没データ
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没データは、ゲームプログラム内部に存在しながらも、実際のゲームでは使われることのないデータを指すコンピュータゲーム用語。未使用データとも。
本項ではスパロボシリーズにおける没データについて解説する。
概要
没データはその呼び名が示すようにプレイヤーが見ることが出来ないようプログラム内に隠されているため、その確認にはデータ解析など特殊な手段を使う必要がある。
データが没となってしまう原因はシナリオの都合等であると思われる。ただ、近年の作品には容量の制約がほぼなくなり、大量の音声付き没台詞や、グラフィックおよびモーションデータが設定されている機体データも発見されている。こういったデータが削除されず残されている理由は様々だが、ゲーム全体を構成するデータから一部分を消去することで予期せぬ不具合が発生することもあるため、あえてそのままにされている場合も多い。
また、テストプレイやデバッグ作業用のデータなど、開発上必須であっても一般のプレイヤーには使う必要が無く、結果として通常のプレイでは見る事の出来ないデータも広義の没データに含まれる。
用意されていても使われないデータの例
敵パイロットや敵機体のデータには、システムや所持する特殊スキルの都合で、結果的に没データとなるものが多く存在する。以下にその例を示す。
- 援護用・トライチャージ用の音声付き台詞
- 前者については、敵パイロットが援護攻撃あるいは援護防御の技能を持っていなければ、聞くことができない。敵小隊はトライチャージを使わないという仕様により、後者も聞くことができない。
- 切り払い・シールド防御の専用モーション
- 敵パイロットが切り払い・シールド防御の特殊スキルを習得していなければ、見ることができない。
シリーズ作品
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- ユニットデータに百式、サザビー、ジオング(通常の状態と頭部だけの状態の二種類)、Gアーマー、ズーや、パイロットデータに逆シャアVerシャア、クワトロ、カイ(顔グラはΖガンダムバージョン、アムロとの会話、Gアーマーの提供イベントなど、未使用のセリフデータも存在する)、セイラ、カムラン、エマ、ベルトーチカ、ルー、エマリー、チェーン、リィナ、マリア、クリスなど、後の作品で正式に登場するキャラ以外にも未だにSRW未登場のルチーナ・レビンも存在する。さらに謎のマッコウクジラ型戦艦ノルマンディア、その乗員と思われるダン・ゼペット、フックと呼ばれるオリジナルユニット、キャラクターたちが存在している[1]。アイテムに至っては採用された数より没にされた数の方が多い。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- FC版で存在していながらリメイクでシナリオから除外されたパイロットとユニット(ラインX1やプルツーなど)のデータが存在し、何故かレインのセリフを言うドモンのデータもある。また、(厳密には没データではないが)本編では使用してこない、敵ユニットのマップ兵器のアニメーションも存在する。
- 第4次スーパーロボット大戦
- ユニットデータにニセサイバスター(ガンダムのような角がついた緑色のサイバスター)やハイパーズワァース、アウドムラが、パイロットデータにサウス・バニングや『聖戦士ダンバイン』のトルストール・チェシレンコやゼット・ライトがそれぞれ存在。また『第3次』に登場していたベルナルド・モンシアやシャングリラチルドレン達のデータも入っている。
- このほか没データであったが、ハイパーガラバが『第4次S』、ガイラムが『スーパーロボット大戦F完結編』で正式に登場を果たしている。ハイパーズワァースはハイパー化のデモも存在する。この他サイバスターの武装「カロリックミサイル」に没演出も存在している。他にも名前だけのデータにアトールVやナイチンゲール、Ξガンダムといった後に登場したユニットも見られる。
- スーパーロボット大戦F
- 『F完結編』に登場するイデオンなどのデータが存在する(イデオンは『F完結編』で除かれたイデバリアを装備している)。イデオンたちは『F』基準でデータが作られており、機体データは(特に運動性は大幅に)『F完結編』より低めになっておりほぼ別物。また、武装データとして、ポジトロンスナイパーライフルやロンギヌスの槍などが存在する。ポジトロンスナイパーライフルは弾数式ではなくEN消費式であったり、攻撃範囲が非常に広域だったりと『F完結編』のそれとは仕様がまったく異なる。
- ネオ・グランゾンも本編ではお蔵入り扱いでありデータ上にのみ存在(カラオケモードには登場)。また、強化パーツに「バイオニックコンデンサー」なる最大ENをアップさせる没パーツがあり、バグ技で入手できる事がある(その名前は恐らく『ザンボット3』や『イデオン』に登場した同名のパーツから)。他にも『第4次』に登場していた「Iフィールドジェネレーター」や、説明にはビームバリアを装備するとあるも実際は何の効果もないパーツ「バリアジェネレーター」も存在。また後の『CB』で採用される「リローダー」はこの時点で没データに入っている。『第4次』のデータを流用しているからか、ズワァースのハイパー化デモが残っている。一般兵のボイスも山田義晴氏や大滝進矢氏の音声データが収録されているが未使用(後の作品で使用される)。
- PS版Fには、BGMに「とべ!グレンダイザー」「勇者ライディーン」「炎の中華体育教師」「水と沼の国から」「フラッパーガール」「正調 ミオのじょんがら節」「ダークプリズン」「ねぇ、作戦立てる?」が存在する。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 逆シャアVerシャア、ギュネイ、レズンたちが没データとして存在する。機体でも敵版サザビー、α・アジール、ヤクト・ドーガ (量産型)等が存在。このうち量産型ヤクトはデモ画面で登場しているが、本来装備していないファンネルを使用している。逆襲のシャアシナリオは後のシリーズで採用された。
- 他にも、デラーズ、サラ、キャラ、ガラリアなど『第4次』に登場していたキャラクター、サーバインなどの『第4次』に登場していた機体もブラッシュアップしたグラフィックで存在する。ガザDのMA形態、ジャムル・フィンなどの新しく描き起こされたMSの没グラフィックが多い。声優の都合もあるのだろうが、これらの多くは『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』で日の目をみることになった。またドクターJ以外のガンダム開発者も出す予定だったのかプロフェッサーGの没グラフィックも存在。
- シナリオでは上記の逆シャアシナリオを想定していたのか「逆襲のシャア」や「究極の名のガンダム」「ファイナル・オペレーション」といった没シナリオが存在している。実際にプレイできるのは「ファイナル・オペレーション」のみだがキャラクターと台詞が合っていない等所々不自然な部分がある。ただし台詞を正しく合わせれば基本的に本編で使用されたものになっており、そこから推測するに本編に採用された「ファイナル・オペレーション」と「ファイナル・オペレーション-完結-」の中間に位置するステージを予定していた(「ファイナル・オペレーション」を前後編にするつもりだった)と思われる。
- 他には開始早々にシンジがブライト達から「バカシンジ」と罵倒されるMAPも存在し味方初期ユニットには東方不敗とマスターガンダムがおり敵にはキャラ等未実装キャラクターが敵として存在している(なお攻撃するとアムロのボイスと顔グラフィックが表示される)。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 追加キャラとして出すつもりだったのか、ワッケイン、アルファ・A・ベイトのデータが存在。音声は無いが、台詞も用意されている。他にもサエグサのグラフィックも存在している。
- 逆にSFC版『第3次』に登場していたアルはグラフィックが用意されながらも、没となっている。
- 強化パーツも「バイオニックコンデンサー」「Iフィールドジェネレーター」「バリアジェネレーター」といった没パーツはF完結編からそのまま残されている。
- 全スーパーロボット大戦電視大百科
- BGMで「THE WINNER」「モビルスーツ戦~交戦~」「サイレント・ヴォイス」「MAIN TITLE」「F91ガンダム出撃」「DON'T STOP! CARRY ON!」「FLYING THE SKY」「JUST COMMUNICATION」が存在する。全てガンダム系作品の楽曲。
- なお、同作のガンダム系作品では全ての項目において「颯爽たるシャア」が再生される。取扱説明書にも「颯爽たるシャア」以外の楽曲は記載されていないため、恐らく意図的に没にされたものと思われるが、理由は不明。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 幾つか没シナリオがある(ただし、タイトル表示のみ)。いくつかエヴァンゲリオン系のボツシナリオがあるが、後のDC版αで採用されている。また、「壮絶!台湾大地震スペシャル!」という、当時の海外で起こった災害をネタにした、不謹慎極まりないシナリオタイトルがデータ上で一番目にある。没パイロットデータにセイラ・マス、リィナ・アーシタ、素晴らしきヒィッツカラルドが存在する。この内、リィナは全αシリーズに没パイロットデータとして登録されており、能力・精神もシリーズ毎に全く異なる。αシリーズではリィナはパイロットとして一度も自軍に参加しないが、毎作没パイロットデータが用意されていた。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の十傑集マスク・ザ・レッド(SRW未登場)の音声データが存在する。しかも一部はバグで実際に聞けてしまう。
- スーパーロボット大戦α外伝
- R-2、SRX、龍虎王(虎龍王)等の前作のみのユニットが存在している。エアロゲイターが使用していた機体もいくつか存在。機体能力、武器性能、モーションも前作と同じ。ただし、ユニット名、パイロット名、武器名は全て「ダミー」表記。また『α外伝』でグラフィックが新しくなったダイターン3だが、こちらも前作で使われたグラフィックのタイプのダイターン3が外伝のダイターンとは違うデータとして残っている。
- 他にも『α』からのデータが数多く残っており、EVA初号機のポジトロンスナイパーライフルのMAP兵器のモーショングラフィックや、パイロットの特殊技能、天才、社長、集中力、SP回復、勇者、聖戦士や2回行動が残っている。ユニットの特殊技能の方にもATフィールド、オーラバリア等が残っている。『α』でグランゾンに搭載されていた試作型縮退砲の戦闘デモも残っており、シュウの方も対応する台詞が用意されている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- ガンダムMk-II (黒)、ヤクト・ドーガ (クェス専用)の味方版データが存在(グラフィックは敵版の反転ではなく独自仕様。またこの名残としてゲーム中アムロでクェスに隣接すると説得コマンドが出るマップもある)。ククルには味方使用を想定した戦闘ボイス(ヒミカへの攻撃ボイスや、援護防御(味方へ詫びを入れている))がある。その他、「Trombe!(Ver.R)」、「IN MY DREAM(イントロカット版)」、ラッセ・ブレンの後期型(本作では特攻イベントがない)、『第4次S』以来参戦していなかった『ガンダム・センチネル』のユニットデータが存在[2]。また、デバッグモードがあり、改造ツールを使えば入れるが、理解には専門知識が必要でメモリーカードのデータ消去・フォーマットの項目もある為、無闇に確めようとするのは危険を伴う。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 前作に登場したハマーン・カーン、キュベレイ(敵仕様)、シャア・アズナブル、ナイチンゲール、ガンダムSEED系の乗せ変えデータ、イザークとディアッカの没カットイン、ストライクガンダムのI.W.S.P.装備時のデータ、ストライクルージュ用のソードストライカーパックとランチャーストライカーパック装備時のデータ、ドン・ザウサー、グルンガスト参式、龍人機、龍虎王、虎龍王、味方仕様?(HPが低い)のヴァルク・バアル、ヴァルク・イシャーのデータが存在する。また、クォヴレー・ゴードンのイングラムの人格が出ている状態でのシヴァー、ケイサルとの戦闘台詞が存在し、恐らく元々は特殊技能の演出だったと推測される。レビ・トーラー(表記はトーラ・レビ)のデータも存在する。ルアフ・ガンエデンには戦闘台詞が弱気になった別データが存在する。本作ではシナリオデモに登場しない闇の帝王の特殊背景グラフィックもそのまま残されている。
- また、BGMで「合体!ゲッターロボ」が存在。さらには前作からの継続参戦がならなかった『F91』、『クロスボーン』、『ブレンパワード』、ウイングガンダム (EW版)、前作でも没データだった『ガンダム・センチネル』のユニットデータも存在する。一部ステージでは戦闘前会話の没テキストも存在する(ボアザンルート第45話のコスモ対ダンゲル等)。
- また、本作でもデバッグモードがあり、テスト用の会話シーンも用意されているが継続参戦していないオルファンや銀河旋風ブライガーのオープニング原画で有名な金田伊功氏について用語解説を展開したり、果ては「MMRみたいですね」(漫画『MMR マガジンミステリー調査班』と思われる)という発言があるなど相当にマニアックな内容となっている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- ディアッカ、ハイネ、カガリ、グエン、ミームのパイロットとしての没データが存在(ただしボイスはAI)。
- 各形態が単体でヘット状態になったベクターソル、ベクターソル、ベクタールナやディアッカ、ハイネ両名には専用機のデータがあリ、ハイネにはカットインまである。他、フォースインパルスのエクスカリバー使用時にシンの通常版カットインが存在。また、不動GENやレントンの台詞や主要UCガンダムキャラの「アッシマーがあぁ!」や「ヴェスバー!」、ミチルの「暗黒大将軍!」やマジンカイザーの武器名を叫ぶデューク・フリード、ルビーナなど、音声の没データも非常に多い。過去作からの流用も多く、ケイサル・エフェスやOGシリーズ、『Z』にはいない『第3次α』参戦作品関連の特殊台詞まで入っている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- アイムのアサキムにおける特殊台詞の没データが存在。キングゲイナーのオーバーヒートやデスティニーガンダムのフルウェポン・コンビネーション等、『再世篇』で追加・復活する戦闘アニメが存在する。機体ではVF-171 ナイトメアプラスとトップドッグの没データが存在、前者は『再世篇』で登場した。他にはイベントで使われる画像データに本編とはまったく関係ない沢渡朔の少女アリス写真集の画像の一部がダミーデータとして入っている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- ロックオンの死亡シーンやコールドスリープ中のイオリアなど、前作『破界篇』で使われたイベントスチルの一部が残っている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 顔グラフィックの没データが非常に多く、『天獄篇』への伏線と取れるものもある。使われなかった表情差分から、床に倒れる敷島大次郎博士、今回未登場のアポロとシリウス、ビッグヴィヌスの原色バージョンなど没グラフィックも多い。中でも『ボトムズ』のものが非常に多く、キリコに至っては『赫奕たる異端』ラストのフード姿、落下後の包帯姿、軍人姿が色違いで2つと原作再現用のものが4つもある。さらにロッチナは今回使われなかった老人姿のものが一つ。
- 『フルメタ』もまた多く、ボン太くんには宗介が最初に入った時と思われるマスコット時の差分が用意されている。また、『グレンラガン』だとシモンは多元宇宙迷宮イベント時の少年時代のグラフィックが存在するが、没差分まで含めて全て新規描画である。さらにブータの人間時のグラフィックが存在。
- 音声ではハマーンやギュネイの対フロンタル等の特殊台詞の没データがあり、これらは『天獄篇』で使用された。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇/第2部:宇宙激震篇/第3部:銀河決戦篇
- 3作品共通してR-1、サイバスター、グルンガスト、ヒュッケバインのデータが存在する。これらは当初、WSにてOGシリーズを展開する予定だったものの名残だと思われる。このうちグルンガストには「計都終焉剣」という、他シリーズに見られない名称の必殺技が存在する。
- その他、第1部に関しては第2部に登場予定のエクセレンのパイロットデータも存在。乗機であるヴァイスリッターもデータ上は存在しているが、グラフィックが落書きのようなものになっている。第3部にHi-νガンダム、ナイチンゲールのデータが存在する。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- パワーライザーのロム搭乗版やHi-νガンダム、ゲア・ガリング、味方仕様のサザビーが没データに存在する。キャラグラフィックにDr.ヘル、ドッグ・タックが存在する。
- このほか、味方仕様のガルディ、ディオンドラ、ラカン・ダカラン等のデータも存在する。
- また、ダイターン3とザンボット3の合体攻撃である「コンビネーションクラッシュ」も存在していたが、結局使われる事無く没となった。万丈にも専用のセリフが存在し、これらは『スーパーロボット大戦A PORTABLE』にて日の目を見ることとなった。万丈担当の声優・鈴置洋孝氏の没した2年後の実現である。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- ガンダムMk-II (黒)、サザビーのデータ、アリオンに、対修羅王戦での戦闘開始前の会話などが存在している。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 逆襲のシャア関連の再現シナリオが没シナリオとして残っており、逆シャアVerシャア、ギュネイ、クェスのパイロットとしてのデータも存在している。
- GBA版では名残があり、ギュネイ、クェス、レズンの名前は主人公の名前・愛称に使用できない(同作では登場人物・機体の名はすべてNGワードに設定されている)。
- スーパーロボット大戦R
- 一般兵用のクラウダが没データに存在する。しかも、自軍用のも存在する。さらにガディールと思われるユニットアイコンが存在する(グラフィックは用意されていないためリ・ガズィになっている)。
- スーパーロボット大戦D
- ソウルブレイカーとSPキャンセラーという特殊武器が没データに存在する。また『機動戦士Vガンダム』に登場した機体・ジャベリンのデータが存在する(ただしグラフィックはΖガンダム)。ツメスパロボには、通常プレイでは開放できない38と39番目が存在する(前者は易めだが、後者は37をも越える超高難易度)。
- スーパーロボット大戦J
- ジャスティスガンダムの武器で「自爆」、イザーク搭乗時のハイマット・フルバースト、ラムダ・ドライバ未発動時のコダール・ヴェノムのデータ、スーパーモード未発動の状態でのシャイニングフィンガー・爆熱ゴッドフィンガーのデモやカットインが存在する(ヴェノムやGガンダム関係は気力120で各種能力が発動してしまうため、通常は見ることが出来ない)。また、味方NPCとして共闘するのみで、自軍に正式参入はしないはずの白鳥九十九ら木連組パイロット及びその搭乗機の改造・養成が可能な自軍仕様のデータが存在。その他、ジュア=ムのラフトクランズ搭乗後の戦闘台詞とカットインに43話以前の状態でのものが登録されている(カットインの方は一部攻略本に掲載されている)。
- スーパーロボット大戦W
- イザークとディアッカのコンビネーションアサルト用の一枚絵のデータが存在している。他にも片腕の無いアストレイゴールドフレームのデータや戦闘デモが存在する。また、スポット参戦するミゲル、ジャン、エド、シホ、ミナは他の機体への乗り換えができるように設定されている(ミハイル、モーガンの二名には設定がされていない)。戦闘台詞では九十九にアルストロメリアのクローを使用した際の台詞が設定されている。その他、カズマとミヒロの性別が逆になったバージョン(当初は男女選択式だったのか?)やユウミの顔グラ、没BGMらしきものも存在する。
- スーパーロボット大戦L
- ディン、ゾノ、グーン、ガーティ・ルーが存在。特にフォノンメーザー砲は他のビーム系武器とエフェクトが変えられているという凝りようだが、イベント用のデータであるためか実装はされていない。その他、W同様に没BGMらしきものが存在する。
- スーパーロボット大戦BX
- データの中には『UX』の使い回しも含まれているため、『UX』でも参戦していた作品は登場しないキャラの顔グラがいくつかある。デカルト・シャーマンの新規顔グラ等『UX』のにはないものもある。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- セリフ音声、背景画像など、過去の作品から流用されそのまま使われなかったものが多数存在する。
- スーパーロボット大戦X
- 前作の『V』で流れた「Raise The Anchor!」、「さらば、戦友よ」が没BGMで収録されている(PS Vita版PS4版同様)。
- 上記の2曲は、ソフトと同時発売された「ユニットデータガイド」の曲リストには記載されている一方、後日発売の「パーフェクトバイブル」のリストには記載されていないため、開発段階では使用が想定されていたと思われる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- ムゲ帝国やロボット帝国の機体やパイロットが没データとして存在(スペシャルディスクのカラオケモードで再利用されている)。ズドールは「1話の敵さん」表記。ジルバはこおろぎさとみ氏が代役しているが、クイーンアテナスの名前を「クイーンアラナス」と読み間違えてしまっている。キョウジ、レイン、ミケロ、アンドレ、ミケロの子分などが生身ユニットとして存在する。他にも大空魔竜のヴォーグアイ形態があり、これもスペシャルディスクで見ることが可能。
- またバルマー帝国所属のザコメカにも没機体が複数存在しており、やはりスペシャルディスクで閲覧可能。
- 顔グラも没が多く、ライディーン系ではひびき一郎、ひびき久造、荒磯ダン、こっぺが存在し、ひびき一郎はノーマルと石化の2つが用意されていた。ダンクーガ系ではムゲ、3将軍、ルーナがシルエットで存在していた。開発中にはリュウセイのカットインも入れる予定だったが、容量不足でカットとなった。また、システム上、非常に不安定な没シナリオも多い。一般兵のボイスも園部啓一氏の音声データが収録されているが未使用。
- ちなみに没音声の中には用途は不明だが、『マジンガーZ』『蒼き流星SPTレイズナー』『機動戦士Vガンダム』『機動武闘伝Gガンダム』『超電磁マシーン ボルテスV』風のナレーションが入っている。内容はゲームではなく、原作に準拠しており『Vガンダム』は本編と同じく中田譲治氏、『Gガンダム』は秋元羊介氏(ストーカーが、ドモンが家を出た時のエピソード(本編未出・オリジナル設定)を紹介する)、『マジンガーZ』は小杉十郎太氏、『ボルテスV』は立木文彦氏が担当。『レイズナー』はアンナ・ステファニーによるモノローグだが、天野由梨氏が代役している。その他『勇者ライディーン』の没BGMが存在する。
- スーパーロボット大戦64
- 私服姿の兜甲児と『機動戦士ガンダムΖΖ』のセイラ・マスの顔グラ、ユニットではドラゴノザウルスが存在する。また、グラフィックは存在しないがマスク・ザ・レッドとビッグゴールドの名前が存在する。
- スーパーロボット大戦MX
- 本編に登場しながらも珍しくパイロットとして使えなかったファを始め、『機動戦士ガンダムΖΖ』のリィナ、『勇者ライディーン』の明日香麗、『機動武闘伝Gガンダム』のウォン・ユンファのパイロットデータが存在。ファや麗、更にナナにはカットインまで用意されていた。
- 機体データに『マシンロボ クロノスの大逆襲』のガルディ・ストール搭乗のパワーライザーや『劇場版 機動戦艦ナデシコ』のエステバリスカスタム・アキト機、『冥王計画ゼオライマー』の敵ユニット版ゼオライマーが専用戦闘アニメごと没データとして存在する。
- また、本作は元々『IMPACT』の2作目として企画されていたためか、音声台詞の未使用データが非常に多い。木原マサキの未使用DVE(恐らくロム・ストールに対するものと思われる)をはじめ、今回本編に登場しなかった「ZⅡ」などの専用戦闘台詞や、『IMPACT』からそのまま流用され使用されなかった台詞が数多く残されている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 配信された機体のモデルのデータにサービス終了まで実装されなかった武装・換装形態が複数存在する。
- グレートマジンカイザーのカイザーソードやヴァーダントの中距離支援仕様等、1回しかユニットとして採用されなかった機体にもそれらの装備が入っており、装備違い版を出す予定があったものと思われる。
魔装機神シリーズ
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- イベントでのみ登場するブローウェルの戦闘デモが存在している。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- サンドリーブ姉妹やアドバーザリー部隊に、ルート上合流しないグランゾンのMAP兵器「グラビトロンカノン」を受けた際の特殊セリフがボイス付きで存在。また、エランにはMAP兵器を受けた際のセリフがボイス無しで存在している。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 緑色のゲシュペンストMk-II・Rが没データに存在する。また、本作では没となった武装が多く、ヒュッケバイン008Lを除くヒュッケバインシリーズの武装には「格闘」があり、戦闘デモも存在する。ヒュッケバインのイメージに合わなかったのだろう。その他にもグルンガスト零式の零式爆連打、合体攻撃に関しては「壱式計都暗黒剣」「弐式計都衝撃剣」「アカシックスマッシャー」「竜巻斬艦刀」等、換装武器にはゼカリアやエゼキエルの武装やOG2で採用された「ブーストハンマー」と「ステルス・ブーメラン」のデータも存在する。ただし、これらに戦闘デモは無い。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- アルトアイゼン・ナハトが没データに存在する。冒頭でソウルゲインとアルトアイゼン・ナハトを戦わせるつもりだったのか、敵ユニットとして動かすためにシステム上必要だったものと思われるが、実際には使用されていない。没ユニットデータにベルゲルミル(ウルズ機)や量産型ベルゲルミル等が存在。これらの機体には能力値が設定され、武器のモーションも用意されており、量産型ベルゲルミルには独自の武装としてリニア・ミサイル・ランチャーを装備している。また、特殊能力には実装されていない「精霊憑依」がある。精神コマンドのデータに実装されていない「魂」が存在する。Mチルドレン(マシンナリーチルドレン)、Bチルドレン(ブーステッドチルドレン)等の没技能がいくつか存在する。恐らくMチルドレンはマシンナリー・チルドレン専用の技能だったが、彼らは天才や底力も所持しておりこの技能と重複すると高い補正値を叩き出してしまうので、ゲームバランスの問題から没になったのだろう。また「Bマン(ブーステッドマン?)」なる該当者が見当たらない技能が存在。中には「見切り」の上位らしき先天技能「神業」が存在する(気力130以上で命中・回避に+30)。リシュウなどの技能だったのかも知れない。没パイロットデータにイーグレット・ウルズ、Mチルドレン(量産型ベルゲルミルのパイロット)が存在する。スレイに乗り換え可能な設定があり、全ての自軍ユニットに搭乗した際の没台詞があり(PTの扱いに苦労する等)、当初は仲間として加入する予定があったと思われる。その他に、乗り換えが可能なキャラクター全員にアステリオンのマニューバRaMVsの没台詞があり、台詞もかなり凝ったものになっている。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- ボイスのある本作ではセリフ絡みの没データが非常に多い。
- ゲシュペンストMk-II・Sの「究極!ゲシュペンストキック」用のセリフに、搭乗機会が無いはずのジャーダとガーネットの物がある。
- ズィーガーリオンでは念動力者でないと発動できない「ソニックアクセラレーション」用のセリフがエクセレン等の何人かの非念動力者にも存在。
- 教導隊繋がりなのか、カイに敵ユニットであるゲシュペンスト・タイプSの「ブラスターキャノン」使用時のセリフがある。
- 本来エルザムしかそう呼ばないはずの「シュツルム・アングリフ」にさえ、多くのキャラクターに専用台詞が用意されている。
- 本来の武装である「ダイナミックナックル」「ゼネラルブラスター」「ガーディアンズソード」を装備しかつ戦闘アニメまで用意されたダイゼンガーがデータ上にあり、これは『OG外伝』で日の目をみる事となる。なお、GBA版『OG2』までは機体グラフィックと武器名のみの存在だったが、実用可能データとしてはこれが初めてである。
- 2回行動を含めた没技能がいくつか存在する。この中でも2回行動は味方が習得しても機能するので開発当初は養成で習得できたのかもしれない。
- レオナにはGBAの時と同じタイプの顔グラフィックデータがあるが、何故か未使用となっている(『第2次OG』で復活採用された)。
- また『MX』のデータが流用されているのか、効果がない「統率」、効果はあるが習得が出来ない「切り払い」「シールド防御」、効果を発揮する「がんばり屋」が存在している。このうち「統率」は、『第2次OG』で「マキシマムブレイク」に必要な先天技能として採用された。
- マシンナリー・チルドレン関連の没データは、ユニット・パイロット・特殊技能に関したデータがGBA版から殆ど引き継がれていながら採用はされていない。ちなみにベルゲルミル(ウルズ機)や量産型ベルゲルミル等にはこれらの機体には能力値が設定され、武器のモーションも用意されている。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- イングラムに「アキシオン・バスター」使用時のセリフが存在する。
- ラトゥーニ・レオナ・クスハ等にOGs専用の衣装バージョンデータが残っている。正確には没データにあたるのかは不明だが、OGsでのイベント専用やシナリオ専用である為、OG外伝では未使用となるのでここで扱う事にする。
- チートを使えば顔アイコンが看護師の時のクスハや、トロイエ隊でのレオナにする事も可能(ただし、レオナに関しては襟元ぐらいしか変化が無いためわかりづらい)。クスハやエクセレンには洗脳バージョンのグラフィックも残っている。ただし、エクセレンのそれはアインスト版と別のOG1版である。
- ちなみに、前作の没データは丸ごと全て入っている。主な例としてフリーバトルでも選択不可能なベルゲルミル(ウルズ機)や量産型ベルゲルミル等が存在している。武器のモーションは最強武器に限り、シャッフルバトラーで確認できる。ただし、ウルズの顔グラ変化はない。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- ヒュッケバインシリーズの戦闘デモ、専用台詞の没データが存在。また、ネオ・グランゾンのダミーデータが残っている(マサキルートでの回想場面用に用意したものと思われる)。その他アストラナガン、ディス・アストラナガンと思しき戦闘データが内部データとして入っており、BGMに「TIME DIVER」「虚空からの使者」が存在している。また、以前の作品の流用で済ませているキャラクターが数えるほどしかいない分、結果的に没になった特殊セリフも数多い(たとえば対ゼゼーナン戦を共通ルートにおく予定があったのか、味方側はほぼ全員ゼゼーナンに対する特殊セリフが存在する)。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- BGMにスーパーロボット大戦XOの「TURN THE TIDE!」が存在する。また、パイロットデータの中にはケイジ・タチバナが存在しており、ユニットはケルベリオンが設定されている。
脚注
- ↑ 後年、『スーパーロボット大戦Z』のインタビューで語られた、ガンレオンの元ネタであるオリジナル没案「ゼペット・パイレーツ」関連だと思われる。
- ↑ 『第4次(S)』に唯一出演した(Ex)Sガンダム以外の機体も含まれており、グラフィックも出来上がっている。