オリジナル設定
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スーパーロボット大戦シリーズ(以下、スパロボ)に参戦している版権作品において、原作には存在せず、スパロボにおいて生まれた独自の設定。ただし、他版権作品やバンプレストオリジナルとのクロスオーバー等によって生まれた設定は除く。
「メディアへの初出はスパロボではあるが、原作スタッフが設定した正にオリジナルの設定であるもの」と、「(作中の設定として存在していたが)本編で使用されなかった設定を、スパロボ参戦にあたり再利用した半公式のオリジナル設定」の二種類がある。
場合によってはスパロボで生まれた設定が、その版権作品の続編やリメイク作品に反映される事もある。
分類と具体例
- 設定のみ存在した機体
- 『超獣機神ダンクーガ』のファイナルダンクーガ、『重戦機エルガイム』のブラッドテンプル、『蒼き流星SPTレイズナー』のレイズナーMk-II、『冥王計画ゼオライマー』のグレートゼオライマー等、原作に設定のみに存在して本編には未登場の機体がスパロボ参戦にあたり武装等がオリジナル設定として追加され参加している。
- グレートゼオライマーは、オリジナルデザイナーの森木靖泰氏によって新たな設定画が描き起こされている。
- 原作で未設定であった事項の確立
- スパロボに登場するにあたり原作で名称が決まっていなかった場合に名前が付けられる等がある。
- 『大空魔竜ガイキング』のブラックモンスター、『ブレンパワード』のハイパーバロンズゥ等。
- 作品内のある設定を別のキャラ・メカに当てはめる
- 原作に元々あった「○○形態」「○○Ver.」といった設定を、作品内の他のキャラやユニットへ適用する事がある。
- メガボーグ・コロス(原作ではコロスはメガボーグ形態にはなっていない)、九条美海のスーツ姿(原作ではスーツは着ていないが『UX』では設定されている)、ハイパーズワウス(原作ではズワウスはハイパー化しない)等。
- ゲームシステムに合わせた設定変更
- ゲームプレイ時の必要性、利便性等に配慮して設定が見直されることがある。『F』ではエヴァシリーズのサイズがLとなっているが、原作では厳密に設定されていなかった。『Z』ではゴッドグラヴィオンの重力子臨界が3分(3ターン)となっているが、原作では不明瞭なままであった。
- 『第3次α』では小隊システムの都合からか、EVA零号機およびEVA弐号機にもS2機関が搭載されEVA初号機同様にアンビリカルケーブルなしで稼動する事が可能となっている。
- オリジナルの強化パーツ
- 上の「ゲームシステムに合わせた設定変更や独自解釈」に近い事例。
- 『機動戦士ガンダム00』の補助GNドライヴ、『勇者王ガオガイガー』の補助GSライド等は、原作には存在しないオリジナルの強化パーツである。
- オリジナルの必殺技や合体攻撃
- そもそも原作で行われた攻撃に全て最初から名前がついている訳ではなく、スパロボに参戦の際に技として使用するために名前をつけた物が多い。なので原作でパイロット等が必殺技名を叫ばなかったり設定資料に載っていなかったりするものは、広義で言えばオリジナルと言える。
- また、『聖戦士ダンバイン』のオーラ斬りをパワーアップさせた「ハイパーオーラ斬り」やゴッドマーズのファイナルゴッドマーズをパワーアップさせた「スーパーファイナルゴッドマーズ」、ドラグナーの原作での「恐怖のトリプル子泣き爺」をアレンジした「恐怖のトリプルアタック」等はオリジナル要素が強い。
- ゴッドガンダムとマスターガンダムの「石破究極天驚拳」などの原作で敵対し共闘しなかったもの同士や、ダンクーガとダンクーガノヴァの「断空双牙剣」など作品の枠を超えた合体技も用意されている。後述する「ダイナミックプロ作品の新必殺技等の名称」も同様。
- なお、シリーズを超えた合体技は現在のところ「ファイナルダイナミックスペシャル」しか実現しておらず、それ以外での作品の枠を超えた合体技は同じシリーズのロボット同士によるもののみである。
- 原作で声がついていないキャラクターへの声優の割り当て
- 原作が小説・漫画・誌上企画のみの作品であり関連作品でも声が付いていないキャラは、スパロボ参戦に当たりオリジナルの声優が当てられる。『鉄のラインバレル (原作漫画版)』のデウスエクスマキナ、『完全勝利ダイテイオー』の大桃タロウ、大地カケル、大空マイ、月城ヒリュウ、『フルメタル・パニック! (原作小説版)』のリー・ファウラー、サビーナ・レフニオ、ヴィルヘルム・カスパー等。また、『真マジンガー』版暗黒大将軍のように他作品(『死闘!暗黒大将軍』)から転用という形で声優を当てられた例もある。
- 原作とは異なる結末
- 「スパロボ補正」と呼ばれる事も。原作では悲惨な結末に終わった作品が一転した作品が多い。例として『伝説巨神イデオン』や『宇宙戦士バルディオス』が存在する(これらの本来の結末はバッドエンドとして再現されている)。
- また、原作では戦死した人物が生存する事も多く、中には開始時点で原作終了後設定なのに生存している人物もいる。
主なオリジナル設定
ダイナミック系
この手の事例はダイナミックプロ作品に多く見られ、しかも1項目あたりの登場回数も1、2回に止まらないものが多い。その点、作品数では他を圧倒する『ガンダムシリーズ』をも凌ぐ。いずれも同プロの寛容さが窺い知れるエピソードばかりである。
- メカギルギルガン
- ギルギルガン自体は『グレートマジンガー対ゲッターロボ』が出典だが、スパロボでは原作に登場しない第4の形態としてメカギルギルガンが登場する。
- ボスボロットの補給装置
- 能力的に戦闘での活躍が難しいユニットには、原作で搭載していなくても修理装置あるいは補給装置を装備していることは『第2次』の頃からの通例ではあるが、ボスボロットは『EX』のストーリー上において「ラ・ギアス人に補給装置を搭載してもらった」という描写(ボスの台詞でのみだが)がされている珍しい例である。この設定の後は補給ユニットとしての地位を得る。ちなみに『第2次G』ではラ・ギアスに行く前のはずなのになぜか搭載されている。
- 旧シリーズ以外では『XO』の追加サブシナリオにおいて、ボスボロットが補給ユニットとなった経緯が描かれている。
- ジャック・キングの口調
- 『第2次』からエセアメリカ人のような口調が定着してしまい、『第4次』にて原作同様に普通の口調で喋れることも明かしたが、以後も独特の口調は変わらず。
- 遂にはOVA版において逆輸入される事態になった。
- スーパーボスボロット
- 『新』においてボスボロットが宇宙に上がるために改修されたオリジナルのバージョンアップ機。
- 兜甲児の剣鉄也への呼称
- スパロボにおいて甲児は鉄也を「鉄也さん」と呼んでいるが、原作では「鉄也君」あるいは「鉄也」と呼んでいる。
- ただし、団龍彦氏の小説『スーパーロボット大戦』にて「甲児は年上に敬語ぐらい使える」と、ダイナミックプロ側が甲児の「鉄也さん」呼びを肯定し(同作でも甲児は一貫して「鉄也さん」と呼んでいる)、OVAでも「鉄也さん」と呼んでいる。
- また、TV版の放送当時に連載していた桜多吾作の漫画版でも「鉄也さん」呼称が確認されている。
- マジンカイザー
- 設定そのものはダイナミックプロによって作られたものだが、初出は『F完結編』であり、当初はスパロボオリジナルの機体だった。誕生の過程も「マジンガーZにゲッター線を浴びせて進化させる」というクロスオーバー作品らしいもの。
- 好評を得たため後にアニメ化、原作が存在する版権作品の一作として名を連ねることになる。
- 真ゲッター2の下半身と真ゲッター3の書き下ろし
- 『真ゲッターロボ』の原作者である石川賢氏が、スパロボのためにデザインを描き下ろした。
- この他にも、『新』への参戦にあたって車弁慶のデザインが書き下ろされた(ちなみに、このデザインはモヒカン)。
- ダイナミックプロ作品の新必殺技等の名称
- ファイナルダイナミックスペシャルをはじめとする原作アニメでは登場しなかった必殺技の名称。
- 『MX』の攻略本にて「ダイナミックプロから参戦しているスーパーロボットのスパロボで明かされた必殺技の名称は、全てダイナミックプロ側が考えている」と明かされた。おそらく『K』の磁偉倶もこの範疇に入ると思われる。
- 後輩に受け継がれる大雪山おろし
- ゲッター3系ユニットは必殺技として「大雪山おろし」を使えるのが恒例だが、本来巴武蔵の得意技というだけで、原作の車弁慶や凱は使用していない。
- 『真マジンガー 衝撃! Z編』版の剣鉄也とグレートマジンガー
- 原作の剣鉄也は物語の開始時点で既に故人でありグレートマジンガーもちらりと映る程度で活躍が無いため、作品が参戦しても剣鉄也とグレートマジンガーは未参加であったが、『V』にて剣鉄也が生存していた設定として遂に参加する事となった。
- マジンエンペラーG
- 『V』にて、上記の生存していた剣鉄也の搭乗するグレートマジンガーの後継機として、マジンカイザー以来の新たなオリジナルマジンガーが作られた。
ガンダム系
- バーニィのザクオタク
- バーニィは『F完結編』等、旧シリーズではやたらザク好きを強調した台詞が多い。
- 原作では特にそのような描写は無く、ザク改でNT-1アレックスを(相討ちとはいえ)討ち取った事から、「バーニィといえばザク」という印象が付いたのかもしれない。
- 『COMPACT2』やαシリーズ以降はそういった描写はなくなったが、『IMPACT』では少し再発していた。シャア専用ザクの入手にバーニィが関わることもある。
- ガンダム試作2号機の武器
- ビームライフル、ビームバズーカ、プラズマ・リーダーの内1つを装備していることがあるが、どれも原作では影も形もない武器である。ビームバズーカは後に、試作2号機の換装形態の装備として公式化した。
- デビルガンダムOG
- 『新』に登場する『蒼き流星SPTレイズナー』のゴステロが生体コアになったデビルガンダムOGというオリジナル形態が登場する。クロスオーバー前提の進化形態はデビルガンダムの項を参照。
- 宇宙から来たマスター・アジア
- 『新』におけるマスター・アジアは、「宇宙から来たダグ星人」という設定となっている。
- 余談だが、上記の設定は寺田貴信プロデューサーが当時猛反対した等、賛否を呼んだ。その一方で、原作サイドからは好評だった模様。
- ジュピトリアン
- 『α』のザンスカール帝国は、木星圏を本拠地とする「ジュピトリアン」という組織にアレンジされている。パプテマス・シロッコ(木星つながり)が所属していたり、いち早く異星人(エアロゲイター)と接触するといった描写がなされた。
- サウザンスジュピター
- 元々『F91』の設定にのみ存在した艦艇だったが、『第2次α』にて木星帝国所属艦として登場した。
- オルトロス隊
- 『OE』に登場するキシリア配下の特殊部隊。同じくキシリア配下であるキマイラ隊やマルコシアス隊(いずれもSRW未登場)に倣い、幻獣の名前が与えられている。
- リアルPGガンダム
- 『OE』に登場。原作では「100分の1」と謳っている為に、現実のガンプラの規格で考えるとPG(パーフェクトグレード)ではなくMG(マスターグレード)である。違いはPGが1/60スケールに対し、MGは1/100スケールとサイズ(縮尺)が異なる点。
- ラプラス (組織)、Gハウンド
- 『V』では『ガンダムUC』の展開が原作と大幅に異なっており、その一部として「地球連邦軍とネオ・ジオン(袖付き)の戦争を一刻も早く終わらせる方法を模索する組織」としてラプラスが存在する。対して、地球連邦軍側の精鋭部隊としてGハウンドが結成されている。
その他スーパー系
- 破嵐財閥、ザ・ストーム
- 『第4次』が初出。『無敵鋼人ダイターン3』の主人公である破嵐万丈が火星から持ち出した金塊を元手に起業し、作品ごとにやや設定が異なるが地球の政治・経済に大きな影響を及ぼせる社会勢力の一つとなっている。
- 基本的にプレイヤー部隊をフォローするために、資金援助してくれたり政治家に口利きをしてくれる等、ストーリー上重要な役割が多い。
- Zシリーズには破嵐財閥は存在しないが、万丈が部隊を支援する謎の富豪として「ザ・ストーム」の異名を名乗っていた。
- 原作における万丈はあくまでも「火星から大量の金塊を持ち出した富豪」というだけであり、財閥を運営しているという設定は無い。
- パンタグリュエル
- ガルガンチュワの後継機として開発された実質スパロボオリジナルメカだが、ガルガンチュワと同様に操縦系統が改造されているという設定。
- 搭乗できるパイロットは『勇者ライディーン』のコープランダー隊の面々で、ブルーガーから乗り換えることが可能。
- オリジナル設定にクロスオーバーが為されているため、原作を知らないプレイヤーは『勇者ライディーン』に登場する機体だと思うかもしれない。
- 『超獣機神ダンクーガ』の設定の追加等
- 原作では名前が判明していなかったシャピロの専用機がデザイアと命名された、原作では設定のみの存在であったファイナルダンクーガが正式に参戦等、スパロボが切っ掛けで幾つかの要素が追加された。
- 『獣装機攻ダンクーガノヴァ』の(原作では名無しのメカだった)レギュラスα等もこの範疇に入ると思われる。
- EVA3号機と鈴原トウジ
- 原作では、前者は第13使徒(第9の使徒)に寄生された挙げ句破壊され一度もEVAとして活躍せずに終わっており、後者はそれに伴う負傷が原因で物語からのフェードアウトとなったのだが、『α』と『MX』での自軍参入に関しては原作にないオリジナル展開である。
- ちなみにセガサターン版『F』・『F完結編』ではトウジ役の関智一氏が『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュとして出演している為か、おまけ程度に誕生日イベントでのみトウジにセリフが付いていたが、『α』では他の参戦作品での出演を兼ねてではなく、ほぼ隠し要素である3号機とトウジ参戦の為だけに出演している。
- アンチ・グレンラガン
- 『天元突破グレンラガン』はスパロボ参戦に当たり「最終局面での途轍もないバトルスケール(舞台は認識空間、ロボットは宇宙より巨大、攻撃で全宇宙が消滅→再生)をどう再現するのか、それ以前にできるのか」という点が話題となっていた。
- しかし、『第2次Z再世篇』では原作を最後まで消化せず「最終決戦の組み合わせをシモンがグレンラガンに乗っているタイミングに持ってくる」形で収まる事になり、グランゼボーマ戦の前哨戦として戦闘を行うためにアンチ・グレンラガンがデザインされた。
- 八卦ロボの攻撃演出
- 八卦ロボの必殺技は使用時、称号に対応する文字が赤く浮かび上がる演出があるが、これは実は原作OVAには無いスパロボ独自の演出。原作ファンからはかなり好評であり、後に発売されたアクションフィギュア「スーパーロボット超合金 天のゼオライマー」には「天」のエフェクトパーツが付属されている。
- ただし全くのオリジナルではなく、オープニングアニメで八卦ロボが映るときに「無地の背景に漢字が浮かぶ」という演出があり、それをアレンジしたもの。
- デンジャラスゴールド同盟、ブラックダイヤモンド連合
- 『勇者特急マイトガイン』の敵組織はそれぞれが独立し独自に動いており一纏めになった事は無いが、『V』ではデンジャラスゴールド同盟という同名を結び、『X』ではブラックダイヤモンド連合と言う組織を作り、プレイヤー部隊と敵対することとなる。
- 前出のラプラスとGハウンドと共に、『V』は自軍部隊以外にも版権キャラが所属するオリジナルの部隊が多く登場している。
- ハカドリオン / セハガリオン
- 『X-Ω』に期間限定参戦を果たした『ハッカドール』、『セガ・ハード・ガールズ』のオリジナルロボット。
- いずれの作品も原作においてロボットが登場せず、それを『X-Ω』に参戦させるために用意された機体となる。
その他リアル系
- ズワァース改
- 『スーパーロボット大戦EX』に登場するサフィーネ・グレイスが改良したズワァース。
- チーフ、フェイ・イェン
- 『電脳戦機バーチャロンシリーズ』の主役機・テムジン 747Jの搭乗者は本来ゲームプレイヤー=ユーザーであり設定上搭乗者のキャラクターは存在していないが、スパロボ参戦に当たり「チーフ」というキャラクターが一から設定された。
- フェイ・イェン・ザ・ナイトとフェイ・イェン with VH 「ビビッドハート」は原作では「ファイユーヴ」という自我を持つバーチャロイドのレプリカであり、明確に「フェイ・イェン」という名前の搭乗者は存在しないため、半オリジナルである(ファイユ-ヴのレプリカの自我を便宜上フェイ・イェンと呼んでいるだけの可能性もあるが詳細は不明)。
- XAN-斬- / フェイ・イェンHD / ランスロット (ゼロ仕様)
- 3機とも誌上の企画(前者は電撃ホビーマガジン、後者2つはニュータイプ)から生まれた。
- 機体自体はオリジナルではないが、元ネタの『オーバーマン キングゲイナー』、『電脳戦機バーチャロンシリーズ』、『コードギアス 反逆のルルーシュ』には未登場の機体でありストーリーや装備の詳細等は存在しないため、スパロボ参戦時に原作者から設定が用意された。特に前者2つはどちらも参戦した先のスパロボの世界観に深く関わっているのも相まって、あらゆる面から異例の待遇を受けている。
- 劇場版設定のダイゴウジ・ガイとミスマル・ユリカ
- ダイゴウジ・ガイはTV版の序盤で死亡する為に劇場版では既に故人となっているが、『機動戦艦ナデシコ』と『劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-』が同時参戦する『R』と『W』では死亡せず、それぞれスーパーエステバリス、エステバリスカスタムが彼専用機としてオリジナルで登場する。更に『W』にはオリジナルで劇場版風の顔グラフィックも用意されている。
- ミスマル・ユリカは劇場版では演算ユニットのコアにされておりTV版の様に戦艦に乗って戦闘を行う事は無いが、『W』『V』では演算ユニットから救出された後、原作には無かった劇場版のユリカとして戦線に復帰した。
- 『鉄のラインバレル (原作漫画版)』のデウスエクスマキナ
- 『UX』では独自のキャラが設定されている。
- 宇宙巡洋できるトゥアハー・デ・ダナン
- トゥアハー・デ・ダナンは潜水艦であるため当然宇宙巡洋など出来ず、『フルメタル・パニック!』が参戦した初期の作品の『J』と『W』では海がある地上ステージのみのスポット参戦としてしか使用することは出来なかったが、『第3次Z』および『V』では航宙可能に改造され、宇宙ステージであれば参戦出来る様になった(あくまでも航宙可能な潜水艦なので、地上マップでは海が無いと出撃できない)。
- 原作者の賀東招二氏は自身が原案・監修している『フルメタル・パニック! アナザー』第8巻のあとがきで『第3次Z時獄篇』の本艦が航宙艦になる展開を全肯定している。
- サガラカナメ
- 『V』における、並行世界の(サガラ姓の男性と結婚した)千鳥かなめ。「空白の10年」における戦乱において夫を失い、そのことから過去の改変の研究に乗り出し、別世界への扉を開くことになる。そして、その世界での自分の同位体のために、自分達の世界の技術を与えたことがウィスパードの真実であった。
- 始祖連合国
- 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』は「全人類がマナの恩恵を受け、それを阻害する一部の人種を差別し排除するのが当然の社会」という世界観を持ち、他作品と共演するにあたっては非常な齟齬が出かねないものであるが、『V』では「始祖連合国」として『クロスアンジュ』の各国家を一纏めとし、その他の国家とは意識の差があるという形にすることで、原作設定を尊重しつつ他作品との齟齬が出ないようにしている。
乗り換えに関するクロスオーバー
「クロスオーバー等は含まない」という本稿の「オリジナル設定」の定義とは異なるが、システムの乗り換えに限らないためこちらに記載。
味方側
- 前述のガルガンチュワ、パンタグリュエルに加え、ブルーガーとガルバーFXIIには双方の作品のパイロットが相互に乗り換え可能(一応いずれも長浜監督作品という繋がりはある)。
- 更に変り種では、DC版『α』のガーディアルとガルストーム(『機甲武装Gブレイカー』に登場する機体)にUCガンダムや『聖戦士ダンバイン』のパイロットが乗り換えられたり(これに関しては元々『サンライズ英雄譚』で可能だったもの)、逆に一部のバンプレストオリジナルのパイロットがMSやモビルアーマー、メタルアーマーに乗り換えられたりする場合がある。第1話や強制出撃の際に乗り込んでいる場合も。
- 光武X、光武Ω
- 『X-Ω』に期間限定参戦を果たした『サクラ大戦』のイベント「流れよ我が涙」が初出。
- シナリオ終盤に現れたがイベントシーン中の文章のみの登場だった為、当初は設定のみ存在する機体と思われた。その後、『サクラ大戦』のもう一つのイベント「失われた時を求めて」の発表と共に、ユニットとして実装される事が明かされた。
- 機体そのものも原作にはないスパロボオリジナルの霊子甲冑となるが、光武Xにはイヌイ・アサヒ、光武Ωにはシャッテ・ジュードヴェステンとイヌイ・ホノカがそれぞれ搭乗する。
敵側
- 『第4次』のライグ・ゲイオス、『F完結編』のヴァルシオン、『新』のデビルガンダム、『α』のアンティノラなど、主にボスクラスの機体が作品の枠を飛び越えた乗り換えに使用されていたが、その後はあまり見受けられない傾向にある。『BX』ではボスクラスではないものの、『真マジンガー 衝撃! Z編』のケドラが『マジンカイザーSKL』の機体であるアイアンカイザーを操るという、相当久々な作品を跳び越えた乗り換えを見せた(これに関しては下記のダイナミックプロの寛容さもあると思われる)。
- また厳密には敵として戦う機会がないが、同じく『BX』では『New Story of Aura Battler DUNBINE』が出典であるズワウスを別作品のとある存在が操る、という展開があるが、こちらはパイロット名義がズワウスそのものとなり正体不明として扱われ、正体が明るみになると共に機体が手放されるため、表面上は機体・パイロットの双方の出典が同一作品内に留まっている。
- デビルガンダム
- 『新』に登場する『蒼き流星SPTレイズナー』のゴステロが生体コアになったデビルガンダムOGが印象的だが、別作品のキャラに蘇生された東方不敗、ウルベがデビルガンダムに搭乗することもある。