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2013年6月21日 (金) 12:44時点における版
基本設定
『時空振動弾』の発動によって様々な世界が融合した『多元世界』が舞台のため、基本となる世界観は特定しにくい。あえて言うならその舞台設定を借りてきた『超時空世紀オーガス』の世界観が基本。
物語開始時に既に世界観が定められているのではなく、Z序盤の時空振動弾の発動であるブレイク・ザ・ワールドによって文字通り新たに世界が創造されるという他シリーズとは一線を隔した設定。更に第2次Zでは、多元世界そのものは1つだけではなく、Zシリーズの世界は複数の多元世界が存在している。
なお、多元世界の融合後は「多元世紀」という暦を使っている。
『スーパーロボット大戦Z』の世界観
基本的にブレイク・ザ・ワールド後の『多元世界』について記述する。多元世界となる前の各世界についてはブレイク・ザ・ワールド前の世界を参照のこと。
ブレイク・ザ・ワールド前の世界
宇宙世紀の世界
- 所属作品
- いわゆる御三家作品が集まった、第2次スーパーロボット大戦に近い世界。『Ζガンダム』の世界観を基本とし、宇宙ではエゥーゴとティターンズが対立し、地球ではDr.ヘルやミケーネ帝国がマジンガーチームによって滅び、百鬼帝国とベガ星連合軍との戦いが終盤にさしかかっている。
コズミック・イラの世界
- 所属作品
- 『SEED DESTINY』の世界観を基本とし、ナチュラルとコーディネイターの対立が再燃しようとしている。
- 他、『ザンボット3』、『ゴッドシグマ』、『バルディオス』、『グラヴィオン』、『ダイターン3』のキャラクターはこの世界出身。また、『超時空世紀オーガス』に出てくる地球国家「チラム」もこの世界を母体としている。
荒廃した世界
- 所属作品
- はるか過去に起こった謎の大変動により地球環境が荒廃してしまった世界。人跡未踏の荒野が広がっているが、大変動前には超古代文明が存在していたらしく、地面の下にはその遺物である超ロボット兵器なども埋まっている。『スーパーロボット大戦α外伝』の世界観にかなり近く、所属作品も多くが共通する。地域ごとに全く異なる文化圏が成立しているのが特徴。
南半球は中央政府と呼ばれる政体が治めていたが15年前に大戦争が起こり地上はさらに荒廃した。 (ガンダムXの舞台)
北半球ガリア大陸のゾラと呼ばれる乾燥地帯はイノセントたちが支配していたが、シビリアンの蜂起によってその支配体制を崩された。 (ザブングルの舞台)
北半球ガリア大陸北部のシベリア地方は、中央政府と同調しているシベリア鉄道公社が実質的に支配している。 (キングゲイナーの舞台)
北半球アメリア大陸北部の「約束の地」では機械文明が未発達な文化が広がっていたが、古代文明の継承者であるムーンレィスの帰還が始まろうとしている。 (∀ガンダムの舞台)
なお、この世界の「中央政府」は『機動新世紀ガンダムX』の新地球連邦と『オーバーマン キングゲイナー』の中央政府(ロンドンIMA)の設定を合わせたものとなっている。
『交響詩篇エウレカセブン』の世界
- 所属作品
『創聖のアクエリオン』の世界
- 所属作品
パラダイムシティ
『超時空世紀オーガス』の並行世界群
- 所属作品
その他
- これらの他にも作中に現れないだけでも優に100を越す世界が融合し、多元世界を構成している。
政治体制
多元世界は様々な国が乱立している世界である。地球上にある国家の大部分は新地球連邦という政体に属しているが、新連邦に属そうとしない中小国や自治都市なども依然としてあり、代表的なものはオーブ、チラム、エマーン、日本、フォートセバーンなど。
新連邦は世界の警察を称して連邦に属さない地域に対して武力を伴って積極的に介入を行っている。
一方、宇宙ではプラント、ムーンレィス、アクシズ、宇宙革命軍(クラウド9政府)などが個別に存在しており、ゆるやかな軍事同盟を結んで新連邦と対立している。
新地球連邦政府
中央政府、地球連邦政府、地球連合、塔州連邦など各世界の最大勢力が合従連合した『新地球連邦政府』が、地球上の7割を占める最大勢力として存在する。
政体は議会制民主主義を採っており大統領(ジョゼフ・コープランド)も存在するが、軍の力が強く実際は軍閥政治に近い。また、新連邦の中の有力者たちは「賢人会議」と呼ばれる秘密結社を作っており、議会を無視して新連邦および軍の方向性を定めている。実質的な最高意思決定機関であるがその存在は極秘のものであり新連邦内部でも知るものは少ない。作中で判明している賢人会議のメンバーは、旧地球連邦のジャミトフ・ハイマン、旧地球連合のロード・ジブリール、旧塔州連邦の三賢人、そしてエーデル・ベルナルである。また、賢人会議にはコープランドを支援するロゴスが出資しており彼らの意思も賢人会議に影響を与えていた。
後にオペレーション・クルセイドと呼ばれるクーデター事件が発生し賢人会議は崩壊。新大統領にフィクス・ブラッドマンが就任し新体制が敷かれることになるが、クーデターの中核メンバ-であるパプテマス・シロッコ、デューイ・ノヴァク、エーデル・ベルナルの三巨頭の影響力が色濃く、支配的なあり方はより強まるようになった。
軍事勢力
ZEUTH
Zにおけるプレイヤー部隊。様々な世界から集まった組織・集団の人間によって構成されている。結成の建前は「混乱する多元世界において、あらゆる勢力の利害を超えて、地球とそこに住む者たちを守ること」。しかし、結成初期は自身の勢力の目的を為すためにZEUTHを利用しようという打算的な考えで参加する者も多かった。「部隊の寄せ集め」という描かれ方も濃かったが、最終的には地球を守るために利害を超えた本当の結束を見せる。
以下の各部隊により結成されている。
- ブルーフィクサー
- 対異星人部隊。新地球連邦軍とは独立した指揮系統を持っている。多元世界誕生後は日本が鎖国したため、基地は太平洋上にあるトリニティシティを間借りしている。また、トリニティシティにはマジンガーチーム、神ファミリーなど日本に帰れなくなったスーパーロボット系のチームも間借りしている。
- ミネルバ隊
- ザフトの一部隊。ギルバート・デュランダル議長の肝いり部隊であり、地球連合に強奪されたガンダムを追っている中でブレイク・ザ・ワールドに遭遇。議長からの許可を得る形でZEUTHに参加した。その縁があって、ZEUTHはザフトからの様々な支援を受けれるようになった。
- 終盤にザフトとZEUTHが物別れしてからは、ミネルバ隊が敵になるか味方になるかがルートによって大きく変わる。
- アーガマ隊
- エゥーゴの一部隊。ブライト・ノア、アムロ・レイ、クワトロ・バジーナなど宇宙世紀世界の英雄が揃っている。ブレイク・ザ・ワールド前の限定的な時空振動に巻き込まれコズミック・イラ世界に漂着。その後、ミネルバ隊と行動をともにし、多元世界誕生後はともにZEUTHに加入する。
- イングレッサ・ミリシャ
- 北アメリアの民兵組織。新連邦によって領主であるグエン・サード・ラインフォードとともに故郷を追われ、領地の奪還のために協力者を求めている。
- フリーデン隊
- バルチャーのファミリーの一つ。バルチャーは戦争によって廃棄された軍事施設や兵器の残骸を回収し、売買する者たちである。破壊や強奪に走るものが多い事から一般人からは嫌われている。
- フリーデンクルーは人々や同業者からの信頼を集めていた数少ないバルチャーで、兵器の回収や売買のほか、ニュータイプの保護を掲げて行動している。
- アイアン・ギアー隊
- エルチ・カーゴ率いるゾラの運び屋キャリング一家と、その用心棒であるブレーカーのサンドラットたち。ブレーカーとはウォーカーマシンに乗り、強盗や殺人、用心棒などを行う人々を指す。
- イノセントの支配体制が崩壊したため、現在シベリアなどゾラの外へも流出しつつある。
- ガウリ隊
- シベリアのウルグスクから都市ユニットごとエクソダスした「ヤーパンの天井」の自警団。ヒューズ・ガウリが率いるシルエットマシン部隊で、ゲイナー・サンガやゲイン・ビジョウもガウリ隊に同行している。
時空転移に巻き込まれヤーパンの天井とはぐれたため、シベリアへ戻るために成り行きでZEUTHに参加。ZEUTHのメンバーの協力を得てエクソダスを成功させた後は、ゲイナーが「自分だけのエクソダス」のためにZEUTHとともに世界を見て回りたいと希望したため、ガウリ隊の面子もそれに付き合うことになった。
- その他のZEUTH参加組織
- 新連邦軍のカイメラ隊からレーベン・ゲネラールが一時期参加していたが後に離反。また、終盤にはオーブ軍、クライン派、ディアナ・カウンターなども協力するようになった。
新地球連邦軍
新地球連邦政府を構成する各勢力の保有していた軍を統合したもの。よって各政体・軍の有する問題をそのまま引き継いでしまっている。
参戦作品の都合上、『Z』ではほぼ最後まで自軍の敵組織のような存在であった、
- ティターンズ
- 序盤は原作どおりのジャミトフ・ハイマン率いる地球連邦軍の一軍。宇宙移民との対決姿勢が強い。新連邦発足後は賢人会議を後ろ盾に、正規軍よりも高い地位を得ていた。オペレーション・クルセイド発動後、パプテマス・シロッコにより組織が一新された。
- ファントムペイン
- 序盤は原作どおりの連合(ロゴス)の特殊部隊だが、新地球連邦の発足後は、地球連合の特殊部隊とティターンズのトップエースらが集った、対ZEUTH専門の最強部隊として再編される。
- その後、オペレーション・クルセイドに伴い、部隊は自然解散となってパプテマス・シロッコの直属部隊となった。
- カイメラ隊
- エーデル・ベルナル准将率いる特殊部隊。UNによる情報戦術に定評がある。賢人会議が新連邦を支配していた時期は情報戦に特化していたようだが、オペレーション・クルセイド後は無人兵器を大量に駆使して戦場に出てくるようにもなった。
新連邦軍の中ではZEUTHと協力関係をとっていた唯一の部隊だが、オペレーション・クルセイド後は、ZEUTHを脅威とみなして排除するようになる。最終局面では彼らが新地球連邦の中核となるが、間もなくZEUTHによって駆逐され、またUNで情報統制した真実も暴露されて存在自体が抹消された。
- 013特命部隊
- Zスペシャルディスクにおいて一時的にプレイヤー部隊となる敵組織のエースが一堂に介した精鋭部隊。
ロゴス
軍需産業複合体であり、地球連合及び多元世紀後は新地球連邦の軍事を補っていた。しかし、原作同様にデュランダルの演説とオペレーション・クルセイドにより排除された。当主のロード・ジブリールは断罪される。
シベリア鉄道警備隊
旧ユーラシア大陸の鉄道路線を牛耳るシベリア鉄道公社の私設部隊。どの組織にも属さない中立組織であるが、元々の世界で中央政府との関係が深かったため、新連邦とは友好関係にあったと思われる。
ブレイク・ザ・ワールド以前からゾラのブレーカーを傭兵として雇っており、多元世界誕生後もその流れは続いている。
チラム
南アメリア一帯を支配する一国。多元世界の中でも古株の国の一つ。空間技術に定評があり、他国に先んじて時空修復計画の準備をおこなっていた。この結果、様々な国がチラムの技術を掌握すべく暗躍することになる。最終的に多元世界全体のためZEUTHと協調路線を築く。
ムーンレィス
ディアナ・カウンター、ギンガナム艦隊、アグリッパ・メンテナーの一派の3者に別れて暗躍行為を行っていた。最終的に指導者ディアナ・ソレルの元に集結、彼女の発案によるコペルニクス会談を通じて他の中立国を統合する。
- ディアナ・カウンター
- ディアナ・ソレル女王の私兵隊。構成員は民間から集められた有志である。ムーンレィスの地球帰還計画において、彼らが住まうための土地を確保しに地球に帰還した。ブレイク・ザ・ワールド発生前の多元世界では優れた技術力で地上人を圧倒していたが、多元世界誕生後は新連邦の力に圧迫される形になる。
- その後、女王の姿勢を弱腰として彼女を排除し、独立組織としてムーンレィスの新たな移住地をみつけるため地上のいくつかの都市を侵略していた。結果的にはオーブ連合首長国に移民として平和的に受け入れられるが、その後女王と和解し月へ帰還。ZEUTHと協調路線を築く。
- ギンガナム艦隊
- ムーンレイスの正規軍にあたる。2000年の間軍事演習を繰り返していた。多元世界誕生後は月に異星人のスカルムーン基地が作られたこともあってか、異星人と戦争を繰り広げていたことが語られている。
- 本来は月の女王を守るための組織であるのだが、最終的に頭領のギム・ギンガナムの暴走により女王を裏切る。スカルムーン連合や新地球連邦など全てを敵対関係となるが、最後はZEUTHに駆逐された。
アプリリウス同盟軍
プラント首都アプリリウス市において各コロニー勢力が締結した軍事同盟。ザフト、エゥーゴ、アクシズ、宇宙革命軍が参加しているが、後にエゥーゴ(場合によってはアクシズも)は脱退することになる。
- ザフト
- プラントの国軍。代表であるギルバート・デュランダルの手腕により新地球連邦と互角の勢力を誇る。
- 賢人会議という共通の敵がいる時期は、ZEUTHに友好的であったが、ラクス・クライン暗殺計画やデスティニープランの全貌が明かされてからは対立する。新地球連邦との全面戦争ののち、代表のギルバート・デュランダルは死亡。デュランダルの死後はラクス・クラインらが復興に向けて準備中。
- エゥーゴ
- ティターンズの横暴に対抗して組織された反地球連邦組織で、多元世界形成後は新地球連邦の腐敗を打倒することを目的に戦う。代表はブレックス・フォーラであるが、後にクワトロ・バジーナが代表となり、ZEUTHの中核を補う。のちに新地球連邦の一員として、クワトロが議員として活躍。軍事面でも中核となった。
- 目的の似通っているザフトとは同盟を結んでいる。
- 宇宙革命軍
- ザイデル・ラッソ率いている「ニュータイプ至上主義」を掲げるコロニー勢力。彼が謀殺されたあと、残存勢力はザフトに吸収されるものの、ZEUTHの活躍により組織が一新。現在ではランスロー・ダーウェルが中心として復興に向けて準備中。
スカルムーン連合
地球を狙う異星人同士の連合軍。前線基地であるスカルムーン基地の名前を取ってこう呼ばれる。ただし各々に目的が異なっているので、一枚岩というわけではない。
- ガイゾック
- キラー・ザ・ブッチャー率いる集団。地球を支配したいわけでなく、地球をゲーム盤として残虐な戦争を行うこと自体を目的とする理解不能な軍勢。しかし、その実体は・・・?
- アルデバロン軍
- S-1星の住人であり、総統ゼオ・ガットラーの強い統率力により強固な組織となっている。彼らも地球を第二の故郷にするために侵略を開始した。最終的にガットラーの死後(なお、明確に死は描写されていない)はZEUTHに協力する。
- エルダー軍
- トリニティエネルギー奪取を目論む異星人。元々はテラルが司令官であったが後に失脚。ガガーン着任後は強硬路線を取りガイゾックとともに残虐な計略を用いるようになる。最終的に地球圏から撤退するが…。
- ゼラバイア
- 暴走した殺戮兵器「ジェノサイドマシン」の軍団。統率者ヒューギ・ゼラバイアの私怨によって動いており、クライン・サンドマンへの復讐のために、彼が愛する地球に無差別攻撃をしかける。最終的にヒューギの死亡と拠点ゴーマの消滅をもって組織は壊滅。
百鬼帝国
強大なエネルギーを用いて世界制覇を目論む存在。多元世界誕生後は日本政府を裏から支配していた。新地球連邦などの裏で暗躍して様々な軍事技術を手に入れるが、ZEUTHにより壊滅する。
堕天翅族
1万2000年以上も昔に封印されたとも言われている異種種族。プラーナを収集して全ての世界を堕天翅の世界にすべく画策する。
各地域の設定
基本的に各地域の呼び名は荒廃世界で使われていたものの影響が大きい。
また地球と宇宙の間には相克界と呼ばれる次元の歪みの層が存在し、トラパー濃度が高い地域以外では宇宙と行き来する事ができない。
日本
新地球連邦成立後に独立を宣言し、外部との接触を断って鎖国状態になる。のちに百鬼帝国に政府中枢を奪われたが、ZEUTHの活躍で追い出される。その後、新地球連邦の一国となる。
北アメリア
北アメリカ大陸のこと。また、禁忌の地とも呼ばれている。
アメリアの名は『∀ガンダム』から。
- イングレッサ
- 北アメリア大陸東部(ニューヨーク等がある辺り)の地名。「約束の地」と呼ばれ、ラインフォード家が治めていたが、新地球連邦政府成立後に接収され、ラインフォード家は領主を追われた。現在は新地球連邦政府の首都が置かれ、かつてとは大きく町並みが変化している。
- 元ネタは『∀ガンダム』に出てきた街の名前。
- フォートセバーン
- 北アメリア大陸北部に位置する自治都市。カリス・ノーティラス率いる自警団が都市の防衛を担っている。
- 元ネタは『機動新世紀ガンダムX』に出てきた街の名前。
南アメリア
南アメリカ大陸のこと。荒廃世界では中央政府の管轄下にあった地域だが、多元世界では先住者であるチラムが実効支配している。また、UNのターミナルが設営されていた。最終局面では代理司令クラスターが発生する。
- チラム
- ブレイク・ザ・ワールドの20年前に多元世界の住人になった多元世界の先住者。総裁を頂点とした軍事独裁国家である。
- 新地球連邦とは友好関係を結んでいるが、元々はコズミック・イラの世界に存在した大西洋連邦と敵対する国家だった(SEEDシリーズにおける南アメリカ合衆国の位置づけと同じだが、Zの設定で同国とチラムが同一とされているのかについては不明)。
- なお、原作の『超時空世紀オーガス』の世界では北アメリカ大陸に位置する。
ガリア
ユーラシア大陸の事。ただし、ブレイク・ザ・ワールド後のインターミッションで表示される地形マップでは、インド洋があるべき場所や、オーストラリアやオセアニア諸島があるべき場所までもが一つの大陸として地続きになっている超巨大大陸として描かれている。
ガリアの名は『∀ガンダム』から。詳細は語られてないが、アメリア大陸と地続きでガリアの勢力とアメリアの勢力とは対立していたらしい。
- シベリア
- ガリア大陸北部の氷雪地帯を指す。厳しい気候のためピープルはドームポリスに住み、物流を支配しているシベリア鉄道公社が実質的に支配している。
- そのため、より温暖な地域への移住「エクソダス」が後を絶たない。
- 『オーバーマン キングゲイナー』の舞台となったシベリアの設定を踏襲している。
- ゾラ
- ガリア大陸南部の乾燥地帯を指す。かつてイノセントが統治していたが、ジロン・アモスらシビリアンの反乱によりその支配は崩壊した。
- なお、原作の『戦闘メカ ザブングル』の世界では地球全体を指す言葉である。
その他の地域
- オーブ連合首長国
- 太平洋上に浮かぶ島国。国土は小さいが高い技術力と軍事力を有する。コズミック・イラ世界の出身。
- 先王の意思によりあらゆる勢力に与せず独立を貫いているが、現在の国政の実質的なトップであるセイラン家は独立の精神に反して新連邦に国を売ろうとした。ただし、クーデター後の新連邦とは反目し、賢人会議をバックアップしていたロゴスに協力する。
- 原作の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の設定を踏襲している。
- エマーン
- ガリア大陸の南、赤道付近に位置する商業国家。チラムと同様に20年前から多元世界の住人となった先住国家。政治体制は有力貴族による合議制を取っている。
- 商売の国と自称しており、交易船を世界中に送り出して莫大な利益を出している。しかし、この国と他の国との最大の違いはエマーン人という一般的な地球人類とは異なる種族の国だという事である。
- ちなみにエマーン人と人類の外見的な最大の差は頭から男は1本、女は2本の長い触角が生えている事である。
- 原作の『超時空世紀オーガス』の設定を踏襲している。
- トリニティシティ
- 太平洋上に位置するブルーフィクサーの本拠地。元々は風見博士によるトリニティエネルギーの研究施設だった。多元世界成立後はどの勢力にも与せず、ZEUTHの主な拠点となる。
- 移動洋上都市であり、ブレイク・ザ・ワールドの前は駿河湾に停泊していた事もある。
- 原作の『宇宙大帝ゴッドシグマ』の設定を踏襲し、同様に巨大な味方基地である『宇宙戦士バルディオス』のブルーフィクサー基地(全長2キロ)の役割も兼ねている。
- パラダイムシティ
- 多元世界の他の地域と一切の交流を持たない閉ざされた街。パラダイム社という企業が全てを支配している。
- 北アメリアの東海岸に存在するとされるが、地図には表示されないため、どこに位置するか不明の都市。普通の移動手段ではこの街への出入りは不可能なため、多元世界の「隠れ里」のような扱いである。
- なお、原作の『THE ビッグオー』ではニューヨークのマンハッタンに位置している設定。
- プラント
- 情報操作によってブレイク・ザ・ワールドの原因とされた事もあり、新連邦とは戦争状態にある。
- 月
- ムーンレィスが居住している他、最初のニュータイプを封印したといわれるD.O.M.E.という施設やレクイエムが存在しているなど、地球同様に混沌としている。
- また、異星人勢力(スカルムーン連合)の前線基地となっているスカルムーン基地が存在し、地球へ攻撃をかけている。
黒歴史
多元世界は1万と2000年の周期で誕生と消滅を繰り返しており、ある周期において「それ以前にあった多元世界」のことを黒歴史と呼ぶ。黒歴史の多元世界は基本的には『Z』の多元世界と類似しているが、『Z』本編の甲児が知らないマジンガーやありえない動きをするゲッターロボが活躍していたらしく、『Z』とは異なる版権作品が参戦した、別のスパロボ作品の世界ともとれるような示唆が作中で語られている。
なお、後に『第2次Z』では、別の多元世界から、『Z』本編とは別の甲児、竜馬の活躍が判明する(ただし、『Z』の甲児が知らないマジンガーは参戦していない)。
関連人物
- 黒のカリスマ
- UN上に現れる謎の人物。そして、各組織の裏で暗躍していた。実は世界をコントロールしてきた存在であることが本人の口から判明する。
関連用語
『第2次スーパーロボット大戦Z』の世界観
前作の多元世界とは別の多元世界を舞台にしている。前作の世界についてはスーパーロボット大戦Zの世界を参照のこと。
基本設定
前作で発生した時空振動弾の発動で作られた『多元世界』は実は一つではなかったという 設定が新たに加わった。前作では、多元世界を作り出した事件のことを「ブレイク・ザ・ワールド」と呼称していたが、今作においては多元世界そのものを複数作り出したという意味で「大時空震動」という名称で呼ばれている。今作『第2次スーパーロボット大戦Z』は複数作られた多元世界のうちの一つを主な舞台とする。
今作の多元世界も前作の多元世界と同じく複数の世界が融合した多元世界を舞台のため、基本となる世界観は特定しにくいが、世界の国家勢力については『機動戦士ガンダム00』の三大国家群に分かれた世界観が基本。
物語開始時は大時空振動からすでに20年が経過している。物語の中盤で「カラミティ・バース」と呼ばれるさらなる時空振動が起こり、新しい世界が複数加わり、前作のキャラクターたちも転移してくる。
大時空震動前は、序盤に転移してきた『マクロスF』並びに『天元突破グレンラガン』以外はどれとどれが平行世界間の関係であったかについては特に語られていないが、少なくとも
- 『機動戦士ガンダム00』と『コードギアス 反逆のルルーシュ』
- 日本が舞台の参戦作品と『コードギアス 反逆のルルーシュ』
- 上記の作品らと『装甲騎兵ボトムズ』(※)
これらの各作品世界については平行世界間の関係であったと思われる。
(※)『ボトムズ』はアストラギウス銀河から転移したと言われてるが、アストラギウス銀河世界において地球の存在は言及されてないので、いずれかの作品と同じ世界である可能性もある。
前作の多元世界とは時間の流れが大きく異なり、再世篇でセツコが転移した際に前作で転移していたZEUTHメンバーが1年過ごしたのに対してあちら側では1ヶ月しか経過していないことが明かされた。
国家勢力
『第2次Z』の多元世界は、『破界篇』の開始当時は様々な国家が乱立し独自の政治体制を持っている状況から始まる。しかし多くの国家は『機動戦士ガンダム00』の世界観をモデルにした三つの国家同盟勢力(ブリタニア・ユニオン、人類革新連盟、AEU)のいずれかに属している。日本やリモネシア共和国など、三大同盟のどれにも属していない国もある。
宇宙ではいまだ地上国家の植民地扱いだが、『ガンダムW』のコロニー国家群が独立を目論んで暗躍している。
『再世篇』では『00』原作同様、地球連邦政府が樹立しているが、各国・各民族の利権争いが依然として激しく、結局は人と社会の境界は従来の三大同盟の形がほぼ維持されたままである(これも『00』原作同様である)。一方、『黒の騎士団』を始めとする反連邦組織は『再世篇』時点ではほとんどが敗北に追い込まれている。しかし、局地的な紛争などの問題が残されており、どちらにせよ「世界が統一されて戦争がなくなった」などというのはいまだ夢物語な状況にすぎない。
ブリタニア・ユニオン
アメリカ大陸の諸国家が中心になって作られた国家同盟。『機動戦士ガンダム00』のユニオンと『コードギアス 反逆のルルーシュ』の神聖ブリタニア帝国が合併してできたもの(このことから、これら二つは元々は違う世界の国家であったと思われる)。国家元首はブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニアで、首相がブライアン・ステッグマイヤーである。
覇権主義の様相が強くでており、政治的にはユニオンよりもブリタニアの色が濃くでているようだ。
人類革新連盟(人革連)
ユーラシア大陸のアジア側の国家群の同盟体。『機動戦士ガンダム00』の人類革新連盟が『コードギアス 反逆のルルーシュ』の中華連邦を内包したもの。ただし、ギアス第一部しか扱っていない『破界篇』では中華連邦関係のキャラや設定がほとんど出てこないし、そもそも『ガンダム00』本編中でも人革連がソビエト連邦のイメージを中心に描かれていたので、この世界の中国がどうなっているのかは不明。
ブリタニア・ユニオンやAEUと比べてもまとまりが悪いらしく、内紛としてテロが頻繁に起こっている。
AEU
ヨーロッパ諸国の連合体。『機動戦士ガンダム00』のAEUに『新機動戦記ガンダムW』のロームフェラ財団の勢力を盛り込んだもの。OZはAEUの精鋭部隊のような扱いである。軌道エレベーターはアフリカ大陸の赤道付近にある。
日本
独立国として存在。スーパーロボットを擁する民間団体がやたら多いことは他のスパロボと同一である。
エリア11
本作におけるもう1つの日本列島。多元世界の構築により日本列島が二つできてしまったというのが本作の最大の特徴である。我々の知るところの日本列島よりも南方に存在し、緯度的にはハワイや台湾に近い(経度は日本と同一)。 『コードギアス』における日本はこちらの南方の日本列島に属する。ブリタニアが占領したために「エリア11」と呼ばれる属領となった。なお、『ガンダム00』においての日本はユニオン所属になっているが、本作ではそれも「エリア11」がその扱いとなっており、上述した「日本」はユニオンに属していない。
さらに、シンジュクゲットーにはアストラギウス銀河からの難民が数多く住み着いており、『ボトムズ』におけるウドの街の役割はシンジュクゲットーが担っている。
アザディスタン王国
『ガンダム00』に登場した中東の王国。元首はマリナ・イスマイール。原作と同様に三大勢力に属さず独立を保っている。
リモネシア共和国
太平洋上の島国。三大勢力に属さず独立を保っている。元々は観光と漁業で成り立っていた小国だが、新エネルギーDECを発見したことで一躍国際社会に発言力を持つようになった。国家元首は不明だが、外務大臣としてシオニー・レジスが登場している。
『破界篇』中盤に、混乱する世界情勢の中で生き残るための力を得ようと「プロジェクト・ウズメ」を発動させ、それがきっかけで大規模な次元振動「カラミティ・バース」が発生。その結果、壊滅的な被害を受けた。『再世篇』では細々とではあるが復興が進みつつある。
暗黒大陸
アフリカ大陸の南方のこと。次元の歪みにより外部から侵入ができないため、未知の大陸としてこう呼ばれていた。
その内部には『天元突破グレンラガン』の世界観が広がっており、カラミティ・バースが起こって以降に行き来が可能になる。それから、暗黒大陸の獣人たちによる多元世界への侵攻が始まった
『再世篇』では時空振動の影響により、再び封鎖され、10年と言う誤差が生じた。
マクロスフロンティア船団
『破界篇』序盤の時空震動によってマクロスの世界から『第2次Z』の多元世界にとばされてきた移民船団。元々、船団そのものが政体として存在しているため、多元世界でも独立国家を宣言する。
新帝国インペリウム
カラミティ・バースによって、「聖インサラウム王国があった多元世界」から召喚されたガイオウが立ち上げた振興勢力。自らが滅ぼしたリモネシアとインサラウムの要人を配下にしている。設立の背景にはアクシオン財団の協力もある。
領土を持たぬ国家であり、移動戦艦グレート・アクシオンを本拠地としてガイオウの気の向くままに多元世界を旅している。「何者にも冒されない自由」が国是であり、その進路を阻むものがあれば何人たりとも破壊して進む。国というより海賊団のような存在である。
聖インサラウム王国
『第2次Z』の多元世界とは異なる多元世界を支配していた王国。「聖王」という絶対者により統治されていたが、何処かから現れた「ガイオウ」によって滅ぼされてしまった。シュバル・レプテールやマルグリット・ピステールはこの王国の出身で、『破界篇』時点ではガイオウの配下となっている。
『再世篇』では5億の生き残りの民が次元の狭間に作られたコロニーに避難していたことが判明。先王の忘れ形見であるユーサー・インサラウムが「聖王」の座を継承し、『第2次Z』の多元世界を第二の故郷にすべく侵略を開始した。
軍事勢力
ZEXIS
『第2次Z』におけるプレイヤー部隊。大国同士の利権争いが激しい今作の元世界において、中立的な立場で活動できる国際救助隊として結成された。提案者は国連理事(後に地球連邦軍司令官)のエルガン・ローディック。『破界篇』の中盤に正式に発足した。
政治的中立性を主眼においているため、構成メンバーには特定国家の正規軍が含まれていない(利害の一致から、一時的な協力関係になることはある)。原則的に、ロボット兵力を有する民間組織からメンバーが集まっている。ただし、黒の騎士団やソレスタルビーイングのような、世間的にはテロリストとして扱われているような組織もZEXISには参加している。これについては一般には公開されていない事実である。『破界篇』ではZEXISは公開された民間組織のメンバーが中心となった「表部隊」と、公開されていない非合法組織のメンバーが中心になった「裏部隊」に分かれて行動するケースが多かったため、ZEXISの秘密は世間にはほとんど知られることはなかった。
なお、表部隊と裏部隊の関係は前作『Z』のZEUTHがザフト組とアウトロー組に分かれて行動していたことに酷似しているが、ZEUTHのような二部隊間の対立は発生していない。これは、ZEUTHの対立が多元世界成立から間もない事などからニセ情報に踊らされたことが原因であり、ZEXISがいる今作の多元世界は成立から二十年も経っているためか前作ほど情報伝達が混乱している世界観ではないためである。
以下の各部隊により結成されている。
- コスモクラッシャー隊
- 国連所属の救援部隊であり、いわばZEXISの前身的な部隊。『破界篇』序盤ではコスモクラッシャー隊はエルガンの意を汲んでZEXISのメンバー集めとして様々な民間団体をスカウトしていた。
- 光子力研究所
- その名の通り、光子力の研究・開発を行う研究所。マジンガーZ初起動時の戦闘で与えた騒動から兜甲児が留置所に入れられるのだが、その保釈の条件としてコスモクラッシャー隊の大塚長官からZEXIS入りを提案される。
- ゲッターチーム
- 『破界篇』では原作での早乙女の乱よりも前の時間軸から始まり、早乙女博士の意向で、様々な強敵と戦う機会のあるZEXISにゲッターチームは出向することになった。
- 竹尾ゼネラルカンパニー
- マジンガーZ初起動時の戦闘に巻き込まれる形で協力し、光子力研究所のZEXIS入りに便乗して国連と契約を結ぶ形で参加。
- グレン団/大グレン団
- カミナとシモンが地上に出てグレン団を結成したのとほぼ同じタイミングで、暗黒大陸が解放され、そこの調査にやってきたコスモクラッシャー隊と知り合う。カミナが外の世界に興味を持ったことから流れでZEXISに参加。
- ソレスタルビーイング
- 戦争をなくすための戦争を続ける国際的テロリスト。ZEXISの目的からすればむしろ敵対的存在になりかねないのだが、エルガンの意向により裏部隊としてZEXISに参加することになる。これには、ソレスタルビーイングが擁する量子コンピューター「ヴェーダ」が、“大局を為すためにはZEXISへ協力することが必要”という計算結果をはじき出したこと、加えてチーム・プトレマイオスのメンバー達も「この状況下で武力介入を続ける事は地球の存亡に関わる」と考えていた事も影響している。
- 黒の騎士団
- エリア11を解放するために戦っているレジスタンス。黒の騎士団リーダーの「ゼロ」がZEXISに集結する軍事力を利用しようと目論み、自らZEXISに接触し参加する意向を伝えた。裏部隊側ではリーダー的存在になる(ゼロは後にエルガンからZEXISの再招集権を託されており、事実上の最高指揮官となる)。
- なお、本作でのキリコ・キュービィーの初期の立場は、この黒の騎士団の傭兵である。
- 『再世篇』後半はルートによって、黒の騎士団とZEXISとの関係が大きく変化する。
- オペレーション・メテオ
- 『機動戦士ガンダムW』の主人公たちの緩いつながりを便宜上こう呼ぶ。コロニーの独立のために個々で工作活動を行っていたが、彼らもまたZEXISを利用することが自らの目的達成の近道と考え、エルガンの呼びかけに応じて裏部隊として参加。
- ドラゴンズハイヴ
- 戦場に突如現れ、「弱い方」に味方して去っていく謎の勢力。正義の味方扱いだった『スーパーロボット大戦L』とは異なり、この世界にとって敵か味方か判断がつかない不気味な存在として扱われている。
- 来るべきムーンWILLとの戦いに備えて、ダンクーガノヴァに戦闘経験を積ませることがドラゴンズハイヴの真の目的であったが、そのための戦場を用意してくれるZEXISに入ることをメリットとみなし、エルガンの呼びかけに応じて裏部隊として参加。
- 獣戦機隊
- ZEXISのピンチに現れて幾度となく救ってくれる謎のロボット。
- この多元世界では忘れられた過去の英雄であり、「呪われし放浪者」としてアースWILLとともに時を越えてこの時代にやってきた。アースWILLの代弁者のような立場におり、F.S.の指示で影からノヴァおよびZEXISを援護していた。正体を明かした後は正式にZEXIS入りする。
- 人民解放軍第303独立愚連隊
- 『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』にてホランド・ノヴァクらが所属している部隊。本作の多元世界ではほぼ原作と同様の立ち位置で、国連に所属する軍属の傭兵部隊となっている。
- その流れでZEXISに参加することになるが、私的な目的にかられて中盤で離脱し、敵に回る。『再世篇』ではZEXISにつかず離れずの形で協力することになる。
- エウレカとレントンは第303独立愚連隊が離脱後も個人の意思でZEXISに協力する
- ZEUTH
- 前作の自軍部隊。「呪われし放浪者」としてカラミティ・バースをきっかけに、こちらの多元世界へと次々と転移してくる。「利害を超えて世界の危機に立ち向かうスーパーロボットの寄せ集め部隊」という点でZEXISとZEUTHはまったく同じ理念なため、二つの部隊は自然と合流することになった
地球連邦軍
『破界篇』ではそれぞれの国家がそれぞれの軍隊をもっており、それぞれの利権で行動しているが、国家が所有する軍隊として露出が多いのはやはり三大国家同盟勢力の各軍であり、 『再世篇』ではそれがそのまま地球連邦軍の主要な構成となる。
本作の地球連邦軍は『ガンダム00』の地球連邦平和維持軍に、『ガンダムW』の地球圏統一連合軍や『コードギアス』のブリタニア軍を組み込んだような形で設定されているため、連邦軍の主要兵器はモビルスーツとKMFということになる。
- OZ
- AEUのロームフェラ財団によって組織された部隊。AEUおよび地球連邦のエリート部隊として、正規軍よりも上位に扱われている。
- 原作の『新機動戦記ガンダムW』にて、元々は私兵部隊だったものが正規軍に入り込むようになった経緯が描かれているが、本作では『破界篇』開始時ですでに正規軍入りしている。
- アロウズ
- 『再世篇』から登場する地球連邦の独立治安維持部隊。正規軍よりも上位の権限が与えられたエリート部隊である。原作『機動戦士ガンダム00』の設定を踏襲している。
- OZと似たような立ち位置であるがゆえにライバル関係にあり、『再世篇』序盤ではいがみ合っている様子がうかがえる。この権力争いは最終的にアロウズが勝利しOZは解体。OZの戦力の一部はアロウズに接収されることになる。
安全保障軍
多元世界における日本を守っている組織の1つ。
『地球防衛企業ダイ・ガード』の同名組織が元ネタ。なお、ダイ・ガード原作では安全保障軍とは別に「自衛隊」が存在しており、二つの組織の複雑な関係性が暗に描かれていたが、この点は本作では特に語られない。
グレート・アクシオン
新帝国インペリウムの所属する巨大戦艦で、インペリウムの軍隊にして国土そのもの。そしてガイオウが座する玉座でもある。多数の次元獣を兵力として保有し、気に食わない相手がいる国を灰燼と化すおそるべき凶軍。
アークセイバー
聖インサラウム王国の精鋭騎士団。スフィアリアクターを持つ機体聖王機ジ・インサーを中心に、それを守護する親衛隊、そして無数の人造次元獣によって構成されている。
親衛隊は騎士の称号を持ち、ナンバーが与えられる。このあたりはブリタニア・ユニオンのナイトオブラウンズとどこか近しい部分がある。親衛隊の騎士の総人数は不明だが一番数値が大きいのはナンバー17。
- ファイヤバグ
- 極悪非道の傭兵団。『再世篇』から登場し、アークセイバーに雇われる。主要兵器はアクシオ・バーグラー。
- 元々はブリタニア・ユニオンが擁していた秘密部隊で、表沙汰にはできない汚れ仕事を受け持っていた。クロウ・ブルーストはかつてはこの部隊の一員だった。詳細な経緯は不明だが『破界篇』開始時点ではすでにブリタニア・ユニオンから「切られて」いた様子。
- 『第2次Z』における変態部隊担当。ファイヤバグ隊員はほぼ全員が社会不適合者で人間性のかけらも持たないクズばかり。隊長であるマリリン・キャットにだけは「姫」と呼んで崇拝しているが、その様子は忠誠心というよりはアイドルのグルーピーに近い。わかりやすく言えば戦えるキモヲタをもっとひどくした連中である。
世界解放戦線(W.L.F.)
『破界篇』で登場する本作オリジナル設定のテロ組織。様々なテロ組織からもあぶれた連中の寄せ集めのような組織で、それゆえに思想が各個人でバラバラ。それでいて自分の理念のみには盲目的で市民の犠牲もいとわない過激な連中が集まっている。
このようなチンピラの寄り合いのような組織がある程度の脅威をもっていることの背景には、自らの目的を達成する手ごまとしてここを影から支援してる黒幕の存在がある
ギシン帝国
大規模な勢力を持つ銀河帝国であり、過去のスパロボに登場したときはその規模の大きさから、他のアニメの異星人軍を束ねる同盟として登場することが多かったが、本作では独立した強敵として登場する。ズール皇帝は「黒の英知」に触れた人物の一人で、スフィアやスパイラルネメシスについても深いレベルで把握している本作のキーパーソン。それゆえに地球を放置できぬ星として特別視している。
ギシン帝国とその皇帝のズール自体は、『破界篇』で倒される。だがしかし…
Dr.ヘル一派
世界征服を狙うDr.ヘルの私兵部隊であり、地中海のバードス島が本拠地。自らの野望に必要な光子力を入手するため、執拗にマジンガーZと光子力研究所を狙う。そして例によって、マジンガーZが参加しているZEXISを狙うことになる。
本作ではマジンガーZの完成前の時点から、機械獣を使って破壊活動を行う国際テロ組織として活動しており、わりと世界的知名度がある様子をうかがえる。『破界篇』ではギシン帝国と一時的に同盟を結んでいた。
Dr.ヘル一派は多くのスパロボでは“序盤を支える賑やかし”というイメージで描かれているが、本作では「黒の英知」に関わる組織の1つとして二部構成の最後の最後まで存在感を放つ強敵として描かれる。
獣人軍
暗黒大陸の地上を支配する獣人たちの軍団で、螺旋王たるロージェノムによって率いられている。主要兵器はガンメン。人間狩りを目的としており、暗黒大陸の人類は獣人から逃れるために地底で隠れ住むしかなかった。
カラミティ・バースで暗黒大陸が解放されてからは、外の世界の人類の抹殺も目的として世界各地に侵攻を始める。『破界篇』の終盤に壊滅。
「黒の英知」に関わる組織の1つ。
イノベイター
レッドショルダー
ロボットマフィア
暗黒の信者
ワイズマンの秘密結社
『装甲騎兵ボトムズ』の黒幕。本作では『再世篇』中盤から暗躍。
原作同様、表立って軍事組織のように動くのではなく、既存の組織を影から操ることに徹している。様々な組織に干渉し、世界の戦争の流れを裏から操ろうとするこの「意思」の真意とは如何に・・・?
「黒の英知」に関わる組織の1つ。その情報戦術でアロウズとイノベイターを壊滅寸前に追い込んでいる。