「アナベル・ガトー」の版間の差分

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:小説版でのコウとの死闘の最後の場面で。
 
:小説版でのコウとの死闘の最後の場面で。
 
:OVA版では終始ガトーに圧倒されていた様子だったが、小説版では文字通り互角の戦いが繰り広げられており、双方間合いを取りビームサーベルを構えて対峙した際の台詞。
 
:OVA版では終始ガトーに圧倒されていた様子だったが、小説版では文字通り互角の戦いが繰り広げられており、双方間合いを取りビームサーベルを構えて対峙した際の台詞。
:僅かな期間で凄まじく腕を上げたコウに対してカトーの惜しみない称賛である。双方が最後の一撃を加えようとした刹那、ソーラ・システムⅡの横やりにより決着は付くことなく、戦いは終焉する。
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:僅かな期間で凄まじく腕を上げたコウに対してガトーの惜しみない称賛である。双方が最後の一撃を加えようとした刹那、ソーラ・システムⅡの横やりにより決着は付くことなく、戦いは終焉する。
 
:なお、本編では観艦式直後の戦闘で被弾した際にも称賛の言葉を送っている。
 
:なお、本編では観艦式直後の戦闘で被弾した際にも称賛の言葉を送っている。
  

2017年6月17日 (土) 18:40時点における版

アナベル・ガトー
外国語表記 Anavel Gato
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 大塚明夫
デザイン 川元利浩
異名 ソロモンの悪夢
種族 地球人(スペースノイド
性別
生年 宇宙世紀0058年
年齢 25歳
没年月日 宇宙世紀0083年11月13日
身長 195cm
所属 ジオン軍一年戦争時)
デラーズ・フリートデラーズ紛争時)
軍階級 大尉(一年戦争時)
少佐(デラーズ紛争時)
テンプレートを表示

概要

ジオン公国軍エースパイロットにして、デラーズ・フリートの指導者エギーユ・デラーズの右腕としての立場にある軍人。ジオンの兵士の中では比較的に若手であるのだが、一年戦争におけるソロモン攻防戦での獅子奮迅の働きからソロモンの悪夢という異名で呼ばれるようになり、ジオンのみならず敵方の連邦軍にとっても、シャア・アズナブルと同様に、広く知られるネームバリューを持つ存在となった[1]

その生き様は武人そのもので、自らが信じたジオンの理想を貫き通し、その為のあらゆる汚名を背負う覚悟を秘めた鋼の意志の持ち主。しかし、そういった覚悟を持っている割には、一年戦争時において汚れ役を担わされていたシーマを「獅子身中の虫」呼ばわりし、その艦隊の事も一方的に見下すという、自分の意にそぐわない者に対しては非常に狭量な側面も持っている[2]

元々のガトーはア・バオア・クーでの最終戦において、乗機のゲルググが損傷した際に別の機体(デラーズ専用リック・ドム、詳細不明)に搭乗して継戦しようとするなど、大局を見ずに目の前の戦況に感化されて動く血気盛んな一面もあった(必死に戦っていた他のジオンの同胞達を見捨てられなかったというのも理由の一つであるが)。しかし、デラーズの説得を受けたことで、この場で無駄に命を散らすよりは大局的な目的のために敢えて戦線を離脱し、生き延びることを受け入れる。その後はデラーズ・フリートの一員となり、来るべき日のために雌伏の時を過ごすこととなる。また、その期間にて、まだ学生であった後にアナハイム・エレクトロニクスの社員となるニナ・パープルトンと出会っており、一時は彼女と恋仲にあったが、結局はジオン再興の妄執を断ち切る事は出来なかった。

宇宙世紀0083年における星の屑作戦では作戦の中核人物として自ら最前線に赴き、ガンダム試作2号機を奪取、ソロモンに核攻撃を加えた。また、この過程で連邦軍士官のコウ・ウラキと度々接触。試作2号機奪取時に初めて相対した際には、ヒヨッ子のコウとの覚悟と信念の差を見せつけて彼を圧倒するも、その後数度の戦線を潜り抜ける中でコウは成長し、次第にライバルと呼べる間柄となる。

ノイエン・ビッター中将が司令官となるキンバライト基地の協力を得て、HLVで宇宙へ上がった後は、ソロモンでガンダム試作2号機のアトミックバズーカを用いた核攻撃を実行。連邦艦隊に多大な被害をもたらすも、直後の戦闘ではコウのガンダム試作1号機Fbとの一騎討ちとなり、相討ちに持ち込まれる。その後、アクシズより譲渡されたノイエ・ジールに乗り換え、星の屑作戦の最終段階であるコロニー落とし作戦に参加。デラーズが連邦側についたシーマによって射殺されるという想定外の事態となるも、多数の地球連邦軍の戦艦やモビルスーツを単機で撃墜し、鬼神の如き強さを見せつけた。その勢いのままにガトーは連邦軍の切り札であったソーラ・システムに致命打を与え、更にコロニー内部のコントロールルームに侵入し、軌道修正を自ら行ってコロニー落としの成功を完全なものとする。しかし、同じくコロニーに乗り込んでいたコウの手によって負傷したガトーは、消耗した身体のままでガンダム試作3号機に乗り換えたコウと壮絶な最終戦を繰り広げることとなる。再会したニナの介入や味方の犠牲も厭わないバスクのソーラーシステムによる攻撃もあって、結局コウとの決着は有耶無耶に終わるものの、心身と機体の消耗は激しく、コロニーが地球に落下していく様を見届けたガトーは、地球連邦軍艦隊に特攻。壮絶な最期を遂げた。

キャラクターの総評

『ガンダム0083』のストーリーが展開された当初、ジオンの大義に生き、信念に殉じたサムライとして、ガトーはその無骨で渋い生き様が多くのファン達から絶賛される存在として扱われており、これは『ガンダム0083』においてガトーだけでなくジオン側全体が美化され、逆に連邦側が腐敗の一図を辿っている形で描写された事も起因としている。この結果、本来ならば連邦側に位置するプレイヤー勢力とは全く相容れない、典型的なザビ家崇拝者でもあるに関わらず、ガトーはスパロボでも異例と言える形で優遇される事になり、旧シリーズの時期には説得等によって仲間になる展開も少なくなかった。

しかし、αシリーズへの移行後は、現実での視聴者の世代が代わり、無差別テロの多発等によって反戦機運が高まっていった事に加え、『ガンダムUC』を始めとする各種外伝作品などでジオンの暗部がより明確に描写される傾向になった結果、デラーズ・フリートの行動は明確に賛否両論という形で別れる事になり、ガトーに対する評価もまた二分化する事になっている。特に、一年戦争終盤でのア・バオア・クーでの戦闘で学徒動員兵までもが戦わされている状況であるにも拘らずデラーズ達と共に勝手に戦場を離れて逃走、核攻撃コロニー落としといった無関係な人間の巻き添えも辞さない虐殺行為、それらの行動の末に連邦でジオン残党狩りを名目としたティターンズ結成の決定的な要因を作ってしまい責任を取らないまま戦死した等といった点は大きく批判され、現在は一部の視聴者からジオン再興の大義を振りかざし、信念に殉じようとする自分自身に陶酔している狂信者と、手厳しい評価される事も少なくない。この影響か、現在はスパロボに参戦しても、仲間にならず最後まで敵対する展開が多く、良くても一時的な協力に留まっている。

一方で、ガトーから「獅子身中の虫」と罵られ、様々な不遇な境遇の末に安寧の地をがむしゃらに求め、最終的に裏切っているシーマの方は、その悲惨さから視聴者に同情される事が多くなっている。

登場作品と役柄

オールドタイプとしては最強クラスの能力である。作中のライバルであるコウが一般的なオールドタイプクラスの能力値を与えられているのに対し、こちらはニュータイプにも匹敵するエースクラスの能力を誇る。

本編では最後まで敵だったが、作品によっては説得等により仲間になる事もある。ただし、仲間にするには複雑な条件を達成する必要があり、たとえ仲間にしてもシナリオが進むと再び敵に戻ることもある…という面倒くさい展開から、プレイヤーを困らせる事が多い。その為、仲間にする為のフラグを知っていても、あえて無視される事も少なくない。

ちなみに原作では最後までコウとの戦いは有耶無耶になってしまっているが、SRWではしっかりと決着をつけている。

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初登場作。シナリオ「ガンダム強奪」よりDCの兵士として登場。前半はGP-02A強奪イベント、中盤はソロモンへのアトミックバズーカ発射イベントがある。アトミックバズーカを使用したかどうかでシナリオが分岐する為、ストーリーに影響を与える重要キャラクターである。後半はルートによってはノイエ・ジールに搭乗して仲間になる事も。
スーパーロボット大戦EX
マサキの章シナリオ「大義のもとに」でコウと共に参戦する。GP-02Aのアトミック・バズーカはみだりに使うべきではないと封印しており、代わりにケリィから借りたのか、プラズマ・リーダーを装備している。ちなみにニナも一緒に登場するのだが、焼けぼっくいに火が付いたのか、コウではなくガトーのGP-02Aの方に乗っている。
能力面では癖のある精神コマンドが多く、彼自身は戦力としては今ひとつである。ただし、マサキの章最終盤でフェイルロードとの決戦の前に偵察に行く選択をした場合、なぜかGP-02Aで少数精鋭の偵察メンバーに選ばれてしまうので、ガトーを育てていなかった場合は少し困った事になる。
第4次スーパーロボット大戦
連邦のやり口に嫌気がさした為に離反し、ノイエDCに所属する。シナリオ「強襲!阻止限界点」から敵として登場し、コロニー落としを行う。隠し要素でブレックス准将が暗殺された場合、シナリオ「リューネ・カプリッチオ」においてGP-02Aで味方NPCとして登場し、シナリオ終了まで生き残っていれば仲間になる。ちなみに「リューネ・カプリッチオ」はコウとニナがいない方のチームでのシナリオなので、二人との会話は無い。進め方によっては、一度も戦闘する姿を見る事が無い。
第4次スーパーロボット大戦S
声が入った。主人公ではなく、キャスト流用でもなく、仲間にならない事もあるのに声が付いているという破格の扱いである。
スーパーロボット大戦F完結編
DCの兵士として登場。今回も序盤は敵として登場し、DCルートのみ仲間になる。敵として出てくるときにGP-02Aに乗ってる場合、性格が超強気なので、無計画に雑魚を倒していると気力がどんどん上がってアトミックバズーカを発射してくるので注意。脱力を使うか、優先して倒すようにしよう。
隠し要素でDCルートのDCとの決戦シナリオでキシリア・ザビギレン・ザビを殺害するイベントが起きれば、カリウス共々中立軍となり、キシリアに攻撃するようになるが、多分返り討ちにされることになるだろう。その後インターミッション時に漂流しているところをロンド・ベルに救助され仲間になる。ポセイダルルートでは目立つ見せ場もなくハマーン派に切り捨てられて退場。
ちなみに、ガトーが仲間になるか否かに関わらず、その後にノイエ・ジールもしくはGP-02Aの入手イベントが起こる。自軍パイロットとしては、2回行動可能になるのが比較的早く仲間になった時点ですでに可能であり、オールドタイプの中では最高の能力を持ち、集中をはじめ戦闘的な精神コマンドを持っているのでかなり強い……のだが、それ以上にアムロらニュータイプエース達が強力なので霞んでしまいがち。
余談だが、顔グラフィックはオールバックの頭髪が描かれていないため、スキンヘッドのように見えてしまう。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
シナリオ「ガンダム強奪」のGP-02A強奪イベントから敵として登場。このシナリオではガトーのGP-02Aを撤退前に倒せば熟練度+1となる。シナリオ「ソロモンの悪夢」ではお約束の核攻撃イベントがあり、ここでもガトーのGP-02Aを撤退前に倒せば熟練度+1……と、熟練度絡みの登場が多い。
隠し要素の条件を満たせば、ケリィと一緒に終盤で味方としてスポット参戦してくれる。
第2次スーパーロボット大戦α
台詞が新録されている。今回はシャア率いるネオ・ジオンに参加し、最初から最後まで敵のまま。搭乗機体はノイエ・ジールのみで珍しくGP-02Aに乗らない。戦闘BGMは専用曲である為、中ボスっぽいイメージがする。
コウとの対決では、コウの成長を喜び、己の信念をかけて戦う姿を見て彼を一人前の男として認めるなど、対等の宿敵として認めていく姿が見られる。最終決戦ではシャア共々戦死し、αシリーズから退場。
シナリオ選択によっては決戦の舞台が地上となってしまい、宇宙戦が得意なノイエ・ジールの能力を活かせないことも。ネオ・ジオンの敗北が決定的となり、大気圏内という不利な状況の中で、「しかし、砲台代わりには!」と発言するシーンには滅びゆく者の哀愁を感じずにはいられない。
第3次スーパーロボット大戦α
ノイエ・ジール入手時など名前のみ登場。最終話で霊体としてαナンバーズに力を貸した模様。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
シナリオ「蒼く輝く炎で」にGP-02Aに乗って登場する。ここでコウで説得し、後のシナリオ「吹き荒れる嵐」でコウ→クワトロの順に説得すると仲間になる。鼓舞を覚えているので、サポートとして役に立つ。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
ステージ選択順によっては、1度だけ敵として登場する。
スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
第1部で倒していないか第2部から始めた場合、「悪夢、再来」に登場し、アトミックバズーカ発射イベントがある。シーン4-21で説得イベントがある。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
第2部と第3部で説得をこなしていると仲間になるが、隠しシナリオのシャアの反乱に荷担する為、経験値は与えない事が多い。ちなみに最終話では倒さなくてもクリア可能。
スーパーロボット大戦IMPACT
第1部で倒したかどうかが隠し要素に関わる。説得関連はリメイク前と同じ。反乱するとノイエ・ジールも持って行かれてしまうため、あえて説得しない方が状況が好転しやすい。ちなみに味方時の技能は実は敵に戻った時も引き継がれるので、削っておくと相対的に弱くなる。レベルが99になっており、技能も全て習得し、基本ステータスだけ見ればシャア以上の強さである。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
序盤に原作通り、GP-02Aを奪っていく。その後何度か交戦することになるが、GP-02A搭乗時は気力が溜まれば相変わらず遠慮なくアトミック・バズーカを撃つので、むしろノイエ・ジールに乗り換えてからの方が戦いやすい。死に際にコウを「己の信念で戦い、自分を倒した」と賞賛し、打倒シャドウミラーの願いを託す。
なお、ノイエ・ジールの限界反応値が低い為、レベルによっては極端に弱くなってしまう事も……。
ちなみに気力が上がった状態でガトーを取り囲むように味方ユニットを配置すると、何とガトー自身巻き込むようにアトミック・バズーカを撃つことがある。もちろん、シールドが破壊された状態だとそのまま自爆してしまい、プレイヤーの配置したキャラクターがひらめき不屈をかけていれば、実質的に自滅となる事に…
スーパーロボット大戦A PORTABLE
リメイクによってゲームシステムから限界反応値が消滅した事により、同時に展開される強化人間部隊とも遜色無い強さを見せる。

単独作品

スーパーロボット大戦64
キグナンやクワトロの後にアクシズから地球圏へとやってきたグループの1人で、なんと基地でムゲ・ゾルバドス帝国の兵器強奪を試み、失敗して捕らわれているという、ファン卒倒ものの状態で登場する。ルートによっては、月基地攻略戦で自軍が月基地を攻略すると、解放されて仲間になる。逆にロームフェラ派に月基地を攻略されると、ロームフェラ派と戦う際に登場する。仲間にしても、最終的にはハマーンについた後、シャアの反乱に荷担しGP-02A諸共離脱するので、撃墜数を分けてやるのは控えた方が良いだろう。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
ギレン総帥の命令によってGP-02Aの核弾頭ソロモンではなくア・バオア・クーに打ち込むが、それにデギン公王を巻き込んでしまう(原作『1st』でのソーラ・レイに相当)。
その後、バイストン・ウェルに転移してからは死に場所を求めるように傭兵となり、そこで戦死という衝撃の展開を迎える[3]。しかし、「放たれたタマシイ-生まれる混沌-」でノリス・パッカードと共に復活してカイルスに加勢する。

関連作品

リアルロボット戦線
『0083』から主人公を差し置いて唯一の出演。基本的には敵。
ハマーン・ロシュルートでのみ仲間になるが、操作できるのは3マップのみで、再び敵となる。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

オールドタイプの中では最高クラスの能力値を誇る、加えて性格が超強気の場合も多い。

精神コマンド

第3次
根性ド根性気合加速熱血ひらめき
EX
ド根性気合熱血てかげん威圧信頼
EX(PS版)
ド根性気合熱血てかげん挑発
第4次S
気合加速集中熱血威圧覚醒
F完結編
熱血挑発ひらめき集中覚醒
リンクバトラー
集中挑発ひらめき熱血覚醒
64
熱血挑発ひらめき集中幸運
α
熱血鉄壁集中ド根性激闘
第2次α
ド根性加速必中不屈直撃
IMPACT
熱血突撃鼓舞集中誘爆
リアルロボット戦線
気合加速集中鉄壁覚醒自爆

特殊技能(特殊スキル)

第3次(PS版)
シールド防御L5、切り払いL5
F完結編COMPACT64
シールド防御L9、切り払いL8
α
底力シールド防御L9、切り払いL9
第2次α
切り払いL4、シールド防御L5、援護攻撃L2、ガード底力L9、カウンターL4
IMPACT
頑固一徹防御L9、援護攻撃L4、援護防御L4
APORTABLE
底力L9、切り払いL9

小隊長能力(隊長効果)

攻撃力+20%
第2次α』で採用。

パイロットBGM

「The Winner」
前期OPテーマ。仲間になったときにはこの選曲。
「FEINT OPERATION」
第2次α』で採用されたBGM。主にデラーズ・フリート登場にかかる選曲。

人間関係

ジオン軍

エギーユ・デラーズ
デラーズ・フリートの最高指導者。ガトーが心酔する相手。
ギレン・ザビ
デラーズと共に彼に心酔しているが、『Gジェネレーション』では離反する展開も。
SRWシリーズではギレンが生存している作品もあるため配下になっている事もあるが、『第3次』では状況次第では反旗を翻し、『α』では捨石扱いにされ、『CC』ではデギン暗殺の実行犯にされてしまう……等、ギレンからその忠義を良い様に利用されている感が強い。
カリウス・オットー
一年戦争以来の腹心の部下。
ケリィ・レズナー
かつての戦友。原作では再び共闘する事は叶わなかったが、SRWでは共闘が実現する事が多い。
ノイエン・ビッター
彼の協力により宇宙に帰還する。功績から「武人の鑑」と称える。
シーマ・ガラハウ
互いに忌み嫌う存在。ガトー曰く「獅子身中の虫」。
SRWでも彼女への不信感は強いが、『IMPACT』ではパイロットとしての実力自体は認めていたようで、彼女の死に驚愕している。
ハマーン・カーン
『0083』本編で会う場面は無いが、シャアと同じく彼女に付き従い、共闘する機会も多い。
シャア・アズナブル
漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』にて、モニター越しながら初めて顔を合わせ、補給物資が手元に届いた感謝を彼に伝えた。
ガトー自身はペールギュント艦隊に所属している旨を明かしたが、シャアらアクシズ一行は素性を明かさず「同志」とだけ話した。
なお『64』や『IMPACT』や『第2次α』で反乱を起こした時は彼に付き従っている。

地球連邦軍

ニナ・パープルトン
元恋人。皮肉にもライバルであるコウの恋人になった。
一方、加登屋のぼる氏による漫画版(ボンボン版)では、ガトーはニナと全く関わりが無い。
コウ・ウラキ
当初は未熟と侮っていたが、後半はライバルとなる。
エイパー・シナプス
直接は会ってはいないが、定刻どおりにアルビオンでトリントン基地に向かっていた彼を「連邦にしては真面目な艦長」と評した。
ちなみに、シナプス役の大塚周夫氏はガトー役の大塚明夫氏の父親である。
バスク・オム
ガトー自身はバスクの存在自体は知らないが、終盤にて憎むべき敵の一人として対決する。
『第3次』では共にDCに所属する同僚同士であるが、当然互いに仲が悪く、バスクを「DCの面汚し」とまで罵倒する。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
基本的には多くの同胞を死に追いやった仇として憎むべき存在であるが、味方同士になる作品も少なくない。
初共演した『第3次』では「かのアムロ・レイ殿」と敬意を払い、『第4次』ではその呼びかけを拒絶している。
ランバ・ラル
共にジオンのエース格として何度か共闘し、互いにその実力を認めている。一年戦争時の階級からも同格であるのだが、『A』では何故かガトーの方が上官となっている。
黒い三連星
複数の作品で競演し、『A』では部下として会話がある。
キシリア・ザビ
地位はガトーより上の人物であるが、『F完結編』ではギレンを殺害した事によって反旗を翻した。
デギン・ソド・ザビ
CC』では知らなかったこととはいえ、彼をガンダム試作2号機に搭載していたで殺害してしまう。
ジュドー・アーシタ
α』では、コンペイ島に核弾頭を打ち込んだ事で、アルバイト感覚でロンド・ベルで戦っていた彼に本格的に戦う決意を固めさせてしまう。
グレミー・トト
『64』ではガトーはハマーンに従っているので、彼とは敵対関係になる。彼の大義や理想を万丈と共に面と向かって激しく非難した。
ギニアス・サハリン
『IMPACT』では自分のまで戦争の道具に使う彼を嫌悪していた。
ウモン・サモン
機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』によると、「ガトーの行動が原因でアムロの搭乗するガンダムソロモン接近を許してしまった」らしい(ただし、あくまでも「噂」である)。

アナザーガンダムシリーズ

ゼクス・マーキス
第2次α』では共にシャアに属しているが、プリベンター所属であったゼクスを疑っていた。その後ゼクスが裏切った際はシーマ同様に獅子身中の虫呼ばわりしたが、ゼクスの覚悟を見て彼を認め、一人の戦士として討つ決意を固めた。

リアル系

マイヨ・プラート
A』で共に地球連邦と戦う。共に誇り高い武人同士であり、互いを認め合っている。
ミスマル・ユリカ
『A』では連邦から追われる彼女らナデシコ組を味方に引き入れるべく説得したが、彼女らのノリと全く合わずに失敗する。

スーパー系

破嵐万丈
64』ではアクシズでの攻防戦の際にお互いの心意気を認め合い、意気投合し、グレミー派を相手にマーチウィンドと共闘した。

バンプレストオリジナル

リューネ・ゾルダーク
旧シリーズでは、自身が所属するDCの創設者であるビアン・ゾルダークの娘である事から、昔からの顔見知りでもある。また、DC乗っ取りを企むザビ家に肩入れする事の是非について対立する事に。
シャドウミラー
A』における協力者であるが強い不信感を抱いており、最期の際にコウにシャドウミラーの打倒を託した。
ラミア・ラヴレス
『A』におけるガトーの散り際の言葉を聞いて理屈では理解できないものの、人の心を学んだ彼女は感情論としてはガトーが何を言いたいのかは一定の理解を示していた。

名台詞

OVA

「連邦の雑魚どもが!」
第1話冒頭での初台詞。ア・バオア・クーの激戦で専用カラーのゲルググ連邦軍ジムを圧倒しており、ガトーの実力の高さが解る。
「オービルとかいったな。制服は大尉の物しかなかったのか?」
トリントン基地に潜入する為にスパイのオービルが調達した連邦軍の制服を着ての感想。この時点でのジオン軍人としての階級は少佐とはいえ、変な所にこだわるガトーの意外な一面。
「所詮は連邦と言う看板が無ければ何もできん奴らめ!」
ガンダム試作2号機を奪いトリントン基地から脱出する際に放ったセリフ。
皮肉なことに上記の台詞の『連邦』を『ジオン』に入れ替えてみると、『ジオンの武人』であることを唯一のアイディンティティとしてきたガトー自身に対する裏返しのようにも思える。
「この機体と核弾頭は頂いていく。ジオン再興のために」
ガンダム試作2号機を奪った際の台詞。
「私を敵に回すには君はまだ…未熟!」
コウと初めて交戦した時の台詞。
「我々はスペースノイドの真の解放を掴みとるのだ…!地球からの悪しき呪縛を我が正義の剣によってな…!」
追撃してきたコウやバニング達に向かって叫んだ台詞。尤も、その『正義の剣』というのは、元々連邦にあったのを強奪したもの(しかも条約違反の核弾頭)で、すっかり自分の物と言わんばかりである…。
ガトー「君も将校だろう!只の兵でないのなら、大局的にものを見ろ!」
コウ「はっ…はい!」
ガトー「なっ…!?私は敵だぞ!」
向こう見ずに自分に挑んでくるコウとのやり取り。一応、自分が未熟であるのを自覚し、また敵とはいえ偉人として扱われる自分の言葉に確かな説得力を感じていたコウは、素直に頷いていたのだが、癪に触ったのかガトーは逆上している。自分から言っていて怒り出すのは、少し大人気無い気もするが…。
「これは散っていった者への冒涜だ…」
第8話より。観艦式で連邦の正当性を主張し、「ジオンを矮小なる者」と評したワイアット中将の演説を禍々しい物言いと激怒した事に続いての台詞。だが、連邦を演説で「カス」呼ばわりしたギレンを信奉し、連邦の兵士を散々見下しその命を軽じるのも、十分「死者への冒涜」な気もするが…。
再びジオンの理想を掲げるために…星の屑成就のために…ソロモンよ、私は帰ってきた!
0083時、コンペイ島(旧ソロモン)で行われた観艦式にGP02Aで突入した時の台詞。この直後に艦隊に向けて核バズーカを発射した。ガトーを象徴する台詞の一つ。
「なんと他愛の無い…鎧袖一触とはこのことか」
観艦式に核弾頭を撃ち込んだ後の感想。集結していた連邦軍艦隊の主力のほとんどが見るも無残に消え去り、コンペイ島本体にも壊滅的被害が及んでいる様をこう例えた。
「しかし、怨恨のみで戦いを支える者にこの私は倒せん! 私には義によって立っているからな!!」
「歯車となって戦う男には解かるまい!!」
コウとの決定的な価値観の違いを実力を持って圧倒。この台詞は全ての戦いに対する志に共通。
それにしても、大義がジオンの理想では、前大戦の怨恨同然の気も…(デラーズ・フリート側のキャラクターが、どちらかというと格好良く描かれる傾向にあるのが、『0083』という作品のカラーでもあるのだが)。実際、「歯車にすらなれない男が言う資格は無い」という視聴者の反論も少なからず存在している。
「……ふっ。確か、ウラキと言ったな」
コウ「な、何!?」
「二度と忘れん!」
GP01、GP02の双方が大破し、脱出しようとした際にコウと鉢合わせた際の台詞。
トリントン基地では歯牙にも掛けていなかったコウを明確に敵と認識した瞬間である。
小説版ではコウ視点から描写されており、かなり激しい殺意と怒気を孕んだ言葉と感じている。
「素晴らしいっ! まるでジオンの精神が形になったようだ」
アクシズ艦隊からノイエ・ジール受領時に、機体を見て。
ネタにされやすい台詞だが、実際ノイエ・ジールのフォルムはジオンのエンブレムを模している
「南無三!!」
ソーラ・システム発射直後に覚悟を決めた。ちなみに富野作品の主人公もまた、この台詞を言っている。
「君こそが…星の屑の真の目撃者なのかもしれない…」
落ち行くコロニーの中でガトーの行動を否定するかつての恋人ニナに対して呟いた台詞。
なお、上記のガトーの台詞は『0083』のCMにおいても使用されている。こちらは、まるでガトーが視聴者に対して語りかけているような印象を受ける。
「フフフ…腐った連邦に属さねば貴様も苦しむ事は無かったろうに」
コロニーから脱出し、ニナをカリウス・オットーに託した後、コウに対し宿敵として立ち塞がった際の台詞。だが、それを言うなら一年戦争で仲間を見捨てて逃亡し、テロリストにまで落ちぶれているデラーズ・フリートや自分自身は、腐っていないと言えるのだろうか…?
「いいか。一人でも突破し、アクシズ艦隊へ辿り着くのだ! 我々の真実の戦いを、後の世に伝える為に!」
連邦艦隊に囲まれ、既に成すべきことをやり遂げたガトーはこの戦いで散ることを望み、志を次世代へと繋がらせた。
しかし、結局ジオン残党はその後世界の主導権を獲得する事ができないまま、幾つかの戦乱を引き起こし、世界を混乱させたまま消滅していくことになる。

小説版

「短期間で、よくぞここまで腕を上げた」
小説版でのコウとの死闘の最後の場面で。
OVA版では終始ガトーに圧倒されていた様子だったが、小説版では文字通り互角の戦いが繰り広げられており、双方間合いを取りビームサーベルを構えて対峙した際の台詞。
僅かな期間で凄まじく腕を上げたコウに対してガトーの惜しみない称賛である。双方が最後の一撃を加えようとした刹那、ソーラ・システムⅡの横やりにより決着は付くことなく、戦いは終焉する。
なお、本編では観艦式直後の戦闘で被弾した際にも称賛の言葉を送っている。

漫画版

「人に勝る武器は無し!! ジオンの理(ことわり)連邦の愚賊に知らしめてやるぞ!」
松浦まさふみ氏の漫画版より。冒頭でのソロモン戦での台詞。
「あのとき戦わざるを得なかった!! 殺さざるを得なかった!」
苦しみに耐え抜いた人間が武器を取るのを悪と呼ぶなら磐石の汚名でもあえて受けよう
松浦まさふみ氏の漫画版より。試作2号機の核バズーカを撃つ直前の台詞。本作では、ガトーが「大義の為に敢えて大量殺戮者としての業を背負う覚悟をも決めている」事が分かる。
「今日はこないのかな」
松浦まさふみ氏の漫画版より。でケリィの家に潜伏していた時期、ひょんな事からMS研究の為にケリィの家に入り浸っていたニナが来ない事を気にした台詞で、ケリィも内心では大爆笑していた。
当作のガトーはニナに対して原作よりも柔和に接しているが、硬骨漢のガトーにしては珍しいシーン。

スパロボシリーズの名台詞

旧シリーズ

「バスク大佐の救援とは…任務とはいえ気が進まぬ」
第3次』「サイド1の激闘」でバスクの救援に駆け付けた際の一言。
同じDCとはいえ、原作では片やジオンの残党、片や地球至上主義の塊であるため、馬が合うはずもないだろう。
「なんだと!? 解せぬことを…我等DCは異星人と闘ってこそ大義があるのだ!!」
同上。本来敵であるはずの異星人を無視し、ロンド・ベル隊への攻撃に専念しろというバスクの本末転倒ぶりを真っ向から否定する。
「ソロモンよ! 私は帰ってきた!」
「バスク・オム…我がDCの面汚しが! 敵である異星人と手を組むなど言語道断!!」
「理想も持たずに何が政治かっ!」
『第3次』「ソロモンの悪夢」より。ソロモンにてアトミック・バズーカを打ち込む際の台詞。バスクと異星人との会談をぶち壊しにする。
「ギレン閣下…お命頂戴仕る…」
やはり『第3次』終盤にて。大義を失ったDCに愛想を尽かし、あくまで地球圏の為に戦う覚悟は、同時にザビ家の面子と事を構えることを意味していた。かつての上官とも言えるギレンを前に、歴戦の戦士は儚げに呟く。
一度はギレンを裏切ったガトーだったが、『F完結編』では再び仕える事になり、しかも今度はギレンが死ぬまでその配下であり続けていた。
「ああ、あれか。あのような物騒なものは、そう使うものではない。あの時はやむをえなかったのだ」
EX』マサキの章「野望、渦巻く」より。マサキに試作2号機からアトミック・バズーカが取り外されている事を指摘されて。
第4次』でも取り外されたままだった(アトミック・バズーカの追加に条件がいる)辺り、上記のアトミック・バズーカを撃ち込んだ場面は余程の緊急事態だったようだが、『F完結編』においてはあろう事かロンド・ベルとの戦闘で(気力が貯まれば)普通にアトミック・バズーカを使ってくる

αシリーズ

「我が大儀に立ち塞がる者には死あるのみ!」
「それに、貴様らが持つEOTに比べれば核などまだマシな方だ!」
α』第24話(宇宙へ向かうルート)「ソロモンの悪夢」に於ける主人公の機体相手に発生する戦闘前会話
EOT技術が抱える危険性に言及した台詞でもあるのだが、ソロモンへの核攻撃という「方法論」を糾弾する主人公に「技術論」で返す辺り論点を逸らしている感が否めず、主人公からも「核を使った本人が口にしても詭弁でしかない」と反論される。
シーマ「ハッ! ソロモンの悪夢ともあろう男が、ロンド=ベルと手を組むなんてね!」
ガトー「これ以上貴様にジオンの理想を汚されるわけにはいかぬ!」
シーマ「理想? お笑いだね…終わってみれば、結果は7年前と同じ…今回もアステロイドベルトまで尻尾を巻いて逃げるつもりかい?」
ガトー「フッ…我々の大義はまだ潰えたわけではない。我々の真実の戦いを後の世に伝えるために…次なるジオンの再興のために…今はお前達を倒す!」
『α』の終盤で味方としてスポット参戦した後にシーマと戦闘した時の会話。
「フ…その意気や良し。兵士を越え、戦士となったようだな」
「それでこそ、私の前に立つ男として相応しい!!」
第2次α』アイビス編第9話「戦士の戦い、兵士の信念」より。大局的な視野で戦い続ける事を宣言したコウに対する、ガトーなりの最大級の賛辞。
「今回の決起に際し…獅子身中の虫、奸賊シーマ・ガラハウの再登用…。唾棄すべきティターンズ残党元プリベンターの編入…。そして、あの木星帝国と手を結ぶなどと。彼奴らに我がジオンの大義が理解できるとは思えませぬ…」
『第2次α』で、スィート・ウォーター制圧後、シャアが引き入れた面々に関して、ガトーが本人に批判した際の台詞。言ってる事は間違ってないかもしれないが、ガトーもシャアの父であるジオン・ダイクンに仇をなしたザビ家の信奉者である以上、あまり偉そうな事は言えず、目の前で聞かされたゼクスも流石に苛立ちを覚えていた。いくら指揮官とは言え、総帥であるシャアの方針にそこまで口出しする権利など無く(実際、その場にいたナナイ・ミゲルからも「無礼」と批判されている)、シーマを始めとする他の批判されていた面々も、ガトーには言われたくないかもしれない…。
「その潔さ、見事…。ならば、逆賊ではなく一人の戦士として貴様を討つ!」
『第2次α』第38話「星の屑、再び」より。ネオ・ジオンを裏切ったゼクスを当初否定しながらも、ゼクスのその身命を賭した覚悟を見て、彼を戦士と認めた。
「新たなる星の屑成就のため……連邦の亡者どもを駆逐するために、私は帰ってきた!! 」
同上。オリジナルDVEであり、ファンを驚かせた。このシナリオの主役はアムロでもシャアでもキンケドゥでもなく、ガトーであるといえる。
「成長したな、ウラキ…。敵に説教されていた見習い士官はもういないな…」
「だが、私は幾多の英霊を背負い、ここにいるのだ! ここで退くわけにはいかない!」
『第2次α』において、コウにその信念を論破された際の台詞。

携帯機シリーズ

「敵に情けなど無用…! だが少尉、貴様は胸を張れ。自分の信念に従って戦い、私に勝ったのだからな…!」
A』第37話「真実の輝き」or「トゥルー・シャイニング」で撃墜された際の台詞。『IMPACT』でも一部アレンジを加えて使用され、デラーズの元へ逝く旨を告げて散る。
「…勘違い…するな。私の心は最後までジオンとともにあった。…少尉、シャドウミラーの考えていることは…私には何のことだかわからん。…だが、この宇宙の海に散華した多くの英霊を踏みにじろうとしていることだけは…わかる…」
「もしも…最後に残ったのが…お前たちとシャドウミラーなら…必ず倒せ。これからの…戦士たちのために…!」
上記の台詞の後、コウに「何故シャドウミラーと共闘したのか?」と問われて。ガトーに「打倒シャドウミラー」の遺志を託されたコウはPSP版においてはヴィンデルとの戦闘前会話で「約束を果たす」と絶叫する。

単独作品

(知らぬ事だったとはいえ、私はデギン公王を手にかけた…今の私には卑属の身が、分相応といえよう…)
CC』第42話「咆哮せし神の戦士」より。バイストン・ウェルに転移した後にアの国傭兵となっていたガトーの独白[3]

搭乗機体

パーソナルカラーは紺に近い青(頭部および四肢)と緑(胴体)のツートンだが、奪取したガンダム試作2号機は時間的余裕も無く設計色のままである。また、後に搭乗するノイエ・ジールも同様の理由の為か、設計色のままである。

高機動型ザク
『MSV-R』で専用機が新設定された他、漫画『0083REBELLION』でも、この機体に搭乗して不死身の第四小隊と交戦している。
リック・ドム
ソロモン海戦にて。専用カラー塗装。一般機とは異なり、ジャイアント・バズではなくビームバズーカ(小説版1stでシャア専用リック・ドムが装備したものと同型とされる)を装備している。
ゲルググ
ア・バオア・クー海戦にて。「先行量産型」とする資料もある。専用カラー塗装。
漫画ソロモンの悪夢』ではソーラシステム照射でリック・ドムを失った後にゲルググを受領し、ソロモン撤退戦から搭乗している。
また、この際に機体全長を上回る大型ビームライフルを装備しており、これにより多数の艦艇を沈める戦果を挙げ、『ソロモンの悪夢』の由縁となった。ちなみに、この設定はガンプラ(MGガトー専用ゲルググ)の説明文にも反映されている。
ガンダム試作2号機
彼が核攻撃を行うことでデラーズ・フリートの反撃の狼煙を上げた。
ノイエ・ジール
最後の乗機。縦横無尽に戦場を横臥した。

余談

  • アナベル・ガトーの名前である「アナベル」は女性名である。その故か、劇中や様々な媒体では苗字「ガトー」の方で呼称されている。
  • ガンダムシリーズ内でもアナベル・ガトーは「最強のオールドタイプ」か否かが、ファンの間で問答されている。
  • アナベル・ガトーは大塚明夫氏の演じたキャラクターの代表例としてしばしば言及される。
    • また、同様に大塚氏にとっては代表的キャラである『メタルギアソリッド』シリーズの主人公ソリッド・スネークを演じることになった切っ掛けとして、同作品の小島秀夫監督が「ガトーの演技を観たのが理由の一つ」と自身のインターネットラジオ番組『HIDECHAN!ラジオ』で明かしている。
  • α』ではガトーの容姿がやや、大塚明夫氏が吹き替えを担当する俳優のスティーヴン・セガール氏っぽい(特に、パイロット顔グラフィック)。

脚注

  1. アナベル・ガトーの知名度は、地球連邦軍の教科書にも彼の名が取り上げられる程である。
  2. 0083』の小説版では特に顕著。ただし、これはカリウスら他のジオン軍人も一種の共通認識化しているという面もある。
  3. 3.0 3.1 なお、この時の台詞からガトーはデギンが現場にいると知らされずに核攻撃を命令された事がわかる。つまるところ、「ガトーが原作におけるシーマと全く同じ立場に追い込まれてしまった」というのはある種の皮肉だろうか。

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