リリーナ・ドーリアン

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概要

地球圏統一連合のドーリアン外務次官の娘で、『新機動戦記ガンダムW』のメインヒロイン

しかし彼女の本当の出自は完全平和を唱えた末に滅ぼされた亡国「サンクキングタム」の王女であり、「リリーナ・ピースクラフト」が彼女の本名。ゼクス・マーキスという偽名でOZに所属していたミリアルド・ピースクラフトとは兄妹の関係にある。また、元々は(外務次官令嬢であるとはいえ)少々世間知らずな普通の少女に過ぎなかったが、突如降りかかった運命に翻弄される中で次第に成長を遂げ、自身の立場を受け入れて余りにも遠い霞のかかったような目標である「完全平和」を掲げ歩み続ける、強い精神力を備えるようになった。

その結果、彼女は作中で強いカリスマ性を発揮するようになり、作中では亡国サンクキングダムを一時的にではあるが再興することに成功。その後ロームフェラ財団に祭り上げられてという形ではあるものの、若干15歳にして世界国家元首「クイーン・リリーナ」の地位にまで登り詰める。また、戦後は地球圏統一国家の外務次官の職に就くこととなったが、続編「Endless Waltz」の頃には彼女の求心力無しには地球圏統一国家が立ちゆかないほどの存在となっていた(結果、その影響力に目を付けられ、マリーメイア派に拉致されることとなる)。

主人公であるヒイロ・ユイとの関係については、彼の秘密を知った彼女を抹殺するために姿を現すという特異な接触であったため、その時点で普通の少女であった彼女は大いに戸惑いを覚えていた。しかし彼女の精神的な成長とヒイロの心情変化の中で徐々に対等な関係を築き、最終的には互いに心の支えとして欠かせない者同士となった(尚、Wから続編のEndless Waltzまでの間、二人は共に居たわけではなく、それぞれのフィールドで活動を行っていたようである。その点については、漫画作品『新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST』や『新機動戦記ガンダムW BLIND TARGET』においてその一端が描写されている。ちなみにBLIND TARGETでは二人の関係に一層の発展がある)。

新機動戦記ガンダムW

父の付き添いで宇宙から帰還する際、シャトルの窓から地球へ降下する一機のモビルスーツを目撃する。その後、砂浜で行き倒れていた少年を助けるが、実は彼は彼女が目撃したMSのパイロット、ヒイロ・ユイであった。彼は、自らを目撃した彼女の前で自爆を試みるも装置の不発により失敗、リリーナが呼んだ救急隊員達を殴り倒し蹴り飛ばし、救急車を奪って逃走してしまう。

ところが翌日、ヒイロは突如聖ガブリエル学園に転入してくる。その事に驚くも喜んだ彼女は、ヒイロとの関係を良好に保とうと、彼に自分の誕生日会の招待状を渡す。しかしヒイロは事もあろうにそれを目の前で引き裂き、動揺し涙を浮かべるリリーナの涙を指で擦って「お前を殺す」と宣言。全く意味不明の行動に彼女は「何なの、この人・・・」と嘯き立ち尽くすしかなかった。

ごく普通の少女であったリリーナは、ヒイロの出現に戸惑うしかなかったのだが、その後レディ・アン指揮の下で遂行されたOZのテロ行為により事態は急変。父・ドーリアン外務次官暗殺され、しかも彼から自分が実の父ではなくサンクキングダム王家の腹心であり、リリーナはその跡取り娘「リリーナ・ピースクラフト」であるという事実を告げられる。

一時は憎しみに心を囚われ、仇敵であるレディの暗殺を企てたが、サンクキングダムの平和の理念に今でも共感する人々が多い事を知った彼女は、亡きピースクラフト王が唱えた完全平和主義を実現すべく立ち上がる事となる。同時に自らに強烈な印象を残したヒイロに対しての興味も一層強くなり、転校を繰り返す彼を彼女の方から追いかけ回すなど積極的に接触を試み、その結果狭い世界を飛び出してその活動の舞台を世界へ広げることとなった(この後、ヒイロとリリーナとは様々なシチュエーションで接触を繰り返すようになる。時には窮地に陥ったヒイロを受け入れる側として、またある時にはヒイロの暗殺の対象として)。

その後、奔走のかいあって亡国サンクキングダムがその存在を世間に再び認められる日が来る。彼女はそれを機に「ピースクラフト」姓を名乗り、前国王が掲げた「完全平和主義」を実現すべく様々な活動を開始する。しかし彼女の掲げる完全平和主義はロームフェラ財団の意にそぐわないものであったために様々な妨害工作を受け、最後にはサンクキングダムに対しOZの総攻撃が行われるに至った。彼女は完全平和主義の理念を貫くため、自らとサンクキングダムの存在が戦いの火種になるぐらいなら、と自らの手でサンクキングダムの解体を宣言。その身はロームフェラ財団預かりとなる。

しかし平和のためにその身をも賭す彼女の大胆さ、そして亡国王女としてのカリスマ性に目をつけたロームフェラ財団指導者・デルマイユ公爵は、ロームフェラの求心力維持のためにリリーナにロームフェラ財団の指導者就任を要請する。彼女は平和への信念を胸にその要請を受け入れて財団代表に就任し、世界国家の樹立を宣言。ロームフェラ財団に参加する各国に対し自らの平和への理念を語った。その結果、デルマイユの思惑を越えて彼らの心を完全平和主義へと傾けさせることに成功した彼女は、財団総会でOZの武装解除を宣言するまでに至る。

しかしそこに立ちはだかったのはゼクス・マーキスこと、実の兄であるミリアルド・ピースクラフトであった。彼は反地球組織「ホワイトファング」の代表として、宇宙に敵対する存在としての地球の排除を宣言。そしてその意を汲んだトレーズ・クシュリナーダはリリーナを国家元首の地位から追放し、その裏で彼女を自由の身として後を委ねた。彼ら二人の真意は、人々は完全平和主義を実践していくにはまだ未成熟であるため、「もう二度と見たくないような悲惨な戦い」という愚行を敢えて行うことで人々を真の完全平和主義へ導くことであった。

自由の身となった彼女は宇宙へと上がり、ゼクスに真意を質した際にその事実を(間接的に)告げられる。彼女はその考えに理解を示すことは出来なかったが、彼らの想いは自らの胸に刻み込む。そして全てが終わった後は地球圏統一国家の外務次官「リリーナ・ドーリアン」として、完全平和主義を実現すべく自分のやり方で新たな戦いを始める彼女の姿があった。

……その後外務次官としての生活を始めて暫く経ち、彼女は16歳の誕生日を迎えるが、その際に差出人不明のクマのぬいぐるみが届く。同時に添えられていたメッセージカードを彼女は微笑のうちに破り捨て、すぐ側にいると思われる彼に「今度はちゃんと手渡ししなさい」と、1年前の意趣返しとばかりに言い返す。そして二人は、平和に向けてそれぞれの道を歩んでいくこととなった。

ちなみにEDではツンデレっぽい表情を見せたり動物と戯れたりと、本編ではあまり見ることの出来なかった少女らしい面を堪能することが出来る。最初から最後までリリーナ尽くしのため、「リリーナ様のPV」などと呼ばれることもある。

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz

前作から一年後、再びその求心力に目をつけられた彼女は、マリーメイア・クシュリナーダ(というより、彼女を傀儡としていた黒幕のデキム・バートン)により誘拐され、その存在を利用されかかる。

しかし自らが人質という状況下でもリリーナはマリーメイアを説得し、世界中の人々に対して「平和は一人ひとりが自分の力で勝ち取るものである」とメッセージを伝える。その結果市民は自らの行動の大切さを悟り、マリーメイア軍のクーデターは瓦解。マリーメイア本人もヒイロの手によりデキムの呪縛から解き放たれた。満身創痍でその場に倒れ付すヒイロを、彼女は優しく抱き寄せるのであった。

登場作品と役柄

スパロボにおいては、非戦闘キャラクターであるために原作に比べると活躍の場が限られ、人外や地球外の侵略者に対しても完全平和主義の信念を曲げないという融通の利かない面もあるので、他作品の人物(特にスーパー系)からは冷めた目で見られることもある。とはいうものの、多くのスパロボ作品では軍上層部や政界が腐敗しており、そんな中一定以上の発言力と地位を持ち、かつ平和を望んで自軍に味方してくれる良識ある人物として基本的に重要な立場の存在として描かれることが多い。

TV版、EW版共に参戦すると原作終了の設定でも必ずと言っていいほど人質にされたり、監禁されたりする(特にEW版。訳の分からない人外の勢力や、人間だが外道な連中と交渉させられたりした結果でもある)等苦難続きのイメージは強い。もはや彼女が危機に陥る=ヒイロ登場、自軍参加の図式ができあがっている。

旧シリーズ

スーパーロボット大戦F
序盤のヒイロとのやり取りが再現されている。取り巻きの女生徒らも登場する。
スーパーロボット大戦F完結編
サンクキングダムの王女として活躍。エンディングは彼女が和平を結ぶシーンの1枚絵がでてくるなど、ストーリーに絡む。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
Fと似ているがヒイロとの出会いは簡略化されている。ヒイロを追いかけて第2新東京市まで訪れており、エヴァの戦闘に巻き込まれて鈴原トウジ相田ケンスケと共にエヴァ初号機のエントリープラグの中に拾われてしまうこともあった。
スーパーロボット大戦α外伝
序盤、Endless Waltzのシナリオが再現されるため、未来に行かないメンバーの中ではそれなりに存在感はある。また鉄也との会話がある。攻略本で「相変わらず巻き込まれ型の人生を送っている」と評された。
第2次スーパーロボット大戦α
『ダイモス』のエリカらと協力し、戦乱の平和的解決を模索する。『鋼鉄ジーグ』の原作再現のクロオスーバーで邪魔大王国との話し合いに出向いたりと、かなりの回数殺されかかりヒイロに救われている。
第3次スーパーロボット大戦α
地球安全評議会の一員となり、終盤ではプラントと和平交渉をする。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
久々のTV版の姿で登場。『機動戦士ガンダム00』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』の面々との絡みが強く、アッシュフォード学園生徒会のメンバー、沙慈とルイス、マリナ等と交流を持つ。また、ソレスタルビーイングは彼女の秘密を把握しており、強くマークしている。反面、第2次Zが前後編で製作されている影響でガンダムWは原作再現がほとんど進行せず、ドーリアン外務次官が死亡していないために、本作時点では自分の出生の秘密までは迫っていない。
…にも関わらず、行く先々で戦闘やテロに巻き込まれたり、人質にされたりと、その巻き込まれ体質はもはや芸風の域である。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
概ね原作通りに立ち回る。本作ではその思想上、ナナリーやマリナとの絡みが多い。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
侵略者に対抗するために『守るための戦い』を肯定する発言をするなど、理想は持ちつつも、侵略されている現実と折り合いを付けた。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
新地球皇国皇帝アウストラリスに直談判するも、聞き入れられず、人質にされてしまう。
後々、クロノ保守派についたグエンリディによって人質として使われるものの、ヒイロの決死の奮闘により解放される。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
一部の連邦軍兵士と、バーム星人の力で組織された平和解放軍を主導する。終盤は木星連合やバームとの和平の為に艦に乗り込んで同行。結局、最後までついてきている。木星連合ルートの場合、友好の為にゲキ・ガンガーを視聴する際、マニアックな視点で作品の細かい矛盾点に気づいてしまった。
スーパーロボット大戦R
主人公がいた(改変前での)時代ではなんとデキムにより処刑されるという衝撃な展開を迎える。過去世界においても、ガイゾックとの交渉中に人質になったり、ハマーンやデキムに監禁されたりと、相変わらず情勢に翻弄される。
スーパーロボット大戦D
地球が閉鎖されるという事態を受けてトレーズによりクィーン・リリーナの立場を追われ(解放され)、以後はドーリアン姓に戻って彼女なりに平和を模索し続ける。ザンスカール帝国と単独交渉を行ったり、ジェイソン・ベックに誘拐されて人質にされたり、ズール皇帝に意見申し立てをしたりと、今回もかなり忙しい。最終決戦前にはヒイロの計らいで、破壊される可能性のある地球から脱出。地球の外から決戦の行方を見守ることになる。人間関係では『ビッグオー』のドロシーと親しくなる。
スーパーロボット大戦W
第一部中盤、彼女と千鳥かなめの一挙両得を狙った組織によりハイジャック誘拐される。すぐさま原作の相方によって助け出されたが。また、亡国の王女という設定は木連軍人に受けがよいようで、マリーメイアと共に火星の後継者の説得にも一役買った。
スーパーロボット大戦L
序盤にジブリールに人質にとられ、終盤に救出された後も最終盤にグロリアに人質にとられるなど、全編通して「囚われのプリンセス」としての出番が多い。と言っても、ジブリールに関しては護衛もつけずに単身で直談判に行った結果であり、行動力がありすぎる故に周囲を振り回している感がある。
そのカリスマ性や理念はSEEDの世界が基底にあるLの世界観でも有名なようで、デスティニープランの際は「ラクスも賛成している」と言う形を演出するためにデュランダルは影武者のミーアを使ったのだが、リリーナが(本物のラクスと共に)反対演説を行ったため、ザフト兵にもデュランダルの側に居る方が偽者なのではないかと疑念を抱かせるほど。

単独作品

新スーパーロボット大戦
初登場作品。TV版第1話の再現後、大空魔竜から下船して以降、フェードアウト。
スーパーロボット大戦64
ほぼ原作通りの扱い。ジュリアらクスコの聖女隊と合流して完全平和を目指した。
スーパーロボット大戦Operation Extend
ヒイロの前にドクターJのメッセンジャーとして現れ、コネクト・フォースへ参加するように伝える。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
偽りの宇宙ではバーム軍に囚われ、マクロスシティで処刑されそうになる。

人間関係

ヒイロ・ユイ
当初は秘密を知った者として命を狙われるが、最終的には互いにかけがえのない存在となる。
ドーリアン外務次官
養父。その正体は元サンクキングダム王家に仕えていた大臣。OZに暗殺されるが、死に際の養父から自身の出生を知らされる。テレビシリーズ最終回エピローグで、リリーナはドーリアンに戻り、生前の父と同じく、外務次官となった。
ドーリアン夫人
養母。真実を知った後もリリーナは彼女を「母」として慕った。
ゼクス・マーキス
リリーナの実の兄。
ピースクラフト王
実父。
ピースクラフト王妃
実母。
ルクレツィア・ノイン
ゼクスとの約束でリリーナの護衛を担当、サンクキングダム近衛兵となる。サンクキングダムがなくなっても「リリーナ様」と敬称で呼ぶ。
トレーズ・クシュリナーダ
真の完全平和主義を実現すべく、ロームフェラの檻から取り払い、戦後の役目を彼女に託した。
レディ・アン
父ドーリアン外務次官の仇。一時期復讐に囚われていたが、最後は平和のため彼女を赦す。
ドロシー・カタロニア
ロームフェラ財団の人間。リリーナに話し合いだけでは平和が得られないと悟らせた。また、リリーナの熱烈なファンでもある。
パーガン
リリーナ付きの執事。実はサンクキングダムの出身でリリーナとミリアルドの正体を知る数少ない人物。
マリーメイア・クシュリナーダ
彼女を説得し、その過ちを正す。
ウェリッジ侯爵
リリーナがロームフェラ財団のトップに就任した際、一番にリリーナの平和主義に賛同した。

他作品との人間関係

様々な勢力の長と交渉を繰り返すが、大変な目に遭う事が多い。

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ
Rではかぐらづきで、木連との和平交渉の会見が行われるに当たって、護衛として彼と同行した。
パプテマス・シロッコ
αではリリーナを擁立しようとしていた。
ハマーン・カーン
Rでは一時期彼女に捕らえられる。また、リリーナの唱える完全平和主義を「日和見主義が産みだした自己満足の産物」と蔑んでいた。
クロノクル・アシャー
Dでは人質解放と停戦の為にロジャーと共に彼と交渉する。彼に心意気を認められ、いくつかの条件を飲んで貰うのだが…。

アナザーガンダム

シャッフル同盟ドモン・カッシュチボデー・クロケットジョルジュ・ド・サンドサイ・サイシーアルゴ・ガルスキー)、東方不敗マスター・アジアアレンビー・ビアズリー
Rでは、かぐらづきで木連との和平交渉の会見が行われるに当たって、彼らを護衛として同行する。

ガンダムSEEDシリーズ

ラクス・クライン
第3次αにて、互いに平和を望む者同士として、懇意に通信をしている場面がある。Lでも協力的な立場で、EDにて共に平和宣言を発した。
ムルタ・アズラエル
第3次αでは彼にブルーコスモスへの協力を迫られるが、拒否した。
アイリーン・カナーバ
第3次αでは彼女と停戦協定を結び、地球プラントの戦争を終わらせた。
ロンド・ミナ・サハクロンド・ギナ・サハク
Wでは一時期彼らロンド姉弟の許にいた。彼女達の信念の強さに、リリーナも信念が揺さぶられた。
ロード・ジブリール
Lでは再び地球とプラントの戦端を開いた彼に抗議をしに行くも、人質にとられてしまう。

西暦作品

刹那・F・セイエイ
第2次Z 破界篇ではヒイロと接触する形で、幾度か彼と遭遇。彼を「ヒイロと同じ悲しい目をした少年」と評する。
マリナ・イスマイール
第2次Z 破界篇で共にテロリストに人質にされて以来、縁が出来る。争いに満ちた世界に憂いを抱く者同士として、彼女の苦悩に理解を示す。
ルイス・ハレヴィ沙慈・クロスロード
第2次Z 破界篇でのアッシュフォード学園生徒会における友人達。彼女達の仲のいい雰囲気を微笑ましく見守っていたが…。
リジェネ・レジェッタ
再世篇プロローグでOZ兵に殺されそうになった際、彼に救われる。
初代地球連邦大統領
再世篇では彼により地球連邦代表に任命される。

リアル系

アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ
64ではクスコの聖女である彼女と共に平和維持活動に専念する。
草壁春樹
SRWシリーズでは何作品か彼との交渉に赴いている。Wではリリーナの存在が彼の計画を狂わせる事に。
ガウルン
Wでは序盤に彼にかなめ共々拉致されそうになる。
ルルーシュ・ランペルージ
第2次Z 破界篇では彼の進言に従ってシンジュクゲットーへと赴き、エリア11の「現実」を目の当たりにする。Zシリーズにおける同志であるマリナを彼に救われる一方、同じく同志であるユーフェミアは彼に銃撃されるなど間接的な面でも関わりは深い。再世篇ではゼロレクイエムルートに進んだ場合、彼に処刑されそうになる(尤もZEXISを呼び寄せるためのブラフの可能性が高い)。また、時獄篇ではゼロの正体が彼であることを知っていることからこの時期に彼から正体を明かされた模様。
ナナリー・ランペルージ
第2次Z 破界篇ではアッシュフォード学園の生徒会の友人のなかでは最も年齢が近い。共に実は姫と呼ばれる境遇であり、平和を望み、信念を強く持ち、お互いに仮面を被る兄がいるなど共通点も多い。再世篇ではアッシュフォード学園でルルーシュと再会した後、エリア11総督となっている彼女にも会うがヒイロに諭され、ルルーシュのことをナナリーには話さなかった。
ミレイ・アッシュフォードシャーリー・フェネットリヴァル・カルデモンド
第2次Z 破界篇でのアッシュフォード学園生徒会の友人達。
ニーナ・アインシュタイン
第2次Z 破界篇では皇族であるユフィに物怖じせず対話した事で、彼女から尊敬される。
ユーフェミア・リ・ブリタニア
第2次Z 破界篇では志を同じくする盟友といえる存在。破界篇では彼女との対話によって自らの自分の迷いにある程度の答えが導きだされた模様。日本人虐殺事件をリリーナがどう感じたかは不明だがユーフェミアを非難する言動はないため、彼女のことを信頼していると思われる。
シェリル・ノーム
第2次Z 再世篇ではサンクキングダムで戦闘に巻き込まれ、シェルターに避難した時に歌を歌って避難民を元気づける彼女の姿に感銘を受けた。
グレイス・オコナー
第2次Z 再世篇では彼女にサンクキングダムごとシェリルやZEXISとともに消されかける。

スーパー系

ダイナミック系

剣鉄也
64α外伝Rなど彼女の完全平和主義に批判的な言動が多い。とは言え、完全に否定している訳ではなく、何れの場合も最終的にはリリーナを認めているが。
闇の帝王
Rでは彼らミケーネ帝国との交渉に赴く。どう考えても取り合ってくれるはずなどない…と思いきや、意外と話を聞いてくれた。
生田信一郎
Rでは彼女の完全平和主義が生田の行動に大きな影響を与える事になり、また生田の死が彼女に大きな影響を与える事になる。
流竜馬 (OVA)
Rではガイゾックから助けられた後にヒイロが去っていった際、残念がっていたところを彼に励まされている。
ヒミカ
第2次αでは原作のボース博士に代わって彼ら邪魔大王国との交渉に赴くが、やっぱり殺されそうになる。とは言え、当の本人は周囲の賛同を得られずとも三輪長官との協議を重ねるつもりだったらしく、この問題に真摯に対応していた。

その他のスーパー系

神勝平
Rでは、危うく殺害されそうになったガイゾックに和平交渉を申し出た行為を、彼から痛烈に批判されると同時に呆れられる。
キラー・ザ・ブッチャー
Rでは原作の野崎副総理に代わって彼らガイゾックとの交渉に赴くが、地球人を皆殺しにする気満々の彼らが本気で交渉に応じるつもりなどあるわけもなく、殺されそうになる。
破嵐万丈
第3次αではアラスカでアズラエルに脅迫された際、彼にその窮地を救われた。
エリカ
Aや第2次αでは共に平和運動の同志となる。
三輪防人
Aでは彼と共にマリーメイア軍に人質に取られてしまう。第2次αでは異星人の徹底殲滅を主張する彼を非難したため、これに激怒した彼に銃を向けられそうになる。
ベラリオス
TV版のエンディングでライオンと絡んでいたためか、Dではヒイロに救われた後、彼に連れられて母艦に戻る。
碇シンジ
αでは彼に窮地を救われる場面も。また、その際に後述にある台詞で彼を激励し、彼が戦士としての成長を踏み出すきっかけを生んでいる。
鈴原トウジ相田ケンスケ
αでは2人して彼女の美貌に鼻の下を伸ばすも、直後に彼女が見せたエキセントリックな振る舞いを目の当たりにして呆気に取られる。その直後、共に使徒との戦闘に巻き込まれてしまう。
ロゼルイ
Dでは彼女達の和解に大きな役割を果たした。
ズール皇帝
Dでは彼との交渉にも赴くが…。
ロゼ・アプロヴァール
Wでは共に平和の為に行動する。
ロジャー・スミス
Dでは彼と共にベスパズール皇帝を相手に交渉する。
R・ドロシー・ウェインライト
Dでは中盤にベックによって一時彼女と共に拉致されてしまう。「ドロシー」の名前繋がりか、それともどちらも矢島氏が演じているゆえの声優ネタか、リリーナはドロシーを友人と認めている。
ジェイソン・ベック
Dでは中盤に彼に拉致されてしまう。

バンプレストオリジナル

ルド・グロリア
Lの終盤にGreATによって地球圏が制圧された際に、彼に人質にとられてしまう。
アウストラリス

名台詞

「私はリリーナ・ドーリアン。あなたは…?」
ヒイロとの初対面で、逃げられてしまう。名乗らない相手に、リリーナは自分を名乗って出会える日を心待ちにしていた。
リリーナ「非道い…」
ヒイロ「お前を殺す」
リリーナ「何なの、この人…?」
リリーナの通う学園に転校生として潜入したヒイロと再会し、パーティの招待状を渡すが、破り捨てられた際のやり取り。「W」本編序盤の珍展開を象徴する本作屈指の迷シーンの一つ。この時はまだヒイロの素性を知らず、その理解不能な行動に恐怖と不安を覚えた(視聴者も)。
「ヒイロ…早く私を殺しにいらっしゃい!!」
ヒイロに出会えないもどかしさから叫んだ。第2次Z破界篇ではなんとアッシュフォード学園の敷地内で叫ぶ。
「ヒイロ!ゼクスを殺しなさい!!」
ゼクスとヒイロの南極での決闘において、ヒイロに卑劣な戦いを挑んでいる「元サンクキングダムの騎士」ゼクスを討つようヒイロに叫ぶ。しかし直後、ノインからゼクスが自身の実の兄であることを知らされることになる。
「完全平和など…戦うことの出来ないものの戯言なのではないでしょうか…?」
OZのビルゴの襲撃でリリーナの乗る車が襲われパーガンが負傷した時。強い意志の持ち主であったリリーナもこの時ばかりは珍しく少々弱気になったがカトルの言葉で気を取り直す。
「ヒイロ!今度はちゃんと手渡しなさい!」
ヒイロに誕生会招待状を引き裂かれた時のお返しとばかりに、今度は逆にヒイロのバースディカードを引き裂いて、ヒイロがいるであろうと思われる方向(実際、変装したヒイロがいた)に向かって放ったセリフ。ガンダムWのラストシーンである。
覚悟を決めました。
厳粛にあなたの攻撃を受けます。
私などのために躊躇をしないでください。
ノベライズ版のEWにおけるヒイロがシェルターに最後の精密射撃を行おうとした際の地の文での台詞。

スパロボシリーズの名台詞

αシリーズ

「私、詳しい事情は存じ上げませんが…ここで逃げては駄目だと思います」
「怖いですわ、でも…」
「ここで逃げれば、他の人達が今の私達と同じ恐怖を味わうことになるのではないでしょうか?」
「ですから、私もここで恐怖と戦います。あなたも…頑張って下さい」
αα for Dreamcast)』リアル系ルート第19話「第二次直上会戦」にて、エヴァ初号機のエントリープラグに同乗したとき、命令違反をしてまで必死で自分を鼓舞してシャムシェルに立ち向かうシンジを激励した台詞。このリリーナの励ましによってシンジは腹を括り、戦士としての成長の第一歩を踏み出す。
「おやめなさい!」
「偏見と独善に満ちた人間が銃を持ったおかげで、今日までの戦いが生まれたのです…!」
「撃ちたいのでしたら、どうぞご遠慮なく。覚悟は出来ています」
第2次αの終盤、異星人を全て敵と決め付けてエリカにも銃を向ける三輪長官を上段の台詞で激しく非難する。直後、激昂した三輪長官に銃を向けられた時に下段の台詞を言うが、ヒイロに阻止された。

Zシリーズ

「では、どうすればいいのでしょうか…?」
「不満を抱えたナンバーズの方達はどうすればいいのでしょう…」
第2次Z 破界篇中盤のエリア11にて、黒の騎士団に憤っているアッシュフォード学園生徒会のメンバー(ルイスを含む)に対してこう問いかけた。コードギアス本編ではアッシュフォード学園生徒会のメンバーにこのような意見を述べる人物はいなかったので、皆戸惑っていた(ニーナにいたってはリリーナを「反ブリタニア主義者ではないか」と疑ってしまう)。

携帯機シリーズ

「敵側の司令官と基地のアナウンスの声が同じだったり、レバーの位置が時々違っていたりしていたのが少々気になりましたが…」
Aより、白鳥九十九の提案により、木連の聖典(ゲキ・ガンガー)を全話視聴した後に述べた感想。声優の使い回しや作画ミスなど、細かい矛盾点に気付いてしまっており、アキトに内心で(マニア…?)と言われてしまう。
「ゲキ・ガンガーですか?」
「…ならば、私も見ておかなければなりませんね」
R』第32話「僕らが求めた戦争だ」で、地球圏統一国家と木連が和平交渉を締結する事が決定し、Yナデシコの食堂で木連・地球連邦和平の前祝いパーティが開催された際に、別室で1時間後に特別上映会『ゲキ・ガンガー3全話一挙上映』なる、『ゲキ・ガンガー3』の鑑賞会が開かれる事を聞いて。
はじめは訝しげに上の台詞で返すも、ノインメグミから、『木連の人間が聖典同然に心の拠り所にしているロボットアニメ』と聞くや俄然興味を示し、下の台詞で参加を表明した。
「皆さん、我々は対話によって世界を変えていくべきです」
「このような方法で変えられた世界に人々の心はありません」
W』第2部第46話「新しい時代の始まりに」で火星の後継者たちに対して。彼女はこれより前の23話でも木連の兵士達に大きな影響を与えている。
「自分があたかも死者の意思を体現しているような物言いはおやめなさい」
「あなたは自らの感情を…その憎しみを核に託したにすぎません!」
L』第7話離脱ルート「驕れる牙に吹く風」より。プラントに核攻撃を行って失敗に終わったジブリールがヤキン戦役で多くのナチュラルが命を落とした事実を持ち出して自身の行為を正当化しようとしたことに対して、リリーナが返した反論。直後に前述の件を議会に公表しようとしたため、悪行が白日にさらされる事を恐れたジブリールに軟禁される事に…。
「可哀想な人ですね…。今になって自分が踊らされている事に気がつくなんて」
L』第32話「奏でられた曲は」より。

スパロボシリーズの迷台詞

「ああ…運命の糸というものは本当に存在しているのですね…」
「彼が現れそうな場所を何ヶ所か想定してこの国に来たのですが、こんなに早く足跡が掴めるなんて…」
αα for Dreamcast)』リアル系ルート第19話「第二次直上会戦」で第壱中学校を訪れた際、ヒイロの所在が判明した事で運命云々を口にして「自分の世界」に浸り込む。直前までリリーナの可憐さに魅了されていたトウジケンスケの両名も、このエキセントリックな振る舞いを目の当たりにして軽く引いていた。

資料リンク