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2020年3月4日 (水) 09:13時点における版
カツ・コバヤシ | |
---|---|
外国語表記 | Katu Kobayashi |
登場作品 | |
声優 |
白石冬美(1st) 難波圭一(TV版Ζ) 浪川大輔(劇場版Ζ) |
デザイン |
安彦良和(1st・Ζ) 北爪宏幸(ΖΖ) |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
旧姓 | ハウィン |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年月日 | 宇宙世紀0071年 |
年齢 |
7歳(1st) 15歳(Ζ) |
没年月日 | 宇宙世紀0088年2月22日 |
所属 | エゥーゴ |
役職 | パイロット候補生 |
カツ・コバヤシは「ガンダムシリーズ」の登場人物。
概要
機動戦士ガンダム
ジオン軍のサイド7攻撃によって親とはぐれ、ホワイトベースで避難した戦災孤児三人組の一人。当時の姓は「ハウィン」(カツ・ハウィン)。
同じ境遇のレツやキッカよりも年上だが、気弱な性格の子供であった。ア・バオア・クーを脱出するアムロ・レイを感じ取る等、ニュータイプの素養を見せていた。
一年戦争終戦後、レツやキッカと共にハヤト・コバヤシとフラウ・ボゥに引き取られ、養子となる。
機動戦士Ζガンダム
グリプス戦役時、フラウやレツ、キッカと共にアムロの元を訪れ、アムロの惨状を見て彼を叱咤して再起の切っ掛けを作り、共にカラバに合流する。その後クワトロ・バジーナと共に宇宙に上がり、パイロット候補生としてエゥーゴに参加。Gディフェンサーのパイロットを務める。
一年戦争時とは異なり、感情的な言動が目立つ少年に育っている。作中では時折カミーユらのピンチを救ったりする活躍も有るが、無断で出撃したり、捕虜になったサラ・ザビアロフの言葉を信じてあっさり逃げられてしまったりと、問題行動が目立つ。また、一年戦争の実体験故か、アクシズとの共闘については頑なに拒んでいた。
ティターンズとの最終決戦において、ヤザン・ゲーブルとの戦闘中にガンダムMk-IIにGディフェンサーを合体させた後、撤退せずにコクピットブロックだけの状態で戦闘に参加するが、ヤザンの攻撃を避けた際によそ見をしてしまい、隕石に衝突したところをヤザンの乗るハンブラビにより撃墜され、死亡する。
劇場版では、身勝手な振る舞いは抑えられていたが、アクシズとの共闘には否定的である事は変わらなかった。また、戦死の経緯については「隕石に衝突した時点で死亡」に変更されている。
機動戦士ガンダムΖΖ
地球にアーガマが降りた際、父ハヤトがダブリン上空でブライト・ノアと再会した際、二人がカツの使っていた部屋を訪れるシーンがある。なお、ジュドー・アーシタ達がアーガマに加わった後もカツの使っていた部屋はそのままにしてあった。
また、最終回ではハマーン・カーンとの最終決戦でエルピー・プル、ララァ・スン、フォウ・ムラサメ、サラ、そしてカミーユと共にジュドーに力を貸した。
キャラクターの総評
カツ・コバヤシは同世代であるカミーユ・ビダンやファ・ユイリィの様に人間的に大きな成長を遂げたりせず、問題行動を挽回するような活躍を見せることが少なかった故に、視聴者から非難される事が多々有る。しかしながら、カツは(人間的に成長していく)カミーユとの対比となる存在であり、彼と共に作品内の「若さ」(未熟さや危うさという意味で)を担当したキャラクターであった、とも言えよう。
なお、富野由悠季監督はムック本『機動戦士Ζガンダム大事典』のインタビュー記事においてカツの事を「(子供から大人へと成長していく時期において)自制心が足りなかったのでしょう。…(中略)…しかし、これは現代の子供たちにも多い状況ではないでしょうか」と評している。
登場作品と役柄
原作最期の戦闘で乗機Gディフェンサーをエマに提供した再現か、ほとんどの作品で「補給」を習得するのが特徴の一つ。しかし、基本スペックに恵まれておらず、ニュータイプ技能こそ所持するものの、能力は極めて低く、リアル系パイロットの最底辺を示す語として「カツ以下」等という言葉が使われるほど。射撃などは平均的な数値があることも多いが、回避はかなり低めで、ニュータイプ補正を抜けば「避けずに耐える」スーパー系パイロット並に抑えられている場合がほとんどである。そのため、出撃させたい場合はモビルアーマーなど堅固な機体を充てがう必要がある。
上記の様にカツの能力が低いこともあって二軍となる事が多く、それ故にSRWにおける彼に対する(負の)評価へとつながったのだが、近年ではZシリーズの様にカツの能力の見直しが進められてきている。実際に劇中では、パイロットとしてはファと違い、足を引っ張るどころか活躍する場面もそれなりにある。有名な隕石衝突の場面でも、衝突するまではヤザンを翻弄していた。
スパロボにおけるカツは原作と同じく直情的な言動も見られるが、その一方でアムロの同行や、より極端な暴走が目立つ少し上の世代の存在もあり、プレイヤーの代弁に近い毒舌を放つような場面もある。結果的に原作よりも周囲にいる大人や上下の世代層が厚いこともあって、無断出撃等の問題行動は少ない。より格上の問題行動に食われていると言えなくもないが、自身が痛手を被る場面の回避という意味では、カツもまたカミーユと同じくスパロボ補正の恩恵を被っているキャラクターだと言える。
また、SRWのストーリー上におけるカツは、基本的にはどのシリーズにもとりあえずいるだけのような扱いだが、『第4次(S)』と『Z』ではリアル系ならサラを説得する事で仲間に引き込める重要キャラクターである。ちなみに『α』でもサラを説得出来るが、『第4次(S)』とは異なりパプテマス・シロッコが健在であるためか、仲間に引き込めない。
更に(義理の)家族関係はもっと薄味で、シナリオレベルでは『Ζ』のアムロ復活エピソード再現の下りでフラウ達が同伴しているか否かという程度で、ハヤトとの会話が少量あれば良い扱い。父子共にパイロット化したのも旧シリーズの第3次とリアルロボット戦線のみで、どちらも対面すらしておらず、父子共闘は意図して避けられているかのような節すらある。
なお、『1stガンダム』における「カツ・ハウィン」(いわゆる、カツ・レツ・キッカの一人)としての登場は一切無く、序盤が一年戦争に沿ったストーリーの『スーパーロボット大戦GC』および移植版の『XO』でも『未来ロボ ダルタニアス』の戦災孤児グループが彼らの代わりを務めている。
愛機のGディフェンサーは参戦していながらも、カツ自身はパイロットとしては登録されないケースもしばしば起こっている。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作。隠し要素でシャアを説得しなかった場合のルートにて、Gディフェンサーで参戦。セイラを自軍に引き留めたい人・シャア未加入ルートを攻略したい人以外ではお目にかかれない。
- 他作品では即2軍落ちしやすいカツだが、本作ではレベル41で2回行動を、レベル42で補給を習得する上、レベル50を超えると補給を2回使えるようになる。幸運を覚えるので育成もしやすく、育てれば優秀なメタスパイロットになる。
- PS版はパイロットの格差が広がった他、幸運も努力に変更されてしまったので、クワトロ非加入ルートを選ぶ旨味が減ってしまった。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 今回も隠し要素でGディフェンサーに乗って登場。ルー・ルカとは択一になる。
- 今作の彼にはサラの説得要員という大役が存在している(リアル系主人公ルート限定)。ただし、エンディングではカツはパイロットを続けているのに対して、サラは月で静かに暮らしている。上手くいかなかったのだろうか。
- 命中・回避は全MSパイロット中最低だが、ニュータイプ技能を持ち、必中と隠れ身を身に付ける。しかし消費の重い隠れ身以外に回避系の精神コマンドはなくやはり扱いづらさは否めない。地形適応はファ同様空A陸Bという組み合わせ。
- 補給も覚えるが、習得レベルは57。全味方キャラの精神コマンドで最も高い習得レベルであり、幸運を持たない彼をそこまで育てるのは至難である。
- スーパーロボット大戦F
- 本作より難波氏の声が入った。サラの登場が没になった為イベントは何もなし。顔グラフィックは斜めから見た顔から、正面を向いた不貞腐れた顔に。
- スーパー系ルートではヘンケン(後に離脱)、ルーと一緒にガンダム系パイロットの中で最も早く仲間になるが、リアル系では補充要員として仲間になった際にアムロらに叱られる(ちなみにスーパー系でも味方増援で現れた際に、『アムロ達じゃない』とがっかりされてしまい、拗ねていた)。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 旧シリーズで唯一、ハヤトとの会話がある。パイロットとしてはやはり二軍レベル。ひらめきこそ覚えるが必中は覚えられず、攻撃力があまりに低くNTでありながら2回行動習得レベルが60を超えていては戦闘での活躍は厳しい。同作も貴重な補給持ちではあるがそれ目当てなら、2回行動習得が速くて激励も使えるイーノに任せた方が良い。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 原作のアムロに対する台詞が再現され、後半ロンド・ベル隊に参入する。初登場時の原作との違いは、フラウと二人きりで北米シャイアン基地を訪れており、レツとキッカはミライと一緒に香港にいるため不在という設定である。
- デフォルトユニットはGディフェンサー。サラを説得できながら結局は『第4次』と違って仲間に出来ない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- アムロ達と共にティターンズに捕縛されていたが、解放作戦の際には裏方に回っていたため出撃できず、ジュドーに「いたのか」などと言われ、未来でも出番が少ない。デフォルト乗機はジェガンに変更された。
- パイロット能力は総じて低めだが、援護はLv3まで成長する。精神ラインナップが優秀で、更にSPも高くなる成長タイプなので、Gディフェンサーに向いている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- アムロとともに行動し、αナンバーズに組み込まれるが影は薄い。ちなみにデフォルト乗機はヘビーガンにランクアップしている。クワトロ(シャア)との戦闘台詞が入っている。
- 精神コマンドはこれまでの補給に加えて、加速・ひらめきがあるので、小隊要員としては有用な方である。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- コーディネイター批判をしてカミーユに怒鳴られる。憎まれ役を押し付けられるあたりカツらしいのだが、「異種族と接してきた部隊の古参メンバー」であることを考えると、意味深なエピソードとも受け取れる。
- エンディングではファやフォウと共に、フォン・ブラウン市のスクールへ復学し、エンジニアを目指して工学系を専攻する事が語られる。ゆくゆくはアナハイムのスタッフとなって、工学者として活躍しているカミーユのプロジェクトに参加するつもりらしい。また、アムロによれば、父ハヤトや母フラウも応援しているとの事である。
- 能力的には前作と同じく補給を覚えるので後半の小隊要員として有用だが、戦闘力に過度な期待は禁物。デフォルト乗機はガンダムF91が抜けたのでジェガンに格下げ。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 劇場版準拠のため、声が浪川大輔氏に替わった。浪川氏は本作がスパロボ初出演となる。レコア&サラ仲間フラグが有り、特定のマップで彼とサラが戦闘する事でフラグの一部が立つ。今回はサラがかなり使えるので重要。また、ディジェの入手条件はアムロと彼の撃墜数の平均が25以上が条件の一つ。ちなみに、初期撃墜数は0である。
- Gディフェンサーが無いので大抵の場合は最後までネモに乗っている。しかし、精神コマンドに恵まれており、小隊員としては一級。能力もファよりは高いので、リ・ガズィにでも乗せれば活躍できる可能性を秘めている。歴代でもかなり優遇されていると言えるだろう。ニュータイプスキルも通常のプレイでバイオセンサーを発動可能なレベルまで上げる事が可能。
- 今作のカツにはデータ上のデフォルト機体が設定されていないため、自動で小隊編成すると外されてしまう点に注意を要する。
- 今作で初めて最終ボスとの戦闘台詞が入った。また、Ζガンダムのパイロットの中で一人だけカットイン挿入の演出が異なる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 『Z』以来の参戦。浪川氏が他の役柄でも出演している関係で、カツのボイスも新録されている。
- ハサウェイの面倒を見る等それなりに成長したところを見せたり、精神コマンドが優秀だったりと若干優遇されている。パイロット養成はSPアップや援護攻撃でサブ型が良いだろう。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 第1話「新地球皇国」から参戦し、デフォルト機がジェガンからリゼルに変更された。
- エンディングでは他の面々が『第3次α』同様の進路に進むのに対して、軍人として連邦軍に残る事を語っている。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 原作終了後のため故人。名前だけ出てくる。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- NPC。(Gディフェンサーはスーパーガンダムのアビリティの1つ扱いで、サブパイロットの記述無し。)
- 義父のハヤトはアウドムラの艦長として一応パイロット化されており、そのハヤトを始め、フラウ、レツ、キッカの家族達もサポートユニット化済みだが、彼のみそうした措置すら無い。当初はメインパイロット化の予定があったのだろうか…。
関連作品
- リアルロボット戦線
- ハマーン・ロシュルートとラズロルートのみに登場。本作でも『Ζ』版の設定で味方パイロットだが、アポリー・ロベルト・ファと4人セットで「低ランクのブランチ」扱いされている。
- 最初から必中や補給を使えるが、能力はそれほど高くない。
パイロットステータス
精神コマンド
- 第3次
- 幸運、根性、ド根性、熱血、ひらめき、補給
- 第3次(PS版)
- 努力、根性、ド根性、熱血、ひらめき、補給
- 第4次(S)
- 根性、必中、信頼、熱血、隠れ身、補給
- F、F完結編
- ひらめき、努力、熱血、偵察、愛、補給
- α
- 努力、ひらめき、偵察、熱血、愛、補給
- α for DC
- 狙撃、ひらめき、集中、奇襲、愛、補給
- α外伝
- 努力、集中、奇襲、狙撃、隠れ身、補給
- 第2次α、第3次α
- 根性、集中、ひらめき、熱血、加速、補給
- Z
- 幸運、集中、不屈、かく乱、絆
- 第3次Z時獄篇
- 幸運、集中、不屈、かく乱、補給
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次(PS版)
- ニュータイプL3、シールド防御L3、切り払いL3
- 第4次(S)
- シールド防御L4、ニュータイプ
- F、F完結編
- ニュータイプL5、シールド防御L4、切り払いL5
- α(DC版)
- ニュータイプL7、シールド防御L4、切り払いL7
- α外伝
- ニュータイプL3、援護L3、シールド防御L5
- 第2次α、第3次α
- ニュータイプL6、援護攻撃L3、援護防御L3
- Z
- ニュータイプL6、支援攻撃、気力+ (回避)
- 第3次Z時獄篇
- ニュータイプL6、戦意高揚、気力+ (命中)
小隊長能力(隊長効果)
エースボーナス
- 精神コマンド「かく乱」の消費SPが40になる
- 『第3次Z』で採用。
パイロットBGM
人間関係
機動戦士ガンダム
- アムロ・レイ
- 尊敬する相手。
- 『Ζ』では、当初は長い半幽閉生活の影響で腑抜けた彼の姿に大いに失望した事もあったが、後にパイロットとしての復活を遂げた事で大いに喜ぶ。
- また、宇宙に上がる際に、彼が7年前にシャアと撃ち合った時に使った銃を餞別として渡される。
- ブライト・ノア
- 『Ζ』では上官。
- ハヤト・コバヤシ
- 養父。時には彼に厳しい修正を受ける事もあったが、実の親子同然の信頼関係があった。彼がカツの死を知るのは『ΖΖ』になってからである。
- フラウ・ボゥ(フラウ・コバヤシ)
- 養母。一年戦争時から面倒を見て貰っていた。
- レツ・コ・ファン(レツ・コバヤシ)
- ホワイトベースの孤児3人組の一人。義弟。
- キッカ・キタモト(キッカ・コバヤシ)
- ホワイトベースの孤児3人組の一人。義妹。
機動戦士Ζガンダム
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- 仲間。自分より年上であるが、彼に対抗心を持って度々反発していた。
- 物語序盤、カツと同様に問題行動が目立ったカミーユも人の事は言えないのだが、彼の方からすれば、カツの無鉄砲さ等を自身の反面教師にして成長したようなところがある。
- エマ・シーン
- 共にヘンケンのラーディッシュに属していることが多い為、彼女の指揮を受ける事が多い。
- ヘンケン・ベッケナー
- 上官。
- クワトロ・バジーナ
- 上官。
- ファ・ユイリィ
- 仲間。彼女と共に無断出撃する事も。
ティターンズ
- パプテマス・シロッコ
- 憎むべき恋敵。物語の後半では彼を討たんとするが、サラがシロッコを庇って死亡する悲劇に終わる。
- サラの戦死以降はシロッコを仇として憎み、彼女の仇討ちに逸るあまりに独断行動が目立った。そのため、カミーユからはたしなめられることに。
- サラ・ザビアロフ
- シロッコの部下。彼女に惹かれるが…。アムロにとってのララァのような存在。
- ジェリド・メサ
- 第24話では彼に銃を突き付けてカミーユの窮地を救っており、同話では互いに何かと突っ掛り合う。
- また、第44話ではカミーユが絶体絶命の時迷いを振り切りメタスで援護に入り、バイアランを大破させカミーユの危機を救った。
- ヤザン・ゲーブル
- 上記の通り、最期はヤザンに撃墜され戦死する。
アクシズ
- ハマーン・カーン
- 共同戦線を張るが何かと気に入らない存在で、サラの死後は彼女の死の一因を作った仇敵として憎む。
- 彼の実の両親はジオンの攻撃で死亡していることもあり、TV版と劇場版の両方とも基本的にジオンを信用していない。
機動戦士ガンダムΖΖ
- ララァ・スン、フォウ・ムラサメ、エルピー・プル
- 原作では彼女達と直接会ってはいないが、『ΖΖ』の最終回でサラ、カミーユと共にハマーンと戦っていたジュドーへ力を貸す。
- ジュドー・アーシタ
- 『ΖΖ』の最終回で、ハマーンとの最終決戦において彼に力を貸した。
- SRWでは生存して共闘する作品が幾つか有り、『α外伝』でアムロ達と共にティターンズから開放された時にジュドーがカツの存在を忘れていた発言をした事で反発する場面が有るが、『第2次α』でジュドーとビーチャを心配する場面が有るので、仲は良いと思われる。
他作品との人間関係
他作品キャラとの交流は、何故かガンダムシリーズの登場人物に限定されるパターンが多い。それも、挨拶程度に2、3言葉を交わすだけで、密接に関わる事は皆無に等しい。基本的にイベントでの出番が少ないのが一因であるが。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- ルー・ルカ
- 『F』のスーパー系では、ヘンケンの指揮の下彼女と一緒に味方部隊に合流する。
- ケーラ・スゥ
- 『第2次α』および『第3次α』ではアムロの部下として、序盤から行動を共にする。
- トビア・アロナクス
- 『第2次α』に於ける数少ない交流相手。…と言っても、べラが焼いた所謂「セシリーのパン」を彼に推奨する程度のものだが。
- バナージ・リンクス
- 『第3次Z』では後輩分。カミーユやシンほど彼と密接に関わることはないが、カツも彼に対して先輩分として接する。
- リディ・マーセナス
- 『第3次Z』では同じロンド・ベルに配属されているが、『第3次Z天獄篇』終盤に彼がZ-BLUEに復帰した際には彼の敵対時の所業もあり彼に対して嫌悪感を露にする一幕もあった。
- ちなみに、劇場版カツとは声優が同じであるためか、戦闘前会話や特殊戦闘台詞も用意されている。
- ハサウェイ・ノア
- 『第3次Z』での弟分。
- なお、富野由悠季監督によれば、『逆襲のシャア』でのハサウェイの立ち位置は、『Ζ』のカツを意識したものと語られている。確かに、「父親が先の戦争の功労者である」「ニュータイプとして素養は有るものの好きな女の子の事となると、血気に逸り後先考えずに行動するなど周囲が見えなくなる」「その場にあった機体で勝手に出撃」といった、「若さゆえの未熟さ」等に共通点がある。
- クェス・パラヤ
- ハサウェイが淡い想いを寄せる少女。
- 原作での面識は無いが、「ニュータイプとしての素養が有った一方で、人間的な未熟さ故に度々問題行動を起こしていた」等、カツとの共通点も存在している。
アナザーガンダムシリーズ
- ゼクス・マーキス、ルクレツィア・ノイン
- 『F』のリアル系では、二人と共にアデレード基地で戦っていたロンド・ベル隊と合流することに。
正暦作品
ガンダムSEEDシリーズ
- カガリ・ユラ・アスハ
- 『Z』において散々滅茶苦茶な行動をとってオーブを放置しておきながら、突然AAクルーを伴って帰国し、復権するや否や反デュランダルの意思を表明した彼女に対し、今までの行動が行動なだけに「説得力が無い」と痛烈に批判した。
- シン・アスカ
- 『Z』では同じザフト組のメンバーとして行動を共にする。
- 「民間人の時に戦争に巻き込まれて実の家族を失った」「ちょっとした事ですぐに激昂し食って掛かり反発する」「周囲の迷惑を顧みず命令無視する」「勝手に捕虜を解放してしまう」「自分の行いを顧みず別の人間に逆恨みする」等、実は経暦や性格、行動原理等に関しては、カミーユ以上にカツと似通っていたりする。
リアル系
スーパー系
- 和泉ナナ
- 『第4次(S)』にてロンド・ベルとの合流地点に向かう途中、ある出来事でショックを受けてロンド・ベルから(乗機ごと)飛び出してきた彼女と出会う……ものの、直後にカットナルとケルナグール率いるDC部隊に囲まれ、Gディフェンサー&ガルバーFXIIの2機のみで味方の到着まで耐えきる事態になってしまう。
名(迷)台詞
機動戦士ガンダム
- キッカ「お姉ちゃん私もやっつけにいく!」
カツ「戦争なんだぞ!」
キッカ「怖くないもん!」
レツ「怖いんだぞ!」
キッカ「怖くないもん!!」 - 第5話「大気圏突入」において。この時点ではカツはまだ冷静である。
- 「アムロよくやったぞ」
- 『冒険王』で連載された岡崎優氏による漫画版の台詞。妙にアムロに対して上から目線な台詞な辺り、『Ζ』期のカツの性格を先見している気がしないでもない。
機動戦士Ζガンダム
- 「僕らにとって、いえ、母にとってはアムロさんはヒーローだったんです。そんなことを言わずに、『地下にモビルスーツが隠してある』とくらい言ってください」
- 第13話「シャトル発進」より。アムロをエゥーゴに参加するように説得しにきた時の台詞。
- 『α』ではアムロはそんな期待に応えて(?)本当にガンダム(フラグ次第ではG-3ガンダム)を地下に隠していた(今作ではガンダムは破壊されていない為、パワーアップもされている)。また、『COMPACT2』ではリ・ガズィを隠していた。
- ちなみに、後年の作品において、実際に『地下にモビルスーツが隠してあった』例がある。
- 「これが全天視界モニターか。すごいなぁ」
- 第15話「カツの出撃」より。整備中のガンダムMk-IIのコクピットへ乗り込んだ時の台詞。
- 最新鋭機、かつあのガンダムの後継機を目の前に心を踊らせるが、浮かれついでに電源が入ったままの操縦レバーに素手で触ろうとして感電しそうになり、傍らのカミーユの叱責を受ける事に。
- 「ごめんなさい、父さん!で、でもね…僕、見えない敵が見えたんだ…!ホントだ!」
- 同じく第15話より。無断出撃の罰としてハヤトからの「修正」を受けた際、殴られながらの弁明。
- カツ自身もニュータイプへ覚醒しつつあることを示唆している台詞。
- 「人間って、そんなに信じられないのか…」
- 第25話「コロニーが落ちる日」より。捕虜のサラに騙されて逃げられてしまい、罰として独房に入れられた時の台詞。
- 「できない…出撃できない! ジオンのためなんかに出撃できない!」
- 第44話「ゼダンの門」より。アクシズとの共同作戦の最中、苦悶の末に出撃を拒否した際の台詞。成り行きとは言え共闘の相手はかつての家族の仇、早々割り切る事など出来ないという事か。
- 『第3次Z』ではジオン残党兵との特殊戦闘台詞においても「恨みはこっちにだってあるんだ!」という台詞が有り、その根の深さが現れている。
- 「シロッコを殺せば、サラは考え直してくれるはずだ。」
- 第46話「シロッコ立つ」にて。サラを振り向かせたいあまり、あろうことかハマーンとシロッコとジャミトフとの会談に無断出撃でアーガマ代表として向かい、
- 話し合いの席でシロッコを射殺しようとグワダンに向かう。潜入に成功するものの、ジオン兵に不審がられそのままもみ合いになり、偶然その場にいたクワトロに助けてもらうことに。
- 「死ね!シロッコ!」
- 同話にて大混乱の中シロッコの乗ったジ・Oを見つけ、Gディフェンサーのロングライフルで射撃を行う際のセリフ。
- サラを振り向かせる為に放った攻撃は、シロッコを庇ったボリノーク・サマーンのコクピットに直撃してしまう…。
- 「ハマーンを殺しに行くんだ。」
- 第48話「宇宙の渦」より。サラが死んだ原因はハマーンにあると考え、また無断出撃してしまう。追いついたカミーユに私怨で戦う事を咎められるが、「憎いから戦えるんだろ!」と聞く耳を持たない。
- 余談だが、後半ガンダムMk-IIがスーパーガンダムになれないのは、サラ絡みでカツがGディフェンサーで無断出撃してしまうためである。
- 「キュベレイ?ハマーンだな!」
「サラ、これで仇が討てるぞ!」 - キュベレイと遭遇して交戦する際に。肝心のハマーンは隕石に隠れているカミーユから放たれるプレッシャーを探っており、「違うな、さっきのプレッシャーはこいつではない。」と軽く流し全く相手にされていない。
- 「ハマーンはどうするんだよ!?」
カミーユ「まだわからないのか、お前は死んでいたんだぞ。」 - カミーユとハマーンの戦闘に割り込み被弾し撃墜寸前のところをカミーユに救ってもらい、アーガマの救援に行こうとするカミーユに対して。サラへの感情が爆発してしまっている。
- 「そんな弾に当たるもんか!」
- 第49話「生命散って」においてヤザンの攻撃を回避して調子に乗っている時の台詞。しかし、この台詞の後隕石に激突してしまい、ヤザンに止めを刺されてしまうことに。
- 「…サラ…また、君にあえるんだね…」
- 死ぬ直前の台詞。意識が朦朧とする中、サラの幻影がはっきり見えたカツにはもう生きようという意志は失われ、死ねばサラに会えるという意識が、彼から生きようという意志を奪ってしまったのかもしれない。
- 『なんでそう、頭だけで考えるんだ! そんなんじゃ……疲れるばかりじゃないか。』
『カミーユが見ているものを見てごらんよ。あの中にいる人だって、すぐこうして溶け合えるんだ』 - 第50話「宇宙を駆ける」より。思念体となったサラを説得しようとした台詞。死して真理がわかったカツだが、あまり人の事は言えない。また、死者同士で協力してまだ生きている人を死の世界に引きずり込もうとしていると考えると、結構ホラーなシーンである。
- 『あそこにいる人は一人だ。今のサラだって受け入れようとしない』
- こちらは劇場版。「あそこにいる人」というのはシロッコの事。彼の傲慢な人となりを鋭く言い当てている。
スパロボシリーズの名台詞
TV版
旧シリーズ
- カツ「やめなよサラ!! そんな事したって、死んだ人間は生き返りはしないんだ!」
サラ「! それは・・・」
カツ「死んだ人間にしばられてちゃ、生きていけないよ、サラ! サラだって、わかってるはずだろ!」 - 『第4次(S)』リアル系ルート第20話(『S』では第21話)「老兵の挽歌」におけるサラを説得する際の台詞。原作では考えられないほど人間的に成熟した一言であり、サラもその主張を素直に聞き入れて仲間入りする。おそらくスパロボ史上初、カツがまっとうな意見を述べた上で人を動かした名シーンだろう。
αシリーズ
- 「クワトロ大尉! あなたはどうしてこんなことを!」
- 『第2次α』より。クワトロ(シャア)との特殊戦闘台詞。バルマー戦役で一緒に戦った上司が、地球を本気で潰そうとした行動にカツも驚きを隠しきれなかった。
- 「その気持ち少しだけわかるような気がします」
「人として基から違うんでしょ。そんな気にもなりますよ」 - 『第3次α』第20話地球ルート「強襲、砂漠の虎」より。コーディネイターの特異性を危険視する理由を述べるマードックに対し同調した際の台詞。当然ながらカミーユの怒りを買ってしまう。
- カツが「異世界人、異星人等と接してきた部隊」の古参メンバーであることを考えると、違和感が有る台詞だが、そのような部隊にいて「地球人が異世界の人間や地球圏外の人間と仲良くする」展開にこぎつけた過程やケースをいくつも見てきたカツだからこそ、元を正せば同じ「地球人」であるナチュラルを敵視するプラントのコーディネイターが「自分達とは基が違う」と捉えた上で批判的な発言をするに至ったのかもしれない。
劇場版
Zシリーズ
- 「あの人、異常だよ…。出撃してないときはずっとシミュレーターで訓練してるんだから…」
- 『Z』セツコ編第25話「闇の在処」より。カミーユとアムロがセツコのシミュレーター訓練を手伝っていると知ったときの台詞。
- 『第3次α』のコーディネイター批判に続きやや不用意な台詞ともとれなくもない言い回しだが、正確にはカツもカツなりにセツコを心配している事が伺えると共に、セツコが思いつめ過ぎている事を示唆する発言である。
- 「でも、あの人…今までアークエンジェルと一緒に訳の分からない行動をしてきたのに…いきなり、こんな所に出てきても何の説得力もないと思います」
- 『Z』第46話「混迷の中の正義」より。
- 「僕は君の使用人じゃないんだ…! そんな頭ごなしの命令なんて聞けないよ!」
- 『ZSPD』グローリー・スターレポート第1話「熱闘!戦士の休息」に於けるゼラバイアとの戦闘前会話より。高圧的なソシエの物言いに立腹するが、直後に彼女からスマイル込みの煽てを受けた事で見事に丸め込まれる。
- 「うおおおおっ、突撃だぁぁっ! ガンホー! ガンホー! ガンホー!」
- 『第3次Z時獄篇』より。マオから海兵隊式の訓練を受けられる事になった結果、そのステージの戦闘マップにて。本当にやりすぎてしまったのか、マオにカツの訓練を依頼したエマもドン引きしていた。
- なお、戦闘時の「ガンホー!」連呼は彼女を想起させるものである。
- 「だけど、考えている以上に状況は困難だぞ。…女の子は自分をわかってくれるって思い込んだ相手…特に年上の男には一途になるからな…」
「わかるんだよ…。そんな子を追えば、待っているのは取り返しのつかない悲しみだけだって…」
「だから、絶対に…クェスをシャアから取り戻そうな」 - 『第3次Z時獄篇』より。無断出撃を行ったハサウェイを庇った後に語った言葉。かつて自ら経験した事だけに、弟分には経験させてはならないと考えていることがうかがえる。
- 『第3次Z』におけるカツとハサウェイの関係は、ちょうど「Zシリーズにおけるカミーユとシンの関係に似ている」と言える。
- 「静かにしろ、ハサウェイ!」
「もし僕の名前が出ても聞こえないじゃないか…!」 - 『第3次Z時獄篇』DLC「力持ちアンダーグラウンド」にて。誰が出してくれると思ったんだろう……。
- 「僕の力が足りないから、サラをシロッコから引き剥がすことが出来なかったんだ! 僕は強くなるんだ! あの時のような後悔を二度としないためにも!」
- 同話での戦闘前会話での意気込み。『Z』での正史はサラフラグ未成立らしい。「過去の苦い経験を糧にして成長しよう」というカツの強い意思が感じられる台詞である。
- 「あの人…バナージとミネバ・ザビに嫉妬してそれで敵に回ったのかな」
- 『第3次Z天獄篇』第38話「ハマーンのためらい」より。前話でクロノの尖兵と化し、敵対することとなったリディを評して。
- ハサウェイから「さすがにそれはないと思いますけど…」と言われており、実際『第3次Z天獄篇』におけるリディの敵対はクロノの教義に感化されたが故のものである。
- しかし、それでも根っこの部分はカツの言う通りであり、直後にギュネイからも「個人的な感情ってのは大きな動機になる」と同意に近い意見を言われている。
搭乗機体
- Gディフェンサー
- ガンダムMk-IIの支援機。そのため、エマとの連携は必須である。だが…。
- ネモ
- エゥーゴの量産型モビルスーツ。
- ガンダムMk-II
- TV版第15話「カツの出撃」で、無断出撃した時に搭乗。
- ゲルググ
- ハヤトの戦争博物館で操縦方法や構造を知っていた為、漂流していた戦艦内に放棄されていた本機の基盤と配線を弄って強制的に機動させた。
- メタス
- TV版44話「ゼダンの門」でジェリドのバイアランを大破させカミーユを救う。
スパロボでの搭乗機体
- Ζガンダム
- 『第3次Z時獄篇』DLCシナリオ「力持ちアンダーグラウンド」において、カミーユから借りて搭乗。
- ジェガン
- 『第3次α』『第3次Z時獄篇』でのデフォルト機。
- リゼル
- 『第3次Z時獄篇』DLCシナリオ「新生代とニュータイプ」において搭乗。『第3次Z天獄篇』ではデフォルト機になっている。
- ヘビーガン
- 『第2次α』でのデフォルト機。
余談
- 当時、安彦良和氏は『機動戦士Ζガンダム』におけるカツを「レツやキッカ同様のゲストキャラ」だと思っていたらしく、後年のインタビューにおいて「あんなに活躍するキャラだったら、もっときちんとデザインすれば良かった」と後悔している。
- カツは幼少期のヒーローであるアムロへの憧れから背伸びをした結果失敗して身を滅ぼしてしまう哀れな少年であり、「主人公補正がない人間が主人公になろうとしたらこうなる」という視聴者へのメッセージがカツに込められているという分析がされている。
- 小説版ではサラより先に戦死しており、その死を彼女が気付く場面が存在する。
資料リンク
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