アン・アーレス

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アン・アーレス
登場作品

バンプレストオリジナル

デザイン 安藤弘
SRWでの分類 機体
ラストボス
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スペック
分類 スフィア搭載機
全高 24.2 m
重量 81.2t
動力 スフィア「怨嗟の魔蠍」
開発者 不明
所属 バルビエルの地球の軍隊→サイデリアルアンタレス
パイロット バルビエル・ザ・ニードル
クラヴィア・アーゴ(暴走時)
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アン・アーレスは『第3次スーパーロボット大戦Z』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

バルビエル・ザ・ニードルの乗るサイデリアルの特殊部隊「アンタレス」の隊長機。

赤い人型の本体の背中に、ダンゴムシにも似た巨大ユニット「ブランダイ」を接続している異形の姿が特徴[1][2]。左目の部分からは緑の結晶体がツノのように伸びているが、これはバルビエルがサード・ステージへ覚醒した事による有機化が原因。各部にはパーツの接続部と思しきソケットが散見され、元は別の姿だったと思われるが詳細は不明。

武装はブランダイの制御するナノマシンと、左腕に装備された「クルス・シックル」のみとシンプル。また、各所に見られる人体を意識した造形や表情を表す顔面部など、いわゆる「バリメカ」を意識してデザインされているのも特徴。

ブランダイのサイズから受ける印象とは裏腹に機動力に富み、ナノマシンと合わせて相手を幻惑する。さらに事象制御により、細身の外見に反してパワーと耐久力も地球の特機に引けを取らない。また、ブランダイは展開する(これもダンゴムシの開き方と同じで、下部が後ろへぐるりと展開、サイドユニットが本体側へ向けて開く)ことでサソリ型のメカになるが、この時アン・アーレスはブランダイの後方の部分がサソリの頭になるため、尾の先に上下逆さまの状態で接続され、左目の結晶体が毒針の位置になる。ちなみにブランダイにはサソリのハサミと足のパーツがないので、次元力で構成している。

劇中では「サソリの毒」と呼ばれる催眠電波を発生させるナノマシンを多用している。このナノマシンは「怨嗟の魔蠍」のスフィア・アクトと合わせることで非常に強力な精神誘導を行えるのだが、同じく強力なナノマシンを持つ∀ガンダムの月光蝶には相殺されており、またダブルオークアンタのGN粒子散布で中和されてしまうため、必ずしも万能な武器という訳でも無いらしい。スフィア・アクト抜きならば他者に持たせて使用したり、他の武装・設備と組み合わせて使用する事も可能である。また、これは「多目的」ナノマシンであり、バルビエルの使用した催眠誘導以外にも用途があったと思われる(武装の一つであるノキサス・ブロッサムは精神のダメージと共に物理的なダメージを発生させており、データを流用しているシャウラスにも同系統の戦闘用ナノマシンによるものと思われる武装がある。また、クラヴィア搭乗時はシャウラス同様にジャミング機能を使用しており、これもナノマシンによるものの可能性が考えられる。ブランダイによって制御されることを考えると医療系統にも転用可能だったと考えられる)。

本機の真の名は「ガン・アーレス」であり、ガンダムタイプガンバスターと同じく火の文明の段階で作られた機動兵器。元々は「怨嗟の魔蠍」はただの動力であり、手持ちの火器で戦っていた。詳細は明かされていないが、元々のバルビエルは軍人だったとのことなので、この機体も軍の兵器だったと思われる。

時獄戦役の頃は翠の地球において、バルビエルの「サソリの毒」による時限式の精神制御を仕込まれていたクラヴィア・アーゴが搭乗していたが、敗北直後に正体を明かしたバルビエルが再び搭乗する。

二度目となるラース・バビロンでの決戦においてZ-BLUEとの戦いに敗北し損傷。バルビエルは次元力で機体の修復を企てるがアウストラリスの相克の陣を受け「怨嗟の魔蠍」のスフィアを残してバルビエル諸共跡形もなく爆散した。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
初登場作品。天獄篇よりも一足先に顔見世で登場。事実上のラスボス機だがパイロットが異なることもありそれほど強くはない。……というのは天獄篇のバルビエルに比べればの話で、クラヴィアが2回行動をもっている上に、手番を回すと必ず「ノキサス・ブロッサム」を放ってくる上、ジャミング機能と「超能力」のあわせ技でとにかく避けられない・当てられない。連獄篇はストーリーが短い=手に入る資金やPPが乏しいため、まともにぶつかると苦戦は免れない。自前で回復できるアスクレプスとガンレオンを軸に攻めて行かないと苦しい。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
バルビエルが搭乗し、最速で8話から登場。MAP兵器が凶悪過ぎる上、バルビエルの「天才」と高い運動性のおかげでとにかく当たらない。射程は比較的短いのでアウトレンジ攻撃自体は簡単。また、連獄篇と異なり味方の頭数も多いため単独で見ればそこそこ楽だが、尸逝天プレイアデス・タウラとそろい踏みする第15話と第48話だけは要注意。真っ先に落とさないと他の2機の攻撃で味方がバタバタ倒される。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

ノキサス・ブロッサム
自機中心型のMAP兵器。ナノマシンを広域散布して敵を蝕む。隣接マスが穴だが、最大射程が異様に長く、通常武器の射程をこれで補っている。SPダウンの効果がある上、バルビエルのエースボーナスで攻撃を食らうとSPがさらに-10され、さらに素の威力も高いため三重に鬱陶しい。絶対に撃たせないように。
クルス・シックル
左手に持っているナイフ。刃が三つもある。武器としては連獄篇でクラヴィアが搭乗している時に使用、短剣を振り回して射出、ズタズタに切り裂く。
モデルは恐らく「フンガムンガ」というアフリカの投げナイフ。
スキャフォード・エッジ
バルビエルが搭乗している時に使用。クルス・シックルで切り裂いた後背後から突き刺して動きを止め、サソリの紋章の機械を召喚して飲み込み、その裏側で回転する歯車に巻き込んで機体をバラバラに解体する。
ジ・エンド・オブ・デスピア
ブランダイ左右のユニットから光球を放って炸裂させ、敵に楽園の幻影を見せた後それを引き裂いて現れ、サソリ型に変形したブランダイで捕獲したところを毒針になっている左目のクリスタルで貫き、バルビエルの憎しみに飲み込んでパイロットごと抹殺する。中盤で解禁されるが、第46話のみ使えなくなっている。気力低下効果つき。
(平行世界とはいえ)地球製の搭載機なので定冠詞つき。
なお、最後の連続カットインは地球滅亡時のバルビエルの回想であり、頭を抱えて絶望にくれている、あるいは反作用に苦しんでいる(化粧と口元のピアスがないため「ガン・アーレス」搭乗時のものとわかる)ところに、御使いと思しき三対の翼のような光と遭遇して救われた場面が描かれている(爆発エフェクトに切り替わる直前に食いしばっていた口元に笑みが浮かんでいるのが見える)。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

HP回復(中)
スフィアの力によって機体が再生する。
EN回復(大)
スフィアの力によってエネルギーが回復する。
対精神攻撃
バルビエルは精神耐性を持っていないため、「脱力」を駆使すれば気力を50まで下げられる。
スフィア・アクト(怨嗟の魔蠍)
気力140以上でスフィアの力が発動し、10マス以内のPCユニットに対して常に装甲ダウンの効果を与える。この状態でノキサス・ブロッサムを重ねられれば甚大な被害を受けるため、発動は確実に阻止させたい所。
ジャミング機能
連獄篇でクラヴィアが乗っている時にスフィア・アクトの代わりに所持。ナノマシンで敵をかく乱する。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

何気に水中戦も得意。といってもアン・アーレスは水のあるマップにはイベントでしか出て来ない。

サイズ[編集 | ソースを編集]

M
サイズは割と標準。尸逝天やプレイアデス・タウラに比べればダメージは通しやすいが、まず当てるのが大変。
ちなみに尸逝天とは10倍、プレイアデス・タウラに至っては25倍近いサイズ差があるため、揃い踏みしている場面を想像するとかなりシュールである。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「怨嗟のサバト」
専用曲。ダークな雰囲気を醸し出すスピードロック。ちなみに「サバト」とは魔女の宴を意味する。

関連機体[編集 | ソースを編集]

シャウラス
データを元にした汎用量産機。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 名前の由来は、さそり座アルファ星アンタレス。ちなみにアンタレスはギリシャ語で「火星に対抗するもの(anti-ares→antares)」の意なので、単語の区切り方としては実は正しい。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 回避や被弾モーションの際、人型の部分がブランダイに引っ張られているかのようにガクガクと動く上、そもそも陸戦メカにも関わらず足がちゃんと接地していない(カカトが浮いている)。そのため、実は人型部分はただの戦闘用ユニットであり、コクピットなどはブランダイの方にあると思われる(変形時の姿は量産型のシャウラスに酷似している)。
  2. ただし設定画では人型部分がちゃんと起立し、ブランダイが浮いている。