「ラクス・クライン」の版間の差分
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2023年5月3日 (水) 15:17時点における版
ラクス・クライン | |
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外国語表記 | Lacus Clyne |
登場作品 | |
声優 | 田中理恵 |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ |
SRWでの分類 |
パイロット サブパイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(コーディネイター) |
性別 | 女 |
生年月日 | C.E.55年2月5日 |
星座 | 水瓶座 |
年齢 |
16歳 18歳(DESTINY) |
出身 | プラント アプリリウス市 |
身長 |
158 cm 160 cm(DESTINY) |
体重 |
53 kg 46 kg(DESTINY) |
髪色 | 桃 |
瞳の色 | 水色 |
血液型 | B型 |
所属 | プラント(クライン派武装組織→プラント最高評議会) |
役職 | 議長(プラント最高評議会) |
好きなこと |
歌う事 ブティック通い |
ラクス・クラインは『機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のヒロインの一人。
概要
エターナルの事実上のトップ。プラント最高評議会議長シーゲル・クラインの一人娘で、プラントではアイドル歌手として絶大な人気を集めている。
プラント評議会国防委員長・パトリック・ザラの息子であるアスラン・ザラとは婚約関係にあり、彼自作のハロを多数貰っている。なかでもアスランから直接貰ったピンクハロについては「ピンクちゃん」と名付け、特に愛着を持っている(『SEED』を通じての彼女のイメージカラーはピンク)。
性格は天然かつ自由奔放。気軽にブティックに通うなど、時に自身がVIPであることを認識していないかのような行動を取り、周囲を困らせることもある。しかし単なる天然というわけではなく、強い意志と高い判断力・決断力を兼ね備えている。父シーゲルが暗殺された時にも動揺を見せず、独自に反体制組織を立ち上げた(尤も、キラ・ヤマトの前では緊張が解けたのかその事で涙を流した)。キラやアスランが事あるごとに悩むのとは対象的な、ガンダムSEED全体における「確固たる意思表示」を象徴するキャラクターと言える。また一枚のサイン用の色紙を、僅か2~3秒で仕上げてしまうほどの速筆の持ち主でもある(これには傍で見ていたアンドリュー・バルトフェルドも唖然とした)。
これらの実力は特に『SEED DESTINY』中盤以降において如何なく発揮され、最終的にはプラント国民から歌手としての人気以上の支持を得るようになる。しかし「ラクス・クライン」という名が持つカリスマは既にラクス個人から大きく離れていっている事が小説版で語られており、ラクス自身もその事を感じ取っていたようである。
実際に本編では大半の人間が「ラクスがいうから正しい」という思考停止の盲信と偶像崇拝、更に質が悪いことにデュランダルを支持するから本物で賛同しないから偽者というあまりにも陳腐な発想しか出来ない人間があまりにも多い事態にまで発展してしまっている。
彼女の人格が広く知られず、本人がオーブへ渡った弊害といえばそうだが、弱冠16歳だった彼女に政界でトップに立てなどと酷である上にパトリック・ザラの影響が色濃いプラントに残れば殺されていた可能性も非常に高い点も無視できない。そもそも正規の軍事訓練を受けて一定の任務に就いていたカガリと違い、当時は政財界に多少なりと影響はあっても、ただ最高評議会議長の娘である一般人であるために対処が難しかったと思われる。
2枚重ねの三日月型のピン留めの髪飾りを付けている。
機動戦士ガンダムSEED
ユニウスセブン視察時に地球連合軍によって宇宙船が破壊され、漂流していたところをアークエンジェルに助け出される。そこで戦いに悩むキラ・ヤマトと出会い、その後ナタル・バジルールの人質作戦に苛立ちを覚えたキラによってザフト軍に引き渡された。暫く後、アスラン・ザラとの戦闘で重症を負い、秘かに助け出されたキラがプラントの自邸に搬送されたことで再会、彼の心身回復の手助けをする。彼女との会話により再び戦場へ戻る決意を固めたキラに対し、ラクスはプラントで極秘に開発されていたフリーダムガンダムを託し、無意味な戦いを止めるという志を共にする同志となる。
その後、フリーダム強奪の手引きをしたことで反体制分子とみなされ、父シーゲル・クラインはパトリック派により暗殺。彼女も指名手配を受け、追われる身となる。しかし持ち前の行動力により、父の意思を継いでクライン派を纏め上げ、主要メンバーであるアンドリュー・バルトフェルドと共にエターナル強奪に成功。以後、三隻同盟の牽引役として終戦まで戦い抜いた。
元はアスランと許嫁の関係にあったが、前述のプラントでのキラとの再会以降はキラとは志を共にする関係となり、終戦後は彼と共にオーブで暮らすことになった。尚、キラ、アスラン、カガリと同じくSEED因子の持ち主でもあり、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でSEEDに目覚めているような描写がある。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
終戦後はキラ・ヤマトやマルキオ導師と共にオーブ連合首長国で隠遁生活を送っていた(彼女が反体制活動を行った人物として手配されている身であった為か、それとも追放処分などを受けたからなのかオーブにいた理由は不明)。しかし謎の暗殺部隊に命を狙われ、その首謀者として、自身の替え玉を手元に置いているギルバート・デュランダルに不信感を抱く。その疑念に答えを出すべく、修復していたフリーダムガンダムの封印を解除し、キラやマリュー・ラミアスと共に再び独自行動を開始する。
その後彼の目論見が明らかになると、ラクスはその野望を止めるべく再びクライン派を率い、密かにファクトリーで新型モビルスーツ(ストライクフリーダムガンダム、インフィニットジャスティスガンダム、ドムトルーパー)の開発を手配。その後、オーブ連合首長国代表首長となったカガリ・ユラ・アスハの諸政演説時に再び歴史の表舞台に姿を現し、デュランダルの下にいるラクスは替え玉であると発言。更にデュランダルの考えを真っ向から否定、彼と全面対決の姿勢を取る。
そのミーア・キャンベルとは月面都市コペルニクスで直接対面する機会を得、彼女を肯定して和解するが、直後にミーアはラクスを庇って死亡してしまう。その出来事もあり、デュランダルを否定する意志をより一層強くした彼女は、キラやアスランと共に彼の野望を挫き、彼を討ち果たす事で地球-プラント間の停戦を実現。その後はプラントに戻り、評議員の一人(議長?)として政治の舞台に身を置くこととなった。
総評
行動の基本原理として「力なき正義は無力」との信念があり、必ずしも話し合いのみで平和を得られないことを悟っているのか、武器を振りかざすことに迷いはない。また、「想いだけでも力だけでも駄目」という言葉通り、「力だけの正義」も否定している。
しかし、戦場では責任ある行動を取ったにも拘らず、終戦後は本来彼女が行うべきプラントの体制維持という仕事を放棄し、隠遁したことについては否定意見が多い。ただし、プラントを離れ、オーブで暮らしていた理由がまったく明かされていない為、雲隠れとも戦後、秘密裏に裁判を受け追放処分を受けたからとも言われている。後者の場合、プラントの体制維持という仕事を放棄したという指摘は的外れとなる。TV版では特にフォローはないが、小説版ではキラの心の傷を癒すと共に自身も少なからず心に傷を負ったための選択とされている。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではミーアが影武者としてデュランダルに利用されるという事態に陥り、そのミーアも死亡するという悲劇的な結末を迎えてしまう。さすがにこの点については責任を感じている(この件も小説版では本編での彼女の偶像崇拝と並んで細かく描かれており、終戦後にプラントに留まっていればミーアがデュランダルに利用される事も死ぬ事もなかったと悔やんでいる)ようで、カガリやミーアに後押しされたこともあり、終戦後はプラントへと戻って本来あるべき平和への模索を取った。
また、事態を武力による解決する描写ばかりが目立つ点もよく指摘される。彼女は『SEED DESTINY』中盤以降、ザフトの最新鋭機を秘かに入手するなどかなりの行動をとっているのだが、そういうことができるのなら秘密裏に信頼できるプラントの政治家に連絡をいれるとかなにかしら戦闘以外での方法もとれたのではないかと思えなくもなく また終盤で大量破壊兵器を率先して使用したロゴスに対する反応がほとんどなく、祖国であるプラント本国の一般市民が大量に犠牲になったことに関しての描写が見られない。
このようにラクス自身の心理描写が少ない為、劇中の行動から才覚がありながらも戦争回避のための行動をしない、観念的な反戦論を唱えつつも、力ずくで敵対者を黙らせようとしているように見えるという点に批判が集中する人物である。 その目的こそ似ているが、ある意味リリーナ・ドーリアンの対極に当たる人物とも言えるだろう。これらの点から視聴者に悪女または腹黒のレッテルを貼られることも多い。
総合すると、『SEED DESTINY』本編があらゆる点について描写不足なこともあり、ラクスのキャラが分かりづらく純粋に語られる事が少ないキャラクターであり、セリフについても、どうとでも取れるものが多いせいで批判されやすいキャラという側面を持っているのである。
登場作品と役柄
SEED版では普段の喋りは丁寧でやや不思議ちゃんが入っている感じだが、その実クライン派代表としての自身の立場も認識しており、戦闘に臨むと人が変わったかのごとく毅然とした口調になる。同じく通常時と戦闘時のギャップの大きいミスマル・ユリカとの会話は必見。
シナリオの出番に関わらずパイロットとしては基本エターナルのメインとして後半参戦となり、原作で僅かに描写されたSEED能力はきちんと所持している。が、それを含めてもSEEDを持たないバルトフェルドの方が強いと評される(『J』では戦艦向きでない低い防御値、及び被弾すると気力が下がる性格設定の問題で、トータルで見ればバルトフェルドの方が優秀であった)。DESTINY版ではメインとしての資質は改善傾向。
原作終了後参戦が多くなってきたZシリーズや『UX』以降は、一貫してNPCとしての登場にとどまることもある。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。担当声優の田中理恵氏も当作品でスパロボ初参加。後半、原作と同じ流れで仲間になる。
- エターナルの能力は平凡で、優秀な精神コマンドにSP回復まで備えたラクスの存在が、そのまま艦の存在意義。サブパイロットに座るアンドリュー・バルトフェルドの方が能力が高いため、ラクス自身は能力が低いと思われがちだが、彼女の能力自体は他の艦長に劣るものではなく(SEEDが発動すれば逆転まである)、問題点の多くはエターナルの武装に由来する。ただ、加入が遅い上にエターナルの性能面の問題もあってPPが稼ぎにくく、実質的に能力が低いことになりがちなのも確か。
- 本作では熱気バサラの影響で歌うことへの悩みを抱き、戦いに身を投じたことになっている。名の知れた歌手ではあるが作曲などはしていなかったためか、劇中でキーポイントとなる『GONG』の作曲には一切関与していないが、バサラはGONGのセッション相手として、ラクスとマイク・サウンダース13世の名を真っ先に挙げている。
Zシリーズ
ZシリーズではDESTINY準拠。
- スーパーロボット大戦Z
- 原作中盤の愚連隊ぶりが忠実に再現されているため、ルートによっては自軍から敵視される。他作品の女性や指導者から絡まれることも多く、ギム・ギンガナムからは「お前の歌で戦いが広がる」「戦乱の歌姫」と言われ、更にハマーンが仲間に加わったときには「危険な女」だと評された。
- 相変わらずエターナルのメインだが、被弾しても気力低下なし、防御値の大幅向上、SEEDの強化、艦長効果が「隣接する味方小隊の攻撃力+10%」と非常に強力、サブパイロットにメイリンも追加と、ある程度前線でも使用可能になっている。なお今回ミーティアは合体攻撃扱いだがストライクフリーダムのミーティア・フルバーストではまさかの彼女のカットインの演出もありファンを驚かせた。
- 精神面は補助系ばかりだが非常に優れている。ただし、同時期に仲間になるディアナと似たような感じであり、出撃枠の取り合いになる事も。なお、エターナルは空Aだが、ラクスは空Bなので養成した方が良い。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 次元震には巻き込まれていたようであり、ストーリーには全く絡まないが中盤のあるイベントで顔見せ程度に登場。なお、ラクスが参戦しないのは本作が初。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 本作でエターナルの指揮官として復帰。自軍と合流するまでは各地の戦場で難民と交流していたらしく、そこで歌を披露していたのをグレイスに目を付けられていた。
- ミーアの一件からか、歌を誰かの野望に利用させる事をよしとしない信念はより強く芽生えており、純粋にファンや人々の平和の為に歌うランカやマリナ達に敬意を払うと同時に、それを利用するグレイス達に対して真っ向からその考えを否定している。
- なお、汎用カットインは全身が映るものに変更されている(『第3次α』のものからハロと背景を除いたような物だが、笑顔だから割れているとなんか怖い)が、合体攻撃時のカットインは演出変更の関係で削除されている。何気に空適応がAに改善されている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 暗躍していたガドライトのスフィアの影響で力をつけ、発言力を増したプラント内部の抗戦派を抑える為にプラントに駐留しており、不参加。終盤の時空修復のイベントでプラントやスペースノイドに対し祈るよう呼びかけをする。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- コーディネイター誕生の秘密が知られたことにより、クライン派すらもネオ・ジオンと協力的な姿勢になってしまったためそれを抑えるためにプラントに残り今回も不参加。最終話ではエターナルに座乗しアンゲロイ・アルカの群れから地球を守るために奮戦する。
- また、今作ではプラント最高評議会の議長ではなく一議員となっている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- SEED準拠。参戦第2作。扱いはほぼ原作通り。ミスマル・ユリカと妙に意気投合する。後半で仲間になる。特殊能力「コーディネイター」と「SEED因子」による二重ステータスブーストで、気力150の状態では自軍の艦長としては最強クラスの総合ステータスを誇るようになる…のだが、性格(被弾で気力が低下する「冷静」)と素の能力の全般的な低さ(特に防御が著しく低い)のせいで、艦長としては不向きなため気力上げが非常に困難。バルトフェルドとパイロットを交換されている事も。乗機エターナルはサポート役として優秀なので、バルトフェルドがパイロットだと使い勝手が改善される。
- スーパーロボット大戦W
- SEED準拠。後半でスポット参戦するが、フレイを助けた際のゴタゴタで火星の後継者に誘拐される。が、彼女が歌った歌で逆に火星の後継者達の戦意を削ぐ事に成功する。その後、エターナルの修理の完了と共に仲間になるが、相変わらずの性格「冷静」のお陰で使い辛い。しかも、今回はメインパイロット固定。本当に使い辛い。防御が現実的なレベルにまで上がったのが唯一の救いか。
- スーパーロボット大戦K
- DESTINY準拠。原作通りの行動を行うので、カガリ共々部隊の頼れるリーダーになりみんなに尊敬されている。一方で、中盤まで完全に音沙汰がなく(フリーダムやジャスティスの準備に専念していたと思われる)、ミーアを偽者と暴き立てることもないため、彼女と対立する理由が消滅した。暗殺騒動も起こっていないと思われるので、最初からデュランダルには懐疑的だったようだ(原作では暗殺騒動が起こったためにデュランダルに疑惑の目を向ける)。
- 本作ではキラ達に救出されたミーアに影武者を依頼して自身は戦場に立ち続けるのだが、後半のファフナールートではそのために表立って部隊の指導者として立てないという弊害が発生してしまった(そのため、連合軍との交渉はカガリが全て押し付けられたようだ)。
- 携帯機では遂に性格が「強気」になった上にSEED発動による攻撃力増加によりエターナルを使いこなせるようになった。攻撃系精神コマンドの不足はサブに復帰したダコスタが補ってくれる(SPが少ないのが泣けるが)。何気に愛を覚えるのが一番早いキャラ。ストライクフリーダムのミーティア・フルバーストでは特殊なトドメ演出がある。
- スーパーロボット大戦L
- DESTINY準拠。本作におけるDESTINYのストーリー改変に彼女も地味に巻き込まれており、エンジェルダウン作戦時はまだアークエンジェルにいた。そのため、LOTUS及びミネルバとの交渉では自らの所在と暗殺未遂の件をLOTUS側に明かす展開になっている。また、原作における「二人のラクス」での世界にミーアが偽者である事を暴露するイベントはメサイア攻防戦で発生する。
- 乗機となっているエターナルの便利さに加え、祝福、応援、脱力とサポート用の精神コマンドが充実しており、出撃枠があるならば出撃させておいて損は無いが、シングル固定な上に参戦が終盤だけに枠が既に埋まっている可能性も高い。SPが少ないのが難点なので集中力とSPアップを優先的に付けたいところだが、同じくらい便利な精神要員で参入が圧倒的に早いルルなどの競合相手がいる。
- 戦闘面では、直感はあるものの能力としては普通。SEEDを持つので単体火力はマクロス・クォーターと並んで強力だがそれだけで、撃墜=敗北となる戦艦である事も相まって、前線に出る事は難しい。
- スーパーロボット大戦UX
- DESTINY準拠。今回は原作終了後のためか、プラントの議長になっており裏方としてサポートに徹しているためNPC。不参戦になったのは第2次Z破界篇に次いで本作で2度目。
- EDでは刹那達とともにELS本星へと旅立つキラを見送った。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- DESTINY準拠。概ね原作通りだが、物語視点が終始キラ側のため、扱いは良い。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- DESTINY準拠。今作では久しぶりに乗艦のエターナルと共に戦闘に参加する他、音声も新規収録されている。
- ストーリー上でもコーディネイターや始祖連合国の真実を知る者の一人となっており、終盤にはエンブリヲの花嫁候補の一人として拉致されるなど、『クロスアンジュ』関係のシナリオでの出番が非常に多い。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- エターナルの艦長として登場。2019年6月のイベント「間暮れに消えゆく王の器」ではΩエターナルが登場したため、演出でボイスが入った。
- スーパーロボット大戦DD
- 1章Part7から支援ユニットパーツとして参戦。新規収録のボイスあり。
- 戦争終結後は「プラントに弓を引いた自分が戻るとかえって混乱する」という理由で陰ながら活動することを決める。
パイロットステータス
精神コマンド
典型的な援護タイプ。『SEED』序盤での天然系の性格や原作での「コックピットは外してくださいね」というセリフからか「脱力」や「てかげん」を持つ。『DESTINY』名義で参戦した際にも「脱力」を持っているが、この作品のラクスは「戦慄」のイメージが強い。
- 第3次α
- 祝福、応援、直感、てかげん、脱力、愛
- Z
- 祝福、応援、てかげん、脱力、希望
- 第2次Z再世篇
- 祝福、応援、てかげん、激励、脱力、再動
- J、W
- 応援、信頼、祝福、愛、覚醒、補給
- K
- 応援、偵察、祝福、愛、覚醒、補給
- L
- 祝福、応援、てかげん、脱力、直感
- V
- てかげん、脱力、激励、希望、期待、愛
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次α、Z
- SEED、SP回復、援護攻撃L3
- SEEDにより最終命中・最終回避に強烈な補正を得る事が出来るのが強みだが、肝心のラクスと乗艦のエターナルがどうしようもない性能の為、活かしにくい。パイロット養成、機体改造は必須である。『第3次α』では養成不可能となったSP回復を持っている貴重なパイロット。
- J、W
- コーディネイター、SEED、援護攻撃L3、援護防御L3、指揮L3
- W
- コーディネイター、SEED、援護攻撃L3、指揮L2
- K
- コーディネイター、SEED、指揮L3、アタックコンボL2
- V
- SEED、SP回復、援護防御L2、ガードL2
- 脱力や希望を使えるため、SPアップや集中力を付けると扱いやすくなる。
小隊長能力(艦長効果)
エースボーナス
サポートアビリティ
- 平和の歌
- SSR。セットしたシューターのクリティカル率、回避率大アップ。
- 『SEED』出典。
支援効果
パーツ | メイン効果 | サブ効果 | 精神コマンド | 専用演出対応 |
---|---|---|---|---|
平和の歌 | 防御力ダウンIII | タイプ強化IV(攻撃・命中) | 激励 | フリーダムガンダム (キラ・ヤマト) |
日の出への願い | 運動性ダウンIII | タイプ強化IV・攻撃(攻撃・命中) | 一念 | |
歌姫の言葉 | 運動性ダウンIII | タイプ強化IV・攻撃・防御(防御・命中) | 補給 | ジャスティスガンダム (アスラン・ザラ) |
人間関係
機動戦士ガンダムSEED
家族
- シーゲル・クライン
- 父。プラントの議長。瞳の色は娘ラクスと同じ水色である一方で、髪の色は金色である。シーゲル暗殺後、彼の志を受け継いでクライン派の領袖となった。
- ラクスの母親
- SRW未登場。TV本編でも未登場で、一説にはラクスの幼少時に病死したとされている。
- 彼女が娘のラクスに対して言った「世界はあなたのもので、そしてあなたは世界のものなのだ」「生まれ出てこの世界にあるからには」という言葉が、ラクスの人生観に大きな影響を与えた。
- ハロ
- ラクスと一緒にいる小型ロボット。勝手に部屋のロックを解除して脱走する事もあった。
プラント
- パトリック・ザラ
- プラントの議長で、父シーゲルの後任者。ラクスの許婚アスランの父親でもある。
- 後に父シーゲル共々お尋ね者となった時には、パトリックが差し向けた刺客によって父シーゲルを喪ってしまう事に。
ザフト
- アスラン・ザラ
- 元許婚。後に戦争に対して疑問を持ち、彼女との問答の後にプラントからの離反を決意。その後は仲間としての付き合いとなる。
- ラウ・ル・クルーゼ
- 第10話にてアスランの元へと身柄を返還された際に、クルーゼが独断でキラの提示した条件を反故して襲撃をかけようとした所を一喝した。
- アンドリュー・バルトフェルド
- アークエンジェル隊に敗北後、ダコスタによってクライン派に引き入れられる。
- ユニウス条約締結後は、彼と共にオーブに亡命してアスハ邸の別宅でひっそりと暮らしていた。
- マーチン・ダコスタ
- バルトフェルドの部下。アークエンジェル隊に敗北後にクライン派と接触し、その志に共感。クライン派に付く。
アークエンジェル隊
- キラ・ヤマト
- ラクスと運命的な出会いをし、いつの間にか惹かれ合っていた。
- 『DESTINY』の時代では、「ラクスはアスランと現在でも婚約関係にある」とザフト関係者からは思われていたが、プラントへキラと共に帰還した時に彼との関係を公にした。
- マリュー・ラミアス
- ユニウスセブン宙域で脱出ポッドで漂流していた所を、彼女が艦長を務めるアークエンジェルに回収される。後に三隻同盟の一員として轡を揃える。
- ユニウス条約締結後は、彼女と共にオーブに亡命し、アスハ邸の別宅でひっそりと暮らしていた。
- ムウ・ラ・フラガ
- アクークエンジェルにラクスが保護された時に出会う。ラクスの事を「ピンクの髪のお姫様」と呼んでいる。後に三隻同盟の一員となる。
- フレイ・アルスター
- 原作では彼女から一方的に嫌われていた(というよりか、怖がられていた)。
- 『W』では身を呈して彼女の命を救うが、それが原因で火星の後継者に誘拐されてしまう。その事に彼女から恩人として尊敬された。
- サイ・アーガイル、ミリアリア・ハウ
- 第10話にてキラが独断でラクスをアスランの元に返そうとした時に、事情を知った彼等にも脱走の手助けをしてもらう。
地球連合軍
オーブ連合首長国
- カガリ・ユラ・アスハ
- オーブの代表を引き継いでない時はラクスの方が立場が上であるが、2年後には「女」としての対等の付き合いになっていた。
- なお、ラクスとキラにオーブでの邸宅を与えたのはカガリであり、いろいろ世話されているところもある。
その他の民間人
- マルキオ導師
- 以前から彼とも面識が有る。ユニウス条約締結後はオーブに亡命し、彼の伝道所の手伝いをしながらひっそりと暮らしていた。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
ザフト
- メイリン・ホーク
- 中盤で成り行きからアスランと共に、ザフトを脱走した彼女を仲間に加えた。終盤で一緒に買い物に行く等、歳が近いのか仲は良かった模様。
- ヨップ・フォン・アラファス
- SRW未登場。自分を暗殺をする為に送り込まれてきた暗殺部隊のリーダー。彼等の襲撃から逃れるべく、フリーダムが封印されている地下格納庫への鍵をキラに託した。
プラント
- ミーア・キャンベル
- デュランダル議長が仕立てたラクスの替え玉。ある意味、時代によって最も翻弄された女性。
- 小説版では彼女の死後、ラクスはミーアの手記から彼女の純粋に世界のために歌おうとしていた事を知り、悲しみに暮れる。また、「キラと共に隠居する」という安易な選択の結果、「ミーアがデュランダルに利用され、彼女の死を招いた」と自らの選択の過ちを嘆いた。
- ギルバート・デュランダル
- C.E.73年時におけるプラントの議長。地球連合とプラントとの二度目の大戦の指導者でもある。ミーアの一件も有って、最大の敵となる。
クライン派
- ヒルダ・ハーケン、ヘルベルト・フォン・ラインハルト、マーズ・シメオン
- ドムトルーパーを駆る旧クライン派のパイロット達で、自分に忠誠を誓っている頼もしい存在。なお、リーダーのヒルダは同性愛者故に、ラクスに対して愛情を寄せている。
その他の民間人
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
- ロウ・ギュール
- 地球連合軍によってユニウスセブン追悼慰霊団が襲撃された際、怒って戦闘に介入したロウのおかげでラクスの脱出ポット射出が間に合った。この偶然がなければ、彼女の命はなかったのかもしれない。
- アッシュ・グレイ
- 直接は関わらないが、パトリック・ザラの命令でラクスの命を狙う。彼は「ラクス・クラインは『死人』を増やしているのだ」という発言をしている。
- 「ザフトでは未だラクスへの信奉者がいて、無秩序な混乱を招いている」というのが理由だが、アッシュ自身は特にこの発言に何らかの信念を持っているわけではなく、敵対者の抹殺の口実にしているだけである。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- Zでは、エゥーゴ兼ZEUTHの代表である彼の考えに同調し、傘下に下る。
- ブライト・ノア
- 第3次αやZでは、味方部隊の総司令官である彼の指揮下になる。
- カミーユ・ビダン
- Zでは、彼がシンを叱り飛ばした言葉をハリー・オードから聞かされ、今までの自分の行いを振り返り、反省した。
- ハマーン・カーン
- Zでは彼女の心の中で「危険な女」と評され、「デュランダルが危険視する何かを持っている」とも言った。その何かとは一体何なのだろうか。
アナザーガンダムシリーズ
- リリーナ・ドーリアン
- 手段こそ対極だが、目的や互いに物語におけるポジションに似通った点が多い事もあり、共演作品では絡む事が多い。
- 第3次αでは懇意に通信で会話をしている場面がある。Lではメサイア攻防戦で共にデスティニープラン反対の演説を行い、EDにおいてもカガリを交えて平和演説を行う。
- フロスト兄弟(シャギア・フロスト、オルバ・フロスト)
- Zでは彼らの攻撃から身を挺してミーアを守り、彼らを「自分で自分を偽者に貶めた者」と断じ、一喝した。
正暦作品
- ディアナ・ソレル
- Zでは後半に彼女と戦争終結に向けて行動を共にする。両者とも正統なヒロインポジションにいるものの、悪女とされる見方がある点も共通。第2次Z 破界篇では平行世界に飛ばされた後、彼女と合流し行動を共にしていた模様。
- ギム・ギンガナム
- Zでは彼に「戦乱の歌姫」、「お前の歌は戦いの歌」等と呼ばれる。ラクスの真意はともかくとして、決して間違っているとも言い切れない言葉である(上記アッシュの発言に近い)。なお、最終話ではジ・エーデルにも似たような言葉を浴びせられる。
西暦作品
- スメラギ・李・ノリエガ
- Vでは本編開始前より協力関係にある。
- マリナ・イスマイール
- 『第2次Z 再世篇』で共演。一時的に行動を共にし、「平和の歌」を彼女に託す。
マクロスシリーズ
- 熱気バサラ
- ジャンルこそ違うが、一歌手として歌で戦いを止めるバサラを強く尊敬している。第3次αのラクスはバサラの影響で戦う事を決めた事になっている(後述)。
- ミレーヌ・フレア・ジーナス
- 第3次αで「ミレーヌの歌が好き」とラクスが発言している。
- リン・ミンメイ
- 第3次αでは彼女の事も尊敬しており、歌で戦いを止めたミンメイに「進む道を見つけた」と発言する。SC2の最終話でも彼女とサラと共に歌を歌う場面もあり、EDでも彼女とジョイントしている。
- シャロン・アップル
- 第3次αではジブラルタルで彼女とジョイントする予定だった。
- サラ・ノーム
- SC2の最終話にて、ユキムラによって放たれた破滅の波導の第一射を食い止める綾人を助ける為にムートロンエネルギーを完全開放しようとする洸を助けるべく、彼女やミンメイと共に歌を歌い、ムートロンエネルギーの開放を助ける。
- シェリル・ノーム、ランカ・リー
- Lでの歌姫仲間。グレイスとの決戦にて失意に沈みそうになった彼女達をミーアと共に励まし、激励のメッセージを送った。第2次Z破界篇で対面した際にも、両者へ同様の励ましを送っている。
- グレイス・オコナー
- Lではあまり関わりはないが、『第2次Z 再世篇』においては仇敵に等しい存在。『破界篇』のED時点で彼女に目を付けられており、プロデュースを持ちかけられるも、その邪な面に気付いてかラクスはそれを拒絶し、彼女のやり方を否定する。
リアル系
- ミスマル・ユリカ
- 天然ボケ同士で波長が合うらしく、Jで意気投合する。
- 北辰
- Wでは彼に火星へと拉致されてしまう。
- 草壁春樹
- Wでは火星の後継者の一斉蜂起の為に彼に利用されそうになるが、逆にラクスとテッサはこれを逆手にとって彼らの戦意を消沈させた。
- テレサ・テスタロッサ
- Wでは共に火星の後継者に捕らえられた際、協力して彼らの戦意を消沈させた。
- 相良宗介
- Wでは彼は自分はラクスの歌が好きだとでたらめで言っている。実際彼がラクスの歌をどう思っているのかは謎。
- イッシー・ハッター軍曹
- Kにて仲が良くなる。ちなみにハッターはものすごくデレデレしている。
- アンジュ
- Vでは自身と同じく「永遠語り」を継承する人物の一人であり、彼女のことも何かと気にかけている。困難ルートにおいては、共にエンブリヲを打ち倒す大きな力となる。
- タスク
- Vでは本編開始前から面識があり、彼の真実を知っている。彼からは「ラクス姫」と呼ばれる。
- サラマンディーネ
- Vでは自身やアンジュ同様に「永遠語り」を継承する人物の一人。ガーディムの軍勢を相手に彼女とアンジュが初めて手を取り合い共闘する姿を目の当たりにした際には、かつてキラとアスランが初めて共闘した時の記憶を想起していた(奇しくもそれはどちらもオーブを舞台にしての戦いでもあった)。
- エンブリヲ
- Vではコーディネイター誕生の経緯やクライン家と古の民の関係故、因縁の仇敵と言っても過言でない存在。故に彼からも花嫁候補の一人とするべく狙われるが、ラクスは彼を「最低の人間」と拒絶し、その人間性を軽蔑すると同時に彼の境遇に対しては哀れみも抱いている。
スーパー系
- ギムレット
- Wではアークエンジェルに保護された際、密かにアークエンジェルに乗り込んでいた彼に拉致されそうになる。
- ひびき洸
- SC2の最終話にて、ムートロンエネルギーを完全開放しようとする彼に力を貸す。
- 兜甲児、剣鉄也、紅エイジ
- ZのifルートにてZEUTHに協力を申し出た際、彼らに自分たちの今までの行いを徹底的に非難されてしまう。
- クライン・サンドマン、不動GEN
- 第2次Z 破界篇では、彼らと共にイゴールコンツェルン主催のパーティーへと赴く。彼らとの対話で、前戦での自らの行為を未だに悔やみ続けている事を吐露していた。
- 菅原マサキ
- Lではラクスをセントラル、およびその協力者の障害とみなし、デュランダルを介してラクスを始末しようとした。
- クリストファー・ルーベンス
- UXでは彼の要請を受けレクイエムの修復作業を行った。
バンプレストオリジナル
- ジ・エーデル・ベルナル
- 上記の通り、彼に「平和の歌姫を名乗っておきながらいつも戦いの中心にいる」などと言われ、挑発・嘲笑される。
名台詞
SEED
- 「あなたが優しいのは、あなただからでしょう?」
- 第8話にて、自身の部屋に食事を運んでくれたキラを『優しい』と評したところ、彼から「自分も(ラクスと同じ)コーディネイターだから」と言われた際の返答。
- ラクスは常に『コーディネイター』、『ナチュラル』といったカテゴリーに依存せず『一人の人間』として接していることが伺える。
- 「ちょっと違いますわね、これはZGMF-X10A『フリーダム』です。でも、『ガンダム』の方が強そうでいいですわね」
- 第34話、再び戦場へと戻る決意をしたキラへフリーダムガンダムを託す際に、その姿を見たキラが「ガンダム!?」と驚きの声を上げたときに返した一言。ちょっと違うというのはフリーダムとガンダムで「ダム」が共通しているからだろう。
- SEEDの世界において『ガンダム』という名前が登場した数少ないシーンのひとつである。
- ラクス「今のあなたには必要な力と思いましたので」
ラクス「…想いだけでも…力だけでも駄目なのです。だから…キラの願いに…行きたいと望む場所にこれは不要ですか?」
キラ「想いだけでも…力だけでも…君は誰…?」
ラクス「私はラクス・クラインですわ、キラ・ヤマト」
キラ「…ありがとう…大丈夫?」
ラクス「私も歌いますから…平和の歌を」
キラ「気をつけてね…」
ラクス「ええ、キラも…私の力も共に」
キラ「うん…」
ラクス「では、いってらっしゃいませ…」 - 同上話。フリーダム出撃の前のキラとの問答。一連のやり取りは『第3次α』にてDVEとなった。
- 「父が…死にました…」
- 第42話ラスト。キラの前で父シーゲルを失った事を語り、涙する。数少ないラクスが泣いたシーン。
- 「泣いてもいいのですよ?」
「だから人は泣けるのですから…」
「キラには…悲しい夢が多すぎます。でも…今ここにいるあなたが全てですわ」 - 第46話ラスト、心身共に傷つきながらも「もう泣かないと決めたから」と言ったキラをこの言葉で慰める。
- (私達、人は…恐らくは…戦わなくとも良かったはずの存在。なのに…戦ってしまった者達…何のために…守るために…何を? 自らを…未来を…誰かを討たねば守れぬ未来…自分を、それは何? 何故?そして、討たれた者にはない未来…では…討った者達は…)
- (その手に掴む、この果ての未来が、幸福…? 本当に…?)
- 第49話。混迷の戦場の中、ラクスは静かに種が割れる。
- 「私たちは自分にできる事をまだよく知らないのかもしれません。世界は、誰かが作るものではない。それは…」
- AFTER-PHASE「星のはざまで」にて、カガリから「そうしていた(子供達に歌を聴かせていた)方がお前らしい」と言われ、語った台詞。どことなく、続編の伏線に思える台詞。
- 「昔、母に言われました。『世界はあなたのもので、そしてまたあなたは世界のものなのだ』と。『生まれ出て、この世界にあるからには』……と」
「あなたを見つけて、私は幸せになりました」
「あなたにいてほしい。わたくしは…」 - スペシャルエディション3「鳴動の宇宙」及びHDリマスター版44話の追加カットでメンデルから帰還後出生の秘密を聞かされて激しいショックを受け自身の存在に悩むキラを母からの言葉と自身の想いを伝えて励ます…。キラにも気持ちは通じたようだが、元婚約者であるアスラン役の石田彰氏は収録当時「アスランには聞かせられない」と言っていたとか。
- 「キラッ!」
- 最終話。爆発したジェネシスを見て咄嗟に放った台詞。TV版では無音の演出となっており、スペシャルエディション及びHD版にて追加された台詞である。
SEED DESTINY
- 「貴方ではないのだと語られる言葉の罠に、どうか陥らないでください。」
- ミーアによる妨害に対する反撃。自分こそがシーゲル・クラインの娘でかつてアークエンジェルやカガリと共に戦ったラクス・クラインと主張する。この時、ミーアは原稿を手に取っている映像が入っており、完全にボロが出てしまう。
- 『全てはロゴスのせいなのだから、戦う者も戦わない者も悪くない。』という全てをロゴスのせいにするデュランダルの言葉を明確に否定し、デュランダルの目指す未来を考えるべきと人々に呼びかける。しかし、デュランダルへの思考停止の盲信が広がったこの時点ではオーブの立場以前にデュランダルを支持しないから偽者と断じられてしまい、何よりもこれがミーアの役割の終わりに繋がってしまう。
- 小説版では『全てがロゴスのせいだから、自分もステラも何も悪くない』と思考停止状態且つ現実逃避や責任転嫁に走っていたシンを根本から揺さぶった[1]。
- 「戦闘を止め、道を空けなさい!」
- 原作・スパロボ通じてのラクスの決まり文句のひとつで、彼女が「女帝」と呼ばれてしまう原因のひとつでもある。
- 対象はザフトなのだが、彼らの耳には届かない。ちなみに他のゲームではこう言いながらミサイルを発射したりもするというゲームのシステム上、仕方ないとは言え、なんともシュールな感じになってしまっている。
- 「まず決める。そしてやり通す。それが何かを成す時の唯一の方法ですわ、きっと」
- 大事な部分で使われる事が多い台詞。アークエンジェル内の風呂の中で思い悩んだカガリに水をひっかけた後に発言した台詞である。何をなすべきかを決めなければ、何を始めるかも定まらない。ラクス自身もこの時、同じ疑問を抱えていたのかもしれない。
- 「忘れないわ、ミーアさん…貴女の事は、決して」
- ミーア死亡の際に。ラクスは彼女の歌を忘れないと誓った。
- 「この艦(ふね)よりもオーブです。オーブはプランに対する最後の砦です。守らなければ世界は飲み込まれる。決して失うわけにはいきません。 わたくしたちはそのためにここにいるのです」
- 最終回、レクイエムの発射が迫る中、ミネルバ隊の猛攻の前に苦戦している最中、キラからの「ここは自分たちで抑えるから(先に)行って」という提案に対して、エターナルのことを想いためらうマリューに対して。
- レクイエムによる脅迫を背景にプランを強制的に実行されれば、選択する自由も何もない世界になってしまう以上はラクスの真贋は優先すべきではないとする決断。
迷台詞
- 「みなさん、元気で楽しそうですわ」
- DESTINY第17話、アークエンジェル内でディオキアで行われたミーアのライブを見ての感想。台詞だけだと何の事はないが、実はこの時のラクスは顔は笑っているが、眼は怒り狂っている状態で、アニメ版ではチャンドラがぎょっとして振り向いてしまっている。小説版にて、そのあまりの迫力に隣にいたカガリが思わず引くほどであった。この場面をギャグ漫画にしたら笑顔のまま額に怒りの四つ角マークが浮かんで顔にシャドウがかかり、背景に「ゴゴゴゴ・・・」という効果音が付くだろう。まぁ、アイドルとしての自分がそっくりそのままミーアに奪われてしまった(さらにキャラクターも異なっているのに大人気)ので無理もないだろう。一応、本人はアイドルとしての立場に未練はないのだが、自身の偽物を目の当たりにして第一印象が好意的になる筈もない。
- 「みなさ~ん、こんにちは~。お疲れ様で~す」
ザフト兵「ラクス様こそ、お疲れ様でした!」
「いえいえ~」 - DESTINY第26話「約束」、宇宙へ上がるために自分が本物のラクス・クラインである事を逆手に取って、偽ラクスであるミーアに化けて宇宙港に現れた時の挨拶。何気にミーアよりもバカっぽく喋ってるのは、アイドルとしての自分を奪っていった彼女への意趣返しなのだろうか…。
- それにしても、大勢の人間の拍手喝采に包まれての大歓迎にラクスもご満悦の笑顔である。事情があって、隠遁生活を送っていたとはいえ元が有名人なので、彼女も何だかんだで自己顕示欲のある人間だから、目立ちたかったのだろう。
- 「では、お昼ご飯はどこで食べましょう? おすすめはありまして?」
- DESTINY小説版にて。月面恒久都市コペルニクス市内において、プラント政府の内情に詳しいという者からラクスを名指しして「情報を提供したい」とメッセージが届けられた後、アスランの運転で向かっている最中の台詞。アスランは罠の可能性を考えて警戒していたのだが、同行して来ていたキラはもとより、メイリン(彼女は戦闘訓練を受けた軍人なのだが…)まで乗り気。トドメにキラは「みんないるから大丈夫」とスパロボが感染したかのような天然発言を。これを聞いたアスランは「自分がしっかりしなければ」と悲壮な決意をひとり固めることに。ちなみに結局メッセージを送ってきた人物は待ち合わせ場所には現れなかった上にミーアのハロがラクス達をおびき出すためのメッセージを持って現れたため、結局は罠だった。
スパロボシリーズの名台詞
第3次α
- 「私の歌は誰のために歌うのか…。そして、私の歌いたい世界はどこにあるのか…」
「それを考えた時、私の居場所は今のプラントにも連邦にもないことを知ったのです」 - 第49話「銀河に響く歌声」より。歌で戦いを止めるバサラの存在を知ったラクスが戦いを決意した理由。
- 「私達は…私達は、まだ運命に屈してはいないのです…」
- 第58話より。バッフ・クランとの最終決戦を制し、イデの科したひとつの試練を乗り越えた事で、生きている喜びを噛み締めるかのように呟く。
- 「私達の願いが平和の光を、希望の未来を呼ぶのです」
「人々に託された想い…今、力に!」
「あなたの怨念は、私達が消し去ってみせます!」
「この銀河に生きる全ての人々のために!」 - 最終話の逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話、及び特殊戦闘台詞。最終ステージという事もあり通常、戦闘前会話が存在しない戦艦担当のラクス&バルトフェルドにも台詞が用意されている。
Zシリーズ
- 「何とでもおっしゃるがいい。私も覚悟は出来ております」
- 『Z』第43話「運命と自由と」より。ギンガナムから「お前が歌うは戦いの歌だ」と言われた時の反応。
- 「そう思われても、仕方のない事を私達はやってきたのです…」
- 『Z』第51話ミネルバ一時残留ルート「決別」より。鉄也、甲児、エイジに自分達の今までの行いを非難された際の反応。ギンガナムの時とは違い、彼女は自分達の行いが間違っていたことを自覚している為に、何も言い返せずにうなだれる結果となった。
- 「黙りなさい! 自分で自分を偽者に貶めたあなた達に彼女の歌の邪魔はさせません!」
- 『Z』第55話「永遠に輝け、僕らの星よ」より。ゼラバイア・ガイゾックとの決戦の際、命を振り絞って歌うミーアをフロスト兄弟の攻撃から庇い、「何故自分の偽者を庇う!?」と言う彼らに対して一喝して。直後にディアナにも厳かに一喝され、フロスト兄弟はラクスとディアナへの憎悪を露にしながら戦場を離脱し、ギンガナムもラクスとディアナの気概を認めてこの場を引き下がった。
- 「私はかつて戦いの歌を歌いました。今は自分を…私の歌いたい歌を見つめ直したいのです」
- 『第2次Z破界篇』第33話「天を突く命」より。イゴールコンツェルンのパーティに出席した際、不動GENに「他のZEUTHのメンバーと合流しなくていいのか」と問われたときの返答。なお、今作での彼女の出番はここだけであり、具体的にどのような行動を取ったかについては再世篇で明かされる事になる。
- 「いいえ、歌は想いです」
「誰かに対する気持ちや自分の中の感情…。それを形にしたものが歌です」
「だから、それは戦う力ではなく、戦いを止める想いになるのです」
「力だけでも、想いだけでも、世界は成り立ちません」
「私達が力であるのなら、同時に想いとなるべき人達がいるのを忘れてはならないでしょう」 - 『第2次Z再世篇』第41話宇宙ルート「トライアングラー」より。美星学園でのランカのコンサートにて彼女の歌を聴きながら、ヒイロと刹那に自分の歌への想いと、歌の大切さについてを語る。ヒイロはラクスの歌に対する持論がよく分からなかったようだが、刹那はこの言葉にマリナの歌を思い起こしていた。
- 「歌は…あなたの道具ではありません」
「あなたはいつか…歌の本当の力をランカさんやシェリルさんによって思い知らされるでしょう」 - 同上。かつて自分をトゥウィンクルプロジェクトに誘い、今またラクスをプロジェクトへと誘うグレイスに対し、静かに怒りを露わにしながら言い放つ。ランカの歌をバジュラの殲滅の為に、自分達の野望の為に利用するグレイスのやり方に、かつてミーアの歌を利用したデュランダルの比にもならないほどのドス黒いエゴを抱くグレイスに対し、ラクスも嫌悪感を抑える事は無い。グレイスはそんなラクスの言葉を「その言葉…覚えておくわ」と一笑に付すが、後に彼女は、ラクスのこの言葉が現実である事を、身を以って知る事になる。
- 「あの方の歌は愛に満ち溢れていました」
「あの方を大切に思ってくれる人のため、あの方の歌を聞いてくれる人のため、そして、何よりも大好きな歌のため…」
「そう言った愛が、ランカさんの歌からは感じられました」 - 第2次Z再世篇48話より、ラクスがランカの歌を好きになった理由をこう述べる。クロウはこれを「男女の愛だけでなく隣人愛や人類愛も含んでいるわけか」と評した。
- 「誰かに飼われて歌う歌などに意味はありません」
「グレイス・オコナー。歌の本当の意味を忘れてしまったあなたに彼女達の歌を汚させはしません!」 - 第2次Z再世篇のゼロ・レクイエムルート55話、または黒の騎士団ルート58話におけるグレイスとの戦闘前会話での台詞。「歌」を用いた銀河の支配という野望を露わにし、それを実現せんとするグレイスに対し、その歪んだ理想を凛と否定する。
- 「誰かに飼われて歌う歌などに意味はない」との発言は、第3次αでザフトのプロパカンダに使われる事に苦悩し、自らの歌いたい世界を求めて戦いに身を投じたラクス自身にも当てはまったりする。
- 「今こそ我々はナチュラルとコーディネイターという過去からの壁を越えて、共にこの世界に生きる者達として手を携えなければなりません」
「その結果…コーディネイターの遺伝子操作の技術は消えていくかもしれません」
「ですが、我々の祖であるジョージ・グレンの言葉の世界の調停者としての役割を忘れない限り、その存在は永遠のものです」 - 第3次Z天獄篇宇宙ルート39話より、プラント市民に向けた演説の一部。
携帯機シリーズ
- 「生きてください、プレアさん…。力の限りに…」
「あなたは生き続ける事で世を呪ったラウ・ル・クルーゼを否定してください」
「私からあなたに送れるものは言葉だけです…」
「でも、あなたに生きて欲しいんです。きっと…キラも…そう願って…」 - 『W』第51話プラントで戦闘を止めるルート「進んだ道の先」より。キラがクルーゼと共にジェネシスの光に飲み込まれた後、余命いくばくもない自分がやるべき役目だったと後悔していたプレアに対して。
- 「ミーアさん。確かに姿や名前は偽りだったかもしれません…」
「でも、あなたの歌によって心を癒された人達がいたのは偽りではないでしょう?」 - 『L』第33話「選ばれた未来」より。メサイア攻防戦の後、罪悪感に苛まれ、失意のうちにあったミーアをシェリルと共に励ました。
- 「………これが、私たちの選ぶべき運命なら…私たちは喜んで、この呪われた鎮魂歌を奏でましょう!」
- 『UX』第45話「ユダ」より。ヒトマキナの本拠地に突入するための道を切り開くため、レクイエム発射を決意した際の台詞。かつてはこういう仕事には消極的で、隠遁していたコトもあった。だが、今や彼女はプラント最高評議会議長として、逃げずに正面から向き合い、『呪われた鎮魂歌』―かつての戦争で数百万もの命を奪ったレクイエムの使用を決めた。そう、人類を救うために。
VXT三部作
- 「人の運命を…女性を弄んできたあなたを私は許せません」
- エンブリヲとの特殊戦闘台詞。
- 「始祖連合国…ドラゴン…。全ては動き出しました…」
「…ヴィルキス…。あれとキラが共に戦う事になるとは不思議な縁を感じます…」 - 『V』17話アンジュ捜索ルート「舞い降りる翼」にて、スメラギの報告を聞いて。
- 不思議な縁というのは似ている機体の事も指しているのだろうか?
- 「白い翼と赤い翼…。あなたとアスランを思い出します」
- 『V』第31話「永遠の自由」より、ガーディムを撃退し決着を付けようとするアンジュとサラマンディーネを見て。
- 白と赤と聞くともっと大物を思い出してしまうが、西暦世界の住人としてはこちらの方が的確だろう。
- (エンブリヲ…。古の民の自由への願いは、ヴィルキスの凛々しき姿と共に私達、コーディネイターに受け継がれてきました)
(そして、私は…この歌の継承者として、今日まで生きてきたのです) - 『V』困難ルート50話「決戦の青き星々」にて、エンブリヲの不死身のトリックを破る為、本拠地である異次元の空間を破壊しようと「永遠語り」を歌うアンジュ達に加勢し、彼女達が伝え聞いたものと違うメロディーの「永遠語り」を歌いながら。ここに、古の民の願いの継承者の使命は果たされる。
単独作品
- 「いえ…平和のためとはいえ、プラントに弓を引いてしまった身です。私が戻ることで、負の側面も生まれるでしょう」
「しかし、何もしないというわけには参りません。賛同者を通じ、陰ながらプラントの立て直しを図ろうと思っています」
バルトフェルド「評議会入りしてもやりようはあると推したんだが、一枚岩じゃないからな。どこから何が飛んでくるかわからん」
バルトフェルド「ま、ラクス様が休みやすい環境になるのは嬉しく思うがね」
ミサト(そうね…本来、彼女はああいった場に最初から望んで立ったわけではないでしょうから) - 『DD』2章Part1「翼竜と緋色の剣」より。葛城ミサトから今後はプラントで活動するのかと問われた際のやりとり。特にミサトの意見は、総評の項で上述した責任を放棄したという否定意見に対して、そもそも彼女にそのような責任はないという反論とも取れる。放映当時にあった(そしてDESTINYではミーアの死に責任を感じるという形でラクスにも降りかかった)登場人物に無限の責任を背負わせる風潮が20年経って変わったとも取れるか。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「おふた方の情熱は誰にも真似できるものではありません」
「その情熱が未来へつながるならわたくし達も応援するべきです」 - 『K』第22話「コンフュージョン・カーニバル」シナリオエンドデモより。一見いいことを言っているように聞こえるが、当の内容が地獄のディナーショーでも履けない下着をあえて履いているマンソンとそれに感激したキャサリン――平たく言えば『ガン×ソード』第17話のオチの再現――なので、直前のピュリアとカガリの引き具合や、直後のアスランの微妙そうな反応も含めて妙にシュール。まぁ、確かに原作ではその情熱が未来へ繋がったのだが…。
搭乗機体
- エターナル
- 乗艦。ただし艦長は飽くまでバルトフェルドである。
- インフィニットジャスティスガンダム
- アスランに送り届けるために一時的に搭乗。本当に乗っていただけであり戦闘はしていない。
- ちなみにこの時だけパイロットスーツを着用している。
余談
- 前述の通り「天然」「腹黒」のイメージを持たれた事で、アンソロジーコミックなど二次創作では散々ネタにされている。
- 『機動戦士ガンダムSEED』の監督である福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めているアニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の第16話「共鳴戦線」におけるある場面にて、ラクスのクレーンゲーム用景品ぬいぐるみが登場している。これは制作者が福田氏であることに由来するスタッフのお遊びであろう。
商品情報
資料リンク
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- ↑ 直前の戦闘でアスランに告げた『選ぶのは自分』という言葉通り、その選択さえ他者になすり付けるように誘導するデュランダルへの反抗及び自分の選択からは逃れられず、目を背けてはいけないという意味と思われるが、後に彼女自身にもそれは降りかかることとなる。