ギンガナム艦隊

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ギンガナム艦隊とは、『∀ガンダム』に登場する組織。

概要[編集 | ソースを編集]

ギム・ギンガナム率いるギンガナム家の私設艦隊。ギンガナム家を筆頭とする武門の軍勢で、月の民と女王を守護することを任とする実質的なムーンレィスの正規軍的存在。

トップであるギム・ギンガナムを「御大将」、指揮官クラスを「大名」と称する他、刀や髷、どこか着物を思わせる意匠の軍服など、古い時代の日本の封建武家制度を彷彿とさせる文化や体制が色濃く根付いている。

その規模はディアナ・カウンターを優に上回っており、保有兵器も開発されてからの期間こそ長いものの、ディアナ・カウンターが擁する新型に勝るとも劣らない戦闘力を秘めており、後には月のマウンテンサイクルから発掘したモビルスーツも戦力として取り込んでいる。しかし、トップであるギムを含めて全士官・兵士らには実戦経験が全くなく、伝統の戦術による演習を2500年間延々と繰り返してきただけであるため、実戦における柔軟性には非常に怪しいところがある。また、武門としての誇りが長い年月を経て特権意識に凝り固まった傲慢さへと変貌しており、戦えない者や身分が低い者を見下すように振る舞う者たちが非常に多く、好戦的で気性も荒い。

女王ディアナ・ソレルもギンガナム艦隊の腐敗振りと当代の主であるギム・ギンガナムの危険性については憂慮しており、ギムが提案した武力による地球制圧作戦を退け、交渉による平和的入植を目標とする地球帰還作戦を実施することを決め、更にその役目もギンガナム艦隊ではなく、新たに結成したディアナ・カウンターを引き連れることでその影響力を完全に遠ざけてしまった。

しかし、これらのことから「自分たちの面目を潰し、武門の誇りを穢した」「2500年間待ちわびた実戦の機会を奪った」として大きな禍根を残すこととなり、アグリッパ・メンテナー一派と共謀しての謀反へと繋がっていく…。

登場作品[編集 | ソースを編集]

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α外伝
初登場作品。未来世界における、中盤の終わりから終盤にかけての主要敵勢力の一つ。原作同様地球に襲来するが、序盤での顔見せがある関係でプレイヤーにとってはムーンレィスの中でも最も早い遭遇となる。
ネオ・ジオンジュピトリアンのMS、そしてジェニスも保有しており、奪還できなければガンダム試作2号機も使用する。他作品のキャラではカテジナが記憶喪失の状態で、フロスト兄弟が艦隊崩壊まで所属している。なおミドガルドが原作と違い、アグリッパを殺害しないためか事実上ギンガナム艦隊所属の状態で出番が終わる。
今回は「ムーンレィスとイノセントとの間で最終戦争があった」「その際ギンガナムがターンXに乗っていた」という設定なので「演習のみを繰り返してきた軍隊」と作中でも言われるが、最低でもギンガナムは実戦経験者である。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
敵勢力の一つ。α外伝や原作に比べると襲来がかなり早い。

人物[編集 | ソースを編集]

ディアナ・ソレル
守護すべき主。
ギム・ギンガナム
ギンガナム艦隊を率いる「御大将」。
スエッソン・ステロ
マヒロー隊の隊長。ギムとの馴れ馴れしいやり取りなどからすると、格式の高い家柄出身の模様。
メリーベル・ガジット
ギム子飼いの道化役・直属戦力として仕える。
ミーム・ミドガルド
低い家柄の出身で、マヒローに乗ることを許されない工作員であるため、見下され冷遇されてきた過去を持つ。
ハリー・オード
元所属。組織の腐敗振りに嫌気が差して脱退した。

保有兵器[編集 | ソースを編集]

ターンX
マウンテンサイクルから発掘された∀ガンダムの兄弟機。ギム・ギンガナムが乗り込む。
ウォドムウァッド
ディアナ・カウンターのものとは異なるカラーリング(赤色)の機体を運用している。
マヒロー
主力兵器。ギンガナム艦隊を象徴する機体でもあり、相応の家柄の者しか乗ることを許されない。ムーンレィスが開発したモビルスーツの中でも最古の機体だが、性能は高い。
バンデット
月のマウンテンサイクルから発掘したMS。メリーベルらが乗り込み、ギンガナムの直衛として動いた。
ジャンダルム
SRW未登場。宇宙・地上双方で運用可能な戦艦。後部の羽衣のような独特の形状を持つ推進機関が最大の特徴。過去にディアナが地球にお忍びで降下した際に使用された。劇中ではミドガルドが乗り込み、その暗躍に用いた。
アスピーテ
SRW未登場。主力艦。アルマイヤーに似たフォルムを持ち、原型か発展型と思われる。

関連用語[編集 | ソースを編集]

ムーンレィス
月に存在するソレル家を中心とした君主制国家。あるいは月に住む民の意。ギンガナム艦隊にとって、護国こそ最も重要な役目である。
ディアナ・カウンター
女王直属の市民軍。自分たちに守られる存在でしかない市民が武力となる組織の台頭など、ギンガナム艦隊にとっては屈辱に他ならなかった。しかし、いざ敵対した際にはミリシャとの戦いで実戦経験を積んだ彼らに苦戦させられている。
ミリシャ
敵対勢力。緒戦こそ戦力差と奇襲攻撃で圧倒したものの、本隊との決戦ではやはり実戦経験の差で苦戦させられている。