ジェリド・メサ
ジェリド・メサ | |
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外国語表記 | Jerid Messa |
登場作品 | |
声優 | 井上和彦 |
デザイン | 安彦良和 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年 | 宇宙世紀0063年 |
年齢 | 24歳 |
没年月日 | 宇宙世紀0088年2月22日 |
出身 | アメリカ南部 |
身長 | 195 cm |
所属 | |
軍階級 | 中尉 |
概要
第1話で同僚のカクリコン・カクーラーとエマ・シーンをグリーンノア1の宇宙港で迎えた際、偶然来ていたカミーユ・ビダンの名前を女性と間違えて呟いた一言がカミーユの逆鱗に触れて殴られ、ティターンズ様の顔を傷つけたと捕らえたのが切っ掛けとなり、カミーユとは長きにわたるライバル関係となる。
エリートとしてのプライドが高く、いずれはティターンズのトップにのし上がるという野望を持った上昇志向を持つ人間であるが、ティターンズ軍人にありがちなエリートを鼻にかけた故の高慢で嫌味な面がある。
長身かつ端整な顔立ちで黙っていればいい男なのだが、口を開けばかなり子供っぽく、自分を殴ったカミーユを仲間とリンチ同然に平然と蹴り返す等、大人気無い面が強い。その為に軍人としては未熟で失態も多く、「出戻りのジェリド中尉」と馬鹿にされる事もあったが、友情を大切にする仲間思いな一面もあり、傲慢なだけの人物という訳では無い。
地上戦の成績は同期の中でもトップクラスの腕前だった一方、宇宙戦では今一つ奮わず、序盤の失態・苦戦の一因ともなっている、その宇宙戦のいろはを教えてくれたライラ・ミラ・ライラや友人のカクリコンを撃墜された事、そして自身の度重なる敗北により、執拗にカミーユを追い回す。特に、相思相愛の恋人だったマウアー・ファラオをカミーユとの戦いで失った後はカミーユ抹殺のためにますます暴走していくようになった。
作中ではガンダムMk-IIの強奪事件以降、数多くのティターンズの軍事作戦に参加し、失態も少なくなかったとはいえ、後半はジャミトフ・ハイマンの護衛に選ばれたりと出世し、戦闘面でもカミーユを圧倒する事があったりと着実に成長していた面はあった。しかしながらパイロットとしても成長し完全にニュータイプへと覚醒したカミーユにとってはジェリドはもはや敵ではなく、最終決戦にてバウンド・ドックを駆り再びカミーユに挑んだが彼からの反撃で機体が動かなくなった際に、爆発寸前の艦船に巻き込まれて死亡。一人の少年に執着し続けた末にジェリドは名誉、機体、戦友、師匠、恋人、そして自分の人生すら失う結末を迎える事となった。
『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイとシャア・アズナブルみたいな関係になると思われたが、それにしては物語当初からジェリドの能力、キャラクター性が足りずにヤザン・ゲーブルやパプテマス・シロッコにいいところを奪われてしまった。
カミーユと因縁を作ってしまった事が彼の不幸の始まりと良く評されるが、ティターンズの所業と末路を考えれば仮にカミーユを倒せたとしても破滅は必定であり、むしろ「ティターンズに所属してしまった事が、ジェリドにとって最大の不幸」なのかも知れない。あるいはただの民間人だったカミーユを戦争に巻き込み、結果的にティターンズに多大な被害をもたらした一要因とも言える。
作中では「汚名挽回」の迷言を残した。彼の場合出る度に失態を重ねるため、本当の意味で汚名「挽回」になってしまっているのが哀れである。
極めて多数のモビルスーツに搭乗した経験がある事でも有名。作中ではガンダムMk-II (ティターンズカラー)、ハイザック、ガルバルディβ、マラサイ、ガブスレイ、バイアラン、バウンド・ドックと7機ものモビルスーツ(モビルアーマーに分類されるものもあるが)に乗り換えている。これはシャア・アズナブルの8機(ファーストガンダムで4機、Zガンダムで3機、逆襲のシャアで1機)に次ぐ2位、1作品に限定するならばクロノクル・アシャーと並んで現時点で宇宙世紀シリーズのみならず全ガンダムシリーズ史上1位の記録である。
登場作品と役柄
原作同様に多くの機体に乗り換えてくるのが特徴で、作品によってはジ・Oに乗ってくる事も。
敵としての存在感はそれなりにあるが、突出した強敵という訳でもなく大抵はティターンズの嫌みっぷりを象徴する小悪党として描かれ、ヤザンと比較してもいまいち不遇な感は拭えない。
ティターンズが連邦の一組織である事を最も明確に体現したキャラであり、場合によってはNPCとして共闘する事もある。ただし、敵対的な感情を抱いている事は揺るぎ無く、最終的には敵対し、戦う事になる。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。DCに所属。シナリオ「謀略の町」において、市民を人質にとり、ミチルを戦わせるという作戦を行ったが、ジャックに邪魔される。その後も度々現れるので印象に残る敵キャラ。マラサイ、バイアラン、バウンド・ドック、ドーベン・ウルフに乗る。PS版ではカミーユとの初戦闘の際に、彼の名前を馬鹿にするシーンが追加された。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- マラサイ、バウンド・ドックに乗る。第2次より出番が減っている。
- 第3次スーパーロボット大戦
- マラサイ、ギャプラン、ガブスレイに乗る。序盤から中盤にかけての数シナリオで登場し、そこそこ存在感はあるが、二度目の宇宙から全く姿を見かけなくなる。
- スーパーロボット大戦EX
- マサキの章では敵として登場。サイバスターのサイフラッシュを警戒するイベントがある。また、シュウの章で隠し要素で説得で味方にできる。さすがにシュウやクワトロには及ばないが、それでも慢性人員不足のシュウの章では充分活躍できる。基本能力はティターンズ3人組の中では一番高いのだが、精神面では最初から熱血を使えるライラや閃きを習得するカクリコンと比べるとやや使いにくい印象を受ける。PS版では挑発を覚えるので囮役も可能。
- 第4次スーパーロボット大戦
- DCからティターンズに鞍替え。最初はNPCの味方だが後半敵対する。バイアラン、ドーベン・ウルフに乗る。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 第4次と役割は同じ。ジェリドと同じ声優のヤンロンは喋るのに、彼は仲間にならない為に喋らない……
- スーパーロボット大戦F
- 今回から声が入った。ティターンズ所属。本作では顔見せ程度で、味方とは戦闘にならない。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ティターンズが敵対するので戦うことになる。何故かオールドタイプの中では最強クラスの能力を持っており、ヤザン達とは結構な能力の開きがある。2回行動も早く、妙に高性能なバイアランに乗って現れることも多いので、あまりなめてかからないほうが良いかもしれない。ルートによってはジ・Oに乗って後半のシナリオで活躍する。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 基本的な位置付けは旧作と同じ。顔グラフィックはFと同じものだが、戦闘時のものが複数用意されている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ティターンズ所属。原作通りカミーユにちょっかいを出したおかげで悲惨な道を辿ることになる…。戦闘時の顔グラはヘルメットバージョン。搭乗機はガンダムMk-II (黒)、バイアラン、ガブスレイ(MA)、バウンド・ドック(MA)。彼が登場する最後のマップは、アスカが1人で戦うマップ。
- アスカを育成していない場合を想定しているのか、レベルは高いが搭乗機に恵まれない。その為、簡単に撃墜される。カミーユが出撃しないマップで前座的な扱いであっさりと退場するという不遇極まりない展開には同情すら覚えるだろう。スーパー系主人公の場合ルート進行によってはそこでしか登場しない。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 新規EDルートにて追加されたティターンズとの決戦においてマウアーなどと共にバウンド・ドック(MS)に乗ってくる。戦力の肥大化が頂点に達しているロンド・ベルに中堅クラスのMSで挑んでくるその姿は涙を誘う。ただ、マウアーを先に撃墜すると奇跡を使ってくるため倒す順序には注意が必要。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ティターンズ所属。ストーリー序盤の敵として登場。αシリーズでの出番は本作で終了。前作での扱いに加えて、今回は序盤で退場……と、αシリーズでの彼の扱いは不遇である。今回は序盤でティターンズが壊滅しながらも短い間にバイアラン、ガンダムMk-II、ガブスレイ(極東ルートのみ)、バウンド・ドックと乗り換える。一応特殊戦闘台詞は多く収録されている。
- 第2次αでは僅かながらにカミーユの口からジェリドの名前が出ているが、ライバルとしての立場は第2次α以降も生き残ったヤザンに奪われている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- COMPACT3以来久しぶりの登場。今回は『Zガンダム』がジェリドが未参戦だったSC2に引き続き劇場版設定という事で、ジェリドも劇場版設定での登場となったが、彼は劇場版でもTV版と比べてさほど大きな設定変更も無いので、活躍は過去作と比べても大きな変化はない。
- 第3軍で登場し、形としては自軍部隊と共闘するという非常に珍しいステージもある。なお、原作では搭乗していないアッシマーに乗った彼も見れる。井上和彦氏による追加の戦闘ボイスも新規収録された。
- 最終的には終盤で原作同様の末路を迎え死亡するため、以降のZシリーズに登場することもなかった。ちなみに死亡の際はTV版最期の台詞を言っている。
- スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
- 一部シナリオで味方として使える。013特命部隊のシナリオでは主人公に近い扱いであり、仲間達を気遣い、思いやるなど、好漢の一面を見せる場面も多く見られた。スパロボシリーズではやや不遇なジェリドが優遇されている数少ない作品の一つ。EXやVと異なり、条件を満たさずに使用できる唯一の作品である。
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- Zで死亡したので当然登場しないが、中盤の人造次元獣ルーク・アダモン戦でカミーユが過去を吹っ切って攻撃を仕掛ける際に彼の名前を口にする(おそらくフォウが生存しているため)。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- ティターンズとして度々登場する。乗機はバウンド・ドック。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- ティターンズ残党のリーダー格。ネオ・ジオンのグレミー・トトと手を組んで、終盤にジ・Oで登場する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 序盤にヤザン・ゲーブルと共に登場。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 今回はグリプス戦役後も生存という設定で登場。シロッコが既に死亡しているためなんとジ・Oに乗ってくる。未だにカミーユを殺す事に拘り、本人曰く「全てのプライドを捨てた」との事。そのため今回はネオ・ジオン所属という珍しい設定での登場(なお、彼に限らず今回のティターンズ兵・ヤザンもネオ・ジオン所属)。カミーユを出撃させると逆恨み技能で火力がとんでもなく上昇するので注意。なお出撃した際、カミーユにとっても嫌な出来事を思い起こさせるサイコガンダムも引き連れてくるため彼の怒りを買っている。
- 第1部終盤で撃墜された際に撤退しているが、第3部に登場することはなかった。このためリメイク前と違って明確に決着をつけることができない。カミーユ達の見立てではジ・Oはかなり損傷していたらしく、撤退途中に誘爆して戦死した可能性も示唆されてはいるが明確な描写は無い。撤退する際ロール達から『できれば完全に倒してしまいたかった』『あの手のタイプはしつこい』と散々言われた挙句、総じて実際に登場するのはたったの1話だけな上、明確な死亡の描写すらないまま退場……と、いつものことながら扱いが悪い。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- ティターンズの残党として登場し、最期はバイストン・ウェルで死亡する。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- スペシャルズ(後のOZ)所属。組織の名前が違うだけで、条件を満たせていないとフォウを死なせてしまうなどほぼ原作通りの顛末を辿る。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- ほぼ原作通りの活躍で戦死するが、後にイベント「放たれたタマシイ」にてバイストン・ウェルで亡者として復活、カミーユへの再戦に挑むが、νガンダムから放たれた謎の光によって阻害される。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2016年5月開催のイベント「ジェリド・メサという男」にて、何とイベント主人公として登場。3種の搭乗機体を限定ユニットとして入手できたが、うち2体は味方の能力をダウンさせるアビリティを持つというネタ機体に仕上がっている。
- スーパーロボット大戦V
- 原作終了後だが生存している設定で登場。Gハウンドの一員として登場し、バイアラン・カスタムに乗る。ちなみに、精神コマンドにある不屈と幸運は縦読みすると不幸となる。いつも通りカミーユ打倒に執着するが今回条件を満たすと40話でヤザンとセットで自軍に加入。スパロボでは初となるカミーユとの和解を果たすこととなった。通常ルートのEDではカミーユを連邦軍に誘っているが断られている。
関連作品
- ヒーロー戦記
- ティターンズ所属。ティターンズがクーデターを起こした際に中ボスとしてゼウスメンバーと2回戦う。
- 1戦目はバウンド・ドックに搭乗するが、2戦目は強化人間となり、バウンド・ドック撃破後にサイコガンダムに乗り換えて攻撃してくる前半屈指の難敵。
- バトルロボット烈伝
- マウアーと共に惑星ウルスに転写され、ハイザック・ガンダムMk-IIに乗り敵として登場。最後はマウアーを喪い、カミーユへの復讐に燃える。
- カミーユで倒せば戦死するが、倒さず放置してクリアすることもでき、その場合はそれきりフェードアウトする。
- リアルロボット戦線
- ガブスレイ・ガンダムMk-IIに乗り、敵として登場。シャアルートではスポット参戦の味方として登場するが、フォウを殺害し離脱する。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ティターンズ系の中ではシロッコやヤザンに劣るものの、能力は高め。作中での描写から、一部のゲームではニュータイプ能力を持っている場合もあるが、SRWでは習得したことはない。
精神コマンド
- EX
- ド根性、加速、威圧、熱血、てかげん、覚醒
- 第4次(S)
- 根性、気合、ひらめき、熱血、てかげん、覚醒
- 実際には使用できない。
- F・F完結編
- 根性、熱血、加速、ひらめき、努力、挑発
- α
- 根性、熱血、加速、ひらめき、努力、挑発
- α外伝
- 根性、加速、努力、ひらめき、熱血、魂
- Z
- ド根性、集中、不屈、熱血、気迫
- V
- ド根性、集中、不屈、幸運、突撃、愛
- リアルロボット戦線
- 気合、加速、ひらめき、熱血、鉄壁、必中
特殊技能(特殊スキル)
- F・F完結編
- シールド防御L7、切り払いL7
- α
- シールド防御L4
- α外伝
- シールド防御L1
- Z
- 底力L9、ブロッキング、戦意高揚、気力+ (ダメージ)、強運
- IMPACT
- 防御L7、援護攻撃L4、援護防御L4、逆恨み
- 64
- 切り払いL6、シールド防御L7
- V
- 底力L7、闘争心L2、ガードL2、気力+(DEF)、ダッシュ
小隊長能力(隊長効果)
- 命中率+20%
- 『Z』で採用。
固有エースボーナス
- 敵対する軍勢のフェイズ時に与ダメージ1.3倍。
- やはり原作におけるカミーユへの激しい敵対心・もしくは復讐心から来るボーナスだろうか。ゲーム的には使い勝手の良いボーナスとも言えるが。
人間関係
ティターンズ
- カクリコン・カクーラー
- 同僚。仲の良い友人同士であったが、大気圏突入時にカミーユに撃墜された。
- マウアー・ファラオ
- 恋人。ジェリドを庇ってカミーユに撃墜された。
- フォウ・ムラサメ
- TV版では、キリマンジャロの戦いでカミーユのΖガンダムを背後から倒そうとしたところ、彼を守るべく割って入ってきた彼女の乗るサイコガンダムの頭部にあるコクピットをビームサーベルで貫いてしまい、殺害してしまう。
- パプテマス・シロッコ
- 上官。しかし、自分の恋人であるマウアーを取り込もうとする彼に嫉妬するなど、内心は快く思っておらず、ジェリドの中では蹴落とすべき対象として見なしていた。彼によって捨石のような扱いをされる事に……
- サラ・ザビアロフ
- シロッコの命令により一時期、部下であった。あまりにも汚れの知らない子供である彼女が、戦争に参加する事に難色を示す。
- ジドレ曹長
- SRW未登場。サラと同じくシロッコの命令により一時期部下としたが、編入した後の初任務で戦死させてしまう。
- ジャマイカン・ダニンガン
- 上官。しかし、彼に騙される形でカミーユの母親を殺してしまった事から、権力志向な彼を内心良く思っていなかった。
- バスク・オム
- 上官。
- ジャミトフ・ハイマン
- 上官。終盤では、彼の護衛に就いていた。
- ガディ・キンゼー
- 上官。
- シェリー・ペイジ(SRW未登場)
- 漫画『機動戦士ΖガンダムDefine』に登場。戦死したライラの後任となった第二の師匠。
- 教官としては優秀で彼女の教えを受けたジェリドは本来の才能を発揮し、アニメとは違う方向で大きく成長していく事となる。
地球連邦軍
- ヒルダ・ビダン
- SRW未登場。第3話でティターンズの人質としてカプセルに入れられた彼女を、ジャマイカンに騙される形で殺害。ジェリドの方はカプセルの中に人が入っている事は知らず、その事実を知ったときには罪悪感も感じていた。
- ライラ・ミラ・ライラ
- 劇場版では同じティターンズ所属。当初は馬鹿にされた事に反発しながらも、彼女の言葉と実力を認めている。ジェリドにとって宇宙戦の師匠となる予定だった女性であったが、カミーユに撃墜され、カミーユへの怒りの一因となる。
- なお、TV版ではジェリドを期待していたが、劇場版では「勉強だけできるバカな子」と陰で彼を軽んじている面もあった。
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- ライバル関係、なのだが…
- 仲間を次々殺されたが、ジェリドも結果的にフォウやカミーユの母を殺害しており、仇同士と言えなくもない。
- 『V』では条件を満たしているとお互いに大事な人間を殺したことや名前をバカにしたこと、それが原因で殴り掛かったことなどを互いに謝罪。スパロボ初となる和解劇が描かれる。
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- 原作ではそれほどではないが、スパロボではシャアと呼び対抗意識を燃やす。なお、ジャブローで交戦した際に彼の百式を「ガンダムMk-IIの出来損ない」などと言って罵ったが、いざ戦ってみるとMk-IIを上回る機動性と火力の前に前言撤回する。
- エマ・シーン
- 元同僚。同じティターンズであった時は彼女に窘められる事が多いのだが、実戦では彼女を圧倒している。
- カツ・コバヤシ
- 原作では、占拠したフォン・ブラウンで民間人に偽装して潜入していたカミーユを追い詰めたところを、彼に背後からアムロから渡された銃を突きつけられるが、一瞬の隙を突いて奪う。しかし、後にカツに奪い返されてしまう。
- アポリー
- 終盤のゼダンの門の戦いで、ファのメタスを攻撃したところ、彼女を守るべく割って入ってきた彼のリック・ディアスを撃墜する。
カラバ
- アムロ・レイ
- 原作での邂逅はないが(交戦した際も一蹴されてしまった)、スパロボでは特殊な戦闘時の台詞があり、柄にもなく対抗意識を燃やす。
- ベルトーチカ・イルマ
- 原作では邂逅はないが、ダカールの連邦議会におけるシャアの演説を阻止するべく、戦闘したところを彼女に撮られてしまい全世界に「ティターンズ=無法者」としてオンエアされてしまう。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- ランバ・ラル
- 旧シリーズでは第3次まで同じDC所属であるが、第2次でのジェリドの人質作戦には難色を示していた。
- 黒い三連星
- 旧シリーズのDCでは第3次まで同僚。
- ジュドー・アーシタ
- スパロボにおいてはカミーユに比べればそれほどでもないが、それでも多少なりとも彼を敵視している事が多い。
- マシュマー・セロ
- 旧シリーズのDCでは第3次まで同僚。第2次では割と良好な関係であるが、第3次ではジェリドを軽んじる発言をする等で関係はやや悪い。
- グレミー・トト
- IMPACTでは彼の指揮下に入り、ルナツーでロンド・ベル隊を待ち伏せする。彼からの忠告を無視し、「グリプス戦役での借りを返す」と息巻くが……
- レーン・エイム
- 『V』で共にGハウンドに所属する。生真面目さゆえに血気盛んな彼を先輩として宥める役回りになる事が多い。また過去の大戦を生き延びベテランとして冷静な戦い方を身に着けたことで、レーンは「見習わなくては」とその実力を評価している。
- リディ・マーセナス
- 同じくGハウンドに所属する後輩。落ち着いてきたためか、ロンド・ベル所属だった事でレーンと揉めていた彼を「過去の事はどうでもいい」と受け入れる。バナージに執着し私怨で動いている彼の姿に自分が重なり、共に決着をつけるべく自軍に挑む。
その他ガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ
- αでは、第2新東京市にてシンジの通う中学校に任務として潜入していた、彼のウイングガンダムと交戦する。
- スティング・オークレー、アウル・ニーダ、ステラ・ルーシェ
- ZSPDでは013特命部隊で行動を共にする。Zの序盤ではネオ同様に彼らにも軽んじられていたようだが、彼らに対して偉ぶる事無く、よき先輩として接していた。
- ネオ・ロアノーク
- ZSPDでは013特命部隊で行動を共にする。Zの序盤では軽んじられていたが、013特命部隊においては彼のよき部下として活躍した。彼に自身の悩みを打ち明け、相談する一幕も。
リアル系
- バーン・バニングス
- EXのシュウの章にて共闘。彼もまた、ジェリドと同じ富野作品における「ライバルを倒さないと前に進めなくなってしまった者」である。
- ジョウ・マヤ
- COMPACT2におけるジェリドの最期には、彼と同じように復讐に取り憑かれた者を相手にするジョウにとって、何ともいえない虚しさを感じさせた。
- ユルゲンス
- ZSPDでは013特命部隊で行動を共にする。Zの序盤では彼はエリートである事を鼻にかけるジェリド達を疎んでいたが(ジェリドも当時は彼を疎んでいた)、多元世界に揉まれて威張る事に虚しさを覚えたジェリドの成長を認めていた。
- アネモネ
- ZSPDでは013特命部隊で行動を共にする。マウアーと共に彼女を心配し、彼女を気遣う場面も。彼女に限らず、ZSPDではジェリドが仲間を気遣う場面が多い。
- ドミニク・ソレル
- ZSPDでは013特命部隊で行動を共にする。献身的にアネモネの世話をする彼の気苦労を察し、気遣っていた。
- キッド・ホーラ
- ZSPDでは013特命部隊で行動を共にする。彼は色々とジェリドと似た側面を持った人物である。
- ジェリル・クチビ、アレン・ブレディ、フェイ・チェンカ
- CCではティターンズとドレイク軍・ビショット軍が同盟を結んでいるため共闘関係。彼らともそれなりに良き信頼関係を築いており、彼らが戦死した後は、その敵討ちを意気込む場面も見せる。
スーパー系
- 兜甲児
- COMPACT2第1部及びIMPACTでは、ジェリドがカミーユに対して並ならぬ殺意を剥き出しにしていたため、物騒な奴と評していた。
- 早乙女ミチル
- 第2次ではマドリード市民を人質に取り、彼女をホワイトベース隊と戦わせようとした。
- バトルチーム(葵豹馬、浪花十三、西川大作、南原ちずる、北小介)
- α外伝では結果的に南原博士を殺害した事から、彼らから「博士の仇」と憎まれる。
- 南原猛
- α外伝では南原コネクション襲撃の際に結果的に彼を殺害してしまう。
- シャピロ・キーツ
- F完結編ではシロッコのクローンを復活させた事が結果的にはマウアーの戦死の一因となった為に彼を憎むことになる。条件を満たすとシャピロのマウアーもクローンとして復活させてやるとの台詞によりさらに激怒してシャピロに特攻し、戦死する。このジェリドの特攻が、シャピロ打倒の大きな糸口となった。
- 碇シンジ
- αでは、どこからかリークされたNERVの決戦兵器の危険性を聞いたティターンズ上層部の命令により、EVA初号機とEVA零号機を接収するべくカクリコンと共に第2新東京市に派遣され、彼の乗る初号機に戦闘を仕掛ける。しかし、A.T.フィールドに防がれてしまう。
- ミア・アリス
- COMPACT2におけるジェリドの最期には、ジェリドと同じように復讐に取り憑かれた者を相手にする彼女にとって何ともいえない虚しさを感じさせた。
- コズモレンジャーJ9(木戸丈太郎、スティーブン・ボウィー、マチコ・ヴァレンシア、アイザック・ゴドノフ)
- α外伝では、アレグ基地で彼らがティターンズが監禁しているアムロやブライト達を救出しに来た特殊部隊だと知らずに基地内へ通してしまう。また彼らの乗るブライサンダーを趣味の悪い車と称し、ボウィーから反感を買っていた。丈太郎のことは、連邦軍同士だったのかレッド・ローズ射撃部隊だった彼に見覚えがあったらしく、さらにティターンズにも勧誘されていた。
- フェイ・シンルー
- Zでは彼女に気を許している一面もあったが、後に彼女の裏切りに激怒。
バンプレストオリジナル
- シュウ・シラカワ
- EXのシュウの章にて、彼と共闘する。…が、記憶喪失中のシュウからすれば「自分を知ってるらしいので味方に引き入れよう」程度の認識なので彼からの扱いが良いとは言えない(ちなみにシュウは、シャアについてはおぼろげながら覚えていた)。
- セツコ・オハラ
- 気弱で頼りない彼女をマスコットガール呼ばわりして小馬鹿にしているが、後に彼女に「何も変わっていない」などと見下されてしまう。
- トビー・ワトソン
- ガンダムMk-IIを奪われたことを彼に茶化されてしまう。
名台詞
TV版
- 「ティターンズらしくなって、よく来てくれた」
- 第1話で初登場した際の最初の台詞。地球からグリーンノアへ赴任してきた同僚であるカクリコンとエマを宇宙港へ迎えに来ていたのである。
- このときジェリドの言う「ティターンズらしさ」とは一体何を指すのか、気になるところである。
- 「女の名前なのに…なんだ男か」
- カミーユを一目見た際に言い放った台詞。この一言で彼の運命が決まってしまった……
- というか、富野監督も認めているがカミーユと言う名前は別に女性名ではない。つまり、名前にコンプレックスを持っているカミーユと、「カミーユは女の名前」と思い込んでいたジェリド(あとカミーユの名前を連呼したファ)がたまたま出会ってしまったばっかりに彼らの運命は大きく狂う事になったのである。
- 「そうか。そういうこと。なら男らしく扱ってやるよ!」
- カミーユが自身を殴った理由を知った際、この言葉を述べて取り押さえられたカミーユの顔面を蹴る。ジェリドの傲慢さと大人げなさが表れているが、小説版ではまだ大人としてやや手加減している。
- 「こりゃ始末書じゃ済まんかな」
- ガンダムMk-IIでコロニー内では禁止されている超低空飛行を行い死傷者を多数出した挙句、ティターンズの本部ビルに突っ込んでしまった時の台詞。
- 本来なら、始末書なんてものではなく除隊もの。それどころか下手をすれば軍法会議で重罪にもなりかねない程の大失態である。しかし、この後ジェリドがこの事で特に処分を受けていなかったところから、ティターンズがとんでもない特権部隊である事を窺わさせる。しかし、このビルの取調室で尋問を受けていたカミーユに脱走させるきっかけを作ってしまい…。
- エマ「ジェリド・メサ中尉、無理な行動がこういう結果につながる事は十分にわかっていたはずです」
「次のティターンズのパイロットも来りゃ焦りもするさ。それに俺はバスク大佐の言う通り、即戦力になるために…」
エマ「だからといって禁止されている超低空飛行を居住区でやることはないでしょう?」
「エマ中尉はオレの上官か? 違うだろ」
エマ「我々は自力でMSの回収をする力を付ける訓練だって」
「Mk-IIは壊しちゃいない」
エマ「だからといって建物を壊していい訳はないでしょう?」
「民間人の家は避けて無理をしたからこうなったんだ」 - 第2話で、Mk-IIでティターンズの本部ビルに突っ込んでしまった事を、エマに非難された時のやり取り。要するに逃れ口上であり、ジェリドの情けない一面が強調されている。
- 「出てきやがった。よくもまぁ、ぬけぬけと」
- グリーンノアから脱出しようとするリック・ディアス隊と奪われたMk-II3号機をハイザックで追いかける場面での台詞。
- 「くそ! うぉ!? こっちが当たらずに、なんで相手のほうが!?」
- クワトロのリック・ディアスに、ハイザックの足を撃ち抜かれたときの台詞。相手はニュータイプのエースであるため、実力が違いすぎるのは必然である。それがわからないようではまだまだ半人前だといえる。
- 「なんだ! いったいなんだというのだ、この不愉快さは!」
- 第3話にて、バスクの命令でカミーユの母のカプセルを狙撃した後の台詞。ニュータイプの素質が感じられる。ジェリドは中に人間が乗せられていたことを知らず、爆弾か何かかと思っていた。
- 「母さん…母さんかい? 俺は知らなかったんだ。あのカプセルの中に君のお袋さんがいたなんて。まだオッパイが恋しい年頃だったんだもんな」
「殴ってもいいんだぜ。いつかの空港のときみたいにな」 - 第4話で、カミーユの母の入ったカプセルを撃ち抜いてしまい、錯乱しアレキサンドリアに連行されたカミーユに吐き捨てた台詞。流石のジェリドも、今回ばかりは罪悪感を感じていたのだろう。
- しかし、この男どうも素直になれないのか、このように挑発して「殴っててくれれば少しは自分の心も晴れるだろう」と考えて起こした行動である。人に頭を下げた事のないジェリドには、これが最大限の誠意だったのだ。そして、この後カミーユに「僕はあなたのハイザックを抑えてみせた」と言い負かされる事に。
- なお、近年では国語辞典編集者などによって「汚名挽回」は誤用ではないといった説も出ている。
- 「ライラ。今度会ったら、ゆっくり酒でも飲まないか?」
- 第7話より。ライラが自分と同じく上官のジャマイカンの事が嫌いであることがわかり、彼女と飲む約束を交わす。彼女の返事は、前向きなものであったのだが…。
- 「貴様だけが特別なんじゃない! 俺だってティターンズだ!!」
- 第8話で、師匠であるライラの仇を討つべくカミーユのMk-IIと対決した時に。彼の自負や矜持が伺える。
- なお、カミーユが月面戦闘に慣れておらずライラを殺した事に苦悩して迷いがあるのか、珍しくジェリドがカミーユを追い詰めていた。
- 「ニュータイプだってスーパーマンじゃないんだ!」
- 上記の戦闘中においてカミーユのMk-IIに吹き飛ばされながらも体勢を立て直して発した台詞。
- 「ここで会ったが百年目ってね」
- 第12話で、降下したジャブローでカミーユのMk-IIと出くわした時に言った台詞。彼の執念深さが現れている。
- 「当たり前だろ!急げ!」
- 乗機を破壊され生身でジャブローから脱出しようとするジェリドだったが、彼の目の前に横転した車を起こそうとする負傷した連邦兵たちの姿が。
- 車を起こし乗り込むジェリドだったが、負傷した連邦兵たちに自分も乗せて欲しいと懇願された際に上の台詞を即答している。
- ティターンズだが行動全てが悪ではない、こういう所がジェリドの憎めない魅力なのだろう。
- 「力のない者は死あるのみ、力のない者は…」
- 明らかに定員オーバーの脱出用のシャトルに乗り込むべく、他の兵を殴って押し退けながら自分を必死で鼓舞する台詞。
- ちなみに台詞が途切れているのは、連邦兵が放った右ストレートが彼の顔面を直撃したため。
- 「たいした威力だ。これならば一撃でガンダムMk-IIを討てる!」
- 第21話にて、新型MSガブスレイの模擬戦を終えたときの台詞。久々の登場であり、ジャブローでの生き恥を乗り越えマウアーという恋人を得ただけでなく新型機も手に入れた今、男として一層磨きがかかったようにも見える。だが、カミーユのMk-IIに執着しているあたりは全然変わっていない。
- 「こいつだけは他のマシンとは違う…なぶり殺しにしてやる!!」
- マウアーのガブスレイと共にエマのリック・ディアスを撃破し、カミーユのMk-IIを追い詰め羽交い絞めにした時にマウアーから「ジェリド、何を躊躇っている? キャノンを使え!」と言われた時に返した台詞。
- マウアーからしてみたら、リック・ディアスは普通に撃破したのにMk-IIはさっさと撃破しようとしない彼の行動に疑問を持ったのだろう。ライラやカクリコンを殺したカミーユだけは、死ぬほどの苦しみを味あわせて殺さないと腹の虫が収まらないのだ。
- 何気に最終決戦の時のフラグにもなっている。
- 「カミーユ! 死ねぇ!!」
- この後駆けつけたアポリーの乗るΖガンダムにやられてしまう…。マウアーが来てくれなかったら、間違いなく死んでいたであろう。
- 「時代は変わったんだ。オールドタイプは失せろッ」
- 23話「ムーン・アタック」より。アポロ作戦中のフォン・ブラウン市上空宙域での戦闘中の台詞。
- 自身のニュータイプとしての優位性に対して確信を持ったような発言であり、作中で彼は確かにニュータイプとしての素養があると思われる場面が幾つも存在している反面、作中でニュータイプと明言されたことはなかった。
- この発言をきっかけにジェリドのニュータイプの有無は長年ガンダムファンの間でも議論の対象とされてきた。
- また、異説として「機体のことを指していたのでは?」と推察されることもある[1]。
- 「俺はカミーユを倒さない限り一歩も進めない人間になっちまった。あいつは俺にとって壁なんだ!」
- マウアーの前でカミーユにこだわる理由を話したとき。
- 「もし長い戦争になれば、コロニーの100や200が沈むだろう。一つのコロニーの犠牲で、エゥーゴが降服をしてくれるのならば、神様だってこの作戦を許してくれる」
マウアー「しかし、ガスの使用は国際条約で禁止されています」
「みんな、早く故郷に帰りたいのだ。連邦軍もティターンズとなれば、過去の条約は無いに等しい」 - 自分が指揮することになった毒ガス作戦の前の一言。毒ガス攻撃と言う非人道的な作戦を正当化するにはあまりにも無茶苦茶な理論だが、こうでも言わなければ自分達の士気を維持できないと思っていたのだろう。
- 後にジェリドは作戦を阻止しようと現れたカミーユに対して「貴様がいなければ、こんな嫌な作戦はやらないで済んだんだぞ!」と漏らしており、彼自身も毒ガス作戦を嫌がっていたことが分かる。
- カミーユ「じ、自分の体を盾にするのか!」
「お、おい…マウアー!」
マウアー「守ってみせるって言ったろう…ジェリド」
「マウアー!!」
「カミーユ、貴様!なんでお前はいつも!」 - 30話「ジェリド特攻」にて。
- ジェリドを庇い撃墜されてしまうマウアー。目に大粒の涙を溜めながらカミーユに突撃するのも、ガブスレイの両足を切断されてしまい戦闘不能になりジェリドも気を失ってしまう。しかし…
- 余談だが、この際ジェリドの怒りに呼応するようにガブスレイのモノアイが紅く染まっている。
- マウアー「ジェリド、あなたは決して負けない…あなたは世界を正しい方向へもっていくことが出来る…」
「そんなことはいい、俺はただ…この手に全てを掴みたいんだ!」
マウアー「生き延びること、戦うこと、あなたにとって今はそれが正しい」
「なのに…お前までいなくなっちまうなんて…」
(幻影のマウアーが差し伸べた手を握り返す)
「マウアー…」
(握った手の幻影が現実世界の操縦桿に変わり、強く握りなおす)
「…いけるぞ…マウアー!」 - 恋人との死別と強い挫折、そして精神世界で恋人との再会、覚醒、機能停止した機体のモノアイに光が戻るといったまるで主人公のような演出でジェリドは復活し、マウアーに導かれるようにアーガマに特攻をかける。
- ライフルも無く片腕と両足も無いガブスレイだったが、追撃に来たメタスの左腕を撃ち抜きネモ2機瞬殺し、今まで苦戦していたZガンダムを一撃で無力化し、アーガマの護衛についていたMkⅡも防ぎきれないほどの怒涛の攻撃でアーガマのブリッジ付近に攻撃を直撃させる。
- このシーンでジェリドに語りかけたマウアーはジェリドの見た幻なのか、それともニュータイプへの覚醒の兆しだったのか…
- 「ぐわっ…マウアー…ダメだ…」
- 覚醒したジェリドであったが現実は厳しかった。アーガマ隊に大打撃を与えることには成功するものの、被弾してそのまま宇宙漂流する形で戦線を離脱する。
- しかしカミーユやエマに「まだくる!?」「あれは普通じゃない!」「なんで…あんなにもったんだ…」と言わせるなどいつもと違う恐ろしい強さを感じさせるのだった。
- 「ティターンズは力だ! 力があってこそ全てを制するんだ!」
- クワトロの演説を中断させるべく通信施設を攻撃しようする自分の目の前に立ち塞がり、「ティターンズが正しいのなら、議会で証明すべきだろ!」と主張する味方のアッシマーに対して。
- 激昂したジェリドは立ち塞がるアッシマーを打ち抜くが、打ち抜いたビームはあろうことか連邦議員がいる議事堂に命中。これがティターンズの非道さを裏付ける証拠となってしまい、ティターンズは連邦政府とアースノイドの支持を失い、求心力低下の決定打となる。力で何でも押し通そうとするジェリド、そしてティターンズの姿勢が、結局は自身の破滅を招く原因になってしまったのである。
- 「グワダンを叩け! モビルスーツは後でどうにでもなる!」
- 第44話「ゼダンの門」にて、グワダンからの集中砲火に晒されながらも動揺すること無く味方に言い放った台詞。ガザCを蹴散らしながらグワダンに迫る様子はハマーンがプレッシャーを感じるほどであった。
- 「どこからでも来い! 近づく奴はみんな灰にしてやる!」
- 第45話「天から来るもの」での登場時の台詞。
- 「これが戦争だろうが!」
- アポリーを撃墜した時の台詞。アーガマ隊の主要キャラを撃墜できたあたり、この頃が全盛期か。
- 「俺は貴様ほど人を殺しちゃいない!」
- カミーユと最後に対峙した際の台詞。
- 「カミーユ、貴様は俺のぉぉぉ!!」
- 死に際にジェリドが叫んだ台詞。「俺の」の続きは富野監督によると、「全てを奪った」と続くらしい。劇場版では別の台詞になっているが、Zでは撃墜と死亡イベントに入っている。
- なお、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のスティング・オークレーもジェリドと似たような台詞を言いながら死んでいる。
劇場版
- 「ライラのガルバルディは、どこにもいないなんてそんなこと……! っ!? なんでガンダムは元気なんだよ!?」
- 劇場版Iでの台詞。大気圏突入後に同じく突入を終えたガンダムMk-IIを発見するのだが、ライラがカミーユによって撃墜されている事を知る術はなかった…
- 「このガブスレイで、汚名返上と行くか!」
- 劇場版IIでの台詞。テレビ版での「汚名挽回」を修正できた。
- 「自分は只、惨敗の連続と思っております」
- 劇場版IIIでの台詞。テレビ版では「敵(カミーユ)を倒すまで死ねない」と発言したが、劇場版では負けを素直に認める発言となった。
- 「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
- 劇場版での最期のセリフ。TV版とは違い、あまりにもあっけなさすぎる最期であった…
迷台詞
- 「大佐、ガンダムMk-IIを使わせていただけるのならば、自分が汚名挽回をしたく」
- 第4話でのバスクとの会話で登場するが、本来なら名誉挽回か汚名返上というべきなのに汚名挽回という間違った使い方をしている(その後のバスクの返事から見ると「名誉挽回」のつもりだったようだ)。結果としてジェリドはこの誤用通りの人生を歩む事になる。[2]
- さすがに劇場版では「汚名返上」に直され、『スーパーロボット大戦Z』では、劇場版準拠の直されたセリフが一言セリフモードに登録されている。
- 「うう…カミーユめ…よくも…よくも…」
- 正確には迷シーン。キリマンジャロの雪山でカミーユに殴りかかるかもカミーユに背負い投げされてしまい、キリマンジャロの断崖絶壁に投げつけられて転がり落ちていってしまう。
- しかし自力で帰還しそのままバイアランに搭乗してMS戦を行う。非常にタフである。
- そもそもこの回ここにジェリドがいる理由が怪我の治療の為であり、宇宙からわざわざキリマンジャロ山の雪原のド真ん中にわざわざ来ている。
- 急遽ZZの製作も決まったこともあり、やや話の都合に振り回されている感がある。
スパロボシリーズの名台詞
TV版
戦闘台詞
旧シリーズ
- 「それがガキだってんだよ、カミーユちゃん!」
- 『第3次』「大気圏突入」に於けるカミーユとの戦闘前会話より。カミーユをガキ呼ばわりして「オレはカミーユだ、ガキじゃない!」と怒るカミーユにかけた追い討ちの台詞。旧シリーズでは『第2次』は一応カミーユの存在は認識しているが、明確に描かれるのはここから。
- 「ああ、何度か戦った事があるぜ、第2次大戦の時にな。手強い相手だ、油断するな!」
- 『EX』マサキの章第2話「召喚」より。サイバスターに遭遇し、カクリコンに注意をうながした時の台詞。
- 「ああ、けどな、オレはこれで満足してるぜ」
- 『第4次(S)』)』「栄光の落日」より。同話はティターンズとロンド・ベルの決戦シナリオであるが、決着を付けるべきカミーユはここでのロンド・ベルのメンバーにいないのでこのシナリオでは満足できない事になる。
- 「マウアー…今そっちへ…」
- 『F完結編』最終話ポセイダルルート「始まりと終わりの集う場所」に於けるシャピロ搭乗のヴァルシオン改にジ・Oで特攻した際の最期の台詞。ジェリド特攻はスパロボシリーズにおける数少ない見せ場である。
αシリーズ
- 「俺達はその使徒より、あんた達の決戦兵器の方が危険だと聞いて、ここに来たんだがな…」
「貴様らの存在はSDFと同じで、地球圏の秩序を乱す原因となる」
「だから、俺達ティターンズが貴様らを排除する!」 - リアル系ルート第19話「第二次直上会戦」にて、第3新東京市に軍事介入した際、ティターンズの即時撤退を求めるミサトからの警告を意に介さず、EVA初号機へと攻撃を開始する。
- (俺達も落ちぶれたもんだぜ。ゼーレとかいう正体不明の組織にこき使われるとはな…)
(だが、Nervには色々と借りも有る…それを返させてもらう!) - 第64話「Air」でゼーレの走狗と化したティターンズの凋落振りに皮肉を漏らしつつ、鬱憤晴らしとばかりに地底湖に鎮座するEVA弐号機へ照準を絞り込むが…。
- 「何故だ!?俺は何故、奴らに勝てない!?」
- 直後、新たな力を得て復活したアスカの怒涛の猛反撃で愛機を失い、上述の叫びを残して撤退する。
- 「太陽系の外で貴様らが引き起こした超重力崩壊の衝撃波は、あと少しで地球圏に到達し…そのおかげで壊滅的な被害が発生するかも知れないんだ。要するに気張り過ぎたんだよ、貴様らは!」
「だが、戦後の地球圏の治安を維持しているのは俺達ティターンズだ。お前達では衝撃波から地球圏を守ることなど不可能なんだよ!」 - 第1話「戦火、再び」より。早乙女研究所への投降勧告をして。ティターンズが治安維持を行なった事は事実であるにせよ、超重力崩壊の遠因であるSTMCについては完全に棚上げしている上に、当のティターンズの艦隊で宇宙怪獣の始末が出来るかも怪しいものがある事も踏まえると、自分達にとって都合のよい部分だけを誇張しているだけで説得力は無いだろう(もっとも『α外伝』は『トップ』が不参戦であるため、触れようにも触れづらかったのかもしれないが)。そして何より、後者の台詞の後半にある「衝撃波」を「宇宙怪獣」へ置き換えるとムサシが指摘しているようにバルマー戦役で宇宙怪獣に対し何もしなかったティターンズへの皮肉になってしまうのも情けないところである。
COMPACTシリーズ
- 「前大戦で大破したものをレストアしたものさ。特に…お前には思い出深い代物だろ、カミーユッ!」
- 『IMPACT』第1部地上激動篇第31話「グリプスの亡霊」より。ジャブロー西部戦で、増援として現れたサイコガンダムの威容に騒然とするガンドール隊へ発した台詞。フォウの悲劇を想起させるサイコの出現とジェリドの挑発は、カミーユの逆鱗に触れた。
- 「…だったらクビにするなり、後ろから撃つなりするんだな。…グリプスでの借りを返す。…こんな好機は逃せねえんだよ…!」
- 『IMPACT』第2部宇宙激震篇第26話「動き出す幽鬼たち」より。ルナツー内部でロンド・ベル隊と接触した事により、血気にはやる様を嗜めるグレミーを無視して臨戦態勢に入る。
単独作品
- 「…わかった…。いや…そんな事は、とっくにわかっていた…」
「だがお前を倒さなければ、俺は…前に進めないと思っていた…というより、そう思うしかなかった」
「…今はどう生きればいいかはわからない…。お前に対して、どう接すればいいかも…」
「だから、余計な事は考えず、目の前の任務の遂行に全力を尽くす」
「俺は…自分のやってきた事を誰かに詫びるつもりはない…」
「だがカミーユ…。あの時、お前の名前をからかった事だけは詫びる」
「それだけだ」 - 『V』にて。カミーユとの衝突を重ねてきたジェリド。だがアースノイドとスペースノイドの闘いの終わり、地球を襲う脅威と危機、そして軍人として過去の因縁を超え前に踏み出す決心をしたことから遂にカミーユと和解を成し遂げる。
- 不器用でも悩み抜いた上で出した彼の答えをカミーユも受け入れ、初めて出会った時に殴りつけた事を謝罪する。二人の長きに渡る因縁はここで終わり、3つの地球を守る仲間として戦っていくことになる。スパロボシリーズにおいてようやくジェリドが救われた瞬間と言えるだろう。
劇場版
Zシリーズ
- 「こんな世界だからな…ティターンズの名前だけでやっていけるとは思わないさ」
「それに力が無ければ、大事なものを守れないってのは嫌という程、味わわされてきたからな」
「俺は強い男になる事で全てを手に入れる…この特命部隊に選抜されたチャンスを、最大限に活かすつもりだ」
「俺は実力主義だからな、マウアー。背中を預けられる奴とは五分で付き合いたいんだ」 - マウアーとの対話で「013特命部隊」に於ける自身の在り方を冷静に自己分析した後、「僚友」としての信頼関係が芽生えた彼女へ互いに呼び捨てで接し合う事を提言する。ZSPDでのジェリドは「ティターンズの看板」云々という台詞を再三に亘って口にする事が多く、己への「戒め」として用いている模様。
- 「すいませんね、博士。大切な仲間を危険に晒す訳にはいきませんので」
- 隊長室までの案内役をマウアーへと「おねだり」するジエーに不穏なものを感じ、彼の襟首を摘まんで「丁重に」お持て成しする。
- 「看板だけで戦えるほどこの世界は甘くない…! その事は嫌という程、学んできた!」
「俺は前に進むんだ! こんな所でやらせるかよ!」 - ZSPDにて、黒のカリスマと対峙して。ジェリドの確かな成長をうかがい知る事ができる台詞である。
- しかし、後のジェリドの結末は黒のカリスマの言う通り、あまりにも哀しいものだった…。
搭乗機体
- ガンダムMk-II
- 作中で最初に搭乗した機体。テストパイロットという立場ではあったが、墜落事故を起こして基地を破壊し、多数の死傷者を出す失態を犯している。加えて、カミーユにエゥーゴ入りする手段を与えてしまった。
- ハイザック
- 第2話から第6話まで、カミーユに乗機であるMk-IIを奪われてからは、カクリコンと共に搭乗。
- ガルバルディβ
- 第8話にて、師匠であるライラの仇を討つべくフルチューンした機体で搭乗。
劇場版では当該エピソードがカットされたため、未搭乗。 - マラサイ
- ジャブロー攻略戦の際、カクリコンと共に搭乗。この際は元来得手としていた地上戦で戦ったためか、カミーユのガンダムMk-IIと互角に渡り合う活躍を見せた。
- ガブスレイ
- 宇宙に戻った後、マウアーと同じくこの機体に搭乗。アーガマに特攻はジェリド最大の見せ場かもしれない。
- バイアラン
- キリマンジャロ攻略戦以後に搭乗。
- バウンド・ドック
- 最後の機体。本編で搭乗していたのはロザミア機と同じカラーリングであるが、設定上は黄色のカラーリングである専用機も存在する。
スパロボでの搭乗機体
余談
- 以上のように大変に残念なキャラクターであると言える彼だが、監督の富野由悠季氏は旧作の『Ζ』の中で「ジェリドというバカしか覚えていない」とコメントをしている。氏の中では主人公のカミーユやシャア、強大な敵であるシロッコなどを差し置いて、作品中最も印象のあるキャラクターとしての立ち位置を残したようだ。
- 彼を主役とするゲームブック『ジェリド出撃』が存在し、上述の仲間想いの設定が活かされたのか進行によっては戦友を失ったショックで死んでしまう。
- DSソフト『GジェネレーションDS』のライバルルートでは、スパロボVに先んじてカミーユと和解するジェリドが描かれた。
脚注
資料リンク
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