「Another Century's Episode: R」の版間の差分

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本作では『[[OGシリーズ|スーパーロボット大戦OGシリーズ]]』からもキャラクター、機体が共にゲスト参戦をしている。A.C.E.シリーズにおいて『[[OGシリーズ|スーパーロボット大戦OGシリーズ]]』は[[Another Century's Episode|最初作]]にて[[量産型ゲシュペンストMk-II]]のみ参戦していたが、本作では[[サイバスター]]などの機体三機に加えて[[マサキ・アンドー|マサキ]]達バンプレストオリジナルのキャラクターも『[[スーパーロボット大戦 OG外伝|OG外伝]]』終了後の設定でゲスト参戦をしている。OGより登場となった機体三機の[[BGM]]も『[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS|OGS]]』からそのまま流用して使用されている。『OG世界』のマサキ、シロ、クロ、リュウセイ、キョウスケと他の版権作品のキャラクターが共演する作品は、A.C.E.シリーズが初めてとなる。尚、OGのEDでは本作の発売から二年後に発売となった『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』へ繋がる内容となっており、マサキ達の帰還直後から本格的な物語が始まる設定である。
 
本作では『[[OGシリーズ|スーパーロボット大戦OGシリーズ]]』からもキャラクター、機体が共にゲスト参戦をしている。A.C.E.シリーズにおいて『[[OGシリーズ|スーパーロボット大戦OGシリーズ]]』は[[Another Century's Episode|最初作]]にて[[量産型ゲシュペンストMk-II]]のみ参戦していたが、本作では[[サイバスター]]などの機体三機に加えて[[マサキ・アンドー|マサキ]]達バンプレストオリジナルのキャラクターも『[[スーパーロボット大戦 OG外伝|OG外伝]]』終了後の設定でゲスト参戦をしている。OGより登場となった機体三機の[[BGM]]も『[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS|OGS]]』からそのまま流用して使用されている。『OG世界』のマサキ、シロ、クロ、リュウセイ、キョウスケと他の版権作品のキャラクターが共演する作品は、A.C.E.シリーズが初めてとなる。尚、OGのEDでは本作の発売から二年後に発売となった『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』へ繋がる内容となっており、マサキ達の帰還直後から本格的な物語が始まる設定である。
  
更に、本作の開発元であるフロム・ソフトウェアの代表作であるロボットアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズからはシリーズ最強の敵の一角であり、同時に同シリーズのファンの間で屈指の人気を誇る機体「ナインボール=セラフ」と、『AC』シリーズの小説作品『アーマード・コア ブレイブ ニュー ワールド』に登場した黒いナインボール=セラフ(通称「アナザーセラフ」、原作劇中での呼称は「黒い奴」または「BLACK・ONE」)が「量産型ナインボール=セラフ」として、それぞれゲスト参戦している(専用[[BGM]]も、原作におけるナインボール=セラフのテーマ曲「9」のアレンジバージョンが使用されている)。『AC』シリーズのクロスオーバー作品への参戦は、本作で初の実現となり、バンプレストとフロム・ソフトウェアのそれぞれの代表作である『スパロボOG』と『AC』の共演も、『ACE』シリーズ第4作目である本作において遂に実現となった。『OG』の参戦は発売一ヶ月前のPV2公開まで、『AC』の参戦は本作の発売まで伏せられており、この両シリーズの参戦は多くのファンを驚愕させた。<br />A.C.E.オリジナルは、前述2シリーズとは別枠で扱われている。
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更にサプライズ参戦として、本作の開発元であるフロム・ソフトウェアの代表作であるロボットアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズから、シリーズ最強の敵の一角であり、同時に同シリーズのファンの間で屈指の人気を誇る機体「ナインボール=セラフ」と、『AC』シリーズの小説作品『アーマード・コア ブレイブ ニュー ワールド』に登場した黒いナインボール=セラフ(通称「アナザーセラフ」、原作劇中での呼称は「黒い奴」または「BLACK・ONE」)が「量産型ナインボール=セラフ」として、それぞれゲスト参戦している(専用[[BGM]]も、原作におけるナインボール=セラフのテーマ曲「9」のアレンジバージョンが使用されている)。本作のエクストラミッション'''9'''ではナインボール=セラフを操作することができるが、『AC』シリーズではナインボール=セラフをアセンして操作できる作品は2013年現在には存在しておらず、本作は今のところナインボール=セラフをプレイヤーの手で操作することのできる唯一のゲーム作品となっている。<br />『AC』シリーズのクロスオーバー作品への参戦は、本作で初の実現となり、バンプレストとフロム・ソフトウェアのそれぞれの代表作である『スパロボOG』と『AC』の共演も、『ACE』シリーズ第4作目である本作において遂に実現となった。『OG』の参戦は発売一ヶ月前のPV2公開まで、『AC』の参戦は本作の発売まで伏せられており、この両シリーズの参戦は多くのファンを驚愕させた。<br />A.C.E.オリジナルは、前述2シリーズとは別枠で扱われている。
  
 
『逆襲のシャア』は[[νガンダム]](正確にはν、Hi-ν2機)のみ参戦と明言されている(『'''クワトロ大尉は裏切りません'''』との事前アナウンスがあった)。
 
『逆襲のシャア』は[[νガンダム]](正確にはν、Hi-ν2機)のみ参戦と明言されている(『'''クワトロ大尉は裏切りません'''』との事前アナウンスがあった)。

2013年8月5日 (月) 02:50時点における版

  • 発売日:2010年8月19日発売
  • 機種:プレイステーション3
  • 開発:フロムソフトウェア
  • 販売:バンダイナムコゲームズ
  • 定価:8,379円(税込)
  • CERO区分:B(12歳以上対象)

概要

『Another Century's Episode』シリーズの第4作目。Rとは「Rebrith」を指している。今回はプレイステーション3で発売され、同シリーズはスパロボシリーズより同ハードに一足お先で(スパロボシリーズのプレイステーション3作品第1作目は『第2次スーパーロボット大戦OG』となった)発売をした。シナリオはSRプロデュースチーム(バンプレソフト)が担当。

登場作品

★は新規作品

『マクロスF』は本作発売後に『スーパーロボット大戦L』で、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』は『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』でそれぞれ本家スパロボシリーズ初参戦を果たしている。

『クロスボーン・ガンダム』を除いた『宇宙世紀ガンダム』と『キングゲイナー』以外の参戦作品はシリーズ新規参戦作品。『Zガンダム』のストーリーはTV版準拠、他の設定が劇場版準拠である。中でも特筆すべき点として、スーパーロボット大戦シリーズには本作発売時点で未参戦の『コードギアスシリーズ』と『マクロスF』の参戦している点が挙げられる。『コードギアス』は作品としては初めての3Dロボットアクションで表現される。また、前作にも参戦していた『キングゲイナー』も含めて、『スーパーロボット大戦Z』の参戦作品である『オーガス』、『Ζガンダム』、『SEED DESTINY』、『アクエリオン』も加わっている。

本作では『スーパーロボット大戦OGシリーズ』からもキャラクター、機体が共にゲスト参戦をしている。A.C.E.シリーズにおいて『スーパーロボット大戦OGシリーズ』は最初作にて量産型ゲシュペンストMk-IIのみ参戦していたが、本作ではサイバスターなどの機体三機に加えてマサキ達バンプレストオリジナルのキャラクターも『OG外伝』終了後の設定でゲスト参戦をしている。OGより登場となった機体三機のBGMも『OGS』からそのまま流用して使用されている。『OG世界』のマサキ、シロ、クロ、リュウセイ、キョウスケと他の版権作品のキャラクターが共演する作品は、A.C.E.シリーズが初めてとなる。尚、OGのEDでは本作の発売から二年後に発売となった『第2次スーパーロボット大戦OG』へ繋がる内容となっており、マサキ達の帰還直後から本格的な物語が始まる設定である。

更にサプライズ参戦として、本作の開発元であるフロム・ソフトウェアの代表作であるロボットアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズから、シリーズ最強の敵の一角であり、同時に同シリーズのファンの間で屈指の人気を誇る機体「ナインボール=セラフ」と、『AC』シリーズの小説作品『アーマード・コア ブレイブ ニュー ワールド』に登場した黒いナインボール=セラフ(通称「アナザーセラフ」、原作劇中での呼称は「黒い奴」または「BLACK・ONE」)が「量産型ナインボール=セラフ」として、それぞれゲスト参戦している(専用BGMも、原作におけるナインボール=セラフのテーマ曲「9」のアレンジバージョンが使用されている)。本作のエクストラミッション9ではナインボール=セラフを操作することができるが、『AC』シリーズではナインボール=セラフをアセンして操作できる作品は2013年現在には存在しておらず、本作は今のところナインボール=セラフをプレイヤーの手で操作することのできる唯一のゲーム作品となっている。
『AC』シリーズのクロスオーバー作品への参戦は、本作で初の実現となり、バンプレストとフロム・ソフトウェアのそれぞれの代表作である『スパロボOG』と『AC』の共演も、『ACE』シリーズ第4作目である本作において遂に実現となった。『OG』の参戦は発売一ヶ月前のPV2公開まで、『AC』の参戦は本作の発売まで伏せられており、この両シリーズの参戦は多くのファンを驚愕させた。
A.C.E.オリジナルは、前述2シリーズとは別枠で扱われている。

『逆襲のシャア』はνガンダム(正確にはν、Hi-ν2機)のみ参戦と明言されている(『クワトロ大尉は裏切りません』との事前アナウンスがあった)。

世界観

本作は「エリア」と呼ばれるどの参戦作品の世界にも属していない世界に存在する惑星が舞台となり、各参戦作品のキャラクターや機体は原作の世界からこの惑星に転移してくることになる。

A.C.E.オリジナルキャラクター

イレギュラー

オータム・フォー
本作の主人公で、ACEシリーズ初の女性主人公でもある。アーク・アルファにただ一人で搭乗し、アルファートのパイロットも務める謎の少女。冷静沈着で、寡黙な性格をしており、一見無機質な印象を受けるが、その心根は優しい。記憶を失っているが、物語が進むにつれて徐々に記憶を取り戻していくことになり、同時にアムロやゼロをはじめとする仲間達との関わりを経て、大きく成長していく。声優は沢城みゆき。

シーズン

ウィンター・ワン
シーズンの一人で、シーズンの4モデルの一つ、ウィンター・シリーズのシリアルナンバー1。シーズンを束ねる存在であり、システムACEを支配する。「フォーシブル・コマンド」という他のシーズンのアンドロイドを強制的に操る特殊機能を持つ。外見は神秘的な雰囲気を纏った美青年。一見物腰柔らかい面を見せるも、その本性は冷酷非情そのもの。しかし、彼にはある秘密が…。声優は置鮎龍太郎。
スプリング・ワン
シーズンの一人で、シーズンの4モデルの一つ、スプリング・シリーズのシリアルナンバー1。シー・プラントの守護者で、惑星エリアの海の守りを司る。本来の役目は、人間の健康管理や生活面のサポートであった。外見は幼い少女。無邪気で好戦的な性格。ウィンター・ワンに対して強い忠誠心と思慕を寄せる。声優は沖佳苗。
サマー・ワン
シーズンの一人で、シーズンの4モデルの一つ、サマー・シリーズのシリアルナンバー1。ジオ・プラントの守護者で、惑星エリアの大地の守りを司る。本来の役目は、人間に代わって外敵「アグレッサー」と前線で戦うことであった。外見は屈強な男性で、その見た目どおりに武人肌の人物。声優は小山剛志。
オータム・ワン
シーズンの一人で、シーズンの4モデルの一つ、オータム・シリーズのシリアルナンバー1。エアー・プラントの守護者で、惑星エリアの空の守りを司る。本来の役目は、物事を客観視し、人間に的確な助言を与えることであった。外見は妖艶な美女。ウィンター・ワンを敬愛し、彼に絶対の忠誠を誓うと共に、自身のデッドコピーであるオータム・フォーに対して激しい敵意を抱く。声優は小松由佳。
ドクター・シキ
惑星エリアの天才科学者で、シーズン達の創造主。既に故人とされているが、ウィンター・ワンの身体に自身の視神経と脳髄を移植しており、彼の身体を使って生き延びていた。物語の最終局面にてウィンターの身体を乗っ取り本性を露にし、最終ボスとして立ちはだかる。声優は銀河万丈。

使用可能機体

超時空世紀オーガス

機動戦士Ζガンダム劇場版 機動戦士Ζガンダム

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

機動戦士クロスボーン・ガンダム、機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

フルメタル・パニック!フルメタル・パニック?ふもっふ

オーバーマン キングゲイナー

コードギアス 反逆のルルーシュコードギアス 反逆のルルーシュR2

創聖のアクエリオン

マクロスゼロ

マクロスF

スーパーロボット大戦OG

アーマード・コア マスターオブアリーナ、アーマード・コア2 アナザーエイジ

  • ナインボール=セラフ(EXミッション限定)

A.C.E.オリジナル

  • アルファート

登場キャラクター一覧

超時空世紀オーガス

機動戦士Ζガンダム

※本作も劇場版の声優が起用されている。

機動戦士クロスボーン・ガンダム

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

フルメタル・パニック!

オーバーマン キングゲイナー

コードギアス 反逆のルルーシュR2

創聖のアクエリオン

マクロスゼロ

マクロスF

スーパーロボット大戦OG

名前・設定のみの登場キャラクター

用語

惑星エリア
本作の舞台である地球型の惑星。現在はシーズンに支配されており、人類は一人として存在していない。本来は人類の住んでいなかった星で、人類は他の星から入植してきたとされる。この惑星でアルファート側のイレギュラーとシーズン側のイレギュラー、そして自力で時空転移してきた堕天翅族とバジュラの四つ巴の戦いが繰り広げられる事となる。
なお、他の平行世界より、惑星エリアの時間の流れが遅くなる可能性が高い(クロスボーンルートEDにて、ベラ曰く、惑星エリアへの時空転移から元の世界に戻るまで僅か約2時間しかない為、彼等の行方不明は敵味方共に対応できない模様)。
シーズン
本作のオリジナル敵組織。首領はウィンター・ワン。メンバーは全員アンドロイドで、戦力はガーディアンとイコン、「スタンドコア」と呼ばれる要塞兵器、そしてかつて人類がエリアに持ち込んだとある機動兵器。かつては惑星エリアの防衛システムとして人類の管理下にあったが、突如として人類に反旗を翻し、エリアの人類を絶滅させた。
Vドライブ
アーク・アルファ、及びアルファートのメインエンジン。正式名称は「バルドナ・ドライブ」。前作の同名の装置との関係は不明。
ガーディアン
シーズンのシリアル・ナンバーの搭乗する機動兵器。その名称はシリーズ第2作に登場した『ガーディアン』に由来するものと思われる。
イコン
シーズンの主力兵器である無人兵器。
UCEF
かつて惑星エリアを統治していた政府。防衛システムであったシーズンの反乱に遭い、オータム・フォーに惑星エリアの再生の使命を託し、全滅する。その名称はシリーズ第1作と第2作に登場した『UCE』に由来するものと思われる。
システムACE
バルドナ・ペネトレイター
アグレッサー
惑星エリアを幾度となく襲撃してきたとされる謎の外敵。ゲーム中には全く登場せず、最後までその詳細が語られる事は無かった。
イレギュラー
版権作品のキャラクター達に対するシーズン側からの呼称。惑星エリアに住まう彼らにとって、確かに異世界から現れた版権作品のキャラクター達は異物である。
本作での使用用途としては、『スーパーロボット大戦α外伝』で未来世界のキャラクター達がプリベンター達新西暦の時代から跳躍してきたキャラクター達に対して使用したものに近い。
また、本作の開発元であるフロム・ソフトウェアの代表作である『アーマード・コア』シリーズのファンにとっても非常に馴染み深い用語である。『AC』シリーズにおいてイレギュラーとは力をつけすぎたが故に世界の勢力の均衡を破壊しかねない存在を指す用語である(シリーズ作品によっては意味合いが異なる場合もあったり、イレギュラーではなく「例外」と呼ばれる事もある)。本作でもこの用語を使用した台詞には一部『AC』シリーズを意識したと思われるものも見られ、中でもオータム・ワンの戦闘中のとある台詞と最終ミッションにおいて『AC』シリーズからの出演である機体「ナインボール=セラフ」が登場した際のウィンター・ワンの台詞は、『AC』シリーズを特に強く彷彿とさせるものとなっている(『アーマード・コア2』では同作のラスボスキャラクターのレオス・クラインが「消えろイレギュラー!」と、『アーマード・コア3』ではレイヴンの一人であるリップハンターが「消えなさい! イレギュラー!!」と、それぞれ主人公を排除せんと戦いを仕掛けてくる際に主人公に対し発言しており(中でも前者の台詞は『AC』シリーズを代表する名台詞の一つとして知られる)、ウィンター・ワンやオータム・ワンの台詞は、これらの名台詞をオマージュした台詞、ともとれる)。
原作においてナインボール=セラフは初代『AC』シリーズの世界の実質的な統治者である組織「レイヴンズ・ネスト」によって力をつけすぎた存在(個人、レイヴン(『AC』シリーズにおけるACパイロットの総称。シリーズ作品によっては似たような立場での別称に「リンクス(『4』『fA』」「ミグラント(『Ⅴ』)」がある)、企業等)…即ち、「イレギュラー」を排除する為の切り札として用いられた機動兵器である(厳密には「AC」ではない)。

本作独自の設定

機動戦士ガンダムSEED DESTINYの扱い
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は本作に参戦している参戦作品において唯一の「原作終了後」の状態での参戦となっている。その為、物語の開始時点で既にデュランダル率いるザフトラクスカガリ率いるクライン派オーブの戦いは後者の勝利に終わっており、シンキラアスランと既に和解している。本作ではシンは大戦終結後アークエンジェルに配属され、キラ達と共に戦後処理の任務に就いている最中、事件に巻き込まれたという設定になっている。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの扱い
本作の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は上述の通り機体のみの参戦となっており、本作に登場するアムロは『機動戦士Ζガンダム』の時代のアムロである。ただし、彼をνガンダムHi-νガンダムに搭乗させると、グラフィックがカラバでのノーマルスーツ姿からロンド・ベルでのノーマルスーツ姿に変化するようになっている(『スーパーロボット大戦Z』でのアムロの搭乗機変更によるグラフィック変化と同じ)。
が、作中ではグリプス戦役から約40年後の人間であるキンケドゥトビアに(アムロ、シャアの)未来の事情を匂わす発言もあり、寺田Pが『(本作時点)クワトロ大尉は裏切りません』の言論が正しいだが、『逆襲のシャア』の出来事が本作の宇宙世紀の正史となっている。
工藤シンの結末
本作のEDにて、参戦作品のキャラクター達は(一部惑星エリアで戦死した者を除いて)それぞれの原作の世界へと帰還するのだが、『マクロスゼロ』の主人公である工藤シンは元の世界の元の時代に戻ることなく、『マクロスF』の面々と一緒に彼らの時代に跳ばされ、マクロス・フロンティア船団に留まりS.M.Sに所属しながらサラを捜し続ける道を選ぶ、という結末を辿る。同じように自分達の世界にとっての未来人であるキンケドゥとトビアからあえて端的にしか未来の事情を知らされなかったカミーユクワトロ・アムロとは異なり、シンはあまりにも未来を知りすぎた上に、原作の歴史なら遭遇する事の無かったバジュラともその決着に至るにまで深く関わってしまった。この結末は更なる改変を拒否した『歴史』の力によるものなのかも知れない。
XAN-斬-の設定
隠し機体として登場する本機は、本作では『スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク』に登場した時とは異なり、ゲイナーが搭乗しているという設定となっている。その為、本作ではXAN-斬-の技名を叫ぶゲイナーの台詞を聞く事ができる。
ナインボール=セラフの設定
『アーマード・コア』シリーズからのゲスト参戦を果たした本機だが、デザインは本機の出典作である『アーマード・コア マスターオブアリーナ』や『アーマード・コア2 アナザーエイジ』に登場した際のデザインとは多少異なっており(コトブキヤより発売されているプラモデルシリーズ『ヴァリアブルインフィニティ』でのリファインされたデザインにパーツを追加されたデザインとなっている)、武装も原作でナインボール=セラフが装備していたものに加えて、ナインボール=セラフが存在しない世界が舞台となっている『アーマード・コア4』、『アーマード・コア フォーアンサー』の世界でのネクストACの武装(コジマ技術)も実装されている。本作でのナインボール=セラフはストーリー中はシーズンのイレギュラーに対する切り札として登場するのだが、その出自の詳細設定は不明な点が多く、ウィンター・ワンが語った「かつて人間が惑星エリアに持ち込んだ機動兵器」という設定が明かされているのみである。ナインボール=セラフは出典作である『アーマード・コア マスターオブアリーナ』ではレイヴン「ハスラーワン」と、同作の主人公のマネージャー「ラナ・ニールセン」(両者の正体は完全に明言はされてはいないが、人間ではなく、上記にもある「レイヴンズ・ネスト」が保有する人工知能AIである可能性が高い)がパイロット(つまりコンピューターによる無人操作)だったが、本作でも出典作同様に無人操作であるものの、レイヴンズ・ネストではなくウィンター・ワンによって操られており、操縦するAIもハスラーワンとラナではない模様。
余談であるが、ナインボール=セラフは初出作品である『アーマード・コア マスターオブアリーナ』においては、「イレギュラーの排除」のみならず、「荒廃した世界と、人類を再生させる」という使命を背負っており、その役割は、「人類の守護者」といえるものでもあった。奇しくも、その使命は『ACE:R』の主人公であるオータム・フォーの背負っている使命・役割と似通っているものである。そのナインボール=セラフが、かつてはエリアの人類の守護者でありながら人類に反旗を翻し、人類を絶滅させたシーズンの戦力となり、出典作におけるナインボール=セラフと似通った使命を背負うオータム・フォーと対峙するのは、ある意味では皮肉な話である。

余談

  • 時系列上本作における参戦キャラクターのうち、本作のその後がはっきりと描かれているのはリュウセイ、キョウスケ、マサキ、シロ、クロの五名であるが、本作直後の物語となる『第2次OG』では本作での出来事は都合上マサキやリュウセイ、キョウスケたちの口から僅かに匂わされるのみで、本作とほぼ同時期の物語である『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』でエンドレス・フロンティアに転移していたアクセルアルフィミィコウタ達と比べると、転移していた異世界やそこで出会った人物たちを連想させる台詞も都合上控えられている。ちなみに、本作の攻略本ではアクセルがエンドレス・フロンティアに転移したことについて僅かに触れている記述が見られる。なお、本作での出来事は本作発表以前に発売された『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』にて伏線として僅かにマサキの台詞から匂わされていた。
  • 本作における各参戦作品のBGMのうち、『アーマード・コア マスターオブアリーナ』のBGM「9」は原曲からアレンジされており曲名も「9 Alternative」となっている。ちなみに本作の発売から一年以上後に発売されたフロム・ソフトウェアのサウンドチーム「FreQuency」によるアーマード・コアシリーズのBGMのアレンジアルバム『ARMORED CORE REPRISES』にて、「9 Alternative」に追加パートを加えた曲「Nine -novem-」が収録されている。

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