機動新世紀ガンダムX

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概要

15年前、旧連邦と宇宙革命軍による第七次宇宙戦争の果てに、地球コロニーが落され、地上は荒野と化した。その荒野に生きるバルチャーの少年ガロード・ランの物語。

作中でもニュータイプという語が頻繁に使用され、ストーリーの核となっているほか、「コロニー落とし」「地球とコロニーの争い」など宇宙世紀作品を彷彿とさせる設定が意図的に多くみることが出来る。それに伴って作品の雰囲気も野心的な作品の続いた「平成ガンダム」の中では最も保守的な物となっており、それまでの作品に比べると演出面においてはかなり控えめになっているのが特徴である。

「ニュータイプ」という存在をテーマにしたことについては話題を呼んだが、本作では最終的にニュータイプを人類が到達すべき革新の姿として特別視する考え方を否定している。奇しくも同時期に連載していた機動戦士クロスボーン・ガンダムもニュータイプについて似たような見解を示しているが、Xにおけるニュータイプ宇宙世紀のものとは微妙に異なっており、1981年2月22日の「アニメ新世紀宣言」を踏まえたメタフィクション的な形で、これまでの「ガンダム」という作品そのものを象徴させているとも言われる。

各話のタイトルはその回における登場人物の台詞が使用される。次回予告ではエンディングテーマをバックに次回の映像が流れ、最後に曲がフェードアウト、タイトル兼用の台詞を喋る、という構成だった。

当初4クール放送のものが3クールに短縮され、ファーストガンダム以来の打ち切り作品となった(加えて全39話という話数はガンダムTVシリーズ中最短)。また第3クール以降は関東地区(テレビ朝日放送域)のみ夕方から早朝へと放送枠が移動している。理由については諸説あるが、現在もって公式サイドからのコメントがなされていないためどれも憶測の域を出ていない。

そして、前作後半から続く逼迫したスケジュールなどの制作環境面の問題を鑑みてか、以降ガンダムのTVシリーズ作品は数年毎に1作というペースで制作されることとなる。また、本作以降テレビ朝日系列でガンダムシリーズは制作されていない。

本作のタイアップ漫画作品は、コミックボンボンで連載されていたが製作現場の忙しさ等が理由で設定のすり合わせ・展開等の連絡作業が上手くいっていなかった為、作者であるときた氏は一部自作オリジナル創作を行うことで対処したが、アニメ本編との矛盾を生じるものもある為多くはアンオフィシャルとなった。それらの一部は氏の同人誌でも発表されている。さらに『機動新世紀ガンダムX Under the Moonlight』という後の時代を描いた外伝に当たる作品も存在する(同作のスピンオフ作品が描かれるのは、極めて珍しい)。

スパロボに登場する際は特殊技能のニュータイプは『ニュータイプ (X)』と表記される。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

フリーデンクルー

ガロード・ラン
主人公。第七次宇宙戦争の戦災孤児で、バルチャーとしてたくましく生きて来た。ニュータイプが登場するガンダムシリーズにおいて珍しい、非ニュータイプの主人公。ティファに一目ぼれし、彼女を守るために戦う。GX-9900 ガンダムX、GX-9900-DV ガンダムXディバイダー、GX9901-DX ガンダムDXに搭乗。第7話「ガンダム、売るよ!」、第14話「俺の声が聞こえるか!」等。
ティファ・アディール
ヒロインニュータイプと目される少女。高い認知能力と予知能力を持つ。ニュータイプである事によりフロスト兄弟に狙われ、自然発生のニュータイプとの理由でカリスを動揺させ、地球で発生したニュータイプだからと宇宙革命軍総統ザイデルにも否定される。ニュータイプとして各勢力から狙われているため、攫われる事が多い。第2話「あなたに、力を…」、第16話「私も人間だから」等。
ジャミル・ニート
フリーデン艦長、元ニュータイプのバルチャー。15年前の戦争でガンダムXに搭乗、サテライトキャノンの引き金を引いて精神的に深い傷を負った。過去の経験からニュータイプが戦争の道具にされる事が許せず、ニュータイプを保護するために行動する。作品後半ではコックピットへのトラウマを乗り越え、ガンダムXディバイダーに乗り込む。第1話「月は出ているか?」、第37話「フリーデン発進せよ!」等。
サラ・タイレル
フリーデン副長。ジャミルがガンダムXに乗っている間は艦長代理として艦を預かる。第6話「不愉快だわ…」。
テクス・ファーゼンバーグ
フリーデン専属医。冷静沈着で博識。第9話「巷に雨の降るごとく」。
キッド・サルサミル
フリーデン整備士。若年ながら天才的な腕を持ち、ジャンクパーツからガンダムXの強化パーツ、ディバイダーを開発する。モビルスーツを見ると弄りたくなるようで、勝手に色々やっては怒られる事も。
ウィッツ・スー
フリーデン傭兵。直情的。金に五月蝿いがそれは全て故郷の家族のためであり、稼いだ金は金塊として隠れ家に蓄えてある。乗機は高機動型の可変MS、ガンダムエアマスターガンダムエアマスターバースト。第26話「何も喋るな」(ただし、次回予告では何も喋っていない)。
ロアビィ・ロイ
フリーデンの傭兵。表向きはクール。各地に付き合っている女性がいる。私費を投じてフリーデン艦内に娯楽のための共用部屋を作った。乗機は火器満載の重モビルスーツガンダムレオパルドガンダムレオパルドデストロイ。第15話「天国なんてあるのかな」。
トニヤ・マーム
フリーデンの通信士。
シンゴ・モリ
フリーデンの操舵手。

フロスト兄弟

シャギア・フロスト
敵役。フロスト兄弟の兄。弟のオルバ・フロストと共に暗躍する。弟のオルバとは距離に関係なくテレパスによる精神共有が可能だが、フラッシュシステムに反応しなかったため、ニュータイプではなくカテゴリーFとして分類された。乗機はガンダムヴァサーゴガンダムヴァサーゴチェストブレイク。第3話「私の愛馬は凶暴です」。
オルバ・フロスト
敵役。フロスト兄弟の弟、カテゴリーF。冷静沈着な兄と比べると、やや感情的ではある。乗機はガンダムアシュタロンガンダムアシュタロンハーミットクラブ。第36話「僕らが求めた戦争だ」。

フォートセバーン

カリス・ノーティラス
人工ニュータイプフォートセバーン市長ノモア・ロングの手によりニュータイプとして育てられ、ニュータイプ専用モビルスーツであるベルティゴを駆って、ガロードのガンダムXを大破に追い込む。第10話「僕がニュータイプだ」、第35話「希望の灯は消さない」等。
ノモア・ロング
寒冷地の街フォートセバーンの市長で、その正体は元宇宙革命軍人工ニュータイプ研究者ドーラット博士。人工ニュータイプのカリスを「最高傑作」と称し、ガロードに敗れたカリスを巨大モビルアーマーパトゥーリアへと強制的に組み込む。第12話「私の最高傑作です」。

宇宙革命軍

ザイデル・ラッソ
宇宙革命軍総統。ニュータイプ主義者だが、ニュータイプ能力は宇宙での生活によってのみ目覚めるというイデオロギーに固執し、地球生まれ地球育ちのニュータイプであるティファの存在を否定する。
ランスロー・ダーウェル
宇宙革命軍エースで元ニュータイプ。15年前の戦争ではジャミルのライバルだった。能力を失った現在でもニュータイプの英雄としてプロパガンダに使われている。乗機はクラウダの専用カスタム。第32話「あれはGファルコン!」。

新連邦政府

アイムザット・カートラル
ゾンダーエプタで秘密裏にダブルエックスを開発していた高級将校。フロスト兄弟の上官。
カトック・アルザミール
政府再建委員会の作戦により、ゾンダーエプタ近海でフリーデン捕獲作戦を実行した歴戦の軍人。モビルスーツ乗りではない。
デマー・グライフ
「白い死神」の異名を持つニュータイプ候補。
ドゥエート・ラングラフ
「東部戦線の狩人」の異名を持つニュータイプ候補。二重人格者。
ミルラ・ドライド
「不死身の殺人マシーン」の異名を持つニュータイプ候補。
アベル・バウアー
ニュータイプ候補の一人で、フラッシュシステムの起動に成功した。
フィクス・ブラッドマン
政府再建委員会のトップ。新連邦政府樹立宣言を執り行い、軍総司令官の座に収まる。ニュータイプを道具としか見ておらず、また能力を持たないものがオールドタイプとして蔑まれることを内心で恐れていることもあり、宇宙革命軍への対応では主戦派。軍を開戦に向けて取りまとめる事が出来なかったが、フロスト兄弟により慎重派が暗殺されると、宇宙革命軍との開戦に踏み切る。

その他

エニル・エル
フリーのモビルスーツ乗り。トラブルでフリーデンを降りていたガロードを気晴らしに誘惑するが、ちょうど彼がティファに一目惚れした直後だったこともあって拒絶され、それ以来ガロードを恨んで付け狙うようになる。第8話「あの子、許さない!」。
ルチル・リリアント
かつてのジャミルの上官。
カロン・ラット
ニュータイプ研究所の所長。ニュータイプを軍事力としか見ていない人物。フロスト兄弟から憎悪を向けられていることに全く気付いていなかった。
パーラ・シス
Gファルコンのパイロット。反宇宙革命軍組織サテリコン所属。
D.O.M.E.
月にあるマイクロウェーブ送信施設に封じられているファーストニュータイプの意識体。
赤い二連星(SRW未登場)
第1話と最終話に登場する二人組の男性(彼らの異名の元ネタは「赤い彗星」と「黒い三連星」か)。
「先の大戦で活躍したニュータイプ」として自分達を売り込んでいたが、最終話では「そんな職探しは今時流行らない」と一笑に伏されていた。
なお、SRWに彼らは登場しないが、α外伝のラストで『戦闘メカ ザブングル』のキッド・ホーラゲラバ・ゲラバが代わりに彼らの台詞をそのまま使っていた。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

フリーデン所属のガンダム

ガンダムエックス
前半主人公機。かつて戦争時にジャミルが乗っていたものと同型の機体。略称はGX。
ガンダムエックス・ディバイダー
カリスが乗るベルディゴに敗北し武装を破壊され、キッド達フリーデンクルーにより改修されたGX。
ガンダムダブルエックス
後半主人公機。略称はDX(ダブルエックス)。合体してガンダムダブルエックス+Gファルコンになることで使い勝手が上昇、ガロードとパーラ、そしてルートによってはティファの3人が乗る機体となる。
ガンダムエアマスター
トランスシステムを搭載した可変型ガンダム。ファイターモード(戦闘機形態)に変形可能。
ガンダムエアマスターバースト
ガディールに敗北したことがきっかけで、エスタルドの援助により強化改修されたエアマスター。
ガンダムレオパルド
全身に火器を搭載した重武装型ガンダム。左腕を収納して使用するビームガトリング砲とローラー+キャタピラの地上滑走が特徴。
ガンダムレオパルドS-1
レオパルドの水中戦用装備。
ガンダムレオパルドデストロイ
ガブルとの戦闘後に、強化改修されたレオパルド。
Gファルコン
ガンダムタイプの支援戦闘機。ダブルエックス、エアマスターバースト、レオパルドデストロイとの合体機能を持つ。

フロスト兄弟のガンダム

ガンダムヴァサーゴ
シャギアの機体。暗赤色の機体外見と伸びる腕、腹部を割って発射するメガソニック砲が特徴。
ガンダムヴァサーゴチェストブレイク
ヴァサーゴの改修機。スパロボRではデュミナス達によって改修されている。
ガンダムアシュタロン
他のガンダムと比べやや大型の機体。MA形態に変形可能。
ガンダムアシュタロンハーミットクラブ
アシュタロンの強化改修型。MA形態に変形可能。ヴァサーゴと合体する事で戦略砲撃武装”サテライトランチャー”を使用可能。

新地球連邦

ドートレス
旧連邦が開発した機体。多くのバリエーションがある。
ドートレス・ネオ
新連邦が開発したドートレスの直系に当たる新型。終盤に登場。
バリエント
中盤から頻繁に登場する飛行可能な量産機。劇中ではこちらの方がドートレスの一般量産機的な位置を後継した様な感じになっている。
ガディール
ほとんど戦闘機のような機体だが、機動性でエアマスターを凌ぐ。
コルレル
機動性のみを追求した技術検証試作機。
ブリトヴァ
敵を切り裂くワイヤーカッターを武器とする個人オーダーカスタム機。
ガブル
武装は打撃だけだが、極めて強力な装甲と対ビーム用のフィールド発生機を装備した技術検証試作機。
ラスヴェート
フラッシュシステムを搭載している。機体自体の特性は極めてオーソドックスな機体。

宇宙革命軍

ジェニス
旧宇宙革命軍量産機の一機種。
ジェニス改 エニルカスタム
上記ジェニスの個人カスタム機。
ベルティゴ
ニュータイプ用MS。ビットを装備。
パトゥーリア
超巨大モビルアーマー。
クラウダ
新宇宙革命軍の最新量産型MSで重装甲が特徴。白色の一般機、薄黄色のランスロー機がある。
フェブラル
旧宇宙革命軍の宇宙専用ニュータイプ用MA。GXと激しい戦いの末、相打ち。
グランディーネ
旧宇宙革命軍の地上戦略砲撃用MA。間接砲撃に適した荷粒子光弾砲を持つ。

その他

エスペランサ
シーバルチャーのルマーク・カウトが各種ジャンクから組み上げたハンドメイドオリジナルMA
Gビット
ガンダム専用のビット端末MS。
D.O.M.E.Gビット
D.O.M.E.の防衛用に配備されたビットMS。親機を持たない。
フリーデン
ジャミル・ニートがバルチャー稼業に使用する地上戦艦で、主人公達の母艦
フリーデンII
作品終盤でへと向かう際に反新連邦組織から盗み出した宇宙船。劇中ではカリス・ノーティラスにより「フリーデン」と命名されたが、後にキッドら元フリーデンクルーの作ったジャンク屋が「フリーデンIII」と命名されている事から、この宇宙船は「II」と見るべきだろう。SRW未登場。

主題歌とBGM

「DREAMS」
(作詞・作曲・編曲:RO-M 唄:ROMANTIC MODE)
前期オープニング(1~26話)。『α外伝』『R』『Z』で採用。ガンダムX、ガンダムXディバイダー、エアマスター、レオパルドの戦闘BGM。
「Resolution」
(作詞:西脇唯 作曲:Joe Rinoie 編曲:Joe Rinoie・鈴川真樹 唄:ROMANTIC MODE)
後期オープニング(27~39話)。『α外伝』『R』『Z』『第2次Z』で採用。ガンダムDX、エアマスターバースト、レオパルドデストロイ、Gファルコンの戦闘BGM。
「サテライト・キャノン」
『α外伝』『R』『Z』で採用。サテライトキャノン、ツインサテライトキャノン使用時のBGM。

登場作と扱われ方

ガンダムX系の特徴としてリアル系ながら「」を覚えず、熱血止まりとなっていることが挙げられる。
α外伝とZにはマップ毎にの「ある・なし」が表示され、月が出ているマップのみサテライトキャノンがチャージできるようになっている。
世界観に関してはα外伝Zシリーズでは未来世界に近い扱いとなっているが、Rでは作中における現代世界に組み込まれる形となっている。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
D.O.M.E.黒歴史の眠る場所として『∀ガンダム』とクロスオーバーしており、ジャミルとテクスはムーンレィスという設定になっている。ランスローら宇宙革命軍などは未登場。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
初めて本格的にガンダムXの世界観が再現され、宇宙革命軍などが登場した。原作後半からスタートのため、最初からXはディバイダーで他の機体も改修された形で登場。エスタルド編を除けば、ほぼ原作通りに話が進む。ガンダムXのストーリーを堪能したいなら、ランド(スーパー男主人公)ルートを選択すべし。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 / 再世篇
前作でストーリーを終わらせたのでいるだけ参戦。ガロード、ティファ、ウィッツ、ロアビィのみ(再世篇でジャミルとエニル、更に精神コマンド要員としてパーラも加わる)登場する。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦R
本作では物語開始時点の現代に世界観が組み込まれている。ランスローやニュータイプ候補が登場してほぼ再現され、条件次第でスパロボオリジナルの武装【Gビットサテライトキャノン】が使えるようになる。

用語

バルチャー
荒廃した地球上で、先の大戦で使用されたモビルスーツ等のサルベージを行って生計を立てている者の総称で、人々の信頼を集める者もいるが大半はならず者である。集団で活動する者は地上戦艦と呼ばれる母艦を持つ。モビルスーツ乗りの中には、契約と金で動くフリーのバルチャーも居る。
バルチャーサイン
信号弾。バルチャー同士が有事の連絡に使う。
宇宙革命軍
現在の総統はザイデル・ラッソ。15年前にコロニー独立戦争(第七時宇宙戦争)を起こした。先の大戦でのコロニー落としに続いて、本編終盤でコロニーレーザー地球に向ける。
旧連邦
15年前の第七次宇宙戦争時の地球政府。宇宙革命軍のコロニー落としに対抗すべく決戦兵器として作中のガンダムを製造しGXにサテライトキャノンを使用させた。
サテライトシステム
ガンダムX、ガンダムDXに搭載されている機構。面のマイクロウェーブ送信基地よりマイクロウェーブ(厳密にはスーパーマイクロウェーブだが略したマイクロウェーブの表記・呼称が一般的である。)を背部に装備したリフレクターで受信、機体の駆動やビーム系兵器へのエネルギー供給、ホバーリング飛行の為のフィールド発生(GXのみ)そしてMWを直接高出力ビームに変換して撃ち出すのがサテライトキャノンである。超長距離からの高威力・高精度な砲撃が可能である反面、マイクロウェーブ受信のため静止しなければならず機体が無防備になる。第7次宇宙戦争時代はマイクロウェーブ中継衛星を利用することでいつでも使用することが可能だったが、中継衛星が壊れた戦後は月が見えない状況では使えないなどの制約もある。また、サテライトシステムの使用には、ニュータイプのパイロットによる機体登録を必要とする。作中ではガロードに代わりティファが認証登録を行った。なおよく誤解されているが、送電施設からガンダムの胸部クリスタル状ユニットに延びるレーザー光線は送電位置の最終決定を行う為のガイドレーザー回線であり、MWそのものは不可視である。
サテリコン
宇宙革命軍に対するレジスタンス。ゲリラ作戦で宇宙革命軍を苦しめたが、大規模な掃討作戦の末にパーラ・シスを残して全滅する。
Gコン
正規呼称はGコントロールユニット(orGコントローラー)ガンダムXの操縦桿であり、起動キーかつサテライトキャノンの専用トリガーデバイス。略称はGコン。降りる際には取り外して携行が可能。ガロードがフリーデン船内のジャミルの金庫から盗み出し、ティファの導きによりガンダムXの起動に使われた。後にジャミルからガロードに正式に譲渡される。強大過ぎるサテライトキャノンに対するMS側に備えられたセキュリティ機構(現にゾンダーエプタで有線制御でサテライトシステムを起動したDXはサテライトキャノンの"発射"は不可能だった)でもある。サテライトキャノン使用時には変形し、専用の管制画面(チャージ量確認用のインジケーター等)が現れる。
新地球連邦
通称「新連邦」。政府再建委員会を経て設立、武力による地球の再統一に動く。宇宙革命軍への対応については厭戦派の一掃により、新連邦政府として意思統一がなされる。
政府再建委員会
旧連邦の残党による組織。連邦の名に恥じず、内部の勢力争いが色々とあった。
ゾンダーエプタ
太平洋上に浮かぶ人工島で、旧連邦時代から存在する兵器プラント。政府再建委員会のアイムザット・カートラル統括官がガンダムダブルエックスの開発拠点としていた。DXのサテライトシステム動作テストに伴う月面からのマイクロウェーブをガロードが目撃したために、フリーデン一行が向かう事になる。最終的にはガロードが奪取したDXのツインサテライトキャノンにより、壊滅(島そのものが完全に消失してしまった為)状態となる。
ディバイダー
ガンダムXの強化パーツ。キッド作。縦長の盾が縦に割れ、その断面から三連六基の連装ビーム砲(このパーツの名称が”ハモニカ砲”である)が横一列に現れる。カリスのベルティゴとの戦闘によりサテライトキャノンを破壊されたガンダムXに装備された。この盾とバックパックを装備したGXはガンダムXディバイダーと呼ばれ、「GXDV」と略される。なお、ほぼジャンク部品のみで作られているという凄いパーツ。
D.O.M.E.
月面にあるマイクロウェーブ送信施設とその周辺施設の総称。地球側・コロニー側共に最高指導者はその存在を知っていた。無数のビットモビルスーツによる防衛システムが、幾度にも及ぶ宇宙革命軍の制圧作戦を阻んだ。
ビットモビルスーツ(Gビット
フラッシュシステム制御の無人モビルスーツ面にあるD.O.M.E.の防衛システムの他、ガンダムXを始めとする旧連邦製MS、新連邦が開発したラスヴェートにもフラッシュシステム制御の随伴機がある。
フラッシュシステム
旧連邦が開発したニュータイプ能力を利用したシステム。宇宙世紀におけるサイコミュとほぼ同じモノである。連邦におけるニュータイプの定義はフラッシュシステムを起動できるか否かが全てである。ビットモビルスーツの動作に使われる他、月のマイクロウェーブ送信施設への利用登録にこのフラッシュシステムによる認証登録が必須。認証完了後はフラッシュシステムによるアクセスを必要としない。終盤でフロスト兄弟はサテライトランチャー利用のために登録する必要があったが、ニュータイプでない彼らは工作部隊を潜入させて手動登録を行った。
ニュータイプ (X)
本作における『ニュータイプ』の概念は宇宙世紀のそれとは微妙に異なる為、差別化を図る為にスパロボでは便宜上、こう表記される。アニメ本編では一貫して『ニュータイプ』と呼ばれる。
カテゴリーF
ニュータイプのような能力を持ちながらも、フラッシュシステムに反応しない者を、こう分類する。フロスト兄弟がこれに該当し、彼らにとって強いコンプレックスになっている。

各話リスト

各話サブタイトルが登場人物の放った台詞になっており、視聴者の印象に残りやすい。その台詞(兼サブタイトル)の発言者名も併記する。

話数 サブタイトル 発言者 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 「月は出ているか?」 ジャミル・ニート
第2話 「あなたに、力を…」 ティファ・アディール
第3話 「私の愛馬は凶暴です」 シャギア・フロスト
第4話 「作戦は一刻を争う!」 ジャミル・ニート
第5話 「銃爪はお前が引け」 ジャミル・ニート
第6話 「不愉快だわ…」 サラ・タイレル
第7話 「ガンダム、売るよ!」 ガロード・ラン
第8話 「あの子、許さない!」 エニル・エル
第9話 「巷に雨の降るごとく」 テクス・ファーゼンバーグ
第10話 「僕がニュータイプだ」 カリス・ノーティラス
第11話 「何も考えずに走れ!」 ジャミル・ニート
第12話 「私の最高傑作です」 ノモア・ロング
第13話 「愚かな僕を撃て」 カリス・ノーティラス
第14話 「俺の声が聞こえるか!」 ガロード・ラン EDテーマ変更
第15話 「天国なんてあるのかな」 ロアビィ・ロイ
第16話 「私も人間(ひと)だから」 ティファ・アディール
第17話 「あなた自身が確かめて」 ティファ・アディール
第18話 「Lorelei(ローレライ)の海」 オルバ・フロスト
第19話 「まるで夢を見てるみたい」 ルチル・リリアント
第20話 「…また逢えたわね」 エニル・エル
第21話 「死んだ女房の口癖だ」 カトック・アルザミール
第22話 「15年目の亡霊」 カトック・アルザミール
第23話 「私の夢は現実です」 ティファ・アディール
第24話 「ダブルエックス起動!」 ガロード・ラン
第25話 「君達は希望の星だ」 リー・ジャクソン
第26話 「何も喋るな」 ウィッツ・スー
第27話 「おさらばで御座います」 リー・ジャクソン OP・ED変更
テレビ朝日のみ
放送時間帯移動
第28話 「撃つしかないのか!」 ガロード・ラン
第29話 「私を見て」 ティファ・アディール
第30話 「もう逢えない気がして」 ティファ・アディール
第31話 「飛べ、ガロード!」 ジャミル・ニート
第32話 「あれはGファルコン!」 ランスロー・ダーウェル
第33話 「どうして俺を知っている!?」 ガロード・ラン
第34話 「月が見えた!」 ガロード・ラン
第35話 「希望の灯は消さない」 カリス・ノーティラス
第36話 「僕らが求めた戦争だ」 オルバ・フロスト
第37話 「フリーデン発進せよ」 ジャミル・ニート
第38話 「私はD.O.M.E…
かつてニュータイプと呼ばれた者」
D.O.M.E.
第39話 「月はいつもそこにある」 ナレーション EDテーマ変更

主要スタッフ

制作
サンライズ(第1スタジオ)
監督
高松信司
シリーズ構成
川崎ヒロユキ
キャラクターデザイン
西村誠芳
メカニックデザイン
大河原邦男
石垣純哉
音楽
樋口康雄

商品情報

DVD BOX

DVD

資料リンク