ロザミア・バダム
ロザミア・バダム | |
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外国語表記 | Rosamia Badam |
別表記 | ロザミア・バタム(小説版・劇場版) |
登場作品 | |
声優 |
藤井佳代子(TV版) 浅川悠(劇場版) |
デザイン | 安彦良和 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(強化人間) |
性別 | 女 |
生年 | 宇宙世紀0070年 |
年齢 | 17歳 |
没年月日 | 宇宙世紀0088年2月20日 |
所属 | 地球連邦軍 |
軍階級 | 少尉 |
ロザミア・バダム / ロザミア・バタムは『機動戦士Ζガンダム』の登場人物。
概要
北米のオーガスタニュータイプ研究所において、調整を受けた強化人間。
幼い頃にコロニー落としを目撃し、「空が落ちてくる」というトラウマを持っており、情緒不安定になっている。そのトラウマを利用され、エゥーゴがコロニー落としを敢行する敵と信じ込まされ、MSギャプランに乗りエゥーゴに戦いをしかけた。しかし、カミーユ・ビダンにギャプランを落とされ、脱出している。
物語後半でニュータイプ研究所により偽の記憶を植え付けられ、カミーユの妹「ロザミィ」としてカミーユを「お兄ちゃん」と慕ってアーガマへと潜入するも刷り込みが激しくシンタとクム並、あるいはそれ以上に子供っぽい振る舞いをするなど、実質任務を放棄してしまっていた。その後、サイド2の21バンチでの戦闘を目にして使命を思い出し、ティターンズに戻っている。
その後はバウンド・ドック、サイコガンダムMk-IIに乗って敵対。その時は同じオーガスタ研の強化人間ゲーツ・キャパを兄と信じ込まされていた。だが、歪められた記憶によって生じたカミーユとゲーツという2人の兄の存在とロザミアとしての自分、ロザミィとしての自分の板挟みに耐えることができずみるみる精神が崩れていってしまう。最後は発狂状態に近く、いるはずのない「お兄ちゃん」を追いサイコガンダムの全火砲を乱射しながらアーガマに突撃。アーガマを守るために覚悟を決めたカミーユの狙撃によってコクピットを貫かれ絶命する。
フォウ・ムラサメに続いて、結果的に彼女もまた守ることが出来ずに死なせてしまった事はカミーユの精神に重くのしかかり、その後のセリフから考えても精神崩壊を決定的にしてしまった一因と言える。またフォウにも言えるがカミーユよりも年上に見え、設定年齢17歳も彼女らを保護した人間が決めたものだと思われるため、一部からは「年上の妹」と呼ばれることも。
小説版によると彼女の精神が不安定になっている最大の原因は、「コロニー落としの恐怖の最中に家族、特に大好きだった母親が助けに来てくれなかった」という怒りと焦燥を洗脳で「両親は優しくて温かいもの」と無理矢理書き換えているから。「大好きだった母親が父の浮気騒動(=子供に責任が無く、深刻かつ手に負えない事態)の際に仕事に逃げて自分を助けてくれなかった」との憤りを抱えているカミーユとは深層心理が極めて似ており、それが共鳴する理由だったとされている。
劇場版では名前が「ロザミア・バタム」に変更されている[1]。TV版と違ってカミーユとの絡みが無くなり、一兵士扱いとなっている。カミーユとの関係性が失われた上に死亡シーンも描かれていないが、ウェイブライダー突撃時にはちゃっかりと参加している(旧作のフィルムをそのまま流用してしまったためと思われる)。
劇場版が下敷きとなっている漫画『デイ・アフター・トゥモロー~カイ・シデンのレポートより~』では、カラバによるキリマンジャロ基地攻略時にゲーツと共にサイコガンダムで出撃した。本作ではゲーツの方が扱いがはるかに大きく、ロザミア撃墜の報がアッシマー試験運用中のゲーツに届く形で名前は出るものの、直接姿を見せるのは主人公カイ・シデンと対面しているゲーツに発進を急がせる後ろ姿ワンカットのみで、彼女自身がカイと絡むこともない。前述のウェイブライダー突撃時に姿を見せたことを前提とした登場だったため、この際の出撃で死亡したものと思われる。
登場作品と役柄
フォウと同様に敵から味方へと説得により参入させる事が出来る作品は少なくないが、フォウと二択になる事もあり、人気面からフォウの方が優先させられがちになる事も。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ディバイン・クルセイダーズ所属。原作同様カミーユの妹だという偽の記憶を植え付けられて登場。カミーユが隣接すると味方NPCとなるが、次の面でシロッコによって本性を目覚めさせられ、敵となる。『第2次G』ではシュバルツ・ブルーダーを登場させるため出番が削られた[2]。
- リメイク版では味方NPCにせずに倒すとメガブースターを落とす。一度味方にした後に敵に回った場合は何も落とさないので、味方にしないまま倒した方がお得。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 特にイベントは無く、一敵パイロット扱い。『逆襲のシャア』のα・アジールに乗っていることも。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 『第2次』のエピソードは無かったことにされており、やはりカミーユの妹だという記憶を与えられて送り込まれる。隠し要素でフォウとは2択で味方にできるが、ガンタンク、ジェガン、ザク改のいずれかを所有しており、かつパイロットの乗っていない状態にしておく必要がある(ただ、このルートを通るという事はEx-Sガンダムを手に入れるはずなので、リアル系だとまずガンタンクは廃棄されている)。また以上の条件を満たさなかった場合、Zガンダムとグレンダイザーを爆破して逃げ出すため、次のシナリオでは2機とも出撃不能になるうえにロザミアも仲間にできなくなる。
- 更に説得後、パイロットにするかどうかの選択も登場する。能力的には空適応の高いフォウと異なり陸適応が高く、気合と必中を持つが熱血がない。
- なお、説得に成功した際に実年齢はカミーユより上であると明言される。EDでは、一部の記憶は取り戻したもののカミーユに対する好意は残っているらしく、彼に付き纏っている様子。
- フォウを説得で仲間にした場合はロンド・ベルに送り込まれることはなく、サイコMK-IIに乗るただの敵パイロットとして登場する。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- ジムIIIとガンタンクの廃棄イベントがなくなったことで説得イベントに持ち込むことができ、結果的に加入条件が緩和された。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 最初からサイコガンダムMk-IIに搭乗。登場時期の早さ・同機の性能・2回行動が合わさり、ティターンズ・連邦軍の中でも特に手強い相手となる。
- 今回は珍しく隠し要素でフォウ共々仲間にできる。強化人間レベルが高く成長する上便利な精神コマンドも一通り揃えており、最後まで使えるだけの能力はある。しかし、格闘と射撃がバランス寄りなので最大火力に今一つ劣り、アタッカーとしてはフォウの劣化版であることは否めない。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 原作通りブランの部下に始まりゲーツの妹で終わる。カミーユの妹として近づくイベントは『α外伝』に持ち越しとなる。
- スーパーロボット大戦α外伝
- サイコガンダムに乗り南原コネクションを襲い、その後は原作同様にカミーユの妹としてアーガマに入り込んだことで共に未来へ飛ばされてしまう。未来ではフォートセバーンのイノセントに保護された後にガリア大陸に移送され、人格が破壊されるほどの強力な精神操作をされた上でサイコガンダムMk-IIに乗せられた。ちなみに前者はロザミア、後者はロザミィとなっており、ロザミィの戦闘セリフは無言になっている。
- イベントを発生させるとXポイントで死亡してしまうが、発生させなければ撃墜後に保護されそのまま現代へ帰還する。「αシリーズ」では保護し帰還することが正史となる。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 『α外伝』で受けた精神操作の影響は未だに癒えておらず寝たきりのようだが、エピローグにて回復の兆候が見えてきたことが語られた。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 原作より登場期間が延長されており、ファントムペインの一員として境遇の近いフォウやステラ達と共に過ごす時間を得ているが、劇場版設定なのでフォウは仲間になるのに彼女はあっさり死亡する。その際にフォウから「呪縛から解かれたのね」と哀れみとも羨みとも取れる台詞を言われる。セツコ編でのみ見られる。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- カミーユで説得するとバウンド・ドックと共に仲間になる。必修精神コマンドは「集中」「熱血」「魂」。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- 「集中」「ひらめき」「熱血」といった、リアル系が欲しい精神コマンドを確定で覚えるのが魅力。しかし、対抗馬のフォウが援護技能をLv4まで覚えるのに対して、こちらは習得不能。能力値でもやや下回り、総合力で一歩劣るか。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- 原作終了の設定だが、生存している。カミーユの説得で仲間になる。NTがいなくなってしまう地上ルートでは重要な戦力。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 仲間にしたデータを引き継ぐと登場。魂を覚えないので最終的には辛いか。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- カミーユで説得すると仲間になる。ギャプランに乗っている。彼女も例に漏れず味方にしたステージのみ搭乗機は破格の強さ。仲間にいる・いないにかかわらず、会話に登場するというお茶目なバグが散見される。いくつかの攻略本では援護攻撃を覚えると表記されているが実際は覚えてくれないので注意。後半はかく乱や脱力による支援も可能。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 今回、敵として乗るのはMk-IIではなく、普通のサイコガンダム。フォウと2択で味方に。どちらも補助系精神コマンドが豊富なので決め手は愛か。しかし、キャラクター人気はフォウが圧倒的なので……。助けられなかった場合は完全に精神を破壊されてしまい説得不可能になってしまい倒さざるを得なくなる。悔しがるカミーユの台詞も相まってなかなかに後味が悪い。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 本作から担当声優がTV版の藤井佳代子氏から劇場版の浅川悠氏に変わった。精神コマンドとエースボーナスの質によって実用面でもフォウに差をつけられることになってしまった。最早不憫としか言いようが無い。味方にすると劇場版ではカットされてしまった浅川氏が演じるロザミィを見ることができる。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 独立軍ルートで条件を満たせばカミーユの説得で仲間になる。機体はないが、最初から2回行動できるので即戦力として活躍できる。魂も覚えるので攻撃面も問題なし。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- サイコガンダムMk-IIのパイロット。
パイロットステータス
精神コマンド
- 第2次、第3次
- ひらめき、集中、根性、必中、気合、愛
- 第4次(S)
- 気合、根性、集中、必中、ひらめき、愛
- F完結編
- 集中、鉄壁、魂、ひらめき、かく乱、激励
- α
- 熱血、必中、集中、ひらめき、鉄壁、かく乱
- α外伝
- 集中、ひらめき、加速、熱血、かく乱、魂
- Z
- 集中、直感、迅速、気合、かく乱
- リンクバトラー
- 激励、ひらめき、集中、鉄壁、魂、かく乱
- 64
- 集中、ひらめき、鉄壁、かく乱、魂、激励
- IMPACT
- 加速、集中、ひらめき、かく乱、熱血、脱力
- A(PORTABLE)
- 集中、加速、かく乱、熱血、脱力、突撃
特殊技能(特殊スキル)
- 第4次(S)
- 切り払いL5、強化人間
- F完結編
- 強化人間L8、シールド防御L7、切り払いL5
- α
- 強化人間L8、シールド防御L3、切り払いL3
- α外伝
- 強化人間L8、援護L2、切り払いL2
- Z
- 強化人間L7、ブロッキング、カウンターL6、戦意高揚
- IMPACT
- 強化人間L7、防御L7
- A(PORTABLE)
- 強化人間L8、切り払いL5
小隊長能力(隊長効果)
- 攻撃力+10%
- 『Z』で採用。
固有エースボーナス
- 「かく乱」の消費SP20
- 『A PORTABLE』で採用。
パイロットBGM
- 「モビルスーツ戦~敵機襲来~」
- 『第4次』、『F』で採用。
- 「艦隊戦」
- 『IMPACT』で採用。
人間関係
ティターンズ・連邦軍
- ゲーツ・キャパ
- ロザミアの監視役を務めた強化人間。この時ロザミアはこれまでの無理が祟って精神が破綻寸前まで不安定になっており、彼を「兄」と思い込ませることで制御下に置こうとしたが、それでも不十分だった。
- シロッコとの最終決戦で、彼女と共にカミーユに力を貸した。
- ブラン・ブルターク
- 出向先スードリ隊の上司。
- フォウ・ムラサメ、ライラ・ミラ・ライラ、サラ・ザビアロフ
- 原作では直接の面識はないが、シロッコとの最終決戦で共にカミーユに力を貸した。
- スパロボでは強化人間つながりなのか、フォウとは何かしら絡みがある。
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- 彼が兄という記憶を植えつけられる。最後は彼に撃たれて絶命した。
- クワトロ・バジーナ
- フォウの時と同じく、彼からは強化人間なのか良く思われていなかった。
- ファ・ユイリィ
- 彼女曰く、「お兄ちゃんの理想の恋人」
- エマ・シーン
- アーガマに侵入した際、彼女を見て怯えていた。
- レコア・ロンド
- シロッコとの最終決戦で、彼女と共にカミーユに力を貸した。
- カツ・コバヤシ
- シロッコとの最終決戦で、彼と共にカミーユに力を貸した。
- ハサン
- 彼女を診断して、強化人間だと見破る。
- シンタ、クム
- ロザミィとしてアーガマに侵入した際は、彼らと仲良くなる。
- ロベルト
- TV版、劇場版では登場する以前に彼が戦死しているため、これといった絡みはないが、小説版では彼のリック・ディアスを撃破している。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- エルピー・プル
- 『α外伝』では、原作でエマを見て怯えるところを、本作ではニュータイプや強化人間絡みなのか、彼女とフォウを見て怯える事に。
- ノモア・ロング
- 『α外伝』の未来編ではロザミィを保護してニュータイプの被験体にした。
- カリス・ノーティラス
- 『α外伝』の未来編では彼が過去から飛ばされて雪原で彷徨っていたロザミィをパトロール中に見つけて保護した。
- ネオ・ロアノーク
- 『Z』ではファントムペインに所属しているため上官。
- ステラ・ルーシェ、アウル・ニーダ、スティング・オークレー
- 『Z』では同僚。フォウと共にステラを心配する場面も。
リアル系
- カシム・キング
- 『α外伝』の未来編の後半、彼によってさらに強化されてプリベンターと戦わせられるが、カミーユの怒りを買う事に。
- ジェリル・クチビ
- 『IMPACT』ではハイパー化した彼女が放つ「悪しきオーラ力」に圧倒され、戦慄する。
スーパー系
- 神隼人
- 『第2次』では、ロザミィとして潜り込んできた彼女をいち早く怪訝に思っていた。
- 葵豹馬
- 『α外伝』では、南原コネクションを奇襲した際彼とのイベント戦闘がある。また、ロザミィとしてプリベンターに侵入した際は、サイコガンダムのパイロットと声が似ているという事から、真っ先に怪しまれていた。
名台詞
TV版
- 「場所を気にして戦闘する馬鹿がいるのかい?どこの能天気だ?」
- 「潰すんなら早くしな!負けだよ」
- 第14話、ギャプラン初変形シーンより。ギャプランに組み付き、民家上空での戦闘に怒りを露にするカミーユを挑発する。
- 「エゥーゴはコロニーを落として、地球の人々を根絶やしにするつもりの人達です。コロニーの落ちる光景……あれは空が落ちてくるようなもの。あんな景色は……」
- 「あたしは今でも毎晩、空が落ちる夢を見るんです……」
- 第15話より。ブランの隊への配属を懇願する際に言った、エゥーゴ討伐に躍起になる理由。
- 「あなたお兄ちゃんの恋人?そう!あたし思ってたんだ、お兄ちゃんの恋人には、あなたのような人がいいなって。あなたぴったりじゃないの、お兄ちゃんの恋人に・・・」
- 第39話より、ファに対しての台詞。ここまで言われては、流石のファも出した拳を引っ込めるしかなかった。
- カミーユもロザミアも「母親に対する憤り」を深層心理に秘めており、「男に対する独占欲が強い(カミーユの母は浮気騒動の時に事なかれ主義を取って仕事に逃げた)」「庇護対象の危機に躊躇無く身体を張る(ロザミアの母は故郷の壊滅時に娘を助けに来れなかった)」ファは「夫々の母親の欠点とは対照的な人物」としてある意味理想像・・・と実は核心を突いている。
- 「あの人、嫌いなの?」
- 同上。ミネバのハマーンに対する思いを勘付く。
- 「Ζガンダムは宇宙を落とす…お前は敵だ!」
「私はロザミア・バダム中尉だ。私の使命はΖガンダムの破壊と、そのパイロットの抹殺!」 - 第41話。ネモに乗って戦場に現れた後、21バンチコロニーへと潜入。毒ガスで死んだ子供を見た後、催眠が解け本来の任務を思い出す。
- 「お兄ちゃん……あたしのお兄ちゃんは……?」
「どこなの、お兄ちゃん……?」 - 第48話より、記憶が混乱した末に精神崩壊を起こした後の台詞。存在しない「兄」を求めながら暴走し、アーガマに向かって直進する。
- 「見つけた!お兄ちゃん!」
- コクピットをΖガンダムに狙撃され、宇宙空間に投げ出された際に放った最期の言葉。直後バイザーが割れ、サイコガンダムMk-llの爆発に巻き込まれ死亡した。
劇場版
小説版
- 「ご免・・・あたしだってお母さんを探しているの・・・知らない・・・?」
- 「カミーユ・・・泣かないで・・・カミーユ・・・今からそっちに行くわ・・・抱いてあげます」
- 小説版終盤にてカミーユの怒りの波動を感知して。
- カミーユに最後に残っていた感情は家庭から逃げた母親への憤り。強化の際に「両親は優しいもの」と刷り込まれたロザミアだったが、自身の心の奥にあったのはカミーユ同様にコロニー落としの恐怖の際に助けてくれなかった両親への不満と怒りと焦燥だった事に気付き、洗脳が解除されていく。同時にカミーユの事も「お兄ちゃん」ではなく「かつての自分と同じ苦しみに悶える一人の人間」との本質を受け入れた。
- 「お前はゼータでお逃げっ!」
- 小説版の最後の台詞。
- 母親を悲惨な形で失ったトラウマに苦しむ者同士、カミーユとロザミアの魂が同調するも、それをゲーツが感知。ロザミアは急襲してきたゲーツからカミーユを守る為にサイコガンダムⅡでΖガンダムの盾となり、ゲーツのバウンド・ドッグ諸共爆散。実の母に続いて第二の母となったロザミアの死を直視したカミーユの精神は完全崩壊。フォウの魂に第二の母を誇りながら彼等の元に旅立つ結末を迎えた。
搭乗機体
SRWでの搭乗機体
余談
- 小説版では母を失ったカミーユと同じ苦しみを乗り越えて、第二の母としてカミーユを受け入れるも、直後に乱入してきたゲーツからカミーユを庇って死亡。結果的に実母の死のトラウマの再現によってカミーユの精神を完全に破壊した末に、その生命まで失わせる直接の原因となった。カミーユがフォウの魂に「自慢の母」としてロザミアを紹介しようと最期の瞬間に安らぎを得られたのが僅かな救いと言える。
脚注
資料リンク
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