剣鉄也

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剣鉄也(Tetsuya Tsurugi)

グレートマジンガー』の主人公
TV版『マジンガーZ』最終回に先駆けて公開された劇場映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』のクライマックスで、衝撃的なデビューを飾る。

小型戦闘機ブレーンコンドル及び、グレートマジンガーの専任パイロット。
7歳の時に孤児院から兜剣造に引き取られ、グレートマジンガーのパイロットになる為に育てられた。厳しい訓練の結果、生身での戦闘やバイクの操縦にも習熟している戦闘のプロ。ちなみに、ロケットパンチ付きのバイク(「ジェットバイ」とも呼称)を愛車にしている。

元来優しい性格だが、その生い立ちとニヒルな物言いの為、周囲には冷たい印象を与え、衝突する事も多い。また、プロフェッショナルとしての自覚は強いものの、そのプライドの高さ故に窮地に陥る事も多く、劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボ』ではゲッターチームと功名を争って苦戦するなど、精神面の未熟さも目立つ。

自分を育ててくれた兜剣造には、肉親の情のようなものを感じていたが、兜甲児がアメリカから帰国すると、甲児と剣造の親子の間柄に嫉妬し、マジンガーZとの連携を拒否し、苦戦することもあった。その後、甲児達の仲間を思いやる様を見て考えを改めるが、その際の戦闘でピンチに陥り、彼を救おうとした剣造特攻して命を落としてしまった。最後は、剣造を弔うかのように奮戦し、ミケーネ帝国に対して勝利を収めた。

スパロボでは彼は特訓ばかりしてるように思えるが、原作では月1000円のお小遣いでお菓子を買ったり、漫画を読んだりするなど意外と普通な一面も持つ。
なお、当初は22歳で設定されていたが余りにも大人びた風貌の為、「視聴者である子供が感情移入し辛いのでは?」との懸念から第19話以降、年齢を下げられて18歳になった。年齢を上げる例はよくあるが、下げるケースは珍しい。

実はミケーネとの戦いで戦死する予定だったが、重傷を負いながらも生存するという展開に変更された(桜多吾作の漫画版では死亡)。
また、『グレートマジンガー』の続編として企画されていた『ゴッドマジンガー』(80年代に放映された同名アニメとは無関係)でも、ミケーネ帝国の攻撃によって再起不能の重傷を負い、パイロットの座を退いて作戦指揮官となる予定であったりと(TV版最終回での扱いも含め)、彼の末路には常に物悲しさが漂う。

TV版最終話で前作のヒーロー・兜甲児に主役ポジションを奪われ、本来の主人公としては報われぬまま幕引きを迎えた印象が強いが、スタッフも引け目を感じていたのか、後に制作された劇場版『決戦!大海獣』では彼の活躍にかなりのウェイトを置き、主役のデューク・フリードさえ霞むほどの存在感を見せ付けた。

後日談である小説『スーパーロボット大戦』(著・団龍彦)においては、上記の『ゴッドマジンガー』の焼き直し的な一面や弓教授や早乙女博士不在の状況もあってマジンガーチーム・ゲッターチーム全体の指揮官的な立場になっている(再起不能にはなっていないので、当然グレートに乗る)。なお、ここでは甲児との関係は「兄弟のようなもの」と評されている。

リメイク作品である『真マジンガー 衝撃! Z編』では、剣造の親友にして甲児の母親の弟として登場。兜親子とともにミケーネ遺跡の探索に参加した。ロボット操縦の天才として知られ、マジンガーZのプロトタイプにあたる機体「エネルガーZ」のパイロットを務めた。血縁的には甲児の叔父にあたるが、作中においては既に故人であり、直接絡むことは無かった。影も薄い。
一方で、鉄也を連想させる「勇者ブレード」なる人物も別に登場しており、何らかの媒体か続編でその素性の解明が期待される。

OVAマジンカイザー版については個別記事を参照。

漫画版

いずれも児童誌媒体での連載だが、低学年向けの『テレビマガジン』と中学年以上が対象の『冒険王』という読者ターゲットの僅かなズレが、鉄也のキャラクター造形に大きく影響を及ぼしている。

永井豪の漫画版

『テレビマガジン』という掲載誌の対象年齢もあり、永井版における鉄也はTV版のような複雑な性格設定も無く、甲児に嫉妬する事も険悪な関係になる事もない正統派のヒーローとして描かれているが反面、この事が原作者自ら「(甲児と比べて)面白みの無いキャラ」と評する要因にも繋がっている。とは言え、永井イズムが皆無という訳ではなく、人質のジュンに構う事無く、薄ら笑いを浮かべながら戦闘獣へ攻撃を仕掛ける秀逸なシーンも存在し、後に庵野秀明氏が永井氏との対談の中で評価している。

桜多吾作の漫画版

TV版よりもシンプルなヒーロー像として描かれた永井版とは真逆に、桜多版の鉄也は更に複雑なキャラクターとなっている。TV版同様のニヒルさに加え、ミケーネ帝国壊滅という究極の目的の為には、民間人に暴力を振るう(或いは見捨てる)事も辞さないなど、ダーティな一面を覗かせるのと同時に、出自を感じさせない明るさと歳相応のスケベさも併せ持ち、尚且つ、みさと(『マジンガーZ』後半のレギュラーキャラ。スパロボ未登場)へ仄かな想いを寄せるという純情な側面も有る…と、非常に多面的な性格設定を施されている。
どんな困難な状況に於いても、決して諦観する事の無い屈強な精神力を持っていたが、最終章では封印していた「孤児としてのコンプレックス」が遂に表面化する。戦闘獣に痛めつけられながら己の存在意義を呟くモノローグは、圧巻の一語に尽きる。

TV版と異なり甲児の存在に左右される事無く、最後まで主人公として機能していた事も、本作の高評価に繋がる要因の一つと言えるだろう。

その他

厳密には『UFOロボ グレンダイザー』の漫画版であるが、石川賢の読切漫画『グレンダイザー対ダブルマジンガー』にも登場。ベガ星人ゲッペルの催眠術に操られ、甲児と2人でグレンダイザーを襲撃した。

他、永井豪の別作品『バイオレンスジャック』『マジンサーガ』『Zマジンガー』においても、スターシステムで様々な人物像で出演している。

スパロボシリーズにおいて

初期のシリーズでは甲児と比べはるかに目立たない存在で、シナリオ・能力双方の扱いも悪かったが、α外伝では主役格の一人となり、以後のシリーズではそのニヒルさ故に他作品のキャラと衝突する事がありながらも、ここぞというときに頼れる実力者へと成長した。また、近年の作品では序盤登場するが「怪我」によって本格参戦が遅れるというパターンが多い(初期シリーズも参戦が遅い傾向があったが)。

原作ではギャグを飛ばしたり、漫画を読んで夜更かしして寝坊するなど年相応にコミカルな一面も普通に持っているが、スパロボでは他作品の主人公達との差別化の為か、殆ど再現されず、『戦闘のプロ』といったシビアさやニヒルさばかりが目立っている。

スパロボでは甲児が「鉄也さん」と呼んでいるが、本来原作では「鉄也くん」と呼ばれる(COMPACT・COMPACT2・GBA版Aのみ君付けで呼ぶ)。それどころか永井豪や石川賢の漫画版では「鉄也」と呼び捨てにされている(鉄也も甲児を呼び捨て)。「鉄也さん」は旧シリーズにおいてなされた呼び方がそのまま定着してしまったもので、おそらく年齢を初期設定の22歳と想定した為と思われる。
ただし、ダイナミックサイドも団龍彦氏の小説作品『スーパーロボット大戦』にて「甲児は年上に敬語くらい使える」とこの設定を認めており、同作では甲児は鉄也を「さん」付けし、OVA版でも甲児は鉄也を「さん」付けで呼ぶ。更に遡れば、前述の桜多吾作版でも「さん」付けで呼ばれていた。

登場作品と役柄

各作品の発売順は、シリーズ一覧の項目を参照。

通常は旧作TV版設定がベースだが、一部作品ではOVA『マジンカイザー』の設定で登場することがある。『マジンガーZ』単独参戦のKでは、作品ごと不参戦。

TV版設定

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦G
FC版の第2次にはいなかったが、本作では参戦。時系列的に第3次と矛盾しており、本人も「出るつもりはなかったが……」とこぼしている。気合を持つため甲児より火力が高いが、ひらめきを持たないのでラスボス戦で使うには少々厳しい。
第3次スーパーロボット大戦
初出演作品。後半にジャブローにてジュンとともに仲間に加わる。この際、第2次でグレートのみが登場し、鉄也が出なかった事が作中でネタになっている。グレートマジンガーの性能と併せて即戦力となる実力を持つが、宇宙での適正が低い為、終盤の宇宙戦では精神コマンドが優秀で宇宙での適正が高いマリアにグレートマジンガーのパイロットの座を奪われる可能性がある。
スーパーロボット大戦EX
ラ・ギアスに召喚されるがその際に負傷している。そのため、マリアが操縦しているグレートに同乗して仲間に加わる。使うにはシナリオ終了後に乗り換えさせる必要があるが、今回はスペイザー系の機体が登場しないため、そのままマリアを乗せたままというプレイヤーも多いだろう。リューネ編の「めぐりあい」ルートでも甲児がグレートに乗っているのでやはり影が薄い。総合的な能力は悪くないが、二回行動のレベルが遅く、甲児のようにひらめきが無いのが弱点。
第4次スーパーロボット大戦
グレートがブロッケン伯爵に奪われたため、ジュンのビューナスAに同乗しての登場。シナリオ中で奪還するため、今回は乗り換えさせる必要は無い。スーパー系で始めると、甲児の口からEXの後に行方不明になっていた事が語られる。能力は高いが、第3次と同様にやはり宇宙適正がネックとなるので、場合によっては終盤は加速や鉄壁を生かしたスペイザー要員として運用するのも手である。
第4次スーパーロボット大戦S
初めて声が入る。戦闘BGM「おれはグレートマジンガー」が初採用。
スーパーロボット大戦F完結編
スーパー系シナリオ「絆」にてピンチに陥った甲児を救う為に登場。能力は甲児とほぼ同値。やはりネックは宇宙B。愛機のグレートは硬さなら、マジンカイザーに負けていないが武器性能で劣ってしまう。やはり宇宙でも活躍させたいのなら、甲児からカイザーを借りよう。彼もマジンガー系なので補給ユニットを用いたレベル上げが可能で、二回行動レベルまで一気にあげることが可能。二回行動のできるスーパー系としての運用も考えられる。スーパー系自体が不遇なためそこまでする人は少ないが。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
甲児とほぼ同様の能力。マジンガーZと違いグレートマジンガーが宇宙Aなため宇宙でも活躍可能。
スーパーロボット大戦COMPACT for WSC
援護システムの導入により使い勝手が上昇。しかし、援護Lvが2まで成長する甲児にはやや劣る。必修精神コマンドはド根性熱血。ただし必中を修得しないパターンが2つあり、そのうち片方は集中があるのだが残りの1つは命中率アップ関係を一切修得しないため、このパターンであった場合は使用しつづけるのは難しい。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
シーン1ラストで宇宙に送る選択をしたらメンバーから外れる。甲児を宇宙に送った場合は最後まで使用可能。なお、精神コマンドのパターンによっては最後に自爆を覚えるがこれは桜多版の設定を意識したものであると思われる。
スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
第1部で宇宙に送った場合、引継ぎをしなかった場合に登場する。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
精神コマンドのパターンによってはを覚えるが、その場合ひらめきを覚えない困った奴。活躍させたいなら魂は諦めよう。
スーパーロボット大戦IMPACT
COMPACT2同様、宇宙に送るか否かで活躍のタイミングが変わる。量産型グレートマジンガーを入手するには鉄也がいる必要があり、戦力的なバランスも考えると地上に残して第一部で活躍した方が良い。統率を持ち熱血を早めに覚えるボスキラーだが、ひらめきを覚えるのが遅い。『ナデシコ』の参戦により、「なぜなにナデシコ」へ飛び入り出演するイベントが追加されている。
スーパーロボット大戦COMPACT3
フォルカ・アルバーク修羅のスパイではないかと疑っていたが、次第に認めるようになる。
甲児やボスと比べて特殊技能に恵まれていない。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
劇場版のシチュエーションでピンチに陥った甲児の前に現れる。以降はマクロス宇宙に行っている間、スーパーロボット不在の極東支部を防衛していた。後半に味方になるが、ロンド・ベル隊に対して批判的な言動が一部見受けられ、α外伝の伏線となっている。今作でのグレートマジンガーの性能と鉄也の能力自体は悪くないのだが、参戦が遅い為に影が薄くなりがち。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
格闘、射撃、技量がかなり高くなり、1軍として申し分ない実力を持つ。加速の代わりにひらめきを覚え、ボス戦の備えも万全になった。高い技量値を生かすならクリティカル率の高い大車輪ロケットパンチを持つ強化型マジンガーZにのせかえてやると鬼に金棒。
スーパーロボット大戦α外伝
オリジナル主人公がいないα外伝における、事実上の主人公の1人。現代編では極東支部ルート第4話が最も早い初登場で、兜博士と共にティターンズの捕虜となりながらも、密かに隠したグレートマジンガーのファイヤー・オンに成功し、DVEも付く優遇振り。その後もリリーナ・ドーリアンの完全平和主義を否定しつつも彼女が見せた勇気は認めるイベントや、プリベンターの方針に反発するなど、鉄也がメインとなって絡む描写が続く。その後の未来世界ではジュンとともに最初からいる現代組でしばらく出番が多く、甲児への嫉妬による苦悩、そして彼との和解と成長がストーリー上で描かれた。未来世界で冒頭彼の視点で行動させたのは、単独行動が可能な人物ということで抜擢されたらしい。能力は申し分ないが、防御回避系の精神コマンド鉄壁しかないため、終盤のボス戦は注意が必要。
第2次スーパーロボット大戦α
α外伝を経て、精神的に成長した描写が多い。『鋼鉄ジーグ』の司馬宙との絡みが多く、人間でなくなったことでヤケになる宙に自分の経験を語ったり、一緒に訓練したりしていた。ミケーネ帝国との激戦が描かれ、小隊長能力も対ミケーネ戦に有利となっている。
第3次スーパーロボット大戦α
主人公の一人、トウマ・カノウの指南役として、鬼コーチぶりを発揮している。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
原作終了後、ゲッターチームに協力して恐竜帝国と戦っていたという設定。甲児への嫉妬が原因で兜博士を死なせてしまった事や、恐竜帝国との決戦で武蔵をみすみす死なせてしまった事を許せず、姿を消して山篭りをしていた。光子力研究所奪還作戦で甲児がバリアの突破に失敗した際に何の前触れもなく駆けつけ、グレートブースターでバリアを破壊して甲児を援護した(この時、「あれではパイロットもタダでは済まない」と言われているが、特に怪我をした様子もなかった)。山篭り中に不動GENと出会い、意気投合したらしい。アポロに嫉妬するシリウスにかつての自分を重ねてアドバイスする場面もあった。また、同じ境遇を背負う故か、斗牙の行動にも理解を示す。また、セツコルートにおいては勝平、エイジらとともにアークエンジェルのクルー達の矛盾点の批判役を担う(他の面々と違い味方になった後も認める描写がが無い為、最終的な関係は不明)。顔グラはAPで新規のものが登場していた為か、その流用となっている。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
真マジンガー』の設定で登場しているが、一言の台詞も無い幻影のみであり、本人は登場しない。別の彼を知るZEUTHの面々はZEXIS世界の彼が既に死亡していた事実に少なからずショックを受けていた。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
アニメ終盤の甲児との反目が描かれていて、スパロボでは珍しく本来通り「鉄也くん」とくん付けで甲児に呼ばれる。スーパー系では序盤登場するが、「俺がいなくても戦える。科学要塞研究所が心配だ。」と言い残し離脱してしまう。本格参戦は中盤から。また、量産型グレートの入手条件に鉄也の撃墜数があるため、優先的に敵を撃破させよう。また甲児同様に隠しステータスの地形適応が宇宙Bなため、最終的に使われなくなる。
スーパーロボット大戦R
またしても負傷により参戦が遅れる。取り巻く状況は違っているが、α外伝同様にリリーナの平和主義を非難している(プリベンターの一員という設定だったジュンの幼なじみである生田を失ったことによるが)。
スーパーロボット大戦D
イグニスに兜博士を殺された為、甲児と共に宿敵として追う。ジョッシュを主人公に選んだ場合、地上ルートではお互いの反目と和解が描かれ、以後ルイーナの事で疑いつつもギュネイ・ガスと共にジョッシュの相棒兼親友のポジションを確立する。グラキエースウェントスが仲間になった時は拳銃を突きつけた。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
第1話から登場。グレートの性能は高いが、味方にグレートマジンガーの登場人物が誰もいないのが寂しい。攻略本にも「孤独の剣鉄也」と書かれてしまった。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
甲児同様序盤から使える。甲児とはいつの間にやら和解する。

単独作品

スーパーロボット大戦64
性格が原作に近くなり、甲児とは初対面時から何かにつけ突っかかる場面が多い。ルートによってはリリーナの完全平和主義に賛同しかねて一時離脱したりする。グレートの性能は高いがやはり宇宙Bは痛い。マジンガーZグレンダイザー真・ゲッター1合体攻撃が追加されたため、地上でなら活躍してくれる(尤も地上マップが一番多いのは離脱する完全平和ルートなのだが)。宇宙では極力被弾しないようにして、合体攻撃で攻撃力不足補いながら戦うことも可能。
スーパーロボット大戦MX
UFOロボ グレンダイザー』の第一話から物語は始まるため、リハビリ中の鉄也はちょっと遅れての参戦。今回のマジンガー勢はグレンダイザーを除き、原作再現は劇場版がメイン。ギルギルガンとの戦いにおける竜馬との確執と和解、光波獣ピクドロンとの戦いにおけるグレートブースター追加、決戦!大海獣のイベントが再現されている。
スーパーロボット大戦NEO
今回はα初期と同じように部隊のメンバーが居ない時に日本を守っていたため、中盤からの参戦となる。なお、その間の事で『ゴウザウラー』の電気王と因縁がある。今回は頼れる兄貴分キャラとして登場しており、チームを纏め上げたり、甲児と竜馬の喧嘩を仲裁したりしている。

パイロットステータスの傾向

能力値

過去の作品では甲児と同値で差は見受けられなかったが、αからは差別化が図られ、格闘はもちろんだが、射撃技量も高くなった。伊達に「戦闘のプロ」は名乗っていない能力となった。
他のスーパー系にも言えるが過去の作品では地形適応の宇宙Bに悩まされた。強化パーツや養成による補強や育成もできず、宇宙では攻撃力も自慢の防御力もガタ落ちであった。

精神コマンド

スーパー系に必要な必中熱血鉄壁を覚えてくれる。また、突撃を覚えることも多く、長射程の一発限りの大技グレートブースターを移動後にも放てるようにもなってきている。更に第2次α以降は気迫も習得。開幕からマジンパワーを引き出す事が可能となった。

甲児と比較するとひらめきを覚えないのが弱点であったが、近年は不屈で補われる事が多い。

第2次G
ド根性加速必中集中気合熱血
第3次
根性ド根性必中加速友情熱血
EX
根性ド根性必中気合てかげん熱血
EX(PS)
必中鉄壁ド根性気合てかげん熱血
第4次第4次S
加速ド根性鉄壁必中集中熱血
F完結編64
ド根性鉄壁努力熱血必中加速
リンクバトラー
必中加速努力熱血鉄壁ド根性
α
根性努力必中熱血鉄壁加速
α外伝
ド根性努力必中熱血鉄壁気合
第2次α第3次αMX
必中鉄壁努力不屈熱血気迫
IMPACT
加速努力必中熱血ひらめき突撃
COMPACT3
ド根性必中努力熱血鉄壁突撃
AA PORTABLE
加速努力必中熱血鉄壁突撃
RD
加速努力必中熱血鉄壁突撃
Z
根性必中不屈熱血気迫
NEO
必中熱血鉄壁加速

特殊技能(特殊スキル)

底力切り払い援護攻撃援護防御カウンター頑固一徹統率闘争心
底力レベルも割りと高い。また、援護攻撃を得意とする傾向にあるが、甲児には一歩譲る。Zでは再攻撃を取得させてやると「ファイナルダイナミックスペシャル → グレートブースター」などのコンボがでできるようになる。
第2次α第3次α
底力L9切り払いL3カウンターL6
Z
底力L9ブロッキングカウンターL6

小隊長能力(隊長効果)

第2次α
ミケーネ帝国への攻撃力+20%
ミケーネ帝国勢の敵と戦うには彼を小隊長にするといいだろう。
第3次α
命中率+10%、クリティカル率+10%
Z
命中率+10%、クリティカル率+20%

エースボーナス

A PORTABLE
気力130以上でPP開始時に「不屈」がかかる
NEO
命中+20%

人間関係

科学要塞研究所

兜剣造
グレートマジンガーの開発者で、鉄也の育ての親。少年時代に孤児院から引き取られ、グレートマジンガーの操縦者となる為に彼に過酷な訓練を課せられたが、実の親子同然の絆を築いていた。しかし、それ故に終盤での甲児と鉄也の対立の一因となってしまい、彼の言葉によって甲児への嫉妬を捨てるものの、結果的には彼の死を招いてしまい、甲児とシローから剣造を奪ってしまった事を後悔する。
炎ジュン
鉄也と共に兜剣造に引き取られた少女でパートナー。ビューナスAに乗る。
兜シロー
甲児には複雑な感情を示す鉄也だが、歳が離れているせいか彼に対しては厳しくも優しい良き兄貴分として接していた。心理描写がより生々しい桜多版でも良好な関係は変わらず、2人で悪ノリする場面も見受けられる。

光子力研究所

兜甲児
マジンガーZ最終回及び映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」では彼を助ける。原作の終盤に甲児が帰国した際は当初こそ息の合った連携プレイを見せて関係も良好であったが、剣造と甲児の再会後に次第に自身の居場所が無くなるのを感じて嫉妬心を抱くようになり、彼に対して挑発的な態度を取った事や作戦面での意見の相違等が重なって対立状態に陥ってしまう。最後は兜博士やシローの説得によってわだかまりを解き、兜博士の死という悲劇がありながらも最終的には和解した。映画「決戦!大海獣」ではドラゴノザウルスに飲み込まれたボスの生死を巡って対立しかけたが、すぐに和解した。
小説版「スーパーロボット大戦」の時点ではさやかが「兄弟のようなもの」と言うまで関係が修復されており、直前の甲児の台詞と合わせると「甲児を心配して口煩く接してしまう兄」と言ったところか。

ミケーネ帝国

暗黒大将軍
お互い認め合うライバル
地獄大元帥
事実上、本編に於けるラスボス。
闇の帝王
原作では、後日談作品も含めて決着がつかなかったが、第2次αでは雌雄を決する事に。

その他

ボス
仲間。作中では割とボスをコケにする場面が多いのもあって、ボスの方は一方的なライバル視する面が強く、甲児が帰ってきた時も鉄也の孤立を喜び、さらに鉄也への対抗心を見せていた。しかし、本来は強い信頼関係があり、最終回でも連係プレイを見せている。
ヌケムチャ
仲間。
生田信一郎
ジュンの孤児院時代の幼馴染なので過去に直接の繋がりは無いが、暴走族に甘んじていた事やミケーネの作戦に利用されていた事を批難した。しかし、自らの命を捨てて発電所を守った生田の最期に対しては認めることになる。
三郎
32話のゲストキャラクター。少年時代の友人で、かつて飼っていた鷹が暴れた事で彼を失明させ、その事が潜在的にトラウマとなる。
カオリ
34話のゲストキャラクターである少女。戦闘獣とグレートマジンガーの戦いに巻き込まれて愛犬のジョンが死亡した事で鉄也を憎む。
浜川陽一
46話のゲストキャラクター。兜博士の知り合いである浜川博士の息子で、彼からは兄さんと慕われる程、仲の良い関係を築いていたが…。
勇者ブレード
『真マジンガー』で存在が示唆される人物。グレートマジンガーらしき機体に乗っているらしい節もあり、関連性が取りざたされている。再世篇では名前のみの登場。

他作品との人間関係

鉄也のハードかつストイック、そしてクールな雰囲気を持つ青年というイメージからか、同系の青年キャラクターとの絡みが特に多く、共にトレーニングに励むという事が多い。また、未熟なパイロットに対して教官的な立場になる事もある。

作品にもよるものの、戦闘のプロフェッショナルとしてのプライド故か他者に対して厳しい意見を述べる事も多い為、一時的に対立する場面も多い(アムロ等の年長者に対しては敬した態度を取っている)。

スーパー系

ダイナミック系

デューク・フリード
劇場版で共演。年齢設定ではデュークの方が年上だが、劇中では「大介君」で接している。MXでは状況判断を巡って彼に苦言を呈するが、対立劇にまで発展するほどの深刻な事態には至らなかった。
グレース・マリア・フリード
鉄也から見てマジンガーチームの中では妹分的な存在であるが、地形適応や特殊技能の関係で彼女にグレートマジンガーのパイロットを奪われる可能性がある作品がいくつかある。
流竜馬
劇場版で共演。初めて競演した「グレートマジンガー対ゲッターロボ」では当初いがみ合っていたが最後は和解し、その後の二作でも競演した。甲児と竜馬の関係と比べると劇場版の原作に準じてかMXのように一時的に対立する場面も存在する(ただ、対立の経緯はやや違う)。「リョウ」と呼ぶ鉄也に対し竜馬自身は年上ながらも「鉄也君」と呼ぶ。
神隼人
劇場版で共演済み。スパロボでは共にダイナミックチームの現実主義者・皮肉屋ポジション。同ポジションだからという訳でもないが、竜馬ほど特に対立するという場面はあまり無い(ただ、α外伝では隼人と竜馬が対立状態であった状況もあって、「プリベンターを抜ける」と言った鉄也に勝手にしろと言っている)。
巴武蔵
劇場版で共演済み。彼が死亡する「グレートマジンガー対ゲッターロボG」ではその死を悼み、スパロボにおいてもZ第2次αでも同様に悔やんだ。原作ではムサシ君と呼ぶが、SRWではムサシと呼ぶ。
車弁慶
劇場版で共演済み。それほど深い絡みはないが、α外伝ではプリベンターを抜けた鉄也を弁慶が心配する場面がある。
早乙女博士
劇場版で共演済み。第2次αではミケーネ軍に人質としてマジンカイザーに乗せられた弓教授と同じく、やはり人質として真ゲッターロボに乗せられた彼を前にして、あえて両博士の命が失われる事態となっても、両機を止めようと、悲壮な決断をする事に。
ガレリィ長官
α外伝では彼の製作した思念波増幅装置によって甲児への憎しみを利用され、洗脳される事になる。
流竜馬 (OVA)
真 (チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』準拠のDや『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』準拠のRでは先輩として、戦士として敬意を表し、一目置いている。『新ゲッターロボ』準拠であるNEOでは中盤に反目し合う場面もあったが、和解して信頼し合えるよき戦友同士となっている。
司馬宙
第2次α第3次αで共演。ダイナミック繋がりやどちらも戦士として過酷な宿命を背負っている設定もあり絡む場面が多く、戦士としてのあり方に苦悩する彼に助言している。また、第2次αでは司馬博士から訓練時のコーチ役を頼まれており、オフに於ける彼の行動も管理している様子。
バレンドス親衛隊長
MXではかつてグレートマジンガーを奪われたことで彼を「盗っ人」呼ばわりした挙句、彼の自慢のグレート軍団による戦略を「人形遊び」と揶揄した。
安倍晴明
NEOでは彼は光子力エネルギーの存在を危惧し、敵視していた。
ドル・ガイスト
NEOでは鉄也も彼の姦計の数々には怒りを露にしていた。同作において初めてファイナルダイナミックスペシャルをぶつけた相手でもある。

長浜ロマンロボシリーズ

竜崎一矢
第2次αで彼の烈風正拳突き改の特訓に協力。また、小バームでの彼とエリカとの再会シーンでは、思わぬ朴念仁ぶりを露呈してしまった。
三輪防人
第2次αにて、ミケーネによって弓教授早乙女博士がそれぞれマジンカイザー真ゲッターロボに人質として強制的に乗せられてαナンバーズと対峙させられた際、両博士の命が失われる事態になってでも両機を止めることを鉄也が決断した際、空気を読めないで一人鉄也の決断を喜ぶ彼に短絡的に賞賛されるが、そんな彼に対して怒りの言葉をぶつけている。

葦プロ系

グッドサンダーチーム北条真吾キリー・ギャグレーレミー島田
第3次αでは序盤のイデオン奪還作戦や終盤の雑談などで、彼らの「プロフェッショナル」としての力量を高く評価していた。
藤原忍
基本的には対等な戦友であるが、α外伝では鉄也と対立したプリベンター組の一人。しかし一時プリベンターを抜けた鉄也を心配して追いかけたり、その後の鉄也と甲児との和解に喜んでいた。
司馬亮
スーパー系の面々では同じ年長組の一人で、α外伝では自軍を抜けようとする鉄也の複雑な感情を察知して忠告している。SC2ではEDにて彼と共にAフォースの教官になり、新人達をシゴく日々を送っている。

その他のスーパー系

碇シンジ
第3次αでは彼がαナンバーズに合流した際、彼の成長を「男の顔になった」と喜んだ。彼が人類補完計画の発動の際にEVA初号機に取り込まれた時も、彼の男気と復活を信じていた。
獅子王凱
αシリーズではお互いを認め合い、信頼し合っている関係。彼を『ゾンダーを倒す為に選ばれた男』と評した。
草間大作
64ではレラを助けられなかった事に文句を言った彼に対して声を荒げた。完全平和ルートでは大作に覚悟を聞き、感心する場面もある。
出雲銀河
MXでは初対面の際に彼に「オッサン」呼ばわりされ、ショックを受ける。
一色真
MXの中盤にドラゴノザウルスへの初期対応の失敗の責任を、彼によって全て押し付けられてしまう。
猿渡ゴオ
SC2では偉大な先輩として彼を尊敬している。
天空侍斗牙
Zで共演。似たような境遇のためか、斗牙の非人間的な行動にある程度の理解を示し、時には斗牙を諭す事も。
アポロ
Zでは訓練をサボっていた彼を連れ戻しに行き、その時に多少反抗的な素振りを見せた彼に対して無言の笑顔を示し、即座に彼を畏怖させた。
シリウス・ド・アリシア
Zで共演。自らもかつて甲児に嫉妬を抱いていたことから、シリウスのアポロに対する嫉妬にいち早く気付き、忠告をする。後に堕天翅族に寝返った彼が頭翅に利用されていた事に気付いた時には、アポロや隼人と共に彼に戻ってくる事を促した。
不動GEN
Zでは山篭り中に彼と知り合い、意気投合。
北斗雷太
Zでは新早乙女研究所で彼と共にZEUTHの面々に特訓を課すが「特訓じゃなくてシゴキだ」と苦情が出るほど。
セシル
ZSPDではサンドマン杯においてダブルスを組んで共闘した。
パッフィー・パフリシア
NEOでは精霊石の力を暴走させてしまった事でアデューが生死不明になった事に大きなショックを受け、同時に自身のしてしまった事を悔いる彼女に対して、「何も悪くない」と気遣いの言葉をかけている。
イズミ
NEOにおいて電気王との戦いが原因でミケーネ帝国との戦いで負った古傷が開いてしまった際、彼から「癒しの奇跡(回復魔法)」による治療を受ける。
電気王
NEOではイオニア一行がアースティアに跳ばされている間に多くの侵略者達と戦っていた頃、彼とも何度も交戦しており、彼とは暗黒大将軍とのそれに近いライバル関係となっている。

富野作品

破嵐万丈
第2次αのVN作戦ルートでは、メガノイドを駆逐する為にあらゆる手段を厭わない彼の覚悟を理解しており、共にコロスの罠に陥った際、助力している。
ジロン・アモス
α外伝の未来編序盤において鉄也とともに登場する数少ない主人公同士であり、両親を失ったジロンの事情を知って複雑な感情を見せ、ティンプを討とうとするジロンを止めるかの選択肢も登場する。また、甲児との対立で自軍を出ようとする鉄也の行動をジロンが否定する場面も。再び競演したZではルートが違うため、あまり絡みはない。

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
スパロボシリーズにおいては何度も共演。彼の実力を認めており、第3次αの序盤には、後述にもある忠告を彼に送っている。
シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ
アムロと同じく何度も共演。第2次αでの彼との最終決戦の際には、後述にもある通り、あえて自ら嘗ての仲間を手に掛ける大罪を背負おうと決意し、彼もまた鉄也の覚悟を認めている。
カミーユ・ビダン
IMPACTでは、彼やアムロの持つニュータイプ能力を超能力の一種か何かなのかと誤解していた。
ギュネイ・ガス
Dでは仲間。本人同士はあまり絡まないのだが、ジョッシュの親友かつ相棒ポジションを共有しているため、ジョッシュを介した会話を行うことはあり、実質トリオとなっている。ちなみにエンジェル・ハイロゥの影響を受けたギュネイの事を知らせたのは鉄也。
ニナ・パープルトン
Aでは彼女のガンダムオタクぶりにほとほとに呆れていた。
ウッソ・エヴィン
αDでは子供である彼と「戦いにのめり込む覚悟」に関して揉め、つらく当たってしまう場面も。

アナザーガンダムシリーズ

アルゴ・ガルスキー
Aにて、にぎやかなのは苦手という点で互いに親近感を持つ。
ヒイロ・ユイ
共に戦う為だけに生きてきた者同士であり、彼に理解を示すことも多い。α外伝では互いに他人に気持ちを伝える事が苦手であるとデュオに評されている。
リリーナ・ドーリアン
彼女の完全平和主義に対しては64α外伝Rと否定している。ただし彼女の理念を完全に否定している訳では無く、最終的に彼女を認めている。
デュオ・マックスウェル
α外伝ではヒイロと同様に他人に気持ちを伝えるのが苦手であると彼に評されるが、好意的には見られておらず、未来編に置いてはガンダム試作2号機の追撃を優先しなかったカトルを責めた為に激しい喧嘩をする場面も。Dではグラキエースへの憎悪と嫉妬に駆られた際に彼に諭された。
カトル・ラバーバ・ウィナー
Dにてグラキエースへの憎悪と嫉妬に駆られた際にデュオやヒイロ達と共に彼に諭された。α外伝ではガンダム試作2号機の追撃より味方の救出を優先した彼を責めてデュオと対立することに。

ガンダムSEEDシリーズ

シン・アスカ
Zの原作ルートでは、仲間である彼の説得を必死に行う。他の面々と比べると感情的では無いが、シンの精神状態が極めて不安定である事を看破し、その危険性を指摘しつつも堂々と迎え撃とうとした辺り、彼を戦士として認めていたと思われる。
共に続編物の主人公である事を始め、似通った面もいくつか見受けられる。
キラ・ヤマト
Zでは彼の不殺の信念の矛盾点を鋭く指摘し、激しく非難した。
アスラン・ザラ
Zのセツコ編38話ではキラとシンの事しか頭に入っていない彼の優柔不断な行動に怒りを露にしていた。
ラクス・クラインマリュー・ラミアス
Zの終盤に共闘を申し出た彼女達に対してそれまでの行いを咎め、徹底して非難の言葉をぶつけた。これまで散々戦場を掻き乱しておきながら、今更になって何食わぬ顔で協力を申し出る彼女達の態度が許せなかったのだろう。通常ルートに至っては、月面での共闘の際に「少しでもおかしな行動を見せたら後ろからでも撃つ」と言うほど、彼女達に対しては怒気を発していた。

リアル系

ケーン・ワカバタップ・オセアノライト・ニューマン
MXでは軍を抜ける事になった彼らへ苦言を呈するが、3人が自らの意志で戻ってくる事も見越していたようである。
グン・ジェム
MXでは彼の声がかつての強敵に似ているからか、彼との戦いに闘志を燃やす。

バンプレストオリジナル

ジョシュア・ラドクリフ
Dにおける相棒かつ親友。ジョッシュとルイーナの関係を疑いながらも信頼関係を築き上げる。グラキエースが仲間になるルートではジョッシュが一時行方不明になった際、「俺がジョッシュを責めたりしなければ」と自らの行動を悔やんでいた。EDでは、全てが終わった後の南極の雪原にて、彼の父親に対する複雑な想いを聞く事になる。
イグニス
Dでは彼が兜所長を殺した為、仇敵である。スパロボシリーズでは珍しい構図(版権味方とオリジナル敵の因縁)。当初は甲児と同じく彼に憎しみと怒りを露にしていたが、終盤は私怨ではなく、1人の戦士として彼を討たんとした。
グラキエースウェントス
ルイーナメリオルエッセである彼らに憎悪を露にし、仲間になる際にも拳銃を突きつけたりする。特にグラキエースに対しては憎悪と同時に嫉妬の感情も抱いていたものと思われる。やがては、彼らに対しても徐々に認識を改めていく。
フォルカ・アルバーク
当初は彼を疑っていたが、次第に彼に対する認識を改め、認めるように。
ヒューゴ・メディオ
サイ・サイシーの手料理に舌鼓を打ちながら、互いのサバイバル訓練時に食したゲテモノ料理のメニューについて語り合う。因みに、この一連の体験談は桜多吾作の漫画版が元ネタ。
アルベロ・エスト
真聖ラーゼフォン同士が繰り広げる「調律」を阻止するべく、助力を申し出てきた彼の姿勢を「虫のいい話」と斬り捨て、嫌悪感を露わにする。
トウマ・カノウ
パイロットとして未熟な彼に対するコーチ役を務める。
ケイジ・タチバナ
彼に見込みがあるとして目をかけ、後輩として色々と面倒を見る。また、彼もかつて孤児だった過去を持つことから、彼に対して深い理解を示している。
セツコ・オハラ
コーチを頼み込んできた彼女を熱心に指導した。セツコの戦いに対する思いと努力を師として認めており、Z第31話のツィーネに対する台詞からもそれが窺える。ちなみに、特訓を自分から頼んできたのは今のところセツコのみである。
ユージン・コズラウスキー
彼から憧れられている。

名台詞

マジンガーZ

「俺はちょっと手荒いぜ! ぐずぐずしているのは苦手なんだ!」
「マジンガーZの兄弟さ!」
マジンガーZ』の最終回でマジンガーZを助けた際に発した台詞。『Z対暗黒大将軍』の最後でも言っている。

グレートマジンガー

「待ってました。嵐が怖くて訓練が出来るかってんだ」
第1話冒頭、嵐の中でのグレートマジンガーの飛行訓練を行なおうとする兜博士に対してジュンと研究所の所員が反対する中、訓練を行なう事に嬉々として応じる鉄也の台詞。グレートマジンガーのパイロットとしての自信とプライドが早々と感じられる。
「ボス、惚れたはれたは自分の顔を見て言うんだな。それが女にもてる顔かよ」
第1話でジュンに一目惚れして彼女にアプローチをかけるボスに呆れての台詞。何気に酷いが、ボスも自分の容姿を弱点であると自覚していたようである。
「それにお前はこのボロットに似て図体だけはでっかくて頭はからっきしだな。つまり、バカって事だ」
上の言葉に怒ったボスが鉄也に突っかかれるもあっさり避けられてボロットに頭をぶつけた時の台詞。飛行実験に失敗してボロットの下敷きになりかねなかったとはいえ、これでもかという程ボロクソである。
「ロケットパンチ!」
原作ではマジンガーZに乗った事が無い鉄也だが、専用バイクにロケットパンチが搭載されている為、この台詞を言った事がある。
「肌が白く生まれようと黒く生まれようとそれが人間にとってどれだけ重大な問題なんだ!」
19話で黒人とのハーフである故のコンプレックスに苛まれるジュンに対し、平手打ちにして諭した台詞。ジュンを心配しているこその厳しい態度であるが、女である事の微妙な心理までは理解できず、ジュンのコンプレックスを取り除く事が出来なかった。
「暗黒大将軍…歩む道を誤ってしまったがお前は勇敢な将軍だった…」
宿敵・暗黒大将軍を倒した後の台詞。スパロボにおいてもDVEで再現された。
「わかった…。必ず勝ってみせる、必ず!」
46話で危篤状態になりながらもグレートマジンガーの勝利を願う陽一少年に対しての約束。不治の病と必死に戦う陽一の姿を見て、鉄也は戦闘獣ソルゴスへの恐怖心を拭い去り、勝利を収めるが…
「本当に良く来てくれた。ありがとう。」
53話でアメリカから帰国した甲児と共闘して勝利を得た際、お互いに称え合いながらの甲児への感謝の台詞。この時点では甲児と良き戦友と言える関係を築いていたが…
「フッ、俺達には何年経っても巡り合う肉親なんて無いんだもんな。」
54話で甲児と剣造の再会で居場所を無くしたと感じ、管制室でジュンと寂しく呟く。
「このぐらいの事をしなくちゃ、訓練の内には入らないぜ」
「甲児君、油断をするな! そんな甘っちょろい事では作戦のリーダーにはなれはしない!」
55話の冒頭でグレートマジンガーとマジンガーZの飛行訓練の場面で、マジンガーZに何度も不意打ちを仕掛けた際の台詞。鉄也の甲児に対する嫉妬が露骨に表れ始めた場面で、その後の会議で対立がエスカレートする。
「くそう、兜甲児なんかに負けられるか。俺は誰にもすくわれない孤児なんだ。兜博士の手の中でぬくぬくと生活できるあいつと訳が違うんだ」
55話で甲児との対立を深めていく鉄也の心中。
「けっ、お説教する気かい。兜甲児と俺とは根っから違うんだよ」
「なんといっても俺と所長とは血のつながりの無い赤の他人だからな」
「俺だって血の通った人間だぜ。感情だってあるんだ」
「これで弓さやかが帰って来てみろ。二つの家族の間で俺達ははみだし者になるだけなんだ!」
「俺達が生き残るには兜甲児に勝つしかないだろ!」
甲児への態度をジュンに咎められた際に吹き出したひがみと嫉妬を表した台詞の数々。ジュンは平手打ちにするが、この台詞の数々に衝撃を受ける事になり、また兜博士も影でこの鉄也の言葉を聞いていた。甲児と鉄也の対立が描かれるα外伝でも原作よりは冷静であるが、これらの台詞が登場する。
「所長、俺はどうかしていたんだ… 甲児くんより兄貴のくせに変にひがんだりして、甲児君、今助けにいく!」
甲児へのひがみを兜博士に諭された後、再び甲児とともに戦う事を決意した際の台詞。
「くそう、なんてざまだ。こんな奴らにてこずるグレートマジンガーでは無かったのに」
最終回後半、ミケーネの一般兵であるミケーネスの一斉射撃にさらされ、思うように撃退でてない時の台詞。鉄也自身が負傷し、グレートマジンガーも大ダメージを受けているとはいえ、マジンガーZの最終回とは対照的である。
「兜博士、どうか俺の至らなさを許してください。所長は俺に甲児君やシローに劣らない愛情を示してくれた。 所長は命を懸けて俺に大きな愛を教えてくれたんだ…」
最終回終盤、病室にて亡くなった兜博士を回顧して。鉄也は自身の過ちが兜博士を死なせてしまった事に後悔するが、ジュンの励ましにより再起を誓う。

劇場版

「ざまあみろ! こっちは必ず仕留めてやるからな!」
映画「グレートマジンガー対ゲッターロボ」の前半で、先行していたゲッターチームが撤退したのを受けての台詞。本作ではそれぞれが兜博士と早乙女博士に諭されるまで、かなりいがみあっていた。
「ムサシ君、仇は必ず討ってやる。たとえ研究所が違っても俺達は戦う仲間だ。」
「君の死を決して無駄にはしないからな。」
映画「グレートマジンガー対ゲッターロボG」で武蔵の死を悼んでの台詞で、前作からの鉄也の成長が窺える。
「ムサシ君、遠い空からいつまでも俺達を見守っていてくれ」
「俺達は君の死を決して無駄にはしない。君は明日への平和の星となったのだから」
「グレートマジンガー対ゲッターロボG」のラスト、ゲッターチームとともに夜空を眺めて。
「あれじゃ、きっと生きてはいまい…」
映画「決戦!!大海獣」でボスらが乗ったボスボロットがドラゴノザウルスに飲み込まれた後、その事実に動揺する甲児に言い放つが、逆に甲児の怒りを招いてしまう。しかし大介の仲裁があった事やボスの生存が互いにボスを助けようとする気持ちを認めた為、早く和解した。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「俺は戦闘のプロだぜ、外しはしない!」
合体攻撃時の台詞。IMPACTが初出で、PV等でもよく採用されており、インターネット上では「プロ」という仇名で親しまれる。
「甲児君、なれてないなんて言うなよ!」
スパロボにおいて甲児との合体攻撃の際にたまに言う台詞。 戦闘になれてない、とかそう言う意味なのだろうが、なぜかそっち系だとネタにされる。
「しまった! 手元が狂ったか!?」
ボロットホームランをロボットJr.に乗った鉄也が使用し、ボスボロットの差し出したボールではなく、その頭部をかっ飛ばした時の台詞。毎回狂うのは、戦闘のプロとして考えもの。なお、他のキャラでもアニメ演出は同じ。

旧シリーズ

「すまない。ほんとうは でるつもりは なかったんだが…」
第2次スーパーロボット大戦G』より。FC版第2次では不参戦だった故のネタ台詞。
「なかなか根性があるなぁ」
甲児らにおいてけぼりにされたボスボスボロットグラン・ガランにへばり付いてついてきていた際の台詞。

αシリーズ

「ロンド=ベル隊は無茶な作戦ばかり考えつくと聞いていたが本当だな」
「…俺はグレートマジンガーのパイロットになるため、小さい頃から戦闘訓練を受けている」
「だから、この手の作戦は望むところだ。もっとも、他の連中はどうか知らんがな」
αより。作中後半、正式にロンド・ベル隊所属となり、初めての作戦となるノリコとカズミを外宇宙に送り出す援護作戦のメンバーに選ばれた際の台詞。幼い頃から戦闘のプロフェッショナルとして訓練を積んできた鉄也の自信とプライドが表れている台詞。一方で他のメンバーとの微妙な温度差も垣間見え、以後のα作中においては一応隊に溶け込んでいるものの、α外伝において他のメンバーとの確執が現れ始めたときはα時代のロンド・ベル隊の甘さに振り回されてきたと批判する言動があり、α外伝の伏線ともとれる言葉。
「甲児君、この戦いが終わったら所長を君に紹介するよ」
「その時にはきっと所長も君に会ってくれるだろう。だから、お互い必ず生きて帰ろうぜ」
α終盤にて、甲児と家族についての話になった際に。鉄也は「所長が自分の親代わりである」と発言し、この約束を甲児と交わす。この時点では甲児の良き兄貴分にしか見えなかったが…
「俺の世界じゃ3日経とうが一週間経とうが、親の仇討ちをする奴の方が多いぜ」
「もっとも、親ってのがいればの話だがな」
α外伝で3日の掟に反して一週間に殺された親の仇であるティンプを追っていることをダイクたちに笑われたジロンに対して。
「…機械獣ごときに手こずっているようじゃ先が思いやられるぜ」
α外伝の未来編で甲児と再会した鉄也が言い放った台詞。当然甲児は怒る事になり、二人の確執が始まる。
「なあ、ジュン。俺は機械獣の復活を…地下勢力の復活を心の中では喜んでいるのかも知れない…」
「何故なら、あいつらを…敵を倒すことが俺達の生きる目的だからな…」
α外伝より。未来編でジュンに自分の異変を問われた際の台詞で、DVEとなっており、α外伝における鉄也の苦悩を表している台詞の一つ。
「兜甲児…お前を殺す…」
α外伝より。ガレリィとダンテの手により操られたときの台詞で、甲児には「ヒイロの物真似でもしてんのかよ!?」と突っ込まれる。しかし、操られていた状況とはいえ、甲児に激しい嫉妬を抱いてしまった鉄也の偽らざる本心が突き詰めた形で現れている。
「ば、馬鹿な……!」
「お、俺は甲児君に…何の借りも返していないんだぞ……」
「この俺に…兄弟の絆を教えてくれた甲児君に…!」
「う…うう…うおおおおおっ!!!」
α外伝月ルート「奪われた真・ゲッターロボ」にて、バット将軍によって捕らえられた甲児が撃墜された時の台詞。爆散するZを目の当たりにし、鉄也は悲しみと後悔のままに慟哭する。しかし、次の瞬間…?
「甲児君、君との約束…今、確かに果たしたぜ」
α外伝のEDにて。甲児との確執を乗り越えた鉄也は、かつて甲児と交わした約束通り、科学要塞研究所の所長、すなわち兜剣造博士を甲児とシローに紹介するのであった。
「最後に一つ言っておくぜ、宙。戦うだけのマシンになるか、ならないかはお前次第だ」
「そのことを覚えておくんだな」
第2次αより。邪魔大王国の戦いの為に知らぬ間に父親からサイボーグ手術を施され、自分の在り方に悩む宙への言葉。宙と状況は違いながらも、強制的に幼少の頃から戦闘のプロとして育てられ、それを強いた兜博士とは親子同然の絆を築きつつもα外伝では博士の実子である甲児への嫉妬や戦士としての存在意義に悩んで、一時は仲間と対立してまで「戦うだけのマシン」を貫こうとした背景があった故のアドバイスと言える。
「誰だって悩む時はある。だが、本当の男なら自力で立ち直るはずだ。…俺はそう信じている」
第2次α中盤、メガノイドの復活で屈折した憎しみを復活させ、αナンバーズから離れようとしていた万丈の行動に対し、説得に行こうとしない甲児と鉄也の態度に憤りを感じたさやか美和への返答。鉄也自身、α外伝ではこの時の万丈と似た状況であり、自身の体験も踏まえて甲児と共に万丈を認め、その帰還を信じていたと思われる。
「暗黒大将軍! 正々堂々と勝負だ!」
第2次αでの戦闘台詞。この台詞の後にグレートブースターなどの飛び道具による攻撃を行い、暗黒大将軍は律儀に剣で反撃してくる(わざわざ空まで飛んできて)場合が多く、一部でネタにされる。
「…気にするな。こういうのは俺の役目だ…」
第2次αより。ミケーネによって弓教授早乙女博士をそれぞれマジンカイザー真ゲッターロボに人質として強制的に乗せられてαナンバーズと対峙させられた際、双方を殺害してまで二機を止めようとした時の台詞で、あえて自らがその罪を被ろうとする鉄也の悲壮な覚悟がみえる。
「奴らの台詞はもう聞き飽きた。だから、今日で最後にしてやる…!」
「そして、あの連中に教えてやろうぜ…」
「雁首そろえて姿を現したのが運の尽きだってことをな!!」
第2次αミケーネルートで策に嵌り、ミケーネ帝国東京制圧を許したαナンバーズを嘲笑する七大将軍にキレる甲児を制しつつ、彼らへ叩き付けた殲滅宣言。
「フ…αナンバーズにはお人好しが多いからな。あんたへの止めを躊躇っちまうかも知れない…」
「だから、あんたを倒す役はこの俺がやるのさ!」
第2次α終盤でのシャアとの最終決戦に於ける戦闘前会話。甲児と異なり「シャア」と呼ぶ事で彼を倒すべき敵と捉え、同時に弓・早乙女両博士救出作戦と同じく、嘗ての仲間を手に掛ける大罪を背負おうと決意する。
「イルイ! 人類の可能性を閉ざすのは止めるんだ!」
「もし、人類が進化する事で戦いが起こるのなら、俺達と共に正しい者の為に戦おう!」
第2次α最終話での説得イベントより。クストースαナンバーズを援護し続けてきたイルイに感謝を述べつつも、地球を封印する行為が支配と同義であると主張する。
「ガンエデン…もしかしたらお前の言う事は、全て正しい事なのかも知れない…」
「だが、俺達は人間だ! 未来は自分達で決めさせてもらうぞ!」
ガンエデンとの戦闘前会話。人造神の主張に或る程度の理解を示しているのが意外だが、躊躇う事無く立ち向かう。
「ここに顔を出したのが運の尽きだ。しばらくの間、手伝ってもらうぞ」
第2次αEDより。宇宙開発公団へ出向する決意を固めた甲児の補充要員として、宙を指名した際の台詞。当の本人も、苦笑交じりに了承した。
「あまり気負い過ぎないでくれよ、アムロ大尉」
「もうクワトロ大尉はいないんだ。あの人の代わりをしようなんて考えないでくれ」
第3次α序盤、一時αナンバーズから別行動をとる事になり、別れ際にアムロへ発した忠告。シャア絡みで無意識にナーバスになっていた封印戦争での彼を見ていて、鉄也なりに思う所が有ったのだろうか。
「シンジの奴…男の顔になったな」
第3次αにてシンジと再会した際に。αの頃の軟弱だったシンジの事を知っているだけに感慨深そうである。
「熱気バサラ…もしかして、あいつ…本当に凄い奴かも知れんな…」
「この身体にみなぎる力、ありがたく使わせてもらうぜ!」
第3次αでのゲペルニッチとの最終決戦に於ける戦闘前会話。ちなみに、直接的な描写こそ無いが鉄也も当初はバサラを煩わしく思っており、「いつかシメる」と発言していたらしい。
「俺はお前が内に秘めていた男気に賭ける! もう少しの辛抱だ、堪えていろよ!」
EVA初号機ヨリシロVerとの戦闘前会話。シンジへの語り掛けは彼を子供扱いする事無く、対等の「戦友」として接するものが多い。鉄也のメッセージもその例に漏れず、「ちょいとばかし荒っぽい方法」で絶対の救出を誓う。
「あんたの補完計画とやらは、ただの馴れ合いだ」
「そんなモノと一つになるぐらいなら、俺は一人で生きる事を選ぶ!」
碇ゲンドウから「人類補完計画」の全貌を明かされ、上述の台詞を吐き捨てる。
数ある補完計画への批難の中でも、「馴れ合い」とその本質を明確に捉えた秀逸な遣り取りである。
「本当の親の顔も知らず、育ての親も失った俺だ…俺に家族をどうこう言う資格は無いさ…」
「だからシンジの父親ではなく、この世界を滅ぼそうとする男としてお前を討つ!」
EVA初号機悪魔Verとの戦闘前会話。「父親」としての責務を問うも、答えをはぐらかし続けるゲンドウへの最後通告である。
「悪意の塊め!お前の発する恐怖にも絶望にも屈してなるか!!」
第3次α最終話の逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話。一時は呑み込まれそうになった霊帝が纏う強大な邪気を、剣造をはじめとする人々の想いによって払拭した鉄也に、恐れるものは無い。
「戦う事こそが俺達を育ててくれた所長に対する恩返しであり…」
「俺とジュンの存在する意味でもあるからな」
第3次αEDより。テスラ・ライヒ研究所へ留学する甲児の代わりに日本を守る事で、彼を後方からサポートする事を誓う。

COMPACTシリーズ

「甲児君! 大介さんに伝えてくれ…生きて必ずまた会おうと!」
IMPACTにて甲児が宇宙へ行く際の台詞。
「放っておけ、ジュン。喧嘩が出来る仲間がいるだけでも幸せってもんだ。あの頃の俺達と違ってな…」
勝平宇宙太の喧嘩の仲裁に入ろうとするジュンを制して。少年時代、孤独な特訓の日々に明け暮れていた鉄也からすれば、2人の諍いも微笑ましいものに映るのかも知れない。
「…病人はすっこんでろ」
「そんな体の奴に…目の前をウロウロされては気が散るだけだ」
「だから大介さん、とっとと体を治して…すぐに戻ってきてくれ」
「宇宙の王者が戻るまでは…勇者マジンガーが面倒を見る…!」
ベガトロン放射能に蝕まれながらも、自分の生命を厭わずに戦い続けようとするデュークへ敢えて辛辣な言葉を放ち、治療法を持ったキリカの追跡を促す。αシリーズでジュンから「口下手で不器用」と評された鉄也の性格が、ここでも描かれている。
「ティターンズ?フッ…負け犬どもがブライト艦長にお礼参りにでも来たのか?」
ルナツー内部で待ち伏せていたティターンズの残党を一瞥して発した台詞。鉄也の表現通り、ジ・Oを撃破されたジェリドは「実戦のカン」云々という捨て台詞を残して撤退する羽目に。
「戦いは都合を選べん…それこそ、アニメーションのように格好良くはいかない」
白鳥との戦闘で、ゲキ・ガンガーになれると信じていた頃の自分と決別する意思を示すアキトへ送った台詞。

Zシリーズ

「俺は君の父親であり、俺にとっても親代わりであった所長をくだらない嫉妬から見殺しにした」
「そして、恐竜帝国との決戦でもムサシという犠牲を出した」
「だが、俺は自分を許せなかった!」
「だから、俺は自分を再び鍛え直した!マジンガーに相応しい男となるために!」
「行け、甲児君!今の俺には、この程度の砲撃など蚊に刺されたようなものだ!」
「行ってマジンガーに火を…!俺達の魂を入れろ!」
Zより。ジェットパイルダーでパイルダーオンしようとする甲児を敵の砲撃から庇った際の台詞。鉄也のこの言葉に応じて甲児はマジンガーZにパイルダーオンし、独眼鬼をダブルバーニングファイヤーで瞬殺する。また、鉄也にとっては今までの確執を乗り越えて甲児と完全和解を果たした瞬間でもあった(この直前に甲児を助けた際は鉄也は甲児にそっけない態度を取っている)。
「シリウス…それを認めろ。認める事でその壁を超えないと、いつか取り返しのつかない事になるぞ」
Zより。シリウスのアポロに対する嫉妬に気付いた際のシリウスへの言葉で、かつて自らの失敗からの助言であると言える。しかし、シリウスは後にかつての鉄也の失敗を遥かに上回る過ちを犯す事になる。
「俺もロランに同感だ。俺達が気に食わなければ、俺達に向かってくればいい…」
「だが、連中はわざわざ二つの勢力が戦っている所にに仕掛けてくる」
「そんなものは罪の意識からの逃げだ。事実、そんな混乱した戦場で戦闘力を奪われたらどうなる?」
Zより。セツコルートの第29話でキラ・ヤマトアークエンジェルの行為を非難した台詞。戦闘のプロである鉄也にしてみれば、混乱した戦場で行動不能になることは死を意味することが解り切ってるからこそ言える台詞である。事実、ハイネ・ヴェステンフルスもそれで命を落としているのだから。
「セツコは俺達の仲間だ。そして、俺にとっては戦い方を教えた生徒でもある! あいつの努力を笑うような奴は先に俺が相手になってやるぜ!」
Zより。セツコルートの第31話でツィーネと戦闘した時の台詞。
「今さら何を言っている…! お前たちの身勝手なやり方のおかげでどれだけの被害が出たと思っている!」
Zより。宇宙にて「自分達と同じ目的を持つあなた方に協力します」と発言したキラ一行に対して言った台詞。散々自分達に被害を及ぼしておきながら、何食わぬ顔して協力すると言い出す彼らの態度は鉄也にとっては何よりも許せなかったのであろう。当然、この後キラ達は何も弁解できずうなだれてしまう…。
「俺達もギンガナム達も愚かだが、勝手に人間を見限ったお前はそれ以上の馬鹿野郎だ!」
Zより。世界が崩壊する危機にも拘わらずに個人的な感情を優先させるギンガナムとフロスト兄弟の有様に、改めて「翅無しは醜く愚かだ」と人類を嘲笑するシリウスに対して。カイメラの偽情報を鵜呑みにした結果、同士打ちまで発展させてしまった自分達を愚かだと自覚しつつも、人類に絶望してZEUTHを裏切ったシリウスを「ギンガナム達以上の馬鹿野郎」と断じた。

携帯機シリーズ

「ガンダム、ガンダムとか言っている時点で、どうかしているとも思うが」
Aより。ニナのガンダムオタク振りに呆れて。
…同じくガンダムガンダム言ってる某ガンダムマイスターがこの台詞を聞いたらどう思うだろうか?
「まあ、今更敵だと言って追い出すつもりもないが…」
Aの終盤、ハマーンによって正体がばれたクワトロに対して。彼なりのフォローの言葉なのだろう。
「俺とジュンだけで十分だからだ」
Aの最終話でヴィンデルに「戦争がなくなるのは戦闘のプロである鉄也にとって死刑宣告に等しいはずなのになぜ終わらせようとするのか」と問われた際の返答。
「…いいだろう。とりあえず、その言葉を信じておく。だがな、ジョッシュ。もしお前が奴らと、兜所長を殺したあいつらと関わりがあるのなら、俺は絶対に許さない」
Dグラキエースとの初邂逅を遂げた戦場での戦いが終わった後、そのジョッシュとグラキエースの機体のシュンパティアが共鳴した場面やジョッシュの様子、更にルイーナがかつてジョッシュがいた南極から出現しているという事実も併せて、ジョッシュに疑念を抱き、彼に問い詰めるも、当然ジョッシュも何もわからない為自分もわからないという事を答えるしかなく、その返答を受けて、鉄也はこう答える。この時の鉄也のこの言葉と、事の真相は、下記の場面へと繋がる事になる。
「じゃあ、なんなんだ。確かに俺は、そのことでお前につめよった。だがそれは、お前が間違いなく何かを隠していたからだ。俺は、お前を信じたかった。だからお前が自分から話すのを待った。だが、話を聞いてみりゃ、なんてことはない。お前自身が原因だったり、奴らの仲間だったわけじゃないんだからな。それでもお前は、事実を知った俺たちが疑いの目を向けることを恐れた。そしていままで何も言わずにいたんだ」
Dでグラキエースを仲間にするフラグが立った場合にルイーナと自分達の関係を明かしたジョッシュに対する発言。(鉄也の思い込みではあるが)ジョッシュが自分達を信じていなかった事がよほどショックだったらしく、徹底的に責め立ててしまう。上記の場面にて鉄也はジョッシュとルイーナの関係を疑ってはいたが、それでも本当はジョッシュの事を心から信頼しており、彼を信頼していたからこそ、このようにきつく責めてしまったのだろう。台詞からは、鉄也の怒りと悲しみの感情がはっきりと感じられる。しかし…。
ちなみに、フラグが立っていなかった場合はあっさり納得してくれる。
「う…くそぉっ!ジョッシュ、なぜすぐに戻らなかった。くそ、バカ野郎!」
Dの中盤、グラキエースを助ける為にルイーナの基地に残ったジョッシュを、自爆・崩壊しゆくルイーナの基地から救出する為に出撃しようとするも、「犠牲者が増えるだけだ」と金竜に制止されての、悲しみの叫び。最後の「バカ野郎」は、前話にてジョッシュを責めてしまった自身への怒りの言葉でもあるのかもしれない。鉄也を制止した金竜もまた、ジョッシュの救助の許可を出せない事に悔しみと悲しみを抑えきれない様子だった。
「くそ…俺があんなことをいわなければ、あいつは…」
上記の次のシナリオの冒頭にて。ジョッシュの死(実際には生きていたが)を招いたのは親友を信じてやれなかった自分のせいだと自虐に走ってしまう。直後に周囲から「ジョッシュはそんな人間ではなかった」と慰められるが、それでもふっ切る事が出来ない様子であった。
「本気だ」
Dのジョッシュの復帰、およびグラキエースが仲間に加わる際の場面にて。ルイーナメリオルエッセであり、兜所長を殺したイグニスの仲間である彼女に対し、彼女がジョッシュを助けたという事実を知らされても、殺意と憎悪を抑えることなく、銃口を向けて。「本気か」とジョッシュに問われて、鉄也はこう即答する。直後、鉄也は発砲こそするが、放たれた弾丸はグラキエースの身体を撃ち抜く事は無かった(鉄也曰く、逃げようとしたら命中するように撃った)。結局鉄也はグラキエースに対し「少しでもおかしなそぶりを見せたら後ろからでも撃つ」と宣告して去り、その場は何とか収まる事に。この時点では鉄也はグラキエースに対しては負の感情しか抱いていないが…
「くそ…」
Dでジョッシュに親身に接してもらってるグラキエースを見て。グラキエースが所長を殺したイグニスの仲間である事から来る憎悪の感情と、親友を取られた嫉妬の感情が複雑に混ざり合って出た言葉だと思われる。周囲にもよっぽど解りやすい憎悪と嫉妬だったらしく、甲児にも「気持ちはわかるが、ちょっと最近おかしい」と言われてしまうほど。
「そんなことは、俺だってわかっている。そうとも、わかっているさ。だが、仇がそこにいる。この憎しみは、どこへいけばいい。この憤りを、どこにぶつければいい」」
上記の台詞の後に吐露した本心。直後にジュンやカトル、ヒイロの言葉を受けて、負の感情を鎮めようとするが…
「まだふっきれたとはいえない。だがだからこそ、お前とグラキエースの戦いをみたい。俺には、戦いの中で判断することしかできないからな」
Dの終盤の最後の分岐ルート選択場面より。鉄也のグラキエースに対する見方や認識が変わってきている事を覗わせる。
「俺は…俺たちは勝つ!この地球を守るために、お前たちなどに負けはしない!」
Dの終盤にイグニスと対峙した際の彼との戦闘前会話での台詞。兜所長の仇であるイグニスに対し、これまで対峙した際にはイグニスに対して常に憎悪や殺意に染まった怒りを露わにしていた鉄也だったが、この場面では負の感情に満ちた怒りを捨て、ただ「地球を救う」という一人の戦士としての強い信念を一心に、彼と対峙した。負の感情に満ちた怒りを捨て去った鉄也の姿に、イグニスも動揺を隠せなかった。そしてこの戦いでは甲児もまた、鉄也と同じく負の感情に満ちた怒りを捨て去り強い信念をもってイグニスと対峙している。鉄也や甲児達が仇敵であるイグニスを討ち果たすのは、次に彼と対峙する時である(二人でトドメを刺すかはプレイヤー次第である)。
「終わりだな…イグニス。長かったぜ…。俺は、ようやく貴様を…」
Dの最終話(前半)にて、鉄也でイグニスに止めを刺した際の台詞。
「…勝手に死ぬなよ、ジョッシュ。お前は、生きのびて、責任を果たせ」
Dの最終話にて、ジョッシュに向けた忠告。ジョッシュが中盤でグラキエースを助ける際に危うく死にかけた事や、ジョッシュ自身の責任感の強さを鉄也なりに気にしていたのであろう。尤も、ジョッシュからすれば鉄也も死に急いでいる様に見えたらしく「その言葉、そっくり返してやる」と言われてしまった。

単独作品

「ま、しばらく休んでおくんだな。その間は絶対、帝国なんぞに好きにはやらせねぇ。ムサシのためにもな」
64において、アヴィエスレルム戦でムサシが戦死。そしてゲッターを失ったため、一時戦線離脱するゲッターチームにかけた言葉。
「このバカガキが! 俺たち全員、あそこで死んだ方がよかったってのか!?」
「同じなんだよ! あの状況じゃそうするしかなかったんだ」
64より。レラが死亡した際、何故皆がレラを助けようとしなかったのかという大作に言った台詞。バカガキ発言がクローズアップされがちなため、かなり乱暴な台詞におもえるが、その後に苦悩を漏らすシーンもちゃんと用意されている。
そして皮肉にも、シナリオライターが同じDでは鉄也が大作の立場になってしまう事に……
「みんな、こんなバカは放っておこう」
64にて、ボケた事を言った甲児に呆れて言い放った容赦皆無な辛辣な台詞。当然甲児は怒って鉄也に突っかかってくる。
「おい、冗談でもそんな話はやめてくれ」
64において、ジュドー量産型グレートをOZなどを量産していたらと言う言葉を聴いての返答。確かに冗談ではないが、それ以上のものが量産される作品もあったりする…。
「オッサンだと…?」
「…オッサン……」
「俺はまだ…10代だ」
MXにて銀河にオッサン呼ばわりされた際の反応。相当ショックだったご様子。しかし元々の初期設定では20代前半だったこともあり、どう贔屓目に見ても10代には見えない。銀河の非礼を叱責する事無く、老け顔である事を自覚している旨の発言を残してはいるが、その場から立ち去る様子が妙に痛々しい。10代の青年が「オッサン」呼ばわりされた事を考えると、当然の反応ではある。
「許せよ、グレート…お前達だって悪の手先に使われて嬉しい訳はないだろうに…」
「だから、せめて俺がこの手でお前達を解放してやるぜ…!」
MXでの量産型グレートとの戦闘前会話。出典元同様、コピーとは言え人の頭脳無き魔神達に憐れみを感じていた。
「おい、盗っ人野郎。人形遊びをしたいんなら家でやるんだな」
「マジンガーは人の心が備わって初めて力を発揮する。お前が用意した偽者はただの人形に過ぎん!」
「覚悟するのは貴様の方だ!俺のグレートを盗んだツケ、ここでたっぷり支払ってもらうぜ!!」
バレンドスとの決戦に於ける戦闘前会話。相当怒り心頭な様子が窺え、力に執着する盗っ人へ高額な支払請求を突きつける。
「今まで何回も俺達に仕掛けてきておいて、信用しろと言うのか?」
「自分の復讐を果たしたから、今度はヒューゴや俺達を手伝うだと?そんな虫のいい話があるか」
「調律」を阻止する為に助力を申し出たアルベロへ、不快感剥き出しで吐き捨てる。真意がどうあれ、アルベロが今迄犯してきた所業を鑑みれば、鉄也の反応も当然のものであろう。
「俺がお前の研究は最初から間違っていた事を教えてやる!」
「そのドマンジュウを人間の力で叩き潰してな!!」
MX最終話でのAI1との戦闘前会話。人間以上の存在としてAI1を創造したと悦に入るエルデの自己満足ぶりを、容赦なく斬り捨てる。
「よすんだ、甲児君!」
「彼らには失った命の大きさがわからないだけだ…」
NEOが生死不明になった際に冷淡な態度をとった竜馬隼人に激怒した甲児を諫めた際の言葉。
「俺は人を失う悲しみなら痛いほど知っている。この身を以ってな」
上記の台詞の後、竜馬から「てめえは命の重みってヤツをわかってんのかよ!」と言われた際の返答。鉄也が甲児への嫉妬で剣造博士を死なせてしまったことを今でも悔やんでいることがうかがい知れる台詞である。