機動戦士ガンダムSEED

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概要

ガンダムシリーズの一作であり、宇宙世紀シリーズ以外では初めて『機動戦士』のタイトルが冠せられた作品。

21世紀の新しいガンダムシリーズを標榜し、「21世紀の1stガンダム」の謳い文句は有名。以前の平成ガンダム作品にも多くのパロディ・オマージュが散見されたものの、それらよりも1stガンダムを彷彿とさせるシーンが多く、かつ同様のコンセプトの作品であり監督が当時スタッフとして参加していた『機甲戦記ドラグナー』を思わせる点も見受けられる。前半は1stを踏襲した展開だが、後半からは独自の展開に進んでゆく。

作品内容としては賛否両論であるが、結果的に新たなガンダムシリーズの支持層を得たため、興行的には成功。また、凝ったギミックを盛り込んだ各種プラモデルは好評で、作品自体には否定的でもメカデザイン・造形面に関しては評価するといった層も散見された[1]。このためか、模型誌を中心に活動していた外伝『アストレイシリーズ』は今でも続く息の長い作品となっている。

なお続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではなく、本タイトルでの劇場版制作がアナウンスされているが、2015年現在、「キラがザフトの白服を着ている」以外の情報は全く流れていない。2011年には放送局であるMBSとの契約が切れ、劇場版の企画継続が難しくなったため実質的に白紙化、脚本担当の両澤千晶氏も2016年に鬼籍に入られたため、頓挫したものと考えられている。

2012年1月より、新規カットの追加・一部BGMがリミックスされたHDリマスター版がTOKYO MXとBS11にて放送された(前年12月よりバンダイチャンネルで先行配信)。

スパロボシリーズにおいて

久々のTV放送ガンダム作品だった故に初参戦以降、続編の『DESTINY』を始めいくつかの関連作品も参戦し、2000年代後期以降のスパロボシリーズの顔を務めている。特に『J』や『W』では宇宙世紀シリーズに代わる世界観の根幹を成している。

『K』以降は『DESTINY』の参戦によって『DESTINY』時代ベースとなる為『SEED』は原作再現はされず、よくて機体だけ参戦となっている。

ファンの量と比例するようにアンチも多い為に色々な意味で存在感が絶大。これも手伝って、スパロボ作中における主人公のキラを始めとした主要キャラクターの描写、とりわけ曖昧な考え・台詞の補完や共感しやすい性格への改変(スパロボ補正)も話題になりやすい。

ストーリー

コズミック・イラと呼ばれる宇宙時代。遺伝子操作により優れた能力を持った人類を生み出すという技術が実用化された。その結果、「コーディネイター」と呼ばれる遺伝子操作人種と「ナチュラル」と呼ばれる自然種は互いへの差別的偏見から事あるごとに対立するようになり、最終的には利権争いも絡んで宇宙居住者の連合勢力「プラント」と地球居住者の連合勢力「地球連合」との間で戦争が発生した。

戦争勃発から11ヶ月後のコズミック・イラ71年、中立コロニーである資源衛星ヘリオポリスにプラントの軍隊「ザフト」が突然侵攻。コロニーは爆破され住人たちは地球連合の戦艦アークエンジェルに乗り込み地球の中立国家オーブへ避難するための長い旅を始めることになる。この混乱の中、民間人のコーディネイターであったキラ・ヤマトは偶然発見した地球連合の新型モビルスーツストライクを動かし敵を撃退する。その操縦センスを買われアークエンジェルの軍属となったキラだが、ザフトの中にはキラの幼い頃の友人であったアスラン・ザラがいた。かつての親友たちは敵味方に分れて戦いあうことになる…

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。尚、『SEED』名義でなく『SEED DESTINY』名義でのみ参戦しているスパロボは下記に掲載していません。

アークエンジェルクルーとその関係者

キラ・ヤマト
主人公コーディネイター。ガンダム強奪時にたまたま居合わせてしまったために巻き込まれてしまう。自身もコーディネイターであるが、仲間を守るためにストライクガンダムに乗って同胞の軍隊と戦うことを選ぶ。
マリュー・ラミアス
新造艦アークエンジェルの副長としてヘリオポリスに来ていたが、ガンダム強奪時に艦長らが死んでしまったために艦長となる。
ムウ・ラ・フラガ
連合のエースパイロット。特殊な空間認識能力を持ち、専用の機体を駆る。キラがフリーダムに乗り換えてからは彼がストライクに乗るようになった。クルーゼとは強い因縁を持つ。
ナタル・バジルール
アークエンジェルの戦闘指揮官。艦長の副官として戦闘を取り仕切る。後にドミニオンの艦長となるが、その故に連合から離反したマリューらと敵として対峙することになる。
フレイ・アルスター
元々はキラの親友のサイ・アーガイルの婚約者だったが、父の死を契機にキラを戦わせるために身体を張る。
ミリアリア・ハウ
キラの同級生。トールとは恋人の関係。
サイ・アーガイル
キラの同級生。当初はキラの良き友人であったが、ある事件によりキラとの関係がギクシャクし始める。
トール・ケーニヒ
学生組でカガリが抜けた後のスカイグラスパー2号機のパイロット。ミリアリアとは恋人同士。
カズイ・バスカーク
キラの同級生。
アーノルド・ノイマン
アークエンジェルの舵担当。戦艦でバレルロールを行う超人。
ダリダ・ローラハ・チャンドラII世
長い名前だが脇役。
コジロー・マードック
メカニックでAAの縁の下の力持ち。
トリィ
キラが幼少期にアスランからプレゼントされた鳥形のロボット。

Z.A.F.T、プラント在住

アスラン・ザラ
ガンダム強奪作戦の一員でありイージスに乗る。キラの友人で幼馴染であるが戦場で幾度も刃を交えることとなる。
イザーク・ジュール
クルーゼ隊メンバー。デュエルガンダム(アサルトシュラウド)パイロット。
ディアッカ・エルスマン
射撃メインのバスターガンダムで前線を張る、ある意味凄い根性の持ち主。
ニコル・アマルフィ
アスランの世話女房的存在。クルーゼ隊のガンダムパイロットで唯一の戦死者。
ミゲル・アイマン
中身は「T.M.Revolution」こと西川貴教氏。後にMSVキャラになり「黄昏の魔弾」の異名を得る。
ラウ・ル・クルーゼ
ガンダムシリーズおなじみの「仮面の男」。ガンダム強奪作戦を行いガンダム4機を手に入れた。アスランたちの上官。ムウと因縁があった。
フレデリック・アデス
クルーゼ達の母艦ヴェサリウス艦長。
ラクス・クライン
プラントの歌姫。そのカリスマ性でプラントの人々の支持を受けている。非戦派であったが事体の深刻化により彼女も戦場に赴く。
ハロ
ラクスと一緒にいる小型ロボット。作ったのはアスランであり、色違いの同型機が山のようにある。何故か言葉づかいが下品。
アンドリュー・バルトフェルド
通称アンディ。異名は『砂漠の虎』。コーヒーを愛する。
アイシャ
バルトフェルドの愛人。
マーチン・ダコスタ
バルトフェルドの部下。彼からは「ダコスタくん」と呼ばれて信頼されている。『ASTRAY R』にも登場した。
マルコ・モラシム
MSパイロット。ディンやゾノに乗ってキラ達AAメンバーを苦しめる。
パトリック・ザラ
アスランの父親。軍事面で重きを成すプラント国防委員長でプラント内部ではタカ派。
シーゲル・クライン
ラクスの父親。プラントの最高責任者であるプラント最高評議会議長であり、プラント内部では穏健派。
アイリーン・カナーバ
プラント最高評議会議員。クライン派に属する。

オーブ連合首長国

カガリ・ユラ・アスハ
ゲリラ組織「明けの砂漠」の一員。実はオーブの前国家元首の娘である。
アサギ・コードウェル
マユラ・ラバッツ
ジュリ・ウー・ニェン
レドニル・キサカ
カガリのお目付け役。
エリカ・シモンズ
モルゲンレーテ社員。本編ではあまり目立たないが、アストレイシリーズでは結構重要な位置にいるキャラ。
ウズミ・ナラ・アスハ
オーブの前国家元首でカガリの養父。未だ実権を握っている。

連合

ジェラード・ガルシア
オルガ・サブナック
クロト・ブエル
シャニ・アンドラス
ムルタ・アズラエル
ブルーコスモスの盟主。

その他

ジョージ・グレン
ファースト・コーディネイター。多彩な分野で優れた功績を残した。劇中では既に故人。
マルキオ導師
導師と呼ばれるが詳しい人物背景は全く不明。アストレイシリーズでも登場する。
エル
地球降下前にキラが出会った民間人の女の子。通称折り紙の少女。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。尚、『SEED』名義でなく『SEED DESTINY』名義でのみ参戦しているスパロボは下記に掲載していません。

連合の機動兵器

GUNDAM

ストライクガンダム
通常および下記の換装4形態が登場。換装システムを使う事により、近・中・遠距離全てに対応できる万能機。前半の主人公機で、後半はムウ・ラ・フラガが搭乗する。
エールストライクガンダム
中距離と機動性を重視した形態。汎用性が高く原作でも最も多用された。
ソードストライクガンダム
近距離を重視した形態。ミゲルの乗るジン、ニコルの乗るブリッツガンダムなどの撃破に貢献している。
ランチャーストライクガンダム
遠距離重視の形態。原作後半ではムウが愛用した。
パーフェクトストライクガンダム
HDリマスター版に登場。エール、ソード、ランチャーの全ての武装を同時に装備した形態。

(以下の4機はザフトが奪取し運用)

イージスガンダム
アスランが搭乗。最初に作られた5機では唯一可変機構を持つ。
バスターガンダム
ディアッカが搭乗。全てを射撃兵装で固めた中・長距離用機体。
デュエルガンダム
イザークが搭乗。地上に降りてからは強化装甲であるアサルトシュラウドを装着する。
デュエルガンダム アサルトシュラウド
ブリッツガンダム
ニコルが搭乗。ミラージュコロイドによる隠密性に優れた特殊戦用機体。
カラミティガンダム
連合が新たに開発したガンダムの1機。射撃に特化した機体。
レイダーガンダム
新Gの1機。元々あった制式仕様を改良した姿。可変機構を有する高機動型。
フォビドゥンガンダム
新Gの1機。ミラージュコロイドの応用技術でビームを自由自在に曲げる事が出来る。

その他

ストライクダガー
ストライクガンダムの簡易量産機。SEED版ジム。
メビウス
メビウス・ゼロの量産型。ストライクダガーが出来るまでの連合の宇宙での主力MA。使い方によっては優秀。核ミサイルを装備したものもある。
メビウス・ゼロ
高い空間認識能力を持つ者だけが使用できるガンバレルを装備した、メビウスより一世代前の機体。
スカイグラスパー

オーブの機動兵器

ストライクルージュ
カガリが搭乗。続編ではOSの調整で元祖ストライクと一緒の色にも出来る事が判明する。
M1アストレイ
オーブの量産機。性能面ではストライクダガー以上、ゲイツと同等程度だがパイロットがほぼ素人ばかりだったために活躍のシーンはない。

Z.A.F.Tの機動兵器

ジン
SEED版ザク。汎用性が高く、専用にカスタマイズされた機体も存在する。
シグー
ジンの上位機で指揮官などが使用。クルーゼが操縦するシグーはさながら(色こそ違えど)SEED版シャア専用ザク
ディン
一般用、ディン (クルーゼ専用)の2種類が登場。単機での大気圏飛行が可能な機体。
バクゥ
地上戦用の4足歩行型MS。ミサイル装備型、レールガン装備型がある。
ラゴゥ
バクゥの上位機。二人乗り。登場は続編含めてバルトフェルド機のみ。
グーン
SEED版アッガイ。見た目はイカ。
ゾノ
SEED版ゴッグ。
ゲイツ
一般用、ゲイツ (クルーゼ専用)が登場。コンテストでの一般公募デザインをリファインした機体。

(以下の2機はキラ達が奪取し運用)

フリーダムガンダム
キラが搭乗。高火力、高機動の万能機体。ジャスティスと比べると射撃寄り。
フリーダムガンダム (ミーティア)
ミーティア1号機を装備したフリーダム。元々の射撃性能にさらに磨きがかかり、無数の敵を一瞬で戦闘不能にするほど。
ジャスティスガンダム
アスランが搭乗。近接戦寄り。
ジャスティスガンダム (ミーティア)
ミーティア2号機を装備したジャスティス。スタイルが射撃型にシフトし、マルチロックオンも使用するようになった。全体火力はフリーダムよりレールガン2門分少ない。
ミーティア
エターナルの艦首に装備されている強化ユニット。
プロヴィデンスガンダム
最終話直前に突如現れたザフト製ガンダム。ガンバレルの発展型とも言える無線攻撃端末ドラグーンを装備している。

戦艦

アークエンジェル
連合がGと共に開発した新型戦艦。
ドミニオン
ナタルが艦長を務めるアークエンジェル級2番艦。色がやや黒く、艦橋のアンテナユニットなどデザインが少し違う。
アガメムノン級
ダニロフ級
ドレイク級
ナスカ級
ザフトの高速艦。同級にヴェサリウス等。
ローラシア級
ザフトのMS運用母艦。同級にガモフ
ボズゴロフ級
MS運用潜水艦。
レセップス
バルトフェルド隊の旗艦となる地上戦艦。続編でも同型艦が登場した。
エターナル
フリーダムとジャスティス用に開発された専用高速戦艦。核エンジン搭載型MS用の巨大補助兵装ミーティアを艦首に装備している。
オーブ軍イージス艦

※「SEED-MSV」のストライクガンダムI.W.S.P.等については『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に記述

楽曲

オープニングテーマ
「INVOKE -インヴォーク-」(第1期)
歌:T.M.Revolution
第1期OP。T.M.Revolutionは『DESTINY』でも第1期OPと挿入歌を担当している。『第3次α』で採用。
「moment」(第2期)
歌:Vivian or Kazuma
「Believe」(第3期)
歌:玉置成実
「Realize」(第4期)
歌:玉置成実
『第3次α』『J』で採用。
エンディングテーマ
「あんなに一緒だったのに」(第1期・第2期)
作曲・編曲:梶浦由記 歌:See-Saw
『W』で採用。
「RIVER」(第3期)
歌:石井竜也
「FIND THE WAY」(第4期)
歌:中島美嘉
『W』でまさかの採用。1周目クリア後、戦闘BGMに設定可能。
挿入歌
「Meteor -ミーティア-」
歌:T.M.Revolution
『DESTINY』のスペシャルエディションでも使用された。
「暁の車」
作詞・作曲・編曲:梶浦由記 歌:Fiction Junction YUUKA
カガリ・ユラ・アスハのテーマ。
劇中BGM
「GUNDAM出撃」
『第3次α』『J』『W』で採用。
「STRIKE出撃」
『J』で採用。
「翔べ!フリーダム」
『W』で採用。

登場作と扱われ方

スパロボへの参戦回数はあまり多くなく、現時点では据え置き機への参戦・声付きへの参戦ともに『第3次α』だけ、以降の参戦もほとんど携帯機シリーズ。更に近年は続編『DESTINY』準拠の参戦が多いためかWを最後に原作再現がされておらず、『L』は機体のみ、『K』に至っては特殊技能のみの参戦となっている。……というか原作ストーリーがまともに再現されたのは放映直後に発売された『第3次α』と『J』くらいなもので、『W』は外伝の『ASTRAY』がメインなので実質裏方である。なお、『SEED』から続編の『DESTINY』への流れがスパロボ内で扱われたことはほとんどない(『SEED』の時点でαシリーズが終了し、Zシリーズでは『DESTINY』からのスタートであるため。『CC』では『SEED』終盤から『DESTINY』中盤までを省略される)。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初参戦。一応は原作の流れに沿っているが、主な舞台が宇宙圏に移り変わりつつあったαシリーズの流れで、不自然に地球圏に戻る、なんてことも。ザフトが敵として現れた際には『マクロスプラス』の機体であるゴーストX-9を引き連れることが多い。なお前作の参戦して欲しい作品で1位だった事、発売時期が『DESTINY』放送時期と重なる事の影響か、21世紀に入ってからのTVシリーズのガンダム内では放送終了から2年前後(正確には1年10ヶ月)で参戦しており、放送終了後からスパロボ初参戦まで3年近くかかった『00 1st』『AGE』に比べても早い参戦ペースだった。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
作品世界の根本に関わっているせいか、原作シナリオを殆ど弄られていない。現時点で唯一ムウの死亡回避イベントが用意されていない作品。
スーパーロボット大戦W
基本的なストーリーの流れは踏襲しているが、同時進行である『ASTRAY』『X ASTRAY』を中心として展開する。そのため、ルート選択によっては本作のメンバーを使うことが殆ど無い事もある。
そもそも今作におけるSEEDシリーズのキャラクターは第二部にならないと登場しない。例外的にムウだけは第一部序盤からスポット参戦するがそれでも正式参戦は終盤。また、重要なイベントが殆どがダイジェスト化、あるいはカットされておりいざ展開されても話に絡むメンツが揃っていない事も。さらに自軍への合流も非常に遅く、ほぼいるだけ参戦と言ってもいい。キャラの生存率に関しては非常に高く、フラグ立てを頑張ればAAクルー・ザラ隊共に死者を一人も出させないことも可能。
スーパーロボット大戦K
シナリオは『DESTINY』準拠であり、機体も『DESTINY』のものばかり。では一体なぜ本作が参戦しているのか探してみると、『DESTINY』劇中にてSEEDが不発に終わったカガリがSEEDを発動しているので、彼女にSEED技能を持たせるためだけに参戦させたと思われる
スーパーロボット大戦L
今回は『SEED』にしか登場していないデュエルとバスターが隠し機体となっている。また、本作からの登場機体が『K』よりも増しており、ジンやシグーなどがザコ敵として登場している。

単独作品

スーパーロボット大戦モバイル
スーパーロボット大戦Card Chronicle
『W』以来のシナリオ再現が行われる。
スーパーロボット大戦X-Ω
ストーリーに絡んで来るのは第2章からで、なんとキラ南十字島へ漂流してくる。今作でパーフェクトストライクガンダムが初登場。

用語

国家・組織

地球連合
宇宙世紀シリーズにおける地球連邦政府に相当する組織で単に「連合」とも。ただし前者と違い、地球上全ての国家が属しているわけでは無い。
ブルーコスモス
反コーディネイター団体で「青き清浄なる世界のために」がスローガン。純粋な地球人以外の人類を排斥するためなら非人道的行動も平気で行うという狂信じみた一面を持つ、危険な巨大地下組織。今作における盟主はムルタ・アズラエル
アークエンジェル隊
地球連合所属のアークエンジェル及びその所属機と運用乗員を指す。浸水前にザフトの襲撃を受けて多数の犠牲者が出たため、正規の搭乗員は意外と少ない。
クルーゼ隊
バルトフェルド隊
プラント
コーディネイターが住んでいるスペースコロニー群。コロニーそのものと国家と両方を指す。砂時計型をしておりL5ポイントにある。
Z.A.F.T(ザフト)
プラントの政党であり、またプラントの保持する軍隊の名称。ザフトとも呼ばれるが厳密には誤り。
クライン派
オーブ連合首長国
南太平洋のソロモン諸島に存在する国。連合に属さず、ナチュラルとコーディネイターの融和を推進していた。その技術力は高く、裏では連合によるガンダム開発にも携わっている。公用語は日本語。
オーブ軍
モルゲンレーテ
オーブの国営企業。
タッシル
明けの砂漠
砂漠でザフトと戦うゲリラ組織。

技術

ニュートロンジャマー
核分裂を抑制する装置。これにより核爆弾や核分裂炉は無効化されている。非常に頑丈で解体が困難なこともあり、血のバレンタインの報復として地上各地に投下され、甚大な被害(エネルギー危機)を及ぼした。
GUNDAM
ストライクガンダムをはじめとする、ザフトのMSに対抗して作られた連合製のMSに搭載されているOS。
フェイズシフト装甲
各GUNDAMに使われている特殊な装甲。発動に大量の電力を必要とするが通常兵器では歯が立たず、当時破壊できるのはGUNDAMの持つビーム兵器のみだったため、ガンダム対ガンダムの構図に拍車をかけている。
ただし頑丈なのはあくまで「装甲部」のみのため、その下の構造部分は着弾衝撃などの影響を避けられず、装甲に覆われていない関節部や装甲の継ぎ目を狙われると意外に脆い。
ニュートロンジャマーキャンセラー
ニュートロンジャマーの効果をキャンセルする装置。有効範囲はMS1機分、製造には特殊な稀少物質を必要とする。
アストレイ
本作におけるアストレイといえばM1アストレイをいう。また、試作機の内の2号機「アストレイレッドフレーム」がオープニングにのみ1カットだけ登場している。

その他

コズミック・イラ
この世界での年号。C.E.と略す。
コーディネイター
受精卵のときに遺伝子操作を受けて生まれた人種で、何らかの能力がナチュラルよりも優れている場合が多い(特に免疫力)。その有能さゆえに迫害されることも多く、基本的にナチュラルとは住み分けをしている(オーブを始め、一部共存している国もある)。
高い能力の代償ゆえか、生殖面での欠陥(コーディネイター同士では受精率が極端に落ち、第2世代以降はさらに悪化していく)を抱えている不安定な存在であり、ナチュラルとの融和を掲げるコーディネイターも多い。
外伝『アストレイシリーズ』ではナチュラルとの混血である「ハーフコーディネイター」の悲哀が取り上げられた事も。
ナチュラル
コーディネイターに対し、普通に受精し生まれた人のこと。つまるところ自然発生人種の普通の人。
スーパーコーディネイター
遺伝子操作を行うコーディネイターとて、母体内での影響をはじめとする不確定要素は多い。そこで人工子宮等を用い「完璧なコーディネイター」が作られた。その唯一の成功例がキラであり、失敗例に外伝のカナード・パルスがいる。
あくまで「当初の設定通りの能力を備えたまま誕生させることができたコーディネイター」であり、別に「規格外の能力を備えた超人」の同義語では無い。
血のバレンタイン
地球連合軍がスペースコロニー「ユニウスセブン」を核攻撃した事件。2月14日だったことからこう呼ばれる。
SEED
「Superior Evolutionary Element Destined-factor」の頭文字を取りSEED。意味は「優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子」。SEEDが発動すると、瞳の中で種が割れる演出が入り、目から光が消えるとともに超人的な身体能力や知覚能力を発揮する事ができる、いわゆるスーパーモード。その演出から「種割れ」或いは「種が割れる」と表現される。
キラは前半から、アスランは中盤から発動させることができるようになり、最終話ではカガリ、ラクスにも発現した。
エヴィデンス01
ジョージ・グレンが木星探査中に発見したと言われる「羽根を生やしたクジラ」の化石で、正確な出所は不明。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
PHASE-01 偽りの平和 第3次αJ
PHASE-02 その名はガンダム
PHASE-03 崩壊の大地
PHASE-04 サイレントラン
PHASE-05 フェイズシフトダウン
PHASE-06 消えるガンダム
PHASE-07 宇宙(そら)の傷跡
PHASE-08 敵軍の歌姫
PHASE-09 消えていく光
PHASE-10 分かたれた道
PHASE-11 目覚める刃
PHASE-12 フレイの選択
PHASE-13 宇宙(そら)に降る星
PHASE-14 果てし無き時の中で OP変更
総集編
※HD版では除外
PHASE-15 それぞれの孤独
PHASE-16 燃える砂塵
PHASE-17 カガリ再び
PHASE-18 ペイバック
PHASE-19 宿敵の牙
PHASE-20 おだやかな日に
PHASE-21 砂塵の果て
PHASE-22 紅に染まる海
PHASE-23 運命の出会い
PHASE-24 二人だけの戦争
PHASE-25 平和の国
PHASE-26 モーメント 総集編
※HD版では除外
PHASE-27 果てなき輪舞(ロンド) OP・ED変更
PHASE-28 キラ
PHASE-29 さだめの楔
PHASE-30 閃光の刻(とき)
PHASE-31 慟哭の空
PHASE-32 約束の地に
PHASE-33 闇の胎動
PHASE-34 まなざしの先
PHASE-35 舞い降りる剣
PHASE-36 正義の名のもとに
PHASE-37 神のいかずち
PHASE-38 決意の砲火
PHASE-39 アスラン
PHASE-40 暁の宇宙(そら)へ ED変更
PHASE-41 ゆれる世界 OP変更
PHASE-42 ラクス出撃
PHASE-43 立ちはだかるもの
PHASE-44 螺旋の邂逅
PHASE-45 開く扉
PHASE-46 たましいの場所
PHASE-47 悪夢は再び
PHASE-48 怒りの日
PHASE-49 終末の光
FINAL-
PHASE
終わらない明日へ 第3次α
AFTER-
PHASE
星のはざまで DVD特典エピソード

主要スタッフ

制作
サンライズ(第9スタジオ)
監督
福田己津央
シリーズ構成
両澤千晶
キャラクターデザイン
平井久司
メカニックデザイン
大河原邦男
山根公利
音楽
佐橋俊彦

商品情報

DVD

スペシャルエディション

その他

資料リンク

脚注

  1. なお、この傾向は後年の『機動戦士ガンダムAGE』でも見られている。