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− | + | 表向きは情報部だが、実際は平和維持と将来的な兵器の廃絶を任務とし、ひいては軍隊亡き後の地球圏の安全保障を担うため、ある程度の元軍人の再就職の受け皿を担う目的も兼ねて設立された。年末のバートンの反乱をはじめ、当時の地球圏は水面下でMSの開発など軍需産業の継続を目論む企業などは多数存在し、それらによる戦乱を未然に防ぐために必要とされた組織であるが、その性質故、軍事科学技術や人類が培ってきた軍事的ノウハウの維持が目的の一つなのか、MSなどの戦力も新規開発は行われていないものの、ある程度所持している。これらは完全平和を謳う地球圏統一国家の有り様とは本来相反するものであり、もし世間に対して発覚するようなことがあれば間違いなく大統領はその地位を追われ、国家も瓦解しかねない危険性がある。だが、国家安全保障的観点からすると、一定の戦力の維持は仕方がないところであり、大統領も劇中で予算を「割いている」と発言しており、完全平和主義を標榜していた[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]もその必要性を認めており、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]に参加を打診している。[[レディ・アン]]が指揮し、メンバーにはコードネームが与えられている。元軍人の複数が再就職しており、特に中枢部はOZ出身者で占められている。 | |
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+ | この組織がシリーズに登場する際は殆どの場合、[[地球連邦軍]]などの正規軍隊が存在する兼ね合い上、OZ出身者(及び、TV版では反体制派なうえ中々合流しないガンダムチーム)をストーリーが進んで、TV版から[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz]]の時間軸となった後も登場させるための舞台装置として機能する。この場合は軍部良識派や政府内良識派の手足となって動く情報部としての役目で登場し、ガンダムは最終回ラストにおける爆破解体を行わず保持したままである。 | ||
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:エンディングにて[[OZ]]や[[カラバ]]の残存勢力を母体に結成することが明らかになる。『α外伝』の[[伏線]]と言える。 | :エンディングにて[[OZ]]や[[カラバ]]の残存勢力を母体に結成することが明らかになる。『α外伝』の[[伏線]]と言える。 | ||
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− | : | + | :作中では[[イージス計画]]成功のために旧[[SDF]]([[ロンド・ベル]])のメンバーも次々と参加、[[ティターンズ]]と[[マリーメイア軍]]を壊滅させ、突如敵対した[[シュウ・シラカワ|シュウ]]の撃退にも成功するが、その結果[[イージス計画]]が失敗した[[タイムトラベル|未来]]に離散した状態で飛ばされる。 |
− | ;[[第2次スーパーロボット大戦α]]、[[第3次スーパーロボット大戦α]] | + | :未来世界では、散り散りになった仲間を探す中で協力関係となった[[アイアン・ギアー]]隊、[[フリーデン]]一行、[[ミリシャ]]と合流。過去から来た素性も打ち明け元の時代に戻る方法を探り、未来世界の争いを収めるために奮闘するも、(主に[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]視点で)「この時代には関係のないイレギュラーである」ことから「どこまで干渉するべきか」について一部メンバー間で考える場面が描写されている。 |
+ | :そして未来世界の平和を危ぶむ存在である、[[イノセント]]と[[ムーンレィス]]双方のタカ派であるカシム派、[[ギンガナム艦隊]]、危険な存在である[[ヌビア・コネクション]]、そして人類の敵である地下勢力と[[アンセスター]]を退け、そのアンセスターとの戦闘の際に出現したタイムゲートを利用して欠員無しで未来から帰還、[[イージス計画]]を成功させる。 | ||
+ | :所属する機体や技術が未来では異質、もしくはオーバーテクノロジーになっていたため、そのことに気づいた未来世界の住人からは(プリベンターと名乗っていないことも有り)「イレギュラー」と呼称されている。 | ||
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:宗美は生存フラグを立てて仲間にしていた場合、他の加藤機関の面々と一緒にEDに登場し、同じようにスカウトされる。 | :宗美は生存フラグを立てて仲間にしていた場合、他の加藤機関の面々と一緒にEDに登場し、同じようにスカウトされる。 | ||
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:『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』のEDにて参加。 | :『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』のEDにて参加。 | ||
;[[ブレックス・フォーラ]] | ;[[ブレックス・フォーラ]] | ||
:『OE』のEDにてプリベンターの設立に大きく関わっている事がクワトロとカミーユの会話で明かされている。 | :『OE』のEDにてプリベンターの設立に大きく関わっている事がクワトロとカミーユの会話で明かされている。 | ||
− | ;[[グラハム・エーカー | + | ;[[グラハム・エーカー|グラハム・エーカー / ミスター・ブシドー]] |
:『OE』のEDではブシドー名義で、『第3次Z時獄篇』ではグラハム名義で参加。『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』でのコードネームは火消しの雷、「プリベンター・ライトニング」。 | :『OE』のEDではブシドー名義で、『第3次Z時獄篇』ではグラハム名義で参加。『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』でのコードネームは火消しの雷、「プリベンター・ライトニング」。 | ||
;[[ミシェル・レモン]] | ;[[ミシェル・レモン]] |
2023年8月9日 (水) 21:49時点における最新版
プリベンターとは、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場する組織。
概要[編集 | ソースを編集]
A.C.196年に発足した、地球圏統一国家の大統領直属に置かれた情報部。プリベンター(Preventer)とは「防ぐ者」、「防止装置」という意味。通称「火消し」。
表向きは情報部だが、実際は平和維持と将来的な兵器の廃絶を任務とし、ひいては軍隊亡き後の地球圏の安全保障を担うため、ある程度の元軍人の再就職の受け皿を担う目的も兼ねて設立された。年末のバートンの反乱をはじめ、当時の地球圏は水面下でMSの開発など軍需産業の継続を目論む企業などは多数存在し、それらによる戦乱を未然に防ぐために必要とされた組織であるが、その性質故、軍事科学技術や人類が培ってきた軍事的ノウハウの維持が目的の一つなのか、MSなどの戦力も新規開発は行われていないものの、ある程度所持している。これらは完全平和を謳う地球圏統一国家の有り様とは本来相反するものであり、もし世間に対して発覚するようなことがあれば間違いなく大統領はその地位を追われ、国家も瓦解しかねない危険性がある。だが、国家安全保障的観点からすると、一定の戦力の維持は仕方がないところであり、大統領も劇中で予算を「割いている」と発言しており、完全平和主義を標榜していたリリーナもその必要性を認めており、ヒイロに参加を打診している。レディ・アンが指揮し、メンバーにはコードネームが与えられている。元軍人の複数が再就職しており、特に中枢部はOZ出身者で占められている。
なお、間違えやすいが「プリペンダー」ではなく「プリベンター」である。
登場作品[編集 | ソースを編集]
この組織がシリーズに登場する際は殆どの場合、地球連邦軍などの正規軍隊が存在する兼ね合い上、OZ出身者(及び、TV版では反体制派なうえ中々合流しないガンダムチーム)をストーリーが進んで、TV版から新機動戦記ガンダムW Endless Waltzの時間軸となった後も登場させるための舞台装置として機能する。この場合は軍部良識派や政府内良識派の手足となって動く情報部としての役目で登場し、ガンダムは最終回ラストにおける爆破解体を行わず保持したままである。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- エンディングにてOZやカラバの残存勢力を母体に結成することが明らかになる。『α外伝』の伏線と言える。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 『α外伝』におけるプレイヤー部隊。エゥーゴ、カラバ、リガ・ミリティアの残存勢力によって結成された秘密軍事組織。
- 作中ではイージス計画成功のために旧SDF(ロンド・ベル)のメンバーも次々と参加、ティターンズとマリーメイア軍を壊滅させ、突如敵対したシュウの撃退にも成功するが、その結果イージス計画が失敗した未来に離散した状態で飛ばされる。
- 未来世界では、散り散りになった仲間を探す中で協力関係となったアイアン・ギアー隊、フリーデン一行、ミリシャと合流。過去から来た素性も打ち明け元の時代に戻る方法を探り、未来世界の争いを収めるために奮闘するも、(主にクワトロ視点で)「この時代には関係のないイレギュラーである」ことから「どこまで干渉するべきか」について一部メンバー間で考える場面が描写されている。
- そして未来世界の平和を危ぶむ存在である、イノセントとムーンレィス双方のタカ派であるカシム派、ギンガナム艦隊、危険な存在であるヌビア・コネクション、そして人類の敵である地下勢力とアンセスターを退け、そのアンセスターとの戦闘の際に出現したタイムゲートを利用して欠員無しで未来から帰還、イージス計画を成功させる。
- 所属する機体や技術が未来では異質、もしくはオーバーテクノロジーになっていたため、そのことに気づいた未来世界の住人からは(プリベンターと名乗っていないことも有り)「イレギュラー」と呼称されている。
- 第2次スーパーロボット大戦α、第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 各部隊と統合されてαナンバーズとなる。
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 『EW』は参戦していないが、ゼロレクイエムルートのエンディングにてレディ・アンを中心に連邦軍の中に特殊部隊が作られ、コロニーのガンダムのパイロット達が誘われている、という形で存在が示唆されている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 原作通りにゼクスらが在籍する他、グラハム・エーカーも参加する。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 引き続き登場。諜報専門メンバーとしてミシェル・レモンの在籍が判明する。
COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦A
- リリーナ・ピースクラフトの発案で設立されたとのこと(ピースクラフト姓名義の理由は不明)。
- なお、EWの外伝漫画においてもリリーナは設立を事前に知り、ヒイロに対して参加を打診している。
- スーパーロボット大戦R
- 過去の世界で登場するが、すぐにエゥーゴやGEARなどと統合し、ラウンドナイツとなる。
- スーパーロボット大戦W
- 序盤に登場するが、すぐにスペースナイツやGGGなどと統合し、ヴェルターとなる。
- スーパーロボット大戦L
- 原作終了後の設定。JUDAと同じくLOTUSの初期構成組織である(プリベンターの下部組織扱い)。LOTUS解散後一部の元加藤機関のLOTUSメンバーが参加する事になる。
Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- A3の構成組織の一つとして登場し、統合軍(マクロス関係者)やダンナーベースをはじめとする各スーパーロボットを擁する防衛組織と共に、Aフォースの中核を成す組織となっている。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 『Endless Waltz』は参戦していないがEDにて設立。メンバーはゼクス、クワトロ、カミーユ、ブシドーとほぼオルトロス隊の面々である。
- スーパーロボット大戦DD
- 既にデキムのクーデターを鎮圧しており、現在は連合軍の一機関としてナデシコBに協力しテロリストなどと戦っている。別の世界に飛ばされたヒイロとデュオを帰還させた繫がりから、ディバイン・ドゥアーズの後ろ盾になる。
人物[編集 | ソースを編集]
SRWでは五飛以外の4人も所属しているが、これはゲーム独自の設定ではなく、小説版の後書きにおいてヒイロ達も後日談漫画からはプリベンター所属になる事が語られている。
- レディ・アン
- プリベンターの発足人。コードネームはプリベンター・ゴールド。
- サリィ・ポォ
- コードネームは火消しの水、プリベンター・ウォーター。
- ゼクス・マーキス
- コードネームは火消しの風、プリベンター・ウインド。
- ルクレツィア・ノイン
- コードネームは火消しの火、プリベンター・ファイヤー。
- 張五飛
- ラストで参加。コードネームは不明。
- ヒイロ・ユイ
- 「PREVENTER・5」で参加。コードネームは不明。『W』ではゼロカスタムと共に敵対者に「プリベンターの告死天使」と恐れられる。
- デュオ・マックスウェル
- 「PREVENTER・5」で参加。コードネームは不明。『第2次α』では「死神」のコードネームを使用していた。
- トロワ・バートン
- 「PREVENTER・5」で参加。コードネームは不明。『第2次α』では「名無しのピエロ」のコードネームを使用していた。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 「PREVENTER・5」で参加。コードネームは不明。『第2次α』では「砂漠の王子」のコードネームを使用していた。
他作品の関連人物[編集 | ソースを編集]
- ルー・ルカ
- 『αシリーズ』では『α外伝』以降参加。
- フォウ・ムラサメ
- ルーと同様。『Zシリーズ』では『第3次Z時獄篇』からの参加。
- ハヤト・コバヤシ
- ルーやフォウと同様。彼は幹部格として立ち回っている。
- 破嵐万丈
- 『COMPACT』における組織の設立者の一人。
- アリエイル・オーグ
- 『リアルロボットレジメント』でシナリオ序盤に参加。
- 生田信一郎
- 『R』で参加。
- エニル・エル
- 『R』でシナリオ中盤に参加。
- 三条レイカ
- 『R』では彼女は元プリベンター所属という設定である。
- 流竜馬 (OVA)
- 『R』ではその人間離れした能力をスカウトされるが拒否。厳密には所属してないが協力している。
- カムラン・ブルーム
- 明確にはされていないが、『第3次α』ではハヤトと行動を共にしており、「(連邦軍が所持しているNJCの出所について)我々が入手した情報によりますと~」「プリベンターでも核を用意してあります」と言っている事から、プリベンターに所属していると見るのが自然ではある(ハヤトと同格と思われるので幹部級の可能性もある)。状況的にも『第2次α』で核ミサイルをαナンバーズに譲渡するという重犯罪を犯しながらも、『第3次α』では健在という事からも、本来何らかの処罰を受けるはずだったカムランを彼の功労を認めたレディ・アンらが拾ってくれた可能性は充分にありうる。
- 天海護
- 『W』ではGGGがプリベンターと行動を共にすることがあったらしく、ヒイロとデュオと面識があった。
- シン・アスカ、ルナマリア・ホーク、メイリン・ホーク
- 『SC2』のEDにて参加。五飛の部下に。本編中一足先にAフォースに加わったメイリンはサリィから能力を評価されていた為、プリベンターにスカウトしたのは恐らく彼女である。
- 森次玲二、沢渡拓郎、ユリアンヌ・フェイスフル、ジャック・スミス、中島宗美
- 『L』のEDにて、長らくテロ活動を行っていた加藤機関の幹部だったと言う事で極刑は免れない立場にあったが、加藤機関の真の目的およびその後のLOTUSでの功績などを顧みられ、「然るべき機関の監視付き」と言う条件付きで超法規的な恩赦により刑を免れる。この「然るべき機関」と言うのがプリベンターのことで、実質的な司法取引のスカウトである。
- 宗美は生存フラグを立てて仲間にしていた場合、他の加藤機関の面々と一緒にEDに登場し、同じようにスカウトされる。
- クワトロ・バジーナ、カミーユ・ビダン
- 『OE』のEDにて参加。
- ブレックス・フォーラ
- 『OE』のEDにてプリベンターの設立に大きく関わっている事がクワトロとカミーユの会話で明かされている。
- グラハム・エーカー / ミスター・ブシドー
- 『OE』のEDではブシドー名義で、『第3次Z時獄篇』ではグラハム名義で参加。『第3次Z』でのコードネームは火消しの雷、「プリベンター・ライトニング」。
- ミシェル・レモン
- 『第3次Z天獄篇』でメンバーだったことが判明。コードネームは火消しの砂、「プリベンター・サンド」。
- 矢藩朗利、金本平次
- 上記のカムラン同様明確にはされていないが、『CC』では一旦戦乱が終息した後の「掴み取った平和。そして…」にてゼクス達と行動を共にしている場面があり、本作で彼らがカイルスに参加した経緯やきっかけを顧みると、ゼクスに拾われて彼の部下になった可能性も充分考えられる。
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