クロウ・ブルースト

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クロウ・ブルースト
登場作品

バンプレストオリジナルZシリーズ

声優 うえだゆうじ
デザイン 河野さち子
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
SRWでの分類 パイロット
主人公
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プロフィール
異名 100万Gの男
種族 地球人
性別
年齢 22歳
所属 ブリタニア・ユニオン(特殊部隊ファイヤバグ・隊員ナンバー69)→フリーランス→スコート・ラボ(テストパイロット)→次元獣バスター(ZEXIS)→Z-BLUE
資格 スフィア・リアクター(揺れる天秤)
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クロウ・ブルーストは『第2次スーパーロボット大戦Z』の主人公

概要

高校卒業後、父親との対立から実家を飛び出し、ブリタニア・ユニオン軍に入隊するが、所属した特殊部隊「ファイヤバグ」のあまりに非人道的な任務に嫌気が差し退役。無職の時、事業失敗後に病死した父親の莫大な借金を相続する事となり、その返済に窮した挙げ句、スコート・ラボに雇われブラスタのテストパイロットになった。

『破界篇』の物語後半で『揺れる天秤』のスフィアを所持するスフィア・リアクターの1人である事が明らかになり、十二のスフィア争奪戦の運命にも巻き込まれていく事になるが、シリーズ全体を通して借金返済という非常に個人的な理由で世界の平和を脅かす敵と戦っていくことになる(世界の平和も一応理由の一つではあり、「借金と引き換えには出来ない」と述べてもいる)。

人物

クールを気取っているが義理人情を重んじる性格で、熱い激情を心に秘めている。一方で外見や言動は本人の本質とはかけ離れており、ストーリー上では「軽くていい加減な男」と度々誤解を受けている。

上記の経緯から、事情が事情だけにZEXISに参加した後も事あるごとに金がらみの発言をしており、倹約のために食事を水だけで済ます、「おごり」と聞くと途端に極上の笑顔になるなど、「ケチ」「守銭奴」そのものな行動も目立つ[1]。ただ、金銭の要求も仕事の対価としてのみであったり、請求された費用を律儀に払うなど、金銭の授受に関しては愚直なまでに誠実である。

なお、前述の通り大変な守銭奴であるが、同時に「犯罪はしない主義」とも公言しており、誘拐や強盗など汚い手段を用いた金儲けは決してしない[2]など、金にはうるさいが強欲な金の亡者では決してなく、ファイヤバグで表舞台に出ない裏の仕事をこなしてきたためか、名誉や名声にもさして興味は無い。

要所要所で内面の熱さを垣間見せる。許せない悪事には心の底から怒り叫び、にじみ出る殺気を隠そうともしない[3]。また、仲間と認めた相手には、たとえ相手が小学生であろうと「子供扱いは無しだ」と言ってお互い対等に接することを良しとし、心が折れてしまい自らの殻に閉じ篭るような者に対しては、自力で立ち直る事を願い敢えて突き放す厳格な面も持ち合わせているなど、節々で仲間を大切にする言動を見せている。そのため、金への執着をさて置けば、基本的には良識的で親しみやすい人物である。

彼は事あるごとに「女嫌い」を主張しているが[4]、前作に登場したレーベンとは異なり、極端な「女性蔑視」や「女性差別」はしないし、勿論「同性愛者」というわけでもない。また、女性に対しても男性と同様にごく普通に接するため、彼が言うほど「女嫌い」というイメージも強くは無い。言うなれば「自分から進んで女性に接するようなことはしない」といった感じであり、作中では「饅頭怖い」のようなものだと評された。しかし、『第2次Z』全編を通じて3人女性に想いを寄せられ、『再世篇』での黒の騎士団ルートEDで「女嫌いを卒業する」という選択を選ぶと、3人のうちのいずれかを選択させられる羽目になる。しかも『第3次Z連獄篇』で更に一人増えており、「女嫌い」を自称する割になぜか周囲に女性が多い。『連獄篇』での対応からすると、ゲーム的に言えば「無自覚のフラグメイカー」と言える。良くも悪くも、その一本筋の通ったブレない生き方が好感を呼ぶらしい。

自分から背負った借金を返済する生活を送っているのはカルロスから「意志や主体性がなく、状況に流される事をどこかで望んでいる」ないし「何かに縛られなければ自分の存在を確かめる事が出来ない」事が『再世篇』で明かされた。これは『再世篇』で桃井いぶきに語った父への感謝の気持ちや、「揺れる天秤」のスフィア・リアクターとしての資質も関係しているかと思われる。

戦闘時にはよく「ヘイルメリー」「グリーンライト」などアメリカンスポーツ用語を発する他、慣用句も使う。ただ、慣用句の方は間違えることが多い。

作中でビール片手に模擬戦を観戦していることから、アルコールを嗜む(=飲酒する)模様。ただ、普段は金が無いため「第5のビールで我慢している」と言っている(この「第5のビール」が何を指すのか不明だが、昔の言葉で「水」の事を「鉄管ビール」という表現があったので、水の可能性がある)。『再世篇』においてランドが合流した際、連日彼と酒を酌み交わし、二日酔いに悩まされていたことから、ランドほどは酒に強くないことが窺える。また、このときクロウはランドからスフィアの情報を得るために飲み代を奢っており(結局大した情報は得られなかったが)、守銭奴である彼も必要に応じた投資は惜しみなく行うことが分かる。

また、何だかんだで借金の返済能力自体は高く、どれだけ借りても(あるいは押し付けられても)その都度必ず全額返済している。破界事変以降は借金の返済に余裕を持っている節が有り、時偶無駄遣いを行っている場面が存在する。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。本作の主人公。出番も多く、版権キャラとの絡みも多い。カットインではループタイのようなものが揺れる。能力値は全体的に高めで特殊技能も便利なものばかりなので文句なしに一軍として使っていける。乗機の主力攻撃「ACPファイズ」のデモが冗長なのが玉に疵か。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
本作でも主人公。また、PV1のナレーションを務めている。なお、初登場は第15話と少し遅い。その時は借金を返し終えて気楽だったが、戦闘終了後、ブラスタの飛行による被害弁済のため、またしても「100万Gの男」に……。今回は自分のスフィアの核心に迫っていくが、自身の性格と、実にしょうもない方法で(本人にとっては死活問題だが)スフィアを克服することに。
EDではCDSの使い過ぎがトライアによって判明したため(トライア曰く「100万回使っていた」)、結局また100万Gの借金を抱えてしまい、やはり彼の借金生活は当分(原因を考えれば、下手すると一生)終わりそうもない…。本当に最後まで報われない男である。ちなみに「ACPファイズ」のモーションは、『破界篇』に比べると大分高速化が図られている。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
名前のみ登場。この時点では他の行方不明のメンバー達共々翠の地球に転移している。貧乏クジ同盟のエースと呼ばれ、再会を期する声がちらほら。ちなみにマリリン・キャット亡き後もファイヤバグは未だに活動しており、彼らに引導を渡す者(そして、「一文にもならない」と愚痴を言うであろう予想も含めて)として復活を期待されている。
第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
序盤はブラスタの「AX-55EAGLE」を装備したアクシオ・スコートSPに乗っている。ちなみにアクシオに搭乗する理由はCDSのせいで借金が増えるからという何ともクロウらしい理由。結局大破したアクシオに呼応して転送されたリ・ブラスタTの転送費のせいでまたもや大量の借金をこしらえる事になってしまったが。
今回も女嫌いは如何なく発揮されている。
なお、ランド、セツコと同じくデフォルトの顔グラは新規。これは、設定資料集の立ち絵を使用したものである。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
参戦は宗介救出ルート第19話で、スフィア・リアクターの中では一番遅い。過去の借金を翠の地球での戦いで返済しきって、綺麗な体で参戦。更に頑張ったご褒美にCDSも使い放題になった(トロワが本気で驚いた)…まではよかったのだが、トライアによってまた100万Gの男に。自分で上がって他人に落とされるという、どこまでもプレイヤーの期待を裏切らない男である。
能力的には完全なオールラウンダーで、ヒビキを一回り強くしたレベル。デフォルトで援護攻撃を持ち、機体の方も移動後全体攻撃・長射程高火力武器・着弾点指定型MAP兵器と一通り揃っているためどこに配置しても活躍できる。エースボーナスを取得すればガロードに並ぶ稼ぎ頭となり得るのも強み。機体の方はかつてのR、Bの特性を受け継いだ反面この影響で『再世篇』よりも最大火力が下がっているのに注意。
ちなみに宗介救出ルート第20話で「崩壊方程式」、第22話で「王の愛は民のために」、終盤のクロウルート第43話で「無窮の闘神」とクロウが同行するルートでしか登録されないBGMが3曲もある。

パイロットステータス

能力値

万能型な能力値で、リアル系並の命中・回避を持ち、攻撃面においても格闘・射撃共に高い。元特殊部隊ということからか技量も高めで地形適応もオールA。その技量を生かす為の精神コマンドであるてかげんを覚えないのは、少し残念である。エースボーナスと合わせ、敵陣に突っ込んでクリティカル反撃で落としまくるのが鉄板か。天獄篇ではリ・ブラスタTの武器がP属性の格闘武器・非P属性の射撃武器に綺麗に分かれているため、スタイルに応じてどちらかを鍛えるといいだろう。

精神コマンド

第2次Z
集中直感脱力気合直撃
性格を反映してか、主人公キャラでは珍しく「脱力」を修得。また、「魂」のSP消費量も少なく、全体的にかなり有用で、ザコ戦とボス戦の両方で活躍できる。
ちなみに、水瓶座のO型が唯一「熱血」と「魂」を両立できるので、SPを小刻みに使えるうえ、早いうちからダメージアップが出来る。
第3次Z天獄篇
集中+、直感加速脱力
「集中+」と「加速」があるため、実はジェニオンの相方に最適。特にスズネが離脱している間はジェニオン側の「加速」が使えないため、重要度は上がる。それ以外だと「集中」を持たず、エースボーナスとマップ兵器が強力なガロードと組ませる手もある。こちらの場合、ガロードをマップ兵器に専念させる為に、それ以外の戦闘を請け負うのも良いだろう。

特殊スキル

第2次Z
強運連携攻撃援護攻撃
序盤から強力な援護攻撃が撃てるのはかなり心強い。シナリオ上は常に借金に悩まされている彼が、戦闘では強運でガンガン資金を稼いでいくのは何の因果か。
なお、彼もスフィア・リアクターだが、その証として定着しつつある「デフォルトでのSP回復」はこの時点では持っていない。『破界篇』では「揺れる天秤」が未覚醒、『再世篇』では初登場時にはまだ反作用を受けていない(=リアクターとして機能していない)という事情もあるが、それでも「???」ですら技能欄に存在していない(しかも代わりに存在する養成不可技能は強運)辺り、「借金>スフィアの呪縛」なクロウの運命を体現した設定と言えなくもない。ただし『再世篇』ではSP回復が後天技能になったことも少なからず影響しているので、あえて養成でSP回復をつけておくのも一興か。
第3次Z
SP回復強運援護攻撃
相変わらずの強運とともに、スフィア・リアクターの証である「デフォルトでのSP回復」を持つようになった。
また、『連獄篇』ではデフォルトで援護攻撃を持つ数少ない人物のため何かと重宝する。ヒット&アウェイと、ALL武器の燃費の重さを補うためEセーブは欲しい。あとは見切りやサポートアタックを。

エースボーナス

獲得資金+25% / 気力130以上で与ダメージ1.1倍
第2次Z』で採用。強運でただでさえ多かった獲得資金がさらに増加し、1.8倍にまで達するため、ザコ相手でもバンバン稼いでいける。さらに『再世篇』ではゴールドエンブレムをつければ何と3.6倍と幸運を超える補正が常時かかり、自軍きっての稼ぎ頭となる。ダメージ増も気力の条件さえ満たせば常時発動するので、非常に優秀なエースボーナスである。
所属チームの獲得資金、獲得Zチップ1.2倍
『天獄篇』、『連獄篇』ではこちら。稼ぎには非常に役立つが、エースの仕様変更もあって獲得資金が減っている(1.584倍)。Zチップの獲得量が増えるのは素直にありがたいが連獄篇では効果が無い。
火力がダウンしたのが難点だが、チーム全体に適用されるのでサブ時でも活用できるのが利点。
Zチップの獲得量が上がるのは彼が守銭奴だから…と思われがちだが、「揺れる天秤」の特性とZチップの生成方法を考慮すると感情の起伏が関わっている事が大きい。

パイロットBGM

「REMORSE」
イベント用BGM。クロウのテーマ「CLOSE GAME LIFE」のバラードアレンジバージョン。深い後悔、自責の念と訳す。ファイヤバグ時代の自分の行為に対するものだろうか。
「崩壊方程式」
厳密には味方が大ピンチに陥った際の曲なのだが、クロウが出て来る作品では総じて借金激増の場面で使われる(しかも天獄篇では「戦鬼一口」「ALEEEEEET!!」がかかるので他の場面では使われない)ので、その場面で覚えているユーザーも少なくない。崩壊、というフレーズからいろいろ察することのできる曲である。クロウからすれば溜まったものではないだろうが……

人間関係

借金
クロウ・ブルーストという男を語る上で欠かせない用語でありクロウの戦いの理由。常に借金返済に追われている第2次Zの裏テーマであり、『再世篇』では前作以上に物語に絡み、更にはリ・ブラスタを全力で運用する上で重大な役割を果たすことになる。クロウにとっては破界の王や至高神すら凌ぐ最大の敵と目されており、あろうことか見事返済してもさらに力を増して戻ってくるというどうあっても勝てない最悪の敵である。
『天獄篇』では借金返済が生きがいと語り、借金を負うのは体質であると言われた際に当たり前のように納得するなど、冷静に考えると突っ込みどころ満載の境地に至っていた。
トライア・スコート
クロウ曰く「色々とがっかりなベッピンさん」。第1話においてブラスタの戦闘データを収集させる事を条件に、クロウの借金を肩代わりする。彼女に振り回されて悪態をついていることも多いが、嫌悪しているわけではない。
カルロス・アクシオン・Jr.
クロウ曰く「金持ちのボンボン」。トライアとは違ってやや嫌悪している(それでも蛇蝎の如く嫌っているわけではない)。
『再世篇』ではスフィアの真なる覚醒の切っ掛けを作った。
エスター・エルハス
彼女の両親、友人の仇であるMDと呼ばれる次元獣討伐をクロウは10Gで請け負う。最初はクロウに対して辛辣に当たっていたが、クロウがブラスタのパイロットと知ってから次第に打ち解け、借金の査定をドラ等で盛り上げようとするコミカルな一面を見せてくれるようになるなどで、トライア共々腐れ縁のような関係となる。あからさまなので好意に対してはさすがに気付いているが、面倒事として基本的にアプローチはかわしている。
マリリン・キャット
ファイアバグ時代の隊長。あらゆる意味で徹底的にウマが合わず、彼女の事を「クソ女」と嫌悪している。しかし、彼女の死に際の言葉を聞いた時は驚愕してしまう事に。
次元獣ライノダモンMD
エスターの故郷の敵であり、自身も一度撃墜された宿敵として、特に因縁のある次元獣となる。
マルグリット・ピステール
ライノダモンMDを倒したことにより、彼女の恨みを買い執拗に狙われることに。展開次第ではクロウに諭され、共に元凶であるガイオウに立ち向かう事になる。『再世篇』ではクロウに対する感情が周囲にあからさまになり、当人は特に気にした様子は無かったがまんざらではないらしい。
シュバル・レプテール
サンクキングダムでの戦いでは彼に撃墜されて因縁が出来る。彼のアイムやガイオウへの態度を「犬」と呼んで軽蔑していたが、その態度が全て演技によるものであった事を知ってからはシュバルの生き様に敬意を評している。
ウェイン・リブテール
ターゲットとして狙われている。
ジェラウド・ガルス・バンテール
『再世篇』中盤あたりまでの宿敵的存在。幾度と無く交戦し、最終的には引導を渡す。彼の存在がクロウのスフィア覚醒を促し、また彼の死がユーサーを変えることとなった。
アイム・ライアード
スフィアを持つ者として、あらゆる手段で幾度となくつけ狙われる事となる。クロウは息を吐くように嘘を言う、目的のために非道な行為を働く彼をマリリンと同じように嫌悪している。
アサキム・ドーウィン
アイム同様、スフィアを持つ者として彼の標的となるが、最初の遭遇時はクロウがスフィアに覚醒する前であった為、ターゲットからは外される。『再世篇』では、スフィア・リアクターとして覚醒したクロウをターゲットと定め、更なる覚醒を促すために挑発する場面もある。
ガイオウ
『破界篇』・『再世篇』共に最終話では彼の言葉にクロウがどう返答するかにより、彼の強さが変わる。
『天獄篇』では選択肢次第でヴァイシュラバとして御使いに敗れ、インサラウムに流れ着いた頃の彼と出会う。また、クロウは「カルロスには悪いが、ヴァイシュラバの名の方が似合う」と思っていた。
ゼニトリー・マッセ
クロウの借金の取り立て人。クロウが陥った境遇には同情を示しつつも、金の事には容赦はしない。『再世篇』では飲み友達という関係に収まっており、「ゼニさん」「クロウちゃん」とお互いを呼んでいる。また、わざわざ戦場まで差し入れを持ってきたり、逆査定の手伝いをしたりと、借金返済自体には協力的である。さすがにクロウの極度な金運の悪さには、気の毒過ぎて良心が動いてしまうのかもしれない…。
シエロ・ビーター
『破界篇』では条件を満たすと登場し、クロウに強化パーツを託してくれる。
『連獄篇』では破界篇で出会っていたのが正史となっており、ランドとの会話の最中に思い返していた。
セツコ・オハラランド・トラビス
『再世篇』で両者と初対面する。セツコとはエスターと仲が良いのに対して、ランドとクロウは元々性格が近い為に出会った後は酒を飲みあったりと仲が良い(しかしおっさん仲間扱いされると嫌がる)。おまけにスフィアの話を聞くためとはいえ酒をおごっている。ただし、初対面でいきなり撃墜されるという大災難が。
なお、セツコはあまりの借金額に彼に対してあからさまに幻滅していたが、多額の借金を背負っても落ち込む様子がない姿には感銘を受けていた。また、クロウが女嫌いを返上した際に「ZEXISにはいい女が多かった」と発言した際には思いっきり照れている
ランドもセツコと共に借金を背負いまくるクロウには呆れているが、彼が何かに縛られていないと力を失うと言う事を理解している。しかし、「女嫌い」と言う自称に反して、次から次へと女性に想いを寄せられる事に関しては心底呆れかえっている。
ヒビキ・カミシロ
彼にとってクロウは心技体の「体」の師である。
白兵戦の試合をしたところ戦績はクロウの3勝1敗。
レーベン・ゲネラール
前作で死亡している彼と面識は無いが、同じく「女嫌い」を公言していたためZEUTHメンバーからは何度か彼を引き合いに出される。しかし、彼と違ってクロウは人間嫌いではないためすぐに信頼される。
ユーサー・インサラウム
『再世篇』におけるライバル。次元獣化したエスターを元に戻すために協力し合うなど、戦い以外における絡みもそれなりにある。彼がインサラウム再生の手段に戦いを選んだことだけは最後まで否定したが、「責任を本気で取ろうとした」と評するなど決して嫌ってはおらず、彼を愚弄したガイオウに対しては怒りを露わにした他、「出会い方が違えばもっといい関係になれた」と本気で悔いている。
彼の死後もその「愛」を体現したかのような生き様には大きな尊敬を抱いており、「生涯忘れない」と誓っている。出来れば違った出会いをしたかった、という思いを持っていたが、それを表したかのように天獄篇では条件次第でちょっとした出来事が起こる。
尸空
生き様の相性が最悪(スフィアの相性が存在するかは不明)で、『第3次Z』における事実上のライバル。自身の在り様を乱し、感情を呼び起こすクロウの命を狙う。
実は互いに「折れない意志の力で生きている」同類。尸空がクロウを嫌うのは同族嫌悪に近いが、尸空の場合は理由はまだしもブレないクロウと違って「そうであらねばならない」立場のため、どちらかといえば渇望ありあまって嫌悪になってしまった印象がある。
クラヴィア・アーゴ
『連獄篇』にてのまさかのフラグ成立者4人目。ずっと後ろ向きに物事を考えていたがクロウの発言を受けて自身を取り戻し、好意を持つようになる。しかし当のクロウはその自覚は(案の定)全く無く、朴念仁な発言を受け幻滅されることに……。
アドヴェント
『連獄篇』では共闘するも違和感を覚えており、『天獄篇』にて「揺れる天秤」のサード・ステージ移行を経てその違和感は確信へと変わり、それが決別のきっかけとなる。
エルーナルーナ・バーンストラウス
優男のクロウは好みに合わず、力と力の真っ向勝負を好む彼女からするとスピードタイプのリ・ブラスタもそれほどそそる相手ではないらしい。クロウ自身も戦闘台詞では慎みの無い女はノーサンキューと語り、お互い相性が良くない。
バルビエル・ザ・ニードル
『連獄篇』にてクラヴィアを利用した彼には全力の敵愾心を向けている。
サルディアス・アクス
『連獄篇』では一時的に仲間であったが、バルビエル同様クラヴィアを利用した事から激しい怒りを抱いている。
次元将ヴィルダーク
『天獄篇』で対峙。ガイオウ同様に戦いに呑まれた彼のやり方を否定したが、自分と同じ血塗られた人生を送った次元将にある種のシンパシーも感じていた。

版権作品との人間関係

スーパー系

青山圭一郎
貧乏クジ仲間として、彼とロックオンとは何かと絡む場面が多い。
兜甲児
熱海戦の後、共にブタ箱へ入れられた間柄。十蔵博士を失い、意気消沈する彼を励ました。
兜十蔵
くろがね屋の温泉で裸の付き合いをした間柄。クロウ曰く「粋な男」。
暗黒寺闇太郎
彼にテロリスト疑惑を掛けられ、甲児ともども拘束される。取調べの「様式美」として、大盛りのカツ丼を奢られる一幕も。クロウ曰く「やさぐれ刑事 不純派」。
ゲッターチーム流竜馬神隼人巴武蔵
年齢が近いからか彼等3人と仲がよい。竜馬からは借金の踏み倒し方を、隼人からは非合法な金の儲け方を伝授されそうになる。もちろん「犯罪はしない主義」をモットーとするクロウは両方断ったが。
隼人からは『再世篇』にてスフィアの反作用を「金の音を聞く事で防ぐ」と言うあまりにもくだらない対処法に本気で呆れてしまう。
桃井いぶき
父親に抱いていた幻想を自覚し、壁を乗り越えた事を祝福する意味で、とある秘密を彼女だけに打ち明ける。クロウ曰く、いぶきは「女じゃない。俺の戦友だ」との事だが、この言葉はいぶき本人には不愉快だったようだ。
ヨーコ・リットナー
ニアを敵視する彼女に不安を抱く。後に彼女がニアを見捨てる旨の発言を口にした際は厳しい態度でこれを制し、彼女自身の手で遺恨を拭い去るよう促した。
竹尾ワッ太
竹尾家で夕食をご馳走になる見返りとして、彼の宿題を手伝う契約を交わす。後にこれを反故にしようとするも、郁絵の機転で結局手伝う羽目に。
明神タケル
彼の下す判断に対し度々「甘い」と指摘するが、ネガティブな意味ではなくタケルの長所として逆説的に称賛するための表現である。
ロゼ
敵だった頃の彼女の頑なさを、マルグリットのそれに重ね合わせて見ていた。
破嵐万丈ロジャー・スミス
彼らと桂木桂からスフィアとアサキムの秘密について説明を受ける。なお、ロジャーには彼の職業がネゴシエイターであることから、トライアから受けた新たな借金に関して助けを求める一幕もあった。
R・ドロシー・ウェインライト
「最低」の烙印を押されてしまう。

ガンダムシリーズ

デュオ・マックスウェル
彼も原作では貧乏クジを引くことが多いためか、青山やロックオン同様絡む場面は少なからずある。アッシュフォード学園の学園祭に連れ立って遊びに行った時は、年下の彼にたかり呆れられる一幕も。
天獄篇では彼の未来を予言するような発言をする場面も…。
ロックオン・ストラトス
ガンダムマイスターの中では、年長者同士と言う事もあってか、特に彼とはウマが合うようである。気兼ね無く軽口を叩き合える仲だが、彼のテロリズムに対する凄まじい憎悪の念に言葉を失う事もしばしば。『再世篇』以降は彼の名言を受け継ぐ一人に。
ロックオン・ストラトス (2代目)
名前を継いだ覚悟を汲み、貧乏クジ同盟に引きずり込む。
刹那・F・セイエイ
彼のポーカーフェイスぶりに「普段から愛想良くしろ」と弄る事が多い。テロリストに拉致されたマリナリリーナを救う為、ヒイロも交えた3人で敵アジトを急襲する任務にも就いている。
アレルヤ・ハプティズム
自身のボケに対してよく彼からも突っ込まれるが、ロックオンとは異なり辛辣なツッコミが多い。ちなみに(Zシリーズの設定では)ほぼ同世代。
ティエリア・アーデ
ハッタリでCB加入の意志を口にした際、意外にも彼からの認証を受ける。尤も、ティエリアにしてみればブラスタのデータに興味を抱いたが故の判断だったらしいが。
チームトリニティ
彼らの存在には嫌悪感を抱いており、後半のCBルートでは自らが収集した彼らの居所のデータを「トリニティ打倒はZEXISメンバーの総意」としてスメラギ達に託した。
アリー・アル・サーシェス
彼の戦いを好む性格を次元獣以上に危険と見ている。再世篇では戦友であるロックオンの命を奪った仇敵として彼に怒りを爆発させた。
ヒイロ・ユイ
エリア11ルート序盤で彼から狙撃されるも即座に反撃し、相討ちとなる。軽口で誤魔化してはいたが、相当の深手を負っていた模様。
アムロ・レイ
ヴォダラ宮における戦闘でアサキムに追い詰められたところを、彼の介入により難を逃れる。後に彼を「ガンダム先輩」と独自の敬称で呼ぶ。
コンロイ・ハーゲンセン
天獄篇では彼からスカウトを受けていた事が判明するが、割高の報酬を要求して匙を投げられてしまったことが明らかになる。

リアル系

ブールーズ・ゴウトバニラ・バートラーココナ
エリア11ルート序盤、ヒイロとの銃撃戦で負傷したところを彼らに救われる。バニラとココナからはバトリングの選手としてスカウトされるも、クロウの守銭奴ぶりに両名とも匙を投げた。終盤では彼等の金貨ばら撒き作戦に飛び入り参加し、ストレスを発散させた。
シェリル・ノーム
潜入任務の際に彼女のサインを欲しがったが、特にファンというわけではなく、単に金目当てである。
レントン・サーストン
ランカの送迎役を任された彼の護衛に就く。終盤では彼の決意を確かめる為に、敢えて諦観したような言葉を口にし、猛然と噛み付いてくる彼のリアクションから、その覚悟が揺るぎのないものである事を確信した。
桂木桂
万丈ロジャーとともに彼からもスフィアアサキムの秘密についての説明を受ける。その後、彼から激励される。
ルキアーノ・ブラッドリー
経緯は不明ながら彼を激しく嫌悪している(後述)。
クルツ・ウェーバー
一目見た時から、同類認定していた。
レナード・テスタロッサ
彼の「世界をやり直す事」を目の当たりにし、インサラウムの救済をクロウが願ったことで、ガイオウが出現する前のインサラウムへの扉を開くこととなる。

名台詞

「それがどうした」
どんな正論や詭弁もこれにはかなわない。クロウの芯の強さを表している。後にエスターも影響されてこの台詞を言っている。
元ネタは田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』のダスティ・アッテンボローの発言であろうか。
第3次Z天獄篇』では御使いのしもべの脅威にヒビキ達が戦意を喪失する中、一人この言葉で闘志を維持していた。
「悪いな」
口癖の一つ。戦闘中に発することが多い。

戦闘台詞

分の悪い賭けは主義じゃない」
戦闘時に喋る台詞。実際、個人的にはあまり危ない橋を渡ったことはない。
ちなみにこの手の台詞を言うオリジナルキャラはクロウで4となる(『無限のフロンティア』を加えると5人目)。
「イチバチのギャンブルは好きじゃない」
『再世篇』での「分の悪い賭けは主義じゃない」のアレンジ。
「仲間のためならロハでやるぜ!」
「仲間のためならエンヤコラだ!」
援護攻撃時。超のつく守銭奴であるが、同時に仲間のためなら苦労を惜しまない性格であることがわかる。
「グリーンライト! ここで決める!」
汎用台詞の一つ。「グリーンライト」とは「青信号」のことであり、クロウとしては「行くぜ!」と言っている。元々の意味は「実行の許可」で、それが転じて現代では「出撃せよ」という意味合いになっている。
また、野球用語では「ベンチからの指示に限らず、盗塁出来そうであれば盗塁しても良い」という意味。一部の俊足ランナーが監督やコーチから認められている権利で、こっちの意味を取る場合「撃墜出来そうなのでここで(撃墜を)決める」になる。ぶっちゃけプレイヤー側からは削りなのに撃墜してるんじゃないと嫌な気分になれるが。
「相変わらずの最低ぶりだな、お前らは…!」
「お前らの相手なら、これだ!」
「ここで返すぜ…!あの地獄の2年間で身につけたものを…!」
「消えろ、ファイヤバグ!」
「先に地獄で待ってな…」
再世篇』第15話でFB隊員にACPファイズを使用した際のイベント戦闘台詞。
「お前らのやり方は、嫌って程知ってんだよ」
アクシオ・バーグラーの攻撃を回避した際の台詞。心底イラついたような低い声音であり、上記の台詞と合わせてとことんファイヤバグを嫌悪しているのが伺える。
「最低な奴らにやられたら、俺まで最低になっちまう!」
こちらは回避台詞。とことん嫌いらしい。
「器じゃねえんだよ、お前はよ…!」
リボンズとの戦闘台詞。人類を支配する神を気取った者に怒りを露わにしたような低い声音をしている。
「狙い撃つぜ、俺も…!」
リ・ブラスタBのクラッチ・スナイパーVX使用時。亡き友の言葉を受け継ぎ、標的を狙い撃つ。リ・ブラスタTではジ・アンブレイカブル・フルクラムに受け継がれている。
「リスク・オブ・マイ・ライフ…! くらいなっ!!」
リ・ブラスタBのアンブレイカブル・フルクラム使用時の台詞の一つ。背負うものあってこそ我が人生、ということなのか。実際問題、クロウが何か(主に借金)を背負わない場面はほとんどないが、逆に言えば「クロウ・ブルースト」という男を体現した言葉と言える。間違ってもリスク・オブ・マイ・ライフを「借金人生」と意訳してはいけない
余談ではあるが、『第2次α』のマップBGMに「RISK OF MY LIFE」がある。
「ジャスト・ワン・チャンス! シュート!!」
こちらはリ・ブラスタRの場合。一撃にかける、というらしいといえばらしい攻撃だが、『W』の楽曲にやはり「JUST ONE CHANCE」がある。さらに言えば、同曲が流れるのは「エクサノヴァシュート・オーバー」使用時、つまり必殺技使用時という共通点がある。
「天秤の支点は折れねえんだよ」/「折れねえんだよ、天秤の支点はな」
リ・ブラスタの必殺技の〆。何だかんだと言いつつ、着実にリアクターと化してきている。
「今度こそ引導を渡してやるぜ、アイム!」
「見せてやるぜ、カルロス!VXの全てを!」
「カルロス!お前への手向けだ!」
『再世篇』第45話「次元力」のイベント戦闘台詞。道を切り開いて逝ったカルロスに手向ける一撃――アンブレイカブル・フルクラム。揺らぎも迷いもない真っ直ぐな意志は「揺れる天秤」の力を限界まで引き出し、その力は「偽りの黒羊」を一撃の下に撃退した。
ちなみにこれらの台詞はこのイベント専用だが、実は後半の2つは他の台詞とランダム選択なのでどちらかが出ないことがある
「俺の狙撃の腕も上がってるんだ…!」
連獄篇』より、アクシオ・スコートSPのクラッチ・スナイパー使用時。
また、連獄篇、天獄篇ともに、初登場シーンが狙撃であり、亡き戦友の意志が受け継がれていることが伺える。
「こいつでもやってみせるさ!」
『連獄篇』アクシオ・スコートSPのACPファイズ使用時の台詞の一つ。よく見るとブースターを細かく噴かして低空飛行を行っており、クロウの操縦技術の高さが窺える。
「呆れるほどに有効……かつ最高の戦術だぜ」
『天獄篇』でのSPIGOT-VXMのトドメ時。再世篇でマリリンとの因縁に決着がついた為か、ADWで見せていた、苦虫を噛み潰すような舌打ちはしなくなっている。
「俺の意志を力にする……!」
「撃ち抜け、リ・ブラスタ!」
『天獄篇』でのジ・アンブレイカブル・フルクラム使用時。前者がカットイン、後者が射撃時に入るのだが、実はヴィルダークに使うと一番最初に「見せてやるぜ、ヴィルダーク!」と特殊台詞が入り後がズレ込むため、後者の台詞がトドメ演出のカットインに入るというバグがある。

破界篇

「フ…考えても仕方ねえな…。全財産で明日を占うか…コインを投げて、表が出たら、軍に戻る…。裏が出たら。それ以外の道を探す…。いくぞ…!」
第1話「100万Gの男」より。何もかを失い今後を全財産の1Gで占う際に。尤もその1Gも借金の形にゼニトリーに取られることになる。
ある意味全ての始まりであり、最低野郎の集まりに戻らなかったことにもつながったためゼニトリーの最大の功績とも取れるが…
「言っとく。犯罪は俺の主義に反する」
同上。ゼニトリーに「軍で働くよりも、稼げる仕事を世話してやる」と言われての返答。主人公らしい一言だが、「借金の踏み倒しは犯罪じゃないのか?」とツッコミを入れられてしまう。
また、これ以外でもクロウは「○○は俺の主義じゃない/主義だ」という表現を割と使う。
「金は働けば返せるが、命は帰ってこないからな」
基本スタンスの一つ。守銭奴ではあるが、人の命は大事らしい。
「…しかし、いかにもアクシオンの機体だな。クセの無いマイルドな仕上がりだ」
第1話「100万Gの男」より。ブラスタの第一印象。この時点ではリミッターをかけていた状態であり、直後に解除した時には「この機動性なら、俺流で戦える」と評した。
「好きでもなけりゃ、嫌いでもないさ。世界には必要なもんだと思ってる」
第2話「変わる世界」冒頭でトライアに「もしかして軍って存在が嫌いなのかい?」と問いかけられた際の返し。一部を除いた軍は必要だと考えているようである。
「しかし、いいなあ、風呂ってのは…。こう気持ちがあったかくなる。世界中の人間が一緒に風呂に入れば、戦争なんてなくなるかもな」
第3話日本ルート「始動!マジンガー!」より。くろがね屋温泉を満喫しながら何気に呟いた、奥の深い一言。
「…可愛い声を使っても無駄だぜ。俺は女は信用しない主義なんだ。特に美人はな」
第3話CB追跡ルート「戦火を呼ぶ流星」にて、トライアから猫なで声でからかわれるも、すましてこう切り返す。基本スタンスの一つだが、主に昔の上官が原因。
ゲッターチームインベーダーね…。どっちも危険な連中だぜ…)
第7話CB追跡ルート「出撃!!ゲッターロボ!」より。…とはいえ本作のゲッターチームは柄は悪いが、とも人情味があふれており、常識を踏みにじるような描写は少ない。
「強面の兄さんとデートとはな…嫌いのオレだが、マッチョが好みってわけじゃねえんだぜ…」
第9話「次元震」(ソレスタルビーイングルート経由時)より。故あってソレスタルビーイングに協力をしている時、単独での別行動をスメラギに頼んで、ラッセを監視役に付ける条件で許可をもらった際に。
女嫌いを公言して憚らないクロウだが、だからと言って男が好きというわけでもないようだ。どちらかというと「女に接するのは苦手」というべきか。
「駄目だ。あいつの考えにはついていけねぇ…」
「本当に合体したってのか?」
カミナが行ったグレンラガンの無理矢理やった合体の考えに追いついていらず、あきれていたが、本当に合体したグレンラガンの姿を見て驚きを表した。
「俺としては軍を辞めた後は退屈を親友に暮らすつもりだったんだがな」
第15話終了後の分岐にてのぼやき。何気ない台詞だが、このスタンスが自身と「揺れる天秤」のスフィアについての関係に影響を及ぼすとは(『破界篇』時点では)思わなかっただろう。
クロウ「これで一安心だ。青山がいなくなったら表部隊で貧乏くじを引く役は俺だけになっちまうからな」
青山「いつの間にか、お仲間認定とはな」
クロウ「赤木の相棒をやってるんだ。否定はさせねえぜ」
『第2次Z破界篇』表部隊ルート第17話「夜の新宿大決戦」にて、青山を同類認定した瞬間。
ティエリア「僕とヴェーダの分析を軽んじるのか?」
クロウ「そんなものをぶっちぎるほどのナチュラルな悪党ってのがいるのさ。ありがたくない事にな…」
第21話「明かされる真実」において、ヴェーダの分析をも越えるアイムの悪意を評して。本人はかつて所属していた部隊を指しているのだが、相手が所属している組織にもナチュラルな悪党がいるとはこの時点では知らなかった。
(アイム…。お前が何を考えているか知らねえが、俺にはやらなきゃならない事があるんだよ。親の借金返済の邪魔をするんなら、お前が何者だろうと容赦はしねえぜ…)
同上。この時点ではアイムを単なる障害としてしか考えていなかった。
「…ロクでもないが、嫌いじゃねえ」
「過去の罪滅ぼしってわけじゃねえが、せっかくのZEXISだ…。少しはマシになるように出来る事はするさ」
第22話「リモネシア強襲」にて、ロックオンから「この世界は好きか?」と言われての返し。
「どこの世界でもお湯を沸かすのはヤカンを使う。ガンダムもそういうものかも知れねえぜ」
第25話宇宙ルート「新たな来訪者」より。ZEUTHガンダムと遭遇したときの台詞。アレルヤからは「納得できるような、納得できないような説明だね…」と評された。要するに、「どこの世界でも強いモビルスーツというのはガンダムに行き着くのだろう」ということである。『第3次Z天獄篇』で明かされた真化に至る「火の文明」の象徴が『ガン』の名を持つマシンである事実を思えば、あながち的外れでもない。
余談だが、日清食品・カップヌードルのCMの中には、「RX-78 ガンダムがヤカンを持って立ち上がる」という内容のものが放送されたことがある。
「ああ。普段は第5のビールで我慢してるがな」
第26話国連協力ルート「集う力」より。ゲインから「ビールは好きか?」と聞かれて。現実世界の日本では「第5のビール」なるものは公的には存在していないため、おそらく現行の「第3のビール」のような、安価なビール風味の架空の飲料なのかもしれない。
また、1970年代の高度成長期に流行った日本語の中に「鉄管てっかんビール」という言葉がある。「鉄の管から出る液体」要は「水道水」の事なのだが、クロウの普段の食生活や老成した性格を考えると水の事をあえてこういう表現で言った可能性もある。
「ちょいと聞いたんだが、ZEXISの中にZEUTHの世界の同一人物がいるんだって?」
第28話「放浪のZEUTH」のシナリオデモより。クロウは前からこの話が気になっていたようだが、ZEUTHのメンバーから、セツコの前例に倣った「異世界の同一存在の比較をしない」というルールを聞かされることに。
「レアデータ、ゲットだぜ!」
第25話宇宙ルート「新たな来訪者」より。バジュラのデータを取ろうとして。クロウの担当声優であるうえだゆうじ氏が国民的人気アニメ『ポケットモンスター』にてタケシを演じている事に由来する声優ネタ
「お前等のどアップはお釣りが来る程、荒いがとても治療にはならねえ」
第30話「ストレート・フルクラム」(国連協力ルート経由時)より。お見舞いに来たゲッターチーム(竜馬)が「お前の場合は荒治療がお似合いだ」と言われた時に返した言葉。どれだけ荒いのやら…。
「ああ…。色々とがっかりなベッピンさんだよ」
同上。青山(ルートによってはロックオン玉城)からトライアの事で「美人か?」と質問されて。
「自分の生命と他人の生命…。俺の答えは決まっている。そんな下らねえ選択をさせる奴をぶちのめす事だ!」
同上。アイムに自分の生命とブラスタに搭乗しているエスターの生命に秤にかけられた際の台詞。クロウの強い意志から出た答えは、ブラスタに搭載してある「揺れる天秤」を覚醒させる事となった。
「システマだよ。フ…昔取った杵柄ってやつさ」
第31話「対決!マーズとマーグ」より。ギシン星人相手に格闘術を披露し、竜馬に「合気道か?」と聞かれ。
ちなみに、「システマ」は20世紀の旧ソ連の特殊部隊で生み出されたロシアの格闘術の事で、源流は異なるが合気道に似た要素も持つ。元特殊部隊所属というクロウの設定を裏付けると共に、日本人でもあまり使わない難しい諺を正しく使っているのも驚き。
ついでに、『第2次Z再世篇』ではエスターが「故郷にロシュツキョウと呼ばれるおじさんがいた」と発言している事からもどうもこの世界あるいはブリタニア・ユニオンは、公用語が日本語であるらしい。
「俺だって育ててくれた親父に感謝してるさ。たとえ、クソ親父でもな。ま…勝手に死なれちまったんで礼も言えなかったがな」
第34話日本ルート「思い出の中の父」より。アイムの仕掛けた罠を乗り越えたいぶきへ、父親の借金を相続放棄もせずに背負っている真意を語る。
「一人で何でも背負いこむんじゃねえ! お前だけがガンダムじゃねえんだ!」
第36話CBルート「託される意志」より。ガンダムスローネツヴァイに乗り換えたサーシェスとの戦闘中にヴェーダからのバックアップが無効になり、絶体絶命に追い込まれた刹那を叱咤した。
「アイム、俺を狙うなら、直接来い」
「仲間を狙うような汚い真似をするんじゃねえよ…!」
第三分岐の各ルートにて、仲間に対して精神的な揺さぶりをかけたアイムに激怒した場面。
「マッドなのはうちのチーフだけで十分なんだよ!」
第40話「降臨!!真なる者!」に於ける早乙女博士との戦闘前会話。スフィアの存在に尋常ならざる反応を見せた早乙女博士の狂態ぶりに、トライアを引き合いに出して断固、拒絶する。
「これだから女って奴は油断ならない」
第42話宇宙ルート「想い重ねて、宇宙へ」より。よりにもよってオズマの目の前で「アルトランカが付き合っている」と暴露したエイーダにの邪気の無さに対してのコメント。
「アニキは早死にする……なんてジンクスはごめんだからな」
「ZEXISのアニキみたいなもんだろ? あいつは」
終盤のインターミッションでの一言。この時彼が指しているのはロックオンのことで、ここまでにカミナマーグと「アニキ」が二人も死んでいる。
だが、まさか、この発言が本当になるとはこの時、誰一人として予想していなかった。
クロウ「金ピカの機体とは反吐が出そうな成金趣味だぜ」
アレハンドロ「ZEXISにもそのような機体があるはずだが?」
クロウ「実力に裏打ちされたうちのグラサン大尉達とてめえを同じだと思うんじゃねえよ」
アレハンドロとの戦闘前会話。しかし、態度や思想はともかく、実はアレハンドロの技量はここまで言われるほど低くはない(少なくともガンダムマイスタークラス)。もっとも、少なくとも百式が金ピカなのは製作者の個人的な趣味であり、大尉は関係ないのだが。
「覚悟しろよ、裏切りの横取り野郎! 世の中、そんな簡単な儲け話なんざねえってことを骨身に教えてやるぜ!!」
同じくアレハンドロの戦闘前会話。世の真理であるとともに、クロウが言うと重みがある台詞…なのだが、直後に「その機体の外装をかっぱいでやる」と、見事に台無しにしてしまう。
「最期まで貧乏クジかよ…! 馬鹿野郎が!!」
ロックオンの戦死を知った際の一言。仲間にして親友であるロックオンの死に、彼はただ怒りと悲しみの感情をぶちまけるしかなかった…。
「その日が、いつか来るのはわかっていた……だけどよ……せめて、後少し……もう少しだけ後でもよかったじゃねえか……あと少しで世界は変わるっていうのによ……」
第48話「夜明けの鐘」のエンドデモにて、ロックオンの死に呆然とする一行の中で。世界の変革を見ないまま宇宙の闇に消えた「成層圏の狙撃手」を、クロウは心の底から嘆く。
「前座は黙ってろ」
「そこまでにしろよ、クズ野郎。お前の言葉なんざ、欠片も聞く気はねえんだよ」
第49話「虹」より。南極での最終戦で、毎度の如く力みすぎな前口上を述べるシュバルと、ベラベラ挑発してくるアイムを纏めて一蹴。クロウの静かな怒気にシュバルは気圧され、アイムは余裕の表情を醜く歪ませた。
「そんな判で押したような台詞で自分の心を誤魔化してんじゃねえよ!」
「わかっているのは本当はお前が嫌々戦っている事だけだ!」
「お前が本気で弟の仇を討ちたいって言うなら相手になる…! だが、こんな風に八つ当たりや欲求不満のはけ口の相手をするのは真っ平御免だ!」
「言葉に詰まるぐらいなら戦うのをやめろ!」
「このわからず屋がっ! これだから、女は嫌いなんだよ!!」
同上。マルグリットとの戦闘前会話。彼女が迷いを振り切れないまま無理矢理戦おうとしているのを、完全に見透かしていた。更に最後の一言から、この状況に対して、自身の女嫌いの原因を想起する程ウンザリしているのが見て取れる。
「馬鹿を言ってんじゃねえ」
「主も友も弟もいない世界でも、まだお前がいる! 何かを失おうとお前は今、生きている! それだけで意味があるだろうが…!」
「俺の仲間は生命を懸けて、何かをやろうとした! その前で生命を無意味だなんて言うな!」
同上。マルグリットをシュバルより先に撃墜した時の台詞。「主も友も弟もいない世界など何の意味もない」と生きる事を諦めていた彼女を叱咤した。
「…お前の答えなんざ聞く気はねえ。どんな言い訳をしようとお前は俺の手で潰すと決めてる…! 自由を愛した男平和を願った男…! そいつらの想いもお前にぶつける! 覚悟しやがれよ、アイム! 俺は初めて怒りのままに戦う!!」
同上。アイムとの戦闘前会話。度重なる虚偽と謀略によって、クロウの堪忍袋の尾は完全に切れ、生命を散らした二人の朋友の分までその力を最大限にまで発揮した。
(あばよ、アイム…。決着をつけられなかったのは心残りだがよ。地獄の鬼の前でお前の嘘がどこまで通用するか、試してみるんだな)
同上。アサキムに撃墜された後のモノローグ。だが、『第2次Z再世篇』では…。
インペリウムが造る腐れた世界の支配者にそんなになりたいのかよ…! 馬鹿らしくて笑えもしねえ。次元獣女王になりたいなんて馬鹿はとっとと消えな…!」
陰月での最終決戦でシオニーグレート・アクシオンと対峙した際に。
アイムに利用されただけのシオニーを「哀れなもんだ」と評しつつも、無意味な破壊と殺戮に加担し、世迷い事を言い続ける彼女を「馬鹿」と切って捨てる。
「ZEXISは平和ってゴールに着いた。ここからは一人一人のスタートだな」
「あばよ、俺の借金生活。明日からは自由と平和の始まりだ」
最終決戦でガイオウに勝利した後の台詞。しかし、それが束の間だった事を知ることは無かった。

再世篇

「俺には金はないが、頼りになる仲間がいる。ZEXISは平和のために、俺は借金返済のために次々に現れる敵と戦い続けた」
PVにおけるクロウのモノローグ。発言者がクロウでなければ「?」となっていただろう名(迷)台詞。
「ゲットレディ! 行くぜ!」
『再世篇』での第一声。この台詞と共に、エスターの危機に颯爽と駆けつけた。交戦時の汎用台詞でもあるが、ここではDVE。また、システム設定の音量調節のサンプルボイスにも使用されている。
「ファイヤバグ…最低のクズ野郎共…。お前達は、まだその中で遊んでやがるのか! 他人の事を言えた義理じゃねえ…。だが、俺の前に現れた以上、この手でお前達を潰す…!」
第15話「マン・アズ・ビフォー」に於ける戦闘前会話。かつての因縁を前に、次元獣バスターは迷いなくブラスタを駆る。
「そりゃ一卵性双生児なんだから、似た役割を期待しちまうわな…だが、誤解すんなよ。俺はあいつの名前を継いだお前の覚悟の方に賭けてるんだ」
「その名を名乗れば、どうしたって兄さんと比べられるのはお前だってわかってたはずだろ? それでもロックオンを継いだお前とはいい付き合いが出来そうだって事だ」
「俺とお前は同じって事だよ。ニール・ディランディって男の事が好きだっていう点でな」
第16話「次元の心央」より。「ライルとの初対面の際に、兄と同じスナイパーとしての役割を求めた事に不快感を示したライルに対して。スナイパーとしての役を求めつつも、クロウは決してライルをニールと同一視しようとはせず、「ロックオン」の名を継いだライルの覚悟を見届けようとする。
(自分の恋は不器用なのにな)
ルカとナナセに合わせるチャンスを作り、「自分だってキューピット役はできる」と言ったクランを茶化した。…が、この発言がエスターによって自身に跳ね返ってしまうことに。
「戦争なんだ…殺った、殺られたで恨み言を言う気はねえ…だがな…遊び気分で戦争をやってる奴に俺の大事な仲間を殺られたとなっちゃ腹の虫が収まらねえんだよ」
「覚悟しやがれよ、戦争屋! ZEXISを代表して俺があんたを潰してやる!!」
19話より。生存していたサーシェスが再度、遊び感覚で世界を混乱に陥れようとする様に激昂。怨敵へと照準を絞り込む。
「男の顔になったな」
「あなたは何もわかっていない」において、カミナシティをインベーターから守った後、時間のずれによって自分なみの青年に成長したシモンの再会に言ったセリフ。これだけだとなんでもないが、直後に「一度こういう台詞を言ってみたかった」とオチを付ける。元ネタは『北斗の拳』でケンシロウが成長したバットにかけた言葉であろう。
「もうたくさんだ! 人の自由を奪って平気な顔をしてる奴がでかい面してるのはよ!」
第25話において、「揺れる天秤」に取り込まれた際の台詞。彼の本音が見えてきている事が伺える。
「いや…そっちはいい。愚痴とアルコールで流しちゃいけねえ事ってのもある」
第25話クリア後、愚痴の相手を申し出たランドへの返し。
「ちっ…他人の事を言えた義理じゃねえが、さすがの俺もドン引きの放火魔だぜ…!」
中盤にて、ほぼ原作通りにアザディスタンを焼け野原に変えたサーシェスの行為に対して。「ファイアバグ」が「放火魔」という意味であることに引っかけた台詞。
「わかってんのかよ、アロウズは…軌道エレベーターをぶっ壊して、どんだけの被害が出るのかを…タワーの修復、破片落下の被害からの復興…何より、死んだ人間はいくら金を積んでも戻ってこねぇってのによ!! いい加減にしろよ、腐れが!! 何が治安維持だ!! 何が恒久和平だってんだ!!」
「ブラック・アヴェンジャー」「散り行く光の中で」より。人道も倫理も無視し、己を守るばかりのアロウズに、ついにクロウの怒りが爆発する。
「決めた。やっぱり、食は全ての生活の基本だ。依頼を受けることにする」
「銀河をステージに」クリア後のトライアとの通信で依頼を受けた場合。「腹が減っては戦はできぬ」とはよく言ったものである。
「決めた。ちゃんとした昼飯は惜しいが、依頼は断ることにする。いざとなったら、ジロンアポロと一緒に狩りでもして食いつなぐさ」
こちらは依頼を断った場合。どちらにせよ食べ物に関してはやはり人の子らしく執念を見せる。なお、クロウは冗談めかして言ってはいるが、狩りをして食べ物を調達したほうが砂糖水よりかは栄養のある食事が出来るような気もしないでもない。
「通称、ブリタニアの吸血鬼。エリア11もロクでもない奴を輸入したもんだぜ」
エリア11にて、ナイトオブラウンズの一人であるルキアーノと対峙して。「輸入」とルキアーノを物のように扱うあたりに、彼への嫌悪が見て取れる。
「驚いたぜ。吸血鬼殿がナイトオブラウンズになっていたとはな」
上記のセリフの後、ルキアーノとの戦闘前会話にて。このセリフから、ルキアーノがラウンズになる以前も相当の凶事を働いていることが推測される。
「…俺に、その言葉を否定する権利はねぇさ。俺はご察しの通りの人間だからな。だがな、好き嫌いで言わせてもらえば、あんたは圧倒的に後者だぜ!」
「やれるもんならやってみな!こうして敵味方に分かれた以上、心置きなくあんたを潰せるってもんだぜ!」
同様にルキアーノとの戦闘前会話から。クロウを元ファイヤバグと見抜き、「クズ」と罵倒した彼に対し、その言葉を甘んじて受けつつも激しい敵意を向ける。「心置きなくあんたを潰せる」と言い放つあたり、彼に対する相当な嫌悪が見て取れるが、過去に何があったのだろうか?
「何だよ、この悪役オールスターは!?」
「遺根!くろがね屋の一番長い日!」において、ゼウスの片腕を求めて、くろがね屋に集まるピグマン子爵、ニア、コーウェンとスティンガー、ゲシュタルトのメタールといったスーパー系の悪役の集合を見て驚きの一言。
「こんな事ぐらいで、あいつがやってきた事が帳消しになりにはしないってのによ…なのに、こっちのの覚悟も何もお構いなしで最後まで好き勝手やりやがって…」
「こんな俺の生命を救うためによ…! 馬鹿野郎が! 自己満足で俺に返せない借りを背負わせやがって!!」
「次元力」より。ZONEの機能停止を引き替えに落命したカルロスに対して怒りと哀しみの咆哮をあげた…。だがこれが「揺れる天秤」を完全に覚醒させる切っ掛けとなった。
「…あいつはあいつなりにケジメをつけた。許す必要もない。褒め称える必要もない。だけど、時々思い出してやろうぜ。カルロス・アクシオン・Jrって金持ちがいた事をよ」
「あいつが何を目的で生きていたかはわからなかったが、あいつなりに何かを変えたかったのは間違いない。俺達もやろうぜ。このロクでもないが、嫌いにもなれない世界のためによ」
第47話「死線!総攻撃Dr.ヘル」にて、エスターとの会話中にカルロスの死を再確認して。
「変わってねえな…いや、むしろ強くなってる」
「全ては変わっていく…人も、世界も、時代も…」
同話より、病み上がりの身体に鞭打ち、ウェインとの最終決戦に挑むエスターの成長を認めつつ感傷的に呟く。
「手を出すな」
「・・・そういう道をカレンもスザクも・・・俺達も選んだんだ」
第49話「ゼロとルルーシュ」より。スザクを追い詰めるカレンを止めようとしたアルトに対しての静止。その後シンからカレンはスザクを止めをさすかもしれないに対して、自分達ZEXISも、カレンやスザクも戦う道を選んだ現実を突き出す。
「待てよ、おい・・・。ゼロの言い分ってやつも一応は・・・」
第49話「ゼロとルルーシュ」にて、黒の騎士団ルートが成立しなかった場合。徹底的にゼロを排除しようとする扇たちを落ち着かせようとしたが、玉城から「これは俺たちの問題」だと聞く耳持たずになってしまう。
「あいつを信じられないっていうお前の言う事も理解できるけどよ・・・あいつを信じたいって気持ちがあるのなら、まずは話を聞いてみようぜ」
「俺は、もっととんでもない嘘つき・・・それも悪意の塊みたいな奴を知ってるんでな」
同上。黒の騎士団ルートが成立した場合。ロジャーやヒイロ、キリコがゼロを信じていることに動揺する扇に対して。2行目はエスターから「お前はゼロを信じるのか!?」と驚き現した際に。実際ゼロのギアスによって、次元獣にされたエスターが元に戻る手がかりを掴めたことから、クロウもゼロを信じている模様。
「咎を受けるのは全てを終わらせてからだ…そういうスタンスでいこうぜ」
黒の騎士団ルート第50話「超合集国決議第壱号」のIMにて、ルルーシュに対して。志半ばにして散った親友の言葉を引用し、彼なりのやり方で激を入れる。
エスター「変わり身の早い奴!」
クロウ「気持ちの切り替えの上手い奴…って言ってやれよ」
上記の後、最後までゼロの続投に難色を示し、その後あっさり意見を翻した玉城に対するやり取り。
「まさか。金は欲しいが、名声には興味ない」
黒の騎士団ルート第51話「戦乱のピースクラフト」において、OZライトニングバロンからホワイトファングの首領となり、ついには地球連邦の代表に就任したミリアルド・ピースクラフトの姿を「順調な出世」と評し、ロックオンから「羨ましいのか?」と問われた際の返し。なかなかにカッコいい、なおかつ彼らしい言い方ではあるが、直後にアレルヤに「決め台詞のつもりだろうけど、格好良くないよ」と一刀両断されてしまい、結局台無しに…。
「お前さ…。俺と話す時、もう一つの人格出てない?」
…で、上記のアレルヤのツッコミの後の台詞がコレである。さすがにここまでバッサリと一刀両断されてしまってはボヤきたくなるのも無理は無い。なお、これらのやり取りからクロウは金にはうるさいが、立身出世や名声には無頓着な人間であることがわかる。
「黒の英知を手にした暗黒の支配者…。どうやら、俺もあんた等も似たような境遇らしいな。だが、俺はお前達のような下衆に堕ちる気はねえ…! せっかく力を手にしたんだから、もうちょっとマシな事に使わせてもらう! 借金返済や悪党退治とかな!」
第54話「絶望の世界」より。ズールorムゲと戦闘した時の会話。確かにそっちの方がよっぽどマシだろう。
「仇は討ったぜ、ロックオン。…お前は喜ばねえかも知れねえがな」
終盤のネオ・プラネッツでの戦いにて、サーシェスの戦死を見届け、亡き戦友を偲ぶ。
「負けを理由にするんじゃねえよ。誰かの自由や平和を奪う以外の方法で、お前達には何かが出来たはずだぜ」
「お前は尽きぬ水瓶に相応しい男だ。だが、俺はお前のやり方を認めない」
「借りた金は、きちんと働いて返すしかねえんだよ。盗んだ金で返そうなんてのはナシなのさ」
最終話でユーサーに対して。戦う以外の方法に目が向かなかったユーサーを糾弾し、信念は認めつつも自分なりの言い回しでそのやり方を否定する。
(あばよ、ユーサー……あばよ、次元将ガイオウ……お前らは強かったが、それをも上回る強敵が地球で俺を待っている)
(待ってろよ、借金……地球に帰ったら、今度こそ決着をつけてやるぜ)
ガイオウ撃破後のモノローグ。ファイヤバグ、ブリタニア・ユニオン、インベーダー、Dr.ヘル、イノベイド、バジュラ、バアル、インサラウム、次元将……ZEXISとして色々な敵と戦って来たクロウだが、やはり彼にとって最強の敵は借金らしい(しかも、勝率は0)。
「ZEXISは、いい女が多かったからな…ふらりと入ったラーメン屋の一杯がまずかったからって、世界中のラーメンを否定する事はないか…」
黒の騎士団ルートEDにて、女嫌いを返上した時の台詞。そもそもクロウの女嫌いの原因は度を超えて破綻したマリリンの「人格」であって「異性」そのものを特に嫌悪しているわけではない(積極的に関わりたくはない、というレベル)ので、当然の帰結と言えなくもない(そういう意味では自身の過去のトラウマが原因で「異性」そのものを嫌悪するレーベンとは大いに異なる)。
ところでクロウにラーメンを引き合いに出させた辺り、ライターはやはり同じ声でラーメンが得意な料理人を意識しているのだろうか。確かにあの男もとある事件以降味覚がダメ(女嫌い)になっているが……。
(尽きぬ水瓶、ユーサー・インサラウム……お前の愛は実を結んだようだぜ……)
「さて…いくら浮いたかな。その額によっては、街外れで小さな喫茶店を始めるなんてのも悪くない…裏通りに小さな事務所を構えて、小粋な私立探偵なんてのもいいな…」
ラストの査定時。この時は資金が戻ってくるとばかり思っていたクロウだったが、彼に待っていたのはやはり借金だった
また、「私立探偵」「貧乏」「クロウ」ということでとあるロボットゲームの主人公のパロディなのではないかという声もあったが、次の版権スパロボその作品が初参戦となった。果たして偶然なのか一種の前振りだったのか……。
なお、同時参戦した作品主人公はコーヒーショップでアルバイトをしている。
また、『天獄篇』のEDにおいても暫くは戦いの兆しも無くなった世界で、私立探偵をやろうかと考えている。
「悪いな、エスター。俺は借金を返すまで、他の事にうつつを抜かす余裕はねえのさ」
クロウ当人は借金返済をつかの間の出来事として捉えているが、他人から見れば、割に合わない上に予想外の理由(押し付けに近い)で借金が増え続ける以上、それは一生に等しい。借金とクロウは切っても切れない、一生縛られる宿命にあるのだろう…。

連獄篇

「…俺はパスする。こういう研究熱心な女に付き合うとろくな事にならないのは経験済みだ」
第6話「脱走者」にて、クラヴィアを連れていくことに難色を示す。実際、その判断は間違っているとは言い難かった。
セツコ(…口には出さないけど、ランドさんとクロウさんも感じているはず…)
ランド(絶望の未来…。この先に待っている戦いは今までとは比べものにならないもんだ…)
クロウ(俺達とスフィアの戦い…それの決着の時も、そう遠くねえだろうな…)
エピローグにて。リアクター三人は最後の戦いへの決意を固めて時獄と天獄を繋ぐ戦いは幕を終える。

天獄篇

「面白い…生意気な若造の鼻っ柱をへし折ってやるか」
宗介救出ルート第21話。ヒビキがジークンドーの使い手と知り、仕合を提案する。そこで例によってヒビキが煽るが、クロウは大人の余裕で受け流す。実際この後の仕合では4勝1敗で勝ち越しており、有言実行したことになる。
「それがどうした! 俺はまだ戦えるぜ!」
宗介救出ルート第21話にて、黒いアンゲロイとエル・ミレニウムの増援に心折れる一行の中で叫ぶ。状況がどうだろうと場所がどこだろうと折れない意志は、「揺れる天秤」に戦意を点し続ける。
「…丁度いい。Dトレーダーで何か花束みたいなものはあるか?」
「それを頼む。墓参りに手ぶらってのも格好がつかないしな」
「…死んじまったら、敵も味方も、過去の恨みも関係ねえ。花ぐらい手向けさせてもらうさ」
その話のトレーダーにて。一行が飛ばされた先は火星。そこは再世戦争の決着の地であり、クロウにとって因縁深い者達が眠る場所。かつての上官が、未来をかけて戦った男が。そして、祖国と民に殉じた幸福の王子が眠っている……。
「…悔しさが男をつくる。惨めさが男をつくる。悲しさが男をつくる…そして、強大な敵こそが、真におまえを偉大な男にしてくれる…。…昔の戦争の撃墜王の言葉だ」
「リアクターの先輩として何か与える」ということでヒビキに送った言葉。実在する第二次世界大戦のドイツのエース、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの格言を送ったものの、ヒビキは既に父親からその言葉を聞いており、被ってしまった。
(見てるかよ、ユーサー…。お前の愛したみんなは、今でもお前のことを愛してるぞ)
(お前の水瓶は尽きることなくインサラウムの民達を潤している。だから、後の事は安心して俺達に任せとけ)
宗介救出ルート第22話「再会の火の星」のシナリオデモにて、アークセイバー団員と会話をして。
「やっぱりな。一目見た時から、俺もあいつの素質には気付いていた。口ではどうこう言いながら、面倒見のいい性格にムッツリ系の相棒…おまけに声が実にいい」
クルツについて。案の定の同類認定である。こうして、満場一致で貧乏クジ同盟に一人が加わることとなった。
「傷だらけの獅子のスフィアは、痛みに耐えることで力を発動させる……なのに、そのリアクターのあんたが忍耐を忘れて、すぐに怒りを爆発させてたらダメだろうが」
ガンレオンの力を引き出しきれず悩むランドへの指摘。
「ランドの若返りのためにも、諸先輩方の力を借りようと思ったまでですよ」
中央大陸ルート第29話「猛攻のストラウス」にて、「傷だらけの獅子」の力を引き出せず行き詰るランドへの手助けとして「ミッション・スプリング」を発動した際に。集められたメンバーはオットーコンロイ柿小路厚井アストナージ田中司令イアン、大杉、カシオ隼人弁慶と見事に「オッサン」で固められていたが、シャア(33)とアムロ(29)も呼ばれており少なからずショックを受けていた。
「来るんじゃねえ」
「悪いな、アドヴェント…。俺は誰かにお守りをされるのはやっぱり好きじゃねえのさ」
「俺は自分の力で前に進んでみせる!」
共通ルート第30話「闇の中の真実」にて。ヒビキのピンチに現れ割って入ろうとしたアドヴェントを制止、この啖呵と共に自らの「折れない意思」を見せつける。
「ブレてるぜ、尸空!!」
同じく第30話。上記のやりとりで感情を乱した尸空に対して。
「…なあ…恋は盲目って言葉を知ってるか?」
「俺達は直感や感情に頼りすぎて、冷静さを欠いているのかもしれねえ…」
同じく第30話エンドデモ。アドヴェントの言葉を信じきっているZ-BLUEメンバーに対して。
クロウのこの言葉により他の自軍メンバーもアドヴェントに対し懐疑心を抱き始め、決別へと繋がる事となる。
「どんな任務も完遂する凄腕特殊部隊から、極悪非道の傭兵部隊になり今じゃアマルガムの下請けとはな!堕ちたもんだな、ファイヤバグ!あの世でマリリンが泣いてるぜ!」
第36話「世界への挑戦」より、FB隊員と対峙した時のセリフ。ファイアバグも最初から歪んでいたわけではなかったのだろうか?
(惚れた女をおいて逝っちまうとはよ…。つくづく貧乏くじ体質だぜ、クルツよぉ…)
メリダ島ルート第40話。MIAとなった(実際は生きてたが)クルツにかつて共に戦い、戦火に散った親友を重ね、心の中で哀悼の意を捧げる。
「ここまで次々と得体の知れない敵が出てくると、いくら借金返済のネタでもうんざりだぜ」
(そうなると借金のない世界ってのを夢見ちまうな……と言いたいところだが、そんな張り合いのない世界は御免だ。俺がやり直しを望むとしたら……)
共通ルート第42話「炎」での初戦闘時。借金のない世界を「張り合いがない」という理由で却下する辺り、完全に「リスク・オブ・マイ・ライフ」と化している。
世界をやり直す力を手にしたとして、自分は何をやり直すか? クロウの思考に浮かんだのは、再世の聖王国であった。そして……。
「結局、どうやっても俺の知るマルグリットやユーサーのインサラウムは救えねえってことだ……」
クロウルート第43話「永遠の聖王国」にて。Z-BLUEがカオス・コスモスと化した宙域から飛ばされたのは、何とガイオウが襲来する直前のインサラウム王国。Z-BLUEという存在が現れた時点で可能性が分岐したため、この世界は再世戦争には繋がらない別の世界になったという話を聞き、ただ失われた聖王国を偲ぶ。
(次元将ヴァイシュラバ……あいつもあいつなりのやり方で根源的災厄と戦っていくんだろうな……あばよ、次元将ガイオウ……カルロスには悪いが、お前にはヴァイシュラバの名のほうが合ってるぜ……そしてさよならだ……聖王国よ、永遠なれってな……)
姿を現したものの、インサラウムに牙を剥かず去っていった次元将ヴァイシュラバを見送り、自分達も元の世界へ転移する中、かつての強敵と永遠の聖王国に思いを馳せる。
ちなみに、この世界でアークセイバーに遭遇した際、クロウだけリ・ブラスタに乗って外にいたためにアークセイバーに目撃されており、Z-BLUEが去った後ではその気迫から「破界の王」と呼ばれることになってしまった
「尸空は虚無を力とする……だがそれは、本来なら人間の中にあって決して外に出てこない部分だ」
「そいつはある意味、死と同じだからな」
「どうやら、尸空や尸刻は死んだ人間の魂を導く力を持った種族だったらしい」
「だからこそ、普通の人間では到達できない虚無のスフィアを発動できたんだろう」
「閃光! 次元の果て!」における「虚無」についての語り。今ひとつわかりづらい「沈黙の巨蟹」の発動キーたる「虚無」とは、人の中にある死の本能とでもいうべき感情のようだ。なお、死の本能とはフロイトが提唱した精神分析学における概念の一つ(英語ではデストルドーと呼ばれる)で、これの発露が自傷行為や自殺とされる。
「頼むぜ、相棒。お前がいなけりゃ、俺は借金を返す当てがねえ」
第56話にて、真化融合時の台詞。こう決めるクロウであったが直後の戦いでは…(後述)
クロウ「ペットは飼い主に似る…。その言葉通りだったな」
セツコ「他人を見下す事しか出来ないあなたは御使いと同じです…」
ランド「あばよ。そっちがその気なら、俺達は戦う事をためらうつもりはねえからな」
同じく56話。同話で初登場した真徒が撃破された時の会話。
「自己満足でやるべきことを見失った男ってのは哀れなもんだな」 ※希望ルート
「見ちゃいられねぇな。自己満足でやるべきことを見失った男ってのは」 ※絶望ルート
第57話において間違っていると分かっていても、御使いを打倒するためにあくまでリヴァイヴ・セルによる疑似的な真化融合で臨もうとするヴィルダークに向かって突きつけた言葉。
確かにその通りであるし、シーン的にもばっちり決まっている。…クロウ自身が借金を返すことに終始してその先の人生設計が目下何もない人という事実に目を瞑れば、だが。
「俺もガイオウもあいつも、手の平は血まみれだ。そんな俺に奴等をどうこういう資格はねえ…」
「俺があいつと違う所と言ったら、周りに恵まれていたぐらいだろうな…」
第57話終了後のDトレーダーのZチップボーナス会話にて。最後の次元将との戦いを終えたクロウの追憶の台詞。
この後、そんな彼を、彼に救われ、彼に共感する仲間達が挙って迎えに来る。
「いくらお金を積まれても、お断りだ!」
第59話「邪神降臨」より。連合からスフィア・リアクターだけは仲間にしてやろうと言われたのに対して。彼にとってこれ以上無い程の拒絶の言葉。
「借金なんてものがなくてもスフィアの力を引き出せるんなら、お前の方がリアクターに向いてたかも知れねえな……」
ネオ・ズリエル撃破時。例え神話の果てへ到達しても借金と縁が切れない、それがクロウ・ブルーストという男である。
「頑張っちゃいたが、お前の嘘なんざあのアイムに比べれば、可愛いもんだぜ」
ネオ・マルダキエル撃破時。全くもってその通りと言える。
「お前の口先だけの愛じゃ、何も救えねえんだよ」
(尽きぬ水瓶、ユーサー・インサラウム……俺は、お前とお前の愛を一生忘れない……)
ネオ・ガムビエル撃破時。祖国と民のために己の全てを投げ出した、最後の聖王……その生き様と、死してなお国を潤す「尽きぬ水瓶」の如き愛は、ライバルであった「揺れる天秤」の心にも確かに刻まれていた。
「虚無ってのは空っぽとは違う。その中には確かに自分ってものが存在する。人形じゃ、尸空の代わりは勤まらないってことだ」
ネオ・ムリエル撃破時。何も持たない人形の空虚と、死を背負いながら生きる尸空の虚無とは似て非なるものであった。
「人形が何に反逆するって言うんだよ……悪いが、ヴィルダークはお前の10倍は手ごわかったぜ」
ネオ・アドナキエル撃破時。アドヴェントの操り人形の「反抗心」など、全てを捨て去ってでも御使いを倒そうとしたヴィルダークの意地の前ではただの言葉に過ぎない。
「世界は変わったってのに、俺は変わらない……か」
(だが、悪くない気分だ)
(希望溢れる未来と平和……無限の可能性があるのなら、100万Gの借金だって返せるだろうさ……いつになるかはわからないがな……)
エンディングにて。どこまで行っても、100万Gの男の「リスク・オブ・マイ・ライフ」は健在である。これを返したとして、今度はいくら背負うのだろうか…。

迷台詞

守銭奴かつ、色々とキマらない二枚目半な性格ゆえか、迷台詞には事欠かない。

「マジで!?」
主に借金絡みの話題で何度も口にする。

戦闘台詞

「くそったれ!止まれ、修理費カウンター!」
中破時の台詞。ヒットポイントもクロウに言わせると、こんな身も蓋もない名称になってしまうのかもしれない。
「くそぉぉっ! これじゃマジで破産だ!」
撃墜時の台詞。乗機の撃墜=破産と考えているあたり、さすがは守銭奴と言うべきか…。
「まずい! チーフの鬼の形相が目に浮かぶ!」
「くっ! 三途の川にキツネのお面の鬼がいる!」
被弾時の台詞。やはりトライアに尻に敷かれているようだ…。
「金があれば、心に余裕もできるのさ」
「今の俺はサラリーマンだ! お仕事、お仕事っと!」
「ま、当たっても経費で修理するがな」
「いいさ。このくらいのダメージなら経費で落ちる」
「借金がないから、心に余裕があるのさ」
「修理費2000ってところか? 俺の金じゃねえけど」
「いいもんだよな、自由ってのは!」
「いかん、いかん。心に余裕を持ち過ぎた」
「う~ん…さすがに撃墜はシャレにならねえ」
再世篇15話「マン・アズ・ビフォー」限定の戦闘台詞の数々。非常に余裕であるが、この後の展開や破界篇の立ち回りを考えると笑ってしまう。また、後に彼に似たサラリーマンが出演している。
「フ…コインが、いい音で鳴いてるぜ」
SPIGOT-VXMでのトドメ時。カッコよく決めているようだが台詞の中身が…。
「わかってんのかよ!? 修理費を払うのは俺なんだぜ!!」
被弾時。文面だけだと普通だが、ほとんど悲鳴である。

破界篇

「…金が無い…」
第1話「100万Gの男」より。『破界篇』におけるクロウの第一声がいきなりこれである。しかも借金取りに追いかけられているという非常にみっともないシーンでもある。
「お前の取り立ての100万Gは返済された。俺から持ってった1Gを返せ」
同上。戦闘終了後ゼニトリーが去ろうとした際にこれである。この後「1Gを笑う奴は1Gに泣くんだよ」と続くが、まさかこの後に長く続く借金返済生活に陥るとは考えもしなかった…
「先走んな、刹那…! また俺がお守りを押し付けられる! お守り手当てが認められなかった以上、勝手されると困るんだよ!」
第6話ソレスタルビーイングルート「遠い平和へ」より。暴走する刹那のお守りをロックオンから押し付けられていたクロウは、ついにスメラギに手当てを要求したようである。
「俺…やっぱり、地獄に落ちたか…」
「魔女と小鬼がいやがる…。やっぱり、借金を返さなかったのが原因か…」
第9話「次元震」より。ライノダモンMDとの初戦闘で敗北した後に医務室で目が覚めた時の台詞。「魔女」はトライア、「小鬼」はエスターの事を指している。なお、エスターからは生きていたことを喜ばれたため、トライアからは身体を張ったジョークも不発といわれた。
クロウ(くそっ…! こんな立場じゃなかったら、サインをもらえるのによ!)
ロックオン(お前…ああいうの好きなのか?)
クロウ(いや、売り払って借金の足しにするためだ)
第11話フロンティア船団ルート「オン・ユア・マークス」より。突如地球圏に出現した超長距離移民船団の実態を探るためにアイランド1に潜入した際、超有名アイドルであるシェリル・ノームに偶然遭遇して。即座にデュオから「だと思ったぜ」と突っ込まれた。しかも、ここにいなかったメンバーからも後で「どうせ金目当てにサイン欲しがったんだろ」と見透かされた。
「せっかくのイベントだからな。盛り上がり所に投資を惜しまないのは俺の主義だ」
「ゲストのグレン団リーダー、カミナさん、この勝負、どう見ます?」
第17話表部隊ルート「夜の新宿大決戦」より。ダイ・ガードマジンガーZトライダーG7飯塚の駆るコクボウガーとの模擬戦の際、ビールにホットドッグというまるでスポーツ観戦でもするかのようなノリで現れた際に。当然、クランさやかから呆れられた。その後、まるでスポーツの実況のようなノリでカミナに解説を振るなど、やりたい放題である。
「な、何だ? 俺はメガネの女とコンタクトレンズの女と裸眼の女は苦手なんだよ」
同上。21世紀警備保障技術部主任の百目鬼初登場の時、彼女に声を掛けられたクロウの返し。つまりは女性全般である。
「そっちの世界じゃどうか知らないが、俺はまだ22歳…いわゆるヤングだぜ」
勝平から言動を「おっさん臭い」と言われて。クロウは22歳にしてはたしかにやや老成している部分があるし、なにより「ヤング」という言い回し自体が最早死語である。
「ひゃくきゅうじゅうきゅうまんんんんっ!」
「あ…あいあういあ、うあああええ」
トライアから、せっかく返した借金が初期の頃から倍増した199万Gになったと聞いた際の驚愕。その際、BGMが次元震動発生時に流れる「崩壊方程式」に急変し、クロウは開いた口が塞がらなくなるという状況に…。
「ひ!」
エスターとの会話時、一方的に喋るエスターから「黙って聞け!」と一喝されて。ちなみに某国の外務大臣も似たような悲鳴をあげている。
「…俺は金を貸したつもりが、いつの間にかとんでもない額を借りていた。頭がどうにかなりそうだった…。詐欺とか、マルチ商法だとか、そんなチャチなもんじゃ断じてねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を…」
第31話「対決!マーズとマーグ!」より。借金を返し終わったと思ったら、ブラスタの改修費用として借金が倍になったことに対して。ネットでもよく改変して使われている『ジョジョの奇妙な冒険』の台詞のパロディである。
「あんた、ネゴシエイターなんだろ。何とかしてくれないか?」
「プロの口からも死亡宣告かよ…」
同上。トライアに嵌められて借金が当初の倍になった際にロジャーに対して。しかし、「契約が成立している以上、どうにも出来ない」と返答されてしまった。
「ありがとう。最低の褒め言葉だ」
第35話ソレスタルビーイングルート「悪意の矛先」より。クロウの経歴を知っているロックオンに「ファイヤバグの自分を撃つのか」と言い、その彼から「バカは的にはしない」と言われた際の台詞。刹那が直前に言った台詞のパクリである。
「金だ! 金だーっ! ひゃっはああああああああああっ!!」
第35話エリア11ルート「炎」より。キリコを救うため、彼から貰い受けた30万Gをばら撒こうとするゴウトらに「自分にもやらせろ」と言い、非常にいい笑顔で思いっきりその金をばら撒きながら。多額の借金で縛られていた反動で完全にぶっ壊れる。なお、その後全部ばら撒いたと見せかけて、ゴウトらと同様ちゃっかり着服していたことが発覚する。が、大した額ではなかったのか、それとも指摘されて律儀に返したのか、借金の額に変動はない。
「借金を考えると胃が痛くなる」
第38話「果たされる約束」シナリオエンドデモより。スフィア・リアクターの代償を知っているZEUTHメンバーから体の不調がないかと訊ねられての回答。周囲からは当然のようにあっさりと「異常無し」と納得された。
「ついでだ! その機体の外装をかっぱいで借金の足しにしてやるぜ!」
名台詞項のアレハンドロとの戦闘前会話の〆がこれ。最後の最後で台無しにしてしまう事に…。
「…世界は変わるっていうのに、俺は変わらない…くっそぉぉっ! また借金生活なのかよぉぉぉっ!!」
エンディングで、トライアから新たな借金を告げられた後の台詞。この言葉と動揺で、破界篇の幕は閉じられた(再世篇初登場時の状況から、この借金はすぐに返せたか、トライアの冗談だったかのどちらかと思われる)。さらに再世篇でもこの台詞がシメ。だが借金がなくなったら、今度は命綱であるCDSが使えなくなる可能性があり、事実上リ・ブラスタに乗れない。どこまで行っても、苦労人…。プレイヤーにとってはハッピーエンドだったが、クロウにとってはこれ以上ないバッドエンドである。

再世篇

「ひゃくまんんんっ!!」
「もしもし、ゼニさん?」
「金…貸してくんないか?」
第15話「マン・アズ・ビフォー」より。自身のミスにより、またもや借金を背負うハメになりゼニトリーに救援要請。破界篇と同じ立ち位置に収まってしまい、余裕のなくなる生活を送る羽目に。余裕のあった台詞の数々がまとめて吹っ飛び、金を第一に考える生活が再び始まった。
「どうなってんだよ、チーフ!? あいつ、そこまで給料もらってんのか!? ヒイキだ! エコヒイキだ! 労働基準監督署に訴えてやる!」
第16話「次元の心央」より。「金持ち」の座に返り咲いたカルロスとの身分の格差に愕然。「自分よりバカ高い給料が支払われている」と早合点し、駄々っ子の如く大いに喚き散らす。…のだが、実際にはそんな事は無く、ラボから出ている給料は大差無いらしい(カルロスが再び「金持ち」になったのは自身の金策の功績)。そもそも借金を返済しながらのクロウとアクシオン財団を解体したが借金を背負っていないカルロスでは返済の分だけクロウの方が少ないのは確実だが…。
「いいねぇ、若いってのは」
第18話「アッシュフォード・ラプソディ」にて、アッシュフォード学園のキューピッドの日に盛り上がる生徒達やZEXISメンバーを眺めて。そういうクロウはこの時点で23歳のハズなので、世間では若造呼ばわりされる世代なのだが、ファイヤバグ時代の経験で精神年齢だけおっさんレベルになっているらしい。
クロウ「悪いな、エスター。俺はオデコに触られると借金が増える病気にかかってるんだ」
青山「ちなみに、その症状は全身に転移してる」
ロックオン「おまけに不治の病らしいぜ」
クロウ「うるさいよ、お前等…!」
同上。エスターにオデコを狙われて。ちなみに二人の声は三木眞一郎氏。ステレオで冷やかされていたのだろう。ちなみにこの時のクロウの顔グラは専用のもの。
「儲け話…」
「白と黒と」でベックが退却する時に発したであろう、この単語に反応して。エスターから「反応するな、クロウ!」と怒られ、ドロシーに「最低」呼ばわりされてしまう。
(まずい…! 藪をつついてアナコンダ!)
第21話宇宙ルート「伝説の歌声」より。クランを茶化した発言がエスターによって自身に跳ね返った時のリアクションがこれ。デュオから「そんなんだから借金を背負うんだ」と言われてしまう。
「ありがとうよ。心が和む音色だぜ…」
コインの落ちる音色をBGMに査定タイムを迎えて。コインを落としているエスターからは「いい笑顔」と喜ばれる。
「やったぜ! 大スクープだ! この撮影データは高く売れるぞ!!」
宇宙ルート23話にて、バサラの歌に惹かれて現れた銀河クジラ「バーラエナ」をしっかり撮影してのリアクション。「銀河の奇跡も、あんたにかかればメシの種かよ」と呆れ半分にからかわれることに。
「…言ってる事は当たってる。だが、言葉だけでも貧乏と言われるとやはりへこむのさ…」
第31話「ジ・アンブレイカブル」より。「『器用貧乏』な戦い方じゃこの先やっていけない」とトライアに言われた際、怒ったかのような表情を見せたと思ったらこの反応。直後に自分を「器用な俺」と言っているところからも金銭関係に関しては非常にナーバスなことが改めてわかる。
「金!」
同上。コインの落ちる音を無意識的に察知する彼は、揺れる天秤のスフィアの一つの物事に強く執着するという副作用に対し、無意識的に察知できる金の音で自分の心を繋ぎとめるという大変バカバカしい方法でスフィアを克服することに成功する。
だが裏を返せば、このような方法でしかスフィアに対応できないということであり、さらに共鳴者が守銭奴のクロウであったからこそ実現した方法である。「揺れる天秤」の危険さを暗に示したエピソードでもあるが、クロウの金に対する執着心が原因で全くと言っていいほど気にされていない。
「にひゃくまんんんんんっ!!」
同上。足長お兄さんが債権を放棄してくれたのも束の間、またしても恐るべき借金を背負うハメになってしまった。同じ場所で同じ相手に告げられ、恐らくプレイヤーも絶句したであろう。音楽はまたも「崩壊方程式」。前作より悲惨な光景になっている。
なお、トライア曰く「半分はラボで負担した」との事で、つまり元の改造費は400万だったという事になる。さすがにそんな額を背負わせては戦意まで喪失しかねないと判断したのだろうか。…尤も、エスターの件があるので、仮に借金400万背負う事になっても降りなかっただろうが。
「あ、あの…私の大切な人…発言は?」
同上。リ・ブラスタ改造費200万Gの支払請求を突き付けるトライアへ、一縷の望みを懸けて縋り付くが現実は非情であった。
「また信じられない事が起こった…。足長お兄さんのおかげで奇跡が起きたと思ったら、また借金が増えてた…」
同上。トライアに言い負かされて再契約が成立した後の台詞。破界篇と同じ場所でほぼ同じ借金額を背負っての台詞だが続きを貧乏クジ同盟仲間のデュオ青山に潰されることになる。
「フ……そうおだてるなって」
結局、「また返すだけだ」と開き直った後、桂から「よ、守銭奴!」と言われて。褒め言葉ではないのだが…。
何となくだが、「セコイ」と「逃げ足」が褒め言葉の一家に通じるものが。
「別に馴れ初めを聞いてるわけじゃねえよ…!」
「メメントモリ攻略戦」のIMにて、ロックオンとアニューの話で盛り上がる一同の中、アレルヤの天然発言に対して。普段とは逆に、クロウがツッコミを入れる。
クロウ「大人は責任を果たすものさ」
ワッ太「その前に借金しないことの方が立派な大人としちゃ大事だと思うけどな」
クロウ「…ぐうの音も出ねえ」
「明日へのあがき」のエンドデモにて。しかし、再世篇でクロウが借りようと思って借りたのは15話の100万Gで、後は知らない間に増えていたもの。それでも背負い込むあたり、根は律儀なのか?
「…昼食が出るようになる」
「銀河をステージに」クリア後のトライアとの通信で、スメラギからゼロの監視役としてエリア11に同行する依頼があったことを話し、彼女から依頼を受けた場合の報酬を聞かれて。直後、トライアも「値切られたもんだね」と苦笑していたが、当のクロウは借金の足しにするべく昼食を砂糖水にしているという赤貧生活真っ只中のため、「(依頼を受けた場合)戦闘中に目を回す事もなくなる」と真剣であった。
「頼むぜ、母さん。すぐに食えるものを待ってる」
上記の一連のやり取りの後、「気が向いたら補給物資を送ってやる」と言うトライアに向けて言った即興のボケ。まるで親に食料を無心する苦学生である。
「いいなぁ…やっぱり俺…スコート・ラボじゃなく、あっちに就職すべきだったかも…」
「父ちゃんから受け継いだもの」にて。見事なチームワークで目標金額をゲットした竹尾ゼネラルカンパニーの功績を目の当たりにして、羨望のあまり呟いた一言。
「で、で、でもよ…! か、か、金はもう使っちまったんだぜ!」
直後のエンドデモで、21世紀警備保障から賄賂として振り込まれた200万Gを、竹尾GCの面々がシャトルの改造資金に充てた事を聞いてのリアクション。自分が使った訳でもないのに大いに狼狽。本編でも滅多に見られない取り乱しっぷりである。
「お前が見たがっていたもの……こいつが借金すら帳消しにした俺の生き様だ」
「次元力」にて、アンブレイカブル・フルクラムでアイムを一蹴し、亡きカルロスに向けた一言。主人公機の最強武器解禁というシリアスかつ燃えるイベントなのだが、どこまでもブレない。
(借金返済……)
「BEYOND」(ゼロ・レクイエムルート)、「革新」(黒の騎士団ルート)より。リボーンズガンダムを前に、戦う理由を思う面々の中で、先陣を切ったクロウの理由がこれ。尤も、原作の時点でツッコミどころ満載の台詞が飛び出すシーンなのでさほど違和感はないが。
「邪魔なのはあんたの方だぜ、グレイス・オコナー。この俺でさえ、彼女たちのプライベート映像で小銭を稼ごうとするのを自重したってのによ。みんなの歌姫を野望の道具にしたあんたは許されないんだよ!」
グレイスとの戦闘前会話。ランカとシェリルを利用したことに怒っているのは確かなのだが、それは普通に考えてもマズい。結局のところ、「犯罪は主義に反する」からか考えただけで終わった模様。
「デュオ、ロックオン! いつも心に貧乏クジを忘れるなよ!」
エンディングの別れ際にデュオとライルに対して。いいのかそんなんで。
なお、時獄篇では仲間達の記憶が封印され、クロウも忘れられていたが、貧乏クジ同盟は同類を見ると記憶に引っ掛かりを覚えるくらいには印象に残っていた。
「!!!」
「そんな…」
(クライマックス前に最大のピンチかよ…)
黒の騎士団ルートのEDにて、女嫌いを返上をした後、エスターとマルグリット、トライアのどれかを選べと言われた時のリアクション。尤も、それ以上のピンチが彼自身に降りかかってくるのだが。
ちなみに、エスターかトライアを選ぶと歯切れの悪さからその場しのぎか無難を選択したとバレるが、マルグリットのみ真面目な態度で選んでおり、やはりまんざらではないらしい(尤も、この場にマルグリットがいないためだが)。ちなみに返上しなかった場合はこの会話は発生せず、パーティーでの選択肢の後の台詞が変わる。

連獄篇

「金の心配はいいぜ。さっきのは俺の腕を見せるためのデモンストレーション…つまり、ロハだ。だから、なにとぞ契約の方を…」
第4話「天秤の皿の上」にてデイモーンを狙撃した後。「金の心配はしなくて良い」という、クロウらしくないセリフだが、後半のセリフで台無し。
「さっきの30%オフってのは、何としてもしらばっくれてやるぜ!」
同上。散々、自分から割引で請け負うと言っておきながらこれである。
「お前はチーフを過小評価してる。あの人は、想像以上にしたたかだぜ。どれだけ警戒しても、あの手この手で俺に借金を背負わせやがるからな!」
第14話のガドライトとの戦闘前台詞。実際に少し前にリ・ブラスタTの転送に料金が付くことを知らされたため説得力が大きい。

天獄篇

「ど、ど、ど、どうなってんだよ!? データを送った時に借金は全額返済だって言ったじゃねぇかよ!」
ドヤ顔決め込んで、全額返済を自慢したのも束の間。鬼の哭く街で告げられた新たなる「100万Gの借金」。そしてプレイヤーの耳に当たり前のように鳴り響く「崩壊方程式」。必要経費じゃないのかと反論するが、録画であるにも関わらず丸め込まれたクロウは決意を新たに接戦の生活に挑むのだった。
「ただの借金持ちじゃない……高額債務者だ」
宗介に「ただの借金持ちではないということか」と言われたのを受けて。そこで開き直ってどうする。なお、中盤で世界をやり直す話になった時、借金のない世界を考えて「そんな張り合いのない世界はゴメンだ」と考えている辺り、もはや人生の一部と化している模様。
「フ……じゃあ、将来はお前も莫大な借金を背負うことになるだろうな」
クルツを無事に貧乏クジ同盟認定したその続きで、今度はデュオに対して。後の事を考えると全く笑えない上に、カレンがヒルデに「真っ先に泣きつきに来るだろうから気を付けろ」と警告している。
「行くぜ、尸空! お前の虚無でも、俺の借金返済の意志は呑み込めねえってことを教えてやる!」
第48話での尸空との戦闘前会話より。地球の未来をかけた大一番でもとことんブレない。
「俺にだって恥の意識があるんだよ!」
第48話でヴィルダークに戦う前に戦う理由を問われるが、クロウは言葉を濁した挙げ句、半ばヤケクソのようにこの台詞を叫ぶ。連獄篇でもそうだが、さすがのクロウも戦う理由が酷く個人的なもの…「借金返済」とは言いにくいようである。もし言ったらヴィルダークはどんな反応を晒すことになっただろうか。
クロウ「…耳が痛いお話で…」
トライア「台無しだよ、あんたの存在は」
宇宙怪獣との決戦前のブリーフィングで、絶望的な戦いにも臆せず立ち向かうZ-BLUEの強さをスズネが「何の見返りもなくてもずっと戦ってきた精神のたまもの」と評した隣での夫婦漫才。
「ちょっと待てよ、相棒! そう景気よくCDSを発動させると後が怖いって!わかってる!俺達の力を一つにすれば、怖いものは何もねぇ! 借金を除いてな!」
リ・ブラスタTと真化融合を果たした直後の戦闘開始前のセリフ。
リ・ブラスタが「景気よく」と言うほど自らの意志でCDSを稼働させているようだが中でどんなことになっているのだろうか。そして、締めは相変わらずの平常運転。そもそも、もう反作用を気にしなくていいと思われるのに、未だCDSが稼働中なのはなぜか。まあ、単純にそれに気づいていないか外していないだけなのだろうが。
「礼は砂糖水でいいか?」
第60話「永遠へ」にて、アサキムとの決戦を前にリアクター達のフォローを買って出ようとする面々に対して。クロウなりに恩義を感じているのだろうが、砂糖水はないだろう。
「行っとくぜ、アドヴェント。俺は1Gを返すことで1G分の自由を取り戻している……借金返済は俺にとって未来に進む行為だ! それがチャラになるってことは俺の未来が潰されることと同じなんだよ!」
至高神Zとの戦闘前会話。アドヴェントはこの理屈に対して本気で困惑していた
「行こうぜ、リ・ブラスタ! 因果をも歪める敵の撃墜データで残額一挙返済だ!」
その〆。神話の果てに到達しようが、サード・ステージに至ろうが、神を前にしようが、最後の最後までブレない男である…。
「女難に貧乏くじ…いい方向に成長しているな」
ボーナスシナリオ「強きことは美しき哉Ⅱ」より、女性陣から針の筵となるヒビキに対し。とりあえずお前は何を言っている。

搭乗機体

ブラスタ
次元獣用の人型機動兵器。破界篇にて搭乗。たびたび「相棒」と呼ぶなど、機体に対しての愛着も強いようだ。
リ・ブラスタR / リ・ブラスタB
ブラスタの後継機。Rは格闘戦用、Bは射撃戦用となっている。
アクシオ・スコートSP・VRマキシマ
破界篇にてブラスタの修理中で出撃できない際に一時的に搭乗。名前に『青の騎士ベルゼルガ物語』に登場するAT「ゼルベリオス・VRマキシマ」を連想させるものがあるが、これはファンサービスの類と思われる。ちなみに、このアクシオはブラスタの改造をそっくり継承しているので、改造の程度によってはスコートSPの名に恥じないスペックを持つ。
アクシオ・スコートSP・VRマキシマII
再世篇にて一時的に搭乗。こちらはエスター愛機に乗る前に練習機として使用していたアクシオ・ナイトバードをベースにした機体という事もあり、スペックがさらに上がっている…が、ファイヤバグが使うアクシオ・バーグラーと武装やカラーリングまで同じだったためかファイヤバグと浅からぬ因縁のあるクロウには不評だった模様。
アクシオ・スコートSP
連獄篇にて搭乗。バーグラー同様の黒いカラーリングだが、最大の特徴はブラスタの武器であるAX-55EAGLEを装備していること。
リ・ブラスタT
連獄篇及び天獄篇にて搭乗。RとBを統合したブラスタの最終完成型。

余談

  • 「一見クールだが、熱い激情と正義感と厚い人情に溢れ、誠実で筋の通った真っ直ぐな人柄と、事あるごとに借金を背負う借金キャラという、二枚目になりきれないコミカルでユーモラスな人物」という魅力的なキャラクター性から、ユーザーの中でもすこぶる人気の高いキャラクターである。
  • 100万Gの借金を背負っているクロウだが、愛機ブラスタのフル改造に必要な費用は93万5千である。ただし、ゲームの資金単位がGであると明言されてないので、この比較は間違いの可能性がある(本作に限らず、スパロボの資金単位は旧シリーズの「クレジット」以外は基本的に設定されていない)。
    • ちなみに1Gは硬貨になっており、『破界篇』冒頭でクロウが今後を決めるためにコイントスを行う場面がある。
    • 100万Gは『破界篇』のゼニトリーの「宝くじの1等を2、3回当てなきゃ、届かない額」と言う発言がある。現実における日本の宝くじであれば概ね5億円前後であるが、この時はブリタニア・ユニオンのシカゴ郊外に居るため、アメリカ基準の宝くじ(1等が5億ドル以上がザラで、だいたい日本の100倍以上高額。ただし税金も高い)基準で考えると100倍程度高額の可能性もある。ただ、いくらなんでも個人が何百億円も借金したり、それをゼニトリーが簡単に建て替えたりする事は非現実的であるため、やはり現代の日本円基準と考えるのが妥当だろう。
  • 借金苦の悲哀が頻繁に描かれることから、ネット上では憐憫の情と親しみを込めて「苦労さん(クロウさん)」の愛称で呼ばれている。
    • また、借金キャラとしてあまりに有名になったせいか同じバンダイナムコゲームズの『テイルズオブエクシリア2』の主人公、ルドガー・ウィル・クルスニクが2000万ガルドの借金(こちらは序盤は移動を制限されるがゆえに返さないとストーリーが進まないわ、取り立てられるわでプレイヤーに実害があるが、完済できずともクリアは可能だし、やりこめば完済できる)を負うと公表されたやいなや、ファンからはクロウと対比される羽目になった。しかし、ルドガーは割と序盤からある意味クロウより不幸な目に遭う。ルドガーの声優がちゃっかり死を暗示されていた男と同じなのは何の因果か。
    • さらに、名前と貧乏つながりで大十字九郎と対比されることも。
  • スパロボシリーズとして『第2次Z破界篇』の次に発売された『魔装機神II』ではマサキ自分でも知らない内に貯金が7億になっていたという知らない間に借金が増えていたクロウと真逆の展開を迎える。しかも、マサキはこの貯金を知らない間に手にした金だからと全てアンティラス隊の運用に寄付してしまった。クロウからすれば信じ難い話であろう。
    • 過去作に目を向けると『W』のヴァルストーク・ファミリーは度々倒産の危機に陥いる点ではクロウと似ているが、何故か借金だけはしていないという点では真逆。これもクロウの反応を見てみたいものである。
    • T』の主人公はともに、ブレない、儲け話に飛びつく、女性に好意を持たれまくるとクロウによく似ているが、所属の特務三課は危機に陥る事は多々あれど借金はしていない。
  • 脱線ネタだが、日本の法律では借金を相続する必要がない。相続自体をなかったことにするか、相続分で返済できる額のみ借金と資産を相続するかを選択可能。
    • 借金の相続理由については「クソ野郎でも親父は親父」「借金の肩代わりは養育料の返済」とのこと。やはり、なんだかんだで根は律義なようだ。
    • アメリカの法律に従うならば残っていた財産が借金返済に充てられて、借金が100万G余ったと解釈できる。実際、第1話で「家財道具売り払って~」という旨の台詞があったことからこの線が濃厚だろう。にしても、因果な男である…。

脚注

  1. そもそも彼の負う借金は、過失や確認怠慢によるとはいえギャンブルなどの身から出た錆ではない(相続した借金はともかく、強化費用や戦闘行為による損害などは組織で賄ってもいいレベルである)。
  2. 頭の中でそうした事を思案したことはあるが、「そのくらい」であり、ソレを実行に移そうとしない。
  3. 調子に乗りぺらぺらと喋るアイムを言葉少なに黙らせる場面もあった。
  4. これはファイアバグの隊長、マリリンが原因である事が再世篇で明かされた。