「アナハイム・エレクトロニクス」の版間の差分
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2016年12月26日 (月) 22:11時点における版
アナハイム・エレクトロニクス(Anaheim Electronics)とは、『宇宙世紀シリーズ』に登場する企業。
概要
月を主な拠点とする巨大コングロマリッド(複合企業)。宇宙世紀ガンダムシリーズ(TV版および劇場版『機動戦士ガンダム』を除く)において主にモビルスーツ(以下、「MS」と表記)を開発している企業。
「スプーンから宇宙戦艦まで」というキャッチフレーズが示す通り、本来はMS開発だけを行う企業ではなく、電子機器や宇宙艦艇、果てはスペースコロニーの製造にも関わる総合商社である。
来歴
一年戦争終結後、旧ジオン公国系の企業等を吸収合併・買収を繰り返してシェアを上げ、地球連邦軍の兵器受注でトップを占めるまでに至っている。
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、地球連邦軍によるガンダム開発計画に共同参加した。
グリプス戦役および第1次ネオ・ジオン抗争(ハマーン戦争)では反地球連邦政府組織エゥーゴの最大のスポンサーとなるが、予断を許さない情勢ではエゥーゴの敵対組織であるティターンズやネオ・ジオン(アクシズから改称)にMSを横流ししている。
また、第2次ネオ・ジオン抗争(シャアの反乱)およびラプラス戦争(第3次ネオ・ジオン抗争)の折には、地球連邦軍およびそれに対して反旗を翻すシャア・アズナブル率いる新生ネオ・ジオンと残党組織である袖付きの最新型MSを開発している。
なお、小型MSの開発に積極的でなかった為か、またはラプラスの箱が解放されたことでビスト財団との繋がりが弱まったのか、『機動戦士ガンダムF91』の時代にはかなり衰退しており、地球連邦軍所属の研究所であるサナリィに最先端MS開発競争の先頭の座を明け渡している。しかしながら、量産型MSでは依然トップシェアを占めている。
その後シルエットフォーミュラプロジェクトを経る事で、サナリィの小型MS開発技術に追い付くものの、市場の「独占」ではなく「共存共栄」を目指すようになり、サナリィを潰そうとはしなかった。
『機動戦士Vガンダム』の時代には、ラビアンローズにおいてリガ・ミリティアの母艦リーンホースJr.を開発。地球連邦軍の主力MSであるジェムズガンやジャベリンはアナハイム社製である。
総評
宇宙企業であるため、前述した通りエゥーゴやネオ・ジオンを援助しているが、予断を許さない情勢では地球至上主義を掲げるティターンズにMSを供与するという一面も見られた。こういった行動から、「死の商人」と揶揄されることも多い。
宇宙世紀ガンダムシリーズの戦乱において使用されたMSを大量生産したアナハイム・エレクトロニクスという企業は、良くも悪くも「宇宙世紀ガンダムシリーズの陰の立役者」であるとも言えるだろう。
主な人物
- メラニー・ヒュー・カーバイン
- 会長。今で言うCEO。
- SRWでは『SC2』で名前のみ登場しており、軍産複合体ロゴスの一員として逮捕されたことが語られている。
- マーサ・ビスト・カーバイン
- 社長夫人。カーバイン家に嫁いだビスト財団の当主カーディアス・ビストの妹。『機動戦士ガンダムUC』の主人公バナージ・リンクスの叔母にあたる。
- なお、社長であるマーサの夫(本名不明)はメラニーであると解釈されることもあるが、メラニーは「会長」であって社長ではない。
- アルベルト・ビスト
- 幹部。カーディアス・ビストの息子で、『機動戦士ガンダムUC』の主人公バナージ・リンクスの異母兄にあたる。
- ウォン・リー
- 幹部。エゥーゴとの連絡役。
- オサリバン
- フォン・ブラウン支社常務。ガンダム開発計画責任者。
- ニナ・パープルトン
- フォン・ブラウン支社の社員。試作ガンダム1号機・2号機担当システムエンジニア。
- ルセット・オデビー
- フォン・ブラウン支社の社員。試作ガンダム3号機担当システムエンジニア。
- ミリィ・チルダー
- ラビアンローズ所属の社員。
- オクトバー・サラン
- フォン・ブラウン支社の社員。νガンダムの開発主任。
関連地名
- フォン・ブラウン市
- 月面都市。郊外に自社ビル「アナハイム・ビル」を持つ。最重要拠点。
- インダストリアル7
- サイド4(旧サイド5)に位置するアナハイム・エレクトロニクス社が所有する工業コロニー。コロニー内にはアナハイム工業専門学校がある。
アナハイム・エレクトロニクス社製のモビルスーツ
ガンダム開発計画
Ζプロジェクト
その他
委託製作
開発艦船
- アーガマ
- ホワイトベースを参考にして建造した宇宙巡洋艦。エゥーゴの旗艦となる。
- ラーディッシュ(アイリッシュ級)
- アーガマの発展型である宇宙戦艦。アーガマと共にエゥーゴの戦力となった。
- ネェル・アーガマ
- アーガマの後継となる母艦。エゥーゴだけでなく、ロンド・ベル隊でも使用された。
- ラビアンローズ
- アナハイム・エレクトロニクスが所有するドッグ艦。大型の艦船の修理や補給を行う。
- リーンホースJr.
- 大破したリーンホースとガウンランドをザンスカール帝国から鹵獲したスクイード1を使用し、ドッグ艦ラビアンローズにて改修した宇宙戦艦。
関連組織
- 地球連邦軍
- 派生した軍事組織も含めて、アナハイム・エレクトロニクスの最大の取引相手と言える。
- エゥーゴ
- アナハイム・エレクトロニクスが支援する反地球連邦組織。
- スポンサーであるアナハイム・エレクトロニクスの意向に振り回される面があり、「アナハイム社の私兵」と揶揄されることもある。
- ロンド・ベル
- アムロ・レイ専用モビルスーツであるνガンダムを開発している。
- ティターンズ
- 支援するエゥーゴの敵対組織ではあるが、量産型モビルスーツ・マラサイを開発してティターンズに引き渡している。
- ネオ・ジオン(袖付きを含む)
- 地球連邦軍と並ぶ取引相手。サザビーやシナンジュ(ネオ・ジオング)といった専用機や、シュツルム・ディアス、ギラ・ドーガ、ギラ・ズールといった量産機を開発・譲渡している。
- ビスト財団
- 宇宙世紀の政財界に巨大な影響力を有する組織。
- 財団の創始者サイアム・ビストが草創期のアナハイム・エレクトロニクスに役員として迎えられて以来、一心同体ともいうべき関係にある。社長夫人となったマーサもビスト家出身。
- サナリィ
- 地球連邦軍の海軍戦略研究所で、アナハイム・エレクトロニクスにとっては商売仇にあたる。
- リガ・ミリティア
- アナハイム・エレクトロニクスが協力する民間軍事組織。大破したリーンホースをリーンホースJr.として改修している。
登場作品
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ニナの台詞の中などに登場。
- エゥーゴのスポンサーだが、DCにもMSを提供している。
- スーパーロボット大戦F完結編
- フルアーマー百式改などロンド・ベル(クワトロ)に譲渡し、イデオン解析するなどイベントにも絡んでいる。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 今作ではオサリバン常務が登場。ティターンズ残党のヤザンと裏取引をしている。また、サナリィで開発された量産型ガンダムF91やクロスボーン・ガンダムを委託生産している(元々サナリィには生産施設はないため)。どちらも優秀な性能を発揮していた辺り、原作のGキャノンの件とは違い技術提供が問題なく行われたか、アナハイム社の技術力がサナリィと同等だったとも解釈できる。しかし、原作でF91のデータを盗用したアナハイム社が量産型F91を作るのは皮肉と言えなくもない。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- ブルーコスモス(ロゴス)の影響力があり、アナハイム側も今までのガンダムタイプのデータの引き渡しを迫られるなど危機的状況が伝えられている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 本作では黒歴史由来の機体の残骸を解析・研究することで、本来の歴史よりも早くサイコフレームの開発に成功しており、これによりνガンダムも早く登場した。
- 第3次スーパーロボット大戦Z(時獄篇/天獄篇)
- サイコフレームが開発されてるため『機動戦士ガンダムUC』も本来の歴史よりも早い時間軸で参戦を果たしている。
- また、『時獄篇』では、カミーユ、フォウ、カツがテストパイロットとして、ファもカミーユのアシスタントとして入社している他、Ζガンダムやνガンダムのサイコミュ搭載機をオーバーホールと偽って(実際カミーユらも急な事に不信感を抱いていた)封印している。これは、ユニコーンガンダムのNT-Dに反応・暴走しないようにするための措置であったが、アドヴェントらの手引きで解放され、Z-BLUEの手に届けられている。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- ネルガル重工とはライバル関係であることがプロスペクターから明かされた。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- ストーリー根幹に0083は関わっており、エンディングでオサリバン常務が死亡する。
- スーパーロボット大戦BX
- 地球連邦保守派の代表格としてほぼ敵対組織として登場。本来ライバル企業のGAILとも保守派として利害が一致し手を組む。なお、設定上は連邦軍の兵器シェアの大部分を占めているはずなのだが、ゲーム中にはジェガンがアイコンだけ時折出てくるくらいで、そのうえブレイヴとの競合に敗れてリゼルやアンクシャが不採用となっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- オクトバー・サランが初登場。OZと協力関係を結んでいるのか、OZルートへ進むとフルアーマー百式改や量産型νガンダムを納品してくる。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- エゥーゴ連邦に存在する企業として登場。MSを召喚するパーソナル転送システムをエゥーゴに供給しているが、同システムはテロリスト達も所有している為「横流しをする死の商人」と罵られている。
- νガンダムも開発するが、納入相手のアムロの名を騙った黒い三連星に渡してしまうなど、無責任な企業として描かれている。
資料リンク
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