ボスボロット
ボスボロット | |
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外国語表記 | Boss Borot |
登場作品 | |
デザイン | 永井豪(余談参照) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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全高 |
12m(マジンガーZ) 20m(グレートマジンガー) |
重量 | 95t |
動力 | ガソリンエンジン |
エネルギー | ガソリン(種類はハイオク[1]。光子力エネルギーでも稼働できる) |
装甲材質 | スクラップ |
設計 | ボス |
製造 |
もりもり博士 のっそり博士 せわし博士 |
主なパイロット |
ボス(メイン) ヌケ(サブ) ムチャ(サブ) |
概要
ボスが兜甲児とマジンガーZに対抗意識を燃やし、光子力研究所の三博士に脅迫協力させて造らせたロボット。通称は「ボロット」。初登場回である第48話の予告編では「待ちに待った僕らのアイドル」と謳われている。
サブタイトルでは「ボスロボット」だったのが、劇中であっさり「ボスボロット」になってしまった。まるで蔑称のような名前だが、搭乗者本人は気にしていない(単純に「ボロ」の意味を理解していないだけかもしれないが)。
初登場時から暫くの間はボスの単独操縦[2]で活動する事が多かったが、「レーダー係」という名目で望遠鏡を手にしたムチャ&ヌケを乗せるようになり、やがて3人搭乗がデフォルトとなっていく。
使われた素材は超合金Zや合金Zではなくそこら辺のスクラップの寄せ集めで、しかも「贅沢だから」というちょっと酷い理由で扉もガラスも設けられておらず、コックピットは吹きさらしというかなりお粗末な作りとなっている。更には暖房機器の類も設置されていない為、冬場の戦闘時はコートなどの厚着を羽織った防寒対策が必須事項と成る。 挙げ句の果てには操縦桿は自動車のハンドル(F1マシンに使われるような多機能な物ならまだ解るが、『車のハンドル』と聞いて多くの人が思い浮かべる簡素な物)、座席は畳という始末。なお足元にフットペダルやレバーはあるものの、ボスは殆どの場合畳の上に胡坐をかき、ハンドルのみで操縦している。一体これでどうやって手足を動かしているのかは全くの不明だが、三博士曰く「操縦は簡単で放っとけば慣れる」とのこと(実際、機械音痴を自称するボスもその回のうちに乗りこなしてみせた)。燃料はハイオクガソリンであり、ボス曰く「このボロットを動かすには金がかかるんだよ。ハイオクタンのオイルをジャンジャン食いやがるからな」とのこと[3]。
使用されている素材の関係で設定上のスペックはマジンガーZはおろか、アフロダイAにさえ劣るものの、単純なパワーだけならZに勝るとも劣らず、実際にZを背後から羽交い絞めにした際は振り解くのにかなり梃子摺らせている。また、様々なオプションを搭載・使用できる[4]他、どう接続されているのか不明だが、頭と身体は分離する上に、身体が勝手に動いている。また、やたら感情豊かで、まるで人間のように動き、喜怒哀楽を表現する[5]。総じてポテンシャルだけは無限の底知れないロボットである。
登場当初は足を引っ張ることが多く、所謂「狂言回し」的な役割に過ぎなかったが、番組後半になるに連れて活躍場面が増えて行き、劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』ではマジンガーZすら敵わなかったダンテを(不意打ちに近いが)撃破するという大殊勲を上げるなど、ダイアナンAよりも役立っていたりする。また本編においても、第86話でパーラスΔV(SRW未登場)に海底深くに引きずり込まれ、水圧とパイルダー内の酸欠によりマジンガーZ共々窮地に立たされた甲児を救い、第89話ではコバルト爆弾を抱えたギラニアβ5(SRW未登場)にマジンガーZやダイアナンAを差し置いて勇猛果敢に挑み、膝蹴りの連打で首を圧し折ってみせる等、敵にとどめを刺した回数こそ僅かだが随所で勝利に貢献している。
『グレートマジンガー』でも引き続き登場、その際には全高が20mに増量していた。『UFOロボ グレンダイザー』にも二回ほど登場、相変わらずの活躍(?)を見せた。なお、これにより主役ロボを差し置いてマジンガー三部作全てに出演した唯一のロボットという、実はとんでもない皆勤賞を達成している。
また、ボロットの追加装備やボロットの飛行自体は原作で何度も試みられているが、SRWではボロットプレッシャーパンチくらいしか採用されていない[6]。
元は東映側から「アニメにギャグキャラが欲しい」という要望に応えて永井豪氏が考案したキャラクターである。 その後、漫画版『マジンガーZ』の連載がテレビマガジンへと移った事によりテコ入れとしてボロットを漫画へ逆輸入させたという経緯がある。[7]
放送当時からファンに愛されていたキャラクターであり、当時のテレビマガジンではスピンオフ漫画が1975~1977年まで連載されていて、その漫画も非常に人気があった。これ以降、数々のロボットアニメでボスボロットの系譜たるコメディリリーフ的立ち位置のロボットが登場する事となる。
『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』ではINFINITYの元へ向かうマジンガーZをサポートするため、博士コンビが乗る重戦車Z改と協力して機械獣軍団を引き付ける囮役を担う。普段はボスのラーメン屋「ぼすらーめん」の地下に保管されており、店の非常用電源に活用されている。
ギャグキャラとして生まれたものの、マジンガーZの激闘、ひいては今日に至るまでの半世紀近くもの間シリーズ全体の人気を支え続けてきた名脇役であることは論を待たない。
マジンカイザー版設定
アフロダイAやビューナスA (マジンカイザー)と共にマジンガー達のサポートにやってくる。初登場時に風呂敷マントを身につけており、やはりギャグキャラの立ち位置。
また、気密性はゼロに等しく、海水が口部から流れ込んでボスが溺れる事もあった。その為、水中用装備があり海水ゴーグルを付けた様なタイプと背部に酸素ボンベを積み頭部を透明なヘルメットで覆うタイプが劇中で見られる。
頭部内は部屋の様に家具が置いてあり、戦闘中にボロットが転倒したりすると、ボスが家具やネオゲッターロボの下敷きになる様子が見られる。
足を引っ張るだけの印象が強いアフロダイA等に比べ、本機も足を引っ張ることはあるものの、ビューナスAが寄生され敵となった回では、兜甲児達光子力研究所のメンバーが鉄仮面に拘束された際に孤軍奮闘し活躍する。
最終的に光子力研究所の破壊に来た妖機械獣の猛攻によって破壊。頭部だけふっとんでボスは戦線から脱出した。(ボスはヘルメットすらしていないのにも関わらず相変わらず無事だった。)
しかしお陰で兜甲児はマジンカイザーに搭乗することができ、鉄仮面からの拘束に脱出できたのもボスのお陰であり、かなり重要な役割を果たしたと言える。
『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』では、風呂敷マントに加えて太い眉毛をつけている。登場時からゴーゴン大公に絞殺されそうになる兜甲児を助けるという役割を果たしている。
弓教授から予め光子力研究所の計画を聞かされており、その胴体内部にカイザーパイルダーを収納している等、最終的にダンテによって綺麗に三等分にされるも無くてはならない存在だった。
真マジンガー版設定
当初は光子力研究所の作業用ロボットであり、ボス達がアルバイトとしてこのロボットを動かしていた。本作では三人で分担して操縦を行っている。後にDr.ヘルとの最終決戦の際に改良され、いつものボロットの姿になる。また、ボスボロットの名付け親は子分のヌケ・ムチャとなった。登場回数こそ少ないものの、水没してしまったマジンガーを引き上げるなどOVA版同様かなりの活躍をしている。
登場作品と操縦者
『マジンガーZ』(もしくは『マジンカイザー』)がUXまで皆勤賞という事もあり、毎回のごとく参戦している。デフォルトパイロットはボスで、大抵の作品ではマジンガー系パイロット間で乗り換え可能。なお、作品によっては『グレートマジンガー』名義で参戦することもあり、プレッシャーパンチなどの武装の関係からかPS2以降のシリーズではTV版かつグレートがいる場合、どちらかと言えばグレート名義での参戦が多い。
原作でコメディーリリーフとして登場した事を反映して、作中のストーリーでも「あまり戦闘向きではないロボット」として扱われ、或いは馬鹿にされることが多い。その為、ユニット性能はかなり低めで、武装もTV版終盤の魚雷やボスハリケーン(扇風機)が実装されず、初期のシリーズでは各種パンチに限られていた。しかし、シリーズが進むにつれて『クセはあるが運用法次第ではなんとか使える』という方向となっている。空を飛べず、移動力・運動性が全自軍ユニット中最低ランクで、武器の射程・命中補正も低く設定されている場合が多い。初期のシリーズではHPや装甲値がそこそこ高めの場合もあったが、現在ではほぼリアルロボット並みに低い(装甲材がスクラップのせいか)。
また、ボスボロットを鹵獲したシュテドニアス軍がその性能の低さを補う為に補給装置をつけた、と『スーパーロボット大戦EX』で設定され、『EX』の続編である『第4次スーパーロボット大戦』や『スーパーロボット大戦F』は勿論、世界観を共有しない以降のSRWでも伝統的・慣習的に搭載されている(作品によっては修理装置も搭載されている)。これにより『EX』以後、乗り換えが比較的自由なマジンガー系パイロット達に乗り回されるレベル稼ぎ用ユニットの座も手中にする事となった。使用されてる素材の関係上、ほぼ毎回修理費が10(作品によっては100)なので、撃墜されても殆ど懐が痛まない。修理費が10ですむ為「自爆」を1番使用されるユニットでもある。
近年は戦闘グラフィック・戦闘台詞に非常に力が入れられており、極めてコミカルでテンポの良い演出や、普段はシリアスな気勢をあげるキャラがギャグテイストの掛け声や愚痴を発する様は必見必聴であり、スタッフに愛されていることが窺える。
旧作版設定
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 途中で抜ける。参戦シナリオ数は7話と少ないにもかかわらず、2回も武器がパワーアップするが命中補正はその度に下がってしまうので微妙なところ。初登場時にマ・クベからは「ブサイク」呼ばわりされる。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 時系列的に後の物語である『EX』で搭載されるはずの補給装置をひっさげて登場。途中離脱なく最後まで同行するが、宇宙で使えない(何故か終盤で地上に帰還しても使えないステージがあるのだが)。その上パイロットのボスは他のマジンガー系の機体に乗り換え不可なので、セットで倉庫番だろう。同じ補給ユニットであるホワイトアークは最終面に出撃できないため、その時は出番があるかも知れない。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 宇宙に上がれないので途中で抜ける。
- スーパーロボット大戦EX
- ラ・ギアスの人に補給装置を付けてもらう。上項記述通り、以後のシリーズでも補給ユニットとして固定される直因であり、ボロットに革命をもたらした作品となった。宇宙マップが存在しないので最後まで出撃可能。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 改造すれば攻撃力は強いが…なユニット。前作に引き続き補給装置を搭載しているが、ボスボロットの性能では有効活用できるかどうか。
- 今作から精神コマンド「自爆」が登場したため、修理費の安いボスボロットを自爆させてダメージを与えるという運用が可能になった。以降「自爆」が登場するシリーズにおいても同様の使い方ができる。ただし今作は自軍の攻撃力がインフレ気味なため、ボスボロットを自爆させるくらいなら他のユニットで殴った方が早いというケースが大半を占める。また、宇宙および月や火星に出撃できないので、後半はほとんど出撃できなくなる。裏技でミノフスキークラフトを装備させてやれば出撃可能にはなるが、劣悪な地形適応は改善されないのでやはり戦闘では役に立たない。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 攻撃力が底上げされ、特にスペシャルDXボロットパンチはゴーフラッシャーに迫る威力になった。…が、マジンガー系はボスしか気合を使えないため相変わらず活用は難しい。
- スーパーロボット大戦F
- スーパー系第1話からボスのDVEと共に登場。補給で経験値が入る為、マジンガー系パイロットのレベル上げ用に使えるようになった。宇宙戦用にブースターを装備(気密性は宇宙服でカバー)され、以後の作品ではこの事は暗黙の了解となった。
- ちなみに初期のボロットと宇宙用改造したボロットはデータ上別ユニットの扱いを受け、入れ替わりで初期のボロットは消える。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 『F』と同じ用途で使われる。ザクやボールと並んで強化パーツを多くつけられる機体なので、ブースター系パーツをつけまくれば移動力に優れた補給屋として運用できる。『F』同様にマジンガー系パイロットのレベル上げ役として貢献する。甲児や鉄也が2回行動できるようになるのは本機のおかげである。
- 鉄也やジュンにもボロット専用の台詞はデータ上存在するのだが、登場しない初期のボロットにしか対応していないため、結局喋らせる事が出来ない。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 三部作全てで補給装置を持って登場。いずれの作品でも弾数制だが強化パーツのリローダーや母艦で補充可能。『第2次』では支援要員として有用になった。最後まで残るが宇宙で使えないのが欠点。パイロットのボスは素直に出撃停止かと思いきや念願のマジンガーZに乗っている可能性がある。とはいえ終盤戦は地上ステージも多く、この頃になるとマジンガーもパワー不足になるため、サポート特化の本機を優先した方がいい場面も。『第3次』では途中離脱はそのままだが抜けるまではブルーガーと互いに補給し合うことでより安全なレベル上げに使えた。『EX』でも補給要員だが、「本作で初めて補給装置が追加された」というシナリオには変化がない。
- ちなみに本作はボロットがパワーアップしないため、上記の『F完結編』の没戦闘台詞を戦闘時やボイス編集で聞くことが可能。
- バーチャルスタジアムのチーム「BOSS軍団II」はマジンガー系パイロットで構成されているが、乗機が全てボロットという屈指のネタチームになっている。ボロット専用の台詞は存分に楽しめるが戦力に期待してはいけない。また、何故かこのチームにはピクドロンが加わっている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- スーパー系第2話からボスのDVEと共に登場。補給装置で得られる経験値の計算式がα、α外伝では回復分に比例するため、後方での経験値稼ぎには向かなくなっている。宇宙に出る際は宇宙服を着れば大丈夫ということでスーパーボスボロットには改造されなかった。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- スペシャルDXボロットパンチが『α外伝』に近い仕様になり本気で鍛えればかなり強力なユニットになる。攻撃回避時のお尻ペンペンは一見の価値あり。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ジロン・アモスがウォーカーマシンと間違えて、ザブングルの代わりにかっぱらおうとするイベントがある。この作品から武器改造による攻撃力の上昇値が高くなり、改造費まで今回は安い上に、必殺技の「スペシャルDXボロットパンチ」はP属性、射程1-4、弾数無制限、更に50%という恐ろしい クリティカル率を誇り、フル改造同士ならブレストファイヤーを上回る攻撃力となり、純粋にアタッカーとして考慮に入る。
- ただし空には届かないため、運用の際はミノフスキークラフトかA-アダプターはほぼ必須。また気力制限が130であり、それまで射程1の武器しか使えず、解禁後も最大射程は4(後半は敵が反撃不能の相手を優先で狙っても来る)である点と、代わりに(元から空を飛べる)マジンガーに乗っていたならマジンパワーが発動していることも考慮する必要がある。確かに癖は強いが援護要員としては間違いなくトップクラスなので、試してみるのも一興である。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 小隊システムにより、補給装置の利用価値がより上昇。全体攻撃としては最高の攻撃力を誇る武装、ボロットダイナミックスペシャルが追加された。とはいえ後半はボスがマジンガーZ、下手すればマジンカイザーに搭乗することも。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 流石にボス達がスクランダーがついたマジンカイザーに乗ることはないが、空陸のマジンガーZに取って代わられやすい。なお、本作では前作で実装されなかった小隊攻撃武器としてボロットプレッシャーパンチが追加されている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 今回は『グレートマジンガー』からの出典となっている。『第3次α』以来の小隊システム採用作品に参戦。1小隊が3機に減り、全体的にEN消費が激しくなっているため、補給装置持ちのライバルが多くても需要は高い。攻撃力はそれなりに伸びるが小隊員としての運用が無難。アニメーションがこれまでのシリーズを更に上回るこだわりぶりで、対地対空で全く別物の攻撃に変化し、まず見ることのできないバリアによる無効化演出も面白おかしい動きを見せてくれる。破壊された際の演出も凝っており、倒れて白旗を上げて動かなくなったボディの爆発で頭部がどこかに吹き飛ばされるというもの。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 補給装置によるレベル上げが可能で、このおかげでマジンガー系パイロットが2回行動可能であった。ただし、今回はガルバーFXIIやブルーガー等飛行可能で移動力の高い補給ユニットが多いので補給要員としてはあまり出番がない。S-DXボロットパンチはフル改造し、V-UPユニット×4個装備すると攻撃力7800になる。弾数もENも無制限な為、ある意味脅威的である。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- 紙装甲な為援護防御に入ってしまうと、そのまま集中砲火を浴び落ちる事も良くあるので注意。地形適応が宇宙Cなのでまず使われないが、どうしても使いたいならフル改造ボーナスで宇宙Aにしよう。
- スーパーロボット大戦COMPACT2
- 貴重な補給装置付きと言う事で葉月長官からその存在を正当に評価されており、1部序盤に宇宙に打ち上げられる。第2部では補給装置を持った機体が必要という事で地上から打ち上げられたのだが、いつものごとく宇宙C。宇宙ステージが大半の2部では酷過ぎる仕様である。スーパーボスボロットにしてくれればと思った人も少ないないはず。ボスが「奇跡」を覚えるパターンならSDXボロットパンチを撃ちまくれるが、そこまでするかはプレイヤー次第。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 『COMPACT2』同様宇宙適応が低いのに宇宙編に送られる。基本能力はいつもの如く酷いが、改造すればする程強くなる機体。V-UPユニットを併用すれば本作最高の攻撃力を持つユニットになる。フル改造ボーナスで宇宙Sにすれば宇宙でも問題無く使える。ただし最大射程は1に戻ってしまい、補給ユニットとしてもコアブースターという強力なライバルがいるのが辛い所。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- ちょっと可哀相だが、修理費が安いのでオメガミサイルの処理をさせられたりする。補給装置のおかげでマジンガー系パイロットのレベル上げに有用(特に甲児は意図的にレベルを上げてやらないと「熱血」を習得できない)。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 今回はボロットプレッシャーパンチが隠し武装になっている。ただ、性能的には無理をしてまで入手するほどのものではない。宇宙ルートに入ってからの追加となるが、この時期の敵はMSなど回避率の高いものが多く、ボスの撃墜数は最序盤から稼いでおく必要がある。強化案の模索中、アストナージに「ボロットの太くて短い指ではモビルスーツ用の武器は使えない」など、ボスの意見が悉くダメ出しされていたが、ロケットパンチに関して上位となる武装をそのアストナージ自身が追加している(しかもグレートマジンガー合流前に、そのドリルプレッシャーパンチを搭載したのである)。
- 『COMPACTシリーズ』同様フル改造とV-UPユニット山積みで爆発的な火力は得られるが、本作では宇宙適応の改善方法がほとんど無いのが辛い所。
- スーパーロボット大戦R
- コクピットの広さゆえに、コン・バトラーチームの説得のために使われた。その際キッドに「一番白旗が似合う」と言われた。ボロットプレッシャーパンチが追加武装扱いだが、『A』と違い特に条件は必要ない。
- スーパーロボット大戦D
- ロボットJr.が参戦した為、合体攻撃が追加された。そのせいで頭がいつも飛ばされているが壊れない辺り相当頑丈。ボロットプレッシャーパンチは最初から装備されている。ユニットグラフィック自体は基本的に『旧シリーズ』からの踏襲だが、「ボロットパンチの前にハチマキを締める動作をして笑う」「殴った反動で頭が吹っ飛びそうになって驚く」など細かい演出は格段に進歩している。
- スーパーロボット大戦K
- 『J』や『W』の修理装置や強力な武器が軒並み撤廃され、ボロットらしい能力値に落ち着いた。ただしパートナーにすることで弾除けという使い道ができ、武器も全て気力低下効果が付いているので援護役として便利。今回ボスがストライクフリーダムガンダムを受け取る前のキラを乗せようとした。「キラが乗れば少しは強くなるかも」といっていたが、周囲の人間にはあっさり否定される。……強くなりそうなものだが。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- これまでシリーズには必ず参戦していたので『INFINITY』版ボスボロットの参戦が期待されていたが、ボス達がサポーターとして参戦する一方で残念ながらボスボロットは解体されてしまった事が語られ登場しない。
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 初登場作品。GB版はユニットとしては参戦せず、最後のオイシイところに現れる。
- HDリメイクにて、まさかの追加要素として参戦。
- 新スーパーロボット大戦
- ボスボロット自体は名前しか登場しないが、宇宙用に改造されたスーパーボスボロットが登場。片手にマップ兵器のスーパーDXミサイルを携えている。補給装置も健在。
- スーパーロボット大戦64
- 改造段階が15段まで可能。補給ユニットとしては精神コマンド4人(5人)分を持つコスモクラッシャーがライバル。今回は甲児が必中を最初から覚えないので、もっぱらそちらのLV上げで使われる。
- スーパーロボット大戦MX
- SSサイズで飛行可能、修理装置&補給装置持ちという超強力なライバルTFOが登場。ボロットは武器性能がぱっとしない上、他の機体にボスを乗せてもヌケとムチャは付いてくる。ただでさえ修理&補給ユニットが充実している本作では出る幕がない。しかし量産型グレートマジンガー及びブラック・グレートを手に入れるには、ボスをボロットに乗せて量産型グレートを破壊する必要がある。武器の威力が異常に高いのは健在のため使えないことも無いのだが…。だが精神コマンドが相変わらず大化けするので、成長させればゼオライマーかそれ以上の重要ユニットになる。原作再現でギルギルガンへの囮役を担うが、その抜擢理由を葛城ミサトは「馬力や動きの柔軟性、脱出が容易など総合的な観点から最適と判断した」と語る……。
- スーパーロボット大戦NEO
- 今回はグレートマジンガー名義での参戦。補給ユニットが少ないので必要性が高い。戦闘力は低めだが、精神コマンドが使いやすいので便利。なお機械化帝国との戦いで宇宙に赴く際、3人分の宇宙服を用意しただけでボロット宇宙仕様カスタムと称するが、本作には地形適応のステータスは存在しないので、ゲーム上はこれだけで問題なく戦えている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- レアリティC・R・SRが存在し、タイプはいずれもディフェンダー。Cはチュートリアルによる自動入手。
- 戦闘させるにはさすがに能力が心許ないが、R以上は貴重な獲得資金増加アビリティ持ち。サポートメンバーとして戦艦に積んでおくだけでも効果があるので、運営初期には優秀な金策要員としてクエストのお供を務めた。
- その後は、同種のアビリティ持ちで戦闘もこなせるSSRの増加、戦艦・サポートユニットの実装に加え、そもそも意図的な浪費をしない限り資金は有り余るものとなり、かつてのような存在感は失われた。
- スーパーロボット大戦30
- 隠し要素でボスのサポーター加入条件を満たせば、存在が語られる。
マジンカイザー版設定
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- OVA版。シリーズ最強のボスボロットと評される。補給装置に加え修理装置も追加され、ボロットパンチ改めボロット正義の鉄拳の射程も伸び、無消費のボロットチェーンアタック、必殺技のボロットローリングクラッシュを得た上にボロットホームラン(ボス専用)が単体の長射程攻撃になった。しかもボロットなのに宇宙A。サポート役としては超優秀で、武器を改造すれば攻撃役としても終盤まで主力となる(しかも改造費は非常に安い)。パイロットはもちろん3人。移動面はリフターモジュールで一気に解決。高火力の自爆がボス用の武器で、修理費が10なので最後の手段として有効。加えてヌケ・ムチャの精神コマンドがレベル80で全部習得ではなく、他のパイロットと同じように覚えていくのも大きい。しいて言えば、熱血を使えるのが幸運・激励担当でもあるムチャというのが欠点。正直、これで修理費10は反則な気もする。
- ……にも関わらず、ルリからは「頭数に入れないでおけば役に立った時嬉しいと思う」などという暴言を吐かれた。まぁ同作のナデシコはボスボロット以上に恐ろしい強さなので、納得できなくも無い。
- スーパーロボット大戦W
- OVA版。『J』の能力がほぼそのまま引き継がれており、前作と同じ運用ができる。また、ボロット正義の鉄拳の他、ボロットローリングクラッシュもマルチコンボ武器になった。また、熱血をボスが覚えるようになったのでムチャが幸運や激励を遠慮なく使えるようになった。ちなみに『J』に続き地味に強くなったボロットは漫画などのネタにされている。
- スーパーロボット大戦L
- 『W』の頃と比べると修理装置とボロットホームランの消滅、数少ない対空攻撃であるチェーンアタックが残弾制(しかもたった4発)になりといった弱体化がされている。機体能力も最低ランクの運動性にバルキリー並みのHP・装甲とかなり低い。また、強化パーツが存在しない『L』の仕様のため、これまでのように容易に弱点をフォローできなくなっている点も痛い。しかし、燃費の悪いスーパーロボットのPUに補給装置持ちユニットをつけるのがセオリーとなっている本作において、補給装置のみならず「格闘武器+」「CT補正+」に「特殊効果無効」まで備えた非常に優秀な機体ボーナスを持ち、そしてボロット自身も攻撃力だけなら中々のものを持つ(そして全て気力低下効果付き)ため、火力特化のスーパーロボットのお供として最適。また、ビルドエンジェルなど、同様に気力低下効果のある武器を持つ機体とPUを組むと、武器次第では普通に戦うだけで一度に40近く気力を下げることが出来るため、対使徒戦などで重宝する(本作のATフィールドは気力が一定値以上でないと発動出来ないため)。ちなみにビルドエンジェルはボロットを宇宙Aにする点でも相性がいい(ボロット側のボーナスはあまり効果がなくなるが)。
- なおボスはイクサー1にベタ惚れだが、イクサーロボと組ませるメリットは特に無い。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 初のOVA版。今回はムチャとヌケが、ボスではなくボロット専属のサブパイロットとなっており、乗せ換えで掛け合いを楽しむこともできる。
- ダメージを受けると機体の表情が変わり、撃墜されると頭部が転げ落ちる。また劇中とは異なり、海の中でも何も装着せずに侵入している。
- 本作の時点では、後の『J』や『W』ほどの性能はないが、一応武器をフル改造すると他のスーパー系主役機よりわずかに最高攻撃力が高くなる。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 黒歴史の中で「甲児の知らないマジンガー」と共に戦うボスボロットが登場するが、ボスが「ボロットも細部が異なる」と指摘している。この事から、このボスボロットは『マジンカイザー』版のボロットと思われる(少なくとも『Z』のシナリオ単体では、『真マジンガー』版は当時未発表の為想定外である)。
真マジンガー設定
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初の真マジンガー版。初登場時はスポット参戦で後に正式に加入。最初から4段階改造済みの上にボロットにあるまじき装甲の硬さとパワーの高さを誇る。しかしそこはボロット。地上以外の地形適応が悪すぎて空などでは威力は激減してしまう事に。ボスの地形適応は逆に良いのでアダプター系をつけてあげるとかなり便利である。なお修理費は設定がゴミの再利用ではないので"1000"も消費する(それでも自軍ユニットの中ではATより安く、ヨーコに次ぐ)。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 今回は最序盤からの登場となり、無改造の状態から始まる。また、ボス達がくろがね屋を離れているため格闘とパワーアームの2種類でかなりの間戦うことになる。
- くろがね5人衆とボランティア部の決闘に巻き込まれてボン太くんと一騎打ちすることになる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 『時獄篇』と同様に序盤から参入かつ無改造の状態で、くろがね五人衆の追加は中盤となる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 中盤より参入。後述する『SKLヴァーサス』の作業用ロボットを意識しているのか、サイコギア隊がWSO本部から合流するのと同時に来る。
- 本作では宇宙適応Aだが、射程がかなり短く(Zシリーズと違いパワーアームの射程は1~2)、くろがね五人衆改めくろがね屋軍団一斉攻撃の追加も終盤となるため、PUの相方は限られる。ただし、意外と打撃力が高い上に命中率も低くない、3つある武器の2つは対空攻撃も可能、3人パイロットで「加速」「必中」「脱力」「狙撃」「不屈」「ひらめき」などが使える、という風に素材自体は悪くないので射程さえ補えば前線で活躍することも可能。ボーナスに陸適応があるので、陸が苦手なオーラバトラーと組ませるのも悪くない(ボチューンなら空適応も補える上で射程もほぼ合うが補給装置が被る欠点もある)。さすがに狙われると脆いので、そこには注意が必要となるが、機体ボーナスにはHP+も入るためHPが高い機体から狙ってくる敵アルゴリズムのターゲットにされがち。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- マジンガー、ビューナスと共に第26話で参入。今回は最初からくろがね五人衆も解禁されており、五人が同乗している描写がある。
- ちなみにこの話では第5の使徒が敵として現れるのだが、くろがね五人衆がサイズ差補正無視を持っている為、使徒への有効打になるという珍事が発生した。ネルフからすれば、平然と等身大の人間がA.T.フィールドをぶち破っていくその様は、過去に生身で使徒に挑んだキャラを目にした時と同様まさに衝撃に違いなかっただろう……。奇しくもどちらも今川泰宏監督作品である。
- 武器の空適正が軒並み低い(3種の武器がそれぞれCBC)ので、補給に専念するというので無ければアタプターやフライトモジュールでのフォローは必須と言える。
- スーパーロボット大戦X
- 地上ルート第21話から登場。DLC「憧れのヒーロー」でボス達が脱走中の間はくろがね五人衆は使えない。
- なお、現状「ユニットとしてのボスボロット」の参戦は本作が最後となる。
装備・機能
どの作品でも機体の基本性能はほぼ全てが最低クラスで、普通は他ユニットの補給役に専念させることになる。陸専用なので空を飛べず、海や宇宙の地形適応も大抵悪い。だが改造段階や効率で恵まれていることが多く、強化パーツスロットも大抵限界の4まで装備できるので、カスタマイズの幅はかなり広い。現行作品では資金と手間暇さえかければ、十分副戦力として使っていけるようになっている。
武装・必殺武器
旧作版とOVA版で武装に違いがあり、SRWではシリーズによって採用される武器が頻繁に変わる。性能は全体的に低いが、最強技に設定されている武器の攻撃力だけは高めの場合が殆ど。
シリーズが進むにつれ、戦闘アニメが毎回非常に凝った作りとなるようになり、動作を見ているだけでも楽しめるようになった。特に『Z』では地上と空中で各攻撃の戦闘アニメが大きく異なる他、攻撃を外した際にも専用アニメが用意されている。作品によっては、武器名と戦闘アニメの内容が全く噛み合っていない場合もある。乗り換えで他キャラを乗せた時の専用戦闘メッセージも多い。
旧作版
- ボロットパンチ
- ボロットの拳で殴りつける攻撃。ただし『Z』のように、うっかりして体当たりになったり、風船で空を飛んだものの落下して敵機にぶつかってしまう場合も(そのため、『Z』では地上戦・対空・空対地の3パターンも用意されているのに一つもパンチしない。まともにパンチするモーションも一応あるが、それが採用されているのはバリアなどによる無効化演出の時という有様)。
- 『K』ではアタックコンボ武器で気力ダウン効果がある他、攻撃時にOVA版の武器名である『ボロット正義の鉄拳』と言う言葉が出る場合がある。『NEO』ではヒット&アウェイ特性付き。
- 『X-Ω』では「パンチ」名義で通常攻撃に採用。レアリティC・Rでは「ボロットパンチ」名義の必殺スキルに採用されている。
- スペシャルボロットパンチ
- ボロットパンチの強化版だが、性能的には大差ない場合も多い。『A PORTABLE』では燃える拳で敵を殴ろうとするが空振りして転倒、怒って地団駄を踏んだ後に敵をボコボコにする。
- 『X-Ω』ではレアリティSRの必殺スキルに「SPボロットパンチ」名義で採用。
- スペシャルDXボロットパンチ(スペシャルデラックスゴールデンデリシャスボロットパンチ)
- 過去多くのシリーズでボロットの最強技だったが、現在はボロットダイナミックスペシャルなど他の技に取って代わられ不採用のことが多い。作品によって高速のパンチ連打だったり、グルグルパンチだったり、全身全霊の溜めパンチだったりする。ゲーム中では、一線級スーパー系ユニットの必殺技に匹敵する威力がありながらEN無消費であることも多く、ボスの高い格闘値と相俟ってその威力は侮れない。…が、大抵命中率が低く必要気力も非常に高いので、ボス&ボロットの残念能力では発動まで持っていくのは至難の技。無駄に正式名が長く(正式名称はスペシャルデラックスゴールデンデリシャスハイパワー!マグナムボロットパンチ)[8]、兜甲児などに使わせると途中で舌を噛む。
- FC版『第2次』では参戦の都合上たった1話しか使えない。『D』では両手グルグルパンチバージョンで、味方のコンボ武器の中では攻撃力がトップクラス。
- スーパーDXボロットパンチ
- 『MX』で採用。石につまずき(空中や宇宙でも何故か配置されている)すっ転びながら(何故か宇宙でも転ぶ)も殴りつけた後、画面が2分割され、爆弾を投げつけて導火線へ着火する。だが爆弾に火が回っても爆発せず、不審に思ったボロットが分割画面を跨いで様子を覗き込むと、期待通り見事大爆発し巻き込まれる。演出なのでボロットがダメージを受けることはない。『A PORTABLE』では演出が上記のSPDXボロットパンチに流用された。
- ボロットプレッシャーパンチ
- グレートマジンガーのロケットパンチたるドリルプレッシャーパンチのように拳を撃ち出す[9]。第8話で使用するが、対戦相手のゴブリウス(SRW未登場)に使用し、打ち返されたと思いきや、反転して飛んで行くも相手の眼前で爆発する有様だった。
- ゲームではパンチのバックファイヤーでボロットの腕や本体が黒焦げになってしまう。一部作品では隠し武装、或いは追加武装になっている。なお、原作では威力は無に等しかったが、SRWではボロットを使う際に唯一の有射程武器として重宝する。
- 『NEO』では押出特性付き。他の武装の使い勝手の問題から、攻撃時は専らこの技を使うこととなる。
- ちなみに「ボロットパンチ」の名がつく武器の中で、実際に原作アニメに存在するのはこのパンチのみである(他は全てSRWオリジナルで原作には存在しない。というか明確な武器自体がほとんど無い)。
- ボロットスペシャル
- 『Z』で登場。トライチャージ専用武器で全体攻撃…なのだが、ボロット本人はただ扇子を手に応援しているだけで、攻撃はパイロットが直接かんしゃく玉を投げている。これでもトライチャージ武器としての威力は割と高い方で、何故か運動性を下げる特殊効果もある。
- ボロットダイナミックスペシャル
- 旧作版ボロット単独での最強技。『第2次α』『第3次α』『Z』『K』などで実装されている。作品によってはボス専用。攻撃内容は作品によって異なる。これらの攻撃は原作で行った行動がミックスされている。
- αシリーズ(『第2次α』と『第3次α』)では全体攻撃で、手榴弾や大岩などとにかく物を投げまくる。途中にボロットプレッシャーパンチが混じっているのに最後の小石のダメージが妙に強い。
- 『Z』ではミサイルに乗って突撃しボロットごと吹っ飛ばされたり、マジシャン風衣装[10]でビームを放つ。
- 『K』ではマジンガーZが合体攻撃を使えなかった代役として、露骨にファイナルダイナミックスペシャルを意識したボス・ヌケ・ムチャの3分割カットインが入る。勢いよく敵に駆け寄るが途中ですっ転び、吹っ飛んだ頭部が敵に激突。更に追いついてきた胴体がその頭部を蹴っ飛ばしてしまい、画面中を頭部が跳ね回って敵に追撃を与える。最後は偶然再合体した頭部の位置を調整し、敵に全力アッパーを決めるボロットのカットインで〆(この時のボロットはおそらく真・ゲッター3のパロディと思われる)。が、これで終わらないのがボロットで、トドメ演出では仁王立ちしたボロットが爆発に巻き込まれて頭以外全壊というとんでもない事になる(自爆系武器ではないので、ダメージはなし)。バリア貫通&気力ダウンLv3効果。
- 『NEO』では突破攻撃で、ボロボロなジェットスクランダーを背中に取り付けて突進する。CGがすばらしい出来であるが、気力制限の高さと突破攻撃の使い勝手の問題から、意識して狙わないと見れないのが難点。
- ボロットホームラン(合体攻撃)
- 『D』で登場。ロボットJr.との合体攻撃。ボロット側は必ずボスが乗る必要があるが、Jr.は兜シロー以外でも可。目に炎を灯したロボットJr.がボロットの差し出したボールをバットで打とうとするが、間違ってボロットの頭をかっ飛ばす。愛しのさやかさんだろうと、戦闘のプロのはずの剣鉄也だろうと間違って打ってしまう。そして敵に頭部が直撃後、追いかけてきた胴体が両手グルグルパンチで追撃。
- ロボットJr.側の気力上げが少々厳しい(搭乗可能パイロットで「気合」を覚えるのが兜甲児くらい。しかもかなり後半になってからなので「激励」や歌に頼った方が無難)が、ボロットにとっては貴重な遠距離攻撃で、なんと味方の武器で一番射程が長い。
マジンカイザー版
- ボロット正義の鉄拳
- OVA版におけるボロットパンチ。OVA版でも、殴った反動で腕が砕けてしまったりとコミカルな動作を見せる。『J』や『W』では(マルチ)コンボ武器。
- ボロットチェーンアタック
- 敵にチェーンを巻き付けて、振り回し投げ飛ばす。『死闘!暗黒大将軍』でゴーゴン大公に仕掛けた攻撃の再現。
- ボロット必殺ヒップアタック
- 敵の頭上めがけて飛び上がり、ヒップアタックをぶちかます。『必殺』とあるが、剣鉄也は「本当かウソか知らんが必殺技だ!」と言っている。
- 劇中では光子力研究所一行を取り囲む鉄仮面軍団に使用したが、汚水処理場に誤爆。しかし、これで発生した津波で光子力研究所一行の手助けには成功している。
- 『GC/XO』では繰り出した後は転がって退散する。『J』(と流用している『W』と『L』)では当たった後、尻に火がついてしまうという演出がある。
- ボロットローリングクラッシュ
- ボロットの両腕と両足を広げて身体を高速回転させ、敵に向かって滑りながら突撃。劇中ではヒップアタックに続けて使用、鉄仮面軍団をなぎ倒した。
- 自爆技を除けば、OVA版ボロット最強の必殺技。『W』ではマルチコンボ武器となった。
- 攻撃後は目が回ってしまった所に、落下してきた敵機がぶつかって吹っ飛ばされる。『GC(XO)』では繰り出すとボロット機体の目を回す。
- ボロットホームラン(単独使用)
- 『J』や『W』ではボス専用武器として、単体で使用。演出でロボットJrが登場する。
- 『W』ではトスバッティングではなく、バットを構えているロボットJrに向かってボールを投球する(やはり間違って頭がすっ飛んでいくが)。OVA版でも、ボロットにとって貴重な遠距離攻撃なのは変わらない。単独使用なので、反撃にも安定して使用できる。ただ、ボロットはENが少ないので連発し辛い(援護防御役としてバリアを付けている時はなおさら)。
- 自爆
- OVA劇中では未使用だが『J』や『W』ではボス専用武器として登場。敵に取り付き、取り出したリモコンの自爆スイッチを押して道連れにする。もちろん使用すれば撃墜されたのと同じ扱い。「必中」「直撃」の効果を併せ持つ。
真マジンガー版
- 格闘
- 相手を殴って蹴る。また、対空の場合は助走をつけて大ジャンプを行って攻撃する。『BX』では空:-になり、空適応ボーナスのある機体とPUを組まないと対空攻撃できない。
- パワーアーム
- 腕を伸ばして攻撃する。劇中でミサイル型機械獣を投げ飛ばした攻撃の再現。これを使う時のボス達の台詞はやたらとカッコいい。なお、避けられると手が絡まり、バリアで弾かれると弾かれた反動で自分の顔を殴り飛ばしてしまう。『再世篇』ではボス達のカットインがあるが、『第3次Z』では無くなった。
- Zシリーズではそこそこの射程を持っていたが、『BX』では射程1~2と大幅に縮小。
- 必殺くろがね五人衆
- くろがね五人衆を召喚し、代わりに戦ってもらう。ボス達は五人衆を紹介するだけ。生身で戦うので空や海の地形適応は低い…はずだが、何故か宇宙はAである。とにかく突っ込みどころが満載であると言わざるを得ない(後述)。
- 『第3次Z』ではカットインが変更されたが、クロス以外の面々はそのカットインでの登場になっている。また、地形適応が陸Sにパワーアップしたが、流石にやり過ぎたと思ったのか宇宙がBに下がっている(それでも空や海より高いが…)。また同作で武装追加された際に出番がないときはボスボロットに同乗していると言及している(ただし『第2次Z再世篇』でも示唆はされていた)。『V』ではバリア貫通、サイズ差補正無視で最初のパンチ一発であのA.T.フィールドをぶち抜くという無茶にも程のある光景を見せてくれる。
特殊能力
- 補給装置
- 味方のENと弾数を全回復。シュテドニアスに改造されて付けてもらったボロットの生命線。その後のシリーズでも必ず、しかし理由もなく付いている(おそらくお腹に蓄えているのだろう)。原作だと『INFINITY』にてぼすらーめんの非常用電源という形で補給を行っており、ある意味原作への逆輸入と言えなくもない。
- 小隊制の作品等ではEN回復と同じ効果も持つ。
- 修理装置
- 『J』や『W』で実装。これにより、修理と補給をボロット一機で賄えるようになった。
移動タイプ
サイズ
- M
- 3(NEO)
カスタムボーナス
- 超合金Z……装甲+100
- 『第2次G』
- 全武器の命中+30%
- 『A PORTABLE』
- 特殊能力『補給装置』の範囲+1
- 『第2次Z再世篇』、『第3次Z』。補給スキルと併用すれば使いやすさが劇的に向上する。
- 「必殺くろがね五人衆」の攻撃力+200、弾数+4。
- 『V』、『X』で採用。素直に攻撃能力が高まるといえる(「五人の足代わりに使われているだけ」とか言わない)。
機体ボーナス
機体BGM
- 「マジンガーZ」
- 「空飛ぶマジンガーZ」
- 「Zのテーマ」
- 「ぼくらのマジンガーZ」
- 「おれはグレートマジンガー」
- 『グレートマジンガー』名義の参戦時のみ。
- 「勇者はマジンガー」
- 『グレートマジンガー』名義の参戦時のみ。
- 「FIRE WARS」
- OVA版のみ。
- 「感じてknight」「守護者-The Guardian-」
- 真マジンガー版のみ。
対決・名場面
- 番長の底力
- 第57話より。マジンガーZを罠にかけて捕らえ、多数の配下を従えて光子力研究所に降伏を迫るDr.ヘル。マジンガーが脱出しても機械獣の相手をしているうちに研究所を占領してしまおうとするヘルだったが、そこに乱入するボロットとアフロダイA。いつものやられメカ扱いが嘘のようにあしゅら男爵をデコピンで吹っ飛ばし、鉄仮面軍団を千切っては投げるわ踏み潰すわの大暴れを見せる脇役コンビ。これにはさしものDr.ヘルも尻尾を巻いて逃げるしかなかった。
- この回の他、ラインX1の回やOVA版での活躍など機械獣には敵わなくとも対人戦では意外と活躍するエピソードも多い。
- ボロット、弾丸となって空を飛ぶ
- 『マジンガーZ対暗黒大将軍』より。甲児たちの前に現れて暗黒大将軍とミケーネ帝国の脅威を警告する謎の老予言者。彼の言葉で自分が空を飛ぶことを告げられ上機嫌になるボス。その後の戦いでマジンガーが戦闘獣相手に窮地に陥ると、ボロットは両足にロケットを括り付けて発進。マジンガーを翻弄していたダンテに勢いのまま激突し大爆発、なんとそのまま撃破してしまう。…とはいえ活躍はここまでで、直後に別の戦闘獣にぶん殴られて研究所まで吹っ飛ばされてしまった。
- SRWでは『Z』の地上版ボロットダイナミックスペシャルとして採用されている。
スパロボシリーズの名場面
- 「俺様の名前はボスボロットよ!」
- 『BX』第37話「降臨!大いなる神の化身!」。あしゅらは恥もプライドも捨て、偽りの涙を流して甲児を騙し、ついに暗黒大将軍を復活させる。機体を損傷してもなお共に戦おうとするあしゅらの仁義にボスは一定の敬意を表した。だが、同時に甲児の仁義を裏切った事をボスは絶対に許さなかった。
- そんなボスに触発されたくろがね五人衆、つばさ、暗黒寺、ガミアQ、そしてボスボロットを加えたくろがね屋(所縁の)メンバー総攻撃で、ついに機械獣あしゅら男爵は大破。
- 自分を倒したのがヘンテコなロボットな事に驚愕するあしゅらに対して、ボスは高らかに宣言する「俺様の名前はボスボロットよ!」と。あしゅらは「その名前をあの世に持っていく」と叫び機体ごと爆散するのだった。
関連機体
- スーパーボスボロット
- 宇宙戦仕様に改造されたボスボロット。…実はスパロボオリジナルの機体で、現在のところ『新スーパーロボット大戦』のみに登場する。
- ロボットJr.
- 兜シローが搭乗する操縦練習用の機体。ボスボロットとコンビを組むことが多い。
- 作業用ロボット
- 『マジンカイザーSKL ヴァーサス』に搭乗した作業用ロボット。ボスボロットがモチーフ。
- ボススペイザー
- 『UFOロボグレンダイザー』第31話「空に花咲け!ボスの友情」で登場した。ボロット用に作られたスペイザー型の飛行装置。SRW未登場。
余談
- ボスボロットは、講談社の児童向けTV雑誌『テレビマガジン』の企画「マジンガーズクラブ」で公募を行い、受賞したデザインを原案にした機体である。
- …と、思われていたのだが『激マン! Z&グレート編』において、この企画は出来レースであり実際は永井豪が既にデザインした設定画を使用したものである事が明かされている。一応、優秀賞を獲った応募者に賞品を送るなどのフォローはされていたが、この当選ハガキについても永井氏は当てずっぽうに選んだとも語っている…。
- 『激マン!』で描かれたボスボロットは機械獣のスクラップを流用して作られたという設定となっている[11]。あくまで『激マン!』における設定ではあるが、それならば妙なスペックの高さやパワーの強さなどに納得がいく。
- 上記のとおり、くろがね五人衆は生身で戦っているが、水中や空、果てには宇宙でも戦っている。宇宙空間では「酸素が存在しない真空状態、宇宙線による被曝」といった問題があるのだが、演出を見る限り、恐らく宇宙服無しで戦っている。これなら「変な奴」呼ばわりした鉄仮面の気持ちも理解できよう。
- 商品化が大変なロボットの一つ。劇中のコミカルな表情を再現するだけで複数の表情差分パーツが必要になる他、装備バリエーションを再現する為には多数のオプションパーツが必須になる。
脚注
- ↑ アニメ第55話より。
- ↑ 初戦闘の第48話のみ、ヌケとムチャがバケツを加工して作ったヘルメットを被っている。ボスはその時さやかに急かされていたこともあって渋々被ったが、手動エレベーターからボロットの口部分に飛び移り損ねた際に建物天井の鉄骨に頭をぶつけて1回、ボロットのコックピット床に頭からダイブして1回、出撃前に合計2回も頭を守った。
- ↑ アニメ第55話より。
- ↑ もりもり博士によればブレストファイヤーはボロットの方が先に熔ける、ロケットパンチは発射の反動で壊れ、光子力ビームは(当時再建途中だった)研究所のエネルギー不足で搭載されないとの事。ルストハリケーンは「それもダメだわい!」の一言で断られている。逆に言えば、光子力ビームを搭載出来るだけのスペックはある。
- ↑ 本編第56話ではボスに怒鳴られた際、ボスがハンドル等に触れていないにもかかわらず(コックピット内には居た)、まるで自我があるかのように落ち込んだ顔になったこともある。
- ↑ ボロットダイナミックスペシャルや『Z』の戦闘アニメで原作で放った武装が一部再現されてはいる。
- ↑ このため、週刊少年ジャンプ連載分にはボスボロットは登場していない。
- ↑ 『64』ではスペシャルデラックスゴールデンデリシャスハイパーマグナムウルトラパーフェクトボロットパンチと微妙に違う。
- ↑ 設定画では刃の部分が微妙に異なっており、グレートの物が捻れている物に対しボロットの物は直線的な物になっている。
- ↑ 元ネタは恐らく同じ永井豪作品である『ドロロンえん魔くん』。当時の劇場版でもあった演出である。
- ↑ 機械獣のスクラップの流用で作った機体という設定は『Zマジンガー』に登場する「凄ノ王」のオマージュである。
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