ウッソ・エヴィン
ウッソ・エヴィン | |
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外国語表記 | Uso Ewin[1][2] |
登場作品 | |
声優 | 阪口大助 |
デザイン | 逢坂浩司 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦G |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(ヨーロッパ系) |
性別 | 男 |
生年 | 宇宙世紀0140年 |
年齢 | 13歳 |
所属 | 民間人→リガ・ミリティア |
特技 | 女の人に好かれること(オデロ談) |
趣味 | 何かを知ること |
ウッソ・エヴィンは『機動戦士Vガンダム』の登場人物。
概要
ヨーロッパ地方の片田舎カサレリアに不法居住する少年だったが、軍国主義的集団ザンスカール帝国の襲撃に遭いクロノクル・アシャーの操縦するシャッコーと鉢合わせしたのを機に、その運命は大きく動き出す事になる。
また、両親や幼馴染みかつ隣人であるシャクティ・カリン等、自らの近親者の多くが特別な地位や出自を持つ人間となっている。
人物
基本的に真面目で礼儀正しい性格の持ち主。幼い頃より両親のハンゲルグ・エヴィンとミューラ・ミゲルからサバイバル訓練を受けており、パラグライダーによる飛行をこなしたり、クロノクルが「助からない」と確信して追うのを止めたほどの高さから生身で投げ出されても樹木を利用して衝撃を殺し、痛みに呻くもほぼ無傷(最も、ガンダム作品にはもっと高所から落下してもピンピンしていた主人公がいたが)だった事もある。リガ・ミリティアの活動に参加してからは両親探しがウッソの行動の機軸となっているが、同時に戦争をするのは自身や幼馴染のシャクティを守りたい一心からでもあった。
旧式のパイロットシミュレータでモビルスーツ操縦を教え込まれ(序盤で強奪したシャッコーを直ぐに乗りこなしたのもその為)、自家製の電子百科事典で様々な知識を得ており、また7歳頃にはナイフの扱いや自力での応急処置を学び、8歳の頃には連立方程式を解ける(中学生レベルの学力)程の知性を備えていた。その豊富な知識力と高い順応性より高いパイロット適性とニュータイプの素養を持ち、リガ・ミリティアのメンバーやザンスカール帝国のパイロットからはスペシャル、あるいはニュータイプと呼ばれていた(母・ミューラによると、そういった素養を持つ人間になるよう育てたとの事)。MS操縦の基本的な技量もさる事ながら、戦闘時の戦い方も変形や分離をフルに活用するなど独創的アイディアに富んでおり、機体の一部をミサイル替わりに飛ばしたり、3つの分離飛行形態のまま人型に戻らずに遠隔操作でハンガーからビームサーベルを取り出して斬りかかったりビームライフルによる射撃を行ったりとトリッキーな戦術を駆使し、必ずしも性能面においてザンスカールの新鋭機に対し特別優位とは言えないVガンダムで、敵のエースを退けていく。Vガンダム搭乗時は、パイロットの搭乗する「コアファイターだけでも帰還できればいい」というスタンスで機体の一部を破壊されてしまったり自ら破棄するシーンも多かったが、新鋭機であるV2ガンダムに乗り換えてからは被弾する事さえ稀な圧倒的な強さを見せ、名実ともにリガ・ミリティアのエースとなった。
とは言っても、本質的には明るく素直な性質の持ち主で、嬉しい時には笑顔を見せ、哀しい時には涙を流す等、まだまだ子供っぽさが残っている。その為か、慕っているお姉さんの一人であるマーベット・フィンガーハットがオリファー・イノエとの結婚式を行おうとした際は、ヤキモチを焼いて拗ねてしまう一面も見せており(オリファー曰く、「頭でっかちの癖に、単純で嫉妬深い」)、母・ミューラと再会した際は彼女の膝元で甘えて眠ってしまっている。こういった部分もあってか、年上のお姉さん達で構成されているシュラク隊の面々には、保護欲をくすぐられて弟の様に可愛がられたりからかわれてしまう事が多く、シャクティからの嫉妬を招いてしまう程。一方で、カテジナ・ルースやルペ・シノ、ファラ・グリフォンの様に、敵でありそれぞれ方向性は異なりながらも、エキセントリックな形で執着を抱かれる半端ではない「女難の相」っぷりも見せている。
劇中の様相
宇宙世紀0140年に地球のカサレリアで生を受けたウッソは、幼少期よりハンゲルグ、ミューラの両親からサバイバル技術やモビルスーツの操縦方法といった特殊な訓練を叩き込まれ、生まれながら正式な居住権を持たず両親が突如宇宙へ旅立ってしまった後も、それらに不貞腐れる事無く真っ直ぐな少年として育ち、幼馴染であるシャクティやフランダースと共に平穏な日々を過ごしていた。しかし、パラグライダーによる飛行を行っていた際、偶然にもクロノクルの駆るモビルスーツであるシャッコーに追われているコアファイターに遭遇。シャッコーを強奪したのを切っ掛けにVガンダムに搭乗する事になり、リガ・ミリティア所属のパイロットとして活躍する事になる。
そんな中、リガ・ミリティアの大人達に反感を抱いていた憧れの女性であるカテジナが、オイ・ニュング伯爵と共にクロノクルに連れ去られてしまい、その後に伯爵がギロチンによって公開処刑されるのを目の当たりにした結果、ザンスカールの非道さを痛感。合流したシュラク隊のメンバーであるヘレン・ジャクソン、マヘリア・メリル、ケイト・ブッシュの三人の戦死を経験しつつ、ザンスカールに連れ去られたカテジナと再会するが、彼女はザンスカールの思想に共感してしまい、クロノクルと共に宇宙へと旅立ってしまう。
その後、両親の捜索も兼ねて、自身もマーベットやオデロ・ヘンリーク、ウォレン・トレイス等と共に宇宙へと上がり、太陽電池衛星で暮らすトマーシュ・マサリク、カレル・マサリク、エリシャ・クランスキー、マルチナ・クランスキーといったスペースノイドの少年少女達と行動を共にする事になる。しかし、シャクティもまた自身を追う形でスージィ・リレーンやカルルマン・ドゥカートゥス、フランダースと共に宇宙へと上がってしまい、彼女達は戦闘に巻き込まれて宇宙を漂流した末に、ザンスカールに捕らわれの身となってしまった。必死にシャクティの捜索をする中、ザンスカール本国で彼女との再会を果たすが、彼女の母がザンスカールの女王であるマリア・ピァ・アーモニアであった事実が判明した事から一度別れる事になり、その後のカイラスギリーの攻略戦も戦い抜くが、ザンスカールに二度目の潜入した際にペギー・リーがクロノクルの駆るコンティオに撃墜されて戦死。その後の二度目のカイラスギリーを巡る戦いで、度重なる仲間の喪失から半ば死に急いでいたジュンコ・ジェンコも犠牲になってしまう。
ザンスカールの勢力下に遭ったコロニー・マケドニアに立ち寄った際、オリファーとマーベットの結婚式が執り行われるが、そこを襲撃してきたルペ・シノ率いるモビルスーツ隊に囚われてしまい、敵の中にカテジナがいた事実に驚愕する。ザンスカールに捕らわれた後、ルペ・シノによって「恐ろしい拷問」を受ける事になるが、全裸姿で何とか脱出を果たし、ホワイトアークに合流。新型機であるV2ガンダムを受領する。その後、月にてザンスカールの秘密警察に追われていた母・ミューラと再会を果たし、一時の親子の時間を過ごすのだが、シャクティを助ける為にミューラはザンスカールに捕縛されてしまい、更には「モトラッド艦隊」の旗艦であるバイク戦艦アドラステアの地球への侵攻を止める為に、オリファーもV2のコアファイターで車輪に特攻し、帰らぬ人となってしまう。そして、ザンスカールの地ならしである「地球クリーン作戦」にて、捕らわれの身であったミューラはアルベオ・ピピニーデンの謀略で盾にされた結果、バイク戦艦同士の衝突に巻き込まれ、落命する事になってしまった。後に母の僅かに残った亡骸はカサレリアに埋葬し、オリファーや戦死したシュラク隊の面々の墓も作られた。
再び宇宙に上がった後は、真のジン・ジャハナムであった父と再会。不器用ながらも親子の会話を果たすが、立場の違い故に逆に溝が深まってしまった。その後の戦いでザンネックに搭乗するかつて地球で因縁のあったファラ・グリフォンと対峙。後にゲンガオゾに乗り換えた再戦時にて、新たな命を宿していたマーベット共に撃墜する。その後、エンジェル・ハイロゥ攻防戦にも参戦し、クロノクルのリグ・コンティオやカテジナのゴトラタンと激突。しかし、狂気に等しい憎悪を向けるカテジナは、水着姿のネネカ・ニブロー率いるネネカ隊による白兵戦だけでなく、鹵獲したガンイージまでも使った騙し討ちまで仕掛け、それらによってウッソも本気で彼女に激怒する形でガンイージを撃墜するが、倒すまでには至らなかった。そして、フランチェスカ・オハラ、ユカ・マイラス、コニー・フランシスといった残るシュラク隊の面々がカテジナのゴトラタンによって殺害され、兄貴分であったオデロのガンブラスターまでもが撃墜されてしまい、自身もカテジナのサイドの騙し討ちによって刃物で刺される等、残酷な展開を経験する。しかし、最後は支離滅裂な言動と共に狂気と殺意を剥き出しにするカテジナのゴトラタンによるメガ・ビームキャノンの攻撃をV2の光の翼で反射する形で撃退。エンジェル・ハイロゥのキールームに眠るシャクティを救出した。
全てが終わった後、ウッソはシャクティや順調にお腹の子が育っているマーベット、ウォレンやスージィ、トマーシュを始めとするスペースノイドの子供達といった共に戦って生き延びた仲間達と共に、カサレリアでの暮らしに戻るのだった。
登場作品と役柄
原作の展開をなぞることが多く、カテジナやクロノクルと戦いを繰り広げる。『D』ではなんと、そのライバル2人を仲間に迎えるという異例の展開が用意された。
搭乗機も原作通りで、Vガンダム→Vダッシュガンダム→V2ガンダム→V2バスターガンダム・V2アサルトガンダム→V2アサルトバスターガンダムと乗り換え&パワーアップしていく。搭乗機には困らない。
パイロットとしても優秀で、エース級の実力を持ちながら専属サブパイロット・ハロが無条件でついてくる、つまり2人分の精神コマンドが使用可能(一部作品では例外あり)。そのため、アムロやシャアと言った実力者がひしめくUC系ガンダムパイロット勢の中で、頭一つ突き抜けた存在となっている。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 初登場作品。第1話より登場し、Vガンダムの合体イベント&クロノクルの戦闘イベントがある。この作品にはハロが登場しない。
- 本作でプレイヤーが操作することになる最初のキャラクターである他、ストーリー全体を通して出番が多く、実質上の主人公と言える存在。
- ガンダム系主人公の中では唯一必中を修得する[3]。本作のV2ガンダムの「光の翼」は命中率-50%というとんでもない補正が掛かるため、集中の補正が10%と低過ぎる事もありまともに当てようと思ったら必須である。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- Vガンダム、V2ガンダムのパイロット。攻撃中にカットインも入るようになった。今回はカテジナとの戦闘のたびにイベント台詞あり。
- ジュドー同様、閃きを覚えないのがネックで、ガンダム系主人公パイロットの中では能力もやや低めだが、常にハロが機体に同乗するので使い勝手は良い。しかし格闘値が低めなため、V2ガンダムの光の翼を生かせない。割り切って射撃武器主体で攻めるか、格闘値が高いジュドーと機体を交換するのもいいだろう。
- 複数乗りで修理ができる唯一のキャラのためか、修理などではハロに経験値が入らないため注意。
- ちなみに、モンシアに模擬戦で勝ったらしい。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版から格闘が大幅に上昇して射撃より高くなり、格闘武器の光の翼が活かしやすくなった。また精神コマンドに閃きを習得し、ハロも必中を覚えたためPS版より強敵に対応しやすくなった。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 第1話からVダッシュガンダムに乗って登場。今回もハロとの2人乗り。
- 前作のバルマー戦役が終結した後は、シャクティやカルルと共に再びカサレリアで平穏に暮らしていたが、前大戦で敵対していたティターンズに襲撃を受けたところをプリベンターに所属していたカミーユたちに救出され戦いに参加する。
- 序盤から使える上に、必中の重要度が上がったこともあり、精神コマンドの点において高いアドバンテージを持っているのが魅力。また格闘も高くなったため、光の翼を生かせるようになった他、新規参戦した∀ガンダムとの相性も抜群。ただし援護は覚えず、ハロの再動もなくなっている。
- ちなみにインターミッション時のグラフィックも変更されており、前作と比べて格段に良くなった。
- 特殊なイベントとして、戦場でカテジナの名前を呼んだため、ギンガナムが原作ではジョゼフへ吐いた台詞の矛先がウッソに向けられるというクロスオーバーがある。
- 『第2次α』以降は『Vガンダム』が参戦しないため登場しないが、『第2次α』では、αナンバーズとは別ルートでミケーネ帝国と戦っていたことが示唆されている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 今回もハロと2人乗り。能力値も申し分ない。今作では『Vガンダム』がシナリオの主軸となっているため、彼の出番は非常に多い。
- 他のメンバーに唆されたということもあるが、なんとハロのメモリーにある女性クルーの動画鑑賞会を開くことに。当然バレてしまい、大騒ぎに……。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 今回から声が入った。カミーユやジュドーが参戦していないこともあり、宇宙編にてアムロと並ぶニュータイプのエースとして活躍する。
- 地上・宇宙編分岐前のマップである第6話にてレベル1で加入。宇宙編に進むなら序盤から意識的にレベルを上げよう。
- 精神コマンド「見極め」を唯一習得できるが、幸運は持たないためマップ兵器要員としてはアムロに劣る。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。おまけマップではVガンダムに乗って出撃させられるほか、V2バスターガンダムに乗った状態で友軍としても登場する。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- Vガンダム、V2アサルトバスターガンダムのパイロット。ユニットシナリオなどでは原作終了後の状態で登場。ザンスカール戦争で多くの命が失われたためか心に大きな傷を負ってしまい、世界が混乱の状態に入っても戦いに再び加わる事に対して消極的になってしまっている。
- 2019年11月のアップデートにて、既存パイロットパーツにボイスが追加された。ウッソのボイス付き参戦は『α外伝』以来18年ぶりとなる。
- スーパーロボット大戦30
- 音声が新録された。最速参戦は宇宙ルート「旅立ちの日」より。Vダッシュガンダムに搭乗して参戦。
- 男主人公のエッジと良く絡む他、若い世代で偏見が無いということからクワトロに積極的に歩み寄っていく姿勢を見せる。
- 本作では終盤に原作通りカテジナに刺されるシーンが存在する(しかも専用スチル有り)が、「傷は深くない」と言って戦線に復帰した後、シナリオデモにおいてもその事には全く触れられず、治療も無しにピンピンしており、普通に会話に参加してくる。どれだけ浅い傷だったのだろうか。
- 以前までの作品ではV2ガンダムが分身を所持している事があったが、本作では機体側から分身が削除された代わりにウッソのエースボーナスに分身相当の効果(エフェクト等は無く単純な回避と同じ動作となる)が含まれている。
- どんなMSに乗せても無理矢理回避する姿はまさにスペシャル。ただし「不屈」も「鉄壁」も所持していないため、危険なときはボーナスを過信せず大人しく「直感」を使おう。あるいは、パーツ供給などで「不屈」を付与して貰うのも一つの手。
- エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「命中アップ」。
パイロットステータス
能力値
宇宙世紀ガンダムの主人公に恥じないエース級の実力を持つ。当初は格闘が低く、V2の光の翼を活かせていなかったが、『α外伝』より見直され格闘も高い値となり、より万能になった。ガンダムのNT主人公は大抵防御が低いが、ウッソは防御も高くこれと言った弱点がない。
精神コマンド
典型的なニュータイプ系パイロットであるのだが、どのタイトルでも覚醒は習得しない。
αシリーズからのウッソの最大の特徴は、サブパイロットとしてハロがつく点。乗り換えても常にウッソに同伴する。
ウッソ自身は戦闘用の精神コマンドを一通り覚え、ハロが幸運などの補助用精神コマンドを覚える。
- 第2次G
- ひらめき、てかげん、必中、熱血、集中、友情
- α
- 集中、信頼、熱血、てかげん、気合、魂
- α外伝、α for DC
- 集中、てかげん、ひらめき、熱血、気合、魂
- D
- 集中、ひらめき、狙撃、熱血、気合、魂
- 新
- ひらめき、集中、加速、熱血、見極め、魂
- X-Ω
- 必中、魂、絆
特殊技能(特殊スキル)
ニュータイプレベルが伸びやすく、αシリーズでは8止まりだがDや30では9まで育つ。
- α(DC版)
- ニュータイプL8、シールド防御L5、切り払いL9
- α外伝
- ニュータイプL8、シールド防御L3、切り払いL4
- D
- ニュータイプL9、シールド防御、斬り払い、撃ち落とし、援護攻撃L1、コンボL2
- 新
- 切り払いL6、シールド防御L6、ニュータイプ
- 30
- ニュータイプL9、底力L4、EセーブL1、サイズ差補正無視L1
- 底力はあるがやや控えめ。その代わりEセーブにサイズ差補正無視と便利な物を浅く広く所持する。
- 特にEセーブはVダッシュもV2もEN制武器が主力となるため、影響度は極めて高い。早めに追加育成して軽減率を上げておきたい。
- 底力は命中率・回避率向上のために最大レベルまで上げておくと最早ウッソに追いつける者が居なくなるかもしれない。
エースボーナス
- 最終回避率+20%、回避率とは別に40%の確率で敵の攻撃を回避する。
- 『30』。従来作品ではV2ガンダム側に特殊回避が付いていたが、本作ではウッソ側の能力となった。
- 他の特殊回避と同じように、通常の回避率判定とは別に成功率が計算され、敵の推定命中率に反映されない。ただし、こちらは特殊回避の演出がなく、戦闘アニメにも普通に回避したように見える。
- なお、内部的には特殊回避判定されているため、援護防御でもこの回避は発動する。また敵に「必中」が掛かっていても発動する。
人間関係
リガ・ミリティア及び仲間たち
- シャクティ・カリン
- 幼馴染。当初はカサレリアに残っていたが、後に同行する。ウッソが戦うのは基本的に彼女と両親のためである。
- 後に彼女がザンスカールの女王・マリアの娘であった事から様々な運命に翻弄されるが、最終的には救い出す事に成功し、共にカサレリアへと帰った。
- マーベット・フィンガーハット
- リガ・ミリティアのパイロット。彼女が負傷した事で、ウッソがVガンダムに乗ることになった。大人の女性として強く慕っており、マーベットの結婚の際には嫉妬を見せた程。最後まで生き残った後は、お腹に宿ったオリファーとの子供を抱えながら、ウッソ達と共にカサレリアで暮らす。
- オデロ・ヘンリーク
- 自宅に食糧泥棒に入る形で出会う事になった親友で兄貴分。後にウッソを助ける形でパイロットになるが、エンジェル・ハイロゥ攻防戦にて死別してしまう事になる。
- スージィ・リレーン
- 自宅に食糧泥棒に入る形で出会う事になった妹分。母・ミューラを無残な形で喪った傷心のウッソを慰めていた。最後まで生き残った後は、ウッソと共にカサレリアで暮らす。
- ウォレン・トレイス
- 自宅に食糧泥棒に入る形で出会う事になった仲間。バックアップとしてウッソを助ける。最後まで生き残った後は、ウッソと共にカサレリアで暮らす。
- ハロ
- 父ハンゲルグが作った物で、良き相棒のような存在。ウッソを助けるシーンも多く、他作品のハロ以上に出番も活躍も多い。一度故障してしまった事もあるが、カミオン隊のレオニードによって修理してもらい、すぐに復帰している。
- これらを反映してかスパロボでは大抵ウッソのサブパイロットとなることが多いが、妖精などと違ってウッソがどんなMS(またはMA)に乗り換えても守護霊のごとくついてくる為、アンソロジーなどでは常にウッソがハロを抱えていたり、ハロを背中に背負っていたりというネタが散見される。
- シュラク隊
- 彼女たちからはマスコット的な扱いを受けると共に「守るべき存在」と見做されるが、最終的に全員と死別してしまった。
- トマーシュ・マサリク
- ウッソ、オデロと組む兄貴分。モビルスーツのパイロットの中では最後までウッソと共に生き残り、戦後はウッソと共にカサレリアで暮らす。
- カレル・マサリク、エリシャ・クランスキー、マルチナ・クランスキー
- 初めて宇宙に上がった際に、シノーペ級で出会ったスペースノイドの子供達。以降、彼(彼女)達もリガ・ミリティアの仲間として共に行動する事になった。
- なお、エリシャとマルチナの姉妹には、ザンスカールから脱出した際に全裸姿を見られてしまう事になり(トマーシュも目撃して驚いている)、戦闘後にはその事をシャクティにもばらされてしまうやり取りがあった。
- ハンゲルグ・エヴィン
- 父親。ウッソに戦闘教育を施した張本人。格闘技の他、自宅地下のシェルターにMSシミュレーターや各種マニュアルまで用意していた。
- 息子を愛していてはいたものの、ジン・ジャハナムの一人であるため、立場上どうしても父親ではなくリガ・ミリティアの上官としての対応になりがちで、それが親子の溝を深めてしまう。
- とはいえ、ハンゲルグがジャンヌ・ダルクとともに散ったとハロに聞かされた時は、一時的に強く動揺していた。
- 最終的に生死不明。漫画版では和解できたが、その直後に死に別れてしまった。
- ミューラ・ミゲル
- 母親。リガ・ミリティアの工作員でV2ガンダムの開発者でもある。再会後に一時の親子の時間を過ごしたが、その後すぐにザンスカールに囚われてしまい、最後は「地球クリーン作戦」時にてモトラッド艦隊の車輪に潰されて戦死。
ザンスカール帝国
- カテジナ・ルース
- 地方都市ウーイッグ在住の少女で、憧れの人(ちょっとストーカー気味に追いかけていた)……だったのだが、向こうからは少し疎ましく思われていた。
- 後にザンスカール帝国のパイロットに転向したため、敵として死闘を繰り広げる事になるのだが、必死に止めようとするウッソに対し、カテジナは逆に強烈なまでの殺意を抱く事になり、悪意のある策略をぶつけられるウッソにとってトラウマに近い存在となっていき、最終的に拒絶する。
- クロノクル・アシャー
- 当初はシャア・アズナブルのような仮面のライバルだったが、そちらよりもあまり活躍せずに死亡。結果的には、ジェリド・メサに近い立ち位置のキャラになったと言える。
- ボンボン版では幾度も戦う宿敵で、最後は彼の乗るドッゴーラ改と激突する。
- ルペ・シノ、ファラ・グリフォン
- カテジナに負けず劣らず因縁のある強敵。ガンダムシリーズにおいて、主人公の強敵になる相手は男性が圧倒的に多いが、ウッソは女性の強敵が多いという逆転現象が起きており、またそれぞれ方向性は違えど、カテジナとは異なる形でウッソにトラウマを植え付けていく。
- なお、カテジナを含めた3人はウッソにストーカーじみた執念を抱くようになるなど、シリーズでも屈指の女難に見舞われた主人公だと言える。
- タシロ・ヴァゴ
- 女王マリアを射殺したことに激昂し、彼をビームサーベルで焼き殺した。
その他
- グレイ・ストーク
- 『機動戦士Vガンダム外伝 脱出計画篇(プロジェクト・エクソダス)』に登場。
- 元ヘリウム船団のリーダーで、コロニー「ダンディ・ライオン」の指導者。イエロージャケットとの戦闘中に仲間とはぐれたウッソを拾い、彼の「計画」を成就させるため一時的に共闘する。
- その後、ウッソに自分と共に来るよう勧めるがウッソは仲間の所へ戻ることを選び、その後二人の道が交わることはなかった。なお、ウッソは彼の名前が偽名であることを見抜いている。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- αシリーズや『D』での上官。『α』では後述の台詞で、表舞台に立とうとせずパイロットとしての立場に甘んじる彼を痛烈に批判した。
- ブライト・ノア
- スパロボシリーズでの自軍の司令官。
- カミーユ・ビダン
- よき兄貴分の一人。アムロやウッソ共々家庭的に恵まれてないが、ウッソとは対極的な運命を辿る。
- パプテマス・シロッコ
- 『α』における最大の敵の一人。カガチと共にジュピトリアンの中核を担っているため、因縁の深い相手でもある。
- バスク・オム
- 『α外伝』では、カテジナに再強化を施しティターンズの尖兵にした彼に激怒した。
- ジュドー・アーシタ
- 『α外伝』では、未来世界で仲間と合流するために、乗機のVガンダムとΖΖガンダムを共にオークションに出す。もちろん本当に売るつもりはないが、客であるバルチャーたちもまともに買うつもりはなかった。
- リィナ・アーシタ
- 『α』では、ラビアンローズに立ち寄った際に、兄たちがリガ・ミリティアの新型MSを盗んで一儲けしようと企んでいることを聞き、止めてもらうように頼まれる。
- エルピー・プル
- 『α外伝』では、未来世界に飛ばされた際に彼女と行動を共にしていた。また、甲児と一緒に彼女からからかわれる一幕も。
- ベルナルド・モンシア
- 『α』では模擬戦をして負かした。それを根に持った彼から、負けたのはハロのせいだと難癖をつけられ再び模擬戦をする羽目に。
- チャック・キース
- 『α』では彼と一緒に再びモンシアとの模擬戦をやらされる羽目になる。また、ラビアンローズのカフェの名物であるパフェを食べに行かないかと誘われ同行した。
- ヨナ・バシュタ
- 『30』では良き兄貴分となる。
- リタ・ベルナル
- 『30』では宇宙に上がった当初からシャクティ共々「温かいもの」を感じており、度々フェネクスに窮地を救われる。
アナザーガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ
- 『α』や『D』で共にエンジェル・ハイロゥに突入する。
- ガロード・ラン
- 『α外伝』にて、ジュドーと一緒にガンダムのオークションをやっていた時、同じくガンダムエックスを売りに来た彼と出会う。彼の口からΖΖガンダムがΖガンダムに似ているという言葉を聞き、フリーデンに仲間が居ると確信、合流する。
- フロスト兄弟
- 『α外伝』では、自分がニュータイプであるが故に彼らから憎悪を向けられた。
正暦作品
- コレン・ナンダー
- 『α外伝』では、打倒ガンダムに執念を燃やす彼から、自分がVダッシュガンダムに乗っていたからか、初対面早々に因縁をつけられる。
- ギム・ギンガナム
- 『α外伝』ではカテジナを戦いの道具として利用したことに激怒。展開によってはカテジナがギンガナムの攻撃からウッソを庇って死ぬので、ウッソにとってはカテジナの仇にもなる。
- ちなみにこの展開だとジョセフの代わりに死亡フラグ講座を受けることになる。
リアル系
- エルチ・カーゴ
- 『α外伝』では素性を隠した自分が正体不明なのにも関わらず、彼女に気に入られスカウトされた。
- キッド・ホーラ
- 『α外伝』ではガンダムを手に入れて男を上げようとする彼を一喝した。
- ガムリン木崎
- 『D』では彼がミレーヌのファンである事を知り、「エリートだと思っていたのに、そういう人だったんですね」と呆れてしまう。
- 矢作省吾
- 『D』では彼と絡む場面もそれなりに多い。
- ウッソがリガ・ミリティアの上官として対応しがちなハンゲルグに不満を漏らした時は、ウッソに対して「お前には悪いが、お前の親父からはシャアやゼクスやトレーズと同じ匂いがする」などと言ってハンゲルグを激しく非難した。
スーパー系
- 草間大作
- 『α』では年齢が近いので親しくなる。
- 兜甲児
- 初共演の『第2次G』では「生意気なガキ」呼ばわりされて喧嘩になりかける。
- 一方、次に共演した『新』では甲児を「博識な凄い人」と思い込み、尊敬する。以後の作品でも主に良き兄貴分的存在となっている。
- 楯剣人
- 『D』では友人同士であり、良き兄貴分である。
- ヴァン
- 『30』では、ピピニーデンの人質にされたミゲルの窮地を救うなど恩人となる。
バンプレストオリジナル
- ジョシュア・ラドクリフ
- 『D』での良き兄貴分。オデロと喧嘩した際に陰ながら仲直りさせるためのお膳立てをした。
- リュウセイ・ダテ
- 『30』…に転移する前の、彼が元いた世界ではウッソとは仲間だったらしい。実際『30』本編で出会った際は混乱が生じたものの、誤解が解けた後は「こっちのウッソも優しい」と好意的な反応を示している。
- ちなみに、『新』やαシリーズと、彼の参戦する版権作品では仲間になることが多く、意外と縁が深い。
名(迷)台詞
- 「このぉ、猫の目か狐目なんかっ!」
- 第1話より。クロノクルのゾロと白兵戦を挑んだ際の台詞。『α』ではDVEで、『30』でもザンスカール系MSへの特殊戦闘台詞として採用。ちなみに作品によっては初戦の相手がシャッコーだったり、コンティオだったりする。
- 「宇宙にいる奴は宇宙にいろ!」
「おかしいんだよ! 宇宙にいる奴が地球に来て!」 - 第2話(時系列は1話より前)より。パラグライダーに乗っているところに、クロノクルのシャッコーと遭遇。コクピットに無理やり乗り込み、殴り合いを始める。
- 『新』でも同様の台詞があるが、こちらはコアファイターからの砲撃になっている。
- 「やっちゃった……僕が、なんで……?」
- 無我夢中でガリーの乗るゾロを撃墜し、ガリーがコクピットから落下したのを目撃した際の台詞。この時点ではガリーは死んでいないのだが、ウッソにとっては衝撃的な場面だったのだろう。
- 「どうしてさ……どうしてさーっ!」
- 第6話より。手榴弾で自決した敵を見て泣き叫んだウッソの台詞。シリアスで悲劇的なシーンなのだが、中の人がまだ新人という事もあり、聞いてて色々と辛い台詞である。
- 「ドッキングの解除はわかったっ!」
- 第9話でゾロに乗り込み戦闘中にマニュアルを読み操縦を把握。クロノクルが操縦しているゾロにVガンダムのブーツを射出するようにボトムターミナルを射出する。
- 同話でクロノクルもVガンダムに乗り込み戦闘中マニュアルを読みブーツをパージしようとするができず、機体そのものを乗り捨てており、ウッソとの対比となっている。
- 「カテジナさんおかしいよ、おかしいですよ!」
「おかしいですよ、カテジナさん!」 - 前者は第27話にてギロチンの正当化を訴える時に、後者は第36話よりゴズの人質作戦を恥とし、人質の人命よりも軍の名誉を保とうとするカテジナに対する叫び。ガンダムファンの間では「おかしいですよ」は「カテジナさん」の枕詞と化している。
- 「よく、分かりません。……母さんです……」
- モトラッド艦隊の爆発に巻き込まれたミューラの遺品を捜して戻ってきたウッソは、悄然とした表情でマーベットにヘルメットを渡しながらのこの台詞をつぶやき泣く。
- 異様に重いヘルメットを受け取ったマーベットは、ヘルメットの中にミューラの生首が入っているのを察し、絶句する。
- 「僕は誰の道具でもないんだ!」
「お母さんをやりたければ、自分で子供を産んで、それでやってくださいよ!」 - ルペ・シノへの決別であり、手向け。そう言うウッソも両親に戦うための技術を叩き込まれた……嫌な言い方をすれば両親の道具にされていたのが皮肉か。
- 「女だっ!」
「あなたは女性でありすぎたんです!」 - 前半はマーベットに2つの命があることを感じて混乱したファラへの返事(?)で、後半はファラを撃墜した時のセリフ。『Zガンダム』でエマもレコアに「貴女は女でありすぎた!」と言っていたが、文脈が異なる。
- 「こいつも……女だ!」
- 自らの理想をカガチらに利用されたのを詫びつつも「自分にはどうすることもできなかった」と身勝手に語るマリアに対し吐き捨てた一言。
- 「えっ……? 何です、あなたの体を焼けというのですか」
「そうか、火で焼いて……きれいにするんですね。そりゃあ、きれいにした方がいいですよ」
「シャクティ、ごめん。お母さんの言う通りにさせてもらうよ……!」 - タシロの凶弾によってマリアは帰らぬ人となってしまう。それを目の当たりにしたウッソは激昂。怒りのままタシロもろともシュバッテンのブリッジをビームサーベルで貫いた。
- ブリッジに残ったマリアの遺体から意思を感じ取ったのか、V2のスナイピングデバイスを起動させ、シュバッテンのブリッジに向けてビームライフルを撃ち、「火葬」を実行した……。
- ザンスカールは宗教国家のため、遺体の状態でも利用される事を良しとしなかったからこそ、マリアはウッソに火葬を願ったのかもしれない。
- 「は、裸のお姉さんたち! なに!? からかっているの!? また目をくらます幻覚なの!? 現実だ! これは夢なんかじゃない! 痛かったら、ごめんなさい!」
- 第49話「天使の輪の上で」にて、生身の水着姿のネネカ・ニブロー率いるネネカ隊の面々を見て大きく取り乱し、結局は体当たりなどで応戦し全滅へ追い込んだ。
- 確かにモビルスーツの前に裸同然の姿で襲い掛かってきたら動揺するのも無理はない。
- 「カテジナッ! パイロットのやることじゃない!」
- 直後、わざわざ中破したガンイージで騙し討ちにしてきたカテジナに対して。精神的な疲労のあまりか、ついに呼び捨てになった。
- 「生き物は親を越えるものです。親は子を産んで死んでいくものなんです。その真理を忘れているこの作戦は、もともと敗れるものだったんですよ!」
- カガチ「小僧がよく言う。増えすぎた人類こそ、真理を踏み越えたのだ。そういう人類は消えた方がよい」
- 「ひとりの頭でっかちの老人のお陰で、人類が全滅するなんてっ!」
- 「僕たちが新しい方法を編み出して見せます!」
- カガチ「その自惚れが、人類を間違えさせたんだぞ!」
- 「僕らができなければ、次の世代がやってくれます!」
- フォンセ・カガチの主張を真っ向から否定して。マーベットの腹の子を感じ、幼子を守り育むこと、それが人類を正しい道に引き戻せるとわかったウッソは、13歳ながらカガチの人類への諦念を論破し得た。
- 「ジャンヌ・ダルクに乗っていたのは、ジン・ジャハナムなんだ……僕の知らない別の人だ。そう思う事にする」
- ジャンヌ・ダルクの撃沈を見届けて。父ハンゲルグとはすれ違ったまま終わってしまった。とはいうものの、ハロから「ジャンヌ・ダルクが沈んだ(=ハンゲルグが死んだ)」と聞かされたときには、強く衝撃を受け、少しの間茫然としていたが。
- なお、『コミックボンボン』版では皮肉にもハンゲルグと和解できてしまっていた上に、ウッソを庇ったがための死だったため、目の前で父を殺された事に号泣するという真逆の展開になってしまっている。
- 「すさんだ心に、武器は危険なんです! クロノクルさん!!」
- エンジェル・ハイロゥ戦におけるクロノクルとの対決。クロノクル自身が悪意をもってウッソを倒そうとしたため、ウッソにその心を見透かされた。
- 「まったく…ッ!」
- カテジナのだまし討ちで横っ腹をナイフで一突きにされた際に思わず漏らした言葉。何てことのない台詞なのだが、最終決戦において形振り構わぬカテジナに対して発せられた言葉なので妙に印象に残る台詞である。
- 「待ち伏せですよ!」
- 待ち伏せしていたカテジナを発見しての台詞。ジュンコやオリファーら戦死した仲間の魂から誘導されて向かった先に、カテジナが待ち伏せていた。
- ウッソはそれを見て驚いた後、なぜか問いかけに近い言い方で上の台詞を喋る。
- 「ガンダムーッ!!」
- カテジナとの最終決戦で。この台詞を叫んで光の翼をビームシールドのように纏い、ゴトラタンのメガビームキャノンを凌いだ。
- 膨大な量の光の翼が展開され、ゴトラタンは消滅。エンジェル・ハイロゥは完全に分解、エネルギー切れのV2はゆっくりと降下していった。
- 「ガンダムよぉ、天に昇れぇ!」
「こんなことじゃ…こんなことじゃ…っ!!」 - 宇宙に上がるエンジェル・ハイロウのコントロール艦を追おうとするがV2はパワーダウンで落下し続けシャクティの回収不可能を悟った時の慟哭。スパロボでは前者が『D』における光の翼の使用時に、後者がウッソが撃墜された時に使用されている。
漫画版
- 「よォ! オレ ウッソ・エヴィンってゆ――んだ!! ヨロシクな!!」
- 『コミックボンボン』版第1話「Vガンダム登場!!」にてシャクティに呼ばれた後の台詞。
- この挨拶の後、読者に自分の境遇をわかりやすく解説するのだが、シャクティに「誰と話してんの?」と突っ込まれる。
- 「ゆるさねえ‥ゆるさねえぞォ!! ザンスカール!!」
「おまえ‥おまえらが戦争なんかはじめるから‥」
「いけないんだー!!」 - 『コミックボンボン』版第4章「宇宙要塞を撃滅せよ!!」より。カイラスギリー攻防戦において。目の前でヘレンを殺され、激昂する。
- 「ウッソくんの大発明!! ビームサーベルを七本たばにしたらどれほどの威力か‥ためしてやるぜ!!」
- 同上。リーンホースと合流するため、全エネルギーを使った「七束ビームサーベル」でザンスカールを一網打尽にする。
- 「オレをわすれてもらっちゃこまるぜ・・ この・・ ストリートファイター! ウッソ・エヴィンさまをな!!」
- 『コミックボンボン』版単行本未収録話、通称「ガンダム拳炸裂!!」において、MS格闘術の達人であるギンザエフ大尉(原文ママ)と決闘した際の台詞。ネタがギリギリすぎる。
- なお同エピソードはあまりにネタがギリギリすぎたためか単行本化に際しカットされた。と噂されていたが、2022年にページ数の関係で一番影響が少ないエピソードを削っただけだったと明かされた。[4]
- 「まだだ!!」
「まだだぜ! ザンスカール」
「かあさんの作戦は‥‥おわっちゃいねえ――!!」 - 『コミックボンボン』版第8章「陸上戦艦を撃沈せよ!!」より。アドラステアを破壊するため、ウッソは瞳に「V2」の文字を浮かべながらビームライフルを撃つ。
- 「きさまらが――」
「きさまらがオデロを!!」 - 『コミックボンボン』版第10章「最終兵器(エンジェル・ハイロゥ)光臨す!!」より。エンジェル・ハイロゥ内部で多数のゾロアットから攻撃を受け、カガチとマリアを道連れに命を落としたオデロ。
- 「相手はたった一機だ、さっきのヤツ(オデロ)みたいに一斉にやっちまえ」とその最期を愚弄するザンスカール兵に怒りを爆発させたウッソは、ビームサーベルを二本使った「V字斬乱れ斬り」で敵を殲滅する。
もはやVの字でも何でもないが些細なことである - 「オデロ‥‥ジュンコさん‥‥オリファーさん‥‥みんな‥‥みんな死んじまった‥‥」
「もう‥‥やだよ‥‥人が死ぬのは‥‥人を‥‥殺すのは‥‥」 - 同上。ゾロアット部隊を倒した直後、我に返って涙する。戦死した仲間の魂に「まだやるべきことがあるはずだ」と諭され、シャクティを助けに向かうが、そこに姉を失い復讐に燃えるクロノクルが迫り、そして……。
- この場面に出てくる死者はオデロ、オリファー、ジュンコ、ヘレン、ペギー、ミューラ。作中でウッソと交流があったオデロとヘレン、ミューラはともかく、残りのメンバーはいつの間にか死んでいた面々であるが、ジュンコは諸般の事情で未収録となった第6章以降登場しないので、戦死した可能性もある。
- 「ミノフスキー粒子に電磁波を流してつくったプラズマバリアーだ! このなかにメガ粒子砲を撃ちこめばどうなるか!」
「さらばだ! クロノクル!!」
「きさまは電子レンジにいれられたダイナマイトだ メガ粒子の閉鎖空間のなかで分解されるがいい」 - 『コミックボンボン』版第11章(最終章)「新たなる出発(たびだち)」より。V2アサルトのバリアビットを応用することでドッゴーラ改をビームフィールドに閉じこめ、メガビームライフルにより大破させた際の台詞。
- その類稀な比喩表現や、ボンボン版ウッソにすらそぐわない攻撃的な台詞回しが強烈な印象を残す。
- 「うわっちゃべーッ!! は、裸のお姉さんだぁ~~~!! はっはっ恥かしい~~ そうか!! きっとこれも幻覚だな!? もう騙されないぞォ!! これでも喰らえ!!」
- 寿司(ことぶきつかさ)氏のギャグ漫画『いけいけ!ぼくらのVガンダム!!』より、原作同様にネネカ隊を差し向けられた事での反応。一応、動揺しているのだが、こちらの方がより明確に倒す気満々であり、結果TV版以上にスプラッタな場面となってしまった。
- 「ねえ…おじいさん…どうして…人は進化するんでしょうね?」
- 『機動戦士Vガンダム外伝 脱出計画篇(プロジェクト・エクソダス)』において、強敵スケイル戦でのモノローグ。地球圏を去ろうとしているストーク達だが、移住先でもいずれ争いは起きてしまうだろう、拡散を続ける人類は遠い未来ではルーツを忘れ異星人同士としてぶつかり合うだろうという悲壮な未来を予測しながらも、「それでも誰かが始めなければ平和には辿りつけない」と、ウッソは広い宇宙で涙する。
- スパロボでは彼の危惧が当たってしまっている作品があるのが何とも……。なお、星間戦争のイメージとして何故か他サンライズ作品の機体が登場している。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「カテジナさんが怖い人になってしまってどうするんです!?」
- 『30』の対カテジナの特殊台詞。ゴトラタン搭乗後のカテジナは末期の狂気に陥った状態なので本当に怖い。
- 「このぉ! サソリもどき!」
- 『30』の対バタララン・ドゥの特殊台詞。
- 「母さんのガンダムなんだ! V2を信じる!」
- 『30』においてV2アサルトバスターガンダム搭乗時、光の翼を使用するときの台詞の一つ。母のガンダムと共に、ウッソは戦場を羽ばたく。余談だが、30では母ミューラはヴァンの活躍で生命を救われるため、原作のような悲劇は起こらない。
αシリーズ
- α
-
- ウッソ「カテジナさんが連れて行かれたってどういうこと!?」
- オデロ「だから、言ったでしょうが…お前の憧れのカテジナさんはベスパの兵士と一緒に行っちまったんだ!」
- ウッソ「そ、そんな…そんなのって…オデロさんは何やってたんですか!?」
- オデロ「仕方なかったんだよ!」
- シャクティ「ウッソ…カテジナさんは自分からベスパの人について行ったのよ。」
- ウッソ「そんな…僕がヴィクトリーに乗って戦った意味がないじゃないか!!どうして止められなかったのっ!?」
- 〔殴打音〕
- オデロ「そう簡単に行くかよ!カルルやスージィだっていたんだ!」
- 〔殴打音〕
- マーベット「止めなさい!あなた達がケンカしても何にもならないでしょう!!」
- 竜馬「そうだよ、ウッソ君。気持ちはわかるが、戦う相手が違うぞ」
- ウッソ「あなた達に何がわかるっていうんです!!」
- 甲児「!!お前なあ…!」
- ジャブロールート第12話「戦いは誰のために」のシナリオエンドデモより。カテジナが連れていかれた事を聞いて激怒したウッソの台詞。
原作6話の同様なシーンをシナリオ内容に合わせて再構成したものだが、竜馬や甲児にここまで口答えするのは珍しい。 - 「無意味な戦いを止められる力を持ったあなたが何もしないのは卑怯だと思います」
- ダカールルート第51話「ダカールの日」のシナリオデモより。ダカールの連邦議会占拠作戦の前、カミーユらと共にクワトロに詰め寄った台詞。
- シャアとして立つ決意を固めたクワトロはこの時ウッソ達に「君達の期待に応えられるかはわからない」と発言し、その言葉は『第2次α』で現実化する事に……。
- 「でも………エアロゲイターには…せめて…せめて、人間らしくサイキッカーの人達を扱ってもらいたかった…こ、こんなのじゃ…こんなのじゃシャクティ達は…!!」
- エンジェル・ハイロゥルート第59話「せめて、人間らしく」のシナリオエンドデモより。太平洋に沈んだエンジェル・ハイロゥに乗っていた3万人のサイキッカーが、脳髄だけの状態で見つかった時に喋った台詞。
- それにしても、こんなところでエヴァのタイトルを台詞の中に混ぜるとは。スタッフの粋な計らいが見られる。
- α外伝
-
- ウッソ「僕達は…」
アムロ「ウッソ!」
ウッソ「いえ、アムロさん。もう僕達のことを秘密にしているのも限界です。それに…僕はガロードさん達を騙しているようでもう嫌なんです」
アムロ「ウッソ…」
ウッソ「…事情を話して、この時代の人達に協力してもらうべきなんじゃないでしょうか?」
サラ「この時代…?」
キエル「もしや…あなた方は…?」
ウッソ「ええ…僕達は過去の世界からここへ来たんです」 - 第21話「地上を我が手に」のシナリオエンドデモにて。はるか未来においても恐竜帝国と因縁が続いていたことが未来世界組に知られ、彼らに自分たちが「過去の時代から来た人間」であることを明かした際のやり取り。
- 「人が…自分の意志とは関係なく、戦争の道具として利用されて…それで死ぬなんて…そんなのいつまで繰り返せばいいんですか?」
- 第38話「月光蝶」のシナリオエンドデモにて。運命に翻弄されたカテジナの死を目の当たりにした後のウッソの嘆き。
- これに対しジュドーは悲劇の連鎖を止めようとする決意を固め、カミーユもまたロザミィを救う決意を固める。
- ウッソ「僕達は…」
携帯機シリーズ
- 「ホントは僕だって、こんなのは嫌なんです。母はモトラッド艦隊に殺されて、父の乗った戦艦だって、エンジェル・ハイロゥの戦いでモトラッド艦と一緒に沈んだんです。そのモトラッド艦隊の司令官のあなたを、許したくなんてありませんよ。だけど、状況がこうなら、そういう感情は別の問題として考えなくちゃ、ダメなんです。そうでなくちゃ、平和なんて、絶対に…」
- 『D』でザンスカールと決着を着けた後、捕虜になったクロノクルをアムロと共に説得した際の台詞。最初は冷静に話しているウッソも、やがて感情が昂り、嗚咽を漏らしてしまう。
- 直前に「私を笑いに来たのか」と自嘲気味な態度をとったクロノクルも、このウッソの言葉と、アムロの言葉を受けて、地球圏を取り巻く現状、これからの自身がとるべき行動について真剣に考え、ついにカテジナと共にブルー・スウェアに加わることを決意する。
単独作品
- 「駄目だ、あの人はもうカテジナさんの魔性に魅入られている!」
「カテジナさんを止めなきゃ、戦いは終わらないのか!」 - 『30』キーミッション「天使の輪の上で」or「天使たちの昇天」にて、ゾルタン・アッカネン撃墜時にクロノクル、カテジナが残っている際の台詞。実はこの発言こそが、この二人を加入させる最後のフラグ条件のヒントになっている。
- 「プレイヤーの皆さん、お久しぶりです。いや、初めましての方も多いのかな…?ウッソ・エヴィンっていいます」
- 『30』の中断メッセージにて。『X-Ω』を除けば『D』から18年、据え置きでは『α外伝』から20年ものブランクがあったためウッソを見るのが初というスパロボプレイヤーも少なくないだろう。
- 「僕がシャクティの代わりをやるんですか? …仕方ないですね…」
- 同じく『30』の中断メッセージにて。今回はシャクティの音声収録が無いことを踏まえたメタネタ。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「水着のお姉さんだって言うのか…!?」
- 『X-Ω』の周年イベント「スパクロフェスティバル」において、女性陣が唐突に水着姿になったことに困惑して。よりによって、水着のお姉さん部隊であるネネカ隊をカテジナさんにけしかけられたウッソにこの台詞を言わせるのは意地が悪い。
- 「でも、きっと…カテジナさんが考え直してくれる可能性だってあるはずだ!」
「そのためにもカテジナさんとクロノクルさんは僕が撃墜して、撃墜して、撃墜しまくってやる!」 - 『30』中断メッセージより。シリーズ恒例となった隠し要素のヒントで、確かに行動自体は正解だが、ものにも言い方というものがある。しかもこれをカテジナさん当人の前で言う。
搭乗機体
- シャッコー
- 初めて乗ったモビルスーツ。
- Vガンダム
- 徐々に彼の愛機として数多くの戦場を行き交うこととなる。
- 分離形態としてトップファイター、コアファイターがある。
- ゾロ
- 第9話にて搭乗。V同様、下半身をぶつける戦法を見せた。
- V2ガンダム
- 母が作ったモビルスーツであり、Vガンダムに代わる愛機として活躍した。
- 分離形態としてコアファイターがある。
- セカンドV(SRW未登場)
- 小説版での最終搭乗機。
SRWでの搭乗機体
余談
- 母親の姓などから、「シャアの孫ではないか?」という憶測もあったが、監督である富野由悠季により否定されている。
- ウッソ役を演じた阪口大助氏のデビュー作&初主役キャラ。当時は新人であったことから、アフレコの度に富野監督から演技力の未熟さを怒られていたそうである。しかし、その指導のおかげで演技力がついたと感謝しているのも有名な話である。
- ちなみに鉄拳制裁まで受けていたと長年言われていたが、これは阪口氏本人が否定している。
- ウッソ役を演じた阪口大助氏にとって、「ガンダムシリーズで主役を演じる」というのは声優としての夢であり、デビュー作でそれを叶えてしまったので、その件を話題に出して「(Vガンダム以降は)余生を過ごしている状態」と言ったりもしている。
- ウッソは宇宙世紀のガンダムシリーズにおける最年少男性MSパイロットと言われることが多いのだが、実はウッソは2番目であり、1番はハサウェイ・ノアである。女性も含めれば、エルピー・プルやプルツーも、それ以前に加わることになる。
- 名前の由来は「ウッソ」→「嘘」であり、姓の方も「エヴィン」→「鋭敏」であり、総括して「こんな出来すぎた少年は嘘だ」という意味で名づけられているとか。
- 劇中にも母親が「両手が使えた方が得だから」とウッソを両利きに矯正する場面が存在するなど、ウッソの持つ各種のスキルは、両親が「自分たちの考える理想的な子供」を作るための教育を施した結果であることがわかる。富野由悠季は、『Vガンダム』に関する後のインタビューでも「そうやって作られた『理想のいい子たち』が自己を肯定してゆくと、恐ろしいことになる」と発言している。
- 『Vガンダム』と同年代である宇宙世紀0153年を舞台とする『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)の主人公フォント・ボーはウッソと逆の意味で名付けられている(「嘘」に対する「本当」)。
- 『月刊コミックボンボン』で連載されていたコミカライズでは、アニメ版とは異なり破天荒な熱血少年として描かれている(容姿すら大分異なる)。原作とはまた一味違ったイメージから、こっちのウッソも人気が高い。
脚注
- ↑ CHARACTER|機動戦士Vガンダム 2022年1月5日閲覧。
- ↑ 「U」はウーウムラウト。
- ↑ 他に覚えるのはオリファー始めシュラク隊に何人かのみ。
- ↑ Twitter - toshiya_iwamuraより
資料リンク
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