「機動戦士ガンダムF91」の版間の差分

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:;「君を見つめて -The time I'm seeing you-」
 
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::作詞:井荻麟・茂村泰彦 作曲:茂村泰彦 編曲:門倉聡 歌:森口博子
 
::作詞:井荻麟・茂村泰彦 作曲:茂村泰彦 編曲:門倉聡 歌:森口博子
::「ETERNAL WIND」のB面。当初はこの曲が主題歌として使われる予定だったが、冨野監督の意向で「ETERNAL WIND」が採用された経緯がある。『COMPACT』『COMPACT2』『IMPACT』で採用。
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::「ETERNAL WIND」のB面。当初はこの曲が主題歌として使われる予定だったが、富野監督の意向で「ETERNAL WIND」が採用された経緯がある。
::『X』限定版にも原曲が収録されている。
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::『COMPACT』『COMPACT2』『IMPACT』で採用。『X』限定版にも原曲が収録されている。
 
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2024年7月27日 (土) 21:16時点における最新版

機動戦士ガンダムF91
原作 富野由悠季
原案 矢立肇
監督 富野由悠季
脚本 伊東恒久
富野由悠季
キャラクターデザイン 安彦良和
メカニックデザイン 大河原邦男
音楽 門倉聡
制作 サンライズ
公開日 1991年3月16日
シリーズ

ガンダムシリーズ

次作 機動戦士クロスボーン・ガンダム
初登場SRW スーパーロボット大戦
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機動戦士ガンダムF91』はサンライズ制作の劇場アニメ作品

概要[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム』から40年後、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から30年後を舞台とし、コスモ・バビロニア建国を図るクロスボーン・バンガードとそれに巻き込まれた少年達の戦いを描いた劇場作品。漫画機動戦士クロスボーン・ガンダム』は本作の続編である。

本来はTVシリーズとして企画されていたものが急遽映画という形になったもの。そのためかなり密度が濃い。

また作中で描かれているのはコスモ・バビロニア建国戦争の一端のみに過ぎず、「THIS IS ONLY THE BEGINNING(これは序章に過ぎない)」というラストが指す通り、新たなガンダムサーガの起点となっている。本作への補完も込めてか、前述の『クロスボーン』では本作の戦争の結末が語られ、小説版や『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』(SRW未参戦)では前日譚など本作へ連なる話も語られている。

なお、同時上映は『武者騎士コマンド SDガンダム緊急出撃』である。

劇場・TV放映版と完全版の二通りがあり、完全版は販売、レンタルなどの動画配信サービスの有料でしか見られない。完全版では劇場版でカットされた戦闘シーンが追加されている。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀0123年、0093年の第2次ネオ・ジオン抗争以降[1]大きな戦乱もなく、人類はその大半が地球からまでの軌道に設置されたスペースコロニーに移住し、地球連邦政府という国家の枠組みを超えた全地球規模の組織に統治されていた。

しかし、地球連邦政府は疲弊・腐敗しており、これに対しマイッツァー・ロナは「人の上に立つべき者は、人々の規範となるような高貴な精神を持つ者でなければならない」とする思想「コスモ貴族主義」を掲げ、地球連邦政府の打倒と理想とする貴族主義社会の実現のために、秘密裏に軍事組織「クロスボーン・バンガード(C・V)」を設立し、スペースコロニーフロンティアIV」を急襲する。

街を覆う戦火と混乱と容赦ない死の中で、民間人の少年「シーブック・アノー」は襲撃から避難するために、友人達とともにコロニーを脱出するが、同行していた内の一人「セシリー・フェアチャイルド」はC・Vに連れ去られてしまう。実はセシリーの正体はマイッツァーの生き別れの孫娘ベラ・ロナであった。

シーブック達は近隣のコロニー「フロンティアI」に辿り着き、地球連邦軍の宇宙練習艦スペース・アークに保護される。艦内には整備中のモビルスーツ(MS)があった。開発コード「F91」としてロールアウトされたその機体を、乗員はよく似た顔を持つ過去のMS、ガンダムになぞらえ「ガンダムF91」と名づけた。

一方、C・Vに占領されたフロンティアIVではコスモ貴族主義の実現のための国家「コスモ・バビロニア」の建国が宣言され、セシリーはコスモ・バビロニアの象徴として祭り上げられることになる。

そして、F91に乗って反攻するシーブックと、専用MS「ビギナ・ギナ」を与えられたセシリーは、戦場で対峙するのであった…。

登場人物[編集 | ソースを編集]

スパロボごとの登場人物一覧については以下を参照して下さい。

民間人・地球連邦軍[編集 | ソースを編集]

シーブック・アノー
主人公。工業科に通う17歳の高校生。連邦軍とクロスボーン・バンガードの戦争に巻き込まれた。母がF91の開発に関わっていた。
セシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)
ヒロイン。シーブックと同じ高校の普通科に通う少女。学園のマドンナ的存在。実はロナ家の血統に繋がるカロッゾの娘「ベラ・ロナ」であった。
レアリー・エドベリ
スペースアークの艦長代理。
ビルギット・ピリヨ
スペースアークへ援軍としてやってきたモビルスーツパイロット。皮肉屋。
リィズ・アノー
シーブックの妹。彼女のあや取りがシーブックにとあるヒントを与える。
ドロシー・ムーア
シーブックの友人である少女。派手な見た目とは異なり優しい性格。

クロスボーン・バンガード[編集 | ソースを編集]

カロッゾ・ロナ
「鉄仮面」と呼ばれる仮面の男クロスボーン・バンガードの総司令官。ロナ家に入る前の旧名は「カロッゾ・ビゲンゾン」。
ザビーネ・シャル
隻眼のエースパイロット。「黒の部隊」の隊長で、セシリーの教育係となる。
アンナマリー・ブルージュ
ザビーネの部下。
ドレル・ロナ
鉄仮面の息子で、セシリーの異母兄。カロッゾがロナ家に入る前に結婚していた亡き先妻との子であり旧名は「ドレル・ビゲンゾン」。
ジレ・クリューガー
カロッゾ・ロナの腹心。
クロスボーン兵
一般兵。
マイッツアー・ロナ
SRW未登場。ロナ家当主。コスモ貴族主義の提唱者にしてコスモ・バビロニアの建国者。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

スパロボごとの登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

地球連邦軍[編集 | ソースを編集]

クロスボーン・バンガード[編集 | ソースを編集]

※印は黒の部隊仕様あり

用語[編集 | ソースを編集]

クロスボーン・バンガード
コスモ貴族主義を唱える軍事組織。その軍備と戦闘能力は、平和ボケしていた地球連邦軍では歯が立たない程強力だった。
黒の戦隊(ブラック・バンガード)
ザビーネが率いるクロスボーン・バンガードのエリートMS部隊。所属機体は黒基調にカラーリングされている。
S.N.R.I.(サナリィ)
F91を開発した研究組織。
ヴェスバー
Variable Speed Beam Rifle」の頭文字を取ってこう呼ぶ。F91に装備された武器で、高射出速度で高収束率の貫通性の高いビームから、低速・低収束率で破壊力の有るビームまでメガ粒子ビームの性質を無段階可変速変化させ用途に応じて撃ち分ける事を主目的とした新機軸火器である。数十年後の時代でもV2アサルトガンダムにも同様の武装がされていることから、非常に高性能な武装なのが分かる。
コスモ・バビロニア建国戦争
宇宙世紀0123年に勃発した、地球連邦軍とクロスボーン・バンガードとの戦争。
バイオ・コンピュータ
F91に搭載された機体管制メインコンピューター。高性能だが熱に弱く、その為当時はF91の様な高い冷却放熱機能を持つ機体にしか搭載出来なかった。
ビームシールド
F91やクロスボーン・バンガード系MSに装備されている新装備。メガ粒子ビームをシールド状に形成した防御装備で、ビーム兵器にも実体弾兵器にも高い耐性を持つ。
理論分身
F91がリミッターを解除し、高速で移動することによって起きる現象。「質量を持った残像」を発生させて敵の攻撃を回避する。性能を限界まで引き出せた場合に偶然発動したものであり、量産型での使用は不可能である。
フロンティアIV
物語の舞台となる新サイド4(旧サイド5)に存在するスペースコロニー

楽曲[編集 | ソースを編集]

主題歌
「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」
作詞:西脇唯 作曲:西脇唯・緒里原洋子 編曲:門倉聡 歌:森口博子
劇中とエンディングで流れる。歌手の森口博子氏の代表曲。
余談であるが、森口博子氏はこの曲で1991年12月31日の『第42回NHK紅白歌合戦』にて初出場を果たしている。また、2006年3月2日発売のPS2ゲーム『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』ではEDとして起用されている。
『X』限定版にて原曲を収録。
イメージソング
「君を見つめて -The time I'm seeing you-」
作詞:井荻麟・茂村泰彦 作曲:茂村泰彦 編曲:門倉聡 歌:森口博子
「ETERNAL WIND」のB面。当初はこの曲が主題歌として使われる予定だったが、富野監督の意向で「ETERNAL WIND」が採用された経緯がある。
『COMPACT』『COMPACT2』『IMPACT』で採用。『X』限定版にも原曲が収録されている。
劇中BGM
「F91ガンダム出撃」
『F完結編』『64』『α』『第2次α』『X』でF91系のBGMとして採用。
「新たなる宇宙へ」
『第2次α』で採用。
「最終決戦」
『第2次α』で採用。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

SRWシリーズ当初のガンダム最新作であり、2000年代初頭までは不動のレギュラーであった。以後の参戦はあまり多くなく、『第2次α』から『CC』まで10年間も不参戦が続いた。

本作の味方旗艦であるスペースアークは練習艦であること、劇中の活躍が殆ど無いに等しいことなどから一度もシリーズに参戦できていない[2]。スペースアークのクルーはホワイトベースと同じく新兵と民間人の寄せ集めであり、一年戦争を戦い抜く描写のあるホワイトベース隊に対して、建国戦争初期のそれもコロニーからの脱出描写くらいしかない本作のクルー達に出番がこないのは、当然と言えば当然かもしれないが。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦
パイロット制の初採用で、シーブック・セシリー・カロッゾが初登場。
第2次スーパーロボット大戦G
『第2次』と違いセシリーが登場しない。
第3次スーパーロボット大戦
ドレル・アンナマリー・ザビーネ等の敵パイロットが初登場。敵MSもいくつか登場する。
スーパーロボット大戦EX
第4次スーパーロボット大戦S
『第4次S』ではシーブックのみ声が入った。クロスボーン・バンガードの人物は登場するが、扱いは零落した感が否めない。
スーパーロボット大戦FF完結編
『F』ではビルギットのみが登場し、シーブック、セシリーは『F完結編』の1話目から登場する。クロスボーン・バンガードの人物がいないため、いるだけ参戦

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
ジュピトリアンと手を結ぶ形でクロスボーン・バンガードが登場。原作序盤の、セシリーがクロスボーンにさらわれるシーンが再現されている。ガンダムF90Vが隠しユニットとして用意されており、ビギナ・ギナとの二択となっている。味方にはビルギット、敵では鉄仮面、ザビーネ、ドレルらも登場する。
第2次スーパーロボット大戦α
原作終了後の後日談的な位置づけなので、ほぼいるだけ参戦。『機動戦士クロスボーン・ガンダム』にも登場するキャラの設定はそちらに準拠しており、それ以外のキャラクターが参戦している。戦闘アニメーションの完成度が高く、派手さはないがその分凝った作りになっている。ヘビーガンが初登場。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT
マリーメイア軍と共闘する形で、シーン3からクロスボーン軍が顔見せ参戦。シーン5の「光る風の中」で、シーブックとセシリーが登場。同ステージで、カロッゾの操るラフレシアとの決戦に及ぶ。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
スーパーロボット大戦IMPACT
デモ画面でシーブックとセシリーの操縦するF91とビギナ・ギナがコンビを組んでザビーネのベルガ・ギロス、そして鉄仮面のラフレシアと戦闘。BGMもいつもと違い、原作終盤通りのコンビ、そしてラフレシア戦のデモはラフレシアの攻撃をビギナ・ギナが援護防御で瀕死のダメージ→F91がM.E.P.E.攻撃で反撃という原作を意識した拘りようである。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X
据え置き機では『第2次α』から約15年ぶりの参戦。原作終了後設定。宇宙世紀において、アクシズ落としを企図するシャアがクロスボーン・バンガードと手を組んだという設定になっている。
『F91』設定のシーブックとセシリーが『クロスボーン・ガンダム』と共演するのは本作が初となる。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦
初参戦作品。劇場公開からスパロボ参戦までわずか一ヶ月という早業[3]。初代スパロボのシナリオがあっさりしているが故のスピードであろう。
スーパーロボット大戦64
スーパーロボット大戦Card Chronicle
『第2次α』から約10年ぶりの参戦。原作再現がなされる他、『リーンの翼』とクロスオーバーしている。
スーパーロボット大戦X-Ω
第2期参戦作品第6弾として2016年8月に追加参戦。今まで登場しなかったキャラクターたちがサポートユニットとして初登場している。

商品情報[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

余談 [編集 | ソースを編集]

  • 本作のスタッフロールはF91とカロッゾの顔があしゅら男爵のように半々に合わさった意味深なカットで締められている。このデザインは後に『SDガンダム外伝 聖機兵物語』のラスボス「ルーンカロッゾ」のモチーフになっている。
  • うますぎWAVE第742回にて『IMPACT』製作の際「F91のBGM何にする論争」が行われた事が語られた。
    • 森住氏は「君を見つめて」と希望し、寺田氏は劇中で流れた「F91ガンダム出撃」を希望し意見が対立、大喧嘩したという。「これ使ったらお客さん怒るよ」と寺田氏は思っていたのだが、「君を見つめて」を採用したところ大好評だったとコメントしている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 0096年のラプラス戦争・0097年の不死鳥狩り・0105年のマフティー動乱も含む。
  2. 長らく宇宙世紀系で参戦経験のない唯一の味方旗艦だったが、現在は『NT』のダマスカスの存在により、唯一という立場から一応免れている。より厳密に言えば『クロスボーン・ガンダム スカルハート』『鋼鉄の7人』における母艦も未登場だが、そちらは軍艦ですらないので尚更やむを得ないだろう。
  3. 現在は、期間限定とはいえ日本で公開される前に『X-Ω』に参戦した『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』に最速参戦を譲っている。