「カツ・コバヤシ」の版間の差分
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== 余談 == | == 余談 == | ||
*当時安彦良和氏は『Ζ』におけるカツをレツやキッカ同様ゲストキャラと思っていたらしく後年、「あんなに活躍するキャラだったら、もっときちんとデザインすれば良かった」と後悔していた。 | *当時安彦良和氏は『Ζ』におけるカツをレツやキッカ同様ゲストキャラと思っていたらしく後年、「あんなに活躍するキャラだったら、もっときちんとデザインすれば良かった」と後悔していた。 | ||
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*かつて[[アンソロジーコミック]]に参加していた漫画家の吉田創氏は、スパロボに限らずガンダムゲームの4コマ漫画においてカツが酷い扱いを受ける'''「カツ・コバヤシネタ」'''を描いており、一時期吉田氏の代表作といえるほどになっていた。他の作者もまた、同じようにカツに理不尽な仕打ちを加えるネタの4コマを書くようになってしまっている。ちなみに、カツに酷い仕打ちを行う役目はもっぱら[[ブライト・ノア|ブライト]]であり、特に吉田創版のブライトは、カツだけでなく、[[ハヤト・コバヤシ|ハヤト]](カツ先行試作型)や[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]](カツ後期生産型)、精神崩壊した[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、意外なところで[[三輪防人|三輪長官]]にまで悪魔の様な仕打ちを行っており、[[南極条約]]違反といった人道無視も平然とやってのける極悪人ぶりを見せている([[アムロ・レイ|アムロ]]がそのツッコミ役なのだが、段々毒されており、アムロもカツに対してはブライト並に酷い態度を取っている。とは言え、このシリーズのカツもすぐに調子に乗る空気読めない奴という扱いになるのだが……)。 | *かつて[[アンソロジーコミック]]に参加していた漫画家の吉田創氏は、スパロボに限らずガンダムゲームの4コマ漫画においてカツが酷い扱いを受ける'''「カツ・コバヤシネタ」'''を描いており、一時期吉田氏の代表作といえるほどになっていた。他の作者もまた、同じようにカツに理不尽な仕打ちを加えるネタの4コマを書くようになってしまっている。ちなみに、カツに酷い仕打ちを行う役目はもっぱら[[ブライト・ノア|ブライト]]であり、特に吉田創版のブライトは、カツだけでなく、[[ハヤト・コバヤシ|ハヤト]](カツ先行試作型)や[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]](カツ後期生産型)、精神崩壊した[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、意外なところで[[三輪防人|三輪長官]]にまで悪魔の様な仕打ちを行っており、[[南極条約]]違反といった人道無視も平然とやってのける極悪人ぶりを見せている([[アムロ・レイ|アムロ]]がそのツッコミ役なのだが、段々毒されており、アムロもカツに対してはブライト並に酷い態度を取っている。とは言え、このシリーズのカツもすぐに調子に乗る空気読めない奴という扱いになるのだが……)。 | ||
**このネタは読者によっては「プレイヤーの鬱憤を見事に晴らしてくれた」と絶賛する声がある一方、ネタとはいえ酷な扱いをするその作風に引いてしまう読者もいたようで、ついに吉田氏の作品内で「今回はカツネタ無し」と宣言がされた。この時には、小学生の読者から「よし田先生のマンガはカツをいじめるのできらいです。カツをいじめないでください」という抗議のハガキが寄せられたことが明かされた。しかし、今度はカツネタを封印した事に対し「カツネタ復活希望」「抗議に負けず頑張ってください」などの応援ハガキが寄せられる事態になり、めでたく(?)吉田氏のカツネタは復活した(ちなみに、その苦情について語られたのはスパロボではなく、Gジェネレーションの4コマである)。 | **このネタは読者によっては「プレイヤーの鬱憤を見事に晴らしてくれた」と絶賛する声がある一方、ネタとはいえ酷な扱いをするその作風に引いてしまう読者もいたようで、ついに吉田氏の作品内で「今回はカツネタ無し」と宣言がされた。この時には、小学生の読者から「よし田先生のマンガはカツをいじめるのできらいです。カツをいじめないでください」という抗議のハガキが寄せられたことが明かされた。しかし、今度はカツネタを封印した事に対し「カツネタ復活希望」「抗議に負けず頑張ってください」などの応援ハガキが寄せられる事態になり、めでたく(?)吉田氏のカツネタは復活した(ちなみに、その苦情について語られたのはスパロボではなく、Gジェネレーションの4コマである)。 | ||
**なお、吉田氏は後年twitterにおいて『[[スーパーロボット大戦Z]]』での「(カツが使いやすくなって)面白くない」といった旨の発言を否定しており、カツの事も本気で嫌っているわけではないと告白している。また、吉田氏は'''「大人になってから見てみると、むしろカツは少年らしくてかわいげがあると思う」'''と評し、「まわりの大人がほんとにボンクラ揃いなので、イキっちゃったリアル中二を止めたり叱ったりする人がいなかったのでしょうね」と彼を擁護している。 | **なお、吉田氏は後年twitterにおいて『[[スーパーロボット大戦Z]]』での「(カツが使いやすくなって)面白くない」といった旨の発言を否定しており、カツの事も本気で嫌っているわけではないと告白している。また、吉田氏は'''「大人になってから見てみると、むしろカツは少年らしくてかわいげがあると思う」'''と評し、「まわりの大人がほんとにボンクラ揃いなので、イキっちゃったリアル中二を止めたり叱ったりする人がいなかったのでしょうね」と彼を擁護している。 | ||
***そして、一部のファンからの意見に対して'''「ネタにしてることと本気で嫌っていることを混同しないでほしい」'''と苦言を呈しているが、この発言については「吉田氏のネタが結果としてカツに対するリアルヘイトを助長させる一端となったのも事実」と苦言を呈し返すスパロボファンも少なくない。 | ***そして、一部のファンからの意見に対して'''「ネタにしてることと本気で嫌っていることを混同しないでほしい」'''と苦言を呈しているが、この発言については「吉田氏のネタが結果としてカツに対するリアルヘイトを助長させる一端となったのも事実」と苦言を呈し返すスパロボファンも少なくない。 | ||
− | ** | + | **なお、「原作を逸脱し過ぎたネタは載せない」とする編集部の方針により2000年代頃からこのシリーズは封印されたが、柊誠亜氏が『[[スーパーロボット大戦K]]』(この作品には『[[機動戦士Ζガンダム]]』は参戦しておらず、カツも登場しない)のアンソロジーコミックにおいて描いた作品において、相手を罵倒する表現に「カツ・○バヤシ」を使用するなど、スパロボシリーズで付いた「カツ=使えないパイロット」のイメージは現在でも根強く定着している。 |
***このように、カツ・コバヤシは(原作において問題行動が目立っていたとはいえ)色々な形で思わぬ風評被害をこうむったキャラクターであると言える。 | ***このように、カツ・コバヤシは(原作において問題行動が目立っていたとはいえ)色々な形で思わぬ風評被害をこうむったキャラクターであると言える。 | ||
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2014年7月26日 (土) 09:21時点における版
カツ・コバヤシ(Katu Kobayashi)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:白石冬美(1st)、難波圭一(TV版Ζ)、浪川大輔(劇場版Ζ)
- 種族:地球人
- 性別:男
- 生年月日:宇宙世紀0071年
- 没年月日:宇宙世紀0088年2月22日
- 年齢:7歳⇒15歳
- 所属:エゥーゴ
- 階級:パイロット候補生
- 主な搭乗機:ネモ、Gディフェンサー
- キャラクターデザイン:安彦良和(シリーズ共通)
機動戦士ガンダム
旧姓はハウィン(カツ・ハウィン)。一年戦争時は、カツ・レツ・キッカの戦災孤児三人組の一人としてホワイトベースに乗り込んでいた。戦後、ハヤト・コバヤシとフラウ・ボゥに引き取られ、養子となる。
機動戦士Ζガンダム
グリプス戦役時は当初、レツとキッカと共に義父母の元にいて、フラウ達とアムロの元を訪れた際にはアムロの惨状を見て彼を叱咤し、再起の切っ掛けを作った。その後、宇宙に上がってエゥーゴに参加、Gディフェンサーのパイロットを務めていたがヤザン・ゲーブルとの戦闘中に自らの不注意から隕石に衝突し、ヤザンの乗るハンブラビにより撃墜され、死亡。
劇場版は「隕石に衝突した時点で死亡」に変更されている。
作中では時折カミーユらのピンチを救ったりする活躍もあるが、無断で出撃したり、捕虜のサラ・ザビアロフに逃げられてしまったりと、問題行動が目立つ。そのため、視聴者からは何かと非難されやすい(詳しくは、余談の項を参照)。しかしながら、カツはカミーユと共に作品内の「若さ」(未熟さや危うさという意味で)を担当したキャラクターであったと言える。また、一年戦争の実体験故か、アクシズとの共闘については頑なに拒んでいた。
機動戦士ガンダムΖΖ
地球にアーガマが降りた際、父ハヤトがダブリン上空でブライトと再会した際、二人がカツの使っていた部屋を訪れるシーンがある。なお、ジュドーたちがアーガマに加わった後もカツの使っていた部屋はそのままにしてあった。
また、最終回ではハマーンとの最終決戦でプル、ララァ、フォウ、サラ、そしてカミーユと共にジュドーに力を貸した。
スパロボシリーズにおいて
原作最期の戦闘で乗機Gディフェンサーをエマに提供した再現か、ほとんどの作品で「補給」を習得するのが特徴の1つ。しかし基本スペックに恵まれておらず、ニュータイプ技能はあるものの、能力は極めて低く、リアル系パイロットの最底辺を示す語として「カツ以下」などという言葉が使われるほど。射撃などは平均的な数値があることも多いが、回避はかなり低めで、ニュータイプ補正を抜けば「避けずに耐える」スーパー系パイロット並に抑えられている場合が殆どである。そのため前線に出すのは危険が伴い二軍となることが多い。
出撃させたい場合はモビルアーマーなど堅固な機体を回す必要がある。
ストーリー上では、基本的にはどのシリーズにもとりあえずいるだけのような扱いだが、『第4次スーパーロボット大戦(第4次S)』とZではリアル系ならサラを説得する事で仲間に引き込める重要キャラ。
ちなみにαでもサラを説得出来るが、第4次とは違いパプテマス・シロッコが健在であるためか仲間に引き込めない。
スパロボにおいてもカツは直情的な面はあるが、アムロが同行する等、原作よりも周囲にいる大人が多いこともあって、無断出撃等の問題行動は少ない。
なお、1stガンダムにおける「カツ・ハウィン」(いわゆる、カツ・レツ・キッカの一人)としての登場は一切なく、序盤が一年戦争に沿ったストーリーの『スーパーロボット大戦GC』および移植版の『XO』でも『未来ロボ ダルタニアス』の戦災孤児グループが彼らの代わりを務めている。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作。シャアを説得しなかった場合のルートにて、Gディフェンサーで参戦。セイラさんを自軍に引き留めたい人・シャア未加入ルートを攻略したい人以外ではお目にかかれない。しかし、この作品においては幸運所持者で育成し易い上、貴重な補給使いでもあり、大いに活躍できる可能性を秘めている。
- ところで、ハヤトとフラウは1stの姿で登場しており、同年代の姿になっているのだが、もう養子になっているのだろうか……(ハヤトは序盤で離脱するので対面しないが)
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 今回もGディフェンサーに乗って登場。今回はリアル系主人公のみサラの説得イベントがある。何気に全シリーズで一番重要な役を演じていたかもしれない。しかし、EDではカツはパイロットを続けているのに対して、サラは月で静かに暮らしている。上手くいかなかったのだろうか。
- 命中・回避は全MSパイロット中最低だが、ニュータイプ技能を持ち、必中と隠れ身を身に付ける。
- スーパーロボット大戦F
- 今回から声が入ったが、サラの登場が没になった為イベントは何もなし。顔グラフィックはSFC時代のにこやかな顔から一転不貞腐れた顔に。
- スーパー系ルートではヘンケン(後に離脱)、ルーと一緒にガンダム系パイロットの中で最も早く仲間になるが、リアル系では補充要員として仲間になった際にアムロらに叱られる(ちなみにスーパー系でも味方増援で現れた際に、『アムロ達じゃない』とがっかりされてしまい、拗ねていた)。
- スーパーロボット大戦F完結編
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 原作のアムロに対する台詞が再現され、後半ロンド・ベル隊に参入する。初登場時の原作との違いは、フラウと2人きりで北米シャイアン基地を訪れており、レツとキッカはミライと一緒に香港にいるため不在という設定である。デフォルトユニットはGディフェンサー。サラを説得できながら結局は第4次と違って仲間に出来ない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- アムロ達と共にティターンズに捕縛されていたが、解放作戦の際には裏方に回っていたため出撃できず、ジュドーに「いたのか」などと言われ、未来でも出番が少ない。デフォルト乗機はジェガンに変更された。パイロット能力は散々だが、援護はLv3まで成長する。精神が優秀、更にSPも高くなる成長タイプなので、Gディフェンサーに向いている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- アムロとともに行動し、αナンバーズに組み込まれるが影は薄い。ちなみにデフォルト乗機はヘビーガンにパワーアップしている。クワトロ(シャア)との戦闘台詞が入っている。
精神コマンドはこれまでの補給に加えて、加速・ひらめきがあるので、小隊要員としては有用な方である。 - 第3次スーパーロボット大戦α
- コーディネイター批判をしてカミーユに怒鳴られる。憎まれ役を押し付けられるあたりカツらしいのだが、「異種族と接してきた部隊の古参メンバー」であることを考えると、意味深なエピソードとも受け取れる。
- EDではファやフォウと共に、フォン・ブラウン市のスクールへ復学し、エンジニアを目指して工学系を専攻する事が語られる。ゆくゆくはアナハイムのスタッフとなって、工学者として活躍しているカミーユのプロジェクトに参加するつもりらしい。また、アムロによれば、父ハヤトや母フラウも応援しているとの事である。
能力的には前作と同じく補給を覚えるので後半の小隊要員として有用だが、戦闘力に過度な期待は禁物。デフォルト乗機はF91が抜けたのでジェガンに格下げ。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 劇場版準拠のため、声が浪川氏に替わった。浪川氏は本作がスパロボ初出演となる。レコア&サラ仲間フラグがあり、特定のマップで彼とサラが戦闘する事でフラグの一部が立つ。今回はサラがかなり使えるので重要。また、ディジェの入手条件はアムロと彼の撃墜数の平均が25以上が条件の一つ。ちなみに初期撃墜数は0である。
Gディフェンサーが無いので大抵の場合は最後までネモに乗っている。しかし精神コマンドに恵まれており、小隊員としては一級。能力もファよりは高いので、リ・ガズィにでも乗せれば活躍できる可能性を秘めている。歴代でもかなり優遇されていると言えるだろう。 - ニュータイプLvも普通にプレイしてバイオセンサーを発動するくらいまで上がる。問題はデフォルト機体が設定されていないので、自動で小隊編成すると外されてしまうこと。育てたい人は注意しよう。意図は不明だがΖガンダムのパイロットの中で一人だけカットイン挿入の演出が違う。初めて最終ボスとの戦闘台詞が入った。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- Z以来の参戦。浪川氏が他の役柄でも出演している関係でカツのボイスも新録されている。ハサウェイの面倒を見るなどそれなりに成長したところを見せたり、精神コマンドが優秀だったりと若干優遇されている。養成はSPアップや援護攻撃でサブ型が良いだろう。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 原作終了後のため故人。名前だけ出てくる。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
- 第3次
- 幸運、根性、ド根性、熱血、ひらめき、補給
- 第4次
- 根性、必中、信頼、熱血、隠れ身、補給
- F、F完結編
- ひらめき、努力、熱血、偵察、愛、補給
- α
- 努力、ひらめき、偵察、熱血、愛、補給
- α for DC
- 狙撃、ひらめき、集中、奇襲、愛、補給
- α外伝
- 努力、集中、奇襲、狙撃、隠れ身、補給
- 第2次α、第3次α
- 根性、集中、ひらめき、熱血、加速、補給
- Z
- 幸運、集中、不屈、かく乱、絆
- 第3次Z時獄篇
- 幸運、集中、不屈、かく乱、補給
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次(PS版)
- ニュータイプL3、シールド防御L3、切り払いL3
- 第4次(S)
- シールド防御L4、ニュータイプ
- F、F完結編
- ニュータイプL5、シールド防御L4、切り払いL5
- α(DC版)
- ニュータイプL7、シールド防御L4、切り払いL7
- α外伝
- ニュータイプL3、援護L3、シールド防御L5
- 第2次α、第3次α
- ニュータイプL6、援護攻撃L3、援護防御L3
- Z
- ニュータイプL6、支援攻撃、気力+ (回避)
小隊長能力(隊長効果)
パイロットBGM
- 「モビルスーツ戦~敵機襲来~」
- 第4次、Fで採用。
- 「艦隊戦」
- 第2次α、第3時αで採用。
- 「閃光の中のMS」
- Zで採用。
人間関係
機動戦士ガンダム
- アムロ・レイ
- 尊敬する相手。
- 『Ζ』では、当初は長い半幽閉生活の影響で腑抜けた彼の姿に大いに失望した事もあったが、後にパイロットとしての復活を遂げた事で大いに喜ぶ。宇宙に上がる際に、彼が7年前にシャアと撃ち合った時に使った銃を餞別として渡される。
- ブライト・ノア
- Ζでは上官。
- ハヤト・コバヤシ
- 養父。時には彼に厳しい修正を受ける事もあったが、実の親子同然の信頼関係があった。彼がカツの死を知るのはZZになってからである。
- フラウ・コバヤシ
- 養母。一年戦争時から面倒を見て貰っていた。
- レツ・コバヤシ
- ホワイトベースの孤児3人組の一人。義弟。スパロボ未登場。
- キッカ・コバヤシ
- ホワイトベースの孤児3人組の一人。義妹。スパロボ未登場。
機動戦士Ζガンダム
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- 仲間。自分より年上であるが、彼に対抗心を持って度々反発していた。
- 物語序盤、カツと同様に問題行動が目立ったカミーユも人の事は言えないのだが、彼の方からすれば、カツの無鉄砲さ等を自身の反面教師にして成長したようなところがある。
- エマ・シーン
- 共にヘンケンのラーディッシュに属していることが多い為、彼女の指揮を受ける事が多い。
- ヘンケン・ベッケナー
- 上官。
- クワトロ・バジーナ
- 上官。
- ファ・ユイリィ
- 仲間。彼女と共に無断出撃する事も。
ティターンズ
- パプテマス・シロッコ
- 憎むべき恋敵。物語の後半では彼を討たんとするが、サラがシロッコを庇って死亡する悲劇に終わる。
- サラの戦死以降はシロッコを仇として憎み、彼女の仇討ちに逸るあまりに独断行動が目立った。そのため、カミーユからは窘められることに。
- サラ・ザビアロフ
- シロッコの部下。彼女に惹かれるが…。アムロにとってのララァのような存在。
- ジェリド・メサ
- 第24話では彼に銃を突き付けてカミーユの窮地を救っており、同話では互いに何かと突っ掛り合う。
アクシズ
- ハマーン・カーン
- 共同戦線を張るが何かと気に入らない存在で、サラの死後は彼女の死の一因を作った仇敵として憎む。
機動戦士ガンダムΖΖ
- ララァ・スン、フォウ・ムラサメ、エルピー・プル
- 原作では彼女達と直接会ってはいないが、ΖΖの最終回でサラ、カミーユと共にハマーンと戦っていたジュドーへ力を貸す。
- ジュドー・アーシタ
- ΖΖの最終回で、ハマーンとの最終決戦において彼に力を貸した。
スパロボでは生存して共闘する作品が幾つかあり、α外伝でアムロ達と共にティターンズから開放された時にジュドーがカツの存在を忘れていた発言をした事で反発する場面があるが、第2次αでジュドーとビーチャを心配する場面があるので、仲は良いと思われる。
他作品との人間関係
他作品キャラとの交流は、何故かガンダムシリーズの登場人物に限定されるパターンが多い。それも、挨拶程度に2、3言葉を交わすだけで、密接に関わる事は皆無に等しい。基本的にイベントでの出番が少ないのが一因であるが。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- ルー・ルカ
- Fのスーパー系では、ヘンケンの指揮の下彼女と一緒に味方部隊に合流する。
- ケーラ・スゥ
- 第2次α及び第3次αではアムロの部下として、序盤から行動を共にする。
- トビア・アロナクス
- 第2次αに於ける数少ない交流相手。と言っても、べラが焼いた所謂「セシリーのパン」を彼に推奨する程度のものだが。
- リディ・マーセナス
- 第3次Zでは同じロンド・ベルに配属されている。ちなみに劇場版カツとは声優が同じ。
- ハサウェイ・ノア
- 第3次Zでの弟分。
- なお、富野由悠季監督によれば『逆襲のシャア』でのハサウェイの立ち位置は、『Ζ』のカツを意識したものと語られており、父親が先の戦争の功労者だったり、ニュータイプとして素養はあるものの好きな女の子の事となると、血気に逸り後先考えずに行動するなど周囲が見えなくなるといった、若さゆえに未熟さなどに共通点がある。
- クェス・パラヤ
アナザーガンダムシリーズ
- ゼクス・マーキス、ルクレツィア・ノイン
- Fのリアル系では、2人と共にアデレード基地で戦っていたロンド・ベル隊と合流することに。
正暦作品
ガンダムSEEDシリーズ
- カガリ・ユラ・アスハ
- Zにおいて散々滅茶苦茶な行動をとってオーブを放置しておきながら、突然AAクルーを伴って帰国し、復権するや否や反デュランダルの意思を表明した彼女に対し、今までの行動が行動なだけに「説得力が無い」と痛烈に批判した。
リアル系
名台詞
機動戦士ガンダム
- 「アムロよくやったぞ」
- 冒険王で連載された漫画版の台詞。妙にアムロに対して上から目線な台詞な辺り、『Ζ』期のカツの性格を先見している気がしないでもない。
機動戦士Ζガンダム
- 「僕らにとって、いえ、母にとってはアムロさんはヒーローだったんです。そんなことを言わずに、『地下にモビルスーツが隠してある』とくらい言ってください」
- 第13話にて。アムロをエゥーゴに参加するように説得しにきた時の台詞。
『α』ではアムロはそんな期待に応えて(?)本当にガンダムを地下に隠していた(今作ではガンダムは破壊されていない為、パワーアップもされている)。また、『COMPACT2』ではリ・ガズィを隠していた。 - ちなみに、後年の作品において、実際に『地下にモビルスーツが隠してあった』例がある。
- 「これが全天視界モニターか。すごいなぁ」
- 第15話にて、カミーユがガンダムMk-IIの整備中に、タラップを使ってコクピットに乗り込んできた時の台詞。子供のように目を輝かせており、父ハヤトが戦争博物館の館長をしていたため、旧式のMSなら殆ど弄ったことはあるが、全天視界モニターが搭載された最新鋭機で、しかも伝説の機体であるガンダムの後継機となれば、心躍らせるのも無理はない。
- しかし、まだ電源が入ったままのコクピットシートのレバーにうっかり素手で触ろうとして感電しそうになり、傍らのカミーユに「触るな!」と一喝される事に。
- 「ごめんなさい、父さん。でもね、僕、見えない敵が見えたんだ! 本当だ!!」
- 同じく第15話にて。一年戦争の頃のカツにとっては、ヒーローだったと信じてやまなかったアムロが腑抜けと化した事に失望し、そんな彼を叱咤激励するのと同時に、自分だって戦えるんだという事を証明するべく正規のパイロットであるカミーユに黙ってMk-IIで無断出撃した挙句、カミーユとクワトロに助けられなんとか生きて帰還できたカツを待っていたのは、ハヤトの鉄拳制裁であり、頬を殴られながらも弁明した台詞。
- 見苦しい言い訳ではあるが、父に自分だって戦えるんだという事を認めてもらいたかったのであろう。しかし、そんな青臭いセンチメンタリズムが戦場で命を落とす原因となり、部隊を全滅させる可能性を孕んだ非常に危険なものであると知っているハヤトは、二発目の拳をお見舞いさせる。
- 「人間って、そんなに信じられないのか…」
- 第25話にて。捕虜のサラに騙されて逃げられてしまい、罰として独房に入れられた時の台詞。
- 「そんな弾に当たるもんか!」
- 第49話においてヤザンの攻撃を回避して調子に乗っている時の台詞。しかし、この台詞の後隕石に激突してしまい、ヤザンに止めを刺されてしまうことに。
- 「…サラ…また、君にあえるんだね…」
- 死ぬ直前の台詞。意識が朦朧とする中、サラの幻影がはっきり見えたカツにはもう生きようという意志は失われ、死ねばサラに会えるという意識が、彼から生きようという意志を奪ってしまったのかもしれない。
- 「なんでそう、頭だけで考えるんだ! そんなんじゃ……疲れるばかりじゃないか。」
「カミーユが見ているものを見てごらんよ。あの中にいる人だって、すぐこうして溶け合えるんだ」 - 第50話にて。思念体となったサラを説得しようとした台詞。死して心理がわかったカツだが、あまり人のことは言えない。
スパロボシリーズの名台詞
TV版
旧シリーズ
- 「やめなよサラ! そんな事したって死んだ人間は生き返りはしないんだ! 死んだ人間に縛られてちゃ生きていけないよサラ! サラだってわかってるはずだろ!」
- 第4次にてサラを説得する際の台詞。珍しく一理ある主張をぶつけている。
αシリーズ
- 「クワトロ大尉! あなたはどうしてこんなことを!」
- 第2次αにて、クワトロ(シャア)との戦闘台詞。バルマー戦役で一緒に戦った上司が、地球を本気で潰そうとした行動にカツも驚きを隠しきれなかった。
- 「人として基から違うんでしょ。そんな気にもなりますよ」
- 第3次αより。所謂コーディネイターに対する批判であり、カミーユの怒りを買ってしまう。カツが「異世界人、異星人等と接してきた部隊」の古参メンバーであることを考えると、違和感がある台詞。
- とはいえ、そのような部隊にいて「異星人と仲良くする」展開にこぎつけた過程を知るカツだからこそ、同じ「地球人」であるナチュラルを敵視するプラントのコーディネイターが「自分達とは基が違う」と見えたのかも知れない。
劇場版
Zシリーズ
- 「あの人、異常だよ…。出撃してないときはずっとシミュレーターで訓練してるんだから…」
- Zより。セツコ編第25話でカミーユとアムロがセツコのシミュレーター訓練を手伝っていると知ったときの台詞。
- 第3次αのコーディネイター批判に続き不用意な台詞と言える。尤もこれは、セツコが思いつめ過ぎている事を示唆する発言であるが。
- マオ「今からお前は人類最低の存在から、最高の兵士に生まれ変わる! いや、私が生まれ変わらせる!!」
カツ「い、嫌だ…! 嫌だぁぁぁぁぁぁっ!!」 - 第3次Zにて、マオから海兵隊式の訓練を受けられる事になっての悲鳴。この時、リディとカミーユはそそくさと退散した。
- …なんというか、Wでのカズマと後述の吉田創氏による「カツ・コバヤシネタ」を彷彿とさせてしまう一幕である。
- 「うおおおおっ、突撃だぁぁっ! ガンホー! ガンホー! ガンホー!」
- …で、そのステージの戦闘マップにて。本当にやりすぎてしまったらしい。なお、戦闘時の「ガンホー!」連呼は彼女を想起させるものである。
- 「だけど、考えている以上に状況は困難だぞ。…女の子は自分をわかってくれるって思い込んだ相手…特に年上の男には一途になるからな…」
「わかるんだよ…。そんな子を追えば、待っているのは取り返しのつかない悲しみだけだって…」
「だから、絶対に…クェスをシャアから取り戻そうな」 - 第3次Zにて、無断出撃を行ったハサウェイを庇った後に語った言葉。嘗て自ら経験した事だけに弟分には経験させてはならないと考えている。
搭乗機体
余談
- 当時安彦良和氏は『Ζ』におけるカツをレツやキッカ同様ゲストキャラと思っていたらしく後年、「あんなに活躍するキャラだったら、もっときちんとデザインすれば良かった」と後悔していた。
- かつてアンソロジーコミックに参加していた漫画家の吉田創氏は、スパロボに限らずガンダムゲームの4コマ漫画においてカツが酷い扱いを受ける「カツ・コバヤシネタ」を描いており、一時期吉田氏の代表作といえるほどになっていた。他の作者もまた、同じようにカツに理不尽な仕打ちを加えるネタの4コマを書くようになってしまっている。ちなみに、カツに酷い仕打ちを行う役目はもっぱらブライトであり、特に吉田創版のブライトは、カツだけでなく、ハヤト(カツ先行試作型)やハサウェイ(カツ後期生産型)、精神崩壊したカミーユ、意外なところで三輪長官にまで悪魔の様な仕打ちを行っており、南極条約違反といった人道無視も平然とやってのける極悪人ぶりを見せている(アムロがそのツッコミ役なのだが、段々毒されており、アムロもカツに対してはブライト並に酷い態度を取っている。とは言え、このシリーズのカツもすぐに調子に乗る空気読めない奴という扱いになるのだが……)。
- このネタは読者によっては「プレイヤーの鬱憤を見事に晴らしてくれた」と絶賛する声がある一方、ネタとはいえ酷な扱いをするその作風に引いてしまう読者もいたようで、ついに吉田氏の作品内で「今回はカツネタ無し」と宣言がされた。この時には、小学生の読者から「よし田先生のマンガはカツをいじめるのできらいです。カツをいじめないでください」という抗議のハガキが寄せられたことが明かされた。しかし、今度はカツネタを封印した事に対し「カツネタ復活希望」「抗議に負けず頑張ってください」などの応援ハガキが寄せられる事態になり、めでたく(?)吉田氏のカツネタは復活した(ちなみに、その苦情について語られたのはスパロボではなく、Gジェネレーションの4コマである)。
- なお、吉田氏は後年twitterにおいて『スーパーロボット大戦Z』での「(カツが使いやすくなって)面白くない」といった旨の発言を否定しており、カツの事も本気で嫌っているわけではないと告白している。また、吉田氏は「大人になってから見てみると、むしろカツは少年らしくてかわいげがあると思う」と評し、「まわりの大人がほんとにボンクラ揃いなので、イキっちゃったリアル中二を止めたり叱ったりする人がいなかったのでしょうね」と彼を擁護している。
- そして、一部のファンからの意見に対して「ネタにしてることと本気で嫌っていることを混同しないでほしい」と苦言を呈しているが、この発言については「吉田氏のネタが結果としてカツに対するリアルヘイトを助長させる一端となったのも事実」と苦言を呈し返すスパロボファンも少なくない。
- なお、「原作を逸脱し過ぎたネタは載せない」とする編集部の方針により2000年代頃からこのシリーズは封印されたが、柊誠亜氏が『スーパーロボット大戦K』(この作品には『機動戦士Ζガンダム』は参戦しておらず、カツも登場しない)のアンソロジーコミックにおいて描いた作品において、相手を罵倒する表現に「カツ・○バヤシ」を使用するなど、スパロボシリーズで付いた「カツ=使えないパイロット」のイメージは現在でも根強く定着している。
- このように、カツ・コバヤシは(原作において問題行動が目立っていたとはいえ)色々な形で思わぬ風評被害をこうむったキャラクターであると言える。
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