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ガンダム試作3号機
別表記 GP-03デンドロビウム
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン カトキハジメ
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
コードネーム デンドロビウム
分類 宙間拠点防衛用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-78GP03
全長 140.0 m
73.0 m(メガビーム砲含まず)
全高 38.5m
本体重量 226.4 t
全備重量 453.1 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 38,900 kw
スラスター推力

377,500 kg×6

総推力
2,265,000 kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
内蔵機体 ガンダム・ステイメン
開発 アナハイム・エレクトロニクス
所属 地球連邦軍
パイロット コウ・ウラキ
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ガンダム試作3号機は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場メカであり、同作品の後半の主役メカ。

概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツ

ガンダム開発計画」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、モビルスーツの高い汎用性とモビルアーマーの圧倒的な攻撃力を併せ持つ機動兵器というコンセプトで設計されており、ガンダム試作1号機と同様にクラブ・ワークス事業部が開発を担当している。担当者はルセット・オデビー。コードネームの「デンドロビウム」は、花言葉で「わがままな美女」を意味する。

アームドベース・オーキス(オーキスは「野生のラン」の意)」と呼ばれる大型ウェポンコンテナと、それを制御するコア・ユニットであるステイメンと呼ばれるモビルスーツで構成されており、その2つがドッキングした状態が本機である。勿論、分離してステイメン単機で運用する事も可能。このような構成となっているのは連邦軍からの「宇宙における拠点防衛用の機体」という要求を満たすためである。

オーキスの後部には6基の大型スラスター[1]が装備され、高い機動性を発揮する。また、巨大なコンテナには各種武装がユニット化されて大量に格納されており、その戦闘力はフルに活用することができれば、モビルスーツ1個大隊にも匹敵すると言われる。それに伴って火器管制システムが複雑化しており、さらにステイメンとデンドロビウムと言う運用法が決定的に異なっている2つの形態を制御するためにOSには新開発の物を採用している。また、宇宙での運用を前提としている為か、コントロールを行うステイメンのコックピットは、NT-1アレックスや後のMk-IIと同じく全天周囲モニターが採用されている。

しかし、巨大さゆえに整備性や運用面は劣悪の一言で、運用コストも他のモビルスーツの比ではない[2]。また、前述の火器管制システムの複雑化がパイロットに多大な負担を強いるという問題もあり、それでありながら運用をパイロット一人にやらせる為に通常の人間ではまず肉体的にも精神的にも耐えられず、それを補うには特定処方による薬物[3]の投与も辞さない覚悟が必要になる。「わがままな美女」を花言葉に持つ「デンドロビウム」がコードネームに選ばれたのも、こうした様々な問題を抱えていることに因んでいるのかもしれない[4]。 なお、このような外見の本機が「モビルアーマー」ではなく「モビルスーツ」に部類されるのは、UC0083当時の連邦軍の兵器区分にモビルアーマーという項目が存在しない為である。

劇中での活躍 [編集 | ソースを編集]

ガンダム1号機、2号機が地上でのテスト運用する際、前述の2機と異なって完全宇宙用の3号機、4号機(ガーベラ)は必要なしという理由から、本機はラビアンローズで保管されていた(またはラビアンローズでテスト運用していた)。しかし、デラーズ紛争の終盤にて、差し押さえたジーン・コリニー大将(提督)の命令を無視し「強奪」という形でアルビオン隊のエイパー・シナプス艦長がコウ・ウラキ中尉をパイロットに任命。搭乗したコウは、デラーズ・フリートの『星の屑作戦』の最終段階であるコロニー落としを阻止すべく出撃する。

コロニーが徐々に地球へと迫っていく中、アナベル・ガトーの搭乗する巨大モビルアーマーノイエ・ジールらと激しい戦闘を繰り広げ、その火力に物を言わせる形で多数のモビルスーツ・艦船を撃破せしめたものの、肝心のコロニー落としを阻止することは叶わず、バスク・オム大佐の味方の犠牲も厭わないソーラ・システムの攻撃によってノイエ・ジール共々巻き込まれた結果、3号機の肝たるオーキスユニットを失い、ステイメンだけが無傷で生還した。

結果的に無駄な損失だけが残り、ガンダム開発計画も封印されたが、3号機のコンセプトを引き継ぐ兵器はその後も宇宙世紀の歴史の影で度々確認されている[5]

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

UCガンダム系パイロット内で乗り換え可能で、デフォルトパイロットはコウ・ウラキ少尉。最大の特徴はガンダム系としては規格外のHP装甲、そしてサイズ(LかLL)。さらに撃墜されてもガンダム・ステイメンとして分離可能なことである。

旧シリーズでは地上マップに移行すると自動でステイメン状態になってしまうものの、ミノフスキークラフトを付ければ空飛ぶデンドロビウムとして出撃可能。ただし、『α外伝』や『COMPACT2』以降の作品では、ゲームでの運用を優先して原作設定を無視し、予め飛行能力が付加されている場合もある。

能力的には一年戦争~グリプス戦役の間の機体ということだからか、旧シリーズでは加入(或いは換装可能時期)が遅いのに運動性や限界反応が低く非常に扱いづらく、また大型機だからなのか強化パーツスロットが1つしかなく補強もする事もままならず、リアル系というよりマップ兵器を有する壁・ビーム兵器砲台というイメージが強かった。しかし『α』以降からは能力が大幅に見直され、能力の底上げ、必殺技と言える零距離メガビーム砲、強化パーツスロットが2つなど、終盤まで使っていける機体となっている。

なお、原作アニメで見られたようなパイロットへの負担等の負の側面や格納・整備の問題は現在までのSRWで描写されたことはない。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。ルセット・オデビーからコウに託される。最初からデンドロビウムの形態で入手できるが、表示文字数の関係からか、機体名はGP-03デンドロビウムではなく「GP-03オーキス」と表記されている。
原作の設定・描写とは裏腹に通常武装はやや弱く、攻撃力・弾数共に控えめだが、マップ兵器のマイクロミサイルは攻撃範囲・弾数・命中率に優れており非常に使い勝手がいい。
攻撃力自体は低めだが、パイロットのコウの攻撃力がかなり高いため、削りとして恐ろしく優秀。防御性能もIフィールドを持っているため、HP・装甲を改造しておけばタフな壁役として充分に働ける。
レベルを上げたいパイロットに対し、マイクロミサイルを使ってまとめて倒し育てたい時にも便利。
欠点は射程6のメガビーム砲の弾数が5しかなく、これが切れると射程が4に低下してしまうところか。いっそ開き直って、マイクロミサイル3発を撃ったら補給に戻るのを繰り返してもいいかも。
第4次スーパーロボット大戦
本作からしばらくは「GP-03デンドロビウム」表記。終盤、ラビアンローズでオーキスがようやく追加され、この形態となる。
月面では一応出撃できるが、適応は苦手な扱いになってしまう。またラスト2面の火星ではミノフスキークラフトがないと出撃できない。更に本作のミノフスキークラフトは空適応をAにする効果が無かったため、出撃させたところで攻撃力と防御力がガクッと下がってしまう。コウは空よりも適応の方が高いので、どうしても出撃させるなら陸に下ろしておこう…それでも適応C止まりだが。
基本性能で見ると、並みのスーパー系を軽く超える耐久力・ステイメンと同じ脅威の移動力12・それぞれ特性の異なる2種のマップ兵器・本作最強の無消費格闘武器である大型ビームサーベル・Ζガンダムのハイパーメガランチャーより強い上に弾数制で使いやすいメガビーム砲…と非常に高性能なだけに惜しい。
性能をフルに発揮できるマップは入手シナリオの「ポセイダルの野心」、同じ部隊の次のシナリオである「月の裏側」or「包囲網突破!」、そして別部隊のシナリオの「アクシズに散る」の3話程度しかない。しかも入手シナリオではオーキス側の武器の事前改造ができず[6]、仕様上「月の裏側」or「包囲網突破!」と「アクシズに散る」はどちらかにしか出せないので事実上本当に全力で戦えるシナリオはたったの1話のみ、前作に比べるまでもなく不遇が過ぎる。更にあろうことか、オーキス入手時の会話に矛盾が出ないようにするために直前の難関シナリオ「栄光の落日」開始時に何の説明もなくコウがステイメンに強制乗り換えされてしまい、入手前からプレイヤーを苦しませてくる。
尤も、『F完結編』で受ける仕打ちを考えれば、活躍できるマップがちゃんとあるというだけ全然マシという見方もできるが、本作では決して弱いわけではないコウをよりによって「栄光の落日」で使いにくくされてしまうのが痛いところ。本作のゲームバランス的にステイメンを大改造しておけば充分にコウも戦う事はできるが、最終面ではデンドロビウム自体が使いにくい事を考えるとそれはそれで資金が勿体ないというジレンマに陥る。
第4次スーパーロボット大戦S
大型ビームサーベルの攻撃力が+700、メガビーム砲が+600底上げされ、無印版以上に強力なユニットになった…が、出撃機会の少なさは変わらず。どうしてそこを見直してくれないのか。
スーパーロボット大戦F完結編
完結編序盤のラビアンローズにて、ΖΖガンダムコアブースターGキャノンと同時にロンド・ベルに加入。
大型機という事もあり、サイズ補正に加えて運動性が低く、何より限界反応が低すぎてニュータイプパイロットを乗せても本来の命中回避率を発揮できない。そのため限界反応を補うための強化パーツを装備したいところだが、パーツスロットは僅か1。地上シナリオで出撃させるにはミノフスキークラフトを装備する必要があるため、必然的にスロットが埋まってしまう。即ち、地上での出撃にはミノクラが必須で、それをすると限界反応不足により当てられない避けられない…というどうしようもない事態となる。一応『第4次』と違いミノクラの効果で空Aにはなるが、この性能では焼け石に水。またサイズの都合上、終盤のルナツーでの戦いにも参加できない。
それらの難点の割には攻撃力もさほど高くなく、主兵装であるメガビーム砲の攻撃力は『F』中盤で入手するΖガンダムのハイパー・メガ・ランチャーにも劣り、かつて猛威を奮ったマップ兵器も著しく弱体化。前作で12を誇った移動力も8に低下した。HPはともかく、装甲は「モビルスーツにしては高い」というレベルであり、ダメージインフレが激しい本作ではよほど装甲を改造しないとIフィールドなぞ簡単に貫かれてしまう。
同時加入のΖΖ・コアブースターは優秀な分、本機(とGキャノン)はどうしても比較されてしまうのが悲しいところ。
宇宙ルートの「灯火は炎となりて」でコウと共に強制出撃だが、超合金ニューZを装着しての壁役が関の山である。一応、装甲5段階改造、超合金ニューZ装着でコロニーに篭城して防御すれば、クリティカルが出ない限りはオージェのパワーランチャーも防ぎ切れる。もちろんこちらからの攻撃力・命中率に期待してはいけない。
挙げ句の果てにオープニング戦闘デモですら、本機のメガビーム砲はノイエ・ジールのIフィールドに無効化・あちらのメガカノン砲は本機のIフィールドを貫通して大ダメージ、とあんまりな扱いである。
有効な使い道としては、HPの高さを活かした自爆戦法であろう。ステイメンも含めて2連発すればかなりのダメージを稼げる。
あるいは修理補給によるレベルアップのためのマップ兵器の的としても使える。……いずれにせよ版権作品主役機の使い方としてはあんまりではあるが。
攻略本等では「リアル系とスーパー系の特徴を併せ持つ」とされる事の多い機体だが、本作に限って言えば双方の悪いとこ取りという残念な扱いである。
10段階改造解禁後は運動性・限界反応・攻撃力をテコ入れできるようになるものの、ファティマを装備してなお500に届かない限界反応にリ・ガズィレベルの最大火力と、やはり他MSと比較すると1歩も2歩も3歩も劣る性能である。仮に使いたい場合、本作は引継ぎボーナスも無く慢性的に資金不足に陥りがちなので、改造は覚悟と計画性を持って行おう。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
「GP-03デンドロビウム」表記。性能自体はSFC版と殆ど同じだが、システムの変更に伴い大きく弱体化してしまった。
SFC版で猛威を振ったマイクロミサイルは、計算式の変更によるダメージデフレによって与ダメージが大幅に低下、よほど資金をつぎ込んで攻撃力を上げないと削りには使えなくなってしまった。フル改造する勢いで攻撃力を上げれば使えない事もないが、元々デンドロ自体が残り数話という時期での参戦なので、今更雑魚の削り用にマイクロミサイルを改造するくらいなら、最終決戦に向けてMSのファンネルやスーパーロボットの必殺技を改造した方がいいという現実的な問題がある。
同じくIフィールドも仕様変更により、「ビーム兵器を完全防御」から「1500までのダメージを無効化」へと変更。終盤は敵も改造されており、1100以上の攻撃力のビーム兵器を持つため、装甲を入念に改造しないと簡単に貫かれてしまう。改造すれば使える機体だが、改造してまで使うかと問われると首を傾げる性能である。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
本作から正式名称である「ガンダム試作3号機」表記に変更。中盤で入手し、例によって地上シナリオではミノフスキークラフトが必要となる。
以前よりだいぶ能力が見直され、運動性においてはνガンダムガンダムF91と肩を並べるほど高い。ただサイズLなので回避率では劣り、限界が低いのでニュータイプ・強化人間を乗せると余分に改造が必要。また殆どの主人公クラスMSは主要武器が気力が必要なのに対し、本機のメガビーム砲は気力制限がなく、攻撃力も比較的高い。入手時期の近いフルアーマー百式改と比べ、最強武器は距離補正のお陰で火力は僅かに上回るが、EN面では総じて劣り、P武器ではおおよそ敗北、HPで大きく上回るもののサイズLがやはり問題になる。ボス相手にはひらめきか鉄壁が欲しいところ。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
ΖガンダムおよびΖΖガンダムとの合体攻撃が追加された。メガビーム砲が射程が伸び、燃費も向上し上方修正が施されている。
スーパーロボット大戦α外伝
出撃できる宇宙マップが入手以後1マップしかないためか空A(武器は一部B、陸適応は全てA)かつ素で飛べるなど、『COMPACT2』に近い仕様になった。後々になれば何かしらの部分でもっと優れた機体が手に入ることもあるが、入手時期的に当機はバランスがよく、特に普通以上の熟練度ルートとなると終盤になって敵が密集することが多くなるため、マップ兵器を持っていること自体が長所となる。
相変わらず足の速いスーパー系のような機体性能で、運動性の低さにしては限界が高い。新規追加された零距離メガビーム砲は最高4800とリアル系としては一線級の攻撃力だが、それ以外の武器は全改造換算だと平凡で、改造費は並。また要気力120なので激励ができるまでは気合が欲しい。そしてメガビーム砲と共に燃費がいささか悪く、ENも低いので補強が必要。HP・マップ兵器・零距離メガビーム砲をどれだけ活かせるかが重要だろう。ただ今作は自爆使いの宇宙世紀MSパイロットはいない。
『α』のアニメに全て修正が入りよく動くようになった。具体的には射撃武器を移動しながら発射するようになったりウェポンラックからの武器の取り出し、大型ビームサーベル時のスラスターによる姿勢制御などが導入された。
第2次スーパーロボット大戦α
最初はガンダム・ステイメンのみ。第33話「少年の向かう未来」から換装パーツとしてオーキスを入手し、使用可能になる。
戦艦を除くと自軍参入するガンダム系列の機体では唯一のサイズL。サイズ差補正が導入された本作では最強クラスの攻撃力を誇る。サイズ分だけ回避は劣るが運動性も低くはなく、補強すれば乗り手次第で十分に回避は可能。
武装については、全体攻撃のメガビーム砲はEN消費こそ激しいものの威力・射程とも良好な上、気力制限がなく使いやすい。大型ビームサーベルも燃費の割に高威力だが、こちらを生かすなら格闘も高いパイロットを乗せたい。コウの相性も悪くはないが、より能力の高いカミーユ・ビダンキンケドゥ・ナウを乗せる価値もある。特にキンケドゥは成長タイプが回避ではなく防御型のため、伸び悩む回避を装甲でフォローできる。或いは小隊長能力が「武器消費EN-20%」のサウス・バニングウモン・サモンも相性が良く、本機に乗せたいパイロットは多い。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
リアル系では第2話、スーパー系でも第3話から参戦するが、第5話を最後にアルビオン隊ごと離脱。同部隊は地球降下ルート第20話「強襲、砂漠の虎」で援軍として復帰する。この時のコウの乗機はステイメンだが換装パーツは携えているため、次話から本形態で使用可能。しばらく地上での戦いになるが、P属性のビームライフルと大型ビームサーベルは空Bのため、A-アダプターなどを優先して着けたい。
『第2次α』と比べ、上位武器3つの宇宙適応がA→Sに進化。メガビーム砲は射程3-8→1-8に拡大したが、消費ENは増加。ただ本作全体のインフレに合わせてのことでもあるが、本機のENや攻撃力も上がっており、メガビーム砲の利用価値は増している。前作同様、サイズ差補正による高い攻撃力とMS離れした打たれ強さ、ニュータイプ技能や気力に左右されないALL武器の使い勝手の良さから、一線級の活躍が見込める。しかしサイズ差補正無視技能や、他に強力な機体も多数登場することから、相対的な価値はやや後退。零距離メガビーム砲のバリア貫通以外にこれといった特殊効果がないのも欠点と言えるか。宇宙世紀MSの中にあって、強力な機体であることは間違いないのだが。
演出面では、メガビーム砲と零距離メガビーム砲のアニメが変更された。前者は機体のカットインが追加されビームのエフェクトがド派手に、後者は高速移動中の効果線と背景の色が変更された。実はメガビーム砲使用時に入る、グリップ部分に手を掛ける際のカットインは、リアル頭身

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT
性能はそこそこだが、本作では敵陣営のMA(ノイエ・ジールクィン・マンサα・アジールなど)を多数入手できるため、それらと比べると能力的に貧相。
スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
零距離メガビーム砲が追加された。零距離メガビーム砲は射撃扱い。援護の導入もあり壁としても活躍の幅が広がっており、援護レベルの伸びるコウにとっても相性の良い機体となっている。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
パーツの自由度を圧迫している点を考慮したのか、それとも続編が地上面メインでは『EX』のような事になると思ったのかは不明だが、遂に素で飛べるようになった。零距離メガビーム砲が初登場した作品。気力が必要だが燃費もよく威力も高い。コウが援護の鬼なため、援護攻撃援護防御と活躍する。当時の零距離メガビーム砲の名称は零距離メガビームキャノンだった。ビームライフルはない。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
第2部と同様で遠距離、接近戦ともに強力な武器を持ちコウの援護で活躍できる。
スーパーロボット大戦IMPACT
マップ兵器2種、多様で実弾・ビーム切り替え可能な長射程武器、クリティカル補正、フル改造で4000越えの最強武器と優秀な武装を備える。性能の近いヴァル・ヴァロと比べ、改造費が安く済み、ENが異常に高く、分離とIフィールドを含めて耐久性はやはり高い。しかし燃費が悪く、パーツスロット+改造段階で勝るガンダム試作1号機Fbと凶悪なMAP兵器を持つガンダム試作2号機の影に隠れ、弱い訳ではないもののやや不遇。
アニメは『α外伝』の使い回しだがマップ兵器のマイクロミサイルと爆導索のアニメが新しく用意された。ただし両武装ともクセが強く扱い辛い。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
零距離メガビーム砲は格闘扱いに変更。運動性は本作でもνガンダムウイングガンダムゼロカスタムなどと同レベルという高さ。デンドロビウムにフォウを乗せて自爆すると気力底力を無視して大ダメージを与えることができる。ニュータイプが乗れば、回避もそれなりに行うため、敵軍真っ青な巨大な砲台になる。敢えて弱点を挙げるとすれば近距離戦、およびパーツスロットの少なさだろうか。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
零距離メガビーム砲は射撃扱い。フル改造でパーツスロットが1つ増えるが、今回は命中率の高いニュータイプモビルアーマー相手では分が悪い。
例のごとく燃費も悪いため、命中の補強、燃費の改善のうち、後者をパイロット側で補えるうえ、魂もキチンと習得するノリスを乗せる事がユーザー間で推奨されていた。
アニメは『第2次α』ベースでビームや爆発などのエフェクトを『MX』風に手直ししている。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦64
何らイベントもなく、強制乗り換えも無いため、ストーリーを読み飛ばしていると、参入したのにも気付かない。限界反応が作動していないバグのため、機体の性能を極限まで発揮できるようになり、改造段階もそこそこ高い事もあり、非常に強力なユニットのひとつとなった。
ただし今作でも強化パーツスロットは一つであり、そのスロットも殆どミノフスキークラフトで埋まることになると思われる。
スーパーロボット大戦X-Ω
2019年11月のイベント「宇宙に揺らぐ陽炎」期間限定参戦。大器型SSRブラスター。
仕様の関係からスケールが他機体より小さくなっており、本体のステイメンがかなり小さい。
普段使いでは運動性が攻撃力に上乗せされる。加えて生存ユニット数、HPが多いほど強化される火力偏重型。反面、装甲無効以外の状態異常付与は持たないので、N征覇では道中ステージ向け。
アリーナでは軽減バフに加え80%カットの特殊装甲にタフネス、開幕2ターン限定での軽減バフを持ち、相手の初期ユニットが多いほど攻撃力、命中率、行動力がブーストされる。
特に同時実装となったV2アサルトバスターガンダム[Ω]は特殊装甲解除が無く、2発程度なら普通に耐える。反面、状態異常およびゲージ減少耐性が無い、必中やタフネス無効を持たない、必殺スキルのヒット数が少なめと単機のアタッカーとしては力不足で、相手のタフネスを削るなど原作通り本命の露払いが主な目的となる。
なお、コウのパイロットパーツはガンダム試作1号機への装備を前提に回避メインで調整されており、命中・耐久型の本機とはPアビリティとの相性があまり良くないといった欠点がある。
スーパーロボット大戦DD
2024年秋以降開催予定のイベントシリーズ「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER」にて参戦予定。
試作1号機からフルバーニアンを挟まずに乗り換えると生放送で告知されている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

基本装備[編集 | ソースを編集]

クロー・アーム
オーキスの下部に2基装備されている。モビルスーツを簡単に握り潰せるほどのパワーがある。
大型ビーム・サーベル
クロー・アームに1基ずつ(計2基)収納された高出力の大型ビームサーベル。クローで挟んで使用する。劇中、ムサイ級のブリッジを寸断した。
メガ・ビーム砲
オーキスの右側面に装備された全長90mの大型ビーム砲。ステイメンのマニピュレーターでグリップを保持し、発射するようになっている。威力は戦艦相手でも直撃なら一撃。掠っても戦艦の砲塔が融解するほど。
『第2次α』『第3次α』では全体攻撃
ウェポン・コンテナ
オーキス本体に2基装備されている。1基につき、内部には8つのスロットが存在し、対艦用の武装やステイメンの武装などが格納されている。
マイクロ・ミサイル
三角柱状のコンテナから発射される。1面につき36発、3面合わせて計108発もの小型ミサイルが内蔵されており、その弾幕から逃れるのは非常に困難である。
SRWではマップ兵器だったり、全体攻撃だったりと扱いは様々。『IMPACT』では着弾点指定型マップ兵器だが攻撃力が低い上に攻撃範囲が網目状のため、密集した敵に撃ち漏らしが発生しやすいのが難。
大型集束ミサイル
ミサイル3発が一纏めでコンテナ内に搭載されており、発射後に分離する。本来は対艦用の武装と思われる。
爆導索
コンテナ内から爆薬を内蔵したワイヤーを発射し、敵を拘束して爆発する武器。シーマ艦隊のムサイ級を一撃で撃沈した。
SRWでは射線指定型のマップ兵器な事が多い。『IMPACT』では大きく円弧を描く独特な攻撃範囲のマップ兵器で、複数の敵を狙うのは大分困難。扱いづらさの関係からか近年では未装備の場合が少なくない。
BAUVA・XBR-M-82-05H ビーム・ライフル
ステイメンの主兵装。ガンダム試作1号機と同じ形状で、普段はコンテナ内に格納されている。ステイメンの手で持って使用。『α外伝』のアニメーションでは、ステイメンのフォールディング・アームが展開してコンテナからライフルを取り出す様子が詳細に再現されている。
『X-Ω』では通常攻撃に使用。
フォールディング・バズーカ
折りたたみ式のバズーカ。コンテナ内からステイメンのフォールディング・アームで引き出し、ステイメンの手で持って使用。コンテナ内に2基装備。『α外伝』ではライフル同様のフォールディング・アームの展開描写のほか、折り畳まれているバズーカが発射形態に変形する様も描写されており芸が細かい。また『第2次α』では、オーキスごと直立になった体勢からステイメンが上半身を出し、両手に持ったバズーカを2連射するという迫力のあるアニメーションとなっている。
フォールディング・シールド
コンテナ内からステイメンのフォールディング・アームで引き出して使う、折りたたみ式のシールド。劇中ステイメン形態での活躍がほぼない関係から未使用。
設定上はデンドロビウムでも使用は可能だが、本来はステイメン用のシールドでありサイズもそちらに合わせてあるため、SRWではデンドロビウム用のシールドとしては使用しない。
ハイパー・バズーカ
ガンダムMk-IIなどが装備している物と同型。コンテナ内に格納されているが、OPで使用したのみで本編未使用。
後方迎撃ミサイル
マイクロミサイルと同じ形状のコンテナから発射される武装。放出されたコンテナはY字状に展開し、内蔵された小型ミサイルを発射する。本編でもSRWでも未使用。
Iフィールド・ジェネレーター
オーキスの左側面に装備されており、敵機のビーム兵器を無効化する。本機は外装式となっている。対決したノイエ・ジールはビーム兵器主体だったため当初は3号機が戦闘を優位に進めていたが、外装式だったことが仇となり、ノイエ・ジールのクローアームで握り潰されてしまってからは劣勢に陥った。
ちなみに、連邦軍でこの装備を搭載したのは本機が初である。
フレア・ディスペンサー
敵のミサイル攻撃を無効化する装備。SRWでは装備されていない。

オプション装備[編集 | ソースを編集]

ミサイルポッド
ステイメンの上から被せるように装備されていた追加武装。漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』にのみ登場。

必殺技[編集 | ソースを編集]

零距離メガビーム砲
原作で突撃するシーマ・ガラハウガーベラ・テトラをメガビーム砲で串刺しにしてビームを発射したシーンを再現した技。
SRWでは『COMPACT2』より追加されて以降、最強武器に。作中では後述の通り突っ込んできたガーベラ・テトラに砲身を向けて衝突させたような描写であったが、SRWでは巨体と急加速で自分から突撃していくような演出が多い。シリーズ初期は格闘武器扱いだったが、最近は使い勝手が考慮されて、射撃武器扱いへと改められた。なお、『第3次α』のトレーラーでは、アルビオンのメガ粒子砲をこれで援護していた(νガンダムラー・カイラムでも同じような事例があるが、どちらも援護相手が全体攻撃を使っているため実機では不可能)。
『X-Ω』では必殺スキルに採用。

合体攻撃[編集 | ソースを編集]

トリプルメガランチャー
α for DC』でΖガンダムΖΖガンダムによる一斉射撃。3機分の武器改造コストや消費ENの膨大さといった問題からお世辞にも扱いやすい合体攻撃とはいえない。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備
切り払いを発動。大型ビームサーベルを使用する描写に無理があると判断されたのか『第2次α』以降は削除されたものの、『A』の移植作『A PORTABLE』ではそのまま残された。大型ビームサーベルを器用に使って切り払いを行う本機のアニメーションが見られるのはこの作品のみ。
Iフィールド
分離
オーキスを分離して、ガンダム・ステイメンで運用する。
換装
ガンダム・ステイメンに換装する。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

飛行可能。本来は完全な宇宙用なのだが、『α外伝』以降は地上でも運用可能になった。

サイズ[編集 | ソースを編集]

L
2L(LL)

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

強化パーツスロット+1
A PORTABLE』で採用。元のパーツスロットは1しかないため、習得してやっとスロット2。有難味はあるが、それでもマイナスを何とか補えるといったところ。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「颯爽たるシャア」
第3次』にて。
「THE WINNER」
第4次』にて。
「MEN OF DESTINY」

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ノイエ・ジール
両者ともIフィールドを装備していたため、実弾兵器主体の3号機が優勢であったが、3号機のIフィールドが破壊されたのちはノイエ・ジールが優勢となった。しかし、ソーラ・システムⅡの横やりにより、決着がつく事は無かった。
ガーベラ・テトラ
軍の命令を無視して、寝返ったシーマ艦隊に攻撃をしかける。その攻撃力でシーマ艦隊を壊滅まで追い込むと、後がなくなったシーマの特攻というべき攻撃に対し、コウは巨体の3号機を反転させて、ビーム砲でガーベラ・テトラを串刺しにした。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダム試作1号機Fb)、ガンダム試作2号機
同じくガンダム開発計画により生まれた兄弟機。
ガーベラ・テトラ
ガンダム試作4号機(SRW未登場)がジオンの手に渡った後の姿。
ガンダム+Gファイター
この2機の合体運用のコンセプトを元に、ガンダム試作3号機が開発されている。デザインの元ネタも同じ。

他作品の関連機体[編集 | ソースを編集]

孫権ガンダム
玉璽の力で呼び出す「天玉鎧・弩虎」との合体形態はデンドロビウムがモチーフ。

余談[編集 | ソースを編集]

  • デザインの元ネタとなっているのは、この機体のデザインを担当しているカトキ氏のデザインしたMSであるSガンダムディープ・ストライカーで、そもそもの大元となっているのはガンダムMAモードであるとの事。ジオン兵に「連邦のモビルアーマー」と言わせる意図もあったという。
  • 後期OPでは、ステイメンがオーキスのウェポンコンテナから武装を取り出すシーンがあるものの、合体形態たるデンドロビウム形態は1カットたりとも登場しておらず、それ故原作11話ラストでその威容を現した際には、それまでのガンダムタイプとは全く異なる異質、かつ巨大な姿に視聴者は度肝を抜かれ、大いに驚愕することとなった。
  • 因みに零距離射撃とは本来「榴弾等を、発射口から出てすぐに炸裂するようにセットして発射する事」意味する。砲口と砲弾が炸裂するまでの距離が0なのであって、砲口と目標物との距離が0の状態での射撃ではない(目標物との距離が0での射撃は「接射」という)。
    • また「砲身が水平(=仰角0度)状態(でも当たる距離)での射撃」と説明される事もあるが、こちらは「水平射撃」と言う。
  • 他ゲーム等で定着してしまったが、爆導索は現実の軍事関係者的には「導爆索」と呼ぶのが正しい模様。92式地雷原処理車等の導爆索は地雷原に投射して爆破することで地雷を除去するための装備である。
    • そこから鑑みて、本機の爆導索は本来宙間機雷を除去するための装備であり、劇中での使用法はイレギュラーだったとする意見もある。もっとも、現実でも近年のロシアなどが都市攻撃に使用しているようだが。
  • 世間的にもこの機体の認知度と人気はかなり高く、ガンダムと全く関係ないジャンルの作品でも「武装を満載した大艦巨砲主義」の兵器やキャラクターが出てくると本機を連想する人がいたり、公式外で「デンドロビウム」と俗称を付けられることも少なくない。
    • ケロロ軍曹』ではギロロ伍長がオーキスに酷似した武装ユニット「デンドロギロロ」を幾度か使用している他、ブラモデルが劇中に登場して物語のキーアイテムとなったこともある。またコタツに下半身をうずめて顔だけ出していた冬樹を、ケロロ軍曹をして「デンドロビウム!?」と言わしめたことも。[7]

商品情報[編集 | ソースを編集]

人気メカであるもののその巨大さを体現した商品は長いこと現れず、1/550スケールやBB戦士といった比較的小さく収まるサイズのものしかなかったが、2002年3月に遂に1/144スケールのHGUCシリーズとして発売。砲身を入れた全長は1メートルを越えるガンプラ史上最大の一品となった。値段も破格の28,000円。

ちなみにサイコガンダムのHGUC(1/144)は5,000円、Ex-SガンダムのMG(1/100)でも8,000円とその規模において一歩譲る。同じ縮尺で値段も大きさも引けを取らないのは2015年現在ネオ・ジオングのHGUC(25,000円)のみ。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 1基辺りの推力が大型宇宙艦船1隻分の総推力に匹敵する代物。
  2. 地球連邦軍の宇宙戦艦には収容することが出来ないため、艦で曳航して運搬しなければならず、整備員は必然的にノーマルスーツを着用して船外活動で整備を行うこととなる。機体の乗降もまた然りである。それらの点を含めて運用コストは通常のMSの100倍に上るとする資料もある。
  3. 作中でもコウがそれらしきものを使用しているシーンがあり、一部SRWで採用されているSP回復系強化パーツ「無針アンプル」の元ネタと思われる。また、小説版によると「劇薬」とのこと。
  4. これらの点から、本来は後のサイコガンダムのようなニュータイプ、もしくは強化人間専用機として設計されていたのではないかとする考察もある。
  5. 連邦軍の兵器としては、拠点防衛用であるデンドロビウムのコンセプトをディープストライカーのような拠点攻撃用に置き換えたデルフィニウムや、ガンダムTR-6[インレ]を始めとするTR計画の超重装備形態(特に拠点防衛用であるガンダムTR-6[ウーンドウォート]クィンリィ形態は、GP計画が抹消されなかった場合デンドロビウムIIと呼ばれていた可能性が示唆されている)、フェネクス捕獲用に特化された複合特殊兵装を装備するナラティブガンダム (A装備)などが存在し、私設軍隊であるバーナム(後のクロスボーン・バンガード)も、開発・調達の経緯は不明ながら、ガンダムAN-01"トリスタン"(NT-1アレックスの改修機)の拠点制圧用ユニット・クレヴェナールを運用している。一方のジオン側でも、ノイエ・ジールをニュータイプ専用機として発展させたα・アジールを独自開発しているほか、3号機と同様のコンセプト・設計元のアナハイムがパーツ制作したネオ・ジオングを開発している。
  6. 一応、本体の性能とビームライフル・バズーカは改造段階をステイメンと共有しているので、事前強化が全くできないわけではない。
  7. ちなみに顔だけ出しているという点でコレに喩えるロボットファンもいるとか。

資料リンク[編集 | ソースを編集]