』終盤のケーン・ワカバ等)、彼の場合2000年代の中でも著名な作品であるのも手伝い、OP演出や脚本進行上もそれが露骨に顕在化したため、主役の座を奪われた人物の代表的存在となってしまった。その影響もあって一部のメディア等においてはDESTINYの主人公=キラと紹介される事もある。
一部では復讐鬼というイメージで語られる事もあるが、憎しみの感情で戦っていたと取れるのはあくまでもステラ死後のフリーダム戦のみである。また初期の極一部の資料では、「強いナチュラル蔑視がある」と記されているが、作中では他のミネルバクルーとは違ってナチュラル蔑視の発言は全く無く(海に落ちたステラを救出した時もナチュラル云々は一切口にしていない)、妹のマユ自体がナチュラルである説もある為に全く当てはまらない。
ただ、総じて本編や設定資料などにおいて過去のオーブで暮らしていた頃の境遇(オーブに住んでいた期間は諸説有り定かではなく、家族とトダカ以外の人間関係も不明)や移民の立場から軍組織であるザフトに入った明確な理由(名セリフの項で後述)等の心情描写が主人公としてはあまり描写されなかった事もあって、キラやアスランと比べると不明瞭な設定が目立つのは事実であり、続編や後発の資料などによる設定の統一と補完が待たれる。
他媒体での描写
小説版・漫画版3種の各作者もシンの扱いに対して思うところがあったらしく、いずれの作品も最後は敗北するものの、扱いは格段に良くなっている。特に、平和な世界を作りたいという想いを共有しながらも理想を追うアスランと対峙する道を選び、互いの信念をかけて対決するボンボン版(高山版とも言われる)の評価が高い。
また、後述するスパロボシリーズや他のガンダム関連のゲーム、あるいはネット上の二次創作等においても彼が主人公として成長し活躍していく作品が少なくない。
逆にいえば原作及び後述するスパロボを含めた彼の扱いと人物像、また設定等は各メディアによって大きく違い、視聴者も大きく見解が異なり、一部原作と相反する展開の作品も存在する等、DESTINYのキャラクターの中ではデュランダルと並んで非常に評価の難しい人物とも言える。
シンを演じた鈴村健一氏は『スーパーロボット大戦Z』のオフィシャルWEBマガジンにおいて、「当時監督の求めていたシン・アスカと自分の中のシン・アスカがスパロボの収録で一致した」と話しており、当時より作品に対して肯定的になっているようである。
というのも、当時の鈴村氏は一部の前作ファンから凄まじいバッシングを受けており(理由は「キラ達と敵対する、アスランやカガリに悪口を言う、シンを演じている声優だから」という幼稚極まりないもの)、脚本そのものにもインタビューで難色を示しているなど、否定的な立場だったからである。なお、彼が「予定調和のようにキラたちと和解して、ザフトと戦う様な展開だけは勘弁」と答えていて、FINAL PLUSやSE収録の追加エピローグでほぼその展開になってしまったというのは有名な話である。
スパロボシリーズにおいて
原作における設定上、アークエンジェル組を中心にした視点であるSC2やKでは最終的には仲間になるものの、他のミネルバ隊の面々と同様に敵として登場する。
逆に彼とミネルバ隊を中心にした視点であるZとLでは、序盤から終盤まで一貫して自軍メインキャラであり、展開によっては終盤にも離脱することなくザフトに戦いを挑むシナリオも存在する。特にセツコ・オハラを主人公に選んだ場合は、彼女と並びZの「主人公」として大いに活躍する。
またいずれの作品でも自軍加入後はキラ、アスラン、ネオ(ムウ)、カガリと原作では成しえなかった和解を果たすことが可能(特にキラとネオの両者とはステラが生存した場合は完全に確執が消滅する)な上に、条件を満たせば無二の親友であるレイも死亡する事無く、再び仲間に帰ってくるなど、破格の扱いとなっている。
原作では敵対者に対しては勿論、味方で上司であるアスランに対しての態度など、短気で激情家な面が強いが、SRWシリーズにおいては仲間との人間関係が改善される事も多く、他作品の仲間達とも友好的な関係を築いている為、原作よりも性格は丸くなっている(但し、原作での辛辣な発言を再現したのか立場が上のキャラクター(クワトロやゼロなど)に対しても歯に衣着せぬ物言いをする事も決して少なくない)。
原作で不遇だった主人公キャラクターとしては、多くの人間に出会えた事が彼の大きな救いになったと言え、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジと並んでその傾向が強い(ただ、両者とも文字通り全てを失った最も不幸な主人公とは比べものにはならないのだが)。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- セツコ編では第2話から登場。ランド編では共通パートでのみ登場する。
発言・行動自体は基本的に原作通りだったが、カミーユをはじめとしたZEUTHの仲間が絡むことによって次第に過激な部分が和らいでいる。また、仲間達の助けや様々な立場の人からの助言を受け、原作以上の成長を見せる。他にもザフトポイントによって一部会話が変わり、それによって大きく印象が異なる。
後半の一大分岐シナリオ「ifルート」における最重要人物で、こちらを選ぶと分岐後の離脱が無く、キラ・アスランも交えながら仲間達と共にデュランダルと敵対する道を選ぶ。セツコ編ではifルートの条件が若干緩く、またシンが話の中核に居ることもあって事実上の準主役格を勤める。それに比べてランド編では条件が厳しいため、ifルートが確定するまでは育成は控えた方が良い。2周目からは自由にルート選択が可能になる。
原作ルートでは48話終了後に離脱し56話クリア後に自軍に復帰する。こちらのルートでも自軍との戦闘台詞が熱く、原作では描写されなかった激しい信念のぶつかり合いを見ることが出来る。
能力は総合的にキラやアスランを僅かに下回る程度だが、育成できる期間が長く、優秀な特殊能力と機体特性との相性もあり、あらゆる場面で活躍できる。ちなみに、エンディングのスタッフロールでは種運命勢で最初にクレジットされており、ここでもきちんと主人公扱いされている。余談だが同時期に発売されていた『ガンダム無双2』でもカミーユとロランとは友人の設定になっている。 - スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
- 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
- 前作で『SEED DESTINY』のストーリーが終わっているので原作終了後の設定で登場。中盤の宇宙ルートで、キラ達と共に次元獣相手に奮戦していたところを、CBとS.M.Sによって救われZEXISと合流する。当初は、「テロリストの機体」と目されるガンダムタイプを所有するCBについて懐疑的であったが、彼らの信念を汲み取った後は(アスランが迷いを捨てた事もあり)ZEXISへの協力姿勢を見せる。前作を経て性格的にはかなり温和になっており、以前の問題児ぶりを周囲から弄られると、バツが悪そうに話題を逸らすという年相応の描写も増えたが、さすがにセツコを嬲り続けたアサキムと対峙した際には激情を露にする。EDではトレーズの配慮によって、カミーユ達と共にOZへ加入する様子が見受けられるが…。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 序盤の中東ルートで初登場。前作のEDで示された通り、当初はOZに所属しているが、OZのやり方に疑念を抱き、ルナマリアやカミーユ、ファと共に脱走し、ソレスタルビーイングやヒイロ達かつてのZEXISの面々と合流する。戦力としても非常に優秀で、序盤からデスティニーガンダム共々非常に頼りになる。更に中盤からはデスティニー最大武装が解禁されるのでZのようにボスキラーへと返り咲くことができる。戦争とそれを生み出す者への強い怒りは今作でも健在で、最終的な目的は「平和」であっても、その為に戦いや犠牲を強いようとする人類勢力の指導者達に対して、戦闘前会話で激しい怒りを露わにしている。今作では前作と比べるとインターミッションの会話シーンでの出番は多くなっており、『Z』で深い信頼関係を築いたセツコとも久しぶりに再会し、彼女の登場する場面では頻繁に顔を出している。また、彼の口からはっきりとステラとレイの生存と、シンとルナマリアとの関係が「恋人同士」であると明言されている。ただ唯一残念なのが鈴村氏による特殊台詞などの新録が全くと言っていいほどないことか(これは他のキャラにも言えることなのだが)。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 今回最初は敵で、中盤で仲間になる。その為か主人公なのにオープニング戦闘デモでは敵役になっていた。原作再現が少ないために悪い印象もない。仲間になった後は出番も比較的に多く、人間的にも順調に成長、顔グラも味方時のものに変化するが、何故かアロンダイト使用時のカットインは敵だった時のままなのでおっかない(原作どおりだが)。
能力的にはデスティニーガンダムの強さも相まって即戦力になる。機体はシングルでも強力だが、パートナーを組む場合、機体特性・信頼補正が完全に噛み合っているアスランと組むと非常に強くなる。今作では原作シナリオ終了後も、アスランに対して敬意を表している場面が多い。他作品との絡みでは、ルージの兄貴分になったり、ウェンディの事を心配していたり、宙と意気投合したり、ミハエルに怒りを露にするなど、SC2やZ以上に「兄」としての面が強調されている。なお、ライターが存在を忘れていたのか、エンディングに一切登場しない(名前すら出てこない)。 - スーパーロボット大戦L
- プロローグ第2話から登場。序盤に何度かのスポット参戦を経て、中盤に差し掛かる頃に正式参戦する。本作では常に自軍にいて、初めてシンが一度も敵になる事のない展開となっている。正式参戦から数話後にデスティニーに乗り換える為非常に頼れる戦力だが、自身の能力はK時より弱体化し、格闘・射撃は主人公格としてはかなり低めになっているのでスキルパーツによる養成が欲しいところ。
原作と比べ展開が途中から大きく変化しており、周囲との人間関係も非常に良好である。原作では対立していたキラとも殆ど敵対する事なく、むしろ共闘する機会が多い。当然加入してからも良好な関係である。他作品との絡みでは序盤から『マクロスF』の面々と関わる場面が多く、ランカの駆け出しの頃からのファンの一人となっている。終盤にはデスティニープランに真っ向から反発し、デュランダルやレイと対峙する事になる。また、本作では最初から最後まで一貫して一方的に他者の「運命」を決めつける思想を強く否定する姿勢を見せており、戦う動機も戦争への怒りに加えて、「誰かを守るために」戦うという想いが非常に強く強調されている。EDではステラと共にしばらくオーブに残り、後にステラを伴ってプラントに戻ると決めている。ステラが無条件で生存し、トダカが生存しオーブに留まったままのため、本作は最もシンが幸せな作品と言っても過言ではないだろう。ただ、今作でもデスティニー搭乗時の一部の武装のカットインは怖い顔のまま(むしろ増加している)なので「もはや顔芸」と言われることも。ジブリールにトドメを刺すのも彼で、シンのファンなら感涙必至の名場面となっている。 - スーパーロボット大戦UX
- 原作終了後設定。シリーズものである第2次Zを除けば、スパロボシリーズでは初めての原作終了後設定での登場となる。鈴村氏の音声が追加収録され、第2次Zにはなかった『ガンダム00』のガンダムマイスター達やミリシャの三英傑達への特殊援護台詞も収録されている。また、ルナマリアとの合体攻撃が追加された。プロローグからの登場と初登場は非常に早いが、フェストゥムとの戦いでデスティニーが大破したため、しばらくインパルスに乗り込む。原作での大戦、ステラやレイ達との死別を乗り越えて、戦士としても人としても非常に大きく成長しており、ストーリーでは一騎をはじめとしたファフナーのパイロット達との絡みが多く、彼らの良き先輩として、彼らを見守り、導いていく役どころを担っている。キャラクターデザインが同じで、しかもセカンドステージシリーズがフェストゥムに対しても準備されていただけに、同一作品と誤解するほど溶け込んでいる。SEED発動時に目の色が同化現象末期を思わせる真っ赤に変化するからか、前述のクロスオーバーを併せて同化現象とネタにするプレイヤーも。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 初参戦作品。序盤のユニウスセブンでの戦いでスポット参戦するが、その後は長い間、敵としてAフォースの前に立ちはだかる。接近戦重視の傾向が強いため、離れて戦えば意外と脆い。正式参戦は終盤で、メサイア攻防戦が終結した後に無条件で味方に編入する。機体のスポット参戦時はインパルスで、正式参入時はデスティニーとなる。EDではホーク姉妹と共にプリベンターに入隊し、五飛の部下となって共に任務に就いている。今作では仲間である期間が非常に短い事もあって、他作品のキャラとは殆ど絡まない。
パイロットステータスの傾向
能力値
リアル系らしく命中、回避は高い。ただ、他の能力は作品によってまちまちで、Zでは大器晩成型の成長をするためか、初期値は振るわないが最終的にエース級の能力になり得る。Kではキラやアスランと肩を並べるほど能力が高く、射撃・格闘共に非常に高い。Lでは射撃・格闘共に控えめ。また、射撃戦よりも格闘戦が得意という設定があるにも関わらず、格闘よりも射撃が高めな事が多い。現在、格闘の方が高かったのはKのみである。
精神コマンド
アタッカー向きの精神コマンドで統一されている。集中、直感、熱血、魂などを覚える傾向がある。戦闘に直結しない精神コマンドも加速、覚醒など非常に有用なものを修得する。
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
- 反撃時の攻撃力+10%、クリティカル率+20%
- Zでの隊長効果。ZにおけるSEEDは与ダメージ+10%の効果が付加されているので、EPでは攻撃力+20%とクリティカルのダメージ増加により強烈なダメージを敵に与える。愛機のデスティニーガンダムの攻撃力も高く、殆どの敵を圧倒できる。
固有エースボーナス
- 回避率+15%、反撃時の与ダメージ1.1倍
- 第2次Z破界篇で採用。回避率と反撃ダメージが補強されている。この回避率ボーナスは最終補正なので、SEEDとの重複により集中や見切り無しでも極の命中補正を上回る最終回避を得る事に。
- 回避率+20%、反撃時の与ダメージ1.1倍
- 第2次Z再世篇で採用。回避率が前作と比べて若干上昇している。
パイロットBGM
- 「ignited -イグナイテッド-」
- 第1期OPテーマ。このOPでのシンは表情が終始柔らかく、ラストカットも笑顔で締めている。西川氏曰く、「シンを強く意識した曲」として作ったらしい。
- 「vestige -ヴェスティージ-」
- 挿入歌。FINAL PLUSではOPテーマに昇格。Zで採用。
本来は西川氏が監督の福田己津央氏の要望で「ignited -イグナイテッド-」の対極として作ったキラのテーマ曲。その後、「C.E.に生きる全ての人達のテーマソングと言える曲となった」と監督から評された。 - 「Life goes on」
- 第二期EDテーマ。UXで採用された。今作の雰囲気によく合い、成長したシンの性格にフィットしている。
人間関係
一見してそれなりの人間関係を築いているように見えるが、最悪のタイミングでの離別・死別が多く、また彼の苦悩となっていた家族の死を理解していた人物が皆無であった事が、彼の悲劇となっている。
スパロボにおいてはストーリーの改変の影響もあって原作と関係が異なってくる人物も多い。
家族
- マユ・アスカ
- 連合軍によるオーブ侵攻により死亡した妹。劇中での言動から相当溺愛していたようである。彼女の落とした携帯電話を取りにいくシンの行動が、結果的に彼一人だけ助かってしまうという悲劇を生む。
- 両親
- マユとともに連合軍によるオーブ侵攻により死亡。キャンピングカーで家族と共にキャンプをしていたシンの回想描写からして中流家庭であると思われるが、職業などは不明。
プラント
- ギルバート・デュランダル
- 上司。戦争のない平和な世界を目指す彼はシンにとっては頼りにしている存在であり、デュランダル自身もシンに大きく期待していたが、自らの野望成就の為の駒としてシンを見ている側面もあり、その食い違いがシンの悲劇に繋がってしまった。
スパロボでは彼との関係が改善されている場合もあり、ZやLでは死の間際に、シンにも人類の未来を託している。 - ミーア・キャンベル
- 彼女が「ラクス・クライン」として開いた慰問コンサートに同僚達が熱狂する中、シンだけは無関心な態度を取り、彼が「異国からの移民」であることを印象付けた。なお、デュランダルやアスランと一緒に相席するエピソードはあるが、シンとミーア自身が会話を交わすことはなかった。
ミネルバ隊
- アスラン・ザラ
- カガリのボディガードで後の上官。ボディガード時代にはアスランの行動を認めていたが、ミネルバ隊モビルスーツ指揮官に就任するとオーブやキラ達への立場の違いから衝突。アスランが追い出されるようにザフトを脱走すると、これを追跡し撃墜するが、後の戦闘で逆に敗れる。
シン自身はキラ達の事で優柔不断な態度ばかりを見せるアスランを否定し反発していたが、彼を撃墜し、そのまま敵対関係になってしまった事に苦悩するなど完全に嫌っていた訳では無かった。だが、皮肉にもそれは自分が否定していたアスランの悩みと同様のものであり、結果としてそれが敗北へ繋がってしまう事となった。原作では最終的にどの辺りまで関係が修復したかは不明であるが、スパロボにおいて原作後が描かれた第2次ZやKではある程度は修復し、後半の展開が異なるLでは対立関係が無くなった。
ボンボン版ではアニメ本編以上に彼との関係が深く描かれており、彼に反発しつつも、アニメ版よりもずっと良好な関係を築いていたが、最後は袂を分かつ事になり、彼の心情を理解しながらも、お互いの信念を激しくぶつけ合い、死闘を繰り広げた。ジ・エッジではアスランの言葉と現実との差異に迷い苦しんでいる様子も描かれている。 - レイ・ザ・バレル
- 士官学校からの無二の親友。後にシンに自分の素性と過去を打ち明ける。デュランダルの野望成就の為にシンを利用している面もあったが、彼とシンの友情は偽りのない本物だった。スパロボでは敵対する展開もあり、彼に対する説得イベントがある等、親友としての関係が強調されている。
- ルナマリア・ホーク
- 士官学校からの友人。シンにとっては数少ないうち解け合う関係で、仲のよい異性の友達同士といった間柄だったが、お互い想い人を失った事をきっかけに、傷を舐めあうように惹かれあっていく。ちなみに中の人は妹のマユも演じ、後にシンを演じた鈴村氏の妻となる坂本真綾氏。幼なじみという設定も一部散見されるが確証は無い。第2次Z再世篇では明確に彼女との関係は「恋人同士」と明言されている。
- タリア・グラディス
- 上官。原作では特にこれといったエピソードは無く、単なる上官に過ぎないが、頻繁に迷惑をかけてしまっている。スパロボでは彼女との関係はより深く描かれている。
- ハイネ・ヴェステンフルス
- 上官。シンやアスランの良き理解者であり、パイロットとしては有能だが社会人としてはまだまだ未熟なシンを叱って育てあげることができる存在であった。誰とでも気軽に話せる彼が参入したことでミネルバのパイロット陣は打ち解けあっていくように見えたがいち早く戦死してしまい、短い付き合いとなってしまった。
ボンボン版ではアニメ本編以上に彼との関係が深く描かれている。またスパロボでも作品によっては上司である期間が長い。 - ヨウラン・ケント、ヴィーノ・デュプレ
- 同年代とあってか描写は多くはないが、それなりに親しい仲。
ザフト関連
- マーレ・ストロード
- スパロボ未登場。『DESTINY ASTRAY』などの外伝作品に登場するザフトのMSパイロットで、インパルスガンダムのパイロットになる事に異常なまでに執着している男。インパルスの正式なパイロットに任命されたシンを一方的に逆恨みし、卑劣な罠を仕掛けてシンの謀殺を謀るも、その謀殺劇は(マーレの罠に気付いておらず意図的ではなかったものの)『DESTINY ASTRAY』の主人公でジャーナリストのジェス・リブルによって阻止されている。ちなみにシンが彼の事をどう思っているのかは不明で、彼が自分を謀殺しようとしていた事についても気付いていない。
- ディアッカ・エルスマン
- 本編では特に絡みはないが、Lではユニウスセブンの破砕の時以外にベルリンでの戦いにおいて共闘しておりその出撃前にキラの人なりを彼に聞いており結果的にシンとキラの仲を取り持った影の立役者となっている。
オーブ
- トダカ
- オーブ軍人。家族を失い途方に暮れるシンにプラントの移住を進め、その後もシンを心配していた。シンも恩義を感じていたが(小説版参照)、二度と再会することはなく、気付かぬままシン自身の手で討ち果たすという悲劇になる。せめて彼との再会が実現していれば、オーブに対する感情や戦争に対する考え方もまた違っていたかもしれないが…
- ウズミ・ナラ・アスハ
- 面識は無いが、作中では彼の方針のせいで家族が死亡したと考えており、その思想を否定している。
- カガリ・ユラ・アスハ
- CE73でのオーブの代表。オーブ侵攻を招いた父ウズミの遺志を受け継いでいることから、彼女をひたすら怒りの感情にまかせて激しく罵倒する。ただし、小説版では自身の罵倒に反論して、当時のオーブの行動を正当化してほしかったとされているが、シンを始めとする家族や友人を失ったオーブの面々に深い負い目を感じている当時のカガリに、そんな心の余裕など無かった。
スパロボでは関係が改善される展開が用意されており、最終的にはオーブの指導者としての彼女を認め、彼女の将来の成長とオーブの繁栄に期待している。
シン自身は知る由も無いが、独断専行の行動力や短気で激情家な性格、そしてウズミの思想を徹底的に非難する面など、実はかつてのカガリと非常に似た者同士であったといえる。
アークエンジェル隊
- キラ・ヤマト
- フリーダムのパイロットで、本編においてはシンにとって最大の強敵の一人。オーブ付近での戦闘介入を経て、ステラのデストロイを撃墜したため対立が決定的となる。
また、自身の家族がフリーダムの流れ弾で死亡したかのような描写があるが、こちらは認識していないようで、スペシャルエディションではシンの家族を殺したのは戦争そのものであるように描写が変更されている。
直接の対面は中盤にオーブで果されているが、それがキラであることは『FINAL PLUS』で知るとなる。キラが「一緒に戦おう」と語りかけると、シンは涙ながらに「はい」と答え、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は本当のエンディングを迎えるのであった。和解後のシンとキラを描いた作品においては彼とは良好的な関係になっており、シンはキラを「キラさん」と呼んでいる事が多い。『SEED DESTINY』のストーリー展開が原作と大きく異なるLではステラを助けるのに協力してくれた彼に対して恩義を感じており、エンジェルダウン作戦の際には彼と戦うことに躊躇いを見せていた。
- ラクス・クライン
- プラントの有名人で、フリーダムを有していたクライン派の首魁なのだが、シンが彼女に興味を示す描写は皆無で、ミーア・キャンベルが「ラクス」の名前で開いたコンサートにも無関心だった。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS~選ばれた未来~』で直接顔を合わせるが、こちらもキラを間に挟んでの対面だった。
「オーブ&クライン派と地球連合の争いで家族を失った」というシンの立場からすれば、もっと絡みがあってもよさそうだが。
ちなみにLでは彼女の歌姫としての実力を評価しておりオーブにいた頃は彼女の歌は好きだったと発言している。第2次Z再世篇では歌うことを強いられるランカの現状を憂うラクスを心配し、キラにラクスを元気付けるように促そうとするなど直接の絡みこそ少ないものの、キラ同様に関係は良好であることが推測できる。
地球連合軍
- ステラ・ルーシェ
- ファントムペイン所属のパイロットでエクステンデッドの少女。第1話でシンが偶然胸を触ってしまう。その後、海で溺れた際に助けたことがきっかけで惹かれ合う。戦闘中に再会しミネルバに収容するが、ミネルバでは特殊体質への措置が不可能であり、苦しむ彼女を独断でネオ・ロアノークに身柄を引き渡してしまう。その結果再度戦線に投入され、最後は錯乱状態でデストロイガンダムとともに散った為、皮肉な事に、ステラを救う為にとったシンの行動が結果的に彼女を不幸な死へと誘ってしまった、とも言える。最終決戦に敗れ、全てを失ったシンに魂となって語りかけた。
スパロボでは彼女を救出できる展開も用意されており、彼女とも共に未来へと歩める結末を迎える事も出来る。 - スティング・オークレー
- 原作ではデストロイに乗った彼を容赦なく撃墜したが、Lでは彼のことも心配する様子を見せており説得を試みる場面があった。
- ネオ・ロアノーク(ムウ・ラ・フラガ)
- ステラの命を救う為に彼女の上官である彼に彼女を託して戦争に関わらせないように約束したが、結局は破られる事になる。
スパロボでは後に再会し共闘しているが、原作で再会したかは不明。 - ロード・ジブリール
- 戦争の元凶で且つ、結果的にステラを失うことになった原因でもあるため、シンにとって最も憎むべき敵。原作ではレイに討たれたために直接対決の機会は無かったがボンボン版とLでは直接彼に引導を渡す。Zではifルートを通った場合のみ引導を渡すチャンスが生まれる。特殊台詞も存在。ちなみにジブリールに近い立ち位置であった前作のアズラエルはオーブ侵攻の首謀者で言うなればシンが家族を喪った元凶とも言える人物であるが、DESTINYではアズラエル自体の存在が特に語られていない為、どのような感情を持っていたかは不明。
他作品との人間関係
原作と比べても総じて人間関係が広く、多くの仲間に恵まれた感がある。
ガンダムシリーズ
SC2でも共演しているが、人間関係が深く取り上げられたのはZから。
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- Zシリーズにおける良き先輩。Zでの初登場シーンではシンの暴走を止める一幕もあるが、その実力については高く評価していた。SEEDに覚醒したシンがザムザザーの至近距離射撃を避けたことに対し、驚嘆していた。キラと合流する場面では和解の手助けをする。
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- Zシリーズにおけるアムロと並ぶよき先輩。煮え切らない態度を見せるクワトロに対し、カミーユの代わりに「修正」しようとした事も。彼が将来道を誤った時は、カミーユと共に止めてみせると宣言した。
- ブライト・ノア
- Zシリーズにおいての、上官であり自軍の司令官。父親のような存在でもあり、タリアには反発する事は多いシンだったが彼は信頼していたようである。
- カミーユ・ビダン
- Zシリーズにおける最高の親友の一人。
原作の放送中の時点から類似性が指摘されており(『SEED』が「21世紀の1stガンダム」を目指し製作された関係から、続編である『SEED DESTINY』は『機動戦士Ζガンダム』を強く意識した作品となっている)、『SEED DESTINY』のスパロボ参戦前からクロスオーバーが期待されていた。『SEED DESTINY』の初参戦となったSC2では絡みは無かったが、スパロボZにおいてはファンの期待以上の絡みを見せ、最高の友人関係を築いている。
スパロボZのΖガンダム勢は劇場版設定での参戦であるため、カミーユはTV版ほどにはシンと似ているわけではないが、カミーユ自身は「シンと自分は似ており、少しのきっかけで自分もシンのように(すなわち、TV版のように)なってしまう」と発言しており、シンにアドバイスを与えられるような立場を心がけることによって劇場版のような、成熟した自分で居られるという設定である。もっともシンはギリギリの所で精神崩壊しなかった分、TV版カミーユよりはマシであったともいえるが。ちなみに、カミーユは盗んだガンダムで戦っているのだが、シンがその事を知っているのかは定かではない。 - ファ・ユイリィ
- TV版のカミーユとシンが対になる存在であるとすれば、彼女はルナマリアの対になる存在。Zでは、歳が近いもの同士なのか仲が良かった。
- ジェリド・メサ
- Zでは、デュランダルの演説をクーデターに利用した、彼らティターンズに怒りを露にする。
- フォウ・ムラサメ
- TV版のカミーユとシンが対になる存在であるとすれば、彼女はステラの対になる存在。というわけで、ステラの同僚兼親友として登場。Zではカミーユと共に香港でシンに出会っており、後に彼女がZEUTHに加わった際には、彼女からステラの言葉を伝えられる。同時に、彼女は苦心するシンの事を心配していた。
- パプテマス・シロッコ
- Zにおける最大の敵の一人。序盤から、シンが持つ力の素養を見抜いていたが、謀略を重ね邪魔者を次々と排除し、世界をその手に掌握しようとした彼を真っ向から否定した。戦闘の際にも専用の特殊台詞があるなど因縁浅からぬ仲である。
- レコア・ロンド
- Zではシンとカミーユの事を「仲良くなれそう」と期待し、色々と気遣っていた。しかし、後にティターンズ側に彼女が寝返った事に驚きを隠せなかった。サンドマン杯でも共闘し、アスランペアに勝利。
アナザーガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ
- Lではヘブンズベース攻防戦にてデストロイガンダムに狙われた彼を援護する。オーブ攻防戦ではシャトルに乗って宇宙への離脱を試みるロード・ジブリールの追撃を託す。レクイエムでの戦闘では彼からジブリールに引導を渡す役目を託される事になる。独り戦う彼の姿に、シンは彼もまた「誰か」を守るために戦っている事を感じ取っていた。第2次Z再世篇でも序盤から共闘する。
- トロワ・バートン
- Lではファントムペインに潜入していた彼とは度々交戦。シンはトロワがファントムペインに潜入している経緯を知らなかったため、「どうしてロゴスに手を貸すのか」と度々問いただしている。
- 張五飛
- SC2のEDでは、なんと彼がプリベンター入りしたシンとホーク姉妹の上司に。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 第2次Zでは、異世界に迷い込んだ際に彼によってカミーユ、ファ、キラ、アスラン、ルナマリアと共に、彼が総帥を務めるOZに迎い入れられる。彼はシンの実力と人間性を認めていたが、シン自身は彼のやり方には疑念を抱くようになり、後にカミーユ達と共にOZを脱走し、彼と敵対する事になる。最終的に望むものが平和であっても、その為に戦争を必要とする彼の思想は、シンにとっては許せるものではなかった。
- ゼクス・マーキス
- 第2次Z再世篇ではOZでの上官。彼もトレーズ同様にシンの実力と人間性を認めていたが、最終的には彼とも敵対する事になる。『EW』設定の彼ともSC2やLで共演しているが、第2次Zほど絡みは描かれていない。
- アレックス、ミュラー
- 第2次Z再世篇ではOZ所属時の先輩だが、彼らからは外様扱いされ、侮蔑・嘲笑されていた。尤も、軽蔑すべき下劣な人間性を持った彼らに対し、シンも嫌悪感を隠す事は無かった。…敵ユニットとして登場する前にゼクスの手で討たれたので、この2人をシンで撃破する事は出来ないのだが。
- ティファ・アディール
- Zのifルートにて、彼女からデュランダルの最期の遺志を伝えられる事に。
- フロスト兄弟(シャギア・フロスト&オルバ・フロスト)
- Zでは彼らに「デュランダルの操り人形」呼ばわりされる。彼らの語ったデスティニープランの真相に、シンは激しく動揺した。
正暦作品
- ロラン・セアック
- Zシリーズでの親友の一人。ガルナハンでの一件では、彼に暴走を制止される場面もあったが、この事がガルナハン兵士虐殺のネタとしてカイメラに利用されてしまい、話に出される事は無かったが、この一件ではロランに多大な迷惑をかけてしまった。
- ギム・ギンガナム
- Zではオーブ戦にていきなり彼からターンXのシャイニングフィンガーを浴びせられる。Gガンダム関連でないフィンガー対決という事だろうか。強いて言うなら、両機とも旧ガンダムシリーズを体現した機体である。彼に実力を認められ、「極上の獲物」と評される。
ガンダムSEEDシリーズ
- スウェン・カル・バヤン
- Kではディガルドの首都ディグへ奇襲をかける事になった際、何が何でも民間人への被害を出してはいけないと民間人を心配するシンに対して、自身の過去などを想起してか、どこか複雑そうな面持ちだった。
西暦作品
- 刹那・F・セイエイ
- 第2次Z破界篇にてシンはソレスタルビーイングの戦略に疑問を持っているが彼の戦争根絶の決意は信じられると言っている。再世篇でも序盤から彼と共闘する。
- Zシリーズではシンの方が年上だが、UXでは彼の方が年上である。
- アレルヤ・ハプティズム
- 第2次Z再世篇ではマリーを救おうとする彼をかつての自分やカミーユの境遇と重ね、彼を応援し、協力する。また、結果的にステラの約束を破ってしまったネオと違って彼の事は信用できるとも発言している。
- ロックオン・ストラトス (2代目)
- 第2次Z再世篇では彼がソレスタルビーイングのメンバーに加わった際に、フェルトに(わざと)軟派な態度をとった彼に対して、カレンと共に嫌悪感を露わにした。勿論、その後は彼への認識を改め、関係も改善されている(カレンも同じく)。
- ソーマ・ピーリス
- 第2次Z再世篇ではアレルヤに救出された彼女に対してゼロがZEXISへの参加を要請しようとした際、彼女の身を案じてキリコやカミーユと共にゼロに反対意見を唱える。ステラやフォウの悲劇を知るシンにとっても、彼女の境遇は同情すると共に絶対見過ごせるものではなかった。UXでは、フェンリルで自爆を図ろうとするカノンを共に説得する。
- イアン・ヴァスティ
- 第2次Z再世篇ではリンダが彼の妻と知った際、思わず「こんなの間違ってる!」と声を荒げてしまう(後述)。
- リボンズ・アルマーク
- 第2次Z再世篇における最大の敵の一人。かつての上司であったデュランダルやトレーズ、ゼクスとは違い、ドス黒いエゴを剥き出しにして人類の支配を企てる彼はシンにとっても最も許せない敵の一人であった。彼からは特殊戦闘台詞で名指しされる。
- グラハム・エーカー
- 初共演は第2次Z破界篇だが、UXにて初共闘。「乙女座」に因んだ特殊援護台詞が存在。
SDガンダムシリーズ
- 曹操ガンダム
- UXでスパロボ初共演をしたミリシャの三侯の一人。彼を含めた三侯全員に対しての特殊援護台詞が存在。
- また、彼は2013年よりスタートした三国伝の新章より、シンの愛機のデスティニーガンダムをモチーフとした鎧を新たに装着している。
リアルロボット系
マクロスシリーズ
- 工藤シン
- 同じ名前・声優・主人公でありながら微妙に不遇な扱い、と色々と共通点が多い。SC2で共演するも、残念ながら特に絡みはなかった。ちなみに姉妹作のACE:Rではちょっとした絡みがあり、名前と声についてアルトに突っ込まれる場面もあった。
- 早乙女アルト、ミハエル・ブラン、ルカ・アンジェローニ
- Lではプロローグにて出会い、以来親しい間柄となる。
- ランカ・リー
- Lではプロローグにて知り合い、応援もかねて真っ先に彼女のファンクラブの会員の一員に加わる。初対面時から彼女の歌手としての素質を高く評価している。終盤にアルトが囚われの彼女の救出と説得に向かった際には、シンもルナマリアと共に説得の声を叫んでいる。ちなみに上述にもあるようにシンの声優は、彼女の母の友であり、彼女が映画で演じたマオ・ノームの想い人・工藤シンと同じである。
- グレイス・オコナー
- Lではバジュラクィーンと一体化し、自らを「運命すら支配する神」と称して悦に浸る彼女に対し、「同じ人間だ」と突きつける。
富野作品
- ゲイナー・サンガ
- Zでは彼の世紀の一大告白を目の当たりにした際、ルナマリアに促される形でとある告白を叫ぶ。また、姉妹作のACE:Rでは、シンシアを救おうと意気込む彼に対して、かつてステラを救おうとして救えなかった自身の過去を省みて、同じような過去を背負うカミーユと共に彼を後押しした。
- アスハム・ブーン、カリン・ブーン
- 直接は絡まないが、Kでは再会した彼ら兄妹に、自身の過去を想起する場面がある。
その他リアルロボット系
- ホランド・ノヴァク
- Zにて、デストロイでの虐殺を止める為にやむ無くステラを討ったキラへの怒りに駆られていたところを「あの状況で他にどんな選択肢があったってんだ!」と彼に一蹴されるが、キラへの憎しみに心を支配されてしまったシンも、彼の言葉に「黙れよ!」と反発してしまう。
また、彼もシンと同様に、原作アニメ中盤において数々の問題行動や問題発言をとったが為に、多くの視聴者から非難を浴びた経緯がある。 - ルージ・ファミロン
- Kでは彼の兄貴分に。ルージの窮地には、セイジュウロウと共に彼の窮地を救う場面も(よくよく考えると、ムゲンライガーにエヴォルトしたからアドバイスが活きたが、そうじゃなかったらルージは危なかった展開で、まさに危機一髪だった)。また、ルージに力の意味を説く場面があるが、それはかつて自身がアスランに説かれた言葉と同じであり、アスランからも嬉しく思われた。
- ガラガ
- Kではつばきを邪魔大王国に拉致された事で張り詰めていたところを、彼とプリシラに諭される場面も。
- 真壁一騎、遠見真矢
- Kでは彼らとも親しくなり、家族との思い出について語り合う場面もある。
- UXではK以上に彼らとの絡みが深く描かれており、翔子の自爆に心を痛めるなど、一騎をはじめとするファフナーパイロット達の良き兄貴分となっている。
- なお、一騎と顔が似ている事については特に触れられない(キャラクターデザインを務めたのが同じ人という指摘はさておくべきか)。
- 羽佐間翔子
- UXでの後輩の1人。彼女がフェストゥムを道連れに自爆したことと、彼女を救えなかったことに心を痛める。
- カノン・メンフィス
- UXでは中盤の竜宮島での戦いにて、フェンリルで自爆を図ろうとする彼女を一騎やマリーたちと共に説得する。また、シンは命令されるままに戦う彼女を、亡きステラの姿と重ねていた。
- 中島宗美
- Lの終盤のセントラルとの決戦にてファイナルフェイズ発動の際に復活し、自らのそれまでの行いを詫び、助力を申し出る彼を、遺恨無く「仲間」として受け入れる。
- 枢木スザク
- 第2次Z破界篇中盤にZEXISに編入され、居心地が悪そうな彼を気遣いコミュニケーションを図る。終盤に彼が敵となって国連軍の一員として立ちはだかった際に、彼にZEXISに刃を向ける理由を必死で問うがユーフェミアを殺されゼロに対する憎しみに心を支配された彼は聞く耳を持っていなかった。その時の彼の姿は、まさにかつてステラがキラに討たれてステラが死亡(場合によっては生存)した事で、キラへの憎しみに心を支配されてしまった時のシンの姿と同じだった。再世篇でも彼の事を気にかけて心配している場面は多く、それは彼と敵対している時期でも、彼が仲間になった後でも変わらない。また、彼もシンの気遣いや優しさには感謝の念を抱いており、序盤に対峙した際にはシンに投降するように説得しようとしている。黒の騎士団ルートでは彼が仲間になった後は、彼とルルーシュの和解を願い、見守るように。
- ルルーシュ・ランペルージ(ゼロ)
- 第2次ZではZEXISの首脳の一人だが、彼の指揮官としての実力は信頼しているものの、彼に対するパイロットとしての評価は低めな様子である(再世篇序盤にロロが絶対停止のギアスを使用した際、思わず「ゼロはともかく、どうしてカレンと卜部さんが反応しないんだ!」などと失礼なことを口走ってしまっている)。第2次Z再世篇ではアッシュフォード学園の「キューピッドの日」に参加した際、学園を占拠したテロリスト達に立ち向かう彼の姿を目の当たりにした事から、「ルルーシュ」としての人間性を信頼しており、ゼロレクイエムルートでは悪逆皇帝となった彼に対して「見損なった」と失望と怒りを露わにし、黒の騎士団ルートでゼロの正体が発覚した際には、シンも彼に対して「仲間」として彼を信じる意思を告げている。また、仮面を外さずにストローで飲み物を飲む彼の姿をからかう場面も。
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- 第2次Z再世篇黒の騎士団ルートではゼロとの決戦にあたり、ナナリーを利用してゼロの動揺を狙う彼のやり方に対して、「やり方が汚すぎる」と激怒していた。同じ兄としてゼロの心中を察していたのだろう。また、後述にある戦闘前会話でも彼のやり方を強く非難しているが、その時のシンは、確実にかつての上司を思い起こしていたと思われる。
- キリコ・キュービィー
- 第2次Z再世篇ではマリー(ソーマ)がアレルヤに救われた際、ゼロのマリーへのZEXIS参加要請を取り止めるようゼロに進言する彼の意見に、カミーユと共に真っ先に同意する。彼がワイズマンの後継者となった(フリをした際には)、シンも彼の演技に騙されて「戦争を望むような奴だと思わなかった」と怒りと失望を露わにしてしまう場面も。
スーパーロボット系
ダイナミック系
- 兜甲児、剣鉄也
- Zでは中盤の分岐でも一緒にいる仲間。原作ルートの場合は必死にシンの説得を試みる。鉄也からは「戦士」としても認められている。
- 司馬宙
- Kでは同じ兄として彼と意気投合する場面もあり、共にミハエルに対して「兄」としての怒りをぶつけている。
富野作品
- 神勝平
- Zシリーズでは彼の兄貴分になる。原作では味方サイドに年下の男性キャラが居なかった事もあり、Kのルージも含めて原作では描かれなかった一面と言える。
- 破嵐万丈
- Zでは、彼によってステラを救出され再会する事に。
その他のスーパー系
- 紅エイジ
- Zシリーズにおける親友の一人。彼とはシスコン(エイジは姉が対象)、チームの仲間に「ルナ」という女性がいる、そして同じ声という共通点が多い。精神的には年上の彼の方が大人で、捕虜のステラを勝手に返還してしまったシンの問題行動についてはちゃんと問題行動として見ていた。また、シンの褒められるとすぐ調子に乗ってしまう未熟な一面をしっかりと熟知している。逆に彼が斗牙との対立がきっかけで脱走した際には、シンは彼を徹底的に批判しながらもその帰還を信じるなど、お互い相手の欠点をしっかり指摘しつつも、強い信頼関係で結ばれている。また原作ルートでは彼が敵対したシンを止めようとする場面も。
- ミヅキ・立花
- Zでは新早乙女研究所での訓練の際に、彼女のナイスバディに思わず見惚れてしまい…。
- リィル
- Zでは新早乙女研究所での訓練の際にミヅキのナイスバディに見惚れてしまったが為に、彼女から半ば幻滅されてしまう。
- 吉良謙作
- Zでは中盤のシンの活躍に感動し、彼を胴上げしようとしたりする。
性格こそ違うが、戦乱に巻き込まれて目の前で家族を失った点が共通している。 - 壇闘志也
- Zでは中盤の分岐でも一緒にいる仲間。原作ルートの場合は必死にシンの説得を試みる。
- 不動GEN
- Zの中盤に彼のとあるセリフにもっともな突っ込みを入れるのだが、貫禄で押し切られてしまう(後述)。ルナマリアにも「あのシンを黙らせるなんてすごい」という感心をされてしまう。
- ヴァン
- Kでは自身がかつて復讐心に駆られていた事もあり、彼の復讐心にも理解を示していた。
- プリシラ
- Kではつばきを邪魔大王国に拉致された事で張り詰めていたところを、彼女とガラガに諭される場面も。彼女の言葉に、シンは戦後世界での自身の生き方を少し見出している。
- ウェンディ・ギャレット
- Kでは彼女の事をマユと重ね、心配し、気にかけている。「あんな可愛い妹」と絶賛しているが、彼女の声がステラと同じというのもあるかもしれない。
- ミハエル・ギャレット
- キラとの共通点を指摘される事が多いが、シンとの共通点も多く見出せる人物。Kでは妹のウェンディを蔑ろにしてカギ爪の男の許で戦う彼に対して、「二度と妹と会えなくなってしまった兄」として怒りと悲しみを露にする。また、かつて(世界から戦争を無くしたいという信念もあったとはいえ)精神的な未熟さ故にデュランダルの掲げる理想に半ば盲目的に縋り付いてしまった自分と同じように、精神的な未熟さ故に盲目的にカギ爪の男の掲げる理想に縋り付く彼の姿を、他人事と思えず見過ごすことが出来なかったとも思われる。
- 猿渡ゴオ
- 敬意を表する相手の一人。Lではステラがシンと共に戦う意思を表明した際、ステラの戦線参加に難色を示すシンに対して、ステラの思いを汲み、杏奈と共にシンを諭している。
- 猿渡杏奈
- Lではステラがシンと共に戦う意思を表明した際、ステラの戦線参加に難色を示すシンに対して、ステラの思いを汲み、ゴオと共にシンを諭している。
- アトロス
- Lでは第23話にて彼女の「自分と邪魔大王国とあんた達は同類」という言葉に対して反発していたが、彼女が改心してからは大切な仲間として見ており、彼女を手に掛け『偽物の命』呼ばわりしたネオスゴールドに激怒した。
- 次大帝プロイスト
- Kでは対峙する事は無かったが、Lでは対峙する事になる。他者の命をゴミ扱いし「父の命と比べていいのは自分の命だけ」と嘯く彼(彼女)に対し「そんなことを言う資格は誰にもない」と激怒した。また、彼(彼女)を「思ったよりもいい加減な指導者」と評している。
- 飛鷹葵
- 第2次Z破界篇では彼女に「好きになれそう」と言われて思わず照れてしまう。
- 明神タケル
- 第2次Z破界篇ではマーグの説得・救出に向かおうとする彼に、同じく肉親を失った者として後押ししており、後にズール皇帝との決戦にてズールを道連れに自爆しようとする彼を率先して救出しようとしている。
- ジョセフ・カーター・ジョーンズ、リナ・デイヴィス
- UXでは兄や級友がスクラッグに洗脳されて彼らの尖兵となってしまったことに心を痛める彼らの境遇にシンも沈痛な面持ちを浮かべ、その救出を信じ、誓う。ジョーイに対しては仲間としての想いももちろんだが、リナに対しては、やはり自身もかつて妹を持っていた「兄」だからこそ、一層心配していたと思われる。
- ハザード・パシャ
- UXにて自らの欲望の為に数々の非道を行ってきた彼に当然の如く激怒する。竜宮島の人々と特に親しい関係にあったシンだからこそ、その竜宮島の人々に対して散々非道を働いたハザードへの怒りは人一倍強く露わにしている。
バンプレストオリジナル
- セツコ・オハラ
- 彼女を主人公に選ぶと、『SEED DESTINY』がストーリーの主軸の一つになるためシンの出番も多く、それに比例して絡みも多くなる。共に仇を打倒する為に強くなろうとするという共通点からか、フリーダム打倒の為のシミュレーションにレイ、カミーユと共に協力する。同時に憎しみで戦う事を憂い、彼に戒めてもいた。
個人的な親交も多く、シンがスパロボZのリアル系男主人公などと呼ばれる一因にもなっている。一方「シンにとっては姉のような存在」というのが大方のファンの意見である。第2次Z再世篇でも絡みは多く、彼女と再会した際にも、彼女が終盤にランドと共に復活して援軍に駆けつけた際にも、シンは真っ先に喜んでいる。 - アサキム・ドーウィン
- Zシリーズにおける絶対に許せない仇敵の一人。セツコの心を幾度と無く切り裂き、踏み躙った彼に対しては、当然激しい怒りを露にしていた。第2次Z 破界篇でもアサキムとの共闘を真っ先に拒み、再世篇でも彼の登場の際には必ずと言っていいほど怒りの形相を見せるなど、ZEUTH・ZEXISのメンバーの中でもシンは特に強く彼に対して激しい敵意を向けている。
- シュラン・オペル
- レーベンが戦死した際に本性を現し、心の弱さを露呈した彼を、かつての自分と同じだと指摘した。
- エルリック・シャルティール / レム・ルージュ
- ガズムに憑依された彼の救出に、人一倍闘志を燃やす。やはりアンジェリカ / シェルディアに自分と同じような悲劇(家族を失う)に見舞われて欲しくないから、という想いもあるのだろう。
- 南雲一鷹
- シンと同じく戦争によって(彼は巨神戦争で)家族を失っている彼は、シンの過去を知った際には沈痛な面持ちだった。また、ユニウスセブンでは必死にシンの救助も試みている。彼からは「シンさん」と呼ばれている。
- アイム・ライアード
- 第2次Z破界篇では二度にわたって彼からマユの死をネタにした悪辣極まりない嘘を向けられ、当然彼にも激しい怒りを露わにする。
- マルグリット・ピステール
- 第2次Z再世篇では破界事変の最後にZEXISと共闘した彼女に対しても、仲間としての信頼を示している。また、インペリウムに従わざるを得なかった頃の彼女が、かつての自分自身と重なって見えていたことをエスターに明かしている。
- エスター・エルハス
- 第2次Z再世篇では序盤に初めてマルグリットと遭遇した後、マルグリットの詳しい事情を知らなかった彼女に対して、カミーユ達と共に事情を話している。その際、過ちを犯しそうになった自身の過去を彼女に示唆するが、彼女からは「シンはいい奴だと思う」と評される。また、シンも当初は彼女が戦う理由が「借金返済の為」と勘違いしていた様子。
名台詞
アニメ本編
- 「何でこんな事…また戦争がしたいのか、あんたたちは!?」
- 記念すべき1話のラストでの台詞。1話における彼の出番自体が少なく、番組終了間際に飛び出た台詞から各所で話題を呼んだ。シンの代名詞的な台詞の一つである。
- 「さすが奇麗事はアスハのお家芸だな!」
- 3話より。デュランダルに対して「奇麗事」を言い続けるカガリに対しての怒りの言葉。視聴者に言ってほしかった事を見事に言ってのける、と言ってもここではシンはただ単にカガリに感情的に突っ掛かっているだけなのだが。小説版によると真意としては「オーブを否定する自分をカガリがはっきり否定する事で、当時のオーブは正しかったと言いきってほしかった」との事で内心その綺麗事を信じたかったらしい。ボンボン版ではさらにあんたの綺麗事のせいで俺の家族が死んだと続ける。
- 「あれが…ヤキン・ドゥーエを生き残ったパイロットの力かよ…」
- 元ザラ隊が量産機で新型ガンダムを圧倒している所を見て歴戦のパイロットに驚愕する。
- 「いくら綺麗に花が咲いても、人はまた吹き飛ばす…」
- オーブに降りた時キラとの邂逅で発言。この言葉にキラは当初困惑するが、後に彼なりの答えを返す。
- 「色々あって軍人になった」
- シンが自分の過去をふり返る時に言った台詞。
シンが軍人になる過程はほとんど描かれなかったために視聴者からは「その色々が知りたいんだって!」と突っ込まれた。 - 「ホントにもう信じられませんよ。コーディネイターは自然に逆らった間違った存在とか言っておきながら、自分たちはこれですか!?」
「遺伝子弄んのは間違っててこれはありなんですか!?いいんですか!?一体何なんです!?ブルーコスモスってのは!」 - 廃棄された地球連合軍のエクステンデットの研究所に出向いた際に、研究所内の惨たらしい惨状や、あまりにも非道な人体実験の痕跡を目の当たりにして。アニメ本編におけるシンの数少ない連合やブルーコスモスへの怒りが表れてる台詞といえる。
- 「司令部にも俺のこと分かってくれる人はいるみたいです」
「貴方の言う正しさが全てじゃないってことですよ」 - シンの増長を象徴する台詞の一つ。「捕虜を勝手に返還した」という銃殺刑にもなり兼ねない自分の問題行動をデュランダルが認めてくれていると履き違えて増長してしまった。アスランに対するこのような増長したあまりにも横柄な態度もシンに対する批判の一因となっている。
なおZではカミーユの激怒を買って説教されるなどした結果、反省の態度を見せている。 - 「何も知らないくせにっ!!」
- ステラを討とうとするキラに対して。確かにキラはステラの事情を知らないが、皮肉な事にこの時のシン自身も周囲に翻弄されて「何も知らない」状況に陥っている。
- 「君は死なない!!君は俺が…!俺が守るから!!!」
- 32話にて。デストロイで破壊を続けるステラを説得した際の台詞。この言葉でステラは正気を取り戻し一時的にシンと心を通わせるが…。
- 「…大丈夫だよステラ…何も怖いことなんかない…苦しいこともない…だから…もう何も…君を怖がらせるものはないから…誰も…君をいじめに来たりしないから…だから…安心して…静かにここで……おやすみ…ぅぅ…守るって言ったのに…俺守るって言ったのに!…ステラごめん!…」
- 33話にて。ステラの死亡後、涙を流しながら彼女の遺体を運び湖に水葬する際のシンの台詞。この台詞の後、シンの怒りの矛先はフリーダムへと向けられる。
- 「あんたは俺が討つんだ…今日、ここで!」
- キラとの決戦である34話にて。死闘の末、ついにキラを撃破する。
- 「仇は取りましたよ。あなたのもね」
- キラを撃破した後、アスランに対して。こちらもシンの増長を象徴する台詞の一つで、この時シンはアスランとキラの関係を既に知っており、わざとこう吐き捨ててアスランを挑発している。結果、両者の関係は最悪となる。
シンの性格が改善されている事が多いスパロボにおいては、この時点でシンがまだ仲間になっていなかったK以外では使用されていない。 - 「こんな事をする…こんな事をする奴ら…ロゴス…!許すもんかぁぁぁっ!!」
- ヘブンズベース攻略戦である38話にて。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っスティングに対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出したロゴスに対し、シンは怒りを爆発させる。L第20話でのスティングとの戦闘前会話でも使用されている。Zでは後半部分のみ、ジブリールとの特殊台詞で使用されている。
- 「あんたって人はー!」
- 最終決戦にて、裏切ったアスランと対峙し、彼に対して激怒して。シンの名台詞の中でも特に有名なものの一つで、スパロボシリーズをはじめとした様々なクロスオーバー作品において、様々な敵対者を相手に激怒した際に、この台詞をぶつけている。
その他の媒体
- 「でもっ……」
「生きろ!レイ!」
「言ったじゃないか、まえに!どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろうってっ!」 - 小説版にて、アスランに敗れた後、レイと会うためにメサイアまで戻り、彼がデュランダルを撃った事で生きる気力を失った事に対して。これがシンとレイの最後の会話となった。
- 「父さんを…母さんを…そしてマユを守れなかった国オーブ!」
「そして今ロゴスと手を組み、ジブリールを匿うひきょうな国オーブ!!」
「そんな国…この俺が滅ぼしてやる!!」 - ボンボン版のオーブ戦にて、鬼神の如く戦いながら叫んだ祖国への怒りの言葉。
- 「あんたはいつもひとりだけわかったつもりで!!」
「そうやって人を見下す事しかできないんだ!!」
「俺だってちゃんと考えてこの道を選んだんだ!!」
「もうあんたの指図なんて受けない!!」 - ボンボン版のオーブ戦にて、インフィニットジャスティスガンダムを駆り姿を現したアスランと対峙して。
- 「だったらどうすればいいっていうんだ!?あんたらの理想ってヤツで戦争を止められるのか!?」
「戦争のない世界以上に幸せな世界なんて…あるはずがないっ!!」 - コミックボンボン版での最終決戦でアスランの説得を拒否して。漫画版のシンはデスティニープランが間違っているのを承知の上で「平和な世界」の実現のためにアスランと戦う。また、ラクス達の問題点をしっかり指摘している。その他、ゲーム『ガンダム無双3』にもこのセリフが登場したりする。原作終了後設定のUXでは、「あんたらの理想…」の部分が対加藤機関の特殊台詞として採用された。
- 「あんたが正しいって言うなら!俺に勝ってみせろっ!!」
- コミックボンボン版での最終決戦でアスランに言い放った台詞。なんとアニメ本編の台詞を差し置いて模型誌の宣伝文句に採用されたことがある。一方、このセリフの前に何かを振り払うかのような表情で「行くしかないじゃないか」と心が揺れ動いている様子も見せている。UXでは前述の台詞同様、加藤機関関連の敵や大ボスに対しての特殊台詞として採用された。
- 「アスラン…あんた、やっぱ強いや…」
- コミックボンボン版での最終決戦でアスランに敗れた際の台詞。この時のシンは憑き物が落ちたかのように穏やかだった。
- 「そうだな…ステラ…。俺はまだ…生きている…」
「生きている限り、明日はやってくるさ…」 - コミックボンボン版でアスランとの決着の後にステラの霊に「明日を見る」事を諭されて。意味するものは違うが、後の『機動戦士ガンダム00』の刹那も概ね同じ事を言っている。
- 「でも…同じことじゃないか?」
「俺のデスティニーとあの兵器に、結局どんな違いがあるっていうんだ?」 - こちらはガンダムエース版『THE EDGE』での台詞。「あの兵器」というのはザフトが修復したレクイエムの事。平和を築くために戦う、という事への疑問や迷いを抱いていることを端的に示した台詞だが、直後にヴィーノに「デスティニーが撃たれたらシンが死ぬだろ!」と怒られる。その後、それでも平和が最も重要だと考え議長やレイの思想に賛同する。
- 「レイの運命は…変わらないのか?」
「議長は…定められた運命を受け入れることが幸せだっていったけど、レイは…」 - ガンダムエース版「THE EDGE」での最後の出撃前にレイに問いかけた台詞。レイは一瞬呆気にとられた後、返答の代わりにただ笑いかけるのだった。
- 「……一人で立てます」
- ガンダムエース版「THE EDGE」最終回、手を差し伸べようとするアスランに対し。涙を浮かべながらも毅然とした表情で見つめるシンに、アスランは優しく微笑むのだった。
- 「そんなのはただの言葉じゃないか…誰がそんなことを決めたんだ!」
「失っている過去を守るのは間違いで、今ある現実を守ることだけが正義なのかよ!」
「それを決めていいのはあんたじゃない!オレじゃないのか!」
「オレは決めたんだ!過去を放ってはおかない!決着をつけるんだ!」 - ゲーム『ガンダム無双2』のシンのシナリオのラストにてキラ・アスランの両名と対峙した際、「過去にとらわれたまま戦うのはやめろ」と語るアスランに対して返した言葉。ボンボン版同様に、自分自身の強い意志をアスランに対して明確に示している。
- 「なんで議長までチェックしてるんだ―――!」
- フレッツCMより。デュランダルにCMで「CMの方が喋ってる」と揶揄される。あながち間違っていない?
- 「あんたは一体何なんだ!!」
- ガンプラCMでの台詞。CMでは盛んにキラとの対決を煽っていたが、劇中では決着がつかなかった。ほんとに何だったんだ。
スパロボシリーズにおける名台詞
原作当初のキャラクターイメージを基本としているセリフが多く、主人公である事を強く感じさせる。
シリーズ全般
- 「運命を切り開く!」
- デスティニーガンダム搭乗時の汎用戦闘台詞の一つ。スパロボのみならず、『ACE:R』などでも使用されている。
SC2
- 「なんてデカさだよ、こいつらのマシン…」
- ユニウスセブンの落下を阻止すべくゲッタードラゴンと共に出撃したときの感想。ちなみにサイコガンダムは40メートル、デストロイガンダムは38.07メートルであるのに対し、ゲッタードラゴンは50メートルである。機体のサイズ差がはっきりと演出されるスクコマシリーズだからこそ、よく映える台詞である。Zシリーズのシンもゲッタードラゴンと共に戦ったことがあるが、まさか第2次Zでとんでもなくでかいゲッターと出会うとは思いもしなかっただろう…。
- 「怒りにまかせて戦っちゃダメだって今ならわかってるけど…!けど!こいつだけはぁぁぁっ!!」
- 最終決戦における対ユキムラの戦闘前台詞。たとえ怒りに身も心も任せる戦いが間違いだと理解していても、世界を破滅へと追いやった最凶の悪魔を前に、シンが怒りを抑えられるはずがなかった。
Zシリーズ
- 「…ヒヨコはニワトリの子供なんだから、成長しても飛べないんじゃ…」
- Zの第23話「百鬼の挑戦」にて。エレメントのメンバーを「ヒヨコ」と評した不動GENに対するシンからの正論。が、GENの無言の威圧感に「す、すみません…」と素直に謝ることに。
- 「でも、俺は…憎しみでフリーダムと戦った…」
(中略)
「でも、出来なかった…。俺は憎しみのままに、あいつを…」 - Zセツコ編・第38話シナリオエンドデモにて。フリーダムを倒して舞い上がっていた原作とは違い、Zでは事前にセツコとカミーユから「憎しみだけでフリーダムと戦うな」と忠告されていたにもかかわらず、憎しみでフリーダムを倒してしまったことをシンは深く後悔していた。
- 「大丈夫だ、カミーユ。俺…ZEUTHを選んだ事、後悔していないから」
「レイは俺を許さないと言ってたけど、いつかきっとわかってくれると思う…」 - Zのifルート51話のシナリオエンドデモで、原作と違ってデュランダルに疑念を抱いて、ミネルバが去っていく中ザフトの命令に背いて自分の意思でZEUTHに残る事を決意し、アーガマのMSデッキで気を使うカミーユに返した言葉。情緒不安定で、デュランダルを妄信していた原作と違い、多くの仲間を得て、様々な人の出会いや別れを通じて人間的に成長した彼の姿には、自分の信じる道を行こうとする、目に強い覇気の光が宿った力強い一人前の戦士のものであった。
- 「…あなたも人間だったんですね…」
- Zのifルート第51話のシナリオエンドデモの台詞。キラもまた迷いながら戦っており、自分たちと同じだったのだと理解を示した。台詞回しとしては一見突拍子のないように聞こえるが、スーパーコーディネイターとしての人生に翻弄されていたキラを「普通の人間」であると認識した台詞ともとれ、キラにとっては救いのある台詞だったのかもしれない。これを受けて、キラは議長に「自分はどこもほかの人と変わらない、ただの一人の人間だ」と言い放つ。
- 「…彼女を守るのは俺の役目です」
「あの時。そう約束しましたから」 - ステラ生存ルートより。原作でステラを守ると約束していたのに、彼女を守れる事ができなかった原作を顧みるとファンの心が報われる瞬間であり、スパロボ補正がいい方向に働いた例でもある。フォウも彼らを祝福していた。
- 「レイ!俺がお前を止める!お前は俺の友達だから!そして、お前ともう一度話をする!今までの事…これからの事を!」
- ifルートにおけるレイ説得にて。この説得はファンなら涙無しでは見る事の出来ないスパロボif展開屈指の名場面である。
- 「そんなに偉いのかよ!?あんた達ティターンズは!?」
「自分達だけが特別な人間だと思うなよ!」
「お前らもロゴスと同じだ!」 - Zにおいて、ティターンズ系のメンバーと戦闘すると、発生する特殊台詞。かなり言ってる事が、TV版のカミーユに似ている。
- 「シロッコ!自分の筋書き通りに事が動くと思うな!」
- 対シロッコ特殊戦闘台詞の一つ。
- 「俺は…誰かに望まれた生き方より、自分の信じた事を選んだんです!だから、人の心や自由を奪うデスティニープランは認めません!」
「…だけど、俺は生きます!誰に何を言われようと、俺は俺だから!デュランダル議長!それを認めないのなら、俺はあなたと戦います!!」 - Zのifルートにおけるデュランダルとの戦闘前会話。原作では有り得なかった直接対決である。
- 「行こう、レイ…。お前はお前の生き方を選んだんだ。もし、まだ迷っているなら、俺がお前と一緒に答えを探す。カミーユやZEUTHのみんなが俺にしてくれたように」
- Zのifルート56話にて。原作ではありえなかった感動の場面であり、スパロボ恒例のif展開である。
- 「こいつらは議長達とは違う…!世界の未来なんか考えていない奴らだ!こいつらの目的は戦争そのものだ!俺の手で必ず止めてみせるぞ!!」
- Zの第57話にて。シンの言う通り、このシナリオで対峙する相手は、人類を滅ぼしてでも地球と人類の尊厳を取り戻そうとするデューイ、私怨で世界を裁こうとするフロスト兄弟、ただ戦いを望むギンガナム、生命の木を開花させようとする頭翅と、戦いを望み、世界全体に災いをもたらそうとする者達ばかりである。
- 「あいつは俺と同じだ…!」
「何かにすがらなければ、生きていけないんだ! 自分で正しい事を見つけられなくて! 俺は…俺達はあいつに負けちゃ駄目なんだ! あいつは今の世界そのものだ!」 - Zの第59話にてレーベンの死後に本性を現したシュランを見たときのセリフ。スパロボZにおいては他人の考えに縋り付く故に自分の考えで戦うことが出来ないと言う負の描写が強調されていたが、下のジ・エーデル戦の台詞とともに多くの戦いや仲間との出会いによって最後は成長したシンを象徴している。実は漫画版のアスランも似たような事を言っている。
- 「お前を討つのは誰かの意思じゃない!俺がお前という奴を許せないから戦うんだ!お前が戦争を望むのなら、俺が相手になってやる!!」
- Zの最終決戦にて、デュランダルをも裏から利用した全ての黒幕にして諸悪の根源であるジ・エーデルに対して。己の快楽と私利私欲の為だけに全てを弄び、嘲笑し、戦争を望む、悪意の塊そのものなジ・エーデルの存在は、シンにとっても絶対に許せない存在だった。
- 「俺…みんなに会えなかったら、きっとひどいことになってた…」
- 最終話より。原作本編の悲惨振りを揶揄した台詞なのであろうか?同時にこの展開がif(この場合は原作との別展開を、スパロボの基幹設定である「平行世界」として表現した事を意味する)であった事を、解り易くユーザーに理解させる事も出来る台詞でもある。シンと同様に、「スパロボで救われた主人公」と評される事の多い『エヴァ』のシンジも、第3次αでどこかこの台詞にも通ずる台詞を言っている。
- 「あんたって人は!こんな戦いが無意味だってどうしてわからないんだよ!」
「自分の言葉に酔ってろ!誰かの身勝手な戦いで命が失われるのは、もうたくさんだ!お前が戦いたいのなら、俺が相手をしてやる!これがお前の最後の戦いだ!!」 - ZSPDにて、復活して尚も戦いを望むギンガナムに対し、怒りを露にして。
- 「お前の理屈はたくさんだ…!俺は人の命が失われていくのをもう見たくない!!」
「エグゼクターシステムを作った奴らだって自分の周りで人が死んでいったのを見ていたはずなのに…どうして、こんなものを未来の人間のために遺したんだ!」
「俺は絶対に認めない!再生のための破壊なんて、この星には必要ない!!未来を信じて戦ってきた人達のため俺はお前を倒す!!」 - ZSPDにて、XAN-斬-と対峙した際の台詞。後にシンは続編にて別の世界で、再生のために破壊を行うガンダムパイロット達と共闘する事になる。
- 「俺は…嫌だ! あんな奴に手を貸すなんて!」
「あいつはセツコさんの…俺達の敵なのに!」 - 第2次Z破界篇の中盤でアサキムと一時的に共闘するハメになった場面より。シンがZEUTHのメンバーの中でも特にセツコを慕っている事、前作でアサキムがセツコに対して行った数々の非道極まりない所業を顧みれば、彼がアサキムとの共闘を頑なに拒否するのは当然であるといえる。
- 「アスランは相変わらず一人で背負い込み過ぎだし、キラさんはまどろっこしいし…」
「やっぱり、俺が頑張るしかない!ここがどこだろうとやるぞ!」 - 第2次Z破界篇にてZEXISを一時的に離脱した際の戦闘前会話。
- 「俺の隊長はアスランですからね。アスランが迷っているのなら、一緒に迷おうと思ったまでです。」
- 第2次Z破界篇にてZEXISを信用してもいいのか迷った末に決断したアスランに対して。前作や原作で散々アスランに反抗することが多かったシンからは考えられない台詞であり自身の隊長を信頼していることが伺える。
- 「そんな嘘に騙されるか!」
「マユは死んだんだ…。死んだ人間を取り引きに使うような奴を俺は絶対に許さない!」 - 第2次Z破界篇の終盤でアイムと交戦いた際の台詞。中盤で初戦闘した時と同じく、マユをネタに使った嘘を言い放つアイムに激怒するが、嘘を否定された彼は更に「あなたの魂を妹さんと同じ所に送ってさしあげましょう」と憎々しげにシンの怒りに油を注いだ。
- 「わかってもらうまで、やるまでです」
- 第2次Z 再世篇14話より。ZEXISの再結集が決まる中、クラッシャー隊との衝突を危惧する扇や朝比奈達に対して、何が何でもお互いを分かり合おうとする姿勢を貫く意思を表明する。かつてUNに踊らされ、愚行を犯してしまった自分達の忌まわしい過去を繰り返さない為にも。そのシンの覚悟と信念を汲み、藤堂も頷く。また、セツコも再開して間もないシンの成長を喜んでいた。
- 「バ、バカ!そんな事…!」
「…そんな事しなくても…俺達…もう恋人同士だろ…」 - 第2次Z 再世篇18話より、アッシュフォード学園にて「キューピッドの日」に参加した際、「タッチしてくれないの?」とせがむルナマリアに対して。Zシリーズにおけるシンをめぐる恋の三角関係は、ルナマリアに軍配が上がったようだ。
- 「でも、レディ・アン特佐って聖女っていうよりも鬼ってイメージが…」
- 第2次Z 再世篇宇宙ルート23話より。
- 「何をのん気なことを言っているんですか!これはどういう状況なんです!?」
- 第2次Z 再世篇宇宙ルート23話より。OZを抜けて、ウイングガンダムゼロと戦闘しているキラが相変わらずの性格で再開のあいさつした際のツッコミ。
- 「何かが間違ってる!」
- 第2次Z 再世篇の中盤にイアンからリンダを紹介された際に沙慈・アレルヤに続いて言った一言。直後にルナマリアから「何でそこでシンが怒るのよ!」と突っ込まれる事に。キラ曰く「イアンが羨ましいから」らしい。
- (だいたい、キラさんはちゃんとラクスさんに気持ちを言葉にしてるんですか?)
(その…好きだよ…とか、愛してるよ…とか…) - 第2次Z 再世篇のフロンティア船団ルート41話より。美星学園でのランカのコンサート開催を前に、グレイスや三島の思惑によって対バジュラ作戦の為に歌う事を強いられるランカの現況を憂うラクスの姿に、キラに「(ラクスを元気づけるように)何とかしてください」と頼み込み、更に続けて発した一言。シンもキラとラクスの関係を気遣い、心配している様子である。しかし、当のキラには逆に「いつもそう言ってもらってるの?」とルナマリアに訊ねられた挙句、彼女からシンもシンでそういった事は口にはしていない事を暴露され、トドメとばかりに「シンとルナがうまくいっているから自分もそうする」と言われ、言葉を詰まらせる事に。お互いの恋仲についてこんな軽口を叩き合うなど、すっかりキラとの関係が良くなった事を改めて認識させられる場面である。
- 「あの時のお前に嘘はなかった。そんな奴なら信じてみる気になる」
- 第2次Z 再世篇の黒の騎士団ルート50話にて。全てを告白したルルーシュに対して、シンも彼の真実を全て知った上で、彼を遺恨なく、改めて「仲間」として受け入れる。ちなみに「あの時」とは、再世篇18話にてアッシュフォード学園がテロリストによって占拠された際、ルルーシュが友人達を救う為に自分の危険を顧みないでテロリスト達に立ち向かった時の事。
- 「あんたは!こんな要塞で世界を支配する気か!」
「どんな言い訳をしようと、あんたのやろうとしている事は力による支配だ!」
「それを平気で正当化するような人間を俺は信じる事は出来ない!」 - 第2次Z 再世篇・黒の騎士団ルート第52話におけるシュナイゼルとの戦闘前会話での台詞。ダモクレス要塞とフレイヤを用いての恐怖支配を「世界に平穏をもたらす為にはやむを得ない」とするシュナイゼルを痛烈に非難する。直接明言はされていないが、シンのかつての上司であるデュランダルもシュナイゼル同様世界に平穏をもたらす為に強硬手段をとろうとしていた(デュランダルもまた、ダモクレス要塞と同じような、大量破壊兵器を搭載した要塞に乗っていた)ので、シュナイゼルの姿に同じような過ちを犯したかつての上司の姿が重なって見えていたのかもしれない。
- (きっとお前はもうゼロの事を…。ただ、それを認められないだけだ)
- 第2次Z 再世篇の黒の騎士団ルート第53話にて。フジ決戦で無事勝利を収めた後、ユーフェミアが無事に生存していた事実がわかった事で、スザクとルルーシュの確執の最大の原因が無くなったものの、素直にルルーシュと和解する事が出来ないスザクの心中を察しての台詞。カレンや沙慈、アルトや甲児達と共に彼をあたたかく見守る微笑ましい一幕。かつてキラやアスランとの確執を乗り越えて二人と和解したシンの言葉だからこその重みも感じられる。
- 「俺の戦いは俺が決めたものだ!あなたの思い通りにはならない!」
「あなたが俺をどう思おうと知った事じゃない!俺は俺の意思で、あなたと戦う!」 - 第2次Z 再世篇の53話におけるトレーズとの戦闘前会話での台詞。戦争を憎む戦士であるシンも自分の望んだ戦士の一人であると語るトレーズに対し、改めて戦争を望む彼を「敵」と宣言、真っ向から立ち向かう。だが、敵対する立場となり、トレーズの思想を否定しても、シンの彼自身に対する敬意は変わらず、この時点でも「あなた」と呼んでいる事からも、それが伺える(ゼクスに対しても同様である)。
- 「ステラだけじゃない。レイにも会えるからな」
- 第2次Z 再世篇の黒の騎士団ルートEDより。Zシリーズにおいてステラとレイの生存が正史となった事が判明した台詞。
K
- 「この部隊にはそんなに異星人がいるのか!?」
- 味方部隊に参入した直後に言った台詞で部隊のメンバーが異星人だらけで驚く。もっとも普通の人間なら当たり前の反応である。
- 「ルージ…お前の志を馬鹿にできる奴なんていないさ、どこにも…」
「だってルージは、自分の持ってる力を自覚してるだろ?」
「勝手な理屈と正義でやみくもに力を振るってるわけじゃない」 - 第25話より。ディガルドを討伐する作戦で一般市民の住む地域には被害を出さずにディガルドがいるディグへ奇襲することを話し合っていた際、同じ気持ちでありながらも不注意とはいえ、ミロード村での戦闘で一般市民に迷惑をかけてしまったことを負い目に感じていたルージに対して。この様子をアスランは「自分が言った事をちゃんと覚えていてくれた」と嬉しそうに見守っていた。
- 「俺が根性を叩きなおしてやるっ!!」
- 第27話より。初めてミハエルと交戦した際、彼に妹への仕打ちを咎めたところ、「自分達兄妹の問題に口を出すな」と拒絶されたため、宙と共に「兄」としての怒りをぶつける。
- 「…それがゴールかどうかわかんないけど…戦争がなくなった世界での俺が、どんな風にその世界で生きていけばいいのか…ちょっとだけ見えた気がしたんだ」
- 第28話より。ガラガとプリシラからアドバイスを貰い、プリシラから「いっぱい悩んでカッコイイ大人になってね!」と言われた事を受けて、ルナマリアに対して語った台詞。この言葉に、ルナマリアもシンの事を「前よりももっと変わって、もっと頼もしくなった」と嬉しく思っている。
- 「俺に教えられるのは家族を失う悲しみと、憎しみがいけないって事だけだ!心を読むってんならそれを読めぇっ!!」
- 終盤の竜宮島でのフェストゥム戦にて。目の前で家族を失い、一時期憎しみに心を囚われてしまったことのあるシンには、それがどんなに悲しいことか解りきっていた。
- 「お前!ウェンディちゃんに心配をかけるのはもうやめろ!」
「世の中には、妹に会いたくたって、二度と会えない奴だっているんだ!生きてるうちは妹に優しくしてやれ!」
「馬鹿野郎!!あんたみたいな兄貴がーっ!!」 - カギ爪の男との決着を迎える第32話におけるミハエルとの戦闘前会話での台詞。妹が生きていながらこの期に及んでも尚もカギ爪の男を妄信し、妹を捨ててまでカギ爪の男の狂気と独善的なエゴに満ちた理想に殉じようとするミハエルを、シンは絶対に許す事ができなかったのだろう。あえて自分がかつて「妹」を失ったことを明かさずに彼の「妹を持つ兄として許されない過ち」を咎めるも、尚も頑なに「大きなお世話だ」と突っぱねるミハエルに対し、シンは更なる怒りと哀しみを露にする。
- 「…二度と妹を泣かせるような事すんなよな」
- ミハエルが仲間に加わる際に、彼に声をかけて。この言葉にミハエルも「そのつもりだ」と、漸くシンの言葉に素直に頷いた。
L
- (…俺は戦えるのか?ベルリンで一緒にステラを助けたあの人と…)
- 第16話のシナリオデモでのセリフで原作とは違い、キラがステラを助けるのに協力してくれたためかシンはフリーダムと戦うのに躊躇いを見せていた。ちなみに戦闘マップ時でも同じくためらいを見せている。
- 「あんたは俺に教えてくれたはずだ!誰かを守ることの素晴らしさを! そのための覚悟を!」
「あんた、オーブを…この世界を守るんだろ!?こんな所でやられるつもりかよ!」 - 第27話のオーブ戦にて、突如として戦場に姿を現したGreATのインペリアルヴァレイに翻弄され、大苦戦を強いられるキラの窮地を救い、彼に檄を飛ばした際の台詞。上記のキラとの初邂逅時の台詞やエンジェル・ダウン作戦時の台詞と並んで、本作のシンとキラの関係の大きな変化を象徴する台詞である。そしてこの直後『SEED』の三大主人公が力を合わせて強大な敵を打ち破る名場面へとつながる。
- 「どれだけあなたの戦いを見てきたと思ってんです。やれますよ。やってみせます!」
- 第27話シナリオエンドデモにて、アークエンジェルに同行する事になったアスランに「これからはお前が中心となってミネルバを守れ」と伝えられて、彼に力強く返した言葉。上記のキラに対しての台詞と同じように、本作でのシンとアスランの関係が大きく改善されている事を象徴している台詞である。
- 「ジブリール…!俺はあんたを許さない…」
「絶対に!!」
「お前のせいで、大勢の人が死んだ!!」
「もうこれ以上、戦争を生み出させない!」
「これでとどめだぁぁぁっ!!」 - 第32話にて、どこまでも往生際悪くダイダロス基地からの脱出を図るジブリールを追撃し、ついに引導を渡した際のイベント戦闘での台詞。フルウェポンコンビネーションのトドメ演出も相まって、非常に鮮烈な印象を残すイベント戦闘である。
- 「レイ。俺、お前に言ったよな?運命なんて言葉で生き死にを決められるのは嫌だって…」
「人生だってそうだよ…。俺は戦ってきて、そう思うようになった」 - 第33話より。デスティニープランの正当性を説くレイに対して、キラやアスラン、LOTUSの仲間達と同じように、プランに対する異を唱える。第21話でのレイとの会話が、この場面で活きている。
- 「俺だってそうさ。この俺の手でルナやみんなを守っていきたい…」
- 第33話より。どうしてLOTUSに残ったのかというシンの問いに対して、「(デスティニープランによって)自分の人生を否定されたくない、これからもシンと一緒にみんなを守りたい」と答えたルナマリアに対して。いい雰囲気になる二人だったが、そこにステラがやって来て、最終的には三人一緒にいい雰囲気に…と実に微笑ましい場面が展開される。
- 「レイ!お前が俺を気にかけたのは、お前が誰かだったからなのか!?」
「そうじゃないはずだ!お前自身の意思でそうしたいと思ったからじゃないのか!?」
「俺にとってのお前はラウ・ル・クルーゼなんかじゃない!レイ・ザ・バレル、俺の…友達だ!」
「来い、レイ!お前が運命に囚われるなら…俺がそれを断ち切ってやる!」 - 第33話のメサイア攻防戦にて、レイと対峙した際の台詞。Zのifルートと同じく、親友であるレイに必死に呼びかける。シンのレイに対する熱い友情が強く感じられる台詞である。こちらもZのレイ説得場面に負けじ劣らずの熱い名場面である。
- 「知っているからこそ、みんなに教えていけるはずです。俺がみんなと出会って変わったように…」
「それがあなたの未来を否定した俺達の責任だから…」 - 第33話シナリオエンドデモより、メサイア内部でのデュランダルとの最後の対面の際の台詞。前者の台詞は「人の誰もがLOTUSの面々のように強く、優しいわけではないのだから、それでも人は変わり、わかり合えると断言できるのか」と言うデュランダルの言葉に対して「僕達はわかっていける事も変わっていける事も知っている」と言うキラの言葉に続けて言った台詞で、後者の台詞は「君達の選んだ未来を作るのは簡単な事ではない」と言うデュランダルの言葉に対し、「覚悟はある」というキラの言葉に続けて言った台詞。両主人公は、共に未来への覚悟をデュランダルに示し、二人の言葉に、デュランダルも彼らのその覚悟を認め、安堵するのだった。
- 「ああ、守っていこう。俺達みんなで、これからもずっと…」
- 第33話シナリオエンドデモより、レイが復帰した場合の台詞。デュランダルが託してくれた世界の未来を守るべく二人は誓いを新たにする。
- 「戦争は悲しみと憎しみを広げるだけだ!だから俺は戦争を終わらせるっ!」
「世界の運命を決めるのはあんたなんかじゃない!俺達の地球に手を出すなああっ!」 - 最終話におけるグロリアとの戦闘前会話での台詞。やっと戦禍から立ち直りかけた世界を自身のエゴで焼き払った最後の大敵を前に、シンが咆哮する。
UX
- シン「かつて、人の能力を遺伝子レベルで解析し、その人生を運命づけようとした人がいた……」
「しかし、結局その計画が人々に受け入れられることはなかった。なぜだかわかるか?」
総士「人の運命は、生まれながらに決定されるものではない、と?」
シン「そうだ。たとえ明日、散るとわかっていても人は花を植え続ける……」
「人って、そういう生き物だから……」 - 第12話のエンドデモにて、アルヴィスでの皆城総士との会話。ファフナーのパイロットである子供達が、遺伝子適性によってその運命を決定されていることを受けて、同じことをしようとしたかつてのザフトの指導者と、運命に抗おうとした青年のことを思い出しつつ、語る。プロローグもそうなのだが、平井久司氏デザインのキャラ同士の会話は本当に違和感がないため、同一作品と混同しがちになってしまう。
- 「俺がついていながら、みすみす犠牲者を出してしまうなんて…!」
「まだ子供だったんだぞ! やりたいことだってあったろうに…何でいつもこうなるんだッ!」 - 第13話での戦闘前台詞。自分よりもまだ若い翔子が戦いの中で命を落としたことのやりきれなさを胸にシンはフェストゥムに向けてトリガーを引く……。
- 「戦うために生まれてきて…そして戦って、死んでゆく…」
「どれだけ大事に育てた花でも、いくら綺麗に咲いた花でも、人は、また…」
「わかってるよ、ルナ。俺はもう、後戻りはしない…」
「だからせめて、この胸に刻んでおきたいんだ。散って行った花たちの、美しさだけは…」 - 第13話シナリオエンドデモより。
- 「死んだ人はもう帰ってこない… だから、失わないために戦うんだ!」
- アメリカルート第15話におけるティベリウスとの戦闘前会話での台詞。「生き返らせてほしい人間がいるならゾンビにして蘇生させてやる」と言うティベリウスの憎々しげな戯言を一蹴しての叫び。ZシリーズやK、Lとは違って、原作やSC2と同じように、マユと両親だけでなくステラとレイをも失った未来を生きるこの世界のシンの言葉だからこそ、より言葉に重みを感じる…。
- 「痛いか? そりゃ痛いよな! 今回はその痛みに免じて許してやる」
「けど、少しは周りに頼ることも覚えろ! 俺たちは、みんなで戦ってるんだからな!」 - 第21話のエンドデモにて、モルドヴァ基地での戦いを終えた後、脱走を犯した一騎を修正して。
- 「一騎、これは命令だ! 今ここでマークザインを…お前を失うわけにはいかないんだ!」
「お前には、本当に命をかけて守るべき人たちがいるはずだろうッ!」 - 第25話、人類軍に占拠された竜宮島での戦闘にて、弓子達をフェストゥムの攻撃から庇った事で機体の身動きが取れなくなり、窮地に陥ったシンを、一騎が身を挺して庇う。自身の危機を顧みる事無く、必死に一騎を逃がそうとするシンだが、一騎は「命令」に反抗し、こう反論する。「俺にとっては、あなただって守るべき大切な仲間だ!」と。
- 「行くぞ、デスティニー! この力で…今度こそ俺は、大切なすべてを守ってみせる!」
「一騎、俺たちで切り拓くんだ! 俺たちの運命を…この命が、在る限り!」 - 同じく第25話より。乙女の導きと共に、シンの選んだ答え…望んだ運命の翼、デスティニーガンダムが舞い降りる。復活の愛機を駆り、シンは一騎と共にフェストゥムに立ち向かう。大切なものを守り、運命を切り拓くために。
- 「昔、君みたいな子がいたよ…」
「命令されるまま戦ってさ。 俺はその子を、助けてやれなかった…」
「だけど、君は違う! 君にはまだ、意志がある!」
「君自身の想いで…力で! 運命を選ぶことができるはずだ!」 - 同じく第25話にて、カノンに対して。人類軍の命令のままに、フェンリルで自爆を図り、命令されるままに自身の命の燈火をも消そうとする目の前の少女を、かつて救えなかった少女の姿と重ねて、今目の前にいる少女を必死の思いで説得する。
- 「はは、奇跡か。死んだと思ってた人間が、こうして生きて戻ってきてくれるなら…」
「俺はもう一度、神様ってヤツを信じたっていい」 - 第44話にて、アルの復活を心から喜んで。偽りの復活ではなく、本当の意味での生還。その事実にシンは喜びを隠せない。本作は、そんな生還劇が他作品と比較しても多く見られるシナリオとなっている。
- 「許さない…! お前みたいな、戦争を広げるような奴は、絶対に!」
「あんた達みたいなのがいるから、戦争は! 世界はっ!」
「なんでそんなに殺したいんだ! あんたは!」
「あんたの身勝手で! ふざけるなぁっ!」 - UXにおけるハザードとの特殊戦闘台詞。自らのエゴの為数々の非道を行い人々を踏みにじってきた彼を当然、シンが許すはずがなかった。
余談
- 福田己津央監督は自身のTwitter上で、アニメ版『海のトリトン』の主人公・トリトンがシンのモデルとなったキャラクターである事を明かしている。監督曰く「故郷を追われても頑張って正しい事を求めていた姿勢」、「素直でない所」、「最後にお前のやった事は正義じゃないと言われた所」などがトリトンからインスパイアされた点であるとの事。
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