「アークエンジェル」の版間の差分

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== LCAM-01XA アークエンジェル(Archangel) ==
+
{{登場メカ概要
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| 外国語表記 = [[外国語表記::ARCH ANGEL]]<ref>[https://www.1999.co.jp/10039386 バンダイ 1/1700 EXモデル LCAM-01XA アークエンジェル]、パッケージより。</ref>
 +
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 +
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムSEED}}
 +
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムSEED DESTINY}}
 +
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 +
| SRWでの分類 = [[機体]]<br />[[母艦]]
 +
}}
  
*[[登場作品]]
+
{{登場メカ概要
**[[機動戦士ガンダムSEED]]
+
| タイトル = スペック
**[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
+
| 異名 = [[異名::足付き]]
*分類:アークエンジェル級強襲機動特装艦
+
| 分類 = [[分類::アークエンジェル級強襲機動特装艦]]
*艦籍番号:LCAM-01XA
+
| 艦籍番号 = LCAM-01XA
*全長:420m
+
| 全長 = [[全長::420 m]]
<!-- *重量:不明 -->
+
| 推進機関 = レーザー核融合パルス推進
*装甲材質:[[ラミネート装甲]]
+
| 潜航機関 = バラストタンク
*動力:不明
+
| 装甲 = [[ラミネート装甲]]
*推進機関:レーザー核融合パルス推進
+
| 開発 = [[モルゲンレーテ社]]
*潜航機関:バラストタンク
+
| 所属組織= [[地球連合軍]]第8機動艦隊→脱走艦→三隻同盟(SEED時)→無所属→[[オーブ軍]]第2宇宙艦隊(DESTINY時)
*開発:[[モルゲンレーテ社]]
+
| 所属部隊= {{所属 (メカ)|アークエンジェル隊}}
*所属:[[地球連合軍]]第8機動艦隊→脱走艦→三隻同盟(SEED時)→無国籍→[[オーブ軍]]第2宇宙艦隊(DESTINY時)  
+
| 主な搭乗員 =
*乗組員
+
;【艦長】
**[[マリュー・ラミアス]]【艦長】
+
:[[パイロット::マリュー・ラミアス]]
**[[ナタル・バジルール]]【副官(SEED時)】
+
;【副官】
**[[アーノルド・ノイマン]]【操舵手】
+
:[[パイロット::ナタル・バジルール]](離脱)
**[[ダリダ・ローラハ・チャンドラII世]]【CIC電子戦】
+
;【操舵手】
**[[サイ・アーガイル]]【戦闘指揮所】
+
:[[パイロット::アーノルド・ノイマン]]
**[[ミリアリア・ハウ]]【オペレーター】
+
;【副操舵手】
**[[カズイ・バスカーク]]【通信士(SEED時)】
+
:[[トール・ケーニヒ]](離脱)
**[[コジロー・マードック]]【整備士】
+
;【通信士】
 +
:[[パイロット::カズイ・バスカーク]](離脱)
 +
;【CIC電子戦】
 +
:[[パイロット::ダリダ・ローラハ・チャンドラII世]]
 +
;【CIC索敵】
 +
:[[ジャッキー・トノムラ]]
 +
;【CIC→オペレーター】
 +
:[[パイロット::サイ・アーガイル]](離脱)
 +
;【オペレーター→CIC】
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:[[ロメロ・パル]]
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;【CIC→オペレーター】
 +
:[[パイロット::ミリアリア・ハウ]]
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}}
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'''アークエンジェル'''は『[[機動戦士ガンダムSEED]]』および『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の登場メカ。
  
[[大西洋連邦]]が[[モルゲンレーテ社]]の協力で[[オーブ]]領[[ヘリオポリス]]にて建造したアークエンジェル級強襲機動特装艦の1番艦。艦の設計は[[オーブ軍]]のイズモ級を原型としている。名前の由来は、旧約聖書に記された第8位階の天使の階級「大天使(アークエンジェル)」から。
+
== 概要 ==
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[[大西洋連邦]]が[[モルゲンレーテ社]]の協力で[[オーブ]]領[[ヘリオポリス]]にて建造したアークエンジェル級強襲機動特装艦の1番艦。
  
[[モビルスーツ]]の運用を前提としており、両舷に発着用のカタパルトデッキを持つ。装甲には[[ラミネート装甲]]を採用しており、ビームへの対弾性が高い。また、他の[[地球連合軍]]艦艇を凌ぐ機動性と火力を持ち合わせており、戦闘力が高い。さらに艦底部を融除材ジェルで覆う事で単独での大気圏突入が可能で、ブースターを取り付ければ大気圏離脱も行える。[[C.E.]]73時には改修され、少人数での運用の為のオートメーション化や潜航機能、魚雷、「天使湯」と呼ばれる浴場が追加されている。また、ブースターなしでの大気圏離脱も可能となった。
+
艦の設計は[[オーブ軍]]のイズモ級を原型としている。名前の由来は『旧約聖書』に記された第8位階の[[天使・悪魔|天使]]の階級「大天使(アークエンジェル)」から。
  
劇中では[[ザフト]]の襲撃によって艦長を始めとする上級士官が戦死してしまった為、副長の[[マリュー・ラミアス]]を艦長代理として残ったクルーの手でヘリオポリスを脱出。その後、正式にマリューが艦長となって各地を転戦した。しかし、[[アラスカ基地]]での戦闘で捨て駒として扱われた事を機に地球連合軍を離脱。オーブ艦クサナギや[[クライン派]]の戦艦[[エターナル]]と共に三隻同盟を結成して[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]を戦い抜いた。
+
[[モビルスーツ]]の運用を前提としており、両舷に発着用のカタパルトデッキを持つ。
  
戦後はオーブの秘密ドックに秘匿されていたが、C.E.73時に再び戦場に現れる。当初は独自行動を取っていたが、後に[[オーブ軍]]第2宇宙艦隊所属艦として編入され、[[ザフト]]の[[ミネルバ]]と交戦。性能はミネルバの方が上であるも、クルー達の経験の差が勝敗の決め手となり、バレルロールによって回転した直後、副砲2基を潰して戦闘能力の殆ど奪い、[[インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティス]]の援護もあって、完全に沈黙させる事に成功した。
+
装甲には[[ラミネート装甲]]を採用しており、ビームへの対弾性が高い。また、他の[[地球連合軍]]艦艇を凌ぐ機動性と火力を持ち合わせており、戦闘力が高い。さらに艦底部を融除材ジェルで覆う事で単独での大気圏突入が可能で、ブースターを取り付ければ大気圏離脱も行える。
  
同型艦に[[ドミニオン]]があるが、他にアークエンジェル級が建造された記録は、現在の所無い。しかし、後の[[ユニウス戦役]]時には、アークエンジェル級のコンセプトを更に戦艦として洗練させた[[ガーティ・ルー]]級が建造されている。
+
[[C.E.]]73時には改修され、少人数での運用の為のオートメーション化や潜航機能、魚雷、「天使湯」と呼ばれる浴場が追加されている。また、ブースターなしでの大気圏離脱も可能となった。
  
艦載機はC.E.71時には[[ストライクガンダム|ストライク]][[メビウス・ゼロ]][[スカイグラスパー]][[フリーダムガンダム|フリーダム]][[ジャスティスガンダム|ジャスティス]][[バスターガンダム|バスター]]、ミストラル。C.E.73時にはスカイグラスパー、フリーダム、[[ストライクルージュ]][[ムラサメ]](一般機、[[ムラサメ(バルトフェルド専用)|バルトフェルド機]])、[[ストライクフリーダムガンダム|Sフリーダム]]、[[インフィニットジャスティスガンダム|∞ジャスティス]]、[[アカツキ・オオワシ装備|アカツキ]]、[[ドムトルーパー]]。
+
=== 劇中での様相 ===
 +
劇中では[[ザフト]]の襲撃によって艦長を始めとする上級士官が戦死してしまった為、副長の[[マリュー・ラミアス]]を艦長代理として残ったクルーの手で[[ヘリオポリス]]を脱出。その後、正式にマリューが艦長となって各地を転戦した。しかし、[[アラスカ基地]]での戦闘で捨て駒として扱われた事を機に地球連合軍を離脱。オーブ艦[[クサナギ]][[クライン派]]の戦艦[[エターナル]]と共に三隻同盟を結成して[[第1次連合・プラント大戦]]を戦い抜いた。
  
== スパロボシリーズにおいて ==
+
戦後はオーブの秘密ドックに秘匿されていたが、C.E.73時に再び戦場に現れる。当初は独自行動を取っていたが、後に[[オーブ軍]]第2宇宙艦隊所属艦として編入され、ザフトの[[ミネルバ]]と交戦。性能はミネルバの方が上であるも、クルー達の経験の差が勝敗の決め手となり、バレルロールによって回転した直後、副砲2基を潰して戦闘能力の殆ど奪い、[[インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティス]]の援護もあって、完全に沈黙させる事に成功した。
  
スパロボでも[[ネェル・アーガマ]]並の強力な武装のおかげで、戦力として計上できるのだが、ストーリー展開の関係で、後になるほどサブパイロットが減っていくので注意。最後まで頼れるのは、サイと[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]のみ。シリーズによっては学生組はサブにならず、[[アーノルド・ノイマン]]のみの事も。また、シリーズによっては艦長であるマリューの能力がいまひとつ振るわないために使われない事も。また加入時期が遅いのも問題である。特にDESTINY名義で参戦した場合はサイは不在でミリアリアも乗ってはいるがNPCというパターンばかり。そのため必然的にサブパイロットはノイマンだけであるのが確実になる上、ZやLのようにザフト軍視点のストーリーの場合はSEED以上に正式参戦が遅くそのころには強力な母艦や機体が揃っているのでいまいち使いようがない。
+
同型艦に[[ドミニオン]]があるが、他にアークエンジェル級が建造された記録は、現在の所無い。しかし、後の[[第2次連合・プラント大戦]]時には、アークエンジェル級のコンセプトを更に[[戦艦]]として洗練させた[[ガーティ・ルー]]級が建造されている。
  
なお、この艦はかの有名な[[ホワイトベース]]をデザインし直したものである。それを活かしてか、[[第3次α]]では[[ザフト兵]]から「木馬もどきが」と言われた。言うまでも無く、[[αシリーズ]]の世界観には[[ホワイトベース]]が存在しているからこそのクロスオーバーである。この艦にも「足つき」というあだ名があり、原作でそう呼んでいた名前付きのパイロット([[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]など)はこちらの呼称を用いる。また上述の理由からスパロボでは本艦を「大天使」と呼称する場面も存在する。
+
== 登場作品と操縦者 ==
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SRWでも[[ネェル・アーガマ]]並の強力な武装のおかげで、戦力として計上できるのだが、'''ストーリー展開の関係で、後になるほど[[サブパイロット]]が減っていく'''ので注意。最後まで頼れるのは、[[サイ・アーガイル|サイ]]と[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]のみ。シリーズによっては学生組はサブにならず、[[アーノルド・ノイマン|ノイマン]]のみの事も。また、シリーズによっては艦長である[[マリュー・ラミアス|マリュー]]の能力が今一つ振るわないために使われない事も。
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さらに、加入時期が遅いのも問題である。『SEED DESTINY』名義で参戦した場合はサイは不在でミリアリアも乗ってはいるが[[NPC]]というパターンばかり。そのため、必然的にサブパイロットは[[アーノルド・ノイマン|ノイマン]]だけであるのが確実になる上、『Z』や『L』のように[[ザフト]]視点のストーリーの場合は『SEED』以上に正式参戦が遅くそのころには強力な[[母艦]]や機体が揃っているのでいまいち使いようがない。また、『SEED DESTINY』が原作終了後という設定でSRWに参戦する際には、アークエンジェルはプレイヤーが使用できるユニットとして参戦していない(一方、[[エターナル]]は『SEED DESTINY』が原作終了後設定であっても、ユニットとして使用できる作品がある)。
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総じて、SRWにおいては全体的にあまり扱いが良くない印象を受けがちである。 
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アークエンジェルにも「'''足付き'''」という[[異名|あだ名]]があり、原作でそう呼んでいた名前付きのパイロット([[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]等)はこちらの呼称を用いる。また、上述の理由からスパロボでは本艦を「大天使」と呼称する場面も存在する。
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=== [[αシリーズ]] ===
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;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 +
:初登場作品。[[サブパイロット]]が中盤に[[ナタル・バジルール]]→[[アーノルド・ノイマン]]に変わり若干SPが上がるが、Lvや[[精神コマンド]]は引き継ぐので、実用面ではほぼ変更なし。
 +
:本作の戦艦は最大攻撃力の高いものから武装の使い勝手に長けたものまで個性豊かだが、中でも本艦は短所が少なく使い勝手がいい。艦長[[マリュー・ラミアス]]は[[ラー・カイラム]]の[[ブライト・ノア]]と比べ、[[必中]]習得や[[特殊技能/第3次α|技能]]レベルの成長が遅い点で劣るが、マリューの精神や最大技能Lv自体は劣るものではない。生命線であるローエングリン([[全体攻撃]]版)は必要[[気力]]が110のため、マリューが[[エース]]またはトップエース(初期気力105)になると俄然使いやすくなる。
 +
:ゴットフリートは[[ビーム兵器]]ではなく通常兵器扱いなので注意。攻撃力はバリアントより上だが大差はなく、ローエングリンのためにEN消費は抑えたいところ。
 +
:エンディングでは[[地球連邦政府]]から友好国の支援という名目で派遣されており、[[ムウ・ラ・フラガ]]の生存と併せて、『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』へ続くフラグを折っていると言える。
 +
 
 +
=== [[Zシリーズ]] ===
 +
Zシリーズにおいてアークエンジェルを母艦として使用できる作品は、『Z』および『[[スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク|ZSPD]]』のみ。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Z}}
 +
:今回も参戦が遅い。ルート次第では[[ミネルバ]]と入れ替わりの形で加入するためか、武装の能力はミネルバとほぼ変わらず、同様の感覚で運用可能。今回のサブは[[アーノルド・ノイマン|ノイマン]]と[[ダリダ・ローラハ・チャンドラII世|チャンドラ]]。[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]もいるが、戦闘シーンに登場するだけでサブパイロットにはならない。ちなみに、原作通り[[海]]に潜れるが、適応はB。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
 +
:第31話「切り拓かれる運命」で名前だけ登場。[[オーブ連合首長国|オーブ]]を防衛していたが、[[ジェミニス]]の猛攻を受けて中破している。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}}
 +
:最終話「果てなき世界」にて、地球防衛部隊として登場。
 +
 
 +
=== 携帯機シリーズ ===
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦J}}
 +
:序盤から参戦し、なかなか強力な性能を有するが、もう1つの船である[[ナデシコ]]が余りに優秀なので影が薄くなりがち。ナデシコが強すぎるだけでこちらも十分優秀ではあるのだが。
 +
:サブパイロットが5人([[ナタル・バジルール|ナタル]]、[[サイ・アーガイル|サイ]]、[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]、[[トール・ケーニヒ|トール]]、[[カズイ・バスカーク|カズイ]])もいるが、その内3人(ナタル、トール、カズイ)が永久離脱するのが痛い。ノイマンは登場すらしない。
 +
:なお、艦長交代でナタルをメインパイロットに出来るが、抜けるのが分かりきっているナタルを本気で使おうとするプレイヤーは少ないと思われる。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦W}}
 +
:今回はサブは[[スポット参戦]]時はナタル、正式参戦時はノイマンの『第3次α』仕様(ただし、[[精神コマンド]]は異なる)。登場が遅い上に、今回は[[母艦]]もユニット出撃枠なので、強制出撃以外はあまり使われないと思われる。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦K}}
 +
:今回はノイマンのみがサブパイロットになる。チャンドラとミリアリアも乗っているが、戦闘シーンに登場するだけである。武装からバリアントがオミットされ、海の適応がAになっている以外は『W』とあまり変わらない。ちなみに、武器の方の海の適応はBか適応無しなので、使う場合は注意が必要だが、[[マークニヒト]]のホーミングレーザーを撃たせる囮役の有力候補の一つとなる。
 +
:なお、どういうわけか'''男湯に[[バリカール|動物]]がいる'''。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦L}}
 +
:終盤に加入。『K』とほぼ同じ仕様。
 +
:よく似た立ち位置の自軍戦艦に[[ミネルバ]]がいるが、ミネルバに比べて「参入が遅い」「[[マップ兵器]]が使いにくい」「パイロットの精神コマンドが役に立たない」と散々であり、それでいてミネルバと違って強制出撃の旗艦ではないせいで使わなくても全く困らないため、出番がまず無い。
 +
:素のスペックが全てミネルバに少しずつ劣っており、機体ボーナスと[[ラミネート装甲]]による耐久力だけしかミネルバに勝る部分が無い。しかも、[[タリア・グラディス|タリア]]が覚える底力をマリューが全く覚えないため、状況によっては耐久力さえも負ける。
 +
:地味に海の適応がAになっているが、アークエンジェルが正式参入した後で海がある地上MAPは'''たった1話のみ'''であり、役に立つ場面が皆無。…と言うか、海に潜るとイーゲルシュテルンとミサイルしか使えなくなるため、潜れても潜らない方がいい。魚雷発射管が実装されないのが悔やまれる。
 +
 
 +
=== Scramble Commanderシリーズ ===
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd}}
 +
:
  
== 登場作品と操縦者 ==
+
=== 単独作品 ===
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
:初参戦。[[主人公]]によって参戦時期は若干違ってくるが、序盤はマリューに[[必中]]が無い為に苦戦は必至。その上、何故かゴッドフリートがビーム属性ではない。[[ラミネート装甲]]のお陰で、[[MS]]には強い。サブは前半がナタルで後半がノイマン。[[精神コマンド]]は同じなので使い勝手は変わらない。
+
:味方母艦として登場。[[プレイヤー部隊]]である[[アークエンジェル隊]](後に[[カイルス]]へと改称)の中核となる為、出番が多い。本作におけるプレイヤー部隊の旗艦であるとも言える。
;[[スーパーロボット大戦J]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
:序盤から参戦するが、[[ナデシコ]]が余りに優秀なので影が薄い。サブパイロットが5人(ナタル、サイ、ミリアリア、トール、カズイ)もいるが、その内3人(ナタル、トール、カズイ)が永久離脱するという弱体化ぶりも影の薄さに拍車をかける。ノイマンは登場すらしない。なお、艦長交代でナタルをメインパイロットに出来るが、抜けるのが分かりきっているナタルを本気で使おうとするプレイヤーは少ないと思われる。
+
:SR戦艦ユニットとして登場。
;[[スーパーロボット大戦W]]
+
:2018年10月には戦艦アクション搭載SSRユニットが登場。戦艦アクションが使用できる第1弾ユニットとなった。
:今回はサブはスポット参戦時はナタル、正式参戦時はノイマンの[[第3次α]]仕様(ただし、[[精神コマンド]]は異なる)。登場が遅い上に、今回は戦艦もユニット出撃枠なので、強制出撃以外はあまり使われないと思われる。
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
;[[スーパーロボット大戦Z]]
+
:ワールド3(および第3世界)での自軍母艦というべき存在だが、システム面の関係でユニットアイコンのみの登場。
:今回のサブはノイマンとチャンドラ。ミリアリアもいるが、戦闘シーンに登場するだけでサブパイロットにはならない。今回も参戦が遅い。ちなみに、原作通り、海に潜れるが適応はB。
+
:なお、ワールド3第9話「ガンダム鹵獲作戦」では「[[天使・悪魔|天使]]の名を冠した[[ソレスタルビーイング]]のガンダム4機がアークエンジェル(大天使)を護衛する」というクロスオーバー場面が有る。また当時は『SEED』時代設定なので改修前なのだが、ワールド3第8話で海中潜航で潜んでいたとする描写がある。
;[[スーパーロボット大戦K]]
+
:本作ではナタルが副長に復帰、『DESTINY』設定移行後もナタル含め『SEED』時代にのみ登場した人物が一部残留している。
:今回はノイマンのみがサブパイロットになる。チャンドラとミリアリアも乗っているが、戦闘シーンに登場するだけである。武装からバリアントがオミットされ、海の適応がAになっている以外はWとあまり変わらない。ちなみに、武器の方の海の適応はBか適応無しなので、使う場合は注意が必要。
 
;[[スーパーロボット大戦L]]
 
:終盤に加入。Kとほぼ同じ仕様。[[ラミネート装甲]]などの差異はあるものの[[ミネルバ]]とほぼ同じ性能であり、精神コマンドの面でも特筆すべきものを持たないため、まず使われない。
 
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 +
==== 武装 ====
 +
;225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」
 +
:アークエンジェルの主砲。艦首両舷に1基ずつ設置されている2連装ビーム砲で、右舷、左舷がそれぞれ1番砲と2番砲である。
 +
:通常は格納され、使用時にせり上がってくる。180°の砲塔旋回が可能だが、艦後方への攻撃は不可。また、下方向に射角もつけられない。
 +
:『Z』で対地攻撃で下方向に砲撃を行う場合のみ、艦体をやや斜めに傾けて砲塔を下に向けるという細かいアニメが用意されている。
 +
:通常[[ビーム兵器]]であるが、『第3次α』のみ何故か'''ビーム属性が無く'''、[[PS装甲]]に減殺されてしまうので注意。
 +
;110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
 +
:アークエンジェルの副砲で、艦尾両舷に1基ずつ装備されているリニアガン。右舷が1番で左舷が2番。
 +
:連射能力も高く、[[精密攻撃|精密射撃]]が可能。艦の側面に配置されているので、上下に360°旋回する事で地表や海面を攻撃できる。短時間に使いすぎると砲身温度が上がり、使えなくなるという弱点がある。[[海|海中]]潜航時に使える、数少ない武器でもある。
 +
:『Z』ではオミット。
 
;75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
 
;75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
 
:多銃身の対空機関砲を用いた近接防御火器システム。接近してきたミサイルや[[MS]]を迎撃する。
 
:多銃身の対空機関砲を用いた近接防御火器システム。接近してきたミサイルや[[MS]]を迎撃する。
 
;艦尾大型ミサイル発射管
 
;艦尾大型ミサイル発射管
:艦尾に設置された全24門の大型ミサイル発射管。外側に左右6門ずつ配置された12門が前方に、内側に配置された12門が後方に向けて各種誘導弾を発射する。発射されるものは艦対艦ミサイル「スレッジハマー」、対空防御ミサイル「コリントスM114」、大気圏内用ミサイル「ウォンバット」、対空榴散弾頭ミサイルなどがある。
+
:艦尾に設置された全24門の大型ミサイル発射管。外側に左右6門ずつ配置された12門が前方に、内側に配置された12門が後方に向けて各種誘導弾を発射する。
 +
:発射されるものは艦対艦ミサイル「スレッジハマー」、対空防御ミサイル「コリントスM114」、大気圏内用ミサイル「ウォンバット」、対空榴散弾頭ミサイルなどがある。
 +
:『Z』ではバリアントに代わり、「大型ミサイル」名義でこちらが採用されている。
 
;艦橋後方ミサイル発射管 対空防御ミサイル「ヘルダート」
 
;艦橋後方ミサイル発射管 対空防御ミサイル「ヘルダート」
 
:艦橋の後方に16門装備された、ごく短射程の艦対空ミサイル発射管。
 
:艦橋の後方に16門装備された、ごく短射程の艦対空ミサイル発射管。
;110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
 
:アークエンジェルの副砲で、艦尾両舷に1基ずつ装備されているリニアガン。右舷が1番で左舷が2番。連射能力も高く、精密射撃が可能。艦の側面に配置されているので、上下に360°旋回する事で地表や海面を空中から直接、狙撃できる。短時間に使いすぎると砲身温度が上がり、使えなくなるという弱点がある。海中潜航時に使える、数少ない武器でもある。
 
;225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴッドフリートMk.71」
 
:アークエンジェルの主砲。艦首両舷に1基ずつ設置されている2連装ビーム砲で、右舷、左舷がそれぞれ1番砲と2番砲である。通常は格納され、使用時にせり上がってくる。180°の砲塔旋回が可能だが、艦後方への攻撃は不可。
 
 
;陽電子破城砲「ローエングリン」
 
;陽電子破城砲「ローエングリン」
:両艦首に1門ずつ装備されている陽電子砲。本艦の最強武装である。右舷が1番で左舷が2番。前方の敵機にしか攻撃できない。試験装備の為、当初は「特装砲」と呼ばれていた。環境を汚染してしまう為、マリューは宇宙空間以外での使用に対して慎重になっていたのだが、大気圏内で使用された後の影響は特に描かれなかった。また、C.E.73年時には環境への影響の少ない新型に換装されたが、一度も使用されずに終わった。
+
:両艦首に1門ずつ装備されている陽電子砲。本艦の最強武装である。右舷が1番で左舷が2番。前方の敵機にしか攻撃できない。試験装備の為、当初は「特装砲」と呼ばれていた。大気圏突破時にはこれを発射した時の陽電子干渉を応用し、簡易的なバリアを形成しての急加速にも使われている。
 +
:環境を汚染してしまう<ref>陽電子が大気中の酸素や窒素などと反応して、人体に有害なガンマ線を大量に放出し、放射能汚染を引き起こしてしまう。</ref>為、[[マリュー・ラミアス|マリュー]]は[[宇宙|宇宙空間]]以外での使用に対して慎重になっていたのだが、[[空|大気圏内]]で使用された後の影響は特に描かれなかった。
 +
:なお、C.E.73年時には環境への影響の少ない新型に換装されたが、一度も使用されずに終わった。
 +
:SRWでは通常版と方向指定型[[マップ兵器]]版がある。マップ兵器版は正面一直線が死角になる作品も多いため注意。小隊制作品での通常版は[[全体攻撃]]。『X-Ω』では戦艦アクションとして実装。
 +
:上記の通り、『Z』など、『DESTINY』設定で参戦する際の本武装の使用はSRWオリジナルの描写であると言える。
 
;魚雷発射管
 
;魚雷発射管
:C.E.73時に追加された武装。オーブ攻防戦における海中からの攻撃で使用していた。
+
:C.E.73時に追加された武装。[[オーブ連合首長国|オーブ]]攻防戦における海中からの攻撃で使用していた。
 +
 
 +
==== 特殊兵装 ====
 +
;多目的射出機
 +
:両舷に4門設置されている射出機で、アンチビーム爆雷やフレア弾、信号弾などを発射する。
 +
;融除材ジェル
 +
:艦底部を覆う事で熱を吸収し、単独の大気圏突入を可能とする為の機能。そのネーミングには逸話がある。詳しくは[[#余談|余談]]を参照。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
 
;[[ラミネート装甲]]
 
;[[ラミネート装甲]]
:直撃したビームの熱量や運動エネルギーを全体に拡散させる事でダメージを軽減する装甲。排熱が追い付く限り、ビームを無効化し続けられる。しかし、コストが高く、実弾攻撃などには効果が無いという欠点もある。
+
:
 
;[[搭載]]
 
;[[搭載]]
 
:
 
:
;多目的射出機
 
:両舷に4門設置されている射出機で、アンチビーム爆雷やフレア弾、信号弾などを発射する。
 
;融除材ジェル
 
:艦底部を覆う事で熱を吸収し、単独の大気圏突入を可能とする為の機能。そのネーミングには逸話がある。詳しくは後述。
 
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[空]]・[[海|水]]
 
;[[空]]・[[海|水]]
:[[飛行]]可能。また、[[Z]][[K]]では水中潜航が可能。
+
:[[飛行]]可能。また、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』や『[[スーパーロボット大戦K|K]]』では水中潜航が可能。
 +
 
 +
=== [[サイズ]] ===
 +
;2L(LL)
 +
:
 +
 
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=== 機体ボーナス ===
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;無改造:HP+500 装甲値+100<br>ハーフ改造:HP+1000 装甲値+150<br>フル改造:HP+1500 装甲値+200
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== [[BGM|機体BGM]] ==
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== 機体BGM ==
 
;「INVOKE」
 
;「INVOKE」
 
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== 対決 ==
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== 対決・名場面 ==
 
;対[[ドミニオン]]戦
 
;対[[ドミニオン]]戦
:SEEDの最終決戦における、同型艦である[[ドミニオン]]との対決。[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]が身を挺してドミニオンのローエングリンの砲撃から奇跡的に艦を守り、それと引き換えに搭乗機の[[エールストライクガンダム|エールストライク]]は爆散。ドミニオン艦内でも、[[ナタル・バジルール|ナタル]]が[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]を足留めしていた事もあり、砲撃後のドミニオンに隙が生じた。恋人であるムウを失い慟哭するマリューは、ドミニオンに照準を定め、ローエングリンによる砲撃を指示。ドミニオンを轟沈させた。
+
:[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]』の最終決戦における、同型艦であるドミニオンとの対決。[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]が身を挺してドミニオンのローエングリンの砲撃から奇跡的に艦を守り、それと引き換えに搭乗機の[[エールストライクガンダム|エールストライク]]は爆散。ドミニオン艦内でも、[[ナタル・バジルール|ナタル]]が[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]を足留めしていた事もあり、砲撃後のドミニオンに隙が生じた。
 
+
:恋人であるムウを失い慟哭する[[マリュー・ラミアス|マリュー]]は、ドミニオンに照準を定め、ローエングリンによる砲撃を指示。ドミニオンを轟沈させた。
== 名場面 ==
 
 
;バレルロール
 
;バレルロール
:操舵手である[[アーノルド・ノイマン|ノイマン]]の操舵の腕が天才的で、重力下での「バレルロール(機体を樽のように横回転させる回避行動)」によって、敵の攻撃を回避していた。水上では、バレルロールによって波を起こして、撹乱する場面も見られた。詳しくは彼の項を参照されたし。
+
:マリューの[[指揮官]]としての柔軟性と操舵手である[[アーノルド・ノイマン|ノイマン]]の操舵の腕が天才的であり、機体を樽のように横回転させる回避行動「バレルロール」によって敵の攻撃を回避していた。事実、この戦法によって『DESTINY』では最新鋭艦である[[ミネルバ]]を追い込む大成果も挙げているアークエンジェル必殺の戦法である。
;回避
+
:特に印象的なのは『SEED』第23話で行った'''重力下でのバレルロール'''。[[マルコ・モラシム]]率いる水中MS部隊への対抗策としてマリューが打ち出した奇策であり、本来艦下に向けられない主砲ゴットフリートの弱点を補うべく戦艦自体をひっくり返すという奇想天外な戦法。当然アナウンスだけで艦内全てが対応できるわけがなく、大惨事に陥るが、それを代償にゴットフリートを艦下に向けることに成功、見事に[[グーン]]を捉え主砲の一撃をお見舞いした。
:マリューが「回避!○○(取り舵・面舵など)」といった指示を出し、ノイマンのカットが入るとほぼ100%敵の攻撃を回避できる。<br />戦艦としてはあまりにも避けまくるため、「MSなんかより戦艦量産してノイマンのクローン乗せろよ」などと言われた。
+
;エンジェルダウン作戦
 +
:『DESTINY』中盤、ベルリンから北海に抜ける最中にアークエンジェル撃沈作戦「エンジェルダウン作戦」を遂行するザフトの追撃を受け、渓谷に追い込まれる。吹雪による視界不良に加え、[[ミネルバ]]のジャミング弾で熱源センサーが機能しないという状況で、峡谷を迂回し正面に回り込んだミネルバがイゾルデを放つ。突然の攻撃にマリューも一瞬判断が遅れるが、ノイマンは独断で90°ロールを決行。イゾルデを躱しつつ峡谷とミネルバの間をどちらとも接触せずすれ違うという神業を見せ、離脱に成功した。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ドミニオン]]
 
;[[ドミニオン]]
:同型艦。その姿は正に『黒いアークエンジェル』である。
+
:同級の2番艦。その姿は正に「黒いアークエンジェル」である。
;イズモ
+
;[[ガーティ・ルー]]
:[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]』に登場。アークエンジェル級の原型となったイズモ級宇宙戦闘母艦の1番艦。サハク家が所有している。スパロボ未登場。
+
:形状が類似しており、発展型と思われる。
;クサナギ
+
;[[ミネルバ]]
:[[機動戦士ガンダムSEED]]』及び『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場。モルゲンレーテ社が建造したイズモ級宇宙戦闘母艦の2番艦。本艦に限った事ではないが、元々イズモ級は[[モビルアーマー]]を運用するための母艦であったが、改修されて[[モビルスーツ]]も運用可能になった。当初は[[ヘリオポリス]]との連絡船として運用されていたが、ヤキン・ドゥーエ戦役時にはアークエンジェル、[[エターナル]]と共に三隻同盟として戦っている。艦長は[[レドニル・キサカ]]。C.E.73時にも[[メサイア]]攻防戦にてオーブ艦隊の旗艦として運用された。この時の艦長はソガ一佐。スパロボ未登場。
+
:[[ザフト]]で建造された新造艦。艦隊形状や武装等に本艦の影響を強く受けている。これはミネルバをアークエンジェルに代わる平和の象徴とせんとする、[[ギルバート・デュランダル]]の思惑によるものとされる。
;ツクヨミ、スサノヲ
+
 
:『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場したイズモ級宇宙戦闘母艦。オーブ艦隊の戦力として[[メサイア]]攻防戦に参戦している。スパロボ未登場。
+
== 主な艦載機 ==
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=== C.E.71時 ===
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;[[ストライクガンダム|ストライク]]
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;[[メビウス・ゼロ]]
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;[[スカイグラスパー]]
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;[[フリーダムガンダム|フリーダム]]
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;[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]
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;[[バスターガンダム|バスター]]
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=== C.E.73時 ===
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;[[スカイグラスパー]]
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;[[フリーダムガンダム|フリーダム]]
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;[[ストライクルージュ]]
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;[[ムラサメ]]
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;[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]
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;[[インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティス]]
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;[[アカツキ・オオワシ装備|アカツキ]]
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;[[ドムトルーパー]]
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*大気圏に突入する際に使用する『融除材ジェル』は非常に言いにくかったらしく、ノイマンとチャンドラを担当された千葉一伸氏と鳥海勝美氏がパーソナリティーを務めるネットラジオにおいてネタにされている程である。
+
*アークエンジェルは[[地球]]への降下後、[[アフリカ|アフリカ大陸北部]]からインド洋→[[オーブ連合首長国|オーブ]]→太平洋の順に横断し、地球を半周する形で[[地球連合軍]]本部のある[[アラスカ基地]]にたどりついている。
*艦の全体映像はCGで作成されているため、作画の関係上被弾しても全く無傷であることが多々あった。このため視聴者から「不沈艦」などと揶揄されていたが、物語の後半で[[ムルタ・アズラエル]]がまさに「不沈艦アークエンジェル、今日こそ沈んでいただく」と発言している。脚本家の皮肉か単なる偶然かは不明。
+
**これは、北米大陸から地球一周する形で南米[[ジャブロー]]に向かった[[ホワイトベース]]の航路のオマージュであると考えられる。
*マリューは陽電子砲による環境汚染を気にしていたが、この艦の推進機関は核パルス推進(ロケット後方で核爆発を繰り返し発生させ、その衝撃で推進する方式)。移動するだけで周囲に放射性物質を撒き散らしているのだが…。
+
**北アフリカから北米大陸を目指した方が近いと感じやすいが、アークエンジェルは大気圏内の単独飛行に関して高高度は取れないという設定があり、またザフト勢力圏であるアフリカ共同体を突破して大西洋への脱出は困難だった。またヨーロッパと北アフリカ方面は[[ジブラルタル基地]]の存在のため、突破は不可能であり、インド洋に脱出するしかなかった。
 +
*'''アークエンジェルは、ガンダムシリーズのアニメ作品において初の3DCGで描かれた主人公側の[[母艦]]である'''。
 +
**『SEED』以降のガンダムシリーズのアニメ作品では技術の向上もあって、3DCGで描かれた艦船が徐々に登場している。
 +
**アークエンジェルの全体映像は3DCGで作成されているので、放送当時の作画技術面の関係上、被弾しても全く無傷である事が多々あった。
 +
*大気圏に突入する際に使用する'''「融除材ジェル」は[[声優|演者]]にとって発音しにくい単語であった'''らしく、[[声優:千葉一伸|千葉一伸]]氏([[アーノルド・ノイマン]]役)と[[声優:鳥海勝美|鳥海勝美]]氏([[ダリダ・ローラハ・チャンドラII世]]役)がパーソナリティーを務めるネットラジオにおいてネタにされている。
 +
*「足付き」という通称は両舷のデザインが巨大な脚に見える事が由来。[[スーパーロボット大戦K|K]]の[[アンソロジーコミック|4コマ]]で「合体して足になりそう」とネタにされた事もある。
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**『[[ガンダムビルドファイターズ]]』の企画にて登場したアークエンジェルをモチーフにしたガンプラ「[[イオリ・リン子|ミセス.ローエングリン子]]」は、本当に両舷が脚部になっている。
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*艦長の[[マリュー・ラミアス]]が「回避! ○○(取り舵・面舵など)」といった指示を出し、ノイマンの[[カットイン]]が入ると[[ひらめき|(ほぼ)100%の確率で敵の攻撃を回避できる]]。
 +
**[[全長一覧|全長]]420mにもなる母艦なのに敵の攻撃を避ける。
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*マリューは陽電子砲「ローエングリン」による環境汚染を気にしていたが、アークエンジェルの推進機関は核パルス推進(ロケット後方で[[核ミサイル|核爆発]]を繰り返し発生させ、その衝撃で推進する方式)。移動するだけで周囲に放射性物質を撒き散らしているのだが…。
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*アークエンジェルの代名詞ともいえるバレルロールだが、本来のバレルロールはピッチアップとローリングを同時に行い螺旋状の軌跡を描くマニューバのことを指す。
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== 脚注 ==
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<references />
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
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== 資料リンク ==
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*[[GUNDAM:アークエンジェル]]
  
 
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{{ガンダムシリーズ}}
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[[Category:登場メカあ行]]
 
[[Category:登場メカあ行]]
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[[Category:ガンダムシリーズの登場メカ]]
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[[Category:機動戦士ガンダムSEED]]
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[[Category:機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]

2024年4月28日 (日) 02:49時点における最新版

アークエンジェル
外国語表記 ARCH ANGEL[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
SRWでの分類 機体
母艦
テンプレートを表示
スペック
異名 足付き
分類 アークエンジェル級強襲機動特装艦
艦籍番号 LCAM-01XA
全長 420 m
推進機関 レーザー核融合パルス推進
潜航機関 バラストタンク
装甲 ラミネート装甲
開発 モルゲンレーテ社
所属組織 地球連合軍第8機動艦隊→脱走艦→三隻同盟(SEED時)→無所属→オーブ軍第2宇宙艦隊(DESTINY時)
所属部隊 アークエンジェル隊
主な搭乗員
【艦長】
マリュー・ラミアス
【副官】
ナタル・バジルール(離脱)
【操舵手】
アーノルド・ノイマン
【副操舵手】
トール・ケーニヒ(離脱)
【通信士】
カズイ・バスカーク(離脱)
【CIC電子戦】
ダリダ・ローラハ・チャンドラII世
【CIC索敵】
ジャッキー・トノムラ
【CIC→オペレーター】
サイ・アーガイル(離脱)
【オペレーター→CIC】
ロメロ・パル
【CIC→オペレーター】
ミリアリア・ハウ
テンプレートを表示

アークエンジェルは『機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場メカ。

概要[編集 | ソースを編集]

大西洋連邦モルゲンレーテ社の協力でオーブヘリオポリスにて建造したアークエンジェル級強襲機動特装艦の1番艦。

艦の設計はオーブ軍のイズモ級を原型としている。名前の由来は『旧約聖書』に記された第8位階の天使の階級「大天使(アークエンジェル)」から。

モビルスーツの運用を前提としており、両舷に発着用のカタパルトデッキを持つ。

装甲にはラミネート装甲を採用しており、ビームへの対弾性が高い。また、他の地球連合軍艦艇を凌ぐ機動性と火力を持ち合わせており、戦闘力が高い。さらに艦底部を融除材ジェルで覆う事で単独での大気圏突入が可能で、ブースターを取り付ければ大気圏離脱も行える。

C.E.73時には改修され、少人数での運用の為のオートメーション化や潜航機能、魚雷、「天使湯」と呼ばれる浴場が追加されている。また、ブースターなしでの大気圏離脱も可能となった。

劇中での様相[編集 | ソースを編集]

劇中ではザフトの襲撃によって艦長を始めとする上級士官が戦死してしまった為、副長のマリュー・ラミアスを艦長代理として残ったクルーの手でヘリオポリスを脱出。その後、正式にマリューが艦長となって各地を転戦した。しかし、アラスカ基地での戦闘で捨て駒として扱われた事を機に地球連合軍を離脱。オーブ艦クサナギクライン派の戦艦エターナルと共に三隻同盟を結成して第1次連合・プラント大戦を戦い抜いた。

戦後はオーブの秘密ドックに秘匿されていたが、C.E.73時に再び戦場に現れる。当初は独自行動を取っていたが、後にオーブ軍第2宇宙艦隊所属艦として編入され、ザフトのミネルバと交戦。性能はミネルバの方が上であるも、クルー達の経験の差が勝敗の決め手となり、バレルロールによって回転した直後、副砲2基を潰して戦闘能力の殆ど奪い、インフィニットジャスティスの援護もあって、完全に沈黙させる事に成功した。

同型艦にドミニオンがあるが、他にアークエンジェル級が建造された記録は、現在の所無い。しかし、後の第2次連合・プラント大戦時には、アークエンジェル級のコンセプトを更に戦艦として洗練させたガーティ・ルー級が建造されている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

SRWでもネェル・アーガマ並の強力な武装のおかげで、戦力として計上できるのだが、ストーリー展開の関係で、後になるほどサブパイロットが減っていくので注意。最後まで頼れるのは、サイミリアリアのみ。シリーズによっては学生組はサブにならず、ノイマンのみの事も。また、シリーズによっては艦長であるマリューの能力が今一つ振るわないために使われない事も。

さらに、加入時期が遅いのも問題である。『SEED DESTINY』名義で参戦した場合はサイは不在でミリアリアも乗ってはいるがNPCというパターンばかり。そのため、必然的にサブパイロットはノイマンだけであるのが確実になる上、『Z』や『L』のようにザフト視点のストーリーの場合は『SEED』以上に正式参戦が遅くそのころには強力な母艦や機体が揃っているのでいまいち使いようがない。また、『SEED DESTINY』が原作終了後という設定でSRWに参戦する際には、アークエンジェルはプレイヤーが使用できるユニットとして参戦していない(一方、エターナルは『SEED DESTINY』が原作終了後設定であっても、ユニットとして使用できる作品がある)。

総じて、SRWにおいては全体的にあまり扱いが良くない印象を受けがちである。 

アークエンジェルにも「足付き」というあだ名があり、原作でそう呼んでいた名前付きのパイロット(クルーゼ等)はこちらの呼称を用いる。また、上述の理由からスパロボでは本艦を「大天使」と呼称する場面も存在する。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初登場作品。サブパイロットが中盤にナタル・バジルールアーノルド・ノイマンに変わり若干SPが上がるが、Lvや精神コマンドは引き継ぐので、実用面ではほぼ変更なし。
本作の戦艦は最大攻撃力の高いものから武装の使い勝手に長けたものまで個性豊かだが、中でも本艦は短所が少なく使い勝手がいい。艦長マリュー・ラミアスラー・カイラムブライト・ノアと比べ、必中習得や技能レベルの成長が遅い点で劣るが、マリューの精神や最大技能Lv自体は劣るものではない。生命線であるローエングリン(全体攻撃版)は必要気力が110のため、マリューがエースまたはトップエース(初期気力105)になると俄然使いやすくなる。
ゴットフリートはビーム兵器ではなく通常兵器扱いなので注意。攻撃力はバリアントより上だが大差はなく、ローエングリンのためにEN消費は抑えたいところ。
エンディングでは地球連邦政府から友好国の支援という名目で派遣されており、ムウ・ラ・フラガの生存と併せて、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』へ続くフラグを折っていると言える。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

Zシリーズにおいてアークエンジェルを母艦として使用できる作品は、『Z』および『ZSPD』のみ。

スーパーロボット大戦Z
今回も参戦が遅い。ルート次第ではミネルバと入れ替わりの形で加入するためか、武装の能力はミネルバとほぼ変わらず、同様の感覚で運用可能。今回のサブはノイマンチャンドラミリアリアもいるが、戦闘シーンに登場するだけでサブパイロットにはならない。ちなみに、原作通りに潜れるが、適応はB。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
第31話「切り拓かれる運命」で名前だけ登場。オーブを防衛していたが、ジェミニスの猛攻を受けて中破している。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
最終話「果てなき世界」にて、地球防衛部隊として登場。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦J
序盤から参戦し、なかなか強力な性能を有するが、もう1つの船であるナデシコが余りに優秀なので影が薄くなりがち。ナデシコが強すぎるだけでこちらも十分優秀ではあるのだが。
サブパイロットが5人(ナタルサイミリアリアトールカズイ)もいるが、その内3人(ナタル、トール、カズイ)が永久離脱するのが痛い。ノイマンは登場すらしない。
なお、艦長交代でナタルをメインパイロットに出来るが、抜けるのが分かりきっているナタルを本気で使おうとするプレイヤーは少ないと思われる。
スーパーロボット大戦W
今回はサブはスポット参戦時はナタル、正式参戦時はノイマンの『第3次α』仕様(ただし、精神コマンドは異なる)。登場が遅い上に、今回は母艦もユニット出撃枠なので、強制出撃以外はあまり使われないと思われる。
スーパーロボット大戦K
今回はノイマンのみがサブパイロットになる。チャンドラとミリアリアも乗っているが、戦闘シーンに登場するだけである。武装からバリアントがオミットされ、海の適応がAになっている以外は『W』とあまり変わらない。ちなみに、武器の方の海の適応はBか適応無しなので、使う場合は注意が必要だが、マークニヒトのホーミングレーザーを撃たせる囮役の有力候補の一つとなる。
なお、どういうわけか男湯に動物がいる
スーパーロボット大戦L
終盤に加入。『K』とほぼ同じ仕様。
よく似た立ち位置の自軍戦艦にミネルバがいるが、ミネルバに比べて「参入が遅い」「マップ兵器が使いにくい」「パイロットの精神コマンドが役に立たない」と散々であり、それでいてミネルバと違って強制出撃の旗艦ではないせいで使わなくても全く困らないため、出番がまず無い。
素のスペックが全てミネルバに少しずつ劣っており、機体ボーナスとラミネート装甲による耐久力だけしかミネルバに勝る部分が無い。しかも、タリアが覚える底力をマリューが全く覚えないため、状況によっては耐久力さえも負ける。
地味に海の適応がAになっているが、アークエンジェルが正式参入した後で海がある地上MAPはたった1話のみであり、役に立つ場面が皆無。…と言うか、海に潜るとイーゲルシュテルンとミサイルしか使えなくなるため、潜れても潜らない方がいい。魚雷発射管が実装されないのが悔やまれる。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Card Chronicle
味方母艦として登場。プレイヤー部隊であるアークエンジェル隊(後にカイルスへと改称)の中核となる為、出番が多い。本作におけるプレイヤー部隊の旗艦であるとも言える。
スーパーロボット大戦X-Ω
SR戦艦ユニットとして登場。
2018年10月には戦艦アクション搭載SSRユニットが登場。戦艦アクションが使用できる第1弾ユニットとなった。
スーパーロボット大戦DD
ワールド3(および第3世界)での自軍母艦というべき存在だが、システム面の関係でユニットアイコンのみの登場。
なお、ワールド3第9話「ガンダム鹵獲作戦」では「天使の名を冠したソレスタルビーイングのガンダム4機がアークエンジェル(大天使)を護衛する」というクロスオーバー場面が有る。また当時は『SEED』時代設定なので改修前なのだが、ワールド3第8話で海中潜航で潜んでいたとする描写がある。
本作ではナタルが副長に復帰、『DESTINY』設定移行後もナタル含め『SEED』時代にのみ登場した人物が一部残留している。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

武装[編集 | ソースを編集]

225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」
アークエンジェルの主砲。艦首両舷に1基ずつ設置されている2連装ビーム砲で、右舷、左舷がそれぞれ1番砲と2番砲である。
通常は格納され、使用時にせり上がってくる。180°の砲塔旋回が可能だが、艦後方への攻撃は不可。また、下方向に射角もつけられない。
『Z』で対地攻撃で下方向に砲撃を行う場合のみ、艦体をやや斜めに傾けて砲塔を下に向けるという細かいアニメが用意されている。
通常ビーム兵器であるが、『第3次α』のみ何故かビーム属性が無くPS装甲に減殺されてしまうので注意。
110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
アークエンジェルの副砲で、艦尾両舷に1基ずつ装備されているリニアガン。右舷が1番で左舷が2番。
連射能力も高く、精密射撃が可能。艦の側面に配置されているので、上下に360°旋回する事で地表や海面を攻撃できる。短時間に使いすぎると砲身温度が上がり、使えなくなるという弱点がある。海中潜航時に使える、数少ない武器でもある。
『Z』ではオミット。
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
多銃身の対空機関砲を用いた近接防御火器システム。接近してきたミサイルやMSを迎撃する。
艦尾大型ミサイル発射管
艦尾に設置された全24門の大型ミサイル発射管。外側に左右6門ずつ配置された12門が前方に、内側に配置された12門が後方に向けて各種誘導弾を発射する。
発射されるものは艦対艦ミサイル「スレッジハマー」、対空防御ミサイル「コリントスM114」、大気圏内用ミサイル「ウォンバット」、対空榴散弾頭ミサイルなどがある。
『Z』ではバリアントに代わり、「大型ミサイル」名義でこちらが採用されている。
艦橋後方ミサイル発射管 対空防御ミサイル「ヘルダート」
艦橋の後方に16門装備された、ごく短射程の艦対空ミサイル発射管。
陽電子破城砲「ローエングリン」
両艦首に1門ずつ装備されている陽電子砲。本艦の最強武装である。右舷が1番で左舷が2番。前方の敵機にしか攻撃できない。試験装備の為、当初は「特装砲」と呼ばれていた。大気圏突破時にはこれを発射した時の陽電子干渉を応用し、簡易的なバリアを形成しての急加速にも使われている。
環境を汚染してしまう[2]為、マリュー宇宙空間以外での使用に対して慎重になっていたのだが、大気圏内で使用された後の影響は特に描かれなかった。
なお、C.E.73年時には環境への影響の少ない新型に換装されたが、一度も使用されずに終わった。
SRWでは通常版と方向指定型マップ兵器版がある。マップ兵器版は正面一直線が死角になる作品も多いため注意。小隊制作品での通常版は全体攻撃。『X-Ω』では戦艦アクションとして実装。
上記の通り、『Z』など、『DESTINY』設定で参戦する際の本武装の使用はSRWオリジナルの描写であると言える。
魚雷発射管
C.E.73時に追加された武装。オーブ攻防戦における海中からの攻撃で使用していた。

特殊兵装[編集 | ソースを編集]

多目的射出機
両舷に4門設置されている射出機で、アンチビーム爆雷やフレア弾、信号弾などを発射する。
融除材ジェル
艦底部を覆う事で熱を吸収し、単独の大気圏突入を可能とする為の機能。そのネーミングには逸話がある。詳しくは余談を参照。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

ラミネート装甲
搭載

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

飛行可能。また、『Z』や『K』では水中潜航が可能。

サイズ[編集 | ソースを編集]

2L(LL)

機体ボーナス[編集 | ソースを編集]

無改造:HP+500 装甲値+100
ハーフ改造:HP+1000 装甲値+150
フル改造:HP+1500 装甲値+200

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「INVOKE」

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ドミニオン
SEED』の最終決戦における、同型艦であるドミニオンとの対決。ムウが身を挺してドミニオンのローエングリンの砲撃から奇跡的に艦を守り、それと引き換えに搭乗機のエールストライクは爆散。ドミニオン艦内でも、ナタルアズラエルを足留めしていた事もあり、砲撃後のドミニオンに隙が生じた。
恋人であるムウを失い慟哭するマリューは、ドミニオンに照準を定め、ローエングリンによる砲撃を指示。ドミニオンを轟沈させた。
バレルロール
マリューの指揮官としての柔軟性と操舵手であるノイマンの操舵の腕が天才的であり、機体を樽のように横回転させる回避行動「バレルロール」によって敵の攻撃を回避していた。事実、この戦法によって『DESTINY』では最新鋭艦であるミネルバを追い込む大成果も挙げているアークエンジェル必殺の戦法である。
特に印象的なのは『SEED』第23話で行った重力下でのバレルロールマルコ・モラシム率いる水中MS部隊への対抗策としてマリューが打ち出した奇策であり、本来艦下に向けられない主砲ゴットフリートの弱点を補うべく戦艦自体をひっくり返すという奇想天外な戦法。当然アナウンスだけで艦内全てが対応できるわけがなく、大惨事に陥るが、それを代償にゴットフリートを艦下に向けることに成功、見事にグーンを捉え主砲の一撃をお見舞いした。
エンジェルダウン作戦
『DESTINY』中盤、ベルリンから北海に抜ける最中にアークエンジェル撃沈作戦「エンジェルダウン作戦」を遂行するザフトの追撃を受け、渓谷に追い込まれる。吹雪による視界不良に加え、ミネルバのジャミング弾で熱源センサーが機能しないという状況で、峡谷を迂回し正面に回り込んだミネルバがイゾルデを放つ。突然の攻撃にマリューも一瞬判断が遅れるが、ノイマンは独断で90°ロールを決行。イゾルデを躱しつつ峡谷とミネルバの間をどちらとも接触せずすれ違うという神業を見せ、離脱に成功した。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ドミニオン
同級の2番艦。その姿は正に「黒いアークエンジェル」である。
ガーティ・ルー
形状が類似しており、発展型と思われる。
ミネルバ
ザフトで建造された新造艦。艦隊形状や武装等に本艦の影響を強く受けている。これはミネルバをアークエンジェルに代わる平和の象徴とせんとする、ギルバート・デュランダルの思惑によるものとされる。

主な艦載機[編集 | ソースを編集]

C.E.71時[編集 | ソースを編集]

ストライク
メビウス・ゼロ
スカイグラスパー
フリーダム
ジャスティス
バスター

C.E.73時[編集 | ソースを編集]

スカイグラスパー
フリーダム
ストライクルージュ
ムラサメ
ストライクフリーダム
インフィニットジャスティス
アカツキ
ドムトルーパー

余談[編集 | ソースを編集]

  • アークエンジェルは地球への降下後、アフリカ大陸北部からインド洋→オーブ→太平洋の順に横断し、地球を半周する形で地球連合軍本部のあるアラスカ基地にたどりついている。
    • これは、北米大陸から地球一周する形で南米ジャブローに向かったホワイトベースの航路のオマージュであると考えられる。
    • 北アフリカから北米大陸を目指した方が近いと感じやすいが、アークエンジェルは大気圏内の単独飛行に関して高高度は取れないという設定があり、またザフト勢力圏であるアフリカ共同体を突破して大西洋への脱出は困難だった。またヨーロッパと北アフリカ方面はジブラルタル基地の存在のため、突破は不可能であり、インド洋に脱出するしかなかった。
  • アークエンジェルは、ガンダムシリーズのアニメ作品において初の3DCGで描かれた主人公側の母艦である
    • 『SEED』以降のガンダムシリーズのアニメ作品では技術の向上もあって、3DCGで描かれた艦船が徐々に登場している。
    • アークエンジェルの全体映像は3DCGで作成されているので、放送当時の作画技術面の関係上、被弾しても全く無傷である事が多々あった。
  • 大気圏に突入する際に使用する「融除材ジェル」は演者にとって発音しにくい単語であったらしく、千葉一伸氏(アーノルド・ノイマン役)と鳥海勝美氏(ダリダ・ローラハ・チャンドラII世役)がパーソナリティーを務めるネットラジオにおいてネタにされている。
  • 「足付き」という通称は両舷のデザインが巨大な脚に見える事が由来。K4コマで「合体して足になりそう」とネタにされた事もある。
  • 艦長のマリュー・ラミアスが「回避! ○○(取り舵・面舵など)」といった指示を出し、ノイマンのカットインが入ると(ほぼ)100%の確率で敵の攻撃を回避できる
    • 全長420mにもなる母艦なのに敵の攻撃を避ける。
  • マリューは陽電子砲「ローエングリン」による環境汚染を気にしていたが、アークエンジェルの推進機関は核パルス推進(ロケット後方で核爆発を繰り返し発生させ、その衝撃で推進する方式)。移動するだけで周囲に放射性物質を撒き散らしているのだが…。
  • アークエンジェルの代名詞ともいえるバレルロールだが、本来のバレルロールはピッチアップとローリングを同時に行い螺旋状の軌跡を描くマニューバのことを指す。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. バンダイ 1/1700 EXモデル LCAM-01XA アークエンジェル、パッケージより。
  2. 陽電子が大気中の酸素や窒素などと反応して、人体に有害なガンマ線を大量に放出し、放射能汚染を引き起こしてしまう。

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