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::フリーバトルに登場。『新』本編で戦闘シーンの無かった[[クーロンガンダム]]でも戦える。 | ::フリーバトルに登場。『新』本編で戦闘シーンの無かった[[クーロンガンダム]]でも戦える。 |
2023年7月24日 (月) 01:01時点における版
東方不敗 マスター・アジア | |
---|---|
登場作品 | |
声優 | 秋元羊介 |
デザイン |
島本和彦(原案) 逢坂浩司(アニメ版) |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦G |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
プロフィール | |
---|---|
本名 | シュウジ・クロス |
異名 | 東方不敗 |
種族 | 地球人(ネオジャパン) |
性別 | 男 |
生年月日 | 未来世紀10年2月22日 |
星座 | 魚座 |
年齢 | 49歳 |
身長 | 193 cm |
体重 | 80 kg |
血液型 | AB型 |
所属 | ネオホンコン |
役職 | 「第13回大会ガンダムファイト」ネオホンコン代表ガンダムファイター |
特技 |
流派東方不敗 四川料理 詩歌 |
東方不敗マスター・アジアは『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物。
概要
荒れ果てた新宿でドモン・カッシュの前に姿を現した謎の男。その正体はドモンの師匠であり、シャッフル同盟「キング・オブ・ハート」の前任者。優勝を成し遂げた前回(第12回)大会に引き続き、ネオホンコン代表として第13回大会に参戦している。
第9〜11回大会におけるチャップマンの3連覇により「射撃武器有利」との予想が多かった第12回大会において、ほぼ格闘のみのスタイルで優勝。彼の目的は、当時蔓延していた重火器有利の風潮を正し、ガンダムファイトを周囲への無闇な破壊を齎さない「格闘路線」へ戻すことであった。しかし大会の最中、ガンダム同士の代理戦争という国家間のエゴによって傷つき荒廃していく地球の惨状を目の当たりにした彼は深く絶望し、シャッフル同盟を脱退して地球の自然再生の道を模索することになる。しかし折悪く不治の病に冒され、残された時間が僅かとなった。東方不敗はデビルガンダムの力に着目、DG細胞が持つ物質再生の力を自然復興に役立てるとともに、その凶悪な性質を帯びた力を利用して自然を破壊し続ける人類を抹殺することを目論むようになる。
当初はデビルガンダムを敵視するドモンと敵対関係となり、ギアナ高地等で数度の死闘を繰り広げる[1]。しかしその過程で、愛弟子のドモンは彼自身の想いを受け止めつつ「人間もまた自然の一部だ」と喝破するほどに成長。最期の戦いの舞台となった決勝バトルロイヤルでは、ドモンとの拳と拳による魂のぶつかり合いの末、彼に敗北。地球を想う志と彼の哀しみが受け継がれたこと、また弟子の成長をこの目で確認できたことを満足してこの世を去った。
初登場時のデスアーミーを生身で破壊するという強烈な登場に象徴されるように、非常にインパクトがある人物で、『Gガンダム』を象徴する人物と言える。MSの砲撃を素手で受け止めあまつさえ足場とする、布で鉄骨を縦に両断する、ドモンと協力して地盤沈下した高層建築物を上空へ吹き飛ばす等、人間離れした実力を視聴者へ見せつけた。 個人の武勇に気を取られがちではあるが、戦術面において用兵術や人心掌握術にも長けており、あらゆる局面においての戦闘の天才である。
尚、東方不敗の乗るガンダム、クーロンガンダムとマスターガンダムのモビルトレースシステムは通常の服にセンサー等が内蔵されたものとなっている。これはフィードバック性能が不十分な旧式タイプのものであるが、東方不敗の使用するそれはファイティングスーツタイプと比べて遜色のない反応を見せている(コミックボンボンで連載された漫画版では道着と同じデザインのファイティングスーツを着用している)。
第7回大会において
マスター・アジアの本名はシュウジ・クロス。ガンダムファイト第7回大会(ドモンたちの舞台から28年前)ネオジャパン代表のネオオオサカ出身の人物であった。当時、頭髪の色はダークグリーン。彼がネオジャパンに所属していた頃の活躍は漫画『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』(SRW未参戦)で描かれている。
愛機はシャイニングガンダムに似た「ヤマトガンダム」。当時使用していた必殺技は「灼熱サンシャインフィンガー」、「超級覇王雷撃弾」、「流派東方不敗奥義 超級覇王日輪弾」、「流派東方不敗最終奥義 石破天驚拳」。
後に共にシャッフル同盟となるマックス、ナシウス、トリス、アランと共に、謎の組織「カオス」と戦い、カオスの最終兵器「エレメント・カオス」をサンシャインフィンガーと石破天驚拳で撃破している。
第7回大会はシュウジが優勝した訳ではなく、シュウジ達がエレメント・カオスと闘っている間、ネオドイツのウォルフ・ハインリヒが決勝バトルロイヤルを勝ち残り優勝している。この時シュウジらは決勝を放棄してカオスと戦っていたため、後に決勝放棄の罪を問われネオジャパンを国外追放処分となった。
ちなみにこの決勝戦は、カイザーガンダム以外の20機のガンダムは全てカオスの部下であり、バトルロイヤルは20機同時にカイザーガンダムに襲いかかるというアンフェアなものであった。激闘の末、ウォルフはガンダムファイトを優勝し、シュウジたちとの再戦を望み、彼らの帰りを待っていた。
登場作品と役柄
敵として登場し作品によっては仲間になる事も。また、スパロボにおける一番最初の生身ユニットは『第2次G』でのマスター・アジアであり、近年こそ生身ユニットとしての出番は少なくなったものの、スパロボ史には大きな影響を与えた存在である。
仲間にする条件に説得が入ることは無く、主にドモンと拳を通しての語り合いが加入条件となっているが、他の隠し要素と二者択一になる事も多い。だが、仲間になった場合は、ドモンを一回り強くしたような能力値と、ドモンとの合体攻撃によりエースとしての活躍が見込める。ただし、F完においては仲間にすると「暁に死す」のイベント(とラブラブ天驚拳)が見られなくなるので、原作ファンとしてはどちらを選ぶか悩みどころ。なお「不治の病」「人類絶滅を企てたテロリストだった罪」に関しては仲間になるとスルーされることも多い。 また、敵として登場するときは凄まじい強さの時が多く、並大抵のユニットとパイロットでは一蹴させられることもある。
一部の作品では仲間として正式参入するのだが、『R』『T』の二回は原作通り死亡した後に復活する(共に終了後参戦であり、原作再現と両立されたことはない)という斜め上の方法で参戦する[2]。あと上記の年齢にもあるが、彼は意外と若く、実はまだ50歳にもなってない。にもかかわらず、見た目や一人称「ワシ」から高齢者扱いされる事も多い。また、生身ユニットで出撃した影響等で小柄に思われがちだが、実際は193cmとドモンより長身である。
名前表記の略称は、作品によって「東方不敗」と「マスター(マスター・アジア)」の双方が混在している。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 初登場作品。スポット参戦時を除いて仲間にはならず、マスターガンダムに搭乗して最後まで敵対する。ギアナ高地ルートで一定条件を満たすと、ドモンに石破天驚拳を伝授するイベントが発生する。
- スポット参戦時は、前述のようにスパロボ初の生身ユニットとして登場。該当シナリオでは敗北条件が「東方不敗の撃墜」になっているのだが、シナリオ中では驚異的な回避能力を以て絶対に撃墜されることがない(必中をかけた味方のマップ兵器すら回避してしまう)ため、「絶対に敗北することのないシナリオ」になっている。なお生身ユニット状態で空中の敵機への攻撃手段を持たないため、飛行ユニット攻撃→東方不敗は回避するが反撃できない、という無駄な戦闘シーンを延々と見せられることも。
- スーパーロボット大戦F
- ドモンとの出会いにデモが用意された。クーロンガンダムに搭乗する。今回も生身ユニットとしても登場し、ドモンと共に機械獣と戦う。『第2次G』の反省からか相手取るのは陸タイプのみ。技量初期値は『完結編』含めて全キャラ中最高の200というぶっちぎりの数値である。技量の低い機械獣相手ならば当たり前の様にクリティカルが発動する。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 『F』では本性をさらけ出したまま終わったので、敵として出現。イベントでの出番は多いが、本格的に交戦する機会はギアナ高地と地上編限定のランタオ島でのシナリオのみ。高い格闘・技量値に2回行動と性格「超強気」から一見かなりの難敵だが、実際にはマスターガンダムの短射程や出現位置等の関係から、MAP兵器含む必殺技を繰り出させずに倒すのは難しく無い。地上編限定の隠し要素で後者のシナリオにてドモンのレベルが東方不敗より上であり、倒さず戦えば仲間に出来る。ただし加入時期は最終盤。マスターガンダムの性能や東方不敗本人の強さは味方になっても折り紙つきだが、全くの未改造な上使えるシナリオが少ないのが非常に惜しい。
- デモムービーに関しては、仲間にする場合「究極石破天驚拳」が見られるが「東方不敗、暁に死す」と「石破ラブラブ天驚拳」は見られなくなる。また「東方不敗、暁に死す」は進め方によっては撃破しても見られないばかりか、普通に撤退してその後は消息不明となってしまう。この場合、ドモンは東方不敗の真意がついに解からないままという切ない幕切れとなる。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第1部と第2部で一度だけスポット参戦する。何故かレベルが場違いに高く、まだ自軍が成長途上段階の第1部シーン3から襲ってくるので危険。
- また、第1部のラスボスの一人としてアインストレジセイアと共に登場する。精神コマンド無しで倒すのは非常に困難で、底力の効力が高まると飛影さえも撃墜してしまう事があるほど。
- 仲間にするフラグはそれほど難しくは無いが、ドモンで倒してはいけない。また迷彩ビルバインを犠牲にするのも悩みどころでもある。
- 高レベルの底力と頑固一徹を持つため打たれ強いがマスターガンダムの燃費の悪さが難点。SP消費の大きい鼓舞を活用するなら起死回生の習得も一考。技量が高く味方のてかげんマップ兵器戦法は使いにくいが、誘爆を持つのでこちらのHP調整に利用できる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 最初から敵として登場するが、条件次第で自軍に参加する。ただしかなり手間がかかり、宇宙ルートと16話後の分岐ルートのギアナ高地ルート以外の17話の隠し要素を諦め、ドモンの撃墜数を稼いだ上で、終盤に仲間にする事が可能。ドモンと同等かそれ以上の強さを誇り、更にドモンとの合体攻撃、究極石破天驚拳の演出が一見の価値有り。また、本作では『超電磁ロボ コン・バトラーV』の科学者の四ッ谷博士とは旧友の設定になっている。愛機マスターガンダムの性能が敵時と味方時で変化がなく、HPは9000もある。ちなみに仮に生き残ってもEDには登場せず、ドモンの口から「師匠はまた旅立たれてしまった」という台詞がある程度(死亡の場合はドモンの台詞は「…」のみである)。
- ネオホンコンではNPCとして一時的に味方になる。……のだが、本作ではNPCはMAP兵器射程圏内に2機以上の敵がいると味方ユニットが巻き込まれようとお構いなしにMAP兵器を最優先で使用するという仕様のため、前に出るとデスアーミーごと超級覇王電影弾で吹っ飛ばされてしまう。特にゴッドガンダムは参入時点で強化パーツがすべて外された状態なので、焦って突っ走るとこれで撃墜されることがある。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 基本的に『A』と同じだが、略称が「マスター」から「東方不敗」に変更されている。ドモンとの合体攻撃がかなり熱い構成だが、悩みどころは同じくかなり熱く再構成されたダブルゲキガンフレアが見れなくなること。
- シナリオでも補完されている箇所があり、生き残ると後の『スーパーロボット大戦R』の伏線としてとある人物との交流が。
- スーパーロボット大戦R
- ストーリー開始前に原作同様死亡したが、デュミナス一派の策略により復活させられ、無理矢理デビルガンダムの生体ユニットとされてしまう。味方にするのにそこまで手間はかからないが、手順の中に真ゲッターロボが含まれるという異例の展開。仲間になった場合はゼロと対決する。
- スーパーロボット大戦J
- どうやっても仲間にできず死亡してしまうが、「さらば師匠!東方不敗、暁に死す!」の朝焼けのシーンがイベント一枚絵として用意されている。Gガン勢の影が薄い中、アークエンジェルのイーゲルシュテルンを生身で破壊して、さらにナデシコに飛び乗ったりする(しかも戦闘中のため、明らかにディストーションフィールドを張っていたはず)等、強烈なインパクトを残している。この暴れっぷりから、当該シーンで流れるBGM(当時は名称不明だったが後にOGMDで採用された際に名称が「Close call」と判明)が『東方不敗がナデシコの上にいる時のテーマ』などと呼ばれていた。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 音声新規収録。特殊戦闘台詞や中断メッセージなどが多数追加された。敵として登場するほか、複数回のスポット参戦の機会がある。スポット参戦時は15話という序盤から既に精神コマンドを全て習得済みである。隠し要素として特定の条件を満たすと47話で正式加入するが、フラグを逃しても隠しルートで無条件加入する。味方時も極、プレッシャーは健在。
- 原作通りランタオ島でドモンと戦った後に亡くなり埋葬されていた。しかしDG細胞により蘇生させられ、自らの蘇生理由を悟ると改めて意志の力でDG細胞を制御下に置く[3]という驚愕の復活を果たし、主人公部隊の前にマスターガンダムとともに姿を現す。
- 再び生を得たマスターの目的は、人類の未来を拓くため、「黄昏の時代」における人々の見えない倦怠を吹き飛ばし、閉塞した時代を打破すること。その手段は人々の心に訴える「真のガンダムファイト」により、全人類に流派東方不敗の思想を学ばせる(マスターの言葉を借りれば「全人類を自らの弟子にする」[4])ことで、心身を強くすることを図ることだった。その筆頭には成長したドモンを据えれば万全だと考えていたが、肝心のドモンが迷いに囚われていたので、改めて相応しい器に鍛え上げるため、あえて敵を装い乗り越えるべき壁として立ちはだかった。後に多くの仲間たちと共に切磋琢磨し、迷いを乗り越えて新たな強さを得たドモンの成長を大いに喜ぶと共に、「真のガンダムファイト」によって全人類の闘志を呼び覚ました。
- 敵として現れた際に「弱いものは滅ぶしかない」と弱肉強食の論理に染まったような口ぶりを見せていたが、これも立場上「人は弱いままでは滅ぶしかない。しかしそのままにするつもりはない」という真意をあえてぼかしていたため。そのため、地球へのコロニー落としを強行しようとするネオ・ジオンに愛する地球を滅ぼそうとするゾンダーやクラックス・ドゥガチ、人に歪んだ善意を押し付けるカギ爪の男などに対しては、敵味方の枠を超えて叩き潰しに現れる。全ての行動に一貫性があり、根底にあるのは「愛」そのもの。人類と地球を愛するゆえに立ち上がり、かつて人類に絶望した自らの行動を正した愛弟子を厳しくも鍛え直し、導いていくなど、情の厚さが強調して描かれている。
- 地球人の戦闘能力の高さを評価しているUNDのスカウト対象にも当然入っており、多くの版権主人公が「特A級対象」という高いスカウトランクを誇る中でも、東方不敗はUND内部でも知る者の少ない「特S級対象」となっている事がルーディー・ピーシーザルトによって明かされている。
- ホシノ・ルリ同様、スキルラーニングで習得できない3つのスキルを持つがマスターガンダムの武装は全てサイズ差補正無視が付いているため、同スキルを習得できないようになっている。
- 激闘ルートのエンディングではアルティメットガンダムを連れ、ゾンダーに機界昇華された星々を元に戻す旅に出る。元に戻した後は、去り際に『異星人であることを明かすつもりだ』という『新』を意識したような発言をしている。
- エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「技量アップ」。インタビュアーはラミィ。
- 余談だが本作に限らず、スパロボでは会話シーンで新しいキャラクターが入ってくる場合、足音やワープ音などのSEで「近づいてきた」演出が入るのだが、本作の師匠の場合何のSEもなく唐突に現れる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 本作から声が付いた。地上編のボスとして度々登場するが、どの面でも絶対に倒せない仕様になっている。なお敵パイロットとしての初登場時のみ、顔グラフィックが黒一色のシルエットになっており、名前も伏せられている(ボイスは通常通り)。
- 最終的にはドモンと普通に和解して、デビルガンダムの後始末を任せると姿を消す。
- 本作においては、実はダグ星系の異星人だった……という設定になっている(ドモンにはチベット周辺の出身とこれまた原作とは全く違う事を説明していた)。2017年3月10日配信の『生スパロボチャンネル』によるとこの設定は制作側としてもかなり紛糾したらしく、寺田Pは猛反対したとか[5]。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。『新』本編で戦闘シーンの無かったクーロンガンダムでも戦える。
- おまけマップではマスターガンダムに乗りボスとして登場するが、クーロンに乗った「味方版東方不敗」を出撃させていると、ボスがル・カインに差し替えられる。
- スーパーロボット大戦64
- 操作できるシナリオはあるが仲間にはならない。衝撃のアルベルトとの生身対決は解る人にはニヤリな声優ネタ。イベントの起こし方によっては最後までドモンと分かりあえない場合もある。
- スーパーロボット大戦リンクバトラー
- 闇のリーグのマジシャンが生身ユニットを専用キャラとして使用する。HPはダメージ下限を下回る220だが、回避とひらめきを多用するためなかなか攻撃を当てられない。精神コマンドの自爆・祈りを利用すれば簡単に倒せる。
- また同じく闇のリーグのラスボスであるアマデウスが、東方不敗の乗ったマスターガンダムを専用ユニットとして使う。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- イベント「さらば師匠!デビルガンダム復活」及び振り返りイベント「Cosmic Chronicle 2章」に登場。
- コーディネイターとナチュラルの争いに憤慨し、デビルガンダムによる人類抹殺を目論んでいる。最終的には生き残ってドモンと和解する。
- 「偽りの世界」では生身で異星人のメカを圧倒する活躍を見せ、自軍と共闘する。その後、バーン・ハイネル・リヒテルといったカイルスのメンバーでありながら「偽りの世界」で自軍部隊と敵対していたメンバーを保護していた。
- また、今自分がいる世界を「偽りの世界」と認識しているなど早い段階で記憶を取り戻しており、味方にそれを問われた際はいずれそのことを話すと言っていたが、明かされることなく終わった。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- イベント「轟き叫べ! 愛の名を!」では『超級!』でのテキーラガンダムのエピソードを参考にしたのか、ネオジャパンの開発した特効薬によって病が完治し、レイン達に流派東方不敗の手ほどきをしている。同イベントでボイス付きパイロットパーツが登場。『Gガンダム』唯一のボイスパーツ実装となった(主人公であるドモンはΩスキル演出のみのボイス実装で、パイロットパーツには実装されなかった)。
- 2020年9月のイベント「並行世界大冒険であります!」では生身ユニットとして登場。SR・SSRファイターでSSRは大器型。『F』以来23年ぶりの生身参戦で、恒常的に味方で使用できる生身ユニットとしては本作が初となる。何気にマスターガンダム搭乗時と精神コマンドが変更されている。
関連作品
- スーパーヒーロー作戦
- DG細胞によって復活したゼットンやパンドンを石破天驚拳で瀕死に追いやる。
装備・機能
ここでは生身ユニットとしての東方不敗について解説する。
武装・必殺武器
- パンチ
- 『X-Ω』では「格闘」名義で通常攻撃に採用。
- キック
武装
- マスタークロス
- 彼を象徴する武器…というより布。原作ではこれをデスアーミーに巻きつけて転倒させたり、発射された実弾を掴んで投げ返したりと生身でMSを撃破する超人ぶりを大いに発揮していた。
- 流派東方不敗にとって、なんの変哲もない布ですら凶器にすることができるのだ。
- なお、弟子のドモンもハチマキでキラルのバイザーを砕いており、布を武器にするのはれっきとした流派東方不敗の技な様子。
- ちなみに『F』では計算上、初期レベルでもクリティカルが出れば第3使徒サキエルのA.T.フィールドを突き破ってダメージを与えることが可能。ゲーム本編では使徒と顔を合わせる機会はないが、出会ったら生身のまま使徒を殲滅する姿が拝めたかも知れない。
必殺技
- 剣覇千王気炎弾
- 連続パンチ攻撃。クーロンガンダム搭乗時も同名の技を使う。
- 『新』ではドモンとの演舞の際に見せる打ち合いが元になっている。
- 超級覇王電影弾
- 『R』では木連の会談場から脱出するのにドモンと協力して生身でこの技を使っていた。生身ユニット時の武装としては未採用。
- 石破天驚拳
- 流派東方不敗が最終奥義。ドモンを襲っていた狼に使った際と、香港シティの地下から脱出の為に岩壁を破壊する際の2度生身で使用している。
- スパロボでは『A』でドモンと共にこの技でボソンジャンプの演算ユニットを破壊しようとしていた。生身ユニット時の武装としては流石に未採用。
- 流派東方不敗
- 『X-Ω』での必殺スキル。連続パンチからのマスタークロスといったコンボ攻撃。
移動タイプ
- 陸
- 当たり前だが飛べないし海適応もない……と思いきや、移動タイプが陸専用ではないので問題なく海に潜る事が可能。
サイズ
- SS
- 生身ユニットの開祖であるため当然SSサイズ。
パイロットステータス
能力値
格闘、技量に関してはどのシリーズにおいても作中トップクラスの高さを誇り、敵時はクリティカルを連発してくる強敵。仲間になった場合も高い格闘値と技量値で自軍のエースとしての活躍が期待出来る。その他の能力も平均以上。
精神コマンド
気合、熱血、ド根性等スーパー系の様な精神コマンドを習得する。また、てかげんも覚える為、弱い味方パイロットの育成にも一役買う。レベルが低い序盤の時点で全ての精神コマンドを習得済みの作品も多い。
- 新
- ひらめき、必中、てかげん、根性、気合、魂
- F、F完結編
- 熱血、必中、ひらめき、気合、加速、鉄壁
- IMPACT
- 気合、熱血、集中、見切り、誘爆、鼓舞
- A(PORTABLE)、R
- 熱血、集中、ひらめき、気合、てかげん、ド根性
- T
- 不屈、直感、てかげん、突撃、気迫、魂
- 上記の通り、全ての精神の習得Lvが1となっており、序盤のスポット参戦の時点でいきなり大立ち回りを繰り広げる。
- 開幕「気迫」で極を発動させて敵陣に殴り込み、プレッシャーとの相乗効果で敵兵を蹴散らす姿は流石というほかない。
- 概要通り、今作の師匠の行動は人類や地球への愛故だが、その「愛」を習得しないのは愛情のかけ方の不器用さ故か。
- リンクバトラー
- ひらめき、必中、気合、加速、熱血、鉄壁
- 64
- 熱血、必中、ひらめき、気合、加速、ド根性
- X-Ω
- 熱血、鉄壁、根性
- マスターガンダム搭乗時のスキル。
特殊技能(特殊スキル)
「切り払い」や「底力」のLvが初期から高レベルでL9まで伸びる事が多い。また、シャッフル同盟のリーダーを務めていたからか「統率」や「指揮」等を覚える。
- 新
- 明鏡止水
- F・F完結編、64
- 切り払いL9
- IMPACT
- 統率L3、底力L9、頑固一徹、援護防御L2
- A
- 底力L9、切り払いL9、カウンターL9
- A PORTABLE
- 底力L9、切り払いL9、カウンター
- R
- 底力L9、防御L5、援護攻撃L1、指揮L1、カウンターL7
- J
- 斬り払い、カウンター、ハイパーモード、底力L9、援護攻撃L4、コンボL4
- T
エースボーナス
- 気力上限200
- 『A PORTABLE』で採用。弟子と同じボーナスで、同作では気力限界突破がないので2人だけ気力が別次元である。その恐ろしさは後に螺旋王やカミナが証明したように、攻撃力・防御力が跳ね上がるという一点に尽きる。
- 厄介な事に彼を仲間にして、このボーナスを取得させた状態で2周目に進んだ場合、このエースボーナスを引き継いで敵ユニットとして立ちはだかる。この状態で石破天驚拳など喰らった日には、スーパー系でも消し飛んでしまうだろう。
- 勿論底力L9との相乗効果もあるため、当てても掠り傷という事態も珍しくなくなる。決死の総力戦あるのみである。
- 格闘武器の与ダメージ1.1倍。SPが毎ターン5回復
- 『T』で採用。マスターガンダムの全武装が格闘武器なので攻撃力の上昇に繋がる上に、SP回復とも重複するためTacマネージメントと併せてSPが毎ターン13(SP回復ありなら23)回復する。『A PORTABLE』とは違いソルジャーメダリオン等の気力上限に手を加える手段がある『T』の環境で強力なボーナスに的確に変更された。
- ソルジャーメダリオン(気力200)+極+プレッシャー+(再攻撃&アタッカー)+プラチナエンブレムで突撃からの石破天驚拳で暴れ回る師匠の姿は、最早天変地異の域。東西南北中央不敗スーパーアジア、ここに極まれり。
人間関係
- 旧シャッフル同盟
- かつての仲間。ブラック・ジョーカー、クイーン・ザ・スペード、ジャック・イン・ダイヤ、クラブ・エースの4名。射撃重視の風潮により本来の趣旨を忘れたガンダムファイトを危惧し、格闘路線への回帰と各国間の緊張感緩和のため、一堂を代表してガンダムファイト第12回大会に参加。その使命を果たした。しかし、それは彼にとって同盟との決別の始まりでもあった。
- ドモン・カッシュ
- 弟子。デビルガンダムを使った人類抹殺による地球環境再生を目指していたマスターにとっては、最大の障害となる。幾度と無く対決するが、極限の戦いの末に敗北、ドモンの言葉によって自らの過ちに気づき、死にゆく自分に代わって地球の未来を託した。
- シュバルツ・ブルーダー
- 自らの計画を何度も看破され、自分と同等の戦闘能力を有す為、ドモン以上に警戒している。ギアナ高地での対決の時点で、その正体に気付いていた。
- 風雲再起
- 愛馬。生身の時もMFの時も人馬一体となり、戦場を駆ける。
- ウォン・ユンファ
- 自身の代表国であるネオホンコンの首相。表向きは協力関係にありながら、その実、互いの目的の為に利用しあう関係だった。
- 彼の事を内心快く思っていなかったようで、ガンダムファイト決勝戦の時には「政治屋」と罵倒する。
- ウルベ・イシカワ
- 第12回大会において決勝戦で対決するが、一蹴して優勝した。この出来事がウルベを歪ませる一因となった。
- またウルベがミカムラ博士と共謀して起こしたアルティメット(デビル)ガンダム奪取が、結果として余命いくばくもないマスターを『地球回復のための人類抹殺』という狂気に駆り立てる遠因となった。
- ウォルフ・ハインリヒ
- 漫画『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』に登場する第7回大会最強のファイターと言われ、優勝を勝ち取ったネオドイツ代表のガンダムファイター。乗機はガンダムシュピーゲル似のカイザーガンダム。
- ドモンたちにとってのシュバルツのような立場でシュウジ達を叱咤・激励するほか、その言動にも強い類似性を感じさせる人物。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- 原作では共に人類に絶望して人類の粛清の為に何らかの行動を起こした者同士である人物。それだけに、『IMPACT』では彼の逆襲を予感していたようだ。
- また、メディアミックス作品では「自分の行いに迷いをもった結果、敵対者に自分を食い止める事を託した」という点でも共通しており、『T』では互いの目的を果たすため、密かに連絡を取り合い協力し合っている。
- ヤザン・ゲーブル
- 『T』ではUNDの追っ手としてルーディー達を追う彼と交戦。彼も東方不敗に対しては戦士として一定の敬意と畏怖の念を抱いており、打倒東方不敗に意気込む。
- ラカン・ダカラン、オウギュスト・ギダン、プルツー
- 『T』では死亡したはずの東方不敗が生きている事を彼らにも驚かれている。
- クラックス・ドゥガチ
- 『T』では地球を滅ぼそうとする彼の目論見を叩き潰すべくT3と彼の決戦の場に現れ、彼の所業を真っ向から非難する。
- ムルタ・アズラエル
- 『J』では彼と手を組んでいる。丁度原作のウォンの立ち位置に当たる人物である。彼からは「イカレている」と評されているが、あちらも充分イカレているような気がしないでもない。
リアル系
- テンカワ・アキト
- 『T』ではドモンからの薫陶を受けたアキトの動きに流派東方不敗の流れがあると看破し、孫弟子とみなしてその腕を見極めんとする。『T』における東方不敗の目的(全人類に流派東方不敗を学ばせる)を考えると自分の目標を最初に達成した人物とも言える。
- 北辰
- 『R』では、木連との和平交渉が決裂しかぐらづきから脱出する際に彼が率いる北辰衆と交戦するが、彼らの包囲網をドモンと共に放つ必殺技・超級覇王電影弾を放って一蹴し突破する。
- 相良宗介、クルツ・ウェーバー
- 『J』では彼らと生身で対決する場面も。素手でデスアーミーを吹っ飛ばしたり、気配を殺して樹上から狙撃の機会を窺っていたクルツの存在を見抜いたりして宗介とクルツを驚愕させた。
- バーン・バニングス
- 『CC』では「偽りの世界」で自軍部隊に敗れた彼を保護し、行動を共にしている。
- サラ・コダマ、アナ・メダイユ、エウレカ
- 『X-Ω』のイベント「轟き叫べ!愛の名を!」では旅の途中で出会った彼女達と親しくなり、レインも交えて彼女達に流派東方不敗の稽古をつけている(アナに関してだけは流石に子供なので稽古は応援のみの参加である)。
スーパー系
ダイナミック系
- Dr.ヘル
- 『F』・『F完結編』では彼と手を組む。
- 流竜馬 (OVA)
- 『R』では、かつて倒したはずのデビルガンダムが復活した真相を聞いて、その発端がゲッター線によるものである事を語った時に彼から食ってかかられる。
- 『CC』では『世界最後の日』版の彼と「掴み取った平和、そして…」にて一旦戦乱が収束した後、彼と共に修行の旅に出る事に。
- 早乙女博士 (OVA)
- 『T』では共に人類のために敢えて悪役を演じている者同士であり、協力関係にある。
- ゲッター線
- 『R』にてマスター・アジアを完全復活させる。マスター曰く、「ゲッター線が自身に詫びを入れた」との事らしい。
その他のスーパー系
- 衝撃のアルベルト
- 様々な意味で似たもの同士である漢。『64』では宿命のライバルという設定で、ルートによっては梁山泊にて彼との死闘を繰り広げる。
- 四ッ谷博士
- 『A』では共に自然を愛する者同士、旧友という設定。
- ゼロ
- 『R』では生身で彼と死闘を演じる。なお対決した時のシナリオタイトルは原作準拠の「GEAR壊滅!」なのだが、大半のプレイヤーは二人の対決の巻き添えで壊滅したと思った事だろう。
- ド・ベルガン
- 『J』では彼と密約を結び、利用した。
- 破嵐万丈
- 『X-Ω』のイベント「ぶっちぎり魂が繫いだ宇宙の絆」ではマクーを相手に共闘している。
- アマチ・アキラ
- 『X-Ω』のイベント「ぶっちぎり魂が繫いだ宇宙の絆」にて共闘。彼に修行もつけている。
- 獅子王凱
- 『T』では、自らと同様にゾンダーを宿敵とする者として、たびたび気に掛けていた。
- 腕原種
- 『T』では彼をはじめとする原種と敵対関係にあり、その野望を挫き地球を守るべく対峙する。
- エルドラメンバー
- 『T』ではかつて黄金の時代で共に戦った仲。本名のシュウジ・クロスも知っている。
- ヴァン
- 『T』ではカギ爪の男の打倒を託せる人間として彼にも一目置いている。
- カギ爪の男
- 『T』では彼と敵対関係にあり、彼にデビルガンダムを悪用されることを防ぐために、体内にデビルガンダムの核を宿しているレインを拉致・保護したが隙を狙われファサリナとミハエルによって彼女を拉致されてしまう。彼と東方不敗は東方不敗の言葉通り「水と油」そのものであり、思想を植えつけるカギ爪の男と思想を自らの意思で学ばせる東方不敗とでは相容れることはなかった。
その他の版権作品
- ギャバン / 一条寺烈
- 『スーパーヒーロー作戦』と『X-Ω』のイベント「ぶっちぎり魂が繋いだ宇宙の絆」にて共演。
- エメラルダス
- 『T』では旧知の仲であり、UNDに追われるルーディー達に助太刀した際に、彼女からの助力も受ける。
バンプレストオリジナル
- 安西エリ
- 『新』ではバルマーに拉致された彼女を救出した。
- アクセル・アルマー、ラミア・ラヴレス
- 『A』において、シャドウミラーより抹殺任務を下された者たち。この時点でアクセルとラミアの素性は明かされていない(その上アクセルの場合は記憶喪失により無自覚である)が、師匠は既に知っており、石破天驚拳伝授の際には彼らに気を付けるようドモンに助言を残した。
- デスピニス
- 『R』では彼女によって復活させられ、デビルガンダムの生体コアとして利用される。
- ルーディー・ピーシーザルト
- 『T』ではUNDを脱走し追っ手に追われる彼女を助けており、その後彼女をシャアに紹介し、彼女とシャアの協力関係を取り持つ。
- エイム・プレズバンド
- 『T』ではエルドラメンバー同様にかつて共に戦った間柄で、今でも旧名の「シュウジ」と呼ばれている。
- ダイマ・ゴードウィン
- エイム同様、かつて共に戦った間柄。それゆえに最終決戦の際は暴走するダイマをエルドラメンバーのネロと共に論したが、ダイマには受け入れられなかった。
名台詞
- 「待ていっ! ここではやたらにガンダムを動かすでないっ!」
- 初登場シーン。デスアーミーに追われるドモン達のコアランダーと生身で併走しながら[6]のやりとり。ここらへんでもう並の人間じゃない…だがこれは序の口。
- 「先に行け! ドモン・カッシュ!」
ドモン「俺の名前を!?」
「借りるぞぉっ!」 - ドモン達を逃がすと、デスアーミー相手に生身で大立ち回りを演じるマスター。借りた鉢巻を巻き付けてデスアーミーの頭部を破壊し、素手で掴んだ弾丸を銃身に詰めて暴発させ、さらにデスアーミーが乗ったままコンクリートの壁をひっくり返す、という生身とは到底思えぬ凄まじいまでの戦闘力を発揮した。この一連のシーンに度肝を抜かれた視聴者も多いはず。
- 「流派東方不敗は 王者の風よ 全新系裂 天破侠乱 見よ! 東方は赤く燃えている!! 」
- 「王者の風よ」「系裂」は弟子のドモンが言い、「天破侠乱」以降はドモンと一緒に言う。作中でこの台詞は新宿でのドモンとの再会、ドモンの修行時代の回想シーン、ガンダムファイト決勝開会式でのゴッドガンダムとの模範演舞、そして死の間際の計4回登場。
- 「この世は常に新しい波乱に満ち溢れている! 嘆きと助けを求める声は天を破らんばかりだ! 見よ、そのため東方は赤く燃えているではないか! 流派東方不敗の役目は王者の風を吹かせ、それを鎮めることなのだ!」という意味が込められている。
- 原典の「新一派 東方不敗 王者之風 全新招式 石破天驚 看招 血染東方一片紅」とは意味が異なるが、死の間際の問答後にこちらも登場した。
- 『第2次G』や『新』ではマップ上の生身アイコンで、『F』では専用デモで再会の演舞バージョンを再現。『T』ではエーストークであろうことかラミィに続きを促す(そしてラミィも律儀に乗っかる)。
- 「つまりはっ、『ハメルンの笛吹き』ッ!」
- 新宿にて、デスアーミーの群れを一掃するため、一か所に集めて海に追い落とす作戦を説明した際に放った台詞。作戦内容及びその童話になぞらえた作戦名自体に問題はないが、この台詞の際、東方不敗は自らのお下げを横笛に見立てて口元に当てるという大袈裟なジェスチャーをしていた。自らの髪型を利用した一発ギャグにも見えてしまうような仕草であり、いわゆる「シリアスな笑い」として扱われやすい迷シーン。このように視聴者にとっては笑ってしまうような場面でも作中では別にギャグとしては扱われておらず、そのまま話が進む。熱がこもりすぎて突飛に見えることを大真面目にやっているのがGガンダムの作風である。
- 「この馬鹿者め! このワシの正体に、まだ気づかんのかぁっ!」
「ふっふっふっふっ…そうだ! これが東方不敗の真の姿…そう、マスター・ガンダムだ!」 - 14話、ドモンを催眠術で仲間に引き入れようとするも、レインの介入によってその策は失敗する。動揺するドモンに追い討ちをかけるかのように、クーロンガンダムの装甲が弾け飛び、漆黒のガンダムが姿を現す……。
- 「フッフッフ…驚くのも無理はなかろう。信じられぬのも無理はなかろう。だがこれは事実だ。悲しいかドモン?恐ろしいかドモン?お前の師匠には全てお見通しだ。だからワシを信じろ。されば救われる。さあこの手を取れ。そして立ち上がれ。ワシはいつもお前と一緒だ。ほぉら…あのデビルガンダムが、兄上がお待ちだぞ?」
- 絶望するドモンをなおも勧誘する東方不敗。SRWでも正体を明かした後はこのイベントに続くケースが多い。
- 「貴様らぁ! 己の命と引き換えに、そいつらを元に戻すつもりか! そんな事をして何になる! このワシを倒す事を諦めたのか!」
- 15話、DG細胞に侵された後継者達を救わんと、命の炎を極限まで燃やすシャッフル同盟に対して。かつての仲間の命が燃え尽きる事を、彼は良しとしなかったようだ…。
- 「愚かな奴らよ…こんな小僧たちを助けるために、自分の命を投げ出すとはな…ぬぅっ!」
- 己の命と引き換えに後継者たるチボデー達をDG細胞の呪縛から解き放ち、シャッフルの同胞達はその命を散らした。命の炎を極限まで燃やし、最早ただの石像となったシャッフル・ジョーカーの頭部を片手に、彼は呟く…。
- 「およそ地形には6つの害あり。今奴はその1つ、天羅に向かいつつあり。
そこは草木が密生し、思うがままの行動不可能なり。しかるに、近付くことなかれ。
だがドモンはただ追いかけるのみ。そして、アリ地獄にはまったがごとく奴は我々の思うがままにやってくる。
そう、罠の張られたあの場所へ。これこそ東方不敗は八卦の陣! 一度はまれば抜けられぬ! 覚悟しろ!」 - 自分を追ってくるドモンを逆に罠にはめ、抹殺しようとする際の台詞。「東方不敗は八卦の陣!」の所での「八卦盤の中央からニュッと顔を出してキメポーズ」が可笑しすぎる点が突っ込まれることも多いが、三国志演義等で知られる「八門金鎖の陣」を元にしたトラップやその前の「戦いとは詭道なり」で始まる台詞等、またその後ドモンが山頂に向かった際に「生兵法は怪我の元だぞ」と嘲笑するという、三国志演義内での曹仁・李典連合の戦いを思わせるシーンなど、古代中国物のファンならば思わずニヤリとするシーンが続く、名場面である。
- 「まさか無事でここから出られるとでも思っていたか? この馬鹿弟子が!」
ドモン「そんなガンダムでまだ動けるなんて!」
「当たり前だ! ワシの名を知らぬか? 未だ負けを知らぬは、東方不敗よぉ!!」 - ギアナ高地にて、明鏡止水を会得したドモンに完膚なきまでに叩きのめされ、それでもなおドモンに食らいつかんとする。
- 「うるさぁい! 貴様などにわかってたまるかぁ! ワシが何のために闘うかだと? そんな事を貴様に話して何になる!」
「ふっふっふっふっ…ワシも哀れよなぁ…まさか自分の育てた弟子に、こうまで逆らわれるとは思ってもみなんだ…」
「そうだ…貴様さえ…貴様さえ! あの新宿に現れなんだらどれほど良かったか…」
「貴様さえガンダムファイターにならなければ、どれほど良かったか、わからんかぁっ!」
「この馬鹿者! 馬鹿者! 馬鹿者! 馬鹿者ォォッ!!」
「もう少しで…もう少しでデビルガンダムでこの地球を! この地球をぉぉッ!!」 - 「何故俺を倒さなければならない!?」と問うドモンに対して叩きつけた恨み節(よく聞くと自分の目的を言いかけてしまっている)。怒涛の勢いで繰り出される拳にドモンは気圧されそうになるが…。
- 「ふん…さっきは言いおったな…! 言いたい事があるならはっきり言えと!」
「ならば言ってやろう…そう! だからお前はアホなのだぁ!!」 - ゴッドガンダムに乗り移らんと生身で飛び出したドモンを前にして。直後ディスタントクラッシャーでドモンを狙う。しかし、それを阻んだのはドモンのかつての愛機であった。
- 2行目の後半は、数多ある師匠の台詞の中でも特に有名なもの。作中でももう一回口にするが、スパロボを始めとした外部出演でも後述するようによくアレンジされる台詞。
- 「最後のパワーで、一気に再生してくれるわぁぁ!! 勝負だドモォォンッ! …ぬぅっ!?」
ドモン「お前と遊んでいる暇はない!! 俺はネオホンコンへ…行くッ!!」
「うあぁぁぁぁ…ぬおぉぉぉぉぉ!?!」 - ギアナ高地編クライマックス。ゴッドガンダムが起動を果たすが、東方不敗はそれを何するものぞと破損した部分を再生させドモンに立ち向かう。しかしネオホンコンへ急ぐドモンにとってはただの悪足掻きに過ぎなかった。頭部を摑まれ、地面に叩きつけられた挙げ句最大出力のバーニアのバックファイアで引導を渡されてしまう。そんな馬鹿なと言わんばかりにホワイトアウトしていく東方不敗。ここで退場か、と思いきや…。
- この一件から「東方一敗」と呼ぶ人も。
- 「うるさぁいっ! 何を寝言を言っておる! ワシはこうしてここにおる。なんの不思議があろうか!」
- どっこい生きてた東方不敗。ギアナ高地での激戦などなかったかのように平然と開会セレモニーに現れ、「確かに俺はあんたを倒したはずなのに…何故!?」と動揺するドモンを一蹴する。
- この一件からファンの間では「ギアナ高地の師匠は偽者」との説を囁かれる事になったが、後に今川監督が「本物」と明かした。この後の戦いぶりからして、何故ギアナ高地で敗れたのかはまるで分からない訳だが…東方不敗の演出だったのだろうか?
- 「超級!」ではこの疑問に対する一つの回答として…(後述)
- 「だが心してかかれよ。このワシはシード選手として先にあそこで待っておる」
「そして、キサマ等全員を叩きのめし、東方不敗ではなく真の王者、東西南北中央不敗・スーパーアジアとなってくれるわぁっ!」 - 第13回大会におけるマスターの優勝宣言。この後、ドモンたちがわざわざ顔アップで「東」「西」「南」「北」「中央不敗だとっ!?」と繰り返してくれる。本当にやりかねないのがまた……。というか、アジアの方を残すんですか……[7]。一応、「スーパー」を「超越」の意味で捉えれば、アジアを超えて全方位を制した王者という意味なのだろうと推測はできる。
- (証拠を残すわけにはいかんのでな…)
- 第35話より、ネオホンコンの街中に出現したデビルガンダムヘッドを撃破して。この時は相手をマスタークロスで縛り上げ、それを弾くと同時にバラバラにするというどこかの仕事人のような技を見せていた。
- 「シュバルツの正体が奴に間違いなければ、今のドモンに勝ち目はない…」
- ウォンから次の対戦相手がシュバルツと伝えられて。ギアナ高地でシュバルツの素顔とその卓越した技量から判断してと推察されるが、台詞の言い回しから「シュバルツの正体がDG細胞で作られたキョウジのコピーという事実を知れば、ドモンは動揺して勝てない」となれば、そんな未熟なドモンに石破天驚拳を伝授する理由付けにはならない。もし「シュバルツの正体が、かつての自分が勝てなかった『ガンダムファイターのウォルフ・ハインリッヒ』がDG細胞で復活した存在」とならば、石破天驚拳を伝授する理由にはなる。劇中でシュバルツの前身たる存在は明らかになってはいないが、「ゲルマン忍術の凄腕ファイター」他に思い当たる人物はハインリッヒだけで、その事実を知るのはマスターだけである。
- 「馬鹿者っ! 武闘家たる者、一時たりとも拳から気を抜くものでは無いわぁ! でなければ、この石破天驚拳、習得するなど、夢のまた夢ぇっ!」
- ドモンの修行時代、狼に襲われたドモンを助けるために石破天驚拳を放った後の台詞。…それにしてもドモンを救うためとはいえ、狼相手に最終奥義を放つとは少々やり過ぎではなかろうか。
- 「笑わせるなぁ! 貴様、『優しい』という言葉を勘違いしておるのではないか!? この政治屋めぇっ!」
「よいか! ワシの目的はな…この地球人類の抹殺なのだぞ!!」 - ウォンに「デビルガンダムを人と地球に優しいガンダムに…」と投げかけられての返し。彼を痛烈なまでに糾弾し、ついに自分の真意を明かす。ドモンは「デビルガンダムをそんな事のために!」と激怒するが…
- 「止めろドモン!貴様、実の兄をその手で殺めるつもりかぁ!!」
- デビルガンダムに飛び移ったシュバルツに促され、とどめの石破天驚拳を放とうとするドモンを必死で制止する。
- デビルガンダムの破壊を食い止めるために情に訴えるという姑息な物言いに聞こえるが、東方不敗の真意を踏まえると、自分自身が加担した陰謀に意図せずして巻き込んでしまった愛弟子に、肉親殺しという重い罪を背負わせたくないという彼の思いが垣間見える一言ともとれる。
- 「ドモンよ…デビルガンダムがもともとは地球再生のために造られたという事はシュバルツから聞いたであろう。
だが、地球に落下したショックで異変が生じ、地球再生のための三大理論を飛躍させ、ある答えを導き出した。それこそが人類抹殺よ…」
ドモン「あ、あんた…!?」
「分からぬか? 地球を汚す人類そのものがいなければ、自然は自ずと蘇る。
そして最強の力を持ったデビルガンダムさえいればもう誰も地球へ降りられなくなる…。
ふははは…はははははは…そうだ…それがいい…! それが一番だ!
そのためならば人類など滅びてしまえぇっ!うぁっはっはっはっは…!」
ドモン「し…師匠…」 - ドモンとウォンにデビルガンダムの真意「人類抹殺」を憂いしく語り、自身の心中を絶望と共に吐露する。小説版の東方不敗の設定がここにある。後半部の狂ったような笑いの中にも彼の哀しみが感じられる。ドモンはあまりの事に言葉を失い、ウォンはその様子を「狂っている」と評した。IMPACTではシュバルツも飛影に助けられてこの場に居合わせたが、彼ですら東方不敗の真の目的には唖然としていた。Jではあのムルタ・アズラエルでさえ「イカれている」と称している。
- 「そうだ…償いだ…犯した罪は償わねばならぬ…この手でな。
そう、宇宙に浮かぶ大地、森、山、そして湖。すべてが偽者の世界の中で生きていることも気付かぬ愚か者共から!この地球を取り戻す!」
ドモン「だからと言って、人間を抹殺していいはずがない!」
「まだ分からんのか! なにがガンダムファイトだ! なにが理想的な戦争よ!」
「我が身を痛めぬ勝利が何をもたらす?所詮はただのゲームぞ!」
ドモン「だが、無闇に人が死ぬよりは遥かにいいッ!」
「だから、お前はアホなのだぁぁぁッ!!」 - 心中を吐露した東方不敗は、地球再生・人類抹殺を改めて決意し、再びドモンと激しく拳を交える。人間唯一論の弟子と、自然博愛原理主義者の師匠、互いの主張はどこまでもすれ違う…。
- なお、この「罪と罰」というモチーフは以後の今川監督作品に繰り返し用いられることになる。
- 「フン…!ならばワシが正しいか、お前が正しいか、決着をつけてくれるわッ!」
- ドモンに「人類もまた自然の一部」と共存論を叩きつけられ、気圧される東方不敗。それでも尚拳で語り合わんと自身を奮い立たせ、ハイパーモードを発動させる。
- この時、東方不敗には足元に及ばないほど小さい存在だったドモンが恐ろしいほど大きく見えており、ドモンの考えに肯定も否定もしていなかったところから、既に自分の行いの是非を悟っていたのかもしれない。
- ドモン「流派!」
東方不敗「東方不敗が!」
ドモン「最終!」
東方不敗「奥義!」
ドモン「石!」
東方不敗「破!」
二人「天驚ぉぉぉけぇぇぇんっ!」 - 上記から。互いに最後の決着をつけるべく、流派東方不敗最終奥義石破天驚拳を放つ。その余波はかなり離れた場所で立ち会うチボデーらの所まで及んだ。この台詞、演出はスパロボでは石破究極天驚拳に流用されている。
- 「そこまでか!? 貴様の力など、そこまでのものに過ぎんのか!? それでもキング・オブ・ハートか!」
「足を踏ん張り、腰を入れんか!! そんな事では悪党のワシ一人倒せんぞ!この馬鹿弟子が!!」
「何をしておる!? 自ら膝を付くなど、勝負を捨てた者のする事ぞ!立て! 立ってみせい!!」 - ドモンとの最終決戦にて、石破天驚拳の撃ち合いになり、押し込まれたドモンに対し悪態に見せかけた叱咤激励を入れて。自らを「悪党」と断じているところから、己の誤りを認め、ドモンに対し言外に師である自分を超え、討ち果たして見せろと告げている。東方不敗の、弟子への不器用な愛が滲み出る一幕である。
- 「よぉし…! 今こそお前は、本物のキング・オブ・ハート…!」
- ゴッドガンダムのフィニッシュホールド「石破天驚ゴッドフィンガー」を受けながら、右手にシャッフルの紋章を浮かべて。ドモンを教え導き、また壁として立ちはだかる師としての役目を果たし、自らを超えたドモンの成長に立ち会えて感無量だったのであろう。その表情は満ち足りた穏やかな笑顔であった。その直後、マスターガンダムは爆発。崩れ落ちるように倒れ、弟子の慟哭が響く中、閃光の中へと消えていった…。
- 「何がシャッフル同盟よっ! 何がキング・オブ・ハートよっ!! ぬぉぉぁあああ……!!」
- 『平和的な戦争』という名目のガンダムファイトが正しい戦いかどうかを確かめるために第12回ガンダムファイトに出場。優勝を果たし高みに立ってい時、自分の後ろに広がる廃墟を見てガンダムファイトの弊害を身をもって思い知り、そしてその一端を自分自身の手で引き起こしてしまったという拭い去れない事実に絶望と共に慟哭する。そのやり場のない後悔の念と憤りが彼を暴走させてしまう。
- 「なぁ、ドモンよ…お前には教えられたよ…
人類もまた自然の一部…それを抹殺するなど自然を破壊するも同じ…
ワシはまた、同じ過ちを繰り返すところであった…」
ドモン「師匠…」
「ワシをまた、師匠と呼んでくれるのか…」
ドモン「俺は今の今になって、初めて師匠の悲しみを知った。
なのに俺は、あんたと張り合うことだけを考えていた…。話を聞こうともしなかった!
なのにあんたは最後まで、俺の事を…っ!」
「何を言う…しょせんワシは大罪人よ…
だがな…見てくれ。ワシの体は一片たりともデビルガンダム細胞には侵されておらん…」
ドモン「分かっていた…! 分かっていたのに…!」 - 師匠と弟子の壮絶な戦いが決し、朝日の昇るランタオ島の浜辺でのやり取り。武闘家故に想いを拳に乗せてでしか語り合えなかったが、最後にお互いを理解し、分かり合えた師匠と弟子の姿が、そこにはあった。
- 「あぁ…ドモン…お前と新宿で出会わなければ…お前がガンダムファイターになどならなければ…」
「こんな…こんなことにはならなんだのに…」 - 自身を超えた弟子に抱えられ、彼は涙を流しながら、ギアナ高地での激闘の際に漏らした恨み言を再び繰り返しながら、後悔の念を吐露する…。本当は戦いたくなどなかった。戦いたくなかったのに、天の悪戯か、弟子であるドモンにまで忌まわしいガンダムファイトの魔の手が及び、不本意ながらも巻き込んでしまった。こんな馬鹿げた覇権争いに弟子だけは関わってもらいたくなかった。なのに神よ、あんまりではないかと言わんばかりに残酷な運命の非道さを東方不敗は呪うしかなかった…。
- 「見よ! 東方は赤く燃えているぅあぁぁぁ……」
- 東方不敗、暁に死す。天下の英傑は、自身を越えた戦士となった弟子に後を託して、彼の腕の中で静かに天に召されていった。
- 今川監督は、このシーンでドモンが「東方は赤く」まで言ったところで東方不敗がこと切れ、残りの部分をドモンが独りで叫ぶという流れの方が綺麗としているが、東方不敗なら最後まで言い切ってしまうだろうということでこのような形となった[8]。ときた洸一の漫画版ではこの言葉どおり、ドモンが「見よ!東方は!」の部分で東方不敗は事切れ、最後の「赤く燃えている!」はドモン一人の絶叫となった。
- 「馬鹿者ォッ!ドモンよ、それが貴様の実力か!?」
「それでよく流派・東方不敗を背負って行くなどと言ったものよ。」
「そうだ。こんなことでこの地球を失うわけには行かんのだ!それとも、ワシらの死を無駄にするのか!?うん?」 - 48話より。ウルベが操るグランドマスターガンダムの強さに打つ手をなくし、希望を失いかけたドモンの前に、キョウジ、シュバルツ、ドモンの母・ミキノと共に幻影となって現れ激励する。
- 「俺のこの手が唸りをあげる、炎と燃えて全てを砕く! 灼熱! サンシャインフィンガー!!」
- シュウジ・クロス時、灼熱サンシャインフィンガーを放つ際。
- 「ふ…おもしろい…かつての仲間であるわしを…倒そうというのか…」
「この…バカめらが!!」
「そろいもそろって」
「片腹痛いわっ!!」 - 「超級!」新宿編17話ラスト。TV版本編のように正体を明かした東方不敗の前に、かつての仲間であるシャッフル同盟が舞い降りる。彼らからの誅滅宣言を受けての返し。3行目は丸々見開き1ページに筆文字で描写され、ただならぬ迫力をかもし出している。
- 「さすがに…もう…この装置を使っては…」
「――このマスターガンダム遠隔コントロールシステムでは― 遊びきれんほどにまでなりおったようです…」
「ふっ どうやら私は…弟子を育てる力にも秀でている…ということでしょうかな…?」 - 「超級!」ネオホンコン編1話。マスターガンダムの頭を模したヘッドギアを脱ぎ捨てながら。ギアナ高地でのマスターガンダムが偽物ではないのに負けたのは、なんとネオホンコンから専用ヘルメットを使って遠隔操作をしていたという、ある意味凄まじい設定が追加された。ウォン曰く性能はタイムラグが生じオリジナルより劣るらしいが、ギアナ高地編を読み進めてきた読者も知る通り、ドモンは終始押されていた。さらに搭乗するより疲労するらしいが、遠隔操作でもあれほどの強さを出せるあたり、つくづくこの人が人間離れした存在であることを伺わせる。
迷台詞
- 「ドモォォォン!」
「ド…ドモン!新しいガンダムなぞ、乗れると思うなよ!物事はそう簡単にいかんという事を、このワシが身をもって教えてくれるわぁっ!」
「うはははははは! ざまぁみろぉ!」 - シャイニングガンダムという犠牲を払いながらも、なんとかキャリアーの下にたどり着いたドモンだったが、東方不敗は執念深くドモンを追い詰めていく。三行目はドモンが乗り込もうとしたゴッドガンダムのキャリアーを攻撃しながら。実に大人気ない。
- 「出てこぉいドモォォン! 決着は生身でつけようぞぉ! そう、今さらなんでメカに頼ろうものかぁ!!出ろぉ! 貴様も武闘家ならば、自分の体で闘ってみろぉっ!」
- 新型のゴッドガンダムに乗り込んだドモンを引きずり出そうと躍起になる。……さり気なくガンダムファイトを、或いはこの作品がロボットアニメだという事を全否定している気がしなくもない。なおメカに頼るなと言いながらこの後にメカ(マスターガンダム)の電撃でドモンをあぶり出そうとする辺り相当焦っていた様子。
- 「くっそぅ…何という映画館だ。椅子はスプリングがへたってギシギシ言うし、前の客が食べ残した菓子や紙コップは落ちとるし…ワシはポップコーンが落ちてると知らずに踏んづけて歩いたこの(床をきゅっきゅっと踏み鳴らす音)っちゅう感覚が大っ嫌いなんじゃ。しかも緑色の非常灯は眩しいし、床はガキがこぼしたモナカアイスでギトギトギトギトギトギトギトギト…ええい喧しい!映画館で騒ぐなこの小僧!!」
- ドラマCD「世界高達骨牌拳」にて、映画館で発した不満。本編ではどうか分からないが、どうも映画を見るときには相当な拘りがある様子。そしていい席を探して館内をドタドタ騒がしく走り回っていたサイ・サイシーに一喝。映画館ではお静かに。
- 「誰だぁっ! 今言った奴は! 名前を言えぇいっ!」
- 「世界高達骨牌拳」にて、レインの「変態お下げジジイ!」の叫びに反応して思わず飛び出した文句。レインは銀幕の中の東方不敗の台詞と勘違いしてしまった。
- 「何ぃぃぃ!?このイカレポンチのクソジジイだとぉぉ!?この烏合の衆めがぁ!束になって掛かってくるがいいっ!」
「ぬえええい!誰が用済みの核融合物質じゃぁぁぁ!!」 - 上記の映画の中で。ミス・ガンダムの妙竹林(女装したサイ・サイシー)をさらい、本拠地の東京タワーでドモン達を迎え撃とうとする。…が、展望台から地上のドモン達に呼びかけようとしたためこの有様。無茶にも程がある。上段の台詞はレイン曰く「ウゴウゴのシュークリームにタバスコがかかって、あぁマズイとかなんとか」。チボデーからは「ジイさん…すこしイッちまってんじゃねえのか?」と散々な言われようであった。下段はドモンの「貴様はもう袋の鼠だ、覚悟しろ」の叫びを聞き間違えて発したもの。…どうしてそうなった。
- ナレーター曰く「互いのコミュニケーションが成立するまでに5時間近くを費やした」らしい。何やってんだか。
- 「フッフッフッフ……罠とも知らず、雑魚どもが登ってくるわい。この東京タワーにはありとあらゆる仕掛けがしてある…」
竹林「えぇー、ウッソぉー!なんですって~!」
「教えてやろう……まず、入り口には120万ボルトの高圧電流!」(電撃の音)
「そして廊下には地雷!TNT火薬5000トン!」(爆発音)
「階段には200万ガロンの水攻め!」(蛇口を捻る音)
「さらに!上がった先には落とし穴!」(落下音) - 同上。東京タワーに過剰ともいえる罠を仕掛けシャッフル同盟を待ち受ける東西(略)不敗。あまりの過剰っぷりに竹林も思わず地声に戻り「ちょっと高すぎんじゃねえか…?」とドン引きしていた。
- …武闘家なのに何とも姑息で大人げない。が、肝心のドモン達は入場料720円(当時)を支払って直通エレベーターで昇ってきたというオチが付いた。
- 「ぬぁ!? …誰ってぇそりゃあ…うぅ、ワシがぁ…いーじゃんか! 強いんだから…」
- 「世界高達骨牌拳」の中でのひとコマ。ドモンに「東西南北中央不敗」の名前の由来を突っ込まれての返答。ここから登場人物達の悪ノリがさらに加速し、様々な「不敗」が生まれていく。
- 「だぁまれ黙れっ! ならば! 貴様等全員を倒しっ、ワシが東西南北天空地底海底宇宙異次元天上天下唯我独尊、とそれから…」
「…パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助の中央不敗となって貴様等をぉぉぉぉ…あら?」 - テキトー極まりない「不敗」の量産に業を煮やした東方不敗。落語の「寿限無」の一節まで混ざった長ったらしい称号を考え出すが、その間にシャッフル同盟の必殺技の準備が整ってしまい・・・
- 「ヘ、ヘェッ…ヘェックション!エェ…!おのれドモン…!覚えておれよぉぉぉ…!!」
- 映画館でのドモンとの一悶着の後に。東方不敗がドモン達に匿名で映画館への招待状を送っていた事が判明するが、映画館はドモンがゴッドガンダムを呼び出したせいで破壊され、挙句、請求書の山を映画館から送り付けられるというオチが付いた。
- 「石破大驚拳ーッ!!」
- 小説「機動武闘伝Gガンダム―綺羅の章」で息絶え絶えの東方不敗が披露した技…というより恐らく誤字。前後に石破天驚拳と明記されながらも、ここの台詞だけ何故か「石破大驚拳」になっている。よりにもよって瀕死状態の東方不敗の最後に披露した技なので読者を非常に困惑させた。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 東方不敗「我らのこの手が真っ赤に燃える!!」
ドモン「悪を倒せと轟き叫ぶっ!!」
東方不敗「石破!」
ドモン「究極!」
同時「天驚けぇぇぇぇぇぇん!!」 - 『F完結編』などでの「石破究極天驚拳」使用時の台詞。ファンなら一度は夢見たであろう幻の合体攻撃である。この掛け合いの前半部分は『A PORTABLE』での「爆熱!究極拳」や『IMPACT』の「ダブルダークネスフィンガー」でも採用されている。
- 同時「今こそ! 流派東方不敗が最終奥義!!」
東方不敗「せきっ!」
ドモン「はぁっ!」
同時「究極!! 天驚けぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!」 - 『A PORTABLE』での「究極石破天驚拳」使用時の台詞。
- 「貴様とワシ、どちらが不死身の存在かな…!?」
- 『T』での、キリコとの特殊戦闘台詞。同作で死から蘇った東方不敗ならではの台詞だが、知りたいような知りたくないような…。というか、いつの間に別銀河の存在であるキリコの不死身の秘密を知ったのだろうか。
- 「魔女よ…!人類は絶望になど決して負けんぞ!」
- 『T』での、デボネアとの特殊戦闘台詞。上述されているように、かつて人類に絶望した経験がある彼自身が弟子であるドモンや他のガンダムファイターらをはじめ、ドモンのパートナーのレインなど他者の心の強さを感じ取る形で改心している為、自分以外の人間たちもまた絶望から這い上がれる可能性を秘めている事実を知り得た点から、(自身は勿論ながら人類が)負の力の権化であるデボネアが齎す恐怖や絶望には絶対屈しないことをその一言に凝縮している。
- 余談だが、東方不敗の担当声優である秋元羊介氏はデボネアの担当声優である高畑淳子氏と同じく、特撮ドラマ作品で悪役を演じた経験を持つ共通点がある。
旧シリーズ
- 「…と、こういう事です。おわかりいただけたかな?」
- 『F』第25話[9]「その名は東方不敗(リアル系)」/「流派東方不敗!マスター=アジア登場!(スーパー系)」にて、機械獣に対してドモンがガンダムを呼ぼうとしたのを制止し、出撃してきたロンド=ベル隊にも手出し無用と言い放つ。当然、ロンド=ベルの面々は何を言われているのか分からず困惑するが、その直後に実際に素手で機械獣を破壊して見せての一言である。ブライトは呆気にとられ、アスカは非常識だと叫ぶが、これが現実なので仕方ない。
- その後にあしゅら男爵率いる部隊がやって来たが、今度はロンド=ベルの皆さんのお手並みを拝見したいと言って東方不敗は引き下がってしまったため出撃しなければならなくなったのだが、あまりの事態にブライトはアムロに言われるまで出撃の号令をかけ忘れて固まっていた。
- 今でこそ生身ユニットはそこまで珍しいものではなかったが、『F』当時はまだ生身ユニットは珍しい…というかGガンダム関連の超人の方々しかおらず、プレイヤーにも絶大なインパクトを与えた[10]。
- マスター「…ふっ。我がこころの内を読むとはな。…大きくなったなドモン。このワシよりも…」
- ドモン「師匠…」
- マスター「たしかにこの大地は泣いておる。泣いておるが恨みの声は聞こえぬ。地球はまだ人類を愛しておるのかもしれんな…そしてまた人類も地球の一部。まさかお前に教えられるとなは…ドモンよ」
- F完結編の「悪魔と呼ばれたガンダム」で東方不敗の加入条件を満たした時の会話の一部。
- 本編と以降のスパロボシリーズで瀕死になって初めて分かり合う二人が決着がつく前に分かり合えた。東方不敗は自分を超え、自分の嘆きを理解してくれた愛弟子に感動したであろう。
- 「おお! ワシに一撃で倒されたあの馬鹿者か。上には上がいることを教えたつもりだったが、歪んだ心を持つに至ったようだな」
- F完結編の最終話にてウルベと対峙した際、彼の正体を見抜き、この一言で一蹴する。
COMPACTシリーズ
IMPACT
- 「わしが言えた義理ではないが…いや! 同じ過ちを犯したからこそ!おぬしの暴走を食い止めて見せようぞ!」
- 隠しシナリオにおいて、かつての自分と同じく地球を思うがゆえに業を背負い、人類粛清という過ちを今まさに実行に移さんとするシャアに対する決意表明。
- 『A』の没シナリオにおけるテキストで同じ目的を持ちつつその巻き添えで地球を傷つけることへの非難をあからさまにしていたのに対して、こちらは自分とシャアが同じ立場であることを自覚した上で、批判よりもシャアを食い止め地球を守らんとする純粋な使命感が前面に出されている。
- かつて自身の過ちを正してくれた愛弟子と同じように、次は罪を犯した自分が同じ罪を犯さんとする相手を正すことで救って見せるという意思が表れているといえよう。
携帯機シリーズ
A(A PORTABLE)
- 「時間がないのだ…この意味…忘れるでないぞ、四谷」
- 第17話各分岐ルート共通の台詞。南原コネクションを訪れ、自らの計画に協力を求めるが、四ッ谷博士(『A』では通して「ッ」が省略される)に良い返事を貰えず、最後の捨て台詞。既に己の限界を既に知ってのものである。
- ブライト「東方不敗! 我々と共に戦ってくれるというのを…信じてもいいのか!?」
「そうでなければ、ロンド・ベル隊の要である貴様を、艦橋ごとつぶしておるわっ!」
ブライト「…たしかに」
「だが勘違いするな。あくまでも今回限りだ!」 - 第18話「鍛えよ、勝つために」or「ネオホンコン、炎上」にて、今まで敵対しておきながらNPCとして現れた際のブライト・ノアとの問答。確かに言えてしまうが、あまりにも問答無用な行為である。
- なおこのステージ、先述の通り「助けに来た」と言いながら勝手に動き、経験値泥棒だけならまだしも下手をすれば超級覇王電影弾で敵味方まとめて焼き払ってくる上に、強敵に向かったら向かったで仲間にする為に説得が必要なキャラクターを撃墜しかねない、ある意味敵より厄介な存在である。そして同ステージで一番師匠の手を借りたい相手であるグン・ジェム隊は海を挟んでほぼ対角線上に出現する。
- 「わしに勝てる気でいるのか。笑止!」
- 同話におけるグン・ジェムとの戦闘前会話。即ち、師匠が優先的に狙うデスアーミーを片付け、サイコガンダムもノーベルガンダムも退け、海の先にあるギルガザムネをどうにか誘導して漸く見られる台詞。台詞自体は普通だが、それを確認する為に非常に手の込んだ仕込みをしてやっとになってしまう珍しい台詞。
- 「最後にひとつだけ忠告しておいてやる。…あやつには気を付けろ」
- 同話終了後、ドモンに石破天驚拳を伝授した後。「あやつ」とはドモンを探しに来た主人公の事。自軍でも怪しむ人物はいたが、この時点で東方不敗はその素性にすでに気付いていたようだ。が、この件とここでロンド・ベルと共闘したことで抹殺対象として主人公から狙われることになる。
- 「フフ…狂っておる、か。…お前もそう思うのか、四谷!」[11]
「自分の部下には伝えておらなんだか、四谷! お前が…南原に言ったという言葉を!」
「お前にわしを責められるのか。責められまい。なぜなら、この地球再生のためには人類滅亡が不可欠というのは、お前の持論なのだからな!」 - 第19話「勝利者たちの挽歌」or「魂の扉」。ウォンに「狂っている」と言われた際に、四ッ谷博士にばかり再三話題を振る姿を疑問に思った自軍に2行目以降の事実を明かす。舌戦の中で四ッ谷博士の持論である「地球再生の為に人類滅亡が必要」という共通の思想を指摘し、仲間からの追及に四ッ谷博士もそれを否定することはできなかった…。
- 「コロニー落とし、マスドライバーに核兵器! どれだけ地球を傷つければ気が済むのだ? 代わりが見つかってしまえば、あとはもういいというのか…!?」
- その後、四ッ谷博士の本心の吐露に続けて。地球を愛する彼にとってはまさしく噴飯ものの愚行に映ったのだろう。
- 「黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れえええいっ! そんな悠長なことを言っていては手遅れなのだ!」
「人類は今までいくつコロニーを落とした!? いくつ核を使った!? そしてこれからどれだけ使うのだ!?」 - 同話より。他の科学者たちから意見を募っていた四ッ谷に、最終的にデビルガンダムによる地球再生は不可能と結論づけられての台詞。今までの地球破壊の悪行、そして後に行われるであろう更なる悪行に対して怒りをぶち撒ける。事実、地球を破壊出来るほどの兵器などは一度放たれれば歯止めが効かなくなり、誰も止めなければ気付いた頃にはもう手遅れか気付けないまま破滅するかのどちらかに陥ってしまうものであり、様々な創作作品においても共通している。彼の怒りも尤もである。
- 「まだわからんのか! なにが人類の革新だ!? 何がニュータイプだ!? 新しい人間の可能性も、しょせんは戦争の道具、戦争を正当化する理屈に使われるだけだ!」
アムロ「……」
「コロニー落としやマスドライバーを使った勝利がなんだ。我が身を痛めぬ勝利が何をもたらすというのだ! 再び同じ事が繰り返されることは必定ぞ!」 - その直後、弟子のドモンに人類抹殺を否定され、さらにその怒りを、嘆きをぶつける。現に『A』ではデラーズ・フリートがコロニー落とし、ウォンと結託したギガノス帝国が強化人間の運用やマスドライバー攻撃を行っており、その怒り自体への反論はできようもなかった。ニュータイプと謳われるアムロの沈黙が間に挟まってしまうのが悲しい。
- 「わしはもうしばらく人間を見る。この破壊が人間の業なのか、戦争による悲劇なのかを見極めるためにな」
- 生存フラグを立てて彼が自軍に加わった際、(今までの行いが行いだけに)皆から自軍入りの真意を問われて。
- 「さよう。そのためにもこの戦争を終わらせねばならん」
「…闘争を日常とする世界…そんなものを創り出そうとしているシャドウミラーを倒してな」 - 上記の台詞の後、アムロから「自然破壊が戦争によるものならば、戦争が終われば自然破壊も止まるというわけか」と言われて。
シャドウミラーの掲げる大義を自然破壊を助長するものと判断し、あくまで地球と自然を守るためにロンド・ベル隊に協力する。 - 「…志という言葉の意味、わかっておろうな」
- マイヨ加入フラグが成立した後、シローやタップから「この部隊はわかりあえれば敵味方なんて関係ないと考えている人ばかりだ」という指摘を受けた際に鉄甲鬼やプルが反応を示す中マイヨに問いかけた台詞。
- 「面白い…ドモン、手伝え。二人の石破天驚拳で演算ユニットなど粉みじんにしてくれる」
- 火星極冠遺跡の中に眠る演算ユニットを内部から破壊するというユリカの発案を聞いて。
この発案にはネルガル関係者二名を除いた全員が賛同し、演算ユニットを破壊するは我にありとばかりに揃いも揃ってお祭り騒ぎのノリで次々と名乗りを上げた。
結局、その後木連が攻めてきたこともあって破壊作戦は行われずじまいだったが、彼とドモンならば本当に粉みじんにしてしまいそうである。…実際に破壊したら何が起こるか判らないという大問題はさておき。 - 「だからといって地球を滅ぼしてなんになる。やはり貴様はアホなのだ!」
- 没シナリオでアクシズ落としを企むシャアへの批難。
- 原作の「だから~」ではなく「やはり」と断言してしまっている辺り、人類抹殺という同じ思想を抱いていたマスターからしてみてもシャアのやり口は許容できかねるものだったのだろう。確かに、守りたいはずの地球そのものを巻き添えにして破壊するのでは本末転倒である。
R
- 「…騒がしいぞドモン。男子足るもの、軽々しく泣くものではない」
- 第27話「切り拓け!!地球の未来!」にて、DG細胞をゲッター線の力で浄化され、呼びかけるドモンに対して。完全復活の瞬間である。嬉し泣きするドモンに泣くなと言う方が無理な話であろう。
- 「その必要はなかろう。ゲッター線がわびを入れただけの話よ」
「わしは、真ゲッターからゲッター線を受けたとき、全てを知ったのだ。なぜデビルガンダムが復活したのかをな」 - 同じく27話にてゲッター線に肉体を治してもらった時の台詞。ゲッター線が地上に降り注いだ事でデビルガンダムを復活させてしまったことに加え、デュミナス一派が東方不敗を利用するチャンスの御膳立てを意図せず調えたため、その詫びとして彼の肉体を治したらしい。
- しかし、だからと言ってあのゲッター線に詫びを入れさせてしまうとは恐るべし、東方不敗。……しかし原作版『ゲッターロボ・サーガ』や石川賢氏の別作品の読者からは「詫びを入れたというよりもゲッター線に目をつけられたのでは?」という指摘がなされることも……。
- ちなみにゲッター線が東方不敗に詫びを入れた理由には、『R』におけるデビルガンダム自体がゲッター線ですら警戒する存在であることも含まれる(ゲッター線にとっても危険極まりないと認めているデビルガンダムが、よりにもよって自分自身のせいで復活したのは本当に不本意かつ予想外だったらしい)。
- 「ふふふ、あまり手荒い真似はするな。わしは病み上がりならぬ死に上がりなのだぞ」
- 同じく27話にて復活の理由を語った際に、そのあまりの突飛さに声を荒げた竜馬に対してのセリフ。この台詞を言った直後號から食えないジジイと評される。
- 「ふ…死ぬというのは、何度やっても慣れぬものよ…」
- 同じく27話にて、仲間に出来なかった場合の彼を葬るイベントにおいての台詞。かつての弟子・ドモンに自らの介錯を願い、彼は一人呟く…。
- ドモン「もちろん師匠も…」
「いや、わしはGEARに残るとしよう」
ドモン「なぜですか!?」
「いつまでもわしの後をついていくお前でもあるまい。それに、GEARロシアを一人で潰したという敵に興味がある」 - 第28話「明日の『艦長』は君だ!」にて、宇宙でダリア作戦を開始したネオ・ジオンがコロニーレーザーを用意しているという情報を聞き、弟子のドモンをはじめとするシャッフル同盟が宇宙へ上がる事になった際に、同行を求められたもののゼロの強さに興味を示して断った台詞。やはり、紆余曲折を経て蘇生したが何だかんだ言ってドモンの一人立ちを認めていたのである。
- 理由も師匠らしく、また自軍入りした東方不敗がルート分岐でGガン勢とは別ルートに進むのはかなり珍しいのだがそのせいで風雲再起とは別ルートになり、騎乗はしばらくお預けとなる。
- 「待てい! お主の相手はこのわしぞ!」
「貴様のような奴がいるからこそ、ゆっくり死んでおれぬのだ!ゆくぞ!」 - 第30話「GEAR壊滅!」にて、アルテアやベガと共にゼロと相対して。ゼロの性格と所業を考えれば、全く以てその通り。
- 「神勝平よ、わしもかつてはガイゾックと似た考えを持ち、人類を滅ぼそうとした」
「だが、人間もまた地球に生きる生命のひとつであることをドモンに教えられ、さらに完璧ではないにしろ結果を出そうとし、少しでも平和に近づこうとする人間の姿を見るにつれ、やはり人間を滅ぼすのは短絡的な発想だという結論に達したのだ」
「自信を持て、神勝平。お前のしたことはつまらぬ事ではない!」 - 第31話「ブッチャー最後の日」にて。ブッチャーの語る人類性悪説に意気消沈する勝平を激励した際の台詞。マスターなりに人類を見直したことを告げている。
- 「戦争をはじめるのは、常に後方で人の生き死にを目の当たりにせぬ奴らよ。自ら傷つかずに勝利だけを味わおうという輩に、何を言っても無駄なこと」
- 第33話「銀河に消えた男」にて、Yナデシコのブリッジにおいて、自分も護衛として同行した地球圏統一国家と木連の和平交渉が、木連側の陰謀によって決裂し、生き残った白鳥九十九が木連が新たな火星の古代遺跡を抑えたので途端に和平から戦争継続に切り替わった事により、人間が戦争を起こす根底についてのディスカッションで話した台詞。
- 人間の深い業ともいうべき根の深い問題にマスターなりに真理を突いた一言でもある。なお「自ら傷つかずに勝利だけを味わおうという輩」というのは、デビルガンダム事件の際に利害の一致から利用し合ったあの狸男に対しての皮肉に聞こえるのは、気のせいだろうか…。
- 「これは…素晴らしい。まさに自然の恵みあふれる大地。かつてわしが地球に求めたものがここにある…」
- 第35話「嵐の海」にて、ガルファ本星に降り立ち、かつて自分が求めていた「再生された地球」の光景を重ねて、思わず呟く。
J
- 統夜「何だってフューリーと同じ事を言う!?」
カティア「あなた、まさか…」
東方不敗「愚か者があっ! わしがあのような輩と同類だと思うてか? よいか、わしが人類の抹殺を願うは、全て地球のためよ!」 - 41話「涙の兄弟拳!東方不敗暁に死す!」にて。真の目的・人類抹殺を明かした直後のやり取り。どことなく「ダグ星人」ネタを彷彿とさせる。
VXT三部作
T
- 「この美しい地球を守る者だ」
- 本作で初登場する第14話「最凶の降臨」にて。この見栄を切って腕原種の前に立ちはだかる。
- 「いいだろう、ドモン!そして、その仲間よ!」
「この東方不敗が貴様達を全て倒し、シャッフルの紋章を全て手に入れ、エンペラー・オブ・シャッフルを名乗ってくれる!」 - 同じく第14話「最凶の降臨」にてシャッフル同盟が勢揃いしたところにこう返す。原作の東西南北中央不敗に続き、言うに事欠いてエンペラー・オブ・シャッフルなんぞと言い出した。まあ、これも本当にやってしまいそうなのが何とも…
- 「遅れるなよ、ドモン!」
ドモン「師匠こそ!」
「言ってくれるわ! この東方不敗を超えた東方不敗…究極・東方不敗の力を見せてくれよう!」 - 第46話「闘志、氷原に燃ゆる」にて、デビルガンダムを倒すために再びドモンと共闘する際に。今度は究極・東方不敗なんぞと言い出したが、今作の師匠は人類を超越しているため究極の名を戴くに相応しい。
- 「ランタオ島での戦いでワシは、お前がガンダムファイターになぞならなければ…と言ったが、それを訂正する」
「ドモン!お前がガンダムファイターとなってくれたことを、心から感謝するぞ!」 - 同話。世界に真のガンダムファイトを見せる前に。東方不敗がドモンを真にガンダムファイターと認めた瞬間であり、第13回大会とは違う、互いに憎しみ合いのない真の師弟対決というファンならば一度は夢見た感涙の名シーンである。
- バリヨ「まずい…! まずいぞ!」
ホセ「このシチュエーション…」
ネロ「奴が来る!」
東方不敗「そうか! ワシを待っていたか!」
ドモン「し、師匠!」
アレンビー「引退したんじゃなかったの!?」
東方不敗「そのつもりだったが、老いぼれが醜態をさらしていると聞いてな。何より、あの地球を焼け野原にしようとする者を許すわけにはいかんわ!」
ドモン「師匠! その力、お借りします!」
ホセ「まったく…あの男は…」
ネロ「いつも、ここぞという時に出て来おる!」
東方不敗「はっはっは! ひがむな、エルドラ! それがこのワシ、東方不敗だ! 行くぞ、クラックス・ドゥガチ! お主も憎しみの全てを吐き出して、若い力を認めるがいい!」 - 第47話「鋼鉄の7人」にて、8人目として乱入してきた際に。前の話で引退したかと思ったら即撤回して窮地に殴り込みをかけてくる。
- 本作の流派・東方不敗は最早人外の域であり、あのエルドラメンバーも全員呆れ顔。かつての師匠の暴れぶりが偲ばれる場面である。
- 東方不敗「気合が足らん!」
ラミィ「そ…そんな事おっしゃられても私…ファイターじゃなくてただのサラリーマンですんで…」
東方不敗「サラリーマンなら仕事に生命を懸けてこそ!この場は究極・東方不敗との言葉による一騎打ち…! 貴様も死力を尽くせ!」
ラミィ「し、死力って…」
東方不敗「ならば、精神を鍛えるために身体を鍛えてやる!ワシに続け!流派東方不敗は!」
ラミィ「お、王者の風よ!」
ラミィ(私…何やってるんだろう…) - エースパイロット認定時の会話にて。やはり師匠は師匠である。
- 「この世界から闘うことを奪うお前と闘いの中に人の本質を求めるワシは相容れぬ存在…」
カギ爪の男「そういう古い考え方はそろそろ終わりにしませんか?」
「世界は変わる…。だが、変えてはならん事もある」
「それがわからんお前はこのワシが引導を渡してくれるわ!」 - 51話「タキシードは明日に舞う」/「夢と復讐の果て」におけるカギ爪の男との戦闘前会話。流派・東方不敗の代表者として、そして美しい地球を守る者として、その拳を幸せという名の醜いエゴで世界を変えようとする男に向ける。
- 「そして、ワシの下へ感謝と共に集う者達に自らの正体が異星人である事を明かし、次の星へと旅立つ…」
「痛快であろうな! 胸が躍るわ!」 - 激闘ルートエンディングより、アルティメットガンダムを伴い、機界昇華された星々を復興させる旅に出ることを宣言して。
- 確かにその星の人間から見れば地球人は異星人なのだが、『新』の異星人発言を連想したプレイヤーも多いだろう。
- 『勇者王ガオガイガーFINAL』での展開を考えると、遊星主にレプリジンを作られないか不安だが……。
単独作品
新
- 「聞けぇ! わしは、この星の者ではない。わしはダグ星系共和国、今地球を攻撃しているバルマー帝国とは敵対する星からやってきたのだ」
- 地上編第34話「石破天驚拳!」にて。まさかの「異星人」宣言に、顎がはずれそうになったファンも居たはず。
- 寺田プロデューサーが猛反対したオリジナル設定だったが、原作サイドからは好評だったらしい。
64
- 「そこのおぬしら、こちらに来て話さんか?」
「フフフ、よい仲間がいるようだな、ドモン」 - 第18話「シャッフルの名のもとに」にて。ドモンとの会話を盗み聞きしているルーや甲児の事などお見通しであった。後者はその野次馬が退散した後にドモンへ向けた台詞。
- この時の師匠は原作同様、ドモンを体良く利用する気満々であったが、形はどうあれ、ドモンには自身を気遣ってくれる仲間が出来ている事を諭す気持ちは本物だろう。
CC
- 「そうだ、この地球に人類などは不要なのだ!」
「何がナチュラルよ! 何がコーディネイターよ!」
「下らぬ人類同士の争いが、この地球に何をもたらした!」 - イベント「デビルガンダム復活」にて。地球を愛する彼からしてみれば人類同士の戦争が余りにも愚かしく見えただろう。その言葉に刹那とキラは何も言い返すことができなかった。
- 「そうか…お前にはまだ言っておらんかったな。あの敵を倒す事こそが、ワシらの為すべき事よ。そう…この偽りの世界を、破壊する為にな…」
RRR
- 「ん?あぁ、見慣れんものがいくつかおったが…宇宙人どもが攻めてくるご時世だ。珍しくもあるまい」
ウォン「ふむ…しかし、一見パーソナルトルーパーに見えるあの機体…どこかでみた記憶が…」
「記憶に残らんものなど、大したものでもあるまい。捨ておけ」 - 第3話香港ルートにて、カラバが出してきた機体についてウォンと話している際。…東方不敗が宇宙人扱いだった作品もある事を考えると何とも言えない台詞。
搭乗機体
- マスターガンダム
- 第13回大会で搭乗したMF。
- クーロンガンダム
- 第12,13回大会で搭乗したMF。
- ヤマトガンダム(SRW未登場)
- 第7回大会で搭乗したMF。
- シャッフル・ハート(SRW未登場)
- マスター・アジアがシャッフル同盟として行動する際に使用する機体。本編未登場。
SRWでの搭乗機体
余談
- キャラクターの名前の元ネタは、香港の武侠小説作家である金庸の代表作『笑傲江湖』に登場する、去勢した上に女装した怪人「東方不敗」。より正確には、『笑傲江湖』を映画化した『スウォーズマン』に今川泰宏監督が影響を受けて、東方不敗マスター・アジアが生まれたとされている。
- 『スウォーズマン』劇中の東方不敗もまた、荒唐無稽な武術を使う超人として描かれているが、壮年男性のマスター・アジアと異なり、見た目は「妙齢の美女」である。
- 演者の秋元羊介氏によれば、東方不敗マスター・アジア役はオーディションではなくオファーでの配役だった。衝撃のアルベルトを演じたからかもしれない、との事。
- 『Gガン』放送当時のアニメ雑誌『アニメージュ』誌上でのインタビューでは「ストレスの残らない、役者冥利に尽きるいい役。楽しんで遊べる役」と、2010年のネットでの本編配信に際しては「マスター・アジアをやった影響が他の作品に出ちゃったくらい頑張った」と、そして『Gガン』放送から20年以上経過した2016年のサンライズフェスティバルでも「ゲームなどで収録の機会があるので、彼から離れた気はしない。今も馴染んでいる」と、秋元氏にとっての代名詞となった東方不敗マスター・アジア役を振り返っている。
- 東方不敗マスター・アジアが死去した後、『アニメージュ』では巻頭に追悼特集が企画されるほど読者から人気があった事がわかる。
- あまりアニメーションが無いウィンキースパロボシリーズでは、戦闘画面において全ユニット中最もよく動いている。
- 人類粛清、地球に取り残された人々の立場の差を考えず一方的に邪魔者と断じている[12]など、立ち位置をシャアと同じくする東方不敗であるが、シャアの目的には「地球環境の保全」の他に「人類を残らず強制的に宇宙にあげさせ全人類の革新をもたらす」というもう1つの側面があることから、「独善的ながらも人類を見限らずに彼なりに導こうとする意志があった」といえるのに対し、彼の場合は「人類そのものを完全に見限り完全な抹殺を目的としている」というところが決定的に違う点である。[13]
- その一方で、あくまで地球環境を守ることを第一目的としているためか「地球上から人類がいなくなればそれでいい」と考えている節[14]もあり、コロニー居住者たちの殲滅まで考えていたかどうかは不明。
- いずれにせよ、仮に暴走したデビルガンダムが地球人類抹殺に成功したとしても、その時点で暴走を止めて本来の目的である地球浄化の役割に立ち返る保証は一切ない。「人類を滅ぼしてもなお暴走が止まず、地球上のあらゆる自然物にDG細胞を植え付けようとする可能性も十分にありうる」という点では、東方不敗の考えは非常に危うい可能性の上に成り立っていると言える(事実、ネオジャパンコロニーに寄生したデビルガンダムが人類抹殺を完遂していない時点で地球を取り込もうと暴走している)。この点については批判的に見る向きもないわけではないが、強く地球を思うあまりに盲目的になっていたがゆえとも言える。
- 『新約SDガンダム外伝 創世超竜譚』では暗黒卿マスターガンダムの人間態として登場している他、その遠い未来が舞台の『SDガンダム聖伝』では国王オブハート(オブハートが名前)のモデルとなっている。外見がそっくりだが、子孫なのかどうかは不明。後者では娘(王女にして領主)がマリア、孫娘(姫)がティファという配役。
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脚注
- ↑ 死の間際にはドモンの言葉を受け止めて「お前には教えられたよ」と言っているが、漫画版『超級!機動武闘伝Gガンダム』においては自分の行動もまた見方を変えれば悪に成りうる事も理解しており、「もし自分が悪だというのなら、それを止める者が必要」として敵対しつつもドモンの成長を促す行動を取っていた事を明かしている。
- ↑ 終了後参戦の場合でも、実はあの時死んでいなかった。という形で隠し要素として登場するパターンはそれなりにあるものの、流石に実際死んで生き返ったというのはかなり珍しいパターンである。
- ↑ そのため原作のシュバルツ・ブルーダー同様の生体アンドロイド、すなわち機械と人間の中間的な存在であるゾンダリアンやエヴォリュダーに近い存在になっている。凱のGストーンの誤認を招くというクロスオーバーもある。
- ↑ ある意味、シャアの「粛清を通じて全人類をニュータイプにする」という思想をポジティヴ化したものとも言える。
- ↑ シナリオライターは原作を見たうえで「あんな事するのは人間じゃない」としてこの設定にしたが、寺田Pは「なんで宇宙人になってるんですか、原作は宇宙人じゃない」と猛反対し、一ヶ月に渡って喧嘩したものの力及ばなかったとのこと。寺田Pは「言い訳できないし謝るしかない」と振り返り、後年『Gガンダム』のシナリオを書いた人(スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE第680回にて今川監督だと明言された)が、「笑っていた」・「凄いこと考えるね」・「あれは面白かった」と言っていたことを人づての人づてに聞き、漸く憑き物が落ちたとのこと。2019年4月の『生スパロボチャンネル』ではトラウマとまで語っている。
- ↑ 今川作品でよく見られる上半身を全く動かさず足だけで高速走行する、いわゆる十傑集走り。
- ↑ ドラマCDではあろうことか、中の人が同じ人からツッコまれてしまった。
- ↑ 大日本絵画『ガンダムウォーズIV ファイティングG』191頁。
- ↑ ルート選択によっては第26話
- ↑ 生身ユニットの初出はFではなく第2次Gだが、ゲームボーイ故にそちらのプレイ経験がある人はそこまで多くなく、Fでの生身ユニットが初見というプレイヤーは多かった。
- ↑ 『A PORTABLE』ではリメイクの際、ウォンの台詞が「思想が歪んでいる」と変更されているため、「狂っておる」が「歪んでおる」に変更されている。
- ↑ 本作では力関係は完全にコロニー>地球なので、地球に取り残された人々の立場は、宇宙世紀作品のアースノイドの下流階級出身者以上に弱いと言える。また東方不敗同様、破壊をもたらすガンダムファイトを快く思わない人々も多く存在している。
- ↑ 逆に、シャアは人類粛清の手段にアクシズ落としという甚大な物理的破壊を生じさせる手段を用いているため、「荒廃した地球環境の保全という目的に矛盾している」という点が東方不敗と大きく異なる。(この点は『R』の没シナリオにおける東方不敗のセリフでも言及されている)
- ↑ 「人類を地球上から一掃すればデビルガンダムの力で誰も地球に近寄れなくなる」という旨の発言をしている。
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