サイコガンダムMk-II
サイコガンダムMk-II | |
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外国語表記 | Psycho Gundam Mk-II[1] |
登場作品 | |
デザイン | 藤田一巳 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | ニュータイプ専用可変モビルアーマー |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | MRX-010 |
頭頂高 |
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全高 |
33.53 m
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全幅 | 31.78 m |
本体重量 | 187.8 t |
全備重量 | 283.9 t |
動力 | 核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 19,760 kw |
スラスター推力 |
37,340 kg×4(背部)
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アポジモーター数 | 4 |
浮揚機関 | ミノフスキークラフト |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 | 16,230 m |
開発 | ムラサメニュータイプ研究所 |
所属 | ティターンズ → ネオ・ジオン |
主なパイロット | ロザミア・バダム → プルツー |
概要[編集 | ソースを編集]
ムラサメニュータイプ研究所でサイコガンダムの後継機として開発されていたティターンズの可変モビルアーマー。
モビルスーツ形態に変形可能で、モビルアーマー形態は「モビルフォートレス(機動要塞)」とも呼ばれる。
基本的な構造はサイコガンダムと同じだが、火力が更に強化され、有線サイコミュ式ビームソードやリフレクタービットといったサイコミュ・システムを利用した遠隔操作が可能な兵器も装備された。ジェネレータ出力はサイコガンダムの33600kwより大幅に下がっているが、本体重量で25t以上、全備重量なら100t以上という大幅な軽量化が行われた上、スラスター総推力が飛躍的に増加し、機動性の改善もなされている。出力が下がったのは無駄を減らした結果と言えるだろう。
機体制御もサイコミュで行われている。コクピットは頭部にあり、それ自体が脱出ポッドにもなる。
MS形態[編集 | ソースを編集]
格闘戦用の人型形態。サイコガンダムとは違いビームソードが装備されているのが特徴。
劇中での活躍[編集 | ソースを編集]
TV版『機動戦士Ζガンダム』終盤に登場しており、劇場版では登場しない。
サイコガンダムのパイロットだったフォウ・ムラサメが死亡した為、強化人間の被験者がいなくなったムラサメ研究所からオーガスタニュータイプ研究所に譲渡され、ロザミア・バダムが搭乗。アーガマを攻撃させるが、ロザミアが情緒不安定であった事もあり、真価を発揮できずにΖガンダムによって撃破。ロザミアは死亡した。なお、この時は専用のシールドを装備しておらず、基本形態であるモビルフォートレス形態への変形も行わず、有線式サイコミュハンドやリフレクタービットなどのサイコミュ兵装の多くが使用される事はなかった。
その後、放棄されていた本機をアクシズ(ネオ・ジオン)軍が接収し、修復。グレミー・トトに引き渡されてプルツーが搭乗したが、今度はΖΖガンダムに撃破された。この際、ムラサメ研究所およびオーガスタ研究所から機体とパイロットデータがネオ・ジオン側に提示されており、連邦とジオンのニュータイプ研究の取り引きがあった事を示唆している。この機体のコンセプトを元に、ネオ・ジオンはドーベン・ウルフやクィン・マンサを開発している。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ロザミア・バダムが搭乗し、カミーユと隣接するとNPCとして味方となるが、次の話ですぐ敵となる。残念ながら今作は説得イベントはないので倒すしかない。
- その数話後にプルツーが搭乗し、隠し要素で仲間にすると手に入る。その条件はエルピー・プルがプルツーに殺されて、そのプルツーを説得することで手に入ること。その代り、クィン・マンサは入手出来なくなる。PS版ではクィン・マンサより入手タイミングが早く、サイコミュ式ビームソードが有射程P武器、変形で飛行可能などのメリットもあるが、装甲や移動力で劣るなど能力的には一長一短。2021年現在で唯一味方側で運用可能な作品。
- 原作の展開に近いのだが、ファンの間では不評だったのか、このパターンは以後「タブー」にされた。
- 第3次スーパーロボット大戦
- プルツーを説得して味方にした際、そのシナリオのみ使用できる。その後はシナリオ分岐でフォウ機、バイオロイド兵機と続け様に登場。MS形態の目が不気味。リフレクタービットは装備しておらず、ただ硬いだけの敵。
- プレイステーション版ではリフレクタービット装備しているので要注意。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- MS、MA両形態共に登場する(ただしルート分岐が原因で、どちらか一方としか戦えない)。両者ともロザミアが搭乗するが、リフレクタービットの命中率が高く、苦戦必至。
- なお、ロボット大図鑑に「登場作品は『Ζガンダム』」とあるが、MA形態は『ΖΖ』にしか登場していないので、厳密には間違い。
- スーパーロボット大戦F完結編
- MA形態にロザミアが搭乗。DCルートの終盤シナリオ「ファイナルオペレーション」ではティターンズ強化兵の乗るMS形態が4機出現する。
- 耐久力・運動性・攻撃力のいずれも高く射程距離も隙がない。特に出現時期の早いロザミア機は難敵となる。2回行動にも要注意だが、移動力が低いのが救い。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- シナリオ「ジオンの幻像」にてプルツーがMS形態にて出撃。耐久力はクィン・マンサやα・アジールなどを上回る。同シナリオでロンド・ベルに破壊されるが、その後ジュピトリアンが量産し強化兵の乗るMA形態が2機出現。
- なお、一応レフレクタービットもファンネルと同じくニュータイプ(強化人間)技能で射程が増す設定になっている。
- スーパーロボット大戦α外伝
- シナリオ「愚者の祭典」でプルツーがMS形態に搭乗する。
- 何の因果か、場所は連邦政府議事堂のあるダカールであり、前作でカミーユがサイコガンダムに乗っていたフォウを救出した場所であった。「決戦!Xポイント」ではMA形態にロザミアが搭乗する。
COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シーン5シナリオ「刻の涙」にMS形態のみが登場する。パイロットはロザミア。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- MS形態のみ登場する。シーン5シナリオ「宇宙の道標」で、強化兵が乗る。リフレクタービットの攻撃力が高い。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 登場しないが、没データに存在している。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦A
- 最終盤にネオ・ジオンの戦力としてMS形態のみが登場。ロザミアもプルツーも搭乗せず、ノイエ・ジール、α・アジールなどモンスター級機体の前座や脇を固める役どころで扱いは今ひとつだが、原型機よりHP、火力、装甲が大幅に上昇し、Iフィールドと全機体中で初期値が最高のシールドを持つなど、とにかく頑丈でタフな機体。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- グラフィックはαシリーズから刷新。リフレクタービットのグラフィックは一見の価値あり。
- 終盤に量産されて登場。HP60000、命中率が高い難敵…が、これでも前座。
- スーパーロボット大戦R
- ルート次第ではMS形態にプルツーが乗ってくる。プルツーはこのとき説得可能だが、仲間にしてもイベントにより破壊される。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦64
- ロザミア(独立軍ルートのみ)、プルツーが搭乗する。そして終盤、シャア・アズナブル指揮するネオ・ジオン軍でわんさか出てくる。
- 射程が長い上に火力も高く、運動性をフル改造しアムロが乗ったνガンダムでもハロ無しでは命中率が0%に出来ない凄まじい命中率を誇り、おまけにHPも高いため、スーパーロボットではとうてい正面切って戦えない。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- ロザミアが搭乗している。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
- 格闘
- 初代機譲りの巨体と重量によるパワーを持ち味とした格闘戦は健在。しかし本機は下記のビームソードを装備しているため、徒手空拳での格闘戦の機会は少なく、SRWでも武装欄に登録されている作品はごくわずかである。
武装[編集 | ソースを編集]
- 有線式サイコミュハンド
- ワイヤーを内蔵した腕部。原作ではΖΖガンダムを捕まえる際に使用。
- サイコミュ式ビームソード
- 腕部に内蔵された近接格闘武器。出力は1.7MW。展開したビームソードを有線ワイヤーで飛ばす。原作ではビームソードの使用自体は頻繁に行われているが、ワイヤー機能を用いたソードは使われていない。APではメガ・ビーム砲の発射口としても使われている(本編でビームソードをビーム砲のように使っていたのであながち間違いでも無い)。
- 指部ビーム砲
- 指に内蔵されたビーム砲。全指に計10門装備。
- 頭部メガ粒子砲
- 額部に2門内蔵。頭部を分離させた脱出形態でも使用可能な唯一の武装。
- 拡散メガ粒子砲
- 腹部に3門装備。出力は10.7MW。
- SRWではよく「メガ拡散ビーム砲」と表記される。
- メガ粒子砲
- 全身に20基内蔵。サイコガンダムに比べ、数が増加している。出力は6.3MW。
- リフレクタービット
- それ自体に攻撃力はないが、ビットから磁気フィールドが発生し、サイコガンダムMk-II本体から射出したビームを磁気フィールドにより反射させることで、敵の死角を狙う特殊兵器。重力下でも使用可能。
- 反射を利用して機体各所のビームを一点に収束させることもでき、敵機のビームを跳ね返す防御的使用法も可能。しかし、プルの思念でサイコジャックされてサイコガンダムに大ダメージを受けさせたが…
- 作品によっては「レフレクタービット」と表記されていることがある。
- SRWでは大抵本機の最強武装で、ビットを射出後に腹部から拡散メガ粒子砲をランダムな方向に発射、そのビームをビットで反射させて軌道を変え、敵機を集中攻撃するアニメーションとなっている。ファンネル系武装同様、使用にはニュータイプもしくは強化人間技能が必要。
- シールド
- 本機専用の防御兵装。かなりの大きさであり、モビルフォートレス形態時は分割して装備される。サイコガンダム同様にシールドそのものがミノフスキークラフトである為、戦闘で喪失するとモビルフォートレス形態での戦闘継続が困難になる。パイロットの能力次第ではモビルフォートレス形態のままでも防御に使用できる。
- 前述の通り、『Ζガンダム』ではフォートレス形態が登場しなかった関係で装備されていない。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動。作品によっては何故かビームソードが剣扱いされておらず、切り払いが出来ない作品もある。
- Iフィールド
- 機体表面にビームバリアを張る。ビーム兵器を主体するΖΖガンダムとの対戦では優位にたった。
- 変形
- MA形態から、MS形態へと変形する。
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- L
- 本編劇中では巨体ぶり(約40m)が印象に残るサイコガンダムMk-IIであるが、実はゲッター1(38m)を少し超えた程度の大きさである。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
サイコガンダムMk-IIが関係するエピソードは、「視聴者を沈鬱な気分にさせる場面」になっている。
- 対Ζガンダム
- 『機動戦士Ζガンダム』第48話「ロザミアの中で」より。いるはずのない「兄」の姿を求め、錯乱状態で戦闘するロザミアに対して、Ζガンダムのパイロットであるカミーユは説得を試みるが、かえって彼女を苦しませる結果になってしまう。
- アーガマの危機を救うため、カミーユは仕方無くコクピットにビームを直撃させる。ロザミアは「見つけた、お兄ちゃん!」と叫び、宇宙へと投げ出されて死亡した。
- フォウ、そしてロザミアをも自らの手で救う事ができなかった為に傷付いていくカミーユ。そんな彼の精神は、既に崩壊寸前の状態にまで至っていた…。
- 対ΖΖガンダム
- 『機動戦士ガンダムΖΖ』第36話「重力下のプルツー」より。プルツーが乗り込むが、ロザミアの癖が残っており、プルツーを不愉快な気分にさせた。
- 長時間の戦闘の末、ΖΖガンダムが戦闘限界時間を超えて機能不全となり、撃墜されそうになったところをプルのキュベレイが庇う。彼女はプルツーが自分の分身であると理解し、「私よ、死ねーっ!!」と叫ぶと自らのニュータイプ能力でサイコガンダムのリフレクタービットを使って攻撃し、プルは死亡。
- だが、多大なダメージを受けつつ、なおも立ち上がるサイコガンダムにジュドーの怒りが爆発し、機能不全のΖΖガンダムが起動。巨大化したビームサーベルでサイコガンダムは撃破される。そして、脱出したコクピットブロックを追撃してきたΖΖガンダムに抵抗するが、その攻撃は全く通用しない。直後、ΖΖガンダムのビームサーベルがコクピットハッチを切り裂いた時、ジュドーの目に飛び込んできたのは、コクピットに座っているプルと瓜二つのプルツーであった。そのショックによりジュドーは戦意を喪失し、ΖΖガンダムは海中へと落下していった……。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- サイコガンダム
- 開発のベースとなった機体。
- ジオング
- サイコガンダムの大元コンセプト機。脱出ポッド化する頭部、有線制御される指先ビーム砲などサイコでオミットされた能力が再び採用されている。
- ドーベン・ウルフ
- 武装などサイコガンダムMk-IIを参考にしており、小型量産型とも言うべき機体。
- クィン・マンサ
- 開発にサイコガンダムMk-IIのデータが使われている。
他作品の関連機体[編集 | ソースを編集]
- マッドゴーレム
- サイコガンダムMk-IIがモチーフとなっている。
余談[編集 | ソースを編集]
- SDガンダムシリーズにおいては大きく分けて、上記のマッドゴーレムのように「サイコガンダム(をモチーフとするキャラ)の偽物」か、「サイコガンダムの弟or妹」という味方キャラ(サイコ同様によく洗脳される)のどちらかの場合がほとんど。「偽物」パターンがそれなりに多いためサイコよりも悪役率が高いが、一方で女性キャラになる割合もサイコより多い。
- 前述の展開がSDガンダムでの様式美となっていたのだが、「SDガンダムワールド ヒーローズ」にはリアル体型そのままで登場。湾岸警備で使われていた骨董品という設定で自我を持ち、自らの意志で主人公である悟空インパルスガンダム達を助けるなど凶悪なビジュアルそのままに心優しき巨人として描かれるという珍しいパターンとなった。
- 小説版『機動戦士Ζガンダム』ではカミーユと意識が共鳴したロザミアが彼を庇い、攻撃してきたゲーツ・キャパのバウンド・ドックと相打ちになっている。また、小説版『機動戦士ガンダムΖΖ』ではネオ・ジオンが入手した設計図から新たに建造した機体になっており、アムロ・レイのシュツルム・ディアスによって撃墜されている。
- 「全高(機体の最も高い位置、本機の場合はアンテナの先端まで)」ではサイコガンダムより0.7m大きいのだが、「頭頂高(頭頂部までの高さ。人間で言う身長)」は逆に0.02m(2cm)だけ小さい。ちなみにサイコガンダムの頭頂高と全高は同じ。
- 食玩『ユニバーサルユニット』では、付属のスタンドを組み替えると巨大な斧が完成する(通称サイコトマホーク)。さらにシールドを分割して左右のショルダーアーマーとして装備できるオリジナルギミックを搭載しており、大きく張り出した肩に巨大な斧という組み合わせはどう見てもスーパー系の悪役ロボットである。
- 『Zガンダム』TV放送時のプラモデル(所謂ガンプラ)は1/300スケールのキットが発売され、差し替えながら変形機構を再現していた。1/144スケールのキットとしては2023年末に『ガンダムビルドメタバース』(SRW未参戦)に登場するティフォエウスガンダム・キメラで両腕のみが先行してキット化された。その後2024年に「HGUCサイコガンダムMk-II」として正式にキット化が発表され、同時にパイロットであったプルツーも「Figure-rise Standard」レーベルでキット化が発表されている。なお、値段はMk-Ⅰが税抜き5500円なのに対し、こちらは11000円と、なんと2倍に跳ね上がっている。
商品情報[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ Mobile Suit、機動戦士Ζガンダム、2022年2月4日閲覧。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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