「ソレスタルビーイング」の版間の差分
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:なお、本作におけるソレスタルビーイングは[[世界観/BX #本編以前の地球圏の略年表|過去]]に勃発した[[第2次ネオ・ジオン抗争]](シャアの反乱)の際に、(直接的な形ではないが)[[ブライト・ノア]]率いる[[ロンド・ベル隊]]と共闘していた模様(ただし、'''時系列がズレているため矛盾が発生する''')。 | :なお、本作におけるソレスタルビーイングは[[世界観/BX #本編以前の地球圏の略年表|過去]]に勃発した[[第2次ネオ・ジオン抗争]](シャアの反乱)の際に、(直接的な形ではないが)[[ブライト・ノア]]率いる[[ロンド・ベル隊]]と共闘していた模様(ただし、'''時系列がズレているため矛盾が発生する''')。 |
2017年5月6日 (土) 18:35時点における版
ソレスタルビーイング(Celestial Being)とは、『機動戦士ガンダム00』及び『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』に登場する組織。
概要
私設武装組織。略称は「CB」。日本語に訳すと「天上人」のような意味合いとなる。イオリア・シュヘンベルグが「人類から紛争を根絶すること」を目的に設立した。西暦2307年、紛争根絶のため「ガンダム」による全世界への武力介入を開始する。
メンバーは諜報や機械の操縦等、その道のエキスパートや、「紛争根絶」への険しい道を進める精神的な強さを持つ者を、ヴェーダやエージェントが見出してスカウトしている。メンバーには戦争で家族を亡くし、天涯孤独の身になった者も多い。 一方で機密保持の為にメンバーの人数は最小限に留められており、同時にメンバーとなった者の情報は、ヴェーダやイノベイドによってありとあらゆるデータベースから抹消される。
CBが行う「紛争根絶」の方法はかなり乱暴なもので、「紛争が起こっている戦場に武力による介入を行使し、その戦場にいる全ての軍隊が撤退するまで破壊活動を行う」というもの。また、紛争を幇助している企業や国家に対しても、研究施設や工場施設の爆破などの破壊活動を行う。当然、世界中のほとんどの国家からは「はた迷惑なテロ組織」として扱われている。
一般市民からの印象としては、このようなやり方について賛否両論となっており、CB支持派と反対派に分かれている(彼らの破壊活動はときとして民間人を巻き込む結果になることもある他、ネーナ・トリニティのように民間人の虐殺を嬉々として行う者もCBには存在する)。グラハム・エーカーの感想は「存在自体が矛盾している」とのこと。ただし、作中世界ではCBの活動によって、実際に紛争の発生率が一時的に減っている。[1]
なお、CBの技術力は200年先を行っているといわれ、その技術力の結晶である機動兵器「ガンダム」4機を主戦力とし、それだけで大国にも匹敵する軍事力を持つ。所属するメンバーには守秘義務があるため、他のメンバーの過去を知らない者も多い。
1stシーズン終盤で4機のガンダムが大破し、母艦プトレマイオスは撃沈する。それに伴い、世間からはソレスタルビーイングは壊滅したと思われていたが、実際はフェレシュテ(後述)を始め下部組織やサポートメンバーなども多く、水面下で活動再開に向けていたとも言える。
西暦2312年。2ndシーズンにおいて刹那との合流を機に、再び彼らの戦いが始まる事となる。なお、2ndにおけるソレスタルビーイングの目的は、苛烈な弾圧を行う地球連邦軍独立治安維持部隊アロウズを叩くこと。最終的に、反連邦組織カタロンや、カティ・マネキン率いる連邦軍クーデター派と協力してアロウズを解体に追いやることに成功した。[2]
劇場版の舞台となる西暦2314年には、地球連邦政府の宥和政策を考慮して、ガンダムを使用しない極秘裏の武力介入を続けている。[3][4]一方、CBに対する世間の感情は軟化しているようで、地球連邦政府の新政権の宣伝も兼ねたプロパガンダ作品である映画『ソレスタルビーイング』が製作されている。
その本来の目的(イオリア以外は誰一人として知らなかったが)は、いずれ来る「異種」との対話に向け、人類の意識を一つにするための「仮想敵」であった(その意味ではディバイン・クルセイダーズと似ている)。その一方で、「対話」の先駆けとなるファースト・イノベイターは、覚醒の鍵となるGN粒子に強く触れるガンダムマイスターから出るとも予測されていた。
登場作品
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。原作との世界観の違いを反映してか、割と序盤から他組織の協力を受け入れたり、組織の加入を志願してきたクロウを疑いつつも「戦力は多いほうがいい」と採用したりと、原作に比べて幾分協力的な印象がある。
- また「武力による紛争の介入」についても、物語の序盤の内に異星人が襲来するような状況になったため、「この状況での武力介入は人類の存亡に関わる」と一時中断する事になる(空気を読まない面々もいたが)。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 『2nd』の設定込みで参戦。行動目的が「武力介入」から「OZやアロウズの打倒」に変わり、より協力的になった。序盤からヒイロ達コロニーのガンダム、カミーユやシン達OZからの離反者を受け入れるなど、大体のガンダム系のキャラが属するZEXISの中核組織の一つとなっている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 『劇場版』の設定で参戦。独自にジェミニスを追跡しており、その情報をプリベンターだけでなくネオ・ジオンにも提供していた。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 引き続き『劇場版』の設定で参戦。サイデリアルとの戦いを独自に繰り広げていたが、ヴェーダを奪われてしまったためジリ貧状態になっていた。本作でも遂にELSの本格的な再来を迎えることになる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 『劇場版』の設定で(初めての)参戦。Zシリーズと同様、やはり異星生命体等の脅威に晒されている為か、既にドラゴンズハイヴと同盟関係にあるのを始め、JUDAやUXとも協力して活動していた。
- エピローグにてアレルヤとマリー以外のメンバーはマネキン夫妻やキラ、(生存している場合は)グラハム、アンドレイと共にソレスタルビーイング号でELSの母星に旅立つ。
- スーパーロボット大戦BX
- 同じく『劇場版』の設定で参戦。序盤の宇宙ルートで共闘するが、正式参戦は第18話ELS移送ルート「意思を持った生命体」からとなる。
- 本作ではユニコーンガンダムのパイロットがラプラスの箱に辿り着くように導くことを主な目的としており「人のあるべき未来のために、可能性という名の神を再生し、それと向き合う」ことから「ソレスタルビーイング(天上人)」の名を与えられたとされている。
- なお、本作におけるソレスタルビーイングは過去に勃発した第2次ネオ・ジオン抗争(シャアの反乱)の際に、(直接的な形ではないが)ブライト・ノア率いるロンド・ベル隊と共闘していた模様(ただし、時系列がズレているため矛盾が発生する)。
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 『劇場版』設定。一時ナデシコBと合流し、行動を共にする。
- アルゼナル内における報酬システムが発端の騒動を収めるため、第一中隊を「買い上げる」ことに。
- 当初は旋風寺舞人が進めていた「勇者特急隊計画」にも武力介入を検討していたが、舞人の正義と平和への思いは本物である為、静観している。
人物
提唱者
- イオリア・シュヘンベルグ
- ソレスタルビーイングの創設者。西暦2307年に全世界に対して「武力による戦争の根絶」を(ビデオメッセージで)宣言する。
プトレマイオスチーム
ガンダムマイスター
- 刹那・F・セイエイ
- ガンダムエクシア、ダブルオーガンダム(ダブルオーライザー)、ダブルオークアンタのマイスター。本名は「ソラン・イブラヒム」。
- 少年兵の出身で、サーシェス率いるテロ組織KPSAのメンバーであった。その凄惨な過去を持つ故に、自らが「戦争を止めるモノ=ガンダム」になることを目指す。
- 2nd終盤で、人類初となる「真のイノベイター」へと変革を遂げた。
- ロックオン・ストラトス
- ガンダムデュナメスのマイスター。超一流のスナイパーであり、マイスターのまとめ役。本名は「ニール・ディランディ」。
- 何かと貧乏クジを引きがち。1st終盤で戦死するが、ロックオン(ニール)の遺志は刹那達へと受け継がれることとなる。
- ロックオン・ストラトス (2代目)
- ケルディムガンダム、ガンダムサバーニャのマイスター。先代ロックオンの双子の弟。本名は「ライル・ディランディ」。
- 元はカタロンの構成員であり、2nd序盤で刹那のスカウトを受けて参加。
- アレルヤ・ハプティズム
- ガンダムキュリオス、アリオスガンダム、ガンダムハルートのマイスター。究極の兵士「超兵」の実験体の一人。
- マイスターの中では温厚で厭戦的な性格だが、裏の人格「ハレルヤ」は凶暴で好戦的。設定上『00』世界の最強パイロット。
- ティエリア・アーデ
- ガンダムヴァーチェ(ガンダムナドレ)、セラヴィーガンダム(セラフィムガンダム)、ラファエルガンダムのマイスター。
- プトレマイオスチームで唯一ヴェーダにアクセスできる権限を持つ。正体はイノベイドの一人。
プトレマイオスクルー
- スメラギ・李・ノリエガ
- 艦長。ソレスタルビーイングにおける実働部隊であるプトレマイオスチームの戦闘指揮を執る戦術予報士。本名は「リーサ・クジョウ」。
- フェルト・グレイス
- オペレーター。両親もCBの一員だが、本編以前のとある事件で亡くなっている。
- クリスティナ・シエラ
- オペレーター。愛称は「クリス」。
- リヒテンダール・ツエーリ
- 操舵手。愛称は「リヒティ」。
- ラッセ・アイオン
- 砲撃士。予備マイスターを兼任しており、2ndシーズン終盤では0ガンダムで戦場に出撃した。
- イアン・ヴァスティ
- メカニック。ガンダムや母艦の整備を一手に受け持つ凄腕。
- ミレイナ・ヴァスティ
- 2ndで登場した、クリスの後任のオペレーター(メカニック兼任)。イアンとリンダの娘。
- アニュー・リターナー
- 2ndで加入したリヒティの後任の操舵手。正体はティエリアと同じイノベイドの一人で、(本人の自覚は無いものの)敵から送られてきたスパイであった。
サポートメンバー
- 王留美(ワン・リューミン)
- ソレスタルビーイングのエージェント。名門資産家の一面を生かして、プトレマイオスチームに情報や資金を提供している。しかし、2ndでは独自の行動を取る。
- 紅龍(ホンロン)
- ソレスタルビーイングのエージェントにして留美のボディガード。
- リンダ・ヴァスティ
- サポートメンバーの一人。イアンの妻だが、あまりの若さに実際に見たメンバーたちは驚愕していた。
同行者
- 沙慈・クロスロード
- 潜入任務をしていた時の刹那の隣人。2ndでは成り行きから行動を共にし、最終的にオーライザーのパイロットとして一時的に協力することになる。
- ソーマ・ピーリス
- 人革連に所属する「超兵」の少女。元はアレルヤと同じ施設にいた全身不随の実験体で、本名は「マリー・パーファシー」。
- 2nd序盤で記憶を取り戻し、同行していたが…。
監視者
- アレハンドロ・コーナー
- 国連の親善大使。リボンズという従者がいる。1st終盤にて、コーナー一族の悲願である計画への介入を実行に移す。
- ラグナ・ハーヴェイ
- リニアトレイン公社の総裁。アレハンドロに協力するのだが…。
関連組織
- チームトリニティ
- セカンドチーム。本来のイオリアの計画には存在せず、アレハンドロの私兵の色が強い。プトレマイオスチームと比較して行動がより過激である。
- フェレシュテ
- 『機動戦士ガンダム00外伝』(SRW未参戦)に登場するサポート組織。CBを影から支援する組織が必要と言うメンバーの提案をヴェーダが承認して生まれた組織であるため、CBメンバー側は一部の人物にしか存在は知らされていない。
- なお、その一員であったフォン・スパークは、本編の時間軸における1st最終回の裏側で自身の目的のために独自に行動し、その結果ファーストシーズンの軍事バランスにトドメを刺し、地球連邦軍にセカンドシーズンで主に出てくる組織を発足させる原因を作ってしまった(詳しくはヴェーダを参照)。
スパロボでの協力者
- クロウ・ブルースト
- 『第2次Z破界篇』ではルート次第でCBの捕虜となり、その後協力することに。クロウとしては協力を申し出たのは仕事を遂行するための方便でもあったが、CBの理念に少なからず共感を覚えているのも嘘ではないようだ。
- チームD(ドラゴンズハイヴ)
- 表面的な目的は正反対だが、『第2次Z』ではCBを「負けている方」としてCBに協力する。CBの理念に関しては「肯定も否定もしない」という立場を取っている。
- 『UX』では詳細は明かされないが、UX結成前の葵達がムーンWILLと戦っていた頃から共闘関係にあった模様。
- ゲッターチーム
- 『第2次Z破界篇』では早乙女博士の「世界を破壊しろ」という命令により、CBに協力する。CBの理念に関しては割と肯定的。竜馬曰く「世界を相手にした喧嘩」。
- クライン派
- 『CC』では協力関係にある。ソレスタルビーイングはクライン派を通じてフリーダムガンダムをキラの元に送り届けている。
- アンノウン・エクストライカーズ
- プトレマイオス2改を活動の本拠にしている。
- 剣士ゼータ
- 『BX』にて共闘。時空転移で傷だらけで飛ばされてきたところをCBに保護され、その恩義に報いるために彼らの任務を手伝っていた。
- なお、周囲からはCBの保有する人間サイズのガンダムだと思われていた。
- アルゼナル
- 『V』において互いに存在をある程度調べており、エリアD海域を訪れた事でドラゴン駆逐のためにと協力関係となる。後に第一中隊のメンバーによるトラブルが切欠で部隊ごと買い上げる(事実上、傭兵として雇う)事となる。
- 旋風寺裕次郎
- 『V』では、CBの元メンバーだった。しかし、いずれガンダムによる戦乱が訪れる事を知って脱退し、戦禍の影響を受けにくい鉄道網の整備に力を注いだ。
関連用語
- GNドライヴ
- ソレスタルビーイングのガンダムの動力機関。通称「太陽炉」。1st終盤では、その技術が外部に漏れてしまう。
- ヴェーダ
- ソレスタルビーイングの活動を支える量子型演算処理システム(コンピュータ)。
- プトレマイオス、プトレマイオス2、プトレマイオス2改
- ソレスタルビーイング(プトレマイオスチーム)の母艦。通称「トレミー」。
- 映画『ソレスタルビーイング』
- 私設武装組織ソレスタルビーイングの活躍を描いた劇中劇。ただし、真実とは全く異なっている。
脚注
- ↑ なお、1st第14話にて「世界各地で行われている紛争が38%低下し、軍需産業と関わりを持つ企業の63%が撤退を表明した」ことが語られている。
- ↑ なお、2nd最終話エピローグにて地球連邦軍司令部が「ソレスタルビーイングは腐敗したアロウズを叩いた功労者だが、武力放棄をしない限り現政権を脅かす危険な存在であることに変わりはない」と評価していることが語られている。
- ↑ なお、劇場版公開当時に配布されていたストーリーカードでは、「西暦2313年の時点でCBがブリジアにおいて軍の解体に反対する勢力に対して秘密裏に武力介入していた」ことが語られている。
- ↑ なお、劇場版公式twitterにて「CBが(西暦2312年のアロウズ解体後から劇場版の舞台となる西暦2314年の劇場版本編開始に至るまでの時点の)2年間で秘密裏に約100回もの武力介入を行っていた」ことが語られている。
資料リンク
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