「ガンダム試作2号機」の版間の差分

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[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が開発した[[地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。
 
[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が開発した[[地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。
  
コードネームは「'''サイサリス'''」。ホオズキの属名“Physalis”(フィサリス)が由来で花言葉は「偽り」。
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コードネームは「'''サイサリス'''」。[[花|ホオズキ]]の属名“Physalis”(フィサリス)が由来で花言葉は「偽り」。
  
 
=== 機体概要 ===
 
=== 機体概要 ===
「[[ガンダム開発計画]]」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、当初は高機動性を活かし、様々な弾種を発射可能なバズーカで敵の中枢を攻撃するという強襲用[[モビルスーツ]]として開発されていたが、後に[[南極条約]]によって禁止されていた[[核ミサイル|戦術核弾頭]]で攻撃する事で敵を壊滅させるというコンセプトへ変更されている。この変更の背景には、[[一年戦争]]時における[[マ・クベ|一部のジオン軍人]]の独断による核弾頭ICBMの発射を受け、今後の核攻撃に対する報復手段の為という説がある。
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「[[ガンダム開発計画]]」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、当初は高機動性を活かし、様々な弾種を発射可能なバズーカで敵の中枢を攻撃するという強襲用[[モビルスーツ]]として開発されていた。その後、「最強の攻撃力を持った強襲用モビルスーツ」というコンセプトのもと、[[核ミサイル|戦略核弾頭]]の運用を前提とした機体として完成した。核装備の背景には、MSのコンセプトを再検証する過程で不可避的に戦略核の概念が提示された事に加え、[[一年戦争]]中に[[南極条約]]に反した核弾頭の使用およびその未遂を受け、今後の核攻撃に対する報復手段を用意するという意図があったとされる。
  
 
開発は旧ジオニック系技術者の多い第二研究事業部が担当しており、設計は[[ドム]]系列の物が反映されていると言われる。そのせいか、[[ガンダムタイプ]]であるはずの本機はガンダム開発計画の3機の中で最もガンダムらしくない外見をしている。カラーリングはガンダムタイプ特有のトリコロールであるが、どことなくくすんだ色合いとなっている。
 
開発は旧ジオニック系技術者の多い第二研究事業部が担当しており、設計は[[ドム]]系列の物が反映されていると言われる。そのせいか、[[ガンダムタイプ]]であるはずの本機はガンダム開発計画の3機の中で最もガンダムらしくない外見をしている。カラーリングはガンダムタイプ特有のトリコロールであるが、どことなくくすんだ色合いとなっている。
  
戦術核の使用を前提としているため、実際に運用された場合機体は爆心地間近で核爆発に曝される事になる。故に冷却装置内蔵の特徴的な大型専用シールドを初めとして、機体各部には耐核用の装備が施されている。コクピットも耐熱・耐衝撃処理を施した球型コクピットで、コクピットハッチに設置されたボルトで厳重にロックされる。非常時には爆裂ボルトを作動させてコクピットブロックそのものを射出し、パイロットを脱出させる後のイジェクションポッドと同等の機能がある。バックパックには核弾頭が搭載可能だが、そのせいでスラスターを装備できない事から、肩部にフレキシブル・スラスター・バインダーと呼ばれる大型推進ユニットを装備している。これによって高い機動性を確保している他、AMBACユニットとしても使用可能。脚部には冷却装置が内蔵されており、他の機体と比べてもかなり大型となっている。また重力下でも[[ホバー]]走行が可能。ただし耐核装備は設計理論値の域を出ていない為作中の状態ではいつどのような不具合が出てもおかしくない状態である。
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戦術核の使用を前提としているため、実際に運用された場合機体は爆心地間近で核爆発に曝される事になる。故に冷却装置が内蔵されたラジエーター・シールドを初めとして、機体各部には耐核用の装備が施されている。コクピットも耐熱・耐衝撃処理を施した球型コクピットで、コクピットハッチに設置されたボルトで厳重にロックされる。非常時には爆裂ボルトを作動させてコクピットブロックそのものを射出し、パイロットを脱出させるという、後のイジェクションポッドと同等の機能がある。脚部は冷却装置が内蔵されており、他の機体と比べてもかなり大型となっているが、これはシールドの冷却効果が脚部に及ばないために採られた設計である。
  
あくまで核弾頭を撃つ為だけに製作された機体である為、「基本武装は[[ビームサーベル]]とバルカンだけ」と非常に貧弱である。ただし、その設定が見直されたのか、後に公式作品で武装が追加されている。
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核弾頭は確実に運搬するため、バックパックに搭載されているが、その結果スラスターを装備できない事から、肩部にフレキシブル・スラスター・バインダーと呼ばれる大型推進ユニットを装備し、高い機動性を確保している。フレキシブル・スラスター・ユニットはAMBACユニットとしても使用可能で、重力下でも[[ホバー]]走行が可能。
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あくまで核弾頭の使用を第一義として製作された機体である為、基本武装は[[ビームサーベル]]とバルカンのみとなっているが、機体の基本性能は高く、それに目を付け、幾つかのオプションも用意されていた。
  
 
[[デラーズ紛争]]終結後、ガンダム開発計画は封印され、存在を秘匿されたが、本機の開発データは後に[[リック・ディアス]]開発の際に大いに役立てられた。また、[[デラーズ・フリート]]が機体を解析し、ガトーが[[アクシズ|アクシズ先遣艦隊]]に[[ノイエ・ジール]]授与の際にデータが手渡されたことでのちの[[ネオ・ジオン]]のモビルスーツの開発に寄与されている。
 
[[デラーズ紛争]]終結後、ガンダム開発計画は封印され、存在を秘匿されたが、本機の開発データは後に[[リック・ディアス]]開発の際に大いに役立てられた。また、[[デラーズ・フリート]]が機体を解析し、ガトーが[[アクシズ|アクシズ先遣艦隊]]に[[ノイエ・ジール]]授与の際にデータが手渡されたことでのちの[[ネオ・ジオン]]のモビルスーツの開発に寄与されている。
  
 
=== 劇中での活躍 ===
 
=== 劇中での活躍 ===
本機はテスト、取り分けまだ理論値レベル状態だった耐核装備の為の核バズーカ試射による実地試験のために[[アルビオン]]に搭載され、当時核装備が保管され試射実験場も近くに有った[[トリントン基地]]に搬入されたが[[アナベル・ガトー]]の手によって核弾頭ごと強奪されてしまっている。
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本機はアトミック・バズーカ試射による実地試験のために[[アルビオン]]に搭載され、[[トリントン基地]]に搬入されたが、核弾頭搭載作業の直後、[[アナベル・ガトー]]の手によって強奪された。
  
その後宇宙へ運ばれ、[[地球連邦軍]]の観艦式が行われていた[[ソロモン|コンペイ島]]に防衛部隊を突破して強襲。連邦艦隊に向けて核を発射し、壊滅的な打撃を与える事に成功している。しかし、帰投中に[[コウ・ウラキ]]の[[ガンダム試作1号機Fb]]と交戦。上記の通り未だ設計論値段階の出来でしかなかった耐核用装備故に核の衝撃を抑えきれない不具合が発生し左腕が動作不能、右メインカメラが破損した状態であったがガトーの技量により互角に戦っていた。激しい戦闘の末相打ちとなり、ガトーは脱出したが機体は爆散することとなった。
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その後宇宙へ運ばれ、[[地球連邦軍]]の観艦式が行われていた[[ソロモン|コンペイ島]]に防衛部隊を突破して強襲。連邦艦隊に向けて核を発射し、壊滅的な打撃を与える事に成功している。しかし、帰投中に[[コウ・ウラキ]]の[[ガンダム試作1号機Fb]]と交戦。しかし、核攻撃の際に衝撃を抑えきれなかったため、左腕が動作不能となり、右メインカメラが破損するという不具合に見舞われた。しかし、ガトーの技量により互角の死闘を演じ、激しい戦闘の末相打ちとなり、ガトーが機体から脱出した後、1号機とともに爆発・消失した。
  
劇中でコウは本機の外見を一見しただけで、戦術核を使用する為の機体である事を看破するという造詣の深さを見せている。
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なお、劇中でコウは本機の外見を一見しただけで、戦術核を使用する為の機体である事を看破するという造詣の深さを見せている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
スパロボでは[[HP]]と[[装甲]]がやや高いが他の性能は並の[[モビルスーツ]]くらいか下程度だが、高威力で広範囲の[[マップ兵器]]アトミックバズーカを持つのが特徴。こちらの性能、そして味方の[[精神コマンド]]でどれほど発射を支援できるかによって強さが大きく異なる。旧シリーズ等では、破格の攻撃力を誇る強力な武器だったが、F以降はマップ兵器の弱体化や武器査定の見直しもあり、全盛期ほどの強力さはなくなったが、運用法と場所さえ選べば強力な機体ではある。代わりにビームバズーカを装備して汎用性を重視した換装形態も用意されている。
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[[マップ兵器]]に設定されたアトミックバズーカによる強烈な一撃に特化しており、'''作中トップクラスの攻撃力を持つマップ兵器'''であることも珍しくない。また、耐久力は高く、[[運動性]][[移動力]]は低めといった[[スーパーロボット]]のような機体性能に設定されていることも多い。
 
 
敵機として登場する場合、マップ中に大量にザコ[[MS]]が配置されており、調子に乗ってこれらを倒していると[[気力]]の上がったガトーにアトミックバズーカを放たれ、甚大な被害を被る事になる。その為、ガトー1人を残さない様に一気に仕留めるのが定石。しかし、ガトーは能力が高い為に回避力が高い上、[[シールド防御]]や[[切り払い]]も高確率で発動してしまい苦戦する。
 
  
作品によっては条件を満たせばガトーと共に自軍入りしたり機体だけでも取り戻せたりする場合が多いが、最初から最後まで敵ユニットで取り戻せないことも多い。またガトーが裏切る場合は持ち逃げされることもある。終盤、無人機が複数出てくることもある。
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原作通り[[アナベル・ガトー|ガトー]]の搭乗機として敵対することが多いが、[[隠し要素|条件付き]]で入手可能な作品も多い。味方では核の使用が制限されてしまう、ということは特にないため<ref>アトミックバズーカそのものが採用されていない、あるいは機体とは別の隠し要素の成立で追加入手となっているなど、そもそも装備されていないため使用不可能という状況はある。</ref>、入手した場合は遠慮なくぶっぱなしてしまおう。
  
最初期は「'''GP-02A'''」表記で設定にないビームライフルを持っていた。
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作品によっては「GP-02Aサイサリス」などの名義で登場する場合や、ビームライフルなど通常戦闘用の武器が装備されている場合もある。また、『0083』の話とは無関係に複製・量産されていることも。なお、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』は'''ガトーは登場しているが本機には搭乗しない'''という珍しい作品になっている。
  
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
:パイロットはガトー。原作同様強奪イベントがあり、以後[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力になる。
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:初登場作品。「GP-02」表記。原作通り[[アナベル・ガトー|ガトー]]に強奪されて、そのまま彼の搭乗機となる。シナリオによっては共闘するような場面もあるものの、残念ながら味方に加入することは無い。なお、通常戦闘用の武装はバルカンとサーベルしかないため、'''最長射程1'''となっている。
:強奪された際に撃墜しても何故か奪還できず、必ずDC側に渡ってしまう。残骸を持ち去って修理したんだろうか。どのルートでも一度は交戦することになる。非常に手強いため[[精神コマンド]]を惜しまずに攻めよう。
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:本作のアトミックバズーカは'''攻撃力2550、命中255、射程10'''と凄まじいものだが、イベントでしか使用されない。使用されるシナリオ「ソロモンの悪夢」では巻き込まれないように注意。
:アトミックバズーカの性能は攻撃力2550、命中255、射程10という凄まじいものだが、イベント以外では使わないのが幸い。DCと[[インスペクター]]の会談中に核を撃ちこみ、双方に大打撃を与えるがPS版では効果範囲の縮小により実際に破壊されるユニット数はだいぶ減った。
 
:ガトーはルート次第で仲間になるが、その際は[[ノイエ・ジール]]に乗り換えてくるため本機を味方として使うことはできない。
 
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}}
:マサキの章で入手し<ref>リューネの章でも隠しルートでマサキ軍と合流すると使用可能。</ref>、初めて自軍で使用可能。ガトーの「やむを得ない状況でしか使わない」という意向によりアトミックバズーカは封印され、代わりにプラズマリーダーが装備された…どこで手に入れたのだろうか?。非ビーム兵器なので、[[サーヴァ・ヴォルクルス|ヴォルクルス]]も多少は削れる。何故かビームライフルがこのゲームのMSの中で一番性能が良い。
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:「GP-02」表記。本作では味方としてガトーと共に[[マサキ・アンドー|マサキ]]達と合流する。他の機体より性能の高いライフルを装備するようになったが、アトミックバズーカはプラズマリーダーに交換されているため<ref>「あのような物騒なものは、やむを得ない状況でしか使わない」というガトーの意向による。なお、ラ・ギアスでは魔術により核兵器は無効化されるため、実際に装備されていたとしても役に立たなかったようである。</ref>[[マップ兵器]]の火力や効果範囲はそれなり程度となっている。ルート選択によってはラスト2話は'''ガトー搭乗で強制出撃となる'''点に注意。同時に強制出撃となるユニットが飛行可能な機体ばかりなので、本機だけ進軍が遅れやすいのが難点<ref>特に強制出撃1回目のマップではこれら強制出撃ユニット以外は登場すらしないため、なおのこと孤立しやすい。</ref>。また、[[リューネ・ゾルダーク|リューネ]]の章で合流するマサキ一行にもガトー搭乗機として在籍している。
:マサキの章終盤の分岐次第では[[サイバスター|少人数]][[ビルバイン|の先行]][[ΖΖガンダム|部隊]]に加わる。……が、この先行部隊で進むマップがよりによって'''谷と川と岩場だらけ'''。先行部隊の中で本機は唯一空を飛べないため、地形に引っ掛かって確実に置いてけぼりを喰らう。何故出撃させた。
 
:ちなみにガトーがアトミックバズーカを封印した事が明かされるのはこのルートである。また、この際マサキの口から[[ラ・ギアス]]ではその全土に渡り行使された魔術によって核兵器(核分裂)が無効化される事も説明される。
 
:[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス|リメイク版]]では事前に[[ミノフスキークラフト]]を入手できる可能性があるため、上手く手に入れば置いてけぼりは免れるようになったが、今度はビームライフルの威力がガタ落ちした上に運動性が[[ザク改]]並みと凄まじい弱体化を遂げる。……それでもマサキの章のMSの中では強い方ではあるのだが。
 
 
;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}
:[[隠し要素/第4次|隠し要素]]のガトーを仲間にすると一緒に手に入る。『EX』で封印されたままだったようで、アトミックバズーカは搭載されていない…プラズマリーダーはどこにいったのだろうか?。
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:「GP-02A」表記。[[NPC]]として登場するガトーが乗っており、[[隠し要素/第4次|条件]]成立でガトーと共に正式に加入する。登場時点からフル改造されているが、本作ではアトミックバズーカも別の隠し要素による追加入手となっている<ref>ただし、追加される際に特にメッセージなどは無い。</ref>うえに、『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』で装備していたプラズマリーダーも外しているため、登場時は'''マップ兵器を所持していない'''状態となっている。この段階ではいくら改造済みとはいえ、流石に基本性能が[[ガンダムMk-II]]並みでは終盤の使用は厳しいだろう。
:今作のアトミックバズーカは隠し要素となっており、リアル系で[[ハマーン・カーン|ハマーン]]と会うルートを通り、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]が彼女を説得する事でようやく追加される<ref>ただし条件を満たしても入手したことを示すメッセージは無い。</ref>。そもそもガトーがいる方の部隊とは別部隊なのに、何故こちらで追加されるかは謎である<ref>本作では「誰も乗っていない機体は両方の部隊で共有される」という仕様があるため、GP-02Aをジュドーたち側にワープさせる事は可能ではある。</ref>。
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:本作のアトミックバズーカの初期攻撃力は'''8000'''。実際にはフル改造での入手となるため、入手時点で'''9400'''となる。'''最大射程10、着弾点から半径7マス'''と効果範囲が凄まじく広いのも特徴。気力を最大まで上げて魂をかけて撃てば、'''[[バラン=シュナイル]][[ネオ・グランゾン]]も一撃で落とせてしまう。'''
:機体性能は0083年の機体なだけあってかなり低めだが、アトミックバズーカを含めてフルチューンされている。特にアトミックバズーカの攻撃力は9400と味方では最強であり、気力150状態で[[]]を掛ければ'''[[ライグ=ゲイオス]]ですら一撃で落ちる'''
 
 
:;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S}}
 
:;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S}}
::アトミックバズーカは[[ネオ・グランゾン]]退治の切り札。ただし本作の仕様により、仲間にすると武器の改造は初期化され、バズーカも無改造で入手する事になる。それでも初期威力8000、フル改造した[[真・ゲッター1|ストナーサンシャイン]]より上の数値は破格であるが。
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::本作の仕様により、アトミックバズーカも含め武器の改造は初期化されての入手となってしまう。強力なことに変わりはないので、入手出来たら真っ先に改造しておきたいところ。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
:「'''GP-02Aサイサリス'''」表記。本作ではアトミックバズーカを撃つのに[[気力]]が120必要。
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:「GP-02Aサイサリス」表記。ガトーの搭乗機として序盤から登場するほか、[[隠し要素/F・F完結編|条件]]を成立させれば入手も可能となっている。本作ではアトミックバズーカは'''必殺武器の攻撃力を持った通常のマップ兵器'''として扱われるようになったため、'''状況が整えば普通に使用してくる'''ので注意が必要。ただし効果範囲は『EX』のプラズマリーダー並みと大きく縮小している。なお、HPは妙に高く設定されているものの装甲は普通程度しかなく、何故か'''機体適応は宇宙B'''なので見た目に反して意外と脆い。また、味方機になると宇宙BはそのままにHPや運動性などがガクンと下がるため、強力ではあるが非常に使いにくい機体となる。
:序盤では再び敵となったガトーが搭乗。[[ラビアンローズ]]攻略や[[アマンダラ・カマンダラ|アマンダラ]]からの救難信号を辿り[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]達に加勢する際に持ち出す。ガトーの[[性格]]が超強気なので無為に雑魚敵を倒していると、'''すぐにアトミックバズーカをぶっ放して来る'''。……『EX』の「やむを得ない状況でしか使わない」という発言は一体なんだったのだろうか。流石に『第4次』に比べ威力や攻撃範囲は大きく抑えられたが、危険な事に変わりはないため、気力が溜まる前に倒しに行くか、[[挑発]]・[[脱力]]を活用しよう。…と言いたいところだが、機体性能が運動性120・限界反応330と『完結編』の機体にしては妙に低く、ガトーもオールドタイプなので、集中を掛けたニュータイプを数機ほど囮にしておけば撃たれても問題なく切り抜けられる。しかも原作であれだけ宇宙での格闘戦を繰り広げておきながら、'''[[地形適応]]は何故か宇宙B'''。いったいどういう事なのだろうか…。
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦コンプリートボックス}}
:その後DCルートに行くと、[[隠し要素/F・F完結編|隠し要素]]で[[ノイエ・ジール]]との二択で入手できる(ガトーの仲間フラグは関係ない)。5段階[[改造]]済みで入手できるが、基礎性能が'''運動性80・限界反応280とジェガンより低い'''上に先述通り宇宙B。フル改造してボーナスで宇宙Aにする手もあるが、それでも運動性・限界反応の低さはフォローしきれず、[[必中]]は必須。
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:「GP-02Aサイサリス」表記になった。『第3次』では機体適応は宇宙Bでライフルを所持しアトミックバズーカの効果範囲も縮小されているなど、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』での仕様に変更されているところもある。『EX』では[[運動性]]が低くなり、ライフルの性能も大きく落とされてしまった。
:どうしてもアトミックバズーカを活用したいというのなら、まず機体をフル改造し、フル改造ボーナスは宇宙適応Aか運動性+20を選択、強化パーツは運動性と限界反応を重点的にフォローする。パイロットは[[修理装置]]・[[補給装置]]でレベルを上げて[[奇跡]]を習得させた[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]、次点は[[]]で[[必中]]を使う事ができる[[セシリー・フェアチャイルド|セシリー]]あたりになるだろう。
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:DISC2の「バーチャルスタジアム」では、収録部隊「オールガンダム」に所属している。なお、『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』仕様なのでアトミックバズーカを装備している。
:勿論これは趣味の領域ではあるのだが、二択となるノイエ・ジールも限界反応が低い<ref>こちらは宇宙Aの上に限界の数値もGP-02よりはマシだが、結局大改造と命中率アップ系精神コマンドが必須という点は変わらない。</ref>という欠点は同じであるため、どうせ使うならアトミックバズーカによる一発の火力<ref>『第4次』より大きく弱体化こそしたものの、'''火力という一点だけはガンダム系最強'''である点は同じである。</ref>を発揮できるGP-02の方がいくらかマシであるという見方もできる。
 
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}}
:『第3次』と同様にガトーが強奪。今作では[[DVE]]付き。[[隠し要素/α#ガンダム試作2号機|条件]]を満たせば後半に入手する。スーパーロボット級の耐久力を持つが、原作通りビームライフルを所持しなくなったため通常戦闘での射程は1で低火力と、核以外の武装面は貧弱。核の必要気力は140と高く、敵として登場する際は逃走する本機を追う状況が多いため核を撃たれることは殆ど無いが、味方に制限があったり、ガトーの[[底力]]も加わったりと妙に厄介な相手になる。
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:[[DVE]]付きで原作通り[[アナベル・ガトー]]に強奪される。また、[[隠し要素/α#ガンダム試作2号機|条件]]を満たせば後半に入手することも可能となっている。本作ではライフルを所持していないので通常戦闘は'''最長射程1'''で低火力と貧弱だが、[[スーパーロボット]]級の耐久力にガトーの[[底力]]も加わるため、無駄に頑丈で手間がかかる。また、登場時は基本的に離脱を第一に行動することも落としにくさに拍車をかけている。
:味方ではやはり[[精神コマンド]]が揃っているかで扱いやすさが変わるが、フォウの[[奇跡]]に加え、[[スレッガー・ロウ|スレッガー]]や[[ビルギット・ピリヨ|ビルギット]]の[[捨て身]]で運用するという選択肢も増え、「宇宙怪獣との戦闘で役立つかも」という主旨の発言がある通り、HP数万という敵が数多く出てくる終盤戦で役に立つ。
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:なお、敵対時は基本的にイベントでしかアトミックバズーカを使用することはない。
:核使用時には砲身中部のセーフティ解除のカットインが挿入される。
 
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}}
::HPと装甲、サーベルの攻撃力と射程の増加に空適応の追加とかなり強化されている(サーベルの燃費と海適応は逆に悪化)。ガトーの[[底力]]も健在なので、第24話での撃墜はより困難になった。武器無改造状態で落とすには[[シュラク隊]]の精神コマンドをフル活用する必要がある。
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::耐久力が上がり、サーベルも有射程で空Aになるなど強化されている。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α外伝}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α外伝}}
:[[∀ガンダム (TV)|∀]]とのクロスオーバーで核兵器役として[[マウンテンサイクル]]から発掘され[[ミーム・ミドガルド|ミドガルド]]が搭乗する。スーパーロボット級の耐久力は今作でも健在で、『α』からサーベルの威力が大きく上昇したため通常戦闘も多少こなせるようになったが、射程と対空性能の悪さはそのまま。今回も離脱目的で動くため核を撃たれる心配は殆ど無く、奪還に成功した際は解体され本作での役目を終える。離脱を許した際は終盤に再戦の機会があるが、登場の遅さとターン数制限の関係で核を撃たれる心配はやはり殆ど無い。核の恐ろしさや、それを知りつつ甘い対応をした[[プリベンター|仲間]]に対する[[剣鉄也|鉄也]]の苛立ちなど、シナリオ上では重要な扱われ方をしている。
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:[[マウンテンサイクル|ロストマウンテン]]に埋まっていた機体に[[ミーム・ミドガルド]]が乗り込む。また、難易度『易』では'''別の個体'''をマウンテンサイクルから入手することが可能<ref>こちらの個体の入手場所もロストマウンテン地帯ではある。ちなみに『普』ではノイエ・ジール、『難』ではジ・Oを同じマウンテンサイクルから入手する。</ref>。本作でも離脱目的で行動するが、今回は阻止しやすい状況になっている。なお、阻止(回収)できなかった場合は終盤に再び戦うことになるため、プレイ状況によっては'''試作2号機同士の戦闘'''を普通に見ることができる。
:なお、難易度『易』の場合は終盤にマウンテンサイクルから入手が可能で、以前の騒ぎが嘘のように誰も何も反応せず普通に運用ができる。もちろん核も使用可能であり、'''最大5500'''と[[マップ兵器]]としては突出した火力の高さを持つため、使いこなせば後半ボスの援護陣形の突破などが非常に楽になる。気力のフォローに関しては[[奇跡]]は廃止されたが、[[激励]]が使用者周囲4マスに範囲が変更されたため、他の機体と同時に運用しやすくなった。また、上記の離脱を許していた場合は'''試作2号機同士の戦い'''という珍しい光景を拝むことができる。
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:本作では『[[∀ガンダム (TV)|]]』の劇中で発掘された「[[核ミサイル|核兵器]]」の立ち位置も兼ねているため、登場時は非常に大きな騒動となり、シナリオ上でも重要な扱われ方となっている。そのため、初登場時は核ミサイル(ユニット)と同様に'''撃墜してはいけないユニット'''となっており<ref>再戦時は一般の敵ユニットと同様に普通に撃墜可能。</ref>、回収に成功した場合は'''解体して封印'''という極めて厳重な措置が取られるが、入手した際は'''誰も何の反応もせずに'''普通に使用可能という妙な状況となる。
:グラフィックは敵基準の立ち絵に変更になり、戦闘アニメも作り直されている。なお今作はアトミックバズーカ使用時にキャラクターのセリフが入るタイミングが無い。
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:本作では敵基準のグラフィックに変更され、戦闘アニメも作り直されている。また、アトミックバズーカ使用時にセリフが入らない。
 
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
:[[隠し要素/第2次α#ガンダム試作2号機|隠し機体]]として登場。バルカンとサーベルが有射程になり、新武装ビームバズーカも追加されたため、燃費に難はあるが通常戦闘もまともにこなせるようになった。その一方で代名詞の核は搭載されておらず、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]拒絶ルートに進んだ場合のみ最終盤に追加される。遅く条件も限定されるだけあってかなり強力だが、必要気力は150な上に[[クラックス・ドゥガチ|偽ドゥガチ]][[イルイ・ガンエデン|イルイ]]には通用しないのが難点。特に気力に関しては今回は[[激励]]の効果が一度に5ずつ、自小隊のみとなっているため、複数人小隊に激励持ちがいないと開幕では使いにくい。
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:[[隠し要素/第2次α#ガンダム試作2号機|隠し機体]]として登場。[[アラド・バランガ|アラド]]編以外では[[コウ・ウラキ]]の撃墜数が入手条件に関わる。アトミックバズーカは[[換装]]パーツで、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]拒絶ルートでしか入手できない。本機入手条件を満たして同ルートを選べば、最終盤の第55話「忌まわしき記憶と共に」から核を運用できる。
:[[アラド・バランガ|アラド]]ルートのみ扱いが変わり、敵として出現するだけでなく入手条件も大きく異なる。搭乗するのは模擬戦で[[ベルナルド・モンシア|モンシア]]と、強奪した[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]の両名で、珍しいことにガトーは搭乗せず。ヤザン搭乗時は核が装備されており、核の発射が敗北条件に加わっているため少し厄介になる。
+
:アラド編のみ、[[ベルナルド・モンシア]][[ヤザン・ゲーブル]]が乗って敵対する機会があり、入手条件も後者の撃墜に変わる。モンシア搭乗時はアトミックバズーカは未装備。ヤザン搭乗時は'''アトミックバズーカの使用が敗北条件'''となる。敵仕様も必要気力の高さはそのままだが、ヤザンは超強気のため気力が上がりやすい。接近したら核を使われる前に1ターンで撃墜したい。
:何故か戦闘時のみ盾を右手に持ち替えておりサーベルを左手で扱うが、バズーカの発射演出を見る限り敵仕様のグラフィックというわけでは無いらしい。また、BGMは[[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]]と同様の扱いを受けておりボス曲よりも優先される([[レオナルド・メディチ・ブンドル|一人だけ]]例外あり)。
+
:バルカンとビームサーベルが有射程となったことに加え、新たに[[全体攻撃]]武器のビームバズーカが追加されたため、通常戦闘もこなせるようにはなった。しかし核未装備ではコスト1.5に見合った機体とは言い難く、パーツスロット2と移動力5なのもかなり痛い。新武器の性能はまずまずだが入手時期的に特筆するほどのものでもなく、援護攻撃も活用できない。
 +
:戦闘グラフィックは敵基準に'''近い'''ものになっている<ref>戦闘シーンの基本グラフィックは右手に盾を持っており、左手でサーベルを扱う。ただし、バズーカ基部は右肩に存在しているため、ビームバズーカは盾を左手に持ち替えて使用する。</ref>。また何故かBGMがボス曲よりも優先される仕様([[レオナルド・メディチ・ブンドル|例外あり]])。
 
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
:『第2次α』と同様、[[隠し要素/第3次α#ガンダム試作2号機|隠し機体]]として登場。条件の達成次第で中盤に機体のみ、終盤に核搭載の換装パーツが追加と別々に入手する場合と、終盤に両方入手する場合とで分かれる。
+
:[[隠し要素/第3次α#ガンダム試作2号機+アトミックバズーカ|隠し機体&換装パーツ]]としてのみの登場。入手条件には[[不死身の第4小隊]]の撃墜数が関わる。
:『第2次α』よりビームバズーカの燃費が大幅に改善されたためかなり使いやすくなったが、核を装備すると消費ENが大きく上がってしまう。核が無くても結構戦えるが、移動5にコスト1.5にパーツスロット2で火力も高くないというのは流石にきつい。しかも今作は無限湧きや大量出現するシナリオが後々でてくるため、核の使いどころは必ずある。MSとしての機体性能の高さは相変わらず良好。
+
:全体的なインフレの影響で、基本的な部分は前作より一回り向上しただけで使用感は同じ。アトミックバズーカ装備の有無でビームバズーカの消費ENに大きな変化が出るため(バルカンも微妙に変わる)、[[マップ兵器]]を使う気が無いのなら換装パーツは装備しないほうが良い。本機で核を使わないなんて何を馬鹿なと侮るなかれ、ビームバズーカと同じ攻撃力・属性である百式のメガバズーカランチャーと比べ、消費ENが半分の30で済む燃費の良さと気力不要なのが強力。MS系+特殊技能不要でこれほど攻撃力・消費ENのバランスに優れた全体武器は珍しく、入手時期が中~終盤という遅さが無念の一言。なお核装備の消費EN50はビームシザーズと攻撃力共々同値で、このくらいだと他に優れた機体が割と普通にあるレベル。アトミックバズーカ使用後の反撃用だろう。
 +
:パーツスロットと移動力の低さは前作と同様で、小隊攻撃武器はMSとは思えないほど低攻撃力で小隊員にまるで向かず、単体攻撃武器は格闘で攻撃力は並。そのため対ボス用援護、合体攻撃部隊に組み込むか、普段は戦艦に格納して覚醒を駆使する等の工夫が欲しい。
  
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT}}
:「'''GP-02Aサイサリス'''」表記。シナリオ「蒼く輝く炎で」で敵として登場し、ガトーが乗る。前述のシナリオをクリア後、ランダムで手に入る。アトミックバズーカが非常に強力なので使える。
+
:「GP-02Aサイサリス」表記。シナリオ「蒼く輝く炎で」で[[アナベル・ガトー|ガトー]]の搭乗機として出現するほか、同シナリオ終了時にランダムで入手する。
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor}}
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor}}
::「蒼く輝く炎で」シナリオクリア時に総ターン数が85以下で手に入るようになった。また獲得資金が僅かに増えている。
+
::入手条件が「シナリオ「蒼く輝く炎で」クリア時の総ターン数が85以下」に変更された。また獲得資金が僅かに増えている。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇}}
:「'''GP-02Aサイサリス'''」表記。シナリオ「強襲」を前半に選ぶと、敵として登場しガトーが乗ってくる。すぐに撤退する上に硬い。下手を打つと核で壊滅させられた上にガトーは逃亡、ということになる。
+
:「GP-02Aサイサリス」表記。シーン3のシナリオ「強襲」を前半に選択した場合のみ、ガトーの搭乗機として出現する。硬いうえに早々に撤退する面倒な敵。ヘタに相手をするとアトミックバズーカを撃たれて逃げられてしまうことも。
 +
:なお、上記シナリオで本機を撃墜したかどうかで、『[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇|第2部]]』のシナリオ内容に影響が出る。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇}}
:第2部からプレイするか、第1部でガトーが生存しているデータを引き継いだ場合にシナリオ「悪夢、再来」で敵として登場し核を発射する。
+
:「GP-02Aサイサリス」表記。ガトーと[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]が搭乗する。アトミックバズーカも普通に使用してくるので[[気力]]に注意。
 +
:シーン3のシナリオ「悪夢、再来」でアトミックバズーカを使用するイベントが入るが、『[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇|第1部]]』シーン3のシナリオ「強襲」で本機を撃墜したプレイデータを引き継いだ場合はイベントを回避することが可能となっている。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇}}
:第1部で[[シロー・アマダ]][[アイナ・サハリン]]を倒して雪山の混浴イベントを発生させたデータを引き継いでいる状態で、シナリオ「マーズ・アタック」に登場する本機をシローで倒せば、ステージ終了後に入手する。
+
:「GP-02Aサイサリス」表記。[[ベンメルコレクション]]の機体として登場する。
 +
:『第1部』で雪山イベント<ref>『第1部』シーン3のシナリオ「強襲」で、シローがアイナを撃墜することで発生。</ref>を発生させたプレイデータを引き継いでいる場合は、シーン5のシナリオ「マーズ・アタック」に登場する本機を[[シロー・アマダ|シロー]]が撃墜することで入手可能となっている。
 +
:また、ガトーがシャアの反乱に加わった際は随伴として2機出てくる。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}}
:今作ではシールドのシステムが違う上、ガトーの能力値も相まって異様な堅さを誇る。入手方法はリメイク前と同じ。ライフルと無消費のサーベルを持つため今までよりは通常戦闘をこなせるが機体性能と核以外の攻撃力がやけに低く、改造しても全然伸びない。MAP兵器発射用のユニットであるが、クリアターンが重要な本作では活用すると楽になる。[[鼓舞]]があるため気力は上げやすいものの、連発するには今作の[[補給]]のデメリットが痛い。[[アインスト]]や[[オモイカネ]]が複製するほか、[[ベンメルコレクション]]の切り札的存在としても登場。更にはガトーを仲間にして生存させた場合、隠しシナリオで2機出てくる。グラフィックは『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』からの流用で、同作になかったビームサーベルとビームライフル、およびアトミックバズーカのアニメが新しく用意された(グラフィックを見る限りビームライフルは左手で扱っている)。
+
:[[隠し要素/IMPACT#ガンダム試作2号機|入手条件]]も含め基本的には『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』と同じ扱いだが、登場シナリオが増加している。撃墜時には特に何も起こらずシナリオクリアまで入手したか分からない。ガトー、シーマ、[[ネオ・ジオン兵]]([[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆シャア]])が搭乗するほか、[[アインスト]]、[[オモイカネ]]、ベンメルコレクションの戦力としても登場する。本作の[[シールド防御|シールド]]の仕様により耐久力は思いのほか高い場合があり、ガトー搭乗時は[[頑固一徹]]の効果も加わるためより厄介。
 +
:味方機としては、HPはMSにしては高い方でシールド強度は6-16と非常に高い。しかし装甲・運動性が低く、武器改造の上限も今一つで射程も短く、おまけにクリティカル補正も酷くて、アトミックバズーカ以外の武器は正直言って弱い。これらの問題は改造・パーツスロット2ではとても補強しきれない。とはいえ本作のアトミックバズーカは高攻撃力(マップ兵器中では最上級)はそのまま、効果範囲や必要気力などの点で比較的扱いやすくなっており、高HPの雑魚が多数出現する終盤戦では充分有用。大型カートリッジでちゃんと2回使えるので、例によって[[魂]]や[[覚醒]]持ち等を乗せると活躍できる。魂に加え[[強運]]持ちの[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]を乗せるのも一考の余地ありか。
 +
:グラフィックは『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』からの流用だが、ハイパービームサーベル<ref>『α外伝』のハイパービームサーベルの戦闘アニメはビームサーベルに使用されている。</ref>、ビームライフル、アトミックバズーカの戦闘アニメが新たに追加されている。なお、ビームライフルは何故か左手で扱っている。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A}}
:原作通りガトーに強奪される。『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』と同じく今回は入手不可。同作独自のシールドの仕様もあり、撃墜するのにはとても苦労する。アトミックバズーカの存在なども含め、ガトーが後に乗り換える[[ノイエ・ジール]]よりも厄介。「脱力」の使用は必至か。なお宇宙に上がるまでは逃げるだけで自分からは一切攻撃してこないため、本格的に戦う事になるのは宇宙ルート第9話以降。
+
:原作通り[[アナベル・ガトー|ガトー]]に強奪される。残念ながら今回は入手不可能。本作独自の[[シールド防御|シールド]]の仕様とアトミックバズーカの存在により、なかなかに厄介な存在になっている。なお、宇宙に上がるまでは離脱目的で行動するため、2号機からは一切攻撃してこない。原作通り[[ソロモン]]で核を使い連邦の宇宙軍に大打撃を与えるが自軍との戦闘前に[[カリウス・オットー|2発目が]][[補給]]されるため油断は厳禁。
:ちなみに本作では[[三輪防人|三輪長官]]の指示で開発されたという設定だが、これがまた違和感が全く無い。その開発理由も「[[南極条約]]は地球人同士の場合にしか適応されないため[[異星人]]には核を何発撃ち込んでも良い」という発想とされ、現実世界においてもあり得そうな点が恐ろしい。対異星人用に開発されたMSという肩書きもSRWならではのクロスオーバーと言える。危うく[[ナデシコ]]が核のテスト目標にされかける場面も。
+
:本作では「対[[異星人]]用に開発された機体」とされているため、理屈上は[[南極条約]]に違反していないことになっている<ref>「南極条約が適応されるのは地球人に対してで、異星人には関係ない」というのが三輪長官の理屈。</ref>。
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A PORTABLE}}
 
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A PORTABLE}}
::今回はガトーが[[シールド防御]]技能を持っていないため、シールド防御される心配はない。ラジエーターシールドを破損させないためだろうか。とはいってもHP10000以上に底上げされておりタフさは変わらない。
+
::ガトーに必要技能が無いので[[シールド防御]]を発動されることはないが、HPそのものが底上げされているため相変わらずタフである。
 
;[[スーパーロボット大戦R]]
 
;[[スーパーロボット大戦R]]
:『0083』は参戦していないが、「核兵器を用い、単機で連邦軍の基地を壊滅させた機体」について触れられる場面がある。
+
:『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』は参戦していないが、「核兵器を用い、単機で連邦軍の基地を壊滅させた機体」について触れられる場面がある。
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦64}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦64}}
:ガトーが加入する際に乗ってくるが、後々彼が離脱する際に持ち逃げされるのでくれぐれも改造しないように。しかも何故か、アトミック・バズーカの攻撃の範囲も演出も'''マイクロミサイル並みしかない'''。一応未改造でも火力はあるため、「[[幸運]]」「[[熱血]]」持ちのパイロットにアトミックバズーカを任せて一発屋として使う手もある。
+
:「GP02Aサイサリス」表記。[[アナベル・ガトー|ガトー]]と共に[[隠し要素/64#ガトー&GP-02Aサイサリス|加入]]するが、後にガトーと共に離脱してしまうため改造はあまりオススメしない。アトミックバズーカはそのままでも十分通用する威力なので、離脱までは別のパイロットで使うのもアリ。
 +
:本作のアトミックバズーカの演出は[[ガンダム試作3号機|デンドロビウム]]のマイクロミサイルと同じになっている。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
:『[[機動戦士ガンダム]]』における、[[ソーラ・レイ]]の役割を担う形で登場。
 
:『[[機動戦士ガンダム]]』における、[[ソーラ・レイ]]の役割を担う形で登場。
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
:2019年4月のイベント「スターダスト・ネビュラ」の期間限定ユニットとして登場。大器型SSRファイター。
+
:2019年4月のイベント「スターダスト・ネビュラ」の期間限定ユニットとして登場。大器型SSRファイター。2019年11月にはリバイバルガシャにて復刻された。
:必殺スキルのアトミックバズーカは一度飛び上がった後に発射するのだが、'''ノーマルモードでは全てのマスが当たり判定となっており、画面が核の光に包まれる'''。どう見ても味方も爆心地にいるがシステム上無傷である。VSモードでは敵のエリア全マス攻撃。
+
:本作のアトミックバズーカの演出は'''明らかに味方も巻き込んでいる'''が、味方にダメージはないのでご安心。
:2019年11月にはリバイバルガシャにて復刻された。
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
 +
:ショートシナリオ「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER」にて登場。
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:PART1ではイベント戦闘のみだが、PART2からはボスエユニットとして参戦。攻撃&防御タイプ。
  
 
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
;[[リアルロボット戦線]]
:ハマーン・ロシュルートにて[[キュベレイ]]搭乗の[[ハマーン・カーン|ハマーン]]と一緒にガトーが搭乗して味方になる。が、ガトーと2号機(ついでにハマーンとキュベレイも)はすぐに離脱してしまうため改造はしないほうがいい。
+
:「RX-78GP-02Aサイサリス」表記。ハマーン・ロシュルートに進むと[[アナベル・ガトー|ガトー]]の搭乗機として加入するが、共に早々に離脱してしまう。
:このゲームのアトミックバズーカは特殊な武器で、使用するとMAP終了後にも補充が行われずエンディングまでに1度しか撃てず、補給も不能な武装となっている。実はこの武器を自軍のときに使用したか否かでルート分岐に影響を及ぼし、使用しなかった場合必ずハマーンルートに分岐するようになっている。
+
:本作のアトミックバズーカは'''エンディングまでに1度しか使用できない'''特殊な扱いになっており、使用の有無でルート分岐に影響を与える。なお、使用しなかった場合は必ずハマーンルートに分岐する。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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==== 基本装備 ====
 
==== 基本装備 ====
 
;60mmバルカン砲
 
;60mmバルカン砲
:頭部に2門内蔵。劇中の本機は'''射撃兵装がこれ以外なかった'''ので他の機体より多用された。
+
:頭部に2門内蔵。
;A.E.blashAEXB-909L [[ビームサーベル]]
+
:本機の唯一の射撃武装であるため、劇中では他の機体より多用された。
:腰部に2本マウントしている。他の機体の物よりも出力が高く、劇中では[[ガンダム試作1号機Fb]]のシールドを斬り裂いている。マニュアルで出力調整が出来るようになっている。作中ではビームを発生させたまま投棄し、囮として使用された事もあった。
+
;A.E.blashAEXB-909L [[ビームサーベル|ビーム・サーベル]]
:;ハイパー・ビームサーベル
+
:腰部に2本マウント。ビーム刃の出力や磁場強度をマニュアルで調整できる機能が追加されている<ref name="MG解説">プラモデル「MG RX-78 GP02A ガンダム試作2号機」解説より。 </ref>。
 +
:劇中では[[ガンダム試作1号機Fb]]のシールドを損傷させていた。『DD』では斬撃属性の通常攻撃に採用。
 +
:;ハイパー・ビーム・サーベル/ビーム・サーベル(リミッター解除)
 
::マニュアルでリミッターを解除し最大出力にした状態。この状態で数回も振れば発振器が焼き切れてしまう。
 
::マニュアルでリミッターを解除し最大出力にした状態。この状態で数回も振れば発振器が焼き切れてしまう。
::いくつかのシリーズで採用されている。SRWでは[[EN]]消費型。『X-Ω』では通常攻撃に使用。
+
::SRWでは[[EN]]消費型の武装として通常のビームサーベルとは別に採用されることもある。『第3次α』では正式名称として後者の名義が採用。『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』では通常攻撃に使用。
 
;AE/ZIM.G-BAZ-0186-A アトミック・バズーカ
 
;AE/ZIM.G-BAZ-0186-A アトミック・バズーカ
:通常は基部とバレル部に分離されており、バレル部はシールドの裏側に格納されている。これはバズーカの使用に対する心理的なセーフティともなっている。使用される際は基部にMk-82核弾頭が装填され、バレル部を取り出して接続し発射する。宇宙要塞ソロモンでの核使用後にバレルは廃棄された。
+
:本機の象徴となる戦術核弾頭発射機構。他の武装のようにトリガーひとつで発射できる武装ではなく、数段階にも及ぶ厳重なセーフティが施されている。それ故通常は基部とバレル部に分離されており、使用直前にパイロットによる暗証番号の入力、核弾頭の装填とバレルの結合を行う必要がある。また、このバズーカを使わなければ核弾頭の安全装置の最終解除が不可能になっている<ref name="MG解説"/>。
:『X-Ω』では必殺スキルに採用。
+
:劇中では[[地球連邦軍]]の観艦式が行われていた[[ソロモン|コンペイ島]]の連邦艦隊に対して使用している。なお、バレルは使用後に破棄されている。
 +
:SRWでは基本的に'''必殺武器相当の威力を持った'''[[マップ兵器]]に設定されている。なお、『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』では装備されておらず、『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])』『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』では[[隠し要素]]による追加武装となっている。『X-Ω』では必殺スキルに採用。
 
:;Mk-82 核弾頭
 
:;Mk-82 核弾頭
::バックパックに格納されたバズーカ射出用のロケット式核弾頭。ロケットブースターが装備されており、発射後はこれによって加速するようになっている。'''分類は「戦術核」であるが、[[アナベル・ガトー|ガトー]]が使用した際は「戦略核」並みの威力と効果範囲に引き上げられていた'''<ref>ちなみに現実における戦術核と戦略核の違いは'''威力ではなく射程距離'''である。</ref>。
+
::バックパックに格納されたバズーカ射出用のロケット式核弾頭。発射後はロケットブースターによって加速する。なお、弾頭は書類上は「戦術核」となっているが、実際にはその数倍の威力を持つ「戦略核」レベルの弾頭が搭載されていた<ref name="MG解説"/><ref>なお、現実では一般に、'''威力ではなく射程距離'''で戦術核と戦略核の区別をしている。</ref>。
::そのため一撃で観艦式に参加していた連邦軍艦隊に壊滅的な打撃を与えるが、先述の通り耐核装備は理論値レベルの完成度であった為、直後に[[ガンダム試作1号機Fb]]が接触した頃には試作型2号機の左腕が動作不良の状態であった。
+
::劇中では一撃で連邦艦隊に壊滅的な打撃を与えているが、同時に本機も左腕が動作不良になるほどのダメージを受けていた。
 
;NR-Sh-02-RX/S-00013 ラジエーターシールド
 
;NR-Sh-02-RX/S-00013 ラジエーターシールド
:本機専用の実体盾。冷却装置が内蔵されている事と機体全体を防護する為に非常に大型かつ肉厚で、頑丈だが取り回しは悪い。ガンダム開発計画における他の機体のシールドとは異なり、グリップを握る方式のみで使用される。機体の設計思想からも分かるとおり、敵からの攻撃を防ぐ為というより、核爆発に直に晒される事になる本機を防護する為の装備である。裏面にはバズーカのバレルを格納するスペースが設けられており、グリップを回転させることでロックが外れバレルが取り外される。
+
:「核を使用するためのパーツ」として、バズーカのバレル運搬と核爆発からの機体防御・冷却の役割を与えられた本機専用の実体盾。バレル格納機能と機体冷却装置が内蔵されているため、非常に大型で肉厚なものになっている。なお、'''自身が核から耐えるためには必須の装備'''であるため<ref>公式サイト機体解説より。</ref>、攻撃に対する防御目的での使用には適していないどころか、ある意味では本機の弱点でもある<ref>実際に試作1号機に冷却装置を攻撃されて撤退に追い込まれている。</ref>。
:このシールドが破損すると、パイロットが自らの死を厭わない限りは核攻撃が不可能となる為、本機の弱点であると言える。故に、「'''本来機体と[[パイロット]]を守る為の盾が弱点になってしまうという点では、本末転倒な装備である'''」とも言える。作中でも初戦で圧倒していた試作1号機にこの弱点を衝かれ、これ以上破損させるわけにはいかないと撤退に追い込まれている。
+
:SRWでは上記のような本機の弱点ともなる設定は特に再現されておらず、'''[[シールド防御]]も普通に発動する'''
:なお、シールドは'''戦術核からの防御'''を想定して設計されていたのだが、上述の通り作中での実際の使用時は'''戦略核並の威力'''に引き上げられていた上、本機自体が理論値レベルの完成度の域を出ていない代物だった為、この盾の設計を超えていた威力を防ぎきれずに機体各部にダメージを負うことになった。1号機との決戦では左腕の故障もあって無用の長物となっており、戦闘中に左腕を破壊された事でこの盾も失われた。
 
  
 
==== オプション装備 ====
 
==== オプション装備 ====
 
;ビーム・バズーカ
 
;ビーム・バズーカ
:[[デラーズ・フリート]]が検討していた武装。ジオンの移動砲台スキウレのビーム砲を流用しており、バレル部はアトミック・バズーカと同様、シールドの裏面に格納可能。
+
:[[デラーズ・フリート]]が検討していた武装。ジオンの移動砲台「スキウレ」のビーム砲を流用しており、バレル部はアトミック・バズーカと同様にシールド裏面へ格納可能となっている。
:元々はSRWオリジナルの武装であったが、玩具化の際に採用され、2006年に『ハーモニー・オブ・ガンダム』というプロジェクトにて公式設定化された。
+
:フィギュア商品『GUNDAM FIX FIGURATION』が初出。その後、2006年に開始されたプロジェクト『ハーモニー・オブ・ガンダム』で公式設定化された。
;多連装ロケットシステム(MLRS)
+
:SRWでは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』で装備されている。
:[[トリントン基地]]でのテストに間に合わなかった装備で、拠点攻略及び中距離支援を目的に用意された実体弾兵器。機体背部に6発分のランチャーを装備する。
+
;多連装ロケットシステム(MLRS<ref>「MULTIPLE LAUNCH ROCKET SYSTEM」の略。</ref>)
:こちらも『ハーモニー・オブ・ガンダム』でバリエーション化されアーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』で採用された武装であるが、SRW未実装。
+
:[[トリントン基地]]でのテストに間に合わなかった装備。拠点攻略及び中距離支援を目的に用意された実体弾兵器で、機体背部に6発分のランチャーを装備する。
;[[ビームライフル]]
+
:2006年に開始されたプロジェクト『ハーモニー・オブ・ガンダム』で公式設定化された。SRW未実装。
:劇中では使用されず[[NT-1アレックス]]と違って設定すら存在していない、スパロボオリジナルの武装。[[トリントン基地]]から本機を強奪する際に一緒に盗んだものなのだろうか?
+
;[[ビーム・ライフル]]
:この武装は『[[スーパーロボット大戦A|A]]』の頃まで装備していたが、設定に忠実となった以後の作品では装備されなくなった。
+
:設定には存在しないSRWオリジナル武装。デザインは作品によって若干異なるが、基本的には一般的なビームライフルのようである。
:[[ガンダム試作1号機]]などが装備している物と同型のライフルを使っているという説もあったが、久々に登場した『[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]』では全く形状の異なるオリジナルのビームライフルを装備している(形状は[[R-1]]等が使うブーステッド・ライフルに似ている)。
+
:『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』以降の多くの作品で装備されている。『[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]』では大型のライフルになっている<ref>デザインは[[R-1]]などが装備している「ブーステッド・ライフル」に似ている。</ref>。
;プラズマリーダー
+
;プラズマ・リーダー
:当初の計画にて装備が検討されていた武装。バズーカから専用弾頭にて発射する予定だったらしい。
+
:最初期に検討されていた武装の一つ<ref name="MG解説"/>。
:[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』でのみ装備しているが、当時は前述の設定は存在しておらず、単に[[ヴァル・ヴァロ]]と同じものを取り付けたのだと思われる。アニメーションが無いためどのように使用するのかは不明だが、前述の設定に従うとバズーカから弾頭を発射していたのだろうか。近年では上述のMLRSの弾体の一つという説もあるようだ。
+
:SRWでは『EX』で装備されている。SFC版では複数のリーダーを着弾させ、その間に電撃を流す[[ヴァル・ヴァロ]]型に近い演出だったが、PS版では単体の球状リーダー周囲に電撃を発生させる[[アッザム]]型に近い演出となっていた。
 
;対艦ライフル
 
;対艦ライフル
:実弾式の長砲身ライフル。『THE ORIGIN』で設定された[[ザクII]]用の武装だが、『宇宙の蜉蝣2』にて使用している。
+
:『THE ORIGIN』で[[ザクII]]が装備しているものと同型の実弾式ライフル。『宇宙の蜉蝣2』で使用した。SRW未実装。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
 
;剣装備、盾装備
 
;剣装備、盾装備
:[[切り払い]]、[[シールド防御]]を発動。……上述の通り、本来は'''シールド防御してはいけない機体'''なのだが。
+
:[[切り払い]]、[[シールド防御]]を発動。
 
;[[換装]]
 
;[[換装]]
:[[核ミサイル|核弾頭]]を搭載する。『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』で実装。
+
:[[核ミサイル|アトミック・バズーカ]]を装備する。『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』で実装。
:核を搭載すると強力なマップ兵器が使用可能になるが、『第3次α』ではビーム・バズーカの燃費が悪化するデメリットも。マップ兵器を使わないならば核は搭載する必要は無い。
 
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
202行目: 206行目:
 
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』にて。
 
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』にて。
 
;「MEN OF DESTINY」
 
;「MEN OF DESTINY」
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』以降、味方時に採用。『第2次α』では'''[[レーツェル・ファインシュメッカー|誰かさん]]のようにボス曲よりも優先される'''(バグの可能性あり)。
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』以降、味方時に採用。
 +
:設定のミスなのか、『第2次α』ではボス曲よりも優先度が高く設定されている。
 
;「FEINT OPERATION」
 
;「FEINT OPERATION」
 
:『第2次α』で[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]が搭乗している場合の戦闘[[BGM]]。
 
:『第2次α』で[[ヤザン・ゲーブル|ヤザン]]が搭乗している場合の戦闘[[BGM]]。
208行目: 213行目:
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
;「ソロモンの悪夢」再び
 
;「ソロモンの悪夢」再び
:コンペイ島(ソロモン)の包囲を潜り抜け、集結した連邦軍艦隊に向け、[[アナベル・ガトー]]を代表する有名な台詞'''「ソロモンよ、私は帰ってきた!!」'''と共にアトミック・バズーカが発射された。
+
:[[ソロモン|コンペイ島]]の包囲を潜り抜け、連邦軍艦隊に向けてアトミック・バズーカを発射する。この一撃で連邦艦隊に壊滅的な被害を与えることに成功した。
 +
:また、[[アナベル・ガトー|ガトー]]の象徴ともいえるセリフ'''「ソロモンよ、私は帰ってきた!!」'''は、この戦闘で発せられている。
 
;対[[ガンダム試作1号機Fb]]
 
;対[[ガンダム試作1号機Fb]]
:激しいビームサーベル同士の打ち合いによる白兵戦を繰り広げた、が最終的に双方共に機体は操縦不能のダメージを負いパイロットも双方脱出している。
+
:ビームサーベル同士の激しい白兵戦を繰り広げる。核の衝撃でダメージを負っていたこともあり、互角の戦いの末に相打ちとなった。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;[[ガーベラ・テトラ]]
 
;[[ガーベラ・テトラ]]
 
:ガンダム試作4号機(SRW未登場)がジオンに流れた末の姿。
 
:ガンダム試作4号機(SRW未登場)がジオンに流れた末の姿。
;[[ドム]][[リック・ディアス]]
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;[[ドム]]
:設定上では設計参考の流れにおいて、本機は両機の間に位置すると勘違いされがちだが実際は本機の技術はリック・ディアスのバインダー系の一部にしか反映されていない<ref>実際にリック・ディアスのベースになっているのはリック・ドムの最終系列型の「ドワス改」である</ref>。
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:開発の参考となった機体。本機の最初期の設計案では核装備ではなく、一般的な強襲/攻撃型の重MSであった<ref name="MG解説"/>。
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;[[リック・ディアス]]
 +
:本機の「フレキシブル・スラスター・バインダー(FTB)」を原型とした「ブースター・バインダー」を装備している。
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:なお、「FTB」の発想はリック・ディアスだけでなく、本機以降に開発された多くのMSに影響を与えている<ref name="MG解説"/>。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*サンライズ制作のアニメ『アイカツスターズ!』第51話において作中のキャラクターが「ガンダム試作2号機の'''アトミック・バズーカに酷似した代物を使用して捕獲用ネット弾を射出'''」する場面が有る。
+
*[[SDガンダムシリーズ|SDガンダム]]作品では「原作では敵のガンダム」の例に漏れず、洗脳されて敵に回ることが多いものの、一度洗脳が解ければ頼れる仲間として活躍する。
**しかも、それを使用したキャラクターは同機体の'''ランドセルに酷似した代物を背負って'''おり、彼女の傍らには同機体の'''ラジエーターシールドに酷似した代物が置かれている'''[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|元ネタになった原作]]を視聴した人を想定した(?)とても手の込んだ[[ギャグイベント|パロディ]]の場面であると言えよう。
+
*サンライズ制作のアニメ『アイカツスターズ!』にはアトミック・バズーカに酷似したもので捕獲ネットを発射するパロディシーンが存在する。また、背中にはランドセル、近くにはラジエーターシールドに酷似したものも置かれていた。
**同じサンライズとは言え何らかの問題があったのか、ディスクメディア収録版ではバズーカとランドセルの色が変わり、シールドが削除されるという修正がなされている。
+
**何らかの問題があったのか、ディスクメディア収録版では修正が入れられている<ref>バズーカとランドセルは色の変更、シールドは削除。</ref>。
 +
*ファンの間ではこの機体の南極条約違反に該当するのかで議論が発生している。0083製作サイドからは「'''GP02は条約違反機体'''」と明記された事もある。しかし南極条約では核兵器の使用禁止を明記する反面で、保持・開発を禁止している条文は存在していない。現に「[[機動戦士ガンダム]]」においては[[マ・クベ]]は水爆ミサイルで[[レビル]]を恫喝した際に「核兵器を'''使わぬ'''と約束をした南極条約」と発言していて「所持(して恫喝)することを違反」としておらず、さらに水爆ミサイルが発射された際に「南極条約の時の'''公開データ'''だ」という説明とともにその設計図を[[ブライト・ノア]]から[[アムロ・レイ]]のガンダムに転送される場面もあり、南極条約で核兵器の所持まで禁止されたというなら、核ミサイルの設計図まで公表されたことと矛盾している。また、南極条約自体は戦時条約であるため、一年戦争の終戦が発効時点で条約は完全に失効している。そのため、法的解釈に伴えば「'''南極条約に抵触としても連邦の政治的責任を問う事はできない'''」となると思われる。ただし、同時に南極条約が一種の'''不文律'''としての影響を残している事もあり、余計に解釈をややこしくしている<ref>作中で[[エギーユ・デラーズ]]は本機を南極条約違反として地球連邦政府を非難しているが、小説版によると「ジオン共和国を名乗る売国奴の条約は無効であり、ジオン公国は現在も独立戦争を継続中」という解釈に基づくもので、正当な非難とは言い難い。</ref>。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2024年10月26日 (土) 11:29時点における最新版

ガンダム試作2号機
別表記 GP-02Aサイサリス
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 河森正治
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
コードネーム サイサリス
分類 特殊攻撃用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-78GP02A
全高 18.5 m
本体重量 54.5 t
全備重量 83.0 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1860kw
スラスター推力

32000 kg×4
6800 kg×4

総推力
155200 kg
180度姿勢変換 0.9sec
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
開発 アナハイム・エレクトロニクス
所属 地球連邦軍デラーズ・フリート
主なパイロット アナベル・ガトー
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ガンダム試作2号機は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツ

コードネームは「サイサリス」。ホオズキの属名“Physalis”(フィサリス)が由来で花言葉は「偽り」。

機体概要[編集 | ソースを編集]

ガンダム開発計画」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、当初は高機動性を活かし、様々な弾種を発射可能なバズーカで敵の中枢を攻撃するという強襲用モビルスーツとして開発されていた。その後、「最強の攻撃力を持った強襲用モビルスーツ」というコンセプトのもと、戦略核弾頭の運用を前提とした機体として完成した。核装備の背景には、MSのコンセプトを再検証する過程で不可避的に戦略核の概念が提示された事に加え、一年戦争中に南極条約に反した核弾頭の使用およびその未遂を受け、今後の核攻撃に対する報復手段を用意するという意図があったとされる。

開発は旧ジオニック系技術者の多い第二研究事業部が担当しており、設計はドム系列の物が反映されていると言われる。そのせいか、ガンダムタイプであるはずの本機はガンダム開発計画の3機の中で最もガンダムらしくない外見をしている。カラーリングはガンダムタイプ特有のトリコロールであるが、どことなくくすんだ色合いとなっている。

戦術核の使用を前提としているため、実際に運用された場合機体は爆心地間近で核爆発に曝される事になる。故に冷却装置が内蔵されたラジエーター・シールドを初めとして、機体各部には耐核用の装備が施されている。コクピットも耐熱・耐衝撃処理を施した球型コクピットで、コクピットハッチに設置されたボルトで厳重にロックされる。非常時には爆裂ボルトを作動させてコクピットブロックそのものを射出し、パイロットを脱出させるという、後のイジェクションポッドと同等の機能がある。脚部は冷却装置が内蔵されており、他の機体と比べてもかなり大型となっているが、これはシールドの冷却効果が脚部に及ばないために採られた設計である。

核弾頭は確実に運搬するため、バックパックに搭載されているが、その結果スラスターを装備できない事から、肩部にフレキシブル・スラスター・バインダーと呼ばれる大型推進ユニットを装備し、高い機動性を確保している。フレキシブル・スラスター・ユニットはAMBACユニットとしても使用可能で、重力下でもホバー走行が可能。

あくまで核弾頭の使用を第一義として製作された機体である為、基本武装はビームサーベルとバルカンのみとなっているが、機体の基本性能は高く、それに目を付け、幾つかのオプションも用意されていた。

デラーズ紛争終結後、ガンダム開発計画は封印され、存在を秘匿されたが、本機の開発データは後にリック・ディアス開発の際に大いに役立てられた。また、デラーズ・フリートが機体を解析し、ガトーがアクシズ先遣艦隊ノイエ・ジール授与の際にデータが手渡されたことでのちのネオ・ジオンのモビルスーツの開発に寄与されている。

劇中での活躍[編集 | ソースを編集]

本機はアトミック・バズーカ試射による実地試験のためにアルビオンに搭載され、トリントン基地に搬入されたが、核弾頭搭載作業の直後、アナベル・ガトーの手によって強奪された。

その後宇宙へ運ばれ、地球連邦軍の観艦式が行われていたコンペイ島に防衛部隊を突破して強襲。連邦艦隊に向けて核を発射し、壊滅的な打撃を与える事に成功している。しかし、帰投中にコウ・ウラキガンダム試作1号機Fbと交戦。しかし、核攻撃の際に衝撃を抑えきれなかったため、左腕が動作不能となり、右メインカメラが破損するという不具合に見舞われた。しかし、ガトーの技量により互角の死闘を演じ、激しい戦闘の末相打ちとなり、ガトーが機体から脱出した後、1号機とともに爆発・消失した。

なお、劇中でコウは本機の外見を一見しただけで、戦術核を使用する為の機体である事を看破するという造詣の深さを見せている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

マップ兵器に設定されたアトミックバズーカによる強烈な一撃に特化しており、作中トップクラスの攻撃力を持つマップ兵器であることも珍しくない。また、耐久力は高く、運動性移動力は低めといったスーパーロボットのような機体性能に設定されていることも多い。

原作通りガトーの搭乗機として敵対することが多いが、条件付きで入手可能な作品も多い。味方では核の使用が制限されてしまう、ということは特にないため[1]、入手した場合は遠慮なくぶっぱなしてしまおう。

作品によっては「GP-02Aサイサリス」などの名義で登場する場合や、ビームライフルなど通常戦闘用の武器が装備されている場合もある。また、『0083』の話とは無関係に複製・量産されていることも。なお、『第2次α』はガトーは登場しているが本機には搭乗しないという珍しい作品になっている。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。「GP-02」表記。原作通りガトーに強奪されて、そのまま彼の搭乗機となる。シナリオによっては共闘するような場面もあるものの、残念ながら味方に加入することは無い。なお、通常戦闘用の武装はバルカンとサーベルしかないため、最長射程1となっている。
本作のアトミックバズーカは攻撃力2550、命中255、射程10と凄まじいものだが、イベントでしか使用されない。使用されるシナリオ「ソロモンの悪夢」では巻き込まれないように注意。
スーパーロボット大戦EX
「GP-02」表記。本作では味方としてガトーと共にマサキ達と合流する。他の機体より性能の高いライフルを装備するようになったが、アトミックバズーカはプラズマリーダーに交換されているため[2]マップ兵器の火力や効果範囲はそれなり程度となっている。ルート選択によってはラスト2話はガトー搭乗で強制出撃となる点に注意。同時に強制出撃となるユニットが飛行可能な機体ばかりなので、本機だけ進軍が遅れやすいのが難点[3]。また、リューネの章で合流するマサキ一行にもガトー搭乗機として在籍している。
第4次スーパーロボット大戦
「GP-02A」表記。NPCとして登場するガトーが乗っており、条件成立でガトーと共に正式に加入する。登場時点からフル改造されているが、本作ではアトミックバズーカも別の隠し要素による追加入手となっている[4]うえに、『EX』で装備していたプラズマリーダーも外しているため、登場時はマップ兵器を所持していない状態となっている。この段階ではいくら改造済みとはいえ、流石に基本性能がガンダムMk-II並みでは終盤の使用は厳しいだろう。
本作のアトミックバズーカの初期攻撃力は8000。実際にはフル改造での入手となるため、入手時点で9400となる。最大射程10、着弾点から半径7マスと効果範囲が凄まじく広いのも特徴。気力を最大まで上げて魂をかけて撃てば、バラン=シュナイルネオ・グランゾンも一撃で落とせてしまう。
第4次スーパーロボット大戦S
本作の仕様により、アトミックバズーカも含め武器の改造は初期化されての入手となってしまう。強力なことに変わりはないので、入手出来たら真っ先に改造しておきたいところ。
スーパーロボット大戦F完結編
「GP-02Aサイサリス」表記。ガトーの搭乗機として序盤から登場するほか、条件を成立させれば入手も可能となっている。本作ではアトミックバズーカは必殺武器の攻撃力を持った通常のマップ兵器として扱われるようになったため、状況が整えば普通に使用してくるので注意が必要。ただし効果範囲は『EX』のプラズマリーダー並みと大きく縮小している。なお、HPは妙に高く設定されているものの装甲は普通程度しかなく、何故か機体適応は宇宙Bなので見た目に反して意外と脆い。また、味方機になると宇宙BはそのままにHPや運動性などがガクンと下がるため、強力ではあるが非常に使いにくい機体となる。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
「GP-02Aサイサリス」表記になった。『第3次』では機体適応は宇宙Bでライフルを所持しアトミックバズーカの効果範囲も縮小されているなど、『F完結編』での仕様に変更されているところもある。『EX』では運動性が低くなり、ライフルの性能も大きく落とされてしまった。
DISC2の「バーチャルスタジアム」では、収録部隊「オールガンダム」に所属している。なお、『第3次』仕様なのでアトミックバズーカを装備している。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
DVE付きで原作通りアナベル・ガトーに強奪される。また、条件を満たせば後半に入手することも可能となっている。本作ではライフルを所持していないので通常戦闘は最長射程1で低火力と貧弱だが、スーパーロボット級の耐久力にガトーの底力も加わるため、無駄に頑丈で手間がかかる。また、登場時は基本的に離脱を第一に行動することも落としにくさに拍車をかけている。
なお、敵対時は基本的にイベントでしかアトミックバズーカを使用することはない。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
耐久力が上がり、サーベルも有射程で空Aになるなど強化されている。
スーパーロボット大戦α外伝
ロストマウンテンに埋まっていた機体にミーム・ミドガルドが乗り込む。また、難易度『易』では別の個体をマウンテンサイクルから入手することが可能[5]。本作でも離脱目的で行動するが、今回は阻止しやすい状況になっている。なお、阻止(回収)できなかった場合は終盤に再び戦うことになるため、プレイ状況によっては試作2号機同士の戦闘を普通に見ることができる。
本作では『』の劇中で発掘された「核兵器」の立ち位置も兼ねているため、登場時は非常に大きな騒動となり、シナリオ上でも重要な扱われ方となっている。そのため、初登場時は核ミサイル(ユニット)と同様に撃墜してはいけないユニットとなっており[6]、回収に成功した場合は解体して封印という極めて厳重な措置が取られるが、入手した際は誰も何の反応もせずに普通に使用可能という妙な状況となる。
本作では敵基準のグラフィックに変更され、戦闘アニメも作り直されている。また、アトミックバズーカ使用時にセリフが入らない。
第2次スーパーロボット大戦α
隠し機体として登場。アラド編以外ではコウ・ウラキの撃墜数が入手条件に関わる。アトミックバズーカは換装パーツで、ハマーン拒絶ルートでしか入手できない。本機入手条件を満たして同ルートを選べば、最終盤の第55話「忌まわしき記憶と共に」から核を運用できる。
アラド編のみ、ベルナルド・モンシアヤザン・ゲーブルが乗って敵対する機会があり、入手条件も後者の撃墜に変わる。モンシア搭乗時はアトミックバズーカは未装備。ヤザン搭乗時はアトミックバズーカの使用が敗北条件となる。敵仕様も必要気力の高さはそのままだが、ヤザンは超強気のため気力が上がりやすい。接近したら核を使われる前に1ターンで撃墜したい。
バルカンとビームサーベルが有射程となったことに加え、新たに全体攻撃武器のビームバズーカが追加されたため、通常戦闘もこなせるようにはなった。しかし核未装備ではコスト1.5に見合った機体とは言い難く、パーツスロット2と移動力5なのもかなり痛い。新武器の性能はまずまずだが入手時期的に特筆するほどのものでもなく、援護攻撃も活用できない。
戦闘グラフィックは敵基準に近いものになっている[7]。また何故かBGMがボス曲よりも優先される仕様(例外あり)。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
隠し機体&換装パーツとしてのみの登場。入手条件には不死身の第4小隊の撃墜数が関わる。
全体的なインフレの影響で、基本的な部分は前作より一回り向上しただけで使用感は同じ。アトミックバズーカ装備の有無でビームバズーカの消費ENに大きな変化が出るため(バルカンも微妙に変わる)、マップ兵器を使う気が無いのなら換装パーツは装備しないほうが良い。本機で核を使わないなんて何を馬鹿なと侮るなかれ、ビームバズーカと同じ攻撃力・属性である百式のメガバズーカランチャーと比べ、消費ENが半分の30で済む燃費の良さと気力不要なのが強力。MS系+特殊技能不要でこれほど攻撃力・消費ENのバランスに優れた全体武器は珍しく、入手時期が中~終盤という遅さが無念の一言。なお核装備の消費EN50はビームシザーズと攻撃力共々同値で、このくらいだと他に優れた機体が割と普通にあるレベル。アトミックバズーカ使用後の反撃用だろう。
パーツスロットと移動力の低さは前作と同様で、小隊攻撃武器はMSとは思えないほど低攻撃力で小隊員にまるで向かず、単体攻撃武器は格闘で攻撃力は並。そのため対ボス用援護、合体攻撃部隊に組み込むか、普段は戦艦に格納して覚醒を駆使する等の工夫が欲しい。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT
「GP-02Aサイサリス」表記。シナリオ「蒼く輝く炎で」でガトーの搭乗機として出現するほか、同シナリオ終了時にランダムで入手する。
スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
入手条件が「シナリオ「蒼く輝く炎で」クリア時の総ターン数が85以下」に変更された。また獲得資金が僅かに増えている。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
「GP-02Aサイサリス」表記。シーン3のシナリオ「強襲」を前半に選択した場合のみ、ガトーの搭乗機として出現する。硬いうえに早々に撤退する面倒な敵。ヘタに相手をするとアトミックバズーカを撃たれて逃げられてしまうことも。
なお、上記シナリオで本機を撃墜したかどうかで、『第2部』のシナリオ内容に影響が出る。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
「GP-02Aサイサリス」表記。ガトーとシーマが搭乗する。アトミックバズーカも普通に使用してくるので気力に注意。
シーン3のシナリオ「悪夢、再来」でアトミックバズーカを使用するイベントが入るが、『第1部』シーン3のシナリオ「強襲」で本機を撃墜したプレイデータを引き継いだ場合はイベントを回避することが可能となっている。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
「GP-02Aサイサリス」表記。ベンメルコレクションの機体として登場する。
『第1部』で雪山イベント[8]を発生させたプレイデータを引き継いでいる場合は、シーン5のシナリオ「マーズ・アタック」に登場する本機をシローが撃墜することで入手可能となっている。
また、ガトーがシャアの反乱に加わった際は随伴として2機出てくる。
スーパーロボット大戦IMPACT
入手条件も含め基本的には『COMPACT2』と同じ扱いだが、登場シナリオが増加している。撃墜時には特に何も起こらずシナリオクリアまで入手したか分からない。ガトー、シーマ、ネオ・ジオン兵(逆シャア)が搭乗するほか、アインストオモイカネ、ベンメルコレクションの戦力としても登場する。本作のシールドの仕様により耐久力は思いのほか高い場合があり、ガトー搭乗時は頑固一徹の効果も加わるためより厄介。
味方機としては、HPはMSにしては高い方でシールド強度は6-16と非常に高い。しかし装甲・運動性が低く、武器改造の上限も今一つで射程も短く、おまけにクリティカル補正も酷くて、アトミックバズーカ以外の武器は正直言って弱い。これらの問題は改造・パーツスロット2ではとても補強しきれない。とはいえ本作のアトミックバズーカは高攻撃力(マップ兵器中では最上級)はそのまま、効果範囲や必要気力などの点で比較的扱いやすくなっており、高HPの雑魚が多数出現する終盤戦では充分有用。大型カートリッジでちゃんと2回使えるので、例によって覚醒持ち等を乗せると活躍できる。魂に加え強運持ちのバーニィを乗せるのも一考の余地ありか。
グラフィックは『α外伝』からの流用だが、ハイパービームサーベル[9]、ビームライフル、アトミックバズーカの戦闘アニメが新たに追加されている。なお、ビームライフルは何故か左手で扱っている。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
原作通りガトーに強奪される。残念ながら今回は入手不可能。本作独自のシールドの仕様とアトミックバズーカの存在により、なかなかに厄介な存在になっている。なお、宇宙に上がるまでは離脱目的で行動するため、2号機からは一切攻撃してこない。原作通りソロモンで核を使い連邦の宇宙軍に大打撃を与えるが自軍との戦闘前に2発目が補給されるため油断は厳禁。
本作では「対異星人用に開発された機体」とされているため、理屈上は南極条約に違反していないことになっている[10]
スーパーロボット大戦A PORTABLE
ガトーに必要技能が無いのでシールド防御を発動されることはないが、HPそのものが底上げされているため相変わらずタフである。
スーパーロボット大戦R
0083』は参戦していないが、「核兵器を用い、単機で連邦軍の基地を壊滅させた機体」について触れられる場面がある。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦64
「GP02Aサイサリス」表記。ガトーと共に加入するが、後にガトーと共に離脱してしまうため改造はあまりオススメしない。アトミックバズーカはそのままでも十分通用する威力なので、離脱までは別のパイロットで使うのもアリ。
本作のアトミックバズーカの演出はデンドロビウムのマイクロミサイルと同じになっている。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
機動戦士ガンダム』における、ソーラ・レイの役割を担う形で登場。
スーパーロボット大戦X-Ω
2019年4月のイベント「スターダスト・ネビュラ」の期間限定ユニットとして登場。大器型SSRファイター。2019年11月にはリバイバルガシャにて復刻された。
本作のアトミックバズーカの演出は明らかに味方も巻き込んでいるが、味方にダメージはないのでご安心。
スーパーロボット大戦DD
ショートシナリオ「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER」にて登場。
PART1ではイベント戦闘のみだが、PART2からはボスエユニットとして参戦。攻撃&防御タイプ。

関連作品[編集 | ソースを編集]

リアルロボット戦線
「RX-78GP-02Aサイサリス」表記。ハマーン・ロシュルートに進むとガトーの搭乗機として加入するが、共に早々に離脱してしまう。
本作のアトミックバズーカはエンディングまでに1度しか使用できない特殊な扱いになっており、使用の有無でルート分岐に影響を与える。なお、使用しなかった場合は必ずハマーンルートに分岐する。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

基本装備[編集 | ソースを編集]

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵。
本機の唯一の射撃武装であるため、劇中では他の機体より多用された。
A.E.blashAEXB-909L ビーム・サーベル
腰部に2本マウント。ビーム刃の出力や磁場強度をマニュアルで調整できる機能が追加されている[11]
劇中ではガンダム試作1号機Fbのシールドを損傷させていた。『DD』では斬撃属性の通常攻撃に採用。
ハイパー・ビーム・サーベル/ビーム・サーベル(リミッター解除)
マニュアルでリミッターを解除し最大出力にした状態。この状態で数回も振れば発振器が焼き切れてしまう。
SRWではEN消費型の武装として通常のビームサーベルとは別に採用されることもある。『第3次α』では正式名称として後者の名義が採用。『X-Ω』では通常攻撃に使用。
AE/ZIM.G-BAZ-0186-A アトミック・バズーカ
本機の象徴となる戦術核弾頭発射機構。他の武装のようにトリガーひとつで発射できる武装ではなく、数段階にも及ぶ厳重なセーフティが施されている。それ故通常は基部とバレル部に分離されており、使用直前にパイロットによる暗証番号の入力、核弾頭の装填とバレルの結合を行う必要がある。また、このバズーカを使わなければ核弾頭の安全装置の最終解除が不可能になっている[11]
劇中では地球連邦軍の観艦式が行われていたコンペイ島の連邦艦隊に対して使用している。なお、バレルは使用後に破棄されている。
SRWでは基本的に必殺武器相当の威力を持ったマップ兵器に設定されている。なお、『EX』では装備されておらず、『第4次(S)』『第2次α』『第3次α』では隠し要素による追加武装となっている。『X-Ω』では必殺スキルに採用。
Mk-82 核弾頭
バックパックに格納されたバズーカ射出用のロケット式核弾頭。発射後はロケットブースターによって加速する。なお、弾頭は書類上は「戦術核」となっているが、実際にはその数倍の威力を持つ「戦略核」レベルの弾頭が搭載されていた[11][12]
劇中では一撃で連邦艦隊に壊滅的な打撃を与えているが、同時に本機も左腕が動作不良になるほどのダメージを受けていた。
NR-Sh-02-RX/S-00013 ラジエーターシールド
「核を使用するためのパーツ」として、バズーカのバレル運搬と核爆発からの機体防御・冷却の役割を与えられた本機専用の実体盾。バレル格納機能と機体冷却装置が内蔵されているため、非常に大型で肉厚なものになっている。なお、自身が核から耐えるためには必須の装備であるため[13]、攻撃に対する防御目的での使用には適していないどころか、ある意味では本機の弱点でもある[14]
SRWでは上記のような本機の弱点ともなる設定は特に再現されておらず、シールド防御も普通に発動する

オプション装備[編集 | ソースを編集]

ビーム・バズーカ
デラーズ・フリートが検討していた武装。ジオンの移動砲台「スキウレ」のビーム砲を流用しており、バレル部はアトミック・バズーカと同様にシールド裏面へ格納可能となっている。
フィギュア商品『GUNDAM FIX FIGURATION』が初出。その後、2006年に開始されたプロジェクト『ハーモニー・オブ・ガンダム』で公式設定化された。
SRWでは『第2次α』『第3次α』で装備されている。
多連装ロケットシステム(MLRS[15]
トリントン基地でのテストに間に合わなかった装備。拠点攻略及び中距離支援を目的に用意された実体弾兵器で、機体背部に6発分のランチャーを装備する。
2006年に開始されたプロジェクト『ハーモニー・オブ・ガンダム』で公式設定化された。SRW未実装。
ビーム・ライフル
設定には存在しないSRWオリジナル武装。デザインは作品によって若干異なるが、基本的には一般的なビームライフルのようである。
EX』以降の多くの作品で装備されている。『A PORTABLE』では大型のライフルになっている[16]
プラズマ・リーダー
最初期に検討されていた武装の一つ[11]
SRWでは『EX』で装備されている。SFC版では複数のリーダーを着弾させ、その間に電撃を流すヴァル・ヴァロ型に近い演出だったが、PS版では単体の球状リーダー周囲に電撃を発生させるアッザム型に近い演出となっていた。
対艦ライフル
『THE ORIGIN』でザクIIが装備しているものと同型の実弾式ライフル。『宇宙の蜉蝣2』で使用した。SRW未実装。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。
換装
アトミック・バズーカを装備する。『第2次α』『第3次α』で実装。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「颯爽たるシャア」
EX』にて。
「THE WINNER」
第4次』にて。
「MEN OF DESTINY」
第2次α』以降、味方時に採用。
設定のミスなのか、『第2次α』ではボス曲よりも優先度が高く設定されている。
「FEINT OPERATION」
『第2次α』でヤザンが搭乗している場合の戦闘BGM

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

「ソロモンの悪夢」再び
コンペイ島の包囲を潜り抜け、連邦軍艦隊に向けてアトミック・バズーカを発射する。この一撃で連邦艦隊に壊滅的な被害を与えることに成功した。
また、ガトーの象徴ともいえるセリフ「ソロモンよ、私は帰ってきた!!」は、この戦闘で発せられている。
ガンダム試作1号機Fb
ビームサーベル同士の激しい白兵戦を繰り広げる。核の衝撃でダメージを負っていたこともあり、互角の戦いの末に相打ちとなった。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダム試作1号機Fb)、ガンダム試作3号機ステイメン
同じくガンダム開発計画により生まれた兄弟機。
ガーベラ・テトラ
ガンダム試作4号機(SRW未登場)がジオンに流れた末の姿。
ドム
開発の参考となった機体。本機の最初期の設計案では核装備ではなく、一般的な強襲/攻撃型の重MSであった[11]
リック・ディアス
本機の「フレキシブル・スラスター・バインダー(FTB)」を原型とした「ブースター・バインダー」を装備している。
なお、「FTB」の発想はリック・ディアスだけでなく、本機以降に開発された多くのMSに影響を与えている[11]

余談[編集 | ソースを編集]

  • SDガンダム作品では「原作では敵のガンダム」の例に漏れず、洗脳されて敵に回ることが多いものの、一度洗脳が解ければ頼れる仲間として活躍する。
  • サンライズ制作のアニメ『アイカツスターズ!』にはアトミック・バズーカに酷似したもので捕獲ネットを発射するパロディシーンが存在する。また、背中にはランドセル、近くにはラジエーターシールドに酷似したものも置かれていた。
    • 何らかの問題があったのか、ディスクメディア収録版では修正が入れられている[17]
  • ファンの間ではこの機体の南極条約違反に該当するのかで議論が発生している。0083製作サイドからは「GP02は条約違反機体」と明記された事もある。しかし南極条約では核兵器の使用禁止を明記する反面で、保持・開発を禁止している条文は存在していない。現に「機動戦士ガンダム」においてはマ・クベは水爆ミサイルでレビルを恫喝した際に「核兵器を使わぬと約束をした南極条約」と発言していて「所持(して恫喝)することを違反」としておらず、さらに水爆ミサイルが発射された際に「南極条約の時の公開データだ」という説明とともにその設計図をブライト・ノアからアムロ・レイのガンダムに転送される場面もあり、南極条約で核兵器の所持まで禁止されたというなら、核ミサイルの設計図まで公表されたことと矛盾している。また、南極条約自体は戦時条約であるため、一年戦争の終戦が発効時点で条約は完全に失効している。そのため、法的解釈に伴えば「南極条約に抵触としても連邦の政治的責任を問う事はできない」となると思われる。ただし、同時に南極条約が一種の不文律としての影響を残している事もあり、余計に解釈をややこしくしている[18]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. アトミックバズーカそのものが採用されていない、あるいは機体とは別の隠し要素の成立で追加入手となっているなど、そもそも装備されていないため使用不可能という状況はある。
  2. 「あのような物騒なものは、やむを得ない状況でしか使わない」というガトーの意向による。なお、ラ・ギアスでは魔術により核兵器は無効化されるため、実際に装備されていたとしても役に立たなかったようである。
  3. 特に強制出撃1回目のマップではこれら強制出撃ユニット以外は登場すらしないため、なおのこと孤立しやすい。
  4. ただし、追加される際に特にメッセージなどは無い。
  5. こちらの個体の入手場所もロストマウンテン地帯ではある。ちなみに『普』ではノイエ・ジール、『難』ではジ・Oを同じマウンテンサイクルから入手する。
  6. 再戦時は一般の敵ユニットと同様に普通に撃墜可能。
  7. 戦闘シーンの基本グラフィックは右手に盾を持っており、左手でサーベルを扱う。ただし、バズーカ基部は右肩に存在しているため、ビームバズーカは盾を左手に持ち替えて使用する。
  8. 『第1部』シーン3のシナリオ「強襲」で、シローがアイナを撃墜することで発生。
  9. 『α外伝』のハイパービームサーベルの戦闘アニメはビームサーベルに使用されている。
  10. 「南極条約が適応されるのは地球人に対してで、異星人には関係ない」というのが三輪長官の理屈。
  11. 11.0 11.1 11.2 11.3 11.4 11.5 プラモデル「MG RX-78 GP02A ガンダム試作2号機」解説より。
  12. なお、現実では一般に、威力ではなく射程距離で戦術核と戦略核の区別をしている。
  13. 公式サイト機体解説より。
  14. 実際に試作1号機に冷却装置を攻撃されて撤退に追い込まれている。
  15. 「MULTIPLE LAUNCH ROCKET SYSTEM」の略。
  16. デザインはR-1などが装備している「ブーステッド・ライフル」に似ている。
  17. バズーカとランドセルは色の変更、シールドは削除。
  18. 作中でエギーユ・デラーズは本機を南極条約違反として地球連邦政府を非難しているが、小説版によると「ジオン共和国を名乗る売国奴の条約は無効であり、ジオン公国は現在も独立戦争を継続中」という解釈に基づくもので、正当な非難とは言い難い。

商品情報[編集 | ソースを編集]

  • プラモデル

  • フィギュア等

資料リンク[編集 | ソースを編集]