ダンクーガ
ダンクーガ | |
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漢字表記 | 断空我 |
外国語表記 | Dancouga |
登場作品 | 超獣機神ダンクーガ(OVA) |
デザイン | 平井寿 |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 巨大ロボット |
全高 | 34.6 m |
重量 | 114 t |
最大モーター出力 | 1,000,000HP以上 |
最高飛行速度 | 8,000 km/h以上 |
開発者 | 葉月考太郎 |
所属 | 獣戦機隊 |
乗員人数 | 4名 |
主なパイロット |
この項目ではブースターユニット未装備の状態についても説明する。
概要[編集 | ソースを編集]
獣の怒りを超え、人の憎しみを超えた、神の戦士であるスーパーロボット。
漢字で表記すると「断空我」となり「我、空となりて煩悩を断つ」という意味を持つ。
4つの獣戦機が合体した姿で、メインパイロットは藤原忍。彼がキーワード「DANCOUGA」を入力することで合体可能になる。
その戦闘能力は格闘戦で敵戦艦を沈めるほど圧倒的。だがビーストモードになるには怒りによる「野獣の本能」が欠かせず、ダンクーガへの合体とコントロールにはパイロット4人の精神的な成長が必要とされた。そのためヒューマロイドモードに変形可能になったのも途中からで、闘争心を燃やしながらもα波が出ている状態によるパラサイコエナジーをコンピュータと同調させる必要がある。闘争心が揺らげばパイロットの脳への負担も増してしまう。そのため獣戦機が合体可能という事実は長らくパイロットに伝えられず、ストーリー序盤のうちはあくまで4機のメカとして戦っていた。
TVシリーズにおいては、各獣戦機の携行武器を合体させたダイガン以外に専用武器はなく、ほぼパンチのみで勝負がつく事が多かった。その後OVAシリーズで「断空剣」「断空砲」などの専用武器やフォーメーションが追加設定されている。必要に応じて操縦を他のパイロットに委譲する場合もある。最も代表的なのは格闘戦を司馬亮に任せるケースだが、結城沙羅がミサイル攻撃をしたり、式部雅人がライガーのキャノン砲を使用したりするなど、各獣戦機の装備は個々のパイロットで制御可能である。
構成機体[編集 | ソースを編集]
合体後のシルエットを見てもわかるようにほぼ全身ビッグモスという特異な構成となっており、合体パターンとしてはグレート合体に近い方式と言える。
ちなみに、本機の全高34.6mは追加装備である飛行ブースターを装着して連装キャノン砲を立てた状態の数値であるため、獣戦機が合体しただけではスペック通りのサイズにはならない[1]。
- イーグルファイター
- 頭部を構成する。
- ランドライガー
- 右足を構成する。ノーマルモードからの合体。
- ランドクーガー
- 左足を構成する。ノーマルモードからの合体。
- ビッグモス
- その他全部を構成する。一応、詳しく説明すると首から脛まで本機の担当である。ヒューマロイドモードからの合体。
強化装備形態[編集 | ソースを編集]
- ダンクーガ(ブースターユニット装備)
- 飛行用の追加ブースターを装備した形態。
- OVA版以降はビッグモスに内蔵式のウィングとブースターを搭載した。TV版とは細部のバランスが異なっており、特に両肩アーマーが大きめにアレンジされている。
- ファイナルダンクーガ
- ブラックウイングを追加ブースターにする形で合体した形態。設定だけ存在していたがアニメでは未登場に終わった。
- アルティメットダンクーガ
- 増加装甲と追加武装を構成するダイリューガと合体したオリジナル形態。『30』にて登場。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
原作においては、鈍重・重装甲で圧倒的破壊力を誇る機体として演出がされているが、初期の作品では肝心の鉄拳がなく、全体的に装甲が頼りなく運動性もないため耐久力は低い事が多い。圧倒的破壊力に関しては(一部極端に扱い辛い性能の作品もあるが)ほとんどのSRWで表現されており、火力関係では他のスーパーロボットと比べても1枚も2枚も上である。
この圧倒的破壊力を、初期作品では精神コマンドの熱血と気合で、『新』以降は特殊技能「野生化」で再現している。野生化+熱血+断空光牙剣の威力は天井知らず。SRWの歴史で長く超火力を誇るロボットとして君臨し続け、登場すればボスキラーになりうる。ただし雑魚戦(特に対空中)が苦手な傾向もあるため、ボスキラー役一本に絞るか改造や強化パーツでフォローしたい。
SRWでは分離して個々の獣戦機で戦える作品と、合体状態でしか使用できない作品がある。TVシリーズでは追加ブースターを装備するまで飛行は不可能だったが、『第4次』を除くと最初から飛べる事が多い。「軍所属のスーパーロボット」という特性から、登場する際にはその設定が生かされる事が多い。
作品によってTV版デザイン・OVA版デザインかは異なる。Zシリーズでは最初からファイナルダンクーガで分離不可能なのでそちらも参照。
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。序盤は獣戦機のまま戦う。中盤に合体イベントがあり、専用デモも用意されている。最大の問題点として、機体とパイロットの適応が噛み合わない関係で地形適応にAが1つもない。これによりダンクーガの断空剣よりもイーグルファイターAの突撃の方が強いという情けない事態が発生している。また、野生化を前提としていたのか気力制限の高さのわりに攻撃力が低く、それでいて肝心の野生化は開発中にオミットされてしまったため、本作のスーパーロボット系の中でも特に火力不足に泣かされる。また、グラフィック上はブースターを装着しているが飛行不可能であり、ミノフスキークラフトを装備しても本作の仕様上地形適応はBのままであるため火力不足は変わらず。「ダカールの日」クリア後コン・バトラーVとの2択でエゥーゴに送られることが多く、「泣く泣く手放したプレイヤーが多かった」と語られるほどであった[2]。獣戦機隊全員が熱血を覚えるため、やや強引だが毎ターン熱血を掛けて攻めることで火力不足を補おうことは可能。
- なお、獣戦機隊が初登場するマップで登場前にクリアしてしまうと、既に合体した状態で仲間になるというバグが起こる。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- SFC版のコン・バトラーVとの2択がなくなった。飛行可能になり、地形適応も空と宇宙がそれぞれBからAに上がり、装甲値も90ポイント底上げされた。武器性能も上方修正されており、断空砲は3040から3600へと大きく強化、断空剣も1750から2150に強化かつ命中補正が+10%底上げされ、どちらも燃費が10改善されている。一方でビームランチャーの弾数が下がるという妙な調整も。
- 更に忍が魂を覚えるよう変更されたため、ダイターン3・ゴーショーグンに次ぐ第3の魂持ちスーパーロボットが誕生、加入直後から最前線で活躍する頼もしい戦力となった。その代わり加速が消えた。
- このことからロボット大図鑑から「ゲーム中は飛行不可能」という記述が消え、同図鑑の記事がSFC版から改定された唯一のユニットとなった。
- スーパーロボット大戦F
- 良くも悪くも基本的には『第4次』と概ね同じ。各獣戦機による分離・合体機能があり、『新』の「ダイガン」「断空砲フォーメーション」「断空光牙剣」「野生化」がないという仕様[3]。さらに戦闘台詞も忍1人が話すのみと寂しいものになっている。「最初は獣戦機で戦い、後に合体可能になる」という流れも同じだが、本作は合体までの期間が相当長い上、獣戦機の性能も2軍MS程度なのでかなり苦しい戦いを強いられる。個別に改造しても焼け石に水・資金の無駄だが、レベルを上げておかないと合体後に困るので、イーグルファイターだけでも頑張って使っていこう。ちなみに今回は原作の合体ムービーがあるが、BGMまでは再現されず、あくまでテレビ版のもののため飛行ブースターがないという乖離も。
- 今作での決定力はコンバトラーやゲッターに劣るが、それでもボスキラーとしては十分。むしろ断空剣が高威力・低燃費なので、ボス戦・雑魚戦の両方をこなせると言える。ただし運動性が低いので回避値に乏しい機械獣等以外には当てにくく、沙羅の必中も3~4回が限度なので微妙に使い勝手が悪い。運動性を5段階改造し、強化パーツは装甲系の代わりに運動性系を装備すれば、機械獣以外にもそこそこ当てられるようになり使い勝手が一気に良くなる。幸いにもコン・バトラーV以上のHPを持つので、HP・装甲をきっちり改造しておけば、装甲系強化パーツを装備しなくても耐久性は十分。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 断空剣のフル改造で断空光牙剣を追加でき、その攻撃力はスーパーイナズマキックと同等だが、忍の格闘値が高くないので与ダメージはサンアタックに若干劣る程度。ただし宇宙適応Aなので超電磁スピンは超える上、亮が覚醒を覚えるので、実際の攻撃性能はガンバスター・グルンガスト・真・ゲッター1の3機に次ぐ。また、ストナーサンシャインの4100/EN90に対し、断空光牙剣は4000/EN55と異常に燃費が良く、ENをしっかり改造しておけば終盤の硬いゲストメカをガンガン落とせる。
- 敵の武器・機体性能がインフレし、2回行動のニュータイプが台頭する本作では、『F』の項目で述べた前線での雑魚散らしは流石にできない。断空光牙剣を追加し、熱血・幸運・覚醒・必中を絡めて硬めの雑魚やボス・中ボス相手に活躍させよう。シャピロとの因縁の関係上、どちらのルートでも終盤(ポセイダルルートでは最終話)で強制出撃するため、ダンクーガは改造し、忍を積極的に使ったほうがいい。忍の挑発も要所で役立つ。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- 本作ではSRX計画の一環として開発されたという設定(殆ど顧みられない死に設定になってしまったが)。4機に分離・合体可能。旧作と同様に断空光牙剣の解禁に断空剣のフル改造を要求されるが、「ダイガン」「断空砲フォーメーション」「野生化」が実装された。
- 断空砲やフォーメーションをフル改造するだけでも十分強いが、断空光牙剣+野生化が最強クラスのボスキラーとなるので、早めにフル改造して追加しておきたい。欠点は射撃武器が多いのに最強武器が格闘でパイロット育成し辛く、地味に燃費が悪く、両地形適応が空:Bな事。またHPがスーパー系にしては低く(なんとブラックウイングより下)、要気力武器が多い(パイロット全員が気合を覚えるが、SPの低い序盤が少々面倒)。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 断空光牙剣の攻撃力が低下したものの最初から使えるようになったため、改造費が安く上がる。基本的な使い勝手はPS版と変わらないが、PS版の燃費の悪さと空:Bは改善されていないので注意。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 欠点はそのままに性能は著しく弱体化し、野生化前提に調整された上で一撃必殺の火力が剥奪された。加えて燃費も致命的に悪化。獣戦機隊の方も気合と熱血を覚えるメンバーが限定され、誰も覚醒を覚えないなど、『α』と比べるとかなりの逆風。新要素の援護も誰一人覚えない他、習得する支援系精神コマンドの質・数も他の複数乗りスーパー系に劣る。
- 一方「合体状態と分離状態で改造が連動する」という本作の仕様と、「各獣戦機は他スーパーロボットの分離メカより強い」という特徴が上手く合致しており、分離状態で削って合体状態でトドメという運用が他スーパー系よりも強い。だが、分離状態では地形効果と指揮効果を併せても命中や回避に難があり、移動力や移動後の射程もネックになっている。このため援護の欠如が尚更痛い。
- 忍が序盤ほぼ唯一の熱血使いであることも大きいが、序盤のカーメン・カーメン撃墜のためだけに武器改造をするならば、改造したライディーンのゴッドボイスクリティカルでも可能であることを考慮に入れたい。一部の攻略本ではこの撃破を熱血とクリティカルを重複させる前提で書かれているが、本作では熱血とクリティカルが絶対重複しないためこれは誤情報である。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 分離不可能。αシリーズでは本作で鉄拳追加かつ、OVA版ダンクーガ初登場。ファイナルダンクーガもあり、ダンクーガとブラックウイングに分離可能。大火力かつ使い勝手の良い武器が、野生化によって圧倒的な力を発揮する。本機の最強武器が格闘属性の断空光牙剣なのに対し、ファイナルダンクーガになると射撃属性のファイナル断空砲が最高威力の武器となるのは忍を養成するうえで悩ましいポイントか。亮が覚醒を覚えるという点でも重要だが、合体前でも十分に高い火力を発揮できる。相変わらず燃費が悪いのでEN改造とEセーブ習得は早めに済ませておきたいところ。サイズMなのでサイズ差補正無視も欲しいが、空Sにするだけでスーパー系のわりに意外と回避できるメリットもある。今作は小隊を組む敵が多いのだが、全体攻撃に必要な気力が130と高めなのがネック。気力が上がるまで小隊員として運用するか、早急に気力を上げるなど工夫が必要。また合体前は最大射程6と存外に短い上に、補強しようにも強化パーツスロット1という問題もある。
- ユニットグラフィックは大張氏の新規戦闘カットイン原画をベースに描き起こされており、過去の作品と比較して細身の体型となっている。
COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦COMPACT
- この作品から、鉄拳ではないが格闘が実装される。ただ燃費の良い断空剣があるので、あまり使われない。またCOMPACTシリーズは分離不可能となっている。ブースターのグラフィックがOVA版ではあるが、武装に連装キャノン砲が含まれている(但し武装の中では最低威力である上に、細いビームが複数発射されるエフェクトであることから、パルスレーザーと取り違えられている可能性が高い)。シナリオ「ゴッドブレス・ダンクーガ」で7ターン以内にムゲ・ゾルバドスと戦闘すると断空光牙剣を入手可能。燃費は悪いが威力は抜群。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- カットインやアグレッシブビーストが追加されるなど、COMPACT2第3部に類する性能になった。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- グラフィックは『COMPACT』の流用なのでOVA版。分離不可能。BGMはOPの「愛よファラウェイ」が久々に採用。機体の調整が不完全のため、前作と比べて大幅に弱体化している。シーン1ラストにて宇宙に派遣されるため、出番は序盤のみ。しかし投資を惜しむと第2部で後悔する……かもしれない。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
- 第1部で離脱前に全機体性能と武器を一段階以上改造していると、「アグレッシブビースト」が追加される。燃費が悪いが有射程P武器で、この時点では最強武器。ザコとの戦いでは断空剣の燃費が悪いので、断空剣より基礎攻撃力は低いがEN無消費の格闘を改造して使うと良い。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 調整が完了したので、完全に別物と言っていい程に大幅強化された。と言っても実はC1とほぼ同数値なのだが。条件を満たすと断空光牙剣がマップ兵器として追加される。前作と比べ燃費が良くなっており、長射程・高威力を活かし相手が強力なら一機相手でも使って良いかもしれない。これらの要素から、MS軍団で固められがちな本作では一番イケてるスーパー系。ちなみに「アグレッシブビースト」は無条件で使用可能。第2部の難易度をとるか、第3部の引き継ぎ資金増をとるかはプレイヤー次第。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 今回は1~3部の間で性能差は無い。1部序盤で離脱し2部シーン3から復帰。分離不可。各種CGムービーでは『COMPACT2』と同様にOVA版のウィングだが、本編中でのグラフィックは『α』の流用なのでTV版のブースター装着状態である。新規アニメーションの「アグレッシブビースト」を使用すると、分離する際にTV版ブースターのウィングがビッグモスに収納される珍しい光景が見られる。またその際に連装キャノン砲はビッグモスの背中に残ったままのグラフィックになる。
- 新規アニメーションを引っ提げ、武装に鉄拳が追加。空B海Aの武器適性なので特に1話では頼りたくなる所だが、格闘武器のため水中戦では機体の海Bが適応されてしまい数値程のダメージは出ない点に注意。第1部序盤の改造で第2部にてアグレッシブビーストが、第3部のフラグを立ててのイベントで断空光牙剣(『COMPACT2』とは違い通常・マップ兵器版の2種類)が追加。いずれも強力かつ使い勝手の良い武装なのでダンクーガを主力にするならばフラグを立てておきたいところだが、断空光牙剣は熟練度+サイコフレームとの二択になる。その頃には断空光牙剣が無いと野生化込みでも最大火力が不足気味になり、1話から長期に渡って使えるユニットなので、できれば熟練度は他シナリオで調整したいところ。
- 性能は4人乗りなのに十分高い。長くて穴の無い射程、約2人分のサポート能力、燃費は野生化込みで若干悪い程度、野生化と最大攻撃力4600(マップ兵器版は5000の大台)という最上位級の火力を併せ持つ。一方で移動力が5しかなく(加速はあるが火力係)、スーパー系の中では装甲が低め(ド根性・鉄壁はあるものの、熱血・気合・見切りと競合する)で盾も無い、気力+野生化ほぼ必須の武器性能、非常に高い修理費、といった欠点がある。パーツスロット2では補いきれないので、十全な性能を出すには扱い方に少し工夫が必要。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦J
- 分離不可能。攻撃力数値こそ他のスーパー系に劣るが武器の改造効率はその分良く、野生化によって大きく上回れる。気力は必要だが射程も良好。「アグレッシブビースト」や「断空光牙剣」は最初から使用可能でマップ兵器版もあり、と強力なユニットになっている。亮の「闘志」「鉄壁」もあるので反撃戦法が強力。ガンガン前に出て暴れられる。
- ファイナルダンクーガも登場する[4]。
Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 格闘戦、射撃戦どちらにも対応でき、高威力の必殺技も持っているため、火力面では頼りになる。反面、スーパー系にしては装甲が薄いので原作さながらの格闘戦偏重での戦法はリスクが高い。メインで使うならHPや装甲の改造はしておこう。また、必殺技の「断空剣」は射程が非常に短いので、射程が長い隠し必殺技の「断空砲フォーメーション」を開放したいところ(忍の射撃レベルUPが獲得条件)。しかし射撃のメイン武装である通常攻撃版の断空砲は高威力な代わりに発射までの隙が大きい。素早い敵に当てるのが困難なので、足止めのサポート役は必須。
- OPムービーでは飛行ブースターを付けているが、ゲーム本編やパッケージイラストでは付けていない。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 最初から使えるため、何かと重宝する。また、前作では使えなかった飛行ブースターが追加された。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- 新スーパーロボット大戦
- リアル頭身・分離不可能[5]・OVA版のデザイン[6]で登場。
- 前後作の『第4次S』や『F』とは比較するのも失礼なほどの超優遇であり、「ミサイルランチャー」「ダイガン」「断空砲フォーメーション」「断空光牙剣」が初実装、ダイガンは8段階改造でマップ兵器版が追加、野生化が初実装、BGMにOPの「愛よファラウェイ」が初採用、忍にスーパー系初にして唯一パイロットカットインがある…と初だらけ。
- 『第4次S』に引き続き忍が遠近バランス型であり、また『第4次S』と違って忍が魂を覚えないため、ボスキラーとしてはやや弱体化したと言える。…と思いきや、今作の野生化は効果が1.5倍というバカげた高さになっており、断空光牙剣の追加も相まって『第4次S』以上のダメージを叩き出す。断空剣は優れた燃費はそのままに戦意(気力)制限が緩和され、突っ込んできた敵機を台詞通り片っ端からぶった斬ってくれる。断空砲は同フォーメーションが追加された都合から攻撃力が下方修正されたが、代わりに戦意制限115・燃費50に改善されており、手軽に使える高威力・長射程の遠距離武器となった。やや習得が遅いが幸運も使用可能であり、マップ兵器版ダイガンを追加しておけば終盤の稼ぎにも役立つ。『第4次S』『F』との比較は勿論、シリーズ全体で見ても屈指の強さを誇るため、加入直後から宇宙編の主力として大活躍してくれるだろう。
- なお、本作ではサブパイロット専用キャラの仕様として経験値の概念がなく、インターミッション時にメインキャラのレベルに同期される。この為メインパイロットの忍が規定レベルに達した次のステージから幸運が使用可能となる。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦64
- 1話のみイーグルファイター無しで分離状態で戦闘後、ブースターなしでの合体となる。しかし移動力が4で地上のみはボスボロットと同レベルであり非常に苦労する。ブースターは10話ほど後、分岐直後あたりに入手。一方でダイガンの攻撃力が前期リアル主人公機の上位武装並・断空剣が消費10で真ゲッター1のゲッタービーム(消費40)の攻撃力を上回る等、武装面はかなり優秀(ただし、野生化はない)。最大火力では上が多いので劣るが、しっかり改造しておけば断空剣は連発が可能でヤクト・ドーガを一発で葬れるため重宝する。なお、いつも通り装甲は脆い。ガンドールの加入と同時に(断空剣を強化したものという説明とはいえ)断空光牙剣が使用可能になる一方で、ブースターなしでも連装キャノン砲が使用可能というミスも。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 分離不可能。ファイナルダンクーガが初登場。BGMは後期オープニングである「ホントのキスをお返しに」が初採用。最初から気合を使えるのが亮一人だが、忍の超強気な性格のおかげで矢面に立たせておけばガンガン気力が上がる。ただしひらめきや不屈も亮が覚えるので、後で雅人がひらめきを覚えるまでSPの配分には注意が必要。
- 余談だが、機体グラフィックでは連装キャノン砲が従来の作品より大きめに表現されており、パッケージイラストにもはっきり描かれているのだが、本作では武装としては非採用となっている。
- スパロボ学園
- 野生化のおかげでコスト5の中では高い火力を持つが、スーパー系にしては装甲が薄い。断空光牙剣を使う前に撃墜されてしまうことも。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 今回も最初からファイナルダンクーガになっているため、登場しない……と思いきや、公式サイトのパッケージイラストではファイナルでない素のダンクーガになっている(それどころか翼すらない)上に、最終的にセンターの位置になっている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- TV版のブースターを装着した状態で参戦。レアリティはR、SR、SSRでユニットとしてはリリース当初から登場している。SSRはアタッカーとディフェンダー二種類があり、アタッカーは攻撃速度に優れたユニットで必殺スキルは前方一列の断空光牙剣。ディフェンダーの方は大器型で高い基本性能を持ち、各種スキルも修得順が異なるだけでアタッカーと同じなのでほぼ上位互換。広範囲必殺スキルの断空砲フォーメーションも魅力である。ゲームシステムの関係上、属性によっては原作のように鉄拳で敵を蹴散らす姿も見れる。
関連作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボットスピリッツ
- 登場メカ随一のパワーファイター。一撃一撃が重く、全体的に動きが遅い。遠近共に技を備えているが、どちらかというと接近戦に強い。超必殺技は相手への追従性はあるものの出が非常に遅い『断空光牙剣』とそれなりに出が早い『断空砲フォーメーション』。どちらも画面いっぱいを覆いつくすド迫力な大技。
- リアルロボットレジメント
- 使用可能ロボットの一体として登場。ゲーム開始時に選択されているユニットの1体。高いHPに威力の高い格闘武器、やや頼りない飛び道具が多く全ての攻撃で足が止まるという典型的なスーパー系ユニット。SRW同様弱い射撃武器を連打するなどしてさっさと気力を上げて高威力で優秀なモーションの断空剣の使用条件を満たそう。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
- 格闘 / 鉄拳
- 文字通り鉄拳で敵を殴り飛ばす。SRWでは亮に操縦を移譲したシーンが再現される事が多い。作品によっては重い一撃の時もあれば、連撃の時もある。
- 時折、蹴りや相手を放り投げた後エネルギーを放出した状態で拳で打ち抜くこともあった。亮の半裸カットインが入ることでも有名だが実はこのカットインや亮に操縦して格闘を行ったのは『失われた者たちへの鎮魂歌』以降のことであり、TV版では基本的に忍の操縦の元、重みのあるストレートパンチを繰り出す事が殆どであった。
- 前述のようにTV版ではほぼこれでトドメを刺していたメインウェポン(?)だったにもかかわらず、SRWでは長らく武装として存在せず、「ダンクーガの主武装と言えば断空剣」という誤解を助長することとなった。
- 実装以降は、燃費の悪いダンクーガがザコ敵相手に使うメインの攻撃手段。野生化が発動すると、断空剣を使うまでも無くこちらで対処できる場合も多い。
- タックル
- 『X-Ω』での通常攻撃。
武装[編集 | ソースを編集]
合体時にビッグモスが中核となるため、ビッグモスの武装をそのまま(あるいは機能を変えて)使用する機会が多い。
- パルスレーザー
- 胸部から発射する赤いレーザー。ビッグモスの4連装対空パルスレーザーと同一の武器。
- 武器改造のシステムが個別改造だった時代に、HPを微調整するのに使う程度。
- ロケットランチャー
- こちらもビッグモスの武装。断空砲フォーメーション時にはこれもレーザー砲になる。
- 『IMPACT』では本編未採用だが、偽ダンクーガ軍団との戦闘ムービーではこれと断空剣の連携で一機を仕留めている。
- 200ミリ榴弾砲
- 同じくビッグモスの主砲。断空砲でエネルギー弾を発射。
- 4連大口径砲
- 榴弾砲両脇に装備された2連装×2基の副砲。断空砲フォーメーションで使用するがこちらもレーザー砲になっている。
- ダイガン
- 獣戦機がヒューマノイドモードで使用する銃を合体させたライフルで、ダンクーガの数少ない携行武器だが、原作では輸送機から投下されたものを受け取る形での使用が主。
- 気力が関係無い武器の中では比較的使いやすい。初期の頃はこれすら存在しなかったが。
- 初登場した『新』では改造でマップ兵器版も追加可能だが、何故か通常・マップ兵器共に弾数1という設定になっている。
- 断空剣
- ガンドール砲を小型化して作った、「心にて悪しき空間を断つ」剣。普段は柄のみで収納されており、使用時にレーザーが刀身を形成する。
- SRWでは当初、燃費が良く攻撃力も高いダンクーガの主力武器だったが、格闘/鉄拳の採用に伴って重めに調整されるようになった。
オプション兵装[編集 | ソースを編集]
- ブースターユニット
- TV版のみ登場するユニット。単独では飛行不可能なダンクーガの為に新規開発された。
- 『失われた者たちへの鎮魂歌』ではザンガイオー戦で溶解液から逃れるためにザンガイオーに射出したために失われてしまい、OVA版以降はビッグモスにウィングとブースターを搭載したために登場しない。
- ミサイルランチャー
- 『白熱の終章』にて登場。使い捨てのミサイルコンテナで、撃ち尽くした後は切り離しが可能。
- SRWでは『新』のみ採用。
その他[編集 | ソースを編集]
- ビームランチャー
- ビッグモスのヒューマノイドモードが使う手持ちの銃。初期の作品でダイガンの代わりに装備していた。
- 『新』では別武装でダイガンが用意されたことから、こちらではビッグモスの武装を単体で使用していることになる。
- 『F』では同時に2発発射するエフェクトになっており、連装キャノン砲と混同されていると思われる。
必殺技[編集 | ソースを編集]
- 断空砲
- 200ミリ榴弾砲の砲身のみを前方に向け、エネルギー弾を発射する。厳密にはTV版ウイング装着時は使用不可能になるが、SRWでは基本的に使用可能である。
- なお、原作における「断空砲」とはいわゆる一斉射撃の名称で、「断空砲フォーメーション」はそのために全砲身を展開するシーケンスを指す。そのためか、「断空砲フォーメーション」が実装されていない作品では「断空砲」使用時に「断空砲フォーメーション」の台詞を言うことがある。
- 断空砲フォーメーション
- 合体前の獣戦機が使用していた砲身を全て前方に向けて放つ必殺技。獣戦機の状態では全ての砲身が実弾を使用しているが、合体時にはレーザー砲として機能している。
- 『第3次α』では獣戦機隊のカットインが入るが、このカットイン、気合いの入ったクオリティで非常にカッコ良くユーザーの評判も上々なのだが、ファイナルダンクーガへの合体後はとある事情からネタ扱いされることに……。『第2次Z』でも継続して同武器のカットインとして採用されているが、機体がファイナルダンクーガの状態で固定なのでやはり彼が居ない事をネタにされる。
- 初出の『新』では弾数1かつ消費ENが70という、弾とENの両方を消費する武器になっている(以後のSRWでも同様の武器は稀に登場している)。
- 断空光牙剣
- 「愛の心にて、悪しき空間を断つ」剣。獣戦機隊の母艦ガンドールからのエネルギー供給を、断空剣で受けて放つ必殺技。
- SRWではガンドールが参戦しない事が多く、単体で放つ事が多い。作品によっては断空剣をフル改造しないと追加されない。直線型MAP兵器版が存在する場合も。初期はP属性の近距離武器として登場したが、時には非P属性の中距離武器として登場するケースもあり、どちらで採用されるかは作品によって様々。
- アグレッシブビースト
- 各獣戦機に分離した後、アグレッシブ・ビーストモードに変形して突撃する必殺技。獣戦機4機の合体攻撃として使用できる場合もあり、こちらの場合は「アグレッシブビーストチャージ」。
- 『J』では獣戦機隊のカットインが入り、トドメは再合体したダンクーガの鉄拳で締め。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M / L
- 基本的にLサイズでの登場が多い。
- なお、概要にあるとおり全高34.6mは「ブースターユニットの連装キャノン砲が上を向いた天辺」までの数値であり、本体そのものはビッグモスの18.6m+α程度とMサイズ相当である[7]。
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- 「愛よファラウェイ」
- 前期オープニングテーマ。『新』『第3次α』『SC』に於ける選曲。『SC』では原曲からかけ離れた大幅なアレンジになった事でも知られる。
- OVA版の必殺技である断空光牙剣とは(他のTV版主題歌も含めて)本来有り得ない組み合わせだが、互いの初実装となる『新』では異様に断空光牙剣の演出に噛み合っていたため、断空光牙剣のBGMとして本曲を推すユーザーもいるとか。
- 「ホントのキスをお返しに」
- 後期オープニングテーマ。『GC(XO)』に於ける選曲。
- 「バーニング・ラヴ」
- 前期エンディングテーマ。初参戦の『第4次』~『α外伝』に於ける選曲。
- SRWにおいてはエンディングテーマがメインBGMとして採用された初の例である。
- 「灼熱の怒り」
- 『J』『第2次Z』に於ける選曲。
- 「愛は奇跡(ミラクル)」
- OVA版OP。『IMPACT』『SC2』に於ける選曲。
- 「超神転生」
- OVA劇中BGM。『IMPACT』で「超獣機神ダンクーガ(映画)BGM」名義の必殺技用BGMとして採用。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ブラックウイング
- 合体してファイナルダンクーガとなる。
- ダイリューガ
- 合体してアルティメットダンクーガとなる。
- 偽ダンクーガ
- ダンクーガを基に造られた偽物。
- ガンドール
- 断空剣はガンドール砲を小型化したもの。また、断空光牙剣はガンドールのエネルギーを受けて放つ。
他作品の関連機体[編集 | ソースを編集]
- ダンクーガノヴァ
- 『獣装機攻ダンクーガノヴァ』の主役機。
- ダンクーガBURN
- 長谷川裕一の漫画『超獣機神ダンクーガBURN』(SRW未参戦)の主役機。ランドライガーとランドクーガーが膝下を構成するため、合体時のビッグモスの構成比率が下がっており、パイロットの男女比率も逆転している。
- SRX
- αシリーズではSRX計画で生み出された経緯があるため、実質的な兄弟機となっている。
余談[編集 | ソースを編集]
- 初合体時はシャピロ率いる敵の包囲網に囲まれエネルギー切れ直前という大ピンチに際して基地からの指示で急遽合体が解禁された……のはいいが、獣戦機隊は合体機構の存在すら知らず、「何らかのサイン」が出たことすら実行役の忍にしか伝わっていないため、絶体絶命だというのになぜかイーグル以外のコントロールが奪われて動けなくなり、当の忍はトランス状態となって言うことを聞かないという状況になり、機転を利かせてしまった亮が配電盤を破壊したことで合体が中止され、結局普通に命からがら脱出するという散々な結果に終わっている(しかも回をまたいでこのオチ)。そして再度の戦闘および合体に必要なエネルギーを供給するために輸送チームのゲラールが特攻して戦死することになり、その後に改めて初合体を果たした。
- ダンクーガへの合体システム起動において、THX-1138のロック解除があるがこのTHX-1138はあの『スターウォーズ』のジョージ・ルーカス監督のデビュー作のタイトルと主人公の名前である。
- ちなみにデビュー作でありながら興業的には失敗だったというエピソードがあるほかに氏の作品では度々登場するキーワードである。
- メカニックデザインは『機動戦士ガンダムSEED』や『蒼穹のファフナー』でキャラクターデザインを手掛けている平井久司氏(本作では平井寿名義)による。なお、関連イラストや関係商品の監修などは本作で初めてメカデザインおよび作画監督を務めた大張正己氏が担当する場合が多い。
- 非常に線の多いデザインのため、テレビシリーズで基本的にパンチ1発で戦闘を終わらせていたのは作画枚数を抑えるためという説があるが定かではない。
商品情報[編集 | ソースを編集]
※参考:DX超合金 ダンクーガ
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ なお、機体のほぼ全てを構成するビッグモスのヒューマロイド形態の全高は18.6 mである。
- ↑ 勁文社『全スーパーロボット大戦シリーズ大百科』98頁。
- ↑ CMではミサイルを使用しているが、これもゲーム中には実装されていない。
- ↑ 分離不可能なのにユニット能力に「合体」を持つ為、登場時点でファイナルダンクーガの存在がネタバレしている。
- ↑ スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE第656回にて寺田プロデューサーが「今回ダンクーガはゲームの都合で分離できないといわれて、分離できないってどういうことだと思ったが、シナリオ担当から分離禁止命令出すから大丈夫と言われた」と暴露している。
- ↑ ロボットデータでOVA版の設定を参考にしていると明記されており、ブースターは勿論スリムでメカニカルなOVA版ダンクーガのデザインが良く再現されている。一方でOVA版にはない背部の連装キャノン砲があるという詰めの甘さも。
- ↑ ただし、SDグラフィックでは頭とキャノン砲の高さがほぼ同じにデフォルメされていることが多いため、SDグラフィック基準ではLサイズが妥当とも言える。