「第4次スーパーロボット大戦」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
『[[第2次スーパーロボット大戦]]』より続く[[旧シリーズ]]の完結編。オリジナル[[主人公]][[強化パーツ]]、[[オプション]]の[[ロボット大図鑑]]や[[キャラクター事典]]などシリーズにおけるおなじみの要素が本作でほぼ出揃った。
+
『[[第2次スーパーロボット大戦]]』より続く「[[旧シリーズ]]」の完結編となる作品。また、オリジナル[[主人公]]の登場や新たなシステムの導入・変更により、今日まで続く「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲームシステムを完成させたと言える作品でもある。
  
後に[[プレイステーション]]にて『[[第4次スーパーロボット大戦S]]』として移植された。また[[セガサターン]]でリリースされた『[[スーパーロボット大戦F]]』(および『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』)は本作をベースにしたリメイク作品である。
+
移植版として『[[第4次スーパーロボット大戦S]]』、リメイク作品として『[[スーパーロボット大戦F]]/[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』が製作されている。
 
 
当時のスーパーファミコンソフトの事情によるものもあり、ソフト単品での定価がシリーズ一高額となっている。
 
  
 
== システム ==
 
== システム ==
 
=== 新規システム ===
 
=== 新規システム ===
;[[主人公]]・主人公機
+
;[[主人公]]・副主人公
:マイキャラクター制を初導入。キャラクターメイクは男女4名ずつの計8名から選択、名前のほか誕生日や血液型も変更可能。主人公機は名前とカラーリングを変更可能。
+
:いわゆる「プレイヤーの分身」としての主人公。男女4名ずつの計8名から選択し、選択したタイプ([[リアルロボット|リアル]]/[[スーパーロボット|スーパー]])によって能力値や搭乗機、シナリオ展開に違いが出る。
 +
:名前などの変更が可能。その中で「性格」は副主人公、「誕生日・血液型」は[[精神コマンド]]に影響を与える項目になっている。
 
;[[特殊技能]]
 
;[[特殊技能]]
:本作より導入されたパイロットに設定されたアビリティ。これによりパイロット間の能力差別化がより図られた。「[[ニュータイプ]]」「[[聖戦士]]」や各原作に由来したものと、「[[底力]]」「[[切り払い]]」「[[シールド防御]]」など特に由来を持たない汎用的なものに大別される。
+
:パイロットに設定された特殊能力。「[[底力]]」など原作に由来しないものと、「[[ニュータイプ]]」など原作に由来したものがある。後者は特定の武器を使用する条件になっている。
;エネミーフェイズ時行動のマニュアル操作追加
 
:従来の[[エネミーフェイズ]]行動は一括された命令に従ったオート行動しかなかったが、本作でマニュアルによる操作が可能に。これにより反撃・防御・回避の選択、また反撃時の武器選択等が自由に行えるようになった。
 
 
;[[強化パーツ]]
 
;[[強化パーツ]]
:『初代』『第2次』にて存在した使い捨て式のパワーアップアイテムを、自由に付け外しのできるパーツとして本格導入。主にマップ中でのアイテム探索により入手でき、マップの特定地点にユニットを移動させると、隠されている[[強化パーツ]][[金塊]][[資金]])が入手できる、というもの(但し後者は「'''金魂'''」と表記される)。
+
:[[スーパーロボット大戦|初代]]』『[[第2次スーパーロボット大戦|第2次]]』で採用されていた「アイテム」を発展させたもの。装備するだけで効果が得られる「装備パーツ」と、装備後にマップで使用する「消費パーツ」に分かれる。
;[[運動性]]
+
:マップ上の特定の座標にユニットを移動させるのが主な入手方法。なお、強化パーツだけでなく、[[資金|金塊]]<ref>作中では「金''''''」表記</ref>を入手することもある。
:本作より追加された機体パラメータ。回避率と命中率に関わる。
+
:座標は精神コマンド「[[探索]]」を使うことで特定が可能。
 
;[[妖精]]
 
;[[妖精]]
:本作より妖精がサブパイロットとして扱われるようになり、[[乗り換え]]の対象になった。
+
:妖精が[[サブパイロット]]と同等の扱われ方になり、精神コマンドの使用と[[乗り換え]]が可能になった。
  
 
=== 既存システムと変更点 ===
 
=== 既存システムと変更点 ===
 +
;パラメータの変更点
 +
*射程1の武器に対応するパラメータ「近攻撃」、射程2以上の武器に対応するパラメータ「遠攻撃」が追加。
 +
*同陣営のパイロットが撃墜された際の[[気力]]の増減に関係するパラメータ「[[性格]]」が追加。
 +
*機体・パイロットに[[地形適応]]が再び設定。
 +
*回避率と命中率に関わる機体パラメータ「[[運動性]]」が追加。
 +
;[[エネミーフェイズ|EP]]行動の変更点
 +
:反撃・防御・回避の選択が自由に行える「マニュアル」の追加。反撃の際の使用武器も選択可能。
 
;[[オプション]]
 
;[[オプション]]
:[[サウンドセレクト]]の他、[[キャラクター事典]]、[[ロボット大図鑑]]、[[カラオケモード]]、[[デモセレクト]]等が実装され従来から大幅な充実化が図られている。うち事典・図鑑については、以降の据置機において標準実装されている。
+
:[[キャラクター事典]]、[[ロボット大図鑑]]、[[カラオケモード]]、[[デモセレクト]]等が新たに追加。
  
 
== 難易度 ==
 
== 難易度 ==
敵ターンでの行動がマニュアル化された点が難易度の緩和に大きな役割を果たしており、初心者から上級者まで幅広くカバーしたゲームへと完成したと言える。他、特殊技能が設定されたためか[[ファンネル]]やオーラ斬り等の「要特殊技能武装」は全体的に強力に設定されており、特に本作の[[オーラバトラー]]は今日でも語り草になるほどに反則レベルの強さであった。
+
*[[エネミーフェイズ|EP]]でマニュアル行動が可能になったことで難易度は緩和され遊びやすくなったものの、難易度自体は決して低いわけではない。特に、シナリオ「栄光の落日」「オルドナ=ポセイダル([[ギャブレット・ギャブレー|ギャブレー]]未加入)」などは、シリーズ全体で見ても難所として名前が出てくるレベルである。
 
+
*本作でも条件を満たせば[[ネオ・グランゾン]]が[[ラストボス|ラスボス]]として登場する。[[シュウ・シラカワ|シュウ]]と[[ヴァルシオン]]の[[人工知能|超AI]]はLv99なうえに、敵は全員[[気力]]150、味方は全員気力50と厳しい条件になっている。
また、中盤あたりのシナリオ「特異点、崩壊」以降からの後半戦は『第3次』に匹敵するほどの難易度のシナリオが待っており、次のシナリオ「栄光の落日」までにユニット(特に二軍になりやすいもの)をバランスよく鍛えておかないと「栄光の落日」で手詰まりになる可能性もあるが、テクニック次第では敵増援を出さずにクリアも一応可能。
+
*ユニットの地形適応は[[モビルスーツ]]は空陸、その他は宇宙がBになりやすい調整になっている。また、序盤からいる[[リアルロボット|リアル系]]の機体は強制処分の対象になっているものが多いため、改造による補強もしにくい。
 
+
*「要[[特殊技能]]武器」が登場したことによって、技能の有無によるパイロット格差が生じている<ref>特に、強力な武器がオーラ斬り二種しかないオーラバトラー系の格差は非常に大きい。</ref>。
[[ネオ・グランゾン]]と戦う為の条件が『第3次』より易しくなっている。またシリーズ初のバッドエンディングが用意されており、条件を満たすと最終面で選択肢が出現、その時の選択によってグッドエンドとバッドエンドに分岐する。
+
*本作の[[マップ兵器]]は非常に強力なため<ref>攻撃範囲が広く、敵は接近・密集しやすい傾向にあるため。</ref>、マップ兵器の有無は難易度に大きく影響を与える。
  
 
== 話題 ==
 
== 話題 ==
*本作は『EX』のエンディングにてタイトルが初出されており、この時点で制作が決まっていた。また当初は本作がスパロボシリーズの完結作となる予定であった<ref>[https://blog.spalog.jp/?p=6297 スーパーロボット大戦は30歳になりました] 2021年4月20日閲覧。 </ref>。
+
*前作『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』エンディングで本作のタイトルが発表されていた。また、本作がSRWの最終作となる予定であった<ref>[https://blog.spalog.jp/?p=6297 スーパーロボット大戦は30歳になりました] 2021年4月20日閲覧。 </ref>。
*本作をもってスーパーロボット大戦シリーズそのものが完結する予定だったが、当時バンプレストの杉浦幸昌社長から寺田貴信プロデューサーに「20年は続けろ」と言われた。そしてへ、20年目30年目と続き「[[スーパーロボット大戦30]]」にて30周年記念ソフト発売をおいて杉浦幸昌社長から続けられたことへの感謝の意を表している。
+
*シリーズで初めてバッドエンドが採用された作品である。最終話で「[[シュウ・シラカワ|シュウ]]と戦う」ルートへ進むことが条件。
*参戦作品はこれまでの作品で出演した全作品に新規参戦5作品が加わったもので、シナリオのボリュームは前3作を遥かに凌ぐ。その分『EX』では再現されていた武器グラフィックが無くなったりと省力化されているところも見受けられる。
+
*参戦作品の世界観や、イベントなども数多く再現されており、政治思想など社会的な側面が作品に表現されている。
*また、自軍ユニットが今までよりも段違いに増えたことで、スーパーファミコンが一度に展開できるメモリ容量内で自軍ユニットすべてのステータスを管理することが厳しくなってしまった。そのため、シナリオが進んでいくとユニットをいくつか自軍から離脱させる必要が生じる。離脱させるユニットはプレイヤーの自由選択ではなく「[[コン・バトラーV]] or [[ダンクーガ]]」と、「リューネ・ヤンロン・テュッティ or シュウ・サフィーネ・モニカ」の選択である。
+
*戦闘画面のクオリティはSFCのスペック限界に迫るものと評価が高く、移植作の『第4次S』でもほぼそのままの形で使用されている。ただし、『EX』では再現されていた武器グラフィックが無くなったりと省力化されているところも見受けられる。
**どういう理由でこれらのユニットとパイロットが選抜されているのかは正確なところは不明だが、コン・バトラーVとダンクーガについては分離形態のデータもあるユニットなので、リストラしたときのデータ削減効率が良いというところもあるかも知れない。なお、プレイステーションでリメイクされた『[[第4次スーパーロボット大戦S]]』ではメモリ容量増加によりリストラ選択はなくなった。
+
*初登場である[[ダンクーガ]]の扱いが妙に悪く<ref>飛行用ブースターを装備したグラフィックだが飛行不可能、機体とパイロットの適応の不一致でユニット適応にA無し、後半に[[コン・バトラーV]]との2択で強制離脱。</ref>、本作を象徴する一つにもなっている。
*参戦作品の世界観や、イベントなども数多く再現されている。そのため政治思想など社会的な側面が作品に表現された。一連のクロスオーバー現象の奔りともいえる。
+
*機体の処分、パイロットの離脱が何度か行われるが、これはSFCのメモリ容量不足によるものと言われている。
*戦闘画面のクオリティはスーパーファミコンのスペック限界に迫るものと評価が高く、後の『第4次S』ではほぼそのままの形で移植されている。
+
*「旧シリーズ」最終作ということもあり、本作での一連の戦いには他の大戦と違い別称が無い<ref>『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|LOE]]』では「第4次大戦」としている。</ref>。
*本作初登場の「[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]」について、[[真・ゲッター2]]の下半身及び[[真・ゲッター3]]は原作未登場のため、石川賢氏が本作のために描き下ろしたものとなっている。
 
 
*パッケージイラストは今はなき「ケイブンシャ大百科」シリーズのパロディとなっている<ref>ケイブンシャ『第4次スーパーロボット大戦を一生楽しむ本』110頁。</ref>。  
 
*パッケージイラストは今はなき「ケイブンシャ大百科」シリーズのパロディとなっている<ref>ケイブンシャ『第4次スーパーロボット大戦を一生楽しむ本』110頁。</ref>。  
*旧シリーズでは、前3作と比べて進行記録のセーブデータファイルが二つしか無い(図鑑データのセーブにも使われている為と思われる)。その代わり、ターボファイル(ツイン)を接続する事によって複数のセーブデータを残す事が可能。なお、発売からかなり時間が経った現在ではカートリッジのバックアップ電池が切れている可能性がある為、プレイの際は記録用にターボファイルの使用が推奨される。
+
*セーブ数が二つに減少しているが、別売りの周辺機器「ターボファイル(ツイン)」を利用することで複数のセーブデータを保存しておくことが可能となっている。なお、発売からの経過年数的に本作カートリッジのバックアップ電池は切れている可能性が高いため、現時点でプレイする際は記録用にターボファイルの使用が推奨される。
*旧シリーズの最終ストーリー(の一つ)という事もあって、『第2次』の[[DC戦争]]、『第3次』の[[インスペクター事件]]、『EX』の[[ラ・ギアス事件]]に相当する大戦の別称は存在しないが、[[魔装機神シリーズ]]では「第4次大戦」と触れられてはいる(現在は[[OGシリーズ]]の世界観で進んでいる)。
+
*当時のSFCソフトの事情によるものもあり、ソフト単品での定価がシリーズで最も高額となっている。
*SFC版はファミリーコンピューターマガジンにて「サルがパイロットになる」というウソテクが掲載された。後年[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート|本当にサルがパイロットになる作品]]が参戦するとは夢にも思わなかっただろう。
+
*スーパーファミコンマウス対応となる最後のソフトである。
*スーパーファミコンマウス対応となる最後のソフトである。後に[[パソコン|Steam]]配信となる『[[スーパーロボット大戦V]]』ではマウス(とキーボード)での操作に対応している。
+
*ファミリーコンピューターマガジンにて「サルがパイロットになる」というウソテクが掲載されたが、後に[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート|本当にサルがパイロットになる作品]]が参戦してしまった。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
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*★[[重戦機エルガイム]]
 
*★[[重戦機エルガイム]]
  
他、「[[劇場版マジンガーシリーズ]]」・『[[ガンダム・センチネル]]』の機体、隠し要素として『[[New Story of Aura Battler DUNBINE]]』の機体とキャラクターが登場する。
+
上記の他に「[[劇場版マジンガーシリーズ]]」『[[ガンダム・センチネル]]』から機体が、『[[New Story of Aura Battler DUNBINE]]』から機体とキャラクターが登場する<ref>なお、後年発売された『[[全スーパーロボット大戦電視大百科|電視大百科]]』には『ガンダム・センチネル』に関連するデータは収録されていない。</ref>。
  
尚、『ガンダム・センチネル』については、後年発売されたデータベースソフト『[[全スーパーロボット大戦電視大百科]]』には収録されていない。
+
また、参戦作品に『真ゲッターロボ (原作漫画版)』が入っているが、本作のために描き下ろされたデザインや独自に設定されたものがあるからか、[[真ゲッターロボ (ロボット)|機体]]の出典は「オリジナル」になっている。
 +
 
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「[[旧シリーズ]]」3作品に参戦した作品が全て登場しており、最終作にふさわしいボリュームになっている。
  
 
== 世界観 ==
 
== 世界観 ==
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=== 登場人物 ===
 
=== 登場人物 ===
 
==== [[主人公]] ====
 
==== [[主人公]] ====
下記の8人から1人を選択。更に作中の選択によって、パートナーを加入させることが可能(パートナーは下記の組み合わせで固定)。
+
下記の8人から1人を選択。主人公に設定された「性格」と同じの組の異性が副主人公として登場する<ref>登場、加入の流れは作中の選択によって異なる。</ref>。
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主人公・副主人公は[[モビルスーツ|MS]]系への[[乗り換え]]が可能。
  
 
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
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==== [[魔装機神シリーズ]] ====
 
==== [[魔装機神シリーズ]] ====
本作からミオの[[ファミリア]]が登場(後の[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|OGサーガ魔装機神I]]では設定変更されている)。後の魔装機神シリーズでお馴染みの中核メンバーがこの作品で揃っている。
+
本作からミオの[[ファミリア]]が登場<ref>DS版『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|LOE]]』で設定が変更されている。</ref>。
  
 
;[[マサキ・アンドー]]
 
;[[マサキ・アンドー]]
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=== 登場メカ ===
 
=== 登場メカ ===
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魔装機系については[[魔装機神の登場メカ]]を参照。
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==== 主人公機 ====
 
==== 主人公機 ====
[[リアルロボット]]系でも[[スーパーロボット]]系でも、初期機体はゲシュペンスト。ただしリアルロボット系とスーパーロボット系で性能は異なる。中盤以後、下記機体に乗り換え。リアルロボット系とスーパーロボット系で機体が異なり、主人公によって乗り換え機が変わることはない。
+
ゲシュペンストは副主人公も搭乗可能。
  
;[[ゲシュペンスト・タイプR|ゲシュペンスト(リアル)]]
+
;[[ゲシュペンスト]]([[ゲシュペンスト・タイプR|リアル]]/[[ゲシュペンスト・タイプS|スーパー]]
:リアルロボット系初期機。
+
:初期機。性能はリアル系・スーパー系で全く異なる。
;[[ゲシュペンスト・タイプS|ゲシュペンスト(スーパー)]]
 
:スーパーロボット系初期機。
 
 
;[[ヒュッケバイン]]
 
;[[ヒュッケバイン]]
:リアルロボット系後継機。
+
:リアル系後継機。
 
;[[グルンガスト]]
 
;[[グルンガスト]]
:スーパーロボット系後継機。
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:スーパー系後継機。
:;ウィングガスト
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:;ウィングガスト / ガストランダー
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::戦闘機形態および戦車形態。
:;ガストランダー
 
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==== その他味方機 ====
 
==== その他味方機 ====
 
;[[ゲシュペンストMk-II]]
 
;[[ゲシュペンストMk-II]]
 
:[[ギリアム・イェーガー]]が搭乗。味方ではあるが[[NPC]]のため操作は不能。
 
:[[ギリアム・イェーガー]]が搭乗。味方ではあるが[[NPC]]のため操作は不能。
 
魔装機系については[[魔装機神の登場メカ]]を参照。
 
  
 
==== ゲスト ====
 
==== ゲスト ====
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*[[母艦]]
 
*[[母艦]]
 
*[[修理装置]]
 
*[[修理装置]]

2021年12月23日 (木) 23:02時点における版

第4次スーパーロボット大戦
シリーズ 旧シリーズ
移植版 第4次スーパーロボット大戦S
リメイク版 スーパーロボット大戦F
スーパーロボット大戦F完結編
前作 スーパーロボット大戦EX
開発元 ウィンキーソフト
発売元 バンプレスト
対応機種 スーパーファミコン
プロデューサー じっぱひとからげ
シナリオ 阪田雅彦
キャラクターデザイン 湖川友謙
メカニックデザイン 大河原邦男
カトキハジメ
福地仁
宮武一貴
守谷淳一
レイアップ
音楽 山根昇
藤本大輔
発売日 1995年3月17日
価格 12,800円
テンプレートを表示

第4次スーパーロボット大戦』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「旧シリーズ」の1つ。

概要

第2次スーパーロボット大戦』より続く「旧シリーズ」の完結編となる作品。また、オリジナル主人公の登場や新たなシステムの導入・変更により、今日まで続く「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲームシステムを完成させたと言える作品でもある。

移植版として『第4次スーパーロボット大戦S』、リメイク作品として『スーパーロボット大戦F/F完結編』が製作されている。

システム

新規システム

主人公・副主人公
いわゆる「プレイヤーの分身」としての主人公。男女4名ずつの計8名から選択し、選択したタイプ(リアル/スーパー)によって能力値や搭乗機、シナリオ展開に違いが出る。
名前などの変更が可能。その中で「性格」は副主人公、「誕生日・血液型」は精神コマンドに影響を与える項目になっている。
特殊技能
パイロットに設定された特殊能力。「底力」など原作に由来しないものと、「ニュータイプ」など原作に由来したものがある。後者は特定の武器を使用する条件になっている。
強化パーツ
初代』『第2次』で採用されていた「アイテム」を発展させたもの。装備するだけで効果が得られる「装備パーツ」と、装備後にマップで使用する「消費パーツ」に分かれる。
マップ上の特定の座標にユニットを移動させるのが主な入手方法。なお、強化パーツだけでなく、金塊[1]を入手することもある。
座標は精神コマンド「探索」を使うことで特定が可能。
妖精
妖精がサブパイロットと同等の扱われ方になり、精神コマンドの使用と乗り換えが可能になった。

既存システムと変更点

パラメータの変更点
  • 射程1の武器に対応するパラメータ「近攻撃」、射程2以上の武器に対応するパラメータ「遠攻撃」が追加。
  • 同陣営のパイロットが撃墜された際の気力の増減に関係するパラメータ「性格」が追加。
  • 機体・パイロットに地形適応が再び設定。
  • 回避率と命中率に関わる機体パラメータ「運動性」が追加。
EP行動の変更点
反撃・防御・回避の選択が自由に行える「マニュアル」の追加。反撃の際の使用武器も選択可能。
オプション
キャラクター事典ロボット大図鑑カラオケモードデモセレクト等が新たに追加。

難易度

  • EPでマニュアル行動が可能になったことで難易度は緩和され遊びやすくなったものの、難易度自体は決して低いわけではない。特に、シナリオ「栄光の落日」「オルドナ=ポセイダル(ギャブレー未加入)」などは、シリーズ全体で見ても難所として名前が出てくるレベルである。
  • 本作でも条件を満たせばネオ・グランゾンラスボスとして登場する。シュウヴァルシオン超AIはLv99なうえに、敵は全員気力150、味方は全員気力50と厳しい条件になっている。
  • ユニットの地形適応はモビルスーツは空陸、その他は宇宙がBになりやすい調整になっている。また、序盤からいるリアル系の機体は強制処分の対象になっているものが多いため、改造による補強もしにくい。
  • 「要特殊技能武器」が登場したことによって、技能の有無によるパイロット格差が生じている[2]
  • 本作のマップ兵器は非常に強力なため[3]、マップ兵器の有無は難易度に大きく影響を与える。

話題

  • 前作『EX』エンディングで本作のタイトルが発表されていた。また、本作がSRWの最終作となる予定であった[4]
  • シリーズで初めてバッドエンドが採用された作品である。最終話で「シュウと戦う」ルートへ進むことが条件。
  • 参戦作品の世界観や、イベントなども数多く再現されており、政治思想など社会的な側面が作品に表現されている。
  • 戦闘画面のクオリティはSFCのスペック限界に迫るものと評価が高く、移植作の『第4次S』でもほぼそのままの形で使用されている。ただし、『EX』では再現されていた武器グラフィックが無くなったりと省力化されているところも見受けられる。
  • 初登場であるダンクーガの扱いが妙に悪く[5]、本作を象徴する一つにもなっている。
  • 機体の処分、パイロットの離脱が何度か行われるが、これはSFCのメモリ容量不足によるものと言われている。
  • 「旧シリーズ」最終作ということもあり、本作での一連の戦いには他の大戦と違い別称が無い[6]
  • パッケージイラストは今はなき「ケイブンシャ大百科」シリーズのパロディとなっている[7]
  • セーブ数が二つに減少しているが、別売りの周辺機器「ターボファイル(ツイン)」を利用することで複数のセーブデータを保存しておくことが可能となっている。なお、発売からの経過年数的に本作カートリッジのバックアップ電池は切れている可能性が高いため、現時点でプレイする際は記録用にターボファイルの使用が推奨される。
  • 当時のSFCソフトの事情によるものもあり、ソフト単品での定価がシリーズで最も高額となっている。
  • スーパーファミコンマウス対応となる最後のソフトである。
  • ファミリーコンピューターマガジンにて「サルがパイロットになる」というウソテクが掲載されたが、後に本当にサルがパイロットになる作品が参戦してしまった。

登場作品

新規参戦は★の5作品。

上記の他に「劇場版マジンガーシリーズ」『ガンダム・センチネル』から機体が、『New Story of Aura Battler DUNBINE』から機体とキャラクターが登場する[8]

また、参戦作品に『真ゲッターロボ (原作漫画版)』が入っているが、本作のために描き下ろされたデザインや独自に設定されたものがあるからか、機体の出典は「オリジナル」になっている。

旧シリーズ」3作品に参戦した作品が全て登場しており、最終作にふさわしいボリュームになっている。

世界観

世界観/旧シリーズを参照。

バンプレストオリジナル

登場人物

主人公

下記の8人から1人を選択。主人公に設定された「性格」と同じの組の異性が副主人公として登場する[9]

主人公・副主人公はMS系への乗り換えが可能。

人物名 性格
レナンジェス・スターロード まじめでやさしい熱血感 A
ミーナ・ライクリング ちょっと変な性格
イルムガルト・カザハラ 理論家だけど異性好き B
リン・マオ クールでニヒル
ヘクトール・マディソン ちょっと変な性格 C
パトリシア・ハックマン まじめでやさしい熱血感
アーウィン・ドースティン クールでニヒル D
グレース・ウリジン 理論家だけど異性好き

魔装機神シリーズ

本作からミオのファミリアが登場[10]

マサキ・アンドー
リューネ・ゾルダーク
シュウ・シラカワ
ホワン・ヤンロン
テュッティ・ノールバック
ミオ・サスガ
シロ / クロ
ランシャオ
フレキ / ゲリ
ジュン / チョーサク / ショージ
プレシア・ゼノサキス
サフィーネ・グレイス
モニカ・グラニア・ビルセイア
テリウス・グラン・ビルセイア
チカ

その他

ギリアム・イェーガー

ゲスト他

ゼブリーズ・フルシュワ
ジュスティヌ・シャフラワース
グロフィス・ラクレイン
テイニクェット・ゼゼーナン
メキボス

登場メカ

魔装機系については魔装機神の登場メカを参照。

主人公機

ゲシュペンストは副主人公も搭乗可能。

ゲシュペンストリアル/スーパー
初期機。性能はリアル系・スーパー系で全く異なる。
ヒュッケバイン
リアル系後継機。
グルンガスト
スーパー系後継機。
ウィングガスト / ガストランダー
戦闘機形態および戦車形態。

その他味方機

ゲシュペンストMk-II
ギリアム・イェーガーが搭乗。味方ではあるがNPCのため操作は不能。

ゲスト

ガロイカ
カレイツェド
グラシドゥ=リュ
レストレイル
レストグランシュ
ゼラニオ
ゲイオス=グルード
ライグ=ゲイオス
バラン=シュナイル

その他敵機

ヴァルシオン

用語

ゲスト
本作の異星人勢力。
ディバイン・クルセイダーズ
メガノイドのコロスドン・ザウサーによって2度目の復活をとげるが、異星人と結託するなど、初代DCの理想は崩れ去ってしまっていた。
ノイエDC
DCから分離した新組織。
ゾヴォーグ
ゲストの正式な組織名。現在ではゲストとインスペクターを含む星間連合という設定。
南極事件
一連の事件の元凶と言うべき出来事。
特異点
グランゾンに組み込まれていたシステム。一連の事件の元凶となっていた。
テスラ・ライヒ研究所
アメリカコロラド州にある科学研究所。本作の主人公機を設計した。
スミソニアン博物館

ゲーム中データ

分類 記事
全話一覧 全話一覧/第4次
隠し要素 隠し要素/第4次
精神コマンド 精神コマンド/第4次
強化パーツ 強化パーツ/第4次
特殊能力 特殊能力/第4次
特殊技能 特殊技能/第4次
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/第4次

商品情報

ゲーム本体

攻略本

サントラ

その他

脚注 

  1. 作中では「金」表記
  2. 特に、強力な武器がオーラ斬り二種しかないオーラバトラー系の格差は非常に大きい。
  3. 攻撃範囲が広く、敵は接近・密集しやすい傾向にあるため。
  4. スーパーロボット大戦は30歳になりました 2021年4月20日閲覧。
  5. 飛行用ブースターを装備したグラフィックだが飛行不可能、機体とパイロットの適応の不一致でユニット適応にA無し、後半にコン・バトラーVとの2択で強制離脱。
  6. LOE』では「第4次大戦」としている。
  7. ケイブンシャ『第4次スーパーロボット大戦を一生楽しむ本』110頁。
  8. なお、後年発売された『電視大百科』には『ガンダム・センチネル』に関連するデータは収録されていない。
  9. 登場、加入の流れは作中の選択によって異なる。
  10. DS版『LOE』で設定が変更されている。