「シーマ・ガラハウ」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(→‎単独作品: 一時に修正)
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
286行目: 286行目:
 
:[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム]]との裏取引により入手。
 
:[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム]]との裏取引により入手。
 
;リリー・マルレーン
 
;リリー・マルレーン
:SRW未登場。シーマ率いる海兵隊の[[母艦]]となる[[ザンジバル]]級巡洋艦。ちなみに、艦名の由来は第二次世界大戦中に流行したドイツの歌謡曲「リリー・マルレーン」から。
+
:SRW未登場。シーマ率いる海兵隊の[[母艦]]となる[[ザンジバル]]II級巡洋艦。ちなみに、艦名の由来は第二次世界大戦中に流行したドイツの歌謡曲「リリー・マルレーン」から。
  
 
=== スパロボでの搭乗機体 ===
 
=== スパロボでの搭乗機体 ===

2017年10月10日 (火) 21:49時点における版

シーマ・ガラハウ
外国語表記 Cima Garahau
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 真柴摩利
デザイン 川元利浩
種族 地球人
性別
年齢 35歳
髪色
髪型 ロングヘア
所属 ジオン公国軍特殊部隊(一年戦争時)
デラーズ・フリートデラーズ紛争時)
軍階級 中佐
テンプレートを表示

概要

好戦的かつ大胆不敵な性格で、星の屑作戦の裏で暗躍する。

一年戦争時、ジオン公国軍に居た頃からコロニーへの毒ガス注入などの汚れ仕事ばかりやっていたが、これはあくまで上層部からの命令によるものであった。 最終的には自ら率いる海兵隊ごとアクシズへの撤退を拒否され、完全にジオン軍から見放される。

帰る場所を失った後は、ザンジバル級巡洋艦リリー・マルレーンの艦長として海賊行為を行って生き延びる境遇となり、部下も海兵というよりむしろ海賊に近い雰囲気となっている。実際、ブリッジにて白い虎の敷物を掛けたソファーに腰掛け、扇子を手にしながら「さっさとぶっ放しておしまい!」等と威勢良く艦隊戦の指揮を執る様は宇宙海賊の女ボス」と言う表現がしっくり来る。

エギーユ・デラーズの決起に応じてその傘下に入るが、その剥き出しの野心ゆえにアナベル・ガトーから不信感を抱かれていた。事実、デラーズ・フリートに参加しながらも、裏では地球連邦軍バスク・オムアナハイム・エレクトロニクスオサリバンと通じており、コロニー落としの情報を売ることで自分の身の安全を確保しようとしていた。最終的にデラーズの乗るグワデンを占拠、連邦軍にデラーズの身柄を引き渡そうとするが、デラーズが抵抗した為に射殺してしまう。計画に失敗し、やむなくグワデンからガーベラ・テトラで脱出するが、母艦のリリー・マルレーンも沈められ、最後はコウ・ウラキの乗るガンダム試作3号機と交戦し、コクピットにメガビーム砲の砲身の直撃を受け死亡する。

キャラクターの総評

『0083』作中でのシーマの数々の裏切り行為は、自らを使い捨てたジオンへの復讐もあるが、一番の理由は自身の安住の地を探していたためであった。悪役ではあるが、その悲劇性や独特のキャラクター性もあって、むしろ人気も高い。結局のところ、シーマの一番の不幸は良い上司に恵まれなかったことであろう(しかしその反面、部下からはかなり慕われていた)。

また、大義に殉じた硬派なジオン軍人が多く登場し、どちらかといえば腐敗していく連邦軍に対してジオン軍が好意的に扱われがちなイメージのある『0083』であるが、その中において、同じスペースノイドに対する毒ガス作戦をやらされた挙句に体よく切られたシーマは「ジオンの暗部の象徴、そして理想主義の側面が強いデラーズ・フリートへの痛烈なカウンター役」とも言え、決して「ジオン=正義とはいえない」事を示している。

「シーマ様」と呼ばれているイメージがあるが、元々「様」を付けたのはリリー・マルレーンの指揮を執っていたデトローフ・コッセルである。ちなみに、彼女のファンからもハマーンと同じく「様」付けで呼ばれることが多い。

登場作品と役柄

原作の経緯からか、ヤザンと同様に他の勢力に付く事も多い。

敵としてはガーベラ・テトラ等の搭乗機が強力なユニットという訳ではない為、ガトー程の強敵というイメージは薄いが、上記の寝返り関連等、敵キャラとしては比較的印象に残るイベントは多い。また、一部では「オバさん」呼ばわりされる事も…。

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初出演作品。DCに所属。
シナリオ「大気圏突入」でガルマ特攻イベント後、ゲルググMで増援として登場。シナリオ「静寂の中で」では、ガーベラ・テトラに乗り換えて再登場。
第4次スーパーロボット大戦
DCの残存兵として、シナリオ「ブライトの帰還」または「新たな敵」にガーベラ・テトラに乗って登場。主人公やコウと戦闘させると会話あり。
0083の敵キャラでは唯一ノイエDCに参加していないが、それはやはりデラーズ達とは反りが合わなかったからなのであろうか。
第4次スーパーロボット大戦S
シナリオ「グレートマジンガー奪回」において、再登場するイベントが追加された。
スーパーロボット大戦F
リアル系第1話「立ち込める暗雲」からガーベラ・テトラに乗って登場。その後、シナリオ「ネルフ襲撃」にも登場する。
今回の特記事項は何と言っても声が付いたことであろう。原作でも言っていた「よりどりみどり」が声入りになった。
スーパーロボット大戦F完結編
最初のシナリオ「うずまく悪意(前)」または「フロンティア4の危機(前)」に登場。乗機はやはりガーベラ・テトラ。暴走したカトルに攻撃されるイベントもある。
DCルートではア・バオア・クーで戦死するが、ポセイダルルートではろくに交戦機会もなくコロニー連合に打倒され、生死不明。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ジオン軍として登場。前半はゲルググMに、後半はガーベラ・テトラに乗る。今回は宇宙に無理やり出撃したGP-01をゲルググMでいたぶるイベントもしっかり再現された。
その後はジュピトリアンに付き、ドッゴーラに乗ってくる。カテジナ・ルースルペ・シノファラ・グリフォンといった、キャラの濃いザンスカール帝国の女性陣に混ざっても全く引けを取らない雰囲気を持つ。
第2次スーパーロボット大戦α
『F』以来、音声を新規収録。シャアネオ・ジオンに参加。を宇宙に持って行く役目を果たす。その後ハマーン側に付くが、ハマーンと休戦した場合は再びシャア側に付く。ネオ・ジオンとの最終決戦で死亡。
原作では無かったビッター少将との会話があり、蜻蛉(カゲロウ)の事について話している。また色々とイベントに絡むが基本大人しいキャラになっている。
シリーズでも珍しく、ほとんどど裏切りを考えていない(正史ではシャアとハマーンが同盟しているので、ハマーン側への寝返りも結果としてシャア側が得した形となった)。散り際も「ここが潮時」と達観していた程であった。結果的に、スパロボの中で最も悪役から遠い描かれ方をしている。
第3次スーパーロボット大戦α
第2次αにて死亡した為登場しないが、ガーベラ・テトラ入手時に名前だけ出て来る。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
ガーベラ・テトラに搭乗。セットで登場するアナベル・ガトーの方がインパクトがあるため、影が薄い。果ては、ガトーが打ったアトミックバズーカに巻き込まれる場合があるなど、不遇。
スーパーロボット大戦COMPACT for WSC
スーパーロボット大戦COMPACT2
第2部と第3部に登場。ガーベラ・テトラからガンダム試作2号機に搭乗するが、第3部では再びガーベラ・テトラに乗り換える。
初登場の第2部シーン3ラストでソロモンを襲撃し、ロンド・ベルベガ星連合軍をおびき寄せアナベル・ガトーのガンダム試作2号機にアトミックバズーカをぶちかまさせるシーンが最大の見せ場か。
スーパーロボット大戦IMPACT
ガーベラ・テトラ及びガンダム試作2号機に搭乗するが、最終決戦では前者を駆る。特に辞世の句を遺す事無く、ただ一言「うぐぅっ!」と絶息して爆死するという生々しい最期を迎えた。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦APORTABLE
今回もちゃんと最初はゲルググMに、後半にはガーベラ・テトラに乗る。α同様に、無理矢理出てきたコウのGP-01をいたぶり回すイベントがある。
ティターンズは既に壊滅しているので、今回すり寄る先はギガノス帝国。彼女曰く「ジョーカー」であるギガノスのマスドライバーを破壊したロンド・ベルの背後を突いて排除せんとするが、力及ばず敗北し死亡する。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
一年戦争後、バイストン・ウェルに転移して剣児と一時共闘する羽目に。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

第3次(PS版)
てかげんひらめき集中挑発脱力隠れ身
FF完結編α
根性挑発加速ひらめき熱血かく乱
第2次α
偵察かく乱ひらめき気合直撃熱血

特殊技能(特殊スキル)

第3次(PS)
シールド防御L5、切り払いL5
FF完結編
シールド防御L8、切り払いL6
α
底力シールド防御L5、切り払いL3
第2次α
指揮官L3、気力+(ダメージ)シールド防御L5、援護攻撃L2、ガードカウンターL7
IMPACT
防御L8、援護攻撃L4
A
底力L5、切り払いL5
A PORTABLE
底力L5、切り払いL5、ガンファイトL4

小隊長能力(隊長効果)

命中率+10%、回避率+10%
第2次α』で採用。

人間関係

エギーユ・デラーズ
デラーズ・フリートの首領。戦力増強のため、彼女らの艦隊を招聘する。表向きは協力していたが…。
オサリバン
アナハイム・エレクトロニクスフォン・ブラウン支社の常務。彼と裏取引を行い、ガーベラ・テトラを譲り受ける。
バスク・オム
デラーズ・フリートが目論む星の屑作戦地球へのコロニー落とし)の情報を流し、自身の安全を確保する裏取引を行った。
松浦まさふみ氏の漫画版では、ガトーとの戦いの最中にバスク率いる連邦艦隊の砲撃を受けて死亡する。
アナベル・ガトー
自分のためだけに戦う彼女とは対照的な、ジオンの理想に殉じる軍人。当然、そりが合わず対立。最終的には敵対関係になるが、原作では直接対決は無かった。
スパロボでは直接対決の機会がある。なお、ガトー曰く「獅子身中の虫」。
ケリィ・レズナー
彼が保有するヴァル・ヴァロを接収しようと目論むが、部下の不用意な発言のせいで失敗してしまった。
コウ・ウラキ
彼に自分の目論見を潰されて激怒するが、結局は討たれる事になる。
ノイエン・ビッター
原作では会っていないが、『第2次α』ではガトーでは無く彼女を宇宙に送る役割を担い、彼女率いる海兵隊の所業を知っていながらもそれを責める事はなく、同じジオンの同志として彼女を宇宙に送った。
アサクラ
SRW未登場。元々はファーストに登場したソーラ・レイの責任者で階級は大佐。
海兵隊を率いるシーマの上官でもあるが、毒ガス作戦をシーマ達に指示した際には自身の保身のために全ての責任を彼女達に押し付けたばかりか、一年戦争後に彼女らのアクシズ行きを拒否させてしまう。彼女の歪みを決定的にしてしまった人物。
デトローフ・コッセル
SRW未登場。シーマの副官を務める。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

シャア・アズナブル
第2次α』では彼の部下になり、後にハマーン率いるアクシズ軍に合流、地球連邦との条約締結に暗躍している。
ハマーンと休戦した場合、再度ネオ・ジオンに戻ることになる。拒絶しても結局アクシズ軍ごとネオ・ジオンに合流する。
黒い三連星
DCおよびジオン軍の同僚。『第3次』や『F』で共闘しており、割と馬の合う関係。
ハマーン・カーン
『第2次α』ではシャア側からハマーン側へと寝返るが、ハマーンと休戦し、彼女がαナンバーズと合流するとシーマはシャア側に合流する。…が、ハマーンは全く動じず、シーマのプライドに傷を付けた。
マシュマー・セロキャラ・スーン
『第3次』では共闘するシナリオがあるが、そのコントじみたやり取りに呆れる事になる。
オウギュスト・ギダン
α』では一時的に自分の指揮下に入れるが、内心は快く思われていなかった。
ギニアス・サハリン
IMPACT』ではコロニー落としの布石として、完成半ばのアプサラス宇宙科学研究所を襲撃させるハマーンの命を彼に伝える。成果を挙げる気配の無いアプサラス・プロジェクトに固執する彼を嘲笑する一幕も。
クロノクル・アシャー
『α』で一時共闘した際、女王マリアの弟である事を知っていたが、その立場に反して実績が無い事を馬鹿にした。
カトル・ラバーバ・ウィナー
間接的にカトルの父親(らしき人物)を死なせたことが原因か、遭遇戦でいきなり撃墜された。
もっとも、このくだりはガンダムWの原作をよく見ていないと置いてけぼりにされるところである。
シロー・アマダ
彼女の部隊によるコロニー潰しで、家族や知人を喪った人物の一人。原作やSRWでは直接の関わりは無いが、ガンダムシリーズのゲーム作品では彼との接触で古傷を抉られることが度々ある。

リアル系

ドルチェノフ
A』では彼に取り入るが、後述にある通り、内心では彼を完全に見下していた。

スーパー系

ロム・ストール
IMPACT』のフォン・ブラウン戦で、参上した彼から自分達の所業を「悪」とはっきり断じられ、それまで余裕を漂わせていたシーマも思わず狼狽する。
草薙剣児
CC』ではバイストン・ウェルで一時共闘していた。

バンプレストオリジナル

イルムガルト・カザハラ
第4次』で声を聞いただけでシーマを美人と判断したが、「ちょっとトウが立っている」とも発言したため怒らせてしまった。
ミーナ・ライクリング
同じく『第4次』で声だけでシーマの様々な情報を言い当てた。が、「歯の治療中」というのはハズレだったらしい。
アイビス・ダグラス
第2次α』では彼女にオバサン呼ばわりされてしまう。

名台詞

その強烈なキャラクターと声優の真柴摩利氏の熱演もあり、印象に残る台詞はとても多い。

ソロモンの悪夢さん、ガンダムかっぱらってやっとお戻りか…通信を!」
「前方のムサイ、コロニーの残骸と誤認した。だが、ちょっと間に合わないようだねえ」
第5話より。シーマの初登場シーンは、宇宙から上がってきたガトーが乗るムサイ級ペール・ギュントに対して巨大なリリー・マルレーンでわざと突っ込むというもの。その後、慌てて回避するガトー達を部下と一緒に嘲笑する。
シーマを筆頭とするシーマ艦隊が、大義に殉じるガトー達とは正反対のならず者ばかりである事を伺わせる登場ぶりである。
「哨戒中に見かけたものでねぇ。新参者の挨拶代わり、とでも受け取ってもらおうか」
ガトーと共にデラーズと謁見した際に。「先ほどの体当りはわざとやりました」と言ってのける。
「少佐。これからは楽させてあげるよ。せいぜい、ガンダムでもしっかり磨いておくんだねぇ」
待機を命じられて連邦軍艦隊の迎撃に参加できないガトーに対して。自信と共に相手への侮辱も篭ったセリフ。その自信に違わず、相手を出し抜き、ガンダム試作1号機を大破させる。
「よりどりみどり」
シーマ・ガラハウを代表する名台詞。
その後、シーマはサラミス改級ナッシュビルの対空砲火を易々と潜り抜け、ブリッジに取り付いて撃墜した。口先ばかりでなく実力も確かである事を示すシーンと言える。
「やられた?! 癪だねぇ…けど、今日のところは見逃してあげるよ!」
ケガを押して出撃したバニングジム・カスタムの反撃を受けて。ゲームでは撃墜時の台詞に採用されている。
「なんのかんの言っても、世の中を渾沌とさせているのは、お前のようなルナリアンなんだなあ」
第7話より。アナハイム・エレクトロニクスフォン・ブラウン支社常務オサリバンとの会話より。
シーマと裏取引をするルナリアン(月面都市に居住するスペースノイド)である彼を皮肉っている台詞…なのだが、後の宇宙世紀の歴史を考えるとモビルスーツ等の兵器を開発・製造し、諸勢力に対して節操無く売り渡すことによって戦乱の種をばらまくアナハイム・エレクトロニクスへの痛烈な批判であるとも解釈できなくもない。
「あたしはお節介な男は大っ嫌いさぁね!」
ケリィヴァル・ヴァロが予定より早く出港したのに慌てた部下に対して。自分達に用があるのはヴァル・ヴァロだけでケリィは必要無い事を部下がバラしたのを即座に見抜いた。
「落とし前はつけてもらうよ。命を賭けてもねぇ」
上記の失態を犯した部下を、罰としてザク1機でヴァル・ヴァロと戦わせた(もちろん勝てるわけもなく部下は死亡)。
比較的部下思いの彼女ではあるが、目論見を台無しにしてしまうような失態を犯した部下に対しては流石に冷酷である。
ちなみに小説版ではMS-05(旧ザク)で放り出している。
「ぶつよ」
オサリバンに「での騒ぎは困ると申し上げましたものを」と言われた際に彼女が返した一言。怖いイメージがあるシーマだが、いきなりぶん殴ってくるキャラが多い本家ガンダムに比べればずっと穏健である。
「ふざけるんじゃないよ! あたしは今までこうして生きてきたのさ。本国でぬくぬくとうずくまる者たちの顎で扱われながら!」
第12話より。理想主義者であるデラーズの発言に、その主義者達に反目されたのは自分と言い張った。その後「あたしは故あれば寝返るのさ!」と啖呵を切ったのだが……
「ガイドビーコンなんか出すな! やられたいのか!?」
第13話より。自分を帰還させようとガイドビーコンを出したリリー・マルレーンに対して。
この言葉の後、リリー・マルレーンはガンダム試作3号機に位置を知られあっけなく撃沈され「いわんこっちゃない…!」と彼女を落胆させてしまうのだった。ある意味、部下に慕われていたが故に起きた悲劇。
小説版では苦楽を共にしてきた部下たちの死によって冷静さを失い、憎悪のままにGP03を攻撃対象としている。
「ハハハハハハハ! おまえは一体、どっちの味方だ!」
既に連邦側についているにも関わらず、母艦を攻撃してきたコウに対して。直後にガンダム試作3号機の意表を突く攻撃によりガーベラ・テトラは串刺しとなる。
「おめでたいねえ、そんな奇麗事が通ると思ってんだから。でもね…人は正義を口にした瞬問から正義じゃなくなるのさ
ドラマCDより。コロニーの護送にあたっていたコロニー公社の監視船を襲撃した際に制止を呼びかけた公社員に対して。現実の一面を物語る名言である。
「私はシーマ・ガラハウ中佐、司令代行だ」
デトローフ「が、合点で!シーマ様!」
「はぁ!?シーマ中佐と呼べ!」
ドラマCD「宇宙の蜉蝣」、後のシーマ艦隊の前身となる荒くれ者で構成された特務艦隊との初顔合わせにて。隊員らの取り纏め役であるデトローフ・コッセルが代表として不慣れな敬語を話しながら出迎えるも、ついつい素のノリが出てしまった彼に様付けされる。当時はまだ真面目な軍人だったためか、比較的凛々しい口調で怒りを露わにしている。
「あ…あたしは、知らなかった……。毒ガスだなんて知らなかったんだよぉぉっ…!」
PS2用ソフト『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』のムービーより。
このムービーでは、ブリティッシュ作戦に使用するコロニーを制圧するために使用した弾が致死性の毒ガスだと知らなかったことになっている。
ちなみに、この時連邦側の目撃者として、が居合わせている。
「逸脱だと!? アタシらは催眠ガスだと聞かされてコロニーにあれを…あれがG3ガスだったなんてこれっぽっちも聞いちゃいなかったんだ!!」
「この手で毒ガスを……あの時コロニーの河から見えた阿鼻叫喚…気が付きゃ大量虐殺を強いられちまってたのさ」
「その後も……軍の汚れ仕事を散々やらされたってのに……その結果がコレかいっ!!」
「すべて軍が……キサマが命じたことだろうが!! アサクラァ!!
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』にて。ジオン敗戦直後、月とサイド3の間に位置するカラマ・ポイントに逃亡したジオン艦隊が決戦か、再起を待つのかを話し合った会合に参加したシーマ艦隊だが、アクシズ行きを希望したにも関わらずアサクラより「軍律を逸脱し、ジオンの名誉を汚した罪は重い」として脱出を拒否されてしまう。
更に「自分達の始末は自分でつけろ」を言われ、ブチ切れたシーマがゲルググでアサクラの戦艦に突っ込もうとした際の独白。
この様な形でジオンの友軍から見捨てられてしまったため、シーマ艦隊は自分たちの生き残りを図るためには手段を選べなくなってしまったと言える。彼らがジオンの志を失ってしまうのには十分すぎる理由であろう。
ちなみにアサクラのムサイに突っ込んだが、リック・ドムに乗ったガトーに止められてしまう。
「コッセル―――…見るな…見るな――…見るなぁあぁっ!!!」
「無抵抗のコロニーなんだぞ…これが…任務だと――…!?」
(―これはただの…虐殺だっ―――…)
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』でのシーマの夢に出てきたブリディッシュ作戦時の記憶。
アサクラはジオンに味方しない他のコロニーに見せしめのために「暴徒鎮圧用ガス」を注入すると説明していたが、コッセルがガスを注入後、しばらくして人々が建物や車から飛び出して次々にバタバタと苦しみながら倒れていく様子を目の当たりにしたため両名ともすぐに「G3ガス」を騙されて注入してしまった事を悟る。
この様な形で大量殺戮を強いられたシーマのトラウマは凄まじく、寝る度にこの光景が蘇るため、睡眠嫌いとなっている。

スパロボシリーズの名台詞

αシリーズ

α

「クロノクル? ああ、ジュピトリアン女王マリアの弟とかいう…」
「でも、ご大層な肩書きの割には戦果を挙げていないって話さね」
第22話宇宙ルート「ガンダム、星の海へ」より。増援として現れたクロノクルを嘲笑した。

第2次α

「そんな大昔の命令を律義に守っているとはね…。おかげで宇宙への帰り方を忘れちまったかい?」
第27話ネオ・ジオンルート「熱砂の蜉蝣」より。ジオンの命令に果てなく忠実なビッターを皮肉る。
もっとも、シーマにしてみれば、自分を体良く捨てたジオンを恨んでいることから、ビッターの発言を快く思えない…はずだったのだが…。
「馬鹿言ってんじゃないよ! 相手はガンダムと特機の集まりだ! ザクで敵うと思っているのかい?」
「モグラはモグラらしく、穴熊であたし達を援護してな」
同上。シーマを宇宙へ行かせるため、αナンバーズの出迎えを引き受けるビッターをこれまた皮肉る。ただし、このステージのザクは…。
「任務なんざクソくらえさ! あたしはあたしの落とし前をつけさせてもらう! そうやってあたしは生きてきたんだよ…!」
「そうさ。あたしが信じられるのはあたし自身だけ。あの戦争で嫌というほど思い知ったからね」
同上。ビッターはジオンから与えられた任務を果たそうとシーマに説くが、やはり反発する。
「そうさ。一年戦争が始まったあの日…コロニーにG3ガスを流したのは、あたし達の部隊さ。人類史上最大級の民間人虐殺をやったのは、あたし達なのさ…!」
「だがね…やっちまったものは取り返しがつかないのさ。おかげであたしは戦争犯罪人扱い。あたしの艦隊はアクシズに向かう事も許されなかった」
「ああ…戦争がなし崩しに終わった後、あそこにはジオンの残党が終結していた。そこで、連中は地球圏で戦い続けるか…アクシズに逃亡するかの選択に迫られた。
だがね、あたし達はアクシズへ向かうことを許されなかった。生き方を選ぶ権利も無かったのさ。軍律の逸脱、ジオンの名の汚辱。あたし達は任務に忠実なだけだった…だがその報酬がこれだ。」
同上。背後要因を知るビッターに自身のトラウマを明かし、自嘲する。
「フン。あたしに命令をした奴は腐るほどいたが、頼み事をしたのはあんたが初めてだからね」
「命令ではなく願いなのだ」というビッターの発言を受け、素直にロケットに乗り込む意志を固める。
(馬鹿だね…死んじまったら元も子もないのにさ。だけど、頼まれたとおり宇宙へ上げたよ…)
とあんた達の志をね…)
同上。死を前提とした任務に赴き、その命を投げ出してまで自分を守り、任務を成し遂げたビッターを哀れむモノローグ。
「鉄の女がお相手とは光栄だね!」
「ハ…こっちの裏切りに眉一つ動かさないかい…。さすがだね、ハマーン・カーン…! だけどね…そのあんたの澄ました面は、こっちをみじめな気分にしてくれるんだよ!」
第53話ハマーン休戦ルート「人の心の光」に於けるハマーンとの戦闘前会話より。
「フ…どうやら、あたしも年貢の納め時って事かい…」
「ま…そろそろ潮時かもね…」
第54話休戦ルート「逆襲のシャア」or第55話ハマーン拒絶ルート「忌まわしい記憶と共に」で戦死した時の台詞。

COMPACTシリーズ

「おやおや、顔色が悪いよ? それじゃせいぜいがんばっておくれよ。間違ってかわいい嬢ちゃんパイロットを死なせたりしないようにねぇ。技術少将殿? フフフ…」
IMPACT』第1部地上激動篇シーン4シナリオエンドデモより。宇宙科学研究所襲撃の命を渋々了承したギニアスへ、ダメ押しとばかりに皮肉を交えて通信を終える。
「なかなかにぎやかな連中じゃないか。だけど…もっと騒がしくなる…。会場のソロモンは空いてるよ。お先にどうだい? …フフフフ」
『IMPACT』第2部宇宙激震篇第16話「悪夢、再来」より。ナデシコ隊を引き連れている所為か緊張感乏しく部隊を展開するロンド・ベルを嘲笑しながら、ソロモンに仕掛けた「罠」の発動を待つ。
「だいぶ押されているじゃないか。ソロモンの悪夢、そして薔薇の騎士…大したことないねえ」
『IMPACT』第2部宇宙激震篇第28話「絶望の宇宙に」より。ガンダム試作2号機を駆って出現し、「星の屑作戦」発動を目前にしてロンド・ベル隊に苦戦するガトーとマシュマーを嘲笑う。
同胞とは言え、好機を虎視眈々と窺っていたシーマの狡猾さにガトーは激怒する。

携帯機シリーズ

(ただの小悪党がどこまでやれるか…見ものだねえ)
A』第24話「夢色の追跡者」or「バーニング・ハート」より。ドルチェノフに対し、内心で嘲笑する。

スパロボシリーズの迷台詞

「こ…小娘共が…!」
第2次α』のアイビスルートでハイペリオンと戦闘した際、チームTDの面々から年増であることをからかわれて。
シーマ様とはいえ、自身の実年齢(35歳)の事は気にしている模様…。
「剣児、また褒美が欲しいだろ? なら、頑張らないとねぇ…」
CC』にて、バイストン・ウェルで共闘している剣児に対して。…なのだが、ゆっくりと近寄りながら言っているので別の何かを想像させてしまう。
…というか剣児も「褒美」と聞いて鼻の下を伸ばしており、ルリからは呆れられ、つばきも激怒している等、かなりシュールな場面である。

搭乗機体

ザク
開戦当初、コロニーに毒ガス作戦を行なった際の乗機。
ゲルググM (シーマ専用)
海兵隊専用のゲルググ。シーマは指揮官仕様の専用機に搭乗していた。
ガーベラ・テトラ
アナハイムとの裏取引により入手。
リリー・マルレーン
SRW未登場。シーマ率いる海兵隊の母艦となるザンジバルII級巡洋艦。ちなみに、艦名の由来は第二次世界大戦中に流行したドイツの歌謡曲「リリー・マルレーン」から。

スパロボでの搭乗機体

ガンダム試作2号機
IMPACT
ドッゴーラ
α

余談

  • SRWでは特に目立つことは行われないものの、公式ではシーマ・ガラハウが主役のドラマCD『宇宙の蜉蝣』が有り、更には『0083』BD-BOX発売の際には彼女の追加エピソード第2段としてピクチャードラマ『宇宙の蜉蝣II』が製作されている。
  • 携帯機の『Gジェネレーション』シリーズではシーマが改心するイベントが用意されていたりする他、シナリオ面でも『GジェネDS』では一年戦争デラーズ紛争までの実質的なヒロインで、ジョニー・ライデン(SRW未登場)とフラグが立ったり、ターンXパイロットになれたりするなど特に優遇されている。
  • PS2版『めぐりあい宇宙』では、シーマは『0083』の時代を生き抜き、人知れず表舞台から姿を消すルートも存在する。
  • 2003年発売のギャルゲー『インタールード』には、ヒロインのバイト先であるファストフード店「デラーズ」のチーフとして「嶋さん」なるシーマそっくりの中年女性が登場し、CVも本家シーマを演じた真柴摩利氏をキャスティングするというハイレベルなパロディが行なわれていた。
  • 視聴者の間では『0083』発表当初は「宇宙世紀三大悪女」にも数えられる悪女キャラと考える声が大きかった時期もあったが、後の外伝作品などで「ブリディシュ作戦」での虐殺を知らずに実行してしまった苦悩や上層部が責任逃れに終始して責任と押し連れられてしまった過去、彼女らシーマ艦隊の境遇を理解せずに「マハル出身の荒くれ」「虐殺を行い栄光あるジオンを汚した恥知らず共」という誤解して見下すジオン軍関係者によって戦後も単独で孤立、マハルもソーラ・レイに改装され帰る場所も頼れる友軍もなく宇宙海賊に身を落とすしかなかった事実などが描写されるようになると「悪女じゃない、むしろ被害者」という意見が大勢を占めるようになった。ガトーやデラーズが当初忠義の志士と持て囃されながらも、やがてテロリストとしての本性を取り沙汰されるようになった一件とは対照的と言えるだろう。

資料リンク