ガンダムF91
F91 | |
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登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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愛称 | ガンダムF91 |
分類 | 汎用モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | F91 |
全高 | 15.2 m |
本体重量 | 7.8 t |
全備重量 | 19.9 t |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 4,250 kW |
スラスター推力 |
15,530 kg×4
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アポジモーター数 | 51(8) |
装甲材質 | ガンダリウム合金セラミック複合材 |
開発 | サナリィ |
所属 | 地球連邦軍 |
主なパイロット | シーブック・アノー |
ガンダムF91は『ガンダムシリーズ』の登場メカであり、『機動戦士ガンダムF91』の主役メカ。
概要
サナリィが「フォーミュラー計画」によって開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツ。
正式名称は「F91」であり、「ガンダムF91」の名前はスペースアーク艦長代理レアリー・エドベリが名づけた部隊内での通称である。小説版下巻では「サナリィの開発チームでも『ガンダム』という愛称は出たが、正規の開発研究チームによって開発された機体にはふさわしくないという理由で却下された」と語られている。
F90 Vタイプを基にしており、「現時点でのモビルスーツの限界性能の達成」を目標に、あらゆる技術を盛り込んでいる。そのため、非常に高性能な機体として完成したが、過去にニュータイプと呼ばれた者でしか真価を発揮できない機体と言われた。
装甲にはサイコフレームで培われた「マルチプル・コントラクション・アーマー(MCA)」と呼ばれる新技術が導入されている。これはモビルスーツの構造材自体に電子機器を埋め込む事で装甲と電子機器の機能を併せ持たせる多機能装甲である。
さらに小型で高出力のジェネレーターを搭載したことで従来機を大きく上回る機動力を獲得したほか、ビームシールドやV.S.B.R.(ヴェスバー)の装備も可能となった。
頭部にはバイオ・コンピュータが搭載されており、リニアシートのバイオセンサーがパイロットの技量に応じて普段は機体にリミッターを掛ける事によって扱い易くなっている。
最大稼働モード
コンピューターの判断でリミッターが解除されると最大稼働モードが発動し、フェイスカバーや各部に装備された放熱フィンが展開する事で強制冷却が行われる。これはバイオ・コンピュータが熱に弱いという弱点があるためである。このとき装甲の表面に「M.E.P.E.(MEtal Peel-off Effect=金属剥離効果)」が発生し、これによっても機体の冷却が行われるが、この剥離した装甲を敵機のセンサーが誤認してしまい、あたかも本機が「質量のある残像」のように見えるという現象が起こっている。
対ラフレシア戦では多大な効果を上げたが、元々最大稼働状態まで持っていけるパイロットが存在しなかったため、所謂机上の空論状態で調整不足であり、実のところ欠陥機能である。モード終了時に機体各所のセンサーが破損し[1]、敵機であるザビーネ・シャルのデナン・ゲーを視認はおろかふれあい会話を利用した通信傍受のためにワイヤーを接続されたことすら認識できなかった。
劇中での様相
本機は第2次オールズモビル戦役(『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』)にてベルフ・スクレット少尉が乗り込んだ。この時は未完成だったため、普通の学習型コンピューターを搭載している。
その後フロンティアIに搬入され、バイオ・コンピュータに換装された。
コスモ・バビロニア建国戦争ではスペースアークに搭載されており、シーブック・アノーが搭乗。クロスボーン・バンガードのモビルスーツ部隊を退け、カロッゾ・ロナのラフレシアを撃墜したが、本機も中破している。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』で歴史の教科書にシーブックとF91が載っていたことや、「ザビーネと何度も戦った」という場面で回想されるのがF91だったことを踏まえると、その後修復され、コスモ・バビロニア戦争終結まで活躍したものと思われる。
その後、連邦軍に正式採用され、量産型ガンダムF91が開発されている。それに伴ってデチューンが行われているが、配備数が少ないことから使いこなせるパイロットはごく少数であったようである。
装備バリエーション
- バックキャノンタイプ
- 旧称「パワードウェポンタイプ」。ヴェスバーが完成しなかった場合を想定して立案されたタイプであり、ヴェスバーの代わりに4連ビームガトリングガンと対艦連装ミサイルランチャーが組み合わさったウェポンユニットである「バックキャノン」を背面に装備し、肩もサブスラスターが多数追加され、常時ラジエータフィンが展開された物に変更されている。
- ツインヴェスバータイプ
- ヴェスバーをさらに2基装備したタイプ。追加されたヴェスバーは肩部から展開する形となる。エネルギー消費と装備の増加に合わせジェネレータとバックパックも仕様変更されている。
登場作品と操縦者
ニュータイプ適性を必要とせず、質量のある残像が分身扱いなのも相まってオールドタイプ垂涎の機体の筆頭だが、大抵はシーブックがそのまま乗ることになる。『X』では特殊能力「リミッター解除」を発動するためNT技能を必要とするようになった。
『COMPACT2』より「分身ビームバズーカ」(後の「MEPE攻撃」)が実装され「必殺技」を持つMSの先駆けとなった。
なお、『第2次α』では序盤にF91が自軍に加わるが、特に何の説明もされない為、見落とさないように要注意。
正式名称がF91のため、「ガンダム」を付けず単に「F91」と表記している作品も多い。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- シナリオ「ダカールの制圧」より参戦。後半ヴェスバーが追加されるが、以降のシリーズと違って射程1。しかし、移動力が高く間接攻撃を無効化するボスキラーとして活躍する。また、4分の1の確率で敵の攻撃を盾で防御してダメージを半減させるという特殊能力もある。PS版では以降のシリーズと同等の性能になった。
- FC版では最終的な攻撃力はガンダム系で最も低い。(初代は途中離脱するので対象外)
- 第2次スーパーロボット大戦G
- ルートによって加入時期が違い、序盤に加入した場合はしばらくヴェスバーが故障中。但し第2次では同時修理だったΖΖガンダムよりも修理が前倒しされているため、早期から本領発揮が可能できる上、中間武装としてビームランチャーも存在。序盤はかなり頼りになるはず。シーブックが必中を覚えないのでジュンコなどに持っていかれやすい。ヴェスバーの射程が7になったため、グランゾン相手だと無力。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 中盤から使用可能。ヴェスバーはハイメガランチャーとほぼ同等の攻撃力だが、射程が短く燃費も悪く、移動力もΖガンダムより低い。Ζにも同じことがいえるが、このユニットのメインウェポンよりファンネルの方が命中率・射程・弾数のいずれも優秀なので、終盤はスタメン落ちするだろう。
- PS版では非ビーム兵器になり、射程をパーツで強化することも可能になった。切り払いされないのも強みであり、特にMSの回避能力が極端に低くなっている今作では分身を持つ本機を最後まで使っていくのも有効な選択肢となっている。
- スーパーロボット大戦EX
- ヴェスバーが高威力・長射程・非ビーム兵器と非常に強力な上、燃費も非常に良いためゲーム終盤まで主戦力として活躍が可能。作中のMSの中でも群を抜いて強い。移動要塞やヴォルクルスといった厄介なボスの多い本作だが、これらを余裕で射程外から削り倒せるほど。PS版ではヴェスバーの射程がほぼ半減し燃費も悪化したため弱体化、分身の発動条件も厳しくなったためボスキラーとして扱うのは難しくなってしまった。
- SFC版はヴェスバーが滑らかにアニメーションする。しかし、次回作でこの演出がカットされてしまう。
- 第4次スーパーロボット大戦
- ヴェスバーがビーム兵器に戻り、さらに気力110と制限もついた。消費ENは90と燃費も悪い。その上陸適応もBなため、与えるダメージは陸適応AのΖガンダムとさほど変わらなかったりする。移動後の対空攻撃に困りがちな本作の仕様上、メガマシンキャノンがなまじ便利なだけに些か惜しまれるところ。
- 性能が気力に大きく依存してる機体にもかかわらずシーブックが「気合」を習得しないため、「気合」を持つパイロットにF91は譲り、彼自身はΖガンダム、ビギナ・ギナあたりに乗ったほうが効果的。だが、本作で「気合」「熱血」を両立したガンダム系パイロットは少なく、ハサウェイ、クェス、ガトー、そして副主人公と、ルート分岐や隠し要素に左右されるキャラばかり。基本的には参入条件が最も緩い副主人公を乗せ、他が参入できた場合は「ガトー>クェス>ハサウェイ」あたりの優先度で使ってみるのがいいだろう。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- ヴェスバーの必要気力が100に変更された上、威力もアップ、消費ENは50になった。更にシーブックに気合が付いたので安心して彼を乗せられるようになった。
- 陸の地形適応がBからAに上がったほか、エネルギーが20、装甲値が40底上げされた。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 完結編開始早々にビギナ・ギナと共に加入。登場話こそ、HPが減った状態で敵に囲まれているため苦戦を強いられるが、性能的には本作最強MSの一角であることは間違いなく、以後終盤まで末長くエース機としてお世話になる。
- 必要気力自体がなくなったヴェスバーはファンネルと違い切り払いされず、ヘビーメタル相手にはシールド防御を無効化する(ビームコートが優先されるため)ことができるのが強みだが、燃費はかなり悪く、すぐガス欠になる。分身能力を活かすためにもなるべく補給に頼らない運用をしたいので、ENを改造した上で更にプロペラントタンクを積むなどして対処したい。
- ヴェスバーのアニメーションが復活したが、上位ハードでの環境にも関わらずパラパラマンガのようになってしまった。(同じ環境下でリメイクされたPS版第2次~EXも同様)
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 中盤で参加。最後まで活躍出来る性能で、ヴェスバーはファンネルと違ってニュータイプ補正で射程が延びない代わりに、距離補正が通常通り機能する点が大きい。弾数制のビームランチャーが追加された。ヴェスバーの気力が溜まるまではこちらで戦おう。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 全般的に武器の攻撃力がアップ。攻撃力以外の性能もビームライフルが移動後使用可能になり、ヴェスバーの必要気力も低下したためより実用的になった。追加されたガンダムF90Vとの合体攻撃、ダブルヴェスバーは強力だがENも相応に消費する。またヴェスバーを撃ったときに銃身の後部から放熱される演出が採用された。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 前々作の戦後、シーブックはF91を個人で所有していたらしく、アイビス編第1話ではクロスボーン・ガンダムX1受け取り前のキンケドゥが乗っている状態で登場する。他ルートでは特に乗り手なし。全体的に高性能で、飛行可能・分身・全体攻撃持ちなど、かなり便利な機体なので重宝するはず。
- 本作からMEPE攻撃がNT専用になったので、ニュータイプであること+分身との相性を考えると、パイロットは射撃が低めだが不屈&気合を覚えるトビアが良い。精神コマンド以外の相性の良さなら、νガンダム(あるいはHi-νガンダム)加入までが長いアムロ、小隊長能力とEセーブを噛み合わせて燃費を良くできるウモン爺さんがお勧め。また『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の設定に則って量産型ガンダムF91も登場する。
- ちなみに本人の能力とは相性が悪いが、キンケドゥ搭乗時の専用セリフも多いので、ロマン派はキンケドゥがお勧め。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 後半から登場。ヴェスバーの攻撃力は高めだが、消費ENも大きい。BGMが映画のイメージソングである「君を見つめて」になった。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WSC
- グラフィックが『COMPACT2』のものに変更。武装にも分身ビームバズーカが追加されたが、ヴェスバーよりも威力が低い。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 終盤に加入。必殺技として分身ビームバズーカ(後のMEPE攻撃)が追加(正しくは「分身ビームランチャー」だと思われるが…)。これを皮切りに、主人公MSにも必殺技が追加されるようになった。主力兵器であるヴェスバーは、攻撃力こそ落ちたものの燃費は改善しており、十分主力として戦える。難点は加入が非常に遅い点。『COMPACT』に引き続き、BGMは「君をみつめて」を採用。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 序盤と終盤に使用可能。シーブックの精神コマンド次第では他人に奪われる。なぜか第2部の頃より、運動性が下げられてしまった。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- グラフィックは『α』の流用だが、ビームライフルとヴェスバーのグラフィックが強化され、MEPE攻撃も追加された。武器改造効率は悪い方だが、パーツスロットが3つあるのでV-UPユニットとの相性も良く十分補える。機体性能を活かした反撃戦法向き。シーブックの能力は戦闘向けになったが気合を覚えないので、速攻重視ならジュドーやプルツーを乗せるのも手。BGMは『COMPACT』で高評価だった「君をみつめて」を採用。しっかりとイントロから流れる。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦X
- 据え置き機では15年振りの参戦。グラフィックは『V』における量産型ガンダムF91に近いが、肩の放熱フィンが展開していない他、色合いや顔の書き込み、ビームライフルや足の向きなどが微妙に異なっており、アニメーションは完全新規の物になっている。また、正式名称が「F91」のみとなっている。
- 今回は飛行不可。流石に前作のカウンターが強かったためか、V.S.B.R.はカスタムボーナスでカウンター属性が付加されるようになっている。分身とリミッター解除が追加されるのは宇宙ルート34話という中盤からとなる。それまでは突撃やスキル先制攻撃でフォローしよう。
- 最強武器のリミッター解除は射程が長めのP武器でバリア貫通・サイズ差補正無視を備え優秀だが、消費ENも多めなので調子に乗っているとガス欠を起こす。
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 発売時は最新のガンダムだったため、ガンダムチームでは群を抜いて高い性能を持つ。
- HDリメイク版では『クロスボーン・ガンダム』のキンケドゥの台詞や、コミックボンボン版の名台詞まで言い放つ。
- スーパーロボット大戦64(リンクバトラー)
- リンクバトラーと連動することで参戦するため、序盤から使用することが可能。性能は『F完結編』とほぼ同等で非常に高く、特に運動性はνガンダムよりも高い水準となるなど磨きがかかっている。
- 武装面ではビームランチャーが追加されたが、本作ではヴェスバー同様EN消費武器のため、あまり使い勝手は良くない。やはりヴェスバーが筆頭兵器で本作でも非常に強力だが、燃費の悪さは相変わらずでEN改造は必須。ただし、改造段階が7段階になったためにフル改造しても最大5発しか打てず、改造だけではリカバリーしきれない。別途EN回復手段は必ず用意すること。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 2013年9月の参戦枠で登場。機体単独では『第2次α』以来10年ぶり、『F91』設定のシーブックとのセットでは『IMPACT』以来12年ぶりの参戦になる。立ち絵は新しく描き下ろされたものが使われている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2016年8月の復刻イベント「アクシズの攻防」より実装。大器型SSRシューター。必殺スキルはダッシュ乱舞型の「M.E.P.E攻撃」。
- 飛行可能で、攻撃を5回当てるごとにダメージが上昇する「バイオコンピューター」と敵を撃破するごとに攻撃力と移動力が上がる「MCA構造」により長期戦になるほどに能力が上がっていく。また、「質量を持った残像」は他の分身系アビリティと異なり常時発動のため、生存率も高い。総合的には雑魚を食わせて攻撃力を上げてボスに渾身の一撃を叩き込む形になる。
- 精神スキルが「熱血」止まりのため爆発力ではアムロやカミーユより劣るのが欠点。逆に手数を増やす「覚醒」はバイオコンピューターとの相性が良い。
- 後にレアリティ覚醒でSSRアタッカータイプ、2018年3月のイベント「復讐が覆う宇宙」にて大器型SSRディフェンダー、2019年3月のイベント「鋼の魂」にてΩスキル搭載大器型SSRブラスターがそれぞれ追加。
コンパチヒーローシリーズ
シリーズ開始時最新のガンダムだったこともあり、参戦率は高い。
- ヒーロー戦記
- シーブックが乗り、終盤に一時合流してすぐに離脱後、最後にまた仲間になる。隠しユニットであるサイバスター、グランゾンを仲間にしなければそのまま最終メンバーとなる。
- 最初の合流時には低レベルだが、再合流時には何があったのかレベルが大幅に上がっており(離脱時のイベントを考慮すると理由は分かるが…)、そのまま即戦力として使える。他の4人目同様装備は変更できないが、武器はガンダム系(アムロ)の最強装備、防具も最強1つ前の装備なので、実はサイバスターやグランゾンより装備は優秀である。仮にレベル99にすると、両者と遜色ない強さになるが殲滅力は他の二機に劣る(敵全体への攻撃がバルカンだけしかない)。
- ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
- 冒頭にアムロの乗機として登場するが、整備中であった為ランバ・ラル隊に破壊される。終盤シーブックの乗機候補の1つとして再登場。搭乗時は分身やフェイスオープンといった技を使用できる。
- シャッフルファイト
- 最終章スタート時に登場。グレートマジンガー&ゴッドシグマと共にア・バオア・クーの防衛任務に就いていたが、復活したガルシアスの奇襲に遭い惨敗。自らも負傷したもののカードメタルの力によって回復し、最終決戦に臨む。ゲッタードラゴンをも凌ぐ攻撃力の高さと、νガンダムに肉迫する程の素早さを併せ持った自軍最強候補の1人。
- ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン
- 全キャラ中最も防御力が高く攻撃力が低いという特徴を持つ。必殺技はLv1で分身しながらヴェスバーを乱射する原作に沿ったものなのだが、Lv2で「オーバーリミッター」でリミッター解除しフェイスオープンした口からピンク色の高出力ビームを発射、Lv3で「サイコガンダム召喚」呼び出したサイコガンダムが画面を覗き込み両腕のビーム砲で敵を蜂の巣にするというバンプレストオリジナルの技を使用する。
- ザ・グレイトバトルIII
- 剣と魔法のファンタジーな世界観に合わせ、F91もファンタジックな鎧と剣を纏っている。なお、同時期に展開していたSDガンダム外伝シリーズでは既にF91モチーフの「灼熱騎士ガンダムF91」が登場していたが、本作では「騎士」というより「冒険者」に近いスタイルでイメージの差別化をしている。
- 王から授かった武器と鎧は炎の魔力を宿しており、タメ攻撃などで炎の剣技を放つことが出来る。
- 魔法の腕輪を買うことで鎧と武器がレベルアップし、銅→銀→金→青色に変化。
- 剣を担いで移動するのだが、かなり重いのか放置すると後ろに倒れそうになり慌ててバランスをとるというコミカルな姿を見ることも。
- バトルドッジボール 闘球大激突!
- 「SDガンダムヒーローズ」チームのリーダーを務める。チーム全体の特徴として防御力が高いが、リーダーらしくその他の能力もバランス良く整っているので、RPGモードの「真・闘球王伝説」でも主人公として使いやすい。
- 必殺シュートはもちろんヴェスバーを三連射する「ヴェスバーショット」。
- バトルドッジボールII
- バランスの良い投手として登場。「ガンダムヒーローズ」に所属。
- ヴェスバーから龍状のビーム弾を発射する「小龍砲」「ダブル小龍砲」というオリジナル技を必殺技として使用する。
- バトルサッカー フィールドの覇者
- バトルベースボール
- バーサスヒーロー 格闘王への道
- バトルクラッシャー
- スーパーヒーロージェネレーション
- ロストヒーローズII
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵されている近接防御用の武装。
- 『X』では「頭部バルカン」名義だが、メガマシンキャノンとの同時攻撃になっている。
- メガマシンキャノン
- 胸部に2門内蔵されている。
- 強力な武器ではないが、旧シリーズではP属性・有射程武器として意外と使える。
- V.S.B.R.(ヴェスバー)
- バックパックに左右一対二基装備した新型ビーム射撃兵器。「Variable Speed Beam Rifle(可変速ビームライフル)」の頭文字を取ったもので、その名の通り、低速で高威力のビームから高速で高貫通力のビームまでを撃ち分けられる。不使用時はAMBAC肢としても機能する。
- 可変速ということから、メガ粒子ビームを弱から強まで調整できる兵器と勘違いされるケースが有るが、出力調整はそこまで変化に富むものではなく(通常射撃でもオーバーキルな威力を持つため、シーブックは「こいつは強力過ぎる」として使用を控えめにしていた)、主な用途はあくまでビームの射出速度や収束率を変えてビームの性質を変化させる事にある。例えば高速・高収束で貫通力の高いビーム、低速・低収束で破壊力を重視したビームといった具合[2]。最大出力時(及び適切な調整が為された場合の威力)は戦艦の主砲すら凌駕する威力があり、貫徹重視モード発射時には一般のビームライフルの発射するビームに対して圧倒的な防御力を誇るビームシールドを貫通してしまうほどである。宇宙世紀0130年代においても最強クラスのビーム兵器であった。
- 本体に固定されているために射角が限定されてしまうという欠点もあるが、分離して使う事も可能。これは大容量メガコンデンサ[3]を内蔵した恩恵である。また、バイオコンピュータの高管制力のおかげでマニピュレーターでトリガーを引かずとも射撃可能で、劇中ではシーブックは背後の敵に対して装着状態で手を添えないで射撃している。ただし分離脱着可能な仕様は不用意な装備の脱落喪失の可能性を生み出し、実際劇中で左側のヴェスバーはビギナ・ギナの接触によって脱落喪失してしまっている。
- 旧シリーズではカタカナ表記で登場する。気力が上がった後のメインウェポンであり、旧シリーズにおける最強武器である。古い攻略本では稀に「ヴェスパー」という表記をされていたが、表記ミスである。同じく旧シリーズではビームシールドを貫いた性能を再現するため、設定上ビーム兵装でありながらビーム属性を持っていなかったケースもある。貫通力の高さの表現か、『第2次α』では全体攻撃。
- SRWでは2門を同時に発射するが、原作では量産型共々1門だけを発射する場面が多い。
- ビーム・シールド
- シールドビームを展開する防御装備。左腕に発生器を装備。使用時にはアームが展開してせり上がる。F90Vの試作型ビームシールドの欠点を大容量メガコンデンサの内蔵で補った改修品。
- ビームシールド発生器の予備を右腰に収容しており、故障時には自力で付け替える事が想定されている。予備をシールドビームを発生状態にして投擲するという攻撃も行っていた(パイロットのシーブックは後年、同様の手段で量産型F91のヴェスバーを防御している)。
- SRWではシールド防御の際に使用するが、ダメージの軽減量は通常のシールドと同じなので、MSの性能上あまりお世話になることはない。
- ビーム・サーベル
- 左腰に2本格納。劇中では手首ごと回転させる広範囲斬りが印象的。ラフレシア戦では大量にまとわりつくテンタクラーロッドを何本も切り捨てたが最後は手首ごと切り落とされてしまった。
- 移動後に使える有射程武器のメガマシンキャノンがあるため、こちらの出番は少ない。
- 『X』ではメガマシンキャノンを撃ちながら接近→ビーム・シールドでシールドバッシュ→サーベルで斬りつける連続攻撃になっている。
- ビーム・ライフル
- 本機の基本携行兵装。通常の単射の他に、連射機能も持つ。
- 『IMPACT』や『第2次α』では移動後に使える。装弾数などの点で、気力が上がるまではメインウェポンになる武器。
- ビームランチャー
- 大型の携帯式ビーム発射機。不使用時は腰部にマウントされている。一部資料ではビームバズーカ名義である場合もある。ラフレシア戦ではビームライフルやヴェスバーが次々破壊されていく中、最後まで残った火器であり決着の決め手となった。セシリー探索時には放棄されている。
- 比較的攻撃力が高く射程もそれなりにあるため、主に反撃で手数を出すときに重宝する武器。しかしむしろ下記のMEPE攻撃で使う武器として見る機会も多いと思われる。
必殺技
- 分身ビームバズーカ / MEPE攻撃 / リミッター解除
- 機体のバイオ・コンピュータがパイロットの技量を査定し、限界性能を引き出す機能を応用した、本機の「必殺技」と呼ぶべき攻撃。MEPEにより機体表面の剥離した装甲がある程度の質量を持つことで「質量を持った残像」になり、敵機のセンサーを撹乱し、あたかも分身して攻撃を仕掛けたかのように見せる。[4]
- 初出の『COMPACT2』では「分身ビームバズーカ」という名称だった。その後は長らくMEPE攻撃という名称だったが、『X』に参戦した際には「リミッター解除」と名前が改められた。MEPEは金属剥離現象であって攻撃ではないので、技の名前としてはこちらの方が正しい(MEPEを利用した攻撃=分身殺法的なニュアンスだったのであろうが)。
- 『IMPACT』では無数の分身がビームランチャーを撃っているという、とある忍者ロボもかくやという演出であった。『第2次α』では最大稼働モードでライフルとランチャーを連射しながら接近・旋回、機体アップと共に零距離ビームランチャーという流れ。『X』では原作でのラフレシア戦を再現しており、トドメ演出では接近してビームランチャーを撃ち込む前に、フェイスオープンのリアルカットインが入る。やたら原作再現にこだわっており、ご丁寧に原作での最大稼働モードに移行し画面手前に寄った際に一度フェイスオープンし、画面が切り替わった次のカットでランチャーを連射している時には既にカバーが閉じているという部分まで再現している。
- 『X』ではHi-νガンダムのオールレンジ・アタックと同様にパイロット制限が無いため、ニュータイプ技能持ちであれば誰でも使用可能。余談だが『X』限定版において『ETERNAL WIND』をサビから再生に設定してこの技を使用した場合、イベント会話等が発生しなければ丁度ループ直前までで戦闘が終わるようになっている。
合体攻撃
特殊能力
- 剣装備、盾装備
- 切り払い、シールド防御を発動する。
- リミッター解除
- 『X』で採用。パイロットが気力130以上で、ニュータイプL5以上を持っている場合に発動。機体性能が向上し、武装が追加される。
- 運動性や照準値の強化の他、宇宙適応がSに上がるのがポイント。シーブックの側の養成を忘れないように。
- 分身 / M.E.P.E.
- MEPE(詳しくは前述)によって、「質量を持った残像」を発生させることで敵を撹乱し、攻撃を無効化する。最大稼動モードであることが条件だが、「パイロットが機体の最大稼動に対応可能である」とバイオ・コンピュータが判断する必要がある。気力130以上という条件はそれを再現したものと思われる。この能力の関係上、パイロットには気合など気力上昇系の能力があると望ましい。
- 『X』では能力名が「M.E.P.E.」となり、エフェクトが専用のものとなった。
- あくまで敵機のセンサーの誤作動で分身しているように見えているだけなので、センサーに頼らない機体、生身の相手には通用しないはずだがさすがにゲーム上ではそこまで区別されていない。あるいは超高速回避のようにリミッター解除時の機動性で回避しているのかもしれない。
移動タイプ
- 陸のみ / 空・陸
- 劇中では空中を飛行しているような描写がある。ファンの間では、「コロニーの特性を利用したものであり、重力下で飛行することは出来ない」、あるいは「この時代以降のMSは、軽量化や高性能化により(長距離航行はともかく)戦闘中に滞空するくらいならば特殊な装置がなくても可能である」など考察されているが、設定等では一切触れられてないので詳細は不明である。
- この解釈は作品によって様々で、『SDガンダム Gジェネレーションシリーズ』等のゲームでは適性は低いながらも飛行可能であるとしている作品もある。SRWでは基本的に飛行できないが、『第2次α』『X-Ω』では飛行可能で、地形適応もAとなっている。
サイズ
- M
- 小型化したMSではあるが、SRWでは分類の関係上18m級のMSとのサイズ差はない。
カスタムボーナス
- 超合金Z
- 『第2次G』で採用。
- 「V.S.B.R.」にC属性(カウンター)付与、攻撃力+200、射程+1
- 『X』で採用。『V』の量産型ガンダムF91と比べると射程延長がこの武器だけとなり、攻撃力増加も低く設定されているが、実際はそんなに気にする程ではない。
機体BGM
- 「翔べ!ガンダム」
- 初代、『第2次』にて。
- 「颯爽たるシャア」
- 『第2次G』『第3次』『EX』『第4次』にて。
- 「F91ガンダム出撃」
- 『F完結編』『α』『第2次α』『X』で採用。
- 「君を見つめて -The time I'm Seeing You-」
- 『COMPACT』『COMPACT2』『IMPACT』で採用。
- 歌は『機動戦士Ζガンダム』の主題歌「水の星へ愛をこめて」の森口博子氏。本編ではなくPVやCMで使われた曲だが、非常に人気が高い。
対決・名場面
- F91、フロンティアIへ(『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』より)
- オールズモビルとの戦いが終わり、フロンティアIへと向かう戦艦エイブラム。ベルフは共に戦場を駆けたF90(1号機)とF91を「今までありがとよ」と見送り、バイオ・コンピュータに換装されたF91はようやく完成。そして、物語はコスモ・バビロニア建国戦争へと繋がっていくのだった。
- 対ビギナ・ギナ
- セシリーのビギナ・ギナと交戦。危うく撃墜しそうになったが、シーブックがセシリーの心の叫びを聞き、戦場で再会を果たす。
- 対バグ
- ビルギットを殺され、自らを囮に回転ビームサーベルとヴェスバーの背後に向けての発射で全滅させた。
- 対ラフレシア
- ビギナ・ギナとの共同戦線だが、無数のテンタクラーロッドとビームの波状攻撃に苦戦する。猛攻を捌ききれず損傷していく2機のMS。ビギナ・ギナは捕らえられ、セシリーも宇宙に放り出されてしまうが、その時F91の最大稼働モードが発動、質量を持った残像でラフレシアを翻弄する。最後は至近距離からのビームランチャーと、それを追ったラフレシア自身の攻撃により妖花は宇宙に散った。
- セシリーの花
- 宇宙に放り出されたセシリーを、シーブックは自身の力とF91のバイオ・コンピュータの力を使って見つけ出す。
主な関連機体
強化型・バリエーション機
- 量産型ガンダムF91
- F91の量産モデル。
- ガンダムF91 (ハリソン専用)
- ハリソン専用機。
関連機
- ガンダムF90 V-TYPE
- 外付けオプションでヴェスバーとビームシールド、放熱フィンを装備した新型火器試験タイプ。F91の基となった。
- クロスボーン・ガンダムX1
クロスボーン・ガンダムX2
クロスボーン・ガンダムX3 - F97。
- Gキャノン
- F71。
- ユニコーンガンダム
- 機体フレームそのものにLSIクラスのコンピューターチップを金属粒子レベルで鋳込んだサイコフレームが採用されている。UCはフレームのみだが、F91はフレームと装甲そのものにも採用している。
- 作品発表順はは『F91』が先で、『UC』は後(近年では初期の設定よりも高性能となり、サイコフレームそのものが搭載されているとされている)。
- ガンダムF91HD
- ゲーム『バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法』に登場したバンプレストオリジナル機。機動族の若き指揮官。メガ・ヴェスバーを装備。
余談
- フィンがむき出しになったガンダムタイプとしてはかなり特徴的な胸部中央ブロックを持つ。映画公開時に模型雑誌『ホビージャパン』誌上での設定資料公開の際、デザイナーの大河原は「デザインモチーフはバイクのラジエーター」「『元祖ガンダムのデザイナー』だから、やらせてもらえた冒険」と発言している。全身に放熱板がある点も含め、バイオ・コンピュータのために放熱対策が必要という設定から連想したのかもしれない。
- 一部の書籍(フィルムコミック)にて、試験型ミノフスキードライブを装備していたとするものもあるが、後に登場した「F99 レコードブレイカー」の設定との辻褄が合わないため詳細は不明である。一部では「ミノフスキーフライト」の誤記ではないかとも言われている。
- 第2次オールズモビル戦役を扱った『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』の後半では、ゲームバランスの都合上百機近いクロスボーン・バンガードのモビルスーツをF91一機で倒す必要がある。このため一部のファンの間では「クリア後~建国戦争にかけてのクロスボーンは大量の戦力を失って相当弱体化していたのではないか」と拡大解釈される事もある。
- また、この時のF91が未完成だったため当時のパイロットであったベルフ・スクレットのフロンティアⅠへ搬入させる際の台詞「これで本当に完成したら一体どんな化け物になっちまうんだ?」という台詞も有名。
- 機体の開発自体はかなり早期に行われており、機体そのものは宇宙世紀0116年に出来上がっている。しかしバイオコンピュータの調整に難航、その後『機動戦士ガンダム フォーミュラー戦記0122』を経過し『機動戦士ガンダムF91』本編である宇宙世紀0122年でやっと完成するという、実に6年と完成までに非常に時間がかかったMSでもある。
- ファンネルやハイメガキャノン同様ヴェスバー使用時にその名を叫ぶキャラクターもいるが、パイロットであるシーブック及びキンケドゥ・ナウ演じる辻谷耕史は「発音がし辛い」として戦闘台詞を没にしたという逸話を持ち、メインパイロットであるにも関わらず長年台詞の実装が無かった。これも『X』で追加収録された。なお、『第2次α』でエルピー・プルにこの武器を使わせると、「言いにくい」と愚痴をこぼす。
- ラフレシアの最終局面にてフェイスオープン時の口に当たる部分で廃熱をしているのだが、この際黄色いエフェクトが飛び出ていたので、F91が口からビームを放っていると勘違いしてしまう視聴者が多数いた。
- しかし後年のガンダムシリーズには実際に口からビームを出すガンダムも登場している。また、これを逆手にとって、『ガンダムビルドファイターズ』では本当に口からビームを発射できるガンダムF91イマジンという機体が登場した。
脚注
- ↑ 機体の全天周囲モニターが所々、投影されてない。
- ↑ 実体弾火器で言う所の徹甲弾や榴弾等の弾種変更のイメージがこれに近い。
- ↑ メガ粒子を直接貯留する機構でE-CAPの上位機構と言える物。
- ↑ つまり、センサー等に頼らない(例えばキャノピーからの目視)場合は、剥離した装甲が分身のように見えることがないので、金属剥離現象を起こしているだけの高速攻撃に見えるはずである。(とはいえ、それでも初見であれば剥離した装甲の金属片に目を奪われる可能性は大きい)
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