ギルバート・デュランダル

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ギルバート・デュランダル(Gilbert Dullindal)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』におけるプラント最高評議会議長で、プラント代表。ザフトから脱走したサトー率いる元ザフト兵達のテロ行動が原因で、再度の開戦を迎える事になり、巧みな手腕で指揮していく事になるが、その内には壮大な計画を実行させる為の危険な野心を秘めていた。

人物

政治的手腕、巧みな話術、プロパガンダ、軍事力拡大、謀略など、様々な分野で才能を発揮した人物。その反面、ファントムペインの襲撃で被害を受けた「アーモリーワン」をほっといて、ミネルバでファントムペインを追いかける、戦時中なのに地上に降りる(しかも、理由がよく分からない)、カガリの声明を電波ジャックで邪魔する等々、政治家としては問題がある場面も多く見られる。本来は遺伝子分野の科学者であり、DNA解析の専門家である。

基本的に温和な紳士で、感情を剥き出しにする様な振る舞いは一切見られない。しかしその内には、目的の為なら手段を問わない非情な策士としての面も持ち、障害となる者はどんなに自分に尽くしても平然と切り捨てる。このような部分からも、実際はブルーコスモスの盟主であるロード・ジブリール以上に危険な人物である。

しかし、最終的に敵役の立ち位置になるが、ラクス暗殺未遂事件やロゴスを巡る争い、そしてデスティニープランの詳細など、肝心の部分がはっきりしないため、評価が難しい人物である。

シャア・アズナブル役で有名な池田秀一氏が演じたガンダムシリーズにおける第二の人物。

来歴

本編開始前

遺伝子工学者時代、キラ・ヤマトスーパーコーディネイターとして生み出されたコロニーメンデルにいた時期があり、この当時にデュランダルは、人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事で争いを無くす「デスティニープラン」を考案していた。
しかし、これは言わば「基準を遺伝子にした管理社会」であり、個人の自由を奪う選民思想にも似た、あまりにも独善的なこの計画は、所謂ディストピアに通じる危険性を孕んだ到底常人には受け入れ難いものであり、メンデルにいた一部の同僚からも批判されていた様である。

メンデルが閉鎖されたその後、プラントに戻ったデュランダルは、他者のエゴの為にクローンとして生み出された男であるラウ・ル・クルーゼと出会い交流する事になり、またそれがきっかけとなって、ラウの拾ってきた子供であるレイ・ザ・バレルとも関わっていく事になる。
しかし、彼らはクローンとして生み出されたが故に、テロメアが短く、デュランダルが造り出した老化現象を抑える薬が無ければ、まともに生きられない身体となっていた。
更にそんな中、遺伝子的に相性の悪いという理由で、恋仲であったタリア・グラディスと別れる経験する事になった。

デュランダルは、この様な悲劇を繰り返さないためにも、デスティニープランこそが悲劇を無くす最良の手段と考え、これを地球圏全体で実現させるべく、デュランダルは様々な策略を練っていく事になるのだった。

本編

アイリーン・カナーバ臨時議長が辞任した後、プラント最高評議会議長に就任したデュランダルは、「争いの無い世界にするからこそ力がいる」という考えの元で、新規のガンダムタイプであるセカンドステージシリーズやニューミレニアムシリーズといった、新型MSの開発に着手する。

しかしそんな中、セカンドステージシリーズや新造艦ミネルバの配備されていたプラント「アーモリーワン」が、ロゴスの私兵集団であるファントムペインの襲撃を受ける事になり、セカンドステージの内の3機であるガイアカオスアビスの3機が奪われる事になる。更にはザフトの脱走兵達によるユニウスセブンの残骸落としである「ブレイク・ザ・ワールド」までもが発生し、再度の開戦を迎える事になったが、デュランダルはこれらの事態が起きるのを事前に把握していた節が強い。

ユニウス戦役開戦時の戦闘では、地球連合側がを使用する情報も事前に掴んでおり、ニュートロンスタンピーダによって逆転劇を決めた後、これを機にあらかじめ用意していたザフトの大部隊を地球に降下させた。以降は、ザフトによって次々と連合の制圧下にあった地域が制圧されているが、兵士達には民間人と友好的な関係を持つ事を心掛けさせ、反連合を掲げたゲリラ達への協力や、物資、資金の援助等も積極的に行う事で、人心を掌握していき、連合よりもザフトの方が信頼できると認識させていった。

物語の中盤で、ロゴスの存在を公表する事で、地球・プラントを問わず民衆からの圧倒的支持を得る。ただし、この為にデュランダルは、故意に投入する戦力を少なくしたり、ロゴスやテロリストの動向を察知していながらわざと放置する事で、戦争を意図的に激化させていき、大衆が自らの主張や計画を受け入れ易くなるように世論を誘導していた。
ブルーコスモスの盟主でもあるロード・ジブリールを排除し、ロゴスの打倒に成功した後、世界中から圧倒的支持を得ていたデュランダルは、最終目的である「デスティニープラン」の導入実行による世界平定を宣言する。

しかしプランに反対を表明する勢力が現れると、それに対しロゴスの兵器であったレクイエムを使った強引な武力行使に移り、遂には勧告無しでのレクイエムによるアルザッヘル基地への攻撃、友軍を巻き添えにしたネオ・ジェネシスの砲撃まで行う。最終的にこれらの行動から一部の兵士から離反されてしまい、オーブクライン派艦隊と一部の地球連合軍艦隊に敗北。彼の望みは果たされることなく、親代わりとして目を掛けていたレイに撃たれる。宇宙機動要塞メサイアの爆発に巻き込まれレイやタリアと共にその生涯を閉じた。

スパロボシリーズにおいて

大体が原作に準じた扱いで味方側に付く事はあっても、最後は敵対して死亡するが、作品によってデスティニープランの詳細な内容が異なる事等、彼の印象は作品によって異なっている。

スパロボではクワトロ時代のシャアと2度共演したが、いずれもその考えを否定されている。

登場作品と役柄

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
本作は終盤までは基本的に味方で、ZEUTHの支援者の一人である。別世界から来たクワトロと初対面の際、彼の階級を「大佐」と言う(原作『Ζガンダム』ではブライトがこう言い間違えている)。一方のクワトロからは「あの手の人間は腹に一物抱えている」と評されている
デュランダルの「清濁併せ持つ策士にして傑物」としての描写が、SRWシリーズで最も強調された作品である。原作通り、ステラの乗るデストロイによる虐殺騒動後、ロゴスや賢人会議の表明を行っているが、スカルムーン連合堕天翅族百鬼帝国といった人外勢力との決着が全くついていない状態で発表した為、焼き討ち事件等で地球の混乱を悪化させている。
SC2では同志だったシロッコにはデスティニープランを「愚かな思想」と否定され、完全に敵対関係になっている。また、そのデスティニープランの因縁から、フロスト兄弟に仇敵として付け狙われ、彼らの存在からプランの弊害を見抜いていたハマーンからも危険視されている。
黒のカリスマとは長い付き合いがあり、多元世界化前にも接触したり、新地球連邦の情報を流して「ニュートロンスタンピーダ」を彼に渡し、その技術をゼオ・ガットラーに渡した。また、これらの点や、その性格からも、ZEUTHに流されていた偽りの情報を知った上で、ザフト側のZEUTHにアークエンジェルの攻撃を命令したと思われる。
ZEUTHがオーブ戦以降、ザフト側に反抗意思を見せ始めてからは見切りをつけ始め、ミネルバ隊にZEUTHへの不意打ちを命令しているも、タリアからは反抗された為、イザークの部隊に攻撃を新たに命令している。また、ZEUTHが離反した事から、スカルムーン連合との決戦時には地球を見捨てるも同然の体制を取る。さらに、混乱に乗じてラクス暗殺を目論んだが、ミーアの妨害によって失敗に終わる。その後も非干渉を取り続けていたが、死の淵に立たされていたミーアが世界中に呼びかけを行った結果、ミネルバ隊を中心とするザフトの部隊が独断行動をとり、同じくシロッコの意向を無視した地球連邦軍と連携をとる事態となったが、この事が結果オーライで世間からの反発を防ぐ事になった模様。
ザフトとの最終決戦では原作と違ってミネルバから指揮をとり、パイロットではないものの戦闘前会話特殊戦闘台詞が多数発生する。この事は後にデューイから非難されている。ifルートでは事切れる寸前に、窮地に陥ったシン達を救った。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
本作では自軍部隊の敵対者。今回は最初から自軍部隊のメンバー達に疑念を抱かれており、登場シーンで流れるBGMも悪役の登場シーンで使われているもので、まさに悪の組織の親玉そのもの。
原作やZと行動は根本的にはそこまで変わっていないのだが、今回はキラ達がZと違って人類間戦争への介入よりも外宇宙の侵略者や人外の敵勢力との戦いを優先しているのに対し、デュランダル率いるザフトは人類同士の戦いを優先させている。異世界外宇宙勢力人外勢力が地球で暴れまわっているにもかかわらず、ロゴス表明を行った事で、地球では物理的、政治的、生活的な混乱を悪化させている。その直後、ベルリンでデストロイが暴れていた際には、阻止しようとしていたキラ達の妨害にまで出ている有様で、相対的に空気を読めておらず、他にも全体的に行動が性急な印象が強い。主人公ミストからはジブリールや『蒼穹のファフナー』のヘスター共々「地球人の悪しき指導者」と見られ徹底的に嫌悪されている。
ルート次第ではレイに撃たれず、メサイアの爆発で重傷を負い、そのまま死亡する。元来、ギルバート・デュランダルは敵役の設定だったので、原点に戻したとも言える。
スーパーロボット大戦L
本作では終盤まで味方。ミネルバが終始自軍にいるため、LOTUSの支援者といった印象が強い。異世界から転移してきたマクロス・フロンティア船団を庇護し、船団と協力関係を築く。また、侵略者に少しでも対抗する為、原作では正面から否定していたキラ達の存在を敢えて見逃したりしている。終盤にこれまでのシリーズ同様にデスティニープランを立ち上げるが、今作におけるデスティニープランは異星侵略者に対するカウンターの延長線、と言った側面も大きかった。
戦闘の際もセントラルと共同戦線を張り、原作と同じくネオ・ジェネシスを撃つなどして徹底抗戦するが、最後までLOTUSから投降の説得をされるなど、立ちはだかる敵という印象はなく「主義の相違によるやむをえない対立」という形になっている。デスティニープランそのものもLOTUSのメンバーからは勿論反発こそされたが、その真意については一定の理解を示されるなど、シリーズで最も良心的な人物描写が多く描かれている。またその最期も、単にメサイアの撃沈で散るのではなく、沈んだかと思われていたメサイアを引きずってに現れ、ピンチの味方部隊を救うためにクトゥルフ要塞にメサイア落としを決行し、自らの命と引き換えに突破口を切り開くという劇的なものである。
スーパーロボット大戦UX
原作終了後設定であるため既に死亡しており、物語中ではシンの口からデュランダルとデスティニープランについて触れられるのみである。
また本作では、かつてデュランダルが開発を促したセカンドステージシリーズは「対フェストゥムも見越して開発した」とされており、デュランダルはフェストゥムとの決戦も見越していた事が伺える。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
初登場作品。本作では序盤のブレイク・ザ・ワールド事件以降はメサイア攻防戦が終結するまでザフトは自軍部隊の敵対勢力なので、デュランダルもA3Aフォースの敵対者の一人となっている。
原作通りデストロイガンダムの破壊行為の阻止をザフトだけの手柄という形ですり替えているが、この時ゲア・ガリングの虐殺を阻止するべくエレ・ハンムゴラオンと共に犠牲になっており、それすらも無かった事にした結果、Aフォースの強い怒りを買う事になった。
敵対勢力であるティターンズの幹部であるパプテマス・シロッコと裏で協力し合っており、彼を同志としてデスティニープランを決行しようとしている。スパロボシリーズでのクワトロとの声優ネタがこのときから存在している。

人間関係

タリア・グラディス
元恋人。生殖能力が低い第二世代以降のコーディネイターは、遺伝子調査の上で子を設けられる相手としか婚姻が許されていないプラントにおいて、彼女との間には子を設けられないことが解ると、あくまで子供を授かりたいというタリアの意向を尊重し、デュランダルが身を引いて別れた。現在でも肉体関係は続いているが、この挫折がデュランダルにデスティニープランを推し進めさせることになる。
レイ・ザ・バレル
親代わりとなり、レイもデュランダルの期待に応えたが、最終的には彼自身の意志で討たれてしまう。
公私共における信頼関係を築いていたが、クルーゼの死後、デュランダルはレイをラウの代わりとして扱っていた節があり、マガジンZ連載版では、自らの彼への過ちを認め、「君はレイ・ザ・バレルだ…ラウじゃない…」と告げる。コミックボンボン連載版では最期まで自分に付き添ってくれたレイを労い、共にメサイアの爆発に巻き込まれた(レイに撃たれない)。Lでもレイは最後まで付き従うが、条件を満たすと「自分の代わりに世界の変化を見届けてほしい」と後を託し脱出させ、仲間に復帰する。
ラウ・ル・クルーゼ
彼とは研究員時代からの友人。クローンのテロメアを抑える薬を渡すなど、その関係はレイを通して深いものであった。ラウとの出会いが、デスティニープランを作り出したと思われる。
ラクス・クライン
彼女とは思想面で方向性が違っており、終始、敵視していた。結局、彼女と話し合いを持とうとせず最初から排除の対処としか見なしていなかった事が、自らの大きな失策へと繋がっていったといえる。
スパロボでは、最終的には彼女にも人類の未来を託す展開が多い。また、Lでは暗殺未遂事件に関して「自分が指示した事だ」と明かし(ただしLではラクス暗殺計画はデュランダルの意思ではなく菅原マサキとの取引の結果となっている)、彼女に謝罪している。
キラ・ヤマト
彼の出自は研究員時代から知っており、ラクスと同様に脅威に感じており、最期は人類の是非を問う戦いを演じた。遺伝子操作でスーパーコーディネイターとして生み出されたが故に自らの遺伝子による世界統一であるデスティニープランを認めないだろうと判断したのか、あるいは親友ラウ・ル・クルーゼの仇であったからなのかは定かではないが、ラクスと同様、最初から排除の対象としか見ていなかったようで、そのことが逆に自らの首を絞めていく事になった。
アスラン・ザラ
彼を説得してザフトに復帰させるが、エンジェルダウン作戦にて交渉もせず強引にアークエンジェルを排除しようとしたのをきっかけに、アスラン自身は次第に疑念を持つようになり、最終的にはデュランダルの手による拘束命令がきっかけとはいえ、彼の脱走を招くことになる。
シン・アスカ
目をかけている部下。互いに信頼していたとは言えるが、デュランダル自身はシンを自らの野望の駒と見ていた一面を持っていた。例えば、銃殺刑になりかねない重罪を免除したり、専用機であるデスティニーガンダムの開発、ネビュラ勲章の授与やFAITHの任命も、より彼からの信頼を得て、彼を自身の忠実なる兵士にする為であった。
TV版劇中ではデュランダルのそれらのに真意にシン自身が気付く事は無かった。その一方で、漫画版等では「戦争のない世界」を実現させるために、デュランダルのやり方に対しては疑問を抱きながらも、あえて彼に従っていた。
SRWにおいても基本的に関係は変わらないが、シンが自身の未熟さや過ち、デュランダルにただ盲目的に従ってしまった事を悔いる展開も多く、ZのifルートやLでは彼にも真っ向からデスティニープランに反発される事になる。だが、どの作品でも彼のデュランダルに対する敬意は、最後まで揺るぐ事は無い。
ミーア・キャンベル
自身が仕立て上げたラクスの偽物で、本物のラクスが表舞台に現れたのをきっかけに、用済みとばかりに切り捨て、コペルニクスに幽閉。自身の立場に苦悩し、最後はラクスを庇い暗殺者に殺される。
イザーク・ジュール
彼がSEEDで誤って犯した民間人虐殺の件を弁護し、処刑されないよう取り計らった。イザークもデュランダルの理念を信じていたのだが、デスティニープランを発表後、レクイエムを接収して使用したのがきっかけでデュランダルに疑念を抱くようになり、最後はジュール隊ごとラクス達に加勢する事に。
ディアッカ・エルスマン
SEEDにおける離反行動により本来なら間違いなく処刑されていたところ、それを免れるよう取り計らった。以後はイザークとほぼ同様。
小説版ではデュランダルの裏の顔を鋭く察知していた。Lではデュランダルの命令を直接ミネルバに伝えたりもしている。
サトー
デュランダルの体制を批判する元ザフト所属のテロリスト。テロ事件「ブレイク・ザ・ワールド」を起こすが、デュランダルはそんな彼の行為をあえて見逃していた。
ステラ・ルーシェ
原作では特に関わらないが、Kでは条件を満たすと結果的に彼女の命の恩人になる。
ロード・ジブリール
ブルーコスモスの盟主で、宿敵。知り合いだったような描写もあるが、詳細不明。
ジョゼフ・コープランド
一応政治上の敵となる大西洋連邦の大統領だが、デュランダルにとっては大した脅威ではない。また、コープランドもブルーコスモスではない為に、デスティニープラン発表後は宥和政策をとっていたのだが、プランに賛同しない勢力への見せしめの為だけに、勧告もされないまま、駐在していた月面基地もろとも、レクイエムで消されてしまった。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
SC2ではデュランダルのまわりくどい話し方を「クワトロ(シャア)と似ている」と評した。Zではメサイア攻防戦にて初めて対峙する事に。
クワトロ・バジーナシャア・アズナブル
同じく池田秀一氏が演じているガンダムシリーズを代表するキャラの一人。SC2では直接絡む場面はないが声優ネタは存在。本格的に絡むのはZからとなる。同作においてはジ・エーデルに吹き込まれた事で、彼とアムロの黒歴史での終焉に起きる戦いを知る。
パプテマス・シロッコ
SC2では志を共にする同志であり、Zでは互いにお互いの実力や器量を認め合いながらも理想は相容れないライバル同士である。
ハマーン・カーン
Zでは彼女とザイデルとも同盟を結び、アプリリウス同盟軍を結成するが、ルートによっては彼女に離反される。
ブレックス・フォーラ
Zでは同盟を結び、共に新連邦に対抗する。
ジャミトフ・ハイマン
Zではデュランダルはブレックスと同盟を結んでいる為、彼とも敵対関係となっている。

アナザーガンダムシリーズ

ヒイロ・ユイ張五飛
SC2では崩壊していくメサイア内部にて、キラだけでなく彼らとも問答を演じる事に。
リリーナ・ドーリアン
Lでは彼女からもデスティニープランに反対される事になる。
ティファ・アディール
Zのifルートでは彼の最期の意志を感じ取り、シン達にそれを伝えた。
フロスト兄弟シャギア・フロストオルバ・フロスト
Zでは時空を超えたデスティニープランの因縁から、彼らに仇敵として付け狙われる。メサイア共々彼らのサテライトランチャーでトドメを刺されるが、ifルートでは死の間際にネオ・ジェネシスで彼らに引導を渡す。
ザイデル・ラッソ
Zでは彼とハマーンと同盟を結び、アプリリウス同盟軍を結成する。

正暦作品

ディアナ・ソレルキエル・ハイム
Zでは彼女とも協調関係を持とうとしていた。後に対立する事になる。ラクス同様、彼女でも世界の業全てを背負う事は出来ないと説いている。

西暦作品

リボンズ・アルマーク
今のところ、直接の共演は実現していない。だが、『つい最近まで人類同士の戦いが起こっていた』という世界観である原作終了後のUXでは、お互いに敵対関係だった可能性が高い。しかも、お互いの担当声優のことを考えるとなおさらである。思想面から言っても、リボンズは人類をイノベイターに覚醒させる存在であるイノベイドとして生み出されたが、その役目に嫌気が差し、自身が支配者になろうとしていたので遺伝子によって役割を決定するデスティニープランを受け入れるとは考え難い。

マクロスシリーズ

早乙女アルトオズマ・リーミハエル・ブランルカ・アンジェローニ
Lでは異世界から迷い込んだ自分達を受け入れてくれた恩人として、彼らから深い感謝の念を持たれており、最後までそれが揺らぐ事は無かった。
ハワード・グラス
Lでは異世界から迷い込んできたマクロス・フロンティア船団を保護し、彼とも協力関係を結んだ。
レオン・三島
Lではハワード同様協力関係を結び、彼からゼントラーディ因子などの情報も提供された。最終的には自身の野心を優先させる彼によって、一方的に協定を破棄されてしまう。

リアル系

ホランド・ノヴァク
Zでは、デストロイチラム攻撃にもっと早く手が打てたはずだった事から、賢人会議表明の演説効果を最大限に高める為に、自軍を遅らせてチラムの民衆に対して見殺しに近い処置を行った事を見抜かれていた。
デューイ・ノヴァク
Zでは敵対関係。フロスト兄弟によって攻撃されたメサイアを彼に駄目押しでトドメを刺される。また、彼はデュランダルやシロッコの戦い方を暗に非難している。
シャイア・トーブ
Zでは彼女の過去を調べ、彼女にデスティニープランを実現させる事で彼女の過去のような悲劇を回避できると説くが、彼女はデュランダルのその認識を間違いであるとした。デュランダル本人も自覚している通り、女性のプライベートをTV中継で暴露するのは、完全な出歯亀行為であった。
ヘスター・ギャロップ
Kでは敵対関係。

スーパー系

兜甲児
Zでは彼に好感を抱かれ敬意を表されているが、デスティニープランを強引に実行に移そうとした事には、不信感を抱かれている。Kでは演説によって世界中を混乱に陥れたり、ベルリンの虐殺阻止の妨害をされた事から敵意を抱かれている。これには、甲児のキャラ設定が『グレンダイザー』時代か『マジンガーZ』時代という事も、大きく起因していると思われる。
デューク・フリード
Zでは、人外勢力の脅威との決着を付けていない状態で賢人会議の暴露を行った事に、「あまりにも性急過ぎる」と疑惑を抱かれていた。
流竜馬車弁慶
SC2では、エレゴラオンと共に自らを犠牲にしてゲア・ガリング特攻し虐殺行為を阻止した事実を揉み消し、更にはザフトだけの成果にした事から、彼女の死を踏みにじったとして、激怒を買っている。
一色真
SC2ではデスティニープランに露骨なまでの嫌悪感を示しており、デュランダルに対しても一方的に激しい敵意を抱いていた。デュランダルが倒れた時にはデュランダルとデスティニープランを嘲笑するのと同時に、「Aフォースがやらなくても自分がデュランダルを倒すつもりだった」と豪語していた。
しかし、劇中に「君では無理だ」と内心毒突かれていたように、彼もジブリール同様大言壮語を吐くだけの小物で、彼とデュランダルとでは器の差は歴然としており(原作と違って彼が本来の人間性を垣間見せる事がない為余計に)、彼ではどうあってもデュランダルを打倒する事など不可能だろう。余談だが、彼の声優はクルーゼやレイと同じ関俊彦氏である。
猿渡ゴオ
Kでは人類の未来を自身一人の手で決めようとする悪の独裁者として彼から否定されていたが、Lでは人類の未来を心から憂う為政者として、彼からも尊敬の念を持たれており、デスティニープランこそ否定されたものの、その尊敬の念は最後まで揺らぐ事は無かった。また、彼のラビッドシンドロームの治療にも協力している。
神勝平
Zでは、彼の本心等について全く見抜けておらず、演説で賢人会議の存在を暴露した際にも、疑念を抱いていた祖父の兵左衛門等と異なって、賛美していた。
剛健一峰一平剛大次郎剛日吉岡めぐみ
Lでは異世界から迷い込んだ自分達を受け入れてくれた恩人として、彼らから深い感謝の念を持たれており、最後までそれが揺らぐ事は無かった。
加藤久嵩F.S.
Lでは僅かな期間だが、彼らと共にLOTUSの指導者となっている。三人そろって「怪しい面もあるが人類の未来を真剣に憂う者である」など、いくつかの共通点を持つ。
菅原マサキ
Lでは裏の協力者。セントラルの意図とデスティニープランの共通性から協力することになるが、最終的に両者の目指す方向は別であった。彼との共闘に関しては、レイにも苦言を呈されていた。
アトロス
L第34話にて、直接会話はしなかったものの、彼女の決死の行動に協力する形でメサイア落としを決行する。
ネオスゴールド
L第34話にて彼女のバリア攻撃からLOTUSを救うため、メサイア落としを決行し壮絶な最期を遂げる。

バンプレストオリジナル

黒のカリスマ
Zでは多元世界形成前から彼と接触していた。彼によって黒歴史を知る事になるが、彼の禍々しさや邪悪な本性に薄々気付いており、後にそれをシンやキラ達に警告した。
また、黒のカリスマとの密約からも、デュランダルは彼やカイメラによるZEUTHの情報操作についても気づいていた感がある
エーデル・ベルナル
Zでは早い段階から裏で手を組み、お互いを利用し合った。彼女からは内心「夢想家」と侮蔑・嘲笑されていた。
ミスト・レックス
当初からデュランダルに対して尋常ではない程の嫌悪感を示していた。以前から侵略者を放置して人類同士の争いを優先するデュランダルやジブリールヘスターのやり方に尋常ではない程の嫌悪感を抱くのと同時に地球人全体に対する失望心や嫌悪感や悪意を募らせていた。その上、メサイア内部にてキラと共にデュランダルと対峙した際、彼が自らの業を清算する手段として「死」を選ぶのを目の当たりにした事で、ミストの地球そのものに対する負の感情が一気に爆発する事になってしまった。
ミストはデュランダルと直接対峙し彼の本意を知った事で、デュランダルも地球圏の未来を真剣に考えていた為政者として一定の理解は示すも、そのやり方を許す事は出来ず、後々もジーン(彼はデュランダルと違って正真正銘の悪の独裁者であり、傲慢で私利私欲に満ちた性格はデュランダルよりもストーリー後半で戦う次大帝プロイストの方が圧倒的に近い)の同類のように扱って非難している。
尚、デュランダルは当初は彼を「報告にあった(主人公部隊への)謎の協力者」と認識していたが、彼とメサイア内部で対峙した際には彼に対して「キラの友達か?」と問いかけるなど、明らかに脚本のミスが見受けられる。

名台詞

「いいえ、姫。争いが無くならぬから、力が必要なのです」
新兵器の開発を積極的に行うプラントの方針に批判したカガリに、デュランダルが言った台詞。この台詞からも、物語当初はデュランダルが「争いを望まない側」で、いずれ起こりうる争いの抑止力として開発を行っていたと思われたが、後のロゴス表明の演説やオーブへの徹底的な攻撃姿勢からも、実際はロゴスと同様、「目的を達成する為に争いを望んでいる側」であった。
「ボギーワンか……本当の名は何と言うのだろうね? あの艦の」
「名はその存在を示すものだ。だが、もしそれが偽りだったとしたら?」
「もしそれが偽りだったとしたら、それはその存在そのものも偽り……という事になるのかな? アレックス…いや、アスラン・ザラ君?」
ヤキン・ドゥーエ戦役以降、偽名を使って行動していたアスランを一発で見抜いてのセリフ。名前を4つも持っていたシャアの声でこう言われると、考えさせられるものである。ちなみに、スペシャルエディション版では「アレックス」が「アレックス・ディノ」とフルネームに変更されている。
「ではアスラン、私からも尋ねよう。想いが同じだというのなら、何故彼らは我々の元に来なかった?機会がなかったわけではあるまい。グラディス艦長も投降を呼び掛けたと聞いた。なのに何故彼らは我々の元に来ず、戦ったのだ?」
アスランからアークエンジェル討伐の命令を下した理由を尋ねられたときの返答。事情を知らないシンやあまり物事を深く考えないミーアが一緒にいるため、反論しないアスランは理由を知っていながら堂々としているデュランダルに憤り、ミーアに視線を向けるが・・・
「ふ、ラクスだってこうして共に戦おうとしてくれているのに…」
アークエンジェルの行動を否定したデュランダルが、自分の元にいるラクス影武者ミーアである事実をアスランが知っているのを分かっていながら、彼に発した台詞。
デュランダルがただ単に平和を求める政治家ではないことを見せ始めたシーンであるが、アスランは激しても、一緒にいたシンやミーアには分らないでいた。
「アークエンジェル、いや君の友人のキラ・ヤマト君に限って言っても、そうだな、私は実に彼は不幸だったと思う。気の毒に思っているよ」
「あれだけの資質、力だ。彼は本来戦士なのだ。モビルスーツで戦わせたら当代彼に敵う者はないと言うほどの腕の」
アークエンジェルを一方的に討つことを命じた事に反発するアスランに対して、デュランダルが発したキラに対する考え。だが、デュランダルが不幸としているのは「他者の欲望によって生み出され翻弄されたキラ自身の人生」ではなく、「彼が自分の遺伝子の中にある才能に気付かなかったこと」や「その力が自身の役に立たず、無駄になったこと」である。
シンやミーアには、デュランダルが本気でキラを憐れんでいると思っていたようだが、アスランにはキラの心情を無視した傲慢な主張にしか受け取れなかっただろう。
なお、『The EDGE』ではシンとミーアがいないため、さらに「人々の希望でありながらその役目を放棄したラクス・クライン」という言葉が加わっている。
「ザフト軍最高責任者として私はあんなわけの分からない強大な力を、ただ野放しにしておくことは出来ない。だから討てと命じたのだ。それは仕方のないことだろう?」
デュランダルがアークエンジェルの討伐を命令した理由をアスランに語った台詞。立場的に彼の主張は妥当なものであるが、捉え方によっては、「自分に従わない強大な力を持つ存在は排除するしかない」という事にもなる。ちなみに、小説版ではこの時アスランから「連合やロゴスと同じ思想ではないのか」と思われている。
「皆、知りたい筈だ。自分の運命、その行く末を」
運命に翻弄されている人類に、自分ならそれをやり遂げられるという自信から現れているようである。
「ありがとう、ジブリール…。そして、さようなら、だ」
ジブリール死亡の際のセリフ。小説版ではこの時、デュランダルの掌で踊り、彼の野望実現の大義名分を作ったジブリールは「デュランダルの最大の協力者」と表現されており、そういう意味での「ありがとう」だったようである。
(私はちゃんと言ったはずだがな。これは人類の存亡を賭けた最後の防衛策だと。なのに敵対するというのならそれは「人類の敵」ということだ。)
自らの提唱したデスティニープランに反意を示したオーブやスカンジナビア、地球連合への認識。自らの思想に対する絶対的自信が表れているが、それに従わない者全てを人類の敵とまで豪語するあたりが、やはり「敵役」の立ち位置である所以なのか。
「やめたまえ、やっとここまで来たのに。そんなことをしたら、世界はまた、元の混迷の闇へと逆戻りだ」
自分の理念こそが絶対と信じ、悪足掻きするデュランダルに対し、「自由」こそ平等と信じるキラに対して言った。
「傲慢だね…。さすがは最高のコーディネイターだ…」
自分のデスティニープランを受け容れなかったキラに対し、デュランダルが発した台詞。デュランダルは、キラが自分を否定したのは、彼が「あらゆる素質に恵まれたスーパーコーディネイター」だからと考えていたようであるが、キラはあくまでもスーパーコーディネイターとしてではなく、「一個人の人間」として、デュランダルを否定する姿勢を貫いた。
「ああ…そうか…」
レイに撃たれ、自己肯定するような言葉。これは小説版のあとがきで「全てを悟った上で、『レイならば構わない』という意味でのもの」と説明されている。

スパロボシリーズでの名台詞

Zシリーズ

(君達は戦士なんだ…。余計な事を考える必要は無い…。そう、彼のようになってはいけない…)
Zの第43話にてシンたちに新型機を託した際、デュランダルが心中でシンとレイに告げた台詞。デュランダルが本心では彼等を完全に「戦いに利用する存在」としてみなしている事をはっきりさせており、「彼」というのは他でもないアスランの事。この事から、デュランダルはアスランも同様の存在と見なしていた節がある。
「彼がアムロ・レイ…。シャア・アズナブルの宿敵か」
Zのメサイア攻防戦でのアムロ・レイ戦闘前会話。声を考えると実にシュールな台詞。
「運命に打ち勝て」
Zにおける彼の遺言。直接彼の口から発せられるシーンは無いのだが、彼の遺志を感じ取ったティファによってシン達に伝えられた。

Scramble Commanderシリーズ

「ああ、そしてプランの中でも君の存在は重要な位置を占める…。コーディネイターの存在が創造者である神への挑戦なのだとすれば、君達はまさに神が…自然が生み出した奇跡だ。君達…ニュータイプはね」
SC2にて、デスティニープランを共に決行せんとする同志であるシロッコとの密談。アスランとメイリンに傍受されるが…。
「…シロッコ、君も安らかに眠ってくれたまえ。タリアといいラウといい君といい、みな私を一人で残して行くのだな…。安心してくれ。君との約束は果たす。必ずな…。」
SC2にて、ジブリールやシロッコの戦死の報を聞き、「ありがとう…ジブリール。そして~」から続く台詞。
「…悲劇? ラウは確かに、悲しむべき運命を背負わされていた。そして彼は…その運命に殺された。それは君の言うように悲劇だ。私だってそれを憎むさ。意味なき生命を戯れに生み出す事はな。だが、今デバイスの中にいる彼は違う。彼は志願者だ。そうなる事を望んでいた。成長は加速され、脳に繋いだ教育システムによって、彼はオリジナルと同等の記憶を持って成長する…。彼だけではない。生まれてくる彼らはすべて…クローンである事を最初から受け入れ、外から人類を見守る事を決意した…志を同じくする人類の守護者だ」
「デスティニープランによって人類悲願の平和な社会は達成される。欲も、妬みも、嫉みも、憎しみもなく そしてもちろん戦争もない世界だ。唯一の例外は外敵の到来のみ…。だがそれも、守護者に徹する彼らの存在により阻止できる。姿を見せず、人とは交わらず、太陽系の外周から人類の歴史を見守る何万という守護者…。地球圏に暮らす人々は外敵が到来した事にも気付く事すらなく平穏な日々を送る事ができる…!」
SC2より。メサイアにてキラヒイロ達に語ったSC2デスティニープランの全容。
なんと「外宇宙の脅威には、シロッコクローン軍団で対抗する」という、あまりにも衝撃的な構想である。しかも、シロッコの天才的能力故に、本当に守れてしまいそうだから困る。
しかし、結果としてこの行動がレイに「自分やクルーゼの悲劇を繰り返そうとしている」と認識されてしまい、彼に銃撃される事になってしまう…
「デバイスの中の…彼を連れていってくれ。成長加速器にも…教育装置にもまだ繋がれていない…生まれたての…赤子だ…。そして…君達に可能ならば…平穏な人生を…」
SC2にて、崩壊するメサイアから脱出するキラやヒイロ達に、生まれたてのシロッコのクローンを託した。

携帯機シリーズ

「レクイエムやジェネシスもある。侵略者など恐るるに足らん…」
K第19話にて、地球連合軍ネオ・ジェネシスによって一掃して。これでは、典型的な悪党の台詞になってしまう。ちなみに、自軍部隊のメンバーからは「独裁者」や「大量殺人者」など散々に言われる。侵略者の規模が違い過ぎるとはいえ、発想が第3次αパトリック・ザラと同じである。今作における悪役なデュランダルを表現した台詞とも言える。
「始末だなどと…そういう人達にはちょっと休んでもらうだけさ」
K第19話にて、「遺伝子ではなく努力して夢を見る事こそが明日の未来を掴む」と部隊のメンバーに猛反発された際の返答で、「そういう人」とは「努力する人」の事。
ちなみに、後半の台詞は声優ネタ(『逆シャア』でのシャアの台詞のオマージュ)と思われる。
「私を理想家と言うか。だが、君も相当な理想家ではないのか…?」
「人間…いや、生物全ては自らの欲に負ける。争いを起こす。最終的には生きるためにだ」
「君はそれを認めようとしない…。ならば、君の示す平和はどうやって手に入れるのかね…?」
K第19話シナリオエンドデモより。メサイア内部にてキラとの問答の場に割って入り自身に怒りの言葉をぶつけてきたミストに対して、彼の言葉を論破した反論。作中におけるミストの振る舞いや言動
(この場面でミストはデュランダルに対して「お前の理想は叶いもしない理想独善に過ぎず、それを無理やり押し付けようとしたお前が悪い」と声高に非難して罵っているが、ミスト自身も他者に対して現実を殆ど直視できていない理想論を述べる場面が多々あり、ヒロインがシェルディアの場合、次話の第20話冒頭にて地球人への悪意を爆発させたミストに対し、一方的に自身の価値観を押し付けるようなミストの考え方を「独善」であると彼女は論破しており、この場面でのミストのデュランダルへの非難の言葉の数々は殆どミスト自身へのブーメラン発言そのものとなっている)
を考えると、強烈な皮肉ともとれる発言である。論破された事で対するミストも「そんなの…!」と苦し紛れに返すのみで、デュランダルに対して何一つ具体的な反論をぶつける事はできなかった。結局、この後タリアが来た事でこの論争は有耶無耶に終わってしまい、脱出を拒み、死を選んだデュランダルとタリアの最期に、ミストは一層地球への不信感を募らせ、ついには「こんな星(地球)、守る価値なんかない!」というあまりにも愚かしい考えに至るのだった。
「そしてもうひとつ、皆さんに知っておいていただきたいことがあります」
Lの中盤、ロゴスの存在を暴露した演説の際の台詞。グラサンかけた同声優のキャラ正体を明かす際の前口上のパロディである。
この台詞の後、デュランダルは自分の正体……ではなく高蓋然性世界の面々が異世界から来た事を公表した。
(…猿渡氏の様子、まさかな…)
Lのヘブンズベース攻略戦中に物騒極まりない発言をしたゴオの様子を見て。ゴオの尋常ではない剣幕にただ流されるだけのタリアとは違い、デュランダルはゴオの病状が悪化していることに気付いていた。
「ほう…最前線であのカラーリングとはなかなか度胸がある」
L第27話、増援に現れたアカツキを見て。言うまでもなく、かつて金色のMSを駆った中の人ネタ
「LOTUSを懐柔するために送り込んだミネルバが逆に取り込まれるとはな」
「彼らは…特にシンは私の考えに共感してくれると思っていたのだがね…」
L第33話、デスティニープランの是非をめぐってLOTUSと袂を分かったレイの報告を聞いた際に。実際、原作ではシンはデュランダルの考えに共感、盲信あるいは縋っていた節があったため、原作の展開に対する皮肉のような意味合いにも取れる。
「フフフ…。二人のクィーンにしてやられたか…」
L第33話、LOTUSとの戦闘に陥った際に彼らを悪役に仕立て上げようとミーアに演説させたところ、本物のラクスリリーナが割り込んで彼女達がデスティニープラン反対の演説を行った際の台詞。
よくよく考えると、デュランダルはLOTUSにエターナルがいる事は(それこそレイが意図的に隠すような真似でもしない限り)知っていたはずで、この期に及んでミーアを表に出すというのはデュランダルにとって痛恨のミスであったと言える。
あるいは、後述の台詞の通り、心のどこかでは自分のやろうとしている事を止めて欲しかったためにこんなミスをしてしまったのかもしれない。
(私は止めて欲しかったのかもしれんな。心のどこかで…FAITHのタリア達やキラ君達に…)
Lの終盤、デスティニープランを巡る戦闘に敗れた議長を説得すべく、メサイアを訪れたLOTUSメンバーたちと、タリアに全てを託し見送った後の独白。このまま物語の舞台から降りるかに思われたが…。
「ならばその役目、私が果たそう」
L第34話にて、ネオスゴールドが操るバリアに拘束され、バリアを解除させるには要塞表面のパネルとネオスゴールド自身の両方に同時にダメージを与えなければならないが、味方機体はどれも動けず、バリアの中でも行動可能だと想われるイクサー3アトロスだけでは両方を一度に破壊するのは厳しい…と言う危機的状況に陥ったLOTUSへの突然の通信。メサイアそのものによる体当たりと言う大質量攻撃でバリアを突破し、要塞のパネルを破壊する事に成功する。
前話がメサイア攻防戦で、デュランダルが戦いの責任を取って崩壊するメサイアに残っていた事から、デュランダルは既に死亡しているとも思っていたため、驚いたプレイヤーも多い。
「タリア…地球は美しいな…。真っ暗な宇宙に浮かぶ宝石と呼ぶにふさわしい…」
「フフ…罪滅ぼしではないが、死ぬ前に君の役に立ててよかったよ」
Lにおける、上記の特攻直前の最期の台詞。Zに続いて面目躍如の議長である。その最期は、LOTUSのメンバー全員に深く悼まれる事になる。
この体当たりによってバリア発生装置である表面パネルだけでなく要塞の壁自体にも穴が開いており、「議長の作ってくれた道だ」とメンバーはクトゥルフの要塞の内部へと突入していく。

余談

  • ギルバート・デュランダル役の池田秀一氏は、本作と同年に放送開始された『SDガンダムフォース』(SRW未参戦)にも出演しており、コマンダーサザビーとレッドザコを演じた。池田氏は『ガンダムフォース』以前のSDガンダム作品にも出演しながらも、自身はSDガンダムには否定的であったが、『ガンダムフォース』は楽しめたと語っている。